特許第5717464号(P5717464)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5717464
(24)【登録日】2015年3月27日
(45)【発行日】2015年5月13日
(54)【発明の名称】ブロワ
(51)【国際特許分類】
   F04D 25/08 20060101AFI20150423BHJP
   F04D 29/66 20060101ALI20150423BHJP
【FI】
   F04D25/08 307C
   F04D29/66 L
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-38458(P2011-38458)
(22)【出願日】2011年2月24日
(65)【公開番号】特開2012-172649(P2012-172649A)
(43)【公開日】2012年9月10日
【審査請求日】2013年11月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】509264132
【氏名又は名称】株式会社やまびこ
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103609
【弁理士】
【氏名又は名称】井野 砂里
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123607
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 徹
(72)【発明者】
【氏名】高野 雅之
(72)【発明者】
【氏名】前野 武士
【審査官】 佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−163748(JP,A)
【文献】 特開平10−205488(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0152487(US,A1)
【文献】 特開平05−309587(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 25/08
F04D 29/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
手持ち式のブロワ(1)であって、
内燃機関(2)及びそれによって駆動される送風機(4)を含む本体(6)と、
前記本体(6)に結合されたハンドル(10)と、を有し、
前記送風機(4)は、作業者に対して前方に向けられた送風口(12)を有し、
前記ハンドル(10)は、作業者の前後方向(A)に延びるグリップ部分(16)と、前記グリップ部分(16)の前部(16a)から前記本体(6)に延びる前側アーム(18)と、前記グリップ部分(16)の後部(16b)から前記本体(6)に延びる後側アーム(20)とを有し、
前記前側アーム(18)及び前記後側アーム(20)は、前記前側アーム(18)及び前記後側アーム(20)自体の前後方向(A)の撓みによって、前後方向(A)に対して垂直な方向(B,C)よりも前後方向(A)に撓みやすいことを特徴とするブロワ。
【請求項2】
前記前側アーム(18)は、前記グリップ部分(16)と枢動可能に結合され、且つ、前記本体(6)と一体的に結合され、
前記後側アーム(20)は、前記グリップ部分(16)と枢動可能に結合され、且つ、前記本体(6)と一体的に結合されることを特徴とする請求項1に記載のブロワ。
【請求項3】
手持ち式のブロワ(1)であって、
内燃機関(2)及びそれによって駆動される送風機(4)を含む本体(6)と、
前記本体(6)に結合されたハンドル(10)と、を有し、
前記送風機(4)は、作業者に対して前方に向けられた送風口(12)を有し、
前記ハンドル(10)は、作業者の前後方向(A)に延びるグリップ部分(16)と、前記グリップ部分(16)の前部(16a)から前記本体(6)に延びる前側アーム(18)と、前記グリップ部分(16)の後部(16b)から前記本体(6)に延びる後側アーム(20)とを有し、
前記前側アーム(18)及び前記後側アーム(20)は、前後方向(A)に対して垂直な方向(B,C)よりも前後方向(A)に撓みやすく、
前記前側アーム(18)は、前記グリップ部分(16)と枢動可能に結合され、且つ、前記本体(6)と一体的に結合され、
前記後側アーム(20)は、前記グリップ部分(16)と枢動可能に結合され、且つ、前記本体(6)と一体的に結合され、
前記グリップ部分(16)に、前記前側アーム(18)の周りにそれと間隔をおいて配置される前側筒部(26)と、前記後側アーム(20)の周りにそれと間隔をおいて配置される後側筒部(28)が結合されることを特徴とするブロワ
【請求項4】
前記前側アーム(18)及び前記後側アーム(20)の断面は矩形であり、前記断面の前後方向(A)の長さが、前後方向(A)と垂直な方向(B)の長さよりも短いことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のブロワ。
【請求項5】
前記前側アーム(18)及び前記後側アーム(20)は、前記グリップ部分(16)から前記本体(6)まで真直ぐに延びることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のブロワ。
【請求項6】
前記グリップ部分(16)の密度は、前記前側アーム(18)及び前記後側アーム(20)の密度よりも大きいことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のブロワ。
【請求項7】
前記ハンドル(10)は、前記本体(6)から横方向に延びるリアハンドルであり、
更に、前記本体(6)の上部(6a)に結合されたフロントハンドル(8)を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のブロワ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロワに関し、更に詳細には、手持ち式のブロワに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、手持ち式のブロワが、例えば、落ち葉などを清掃するのに用いられている。かかるブロワは、内燃機関及びそれによって駆動される送風機を含む本体と、前記本体に結合されたハンドルとを有している。前記送風機の送風口は、作業者の前方の落ち葉などを吹き飛ばすために、作業者に対して前向きに設けられ、好ましくは、前記送風口にノズルが取付けられる。作業者は、前記ハンドルを握って、前記ブロワの前記送風口を清掃したい方向に向けることによって、作業する。前記送風機の吸込み口にノズルを取付け、前記送風機の前記送風口に袋を接続することによって、前記ブロワをバキュームとして使用してもよい。
【0003】
前記ハンドルは、一般的には、前記本体をぶら下げることができるように前記本体の上部に配置されたフロントハンドルと、前記本体の横方向に突出するリアハンドルとを有している。前記ブロワの本体から作業者の手に伝わる振動を軽減するために、前記本体と前記ハンドルの間にバネ装置や防振ゴム装置を設けることが知られている(例えば、特許文献1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−163748号公報
【特許文献2】特開2010−133184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記バネ装置や防振ゴム装置は、手持ち式の前記ブロワの重量を増大させ、それにより、前記ブロワの操作性を低下させることがある。また、前記バネ装置や防振ゴム装置を前記ハンドルと前記本体の間に設けることは、前記ハンドルと前記本体の間の剛性を低下させることを意味し、それにより、前記ブロワの送風方向が定まらず、前記ブロワの操作性を低下させることがある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、ブロワの操作性を維持しながら、本体から作業者に伝わる振動を軽減することができる手持ち式のブロワを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明による手持ち式のブロワは、内燃機関及びそれによって駆動される送風機を含む本体と、前記本体に結合されたハンドルと、を有し、前記送風機は、作業者に対して前方に向けられた送風口を有し、前記ハンドルは、作業者の前後方向に延びるグリップ部分と、前記グリップ部分の前部から前記本体に延びる前側アームと、前記グリップ部分の後部から前記本体に延びる後側アームとを有し、前記前側アーム及び前記後側アームは、前後方向に対して垂直な方向よりも前後方向に撓みやすいことを特徴としている。
【0008】
本発明者が、手持ち式のブロワの振動を分析した結果、作業者に対する前後方向の振動が、前後方向と垂直な方向の振動(上下方向の振動及び左右方向の振動)よりも大きいことが見出だされた。本発明は、この点に着目し、手持ち式のブロワの全方向の振動を軽減させるのではなく、前後方向の振動を主に軽減させることにより、作業者へのやさしさと操作性とのバランスがとれた手持ち式ブロワを提供するものである。
【0009】
本発明による手持ち式の前記ブロワによれば、前記ハンドルの前記前側アーム及び前記後側アームが前後方向に撓むことにより、前記本体から作業者に伝わる前後方向の振動を効果的に軽減する。一方、前記ハンドルの重量は、バネ装置又は防振ゴム装置を備えたハンドルの重量よりも著しく少なく、且つ、前後方向に対して垂直な方向では、前記本体と前記ハンドルの間の撓みが小さく、即ち、剛性が維持されるので、バネ装置又は防振ゴム装置を備えたブロワと異なり、前記ブロワの操作性を維持することができる。
【0010】
また、本発明によるブロワの実施形態において、好ましくは、前記前側アームは、前記グリップ部分と枢動可能に結合され、且つ、前記本体と一体的に結合され、前記後側アームは、前記グリップ部分と枢動可能に結合され、且つ、前記本体と一体的に結合される。
【0011】
このように構成されたブロワでは、前記本体から作業者に伝わる前後方向の振動を更に効果的に軽減することができる。
【0012】
また、本発明によるブロワの実施形態において、好ましくは、前記グリップ部分に、前記前側アームの周りにそれと間隔をおいて配置される前側筒部と、前記後側アームの周りにそれと間隔をおいて配置される前記後側筒部が結合される。
【0013】
また、本発明によるブロワの実施形態において、好ましくは、前記前側アーム及び前記後側アームの断面は矩形であり、前記断面の前後方向の長さが、その前後方向と垂直な方向の長さよりも短い。
【0014】
また、本発明によるブロワの実施形態において、好ましくは、前記前側アーム及び前記後側アームは、前記グリップ部分から前記本体まで真直ぐに延びる。
【0015】
本発明によるブロワの実施形態において、好ましくは、前記グリップ部分の密度は、前記前側アーム及び前記後側アームの密度よりも大きい。
【0016】
また、本発明によるブロワの実施形態において、好ましくは、前記ハンドルは、本体から横方向に突出したリアハンドルであり、更に、前記本体の上部に結合されたフロントハンドルを有する。
【発明の効果】
【0017】
本発明による手持ち式のブロワによれば、ブロワの操作性を維持しながら、本体から作業者に伝わる振動を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明によるブロワの斜視図である。
図2】ハンドルを分解した、本発明によるブロワの斜視図である。
図3】ハンドルの分解平面図である。
図4】線IV−IVにおける、組立てられたハンドルの断面図である。
図5】ハンドルの第2の実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明によるブロワの実施形態を説明する。
【0020】
図1及び図2に示すように、手持ち式のブロワ1は、内燃機関2及びそれによって駆動される送風機4を含む本体6と、前記本体6に結合された2つのハンドル8、10を有している。図示の実施形態では、前記内燃機関2は、ガソリンエンジンであり、前記内燃機関2の出力軸(図示せず)と、前記送風機4の回転軸(図示せず)が同軸に配置されている。前記送風機4は、作業者に対して前方に向けられた送風口12と、横向きの吸込み口(図示せず)を有している。前記送風口12には、ノズル14が取付けられている。前記ノズル14の先端は、作業者の前後方向Aに対してやや下方に向けられている。
【0021】
前記ハンドル8、10は、前記本体6をぶら下げることができるように前記本体6の上部6aに配置されたフロントハンドル8と、前記本体6の下から横方向に突出したリアハンドル10を有している。
【0022】
図2図4に示すように、前記リアハンドル10は、作業者の前後方向Aに延びるグリップ部分16と、前記グリップ部分16の前部16aから前記本体6に延びる前側アーム18と、前記グリップ部分16の後部16bから前記本体6に延びる後側アーム20を有している。それにより、前記本体6と前記リアハンドル10との間に、矩形状の開口22が形成されている(図1参照)。
【0023】
前記前側アーム18及び前記後側アーム20は、前後方向Aに対して垂直な方向である上下方向B及び左右方向Cよりも前後方向Aに撓みやすいように形成されている。本実施形態では、前記前側アーム18及び前記後側アーム20の断面は矩形であり、前記断面の前後方向Aの長さが、上下方向Bの長さよりも短くなっている。また、前記前側アーム18及び前記後側アーム20は、前記グリップ部分16から前記本体6まで真直ぐに延びている。
【0024】
前記前側アーム18及び前記後側アーム20を撓みやすくするために、前記前側アーム18及び前記後側アーム20の材料の密度は、比較的小さいことが好ましく、かかる材料は、例えば樹脂である。本実施形態では、前記前側アーム18及び前記後側アーム20は、PP(ポリプロピレン)で形成されている。
【0025】
一方、前記グリップ部分16を、前記前側アーム18と前記後側アーム20と同様、比較的小さい密度を有する材料で形成すると、前記ブロワ1の作動時に前記リアハンドル10が共振することがあることが分かった。このため、前記グリップ部分16を重くして共振周波数を低くするために、前記グリップ部分16の材料の密度は、前記前側アーム18及び前記後側アーム20の材料の密度よりも大きいことが好ましく、かかる材料は、例えば樹脂である。本実施形態では、前記グリップ部分16は、ガラスファイバー強化PA(ポリアミド)で形成されている。
【0026】
前記前側アーム18は、スプリングピン又はボルト24を介して前記グリップ部分16と枢動可能に結合され、前記後側アーム20は、スプリングピン又はボルト24を介して前記グリップ部分16と枢動可能に結合されている。具体的には、前記グリップ部分16の前部16a及び後部16bの上部と下部に、前記スプリングピン24等がきつく挿入される孔16cが設けられ、前記グリップ部分16の前記上部と前記下部の間の凹部16dに、前記前側アーム18及び前記後側アーム20が嵌合し、前記前側アーム18及び前記後側アーム20に、前記スプリングピン24等がゆるく挿入される孔18a、20aが設けられている(特に、図4参照)。
【0027】
また、前記前側アーム18及び前記後側アーム20は、前記本体6と一体的に結合されている。前記前側アーム18及び前記後側アーム20が前記本体6と一体的に結合されるとは、前記前側アーム18及び前記後側アーム20と前記本体6のそれぞれの結合部分において、前記前側アーム18及び前記後側アーム20と前記本体6の間の位置関係が変わらず、枢動したり摺動したりしないことを意味する。したがって、前記前側アーム18、前記後側アーム20、及び前記本体6は、一部品で形成されてもよいし、複数部品で構成されてもよい。本実施形態では、前記前側アーム18及び前記後側アーム20が取付けブラケット25と共に一部品で形成され、前記取付けブラケット25が本体6に嵌込み式に且つ一体的に取付けられている。変形例として、前記取付けブラケット25は、本体6にボルト止めされていてもよい。
【0028】
また、前記グリップ部分16に、前記前側アーム18の周りにそれと間隔をおいて配置される前側筒部26と、前記後側アーム20の周りにそれと間隔をおいて配置される後側筒部28が結合されている。
【0029】
次に、本発明の実施形態である前記ブロワ1の作動を説明する。前記フロントハンドル8を一方の手で、前記リアハンドル10を他方の手で持って作業する間、前記前側アーム18及び前記後側アーム20の前後方向Aの撓みによって、前記本体6から作業者に伝わる前後方向Aの振動が軽減される。かかる前後方向Aの振動は、前記本体6から作業者に伝わる振動全体のうちの大きな部分を占めているので、結果的に、振動全体を効率的に軽減することができる。
【0030】
一方、前記リアハンドル10の重量は、バネ装置又は防振ゴム装置を備えたリアハンドルの重量よりも著しく小さく、前記ブロワ1の操作性に大きな影響を及ぼさない。また、前記グリップ部分16の前記上部と前記下部の間の凹部16dに、前記前側アーム18及び前記後側アーム20が嵌合しているので、前記リアハンドル10と前記本体6との間の上下方向Bの結合は比較的剛性であり、それにより、前記ブロワ1の前記送風口12を所望の向きを変える操作性が確保されている。
【0031】
本発明者は、規格ISO5349(「手に伝達する振動暴露の測定と評価のガイドライン」)に基づいて、前側アーム及び後側アームが前後方向Aに撓みにくい従来のブロワの等価振動と、前記前側アーム18及び前記後側アーム20が前後方向Aに撓みやすい本発明による前記ブロワ1の等価振動とを比較した。その結果、従来のブロワのリアハンドルの等価振動が15.7m/s2であったのに対し、本発明によるブロワ1のリアハンドル10の等価振動を7.1m/s2に軽減させることができた。
【0032】
また、前記グリップ部分16は、比較的大きい密度の材料で形成されているため、前記前側アーム18及び前記後側アーム20よりも強度が大きい。そのため、適当な材料を選択することにより、前記ブロワ1を落下させた場合に、前記グリップ部分16の破損を防止することができる。また、前記グリップ部分16に前記前側筒部26及び前記後側筒部28が結合されているので、前記前側アーム18及び前記後側アーム20の破損を防止することができると共に、前記リアハンドル10のデザインをシンプルにすることができる。
【0033】
図5は、リアハンドルの第2の実施形態を示す。
【0034】
第2の実施形態によるリアハンドル40は、前側アーム42及び後側アーム44が、グリップ部分16から本体6まで3つの真直ぐな部分46aと2つの折返し部分46bとによって形成され、前側筒部26及び後側筒部28を有していないこと以外、第1の実施形態による前記前記リアハンドル10と同じ構造を有している。
【0035】
前記リアハンドル40によっても、前記本体6からの前後方向Aの振動を軽減することができることを実験によって確認した。
【0036】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0037】
上記実施形態では、前記リアハンドル10、40が、前記グリップ部分16、前記前側アーム18、42及び前記後側アーム20、44を有していたが、更に、前記フロントハンドル8が、前記グリップ部分16、前記前側アーム18、42及び前記後側アーム20、44を有していてもよい。また、本体6から作業者の手に伝わる前後方向Aの振動を軽減できれば、前記ブロワ1は、前記グリップ部分16、前記前側アーム18、42及び前記後側アーム20、44を備えた前記フロントハンドル8だけを有していてもよい。
【0038】
上記実施形態では、前記前側アーム18、42は、前記グリップ部分16と枢動可能に結合され、且つ、前記本体6と一体的に結合され、前記後側アームは20、44、前記グリップ部分16と枢動可能に結合され、且つ、前記本体6と一体的に結合されていたけれども、本体6から作業者の手に伝わる前後方向Aの振動を軽減できれば、前記前側アーム18、42が、前記グリップ部分16及び前記本体6と一体的に結合され、前記後側アームは20、44が、前記グリップ部分16及び前記本体6と一体的に結合されていてもよい。また、上記実施形態とは逆に、前記前側アーム18、42が、前記グリップ部分16と一体的に結合され、且つ、前記本体6と枢動可能に結合され、前記後側アーム20、44が、前記グリップ部分16と一体的に結合され、且つ、前記本体6と枢動可能に結合されていてもよい。
【0039】
上記実施形態では、前記前側アーム18、42及び前記後側アーム20、44の断面形状は矩形であったが、前記前側アーム18、42及び前記前記後側アーム20、44が上下方向B及び左右方向Cよりも前後方向Aに撓みやすければ、前記前側アーム18、42及び前記後側アーム20、44の断面形状は任意である。
【符号の説明】
【0040】
1 ブロワ
2 内燃機関
4 送風機
6 本体
6a 上部
8 フロントハンドル
10 リアハンドル
12 送風口
16 グリップ部分
16a 前部
16b 後部
18 前側アーム
20 後側アーム
26 前側筒部
28 後側筒部
40 リアハンドル
42 前側アーム
44 後側アーム
A 前後方向
B 上下方向
C 左右方向
図1
図2
図3
図4
図5