特許第5717812号(P5717812)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許5717812-枕を支持できる敷布団カバー 図000002
  • 特許5717812-枕を支持できる敷布団カバー 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5717812
(24)【登録日】2015年3月27日
(45)【発行日】2015年5月13日
(54)【発明の名称】枕を支持できる敷布団カバー
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/02 20060101AFI20150423BHJP
   A47G 9/10 20060101ALI20150423BHJP
   A61G 7/05 20060101ALI20150423BHJP
【FI】
   A47G9/02 N
   A47G9/10 W
   A61G7/06
【請求項の数】1
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2013-170026(P2013-170026)
(22)【出願日】2013年8月20日
(65)【公開番号】特開2015-39375(P2015-39375A)
(43)【公開日】2015年3月2日
【審査請求日】2013年8月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】513210091
【氏名又は名称】奈良 雅淳
(74)【代理人】
【識別番号】100109368
【弁理士】
【氏名又は名称】稲村 悦男
(72)【発明者】
【氏名】奈良 雅淳
【審査官】 平田 慎二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−135217(JP,A)
【文献】 特開平11−128044(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 9/02
A47G 9/10
A61G 7/05
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
枕を支持できる敷布団カバーであって、リクライニングベッドの、少なくとも背もたれ部分上のベッドマット及び敷布団を、又は少なくとも前記背もたれ部分上の前記敷布団を包むように取り付けられ、前記枕が出し入れ可能であって収納された場合には前記背もたれ部分が起きた状態でもずり落ちないように前記枕を支持できるような枕収納部を形成する形成部材を固定手段により取り付け取り外し可能とすると共に前記形成部材に使用者の頭部を冷却するための冷却枕を収納して支持できる冷却枕支持用収納部を形成したことを特徴とする枕を支持できる敷布団カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、枕を支持できる敷布団カバー、特にリクライニングベッドにおいて使用する場合に好適な枕を支持できる敷布団カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
前記リクライニングベッドの背もたれ部分を起こした場合には、枕はずり落ちやすいので、誠に使用勝手が悪い。このため、例えば特許文献1等において、枕を保持してずり落ちしないようにする枕保持構造が提案されている。即ち、この枕保持構造は、前記リクライニングベッドの背もたれ部分を起こした場合に、枕のずり落ちは防止できる構造であるが、枕カバーに耳形の紐掛けを設けたり、ベッドの上半身支持床のヘッド側エッジ部に他の紐掛けを設けて、両紐掛け間に紐材を折り返して接続するようにする構造である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−287545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述したような構造では、枕カバーに耳形の紐掛けを設けたり、ベッドの上半身支持床のヘッド側エッジ部に他の紐掛けを設ける必要があり、構造が複雑で、実用的ではない。
【0005】
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、構造が簡単であって、使用者の頭部を冷却するための冷却枕を収納できて、極めて使い勝手の良い、実用的な枕を支持できる敷布団カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため本発明は、枕を支持できる敷布団カバーであって、リクライニングベッドの、少なくとも背もたれ部分上のベッドマット及び敷布団を、又は少なくとも前記背もたれ部分上の前記敷布団を包むように取り付けられ、前記枕が出し入れ可能であって収納された場合には前記背もたれ部分が起きた状態でもずり落ちないように前記枕を支持できるような枕収納部を形成する形成部材を固定手段により取り付け取り外し可能とすると共に前記形成部材に使用者の頭部を冷却するための冷却枕を収納して支持できる冷却枕支持用収納部を形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、構造が簡単であって、使用者の頭部を冷却するための冷却枕を収納できて、極めて使い勝手の良い、実用的な枕を支持できる敷布団カバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】枕を支持できる敷布団カバーを展開した状態の平面図である。
図2】リクライニングベッドに使用して背もたれ部分を起こした場合の使用状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は本発明の枕を支持できる敷布団カバーを展開した状態の平面図、図2はリクライニングベッドに使用して背もたれ部分を起こした場合の使用状態を示す斜視図であり、この図1及び図2に基づいて、以下本発明の実施形態について説明する。
【0013】
1はタオル地で作製された敷布団カバー本体で、図1において、ベッドマット2の裏面側に、又はこのベッドマット2上に敷かれる敷布団3の裏面側に敷かれる上半分1Aと、前記敷布団3上に敷かれる下半分1Bとが線対称の形状を呈している。
【0014】
そして、前記上半分1Aと前記下半分1Bとの境界線1C上であった左右の端部より内方へ所定距離寄った所定の位置を頂点として、三角形状の切除部1Dが左右にそれぞれ形成される。
【0015】
そして、前記上半分1Aを下方へ折り返して、前記敷布団3のみか、この敷布団3及び前記ベッドマット2に前記敷布団カバー本体1を取り付けた際に、前記敷布団3の、又は前記敷布団3及び前記ベッドマット2の左上角部及び右上角部が前記切除部1Dにより形成される開口から外方へはみ出すこととなる。
【0016】
前記敷布団カバー本体1の横幅は、前記敷布団3の横幅と同じか、少し長めに設定されている。また、前記上半分1A及び前記下半分1Bの縦方向の長さは、前記敷布団3(及びベッドマット2)に前記敷布団カバー本体1を取り付けた際に、後述するように、枕11を使用してリクライニングベッドRBに使用者が寝た際に肩まで伸びる程度の長さであるが、これよりも長くしてよく、更には前記敷布団3(及びベッドマット2)全体を包むような長さでもよい。
【0017】
そして、前記上半分1Aの前記切除部1Dが形成されていない部分における左右の外側端部には所定間隔を存してそれぞれ2本ずつ固定手段としての固定用紐5A、5B、6A、6Bが設けられる。また、前記下半分1Bの前記切除部1Dが形成されていない部分における左右の外側端部には所定間隔を存してそれぞれ2本ずつ同じく連結手段としての固定用紐7A、7B、8A、8Bが設けられる。
【0018】
そして、前記下半分1Bの下部の左右端部には、それぞれ物入れ用ポケット(上方が開放した袋状を呈している。)Pを形成して上方から(図1の斜線部分9Aは開放しているため。)出し入れできるように、前記敷布団カバー本体1に図1の斜線部分9Aは縫い付けせずに、タオル地から成るポケット用布地9の他の三方が縫い付けられて取り付けられる。
【0019】
前記ポケット用布地9の上端は、前述したように、前記斜線9Aとなるように、内方へ向けて徐々に低くなるように傾斜しており、出し入れ口が斜めになり、ボックスティッシュ20、テレビのリモートコントローラー21、タオル、体温計、お金など、種々の物が寝たままでも出し入れし易く、また外側へ落ちにくい構造となっている。
【0020】
なお、以上の物入れ用ポケットPを前記ポケット用布地9で形成したが、収納してもポケット内部が見えて、収納物が見えるように、透明又は半透明の素材や、網目状の素材で形成してもよい。
【0021】
10はリクライニングベッドRBの背もたれ部分を起こした場合にも、前記枕11を収納して、この枕11を支持できるタオル地から成る枕支持用布地(枕収納部を形成する形成部材)で、前記下半分1Bに取り付け取り外しができる。
【0022】
即ち、この枕支持用布地10の上端部に一端部が取り付けられた2本の固定用紐12と前記境界線1C上の前記敷布団カバー本体1に一端が取り付けられた2本の固定用紐13とをそれぞれ結ぶと共に、前記枕支持用布地10の下端部に一端部が取り付けられた2本の固定用紐14と前記敷布団カバー本体1の下端部に一端が取り付けられた2本の固定用紐15とをそれぞれ結ぶことにより、この枕支持用布地10と前記敷布団カバー本体1との間において、横方向、即ち図1の左右方向から前記枕11が出し入れできるように、前記枕支持用布地10を前記敷布団カバー本体1に取り付けられ、枕収納部が形成される。
【0023】
以上のように、前記敷布団カバー本体1に前記枕支持用布地10を取り付け取り外しができるようにしたから、取り外し、この枕支持用布地10のみを洗濯することができる。この場合、このように枕支持用布地10のみを洗濯できるようにしたから、前記枕11には必ずしも枕カバーをしなくともよくなる。勿論、このように構成された前記敷布団カバー本体1を、前記枕支持用布地10を取り付けたまま、又は取り外した状態にして、洗濯することができる。
【0024】
そして、使用者の頭部を冷却するための冷却枕を収納するために、前記枕支持用布地10上にタオル地から成る冷却枕支持用布地17がその上端部及び下端部が縫い付けられ、冷却枕支持用収納部が形成される。なお、前記冷却枕は、内部に氷、冷たい水、氷及び水、冷却剤等を収納した氷枕や、アイスノン(登録商標)などから構成される。
【0025】
前述したように、前記冷却枕支持用布地17の図1に示す上端部及び下端部が前記枕支持用布地10に縫い付けられ、横方向、即ち図1の左右方向から前記冷却枕が出し入れできる。なお、本実施形態では、左右のいずれからも出し入れできるようにしたが、左か右のいずれかのみしか前記冷却枕を出し入れできないようにしてもよく、左右と下部を縫い付けて上方を開放して上方から出し入れできるようにしてもよい。
【0026】
次に、以上のように構成される枕を支持できる敷布団カバーを使用する場合について、以下説明する。初めに、前記境界線1Cを中心線として、前記上半分1Aを下方へ折り返して、前記ベッドマット2の裏方に沿うように位置させる。
【0027】
すると、前記ベッドマット2及び前記敷布団3の左上角部及び右上角部が前記切除部1Dにより形成される開口から外方へはみ出すこととなる。そして、図2に示すように、前記固定用紐7Aと5Bとを、7Bと5Aとを、また前記固定用紐8Aと6Bとを、8Bと6Aとをそれぞれ結んで前記上半分1Aと前記下半分とをそれらの開放側を連結し、前記敷布団3及び前記ベッドマット2の上部を包むように、前記敷布団カバー本体1を取り付ける。なお、この場合、前記敷布団3の上部のみを包むように、前記敷布団カバー本体1を取り付けるようにしてもよい。
【0028】
そして、上述したように、前記敷布団カバー本体1を取り付ける前に、前記下半分1Bに前記枕支持用布地10を取り付けてもよいが、取り付けていなかった場合には、前記下半分1Bに前記枕支持用布地10を取り付けて固定する。即ち、前記枕支持用布地10の上端部の2本の固定用紐12と前記敷布団カバー本体1に一端が取り付けられた2本の固定用紐13とをそれぞれ結ぶと共に、前記枕支持用布地10の下端部の2本の固定用紐14と前記敷布団カバー本体1に一端が取り付けられた2本の固定用紐15とをそれぞれ結ぶことにより、前記敷布団カバー本体1に前記枕支持用布地10を取り付けて固定する。
【0029】
そして、前記枕支持用布地10と前記敷布団カバー本体1との間において、図1の左右方向のいずれかから前記枕11を入れて収納すると、前記リクライニングベッドRBの背もたれ部分を起こした場合にも、前記枕支持用布地10により支持された前記枕11はずり落ちることが防止される。
【0030】
更に、使用者が風邪などをひいて熱がある場合には、必要な場合には前記枕11を外して、或いは外さずに、前記冷却枕支持用布地17と前記敷布団カバー本体1との間に前記冷却枕を入れて収納すると、このような場合にも対応できる。
【0031】
また、使用者は前記物入れ用ポケットPに、ボックスティッシュ20など、種々の物を収納することができ、しかも使用者が寝たままでも、収納できる。
【0032】
なお、前記物入れ用ポケットPに物を収納しない場合には、前述したように、前記枕11を支持した状態で、以上のように構成された枕を支持できる敷布団カバーを裏返して、使用してもよい。
【0033】
なお、以上の実施形態では、前記敷布団3(及び前記ベッドマット2)の上部を包むように、前記敷布団カバー本体1を取り付ける際に、前記固定用紐7Aと5Bとを、7Bと5Aとを、また前記固定用紐8Aと6Bとを、8Bと6Aとをそれぞれ結ぶようにしたが、1本ずつ設けるようにして、例えば前記固定用紐7Bと5Aと、前記固定用紐8Bと6Aとをそれぞれ結ぶようにしたり、又は前記固定用紐7Aと5Bとを、前記固定用紐8Aと6Bとをそれぞれ結ぶようにしてもよい。
【0034】
更には、前記上半分1Aを下方へ折り返して、前記敷布団3(及び前記ベッドマット2)の上部を包むように、前記敷布団カバー本体1を取り付けるために前記上半分1Aと前記下半分1Bとを連結する手段は、以上のような固定用紐に限らず、マジックテープ(登録商標)などの面ファスナー等を使用してもよい。
【0035】
更には、前記敷布団カバー本体1を当初から袋状に構成して、リクライニングベッドの、少なくとも背もたれ部分上の前記ベッドマット2及び前記敷布団3を、又は少なくとも前記背もたれ部分上の前記敷布団3を包むようにしてもよい。
【0036】
また、前記枕支持用布地10を前記敷布団カバー本体1に取り付ける固定手段として、前記固定用紐12、13、14、15を使用したが、同様に、このような固定用紐に限らず、マジックテープ(登録商標)などの面ファスナー等を使用してもよい。更には、予め前記枕支持用布地10を前記敷布団カバー本体1に縫い付けて、取り外しできないようにしてもよい。
【0037】
以上のように、本発明は、構造が簡単であって、使用者の頭部を冷却するための冷却枕を収納できて、極めて使い勝手の良い、実用的な枕を支持できる敷布団カバーを提供することができるという効果がある。
【0038】
以上本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
【符号の説明】
【0039】
1 敷布団カバー本体
2 ベッドマット
3 敷布団
5A、5B 固定用紐
6A、6B 固定用紐
7A、7B 固定用紐
8A、8B 固定用紐
9 ポケット用布地
10 枕支持用布地
11 枕
12、13 固定用紐
14、15 固定用紐
17 冷却枕支持用布地
RB リクライニングベッド
P 物入れ用ポケット
図1
図2