特許第5717828号(P5717828)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5717828飲料調合システム、およびこれに関連する情報を管理する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5717828
(24)【登録日】2015年3月27日
(45)【発行日】2015年5月13日
(54)【発明の名称】飲料調合システム、およびこれに関連する情報を管理する方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/32 20060101AFI20150423BHJP
   A23L 2/00 20060101ALI20150423BHJP
   G06K 9/00 20060101ALI20150423BHJP
   G06K 7/14 20060101ALI20150423BHJP
【FI】
   B65D81/32 Z
   A23L2/00 Z
   G06K9/00 S
   G06K7/14 017
【請求項の数】16
【全頁数】45
(21)【出願番号】特願2013-240902(P2013-240902)
(22)【出願日】2013年11月21日
(62)【分割の表示】特願2013-547669(P2013-547669)の分割
【原出願日】2011年12月29日
(65)【公開番号】特開2014-88216(P2014-88216A)
(43)【公開日】2014年5月15日
【審査請求日】2013年11月21日
(31)【優先権主張番号】12/982,374
(32)【優先日】2010年12月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】593203701
【氏名又は名称】ペプシコ,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】PepsiCo Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100090468
【弁理士】
【氏名又は名称】佐久間 剛
(72)【発明者】
【氏名】カルロス ヘルナン マリーナ
(72)【発明者】
【氏名】ジョルゲ マニュエル マキータ ナガノ
(72)【発明者】
【氏名】リカルド アリアス
(72)【発明者】
【氏名】ミリアム クロケル ゴンザレス
(72)【発明者】
【氏名】マーク ライト フランシスコ
(72)【発明者】
【氏名】アントン ピニョル エスカード
(72)【発明者】
【氏名】アグネテ エンガ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィンセント フェイヴル ダルシア
(72)【発明者】
【氏名】ティム コネリー
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン セダー
(72)【発明者】
【氏名】タッカー フォート
【審査官】 藤井 眞吾
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/025392(WO,A1)
【文献】 特表2012−501281(JP,A)
【文献】 特開2009−018195(JP,A)
【文献】 特開2004−054609(JP,A)
【文献】 特開2002−293332(JP,A)
【文献】 特開2009−234656(JP,A)
【文献】 特表2010−537916(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 81/32
A23L 2/00
G06K 7/14
G06K 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料調合システムであって、
容器、
前記容器に結合された取付機構、および
前記取付機構に係合するように適合したカートリッジであって、1種類以上の飲料成分を保有し、該カートリッジの該1種類以上の飲料成分に関連する複数の飲料特徴を含む一組の飲料特徴を追跡するための該カートリッジに独自の識別子を含むカートリッジ、
を備え、
前記容器がキャプチャ・デバイスを備え、該キャプチャ・デバイスが前記独自の識別子を走査または読み込んで、前記一組の飲料特徴を維持し、
前記カートリッジが前記取付機構に係合したときに、該取付機構が該カートリッジを前記容器に開く、飲料調合システム。
【請求項2】
前記一組の飲料特徴が、前記飲料成分のフレーバー、前記飲料成分の栄養量、前記飲料成分の機能成分、および購入した場所や日時の内の1つ以上を含む、請求項1記載の飲料調合システム。
【請求項3】
前記飲料成分の栄養量が、カロリー、炭水化物、水摂取量、糖度、およびナトリウムの内の1つ以上を含む、請求項2記載の飲料調合システム。
【請求項4】
前記独自の識別子がバーコード識別子である、請求項1から3のいずれか1項記載の飲料調合システム。
【請求項5】
前記独自の識別子が連続文字識別子である、請求項1から3のいずれか1項記載の飲料調合システム。
【請求項6】
前記容器が前記一組の飲料特徴を記憶する、請求項1から5のいずれか1項記載の飲料調合システム。
【請求項7】
前記容器が、無線ネットワークで前記一組の飲料特徴をコンピューティング装置またはネットワークに転送する、請求項1から6のいずれか1項記載の飲料調合システム。
【請求項8】
前記一組の飲料特徴が、コンピューティング装置またはネットワーク上のソフトウェア・アプリケーションに使用される、請求項1から7のいずれか1項記載の飲料調合システム。
【請求項9】
前記コンピューティング装置が、携帯電話、ラップトップ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、インターネット、スマートフォン、個人用の携帯情報端末(PDA)、およびタブレット型コンピュータの内の1つを含む、請求項記載の飲料調合システム。
【請求項10】
前記ソフトウェア・アプリケーションが、一日に消費された水の追跡、栄養素の追跡、他の飲む方法の代わりに前記飲料調合システムを使用することにより節約されたPET相当物の量の追跡、医者と共有される薬剤摂取の追跡、ポイントまたは報酬賞品に関する忠誠プログラムのアップデート、ソーシャル・ネットワーク・ウェブサイトを通じての友人または同様の人々と共有する情報の提供、日時の追跡、および消費の位置情報の追跡の内の少なくとも1つを実行する、請求項記載の飲料調合システム。
【請求項11】
前記一組の飲料特徴がウェブサイトに転送される、請求項1から10のいずれか1項記載の飲料調合システム。
【請求項12】
飲料調合システムに関連する情報を管理する方法であって、
カートリッジであって、1種類以上の飲料成分を保有し、かつ該1種類以上の飲料成分に関連する複数の飲料特徴を含む一組の飲料特徴に関連する該カートリッジに独自の識別子を備えたカートリッジを、混合溶液を保有する、キャプチャ・デバイスを備えた容器に結合した取付機構に挿入する工程、
前記カートリッジ前記取付機構に係合させ、それによって、前記1種類以上の飲料成分を前記容器内の混合溶液中に解放させる工程、
前記カートリッジの前記独自の識別子を前記キャプチャ・デバイスにより走査または読み込む工程、
前記独自の識別子に関連した前記一組の飲料特徴をコンピューティング装置に転送する工程、および
前記一組の飲料特徴を前記キャプチャ・デバイスにより維持する工程、
を有してなる方法。
【請求項13】
前記独自の識別子に関連する前記飲料特徴を、以前に消費した飲料からの飲料特徴とウェブサイト上で統合する工程をさらに含む、請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記独自の識別子に関連する前記飲料特徴をウェブサイト上に記憶する工程をさらに含む、請求項12または13記載の方法。
【請求項15】
前記独自の識別子がバーコード識別子である、請求項12から14のいずれか1項記載の方法。
【請求項16】
前記コンピューティング装置が、携帯電話、ラップトップ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、インターネット、スマートフォン、個人用の携帯情報端末(PDA)、およびタブレット型コンピュータの内の1つを含む、請求項12から15のいずれか1項記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広く、飲料ディスペンサに関し、より詳しくは、ポストミックス(post-mix)飲料システムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲料が、多種多様の容器で市場向けに生産され、配送され、販売されていることが公知である。利用される容器のタイプは、例えば、飲料が販売の対象とされている消費者、流通経路、および販売される飲料の量を含むいくつかの要因に依存するであろう。この点に関して、消費者向けに販売される飲料は、プラスチックボトルで流通されることが多い。しかし、残念ながら、プラスチックボトルの大部分は廃棄物として捨てられる。リサイクルの努力が増しているが、それらのボトルは、リサイクルが利用できないか実施できない地域で購入され、消費される。さらに、ボトルを密封するために使用されるプラスチックの蓋は、一般に、リサイクルできず、結局最後には、廃棄物に、さらに悪い場合には、環境に散らばるゴミになり果てる。その上、これらの無駄なプラスチックボトルは、「マルチパック」として個々のボトルを一緒に収容するために、シュリンクラップなどのさらに別のパッケージおよび/または厚紙を利用しなければならないマルチパックとして市場向けに生産され、販売されている。それゆえ、そのような従来技術の配送機構では、望ましくなく必要ない廃棄物が大量に生成されてしまう。
【0003】
環境に悪影響があるだけでなく、ほとんどの従来技術の容器は、小売り環境、および家庭などの末端消費者の場所の両方において、貴重なスペースを占める。「ポストミックス」システムとして知られる過去のシステムは、水などの液体で希釈することが予定されている濃縮飲料シロップを販売することによって、これらの欠点の内のいくつかを多少とも解決するように試みた。公知のポストミックスシステムでは、プラスチックボトルなどの他の配送機構に関連する廃棄物が減少するが、これらのシステムには、大量の飲料を販売する小売店以外の消費者が使用するのに複雑すぎかつ扱いにくい大型で高価なシステムが必要である。そのような小売店にとってさえ、これらの従来のポストミックスシステムを保守するために必要な知識やコストは不都合である。さらに、過去のシステムには、正確な量のシロップが液体と適切に混ぜ合わされることを確実にするために、定期的な校正が必要であることが知られている。この点に関して、装置の校正ミスや故障は、何人かの消費者が、飲料の味覚に苦情を訴えた後にしか発見されないことが多く、液体に対するシロップの比を検査し、正常な比に戻すには、さらに時間が必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
以下は、本発明の態様の少なくともいくつかの基本的な理解を与えるために、その態様の一般的な要約を提示するものである。この要約は、本発明の広範な概要として意図されていない。本発明の鍵となる要素または重大な要素を確認すること、もしくは本発明の範囲を線引きすることは意図されていない。以下の要約は単に、以下のより詳しい説明に対する序章として一般的な形態で本発明の概念をいくつか提示するだけである。
【0005】
本発明の態様は、容器、この容器内に配置された取付機構、およびその取付機構に係合するように適合されたカートリッジを備えた、飲料調合システムに関する。この取付機構は、係合アセンブリ、貫通部分、およびバルブを備えてよい。カートリッジはポッドとキャップを備えている。このポッドは、チャンバ、開口、および開口を覆って配置されるカバーを備え、前記キャップがチャンバの上部に取り付けられる。その上、カートリッジが取付機構と係合すると、係合アセンブリがカートリッジを取付機構内に保持し、貫通部分がキャップとカバーを貫通し、バルブが容器内に延びる。
【0006】
本発明の追加の態様は、ホイル保持部を含むキャップに関し、カートリッジが係合アセンブリに結合したときに、貫通部分がホイル保持部を押し、それによって、カバーをホイル保持部で貫通する。その上、ホイル保持部は、カバーがカートリッジの開口を覆って閉じることをさせずに、カバーを保持できる。
【0007】
本発明の追加の態様は、カートリッジおよび概して、円形のうつわであるポッドに関する。その上、カートリッジは1種類以上の飲料成分を保有でき、それらの飲料成分は、シロップ、ペースト、粉末、および顆粒を含むリストから選択してよい。
【0008】
本発明の追加の態様は、飲料調合システムを使用して飲料を調製する方法に関する。この方法は、(a)チャンバ、開口および開口を覆って配置されたカバーを備えたポッドとキャップとを含むカートリッジを容器に挿入する工程、(b)その容器内に配置された取付機構であって、係合アセンブリ、貫通部分、およびバルブを備えた取付機構内にカートリッジを位置合せするまたは回転させる工程、(c)カートリッジに圧を加え、それによって、バルブを容器内に解放し、貫通部分でカバーを貫通する工程、(d)容器の内容物を混合する工程、および(e)容器からカートリッジを外す工程、を有してなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明とその特定の利点のより完全な理解は、添付図面と共に以下の説明を参照することによって得られるであろう。それらの添付図面において、同様の参照数字が同様の特徴を示す。
図1図1は、本発明による飲料調合システムの透視図
図1A図1Aは、本発明による図1からの飲料調合システムの断面図
図2A1図2A1は、本発明による図1からの飲料調合システムの一部の拡大図
図2A2図2A2は、本発明による図1からの飲料調合システムの一部の拡大図
図2B1図2B1は、本発明による図1からの飲料調合システムの一部の別の拡大図
図2B2図2B2は、本発明による図1からの飲料調合システムの一部の別の拡大図
図3図3は、本発明による図1からの飲料調合システムのための例示のカートリッジを示す斜視図
図3A図3Aは、本発明による図1からの飲料調合システムのための例示のカートリッジを示す斜視図
図3B図3Bは、本発明による図1からの飲料調合システムのための例示のカートリッジの一部の平面図
図3C図3Cは、本発明による図1からの飲料調合システムのための例示のカートリッジを示す断面
図3D図3Dは、本発明による図1からの飲料調合システムのための例示のカートリッジを示す断面
図4A】本発明による図1からの飲料調合システムの動作を示す透視図
図4B】本発明による図1からの飲料調合システムの動作を示す透視図
図4C】本発明による図1からの飲料調合システムの動作を示す透視図
図4D】本発明による図1からの飲料調合システムの動作を示す透視図
図4E】本発明による図1からの飲料調合システムの動作を示す透視図
図4F】本発明による図1からの飲料調合システムの動作を示す透視図
図5A】本発明による飲料調合システムのための容器の一例の透視図
図5B】本発明による飲料調合システムのための容器の一例の側面からの透視図
図6A】本発明による飲料調合システムのための容器の一例の側面図
図6B】本発明による飲料調合システムのための容器の一例の斜視図
図7A】本発明による飲料調合システムのための容器の一例の斜視図
図7B】本発明による飲料調合システムのための容器の一例の斜視図
図8A】本発明による飲料調合システムのための容器の一例の側面図
図8B】本発明による飲料調合システムのための容器の一例の側面図
図9A】本発明による飲料調合システムのための取付機構の一例の断面図
図9B】本発明による飲料調合システムのための取付機構の一例の断面図
図10A】本発明による飲料調合システムのための取付機構の一例の斜視図
図10B】本発明による飲料調合システムのための取付機構の一例の断面図
図11A】本発明による飲料調合システムのための取付機構の一例の断面図
図11B】本発明による飲料調合システムのための取付機構の一例の斜視図
図12A】本発明による飲料調合システムのための取付機構の一例の平面図
図12B】本発明による飲料調合システムのための取付機構の一例の斜視図
図13A】本発明による飲料調合システムのための取付機構の一例の断面図
図13B】本発明による飲料調合システムのための取付機構の一例の断面斜視図と斜視図
図14A】本発明による例示のハーフ・ポッド・カートリッジの斜視図
図14B】本発明による例示のハーフ・ポッド・カートリッジの斜視図
図14C】本発明による例示のハーフ・ポッド・カートリッジの斜視図
図15】本発明による代わりの飲料システムの一例の斜視図
図16】本発明による代わりの飲料システムの一例の斜視図
図17】本発明による代わりの飲料システムの一例の説明図
図18A】本発明により様々な構成で使用できる飲料システムの一例の斜視図
図18B】本発明により様々な構成で使用できる飲料システムの一例の斜視図
図18C】本発明により様々な構成で使用できる飲料システムの一例の斜視図
図19A】本発明により様々な構成で使用できる飲料システムの一例の斜視図
図19B】本発明により様々な構成で使用できる飲料システムの一例の斜視図
図20】本発明により様々な構成で使用できる飲料システムの一例の斜視図
図21】本発明により様々な構成で使用できる飲料システムの一例の正面図
図22】本発明により様々な構成で使用できる飲料システムの一例の斜視図
図23】本発明により様々な構成で使用できる飲料システムの一例の説明図
図24】本発明による飲料システムの代わりの例の説明図
図25】本発明による図15から17における飲料システムに使用すべき例示の針を示す説明図
図26】本発明による任意の飲料システムに使用すべき例示の粉末補助剤を示す説明図
図27A】本発明による任意の飲料システムに使用すべき例示のカートリッジの斜視図
図27B】本発明による任意の飲料システムに使用すべき例示のカートリッジの斜視図
図27C】本発明による任意の飲料システムに使用すべき例示のカートリッジと容器の斜視図
図28A】本発明による飲料システムのための例示のデジタル通信システムを示す説明図
図28B】本発明による飲料システムのための例示のデジタル通信システムを示す説明図
図29A】本発明による様々な構成に使用できる飲料システムの追加の例を示す説明図
図29B】本発明による様々な構成に使用できる飲料システムの追加の例を示す説明図
図29C】本発明による様々な構成に使用できる飲料システムの追加の例を示す説明図
図30】本発明による様々な構成に使用できる飲料システムの追加の例を示す斜視図
図31】本発明による様々な飲料システムの斜視図
図32A】本発明による飲料調合システムの斜視図
図32B】本発明による図32Aからの飲料調合システムの断面図
図33A】本発明による図32Aからの飲料調合システムの例示のカートリッジを示す斜視図
図33B】本発明による図32Aからの飲料調合システムの例示のカートリッジを示す斜視図
図34A】本発明による図32Aからの飲料調合システムの動作を示す斜視図
図34B】本発明による図32Aからの飲料調合システムの動作を示す斜視図
図34C】本発明による図32Aからの飲料調合システムの動作を示す斜視図
図34D】本発明による図32Aからの飲料調合システムの動作を示す斜視図
図34E】本発明による図32Aからの飲料調合システムの動作を示す斜視図
図34F】本発明による図32Aからの飲料調合システムの動作を示す斜視図
図35A】本発明による飲料調合システムのための別の例示のカートリッジを示す断面図
図35B】本発明による飲料調合システムのための別の例示のカートリッジを示す断面図
図35C】本発明による飲料調合システムのための別の例示のカートリッジを示す断面図
図35D】本発明による飲料調合システムのための別の例示のカートリッジを示す断面図 添付図面は、必ずしも、一定の縮尺で描かれていないことに留意されたい。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の様々な実施例の以下の説明において、その一部を形成し、例として、本発明の態様を実施できる例示の構造、システム、および工程が示されている、添付図面を参照する。部品、構造、例示の装置、システム、および工程の他の特定の配列を使用してもよく、本発明の範囲から逸脱せずに、構造の改変と機能の改変を行ってもよいことが理解されよう。また、本発明の様々な例示の特徴および要素を記載するために、本明細書において、「上部」、「下部」、「前面」、「背面」、「側面」などの用語が使用されているが、これらの用語は、例えば、図面に示された例示の方向に基づいて、便宜上、ここに使用されている。本明細書のいずれも、本発明の範囲内に包含されるように、構造の特定の三次元の方向付けを必要とするものと考えるべきではない。
【0011】
図1は、本発明による飲料調合システムの一例を示している。飲料調合システム100は、容器110、取付機構120、およびカートリッジ150を備えている。容器10は、カートリッジ150の内容物と混合されるべき、水などの混合溶液または液体を収容できる。他の混合溶液または液体としては、乳、ジュース、またはお茶類が挙げられる。混合溶液または液体は、冷たくても、温かくても、熱くてもよい。その上、混合溶液は、氷、スラッシュを含んでもよく、氷/水の混合物であってもよい。取付機構120は、概して、容器110内に配置されている。カートリッジ150は、概して、取付機構120と係合して、容器110内に注出すべきカートリッジ150を開き、それによって、カートリッジ150の内容物を容器110内の液体と混ぜ合わせて、飲める飲料を作り出す。
【0012】
図1に示されるような容器110は、概して、ボトルの形状であってよい。容器110は、本発明から逸脱せずに、様々な他の形状であってよい。容器110はキャップ112を備えてもよい。キャップ112は、ユーザが容器110から飲むことのできる容器110の上部にある開口を密封できる。その上、容器110はベースまたはベゼル114を含んでもよい。カートリッジ150は、カートリッジ150を取付機構120に係合させるようにベースまたはベゼル114を通じて挿入できる。図1に示されるように、このベースまたはベゼル114は、容器110の底に配置される。ベースまたはベゼル114は、本発明から逸脱せずに、以下に検討するように、容器110の異なる区域に配置されてもよい。その上、カートリッジ150は、カートリッジ150を取付機構120に係合させるように容器110のキャップ112を通じて挿入されてもよい。さらに、本発明から逸脱せずに、キャップ112が容器110にねじ込まれたときに、さらに以下に記載するように、カートリッジ150が取付機構120に係合し、カートリッジ150の内容物を放出するように、キャップ112がカートリッジ150を含んでもよい。
【0013】
その上、図31に示されるように、容器110は、多種多様の他の形状であってよいだけでなく、容器110は、多種多様の他の色および色の配置のものであってよい。その上、容器110は、容器110の周りに多種多様の異なる表皮111の被膜を含んでもよい。容器110の表皮111は、本発明から逸脱せずに、デザイン、色、テキスチャー、厚さ、材料、サイズ、および形状が異なってもよい。容器110に異なる表皮111を使用することによって、容器は個人的にカスタマイズできる。表皮111の他の例としては、ブランド名、大学の名称またはマスコット、プロスポーツのチーム名、好みの格言、個人的な写真などが挙げられる。その上、本発明から逸脱せずに、容器の上部またはキャップの色およびスタイルが異なってもよい。
【0014】
取付機構120は、図1および1Aに示されるように、係合アセンブリ122、貫通部分124、およびバルブ・アセンブリ126を備えている。係合アセンブリ122は、概して、取付機構120内にカートリッジ150を受け入れられる。貫通部分124は、概して、カートリッジ150を貫通し、それによって、カートリッジ150の内容物を容器110内に放出できる。バルブ・アセンブリ126は、概して、カートリッジ150が取付機構120と係合する際に、開き、それによって、容器110の内容物をカートリッジ150の内容物と混合することできる。
【0015】
係合アセンブリ122は、カートリッジ150を容器110に係合させ、保持するための係止機構128を含んでもよい。係止機構128は、カートリッジ150と組み合い、係合するリブ130を含んでもよい。係止機構128はバネ(図1Aに示されていない)を含んでよく、よってカートリッジ150が係合アセンブリ122内に挿入されたときに、バネがカートリッジ150に付勢力を提供して、より容易にリブ130に係合する。その上、係止機構128は、カートリッジ150が係止位置にパチンと嵌められたときに、貫通部分124とバルブ・アセンブリ126が、以下に説明されるように、係合するように、カムまたはレバー134を含んでよい。バネは、カートリッジ150が係止位置にパチンと嵌められたときに、カートリッジ150に付勢してもよい。
【0016】
その上、係合アセンブリ122は解放機構136を含んでよく、この解放機構136は、カートリッジ150を解放するように係止機構128を解放する。解放機構136は、回転ベゼルの形態にあってよく、ユーザは、そのベゼル(図4Fに示されるような)を回転させることによって、カートリッジ150を解放することができる。ベゼルの回転により、カートリッジ150が排出され、取付機構120が出発位置に戻ることができる。その上、解放機構136は、解放ボタンまたは解放レバーの形態にあってよく、ユーザは、解放ボタンを押すか、解放レバーをスライドさせて、カートリッジ150を解放することができる。本発明から逸脱せずに、カートリッジ150を解放するための他の手段を係合アセンブリ122に使用してよい。
【0017】
係合アセンブリ122は、カートリッジ密閉部分138も含んでよい。カートリッジ密閉部分138は、カートリッジ150が係止位置にパチンと嵌められたときに、カートリッジ150の上部の周りの区域を係合アセンブリ122に対して密閉する。カートリッジ密閉部分138は、混合プロセス中に、液体または溶液がカートリッジ150内に封じ込められることを確実にする。カートリッジ密閉部分138は、ガスケット、Oリング、またはパッキングもしくは本発明にしたがう他の密閉構造を含んでよい。カートリッジ密閉部分138は、ゴム、プラスチック、または金属もしくは本発明にしたがう他の材料から製造されてよい。
【0018】
図1に示されるように、取付機構120の貫通部分124は開口構造140を含んでよい。貫通部分124は、カートリッジ150が係合アセンブリ122に圧入されたときに、カートリッジ150が貫通部分124に押し付けられ、貫通部分124がポッド152の開口158内にスライドするように、カムまたはレバー134と協働して係合されるであろう。開口構造140は、カートリッジ150のカバー160を貫通するほど十分に鋭く、それによって、ポッド152のカバーを破り、カートリッジ150の内容物を容器110の内容物と混ぜ合わせることができる。
【0019】
以下に説明するようにホイル保持部166と協働する、本発明による別の例において、開口構造140は、ホイル保持部166上のフラップまたは保持部分170と明確に一致するような形状であってよい。この例において、カートリッジ150が貫通部分124に対して押し付けられたときに、開口構造140は、ホイル保持部166に、詳しくは、ホイル保持部166上のフラップまたは保持部分170に圧力を加える。開口構造140からの圧力により、フラップ170に破って開けさせ、カバー160(存在する場合には)中に折り込ませ、それによって、ポッド152上のカバー160を貫通させ、カートリッジ150の内容物を容器110の内容物と混ぜ合わせることができる。開口構造140の特定の配置および構造が、開口構造140に、ホイル保持部166へと適切に圧力をかけ、破らせるように、ホイル保持部166上のフラップ170と一致しなければならないことに留意することが重要である。開口構造140およびホイル保持部166上のフラップ170が一致しない場合、カートリッジ150が係止位置に圧入されたときに、カバー160が破けない可能性がある。本発明から逸脱しない他の実施の形態において、ホイル保持部166上のフラップ170は、開口構造140と一致する必要がない。例えば、フラップ170と一致しない開口構造140があってよいが、カートリッジ150が係止位置に圧入されたときに、カバー160はそれでも破られる。
【0020】
貫通部分124は内部密閉部分142も含んでよい。内部密閉部分142は、カートリッジ150が係止位置にパチンと嵌められたときに、開口構造140の周りの区域を密閉する。内部密閉部分142は、混合プロセス中に、液体または溶液がカートリッジ150内に封じ込められることを確実にする。
【0021】
バルブ・アセンブリ126は、図1Aに示されるように、概して、カートリッジ150が取付機構120と係合した際に開き、それによって、容器110の内容物をカートリッジ150の内容物と混合することができる。バルブ・アセンブリ126は、バルブ144およびエレベータ146を含んでよい。バルブ144は、エレベータ146および係合アセンブリ122のカムまたはレバー134と協働して係合され、よって、カートリッジ150が係止位置にパチンと嵌められ、係合アセンブリ122のカムまたはレバー134に係合したときに、バルブ144が閉位置から開位置に動かされる。一般に、圧力がカートリッジ150に加えられ、カートリッジ150が係止位置にパチンと嵌められたときに、エレベータ146が移動し、それによって、バルブ144と係合し、バルブ144を開位置に移動させる。
【0022】
図2Aに示されるような、本発明による一例において、バルブ・アセンブリ126は、ドアタイプのバルブ144Aの形態にあってよい。バルブ144Aは、図2Aに示されるように、片側でヒンジ構造になっており、よって、圧力がカートリッジ150Aに、それによって、エレベータ146Aおよびバネ132Aに加えられ、バルブ144Aが開位置に、容器110内へと旋回される。その上、カートリッジ150Aが押されると、開口構造140Aがカートリッジ150A中に動く。バルブ144Aが容器110中へと開位置に旋回すると、次いで、カートリッジ150Aの内容物と容器110の内容物が混ざることができる。
【0023】
図2Bに示されるような、本発明による別の例において、バルブ・アセンブリ126はは、プランジャタイプのバルブ144Bの形態にあってもよい。バルブ144Bは、図2Bに示されるように、圧力がカートリッジ150Bに、それによって、エレベータ146Bおよびバネ132Bに加えられると、容器110中にスライドできる。エレベータ146Bがバルブ144Bに押し付けられると、バルブ144Bは閉位置から開位置へと容器110中に動く。その上、カートリッジ150Bが押されると、開口構造140Bがカートリッジ150B中に動く。バルブ144Bが開位置にスライドすると、次いで、カートリッジ150Bの内容物と容器110の内容物が混ざることができる。
【0024】
バルブ・アセンブリ126はバルブ密閉部分148も備えてよい。バルブ密閉部分148は、カートリッジ150が係止位置にパチンと嵌められていないときに、バルブ144と容器110との間の区域を密閉する。カートリッジ150が係合アセンブリ122内に係合する前に、容器110は液体を収容してよく、バルブ密閉部分148は、カートリッジ150がなく、バルブ144が閉位置にあるときに、液体または溶液が容器110内に封じ込められることを確実にする。バルブ密閉部分148は、ガスケット、Oリング、またはパッキングもしくは本発明にしたがう他の密閉構造を含んでよい。バルブ密閉部分148は、ゴム、プラスチック、または金属もしくは本発明にしたがう他の材料から製造されてよい。
【0025】
カートリッジ150は、図3および3Aに示されるように、ポッド152およびキャップ154を含んでよい。カートリッジ150は、取付機構120を係合アセンブリ122で係合させるように適合されている。カートリッジ150は、1種類以上の飲料成分を保有でき、それらの飲料成分は、シロップ、ペースト、粉末、顆粒、および他の組成物を含むリストから選択してよい。その上、カートリッジ150は、本発明にしたがって、栄養素やビタミン類などの、他の成分またはフレーバーを保有してもよい。
【0026】
本発明による別の実施の形態において、カートリッジ150は異なる液体香料/成分を含んでもよい。液体香料/成分は、飲料のエキスを健康的な成分および栄養素がフルパワーとなる状態でパックする濃縮液によって作り出してもよい。液体香料/成分は、プラム、ブルーベリー、マンゴ、チェリー、ブドウ、キウイ、イチゴ、レモン、ライム、パッションフルーツ、リンゴ、メロン、タンジェリン、ラズベリー、オレンジ、ザクロ、パイナップル、ココナツ、グレープフルーツ、アサイー、スイカ、モモ、またはそれらの任意の組合せなどの果物ベースおよび/または香料ベースを含んでもよい。その上、液体香料/成分は、ミント、黒茶、緑茶、紅茶、白茶、セロリ、カモミール、ハイビスカス、ラベンダー、ニンジン、キュウリ、イェルバ・マテ、コカ抽出物、生姜、クロロフィル、アロエ、薬用ニンジン、またはそれらの任意の組合せなどのハーブおよびスパイスまたは野菜を含む機能成分を含んでもよい。その上、液体香料/成分は、カルシウム、ナトリウム、カリウム、重炭酸塩、マグネシウム、カフェイン、繊維、タンパク質、タウリン、リボース、オメガ3、またはそれらの任意の組合せなどのミネラル、ビタミン、および他の機能成分を含む機能成分を含んでもよい。その上、本発明から逸脱せずに、液体香料/成分は、果物または香料ベース、機能成分の、ハーブおよびスパイスまたは野菜との、または機能成分のミネラルおよび/またはビタミンとの任意の組合せを含んでよい。
【0027】
ポッド152は、概して、シロップ、ペースト、粉末、顆粒、または他の組成物を保有できるうつわである。図3および3Aに示されたようなポッド152は、チャンバ156、開口158、およびカバー160を含む円形構造である。カバー160は、ポッド152の開口158を覆って配置されてよい。係合部分162が開口158の近くに配置されていてよく、この係合部分162は、キャップ154と係合するスナップ構造であってよい。その上、ポッド152上の係合部分162は、キャップ154のネジ付き構造と係合するネジを含んでもよい。
【0028】
図3Cおよび3Dに示されるように、カバー160は、ポッド152の開口158を覆って配置されたホイルシールであってよい。カバー160は、ポッド152の開口158の蓋に取り付けられてもよい。カバー160は、アルミニウムおよび密閉被覆などの、本発明にしたがう多種多様の異なる材料から製造されてもよく、もしくはポリエチレン、金属化二軸延伸ポリプロピレンおよび密閉被覆などの密閉ポリマーが積層されていても、またはポリエチレン、または金属化ポリエステルおよび密閉被覆などの密閉ポリマーが積層されていても、またはポリエチレンなどの密閉被覆が積層されていてもよい。
【0029】
本発明による追加の例において、ポッド152は係止部分164を含んでもよい。係止部分164は、取付機構120の係合アセンブリ122と係合して、カートリッジ150を取付機構120にパチンと嵌まってもよい。
【0030】
図3Cに示されるように、キャップ154は、チャンバ156の上部に取り付けられてもよい。キャップ154は、スナップ方式のキャップであってよく、キャップ154は、チャンバ156の上部にパチンと嵌まるであろう。キャップ154は、チャンバ156の上部にねじ込むことによって、チャンバ156の上部に取り付けられてもよい。キャップ154は、ポリエチレン、ポリプロピレン、もしくはHyguard(商標)、Celox(商標)の成分などの脱酸素剤を含有する裏打ちを有するポリエチレンまたはポリプロピレンクロージャなどの、本発明から逸脱しない多種多様な異なる材料から製造されてもよい。
【0031】
本発明による追加の例において、キャップ154はホイル保持部166を含んでもよい。ホイル保持部166は、キャップ154の中心に配置されたディスクの形状にあってよい。ホイル保持部166は、キャップ154に密閉された、またはポッド152の上部の周縁に密閉された、などの片側に密閉されてもよい。その上、ホイル保持部166は、キャップ154とポッド152の上部の周縁の両方に密閉されたなどの、両側に密閉されてもよい。ホイル保持部166は、切込み部分168を含んでよく、それによって、圧力によって離れるであろうフラップまたは保持部分170がホイル保持部166上に形成される。これらのフラップ170は、上述したように、開口構造140と明確に一致するように設計されている。開口構造140がフラップに押し付けられ、フラップ170が押し開けられたときに、フラップ170は、カバー160を貫通し、ポッド152内へと折られ、それによって、カバー160の貫通され切り込まれた部分が開き、よって、カートリッジ150の内容物が容器110の内容物と自由に混ざることができる。図3Aに示されるように、切込み部分168は、十字の形状にあり、それによって、4つの三角形フラップ170を形成してもよい。本発明による他の例において、ホイル保持部166A〜166Hは、図3Bに示されるような形状の切込み部分168およびフラップ170を含んでよい。本発明から逸脱せずに、切込み部分168およびフラップ170に追加の形状を使用してもよい。キャップ154にホイル保持部166を使用する場合、カバー160を使用しても、使用しなくてもよい。ホイル保持部166は、ポリエチレン、ポリプロピレン、もしくは「Hyguard」、「Celox」の成分などの脱酸素剤を含有する裏打ちを有するポリエチレンまたはポリプロピレンクロージャ、もしくは圧力が開口構造140に加えられたときに破けるのに十分に柔軟性であり、かつカバー160を切断または貫通するのに十分に硬く、適所に維持され、それによって、カバー160を開いたままにする任意の他の材料などの、本発明から逸脱しない多種多様な異なる材料から製造されてもよい。図3Cおよび3Dに示されるように、カートリッジ150は、キャップ154にカバー160を含まなくても、カートリッジ150が、キャップ154のないカバー160を含んでもよい。
【0032】
本発明による追加の例において、キャップ154は位置決め部分172を含んでもよい。位置決め部分172は、合アセンブリ122と係合して、カートリッジ150を取付機構120に内に適切に位置決めする。
【0033】
ポッド152は、本発明から逸脱せずに様々な材料から製造されてもよい。例えば、ポッド152は、ポリエチレンテレフタレート(PET)から製造されてもよい。その上、ポッド152は、SiOxまたは非晶質炭素、ポリアミド、ポリグリコール酸、Amosorb(商標)、DiamondClear(商標)、または「Hyguard」の成分のプラズマ塗布被覆などの、受動的バリア材料および/または脱酸素剤と組み合わされた(混合により、および/または多層構造を使用することにより)PETから製造されてもよい。その上、ポッド152は、ポリアミド、エチレンビニルアルコールなどの受動的バリア材料および/または脱酸素剤と組み合わされた(混合により、および/または多層構造を使用することにより)ポリエチレンまたはポリプロピレンから製造されてもよい。その上、ポッド152はアルミニウムから製造されてもよい。本発明にしたがうポッド152に他の材料を使用してもよく、よって、材料は、単独で、またはバリア系との組合せで、酸素に敏感である飲料または他の製品を保護し、水の過剰な損失を避ける。
【0034】
図4Aから4Fは、本発明の実施例による飲料調合システムの動作を示している。先に記載された飲料調合システム100の準備が、図4A〜4Fに示されている。図4Aに示されているように、カートリッジ150が、容器110の底に配置された取付機構120に挿入される。カートリッジ150は、キャップを取付機構120に向けて挿入されるであろう。
【0035】
図4Bに示されるように、カートリッジ150が適切な位置に配置されていることを確認するために、カートリッジ150を回転させてもよい。キャップに配置された位置決め部分172が係合アセンブリ122と係合して、カートリッジ150を取付機構120内に適切に配置する。その上、カートリッジ150が取付機構120に挿入されたときに、カートリッジ密閉部分138が係合アセンブリ122に対してカートリッジ150の上部の周りの区域を密閉する。カートリッジ密閉部分138は、混合プロセス中に液体または溶液がカートリッジ150内に封じ込められることを確実にする。
【0036】
図4Cに示されるように、カートリッジ150を取付機構120に押し込み、それによって、係合アセンブリ122を係合させ、カートリッジ150を係止位置に押し込んでよい。カートリッジ150が係合アセンブリ122と係合したときに、貫通部分124の開口構造140がポッド152の開口とカバー160を貫通し、それによって、カートリッジ150の内容物を容器110中に放出する。その上、カートリッジ150が係合アセンブリ122と係合したときに、バルブ・アセンブリ126が係合し、バルブ密閉部分148が容器110から解放される。バルブ144は容器110へと開く。開口158およびカバー160が貫通され、バルブ144が開くと、容器110の内容物とカートリッジ150の内容物が今では互いに混ざり合うことができる。
【0037】
図4Dに示されるように、容器110の内容物とカートリッジ150の内容物とを混合するために、容器110を回転させたり、揺動させてもよい。この揺動動作により、内容物が互いに混ざり、それによって、所望の飲料が作られる。図4Eに示されるように、飲料は、今では飲める状態になっている。
【0038】
その飲料がユーザによって一度飲み干されたら、解放機構136を使用することによって、カートリッジ150を取付機構120から解放することができる。図4Fに示されるように、解放機構136は回転式ベゼルであり、これにより、カートリッジ150が排出され、取付機構120が出発位置に戻る。解放機構136は、先に説明したように、解放ボタンまたは解放レバーの形態にあってもよい。その上、本発明から逸脱せずに、カートリッジ150は、飲料がユーザによって飲み干される前に、取付機構120から解放されてもよい。
【0039】
容器の内容物とカートリッジの内容物の混合前に、ユーザは、パケット151により粉末補助剤または追加の成分を注ぎ入れてもよい。パケット151の例が図26に示されている。パケットは、以下の粉末補助剤または成分:電解質、エネルギー、鎮静剤(calm)、タンパク質、繊維質、ビタミン、酸化防止剤、甘味料、またはそれらの任意の組合せの内のいずれを含んでもよい。パケット151または粉末補助剤を収容するための他の容器の追加の構成を、本発明から逸脱せずに、利用してもよい。
【0040】
本発明によれば、飲料装置または機械装置は、上述したような容器110と同じ動作を行ってよい(装置は図示せず)。飲料装置は、上述したのと類似の取付機構120を備えてよく、この取付機構120にはカートリッジ150を挿入できる。その上、所望の飲料を入れるために、飲料装置の下または内部にグラスまたはカップを置いてもよい。
【0041】
カートリッジ150が飲料装置の取付機構120に挿入された後、次いで、カートリッジ150が取付機構120に押し込まれ、それによって、カートリッジ150が係止位置に押し込まれる。カートリッジ150が取付機構と係合すると、開口構造140がカートリッジ150上のカバー160を貫通し、それによって、カートリッジ150の内容物を容器110中に放出する。カバー160が貫通されると、第1の供給源から計量された量の水または他の液体がカートリッジ150に勢いよく流される。その上、第2の供給源からの計量された量の水または他の液体は、グラスに直接流し込まれてもよい。これらの第1と第2の流れは、カートリッジ150の内容物がグラスへと完全に注がれ、カートリッジ150の内容物と水または他の液体が、要求に応じて、完全に混ざり合うことを確実にするのに役立つ。
【0042】
その上、飲料装置は、容器110の内容物とカートリッジ150の内容物の混合を支援するために、グラスを回転または揺動するための機械手段を有してもよい。この揺動動作により、それらの内容物が互いに混ざり合い、それによって、所望の飲料を調製してもよい。飲料がユーザによって飲み干されたら、カートリッジ150を飲料装置から取り外すことができる。
【0043】
図5A〜8Bは、本発明の実施例による追加の容器構造を示している。
【0044】
図5Aおよび5Bは、容器510の上部にカートリッジ550を備えた飲料調合システム500を示している。図5Aおよび5Bは、図1から4Fに関して先に記載したのと類似の本発明による例を示している(同じまたは類似の部品を示すために、図1から4Fに使用された参照番号と同じまたは類似の参照番号が、図5Aおよび5Bに使用されている)。図5Aに示されるような、本発明による別の例において、飲料調合システム500は、概して、容器510、取付機構520、およびカートリッジ550からなる。容器510は、カートリッジ550の内容物と混ぜ合わされるべき水などの混合溶液または液体を保有できる。カートリッジ550は、概して、取付機構520と係合して、容器510内に注出すべきカートリッジ550を開き、それによって、カートリッジ550の内容物を容器510内の液体と組み合わせて、飲める飲料を作る。
【0045】
この例の構成において、取付機構520は、容器510の上部に位置しており、よって、カートリッジ550は、容器510の上部にある取付機構520に挿入される。その上、容器510は、カートリッジ550の周りに位置する区域を含んでよく、よって、カートリッジ550が容器510に取り付けられたときに、ユーザは、容器510から飲むことができる。容器510は、飲むための、カートリッジ550の周りに開いた区域を含んでもよい。その上、解放機構が容器510の側面に配置されてもよい。この解放機構は、解放ボタンまたは解放レバーの形態にあってよく、ユーザは、解放ボタンを押すか、または解放レバーをスライドさせて、カートリッジを解放できる。取付機構520およびカートリッジ550は、本発明から逸脱せずに、本明細書に記載された構成のいずれのものであってよい。
【0046】
図6Aおよび6Bは、カートリッジ650が容器610の上部に角度をつけて配置された、飲料調合システム600を示している。図6Aおよび6Bは、図1から4Fに関して先に記載したのと類似の本発明による例を示している(同じまたは類似の部品を示すために、図1から4Fに使用された参照番号と同じまたは類似の参照番号が、図6Aおよび6Bに使用されている)。図6Aおよび6Bに示されるような、本発明による別の例において、飲料調合システム600は、概して、容器610、取付機構620、およびカートリッジ650からなる。容器610は、カートリッジ650の内容物と混ぜ合わされるべき水などの混合溶液または液体を保有できる。カートリッジ650は、概して、取付機構620と係合して、容器610内に注出すべきカートリッジ650を開き、それによって、カートリッジ650の内容物を容器610内の液体と組み合わせて、飲める飲料を作る。
【0047】
この例の構成において、取付機構620は、容器610の上部に角度をつけて位置しており、よって、カートリッジ650は、容器610の上部に角度をつけて取付機構620に挿入される。その上、容器610は、カートリッジ650に隣接して配置された飲み口616を備え、よって、カートリッジ650が容器610に取り付けられたときに、ユーザは、容器610から飲み口616を通じて飲むことができる。その上、解放機構636が容器610の側面に配置されてもよい。この解放機構636は、解放ボタンまたは解放レバーの形態にあってよく、ユーザは、解放ボタンを押すか、または解放レバーをスライドさせて、カートリッジ650を解放できる。取付機構620およびカートリッジ650は、本発明から逸脱せずに、本明細書に記載された構成のいずれのものであってよい。
【0048】
図7Aおよび7Bは、容器710の中程にヒンジ717およびカートリッジ750が配置された容器710を備えた飲料調合システム700を示している。図7Aおよび7Bは、図1から4Fに関して先に記載したのと類似の本発明による例を示している(同じまたは類似の部品を示すために、図1から4Fに使用された参照番号と同じまたは類似の参照番号が、図7Aおよび7Bに使用されている)。図7Aおよび7Bに示されるような、本発明による別の例において、飲料調合システム700は、概して、容器710、取付機構720、およびカートリッジ750からなる。容器710は、カートリッジの内容物と混ぜ合わされるべき水などの混合溶液または液体を保有できる。カートリッジは、概して、取付機構と係合して、容器710内に注出すべきカートリッジ750を開き、それによって、カートリッジ750の内容物を容器710内の液体と組み合わせて、飲める飲料を作る。
【0049】
この例の構成において、容器710は、容器710の上部718などのヒンジ717で接続された部分を有してよく、この上部718は、図7Bに示されるように、開位置に旋回される。上部718が開位置にあるときに、カートリッジ750を取付機構720に挿入できる。取付機構720は容器710の中央区域に位置してよく、よって、上部718が開位置にあるときに、カートリッジ750が取付機構720に挿入される。カートリッジ750が挿入された後、上部718は、図7Aに示されるように、閉位置に旋回して戻ることができる。上部718が閉位置にあるときに、飲料を混合することができ、ユーザは容器710から飲むことができる。その上、容器710は、容器710の上部に配置された飲み口716を備える。その上、解放機構が容器710の側面に配置されてもよい。この解放機構は、解放ボタンまたは解放レバーの形態にあってよく、ユーザは、解放ボタンを押すか、または解放レバーをスライドさせて、カートリッジ750を解放できる。取付機構720およびカートリッジ750は、本発明から逸脱せずに、本明細書に記載された構成のいずれのものであってよい。
【0050】
図8Aおよび8Bは、ヒンジ817を有する容器810および容器810のヒンジ接続部分818に配置されたカートリッジ850を備えた飲料調合システム800を示している。図8Aおよび8Bは、図1から4Fに関して先に記載したのと類似の本発明による例を示している(同じまたは類似の部品を示すために、図1から4Fに使用された参照番号と同じまたは類似の参照番号が、図8Aおよび8Bに使用されている)。図8Aおよび8Bに示されるような、本発明による別の例において、飲料調合システム800は、概して、容器810、取付機構820、およびカートリッジ850からなる。容器810は、カートリッジ850の内容物と混ぜ合わされるべき水などの混合溶液または液体を保有できる。カートリッジ850は、概して、取付機構820と係合して、容器810内に注出すべきカートリッジ850を開き、それによって、カートリッジ850の内容物を容器810内の液体と組み合わせて、飲める飲料を作る。
【0051】
この例の構成において、容器810は、容器810の蓋818などのヒンジ817で接続された部分を有してよく、この蓋818は、図8Bに示されるように、開位置に旋回される。蓋818は、容器810の上部に位置する取付機構820を備えてよい。蓋818が開位置にあるときに、カートリッジ850を取付機構820に挿入できる。カートリッジ850が挿入された後、蓋818は、図8Aに示されるように、閉位置に旋回して戻ることができる。蓋818が閉位置にあるときに、飲料を混合することができ、ユーザは容器810から飲むことができる。その上、容器810は、カートリッジ850の周りの容器810の上部に配置された飲み区域を備えてもよい。その上、ユーザは、蓋818が開位置にあるときに、容器810から飲んでもよい。解放機構が容器810の上面に配置されてもよい。この解放機構は、解放ボタンまたは解放レバーの形態にあってよく、ユーザは、解放ボタンを押すか、または解放レバーをスライドさせて、カートリッジ850を解放できる。取付機構820およびカートリッジ850は、本発明から逸脱せずに、本明細書に記載された構成のいずれのものであってよい。
【0052】
本発明から逸脱せずに、追加の容器の構成を利用してもよい。いくつか例を挙げると、多数のカートリッジまたはより大きいカートリッジを保持できる多数回供給容器;スープなどの液体食品を保有するための容器;取付機構を収容する上部を除去することによって、グラスとして使用できる容器;プッシュ/プル式飲み口などのスポーツ用クロージャを有してよい、車内環境またはスポーツ環境に使用するための容器;乗客に飲料を供給するためにカートリッジと水が使用されるような航空機の飛行中に使用するための容器;アスピリンや処方薬などの薬用飲料を収容できる容器;蛇口式ディスペンサおよび取付機構を収容する上部を有する、冷蔵庫内に適合できる容器;手持ち式容器;および店舗の環境または家庭のいずれかにおける、カウンターまたは棚に配置できる、ずっと大型の容器;などの容器がある。重ねて、本発明の教示および原理は、本発明から逸脱せずに、どのような容器の構成にも適用できる。
【0053】
図9Aから13Bは、本発明の例による追加の取付機構の構成を示している。
【0054】
図9Aおよび9Bは、パドル式バルブ・アセンブリ926を備えた取付機構920を示している。図9Aおよび9Bは、図1から4Fに関して先に記載したのと類似の本発明による例を示している(同じまたは類似の部品を示すために、図1から4Fに使用された参照番号と同じまたは類似の参照番号が、図9Aおよび9Bに使用されている)。図9Aおよび9Bに示されるような、本発明による別の例において、取付機構920は、係合アセンブリ922、貫通部分94、およびバルブ・アセンブリ926を備えている。係合アセンブリ922は、概して、取付機構920内にカートリッジ950を受け入れられる。貫通部分94は、概して、カートリッジ950を貫通し、それによって、カートリッジ950の内容物を容器910内に放出できる。バルブ・アセンブリ926は、概して、カートリッジ950が取付機構920と係合する際に、開き、それによって、容器910の内容物をカートリッジ950の内容物と混合することできる。
【0055】
この例の構成において、取付機構920は、カートリッジ950を取り付け、カートリッジ950を開くために、2部作用を必要とする。最初に、図9Aに示されるように、カートリッジ950が、ラッチ構造928およびカートリッジ950を係止位置に保持するためのバネ932を含む係合アセンブリ922に取り付けられる。図9Bに示されるように、一度カートリッジ950が係止位置にあると、係合アセンブリ922をねじることができる。係合アセンブリ922がねじられると、ねじり作用によって、バルブ・アセンブリ926内のカム945が、バルブ・アセンブリ926内のバルブ944をカートリッジ950の開口へと上方に旋回させ、それによって、カバー960を貫通する。バルブ944が上方に旋回すると、バルブ944は、容器910の内容物とカートリッジ950の内容物が混ざり合うように、同時に、容器910をカートリッジ950に開くことができる。容器910およびカートリッジ950は、本発明から逸脱せずに、本明細書に記載された構成のいずれであってもよい。
【0056】
図10Aおよび10Bに示されるように、上述したパドル式バルブ・アセンブリ926に類似の構成において、複数のカートリッジが使用される場合、取付機構1020を回転させて、穴または複数の穴1021,1023の覆いを外すことができる。図10Aおよび10Bに示されるように、2つのカートリッジ1050A,1050Bが、2つの穴1021,1023が配置されている取付機構1020に取り付けられる。取付機構1020の回転により、容器1010の内容物をポッド1050A,1050Bの内容物と混合することができる。取付機構1020、容器1010、およびカートリッジ1050A,1050Bは、本発明から逸脱せずに、本明細書に記載された構成のいずれであってもよい。
【0057】
図11Aおよび11Bは、ピストン式取付機構1120を示している。図11Aおよび11Bは、図1から4Fに関して先に記載したのと類似の本発明による例を示している(同じまたは類似の部品を示すために、図1から4Fに使用された参照番号と同じまたは類似の参照番号が、図11Aおよび11Bに使用されている)。図11Aおよび11Bに示されるような、本発明による別の例において、取付機構1120は、概して、係合アセンブリ、押潰し部分、およびバルブ・アセンブリからなる。係合アセンブリは、概して、取付機構内にカートリッジ1150を収容できる。押潰し部分は、概して、カートリッジ1150を開き、それによって、カートリッジ1150の内容物を容器に放出できる。バルブ・アセンブリは、概して、カートリッジ1150が取付機構1120と係合した際に、開き、それによって、容器の内容物をカートリッジ1150と混合することができる。
【0058】
この例の構成において、係合アセンブリは、ピストン1122を備えてもよい。取付機構は、押潰し部分およびバルブ・アセンブリを中に収容できるベース1124も備えてよい。カートリッジ1150は、ピストン1122中の開口1129内に配置され、開口1129はピストン1122の側面に位置している。次いで、ピストン1122は、カートリッジ1150がベース1124に対して押し潰されるまたは搾られるように押すことができる。ピストン1122がベース1124に対して動かされると、バルブ1126が容器に対して開き、それによって、容器の内容物をカートリッジの内容物と混合することができる。その上、ピストン1122がベース1124に対して動かされると、カートリッジ1150が押し潰されるか、または搾られ、それによって、カバー1160が開き、カートリッジ1150の内容物を容器に排出する。容器およびカートリッジ1150は、本発明から逸脱せずに、本明細書に記載された構成のいずれであってもよい。
【0059】
図12Aおよび12Bは、回転カム式取付機構1220を示している。図12Aおよび12Bは、図1から4Fに関して先に記載したのと類似の本発明による例を示している(同じまたは類似の部品を示すために、図1から4Fに使用された参照番号と同じまたは類似の参照番号が、図12Aおよび12Bに使用されている)。図12Aおよび12Bに示されるような、本発明による別の例において、取付機構1220は、概して、係合アセンブリ、押潰し部分、およびバルブ・アセンブリからなる。係合アセンブリは、概して、取付機構内にカートリッジ1250を収容できる。押潰し部分は、概して、カートリッジを開き、それによって、カートリッジ1250の内容物を容器に放出できる。バルブ・アセンブリは、概して、カートリッジ1250が取付機構1220と係合した際に、開き、それによって、容器の内容物をカートリッジ1250と混合することができる。
【0060】
この例の構成において、係合アセンブリは、カム・アセンブリ1222およびベース1224を備えることができる。カム・アセンブリ1222は2つのカム1229も備えられる。カートリッジ1250は、取付機構1220の上部を通じて2つのカム1229の間に挿入できる。2つのカム1229はカム・アセンブリ1222に取り付けられ、よって、ベース1124およびカム・アセンブリ1222が回転させられたときに、カム1229が内側に圧迫する。カム1229が内側に圧迫すると、カム1229がカム1229内のカートリッジ1250を押し潰し、または搾り、それによって、カートリッジ1250のカバーが開き、カートリッジ1250の内容物を容器に排出することができる。容器およびカートリッジ1250は、本発明から逸脱せずに、本明細書に記載された構成のいずれであってもよい。
【0061】
図13Aおよび13Bは、プランジャ式取付機構1320を示している。図13Aおよび13Bは、図1から4Fに関して先に記載したのと類似の本発明による例を示している(同じまたは類似の部品を示すために、図1から4Fに使用された参照番号と同じまたは類似の参照番号が、図13Aおよび13Bに使用されている)。図13Aおよび13Bに示されるような、本発明による別の例において、取付機構1320は、概して、係合アセンブリ、押潰し部分、およびバルブ・アセンブリからなる。係合アセンブリは、概して、取付機構内にカートリッジ1350を収容できる。押潰し部分は、概して、カートリッジ1350を開き、それによって、カートリッジ1350の内容物を容器に放出できる。バルブ・アセンブリは、概して、カートリッジ1350が取付機構と係合した際に、開き、それによって、容器の内容物をカートリッジ1350と混合することができる。
【0062】
この例の構成において、係合アセンブリは、プランジャ1322を備えることができる。取付機構1320は、押潰し部分およびバルブ・アセンブリを中に収容できるベース1324も備えてよい。カートリッジ1350は、ベース1324の上部に配置されている。次いで、プランジャ1322は、カートリッジ1350が取付機構1320のプランジャ1322とベース1324との間で押し潰される、または搾られるように、押すことができる。プランジャ1322が取付機構1320のベース1324に対して動かされると、バルブ1326が容器に対して開き、それによって、容器の内容物をカートリッジ1350の内容物と混合することができる。プランジャ1322が取付機構1320のベース1324に対して動かされると、カートリッジ1350が押し潰されるか、または搾られ、それによって、カバーが開き、カートリッジ1350の内容物を容器に排出する。その上、プランジャ1322は貫通針(図示せず)を収容することができ、この貫通針は、プランジャ1322が取付機構1320のベース1324中に押し込まれると、カートリッジ1350を貫通する。容器およびカートリッジ1350は、本発明から逸脱せずに、本明細書に記載された構成のいずれであってもよい。
【0063】
本発明から逸脱せずに、追加の取付機構を利用してもよい。上述したようなスナップ特徴の代わりの、容器と取付機構との間のネジ接続;上述したようなスナップ特徴の代わりの、容器と取付機構との間の四分の一回転(quarter-turn)接続;カートリッジを保持し、手持ち工具240を使用してカートリッジを貫通し、開くことができ、それゆえ、カートリッジの内容物をグラス242に注ぐ(図24に示されるように)、クルミ割り器に類似の手持ち工具240などの取付機構がある。
【0064】
図14Aから14Cは、本発明の例による追加のカートリッジ構成を示している。図14Aから14Cに示されるように、別の例のカートリッジ構成において、カートリッジ1450は、多数のポッドからなってよい。図14Aおよび14Bに示されるように、カートリッジは、2つの半分のポッド1450A,1450Bを含み、半分のポッド1450A,1450Bの各々を組み合わせて、1つのポッド1450を作ることができる。次いで、各ポッド1450A,1450Bの内容物を水または他の液体と混ぜ合わせて、所望の飲料を作ることができる。各半分のポッド1450A,1450Bは、水または他の液体と混合されたときに、飲料を生じる、シロップ、ペースト、粉末、顆粒または他の組成物を収容できる。本発明の代わりの態様において、半分のポッド1450A,1450Bは、飲料に加えることのできる、エネルギー・ブースト、栄養素、またはビタミン補給食品を収容できる。2つの半分のポッド1450A,1450Bは、図14Cに示されるような、容器1410の底に位置する取付機構1420に挿入できる。あるいは、カートリッジ1450が3つ以上のポッドを含んでもよい。
【0065】
別の例のカートリッジ構成において、飲料調合システムは、多数の取付機構、貫通部分、およびバルブ・アセンブリを含むことができ、よって、1つの容器または飲料調合システムに、多数のカートリッジを挿入できる。次いで、各カートリッジの内容物を水または他の液体と混ぜ合わせて、所望の飲料を作ることができる。各カートリッジは、水または他の液体と混合されたときに、飲料を生じる、シロップ、ペースト、粉末、顆粒または他の組成物を収容できる。本発明の代わりの態様において、カートリッジの1つ以上は、飲料に加えることのできる、エネルギー・ブーストまたはビタミン補給食品を収容できる。その上、カートリッジの1つ以上は、他のカートリッジよりも小さいまたは大きいなどの、異なるサイズのものであってよい。
【0066】
別の例のカートリッジ構成において、カートリッジは、各々が同じかまたは異なる飲料調製成分を収容する多数のチャンバからなってもよい。飲料の一部として別々のままでなければならない不安定な成分がある場合、多数のチャンバは有益であろう。次いで、各チャンバの内容物を水または他の液体と混ぜ合わせて、所望の飲料を作ることができる。各チャンバは、水または他の液体と混合されたときに、飲料を生じる、シロップ、ペースト、粉末、顆粒または他の組成物を収容できる。本発明の代わりの態様において、チャンバの1つは、飲料に加えることのできる、エネルギー・ブーストまたはビタミン補給食品を収容できる。
【0067】
本発明による別の例において、飲料調合システムは、一回供給飲料調合システムに関する。飲料調合システムは、既存の飲料調合または送達システムに関する欠点および問題を克服することに向けられている。一回供給飲料調合システムが、図15〜18Cに開示されている。図15〜18Cに示されるように、一回供給飲料調合システムは、一回供給飲料、例えば、ソフトドリンクを作るために適量のシロップを有するシロップ収容カートリッジを通じて、計量された量の水または他の液体を調合する。図15〜17に示されるように、本発明の飲料調合システムにより、小売店の環境または家庭に居る消費者は、所望の飲料成分を収容するカートリッジを選択し、そのカートリッジを飲料調合システムに配置することによって、一回供給飲料を作ることができる。次いで、消費者はボタンを押し、これにより、このシステムの飲料混合動作を作動させる。一旦作動したら、水または他の液体の供給に動作可能に接続された針が下降し、カートリッジの上と底を通じてカートリッジを刺す。所定の期間に亘り、針は、カートリッジ内に残り、その中に部分的に延在する。針がカートリッジ内にある間、水または他の液体が針に向けられ、針の端部の開口を通り、針の周囲に配置された複数の孔を通ることができる。複数の孔を流通する水または他の液体は、カートリッジに入り、カートリッジ内に収容されたシロップと混ざる。一度混ざると、飲料は、カートリッジの底に形成された開口を流通し、カートリッジの下に配置されたカップに落下する。水または他の液体は、さらに、針の端部の開口を通じて流出して、適切な粘稠度とフレーバーの飲料を作る。飲料がカップに注出された後、消費者はカップを取り出し、飲料を楽しむことができる。次いで、使用済みカートリッジは廃棄できる。
【0068】
より詳しくは、図15〜17を参照して、例示の実施の形態において、飲料システム1508は、中に開口1512および1514が形成されたディスペンサ筐体1510を備えている。開口1512は、飲料システムから注出される作り出された飲料を受け取り収容するための飲料カップ1513を受け入れるようなサイズと形状である。開口1514は、シロップを収容するカートリッジ1516を受け入れるようなサイズと形状であり、このシロップは、飲料を作るために水または他の液体と混合される。開口1514およびカートリッジ1516は、カートリッジ1516が開口1514の形状に一致するような形状であり、また逆も同様であるという点で、嵌め合い構成を画成する。この構成により、開口1514の形状に一致する形状を有するカートリッジのみを開口1514に挿入することができ、それによって、望ましくないか一致しないカートリッジまたは容器が、この飲料システムに使用されるのを防ぐ。この飲料システムは、消費者が押して飲料システムを作動させるボタンまたはスイッチ1520をさらに備えている。
【0069】
筐体1510内には、一端で水源に、反対端で針1523に動作可能に接続された水供給ライン1521を備えた水(または他の液体)供給システムが配置されている。水(または他の液体)源は、炭酸水または非炭酸水のいずれであってもよく、もしくはカートリッジ内に収容されたシロップと混合できる任意の他の適切な液体であってもよい。図25に示されるように、針1523は、先に説明したように、カートリッジ1516を刺すために使用される先の尖ったまたは鋭い開放端1525を画成する。針1523はさらに細長い管状体1527を画成し、この細長い管状体は、針1523の管体1527の周囲に配置された複数の孔1529をさらに画成する。一旦、カートリッジ1516内に配置されたら、孔1529は、管状体1527中を移動する水または他の液体をカートリッジ1516に通して、カートリッジ1516内に含まれるシロップと混ぜ合わせる。針1523は、カートリッジ1516の孔開けおよび水または他の液体のカートリッジ1516への通過を可能にする数多くの他の構成を画成してもよいことが理解されよう。
【0070】
カートリッジ1516は、単一のチャンバを画成しても、または各々が同じか異なる飲料調製成分を収容する多数のチャンバを画成してもよい。次いで、各チャンバの内容物を水または他の液体と混合して、所望の飲料を作ることができる。各チャンバは、水または他の液体と混合されたときに、飲料を生じる、シロップ、ペースト、粉末、顆粒または他の組成物を収容できる。本発明の代わりの態様において、カートリッジは、飲料に加えることのできるエネルギー・ブーストまたはビタミン補給食品を収容できる。
【0071】
図16に示されるように、カートリッジは、プラスチック材料から製造されたドーム形構造を画成してもよい。このドーム形は、カートリッジ内に1つ以上のチャンバを形成する。カートリッジに亘りアルミニウムホイル1524または類似の密閉材料を配置して、カートリッジ内に内容物を密閉することができる。アルミニウムホイルは、その上に印刷された製品情報または他の印を含んでもよい。カートリッジにアルミニウムホイルおよびプラスチックを使用すると、針がそのホイルおよびプラスチックに容易に刺さり、貫通することができる。カートリッジの数多くの他の形状および構造が可能であり、図示されたドーム形は、数多くの代わりの構造の単なる例示であることが理解されよう。
【0072】
図18Aから18Cを参照すると、飲料システム1508は、既存の飲料システムによる制限された選択肢とは異なり、消費者に数多くの飲料の選択を与える異なる飲料のフレーバーまたは成分を各々が含有する数多くのカートリッジを収容する筐体1528も備えることができる。1つの実施の形態において、カートリッジは、カートリッジに関する製品情報が消費者によく見えるように配列されて配置することができ、この配列は、審美的に感じの良い印象を消費者に与える。この筐体は、消費者の注意を引くような様々な人目を引く色および宣伝を含んでもよい。飲料システム1508は、消費者が容易にアクセスできる数多くの積み重ねられたカップ1513を収容するカップ保有筐体1530も備えることができる。この筐体1530は、様々なサイズのカップを収容するために、1つ以上のカップ保有開口1534を備えてもよい。これらの筐体1510、1528および1530は全て、このシステムの視認性を向上させるために、小売店の環境にこの飲料システムを配置する際の融通性を提供するようにモジュール式であり、各々を、店舗内のカウンターの上、または店舗内の任意の他の望ましい位置に載置できように、十分に軽量かつコンパクトである。
【0073】
図19A〜23を参照すると、飲料システムは様々な構成にまとめることができる。図19Aは、家庭で使用できる飲料システム1540Aを示しており、ここでは、カートリッジは、開口1542A内に配置でき、調合ボタン1544Aを押すと、水筐体1546A内に貯蔵された水または他の液体が、上述した様式と同様に、カートリッジの内容物と混ざり、所望の飲料を作ることができる。図19Bは、家庭、小さなバー、および/またはレストランで使用できる類似の飲料システム1540Bを示しており、ここでは、カートリッジまたはポッド1548Bをシステム1540Bの上部に配置することができる。調合ボタン1544Bを押すと、筐体1546B内に貯蔵されたか、またはそれに接続された水または他の液体が、上述した様式と同様に、カートリッジたはポッド1548Bの内容物と混ざり、所望の飲料を作ることができる。図20は、ここに記載されたのと同じ様式で動作するが、飲料クーラーに使用される容器と類似の大型水容器1552を利用する、さらに別の飲料システム1550を示している。本発明には、さらに他のパッケージの選択肢も可能である。
【0074】
図21〜23を参照すると、飲料システム1560は、冷蔵庫1562で構成してもよい。飲料システム1560は、冷蔵庫内に搭載されても、冷蔵庫に搭載されても、もしくは独立型ユニットとして冷蔵庫に取り付けられてもよい。飲料システム1560が冷蔵庫内に搭載されるか、または冷蔵庫に搭載された場合、このシステム1560は、冷蔵庫の外部からアクセスできる(図21および23)か、または冷蔵庫の内部からアクセスできる(図22)。図22に示されるように、飲料システムは、冷蔵庫内に配置された区画内に取り付けることができる。図23に示されるように、飲料システムは、冷蔵庫の氷/水調合システムに組み込んでもよい。これらの代わりの実施の形態の各々について、飲料システム1560は、冷蔵庫の飲料水源に取り付けることができる。飲料システム1560が独立型ユニットとして冷蔵庫に取り付けられている場合、このシステムは、冷蔵庫の飲料水源に接続することができる。ここに記載された他の実施の形態に関するように、カートリッジ1570を開口1564内に配置することができ、調合ボタンを押すと、冷蔵庫1562からの水が、上述した様式と同様に、カートリッジの内容物と混ざり、所望の飲料を作ることができ、次いで、この飲料がカップ1574に調合される。
【0075】
図27A〜27Cを参照すると、本発明によれば、上述したカートリッジまたはポッド150が独自の識別子を含むことができる。独自の識別子は、ユーザが、飲んだばかりのカートリッジ150の飲料特徴を追跡するために、入力、走査、または読むことのできる、バーコード153A、連続文字153B、RFIDタグ、近距離無線通信装置、または類似の装置またはシステムからなってよい。次いで、飲料特徴は、追跡され、ユーザに獲得される。追跡できる飲料特徴としては、フレーバー、栄養量(カロリー、炭水化物、水分摂取量、ナトリウムなど)、機能成分、好ましい飲料、「節約された(saved)」プラスチックボトル、購入した場所や日時、カーボンフットプリントのアカウント、または特定の薬剤の送達などの他の情報が挙げられる。その上、ユーザが独自の識別子を入力する代わりに、ユーザは、カメラ159により独自の識別子を取り込むことができる。カートリッジ150上の例示のバーコード識別子153Aが図27Aに示されている。カートリッジ150上の例示の連続文字153Bが図27Bに示されている。次いで、バーコード153Aおよび/または連続文字153Bにリンクされた情報を、飲料システムおよびユーザにリンクされた個人のウェブサイト190にアップロードすることができる。
【0076】
その上、図27Cに示されるような本発明によれば、容器110が、上述したカートリッジ150上の独自の識別子153にリンクされた情報を取り込んでもよい。容器110は、独自の識別子153を読み取るキャプチャ・デバイス155を備えることができる。詳しくは、このキャプチャ・デバイス155は、個々のカートリッジ150上のバーコード153Aまたは連続文字153Bからの情報を記憶するためのメモリチップからなってもよい。あるいは、キャプチャ・デバイス155は、個々のカートリッジ150上のバーコード153Aまたは連続文字153Bを走査するための走査装置を備えてもよい。キャプチャ・デバイス155は、RFIDタグ読取機または近距離無線通信装置も備えてよい。次いで、メモリチップまたは走査装置は、将来のアップロードのためにその情報を記憶することができる。容器またはメモリチップからのアップロードは、無線ネットワークなどの無線手段を通じて行ってもよい。次いで、この情報は、飲料システムおよびユーザにリンクされた個人のウェブサイト190にアップロードすることができる。キャプチャ・デバイス155は、本発明から逸脱せずに、容器110、キャップ112、取付機構120、係合アセンブリ122、または容器の任意の他の部分の内部に含まれてもよい。
【0077】
例えば、ユーザは、所定のフレーバーまたは飲料カートリッジ150を選択し、カートリッジと容器の様々な実施の形態のいずれかにおいて上述したように、カートリッジ150を容器110に接続することができる。カートリッジ150が容器110に係止されると、容器110上のキャプチャ・デバイス155が、カートリッジ150上のバーコード153Aまたは連続文字153Bを走査するか、読み込むことできる。その上、本発明から逸脱せずに、バーコード153A、連続文字153B、またはRFIDタグが、容器110上のキャプチャ・デバイス155による走査および読取りのために正しい位置に配置されるように、カートリッジ150を容器110内に配置することができる。キャプチャ・デバイス155がバーコード153Aまたは連続文字153Bを走査した後または読み取った後、選択されたフレーバーまたは飲料カートリッジ150にリンクされた独自の情報157を容器のメモリチップ内に維持してもよい。ユーザが情報157をダウンロードしたい場合、ユーザは、容器110をコンピューティング装置180に「接続」してもよい。ユーザは、有線接続、または無線ネットワーク、Wi−Fi、ブルートゥース(登録商標)、または任意の他の類似の無線タイプの接続などの無線接続を通じて、容器110を接続することができる。容器110は、以下に限られないが、携帯電話181、ラップトップ・コンピュータ182、デスクトップ・コンピュータ184、スマートフォン183などを含む任意のコンピューティング装置180に接続してよい。一度、容器110がコンピューティング装置180に接続されたら、次いで、ユーザは、選択した飲料カートリッジ150から記憶されたその独自の情報157(フレーバー、栄養量、または機能成分など)をダウンロードできる。ユーザは、以前の使用および以前使用した飲料カートリッジ150から容器110のメモリチップに保存された任意の他のセットの独自の情報157をダウンロードしてもよい。次いで、この情報157を、飲料システムおよびユーザにリンクした個人のウェブサイト190にアップロードすることができる。
【0078】
さらに、本発明によれば、個々の飲料カートリッジ150上の独自の識別子153からアップロードされた情報157を、オンライン・アプリケーションに使用してもよい。これらのオンライン・アプリケーションは、そのような装置、またはスマートフォン、携帯電話、個人のウェブサイト、会社のウェブサイト、飲料システムのウェブサイト、ゲーム・ネットワークまたはソーシャル・ネットワークなどの場所に含まれるであろう。そのような情報は、一日に消費された水の追跡、消費された栄養素および/または栄養補助食品の追跡、他の飲む方法の代わりに飲料システムを使用することにより節約されたPET相当物の量の追跡、第三者(医者など)と共有できる薬剤摂取の追跡、ポイントまたは報酬賞品に関する忠誠プログラム(loyalty programs)のアップデート、ゲーム・ネットワークまたはソーシャル・ネットワークを通じての友人または同様の人々と共有する情報の提供、日時の追跡、または消費の位置情報の追跡などの機能のためにオンライン・アプリケーションに使用してよい。さらに、オンライン環境での情報の追加のタイプの使用としては、報酬が健康的な飲料の選択肢を飲むことで与えられるので、子供のゲームおよびバーチャル・ペット、カーボンフットプリントの追跡アプリケーション、または高齢者には栄養摂取などが挙げられる。
【0079】
図28Aおよび28Bは、上述した情報157と通信し、転送する、飲料システムの動作を示している。図28Aは工程1から3を示し、一方で、図28Bは工程3から5を示し、工程3は説明目的のためだけに繰り返されている。図28Aに示されるように、工程1において、カートリッジ150はバーコード153Aの形態にある独自の識別子を含む。カートリッジ150は、容器に嵌められるまたは接続されるような形状である。工程2において、ユーザはカートリッジ150を容器110に挿入し、次いで、ユーザは混合し、飲料を飲む。工程2の後、次いで、ユーザは飲料から情報を追跡する。ユーザは、図28Aの工程3に示されるように、少なくとも3種類の異なる様式の内の1つでこのことを行うことができる。第1に、ユーザは、先に記載したように、バーコード識別子153A(または連続番号識別し153B、またはRFIDタグ)をシステムに手作業で入力できる。第2に、ユーザは、先に記載したように、カメラ159でバーコード識別子153A(または連続番号識別し153B、またはRFIDタグ)を取り込むことができる。第3に、容器110のキャプチャ・デバイス155が、バーコード識別子153Aを走査するか、またはバーコード識別子153Aを読み取ることができる。キャプチャ・デバイス155は、バーコード識別子153Aおよび/またはカートリッジ150から情報157を読み取ってもよい。
【0080】
図28Bに示されるように、工程3の後、工程4において、次いで、バーコード識別子153Aおよび/またはカートリッジ150からの情報は、コンピューティング装置180またはネットワーク装置に送信または転送される。情報157は、無線接続で通信することができる。その上、先に検討したように、この情報157は、無線ネットワーク、セルラー・ネットワーク、Wi−Fi、「ブルートゥース」、または任意の他の類似の無線タイプの接続などの、情報を転送するために当該技術分野で公知の使用されている任意の手段によって、無線で送信できる。コンピューティング装置180としては、以下に限られないが、携帯電話181、ラップトップ・コンピュータ182、個人用の携帯情報端末(PDA)/スマートフォン183、デスクトップ・コンピュータ184、またはインターネット185などが挙げられる。工程5において、コンピューティング装置180は、飲料システムおよびユーザにリンクされた個人のウェブサイト190、ユーザの好みによりユーザにリンクされた飲料システムのウェブサイト191、または飲料システムおよびユーザにリンクされたソーシャル・ネットワーク・ウェブサイト192にアップロードするために、この情報157を統合または記憶することができる。オンライン・アプリケーションは、コンピューティング装置180、個人のウェブサイト190、飲料システムのウェブサイト191、および/またはソーシャル・ネットワーク・ウェブサイト192で利用できるであろう。上述したように、オンライン・アプリケーションは、一日に消費された水の追跡、消費された栄養素および/または栄養補助食品の追跡、他の飲む方法の代わりに飲料システムを使用することにより節約されたPET相当物の量の追跡、第三者(医者など)と共有できる薬剤摂取の追跡、ポイントまたは報酬賞品に関する忠誠プログラムのアップデート、友人または同様の人々と共有する情報の提供、日時の追跡、または消費の位置情報の追跡などの機能を含むことができる。さらに、オンライン環境での情報の追加のタイプの使用としては、報酬が健康的な飲料の選択肢を飲むことで与えられるので、子供のゲームおよびバーチャル・ペット、カーボンフットプリントの追跡アプリケーション、または高齢者には栄養摂取などが挙げられる。その上、オンライン・アプリケーションは、好みの飲料の追跡、消費競争、消費者および/または市場調査についての情報の収集または提供、もしくは他のユーザが好むであろう他の飲料またはフレーバーのユーザの推奨を含むであろう。
【0081】
図29A〜30は、本発明による飲料システムの様々な追加の例を示している。図29A〜29Cを参照すると、飲料システム1600は、タンブラー型グラス1610などの容器に使用されるように構成できる。図29A〜29Cは、図1から4Fに関して先に記載したのと類似の本発明による例を示している(同じまたは類似の部品を示すために、図1から4Fに使用された参照番号と同じまたは類似の参照番号が、図29A〜29Cに使用されている)。図29A〜29Cに示された飲料システム1600は、取付機構1620を備えている。取付機構1620は、係合アセンブリ1622および貫通部分1624を含むことができる。係合アセンブリ1622は、概して、取付機構1620内にカートリッジ1650を受け入れることができる。貫通部分1624は、概して、カートリッジ1650を貫通し、それによって、カートリッジ1650の内容物をグラス1610内に放出し、グラス1610の内容物をカートリッジ1650の内容物と混合できる。グラス1610およびカートリッジ1650は、本発明から逸脱せずに、本出願に記載された構成のいずれであってもよい。
【0082】
図29Aに示されるように、ユーザは、グラス1610の上部に取付機構1620を配置できる。取付機構1620は、多数のサイズのグラス1610または容器の上部に嵌るようなサイズであろう。図29Bにさらに示されるように、次いで、ユーザは、取付機構1620上にカートリッジを配置でき、このカートリッジ1650は、取付機構1620の係合アセンブリ1622により係合される。次いで、ユーザは、カートリッジ1650を押し、またはそれに力を加え、それによって、カートリッジ1650を貫通部分1624に押し付けることができる。貫通部分1624はカートリッジ1650を刺し、それによって、カートリッジ1650の内容物をグラス1610に放出する。最後に図29Cに示されるように、次いで、ユーザは、グラス1610をシェイクして、グラス1610の内容物をカートリッジ1650の内容物と混合できる。
【0083】
図30は、スムージーおよび/またはフローズン飲料を調製し注出するように構成された飲料システム1700を示している。図18〜23に関する先の記載と同様に、カートリッジ1750を飲料システム1740内に配置することができる。カートリッジ1750は、図30に示される飲料システム1700の前方に配置されているが、カートリッジ1750は、本発明から逸脱せずに、飲料システム1700内のどの位置に配置してもよい。飲料システム1700の前面の調合ボタン1744を押した際に、フローズン・ミキサが調合される。このフローズン・ミキサは、氷、スラッシュ、または氷/水の混合物などの形態をとってもよい。筐体1746内に貯蔵されるおよび/または形成される、フローズン・ミキサは、上述した様式と同様に、カートリッジ1750の内容物と混ざり、所望のスムージーまたはフローズン・ドリンクを作ることができる。
【0084】
図32Aは、本開示による飲料調合システム3100の一例を示している。飲料調合システム3100は、容器3110、取付機構3120、およびカートリッジ3150を備えている。容器3110は、カートリッジ3150の内容物と混ぜ合わされるべき水などの混合溶液または液体を保有できる。他の混合溶液または液体としては、乳、ジュース、またはお茶が挙げられる。混合溶液または液体は、冷たくても、温かくても、熱くてもよい。その上、混合溶液は、氷、スラッシュを含んでもよく、氷/水の混合物であってもよい。取付機構3120は、概して、容器3110内に配置される。カートリッジ3150は、概して、取付機構3120と係合して、容器3110内に注出すべきカートリッジ3150を開き、それによって、カートリッジ3150の内容物を容器3110内の液体と組み合わせて、飲める飲料を作る。
【0085】
図32Aに示されたような、容器3110は、概して、ボトルの形状であってよい。この容器3110は、本発明から逸脱せずに、多種多様の他の形状であってもよい。容器3110はキャップ3112を備えられる。キャップ3112は、ユーザが容器3110から飲むことのできる容器3110の上部の開口を密閉する。その上、容器3110はベースまたはベゼル3114を備えられる。カートリッジ3150は、カートリッジ3150を取付機構3120に係合させるように、ベースまたはベゼル3114を通じて挿入できる。図32Aに示されるように、このベースまたはベゼル3114は、容器3110の底に位置している。
【0086】
図32Aおよび32Bに示された取付機構3120は、係合アセンブリ3122、貫通部分3124、およびバルブ・アセンブリ3126を備えている。係合アセンブリ3122は、概して、取付機構3120内にカートリッジ3150を受け入れられる。貫通部分3124は、概して、カートリッジ3150を貫通し、それによって、カートリッジ3150の内容物を容器3110内に放出できる。バルブ・アセンブリ3126は、概して、カートリッジ3150が取付機構3120と係合する際に、開き、それによって、容器3110の内容物をカートリッジ3150の内容物と混合することできる。
【0087】
係合アセンブリ3122は、カートリッジ3150を容器3110に係合させ、保持するための係止機構3128を含んでもよい。係止機構3128は、カートリッジ3150と組み合い、係合するリブ3130を含んでもよい。係止機構3128はエレベータの周りに配置された主バネ3131を含んでよい。主バネ3131は、ねじりバネまたは付勢力を提供できる任意の他のバネ構造の形態にあってよい。主バネ3131は、カートリッジ3150が係合アセンブリ3122内に挿入されたときに、カートリッジ3150に付勢力を提供して、より容易にリブ3130に係合する。主バネ3131は、カートリッジ3150を排出し、取付機構3120をリセットすることもできる。その上、係止機構3128は、カートリッジ3150が係止位置にパチンと嵌められたときに、貫通部分3124とバルブ・アセンブリ3126が、以下に説明されるように、係合するように、カムまたはレバー3134を含んでよい。主バネ3131は、カートリッジ3150が係止位置にパチンと嵌められたときに、カートリッジ3150に付勢してもよい。
【0088】
その上、係合アセンブリ3122は解放リング3136を含んでよく、この解放リング3136は、カートリッジ3150を容器3110から解放するように係止機構3128を解放する。解放リング3136は、回転ベゼルの形態にあってよく、ユーザは、そのベゼル(図4Fに示されるような)を回転させることによって、カートリッジ3150を解放することができる。解放リング3136の回転により、カートリッジ3150が排出され、取付機構3120が出発位置に戻ることができる。解放リング3136の回転により、主バネ3131を解放することができ、それによって、カートリッジ3150に付勢力を提供して、カートリッジ3150を排出し、取付機構3120をリセットする。その上、解放リングバネ3137がエレベータ3146(以下に定義されるような)の周りに配置されてよい。解放リングバネ3137は、ねじりバネまたは付勢力を提供できる任意の他のバネ構造の形態にあってよい。解放リングが回転され、カートリッジ3150が排出された後、解放リングバネ3137が解放リング3136をリセットすることができる。
【0089】
係合アセンブリ3122は、カートリッジ密閉部分3138も含んでよい。カートリッジ密閉部分3138は、カートリッジ3150が係止位置にパチンと嵌められたときに、カートリッジ3150の上部の周りの区域を係合アセンブリ3122に対して密閉する。カートリッジ密閉部分3138は、混合プロセス中に、液体または溶液がカートリッジ3150内に封じ込められることを確実にする。カートリッジ密閉部分3138は、貫通中および容器3110の使用中に、カートリッジ3150と容器3110との間にシールを維持する。カートリッジ密閉部分3138は、ガスケット、Oリング、またはパッキングもしくは本発明にしたがう他の密閉構造を含んでよい。カートリッジ密閉部分3138は、ゴム、プラスチック、または金属もしくは本発明にしたがう他の材料から製造されてよい。
【0090】
図32Aおよび32Bに示されるように、取付機構3120の貫通部分3124は開口構造3140を含んでよい。貫通部分3124は、カートリッジ3150が係合アセンブリ3122に圧入されたときに、カートリッジ3150が貫通部分3124に押し付けられ、貫通部分3124がポッド3152の開口3158内にスライドするように、カムまたはレバー3134と協働して係合されるであろう。開口構造3140は、ホイル保持部3166上のフラップまたは保持部分3170と明確に一致するような形状であってよい。カートリッジ3150が貫通部分3124に対して押し付けられたときに、開口構造3140は、ホイル保持部3166に、詳しくは、ホイル保持部3166上のフラップまたは保持部分3170に圧力を加える。開口構造3140からの圧力により、フラップ3170に破って開けさせ、カバー3160中に折り込ませ、それによって、ポッド3152上のカバー3160を貫通させ、カートリッジ3150の内容物を容器3110の内容物と混ぜ合わせることができる。開口構造3140が、ホイル保持部3166に適切に圧力を加え、破くために、開口構造3140の形状が、ホイル保持部3166上のフラップ3170の形状と一致することが好ましいが、必須ではない。
【0091】
バルブ・アセンブリ3126は、図32Bに示されるように、概して、カートリッジ3150が取付機構3120と係合した際に開き、それによって、容器3110の内容物をカートリッジ3150の内容物と混合することができる。バルブ・アセンブリ3126は、バルブ3144およびエレベータ3146を含んでよい。バルブ3144は、エレベータ3146および係合アセンブリ3122のカムまたはレバー3134と協働して係合され、よって、カートリッジ3150が係止位置にパチンと嵌められ、係合アセンブリ3122のカムまたはレバー3134に係合したときに、バルブ3144が閉位置から開位置に動かされる。一般に、圧力がカートリッジ3150に加えられ、カートリッジ3150が係止位置にパチンと嵌められたときに、エレベータ3146が移動し、それによって、バルブ3144と係合し、バルブ3144を開位置に移動させる。
【0092】
バルブ・アセンブリ3126はエレベータシール3142も備えてよい。このエレベータシール3142は、カートリッジ3150が係止位置にパチンと嵌められたときに、開口構造3140の周りの区域を密閉する。エレベータシール3142は、貫通部分3124とエレベータ3146が持ち上げられたときに、液体が取付機構3120中に逃げるのを防ぐことができる。エレベータシール3142は、混合プロセス中に液体または溶液がカートリッジ3150内に封じ込められることを確実にする。エレベータシール3142は、ガスケット、Oリング、またはパッキングもしくは本発明にしたがう他の密閉構造を含んでよい。エレベータシール3142は、ゴム、プラスチック、または金属もしくは本発明にしたがう他の材料から製造されてよい。
【0093】
バルブ・アセンブリ3126は主チャンバシール3148も備えてよい。主チャンバシール3148は、主容器3110を密封し、カートリッジ3150が係合される前に、液体が漏れるのを防ぐことができる。主チャンバシール3148は、カートリッジ3150が係止位置にパチンと嵌められていないときに、バルブ3144と容器3110との間の区域を密閉する。カートリッジ3150が係合アセンブリ3122内に係合される前に、容器3110は液体を収容でき、主チャンバシール3148は、カートリッジ3150がなく、バルブ3144が閉位置にあるときに、液体または溶液が容器3110内に封じ込められることを確実にする。主チャンバシール3148は、ガスケット、Oリング、またはパッキングもしくは本発明にしたがう他の密閉構造を含んでよい。主チャンバシール3148は、ゴム、プラスチック、または金属もしくは本発明にしたがう他の材料から製造されてよい。
【0094】
カートリッジ3150は、図33Aおよび33Bに示されるように、ポッド3152およびキャップ3154を含んでよい。カートリッジ3150は、取付機構3120を係合アセンブリ3122で係合させるように適合されている。カートリッジ3150は、1種類以上の飲料成分を保有でき、それらの飲料成分は、シロップ、ペースト、粉末、顆粒、および他の組成物を含むリストから選択してよい。その上、カートリッジ3150は、本発明にしたがって、栄養素やビタミン類などの、他の成分またはフレーバーを保有してもよい。
【0095】
ポッド3152は、概して、シロップ、ペースト、粉末、顆粒、または他の組成物を保有できるうつわである。図33Aおよび33Bに示されたようなポッド3152は、チャンバ3156、開口3158、およびカバー3160を含む円形構造である。カバー3160は、ポッド3152の開口3158を覆って配置されてよい。係合部分3162が開口3158の近くに配置されていてよく、この係合部分3162は、キャップ3154と係合するスナップ構造であってよい。その上、ポッド3152上の係合部分3162は、キャップ3154のネジ付き構造と係合するネジを含んでもよい。
【0096】
カバー3160は、ポッド3152の開口3158を覆って配置されたホイルシールであってよい。カバー3160は、ポッド3152の開口3158の蓋に取り付けられてもよい。カバー3160は、アルミニウムおよび密閉被覆などの、本発明にしたがう多種多様の異なる材料から製造されてもよく、もしくはポリエチレン、金属化二軸延伸ポリプロピレンおよび密閉被覆などの密閉ポリマーが積層されていても、またはポリエチレン、または金属化ポリエステルおよび密閉被覆などの密閉ポリマーが積層されていても、またはポリエチレンなどの密閉被覆が積層されていてもよい。
【0097】
本発明による追加の例において、ポッド3152は係止部分3164を含んでもよい。係止部分3164は、取付機構3120の係合アセンブリ3122と係合して、カートリッジ3150を取付機構3120にパチンと嵌めるのを支援してもよい。
【0098】
キャップ3154は、チャンバ3156の上部に取り付けられてもよい。キャップ3154は、スナップ方式のキャップであってよく、キャップ3154は、チャンバ3156の上部にパチンと嵌まるであろう。キャップ3154は、チャンバ3156の上部にねじ込むことによって、チャンバ3156の上部に取り付けられてもよい。キャップ3154は、ポリエチレン、ポリプロピレン、もしくは「Hyguard」、「Celox」の成分などの脱酸素剤を含有する裏打ちを有するポリエチレンまたはポリプロピレンクロージャなどの、本発明から逸脱しない多種多様な異なる材料から製造されてもよい。
【0099】
キャップ3154はホイル保持部3166を含んでもよい。ホイル保持部3166は、キャップ3154の中心に配置されたディスクの形状にあってよい。ホイル保持部3166は切込み部分3168を含んでよく、それによって、圧力によって離れるであろうフラップまたは保持部分3170をホイル保持部3166上に形成してもよい。これらのフラップ3170は、上述したように、開口構造3140と明確に一致するように設計されている。開口構造3140がフラップ3170に押し付けられ、フラップ3170が押し開けられたときに、フラップ3170は、カバー3160を貫通し、ポッド3152内へと折られ、それによって、カバー3160の貫通され切り込まれた部分が開き、よって、カートリッジ3150の内容物が容器3110の内容物と自由に混ざることができる。図33Aおよび33Bに示されるように、切込み部分3168は、十字の形状にあり、それによって、4つの三角形フラップ3170を形成してもよい。ホイル保持部3166は、ポリエチレン、ポリプロピレン、もしくは「Hyguard」、「Celox」の成分などの脱酸素剤を含有する裏打ちを有するポリエチレンまたはポリプロピレンクロージャ、もしくは圧力が開口構造3140に加えられたときに破けるのに十分に柔軟性であり、かつカバー3160を切断または貫通するのに十分に硬く、適所に維持され、それによって、カバー3160を開いたままにする任意の他の材料などの、本発明から逸脱しない多種多様な異なる材料から製造されてもよい。
【0100】
本発明による追加の例において、キャップ3154は位置決め部分3172を含んでもよい。位置決め部分3172は、図33Aに示されるように、係合アセンブリ3122と係合して、カートリッジ3150を取付機構3120に内に適切に位置決めする。
【0101】
ポッド3152は、本発明から逸脱せずに様々な材料から製造されてもよい。例えば、ポッド3152は、ポリエチレンテレフタレート(PET)から製造されてもよい。その上、ポッド3152は、SiOxまたは非晶質炭素、ポリアミド、ポリグリコール酸、「Amosorb」、「DiamondClear」、または「Hyguard」の成分のプラズマ塗布被覆などの、受動的バリア材料および/または脱酸素剤と組み合わされた(混合により、および/または多層構造を使用することにより)PETから製造されてもよい。その上、ポッド3152は、ポリアミド、エチレンビニルアルコールなどの受動的バリア材料および/または脱酸素剤と組み合わされた(混合により、および/または多層構造を使用することにより)ポリエチレンまたはポリプロピレンから製造されてもよい。その上、ポッド3152はアルミニウムから製造されてもよい。本発明にしたがうポッド3152に他の材料を使用してもよく、よって、材料は、単独で、またはバリア系との組合せで、酸素に敏感である飲料または他の製品を保護し、水の過剰な損失を避ける。
【0102】
図34Aから34Fは、本発明の例による飲料調合システムの動作を示している。先に記載された飲料調合システム3100の準備が、図34A〜34Fに示されている。図34Aに示されているように、カートリッジ3150が、容器3110の底に配置された取付機構3120に挿入される。カートリッジ3150は、キャップを取付機構3120に向けて挿入されるであろう。
【0103】
図34Bに示されるように、カートリッジ3150が適切な位置に配置されていることを確認するために、カートリッジ3150を回転させてもよい。キャップに配置された位置決め部分3172が係合アセンブリ3122と係合して、カートリッジ3150を取付機構3120内に適切に配置する。その上、カートリッジ3150が取付機構3120に挿入されたときに、カートリッジ密閉部分3138が係合アセンブリ3122に対してカートリッジ3150の上部の周りの区域を密閉する。カートリッジ密閉部分3138は、混合プロセス中に液体または溶液がカートリッジ3150内に封じ込められることを確実にする。
【0104】
図34Cに示されるように、カートリッジ3150を取付機構3120に押し込み、それによって、係合アセンブリ3122を係合させ、カートリッジ3150を係止位置に押し込んでよい。カートリッジ3150が係合アセンブリ3122と係合したときに、貫通部分3124の開口構造3140がポッド3152の開口とカバー3160を貫通し、それによって、カートリッジ3150の内容物を容器3110中に放出する。その上、カートリッジ3150が係合アセンブリ3122と係合したときに、バルブ・アセンブリ3126が係合し、エレベータ3146が持ち上げられたときにエレベータシール314が、液体が取付機構3120へと逃げるのを防ぐ。バルブ3144は容器3110へと開く。開口3158およびカバー3160が貫通され、バルブ3144が開くと、容器3110の内容物とカートリッジ3150の内容物が今では互いに混ざり合うことができる。
【0105】
図34Dに示されるように、容器3110の内容物とカートリッジ3150の内容物とを混合するために、容器3110を回転させたり、揺動させてもよい。この揺動動作により、内容物が互いに混ざり、それによって、所望の飲料が作られる。図34Eに示されるように、飲料は、今では飲める状態になっている。
【0106】
その飲料がユーザによって一度飲み干されたら、解放リング3136を回転させることによって、カートリッジ3150を取付機構3120から解放することができる。解放リング3136を回転させると、カートリッジ3150が解放され、取付機構3120が出発位置に戻る。その上、本発明から逸脱せずに、カートリッジ3150は、飲料がユーザによって飲み干される前に、取付機構3120から解放されてもよい。
【0107】
図35Aから35Dは、本開示の別の実施の形態を示している。図35Aから35Dにおいて、カートリッジ2150は第1のチャンバ2180と第2のチャンバ2182を備えている。図35Aに示されるように、第1のチャンバ2180は、ポッド2152およびポッド2152の上部にあるホイル保持部2166により画成できる。第1のチャンバ2180は、水または他の液体と混合したときに、飲料を生じる、シロップ、粉末、顆粒または他の組成物などの第1の成分2181を含むことができる。第2のチャンバ2182は、ホイル保持部2166およびキャップ2154により画成できる。第2のチャンバ2182は、飲料に加えられるエネルギー・ブースト、栄養素、またはビタミン栄養補給食品などの第2の成分2183を含むことができる。第2の成分は、第1の成分とは異なるシロップ、粉末、顆粒、または他の組成物であってもよい。
【0108】
図35Bは、カートリッジ2150への貫通作用を示している。カートリッジ2150が容器と係合されると、貫通部分が、ポッド2152上のキャップ2154を貫通し、第2のチャンバ2182を貫通する。図35Cは、キャップ2154だけでなく、ホイル保持部2166を貫通し、それによって、第2のチャンバ2182の内容物を第1のチャンバ2180に放出する貫通部分を示している。次いで、第2のチャンバ2182内に入れられた第2の成分2183が、第1のチャンバ2180内に入れられた第1の成分2181と混ざる。図35Dは、第1の成分2181と第2の成分2183が混合され、それによって、容器中に混合飲料成分が放出され、液体と混ぜられることを示している。
【0109】
以下には、本発明の追加の態様、特に、飲料調合システムを使用して飲料を製造する方法の詳細な説明が開示されている。本開示の追加の態様は、本開示の例による飲料調合システムを使用して飲料を製造する方法に関する。そのような方法は、例えば、任意の所望の順次および/または組合せで以下の工程の1つ以上を含む:(a)カートリッジを容器に挿入する工程、(b)取付機構内の位置にカートリッジを回転させるまたは位置決めする工程、(c)カートリッジを押し、それによって、カートリッジを係合アセンブリに係合させ、バルブ・アセンブリを解放し、ホイルシールを貫通部分で貫通させる工程、(d)容器の内容物を混合する工程、(e)容器から飲料を飲む工程、および(f)容器からカートリッジを解放する工程。
【0110】
本発明の利益の1つは、再利用(reusing)、再生利用(recycling)、およびゴミの減少(reducing)による、環境への改善と影響である。例えば、飲料システムにより、水利用指数(water usage index)が2.4L/Lから1.3L/Lへと劇的に減少するであろう。その上、土地およびパッケージへの環境の影響について、この飲料システムのパッケージは、約5グラムであろう。これは、他の比較できる用途の飲料システムに関するパッケージよりも約75%少ない。飲料システムのパッケージの全ては、100%再生利用でき、飲料システムの容器は再利用でき、使用済みボトルを撤廃できる。その上、気候変動への環境の影響について、飲料システムの構成要素などの輸送は、比較できる用途の製品のカーボンフットプリントの約17%であり、それによって、カーボンフットプリントが約90%減少し、容器は、比較できる用途の容器のカーボンフットプリントの約40%であり、それによって、カーボンフットプリントが75%減少する。最後に、地域社会への環境の影響について:本発明の飲料システムについて、再生利用設備および装置ステーションが提供されるであろう;水、エネルギーおよび/またはカーボンフットプリントの節約などの貢献を追跡するためのソーシャル・オンライン・プラットホーム。
【0111】
本発明は、用途において、ここに述べられた構成要素の構造および配置に関する詳細に制限されないことが理解されよう。本発明は、他の実施の形態が可能であり、様々な様式で実施することができる。先の改変および変更は、本発明の範囲に含まれる。ここに開示され定義された本発明は、本文および/または図面に述べられたか、またはそれから明らかな個々の特徴の2つ以上の全ての様々な組合せに及ぶことが理解されよう。これらの様々な組合せの全てが、本発明の様々な代わりの態様を構成する。ここに記載された実施の形態は、本発明を実施するための公知の最良の態様を説明し、当業者が本発明を利用することを可能にする。
【符号の説明】
【0112】
100,500,600,700,800,3100 飲料調合システム
110,510,610,710,810,1010,1410,3110 容器
112,612 キャップ
114 ベースまたはベゼル
120,520,620,720,820,920,1020,1120,1220,1320,1420,3120 取付機構
122,922 係合アセンブリ
124,924 貫通部分
126,926 バルブ・アセンブリ
128 係止機構
136,636 解放機構
140 開口構造
150,550,650,750,850,950,1050A,1050B,1150,1250,1350,1450,2150,3150 カートリッジ
152,3152 ポッド
160,3160 カバー
166 ホイル保持部
170 フラップまたは保持部分
616,716 飲み口
717,817 ヒンジ
1122 ピストン
1222 カム・アセンブリ
1229 カム
1322 プランジャ
図1
図1A
図2A1
図2A2
図2B1
図2B2
図3
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図14C
図15
図16
図17
図18A
図18B
図18C
図19A
図19B
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27A
図27B
図27C
図28A
図29A
図29B
図29C
図30
図31
図32A
図32B
図33A
図33B
図34A
図34B
図34C
図34D
図34E
図34F
図35A
図35B
図35C
図35D
図28B