(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5718071
(24)【登録日】2015年3月27日
(45)【発行日】2015年5月13日
(54)【発明の名称】LED照明ユニット、LED照明装置、およびLED照明システム
(51)【国際特許分類】
F21V 29/00 20150101AFI20150423BHJP
F21S 2/00 20060101ALI20150423BHJP
F21S 8/02 20060101ALI20150423BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20150423BHJP
F21Y 101/02 20060101ALN20150423BHJP
【FI】
F21V29/00 111
F21S2/00 230
F21S8/02 400
F21V23/00 120
F21V23/00 130
F21Y101:02
【請求項の数】25
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2011-8065(P2011-8065)
(22)【出願日】2011年1月18日
(65)【公開番号】特開2012-150960(P2012-150960A)
(43)【公開日】2012年8月9日
【審査請求日】2014年1月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100115369
【弁理士】
【氏名又は名称】仙波 司
(74)【代理人】
【識別番号】100130650
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 泰光
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(72)【発明者】
【氏名】清水 裕剛
(72)【発明者】
【氏名】金子 広宣
【審査官】
田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】
特許第4365884(JP,B2)
【文献】
国際公開第2009/104304(WO,A1)
【文献】
登録実用新案第3165296(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 29/00
F21S 2/00
F21S 8/02
F21V 23/00
F21Y 101/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向を長手方向とし、この第1方向に対して直角である第2方向を幅方向とし、上記第1および上記第2方向のいずれに対しても直角である第3方向を向く搭載面を有する基板と、
上記基板の上記搭載面に支持された複数のLEDチップと、
上記LEDチップからの光を透過させ、かつ上記LEDチップを覆うカバーと、
上記第2方向において互いに反対側を向いて平行に離間配置されており、かつ各々が上記第1方向において上記基板よりも長い平面である1対の外側面を有しており、上記基板および上記カバーが取り付けられた放熱部材と、
を備えているとともに、
上記放熱部材は、各々が上記外側面を有する1対の側板と、これらの側板の上記第3方向端部どうしを連結する天板と、を備えており、
上記基板は、上記放熱部材の上記天板の外側に取り付けられており、
上記天板には、上記第3方向において上記基板が取り付けられた側とは反対側に突出し、上記第1方向に延びる梁部が形成されており、
上記複数のLEDチップを点灯させる電力を供給するとともに、上記1対の側板および上記天板に囲まれた空間に収容され、かつ上記梁部に対して取り付けられた電源部を備えていることを特徴とする、LED照明ユニット。
【請求項2】
上記放熱部材の上記天板には、上記基板を収容する基板用凹部が形成されている、請求項1に記載のLED照明ユニット。
【請求項3】
上記梁部は、上記天板の上記第2方向中央に位置する、請求項1または2に記載のLED照明ユニット。
【請求項4】
上記梁部には、上記電源部を固定するためのねじ穴が形成されている、請求項1に記載のLED照明ユニット。
【請求項5】
上記梁部には、上記第1方向に延びており、かつ上記第3方向を深さ方向とする穴加工用溝が形成されており、
上記ねじ穴は、上記穴加工用溝と重なっている、請求項4記載のLED照明ユニット。
【請求項6】
上記穴加工用溝は、上記梁部の上記第2方向中央に位置する、請求項5に記載のLED照明ユニット。
【請求項7】
上記電源部に接続されており、かつ上記電源部、上記天板、上記梁部、および上記1対の側板に囲まれた空間に少なくともその一部が挿通された電線を備える、請求項1ないし6のいずれかに記載のLED照明ユニット。
【請求項8】
上記電線は、アース電線であり、上記放熱部材に導通している、請求項7に記載のLED照明ユニット。
【請求項9】
上記各外側面には、上記第1方向に延びる外溝が形成されている、請求項1ないし8のいずれかに記載のLED照明ユニット。
【請求項10】
上記各側板には、上記第2方向内側部分に上記第1方向に延びる内溝が形成されている、請求項1ないし9のいずれかに記載のLED照明ユニット。
【請求項11】
上記カバーは、上記放熱部材の上記1対の外側面と面一である1対の出射側面を有する、請求項1ない10のいずれかに記載のLED照明ユニット。
【請求項12】
上記カバーは、上記1対の出射側面の上記第3方向端部どうしを連結する出射天面を有する、請求項11に記載のLED照明ユニット。
【請求項13】
上記出射天面は、上記第1方向および上記第2方向に広がる平面である、請求項12に記載のLED照明ユニット。
【請求項14】
第1方向を長手方向とし、この第1方向に対して直角である第2方向を幅方向とし、上記第1および上記第2方向のいずれに対しても直角である第3方向を向く搭載面を有する基板と、
上記基板の上記搭載面に支持された複数のLEDチップと、
上記LEDチップからの光を透過させ、かつ上記LEDチップを覆うカバーと、
上記第2方向において互いに反対側を向いて平行に離間配置されており、かつ各々が上記第1方向において上記基板よりも長い平面である1対の外側面を有しており、上記基板および上記カバーが取り付けられた放熱部材と、
を備えているとともに、
上記カバーは、上記第3方向を向く出射天面、およびこの出射天面から上記第3方向に向かって突出しており、かつ上記第1方向に延びるレンズ部を有することを特徴とする、LED照明ユニット。
【請求項15】
上記レンズ部は、上記カバーの上記第2方向中央に位置する、請求項14に記載のLED照明ユニット。
【請求項16】
上記カバーは、上記LEDチップからの光を拡散させつつ透過させる材質からなる、請求項1ないし15のいずれかに記載のLED照明ユニット。
【請求項17】
上記カバーは、透明な材質からなる、請求項14または15に記載のLED照明ユニット。
【請求項18】
上記放熱部材の端部に取り付けられているとともに、上記第3方向に突出する係止突起を有する係止片を具備するキャップを備えており、
上記梁部には、上記係止突起と係合する係止穴が形成されている、請求項1ないし17のいずれかに記載のLED照明ユニット。
【請求項19】
第1方向を長手方向とし、この第1方向に対して直角である第2方向を幅方向とし、上記第1および上記第2方向のいずれに対しても直角である第3方向を向く搭載面を有する基板と、
上記基板の上記搭載面に支持された複数のLEDチップと、
上記LEDチップからの光を透過させ、かつ上記LEDチップを覆うカバーと、
上記第2方向において互いに反対側を向いて平行に離間配置されており、かつ各々が上記第1方向において上記基板よりも長い平面である1対の外側面を有しており、上記基板および上記カバーが取り付けられた放熱部材と、
を備えているとともに、
上記放熱部材は、各々が上記外側面を有する1対の側板と、これらの側板の上記第3方向端部どうしを連結する天板と、を備えており、
上記基板は、上記放熱部材の上記天板の外側に取り付けられており、
上記天板には、上記第3方向において上記基板が取り付けられた側とは反対側に突出し、上記第1方向に延びる梁部が形成されており、
上記放熱部材の端部に取り付けられているとともに、上記第3方向に突出する係止突起を有する係止片を具備するキャップを備えており、
上記梁部には、上記係止突起と係合する係止穴が形成されており、
上記キャップは、上記第2方向に離間配置されており、上記第1方向に突出する1対の嵌合片を有しており、
上記1対の嵌合片は、上記放熱部材の上記1対の側板の内側に嵌合されていることを特徴とする、LED照明ユニット。
【請求項20】
上記第1方向に配列された請求項1ないし19のいずれかに記載の複数のLED照明ユニットを備えることを特徴とする、LED照明装置。
【請求項21】
上記第3方向を向く天井面と、
上記天井面から上記第3方向に凹んでおり、かつ上記第1方向に延びる設置溝と、
上記設置溝に収容された請求項1ないし19のいずれかに記載の1以上のLED照明ユニットと、を備えることを特徴とする、LED照明システム。
【請求項22】
上記第3方向を向く天井面と、
上記天井面の上記第2方向端縁にから上記第3方向に凹んでおり、かつ上記天井面の上記第2方向端縁に沿って上記第1方向に延びる設置溝と、
上記設置溝につながり、かつ上記第2方向を向く壁面と、
上記設置溝に収容された請求項14または15に記載の1以上のLED照明ユニットと、を備えることを特徴とする、LED照明システム。
【請求項23】
上記第1方向に延びており、上記設置溝のうち上記壁面とは反対側の一部を覆うひさし部を備える、請求項22に記載のLED照明システム。
【請求項24】
上記カバーは、上記LEDチップからの光を拡散させつつ透過させる材質からなる、請求項22または23に記載のLED照明システム。
【請求項25】
上記カバーは、透明な材質からなる、請求項22または23に記載のLED照明システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のLEDチップを備えており、たとえば屋内の床面照明や壁面照明に用いられるLED照明ユニット、LED照明装置、およびLED照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
図28は、従来のLED照明装置の一例を断面図で示している(たとえば特許文献1参照)。同図に示されたLED照明装
置90は、長矩形状の基板91と、基板91上に実装された複数のLEDチップ92と、基板91を収容する管93と、端子94と、LEDチップ92を点灯させるための回路95とを備えている。基板91上には複数のLEDチップ92および端子94に接続される図示しない配線が形成されている。このLED照明装
置90は、端子94を一般用蛍光灯照明器具のソケットの差込口に嵌合させることにより、複数のLEDチップ92を発光させることができるように構成されている。LEDチップ92は、低消費電力であるとともに長寿命であることから、LED照明装
置90を蛍光ランプの代替として利用すれば、コスト面および環境面において改善が期待できる。なお、一般用蛍光灯照明器具とは、主に屋内の一般照明に広く用いられる照明器具であり、たとえば日本国内においては、商用100V電源を用い、JIS C7617に定められた直管形蛍光ランプまたはJIS C7618に定められた環形蛍光ランプが取り付けられる照明器具をいう。
【0003】
しかしながら、従来の蛍光ランプが用いられた照明器具は、その両端に端子94が存在し、全周方向に光を発することが前提として構成されている。このため、たとえば、複数の蛍光ランプを直列に配した照明器具に複数のLED照明装
置90を取り付けると、隣り合うLED照明装
置90どうしの間に発光しない暗部が生じてしまう。これを見る者は、見栄えがよくないと感じてしまうことがある。あるいは、壁面の一部を照らしたい場合であっても、LED照明装
置90を用いると照らしたい箇所以外にも光が照射されてしまう。このため、たとえばLED照明装
置90の半周分を覆う遮光カバーを設けるといったことが強いられてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平6−54103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、より見栄えのよいLED照明ユニット、LED照明装置、およびLED照明システムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の側面によって提供されるLED照明ユニットは、第1方向を長手方向とし、この第1方向に対して直角である第2方向を幅方向とし、上記第1および上記第2方向のいずれに対しても直角である第3方向を向く搭載面を有する基板と、上記基板の上記搭載面に支持された複数のLEDチップと、上記LEDチップからの光を透過させ、かつ上記LEDチップを覆うカバーと、上記第2方向において互いに反対側を向いて平行に離間配置されており、かつ各々が上記第1方向において上記基板よりも長い平面である1対の外側面を有しており、上記基板および上記カバーが取り付けられた放熱部材と、を備えていることを特徴としている。
【0007】
好ましい実施形態においては、上記放熱部材は、各々が上記外側面を有する1対の側板と、これらの
側板の上記第3方向端部どうしを連結する天板と、を備えており、上記基板は、上記放熱部材の上記天板の外側に取り付けられている。
【0008】
好ましい実施形態においては、上記放熱部材の上記天板には、上記基板を収容する基板用凹部が形成されている。
【0009】
好ましい実施形態においては、上記天板には、上記第3方向において上記基板が取り付けられた側とは反対側に突出し、上記第1方向に延びる梁部が形成されている。
【0010】
好ましい実施形態においては、上記梁部は、上記天板の上記第2方向中央に位置する。
【0011】
好ましい実施形態においては、上記複数のLEDチップを点灯させる電力を供給するとともに、上記1対の側板および上記天板に囲まれた空間に収容され、かつ上記梁部に対して取り付けられた電源部を備えている。
【0012】
好ましい実施形態においては、上記梁部には、上記電源部を固定するためのねじ穴が形成されている。
【0013】
好ましい実施形態においては、上記梁部には、上記第1方向に延びており、かつ上記第3方向を深さ方向とする穴加工用溝が形成されており、上記ねじ穴は、上記穴加工用溝と重なっている。
【0014】
好ましい実施形態においては、上記穴加工用溝は、上記梁部の上記第2方向中央に位置する。
【0015】
好ましい実施形態においては、上記電源
部に接続されており、かつ上記電源
部、上記天板、上記梁部、および上記1対の側板に囲まれた空間に少なくともその一部が挿通された電線を備える。
【0016】
好ましい実施形態においては、上記電線は、アース電線であり、上記放熱部材に導通している。
【0017】
好ましい実施形態においては、上記各外側面には、上記第1方向に延びる外溝が形成されている。
【0018】
好ましい実施形態においては、上記各側板には、上記第2方向内側部分に上記第1方向に延びる内溝が形成されている。
【0019】
好ましい実施形態においては、上記カバーは、上記放熱部材の上記1対の外側面と面一である1対の出射側面を有する。
【0020】
好ましい実施形態においては、上記カバーは、上記1
対の出射側面の上記第3方向端部どうしを連結する出射天面を有する。
【0021】
好ましい実施形態においては、上記出射天面は、上記第1方向および上記第2方向に広がる平面である。
【0022】
好ましい実施形態においては、上記カバーは、上記第3方向を向く出射天面、およびこの出射天面から上記第3方向に向かって突出しており、かつ上記第1方向に延びるレンズ部を有する。
【0023】
好ましい実施形態においては、上記レンズ部は、上記カバーの上記第2方向中央に位置する。
【0024】
好ましい実施形態においては、上記カバーは、上記LEDチップからの光を拡散させつつ透過させる材質からなる。
【0025】
好ましい実施形態においては、上記カバーは、透明な材質からなる。
【0026】
好ましい実施形態においては、上記放熱部材の端部に取り付けられているとともに、上記第3方向に突出する係止突起を有する係止片を具備するキャップを備えており、上記梁部には、上記係止突起と係合する係止穴が形成されている。
【0027】
好ましい実施形態においては、上記キャップは、上記第2方向に離間配置されており、上記第1方向に突出する1対の嵌合片を有しており、上記1対の嵌合片は、上記放熱部材の上記1対の側板の内側に嵌合されている。
【0028】
本発明の第2の側面によって提供されるLED照明装置は、上記第1方向に配列された本発明の第1の側面によって提供される複数のLED照明ユニットを備えることを特徴としている。
【0029】
本発明の第3の側面によって提供されるLED照明システムは、上記第3方向を向く天井面と、上記天井面から上記第3方向に凹んでおり、かつ上記第1方向に延びる設置溝と、上記設置溝に収容された本発明の第1の側面によって提供される1以上のLED照明ユニットと、を備えることを特徴としている。
【0030】
本発明の第4の側面によって提供されるLED照明システムは、上記第3方向を向く天井面と、上記天井面の上記第2方向端縁にから上記第3方向に凹んでおり、かつ上記天井面の上記第2方向端縁に沿って上記第1方向に延びる設置溝と、上記設置溝につながり、かつ上記第2方向を向く壁面と、上記設置溝に収容された本発明の第1の側面によって提供される1以上のLED照明ユニットと、を備えることを特徴としている。
【0031】
好ましい実施形態においては、上記第1方向に延びており、上記設置溝のうち上記壁面とは反対側の一部を覆うひさし部を備える。
【0032】
好ましい実施形態においては、上記カバーは、上記LEDチップからの光を拡散させつつ透過させる材質からなる。
【0033】
好ましい実施形態においては、上記カバーは、透明な材質からなる。
【0034】
このような構成によれば、上記LED
照明ユニットは、上記1対の側面に挟まれた上記第1方向に長く延びるスリムな外形となる。これにより、上記LED
照明ユニットを点灯させたときには、線状に延びた発光部分がそのほとんどを占めることとなり、見栄えが良い。
【0035】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】本発明の第1実施形態に基づくLED照明ユニットを示す斜視図である。
【
図2】
図1のLED照明ユニットを示す要部斜視図である。
【
図3】
図1のLED照明ユニットを示す要部斜視図である。
【
図4】
図1のLED照明ユニットを示す平面図である。
【
図5】
図1のLED照明ユニットを示す側面図である。
【
図6】
図1のLED照明ユニットを示す底面図である。
【
図7】
図1のLED照明ユニットを示す要部正面図である。
【
図8】
図5のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【
図10】
図1のLED照明ユニットに用いられるLEDモジュールを示す断面図である。
【
図11】
図1のLED照明ユニットに用いられる電源基板および電
子部品を示す平面図である。
【
図12】
図1のLED照明ユニットに用いられる電源基板および電
子部品を示す底面図である。
【
図13】
図1のLED照明ユニットに用いられるキャップを示す(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
【
図14】
図1のLED照明ユニットに用いられるキャップを示す正面図である。
【
図15】本発明の第1実施形態に基づくLED照明装置を示す斜視図である。
【
図16】本発明の第1実施形態に基づくLED照明システムを示す斜視図である。
【
図17】本発明の第2実施形態に基づくLED照明ユニットを示す斜視図である。
【
図18】
図17のLED照明ユニットを示す要部斜視図である。
【
図23】
図20のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。
【
図24】本発明の第2実施形態に基づくLED照明装置を示す斜視図である。
【
図25】本発明の第2実施形態に基づくLED照明システムを示す斜視図である。
【
図26】本発明の第3実施形態に基づくLED照明ユニットを示す断面
図である。
【
図27】本発明の第3実施形態に基づくLED照明システムを示す斜視図である。
【
図28】従来のLED照明装置の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0038】
図1〜
図9は、本発明の第1実施形態に基づくLED照明ユニットを示している。本実施形態のLED照明ユニット101は、基板200、複数のLEDモジュール300、放熱部材400、カバー500、電源部600、およびキャップ700を備えている。なお、
図2および
図3においては、理解の便宜上キャップ700を省略している。LED照明ユニット101は、全体としてX方向に長く延びており、
図7に示すようにX方向視において矩形状とされている。
【0039】
基板200は、たとえばガラスエポキシ樹脂からり、X方向を長手方向、Y方向を幅方向とする長矩形状である。基板200は、Z方向を向く搭載面201を有している。搭載面201には、複数のLEDモジュール300が搭載されている。
【0040】
複数のLEDモジュール300は、X方向に配列された状態で基板200の搭載面201に搭載されている。本実施形態においては、複数のLEDモジュール300のピッチは一定である。X方向において最も端に位置するLEDモジュール300と基板200のX方向端縁との距離は、上記ピッチの半分あるいはそれ未満とされている。
【0041】
図10は、LEDモジュール300のYZ平面における断面図を示している。本図に示すようにLEDモジュール300は、1対のリード301、LEDチップ303、封止樹脂304、およびリフレクタ305を備えている。1対のリード301は、たとえばCU合金からなり、その一方にLEDチップ303が搭載されている。リード301のうちLEDチップ303が搭載された面と反対側の面は、LEDモジュール300を面実装するために用いられる実装端子302とされている。LEDチップ303は、LEDモジュール300の光源であり、たとえば青色光を発光可能とされている。封止樹脂304は、LEDチップ303を保護するためのものである。封止樹脂304は、LEDチップ303からの光によって励起されることにより黄色光を発する蛍光物質を含む透光樹脂を用いて形成されている。これにより、LEDモジュール300は、白色
光を照射することができる。上記蛍光物質としては、黄色光を発するものに代えて、赤色光を発するものと緑色光を発するものとを混合して用いてもよい。リフレクタ305はたとえば白色樹脂からなり、LEDチップ303から側方に発された光を上方に反射するためのものである。
【0042】
図1〜
図9に示すように、放熱部材400は、X方向に長く延びており、1対の側板410、天板420、梁部430、および1対の
係止部440を有している。放熱部材400は、たとえばアルミからなり押し出し成型よって形成される。1対の側板410は、それぞれがX方向に長く延びる長矩形板状であり、Y方向において平行に離間配置している。各側板410は、Y方向外方を向く外側面411を有している。各側板410および各
外側面411は、X方向においてLED照明ユニット101のほぼ全長にわたる長さとされており、基板200の長さと同じかこれよりも長い。各外側面411には、外溝412が形成されている。外溝412は、X方向に延びており、Y方向を深さ方向としている。外溝412は、たとえはLED照明ユニット101を設置するための取り付け金具(図示略)を係止するために用いられる。各側板410の内側には、複数の内溝413が形成されている。内溝413は、X方向に長く延びており、Y方向を深さ方向としている。内溝413は、たとえはLED照明ユニット101を設置するための取り付け金具(図示略)を係止するため、あるいは、LED照明ユニット101の内部を隠すための化粧板(図示略)を固定するために用いられる。
【0043】
天板420は、1対の側板410のZ方向端どうしを連結しており、X方向に長く延びる長矩形状である。天板420には、基板用凹部421が形成されている。基板用凹部421は、X方向に長く延びており、天板420のY方向中央に設けられている。基板用凹部421には、基板200が収容されている。梁部430は、天板420の基板用凹部421が設けられた側とは反対側に設けられている。梁部430は、X方向に長く延びる断面矩形状の部分であり、Y方向において天板420の中央に位置している。梁部430のY方向中央には、穴加工用溝431が形成されている。穴加工用溝431は、断面V字状の比較的小さな溝である。穴加工用溝431は、梁部430に対する穴あけ加工を容易とするために設けられている。
【0044】
1対の係止部440は、天板420のY方向両端からZ方向において基板200を超える位置に設けられている。各係止部440は、Y方向内方に延出しており、X方向に長く延びている。
【0045】
カバー500は、LEDチップ303(LEDモジュール300)からの光を透過する材質からなり、複数のLEDモジュール300を覆っている。本実施形態においては、カバー500は、LEDチップ303(LEDモジュール300)からの光を拡散させつつ透過する材質からなる。カバー500は、1対の出射側面510、出射天面520、および1対の係止部540を有している。カバー500は、X方向に長く延びる断面コの字状とされている。1対の出射側面510は、X方向に長く延びており、Y方向において互いに平行に離間配置されている。1対の出射側面510は、放熱部材400の1対の
外側面411と面一とされている。出射天面520は、1対の出射側面510のZ方向端部どうしを繋いでいる。本実施形態においては、出射天面520は、Z方向を向く平面とされている。1対の係止部540は、1対の出射側面
510のZ方向端よりも基板200側に位置しており、それぞれがY方向外方に延びる先端部分を有している。各係止部540が放熱部材400の係止部440と係合することにより、カバー500は、放熱部材400に対して取り付けられている。
【0046】
電源部600は、複数のLEDモジュール300に電源供給するためのものであり、1対の側板410および天板420に囲まれた空間に収容されている。電源部600は、ケース610、電源基板620、端子630、および複数の電子部品640を備えている。ケース610は、たとえば白色樹脂製であり、全体として直方体形状とされている。
図11および
図12に示すように、電源基板620は、長矩形状であり、端子630および複数の電子部品640が実装されている。端子630は、電源部600に通電するための電線(図示略)が接続される。複数の電子部品640は、たとえば交流電力を複数のLEDモジュール300(LEDチップ303)に適した直流電力に変換する機能を実現するためのものである。
図11に示すように、複数の電子部品640は、電源基板620の一方の面に実装されたコンデンサ641、トランス642、コイル643およびバリスタ素子644を含む。また、
図12に示すように、複数の電子部品640は、電源基板620の他方の面に実装された
ダイオード645、トランジスタ646、IC647、抵抗器648を含む。IC647は、図外のコントローラによって位相制御された交流電力が入力されると、それに応じた出力の直流電力に変換するためのものであり、LEDチップ303に投入する電力の調節機能を担っている。
【0047】
電源部600は、梁部430に対してボルト660によって取り付けられている。
梁部430には、ボルト660に螺
合するねじ穴432が形成されている。ねじ穴432を形成するために梁部43
0に対して穴あけ加工を施すときには、ドリル先端を穴加工用溝
431にあてる。電源部600からは、アース電線650が延びている。アース電線650は、その一端が電源部600の内部、または端子630に接続されており、他端が放熱部材400に接続されている。アース電線650の一部は、梁部430、天板420、1対の側板410、および電源部600に囲まれた空間に収容されている。
【0048】
キャップ700は、放熱部材400のX方向両端に取り付けられており、LED照明ユニット101の内部を隠すためのものである。
図13は、キャップ700の具体的な構成の一例を示している。同図に示すキャップ700は、主板701、係止片710、および1対の嵌合片720を有しており、たとえば樹脂からなる。主板701は、X方向視形状が放熱部材400およびカバー500を合わせた形状とされており、電源部600の端子630を臨ませる切欠きが形成されている。係止片71
0は、主板701のほぼ中央からX方向に延出しており、その先端側部分に係止突起711が形成されている。係止突起711は、わずかにX方向に突出している。1
対の嵌合片720は、互いにY方向に離間配置されており、X方向に平行に延出している。
図14に示すように、放熱部材400の梁部430には、係止穴433が形成されている。係止穴433は、穴加工用溝431を利用して形成されている。キャップ700を取り付けるときには、1対の嵌合片720を1対の側板410の内側に嵌め込みながら、係止片710の係止突起711を係止穴433に係止させる。
【0049】
図15は、複数のLED照明ユニット101を備えたLED照明装置の一例を示している。本実施形態のLED照明装置
111は、3つのLED照明ユニット101
がX方向に直列配置された構成である。3つのLED照明ユニット101の電源部600どうしは、たとえば交流用の2本の電線とアース用の電線の計3本の電線(いずれも図示略)によって連結されている。各電線は、電源部600の端子630に接続されており、放熱部材400の内側に収容されている。
【0050】
図16は、複数のLED照明ユニット101を備えたLED照明システムの一例を示している。本実施形態のLED照明システム
121は、複数のLED照明ユニット101を備えており、さらにその構成要素に、天井面801、壁面802、および設置溝804を具備している。設置溝804は、天井面801のY方向端縁と壁面802との間に位置しており、X方向に長く延びる断面矩形状の溝である。複数のLED照明ユニット101は、出射
天面520がZ方向下方(床面803の方向)を向く姿勢で、X方向に直列配置されている。出射
天面520は、天井面801と面一とすることが好ましい。
【0051】
次に、LED照明ユニット101、LED照明装置
111、およびLED照明システム
121の作用について説明する。
【0052】
本実施形態によれば、LED
照明ユニット101は、1対の
外側面411に挟まれたX方向に長く延びるスリムな外形である。このため、LED照明装置
111やLED照明システム
121を構成した場合に、LED
照明ユニット101が占める部分は、全体としてX方向に細長く延びる態様となる。これにより、LED
照明ユニット101、LED照明装置
111、およびLED照明システム
121を点灯させたときに線状に延びた発光部分がそのほとんどを占めることとなり、見栄えが良い。
【0053】
X方向視において矩形状であることにより、設置溝804などへの設置に適している。コの字状の放熱部材400は、LED照明ユニット101の外観を矩形状とするのに適しているとともに、放熱に寄与する面積を増大させることができる。基板用凹部421により、基板200を所望の位置に確実に取り付けることができる。
【0054】
電源部600を放熱部材400の内方に収容することにより、LED照明ユニット101の外観に不当な凹凸を生じさせることを回避することができる。梁部430、天板420、1対の側板410、および電源部600に囲まれた空間を生じさせることは、たとえばアース電線650を他の構成要素と干渉することなく配置するのに有利である。穴加工用溝431は、梁部430のX方向における所望の位置にたとえばねじ穴432や係止穴433を形成するのに適している。
【0055】
外溝412を利用することにより、LED照明ユニット101を容易かつ確実に取り付けることができる。内溝41
3を利用することにより、LED照明ユニット101を容易かつ確実に取り付けることができるとともに、LED照明ユニット101の内部を隠すための化粧板を所望の位置に設けることができる。
【0056】
カバー500に外側面411と面一である出射側面510を設けること、および出射天面
520を平面とすることにより、LED照明ユニット101の外観をスマートな形状とすることができる。
【0057】
キャップ700に係止片710および1対の嵌合片720を設けることにより、いわゆるワンタッチでキャップ700を放熱部材400に対して確実に取り付けることができる。
【0058】
図16に示すように、LED照明システム
121においては、複数のLED照明ユニット101からの光は、出射天面
520が平面状であることと、カバー
500が光を拡散させることとにより、壁面802および床面803に広く照射される。これは、LED照明システム
121が設置された部屋全体をより均一に広く照らすのに適している。
【0059】
図17〜
図27は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
【0060】
図17〜
図23は、本発明の第2実施形態に基づくLED照明ユニットを示している。本実施形態のLED照明ユニット102は、カバー500の構成が上述した実施形態と異なっている。
【0061】
本実施形態においては、カバー500は、レンズ部530を有しており、上述した出射側面
510は設けられていない。レンズ部530は、出射天面520からZ方向に膨出しており、X方向に長く延びている。レンズ部530は、カバー500のY方向中央に配置されており、Y方向において複数のLEDモジュール300と重なっている。カバー500のうち複数のLEDモジュール300と対向する面は、比較的LEDモジュール300に近接した位置に設けられた平面とされている。カバー500は、上述した実施形態と同様に、LEDモジュール300からの光を拡散させつつ透過させる材質からなる。キャップ700は、カバー500のレンズ部530と重なる突起部分を有する形状とされている。
【0062】
図24は、複数のLED照明ユニット102を備えたLED照明装置の一例を示している。本実施形態のLED照明装置
112は、3つのLED照明ユニット102
がX方向に直列配置された構成である。3つのLED照明ユニット102の電源部600どうしは、たとえば交流用の2本の電線とアース用の電線の計3本の電線(いずれも図示略)によって連結されている。各電線は、電源部600の端子630に接続されており、放熱部材400の内側に収容されている。
【0063】
図25は、複数のLED照明ユニット102を備えたLED照明システムの一例を示している。本実施形態のLED照明システム
122は、複数のLED照明ユニット102を備えており、さらにその構成要素に、天井面801、壁面802、設置溝804、およびひさし部805を具備している。設置溝804は、天井面801のY方向端縁と壁面802との間に位置しており、X方向に長く延びる断面矩形状の溝である。ひさし部805は、天井面801のY方向端縁からY方向に延びており、設置溝804の全長にわたって設置溝804のY方向右側部分を覆っている。複数のLED照明ユニット102は、レンズ部530がZ方向下方(床面803の方向)を向く姿勢で、X方向に直列配置されている。
【0064】
このような実施形態によっても、LED
照明ユニット102、LED照明装置
112、およびLED照明システム
122を点灯させたときに線状に延びた発光部分がそのほとんどを占めることとなり、見栄えが良い。
【0065】
レンズ部530を備えることにより、複数のLEDモジュール300からの光は、Y方向において集光される。この集光は、カバー
500が光を拡散させる度合いに応じてやわらげられる。これにより、
図25に示すように、LED照明システム
122は、壁面802のZ方向上側部分(図中ハッチング部分)が明るく照らされる、間接照明として機能する。ひさし部805により、LED照明ユニット102からの光が床面803などに直接到達してしまうことを回避することができる。
【0066】
図26は、本発明の第3実施形態に基づくLED照明ユニットを示している。本実施形態のLED照明ユニット103は、カバー500の構成が上述した実施形態と異なっている。本実施形態においては、カバー500は、透明な材質からなる。これ以外の構成については、上述したLED照明ユニット102と同様である。
【0067】
図27は、複数のLED照明ユニット103を備えたLED照明システムの一例を示している。本実施形態のLED照明システム
123は、複数のLED照明ユニット103を備えており、さらにその構成要素に、天井面801、壁面802、設置溝804、およびひさし部805を具備している。設置溝804は、天井面801のY方向端縁と壁面802との間に位置しており、X方向に長く延びる断面矩形状の溝である。ひさし部805は、天井面801のY方向端縁からY方向に延びており、設置溝804の全長にわたって設置溝804のY方向右側部分を覆っている。複数のLED照明ユニット10
3は、レンズ部530がZ方向下方(床面803の方向)を向く姿勢で、X方向に直列配置されている。
【0068】
このような実施形態によっても、LED
照明ユニット103およびLED照明システム
123を点灯させたときに線状に延びた発光部分がそのほとんどを占めることとなり、見栄えが良い。
【0069】
レンズ部530を透明な材質によって形成することにより、複数のLEDモジュール300からの光をY方向において十分に集光させることが可能である。これにより、
図27に示すように、LED照明システム
123は、壁面802のZ方向上側部分から下側部分に至る領域(図中ハッチング部分)が明るく照らされる。したがって、LED照明システム
123は、壁面802全体が明るく光る間接照明として機能する。
【0070】
本発明に係るLED照明ユニット、LED照明装置およびLED照明システムは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るLED照明ユニット、LED照明装置およびLED照明システムの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0071】
基板200のX方向長さおよび複数のLEDモジュール300の個数に応じて、1つのLED照明ユニット101,102,103が複数の電源部600を備える構成としてもよい。
【符号の説明】
【0072】
X (第1)方向
Y (第2)方向
Z (第3)方向
101
,102,103 LED照明ユニット
111
,112 LED照明装置
121
,122,123 LED照明システム
200 基板
201 搭載面
300 LEDモジュール
301 リード
302 実装端子
303 LEDチップ
304 封止樹脂
305 リフレクタ
400 放熱部材
410 側板
411 外側面
412 外溝
413 内溝
420 天板
421 基板用凹部
430 梁部
431 穴加工用溝
432 ねじ穴
433 係止穴
440 係止部
500 カバー
510 出射側面
520 出射天面
530 レンズ部
540 係止部
600 電源部
610 ケース
620 電源基板
630 端子
640 電子部品
641 コンデンサ
642 トランス
643 コイル
644 バリスタ素子
645 ダイオード
646 トランジスタ
647 IC
648 抵抗器
650 アース電線
660 ボルト
700 キャップ
701 主板
710 係止片
711 係止突起
720 嵌合片
801 天井
面
802 壁面
803 床面
804 設置溝
805 ひさし部