【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、0.25m
2/gより大きい、好ましくは0.3m
2/gより大きい、より好ましくは0.4m
2/gより大きい比表面積を有するエリスリトール、ならびにα化デンプン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、マルトース、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、イソマルト、およびそれらの混合物からなる群から選択される結合剤からなり、造粒されていることを特徴とする圧縮組成物に関する。
【0012】
本発明はまた、上記に記載された圧縮組成物を含むチュアブル錠にも関する。
【0013】
さらに本発明は、本発明の圧縮組成物を調製するための方法にも関し、以下のステップを含む:
a)0.25m
2/gより大きい、好ましくは0.3m
2/gより大きい、より好ましくは0.4m
2/gより大きい比表面積を有するエリスリトールを取得するステップ、
b)α化デンプン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、マルトース、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、イソマルト、およびそれらの混合物からなる群から選択される結合剤を添加するステップ、
c)造粒するステップ、
d)任意に造粒生成物を湿式ふるいにかけるステップ、
e)造粒生成物を乾燥させるステップ、
f)任意に造粒生成物をふるいにかけるステップ。
【0014】
本発明はまた、本発明に従う錠剤を調製するための方法をも記載し、以下のステップを含む:
a)本発明に従って調製される造粒生成物を取得するステップ、
b)滑剤とブレンドするステップ、
c)圧縮力5〜30kNで打錠するステップ。
【0015】
最後に、本発明は、食物、飼料、医薬的(pharma)および美容的用途における錠剤の使用に関する。
【0016】
本発明は、0.25m
2/gより大きい、好ましくは0.3m
2/gより大きい、より好ましくは0.4m
2/gより大きい比表面積を有するエリスリトール、ならびにα化デンプン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、マルトース、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、イソマルト、およびそれらの混合物からなる群から選択される結合剤からなり、造粒されていることを特徴とする圧縮組成物に関する。
【0017】
エリスリトールは、化学的方法、好ましくは炭水化物の水素化以外の化学的方法、および/または微生物による方法もしくは発酵、好ましくは発酵によって得ることができるテトリイトール(tetriitol)である。比表面積が0.25m
2/gより大きいエリスリトールであればいずれも適切である。0.25m
2/gより大きい比表面積を有するエリスリトールの適切な供給源は、国際特許第2009/016133号(特許文献6)中に記載される通りに調製された微粉化エリスリトール、または強力粉砕化(turbomilled)エリスリトール等、または比表面積が0.25m
2/gより大きな微細エリスリトールであるが、これらに限定されない。
【0018】
比表面積はBET法によって測定される。
【0019】
驚くことに、結合剤が液体の場合であっても、続いて行う造粒に対して比表面積が好ましい影響を及ぼすということが見いだされた。比表面積が大きいほど造粒が良好に実行される。造粒は、第1の粉体粒子を顆粒と呼ばれるより大きなものに形成する方法である。造粒によって、粉体混合物の構成要素が分離するのを防止することができ、したがって粉体混合物の流動特性を改善し、粉体混合物の圧密特性を改善することができる。
【0020】
造粒方法は基本的な2種類、すなわち、過程において液体を使用する湿式法と、液体を使用しない乾式法とに分けることができる。湿式造粒は最も一般的に使用され、有効成分および賦形剤を乾燥させた第1の粉体粒子を造粒流体の存在下において低剪断もしくは高剪断ミキサーまたは流動層で撹拌しながら凝集化する(造粒する)ステップ、湿式ふるい(湿式ふるい分け)にかけて大きな塊を除去するステップ、造粒生成物を乾燥させるステップ、ならびに乾燥させた造粒生成物を粉砕しまたはふるいにかけて(ふるい分け)所望の粒度分布を有する造粒生成物を得るステップを含む多くのステップを伴う。得られた顆粒を、続いて打錠してもよい。
【0021】
さらに、エリスリトールは、欧州薬局方第6版によれば、100μm未満、好ましくは50μm未満、より好ましくは40μm未満の体積平均径を有する。α化デンプン(pregelatinised starch)、結晶セルロース(microcrystalline cellulose)、カルボキシメチルセルロース、マルトースまたはそれらの混合物等の結合剤は乾燥状態で添加するのに対して、ソルビトール等の結合剤は液体で添加する。マルチトール、イソマルト、キシリトール、またはそれらの混合物等の結合剤は、乾燥状態または液体で添加することができる。好ましい結合剤は、乾物濃度が少なくとも50%、好ましくは60%、より好ましくは少なくとも70%の液体ソルビトールである。
【0022】
エリスリトールと結合剤との比率は、乾燥重量で50%対50%、好ましくは70%対30%、上限90%対10%である。好ましくは、結合剤として液体ソルビトールを用い、エリスリトールとソルビトールとの比率は乾燥重量で50%対50%、好ましくは70%対30%、上限90%対10%である。
【0023】
組成物はさらに、相対湿度65%、25℃において水分吸収3%未満、好ましくは2.7%未満であることを特徴とする。
【0024】
さらに、本発明は、食物用途、飼料、医薬用途、化粧品、洗剤、肥料または農薬における使用にも関する。実際に、本発明の圧縮組成物は、食品、動物飼料、健康食品、食餌製品、動物用医薬品、入浴剤、農薬、肥料、植物用顆粒(plant granule)、植物種子または種子穀物、ならびに人間および/もしくは動物が摂取する任意の他の製品、または本発明の圧縮組成物の改善された特性の利益を受けることができる任意の他の製品において使用することができるが、これらに限定されない。本発明の圧縮組成物は、酵素もしくは微生物に基づく添加剤、タブレット洗剤、ビタミン、着香料、香料、酸、甘味料、または医薬品もしくは非医薬品用途で用いる多様な有効成分のための担体として使用することができる。最終的には、添加剤の混合物を使用することができる。
【0025】
本発明はまた、上記に記載された圧縮組成物を含むチュアブル錠にも関する。本明細書中において使用される用語「錠剤」は、任意の錠剤、特に任意の形態、形状および任意の物理的、化学的または知覚特性を有する錠剤、ならびに任意の投与経路、徴候および用途を意図する錠剤を含む。本発明に従って製造される錠剤はチュアブル錠である。本発明に従うチュアブル錠は、嚥下される前に咀嚼によって口の中で錠剤粒子が砕かれて有効成分、着香料または香料等が放出されるソフト錠剤である。チュアブル錠の投与形態はソフト丸剤、錠剤、ガム、より最近では「チューイースクエア(chewy square)」であることができる。錠剤の硬度および摩損度は、有効成分を含み望ましい咀嚼特性を有するチュアブル錠の特性として非常に重要である。
【0026】
上記錠剤は食物、飼料、化粧品、洗剤および/または医薬用途において使用することができる。チュアブル錠は口腔または水中において速崩壊性錠剤とは著しく(significant)異なり、またその作用目的も異なる。
【0027】
錠剤形成における滑剤として、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸、ショ糖脂肪酸エステル、および/またはタルク等を必要に応じて添加することができる。さらに、ラウリル硫酸ナトリウム、プロピレングリコール、ドデカンスルホン酸ナトリウム、オレイン酸スルホン酸ナトリウム、およびラウリン酸ナトリウム等の界面活性剤をステアリン酸塩およびタルク、ステアリルフマル酸ナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル等と混合したものを必要に応じて添加することができる。
【0028】
こうして得られた錠剤は、欧州薬局方第6版によれば、圧縮力5〜30kNにおいて0.3〜0.7%、好ましくは0.3〜0.5%の摩損度(friability)を有する。好ましくはこれらの錠剤は、表面(surface)が少なくとも1cm
2で重量が350mg、表面が上限2cm
2で重量が1090mgである。
【0029】
これらの錠剤の引張強さは圧縮力の関数として表わすことができる。1.5〜3.10N/mm
2、さらには上限3.60N/mm
2の引張強さを圧縮力5〜30kNにおいて得ることができる。20kNにおける引張強さは、少なくとも2.5N/mm
2、好ましくは少なくとも2.8N/mm
2、より好ましくは少なくとも2.9N/mm
2、少なくとも3.0N/mm
2、少なくとも3.1N/mm
2、少なくとも3.2N/mm
2、最も好ましくは少なくとも3.5N/mm
2である。錠剤は、圧縮力15kNにおいて少なくとも110N、好ましくは少なくとも130N、より好ましくは少なくとも145Nの硬度を有する。好ましくは錠剤は、表面が少なくとも1cm
2で重量が350mg、表面が上限2cm
2で重量が1090mgである。
【0030】
本発明のチュアブル錠は、圧縮力5〜30kNにおいて0.3〜0.7%の摩損度を有し、1.5〜3.10N/mm
2、さらには上限3.60N/mm
2の引張強さを圧縮力5〜30kNにおいて得ることができる。
【0031】
さらに本発明は、本発明の圧縮組成物を調製するための方法にも関し、以下のステップを含む:
a)0.25m
2/gより大きい、好ましくは0.3m
2/gより大きい、より好ましくは0.4m
2/gより大きい比表面積を有するエリスリトールを取得するステップ、
b)α化デンプン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、マルトース、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、イソマルト、およびそれらの混合物からなる群から選択される結合剤を添加するステップ、
c)造粒するステップ、
d)任意に造粒生成物を湿式ふるいにかけるステップ、
e)造粒生成物を乾燥させるステップ、
f)任意に造粒生成物をふるいにかけるステップ。
【0032】
方法において、好ましくはエリスリトールは、100μm未満、好ましくは50μm未満、より好ましくは40μm未満の体積平均径をさらに有する。粒のより粗い原料で開始した場合には、100μm未満、好ましくは50μm未満、より好ましくは40μm未満の体積平均径を得るために、粉砕ステップ、好ましくは強力粉砕ステップが方法に含まれる。こうして得られた生成物は0.25m
2/gより大きい、好ましくは0.3m
2/gより大きい、より好ましくは0.4m
2/gより大きい比表面積を有しており、また続いて行う造粒に対して好ましい影響を及ぼすこととなる。
α化デンプン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、マルトースまたはそれらの混合物等の結合剤は乾燥状態で添加するのに対して、ソルビトール等の結合剤は液体で添加する。マルチトール、イソマルト、キシリトール、またはそれらの混合物等の結合剤は、乾燥状態または液体で添加することができる。好ましくは結合剤は液体ソルビトールであり、これを少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも70%の乾物濃度で添加する。ブレンドの体積平均径および水分含有量に応じて生成物をふるいにかけるおよび/または乾燥させる。
本発明の方法のステップc)において形成された顆粒を任意に加圧し、所定サイズのふるいを通す。ふるいに通す際には、好ましくはふるい分け機を用いる。これと同時にまたはこの後で、生成物を乾燥させる。
顆粒を乾燥させるためには任意の種類の乾燥機を用いることができるが、好ましくは流体層をこの目的に用いる。十分に乾燥させた生成物を標準的な造粒機で造粒する。
【0033】
本発明はまた、本発明に従う錠剤を調製するための方法をも記載し、以下のステップを含む:
a)本発明に従って調製される造粒生成物を取得するステップ、
b)滑剤とブレンドするステップ、
c)圧縮力5〜30kNで打錠するステップ。
【0034】
造粒生成物(=圧縮組成物)を適切な滑剤、好ましくはステアリン酸マグネシウムとさらにブレンドし、打錠機で打錠する。
【0035】
最後に、本発明は、食物、飼料、医薬的および美容的用途における錠剤の使用に関する。
【0036】
錠剤は、食物(菓子類)用途で調製する場合には、一般的に(than in general)上限約99%(w/w)はエリスリトール含有圧縮組成物からなり、香料、着色料、着香料および滑剤を添加する。錠剤を医薬用途で調製する場合には、薬剤等の有効成分を添加し、必要に応じて増量剤、滑剤または崩壊剤を添加する。
以下に本発明を一連の非限定的な例の形態において例示する。