【実施例1】
【0019】
図1〜
図6に、本発明の配線トレーの一実施例を示す。
この配線トレー1は、机の幕板4の上端部に取り付けるもので、配線トレー1を、配線が載置される底板21並びに底板21の端縁から立設した前板22及び後板23からなる配線受け部材2と、配線受け部材2を保持し、幕板4の上端部に形成したトレー受け部40に係合して配線受け部材2を幕板4に設置する取付部材3とから構成するとともに、取付部材3を配線受け部材2の配線載置空間20内に嵌着して収納できるようにしている。
【0020】
底板21並びに底板21の端縁から立設した前板22及び後板23からなる配線受け部材2は、
図2に示すように、後板23の上端縁から後方に水平片24を延設し、この水平片24に取付部材3を装着する嵌挿部25を長手方向の端部近傍の2箇所に形成するようにしている。
【0021】
取付部材3は、
図3に示すように、一端(取り付けた状態では上端部)にトレー受け部40に係合する係合片31を、他端(取り付けた状態では下端部)に余剰配線を掛止する掛止部32をそれぞれ形成するようにしている。
そして、掛止部32を除いた厚み寸法Tを、配線受け部材2の配線載置空間20を構成する前板22及び後板23の内表面側の高さ寸法Hと略等しい寸法とし、端縁3B間の幅寸法W1を前板22及び後板23の内表面間の長さ寸法W2と略等しい寸法とするとともに、長手方向の寸法L1を配線受け部材2の長手方向の寸法L2の1/2となるようにしている。
係合片31は、本実施例においては、後述するトレー受け部40の水平片40aと係合するように、ばね弾性を有する係合爪31aで構成するようにしている。
【0022】
配線受け部材2に装着する取付部材3の個数は、本実施例においては、配線受け部材2の長手方向の端部近傍に1箇所ずつ形成した嵌挿部25に1個ずつ装着するようにし、2個の取付部材3によって、配線受け部材2の底板21を保持片30によって下方から支持し、トレー受け部40に係合片31を係合させ、取付部材3によって保持した配線受け部材2(配線トレー1)を幕板4に設置するようにしている。
【0023】
配線受け部材2の水平片24に形成する嵌挿部25は、取付部材3を装着することができ、配線受け部材2と取付部材3とが相対的な水平方向の移動によって分離することがないように構成されていればよく、本実施例においては、平面視して保持片30よりも上方が略T字状の取付部材3の形状に合わせ、略T字状に切り欠いた溝部で構成するようにしている。
【0024】
また、配線受け部材2の前板22及び後板23の内表面に、配線載置空間20内に収納した取付部材3の端縁3Bが当接する、配線受け部材2の長手方向に延びる突条26を形成するようにしている。
これによって、取付部材3を、配線載置空間20内に確実に嵌着することができ、搬送中や収納時に一体化した配線受け部材2と取付部材3とが分離することを防止することができる。
【0025】
幕板4の上端部に形成するトレー受け部40は、取付部材3の係合片31が係合可能な形状であればよく、本実施例においては、幕板4の上端部を折り返して幕板4に向けて延設して形成した水平片40aとし、この水平片40aに、取付部材3の係合片31としてばね弾性を有する係合爪31aを係合させるようにしている。
この場合、
図5(c)に示すように、配線受け部材2を保持した状態の取付部材3を、幕板4に設置した状態で、取付部材3の背面3Aが幕板4に当接するようにして、取付部材3の水平方向の移動のみを許容して、幕板4と直交する方向への移動を規制し、配線トレー1が幕板4のトレー受け部40から脱落することを防止するようにしている。
このように構成することで、取付部材3及びこの取付部材3に保持される配線受け部材2は、幕板4に沿った安定した状態で配置されることとなる。
【0026】
また、取付部材3の下端部に、余剰配線を掛止する掛止部32を形成することにより、配線受け部材2の配線載置空間20から垂れ下がる余分な配線を整理し、作業者の足に絡まったりすることを防止することができるようにしている。
この掛止部32は、取付部材3を幕板4に設置した状態で幕板4に対して直交する方向に延設した板状体で、端縁を上向きに屈曲した屈曲片32aとして構成し、掛止した余剰配線が掛止部32から脱落することを防止するようにしている。
【0027】
次に、この配線トレー1の搬送・収納時(未使用時)の状態と、幕板4に取り付ける際の手順について説明する。
【0028】
まず、配線トレー1の搬送・収納時は、取付部材3を、配線受け部材2の配線載置空間20内に嵌着して収納した状態にする。
上述のとおり、取付部材3の厚み寸法Tを、配線載置空間20を構成する前板22及び後板23の内表面側の高さ寸法Hと略等しい寸法とし、端縁3B間の幅寸法W1を前板22及び後板23の内表面間の長さ寸法W2と略等しい寸法とするとともに、取付部材3の長手方向の寸法L1を配線受け部材2の長手方向の寸法L2の1/2とすることで、
図6に示すように、配線受け部材2に2個の取付部材3を凹凸の少ないコンパクトにまとまった状態に収納することができる。
また、取付部材3の端縁3Bが、配線受け部材2の前板22及び後板23の内表面に形成した配線受け部材2の長手方向に延びる突条26に当接することで、取付部材3を配線載置空間20内に嵌着することができる。
【0029】
さらに、底板21の長手方向の端部に、
図2(a)に示すような切り欠き部21aを形成し、取付部材3を収納する際に、取付部材3の掛止部32の屈曲片32aを切り欠き部21aに係止することで、取付部材3が配線受け部材2から脱落すること防止することができる。
【0030】
次に、幕板4に取り付ける際の手順について説明する。
図4(a)〜
図4(b)に示すように、まず、配線受け部材2の長手方向の端部の2箇所に形成した嵌挿部25にそれぞれ取付部材3を装着する。
このとき、配線受け部材2に対して、取付部材3を下側から嵌挿部25に挿通するように装着し、保持片30によって配線受け部材2の底板21を下方から支持することで、配線受け部材2と取付部材3とが一体化した配線トレー1を構成する。
【0031】
次に、
図4(c)〜
図4(d)及び
図5(a)〜
図5(c)に示すように、取付部材3の背面3Aを幕板4の表面に当接させながら、幕板4の上端部まで移動させ、ばね弾性を有する係合爪31aが、一旦、幕板4の表面側に撓んでトレー受け部40の水平片40aの端縁を乗り越え水平片40aに係合するようにする。
これによって、配線トレー1に対して下向きの荷重が加わっても、配線トレー1はトレー受け部40から脱落することがないようにすることができる。
【0032】
なお、配線トレー1を幕板4から取り外す際には、係合爪31aの爪部の下側を幕板4の表面側に向かって押圧することで水平片40aとの係合が解除され、トレー受け部40から配線受け部材2を保持した取付部材3(配線トレー1)を取り外すことができる。
【0033】
以上、本発明の配線トレーについて、実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。