特許第5718307号(P5718307)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5718307着脱機構およびクレードル、並びに電子機器システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5718307
(24)【登録日】2015年3月27日
(45)【発行日】2015年5月13日
(54)【発明の名称】着脱機構およびクレードル、並びに電子機器システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20150423BHJP
   G06F 1/18 20060101ALI20150423BHJP
   H01R 13/44 20060101ALI20150423BHJP
【FI】
   G06F1/00 312K
   G06F1/00 320E
   H01R13/44 F
【請求項の数】9
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2012-257998(P2012-257998)
(22)【出願日】2012年11月26日
(65)【公開番号】特開2014-106650(P2014-106650A)
(43)【公開日】2014年6月9日
【審査請求日】2013年12月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(74)【代理人】
【識別番号】100132595
【弁理士】
【氏名又は名称】袴田 眞志
(72)【発明者】
【氏名】野口 弘幸
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 英明
(72)【発明者】
【氏名】篠原 英治
【審査官】 安島 智也
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−220800(JP,A)
【文献】 特開平11−354207(JP,A)
【文献】 特開2003−068394(JP,A)
【文献】 特開2005−321998(JP,A)
【文献】 特開2005−346877(JP,A)
【文献】 特開2006−050238(JP,A)
【文献】 特開2010−147605(JP,A)
【文献】 特開2010−250699(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16 − 1/18
H01R 13/44
H04M 1/02
H04N 5/225
H05K 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搭載された電子機器を拘束し、前記電子機器に設けられたコネクタをクレードルに固定されたコネクタに向けて導くガイドホルダを備えた着脱機構であって、
前記ガイドホルダは、電子機器が搭載される搭載位置と電子機器に設けられたコネクタがクレードルに設けられたコネクタに装着される装着位置との間を移動可能であって、搭載位置において電子機器が搭載された場合に搭載位置から装着位置に移動可能となるものであり、
前記ガイドホルダに対して移動可能に設けられ、搭載位置において電子機器が搭載された場合に該電子機器によって押圧され、前記ガイドホルダに対して移動することで、該ガイドホルダを移動不能な状態から移動可能な状態に切り替えるガイドボタンを備えることを特徴とする着脱機構。
【請求項2】
前記ガイドホルダは、装着位置から搭載位置に向けて付勢され、
付勢力に抗して搭載位置から装着位置に移動した場合に係止され、さらに、付勢力に抗する方向に力を加えた場合に離脱する係止機構を備えたことを特徴とする請求項に記載の着脱機構。
【請求項3】
前記係止機構は、ハート型に形成された溝カムと、溝カムに沿って移動する従動アームとを有することを特徴とする請求項に記載の着脱機構。
【請求項4】
コネクタが固定されたクレードル本体と、
搭載された電子機器を拘束し、搭載された電子機器に設けられたコネクタをクレードル本体に固定されたコネクタに導くガイドホルダと
を備えたクレードルにおいて、
前記ガイドホルダは、電子機器が搭載される搭載位置と電子機器に設けられたコネクタがクレードル本体に固定されたコネクタに装着される装着位置との間を移動可能であって、搭載位置において電子機器が搭載された場合に搭載位置から装着位置に移動可能となるものであり、
前記ガイドホルダに対して移動可能に設けられ、搭載位置において電子機器が搭載された場合に該電子機器によって押圧され、前記ガイドホルダに対して移動することで、該ガイドホルダを移動不能な状態から移動可能な状態に切り替えるガイドボタンを備えることを特徴とするクレードル。
【請求項5】
前記ガイドホルダは、装着位置から搭載位置に向けて付勢され、
付勢力に抗して搭載位置から装着位置に移動した場合に係止され、さらに、付勢力に抗する方向に力を加えた場合に離脱する係止機構を備えたことを特徴とする請求項に記載のクレードル。
【請求項6】
前記係止機構は、ハート型に形成された溝カムと、溝カムに沿って移動する従動アームとを有することを特徴とする請求項に記載のクレードル。
【請求項7】
コネクタが設けられた電子機器と、
コネクタが固定されたクレードル本体と、搭載された電子機器を拘束し、搭載された電子機器に設けられたコネクタをクレードル本体に設けられたコネクタに導くガイドホルダとを備えたクレードルと
により構成された電子機器システムにおいて、
前記ガイドホルダは、電子機器が搭載される搭載位置と電子機器に設けられたコネクタがクレードル本体に固定されたコネクタに装着される装着位置との間を移動可能であって、搭載位置において電子機器が搭載された場合に搭載位置から装着位置に移動可能となるものであり、
前記ガイドホルダに対して移動可能に設けられ、搭載位置において電子機器が搭載された場合に該電子機器によって押圧され、前記ガイドホルダに対して移動することで、該ガイドホルダを移動不能な状態から移動可能な状態に切り替えるガイドボタンを備えることを特徴とする電子機器システム。
【請求項8】
前記ガイドホルダは、装着位置から搭載位置に向けて付勢され、
付勢力に抗して搭載位置から装着位置に移動した場合に係止され、さらに、付勢力に抗する方向に力を加えた場合に離脱する係止機構を備えたことを特徴とする請求項に記載の電子機器システム。
【請求項9】
前記係止機構は、ハート型に形成された溝カムと、溝カムに沿って移動する従動アームとを有することを特徴とする請求項に記載の電子機器システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タブレット型のパソコンや携帯電話などの電子機器を装着する着脱機構、当該着脱機構を搭載したクレードル、当該クレードルに電子機器を装着した電子機器システムに関する。
【背景技術】
【0002】
タブレット型のパソコンや携帯電話などの電子機器が装着されるクレードルは、電子機器を支持するガイドホルダを備えている。ガイドホルダは、電子機器をクレードルに装着する際にガイドとなるもので、側壁、前壁および後壁を有している。側壁および前壁は、後壁よりも高さを低く形成してあるが、電子機器に設けられたコネクタがクレードルに設けられたコネクタに接する前に、電子機器の下部外周部の位置を規制し得る高さを有している(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−157570号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、側壁および前壁の高さを電子機器の下部外周部の位置を規制し得る高さにすると、側壁および前壁が電子機器の相当部分に重なることになり、電子機器の見栄えを損なうことがある。
【0005】
一方、側壁および前壁の高さを下部外周部の位置を規制し得る高さよりも低くすると、電子機器に設けられたコネクタがクレードルに設けられたコネクタに対して前後方向に斜めに傾くことがある。このように、電子機器に設けられたコネクタがクレードルに設けられたコネクタに対して前後方向に傾くと、クレードルに設けられたコネクタに無理な力が加わり、コネクタおよびその周辺にダメージを与えることになる。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電子機器に設けられたコネクタがクレードルに設けられたコネクタに確実に装着される着脱機構およびクレードル、並びに電子機器システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、搭載された電子機器を拘束し、前記電子機器に設けられたコネクタをクレードルに固定されたコネクタに向けて導くガイドホルダを備えた着脱機構であって、前記ガイドホルダは、電子機器が搭載される搭載位置と電子機器に設けられたコネクタがクレードルに設けられたコネクタに装着される装着位置との間を移動可能であって、搭載位置において電子機器が搭載された場合に搭載位置から装着位置に移動可能となるものであり、前記ガイドホルダに対して移動可能に設けられ、搭載位置において電子機器が搭載された場合に該電子機器によって押圧され、前記ガイドホルダに対して移動することで、該ガイドホルダを移動不能な状態から移動可能な状態に切り替えるガイドボタンを備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記発明において、前記ガイドホルダは、装着位置から搭載位置に向けて付勢され、付勢力に抗して搭載位置から装着位置に移動した場合に係止され、さらに、付勢力に抗する方向に力を加えた場合に離脱する係止機構を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上記発明において、前記係止機構は、ハート型に形成された溝カムと、溝カムに沿って移動する従動アームとを有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、コネクタが固定されたクレードル本体と、搭載された電子機器を拘束し、搭載された電子機器に設けられたコネクタをクレードル本体に固定されたコネクタに導くガイドホルダとを備えたクレードルにおいて、前記ガイドホルダは、電子機器が搭載される搭載位置と電子機器に設けられたコネクタがクレードル本体に固定されたコネクタに装着される装着位置との間を移動可能であって、搭載位置において電子機器が搭載された場合に搭載位置から装着位置に移動可能となるものであり、前記ガイドホルダに対して移動可能に設けられ、搭載位置において電子機器が搭載された場合に該電子機器によって押圧され、前記ガイドホルダに対して移動することで、該ガイドホルダを移動不能な状態から移動可能な状態に切り替えるガイドボタンを備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記発明において、前記ガイドホルダは、装着位置から搭載位置に向けて付勢され、付勢力に抗して搭載位置から装着位置に移動した場合に係止され、さらに、付勢力に抗する方向に力を加えた場合に離脱する係止機構を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記発明において、前記係止機構は、ハート型に形成された溝カムと、溝カムに沿って移動する従動アームとを有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、コネクタが設けられた電子機器と、コネクタが固定されたクレードル本体と、搭載された電子機器を拘束し、搭載された電子機器に設けられたコネクタをクレードル本体に設けられたコネクタに導くガイドホルダとを備えたクレードルとにより構成された電子機器システムにおいて、前記ガイドホルダは、電子機器が搭載される搭載位置と電子機器に設けられたコネクタがクレードル本体に固定されたコネクタに装着される装着位置との間を移動可能であって、搭載位置において電子機器が搭載された場合に搭載位置から装着位置に移動可能となるものであり、前記ガイドホルダに対して移動可能に設けられ、搭載位置において電子機器が搭載された場合に該電子機器によって押圧され、前記ガイドホルダに対して移動することで、該ガイドホルダを移動不能な状態から移動可能な状態に切り替えるガイドボタンを備えることを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、上記発明において、前記ガイドホルダは、装着位置から搭載位置に向けて付勢され、付勢力に抗して搭載位置から装着位置に移動した場合に係止され、さらに、付勢力に抗する方向に力を加えた場合に離脱する係止機構を備えたことを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、上記発明において、前記係止機構は、ハート型に形成された溝カムと、溝カムに沿って移動する従動アームとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明にかかる着脱機構は、ガイドホルダが、電子機器が搭載される搭載位置と電子機器に設けられたコネクタがクレードルに設けられたコネクタに装着される装着位置との間を移動可能であって、搭載位置において電子機器が搭載された場合に搭載位置から装着位置に移動可能となるので、電子機器に設けられたコネクタがクレードルに設けられたコネクタに確実に装着され、コネクタおよびその周辺にダメージを与えることがない。
【0020】
本発明にかかるクレードルは、ガイドホルダが、電子機器が搭載される搭載位置と電子機器に設けられたコネクタがクレードル本体に設けられたコネクタに装着される装着位置との間を移動可能であって、搭載位置において電子機器が搭載された場合に搭載位置から装着位置に向けて移動可能となるので、電子機器に設けられたコネクタがクレードル本体に設けられたコネクタに確実に装着され、コネクタおよびその周辺にダメージを与えることがない。
【0021】
本発明にかかる電子機器システムは、ガイドホルダが、電子機器が搭載される搭載位置と電子機器に設けられたコネクタがクレードル本体に設けられたコネクタに装着される装着位置との間を移動可能であって、搭載位置において電子機器が搭載された場合に搭載位置から装着位置に移動可能となるので、電子機器に設けられたコネクタがクレードル本体に設けられたコネクタに確実に装着され、コネクタおよびその周辺にダメージを与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、本発明の実施の形態である電子機器システムを示す斜視図であって、本発明の実施の形態であるクレードルにタブレット型のパソコンを搭載した状態を示す図である。
図2図2は、図1に示したクレードルを示す斜視図である。
図3図3は、図2に示したクレードルの内部を示す斜視図である。
図4図4は、図3に示した着脱機構を示す斜視図である。
図5図5は、図3に示した着脱機構を示す斜視図である。
図6図6は、図3に示した着脱機構を示す斜視図である。
図7図7は、図3図6に示した係止機構を示す正面図である。
図8図8は、図7に示した係止機構の詳細を示す図である。
図9図9は、クレードルに設けられたコネクタおよびその周囲を示す断面図である。
図10図10は、クレードルに設けられたコネクタおよびその周囲を示す断面図である。
図11図11は、クレードルに設けられたコネクタを縦断する断面図である。
図12図12は、ガイドボタンを支持する構造を示す断面図である。
図13図13は、ロックプレートの動作を説明するための断面図であって、係合片がガイドホルダを保持した状態を示す図である。
図14図14は、ロックプレートの動作を説明するための断面図であって、ガイドボタンが押し下げられる前の状態を示す図である。
図15図15は、ロックプレートの動作を説明するための断面図であって、ガイドボタンが押し下げられた状態を示す図である。
図16図16は、ロックプレートの動作を説明するための断面図であって、係合片がガイドホルダから離脱した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、本発明にかかる着脱機構およびクレードル、並びに電子機器システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。クレードルは、タブレット型のパソコンや携帯電話などの電子機器を搭載するだけで、充電やデータ転送、あるいは拡張を行う拡張機器のことで、本発明の実施の形態では、タブレット型のパソコンを搭載するクレードルを例に説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施の形態である電子機器システムを示す斜視図であって、本発明の実施の形態であるクレードルにタブレット型のパソコンを搭載した状態を示す図である。また、図2は、図1に示したクレードルを示す斜視図である。
【0025】
図1に示すように、タブレット型のパソコン(電子機器)2は、正面視矩形をなす薄い板状の筐体21に、コンピュータ本体としての処理機能と、入力装置としてのタッチパネル22およびいくつかのボタン(図示せず)、表示装置としてのディスプレイ23、電源としてのバッテリー(図示せず)などを備えたもので、それ単体で情報処理能力を備え、さまざまな利便性をユーザーに提供するものである。
【0026】
タブレット型のパソコン2は、筐体21の一側面にコネクタ(図示せず)が設けてある。コネクタは、充電やデータ転送のためのもので、タブレット型のパソコン2には、通常、メス型のコネクタが設けられる。なお、本発明の実施の形態では、長手方向を縦に持ち上げた場合に短手方向となる一側面中央にメス型のコネクタ(図示せず)が設けてある。
【0027】
図1に示すように、クレードル3は、タブレット型のパソコン2を搭載するだけで、充電やデータ転送、あるいは拡張を行う拡張機器で、本発明の実施の形態であるクレードル3は、クレードル本体4を備えている。
【0028】
図2に示すように、クレードル本体4は、クレードル3の基台を構成するもので、直方体形状に形成された箱体の前側にスタンド4Aが形成してある。スタンド4Aは、タブレット型のパソコン2が搭載される部分で、傾斜面4A1および底面4A2のほか、段部4Bを有しており、これらは、側面視V字状の溝を形成する。傾斜面4A1は、図1および図2に示すように、搭載されたタブレット型のパソコン2の傾きを規定する面であり、この傾斜面4A1が搭載されたタブレット型のパソコン2の背面を支持する一方、傾斜面4A1の後側はクレードル本体4の後側に向けて漸次低くなるように傾斜している。底面4A2は、搭載されたタブレット型のパソコン2の下面を支持する部分であり、図2に示すように、左右方向中央には、矩形の穴4A21が設けてある。段部4Bは、搭載されたタブレット型のパソコン2の下縁部前面を覆う部分であり、搭載されたタブレット型のパソコン2のディスプレイ全体が前面に表れるように、低めに形成してある。段部4Bの前面4B1は、傾斜面4A1と略同一角度で傾斜しており、傾斜面4A1と段部4Bの前面4B1とはデザインの統一性を有する。
【0029】
図3は、図2に示したクレードル本体の内部を示す斜視図であり、図4図6は、図3に示した着脱機構を示す斜視図である。また、図7および図8は、係止機構を示す図である。また、図9図11は、クレードルに設けられたコネクタおよびその周囲を示す断面図であり、図12は、ガイドボタンを支持する構造を示す断面図である。
【0030】
図3に示すように、クレードル本体4の内部には、コネクタ基板41が取り付けてある。コネクタ基板41には、図9図11に示すように、タブレット型のパソコン2に設けられたコネクタと接続されるコネクタ42が設けてあり、コネクタ42は、スタンド4Aの底面4A2に形成した矩形の穴4A21(図2参照)から突出する。これにより、コネクタ基板(クレードル3)41に設けられたコネクタ42に、タブレット型のパソコン2に設けられたコネクタが装着可能となる。
【0031】
図9図12に示すように、クレードル本体4には、ガイドホルダ5が移動可能に取り付けてある。ガイドホルダ5は、タブレット型のパソコン2を拘束するもので、クレードル本体4に設けた傾斜面4A1に沿って移動可能であり、タブレット型のパソコン2が搭載される搭載位置と、タブレット型のパソコン2に設けられたコネクタがクレードル(コネクタ基板41)3に設けられたコネクタ42に装着される装着位置との間を移動する。
【0032】
ガイドホルダ5には、スタンド4Aの底面に形成した矩形の穴4A21と略同じ大きさの矩形の穴5Aが設けてある。この矩形の穴5Aは、コネクタ基板41に設けられたコネクタ42を挿通させるためのもので、スタンド4Aの底面に形成した矩形の穴4A21から突出したコネクタ42は、この矩形の穴5Aを挿通し、タブレット型のパソコン2に設けられたコネクタに装着される。
【0033】
ガイドホルダ5の上面には、凹部5Bが設けてある。凹部5Bは、タブレット型のパソコン2の下縁部が嵌るように形成してあり、クレードル3に搭載されたタブレット型のパソコン2は、凹部5Bに嵌り、拘束される。
【0034】
また、図2に示すように、ガイドホルダ5には、矩形の穴5Aを境に対称となる位置に一対のガイドボタン51が設けてある。一対のガイドボタン51は、タブレット型のパソコン2が正常な姿勢で搭載されたことを確認するためのもので、ガイドホルダ5に対して移動可能に取り付けてあり、その脚51Aは、ガイドホルダ5を貫通する(図14および図15参照)。また、図12に示すように、ガイドホルダ5とガイドボタン51との間には、圧縮コイルバネ52が装着してある。圧縮コイルバネ52は、ガイドボタン51をガイドホルダ5の凹部底面から突出させるためのものである。これにより、ガイドホルダ5にタブレット型のパソコン2が搭載されるまでは、ガイドボタン51がガイドホルダ5の凹部底面から突出する一方(図14参照)、ガイドホルダ5にタブレット型のパソコン2が正常な姿勢で搭載されると、圧縮コイルバネ52の弾性復元力に抗して、ガイドボタン51がガイドホルダ5の凹部底面と面一となるまで押し下げられる。このとき、ガイドボタン51の脚51Aは、ガイドホルダ5から突出する(図15参照)。
【0035】
また、図3に示すように、クレードル本体4の内部には、ベースプレート61が取り付けてある。図4図6に示すように、ベースプレート61は、リンクプレート62とロックプレート63とを回動可能に取り付けるためのもので、一方の面にリンクプレート62を支承する二対の支持片61A,61Bが設けてあり、他方の面にロックプレート63を支承する一対の支持片61Cが設けてある。
【0036】
一方の面に設けた二対の支持片61A,61Bには、それぞれ、リンクプレート62の脚部62Aと捻りコイルバネ64を挿通したピン65が取り付けてある。リンクプレート62は、捻りコイルバネ64の弾性復元力により、ガイドホルダ5を装着位置から搭載位置に向けて付勢するためのもので、捻りコイルバネ64の弾性復元力に抗して押圧された場合に、ガイドホルダ5が搭載位置から装着位置に移動する。
【0037】
他方の面に設けた一対の支持片61Cには、ロックプレート63の脚部63Aを挿通したピン66が取り付けてある。ロックプレート63は、ガイドホルダ5を搭載位置に保持するためのもので、一対の係合片63Bと一対の押圧片63Cとを有している。一対の係合片63Bは、ガイドホルダ5の下面に係合する部分で、図示せぬバネなどにより付勢され、ガイドホルダ5は待機位置に保持される。一対の押圧片63Cは、上述したガイドボタン51が押し下げられた場合にガイドボタン51の脚51Aにより押圧される部分で、これにより、一対の押圧片63Cが押圧されると、付勢力に抗して、ロックプレート63が回動し、係合片63Bはガイドホルダ5の下面から離脱し、ガイドホルダ5は、待機位置から装着位置に移動可能となる。
【0038】
また、図7に示すように、クレードル本体4とガイドホルダ5との間には、係止機構7が設けてある。係止機構7は、捻りコイルバネ64の弾性復元力(付勢力)に抗してガイドホルダ5が搭載位置から装着位置に移動した場合にガイドホルダ5を係止し、さらに、捻りコイルバネ64の弾性復元力(付勢力)に抗する方向に力を加えた場合にガイドホルダ5を離脱させるもので、本発明の実施の形態では、図8に示すように、クレードル本体4に取り付けたハート型の溝カム71と、ガイドホルダ5に取り付けた従動アーム72とで構成してある。これにより、ガイドホルダ5を搭載位置から装着位置に向けて移動させると、従動アーム72の端部は、溝カム71に沿って移動し、溝カム71に設けた凹部71Aで係止され、ガイドホルダ5を係止位置で係止する。そして、搭載位置から装着位置に向けてガイドホルダ5に力を加えると、従動アーム72の端部は、溝カム71に設けた凹部71Aから離脱し、ガイドホルダ5は装着位置から搭載位置に向けて移動する。
【0039】
図13図16は、ロックプレートの動作を説明するための断面図である。図13に示すように、上述した本発明の実施の形態であるクレードル3は、タブレット型のパソコン2をクレードル3に搭載する前は、ロックプレート63がリンクプレート62に押圧され、ロックプレートの係合片63Bがガイドホルダ5の下面に係合する。したがって、この状態でガイドホルダ5が搭載位置から装着位置に移動することはない。
【0040】
この状態で、タブレット型のパソコン2を正常な姿勢でクレードル3に搭載すると、タブレット型のパソコン2の下縁部がガイドホルダ5に設けた凹部5Bに嵌り、タブレット型のパソコン2の下縁部がガイドホルダ5に設けた一対のガイドボタン51を押圧する。すると、図15に示すように、ガイドボタン51の脚51Aがロックプレート63の押圧片63Cを押圧し、ロックプレート63は、付勢力に抗して、係止位置から離脱位置に回動する。そして、ロックプレート63の係合片63Bは、ガイドホルダ5の下面から離脱する。これにより、ガイドホルダ5は、搭載位置から装着位置への移動が可能となる。
【0041】
この状態で、タブレット型のパソコン2をクレードル3に向けて押し込むと、図16に示すように、ガイドホルダ5は待機位置から装着位置に移動し、タブレット型のパソコン2に設けられたコネクタは、クレードル3に設けられたコネクタ42に装着される。このとき、ガイドホルダ5に取り付けた従動アーム72は、クレードル本体4に取り付けられたハート型の溝カム71に沿って従動し、溝カム71に設けた凹部71に係止される。これにより、ガイドホルダ5は装着位置で係止される。
【0042】
この状態からタブレット型のパソコン2を取り外す場合には、タブレット型のパソコン2をクレードル3に向けて押し込む方向に力を加える。すると、ガイドホルダ5に取り付けた従動アーム72の端部は、ハート型の溝カム71に設けた凹部71Aから離脱する。これにより、ガイドホルダ5は、図15に示すように、装着位置から搭載位置に移動し、タブレット型のパソコン2は、クレードル3から取り外し可能となる。
【0043】
上述した本発明の実施の形態であるクレードル3は、ガイドホルダ5が、タブレット型のパソコン2が装着される搭載位置とタブレット型のパソコン2に設けられたコネクタがクレードル3に設けられたコネクタ42に装着される装着位置との間を移動可能であって、搭載位置においてタブレット型のパソコン2が搭載された場合に搭載位置から装着位置に向けて移動可能となるので、タブレット型のパソコン2に設けられたコネクタがクレードル3に設けられたコネクタ42に確実に装着され、コネクタ42およびその周辺にダメージを与えることがない。
【0044】
なお、上述した実施の形態であるクレードル3は、タブレット型のパソコン2の左右方向で位置決めする手段を設けていないが、ガイドホルダ5に位置決めピンを設けるとともに、タブレット型のパソコン2の下面に位置決めピンが嵌る凹部を設け、タブレット型のパソコンを左右方向で位置決めするものとしてもよい。
【符号の説明】
【0045】
2 タブレット型のパソコン(電子機器)
21 筐体
22 タッチパネル
23 ディスプレイ
3 クレードル
4 クレードル本体
4A スタンド
4A1 傾斜面
4A2 底面
4A21 矩形の穴
4B 段部
4B1 前面
41 コネクタ基板
42 コネクタ
5 ガイドホルダ
5A 矩形の穴
5B 凹部
51 ガイドボタン
51A 脚
52 圧縮コイルバネ
61 ベースプレート
61A,61B 支持片
61C 支持片
62 リンクプレート
62A 脚部
63 ロックプレート
63A 脚部
63B 係合片
63C 押圧片
64 捻りコイルバネ
65 ピン
66 ピン
7 係止機構
71 溝カム
71A 凹部
72 従動アーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16