【課題を解決するための手段】
【0005】
以下に、詳細な説明において説明されるいくつかの態様例の基本的理解を提供するため、本開示の簡潔な要約を提示する。
【0006】
本発明のいくつかの態様が本明細書に開示される、それぞれの態様が相互に重複することもあれば重複しないこともあることは当然である。したがって、1つの態様の一部が別の態様の範囲内に入ることがあり得るし、逆もあり得る。
【0007】
それぞれの態様は多くの実施形態で説明され、そのような実施形態には1つ以上の特定の実施形態が含まれ得る。実施形態が相互に重複することもあれば重複しないこともあることは当然である。一実施形態の一部、またはその特定の実施形態が別の実施形態、またはその特定の実施形態の範囲内に入ることもあれば入らないこともあり得るし、逆もあり得る。
【0008】
本開示の第1の態様は、仕上げ前材料のエッジを仕上げる、
仕上げ前材料の一部分に除去可能な感知層を施す工程、
仕上げ前材料のエッジを機械加工領域内に置く工程、
除去可能な感知層の位置を検知するために少なくとも1つのセンサを用いる工程、及び
検知された位置に基づいて加工機と仕上げ前材料のエッジの間の相対位置を調節する工程、
を含む方法である。
【0009】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、仕上げ前材料はガラスシートを含む。
【0010】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、仕上げ前材料は、最大でも700μm、最大でも500μm、最大でも300μm、最大でも100μm、さらには最大でも10μmのような、最大でも1000μmの厚さを有する、ガラスシートを含む。
【0011】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、除去可能な感知層は強磁性材料を含む。
【0012】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、強磁性材料は強磁性テープを含む。
【0013】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、少なくとも1つのセンサは、それぞれが除去可能な感知層の対応する飛び飛びの位置を検知する、複数のセンサを含む。
【0014】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、少なくとも1つのセンサは少なくとも1つの誘導性センサを含む。
【0015】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、本方法は、
仕上げ前材料のエッジを、走行方向に沿い、機械加工領域を通して案内される工程、
をさらに含み、センサは走行方向に対して直交する軸に沿って除去可能な感知層の位置を検知する。
【0016】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、非接触型素子が相対位置を調節する。
【0017】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、非接触型素子は、仕上げ前材料のエッジを機械加工領域を通して案内しながら、相対位置を調節する。
【0018】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、非接触型素子は、相対位置を調節するために仕上げ前材料に対して流体流を射出する、少なくとも1つの流体ベアリングを含む。
【0019】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、少なくとも1つの流体ベアリングは一対の対向流体ベアリングを含む。
【0020】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、所定の位置及び強磁性材料の検知された位置に基づいてコントローラが相対位置を自動調節する。
【0021】
本開示の第2の態様は、ガラスシートのエッジを仕上げる、
ガラスシートのエッジに沿って強磁性材料を施す工程、
ガラスシートのエッジを機械加工領域内に置く工程、
強磁性材料の位置を検知するために少なくとも1つの誘導性センサを用いる工程、及び
検知された位置に基づいて加工機とガラスシートのエッジの間の相対位置を調節する工程、
−相対位置はガラスシートに対して流体流を射出する少なくとも1つの流体ベアリングを用いて調節される、
を含む方法である。
【0022】
本開示の第2の態様のいくつかの実施形態において、強磁性材料は強磁性テープを含む。
【0023】
本開示の第2の態様のいくつかの実施形態において、本方法は、
ガラスシートのエッジを、走行方向に沿い、機械加工領域を通して案内する工程、
をさらに含み、走行方向に対して直交する軸に沿う強磁性材料の位置を少なくとも1つの誘導性センサが検知する。
【0024】
本開示の第2の態様のいくつかの実施形態において、流体ベアリングは、ガラスシートのエッジを、機械加工領域を通して案内しながら、相対位置を調節する。
【0025】
本開示の第3の態様は、仕上げ前材料のエッジを仕上げる、
仕上げ前材料の一部分に除去可能な感知層を施す工程、
仕上げ前材料のエッジを機械加工領域内に置く工程、
除去可能な感知層の位置を検知するために少なくとも1つのセンサを用いる工程、
検知された位置に基づいて加工機と仕上げ前材料のエッジの間の相対位置を調節する工程、
仕上げ前材料のエッジを機械加工する工程、及び
感知層を除去する工程、
を含む方法である。
【0026】
本開示の第3の態様のいくつかの実施形態において、除去可能な感知層は強磁性材料を含み、少なくとも1つのセンサは少なくとも1つの誘導性センサを含む。
【0027】
本開示の第3の態様のいくつかの実施形態において、機械加工する工程は仕上げ前材料のエッジを機械加工するために研磨工具を用いる工程を含み、調節する工程は仕上げ前材料のエッジに対する研磨工具の位置を調節する工程を含む。
【0028】
本開示の第3の態様のいくつかの実施形態において、機械加工する工程は仕上げ前材料のエッジを研磨する工程を含み、調節する工程は仕上げ前材料のエッジに対する研磨工具の位置を調節する工程を含む。
【0029】
本開示の第4の態様において、仕上げ前材料のエッジを機械加工するために加工機を調節する方法は、仕上げ前材料の一部分に除去可能な感知層を施す工程及び仕上げ前材料のエッジを機械加工領域内に置く工程を含む。本方法はさらに、除去可能な感知層の位置を検知するために少なくとも1つのセンサを用いる工程及び検知された位置に基づいて加工機と仕上げ前材料のエッジの間の相対位置を調節する工程を含む。
【0030】
本開示の第5の態様において、ガラスシートのエッジを機械加工するために加工機を調節する工程は、ガラスシートのエッジに沿って強磁性材料を施す工程及びガラスシートのエッジを機械加工領域内に置く工程を含む。本方法はさらに、強磁性材料の位置を検知するために少なくとも1つの誘導性センサを用いる工程及び検知された位置に基づいて加工機とガラスシートのエッジの間の相対位置を調節する工程を含む。相対位置はガラスシートに対して流体流を射出する少なくとも1つの流体ベアリングを用いて調節される。
【0031】
本開示の第6の態様において、仕上げ前材料のエッジを機械加工する方法は、仕上げ前材料の一部分に除去可能な感知層を施す工程、仕上げ前材料のエッジを機械加工領域内に置く工程及び除去可能な感知層の位置を検知するために少なくとも1つのセンサを用いる工程を含む。本方法はさらに、検知された位置に基づいて加工機と仕上げ前材料のエッジの間の相対位置を調節する工程、仕上げ前材料のエッジを機械加工する工程及び感知層を除去する工程を含む。
【0032】
本開示の様々な態様の1つ以上の実施形態は以下の利点の内の1つ以上を有する。検知する工程及び調節する工程の使用により、仕上げ前材料の精確な位置情報を得ることができ、その位置情報を研削ホイールのような仕上げ機能に適合された加工機コンポーネントに対する仕上げ前材料の位置の調節に用いて、エッジの精密エッジ仕上げを達成することができる。本プロセスは、ガラスシートのような薄いシート材料のしわ、反り、曲り及びその他の歪及び/またはその他の動きに順応して、一貫性及び再現性が高い動的エッジ仕上げを達成することができる。本プロセスは、厚さが、700μm未満、500μm未満、300μm未満、100μm未満、さらには約10μm未満であるような、最大でも1000μmである、ガラスシートのエッジ仕上げに特に有利である。
【0033】
本発明のさらなる特徴及び利点は以下の詳細な説明に述べられ、ある程度は、当業者にはその既述から容易に明らかであろうし、あるいは記述及び添付される特許請求の範囲に説明され、また添付図面にも示されるように、本発明を実施することによって容易に認められるであろう。
【0034】
上述の全般的説明及び以下の詳細な説明が本発明の例示に過ぎず、特許請求されるような本発明の本質及び特質の理解に向けた概要または枠組みの提供が目的とされていることは当然である。
【0035】
添付図面は本発明のさらに深い理解を提供するために含められ、本明細書に組み入れられて本明細書の一部をなす。
【0036】
上記及びその他の態様は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むと、一層良く理解される。