(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1または2または3に記載のゼオライトを作製するための方法であって、M、R、Al、Si、および所望に応じてEの反応性源を含有する反応混合物を形成すること、及び、該反応混合物を、該ゼオライトの形成に十分な時間、150℃から200℃の温度で加熱することを含み、該反応混合物は、酸化物のモル比に関して表される以下の組成を有し:
aM2O:bR2/pO:1−cAl2O3:cE2O3:dSiO2:eH2O
ここで、「a」は、0.05から1.25の値を有し、「b」は、1.5から40の値を有し、「c」は、0から1.0の値を有し、「d」は、4から40の値を有し、「e」は、25から4000の値を有する、方法。
Rが、水酸化プロピルトリメチルアンモニウム、及び、TEA、TPA、ETMA、DEDMA、ジメチルジプロピルアンモニウム、イソプロピルトリメチルアンモニウム、トリメチルブチルアンモニウム、ジメチルジエタノールアンモニウム、またはメチルトリプロピルアンモニウムから成る群より選択される少なくとも1つの一価の有機アンモニウムカチオンの組み合わせである、請求項4に記載の方法。
炭化水素流を炭化水素変換条件にて触媒と接触させて変換生成物を得ることを含み、該触媒は、請求項1または2または3に記載のゼオライトを含む、炭化水素変換方法。
前記炭化水素変換方法が、アルキル化、脱アルキル化、芳香族化合物のトランスアルキル化、芳香族化合物の異性化、イソパラフィンによるオレフィンのアルキル化、オレフィン二量体化、オレフィンオリゴマー化、触媒クラッキング、および脱ろうから成る群より選択される、請求項8に記載の方法。
【発明の概要】
【0007】
出願人らは、UZM−37と称される物質の新規なファミリーの作製に成功した。この物質のトポロジーは、MWWに対して観察されたものに類似している。この物質は、水酸化プロピルトリメチルアンモニウムなどの単純な市販の構造指向剤の使用を介し、ゼオライト合成への電荷密度ミスマッチ法(Charge Density Mismatch Approach)を用いて作製される(米国特許第7,578,993号)。UZM−37ゼオライトの作製に用いられる有機アンモニウム化合物は、非環状であるか、または環状置換基を有し、一般的には非常に単純である。UZM−37の作製に用いられる有機アンモニウム化合物の例としては、プロピルトリメチルアンモニウム(PTMA)カチオンおよびイソプロピルトリメチルアンモニウム(i−PTMA)カチオンが挙げられる。
【0008】
述べたように、本発明は、UZM−37と称する新規なアルミノシリケートゼオライトに関する。従って、本発明の1つの実施形態は、微孔性結晶ゼオライトであって、少なくともAlO
2およびSiO
2四面体ユニットの三次元フレームワーク、ならびに以下の実験式で表される合成された通りの無水ベースでの実験組成を有し:
M
m+R
+rAl
1−xE
xSi
yO
z
ここで、Mは、ナトリウム、またはナトリウム/カリウムもしくはリチウム/ストロンチウムの組み合わせの交換性カチオンを表し、「m」は、Mの(Al+E)に対するモル比であり、0.05から2まで変動し、Rは、一価の有機アンモニウムカチオン、水酸化プロピルトリメチルアンモニウムであり、「r」は、Rの(Al+E)に対するモル比であり、0.25から5.0までの値を有し、Eは、ガリウム、鉄、ホウ素、およびこれらの混合から成る群より選択される元素であり、「x」は、Eのモル分率であり、0から1.0までの値を有し、「y」は、Siの(Al+E)に対するモル比であり、7超から20まで変動し、「z」は、Oの(Al+E)に対するモル比であり、以下の式:
z=(m+r+3+4・y)/2
で決定される値を有する、微孔性結晶ゼオライトであり、表Aに示す面間隔d(d-spacings)および強度を少なくとも有するX線回折パターンを有し、
【0010】
1つの実施形態では600℃超、別の実施形態では700℃の温度までの熱安定性を有することを特徴とする。
本発明の別の実施形態は、上述の結晶微孔性ゼオライトを作製するための方法である。この方法は、M、R、Al、Si、および所望に応じてEの反応性源を含有する反応混合物を形成すること、ならびにこの反応混合物を、ゼオライトの形成に十分な時間、150℃から200℃、または165℃から185℃の温度で加熱することを含み、この反応混合物は、酸化物のモル比に関して表される以下の組成を有し:
aM
2O:bR
2/pO:1−cAl
2O
3:cE
2O
3:dSiO
2:eH
2O
ここで、「a」は、0.05から25の値を有し、「b」は、1.5から80の値を有し、「c」は、0から1.0の値を有し、「d」は、8から40の値を有し、「e」は、25から4000の値を有する。
【0011】
本発明のさらに別の実施形態は、上述のゼオライトを用いた炭化水素変換プロセスである。このプロセスは、変換された炭化水素が得られる変換条件にて、炭化水素をゼオライトと接触させることを含む。
【発明を実施するための形態】
【0012】
出願者らは、国際ゼオライト学会構造委員会(International Zeolite Association Structure Commission)によりhttp://topaz.ethz.ch/IZA-SC/StdAtlas.htmにて維持されているAtlas of Zeolite Framework Typesに記載のMWWに類似のトポロジカル構造を持つアルミノシリケートゼオライトを作製し、これはUZM−37と名付けられた。詳細に示されるように、UZM−37は、数多くのその特徴においてMWWとは異なっている。本発明の微孔性結晶ゼオライト(UZM−37)は、以下の実験式で表される合成された通りの形態で無水ベースでの実験組成を有し:
M
m+R
+rAl
1−xE
xSi
yO
z
ここで、Mは、ナトリウム、またはナトリウム/カリウムもしくはリチウム/ストロンチウムの組み合わせの交換性カチオンを表す。Rは、一価の有機アンモニウムカチオンであり、その例としては、これらに限定されないが、プロピルトリメチルアンモニウムカチオン、イソプロピルトリメチルカチオン、ジメチルジプロピルアンモニウムカチオン(DMDPA
+)、コリン[(CH
3)
3N(CH
2)
2OH]
+、ETMA
+、DEDMA
+、トリメチルブチルアンモニウム、ジメチルジエタノールアンモニウム、メチルトリプロピルアンモニウム、TEA
+、TPA
+、およびこれらの混合が挙げられ、「r」は、Rの(Al+E)に対するモル比であり、0.25から2.0まで変動し、一方「m」は、Mの(Al+E)に対するモル比であり、0.05から3まで変動する。ケイ素の(Al+E)に対する比は、「y」で表され、これは8から40まで変動する。Eは、四配位する元素であり、フレームワーク内に存在し、ガリウム、鉄、およびホウ素から成る群より選択される。Eのモル分率は、「x」で表され、0から1.0の値を有し、一方「z」は、Oの(Al+E)に対するモル比であり、以下の式で与えられる:
z=(m・n+r+3+4・y)/2
Mが1つの金属である場合、加重平均原子価は、その1つの金属の原子価、すなわち+1または+2である。しかし、2つ以上の金属Mが存在し、その総量が:
【0014】
である場合、加重平均原子価「n」は、以下の式で与えられる:
【0016】
微孔性結晶ゼオライト、UZM−37は、M、R、アルミニウム、ケイ素、および所望に応じてEの反応性源を組み合わせることによって調製される反応混合物の水熱結晶化によって作製される。アルミニウム源としては、これらに限定されないが、アルミニウムアルコキシド、析出アルミナ、アルミニウム金属、アルミニウム塩、およびアルミナゾルが挙げられる。アルミニウムアルコキシドの具体例としては、これらに限定されないが、アルミニウムオルソsec−ブトキシドおよびアルミニウムオルソイソプロポキシドが挙げられる。シリカ源としては、これらに限定されないが、テトラエチルオルソシリケート、コロイド状シリカ、析出シリカ、およびアルカリシリケートが挙げられる。E元素源としては、これらに限定されないが、アルカリボレート、ホウ酸、析出ガリウムオキシヒドロキシド、硫酸ガリウム、硫酸第二鉄、および塩化第二鉄が挙げられる。M金属、カリウム、およびナトリウム源としては、対応するアルカリ金属のハロゲン化塩、硝酸塩、酢酸塩、および水酸化物が挙げられる。Rは、プロピルトリメチルアンモニウム、イソプロピルトリメチルアンモニウム、ジメチルジプロピルアンモニウム、コリン、ETMA、DEDMA、TEA、TPA、トリメチルブチルアンモニウム、ジメチルジエタノールアンモニウム、およびこれらの混合から成る群より選択される有機アンモニウムカチオンであり、その源としては、水酸化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、およびフッ化物の化合物が挙げられる。具体例としては、限定されないが、水酸化プロピルトリメチルアンモニウム、塩化プロピルトリメチルアンモニウム、臭化プロピルトリメチルアンモニウム、水酸化イソプロピルトリメチルアンモニウム、塩化イソプロピルトリメチルアンモニウム、臭化イソプロピルトリメチルアンモニウム、水酸化ジメチルジプロピルアンモニウム、水酸化エチルトリメチルアンモニウム、水酸化ジエチルジメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラプロピルアンモニウムが挙げられる。
【0017】
所望される成分の反応性源を含有する反応混合物は、酸化物のモル比に関して以下の式で表すことができ:
aM
2O:bR
2/pO:1−cAl
2O
3:cE
2O
3:dSiO
2:eH
2O
ここで、「a」は、0.05から1.25まで変動し、「b」は、1.5から80まで変動し、「c」は、0から1.0まで変動し、「d」は、8から40まで変動し、「e」は、25から4000まで変動する。アルコキシドが用いられる場合、アルコール加水分解生成物を除去するために蒸留または蒸発工程を含めることが好ましい。反応混合物は、ここで、150℃から200℃、165℃から185℃、または170℃から180℃の温度にて、1日間から3週間の期間、好ましくは5日間から12日間の期間、密封反応容器中、自己圧力下で反応される。結晶化の完了後、固体生成物は、ろ過または遠心分離などの方法で不均質混合物から単離され、次に脱イオン水で洗浄され、100℃までの周囲温度にて空気中で乾燥される。ゼオライトの形成を加速する目的で、所望に応じて、反応混合物へUZM−37のシードを添加してもよいことには留意されたい。
【0018】
UZM−37を作製するための好ましい合成法は、電荷密度ミスマッチの概念を利用し、これは、米国特許第7,578,993号およびStudies in Surface Science and Catalysis, (2004), Vol. 154A, 364-372に開示されている。米国特許第7,578,993号に開示される方法は、アルミノシリケート種を可溶化するために水酸化四級アンモニウムを用いており、一方アルカリ金属およびアルカリ土類金属、ならびにより高荷電の有機アンモニウムカチオンなどの結晶化誘発剤は、多くの場合別の工程で導入される。この方法を用いてある程度のUZM−37のシードが生成されると、例えば水酸化プロピルトリメチルアンモニウムおよびアルカリカチオンの組み合わせを用いたUZM−37の一段階合成にこのシードを用いることができる。UZM−37の作製に市販の水酸化プロピルトリメチルアンモニウムを用いることにより、MWWのトポロジーを有するアルミノシリケートの作製に用いられるヘキサメチルイミンなどのこれまでに用いられてきた構造指向剤と比べて大きな経済的利点が提供される。さらに、水酸化プロピルトリメチルアンモニウムは、コストをさらに低減するために、電荷密度ミスマッチの概念を用い、その他の安価な水酸化有機アンモニウムと合わせて水酸化物または塩化物として用いることができる。
【0019】
上述のプロセスから得られるUZM−37アルミノシリケートゼオライトは、表Aに示す面間隔dおよび強度を少なくとも有するX線回折パターンを特徴とする。
【0021】
実施例にて詳細に示されるように、物質UZM−37は、少なくとも600℃の温度まで、別の実施形態では700℃までの熱安定性を有する。典型的な焼成UZM−37サンプルに伴う特徴的な回折線を表Bに示す。
【0023】
合成された際、物質UZM−37は、その細孔内に交換性または電荷をバランスするカチオンの一部を含有する。このような交換性カチオンは、他のカチオンと交換することができ、または有機カチオンの場合、それらは制御された条件下で加熱することによって除去することができる。UZM−37ゼオライトは、多くの方法で修飾して、特定の用途で用いるためにそれを調整することができる。修飾としては、そのすべての内容が参照により組み込まれる米国特許第6,776,975B1号にUZM−4Mの場合について概説されるように、焼成、イオン交換、スチーミング、種々の酸抽出、アンモニウムヘキサフルオロシリケート処理、またはこれらの組み合わせが挙げられる。修飾される特性としては、多孔性、吸着性、Si/Al比、酸性、熱安定性などが挙げられる。
【0024】
’975号の特許に記載の1つ以上の技術で修飾されたUZM−37の組成は(本明細書ではUZM−37HS)、無水ベースの以下の実験式で記載され:
M1
an+Al
(1−x)E
xSi
y’O
z’
ここで、M1は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属、アンモニウムイオン、水素イオン、およびこれらの混合から成る群より選択される少なくとも1つの交換性カチオンであり、「a」は、M1の(Al+E)に対するモル比であり、0.05から50まで変動し、「n」は、M1の加重平均原子価であり、+1から+3の値を有し、Eは、ガリウム、鉄、ホウ素、およびこれらの混合から成る群より選択される元素であり、「x」は、Eのモル分率であり、0から1.0まで変動し、y’は、Siの(Al+E)に対するモル比であり、4超から実質的に純粋なシリカまで変動し、z’は、Oの(Al+E)に対するモル比であり、以下の式で決定される値を有する:
z’=(a・n+3+4・y’)/2
実質的に純粋なシリカとは、アルミニウムおよび/またはE金属の実質的にすべてがフレームワークから除去されたことを意味する。アルミニウムおよび/またはE金属のすべてを除去することが実質的に不可能であることは公知である。数値的には、y’が少なくとも3000の値を有し、好ましくは10000、最も好ましくは20000の値を有する場合、ゼオライトは実質的に純粋なシリカである。従って、y’の範囲は、4から3000、好ましくは10超から3000;4から10000、好ましくは10超から10000、および4から20000、好ましくは10超から20000である。
【0025】
本明細書にてゼオライト出発物質の比率、またはゼオライト生成物の吸着特性などを指定する場合、特に断りのない場合、ゼオライトの「無水状態」を意図している。「無水状態」の用語は、本明細書にて、物理的に吸着された水および化学的に吸着された水の両方が実質的に無いゼオライトを意味するために用いられる。
【0026】
本発明の結晶UZM−37ゼオライトは、分子種の混合物の分離、イオン交換を通しての不純物の除去、および種々の炭化水素変換プロセスの触媒に用いることができる。分子種の分離は、分子サイズ(動力学径)または分子種の極性度のいずれかに基づくものであってよい。
【0027】
本発明のUZM−37ゼオライトはまた、種々の炭化水素変換プロセスにおける触媒または触媒担体として用いることもできる。炭化水素変換プロセスは、本技術分野にて公知であり、クラッキング、ハイドロクラッキング、芳香族およびイソパラフィン両方のアルキル化、パラフィンおよびキシレンなどのポリアルキルベンゼンの異性化、ポリアルキルベンゼンのベンゼンまたはモノ−アルキルベンゼンによるトランス−アルキル化、モノ−アルキルベンゼンの不均化、ポリマー化、改質、水素化、脱水素化、脱アルキル化、水和、脱水、イソパラフィンによるオレフィンのアルキル化、オレフィン二量体化、オレフィンオリゴマー化、触媒クラッキング、ならびに脱ろうが挙げられる。これらのプロセスに用いることができる具体的な反応条件および供給物の種類は、米国特許第4,310,440号および米国特許第4,440,871号に示されており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。
【0028】
UZM−37を触媒または触媒担体として用いて実施することができる1つの炭化水素変換プロセスは、軽油、重質ナフサ、脱アスファルト原油残渣などの原料を用いた触媒クラッキングプロセスであり、ガソリンが主として所望される生成物である。454℃から593℃(850°Fから1100°F)の温度条件、0.5から10のLHSV値、および0から344kPa g(0から50psig)の圧力条件が適切である。
【0029】
UZM−37を触媒または触媒担体として用いて実施することができる別の炭化水素変換プロセスは、芳香族のアルキル化であり、これは通常、芳香族(C
2からC
12)、特にベンゼン、をモノオレフィンと反応させて、直鎖状アルキル置換芳香族を生成させることを含む。このプロセスは、1:1から30:1の芳香族:オレフィン(例:ベンゼン:オレフィン)比、0.3から10時間
−1のオレフィンLHSV、80℃から300℃の温度、および1379kPa gから6895kPa g(200から1000psig)の圧力で実施される。装置に関するさらなる詳細は、参照により組み込まれる米国特許第4,870,222号に見出すことができる。
【0030】
UZM−37を触媒または触媒担体として用いて実施することができるさらに別の炭化水素変換プロセスは、自動車燃料成分として適するアルキレートを生成するためのオレフィンによるイソパラフィンのアルキル化であり、これは、−30℃から100℃の温度、大気圧から6895kPa(1000psig)の圧力、および0.1から120の単位時間当たり重量空間速度(WHSV)にて実施される。パラフィンアルキル化についての詳細は、参照により組み込まれる米国特許第5,157,196号および米国特許第5,157,197号に見出すことができる。
【0031】
本発明のUZM−37ゼオライトの構造は、X線分析によって特定した。以下の実施例で提供されるX線パターンは、標準的なX線粉末回折技術を用いることで得た。照射源は、45kVおよび35maで作動される高強度X線管であった。銅K−α線からの回折パターンは、適切なコンピュータ技術によって得た。平らに圧縮した粉末サンプルを2°から56°(2θ)にて連続スキャンした。オングストローム単位での面間隔(d)を、θで表される回折ピークの位置から得たが、ここで、θは、デジタル化データから確認されるブラッグ角である。強度は、バックグラウンドを差し引いた後の回折ピークの積分面積から特定し、「I
0」は、最も強い線またはピークの強度であり、「I」は、その他の各ピークの強度である。
【0032】
当業者であれば理解されるように、パラメータ2θの特定は、人的および機械的両方のエラーを受けやすく、その組み合わせで、2θの各報告値について±0.4°の不確実性が加えられ得る。この不確実性は、当然、2θ値から算出される面間隔dの報告値にも見られるものである。この不正確性は、本技術分野全体を通して一般的なものであり、本結晶物質を、互いに、および先行技術の組成から区別することを妨げるほどのものではない。報告されるX線パターンのいくつかでは、面間隔dの相対強度を、vs、s、m、およびwの記号で示しており、これらはそれぞれ、非常に強い、強い、中程度、および弱い、を表している。100×I/I
0という点では、上記の記号は、以下のように定義される:
w=0〜15;m=15〜60;s=60〜80、及びvs=80〜100
特定の例では、合成生成物の純度は、そのX線粉末回折パターンを参照して評価することができる。従って、例えば、サンプルが純粋であると記載される場合、それは単に、そのサンプルのX線パターンに結晶不純物に帰する線が存在しないことを意図するだけであり、アモルファス物質が存在しないことを意図するものではない。
【0033】
以下の実施例では、物質のBET表面積および微細孔体積を、UOP Method 964−98を用いて測定した。
本発明をより詳細に説明するために、以下の実施例を示す。これらの実施例は、単に説明のためのものであり、添付の特許請求の範囲に示される本発明の広い範囲を過度に限定することを意図するものではないことは理解されるべきである。
【0034】
実施例1
39.81の水酸化アルミニウム(28.22%Al)および1371.36gの水酸化プロピルトリメチルアンモニウム、21.9%溶液、を、激しく攪拌しながらまず混合することでアルミノシリケート溶液を調製した。十分に混合した後、952.5gのLudox(商標)AS−40(39.8%SiO
2)を添加した。この反応混合物を、高速メカニカルスターラーでさらに1時間ホモジナイズし、100℃のオーブンに一晩入れた。分析から、得られたアルミノシリケート溶液は、7.58重量%のSiおよび0.49重量%のAlを含有しており、14.86のSi/Al比が得られたことが分かった。
【0035】
実施例1で調製したアルミノシリケート溶液の1000gへ、100.0gの蒸留水に溶解した21.16gのNaCl(98%)を含有するNaCl水溶液を激しく攪拌しながら添加し、この反応混合物をさらに30分間ホモジナイズした。この反応混合物の1067gを、2000mLのParrステンレススチールオートクレーブへ移し、これを175℃に加熱してその温度で168時間保持した。固体生成物をろ過によって回収し、脱イオン水で洗浄し、100℃で乾燥した。
【0036】
生成物は、xrdによりUZM−37であると識別された。この生成物に対して観察された代表的な回折線を表1に示す。生成物の組成は、元素分析により、以下のモル比から成ることが特定された:Si/Al=13.02、Na/Al=0.57、N/Al=1.32、C/N=5.94。この物質の一部を、空気中にて600℃まで2時間昇温し、続いて空気中にて2時間滞留させることによって焼成した。BET表面積は、378m
2/gであり、微細孔体積は、0.16cc/gであった。
【0038】
走査型電子顕微鏡観察(SEM)により、サイズがおよそ400nm×600nmである板状形態の結晶であることが分かった。このサンプルを、空気中にて600℃で2時間焼成した。この生成物に対して観察された代表的な回折線を表2に示す。
【0040】
実施例2
実施例1で調製したアルミノシリケート溶液の1000gへ、100.0gの蒸留水へ溶解した15.87gのNaCl(98%)を含有するNaCl水溶液を激しく攪拌しながら添加し、この反応混合物をさらに30分間ホモジナイズした。この反応混合物の1050gを、2000mLのParrステンレススチールオートクレーブへ移し、これを175℃に加熱してその温度で168時間保持した。固体生成物をろ過によって回収し、脱イオン水で洗浄し、100℃で乾燥した。
【0041】
生成物は、xrdによりUZM−37であると識別された。この生成物に対して観察された代表的な回折線を表3に示す。生成物の組成は、元素分析により、以下のモル比から成ることが特定された:Si/Al=13.21、Na/Al=0.45、N/Al=1.37、C/N=5.90。この物質の一部を、空気中にて600℃まで2時間昇温し、続いて空気中にて2時間滞留させることによって焼成した。BET表面積は、401m
2/gであり、微細孔体積は、0.164cc/gであった。走査型電子顕微鏡観察(SEM)により、サイズがおよそ500nm×600nmである板状形態の結晶であることが分かった。
【0043】
実施例3
13.27gの水酸化アルミニウム(28.22%Al)および457.12gの水酸化プロピルトリメチルアンモニウム、21.9%溶液、を、激しく攪拌しながらまず混合することでアルミノシリケート溶液を調製した。十分に混合した後、317.50gのLudox(商標)AS−40(39.8%SiO
2)を添加した。この反応混合物を、高速メカニカルスターラーでさらに1時間ホモジナイズし、100℃のオーブンに一晩入れた。分析から、得られたアルミノシリケート溶液は、7.71重量%のSiおよび0.49重量%のAlを含有しており、15.15のSi/Al比が得られたことが分かった。
【0044】
このアルミノシリケート溶液の790gを容器に入れ、80.0gの蒸留水へ溶解した16.71gのNaCl(98%)を含有するNaCl水溶液を激しく攪拌しながら添加し、この反応混合物をさらに30分間ホモジナイズした。この反応混合物の850gを、2000mLのParrステンレススチールオートクレーブへ移し、これを175℃に加熱してその温度で144時間保持した。固体生成物をろ過によって回収し、脱イオン水で洗浄し、100℃で乾燥した。
【0045】
生成物は、xrdによりUZM−37であると識別された。この生成物に対して観察された代表的な回折線を表4に示す。生成物の組成は、元素分析により、以下のモル比から成ることが特定された:Si/Al=12.86、Na/Al=0.55、N/Al=1.40、C/N=5.7。この物質の一部を、空気中にて600℃まで2時間昇温し、続いて空気中にて2時間滞留させることによって焼成した。BET表面積は、342m
2/gであり、微細孔体積は、0.14cc/gであった。
【0047】
実施例4
13.27gの水酸化アルミニウム(28.22%Al)および457.12gの水酸化プロピルトリメチルアンモニウム、21.9%溶液、を、激しく攪拌しながらまず混合することでアルミノシリケート溶液を調製した。十分に混合した後、317.50gのLudox(商標)AS−40(39.8%SiO
2)を添加した。この反応混合物を、高速メカニカルスターラーでさらに1時間ホモジナイズし、100℃のオーブンに一晩入れた。分析から、得られたアルミノシリケート溶液は、7.47重量%のSiおよび0.47重量%のAlを含有しており、15.3のSi/Al比が得られたことが分かった。
【0048】
このアルミノシリケート溶液の55gを容器に入れ、10.0gの蒸留水へ溶解した0.19gのNaOH(98%)および0.26gのKOHを含有するNaOHおよびKOHの水溶液を激しく攪拌しながら添加し、この反応混合物をさらに30分間ホモジナイズした。上記の反応混合物の20gを、45mLのParrステンレススチールオートクレーブへ移し、これを175℃に加熱してその温度で240時間保持した。固体生成物をろ過によって回収し、脱イオン水で洗浄し、100℃で乾燥した。
【0049】
生成物は、xrdによりUZM−37であると識別された。この生成物に対して観察された代表的な回折線を表5に示す。生成物の組成は、元素分析により、以下のモル比から成ることが特定された:Si/Al=12.68、Na/Al=0.10、K/Al=0.07、N/Al=1.13、C/N=6.0。この物質の一部を、空気中にて600℃まで2時間昇温し、続いて空気中にて2時間滞留させることによって焼成した。BET表面積は、352m
2/gであり、微細孔体積は、0.14cc/gであった。