(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5718454
(24)【登録日】2015年3月27日
(45)【発行日】2015年5月13日
(54)【発明の名称】ホームネットワークに含まれる機器の機能を制御する方法
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20150423BHJP
【FI】
G06F13/00 351M
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-504833(P2013-504833)
(86)(22)【出願日】2011年4月14日
(65)【公表番号】特表2013-527525(P2013-527525A)
(43)【公表日】2013年6月27日
(86)【国際出願番号】KR2011002666
(87)【国際公開番号】WO2011129630
(87)【国際公開日】20111020
【審査請求日】2012年10月15日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0034235
(32)【優先日】2011年4月13日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2010-0034363
(32)【優先日】2010年4月14日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】ジョン−ヒョ・イ
(72)【発明者】
【氏名】ジェ−ヨン・メン
(72)【発明者】
【氏名】ホ−ヨン・パク
(72)【発明者】
【氏名】ジュ−ヨル・イ
【審査官】
小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−044476(JP,A)
【文献】
特開2009−175884(JP,A)
【文献】
特開2007−156691(JP,A)
【文献】
特開2007−025948(JP,A)
【文献】
特表2000−512472(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2007/0233841(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホームネットワークに接続された電子機器(ED)の機能を制御する制御機器(CD)と前記制御機器によりその機能が管理される管理機器(MD)とを含むホームネットワークシステムにおいて前記制御機器により前記管理機器の機能を制御する方法であって、
前記管理機器により実行される少なくとも1つの機能を診断するステップと、
前記少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報を識別するステップと、
前記少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報に従って前記少なくとも1つの機能を制御する制御情報を前記管理機器に送信するステップと、
を有し、
前記少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報を識別するステップは、
前記少なくとも1つの機能におけるエラーが発生したか否か及び機能の設定状態のうち少なくとも一つを前記管理機器に要請するステップと、
前記少なくとも1つの機能におけるエラーが発生したか否か及び機能の設定状態のうち少なくとも一つに関する情報を有するリストを前記管理機器から受信するステップと、
を有し、前記少なくとも1つの機能は、テレフォニー端末としての機能を含む、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報は、前記少なくとも1つの機能の活性化及び非活性化を実行するのに必要な情報に対応することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの機能を制御する制御情報は、前記少なくとも1つの機能の活性化及び非活性化を実行する制御情報に対応することを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報は、前記少なくとも1つの機能の設定状態を変更するのに必要な情報に対応することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの機能を制御する制御情報は、前記少なくとも1つの機能の設定状態を変更する制御情報に対応することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
ホームネットワークに接続された電子機器(ED)の機能を制御する制御機器(CD)と前記制御機器によりその機能が管理される管理機器(MD)とを含むホームネットワークシステムにおいて前記管理機器により機能を制御する方法であって、
前記管理機器により実行される少なくとも1つの機能を診断した後に、前記診断の結果を前記制御機器に送信するステップと、
前記制御機器から前記少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報を識別した後に、前記識別された情報を前記制御機器に提供するステップと、
前記少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報に基づいて生成された制御情報を前記制御機器から受信するステップと、
前記制御情報を用いて前記少なくとも1つの機能を制御するステップと、
前記ホームネットワークに含まれた他の電子機器への接続を実行し、デバイスディスクリプションを他の電子機器に提供するステップと、
を有し、
前記少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報を識別するステップは、
前記少なくとも1つの機能におけるエラーが発生したか否か及び機能の設定状態のうち少なくとも一つを要請するメッセージを前記制御機器から受信するステップと、
前記受信されたメッセージに対応して、前記少なくとも1つの機能におけるエラーが発生したか否か及び機能の設定状態のうち少なくとも一つを確認し、前記確認された情報をリスト化して送信するステップと、
を有し、前記少なくとも1つの機能は、テレフォニー端末としての機能を含む、ことを特徴とする方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報は、前記少なくとも1つの機能の活性化及び非活性化を実行するのに必要な情報に対応することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの機能を制御する制御情報は、前記少なくとも1つの機能の活性化及び非活性化を実行する制御情報に対応することを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報は、前記少なくとも1つの機能の設定状態を変更するのに必要な情報に対応することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの機能を制御する制御情報は、前記少なくとも1つの機能の設定状態を変更する制御情報に対応することを特徴とする請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホームネットワークに含まれるデバイスを管理する方法に関し、特に、ホームネットワークに含まれる機器の機能を制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ホームネットワークは、私設網(private network)基盤のインターネットプロトコル(Internet Protocol:以下、“IP”と称する)を含む。このようなホームネットワークは、家庭内で使用されるパーソナルコンピュータ(PC)、知能型製品、無線装置などを含む様々な装置を共通の仮想コンピューティング環境に対応する“ミドルウェア(middleware)”を介して1つのネットワークに接続して統制する。ミドルウェアは、ピアツーピア方式(Peer-to-Peer scheme)でホームネットワーク内の様々な装置を接続することにより様々な装置間の通信を可能にする。現在では、HAVi(Home Audio Video Interoperability)、UPnP(Universal Plug and Play)、JINI(Java(登録商標) Intelligent Network Infra-structure)、及びホームワイドウェブ(Home Wide Web:HWW)などがホームネットワークミドルウェアとして提案された。
【0003】
UPnPネットワークは、現在もっとも頻繁に使用されるホームネットワーク技術であり、UPnPデバイス、UPnPサービス、及びこれらの間のプロトコルを定義する。UPnPネットワークは、IP基盤ホームネットワークに接続されることにより制御されるホームネットワーク装置である被制御装置(Controlled Device)と、被制御装置を制御するための装置である制御ポイント(Control Point)とを含む。
【0004】
まず、制御ポイントは、被制御装置を制御する装置であり、被制御装置でイベントを要請した後に、この要請されたイベントを被制御装置から受信する。
【0005】
被制御装置は、制御ポイントの要請に応じて定められた機能を実行する装置であり、被制御装置の状態が変更される際にこの要請されたイベントをイベントを要請した制御ポイントに送信する。
【0006】
上述したように構成されたUPnPネットワーク装置は、アドバタイズメント(Advertisement)過程、ディスカバリー過程、ディスクリプション過程、制御過程、及びイベンティング(Eventing)過程を実行することができる。
【0007】
アドバタイズメント過程は、新たな被制御装置がホームネットワークに接続された後に、ホームネットワーク上の他のデバイスに通知する過程である。
【0008】
ディスカバリー過程は、新たな制御ポイントがホームネットワークに接続された後に、このホームネットワーク上で動作する被制御装置を検索する過程である。
【0009】
ディスクリプション過程は、制御ポイントが被制御装置を制御するために検索された被制御装置のIPアドレスを用いてサービスディスクリプションXML(Extensible Markup Language)ファイル又はデバイスディスクリプション(device description)XMLファイルをパーシング(Parsing)することにより新たに追加されたデバイスの詳細な機能情報を把握する過程である。
【0010】
制御過程は、制御ポイントが関連する被制御装置を介して特定のサービスを提供しようとする場合に、UPnPデバイスアーキテクチャーに従ってシンプルオブジェクトアクセスプロトコル(SOAP)を使用して所定のサービスを要請する制御メッセージ(すなわち、アクション要請)を関連する被制御装置に送信した後に、この送信された制御メッセージに対する応答メッセージ(すなわち、結果及び変数値)を受信する過程である。
【0011】
イベンティング過程は、制御ポイントから送信される制御命令を用いて所定のサービスを提供した被制御装置の変更状態に関する情報を確認する過程である。
【0012】
上述したようなUPnPネットワークにおいて、UPnPネットワークに接続された機器で実行されるサービス機能のエラーを把握することができる。しかしながら、機器で実行されるサービス機能のエラーを把握した後に、その問題を解決するためには関連する機器を再起動しなければならない問題点があった。また、エラーの発生に関連する機器を再起動した後に、対応する機器がUPnPネットワークへの接続を反復して試みなければならないという問題点もあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、少なくとも上述した問題点及び/又は不都合に取り組み、少なくとも以下の便宜を提供することにある。すなわち、本発明の目的は、ホームネットワークに接続されたエラーが発生した機器の接続を保持しつつエラーが発生したサービス機能を制限することができる方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記のような目的を達成するために、本発明の実施形態の一態様によれば、ホームネットワークに接続された電子機器(ED)の機能を制御する制御機器(CD)と上記制御機器によりその機能が管理される管理機器(MD)とを含むホームネットワークシステムにおける上記制御機器が上記管理機器の機能を制御する方法は、上記管理機器により実行される少なくとも1つの機能に対する診断を実行するステップと、上記少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報を確認するステップと、上記少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報を考慮して上記少なくとも1つの機能を制御する制御情報を上記管理機器に送信するステップと、を有することを特徴とする。
【0015】
本発明の実施形態の他の態様によれば、ホームネットワークに接続された電子機器(ED)の機能を制御する制御機器(CD)と上記制御機器によりその機能が管理される管理機器(MD)とを含むホームネットワークシステムにおける上記管理機器がその機能を制御する方法は、上記管理機器により実行される少なくとも1つの機能に対する診断を実行した後に、上記診断の結果を上記制御機器に送信するステップと、上記制御機器から上記少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報を確認した後に、上記確認された情報を上記制御機器に提供するステップと、上記少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報に基づいて生成された制御情報を上記制御機器から受信するステップと、上記制御情報を用いて上記少なくとも1つの機能を制御するステップと、上記ホームネットワークに含まれた他の電子機器への接続を実行し、デバイスディスクリプションを他の電子機器に提供するステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明のホームネットワークに含まれた管理機器(MD)の機能を制御する方法を用いて、ホームネットワークに接続されたエラーが発生したデバイスの接続を保持しつつ、エラーが発生したサービス機能を効果的に制限することができる。
【0017】
本発明の実施形態の上述した及び他の様相、特徴、及び利点は、以下の添付図面が併用された後述の詳細な説明から、より一層明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施形態によるホームネットワークに含まれた管理機器(MD)の機能を制御する方法を示すシーケンスダイアグラムである。
【
図2】本発明の一実施形態によるホームネットワークに含まれたMDの機能を制御する方法で使用されるMDの機能を制御するのに必要な情報を示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるCDの構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるMDの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。本発明の下記の説明において、関連した公知機能或いは構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に不明瞭にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。また、後述する用語は、本発明の機能を考慮して定義されたものであって、ユーザー、運用者の意図、又は慣例などに基づいて変わることができる。したがって、上記用語は、本明細書の全体内容に基づいて定義されなければならない。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態によるホームネットワークに含まれる管理機器(Management Device:以下、“MD”と称する)の機能を制御する方法を示す信号フロー図である。
図1を参照すると、ホームネットワークに含まれるMDの機能を制御する方法は、制御機器11、管理機器13、及び電子機器15により実行される。
【0021】
例えば、制御機器(Control Device:以下、“CD”と称する)11は、UPnP(Universal Plug and Play)機器管理(Device Management:以下、“DM”と称する)のBMS(Basic Management Service)で制御ポイント(Control Point:以下、“CP”と称する)として機能するパーソナルコンピュータ(PC)、携帯用端末、又はラップトップであることができる。また、MD13は、様々なサービスデータモデルの機能を実行可能なMDとして機能するTV(テレビジョン)などであることができる。
【0022】
一方、外部から受信されたコールデータ(call data)を宅内の装置に送信することによりユーザーが宅内装置を介して通話することができるようにするUPnPテレフォニー(Telephony)技術に関する研究が進んでいる。UPnP規格によると、UPnPテレフォニーアーキテクチャーは、外部から電話を受信するテレフォニー端末と、テレフォニー端末から電話データの送信を受信する宅内の電子機器(Electronic Device:以下、“ED”と称する)と、テレフォニー端末及びEDを制御するCPとを含む。CPは、テレフォニー端末の機能及び電子機器の機能を、ネットワークを使用して制御することができ、テレフォニー端末とEDとの間の接続及びメディアセッション確立を制御する。電話を受信するテレフォニー端末はテレフォニーサーバであり、テレフォニーサーバから送信される電話データを受信するテレフォニーデバイスはテレフォニークライアントと呼ぶ。テレフォニーCPは、テレフォニーサーバにより受信された電話をテレフォニークライアントに送信するように制御する。
【0023】
また、MD13は、テレフォニー端末として機能することができ、ED15は、テレフォニーサーバとして機能するデバイスであることができる。
【0024】
本発明の一実施形態によるホームネットワークに含まれるMDの機能を制御する方法において、まず、CD11は、ステップ101において、MD13の制御のためにMD13との通信を介して診断過程を実行する。このような診断過程は、UPnP DM規格で定義するBMS診断(BMS diagnostic)過程を介して実行することができる。
【0025】
その後に、CD11は、ステップ102において、MD13の少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報を要請するメッセージをMD13に送信する。
【0026】
少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報は、少なくとも1つの機能の活性化/非活性化のために必要な情報であることができる。例えば、少なくとも1つの機能にエラー又は問題が発生することができ、少なくとも1つの機能にエラー又は問題が発生する場合に、エラー又は問題が発生した機能だけを選択的に非活性化する必要がある。したがって、ステップ102において、CD11は、少なくとも1つの機能にエラー又は問題が発生したか否かを含む要請メッセージをMD13に送信することができる。少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報を要請するメッセージの受信に応じて、MD13は、ステップ103において、エラー又は問題が少なくとも1つの機能に発生したか否かを判定した後に、その判定の結果を少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報としてCD11に提供する。例えば、少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報は、
図2に示すように、エラー又は問題が少なくとも1つの機能に発生したか否かをリスト化することにより提供することができる。例えば、
図2に示すリストは、エラー又は問題が機能3に発生したことを示し、他方、エラー又は問題が機能1、2、4、及び5には発生しなかったことを示している。また、機能3は、テレフォニー端末としての機能であってもよい。
【0027】
ステップ104において、CD11は、少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報を考慮して、少なくとも1つの機能を制御する制御情報をMD13に送信する。例えば、制御情報は、エラー又は問題が発生した機能(例えば、機能3)を非活性化するための制御情報であることができる。
【0028】
ステップ105において、MD13は、少なくとも1つの機能を制御するために、制御情報に基づいて特定の機能(例えば、機能3)を非活性化する。ステップ106において、MD13は、特定の機能(例えば、機能3)が非活性化されたことを示す情報を含む応答メッセージをCD11に送信する。
【0029】
ステップ107において、MD13は、ED15との通信を介してディスカバリーを実行する。ディスカバリー過程は、UPnP DM規格で定義するデバイスディスカバリーを介して実行することができる。例えば、CPとして機能するED15がシンプルサービスディスカバリープロトコル(SSDP)を使用して被制御器として機能するMD13を検索し、MD13がこの検索に応答することによりED15とMD13とが相互に接続される。その後に、MD13は、その自身(すなわち、MD)とED15との間の接続をED15に接続される他の機器に通知する。その後に、MD13は、ED15に継続して接続されるか否かを他の機器に周期的に通知する。
【0030】
最後に、ステップ108において、MD13は、ED15と通信することによりディスクリプション(Description)を提供する。ディスクリプションを提供する過程は、UPnP DMで定義するデバイスディスクリプション(Device Description)を介して実行することができる。例えば、MD13は、ディスクリプションを含むユニフォームリソースロケータ(URL)をED15に送信した後に、ED15は、MD13によりXMLフォーマットで作成されたディスクリプションを持ってくる。この時に、ディスクリプションは、特定の機能(例えば、機能3)が非活性化されたことを示す情報を含むことができる。また、この構成に対する代案として、非活性化された特定の機能(例えば、機能3)を削除することによりディスクリプションを提供することも可能である。
【0031】
さらに、ED15は、ディスクリプションがアップデートされたことを示す通知メッセージをED15のホームネットワークに接続された機器に送信する。また、通知メッセージは、アップデートされたディスクリプションを受信することをホームネットワーク内に含まれるすべての機器に指示する情報を含むことができる。また、通知メッセージは、特定の機能(例えば、機能3)が非活性化されたことを示す情報を含むことができる。
【0032】
上述したように、少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報が少なくとも1つの機能の活性化/非活性化を実行するのに必要な情報であり、エラー又は問題が少なくとも1つの機能に発生したか否かを示す情報である。しかしながら、本発明がこの構成に限定されず、例えば、少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報は、少なくとも1つの機能の設定状態を変更するのに必要な情報であることもある。これに関連して、ステップ102において、CD11は、少なくとも1つの機能の設定状態を要請するメッセージをMD13に送信することができる。
【0033】
ステップ103において、MD13は、少なくとも1つの機能の設定状態に関する情報を確認した後に、少なくとも1つの機能の設定状態に関する情報を含むリストをCD11に送信することができる。また、ステップ104乃至ステップ106において、機能の設定を制御するための過程を実行することができる。
【0034】
図3は、本発明の一実施形態によるCDの構成を示すブロック図である。
図3を参照すると、本発明の一実施形態によるCDは、送受信部31、制御部33、及び制御情報生成部35を含む。
【0035】
制御部33は、UPnP DM規格で定義するBMS−診断過程を実行しつつ、MDに送信されるメッセージを生成するか、又はMDにより提供されるメッセージに含まれた情報を確認する。また、制御部33は、機能を制御するのに必要な情報を要請するメッセージを生成した後に、生成されたメッセージを、送受信部31を介して送信する。制御部33は、MDにより提供される機能を制御するのに必要な情報を確認した後に、確認された情報を制御情報生成部35に提供する。
【0036】
制御情報生成部35は、この機能を制御するのに必要な情報をチェックした後に、MDを制御するための制御情報を生成する。例えば、少なくとも1つの機能を制御するのに必要な情報が
図2に示すような少なくとも1つの機能にエラー又は問題が発生したか否かを示すリストである場合に、制御情報生成部35は、このリストに含まれた機能のうちでエラー又は問題が発生した機能をチェックする。すなわち、
図2に示したリストにおいて、制御情報生成部35は、エラー又は問題が機能3に発生し、他方、エラー又は問題が機能1、2、4、及び5に発生しなかったことをチェックする。このチェックの結果に応じて、制御情報生成部35は、エラー又は問題が発生した機能(例えば、機能3)を非活性化するための制御情報を生成する。このように生成された制御情報は、制御部33に提供される。制御部33は、この受信された制御情報をMDに送信するためのメッセージを生成した後に、この生成されたメッセージを、送受信部31を介してMDに送信する。
【0037】
一方、
図4は、本発明の一実施形態によるMDの構成を示すブロック図である。
図4を参照すると、本発明の一実施形態によるMDは、送受信部41、制御部43、機能リスト生成部45、及びディスクリプション生成部47を含む。
【0038】
UPnP DM規格で定義するBMS−診断過程を実行しつつ、UPnP DM規格により定義された制御部43は、CDに送信されるメッセージを生成するか、又はCDにより提供されたメッセージに含まれる情報を確認する。また、制御部43は、送受信部41を介して受信された機能を制御するのに必要な情報を要請するメッセージをチェックする。その後に、制御部43は、機能リスト生成部45が機能を制御するのに必要な情報を生成することを要請する。
【0039】
制御部43の要請に応じて、機能リスト生成部45は、MD内で実行される機能に対するリストを生成し、生成されたリストを制御部43に提供する。例えば、MD内で実行される機能に対するリストは、エラー又は問題がMD内で実行される機能に存在するか否かを示す情報を含むことができる。すなわち、MD内で実行される機能に対するリストは、
図2に示すように、少なくとも1つの機能にエラー又は問題が発生したか否かを示すリストを含むことができる。さらに、MD内で実行される機能に対するリストは、少なくとも1つの機能の設定状態を変更するために必要な情報であることもある。この場合に、機能リスト生成部45は、MD内で実行される少なくとも1つの機能の設定状態に関する情報を含むリストを生成することができる。
【0040】
制御部43は、MD内で実行される機能に対するリストを含むメッセージを生成した後に、この生成されたメッセージを、送受信部41を介してCDに送信する。
【0041】
送受信部41を介してCDから制御情報を受信する時に、制御部43は、この受信した制御情報に対応する制御を実行する。例えば、エラーが発生した機能(例えば、機能3)を非活性化するための制御情報を受信する時に、制御部43は、非活性化が要請された機能を中止する。その後に、制御部43は、ディスクリプション生成部47がMD内で実行される少なくとも1つの機能の活性化又は非活性化に対するディスクリプションを作成するように要請する。制御部43の要請に応じて、ディスクリプション生成部47は、MD内で実行される少なくとも1つの機能の活性化又は非活性化に関するディスクリプションを作成し格納する。
【0042】
制御部43は、EDと関連してディスカバリー過程を実行するためのメッセージを生成するか、又はEDにより提供されるメッセージをチェックする。ディスカバリー過程は、UPnP DM規格により定義されるデバイスディスカバリーを介して実行してもよい。例えば、CPとして機能するEDがSSDPを使用して被制御器として機能する制御部43を含むMDを検索したことを通知するメッセージを送信する場合に、制御部43は、EDから送信されたメッセージに応答するメッセージを生成した後に、この生成されたメッセージをEDに送信する。したがって、ED及び制御部43を含むMDが相互に接続される。その後に、制御部43は、EDに接続された他の機器にMDとEDとの間の接続を通知するメッセージを生成し、この生成されたメッセージを他の機器に送信する。その後に、制御部43は、MDがEDに接続されているか否かを他の機器に周期的に通知するメッセージを他の機器に送信する。
【0043】
さらに、制御部43は、EDと関連してディスクリプションを提供するための過程を実行する。ディスクリプションを提供するための過程は、UPnP DMにより定義されるデバイスディスクリプションを介して実行してもよい。例えば、制御部43は、ディスクリプションを含むURLをEDに送信した後に、EDは、ディスクリプション生成部47により生成されたディスクリプションを持ってくる。この時に、ディスクリプションは、特定の機能(例えば、機能3)が非活性化されたことを示す情報を含むことができる。また、このような構成に対する代案として、非活性化された特定の機能(例えば、機能3)が削除されたディスクリプションを提供することもできる。
【0044】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきものである。
【符号の説明】
【0045】
11 制御機器
13 管理機器
15 電子機器
31 送受信部
33 制御部
35 制御情報生成部
41 送受信部
43 制御部
45 機能リスト生成部
47 ディスクリプション生成部