(54)【発明の名称】オレキシン受容体アンタゴニストとしての2−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド及び3−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピコリンアミド誘導体
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
有効成分としての請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を1又は2種以上と、少なくとも1種の治療上不活性な賦型剤とを含む医薬組成物。
不安障害、嗜癖障害、気分障害及び食欲障害からなる群より選択される疾患の予防又は治療において使用するための、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
不安障害、嗜癖障害、気分障害及び食欲障害からなる群より選択される疾患の予防又は治療のための医薬の製造における、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
【発明の概要】
【0015】
1) 本発明の第一の側面は式(I)の化合物に関する:
【化1】
式中、
Ar
1は、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル及びピリダジニルからなる群より選択される5−又は6−員のヘテロアリールを表し;当該ヘテロアリールは、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、当該置換基は、(C
1-4)アルキル、(C
1-4)アルコキシ、ハロゲン、シアノ、(C
1-3)フルオロアルキル及び(C
1-3)フルオロアルコキシからなる群より独立に選択され;
R
1は、(C
1-4)アルキル、(C
1-4)アルコキシ、ヒドロキシ及びハロゲンから選択される1個の任意の置換基を表し;
R
2は、水素、(C
1-4)アルキル、(C
1-4)アルコキシ、ハロゲン又はシアノを表し;
R
3は、水素、(C
1-4)アルキル、(C
1-4)アルコキシ、(C
1-3)フルオロアルキル又はハロゲンを表し;
R
4は、水素、(C
1-4)アルキル、(C
1-3)フルオロアルキル又はハロゲンを表し;
R
5は、モルフォリン環の環炭素原子上の1個の任意の置換基を表し、当該置換基は、独立に、メチル又はエチルであり;そして
Qは、CR
6を表すか;又はR
2が、(C
1-4)アルキル又は(C
1-4)アルコキシである場合には、Qは、CR
6又はNを表し;R
6は、水素、フルオロ又はメチルを表す。
【0016】
2) 第二の態様は、
式(I)の化合物のモルフォリン環:
【化2】
が:
【化3】
からなる群より選択される環であり;
Ar
1が、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル及びピリダジニルからなる群より選択される5−又は6−員のヘテロアリールを表し;当該ヘテロアリールは、未置換であるか又は1個の(C
1-4)アルキルにより置換され(特に、未置換であるか又は当該ヘテロアリールがピリミジニルである場合には、任意に、1個のメチルにより置換され);
R
1が、メチル、メトキシ、ヒドロキシ及びハロゲンから選択される1個の任意の置換基を表し;
R
2が、水素、メチル、メトキシ、ハロゲン又はシアノを表し;
R
3が、水素、メチル、メトキシ、トリフルオロアルキル又はハロゲンを表し;
R
4が、水素、メチル、トリフルオロアルキル又はハロゲンを表し;
Qが、CR
6を表すか;又はR
2がメチルである場合には、Qは、CR
6又はNを表し;R
6が、水素、フルオロ又はメチルを表す;
態様1)に従う化合物に関する。
【0017】
3) さらなる態様は、
式(I)の化合物のモルフォリン環:
【化4】
が、
【化5】
からなる群より選択される環である;
態様1)又は2)に従う化合物に関する。
【0018】
4)別の態様は、式(I)の化合物のモルフォリン環:
【化6】
を表す;態様1)又は2)に従う化合物に関する。
【0019】
5) さらなる態様は、
式(I)の化合物のモルフォリン環:
【化7】
を表す;態様1)又は2)に従う化合物に関する。
【0020】
6) 本発明の第二の側面は、式(II)の化合物でもある、態様1)に従う式(I)の化合物に関する;
【化8】
式中、
Ar
1は、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル及びピリダジニルからなる群より選択される5−又は6−員のヘテロアリールを表し;当該ヘテロアリールは、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、当該置換基は、(C
1-4)アルキル、(C
1-4)アルコキシ、ハロゲン、シアノ、(C
1-3)フルオロアルキル及び(C
1-3)フルオロアルコキシからなる群より独立に選択され;
R
1は、(C
1-4)アルキル、(C
1-4)アルコキシ及びハロゲンから選択される1個の任意の置換基を表し;
R
2は、水素、(C
1-4)アルキル、(C
1-4)アルコキシ、ハロゲン又はシアノを表し;
R
3は、水素、(C
1-4)アルキル、(C
1-4)アルコキシ又はハロゲンを表し;
R
4は、水素又はハロゲンを表し;
QはCHを表すか;又はR
2が(C
1-4)アルキル又は(C
1-4)アルコキシを表す場合には、Qは、CH、CF又はNを表す。
【0021】
7) 別の態様は、Ar
1が、ピロール−1−イル、ピラゾール−1−イル、[1,2,3]トリアゾール−1−イル、[1,2,3]トリアゾール−2−イル、[1,2,4]トリアゾール−1−イル、オキサゾール−2−イル、チアゾール−2−イル、[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、チオフェン−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピリミジン−2−イル、ピラジン−2−イル及びピリダジン−3−イルを表し、これらの基が、未置換であるか又は1個の(C
1-4)アルキル(特にメチル)により置換される、態様1)〜6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0022】
8) 別の態様は、Ar
1が、ピロール−1−イル、ピラゾール−1−イル、[1,2,3]トリアゾール−2−イル、オキサゾール−2−イル、チオフェン−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリミジン−2−イル、ピラジン−2−イル及びピリダジン−3−イルを表し、これらの基が、未置換であるか又は1個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1-4)アルキルから独立に選択される、態様1)〜6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0023】
9) 別の態様は、Ar
1が、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、2−ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル及びピリダジニルからなる群より選択される5−又は6−員のヘテロアリールを表し;当該ヘテロアリールが、未置換であるか、又は当該ヘテロアリールがピリミジニルである場合は、任意に、1個のメチルにより置換される、態様1)〜6)のいずれか1つに記載の化合物に関する。
【0024】
10) 別の態様は、Ar
1が、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル及びピリミジニルからなる群より選択される5−又は6−員のヘテロアリールを表し;当該ヘテロアリールが、未置換であるか、又は、当該ヘテロアリールがピリミジニルである場合には、任意に、1個のメチルにより置換される、態様1)〜6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0025】
11) 別の態様は、Ar
1が、ピロール−1−イル、ピラゾール−1−イル、[1,2,3]トリアゾール−2−イル、[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル、チオフェン−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリミジン−2−イル、ピラジン−2−イル及びピリダジン−3−イルを表し、これらの基が、未置換であるか、又は、ピリミジン−2−イルの場合には、任意に、1個のメチルにより置換される、態様1)〜6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0026】
12) 好ましい態様は、Ar
1が、ピラゾール−1−イル、[1,2,3]トリアゾール−2−イル、[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル及びピリミジン−2−イルを表し、これらの基が、未置換であるか、又は、ピリミジン−2−イルの場合には、任意に、1個のメチルにより置換される、態様1)〜6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0027】
13) 別の好ましい態様は、Ar
1が、未置換の[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル又は未置換の[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表す、態様1)〜6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0028】
14) 別の態様は、Ar
1が、未置換のピラゾール−1−イル又は未置換の[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表す、態様1)〜6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0029】
15) 別の好ましい態様は、Ar
1が、未置換の[1,2,3]トリアゾール−2−イルを表す、態様1)〜6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0030】
16) 別の態様は、R
1が存在しないか、又はR
1が、(C
1-4)アルコキシ(特にメトキシ)を表す、態様1)〜15)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0031】
17) 別の態様は、R
1が存在しないか、又はR
1が、フェニル環の4位(すなわち、フェニル環を分子の残りの部分に結合する−CH
2−基の結合点に対してパラ位、かつAr
1の結合点に対してオルト位)のメトキシを表す、態様1)〜15)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0032】
18) 別の態様は、R
1が存在しないか;又はR
1が、フェニル環の2又は3位のハロゲン(特にフルオロ又はクロロ)を表すか;又は、R
1が、フェニル環の2、3又は4位のメチルを表すか;又はR
1が、フェニル環の4位のメトキシ[なお、フェニル環を分子の残りの部分に結合する−CH
2−基の結合点が1位であり、Ar
1の結合点がフェニル環の5位である]を表す、態様1)〜15)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0033】
19) 別の態様は、R
1が存在しないか、又はR
1が、フェニル環の2位(すなわち、Ar
1の結合点に対してパラ位)のハロゲン(特にフルオロ又はクロロ)を表す、態様1)〜15)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0034】
20) 別の態様は、R
2が、水素、メチル、メトキシ、シアノ、フルオロ又はクロロ
を表し;R
3が、水素、メチル、メトキシ又はフルオロを表し;R
4が、水素又はフルオロを表し;そして、QがCR
6を表すか;又はR
2がメチルである場合には、QがCHを表すか;又はR
2が、(C
1-4)アルキル又は(C
1-4)アルコキシを表す場合には、Qが、CH又はNを表す、態様1)〜19)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0035】
21) 好ましい態様は、R
2が、水素、メチル、メトキシ、シアノ、フルオロ又はクロロを表し;R
3が、水素、メチル、トリフルオロメチル、フルオロ又はクロロを表し;R
4が、水素、メチル、トリフルオロメチル又はフルオロを表し;そして、QがCR
6を表すか;又はR
2がメチルである場合には、Qが、CR
6又はNを表し;R
6が、水素、フルオロ又はメチルを表す;態様1)〜5)又は7)〜19)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0036】
22) 別の態様は、R
2が、水素、メチル、メトキシ、シアノ、フルオロ又はクロロを表す、態様1)〜19)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0037】
23) 別の態様は、R
2が、水素、フルオロ又はクロロを表す、態様1)〜19)又は21)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0038】
24) 別の態様は、R
3が、水素、メチル、トリフルオロメチル又はクロロを表す、態様1)〜5)、7)〜19)、21)又は23)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0039】
25) 別の態様は、R
3が、水素、メチル、メトキシ又はフルオロを表す、態様1)〜19)又は22)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0040】
26) 別の態様は、R
4が、水素又はメチルを表す、態様1)〜5)、7)〜19)、21)、23)又は24)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0041】
27) 別の態様は、R
4が、水素又はフルオロを表す、態様1)〜19)、22)又は25)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0042】
28) 別の態様は、R
2、R
3及びR
4が水素を表すか;又はR
2がメチルを表し、かつR
3及びR
4が水素を表すか;又はR
2がメトキシを表し、かつR
3及びR
4が水素を表すか;又はR
2がクロロを表し、かつR
3及びR
4が水素を表すか;又はR
3がメチルを表し、かつR
2及びR
4が水素を表すか;又はR
2及びR
3がメチルを表し、かつR
4が水素を表すか;又はR
2がメトキシを表し、R
3がメチル又はメトキシを表し、かつR
4が水素を表す、態様1)〜19)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0043】
29) 別の態様は、QがCHを表すか;又はR
2が、(C
1-4)アルキル又は(C
1-4)アルコキシを表す場合には、Qが、CH又はNを表す、態様1)〜28)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0044】
30) 別の態様は、R
2がメチルであり、かつQがNを表す、態様1)〜28)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0045】
31) 別の態様は、QがCR
6を表し;R
6が、水素、フルオロ又はメチルを表す、態様1)〜5)、7)〜19)、21)、23)、24)又は26)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0046】
32) 好ましい態様は、QがCHを表す、態様1)〜28)のいずれか1つに従う化
合物に関する。
【0047】
33) 別の好ましい態様は、R
2が、水素又はクロロを表し;R
3が、水素、クロロ、メチル又はトリフルオロメチルを表し、R
4が水素又はメチルを表し;かつQがCHを表す、態様1)〜5)又は7)〜19)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0048】
34) 別の好ましい態様は、基、
【化9】
が、下記のA)〜F)から独立に選択される基である、態様1)〜5)又は7)〜19)のいずれか1つに従う化合物に関する:
【化10】
(式中、上記のA)〜F)群のそれぞれは、特定の副態様を形成する。)。
【0049】
35) 別の好ましい態様は、基、
【化11】
が、下記のA)及びB)からなる群より選択される基である、態様1)〜5)又は7)〜19)のいずれか1つに従う化合物に関する:
【化12】
(式中、A)及びB)群は、それぞれ、特定の副態様を形成する。)。
【0050】
36) 別の態様は、基、
【化13】
が、
【化14】
からなる群より選択される基である、態様1)〜19)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0051】
37) 別の態様は、基、
【化15】
が、下記のA)〜H)から独立に選択される基である、態様1)〜5)又は20)〜36)のいずれか1つに従う化合物に関する:
【化16】
【化17】
(A)〜F)群、特にA)〜D)群はそれぞれ好ましい副態様を形成する。)。
【0052】
38) 別の態様は、基、
【化18】
が、下記のA)、B)及びC)のいずかか1つからなる群より独立に選択される基である、態様1)〜6)又は20)〜36)のいずれか1つに従う化合物に関する:
【化19】
【0053】
39) 好ましい態様は、基、
【化20】
が、下記のA)、B)及びC)のいずれか1つからなる群より独立に選択される基である、態様1)〜6)又は20)〜36)のいずれか1つに従う化合物に関する:
【化21】
【0054】
40) 別の好ましい態様は、基、
【化22】
が、下記のA)及びB)からなる群より選択される基である、態様1)〜6)又は20)〜36)のいずれか1つに従う化合物に関する:
【化23】
【0055】
41) 従って、本発明は、態様1)に定義する式(I)の化合物、態様6)に定義する式(II)の化合物;又はそのような化合物であって、それぞれの従属関係に従って態様2)〜40)のいずれか1つの特徴によってさらに限定される化合物;その薬学的に許容される塩;及び特にオレキシン性機能不全に関連する精神保健障害の治療における医薬としてのそのような化合物の使用に関し、当該障害は以下に定義する通りであり、特に、不安障害、嗜癖障害、気分障害及び食欲障害から選択される。いかなる疑義をも避けるために、式(I)及び(II)の化合物に関して特に下記の態様が可能であり、意図されており、そして個々の形態としてここに具体的に開示される:
2+1、5+1、7+1、7+2+1、7+5+1、12+1、12+2+1、12+5+1、13+1、13+2+1、13+5+1、15+1、15+2+1、15+5+1、19+1、19+2+1、19+5+1、19+7+1、19+7+2+1、19+7+5+1、19+12+1、19+12+2+1、19+12+5+1、19+13+1、19+13+2+1、19+13+5+1、19+15+1、19+15+2+1、19+15+5+1、21+1、21+2+1、21+5+1、21+7+1、21+7+2+1、21+7+5+1、21+12+1、21+12+2+1、21+12+5+1、21+13+1、21+13+2+1、21+13+5+1、21+15+1、21+15+2+1、21+15+5+1、21+19+1、21+19+2+1、21+19+5+1、21+19+7+1、21+19+7+2+1、21+19+7+5+1、21+19+12+1、21+19+12+2+1、21+19+12+5+1、21+19+13+1、21+19+13+2+1、21+19+13+5+1、21+19+15+1、21+19+15+2+1、21+19+15+5+1、32+1、32+2+1、32+5+1、32+7+1、32+7+2+1、32+7+5+1、32+12+1、32+12+2+1、32+12+5+1、32+13+1、32+13+2+1、32+13+5+1、32+15+1、32+15+2+1、32+15+5+1、32+19+1、32+19+2+1、32+19+5+1、32+19+7+1、32+19+7+2+1、32+19+7+5+1、32+19+12+1、32+19+12+2+1、32+19+12+5+1、32+19+13+1、32+19+13+2+1、32+19+13+5+1、32+19+15+1、32+19+15+2+1、32+19+15+5+1、32+21+1、32+21+2+1、32+21+5+1、32+21+7+1、32+21+7+2+1、32+21+7+5+1、32+21+12+1、32+21+12+2+1、32+21+12+5+1、32+21+13+1、32+21+13+2+1、32+21+13+5+1、32+21+15+1、32+21+15+2+1、32+21+15+5+1、32+21+19+1、32+21
+19+2+1、32+21+19+5+1、32+21+19+7+1、32+21+19+7+2+1、32+21+19+7+5+1、32+21+19+12+1、32+21+19+12+2+1、32+21+19+12+5+1、32+21+19+13+1、32+21+19+13+2+1、32+21+19+13+5+1、32+21+19+15+1、32+21+19+15+2+1、32+21+19+15+5+1、33+1、33+2+1、33+5+1、33+7+1、33+7+2+1、33+7+5+1、33+12+1、33+12+2+1、33+12+5+1、33+13+1、33+13+2+1、33+13+5+1、33+15+1、33+15+2+1、33+15+5+1、33+19+1、33+19+2+1、33+19+5+1、33+19+7+1、33+19+7+2+1、33+19+7+5+1、33+19+12+1、33+19+12+2+1、33+19+12+5+1、33+19+13+1、33+19+13+2+1、33+19+13+5+1、33+19+15+1、33+19+15+2+1、33+19+15+5+1、34+1、34+2+1、34+5+1、34+7+1、34+7+2+1、34+7+5+1、34+12+1、34+12+2+1、34+12+5+1、34+13+1、34+13+2+1、34+13+5+1、34+15+1、34+15+2+1、34+15+5+1、34+19+1、34+19+2+1、34+19+5+1、34+19+7+1、34+19+7+2+1、34+19+7+5+1、34+19+12+1、34+19+12+2+1、34+19+12+5+1、34+19+13+1、34+19+13+2+1、34+19+13+5+1、34+19+15+1、34+19+15+2+1、34+19+15+5+1、35+1、35+2+1、35+5+1、35+7+1、35+7+2+1、35+7+5+1、35+12+1、35+12+2+1、35+12+5+1、35+13+1、35+13+2+1、35+13+5+1、35+15+1、35+15+2+1、35+15+5+1、35+19+1、35+19+2+1、35+19+5+1、35+19+7+1、35+19+7+2+1、35+19+7+5+1、35+19+12+1、35+19+12+2+1、35+19+12+5+1、35+19+13+1、35+19+13+2+1、35+19+13+5+1、35+19+15+1、35+19+15+2+1、35+19+15+5+1;
37+1、37+2+1、37+5+1、37+21+1、37+21+2+1、37+21+5+1、37+32+1、37+32+2+1、37+32+5+1、37+33+1、37+33+2+1、37+33+5+1、37+34+1、37+34+2+1、37+34+5+1、37+35+1、37+35+2+1、37+35+5+1、38+1、38+2+1、38+5+1、38+21+1、38+21+2+1、38+21+5+1、38+32+1、38+32+2+1、38+32+5+1、38+33+1、38+33+2+1、38+33+5+1、38+34+1、38+34+2+1、38+34+5+1、38+35+1、38+35+2+1、38+35+5+1、40+1、40+2+1、40+5+1、40+21+1、40+21+2+1、40+21+5+1、40+32+1、40+32+2+1、40+32+5+1、40+33+1、40+33+2+1、40+33+5+1、40+34+1、40+34+2+1、40+34+5+1、40+35+1、40+35+2+1、40+35+5+1;
6+1、7+6+1、14+6+1、20+6+1、20+7+6+1、20+14+6+1、22+6+1、22+7+6+1、22+14+6+1、25+6+1、25+7+6+1、25+14+6+1、25+22+6+1、25+22+7+6+1、25+22+14+6+1、27+6+1、27+7+6+1、27+14+6+1、27+22+6+1、27+22+7+6+1、27+22+14+6+1、27+25+6+1、27+25+7+6+1、27+25+14+6+1、27+25+22+6+1、27+25+22+7+6+1、27+25+22+14+6+1、28+6+1、28+7+6+1、28+14+6+1、32+6+1、32+7+6+1、32+14+6+1、32+22+6+1、32+22+7+6+1、32+22+14+6+1、32+25+6+1、32+25+7+6+1、32+25+14+6+1、32+25+22
+6+1、32+25+22+7+6+1、32+25+22+14+6+1、32+27+6+1、32+27+7+6+1、32+27+14+6+1、32+27+22+6+1、32+27+22+7+6+1、32+27+22+14+6+1、32+27+25+6+1、32+27+25+7+6+1、32+27+25+14+6+1、32+27+25+22+6+1、32+27+25+22+7+6+1、32+27+25+22+14+6+1、32+28+6+1、32+28+7+6+1、32+28+14+6+1、36+6+1、36+7+6+1、36+14+6+1。
【0056】
上記の表中、数字は上記の番号に応じた態様を意味し、「+」は他の態様への従属関係を表す。種々の態様は読点により個々に分けられている。換言すると、例えば「40+35+5+1」は、態様40)であって、態様35)に従属し、態様5)に従属し、態様1)に従属することを意味し、すなわち、態様「40+35+5+1」は、態様5)、35)及び40)のすべての特徴によりさらに限定された態様1)の化合物に相当する。
【0057】
式(I)及び(II)の化合物は、モルフォリン部分の3位の位置に少なくとも1個のキラル中心を含む。当該キラル中心の絶対配置は、式(I)及び(II)に示すとおりの配置、すなわち絶対(R)配置である。
【0058】
加えて、式(I)(特に、R
5が水素以外の場合の式(I)の化合物)及び(II)の化合物は、1又は2以上の不斉炭素原子などの、1又は2以上のキラル又は不斉中心を含んでいてもよい。従って、式(I)及び(II)の化合物は、立体異性体の混合物として、又は好ましくは純粋な立体異性体として存在してもよい。立体異性体の混合物は当業者に知られた方法で分離してもよい。
【0059】
本発明はまた、同位体標識された、特に
2H(デューテリウム)標識された式(I)及び(II)の化合物をも含み、当該同位体標識された化合物は、1又は2以上の原子が、同じ原子番号を有するが、自然において通常見出される原子量と異なる原子量を有する原子によってそれぞれ置き換えられていることを除いては、式(I)及び(II)の化合物と同一である。同位体標識された、特に
2H(デューテリウム)標識された式(I)及び(II)の化合物、及びその塩は、本発明の範囲に含まれる。水素をより重い同位体
2H(デューテリウム)に置換することにより、代謝安定性が増大するため、例えば、in−vivoでの半減期が長くなったり必要用量を減らすことができ、また、チトクロームP450酵素の阻害が軽減され得るため、例えば、安全性プロファイルが改善される。本発明の1つの態様においては、式(I)及び(II)の化合物は同位体標識されていないか、又は、1又は2以上のデューテリウム原子によってのみ標識されている。副態様においては、式(I)及び(II)の化合物は全く同位体標識されていない。同位体標識された式(I)及び(II)の化合物は、適切な試薬又は出発物質の適宜な同位体種を用いることを除いては、下記の方法と同様に製造してもよい。
【0060】
本特許出願において、破線は、記載された基の結合点を示す。例えば、下記の基、
【化24】
は、2−([1,2,3]トリアゾール−2−イル)−フェニル基である。
【0061】
化合物、塩、医薬組成物、疾患等について複数形が使用される場合は、単数の化合物、
塩等をも意味することが意図されている。
【0062】
式(I)及び(II)の化合物に対するいかなる言及も、適切かつ好都合なように、そのような化合物の塩(そして特に薬学的に許容される塩)をも指すものと解される。
【0063】
「薬学的に許容される塩」という用語は、無毒性の無機若しくは有機酸及び/又は塩基付加塩を意味する。「Salt selection for basic drugs」、Int.J.Pharm.(1986)、33、201−217を参照してもよい。
【0064】
ここに記載される定義は、態様1)〜41)のいずれか1つに定義されるような式(I)及び(II)の化合物に対して一律に適用されるものであり、特段の定義によってより広い又はより狭い定義が与えられない限り本明細書及び請求項を通じて準用される。当然ながら、ある用語の定義又は好ましい定義が、ここに定義されるいずれか又は他のすべての用語のいずれか又は好ましい定義におけるそれぞれの用語を、独立して(及びそれらと共に)定義し置き換えるものであってよい。
【0065】
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素又は臭素、好ましくはフッ素又は塩素を意味する。
【0066】
「アルキル」という用語は、単独で使用される場合も、組み合わせて使用される場合も、1〜6個の炭素原子を含む、直鎖又は分枝鎖の飽和アルキル基を意味する。「(C
x-y)アルキル」(x及びyは、それぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、前記部分で定義したアルキル基を意味する。例えば、(C
1-4)アルキル基は、1〜4個の炭素原子を含む。アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec.−ブチル及びtert.−ブチルである。好ましくはメチル及びエチルである。最も好ましくはメチルである。
【0067】
「アルコキシ」という用語は、単独で使用される場合も、組み合わせて使用される場合も、アルキル基が前記部分で定義した通りである、アルキル−O−基を意味する。「(C
x-y)アルコキシ」(x及びyは、それぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、前記部分で定義したアルコキシ基を意味する。例えば、(C
1-4)アルコキシ基は、「(C
1-4)アルキル」という用語が前記の意味を有する、式(C
1-4)アルキル−O−の基を意味する。アルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec.−ブトキシ及びtert.−ブトキシである。好ましくはエトキシであり、そして特にメトキシである。
【0068】
「フルオロアルキル」という用語は、1又は2以上の(場合によってはすべての)水素原子がフッ素で置き換えられた、1〜3個の炭素原子を含む、前記部分で定義したアルキル基を意味する。「(C
x-y)フルオロアルキル」(x及びyは、それぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、前記部分で定義したフルオロアルキル基を意味する。例えば、(C
1-3)フルオロアルキル基は、1〜3個の炭素原子を含み、1〜7個の水素原子がフッ素で置き換えられている。フルオロアルキル基の代表的な例は、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル及び2,2,2−トリフルオロエチルを含む。好ましくは、トリフルオロメチル等の(C
1)フルオロアルキル基である。
【0069】
「フルオロアルコキシ」という用語は、1又は2以上の(場合によってはすべての)水素原子がフッ素で置き換えられた、1〜3個の炭素原子を含む、前記部分で定義したアルコキシ基を意味する。「(C
x-y)フルオロアルコキシ」(x及びyは、それぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、前記部分で定義したフルオロアルコ
キシ基を意味する。例えば、(C
1-3)フルオロアルコキシ基は、1〜3個の炭素原子を含み、1〜7個の水素原子がフッ素で置き換えられている。フルオロアルコキシ基の代表的な例は、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ及び2,2,2−トリフルオロエトキシを含む。好ましくは、トリフルオロメトキシ及びジフルオロメトキシ等の(C
1)フルオロアルコキシ基である。
【0070】
「ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル及びピリダジニルからなる群より選択される5−又は6−員のヘテロアリールであって;当該ヘテロアリールが、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1-4)アルキル、(C
1-4)アルコキシ、ハロゲン、シアノ、(C
1-3)フルオロアルキル及び(C
1-3)フルオロアルコキシからなる群より独立に選択される5−又は6−員のヘテロアリール」を表すAr
1の具体的な例は、特に、ピロリル(特にピロール−1−イル)、ピラゾリル(特にピラゾール−1−イル)、トリアゾリル(特に[1,2,3]トリアゾール−1−イル、[1,2,3]トリアゾール−2−イル、[1,2,4]トリアゾール−1−イル)、オキサゾリル(特にオキサゾール−2−イル)、チアゾリル(特にチアゾール−2−イル)、オキサジアゾリル(特に[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)、チオフェニル(特にチオフェン−2−イル)、ピリジニル(特にピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル)、ピリミジニル(特にピリミジン−2−イル)、ピラジニル(特にピラジン−2−イル)及びピリダジニル(特にピリダジン−3−イル)である。副態様において、具体的な例は、ピロール−1−イル、ピラゾール−1−イル、[1,2,3]トリアゾール−2−イル、オキサゾール−2−イル、チオフェン−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリミジン−2−イル、ピラジン−2−イル及びピリダジン−3−イルである。さらなる副態様において、具体的な例は、ピラゾール−1−イル、特に[1,2,3]トリアゾール−2−イルである。上記の基は、未置換であっても又は明示的に定義するように置換されていてもよい。特に、それらは未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、当該置換基は(C
1-4)アルキルから独立に選択される。副態様において、上記の基は未置換であるか、1個の(C
1-4)アルキル(特にメチル)により置換される。さらなる副態様において、上記の基は未置換であるか、又は、ピリミジニル基の場合には、未置換であるか、又は1個の(C
1-4)アルキル(特にメチル)により置換される。
【0071】
42) さらなる態様は、下記の化合物から選択される、態様1)に記載の式(I)の特定の化合物に関する:
[(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(4−メトキシ−3−ピリジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(4−メトキシ−3−ピリジン−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(4−メトキシ−3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;[(R)−3−(4−メトキシ−3−ピラジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(4−メトキシ−3−ピリダジン−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(4−メトキシ−3−チアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;[(R)−3−(4−メトキシ−3−オキサゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(4−メトキシ−3−チオフェン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(S)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(4−メトキシ−3−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(3−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−フルオロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;(2−フルオロ−3−メチル−6−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−ピリジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−ピリジン−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−フルオロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3
−(3−ピリジン−4−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(2−フルオロ−3−メチル−6−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
4−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−3−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−カルボニル]−ベンゾニトリル;
(5−メトキシ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(2−フルオロ−3−メトキシ−6−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4,5−ジメトキシ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4,5−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4−フルオロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−メトキシ−4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−ピロール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
{(R)−3−[3−(4−メチル−ピリミジン−2−イル)−ベンジル]−モルフォリン−4−イル}−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
{(R)−3−[3−(4−メチル−ピリミジン−2−イル)−ベンジル]−モルフォリン−4−イル}−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−ピラジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(3−オキサゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−チアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(3−チアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−チオフェン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(3−チオフェン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−ピリダジン−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(3−ピリダジン−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(2−フルオロ−3−メチル−6−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−メトキシ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;(5−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(6−メチル−3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ピリジン−2−イル)−[(R)−3−(3−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(6−メチル−3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ピリジン−2−イル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;及び
(3−フルオロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン。
【0072】
43) 上記の化合物に加えて、態様1)に記載の式(I)のさらなる特定の化合物は、下記からなる群より選択される:
[(R)−3−(4−ヒドロキシ−3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(4−メトキシ−3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(4−メトキシ−3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(4−メトキシ−3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(4−フルオロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(4−メトキシ−3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(4−メトキシ−3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−メチル−6−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル
]−メタノン;
[(R)−3−(4−メチル−3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(4−メチル−3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(4−メチル−3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(3R,5R)−3−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(3R,5R)−3−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(3R,5R)−3−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(3S,5R)−3−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(3S,5R)−3−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(3S,5R)−3−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(4,5−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(3S,5R)−3−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(3,5−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン;
(4−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4−フルオロ−5−メトキシ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4,5−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(4−メチル−3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4,5−ジフルオロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3
−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(3−フルオロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4,5−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン;
(5−フルオロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(3,5−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(4−クロロ−3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(4,5−ジフルオロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(3,4−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4−メトキシ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(3,4−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メトキシ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2S,5R)−2−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−2−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(4,5−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(2R,5R)−2−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(3,4−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(2R,5R)−2−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(2R,5R)−2−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−2−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−メチル−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(5−クロロ−4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4−クロロ−5−メトキシ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(3−クロロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(3−クロロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(3−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(2R,5R)−2−メチル−5−(3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−2−メチル−5−(3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−2−メチル−5−(3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−2−メチル−5−(3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(3,4−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(2R,5R)−2−メチル−5−(3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(2R,5R)−2−メチル−5−(3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(2R,5R)−2−メチル−5−(3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−
イル]−メタノン;
[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−メチル−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−クロロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−メチル−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−クロロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−メチル−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−メチル−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−クロロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−クロロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(4,5−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル
)−モルフォリン−4−イル]−(5−メトキシ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(2−フルオロ−3−メチル−6−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(2−フルオロ−3−メトキシ−6−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メトキシ−4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(3−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−フルオロ−6−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(4,5−ジフルオロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン;
(4−クロロ−5−メトキシ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−2−エチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−2−エチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−2−エチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(3−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(3−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(3,4−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(3−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(3,4−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(3−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(2S,3R)−2−メチル−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2S,3R)−2−メチル−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2S,3R)−2−メチル−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール
−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−ピリダジン−3−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−ピリダジン−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,3R)−2−メチル−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(2R,3R)−2−メチル−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−クロロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(3,4−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−クロロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−クロロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(3−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(3−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(2R,5R)−2−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(3−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(5−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(4−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4,5−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(3−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(3,4−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R
)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(5−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(2R,5R)−2−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(2R,5R)−2−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(5−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(2−メチル−5−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−メチル−5−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−メチル−5−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
(4−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−メチル−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(4−メチル−3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(4−メチル−3−チアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;及び
[(R)−3−(4−クロロ−3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン。
【0073】
44) さらなる態様は、下記からなる群より選択される、態様1)に従う、式(I)の特定の化合物に関する:
(4−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−4−トリフルオロメチ
ル−フェニル)−メタノン;
(4−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(3,4−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(2−クロロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(4−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;
[(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−4−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン;
(5−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(3−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
(3,4−ジメチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン;
[(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン;及び
[(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン。
【0074】
態様1)〜44)のいずれか1つに従う式(I)及び(II)の化合物及びこれらの薬学的に許容される塩は、医薬として、例えば、(特に経口等の)経腸又は(局所的適用又は吸入を含む)非経口投与のための医薬組成物の形態で使用することができる。
【0075】
医薬組成物の製造は、いずれの当業者にもよく知られた様式で(例えば、Remington、The Science and Practice of Pharmacy、21st Edition(2005)、Part5、「Pharmaceutical Manufactu環」[Lippincott Williams&Wilkinsにより出版]参照。)、既述の式(I)の化合物又はこれらの薬学的に許容される塩を、任意にその他の治療的に有益な物質と組み合わせて、適切な無毒の不活性な治療上許容される固体又は液体の担体材料及び必要に応じて、通常の薬学的アジュバントと共に、製剤投与形態とすることにより遂行することができる。
【0076】
本発明はまた、薬学的に活性な量の態様1)〜44)のいずれか1つに従う式(I)及び(II)の化合物を対象に投与することを含む、本明細書に記載した疾患又は障害の予防又は治療方法にも関する。
【0077】
本発明の好ましい態様において、投与量は、1mgから1000mg/日の間、特に5
mgから500mg/日の間、さらに25mgから400mg/日の間、とりわけ50mgから200mg/日の間に含まれる。
【0078】
いかなる疑義をも避けるために、化合物がある疾患の予防又は治療について有用であると記載されている場合には、そのような化合物は、同様に当該疾患の予防又は治療のための医薬の製造における使用に適している。
【0079】
態様1)〜44)のいずれか1つに従う式(I)及び(II)の化合物は、オレキシン性機能不全に関連する障害の予防又は治療に有用である。
【0080】
オレキシン性機能不全に関連するそのような障害は、ヒトオレキシン受容体、特にオレキシン−1受容体のアンタゴニストが必要とされる疾患又は障害であり、特に、オレキシン性機能不全が関与する精神保健疾患又は障害である。上記の障害は特に、不安障害、嗜癖障害、気分障害又は食欲障害並びに認知機能障害又は睡眠障害を含むものと定義してもよい。とりわけ、上記の障害は、不安障害、嗜癖障害及び気分障害、特に不安障害及び嗜癖障害を含む。
【0081】
加えて、オレキシン性機能不全に関連するさらなる障害は、欠神てんかんを伴うてんかんのリスクの治療、調節、改善又は減少;神経因性疼痛を含む疼痛の治療又は調節;パーキンソン病の治療又は調節;急性躁病及び双極性障害を含む精神病の治療又は調節;卒中、特に虚血性又は出血性卒中の治療又は調節;嘔吐反応、すなわち悪心及び嘔吐の遮断;単独又は他の病状との併存における興奮の治療又は調節から選択される。
【0082】
不安障害は、恐怖の主たる対象又は特異性により区別することができ、全般性不安障害におけるようなむしろ漠然としたものから、恐怖症性不安(PHOB)又は心的外傷後ストレス障害(PTSD)において見られるように限定的なものまでに渡る。従って、不安障害は、全般性不安障害(GAD)、強迫性障害(OCD)、急性ストレス障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、パニック発作を含むパニック不安障害(PAD)、恐怖症性不安(PHOB)、単一恐怖、社会恐怖(社会不安障害)、回避性障害、心気症を含む身体表現性障害、分離不安障害、一般身体疾患に起因する不安障害及び物質誘発不安障害を含むものとして定義してもよい。副態様において、限定的な恐怖が誘発する不安障害の特定の例は、恐怖症性不安又は心的外傷後ストレス障害である。特に、不安障害は、全般性不安障害、心的外傷後ストレス障害、強迫性障害、パニック発作、恐怖症性不安及び回避性障害を含む。
【0083】
嗜癖障害は、1又はそれ以上の報酬刺激に対する依存、特に1の報酬刺激に対する依存と定義してもよい。そのような報酬刺激は、天然物に由来するものであっても、合成物に由来するものであってもよい。そのような報酬刺激の例は、(コカイン、アンフェタミン、(天然又はモルヒネ若しくはヘロイン等の(半)合成物由来の)阿片剤、カンナビス、エタノール、メスカリン、ニコチン等の天然物由来又は合成物由来の)物質/薬物であり、これらの物質/薬物は単独で消費しても組み合わせて消費してもよく;又は(食物、甘味物、脂肪又はセックス等の)天然物由来の、又は(ギャンブル又は(ゲームを過度に行うこと又はソーシャルネットワークサイト若しくはブログへの不適切な関与のような)インターネット/IT等の)合成物由来の他の報酬刺激である。副態様において、向精神薬の使用、乱用、探索及び再燃に関する嗜癖障害は、すべてのタイプの心理的又は身体依存並びにそれらに関連する耐性及び依存因子と定義される。物質関連嗜癖障害は特に、物質依存、物質渇望及び物質乱用等の物質使用障害;物質中毒、物質離脱及び物質誘発性せん妄等の物質誘発障害を含む。「依存症の予防又は治療」(すなわち、依存症である又は依存症になるリスクがあると診断された患者の予防的又は治療的処置)という表現は、依存を減じること、特に依存症の発症を減じて、その維持を弱め、離脱を促進し、節制を促進
し、又は依存の再燃が起こるのを弱め、減らし若しくは予防すること(特に、依存症の発症を減らし、離脱を促進し、又は依存の再燃が起こるのを弱め、減らし若しくは予防すること)を意味する。
【0084】
気分障害は、大うつ病エピソード、躁病エピソード、混合性エピソード及び軽躁病エピソード;大うつ病性障害、気分変調性障害を含むうつ病性障害;I型双極性障害、II型双極性障害(軽躁病エピソードを伴う反復性大うつ病エピソード)、循環病を含む双極性障害;(うつ病的特徴を伴う、大うつ病様エピソードを伴う、躁病的特徴を伴う、及び混合性の特徴を伴うサブタイプを含む)一般身体疾患に起因する気分障害、(うつ病的特徴を伴う、躁病的特徴を伴う、及び混合性の特徴を伴うサブタイプを含む)物質誘発気分障害を含む気分障害を含む。そのような気分障害は特に、大うつ病エピソード、大うつ病性障害、一般身体疾患に起因する気分障害;及び物質誘発気分障害である。
【0085】
食欲障害は、摂食障害及び節水障害(drinking disorders)を含む。摂食障害は、過度の食物摂取に関連する摂食障害及びそれに関連した合併症;拒食症;強迫性摂食障害;(遺伝的又は環境的等いかなる原因によるかを問わない)肥満;過食及び2型(インシュリン非依存型)糖尿病患者で観察される肥満を含む肥満関連傷害;神経性過食症を含む過食症;悪液質;並びにむちゃ食い障害を含むものとして定義してもよい。特に、摂食障害は、代謝機能不全;食欲調節不全;強迫的肥満;過食症又は神経性拒食症を含む。副態様において、摂食障害は、特に、神経性拒食症、過食症、悪液質、むちゃ食い障害又は強迫的肥満を含むものと定義してもよい。摂水障害は、精神障害における多飲症及びすべての他のタイプの過剰液体摂取を含む。この摂食の病理学的変形は、食欲障害(食物に対する誘惑又は嫌悪);エネルギーバランスの変調(摂取vs消費)、食品品質についての知覚障害(高脂肪又は高炭水化物、良味覚);食物入手可能性障害(無制限節食又は遮断)又は水分平衡障害から生じるかもしれない。
【0086】
認知機能障害は、精神、神経、神経変性、心臓血管及び免疫疾患において一時的に又は慢性的に生じ、また正常な、健康な、若年の、成人の又は特に老齢の集団において一時的に又は慢性的に生じる、注意、学習及び特に記憶機能における欠損を含む。認知機能障害は特に、(特に、宣言的又は手続的)記憶の減少を症状として有する疾患又は障害(特に、前頭側頭型認知症又はレビー小体型認知症又は(特に)アルツハイマー病等の認知症)を有し、あるいはそのような疾患又は障害にかかるリスクがあると診断された患者の記憶の増強又は維持に関連する。特に、「認知機能障害の予防又は治療」という用語は、特に、前頭側頭型認知症又はレビー小体型認知症又は(特に)アルツハイマー病等の認知症と関連付けられた、宣言的記憶の欠損として発現する認知機能障害の臨床症状を有する患者の記憶の増強又は維持に関する。さらに、「認知機能障害の予防又は治療」という用語はまた、上記の患者群のいずれかにおいて、記憶固定を改善することに関連する。
【0087】
睡眠障害は、睡眠失調、睡眠時随伴症、一般身体疾患(general medical condition)と関連する睡眠障害及び物質誘発睡眠障害を含む。特に、睡眠失調は、内因性睡眠障害(特に、不眠症、呼吸関連睡眠障害、周期性四肢運動障害及び下肢静止不能症候群)、外因性睡眠障害及び概日リズム睡眠障害を含む。睡眠失調はとりわけ、不眠症、原発性不眠症、突発性不眠症、うつ、情緒/気分障害、加齢、アルツハイマー病又は認知機能障害に関連する不眠症;REM睡眠中断;呼吸関連睡眠障害;睡眠時無呼吸;周期性四肢運動障害(夜間ミオクロヌス)、下肢静止不能症候群、概日リズム睡眠障害;交代勤務睡眠障害;及び時差ぼけ症候群を含む。睡眠時随伴症は、興奮障害及び睡眠覚醒移行障害を含み;特に、睡眠時随伴症は、悪夢障害、睡眠驚愕障害及び睡眠時遊行症を含む。一般身体疾患と関連する睡眠障害は特に、精神障害、神経障害、神経因性疼痛並びに心及び肺疾患等の疾患と関連する睡眠障害である。物質誘発睡眠障害は特に、サブタイプである不眠症型、睡眠時随伴症型及び混合型を含み、特に副作用としてREM睡眠
の減少を引き起こす薬物に起因する状態を含む。睡眠障害は特に、すべてのタイプの不眠症、睡眠関連ジストニア;下肢静止不能症候群;睡眠時無呼吸;時差ぼけ症候群;交代勤務睡眠障害、睡眠相遅延又は前進症候群又は精神障害に関連する不眠症を含む。加えて、睡眠障害はさらに、加齢と関係付けられる睡眠障害;慢性不眠の間歇治療;環境による一過性の不眠症(新しい環境、騒音)又はストレス;悲嘆;疼痛若しくは病気による短期間の不眠症を含む。
【0088】
本発明においては、ストレス又は恐怖等のある環境条件(ここで、ストレスは社会的要因によるもの(例えば、社会的ストレス)であってもよく、物理的要因によるもの(例えば、物理的ストレス)であってもよく、恐怖により引き起こされるストレスを含む。)が、本明細書の前記部分で定義した障害又は疾患のいずれかを促進又は引き起こす場合には、本発明の化合物は、そのような環境的に条件付けられた障害又は疾患の治療に特に有用でありえるものと解される。
【0089】
本発明はまた、1又は2以上のさらなる薬学的に活性な成分と組み合わせて、上記のオレキシン性機能不全に関連する疾患の治療において使用するための式(I)及び(II)の化合物及び/又は、有効成分として、1又は2以上の式(I)及び(II)の化合物を含む医薬組成物に関する。
【0090】
式(I)の化合物の製造:
式(I)の化合物は、以下の方法によって、実施例に示された方法によって、又は類似の方法によって製造することができる。最適反応条件は、使用する具体的反応物又は溶媒によって変わるが、このような条件は、当業者により、ルーチンの最適化手順によって決定することができる。場合によっては、最終生成物をさらに改変してもよく、例えば、置換基を操作することにより新たな最終生成物が得られる。こうした操作は、当業者に周知の還元、酸化、アルキル化、アシル化及び加水分解反応を含むが、これらに限定されるものではない。場合によっては、反応を容易にしたり又は不要な反応生成物を回避したりするために、下記の反応スキーム及び/又は反応工程の実行順序を変更してもよい。
【0091】
本発明の式(I)の化合物は、以下に概説した一般的反応シークエンスに従って製造することができ、Q、Ar
1、R
1、R
2、R
3、R
4及びR
5は、式(I)について定義した通りである。
【0093】
式(I)の化合物は、TBTU、HATU、EDC、DCC又はPyBOP等のアミドカップリング試薬及びDIPEA又はTEA等の塩基の存在下、MeCN又はDMF等の溶媒中、構造1のアミン又はその塩酸塩等の塩と構造2の酸との反応により製造される。あるいは、カップリングは、構造2の対応する酸塩化物を介して行うこともでき、この酸
塩化物は、通常、塩化オキサリル又は塩化チオニル等の塩素化試薬を用いて製造される。
【0094】
構造1の化合物は、下記の合成経路の1つによって製造してもよい。
【0096】
構造1の化合物は、WO2008047109に記載の手順と同様に、反応スキームAに示されるように製造してもよい。市販の又はGreenspanら、J.Med.Chem.2001、44、4524−4534に記載の手順に従って製造されたラセミ体又はエナンチオマーを富化したBoc−保護ヨードフェニルアラニン誘導体A−1は、4M
HClのジオキサン溶液又はTFAで処理することによってBoc−脱保護することができ、対応するヨードフェニルアラニンを、そのHCl又はTFA塩A−2として与える。市販の又は上記の通りに製造されたラセミ体又はエナンチオマーを富化したヨードフェニルアラニンA−2は、THF等の溶媒中で、ボランにより還元することができ、対応するアミノアルコールA−3を与える。A−3は、クロロアセチルクロリドによるアシル化により、アミドA−4を与え、この化合物は、THF等の溶媒中、水素化ナトリウム又はカリウムtertブトキシド等の塩基で処理することによりモルフォリノンA−5を与える。A−5は、例えば、銅、パラジウム又は亜鉛触媒を用いた金属触媒条件下でアリール化することにより、A−6型の中間体を与える。あるいは、A−5は、その対応するボロン酸又はエステルへ変換し、次いで、Suzuki反応を行うことによっても、A−6型の中間体を与える。A−6は、THF等の溶媒中におけるボランによる還元により、構造1の化合物を与える。
【0098】
構造1の化合物は、反応スキームBに示されるように製造してもよい。モルフォリノンB−1は、THF等の溶媒中におけるボランによる還元により、対応するモルフォリンB−2を与え、この化合物は、標準的な条件下で、boc−保護することができ、B−3型の中間体を与える。B−3は、以下の幾つかの方法のいずれかによりアリール化することができる。例えば、上記の金属触媒条件下によるものか、あるいは、DMSO等の溶媒中、B−3をビス(ピナコラート)ジボロンで処理してその対応するピナコールボロン酸エステルへと変換し、次いでSuzuki反応を行うことによるものである。B−3型の中間体は、パラジウム触媒条件下、1,4−ジオキサン等の溶媒中、シアン化亜鉛で処理してそれらの対応するシアノ誘導体へと変換することができ、次いで、ヒドロキシアミンにより処理し、続いてオルトギ酸トリメチル中で閉環させることにより、Ar
1が1,2,4−オキサジアゾールであるB−4型の中間体を与える。B−4は、4M HClのジオキサン溶液又はTFAで処理することによりBoc−脱保護され、構造1の化合物を与える。
【0100】
構造1の化合物は、反応スキームCに示されるように製造してもよい。中間体C−1は、p−メトキシフェニルアラニンから、反応スキームAに記載の反応シークエンスと同様にして製造することができる。モルフォリノンC−1は、トリフリン酸等の酸の存在下、DCM又はMeCN等の溶媒中、NISでヨウ素化することにより、対応するモルフォリノンC−2を与える。C−2は、例えば、銅又はパラジウム触媒を用いた金属触媒条件下でアリール化することができ、C−3型の中間体を与える。あるいは、C−2は、DMSO等の溶媒中、ビス(ピナコラート)ジボロンで処理することで、その対応するピナコールボロン酸エステルに変換し、次いで、適宜なアリールハライドによるSuzuki反応を行うことにより、C−3型の中間体を与える。C−3は、THF等の溶媒中におけるボランによる還元により、構造1の化合物を与える。
【0101】
本発明の目的化合物は、反応スキームDに示されるように製造してもよい。例えば、中間体D−1は、p−メトキシフェニルアラニンから、反応スキームAに記載の反応シークエンスと同様にして、製造することができる。モルフォリノンD−1は、THF等の溶媒中におけるボランによる還元により、対応するモルフォリンD−2を与える。D−2は、TBTU、HATU又はEDC等のアミドカップリング試薬及びDIPEA又はTEA等の塩基の存在下、MeCN又はDMF等の溶媒中、構造2の酸と反応させることにより、D−3型の中間体を与える。D−3は、トリフリン酸等の酸の存在下、DCM又はMeCN等の溶媒中、ヨウ素化することにより、D−4型の中間体を与える。D−4は、例えば、銅又はパラジウム触媒を用いた金属触媒条件下でアリール化することができ、目的化合物を与える。あるいは、D−4は、DMSO等の溶媒中、ビス(ピナコラート)ジボロンで処理することで、その対応するピナコールボロン酸エステルに変換し、次いで、適宜な
アリールハライドを用いてSuzuki反応を行うことにより、目的化合物を与える。
【0104】
構造1の化合物は、反応スキームGに示されるように製造してもよい。市販のm−ハロ安息香酸(X=Br又はI)G−1は、THF等の溶媒中におけるボランによる還元により、対応するベンジルアルコールG−2を与え、この化合物は、標準的な条件下、DCM等の溶媒中、三臭化リンで臭素付加することにより、G−3型の臭化ベンジルを与える。続いて、臭化ベンジルG−3は、Greenspanら、J.Med.Chem.2001、44、4524−4534に記載されるような、Boc−アミノマロネートによるアルキル化反応より、Boc−保護ハロフェニルアラニン誘導体G−5を与える。G−5は、反応スキームAに記載の変換シークエンスに従って、構造1の化合物へ変換することができる。
【0106】
構造1の化合物は、反応スキームHに示されるように製造してもよい。市販のα−アミノエステルH−1は、DCM等の溶媒中、MgSO
4等の脱水剤の存在下、トリメチルアセトアルデヒドと反応することにより、対応するイミンH−2を与える。H−2は、トルエン等の溶媒中、反応スキームGに記載されるように製造した臭化ベンジルH−3でアルキル化することにより、イミン加水分解の後、H−4型の中間体を与える。H−4は、反応スキームAに記載の変換シークエンスに従って、構造1の化合物へ変換することができる。
【0108】
構造1の化合物は、反応スキームIに示されるように製造してもよい。反応スキームA、C又はGに従って製造された中間体I−1は、Terashimaら、Tetrahedron、1994、50、6221−6238に記載の手順に従って、Boc−保護することができ、Boc−モルフォリノンI−2を与える。I−2は、THF等の溶媒中、−78℃の温度にて、アルキルリチウム試薬等の適宜なアルキル−金属試薬と反応させることにより、開環したケトンI−3を与える。I−3は、4M HClジオキサン溶液又はTFAによる処理でBoc−脱保護することにより、I−4型の環状イミンを与え、続いてこの化合物は、MeOH等の溶媒中、NaBH
4で還元することができ、構造1の化合物を与える。
【0110】
構造1の化合物は、反応スキームJに示されるように製造してもよい。反応スキームAに従って製造されたアミノアルコールJ−1は、Kazmierskiら、Bioorg.Med.Chem.Lett.2006、16、5226−5230に記載の手順と同様にして、クロロアセチルクロリド誘導体でアシル化することができ、アミドJ−2を与える。この化合物は、THF等の溶媒中、水素化ナトリウム又はカリウムtertブトキシド等の塩基で処理することにより、モルフォリノンJ−3を単一のcis−ジアステレオマーとして与える。J−3は、例えば、銅、パラジウム又は亜鉛触媒を用いた金属触媒条件下でアリール化することができ、J−4型の中間体を与える。あるいは、J−3は、その対応するボロン酸又はエステルに変換し、次いで、Suzuki反応を行うことにより、J−4型の中間体を与える。J−4は、THF等の溶媒中におけるボランによる還元により、構造1の化合物を与える。
【0112】
構造1の化合物は、反応スキームKに示されるように製造してもよい。市販の又は反応
スキームGに示されるように製造したラセミ体又はエナンチオマーを富化したBoc−保護ハロフェニルアラニン誘導体(X=Br又はI)K−1は、THF等の溶媒中、その無水混合物を介して、NaBH
4で還元することができ、Boc−保護アミノアルコールK−2を与える。K−2は、Dess−Martin酸化により、対応するアルデヒドK−3を与え、この化合物は、アルキル亜鉛又はマグネシウム試薬を用いてアルキル化することができ、2級アルコールK−4を与える。K−4は、4M HClのジオキサン溶液又はTFAによる処理でBoc−脱保護することにより、アミノアルコールK−5を与え、この化合物は、上記の反応スキームAの変換シークエンスに従って構造1の化合物に変換することができる。
【0114】
本発明の目的化合物は、反応スキームLに示されるように製造してもよい。例えば、反応スキームBに従って製造された中間体L−1(X=Br又はI)は、TBTU、HATU又はEDC等のアミドカップリング試薬及びDIPEA又はTEA等の塩基の存在下、MeCN又はDMF等の溶媒中、構造2の酸とカップリングすることができ、L−2型の中間体を与える。L−2は、例えば、銅又はパラジウム触媒を用いた金属触媒条件下でアリール化することができ、目的化合物を与える。あるいは、L−2は、DMSO等の溶媒中、ビス(ピナコラート)ジボロンで処理することで、その対応するピナコールボロン酸エステルに変換し、次いで、適宜なアリールハライドによるSuzuki反応を行うことより、目的化合物を与える。
【0115】
構造2のカルボン酸誘導体は当該技術分野において周知であり、特に、WO2008069997、WO2008008517、WO2010048012、WO2010063662、WO2010063663、WO2011050198、WO2011050200及びWO2011050202に報告された手順に従って製造することができる。加えて、それらは、実験の部に記載された方法と同様に製造してもよい。
【0116】
式(I)の化合物がエナンチオマーの混合物の形態で得られる場合には常に、エナンチオマーは、当業者に知られた方法、例えばジアステレオマー塩の形成及び分離、又はRegis Whelk−O1(R,R)(10μm)カラム、Daicel ChiralCel OD−H(5−10μm)カラム、又はDaicel ChiralPak IA(10μm)、IC(5μm)若しくはAD−H(5μm)カラム等のキラル固定相上のHPLC、を用いて分離することができる。キラルHPLCの典型的な条件は、0.8から150mL/分の流速における、溶出液A(EtOH。トリエチルアミン又はジエチルアミン等のアミンの存在下又は非存在下で)及び溶出液B(ヘプタン)の無勾配混合物である。
【0117】
下記の実施例により、本発明を説明する。これらの実施例はもっぱら説明のためであり
、いかなる場合も本発明を限定するものではない。
【0118】
実験の部
I. 化学
温度はすべて℃で示す。市販の出発物質は、さらに精製を行うことなく、入手した状態で使用した。別の記載が無い限り、すべての反応は、窒素雰囲気下、オーヴンで乾燥したガラス製の器具内で行った。化合物は、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィー又は分取用HPLCで精製した。本発明に記載した化合物は、以下に記載した条件を用いて、LC−MSデータで特徴付ける(保持時間t
Rはmin.で示す;質量分析から得られた分子量はg/molで示す。)。本発明の化合物が、構造異性体の混合物である場合、特にそれら異性体がLC−MSスペクトルとして表れる場合は、最も量の多い異性体の保持時間を示す。
【0119】
酸性条件でのLC−MS
方法A:質量分析検出器(MS:Finnigan シングル四重極)を備えたAgilent1100シリーズ。カラム:Zorbax SB−aq(3.5μm、4.6x50mm)。条件:MeCN[溶出液A];水+0.04%TFA[溶出液B]。勾配:1.5minに渡って95%Bから5%Bへ(流速:4.5ml/min.)。検出:UV/Vis+MS。
【0120】
方法B:質量分析検出器(MS:Finnigan シングル四重極)を備えたAgilent1100シリーズ。カラム:Waters XBridge C18(2.5μm、4.6×30mm)。条件:MeCN[溶出液A];水+0.04%TFA[溶出液B]。勾配:1.5minに渡って95%Bから5%Bへ(流速:4.5ml/min.)。検出:UV/Vis+MS。
【0121】
塩基性条件でのLC−MS
方法C:質量分析検出器(MS:Finnigan シングル四重極)を備えたAgilent1100シリーズ。カラム:Zorbax Extend C18(5μm、4.6×50mm)。条件:MeCN[溶出液A];13mmol/L、NH
3水溶液[溶出液B]。勾配:1.5minに渡って95%Bから5%Bへ(流速:4.5ml/min.)。検出:UV/Vis+MS。
【0122】
方法D:質量分析検出器(MS:Finnigan シングル四重極)を備えたAgilent1100シリーズ。カラム:Waters XBridge C18(5μm、4.6×50mm)。条件:MeCN[溶出液A];13mmol/L、NH
3水溶液[溶出液B]。勾配:1.5minに渡って95%Bから5%Bへ(流速:4.5ml/min.)。検出:UV/Vis+MS。
【0123】
酸性条件での分取用HPLC
方法E:カラム:Waters XBridge(10μm、75x30mm)。条件:MeCN[溶出液A];水+0.5%HCOOH[溶出液B];勾配:6.4minに渡って90%Bから5%Bへ(流速:75mL/min)。検出:UV/Vis+MS。
【0124】
塩基性条件での分取用HPLC
方法F:カラム:Waters XBridge(10μm、75x30mm)。条件:MeCN[溶出液A];水+0.5%NH
4OH(25%aq.)[溶出液B];勾配:6.5minに渡って90%Bから5%Bへ(流速:75mL/min)。検出:UV/Vis+MS。
【0125】
キラル分離のための分取用HPLC
ラセミ体で得られた目的化合物を、下記の条件でそれらのエナンチオマーに分離する:カラム:(R,R)Whelk−01 21x250mm、5μM、MTBE中15%MeCN+0.1%DEA(流速:16mL/min)。検出:UV/Vis。
【0126】
(この項において、及び明細書の上記の部分において使用される)略語:
acac アセチルアセトナート
aq. 水性
atm 雰囲気
BSA ウシ血清アルブミン
Boc ブトキシカルボニル
CDI カルボニルジイミダゾール
d 日
dba ジベンジリデンアセトン
DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCM ジクロロメタン
DEA ジエチルアミン
DIPEA ジイソプロピル−エチルアミン、Huenig塩基、エチル−
ジイソプロピルアミン
DMAP 4−(ジメチルアミノ)ピリジン
DMCDA トランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン
DMF ジメチルホルムアミド
DMP Dess−Martinペルヨージナン
DMSO ジメチルスルフォキシド
dppf 1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EDC N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチル−
カルボジイミド
eq. 当量
Et エチル
Et
2O ジエチルエーテル
EtOAc 酢酸エチル
Ex. 実施例
h 時間
HBTU O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−
テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
HV 高真空条件
iBu イソブチル
iPr イソプロピル
KO
tBu カリウムtert−ブトキシド
LC−MS 液体クロマトグラフィー−質量分析
Lit. 文献
Me メチル
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
MeLi メチルリチウム
MTBE メチル−tert.ブチルエーテル
min 分
NaOAc 酢酸ナトリウム
nBuLi n−ブチル−リチウム
NIS N−ヨードスクシンイミド
nPr n−プロピル
OAc アセテート
Pd(dppf)Cl
2・DCM [1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−
フェロセン]ジクロロパラジウム(II)の
ジクロロメタンとの錯体
Ph フェニル
PPh
3 トリフェニルホスフィン
prep. 分取用
PyBOP ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−ピロリジノ−
ホスフォニウム−ヘキサフルオロ−ホスフェート
rac ラセミ体
RT 室温
s 秒
sat. 飽和
sol. 溶液
TBTU 2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,2,3,3−
テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸塩
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
TFAA トリフルオロ酢酸無水物
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
TMS トリメチルシリル
t
R 保持時間
【0127】
構造1の3−ベンジル モルフォリンの合成のための一般的方法A
(R)−2−アミノ−3−(3−ヨード−フェニル)−プロピオン酸塩酸塩(A−7)Boc−3−ヨード−D−フェニルアラニン(5g、12.8mmol、Matrix Scientific及び3BSCから入手)を4M HClのジオキサン溶液(63.9mL、256mmol)中に溶解したものを、アルゴン下、RTにて15h撹拌した。得られた懸濁液をろ過し、Et
2Oで洗浄し、真空乾燥して、表題化合物を白色の固体として得た。LC−MS B:t
R=0.42min;[M+H]
+=291.98。
【0128】
(R)−2−アミノ−3−(3−ヨード−フェニル)−プロパン−1−オール(A−8)
ボラン.THF錯体 1M soln.(197mL、0.197mol)を、(R)−2−アミノ−3−(3−ヨード−フェニル)−プロピオン酸塩酸塩A−7(21.5g、65.8mmol)をTHF(200mL)中に懸濁した0℃の懸濁液に、アルゴン下で滴下し、添加が完了した後、反応混合物を70℃に2h加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、MeOHでクェンチし、5min撹拌した後、反応混合物を真空蒸発させた。残渣を2M aq.HClとMeOHの間で分画し、30min撹拌した後、真空濃縮した。残った水相を水でさらに希釈し、DCMで1回抽出した。層を分離し、有機相を2M aq.HClで再洗浄した後、廃棄した。酸性の水相を合わせ、5M aq.NaOHで塩基性化し、DCM(3x)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、表題化合物をクリーム色の固体として得、それをさらに精製することなく使用した。LC−MS B:t
R=0.45min;[M+H]
+=278.03。
【0129】
2−クロロ−N−[(R)−1−ヒドロキシメチル−2−(3−ヨード−フェニル)−エチル]−アセタミド(A−9)
クロロアセチルクロリド(1.05mL、13.1mmol)を、(R)−2−アミノ−3−(3−ヨード−フェニル)−プロパン−1−オールA−8(3.03g、10.9mmol)とEt
3N(1.98mL、14.2mmol)を、THF(50mL)に溶解した0℃の溶液に、アルゴン下で滴下し、得られた懸濁液をRTに温め、30min撹拌した。反応混合物を0℃に戻るまで冷却してから水でクェンチし、真空濃縮した。残った水相をEtOAc(2x)で抽出し、合わせた有機抽出物を塩水(Brine)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、表題化合物をクリーム色の固体として得、それをさらに精製することなく使用した。LC−MS B:t
R=0.71min;[M(
35Cl)+H]
+=353.75。
【0130】
(R)−5−(3−ヨード−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(A−10)
鉱油中のNaH60%分散液(0.93g、23.2mmol)を、2−クロロ−N−[(R)−1−ヒドロキシメチル−2−(3−ヨード−フェニル)−エチル]−アセタミドA−9(3.72g、10.5mmol)をTHF(100mL)に溶解した0℃の溶液に、アルゴン下で滴下し、得られた懸濁液をRTに温め、1h撹拌した。反応混合物を0℃に戻るまで冷却してから水でクェンチし、真空濃縮した。残った水相をDCM(3x)で抽出し、有機抽出物を合わせたものを塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、粗生成物を得、それを(ヘキサン中EtOAcの50%から100%への勾配で溶出する)フラッシュクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を白色の固体として得た。LC−MS B:t
R=0.72min;[M+H+MeCN]
+=359.01;
1H NMR(CDCl
3) δ
H:7.64(d、J=7.9Hz、1H)、7.59(s、1H)、7.18(m、1H)、7.10(t、J=7.7Hz、1H)、6.25(s、1H)、4.20(s、2H)、3.91(dd、J
1=11.7Hz、J
2=3.7Hz、1H)、3.76(m、1H)、3.60(dd、J
1=11.7Hz、J
2=6.1Hz、1H)、2.87(dd、J
1=13.6Hz、J
2=6.0Hz、1H)、2.72(dd、J
1=13.6Hz、J
2=8.5Hz、1H)。
【0131】
(R)−5−(3−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(A−11)
(R)−5−(3−ヨード−ベンジル)−モルフォリン−3−オンA−10(1.0g、3.15mmol)、ピラゾール(322mg、4.73mmol)、K
2CO
3(872mg、6.31mmol)、塩化銅(I)(31mg、0.32mmol)及びL−プロリン(73mg、0.63mmol)を、DMF(8mL)中に混合したものを、アルゴン下、110℃に24h加熱した。反応混合物をRTに冷却し、水とDCMの間で分画した後、セライトのプラグを通してろ過した。層を分離し、水相をDCM(2x)で再抽出した。有機相を合わせたものを塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、粗生成物を得、(ヘキサン中EtOAcの50%から100%への勾配で溶出する)フラッシュクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を白色の固体として得た。LC−MS B:t
R=0.51min;[M+H]
+=257.86。
【0132】
(R)−3−(3−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン(A−12)
ボラン.THF錯体 1M soln.(5.83mL、5.83mmol)を、(R)−5−(3−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−3−オンA−11(500mg、1.94mmol)をTHF(7mL)に溶解した0℃の溶液に、アルゴン下で滴下し、添加完了後、反応混合物を70℃に2.5h加熱した。反応混合物を50℃に冷却し、MeOH及び2M aq.HClでクェンチした後、再度70℃に1時間加熱した。反応混合物を真空蒸発させ、残渣を2M aq.HClとEtOACの間で分画した。層を分離し、有機相を2M aq.HClで再洗浄した後、廃棄した。酸性の水相を合
わせ、5M aq.NaOHで塩基性化し、EtOAC(3x)で抽出した。有機抽出物を合わせたものをNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、表題化合物を無色のオイルとして得、それをさらに精製することなく使用した。LC−MS B:t
R=0.41min;[M+H]
+=244.07。
【0133】
(R)−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(A−13)及び(R)−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(A−14)
(R)−5−(3−ヨード−ベンジル)−モルフォリン−3−オンA−10(3.94g、12.4mmol)、1H−1,2,3−トリアゾール(1.08mL、18.6mmol)、K
2CO
3(3.43g、24.8mmol)、塩化銅(I)(123mg、1.24mmol)及びL−プロリン(286mg、2.48mmol)を、DMF(30mL)中に混合したものを、アルゴン下で110℃に190h加熱した。反応混合物をRTに冷却し、水とDCMの間で分画した後、セライトのプラグを通してろ過した。層を分離し、水相をDCM(2x)で再抽出した。有機相を合わせて塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、粗生成物を得、(ヘキサン中EtOAcの50%から100%への勾配で溶出する)フラッシュクロマトグラフィーで精製して、第1の表題化合物を白色の固体として得た。LC−MS B:t
R=0.55min;[M+H]
+=259.19;
1H NMR(CDCl
3) δ
H:8.04(m、1H)、7.96(m、1H)、7.85(s、2H)、7.50(m、1H)、7.22(m、1H)、6.19(s、1H)、4.21(s、2H)、3.95(dd、J
1=11.7Hz、J
2=3.7Hz、1H)、3.86(m、1H)、3.64(m、1H)、3.02(m、1H)、2.89(m、1H)。続けてDCM:MeOH(95:5)で溶出させて、第2の表題化合物をオレンジ色の固体として得た。LC−MS B:t
R=0.43min;[M+H]
+=259.20;
1H NMR(CDCl
3) δ
H:8.04(s、1H)、7.89(s、1H)、7.71(s、1H)、7.65(m、1H)、7.54(t、J=7.8Hz、1H)、7.31(d、J=7.6Hz、1H)、6.12(s、1H)、4.21(s、2H)、3.95(dd、J
1=11.7Hz、J
2=3.6Hz、1H)、3.85(m、1H)、3.66(dd、J
1=11.7Hz、J
2=5.8Hz、1H)、3.04(dd、J
1=13.6Hz、J
2=5.7Hz、1H)、2.91(dd、J
1=13.6Hz、J
2=8.6Hz、1H)。
【0134】
(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン(A−15)
表題化合物を、A−13から、A−12について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.52min;[M+H]
+=245.18。
【0135】
(R)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン(A−16)
表題化合物を、A−14から、A−12について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.46min;[M+H]
+=245.18。
【0136】
(R)−5−(3−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(A−17)
表題化合物を、A−10と1H−1,2,4−トリアゾールから、A−13について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.42min;[M+H]
+=258.96。
【0137】
(R)−3−(3−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン(A−18)
表題化合物を、A−17から、A−12について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.34min;[M+H]
+=245.08。
【0138】
(R)−5−(3−ピロール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(A−19)
表題化合物を、A−10とピロールから、A−13について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.64min;[M+H]
+=257.08。
【0139】
(R)−3−(3−ピロール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン(A−20)
表題化合物を、A−19から、A−12について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.51min;[M+H]
+=242.94。
【0140】
(S)−2−アミノ−3−(3−ヨード−フェニル)−プロピオン酸塩酸塩(A−21)
表題化合物を、Boc−3−ヨード−L−フェニルアラニン(Matrix Scientific)から、A−7について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.49min;[M+H+MeCN]
+=333.88。
【0141】
(S)−2−アミノ−3−(3−ヨード−フェニル)−プロパン−1−オール(A−22)
表題化合物を、A−21から、A−8について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.52min;[M+H+MeCN]
+=319.06。
【0142】
2−クロロ−N−[(S)−1−ヒドロキシメチル−2−(3−ヨード−フェニル)−エチル]−アセタミド(A−23)
表題化合物を、A−22から、A−9について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.71min;[M(
35Cl)+H]
+=353.70。
【0143】
(S)−5−(3−ヨード−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(A−24)
表題化合物を、A−23から、A−10について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.72min;[M+H+MeCN]
+=359.01。
【0144】
(S)−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(A−25)
表題化合物を、A−24から、A−13について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.65min;[M+H]
+=259.18。
【0145】
(S)−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン(A−26)
表題化合物を、A−25から、A−12について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.42min;[M+H]
+=245.19。
【0146】
A−13について記載された反応シークエンスと同様にして、対応するBoc−保護ハロフェニル アラニン誘導体G−5から製造したA−6型のモルフォリノンを、下記の表1に記載する。ほとんどの場合、単離されたラセミ体のモルフォリノンは、続けて、prep.キラルHPLCによりそのR−及びS−エナンチオマーに分離した。
【0148】
A−12について記載された反応シークエンスと同様にして、対応するA−6型の中間体から製造した構造1の化合物を、下記の表2に記載する。
【0150】
(R)−5−(2−メチル−5−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(A−41)
表題化合物を、G−32から、A−11について記載された反応シークエンスと同様に製造し、次いでprep.キラルHPLCに供した。LC−MS A:t
R=0.68min;[M+H]
+=272.14。
【0151】
(R)−3−(2−メチル−5−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン(A−42)
表題化合物を、A−41から、A−12について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.55min;[M+H]
+=257.99。
【0152】
構造1の3−ベンジルモルフォリンの合成のための一般的方法B
(R)−3−(3−ヨード−ベンジル)−モルフォリン(B−5)
表題化合物を、A−10から、A−13について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.50min;[M+H+MeCN]
+=345.02。
【0153】
(R)−3−(3−ヨード−ベンジル)−モルフォリン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(B−6)
Boc
2O(635mg、2.91mmol)をDCM(4mL)中に溶解した溶液を、(R)−3−(3−ヨード−ベンジル)−モルフォリンB−5(864mg、2.85mmol)とEt
3N(0.4mL、2.99mmol)をDCM(4mL)中に溶解した
RTの溶液に、アルゴン下で滴下し、得られた混合物を3h撹拌した。反応混合物を1M
aq.クエン酸でクェンチし、さらに10min撹拌した。層を分離し、水層をDCMで1回再抽出した。有機抽出物を合わせて1M aq.クエン酸と水(2x)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、表題化合物を得、それをさらに精製することなく使用した。LC−MS B:t
R=0.95min;[M−Me]
+=388.82。
【0154】
(R)−3−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジル]−モルフォリン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(B−7)
ビス(ピナコラート)ジボロン(732mg、2.88mmol)、次いで酢酸カリウム(772mg、7.86mmol)を、(R)−3−(3−ヨード−ベンジル)−モルフォリン−4−カルボン酸tert−ブチルエステルB−6(1.06g、2.62mmol)をDMSO(10mL)中に溶解したRTの溶液に、一度に添加し、アルゴンを得られた懸濁液中に1min通した。次いで、Pd(dppf)Cl
2・DCM(128mg、0.16mmol)を一度に添加し、懸濁液を80℃に20min加熱した。反応混合物をRTに戻るまで冷却し、Et
2Oで希釈し、Et
2O及び少量のMeOHでリンスしたセライトのプラグを通してろ過した。揮発物を真空除去し、残渣をEt
2O中に溶解し、水(2x)と飽和NH
4Cl水溶液で洗浄した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥し、2番目のセライトのプラグを通してろ過し、真空蒸発させて、表題化合物を得、それをさらに精製することなく使用した。LC−MS B:t
R=1.01min;[M+H−
tBu]
+=348.18。
【0155】
(R)−3−(3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(B−8)
2−ブロモピリミジン(43mg、0.27mmol)を、(R)−3−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジル]−モルフォリン−4−カルボン酸tert−ブチルエステルB−7(100mg、0.25mmol)をジオキサン(0.76mL)中に溶解したRTの溶液に、アルゴン下で少しずつ添加した。次いで、EtOH(0.38mL)、次いで、2M aq.Na
2CO
3(0.38mL、0.74mmol)を添加し、アルゴンを得られた懸濁液中に1min通した。Pd(dppf)Cl
2・DCM(12mg、6mol%)を一度に添加し、得られた混合物を80℃に2h加熱した。反応混合物をRTに冷却し、水でクェンチし、セライトのプラグを通してろ過し、TBMEで洗浄した。層を分離し、水相をTBME(3x)で抽出した。有機抽出物を合わせて塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、2番目のセライトのプラグを通してろ過し、真空蒸発させて、粗生成物を得、prep.HPLC(方法E)で精製して、表題化合物を黄色のオイルとして得た。LC−MS B:t
R=0.79min;[M+H]
+=356.05。
【0156】
B−8について記載された手順に従って、(R)−3−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジル]−モルフォリン−4−カルボン酸tert−ブチルエステルB−7から製造したB−4型の中間体を、下記の表3に記載する。
【0158】
A−7について記載された手順と同様にして、対応するB−4型の中間体から製造した構造1の化合物を、下記の表4に記載する。
【0160】
[(R)−3−(3−ヨード−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン(B−28)
(R)−3−(3−ヨード−ベンジル)−モルフォリンB−5(100mg、0.33mmol)とDIPEA(57μL、0.33mmol)をDMF(1.5mL)中に溶解したものを、2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸E−2(62mg、0.33mmol)、TBTU(111mg、0.35mmol)及びDIPEA(57μL、0.33mmol)をDMF(1.5mL)中に溶解したRTの溶液に、アルゴン下で添加し、得られた混合物を22h撹拌した。反応混合物をsat.aq.NaHCO
3でクェンチし、10min撹拌した後、水で希釈し、DCM(3x)で抽出した。有機抽出物を合わせて2M aq.NaOH(1x)、2M aq.HCl(1x)及び塩水(1x)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。粗生成物をprep.HPLC(方法F)で精製して、表題化合物を白色の固体として得た。LC−MS D:t
R=0.93min;[M+H]
+=474.91。
【0161】
3−[(R)−4−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンゾイル)−モルフォリン−3−イルメチル]−ベンゾニトリル(B−29)
Pd
2(dba)
3(11mg、0.01mmol)、dppf(7mg、0.01mmol)、H
2O(45μL、2.49mmol)及びシアン化亜鉛(73mg、0.62mmol)を、[(R)−3−(3−ヨード−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノンB−28(118m
g、0.25mmol)をDMF(2.49mL、〜0.1M soln.)中に溶解したRTの溶液に添加し、アルゴンを反応混合物中に5min通した後、90℃に17h加熱した。反応混合物をRTに冷却し、sat.aq.NH
4Clでクェンチした後、EtOAc(3x)で抽出した。有機抽出物合わせてNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、粗生成物を得、(ヘキサン中EtOAcの25%から75%への勾配で溶出する)フラッシュクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を黄色の固体として得た。LC−MS D:t
R=0.81min;[M+H]
+=374.05。
【0162】
[(R)−3−(3−ヨード−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン(B−30)
表題化合物を、B−5及びE−3から、B−28について記載された手順と同様に製造した。LC−MS D:t
R=0.94min;[M+H]
+=488.85。
【0163】
3−[(R)−4−(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンゾイル)−モルフォリン−3−イルメチル]−ベンゾニトリル(B−31)
表題化合物を、B−30から、B−29について記載された手順と同様に製造した。LC−MS D:t
R=0.85min;[M+H]
+=388.04。
【0164】
(R)−3−(3−ヨード−4−メトキシ−ベンジル)−モルフォリン(B−32)
表題化合物を、C−7から、A−12について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.48min;[M+H]
+=334.06。
【0165】
(R)−3−(3−ヨード−4−メトキシ−ベンジル)−モルフォリン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(B−33)
表題化合物を、B−32から、B−6について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.91min;[M−Me]
+=418.86。
【0166】
(R)−3−(3−シアノ−4−メトキシ−ベンジル)−モルフォリン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(B−34)
表題化合物を、B−33から、B−29について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.76min;[M−Me]
+=318.13。
【0167】
(R)−3−(4−メトキシ−3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(B−35)
表題化合物を、B−34から、実施例1について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.72min;[M+H−
tBu]
+=320.04.
(R)−3−(4−メトキシ−3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン塩酸塩(B−36)
表題化合物を、B−35から、A−7について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.37min;[M+H]
+=276.11。
【0168】
(R)−3−(3−シアノ−ベンジル)−モルフォリン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(B−37)
表題化合物を、B−6から、B−29について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.77min;[M−Me]
+=288.18。
【0169】
(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(B−38)
表題化合物を、B−37から、実施例1について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.88min;[M+H−
tBu]
+=290.01。
【0170】
(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン塩酸塩(B−39)
表題化合物を、B−38から、A−7について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.37min;[M+H]
+=276.11。
【0171】
(R)−3−(2−フルオロ−5−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン塩酸塩(B−40)
表題化合物を、(R)−2−アミノ−3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(Chiral Quest)から、B−39の製造について記載された反応シークエンスと同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.51min;[M+H]
+=264.13。
【0172】
rac−3−(4−メチル−3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン塩酸塩(B−41)
表題化合物を、G−36から、B−39の製造について記載された反応シークエンスと同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.54min;[M+H]
+=260.21。
【0173】
rac−3−(4−クロロ−3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン塩酸塩(B−42)
表題化合物を、G−37から、B−39の製造について記載された反応シークエンスと同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.53min;[M(
35Cl)+H]
+=321.13。
【0174】
(R)−3−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン塩酸塩(B−43)
表題化合物を、(R)−2−アミノ−3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(Chiral Quest)又はG−30から、B−18の製造について記載された反応シークエンスと同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.52min;[M+H]
+=273.85。
【0175】
(R)−3−(2−フルオロ−5−(ピリダジン−3−イル)ベンジル)モルフォリン塩酸塩(B−44)
表題化合物を、(R)−2−アミノ−3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(Chiral Quest)又はG−30から、2−ブロモピリミジンを3−ブロモピリダジンヒドロブロミドに置き換えて、B−18の製造について記載された反応シークエンスと同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.48min;[M+H+MeCN]
+=315.22。
【0176】
実施例化合物1及び2
実施例1:[(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン
工程1:ヒドロキシアミン、H
2O中〜50%(72μL、1.17mmol)を、3−[(R)−4−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンゾイル)−モルフォリン−3−イルメチル]−ベンゾニトリルB−29(30mg、0.08mmol)をEtOH(1mL)中に懸濁したRTの懸濁液に添加し、得られた懸濁液を70℃に45min加熱した。揮発物を真空除去し、粗製ヒドロキシアミジン中間体を、工程2で直接使用した。
【0177】
工程2:p−トルエンスルホン酸一水和物(1mg、5mol%)を、工程1からの粗製ヒドロキシアミジンをオルトギ酸トリメチル(1mL)中に溶解した溶液に添加し、得られた混合物を100℃に15min加熱した。反応混合物をRTに冷却し、(EtOAcで溶出する)シリカのプラグを通してろ過して、粗生成物を得、続けてprep.HPLC(方法F)で精製して、表題化合物を白色の固体として得た。LC−MS D:t
R=0.82min;[M+H]
+=417.03。
【0178】
実施例2:(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(R)−3−(3−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−メタノン
表題化合物を、B−31から、実施例1について記載された手順と同様に製造した。LC−MS D:t
R=0.82min;[M+H]
+=431.02。
【0179】
構造1の3−ベンジルモルフォリンの合成のための一般的方法C
(R)−2−アミノ−3−(4−メトキシ−フェニル)−プロパン−1−オール(C−4)
表題化合物を、p−メトキシ−D−フェニルアラニンから、A−8について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.43min;[M+H]
+=182.29。
【0180】
2−クロロ−N−[(R)−1−ヒドロキシメチル−2−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−アセタミド(C−5)
表題化合物を、C−4から、A−9について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.61min;[M(
35Cl)+H]
+=257.88。
【0181】
(R)−5−(4−メトキシ−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(C−6)
表題化合物を、C−5から、A−10について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.62min;[M+H+MeCN]
+=263.17。
【0182】
(R)−5−(3−ヨード−4−メトキシ−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(C−7)
NIS(559mg、2.49mmol)をDCM(3mL)中に溶解した溶液を、(R)−5−(4−メトキシ−ベンジル)−モルフォリン−3−オンC−6(500mg、2.26mmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸(220μL、2.49mmol)をDCM(3mL)中に溶解したRTの溶液に、アルゴン下で滴下し、得られた混合物を40min撹拌した。反応液をsat.aq.NaHCO
3でクェンチし、層を分離した。有機層を水(2x)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、粗生成物を得、(ヘキサン中EtOAcの50%から100%への勾配で溶出する)フラッシュクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を薄黄色の固体として得た。LC−MS B:t
R=0.62min;[M+H+MeCN]
+=388.95。
【0183】
(R)−5−(4−メトキシ−3−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(C−8)
(R)−5−(3−ヨード−4−メトキシ−ベンジル)−モルフォリン−3−オン C−7(60mg、0.17mmol)、ピラゾール(18mg、0.30mmol)、K
2CO
3(48mg、0.35mmol)、塩化銅(I)(1.7mg、0.02mmol)及びL−プロリン(4mg、0.04mmol)をDMF(1mL)中で混合した混合物を、アルゴン下で110℃に168h加熱した。反応混合物をRTに冷却し、水とDCMの間で分画した後、セライトのプラグを通してろ過した。層を分離し、水相をDCM(2x)で再抽出した。有機相を合わせて塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、
真空蒸発させて、粗生成物を得、フラッシュクロマトグラフィー(Biotage SP1、DCM:MeOH、95:5で溶出する10gSNAP−カ−トリッジ)で精製して、表題化合物を茶色のオイルとして得た。LC−MS B:t
R=0.53min;[M+H]
+=288.16。
【0184】
(R)−3−(4−メトキシ−3−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−モルフォリン(C−9)
表題化合物を、C−8から、A−12について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.44min;[M+H]
+=273.91。
【0185】
式(I)の実施例化合物の合成のための一般的方法D
(R)−3−(4−メトキシ−ベンジル)−モルフォリン(D−5)
表題化合物を、C−6から、A−12について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.38min;[M+H]
+=208.27。
【0186】
[(R)−3−(4−メトキシ−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン(D−6)
表題化合物を、D−5及びE−2から、B−28について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.72min;[M+H]
+=378.99。
【0187】
[(R)−3−(3−ヨード−4−メトキシ−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン(D−7)
表題化合物を、D−6から、C−7について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.80min;[M+H]
+=504.81。
【0188】
{(R)−3−[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジル]−モルフォリン−4−イル}−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン(D−8)
表題化合物を、D−7から、B−7について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.81min;[M+H]
+=505.02。
【0189】
実施例化合物3〜10
アリールハライド(0.20mmol)、次いでK
2CO
3(82mg、0.60mmol)を、{(R)−3−[4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジル]−モルフォリン−4−イル}−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノンD−8(100mg、0.20mmol)をジオキサン(1.8mL)とH
2O(0.9mL)中に溶解したRTの溶液に、アルゴン下で連続的に一度に添加した。得られた混合物をアルゴンで1min脱気した後、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.01mmol)を添加し、反応混合物を90℃に1h加熱した。反応混合物をRTに冷却し、水でクェンチした。得られた懸濁液を相分離フィルターに2度通し、DCMで抽出した(×2)。有機抽出物を合わせてセライトのプラグを通してろ過し、真空蒸発させた。粗生成物をprep.HPLC(方法E)で精製して、所望の生成物を得た。
【0190】
上記のSuzuki手順に従って、D−8から製造した実施例化合物を、下記の表5に記載する。
【0192】
構造2のo−トリアゾロカルボン酸の合成のための一般的方法E
2−フルオロ−3−メチル−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(E−1)
表題化合物を、WO2008/069997に記載された手順と同様に製造した。Cs
2CO
3(6.98g、21.4mmol)、次いで1H−1,2,3−トリアゾール(1.24mL、21.4mmol)及びCu(I)I(103mg、0.536mmol)を、2−フルオロ−6−ヨード−3−メチル−安息香酸(3.0g、10.7mmol)をDMF(15mL)中に溶解したRTの溶液に、アルゴン下で少しずつ添加し、得られた青色の懸濁液を80℃にて一晩撹拌した。反応混合物を2M aq.HClでクェンチし、セライトのプラグを通してろ過した後、DCM(3x)で抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、粗生成物を得、prep.HPLC(方法E)で精製して、表題化合物を薄黄色の固体として得た。LC−MS B:t
R=0.55min;[M+H]
+=222.01。
【0193】
別段の記載が無い限り、上記の手順に従って、対応する市販のヨード−カルボン酸から製造した構造2のo−トリアゾロカルボン酸を、下記の表6に記載する。
【0195】
【表7】
#対応するo−ブロモ−カルボン酸から製造
*対応するo−ブロモ−カルボン酸は、下記の手順に従って製造した。
【0196】
2−ブロモ置換された安息香酸の合成を、既述の方法(Tetrahedron Letters、2009、50、1267−1269、J.Org.Chem、2007、72、9786−9789)と同様に行った。
【0197】
2−ブロモ−5−メトキシ−4−メチル−安息香酸
Br
2(0.74mL、14.4mmol)を、3−メトキシ−4−メチル安息香酸(2.0g、12mmol)を酢酸(15mL)及び水(15mL)中に懸濁したRTの懸濁液に添加し、得られた混合物を60℃に2h加熱した。反応混合物をRTに冷却し、ろ過し、冷水(40mL)でリンスして、2−ブロモ−5−メトキシ−4−メチル安息香酸を白色の固体として得、それをさらに精製することなく使用した。LC−MS A:t
R=0.76min、[M+H]
+=非イオン化。
1H NMR(DMSO) δ
H:7.49(s、1H)、7.29(s、1H)、3.82(s、3H)、2.17(s、3H)。
【0198】
2−ブロモ−4−フルオロ−5−メトキシ−安息香酸
表題化合物を、4−フルオロ−3−メトキシ安息香酸から、上記の方法と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.72min、[M+H]
+=非イオン化。
1H NMR(DMSO) δ
H:13.52(bs、1H)、7.77(dd、1H)、7.44(dd、1H)、4.01(s、3H)。
【0199】
2−ブロモ−3,5−ジメチル−安息香酸
表題化合物を、3,5−ジメチル−安息香酸から、上記の方法と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.75min、[M+H]
+=非イオン化。
1H NMR(DMSO)
δ
H:7.56(s、1H)、7.28(m、2H)、2.36(s、3H)、2.27(s、3H)。
【0200】
2−ブロモ−4−クロロ−5−メトキシ安息香酸
表題化合物を、4−クロロ−3−メトキシ安息香酸から、上記の方法と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.77min、[M+H]
+=非イオン化。
1H NMR(DMSO) δ
H:13.60(bs、1H)、7.82(s、1H)、7.47(s、1H)、3.91(s、3H)。
【0201】
3−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(E−27)
工程1:K
2CO
3(8.18g、59.2mmol)を、2−フルオロ−3−メチルベンゾニトリル(4.0g、29.6mmol)と1H−1,2,3−トリアゾール(1.72mL、29.6mmol)をDMF(80mL)中に溶解したRTの溶液に添加し、得られた懸濁液を120℃に4h加熱した。反応混合物をRTに冷却し、水でクェンチした後、EtOAc(3x)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、粗生成物を得、(ヘキサン中EtOAcの33%から50%への勾配で溶出する)フラッシュクロマトグラフィーで精製して、3−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾニトリルを白色の固体として得た。LC−MS B:t
R=0.62min;[M+H]
+=185.16。
【0202】
工程2:4M aq.NaOH(10mL、40.2mmol)を、3−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾニトリル(1.48g、8.04mmol)をMeOH(15mL)中に溶解したRTの溶液に添加し、得られた混合物を90℃に50h加熱した。反応混合物をRTに冷却し、水で希釈した後、有機溶媒を真空除去した。残った水相を1M aq.HClで酸性化し、EtOAc(3x)で抽出した。有機相を合わせて塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、表題化合物を得、それをさらに精製することなく使用した。LC−MS B:t
R=0.50min;[M+H]
+=186.17。
【0203】
5−クロロ−4−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(E−28)
Cs
2CO
3(742mg、2.28mmol)、次いで1H−1,2,3−トリアゾール(0.1mL、1.71mmol)、Cu(I)I(13mg、0.068mmol)及びDMCDA(40μL、0.23mmol)を、2−ブロモ−5−クロロ−4−メチル−安息香酸メチルエステル(300mg、1.14mmol)をDMF(3mL)中に溶解したRTの溶液に、少しずつ添加した。得られた懸濁液を120℃に4h加熱した。反応混合物をRTに冷却し、2M aq.HClでクェンチし、EtOAc(3x)で抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、粗生成物を得、prep.HPLC(方法E)で精製して、表題化合物を薄黄色の固体として得た。LC−MS A:t
R=0.72min;[M(
35Cl)+H]
+=238.01。
【0204】
2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(E−29)
表題化合物を、2−ヨード−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリルから、E−27について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.68min;[M+H]
+=非イオン化;
1H NMR(DMSO) δ
H:12.01(m、1H)、8.20(m、2H)、8.10(s、2H)、7.95(m、1H)。
【0205】
構造1の3−ベンジルモルフォリンの合成のための一般的方法G
(2−フルオロ−5−ヨード−フェニル)−メタノール(G−6)
ボラン−THF錯体 1M soln.(94mL、94mmol)を、2−フルオロ−5−ヨード安息香酸(10g、37.6mmol)をTHF(60mL)中に懸濁した0℃の懸濁液に、アルゴン下で滴下し、添加完了後、反応混合物を70℃に2h加熱した。
反応混合物を0℃に冷却し、MeOHでクェンチし、5min撹拌した後、反応混合物を真空蒸発させた。残渣を2M aq.HClとMeOHの間で分画し、50℃にて30min撹拌した後、真空濃縮した。残った水相を水でさらに希釈し、DCM(3x)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し(Na
2SO
4)、ろ過し、真空蒸発させて、表題化合物を黄色の固体として得、それをさらに精製することなく使用した。LC−MS B:t
R=0.66min;[M+H+Na]
+=275.99;
1H NMR(DMSO) δ
H:7.77(dd、J
1=7.0Hz、J
2=2.3Hz、1H)、7.64(m、1H)、7.01(dd、J
1=10.1Hz、J
2=8.6Hz、1H)、5.38(t、J=5.8Hz、1H)、4.52(d、J=5.8Hz、2H)。
【0206】
上記の手順に従って、対応する市販のカルボン酸から製造したG−2型の中間体を、下記の表7に記載する。
【0208】
2−ブロモメチル−1−フルオロ−4−ヨード−ベンゼン(G−14)
三臭化リンのの1M DCM溶液(18.9mL、18.9mmol)を、(2−フルオロ−5−ヨード−フェニル)−メタノールG−6(9.52g、37.8mmol)をDCM(215mL)中に溶解した0℃の溶液に滴下し、得られた混合物を1h撹拌した後、水でクェンチした。層を分離し、水相をDCM(2x)で再抽出した。有機抽出物を合わせて塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、粗生成物を得、(ヘキサン中5%EtOAcで溶出する)フラッシュクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を白色の固体として得た。LC−MS B:t
R=0.92min;非イオン化;
1H NMR(DMSO) δ
H:7.93(dd、J
1=7.1Hz、J
2=2.3Hz、1H)、7.74(ddd、J
1=8.6Hz、J
2=4.9Hz、J
3=2.3Hz、1H)、7.10(dd、J
1=10.0Hz、J
2=8.7Hz、1H)、4.66(s、2H)。
【0209】
上記の手順に従って、対応するベンジルアルコールG−2から製造したG−3型の中間体を、下記の表8に記載する。
【0211】
2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−(2−フルオロ−5−ヨード−ベンジル)−マロン酸ジエチルエステル(G−22)
ジエチル(Boc−アミノ)マロネート(6.96g、25.3mmol、市販又はジエチルアミノマロネート塩酸塩の従来のBoc−保護により製造。)をDMF(7mL)中に溶解した溶液を、水素化ナトリウム(0.926g、23.2mmol)をDMF(45mL)中に溶解した0℃の懸濁液に、N
2下で滴下し、次いで、2−ブロモメチル−1−フルオロ−4−ヨード−ベンゼンG−14(6.62g、21.1mmol)をDMF(30mL)中に溶解した溶液を、懸濁液に添加した。得られた溶液をRTに温め、1h撹拌した。反応を水の添加によりクェンチし、混合物をDCM(3x)で抽出した。有機抽出物を合わせて塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、粗生成物を白色の固体として得、それをさらに精製することなく使用した。LC−MS B:t
R=1.05min;[M+H]
+=510.02。
【0212】
上記の手順に従って、対応する臭化ベンジルG−3から製造したG−4型の中間体を、下記の表9に記載する。
【0214】
rac−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(2−フルオロ−5−ヨード−フェニル)−プロピオン酸(G−30)
2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−(2−フルオロ−5−ヨード−ベンジル)−マロン酸ジエチルエステルG−22をEtOH(113mL)中に懸濁した懸濁液を40℃に加熱し、次いで、水(50mL)を添加し、撹拌容易なエマルジョンを得た。1M aq.NaOH(93mL)を注意深く添加し、反応混合物を100℃に16h加熱した。反応混合物をRTに冷却し、揮発物を真空除去した。残った水相をTBMEで1回抽出し、この抽出物を廃棄した。水層を25%aq.HClで酸性化し、TBME(2x)で抽出した。有機層を合わせて水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、粗生成物を得、(25%から50%への勾配のEtOAcのヘキサン溶液で溶出する)フラッシュクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を白色の固体として得た。LC−MS B:t
R=0.80min;[M−Me]
+=394.95。
【0215】
上記の手順に従って、対応するマロン酸誘導体G−4から製造したG−5型の中間体を、下記の表10に記載する。
【0217】
構造1の3−ベンジル モルフォリンの合成のための一般的方法H
rac−2−アミノ−3−(3−ヨード−フェニル)−2−メチル−プロピオン酸エチルエステル(H−5)
工程1:DL−アラニンエチルエステル塩酸塩(10g、65.1mmol)をDCM(150mL)中に懸濁した懸濁液を、2M aq.NaOHで洗浄し、層を分離した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、ろ液を0℃に冷却した後、MgSO
4水和物(11.3g)、次いでピバルアルデヒド(7.72g、89.6mmol)を添加し、得られた混合物をRTに温め、16h撹拌した。反応混合物をろ過し、真空蒸発させて、rac−エチル2−((2,2−ジメチルプロピリデン)アミノ)プロパノエートを得、それをさらに精製することなく使用した。
【0218】
工程2:3−ヨードベンジルブロミド(14.4g、48.6mmol)を、上記のrac−エチル2−((2,2−ジメチルプロピリデン)アミノ)プロパノエート(10g、48.6mmol)をトルエン(100mL)中に溶解したRTの溶液に、アルゴン下で添加し、得られた混合物を−10℃に冷却した後、KO
tBu(10.9g、97.2mmol)を少しずつ添加した。反応混合物を0℃にて4h撹拌した後、水でクェンチした。トルエンを真空蒸発させ、残った水相をEtOAC(3x)で抽出した。有機抽出物を合わせてNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。残渣を1M aq.HCl中で一晩撹拌した後、LCMSにより所望の生成物であることが示された。EtOAcを添加し、混合物を30min撹拌した後、層を分離した。有機相を廃棄し、水相を2M aq.NaOHで塩基性化し、EtOAc(3x)で再抽出した。有機抽出物を合わせて
Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、表題化合物を得、それをさらに精製することなく使用した。LC−MS D:t
R=0.88min;[M+H+MeCN]
+=375.06。
【0219】
rac−2−アミノ−3−(3−ヨード−フェニル)−2−メチル−プロパン−1−オール(H−6)
BH
3−THF錯体をTHF(9mL、9mmol)中に溶解した1M soln.を、rac−2−アミノ−3−(3−ヨード−フェニル)−2−メチル−プロピオン酸エチルエステルH−5(1.2g、3.6mol)をTHF(10mL)中に溶解した0℃の溶液に、アルゴン下で滴下し、得られた混合物を0℃にて5min撹拌した後、RTに温め、一晩撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、MeOHでクェンチした後、真空蒸発させた。残渣を2M aq.HClとTBMEの間で分画し、30min撹拌した。相を分離し、水相をTBME(2x)で再抽出し、有機抽出物を合わせて廃棄した。水層を2M aq.NaOHで塩基性化し、DCM(3x)で再抽出した。合わせたDCM抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、表題化合物を白色の固体として得た。LC−MS D:t
R=0.74min;[M+H+MeCN]
+=333.02。
【0220】
rac−2−クロロ−N−[1−ヒドロキシメチル−2−(3−ヨード−フェニル)−1−メチル−エチル]−アセタミド(H−7)
NaOH 1M aq.soln.(10mL)、次いでNaOH32%(270μL)を、rac−2−アミノ−3−(3−ヨード−フェニル)−2−メチル−プロパン−1−オールH−6(850mg、2.92mmol)をDCM(10mL)中に溶解した0℃の溶液に添加した。10min後、クロロアセチルクロリド(261mL、3.21mmol)をDCM(10mL)中に溶解した溶液を、温度を5℃未満に維持しながら、反応混合物に滴下した。得られた懸濁液を35℃に30min加熱した後、生成物の生成が完了したのをLCMSで確認した。層を分離し、水層をDCM(2x)で抽出した。有機抽出物を合わせて塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、表題化合物を得、それをさらに精製することなく使用した。LC−MS A:t
R=0.79min;[M(
35Cl)+H]
+=367.91。
【0221】
rac−5−(3−ヨード−ベンジル)−5−メチル−モルフォリン−3−オン(H−8)
rac−2−クロロ−N−[1−ヒドロキシメチル−2−(3−ヨード−フェニル)−1−メチル−エチル]−アセタミドH−7(1.0g、2.7mmol)をTHF(13mL)中に溶解したものを、KO
tBu(6.8mL、6.8mmol、1MのTHFsoln.)のRTの溶液に、アルゴン下で滴下し、反応混合物を20min撹拌した。反応を1M aq.HClでクエンチし、水で希釈し、真空濃縮した。残った水相をDCM(3x)で抽出し、有機抽出物を合わせてNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、表題化合物を得、それをさらに精製することなく使用した。LC−MS A:t
R=0.75min;[M+H+MeCN]
+=373.02。
【0222】
rac−5−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(H−9)
DMCDA(85μL、0.538mmol)、次いで1H−1,2,3−トリアゾール(0.31mL、5.38mmol)を、rac−5−(3−ヨード−ベンジル)−5−メチル−モルフォリン−3−オンH−8(890mg、2.69mmol)、Cs
2CO
3(1.75g、5.38mmol)及びCuI(77mg、0.40mmol)をDMF(5mL)中で混合した混合物に、アルゴン下で添加し、得られた青色の懸濁液を120℃に18h加熱した。反応混合物をRTに冷却した後、水でクェンチし、セライト上でろ
過して水及びDCMでリンスした。層を分離し、水相をDCM(2x)で再抽出した。有機抽出物を合わせて塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。粗生成物を(ヘキサン中EtOAcの75%から100%への勾配で溶出する)フラッシュクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を薄茶色の固体として得た。LC−MS A:t
R=0.69min;[M+H]
+=273.21。
【0223】
rac−3−メチル−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン(H−10)
表題化合物を、H−9から、A−12について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.55min;[M+H]
+=259.07。
【0224】
構造1の3−ベンジルモルフォリンの合成のための一般的方法I
(R)−3−オキソ−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(I−5)
Boc
2O(1.79g、8.19mmol)を、(R)−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−3−オン A−13(1.06g、4.09mmol)とDMAP(51mg、0.41mmol)をEt
3N:MeCN、3:1(16mL)中に溶解したRTの溶液に、アルゴン下で一度に添加し、得られた混合物を1.5h撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、分液漏斗に移し、3%aq.HCl、sat.aq.NaHCO
3及び塩水で連続的に洗浄した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、表題化合物を得、それをさらに精製することなく使用した。LC−MS B:t
R=0.81min;[M+H−Boc]
+=259.17。
【0225】
[(R)−2−(2−オキソ−プロポキシ)−1−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(I−6)MeLi(3.6mL、5.82mmol)の1.6M Et
2O溶液を、(R)−3−オキソ−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル I−5(1.49g、4.16mmol)をTHF(15mL)中に溶解した−78℃の溶液に滴下し、得られた混合物を−78℃にて3h撹拌した。反応混合物をsat.aq.NH
4Clでクェンチし、RTに温め、溶媒を真空除去した。残った水層をEtOAc(3x)で抽出し、有機抽出物を合わせて塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。粗生成物を(ヘキサン中の20%〜50%EtOAcで溶出する)フラッシュクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を黄色の固体として得た。LC−MS B:t
R=0.81min;[M+H−Boc]
+=259.17。
【0226】
(3R,5R)−3−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン(I−7)及び(3S,5R)−3−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン(I−8)
工程1:[(R)−2−(2−オキソ−プロポキシ)−1−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(I−6)(500mg、1.34mmol)を、TFA(5mL)中に0℃にて溶解し、1h撹拌した。反応混合物を真空蒸発させ、工程2で直接使用した。
【0227】
工程2:上記のBocを切断した中間体をMeOH(10mL)中に溶解し、0℃に冷却した。次いで、水素化ホウ素ナトリウム(52mg、1.37mmol)を添加し、得られた混合物を1h撹拌した。反応混合物を水でクェンチし、溶媒を真空蒸発させた。残った水相をDCMで1回抽出し、この抽出物を廃棄した。水層を5M aq.NaOHで塩基性化し、DCM(3x)で再抽出した。塩基性有機抽出物を合わせて塩水で洗浄し、
Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、粗生成物を得、(DCM:MeOH、95:5で溶出する)フラッシュクロマトグラフィーで精製して、第1の表題化合物を無色のオイルとして得た。LC−MS A:t
R=0.55min;[M+H]
+=259.20。引き続き溶出させることで、第2の表題化合物(主生成物)を無色のオイルとして得た。LC−MS A:t
R=0.54min;[M+H]
+=259.21。
【0228】
構造1の3−ベンジルモルフォリンの合成のための一般的方法J
(R)−N−[(R)−1−(3−ヨード−ベンジル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−クロロ−プロピオンアミド及び(S)−N−[(R)−1−(3−ヨード−ベンジル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−クロロ−プロピオンアミド(J−5)
表題化合物を、A−8及びrac−2−クロロプロパノイルクロリドから、H−7について記載された手順と同様に、ジアステレオマーの混合物として製造した。LC−MS A:t
R=0.76min;[M(
35Cl)+H]
+=367.98。
【0229】
(2R,5R)−5−(3−ヨード−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン−3−オン(J−6)
表題化合物を、J−5から、H−8について記載された手順と同様に、単一のcis−立体異性体として製造した。LC−MS A:t
R=0.76min;[M+H+MeCN]
+=373.04。
【0230】
(2R,5R)−2−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(J−7)及び(2S,5R)−2−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(J−8)
表題化合物を、J−6から、H−9について記載された手順と同様に製造した。J−7 LC−MS A:t
R=0.69min;[M+H]
+=273.11。J−8(副生成物) LC−MS A:t
R=0.70min;[M+H]
+=273.14。
【0231】
(2R,5R)−2−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン(J−9)
表題化合物を、J−7から、A−12について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.57min;[M+H]
+=259.07。
【0232】
(2S,5R)−2−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン(J−10)
表題化合物を、J−8から、A−12について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.55min;[M+H]
+=259.07。
【0233】
(2R,5R)−2−エチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン(J−11)
表題化合物を、A−8及びrac−2−クロロブタノイルクロリドから、J−9について記載された反応シークエンスと同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.59min;[M+H]
+=273.17。
【0234】
(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン(J−12)
表題化合物を、(R)−2−アミノ−3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(Chiral Quest)又はG−30から、J−9の製造について記載された反応シークエンスと同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.57min;[M+H]
+=277.11。
【0235】
(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン(J−13)
表題化合物を、(R)−2−アミノ−3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(Chiral Quest)から、J−9及びA−16の製造について記載された反応シークエンスと同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.50min;[M+H+MeCN]
+=318.14。
【0236】
(2R,5R)−2−メチル−5−(3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン塩酸塩(J−14)
表題化合物を、A−8及びrac−2−クロロプロパノイルクロリドから、B−18の製造について記載された反応シークエンスと同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.53min;[M+H]
+=270.14。
【0237】
(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン塩酸塩(J−15)
表題化合物を、(R)−2−アミノ−3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(Chiral Quest)及びrac−2−クロロプロパノイルクロリドから、B−18の製造について記載された反応シークエンスと同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.56min;[M+H]
+=288.24。
【0238】
(2R,5R)−5−(2−フルオロ−5−ピリダジン−3−イル−ベンジル)−2−メチル−モルフォリン塩酸塩(J−16)
表題化合物を、(R)−2−アミノ−3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(Chiral Quest)及びrac−2−クロロプロパノイルクロリドから、2−ブロモピリミジンを3−ブロモピリダジンヒドロブロミドで置き換えて、B−18の製造について記載された反応シークエンスと同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.52min;[M+H]
+=288.25。
【0239】
構造1の3−ベンジルモルフォリンの合成のための一般的方法K
[(R)−1−ヒドロキシメチル−2−(3−ヨード−フェニル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(K−9)
Boc−3−ヨード−D−フェニルアラニン(6.32g,16.2mmol)と4−メチル−モルフォリン(1.87mL、17mol)をTHF(13mL)中に溶解したものを、イソブチルクロロギ酸エステル(2.22mL、17mmol)をTHF(13mL)中に溶解した−15℃の溶液に滴下し、得られた懸濁液を1h撹拌した。冷反応混合物をろ過し、フィルターケークをTHFでリンスした。ろ液を、NaBH
4(0.92g、24.2mmol)をジメチルアセタミド(7mL)中に溶解した0℃の溶液に滴下し、得られた懸濁液をRTに温め、1h撹拌した。反応混合物を0℃に戻るまで冷却し、1M aq.クエン酸でクェンチした。水をさらに添加し、混合物を真空濃縮した。残った水相を1M aq.HClで酸性化した後、ろ過した。フィルターケークを水でリンスし、HV下で乾燥して、表題化合物をオレンジ色の固体として得、それをさらに精製することなく使用した。LC−MS A:t
R=0.84min;[M−Me]
+=362.93。
【0240】
[(R)−1−ホルミル−2−(3−ヨード−フェニル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(K−10)
[(R)−1−ヒドロキシメチル−2−(3−ヨード−フェニル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル K−9(5.32g、14.1mmol)をDCM(100mL)中に溶解したものを、DMP(6.78g、15.5mmol)をDCM(4
0mL)中に懸濁したRTの懸濁液に滴下し、得られた混合物を1.5h撹拌した。反応を20%aq.NaHCO
3及び10%aq.Na
2S
2O
3でクェンチし、1h撹拌した。層を分離し、水層をDCM(2x)で抽出した。有機抽出物を合わせて1M aq.HCl、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。続いて、粗生成物を少量のDCMで粉砕して、表題化合物をオレンジ色の固体として得た。LC−MS A:t
R=0.87min;[M+H]
+=非イオン化。
【0241】
[(1R,2S)−2−ヒドロキシ−1−(3−ヨード−ベンジル)−プロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル及び[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−(3−ヨード−ベンジル)−プロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(K−11)
メチルマグネシウムブロミドの3.0M Et
2Osoln.(8.4mL、25.2mmol)を、[(R)−1−ホルミル−2−(3−ヨード−フェニル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル K−10(4.72g、12.6mmol)をTHF(100mL)中に溶解した−78℃の溶液に滴下し、得られた混合物を0℃に温め、15min撹拌した。反応をsat.aq.NH
4Clでクェンチし、揮発物を真空除去した。残った水相をDCM(3x)で抽出し、有機抽出物を合わせて塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。粗生成物を(ヘキサン中の25%〜50%EtOAcで溶出する)フラッシュクロマトグラフィーで精製して、表題化合物をジアステレオマーの〜1:1混合物として得た。LC−MS A:t
R=0.88min;[M+H]
+=376.97。
【0242】
(2S,3R)−3−アミノ−4−(3−ヨード−フェニル)−ブタン−2−オール塩酸塩及び(2R,3R)−3−アミノ−4−(3−ヨード−フェニル)−ブタン−2−オール塩酸塩(K−12)
表題化合物を、K−11から、A−7について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.55min;[M+H+MeCN]
+=333.10。
【0243】
2−クロロ−N−[(1R,2S)−2−ヒドロキシ−1−(3−ヨード−ベンジル)−プロピル]−アセタミド及び2−クロロ−N−[(1R,2R)−2−ヒドロキシ−1−(3−ヨード−ベンジル)−プロピル]−アセタミド(K−13)
表題化合物を、K−12及びクロロアセチルクロリドから、H−7について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.75min;[M(
35Cl)+H]
+=367.91。
【0244】
(5R,6S)−5−(3−ヨード−ベンジル)−6−メチル−モルフォリン−3−オン及び(5R,6R)−5−(3−ヨード−ベンジル)−6−メチル−モルフォリン−3−オン(K−14)
表題化合物を、K−13から、H−8について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.76min;[M+H+MeCN]
+=372.92。
【0245】
(5R,6R)−6−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−3−オン及び(5R,6S)−6−メチル−5−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−3−オン(K−15及びK−16)
表題化合物を、K−14から、H−9について記載された手順と同様に製造し、続いて、2つのジアステレオマーを、(EtOAcが50%から70%への勾配のヘキサン溶液で溶出する)フラッシュクロマトグラフィーで分離した。K−15又はK−16 LC−MS A:t
R=0.70min;[M+H]
+=273.18。K−16又はK−15 LC−MS A:t
R=0.69min;[M+H]
+=273.27。
【0246】
(2R,3R)−2−メチル−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン(K−17)
表題化合物を、K−15又はK−16から、A−12について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.55min;[M+H]
+=259.21又はt
R=0.56min;[M+H]
+=259.30。
【0247】
(2S,3R)−2−メチル−3−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン(K−18)
表題化合物を、K−16又はK−15から、A−12について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.56min;[M+H]
+=259.30又はt
R=0.55min;[M+H]
+=259.21。
【0248】
式(I)の実施例化合物の合成のための一般的方法L
rac−{3−[4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジル]−モルフォリン−4−イル}−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン(L−3)
表題化合物を、rac−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(3−ヨード−4−メチル−フェニル)−プロピオン酸 G−36から、D−8の製造について記載された反応シークエンスと同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.96min;[M+H]
+=489.12。
【0249】
rac−{3−[4−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジル]−モルフォリン−4−イル}−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン(L−4)
表題化合物を、rac−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(4−クロロ−3−ヨード−フェニル)−プロピオン酸 G−37から、D−8の製造について記載された反応シークエンスと同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.93min;[M(
35Cl)+H]
+=508.96。
【0250】
実施例化合物11〜54
式(I)の実施例化合物の合成のための一般的方法F−1
TBTU(34mg、0.11mmol)を、必要な酸2(0.1mmol)及びDIPEA(25μL、0.15mmol)をDMF(0.5mL)中に溶解したRTの溶液に添加し、5min撹拌した後、所要のアミン1の遊離塩基又はHCl塩(0.1mmol)及びDIPEA(25μL、0.15mmol)をDMF(0.5mL)中に溶解した溶液を添加した。得られた混合物を、4日間撹拌した後、prep.HPLC(方法F)で直接精製して、所望の生成物を得た。
【0251】
式(I)の実施例化合物の合成のための一般的方法F−2
カルボン酸2の対応する酸塩化物(0.11mmol)をMeCN(0.5mL)中に溶解した新たに調製した溶液を、所要のアミン1の遊離塩基又はHCl塩(0.1mmol)及びEt
3N(0.2mmol)をMeCN(0.5mL)中に溶解した溶液に添加し、得られた混合物を、RTにて4日間撹拌した。続いて、反応混合物をprep.HPLC(方法F)で直接精製して、所望の生成物を得た。一般的方法F−2により製造された実施例化合物は、実施例68〜74を含む。
【0252】
上記の通りに製造された対応するアミン1及び上記の通りに製造された対応するカルボン酸2から、上記の方法F−1及びF−2に従って製造した実施例化合物を、下記の表11及び12に記載する。
【0258】
実施例化合物55:
[(R)−3−(4−ヒドロキシ−3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン
三臭化ホウ素の1M DCMsoln.(0.8mL、0.8mmol)を、[(R)−3−(4−メトキシ−3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン 実施例5(72mg、0.16mmol)をDCM(5mL)中に溶解した−78℃の溶液に添加し、添加完了後、反応混合物をRTに温め、6h撹拌した。反応をsat.aq.NaHCO
3でクェンチし、層を分離した。水層をDCM(2x)で抽出し、有機抽出物を合わせてNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。粗生成物をprep.HPLC(方法F)で精製して、表題化合物を白色の固体として得た。LC−MS D:t
R=0.80min;[M+H]
+=443.03。
【0274】
【表31】
*まずラセミ体として製造し、続いてprep.キラルHPLCにより分離
【0275】
実施例化合物192〜194
実施例192:[(R)−3−(4−メチル−3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン
表題化合物を、L−3から、実施例5について記載された手順と同様に製造し、prep.キラルHPLCで単離した。LC−MS A:t
R=0.79min;[M+H]
+=441.09。
【0276】
実施例193:[(R)−3−(4−メチル−3−チアゾール−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン
表題化合物を、L−3から、実施例8について記載された手順と同様に製造し、prep.キラルHPLCで単離した。LC−MS A:t
R=0.86min;[M+H]
+=446.10。
【0277】
実施例194:[(R)−3−(4−クロロ−3−ピリミジン−2−イル−ベンジル)−モルフォリン−4−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン
表題化合物を、L−4から、実施例5について記載された手順と同様に製造し、prep.キラルHPLCで単離した。LC−MS D:t
R=0.81min;[M+H]
+=461.07。
【0280】
参照化合物1:[(S)−2−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−ピロリジン−1−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン
工程1:(S)−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−c][1,2,3]オキサチアゾール1,1−ジオキシドを、市販のL−プロリノールから、US5,130,432において実施例2について記載された手順に従って製造した。
1H NMR(CDCl
3) δ
H:4.58(dd、J
1=8.6Hz、J
2=6.9Hz、1H)、4.30(m、1H)、4.07(dd、J
1=8.7Hz、J
2=6.0Hz、1H)、3.72(m、1H)、3.30(dt、J
1=11.2Hz、J
2=7.1Hz、1H)、2.21(m、1H)、1.99(m、2H)、1.85(m、1H)。
【0281】
工程2:(S)−2−(3−ヨード−ベンジル)−ピロリジンを、1,3−ジヨードベンゼン及び(S)−テトラヒドロ−ピロロ[1,2−c][1,2,3]オキサチアゾール1,1−ジオキシドから、US5,130,432において実施例4について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.57min;[M+H]
+=287.99。
【0282】
工程3:(S)−2−(3−ヨード−ベンジル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、(S)−2−(3−ヨード−ベンジル)−ピロリジンから、B−6について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=1.02min;[M+H]
+=387.91。
【0283】
工程4:(S)−2−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、(S)−2−(3−ヨード−ベンジル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及び1H−1,2,3−トリアゾールから、A−13について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.97min;[M+H−
tBu]
+=273.16。
【0284】
工程5:2−(3−(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−フェニル)−2H−[1,2,3]トリアゾール塩酸塩を、(S)−2−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから、A−7について記載された手順と同様に製造した。LC−MS A:t
R=0.55min;[M+H]
+=229.19。
【0285】
工程6:表題化合物を、2−(3−(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−フェニル)−2H−[1,2,3]トリアゾール塩酸塩及び2−(2H−1,2,3−トリアゾ
ール−2−イル)安息香酸E−2から、B−28について記載された手順に従って製造した。LC−MS D:t
R=0.92min;[M+H]
+=400.19。
【0286】
参照化合物2:(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(S)−2−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−ピロリジン−1−イル]−メタノン
表題化合物を、2−(3−(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−フェニル)−2H−[1,2,3]トリアゾール塩酸塩及び5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸E−3から、B−28について記載された手順に従って製造した。LC−MS D:t
R=0.96min;[M+H]
+=414.21。
【0287】
参照化合物3:[(S)−2−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−ピペリジン−1−イル]−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−メタノン
工程1:(S)−2−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステルを、市販の(S)−1−((ベンジルオキシ)カルボニル)ピペリジン−2−カルボン酸から、A−8について記載された手順に従って製造した。LC−MS B:t
R=0.67min;[M+H]
+=250.24。
【0288】
工程2:(S)−1−ピペリジン−2−イル−メタノール;(S)−2−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル(4.33g、17mmol)をMeOH(50mL)中の溶解したものを、アルゴンで5min脱気した後、10%パラジウム/活性炭(185mg、1mol%)を添加し、次いで、アルゴン雰囲気を水素(水素を反応混合物中に5min通した。)で置き換えた。反応混合物をRTにて4h撹拌した後、混合物を、セライトのパッド上でろ過し、追加のMeOHで洗浄し、ろ液を真空蒸発させた。粗生成物を薄黄色のオイルとして得、それをさらに精製することなく用いた。LC−MS B:t
R=0.12min;[M+H]
+=116.22。
【0289】
工程3:(S)−ヘキサヒドロ−[1,2,3]オキサチアゾロ[3,4−a]ピリジン1,1−ジオキシドを、(S)−1−ピペリジン−2−イル−メタノールから、US5,130,432において実施例2について記載された手順と同様に製造した。
1H NMR(CDCl
3) δ
H:4.60(m、1H)、4.21(m、1H)、3.62(m、1H)、3.47(m、1H)、2.81(m、1H)、1.90(m、3H)、1.67(m、1H)、1.39(m、2H)。
【0290】
工程4:(S)−2−(3−ヨード−ベンジル)−ピペリジンを、1,3−ジヨードベンゼン及び(S)−ヘキサヒドロ−[1,2,3]オキサチアゾロ[3,4−a]ピリジン1,1−ジオキシドから、US5,130,432において実施例4について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=0.54min;[M+H]
+=302.07。
【0291】
工程5:(S)−2−(3−ヨード−ベンジル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、(S)−2−(3−ヨード−ベンジル)−ピペリジンから、B−6について記載された手順と同様に製造した。LC−MS B:t
R=1.08min;[M−Me]
+=386.86。
【0292】
工程6:(S)−2−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、(S)−2−(3−ヨード−ベンジル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及び1H−1,2,3−トリアゾールから、A−13について記載された手順と同様に製造した。LC−MS
C:t
R=1.05min;[M+H−
tBu]
+=287.08。
【0293】
工程7:(S)−2−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−ピペリジン塩酸塩を、(S)−2−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから、A−7について記載された手順と同様に製造した。LC−MS C:t
R=0.90min;[M+H]
+=243.17。
【0294】
工程8:表題化合物を、(S)−2−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−ピペリジン塩酸塩及び2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸E−2から、B−28について記載された手順に従って製造した。LC−MS D:t
R=0.91min;[M+H]
+=414.05。
【0295】
参照化合物4:(5−メチル−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−[(S)−2−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−ピペリジン−1−イル]−メタノン
表題化合物を、(S)−2−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ベンジル)−ピペリジン塩酸塩及び5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸E−3から、B−28について記載された手順に従って製造した。LC−MS
D:t
R=0.94min;[M+H]
+=427.92。
【0296】
II. 生物学的アッセイ
両オレキシン受容体に対する拮抗活性を、下記の手順を用いて各実施例化合物について測定した:
イン ヴィトロ アッセイ:細胞内カルシウムの測定:
ヒトオレキシン−1受容体及びヒトオレキシン−2受容体を発現しているチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞をそれぞれ300μg/mLのG418、100U/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシン及び10%熱不活性化牛胎児血清(FCS)を含む培地(L−グルタミン含有HAM F−12)で培養する。予め、ハンクス平衡塩溶液(HBSS)に溶解した1%ゼラチンで被覆した384穴の黒色の透明底の滅菌プレート(Greiner)に1穴当り20、000個の細胞を播種する。播種したプレートは、5%のCO
2下、37℃で一晩インキュベートする。
【0297】
作働薬のヒトオレキシン−Aを、MeOH:水(1:1)中に溶解した1mM保存溶液として調製し、アッセイでの使用に際しては、0.1%牛血清アルブミン(BSA)、0.375g/LのNaHCO
3及び20mMのHEPESを含むHBSSで、3nMの最終濃度に希釈する。
【0298】
拮抗薬はDMSO中に溶解したに10mMの保存溶液として調製したのち、384穴のプレート中で、DMSOを用いて、次いで、0.1%牛血清アルブミン(BSA)、0.375g/LのNaHCO
3及び20mMのHEPESを含むHBSS中に希釈液を移すことにより希釈する。アッセイ当日に、染色バッファー50mL(1%のFCS、20mMのHEPES、0.375g/LのNaHCO
3、5mMのプロベネシド(シグマ)及び3μMの蛍光カルシウム指示薬のfluo-4AM(10%のプルロン酸を含むDMSO中に溶解した1mM保存溶液)(モルキュラープローブス社製)を含むHBSS)を各ウェルに添加する。その384穴セルプレートを37℃で50分間、5%CO
2下でインキュベートし、続いて、測定前に、30分間、RTにて平衡化する。
【0299】
蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPRテトラ、Molecular Devices)内で、各ウェル10μLの容量の拮抗薬をプレートに添加し、120分間イン
キュベートし、最後に各ウェル10μLの作働薬を加える。各ウェルの蛍光を1秒間隔で測定し、各蛍光ピークの高さを、拮抗薬をビークルに代えた3nMのオレキシン−Aによって誘発される蛍光ピークの高さと比較する。IC
50値(作働薬による反応を50%抑制するために必要とされる化合物の濃度)を測定し、そして同じプレート上の対照化合物(a on−plate reference compound)について得られたIC
50値を用いて標準化してもよい。最適化条件は、ピペット操作のスピード及び細胞分裂レジメの調整により確立した。算出されるIC
50値は、各日の細胞アッセイ操作により変動する。この種の変動は、当業者に既知である。同一の化合物についてIC
50値を数回求めた場合は、その相乗平均を示す。実施例化合物の拮抗活性を表13及び14に示す。
【0303】
CYP3A4阻害試験
CYP3A4阻害試験は、ヒト肝ミクロソームを用い、テストステロンの6β位水酸化反応をP450アイソフォームの特異マーカーとして行った。最終濃度40μMの
14C−テストステロンを、0.3mg/mLのヒト肝ミクロソームと共に、100mMリン酸緩衝液(pH7.4)中で全量150μLとして、96穴プレートにて、エッペンドルフサーモミキサーにより37℃、400rpmでインキュベートした。1.0μLの150倍濃度とした化合物のDMSO保存溶液を、阻害薬の最終濃度が0、0.1、0.5、1.0、5.0、10、25及び50μMとなるよう添加した。反応は、グルコース6リン酸デヒドロゲナーゼを含む15μLのNADPH再生系を加えることで開始し、7分後に75μLのメタノールにより停止した。465g、4℃で20分間遠心分離した後、上清の50μLを下記の方法によるHPLCに供した。アッセイにおいて、阻害薬を除くDMSOの総濃度は、コントロールを含めて1%であった。
【0304】
これに並行して、CYP3A4活性の基準阻害薬として、ニカルジピンを最終濃度が0、0.1、0.5、1.0、5.0、10、25及び50μMとなるよう用いた実験行った。ニカルジピンの保存溶液はDMSOで調製した。
【0305】
テストステロン及び6β−ヒドロキシテストステロンのクロマトグラフィーによる分離は、Phenomenex Luna C18(2)カラム(5μm、2.0×10mm)を用い、流速0.6mL/min、RTにて行った。移動相は1%ギ酸水溶液(A相)及びメタノール(B相)とし、勾配法を用い、合計ランタイムは0.9分とした。このクロマトグラフィー条件を用いたところ、6β−ヒドロキシ代謝物の保持時間は0.6分であった。
【0306】
6β−ヒドロキシテストステロンの定量は、陽イオンモードのイオンスプレーインターフェースを備えた四重極質量分析計を用いて行った。質量検出器のパラメータ設定は次のとおりである:キャピラリー電圧5kV、補助ガス40psi、衝突ガス3mTorr、
移動キャピラリー温度420℃。6β−ヒドロキシテストステロンに対して用いた質量移行(mass transition)は、スキャン時間30msで305.1から269.3であった。
【0307】
本発明の化合物について、上記のCYP3A4阻害試験において試験を行い、参照化合物及び特定の実施例化合物の阻害値を表15に示す。
【0310】
経口投与後の脳及び全身における濃度の測定:
脳透過性を評価するため、雄のウィスター系ラット(n=3)に経口投与(100mg/kg)してから1h又は3h(若しくはその他の時間)後に、血漿([P])及び脳([B])における化合物の濃度を測定した。化合物は、100%PEG400、又はPEG400/0.5%MC(10%/90%)のいずれかと共に処方した。試料は、個体ごとに同じ時間(±5min)に採取した。血液は、尾静脈から抗凝結剤としてEDTAを入れた容器に採取し、遠心分離して血漿を得た。脳は、10mLの0.9%NaClで心灌流した後に採取し、等量の冷リン酸緩衝液(pH7.4)と共にホモジナイズした。すべての試料をMeOHで抽出し、LC−MS/MSで分析した。濃度は、検量線を用いて求めた。3匹のラット間での個体間変動は限定的であった。上記で試験した本発明の具体的な化合物は、以下の表16に示す脳内濃度([B])を示した。なお、実施例11−37及び94の化合物は、100%PEGと共に処方し、3時間後に採取を行った。下記のその他の実施例は、PEG400/0.5%MC(10%/90%)と共に処方し、1時間後に採取を行った。