特許第5718697号(P5718697)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5718697画像読取装置、その制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5718697
(24)【登録日】2015年3月27日
(45)【発行日】2015年5月13日
(54)【発明の名称】画像読取装置、その制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20150423BHJP
   H04N 1/21 20060101ALI20150423BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20150423BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20150423BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20150423BHJP
【FI】
   H04N1/00 C
   H04N1/00 107Z
   H04N1/21
   G06F3/12 B
   B41J29/38 Z
   G03G21/00 370
【請求項の数】8
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2011-66497(P2011-66497)
(22)【出願日】2011年3月24日
(65)【公開番号】特開2012-205008(P2012-205008A)
(43)【公開日】2012年10月22日
【審査請求日】2014年3月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000104652
【氏名又は名称】キヤノン電子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(72)【発明者】
【氏名】影山 智明
【審査官】 鈴木 明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−089359(JP,A)
【文献】 特開2010−220108(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
H04N 1/21
G06F 3/12
B41J 29/38
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取って画像データを出力する読取手段と、
該読取手段によって読み取られた画像データが外部装置に送信されるまで、該画像データを一時的に記憶する記憶手段と、
前記原稿上の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した場合に前記記憶手段の空き容量が所定値以上有るか否かを判定するための該所定位置を特定する特定手段と、
前記原稿の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した時点において前記所定値以上の空き容量が前記記憶手段に有るか否かを判定する容量判定手段と、
前記容量判定手段によって前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が有ると判定された場合には、後処理を実行し、前記容量判定手段によって前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が無いと判定された場合には、前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が確保されるまで前記後処理の実行を待機する後処理制御手段と
前記読取手段によって読み取られている原稿上の指定された位置に印刷を行うインプリント手段と
を備え
前記後処理制御手段は、
前記後処理として、前記インプリント手段によって印刷を実行させることを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
原稿を読み取って画像データを出力する読取手段と、
該読取手段によって読み取られた画像データが外部装置に送信されるまで、該画像データを一時的に記憶する記憶手段と、
前記原稿上の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した場合に前記記憶手段の空き容量が所定値以上有るか否かを判定するための該所定位置を特定する特定手段と、
前記原稿の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した時点において前記所定値以上の空き容量が前記記憶手段に有るか否かを判定する容量判定手段と、
前記容量判定手段によって前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が有ると判定された場合には、後処理を実行し、前記容量判定手段によって前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が無いと判定された場合には、前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が確保されるまで前記後処理の実行を待機する後処理制御手段と
を備え、
前記後処理制御手段は、前記後処理として、前記読取手段によって原稿に形成されたバーコードを読み取らせることを特徴とする画像読取装置。
【請求項3】
前記所定値は、前記読取手段が読み取っている原稿の残りの領域を読み取って出力される画像データに相当する空き容量を示す値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記後処理制御手段は、前記後処理の実行を待機する間、前記読取手段による原稿の読み取りと、前記原稿の搬送とを停止させることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記特定手段は、ユーザ入力を受け付ける手段を備え、該ユーザ入力に従って前記所定位置を特定することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像読取装置。
【請求項6】
原稿を読み取って画像データを出力する読取手段と、該読取手段によって読み取られた画像データが外部装置に送信されるまで該画像データを一時的に記憶する記憶手段と、前記読取手段によって読み取られている原稿上の指定された位置に印刷を行うインプリント手段とを備える画像読取装置の制御方法であって、
特定手段が、原稿上の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した場合に前記記憶手段の空き容量が所定値以上有るか否かを判定するための該所定位置を設定する設定ステップと、
容量判定手段が、前記原稿の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した時点において前記所定値以上の空き容量が前記記憶手段に有るか否かを判定する容量判定ステップと、
後処理制御手段が、前記容量判定ステップにおいて前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が有ると判定された場合には、後処理として前記インプリント手段によって印刷を実行し、前記容量判定ステップにおいて前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が無いと判定された場合には、前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が確保されるまで前記後処理の実行を待機する後処理制御ステップと
を実行することを特徴とする画像読取装置の制御方法。
【請求項7】
原稿を読み取って画像データを出力する読取手段と、該読取手段によって読み取られた画像データが外部装置に送信されるまで該画像データを一時的に記憶する記憶手段とを備える画像読取装置の制御方法であって、
特定手段が、原稿上の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した場合に前記記憶手段の空き容量が所定値以上有るか否かを判定するための該所定位置を設定する設定ステップと、
容量判定手段が、前記原稿の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した時点において前記所定値以上の空き容量が前記記憶手段に有るか否かを判定する容量判定ステップと、
後処理制御手段が、前記容量判定ステップにおいて前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が有ると判定された場合には、後処理として前記読取手段によって原稿に形成されたバーコードを読み取らせることを実行し、前記容量判定ステップにおいて前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が無いと判定された場合には、前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が確保されるまで前記後処理の実行を待機する後処理制御ステップと
を実行することを特徴とする画像読取装置の制御方法。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の画像読取装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿を搬送しながら原稿上の画像を読み取り、読み取った情報を外部機器に転送し記録する画像読取装置、その制御方法、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の画像読取装置では、画像読取中にホストPCがビジー状態になった時など、なんらかの原因で転送レートが落ちたり、データの受け渡しができなくなった場合には、これらの状態が回復するまで待機する間欠読取モードへ移行する。間欠読取モードでは、現行の搬送と、画像読取動作とが一時的に中断される。原稿の移動を中断・再開する際には、駆動系の加減速を行う必要がある。しかし、駆動系の加減速を行うと、原稿の搬送速度が一定でなくなり、画像の伸び縮みや歪み、ライン抜けの発生率が高まってしまう。そこで、特許文献1には、画像読取センサの同期信号を駆動系であるステッピングモータの駆動信号と同期させて、画像の伸び縮みやライン抜けや歪みを改善するような構成を有する画像読取装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−45236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術には以下に記載する問題がある。上記従来技術では、モータやギヤなどの駆動系のバックラッシュの影響で、原稿の搬送に振動が生じ、当該振動によって画像に伸び縮みや歪み、濃度差が生じてしまう。特に画像を読み取りながらその原稿に印字するインプリント機能をもった画像読取装置や、読み取った画像からバーコードなどを読み取る機能を有する画像読取装置では、印刷した内容が歪んでしまったり、バーコードが正確に読み取れないという問題がある。
【0005】
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、印刷品質や読取品質を低減させることなく、原稿の搬送や画像処理動作を一時的に中断する間欠動作を実現する画像読取装置、その制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために本発明は、画像読取装置であって、
原稿を読み取って画像データを出力する読取手段と、
該読取手段によって読み取られた画像データが外部装置に送信されるまで、該画像データを一時的に記憶する記憶手段と、
前記原稿上の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した場合に前記記憶手段の空き容量が所定値以上有るか否かを判定するための該所定位置を特定する特定手段と、
前記原稿の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した時点において前記所定値以上の空き容量が前記記憶手段に有るか否かを判定する容量判定手段と、
前記容量判定手段によって前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が有ると判定された場合には、後処理を実行し、前記容量判定手段によって前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が無いと判定された場合には、前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が確保されるまで前記後処理の実行を待機する後処理制御手段と
前記読取手段によって読み取られている原稿上の指定された位置に印刷を行うインプリント手段と
を備え、
前記後処理制御手段は、
前記後処理として、前記インプリント手段によって印刷を実行させることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために本発明は、画像読取装置であって、原稿を読み取って画像データを出力する読取手段と、
該読取手段によって読み取られた画像データが外部装置に送信されるまで、該画像データを一時的に記憶する記憶手段と、
前記原稿上の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した場合に前記記憶手段の空き容量が所定値以上有るか否かを判定するための該所定位置を特定する特定手段と、
前記原稿の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した時点において前記所定値以上の空き容量が前記記憶手段に有るか否かを判定する容量判定手段と、
前記容量判定手段によって前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が有ると判定された場合には、後処理を実行し、前記容量判定手段によって前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が無いと判定された場合には、前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が確保されるまで前記後処理の実行を待機する後処理制御手段と
を備え、
前記後処理制御手段は、前記後処理として、前記読取手段によって原稿に形成されたバーコードを読み取らせることを特徴とする。
【0007】
また、上記の目的を達成するために本発明は、原稿を読み取って画像データを出力する読取手段と、該読取手段によって読み取られた画像データが外部装置に送信されるまで該画像データを一時的に記憶する記憶手段と、前記読取手段によって読み取られている原稿上の指定された位置に印刷を行うインプリント手段とを備える画像読取装置の制御方法であって、
特定手段が、原稿上の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した場合に前記記憶手段の空き容量が所定値以上有るか否かを判定するための該所定位置を設定する設定ステップと、
容量判定手段が、前記原稿の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した時点において前記所定値以上の空き容量が前記記憶手段に有るか否かを判定する容量判定ステップと、
後処理制御手段が、前記容量判定ステップにおいて前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が有ると判定された場合には、後処理として前記インプリント手段によって印刷を実行し、前記容量判定ステップにおいて前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が無いと判定された場合には、前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が確保されるまで後処理の実行を待機する後処理制御ステップと
を実行することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために本発明は、原稿を読み取って画像データを出力する読取手段と、該読取手段によって読み取られた画像データが外部装置に送信されるまで該画像データを一時的に記憶する記憶手段とを備える画像読取装置の制御方法であって、
特定手段が、原稿上の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した場合に前記記憶手段の空き容量が所定値以上有るか否かを判定するための該所定位置を設定する設定ステップと、
容量判定手段が、前記原稿の所定位置が前記読取手段の読取位置に到達した時点において前記所定値以上の空き容量が前記記憶手段に有るか否かを判定する容量判定ステップと、
後処理制御手段が、前記容量判定ステップにおいて前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が有ると判定された場合には、後処理として前記読取手段によって原稿に形成されたバーコードを読み取らせることを実行し、前記容量判定ステップにおいて前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が無いと判定された場合には、前記記憶手段に前記所定値以上の前記空き容量が確保されるまで前記後処理の実行を待機する後処理制御ステップと
を実行することを特徴とする。
【0008】
また、上記の目的を達成するために本発明は、画像読取装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、印刷品質や読取品質を低減させることなく、原稿の搬送や画像処理動作を一時的に中断する間欠動作を実現する画像読取装置、その制御方法及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施形態に係る画像読取装置の動作を示すフローチャートである。
図2】第1の実施形態に係る画像読取装置200の構成を示す断面図である。
図3】第1の実施形態に係る画像読取装置200の概略図である。
図4】第1の実施形態に係る画像読取装置200の回路構成を示す図である。
図5】第2の実施形態に係る画像読取装置の動作を示すフローチャートである。
図6】第2の実施形態に係る画像読取装置200の回路構成を示す図である。
図7】第1の実施形態に係る画像読取装置200のバッファメモリの容量を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
【0012】
<第1の実施形態>
<画像読取装置の構成>
以下では、図1乃至図4図7を用いて本発明の第1の実施形態について説明する。まず、図2及び図3を参照して、本実施形態に係る画像読取装置の構成例について説明する。図2は、本実施形態に係る画像読取装置200の構成を示す断面図である。図3は、本実施形態に係る画像読取装置200を示す概略図である。なお、図3は、図2に示す画像読取装置200の一部を簡略して示している。
【0013】
原稿台1は、複数枚の原稿Fを積載することができて、昇降自在になっている。原稿台駆動モータ2は、原稿台1を昇降させる駆動モータである。原稿台1の両脇には、原稿の両側を整合する1対の原稿規制板50が設けられている。原稿検知センサ3は、原稿台1の原稿Fを検知する。原稿給送モータ5により駆動される原稿給送ローラ4は、原稿Fを原稿台1から分離部に送り出す方向に回転する。
【0014】
送りローラ6は、送りモータ8によって駆動されて、原稿Fを下流側に搬送する方向に回転する。分離ローラ7は、分離モータ9から不図示のスリップクラッチを介して、原稿Fを上流側に搬送する回転力を常時受ける。原稿Fが1枚のとき、又は、送りローラ6に直接当接したときには、分離ローラ7に加わるトルクが前述のスリップクラッチのトルクに打ち勝ち、分離ローラ7は、送りローラ6に追従して、搬送方向に回転する。
【0015】
原稿Fが複数枚のときには、原稿間の静止摩擦以上に設定されたスプリットクラッチを介しての回転トルクにより、分離ローラ7は、複数枚の原稿Fを給送したとき、最下位の原稿を上流側へ押し戻す方向に回転する。送りローラ6と分離ローラ7とのニップに重なって送り込まれた原稿Fは、送りローラ6の原稿Fを下流側に搬送する作用と、分離ローラ7の原稿Fを上流側に戻して搬送する作用とによって、分離搬送される。なお、分離ローラ対6、7の代わりに不図示の分離ベルトローラ対(原稿F分離搬送手段)を使用してもよい。
【0016】
搬送モータ10は、分離搬送後の原稿を原稿読取位置から排出位置まで搬送する。また、搬送モータ10は、原稿の送り速度を原稿の読み取りに最適な速度や、原稿の解像度などに応じた速度に変更することができる。ニップ隙間調整モータ11は、分離ローラ7に対する送りローラ6の圧接圧を調整して、原稿の厚み、種類に適合した圧接圧で原稿を分離搬送しやすくするために設けてある。
【0017】
画像読取部14,15は、ライン状に設置された光電変換素子と原稿を照射するための発光素子より構成され、それぞれ搬送されてきた原稿の表、裏の画像情報を読み取る。原稿排出センサ16は、画像読取部14,15を通過して原稿排出部44に排出される原稿を検知する。
【0018】
レジストローラ17,18は、原稿が下流側に搬送されるのを制限して、原稿の斜行を補正した後にレジストクラッチ19が接続されることで、搬送モータ10の駆動によって、原稿Fを下流に搬送する。原稿搬送ローラ20,21,22,23は、原稿Fを原稿排出部44に向けて搬送する。上ガイド板40と下ガイド板41との2つのガイド板は、分離ローラ対6,7、レジストローラ17,18、原稿搬送ローラ20,21,22,23に挟まれて搬送される原稿Fをガイドする。
【0019】
給送前原稿センサS1は、原稿の先端が送りローラ6に近接したことを検知する。給送後原稿センサS2は、原稿の先端が送りローラ6を通過したことを検知する。レジスト前センサS3は、レジストローラ17,18(レジストローラ対)の上流側に配設されて、レジストローラ対に近接する原稿の先端を検知する。レジスト後センサS4は、レジストローラ17,18の下流側に配設され、レジストローラ対を通過した原稿の先端を検知する。インプリンタユニット51は、搬送されてきた原稿の表面に印字可能な位置に配置され、あらかじめ指定された印字位置に印字する。
【0020】
<画像読取装置の回路構成>
次に、図4を参照して、本実施形態に係る画像読取装置の基本構成(回路構成)について説明する。画像読取装置200は、基本構成として、画像読取部(表)401、画像読取部(裏)402、画像制御部403、バッファメモリ404、送出部405、制御部406、搬送部407、検知センサ部408、及びインプリンタユニット409を備える。
【0021】
画像読取部(表)401、画像読取部(裏)402は、図2の画像読取部14,15に相当し、画像制御部403から指示されたタイミングで、発光素子を点灯し、1ラインの走査を行う。画像制御部403は、制御部406からの指示により、画像読取部(表)401及び画像読取部(裏)402に制御信号を発行し、また、画像読取部(表)401、画像読取部(裏)402から出力された画像信号をA/D変換、シェーディング補正等の処理を行い、後段のバッファメモリ404へ送出する。
【0022】
バッファメモリ404は少なくとも数ライン分の画像データを一時的に格納するだけの容量を有しており、画像制御部403から送出された画像データは、バッファメモリ404の領域の中ですでに送出部405へ送信された領域へ上書きされる。つまり、送出部405へ送信された画像データが書き込まれていた領域が新たに画像制御部403から出力された画像データを書き込むための空き領域(空き容量)となる。
【0023】
画像制御部403は、バッファメモリ404の空き容量を監視し、バッファメモリ404の空き容量が所定値以下になると、制御部406へ、その旨を通知する。送出部405は、画像読取装置200外部のホストPCと通信する機能を有し、ホストPCの要求により画像データを送信する。ホストPCに送信された画像データは、ハードディスクドライブなどの記憶装置に保存される。また、ホストPCと制御部406との送受信は送出部405を通して行われる。
【0024】
制御部406は、画像読取装置200全体の動作を統括的に制御する。搬送部407は、図2に示す複数のモータやモータを駆動するためのモータドライバICなどからなり、制御部406からの指示により駆動される。検知センサ部408は、図2に示す原稿検知センサ3、給送前原稿センサS1、給送後原稿センサS2、レジスト前センサS3、レジスト後センサS4、原稿排出センサ16等のセンサから構成される。これらのセンサからの情報により制御部406は、現在の原稿の状態や位置を把握する。
【0025】
インプリンタユニット409は、図2のインプリンタユニット51に相当し、制御部406からの指示により搬送されてきた原稿に印字する。図示していないが、印字位置はホストPCから指定可能となっており、制御部406はレジスト後センサS4で原稿検知後の経過時間やモータのパルス数をカウントすることで、指定された印字位置からインプリンタユニット409が印字するように制御する。
【0026】
<基本動作>
次に、図1を参照して、本実施形態に係る画像読取装置の基本動作について説明する。なお、以下で説明する処理は、画像読取装置200の制御部406によって統括的に制御される。
【0027】
S101において、制御部406は、画像読取装置200に接続されたホストPCから、ユーザにより設定された印字内容や原稿上のどこに印字するかなどの設定情報(特定情報)を受け取る。続いて、S102において、制御部406は、原稿台1にセットされた原稿をスキャンするための、ホストPCからのスキャン開始指示を受信したか否かを判定する。スキャン開始指示を受信するとS103に進む。
【0028】
S103において、制御部406は、ホストPCからのスキャン開始要求により、搬送部407の駆動を開始し、原稿台1にセットされた原稿を搬送する。このとき原稿台1に原稿が置かれてなかった場合は、ホストPCにエラーを表示してもよい。続いて、S104において、制御部406は、搬送されてきた原稿が画像読取部401,402の位置に到達したか否かを判定する。画像読取開始位置に原稿が到達すると、S105に進み、制御部406は、画像読取部401,402によって読取動作を開始する。画像読取部401,402は1ラインずつ画像を読み取り、後段の画像制御部403へ信号を出力する。画像制御部403で処理された画像データは、順次、バッファメモリ404に送られ、格納される。
【0029】
次に、S106において、制御部406は、位置判定手段として機能し、画像読取部401,402によって読み取っている原稿の読取位置が予め設定(特定)しておいた判定位置に到達したか否かを判定する。ここで、判定位置とは、S101でユーザによって指定された原稿上の所定位置であり、印字位置の少し手前に設定される。例えば、この判定位置(所定位置)で原稿の搬送が止まったとしても、搬送が再開された際には、印字開始までに駆動系の加速が完了し、一定速となるような位置となっている。本実施形態では、この判定位置において、後述する間欠動作を行う必要があるか否かを判定し、間欠動作を行う必要があればこの時点で間欠動作を行うことによって、印字品質を低減することなく間欠動作を実現する。なお、ここでは、判定位置をユーザ入力に従って設定する例について説明したが、本発明はこれに限定されず、このような判定位置は、例えば、予め定められた任意の位置に設定してもよいし、ホストPCからの指示に基づいて画像読取装置が特定する位置でもよい。
【0030】
S106で原稿の読取位置が判定位置に到達したと判定するとS107に進み、制御部406は、容量判定手段として機能し、バッファメモリ404の空き容量が所定値以上有るか否かを判定する。ここで、バッファメモリ404の空き容量が所定値以上であればS111に進み、所定値未満であればS108に進む。
【0031】
ここで、S107のバッファメモリ404の空き容量の所定値について図7を用いて説明する。図7は、バッファメモリ404の記憶容量を示している。上述したようにバッファメモリ404は、画像制御部403から送られてくる画像データを格納しながら、後段の送出部405へ画像データを送出している。送出部405へ送出された部分は、上書き可能な空き容量(空き領域)となる。送出部405へ画像データが送出されなければ、空き容量は減っていき、702に示すような空き容量が少ない状態となる。空き容量が少なくなると、画像制御部403から送られてくる画像データを格納できなくなってしまうので、そうならないように画像読取動作を一旦停止する間欠動作を行う必要がある。
【0032】
701に示すS107で判定されるバッファメモリ404の空き容量の所定値は、インプリンタユニット409が指定された印字情報を印字し終わるまで画像データを格納可能な値に設定される。つまり、バッファメモリ404に所定値以上の空き容量があれば、間欠動作を実行する必要はない。また、バッファメモリ404の容量が限られている場合は、空き容量がなくならないように印字情報の量を制限してもよい。
【0033】
図1の説明に戻る。S107でバッファメモリ404の空き容量が所定値未満と判定された場合はS108において、制御部406は、原稿の読み取りと搬送を停止し、間欠動作に入る。続いて、S109において、制御部406は、バッファメモリ404に格納された画像データがホストPCに送出され、バッファメモリ404の空き容量が所定値以上となるまで待機し、所定値以上となるとS110に進む。このとき、格納されているすべての画像データがホストPCに送出されてバッファメモリ404に画像データが空になるまで待機してもよい。バッファメモリ404の空き容量が所定値以上となると、S110において、制御部406は、後処理として、画像読取動作と原稿の搬送を再開し、S111に進む。
【0034】
S111において、制御部406は、原稿が予め指定された印字開始位置に到達したか否かを判定する。原稿が印字開始位置に到達するとS112に進み、制御部406は、インプリンタユニット409によって印字を開始させる。その後、S113において、制御部406は、インプリンタユニット409によって印字が完了したか否かを判定し、完了すると処理を終了する。本実施形態によれば、印字動作において、バッファメモリ404の空き容量が印字終了まで足りるように制御しているため、印字途中で間欠動作に入ることはない。上述したように、本実施形態によれば、後処理として、S110乃至S113において原稿の指定された位置に印刷を行うインプリント処理が実行される。したがって、画像読取装置200は、判定位置において、バッファメモリ404の空き容量が所定値以上であるかを確認しておき、後処理の途中で間欠動作に入ることを防止している。なお、S110乃至S113の処理は、後処理制御手段の処理の一例である。
【0035】
以上説明したように、本実施形態によれば、印字中に間欠動作に入ることを防止できモータの加減速などによる原稿搬送速度の変化や、ギヤもバックラッシュの影響が生じないため、印字品質を低減することなく原稿に印字することができる。
【0036】
<第2の実施形態>
次に、図5及び図6を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態における画像読取装置の構成は、上記第1の実施形態で説明した図2図3の構成と同様であるため説明を省略する。なお、本実施形態に係る画像読取装置にはインプリンタユニット51を設けなくともよい。
【0037】
<画像読取装置の回路構成>
まず、図6を参照して、本実施形態に係る画像読取装置200の基本構成(回路構成)について説明する。画像読取装置200は、基本構成として、画像読取部(表)601、画像読取部(裏)602、画像制御部603、バッファメモリ604、バーコードデコード部605、送出部606、制御部607、搬送部608、及び検知センサ部609を備える。
【0038】
画像読取部(表)601、画像読取部(裏)602は、図2の画像読取部14,15に相当し、画像制御部603から指示されたタイミングで、発光素子を点灯し、1ラインの走査を行う。画像制御部603は、制御部607からの指示により、画像読取部(表)601、画像読取部(裏)602に制御信号を発行し、また、画像読取部(表)601、画像読取部(裏)602から出力された画像信号をA/D変換、シェーディング補正等の処理を行い、後段のバッファメモリ604へ送出する。
【0039】
バッファメモリ604は少なくとも数ライン分の画像データを一時的に格納するだけの容量を有しており、画像制御部603から送出された画像データは、バッファメモリ604の領域の中ですでに送出部606へ送信された領域へ上書きされる。つまり、送出部606へ送信された画像データが書き込まれていた領域が新たに画像制御部603から出力された画像データを書き込むための空き領域(空き容量)となる。
【0040】
画像制御部603は、バッファメモリ604の空き容量を監視し、バッファメモリ604の空き容量が所定値以下になると、制御部607へ、その旨を通知する。バーコードデコード部605は、読み取った画像データ上にあるバーコードをデコードし、そのデコード結果を送出部606へ通知する。バーコードデコード部605は、画像読取装置200の内部に設ける必要はなく、例えば、ホストPCにおいて、受け取った画像データからバーコードをデコードする処理を行ってもよい。送出部606は、画像読取装置200の外部のホストPCと通信する機能を有し、ホストPCの要求により画像データやバーコードのデコード結果を送信する。ホストPCに送信された画像データは、ハードディスクドライブなどの記憶装置に保存される。また、ホストPCと制御部607との送受信は送出部606を通して行われる。
【0041】
制御部607は、画像読取装置200全体の動作を統括的に制御する。搬送部608は、図2に示す複数のモータやモータを駆動するためのモータドライバICなどからなり、制御部607からの指示により駆動される。検知センサ部609は、図2に示す原稿検知センサ3、給送前原稿センサS1、給送後原稿センサS2、レジスト前センサS3、レジスト後センサS4、原稿排出センサ16等のセンサから構成される。これらのセンサの情報により制御部607は、現在の原稿の状態や位置を把握する。
【0042】
デコードするバーコードが原稿上のどこにあるかは、ホストPCにて予めユーザが設定することが望ましい。制御部607は、レジスト後センサS4で原稿検知後の経過時間やモータのパルス数をカウントすることで、指定された位置にあるバーコードをデコードすることができる。
【0043】
<基本動作>
次に、図5を参照して、本実施形態に係る画像読取装置の基本動作について説明する。なお、以下で説明する処理は、画像読取装置200の制御部607によって統括的に制御される。
【0044】
S501において、制御部607は、画像読取装置200に接続されたホストPCから、ユーザにより設定されたデコードすべきバーコードが原稿上のどこにあるかを示す設定情報を受け取る。続いて、S502において、制御部607は、原稿台1にセットされた原稿をスキャンするための、ホストPCからのスキャン開始指示を受信したか否かを判定する。スキャン開始指示を受信するとS503に進む。
【0045】
S503において、制御部607は、ホストPCからのスキャン開始要求により、搬送部608の駆動を開始し、原稿台1にセットされた原稿を搬送する。続いて、S504において、制御部607は、搬送されてきた原稿が画像読取部601,602の位置に到達したか否かを判定する。画像読取開始位置に原稿が到達すると、S505に進み、制御部607は、画像読取部601,602によって読取動作が開始する。画像読取部601,602は1ラインずつ画像を読み取り、後段の画像制御部603へ信号を出力する。画像制御部603で処理された画像データは、順次、バッファメモリ604に送られ、格納される。
【0046】
次に、S506において、制御部607は、位置判定手段として機能し、画像読取部601,602によって読み取っている原稿の読取位置が予め設定しておいた判定位置に到達したか否かを判定する。ここで、判定位置とは、S501でユーザによって指定された原稿上の所定位置であり、バーコードの位置の少し手前に設定される。例えば、この判定位置で原稿の搬送が止まったとしても、搬送が再開された際には、バーコード読取開始位置までに駆動系の加速が完了し、一定速となるような位置となっている。本実施形態では、この判定位置において、後述する間欠動作を行う必要があるか否かを判定し、間欠動作を行う必要があればこの時点で間欠動作を行うことによって、読取品質を低減することなく間欠動作を実現する。なお、ここでは、判定位置をユーザ入力に従って設定する例について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、予め定められた任意の位置に設定してもよい。
【0047】
S506で原稿の読取位置が判定位置に到達したと判定するとS507に進み、制御部607は、容量判定手段として機能し、バッファメモリ604の空き容量が所定値以上有るか否かを判定する。ここで、バッファメモリ404の空き容量が所定値以上であればS511に進み、所定値未満であればS508に進む。バッファメモリ604の空き容量の所定値については、第1の実施形態で図7を用いて説明したように、バーコードを読み取っている間に、バッファメモリ604の空き容量が少なくなって間欠動作に入ることを防止するような容量に設定されている。
【0048】
バッファメモリ604の空き容量が所定値以下だった場合はS508において、制御部607は、原稿の読み取りと搬送を停止し、間欠動作に入る。続いて、S509において、制御部607は、バッファメモリ604に格納された画像データがホストPCに送出され、バッファメモリ604の空き容量が所定値以上となるまで待機し、所定値以上となるとS510に進む。このとき、格納されているすべての画像データがホストPCに送出されてバッファメモリ604に画像データが空になるまで待機してもよい。バッファメモリ604の空き容量が所定値以上となると、S410において、制御部607は、後処理として、画像読取動作と原稿の搬送を再開し、S511に進む。
【0049】
S511において、制御部607は、原稿が予め指定されたバーコードの読取開始位置に到達したか否かを判定する。原稿がバーコードの読取開始位置に到達するとS512に進み、制御部607は、バーコードデコード部605によってバーコードのデコードを開始する。続いて、S513において、制御部607は、バーコードのデコードが完了したか否かを判定する。バーコードのデコードが完了すると、S514に進み、制御部607は、デコード結果をホストPCに通知して、処理を終了する。バッファメモリ604の空き容量はバーコードを読み終わるまで間欠動作に入る必要がないほどの領域を確保しているため、バーコード読取中に搬送速度の加減速がなく、常に一定速で原稿の搬送を行うことができる。上述したように、本実施形態によれば、後処理として、S510乃至S514において原稿に形成されたバーコードを読み取る処理が実行される。したがって、画像読取装置200は、判定位置において、バッファメモリ604の空き容量が所定値以上であるかを確認しておき、後処理の途中で間欠動作に入ることを防止している。なお、S510乃至S514の処理は、後処理制御手段の処理の一例である。
【0050】
以上説明したように、本実施形態によれば、バーコードデコード部605に送る画像データをモータの加減速などによる原稿搬送速度の変化や、ギヤのバックラッシュの影響を受けずに、伸び縮みやブレのない画像を提供することができる。
【0051】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7