(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5718750
(24)【登録日】2015年3月27日
(45)【発行日】2015年5月13日
(54)【発明の名称】差込封緘箱
(51)【国際特許分類】
B65D 5/10 20060101AFI20150423BHJP
【FI】
B65D5/10 J
【請求項の数】1
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2011-155573(P2011-155573)
(22)【出願日】2011年7月14日
(65)【公開番号】特開2013-18536(P2013-18536A)
(43)【公開日】2013年1月31日
【審査請求日】2014年4月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115980
【氏名又は名称】レンゴー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100117400
【弁理士】
【氏名又は名称】北川 政徳
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100151024
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 幸嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100161746
【弁理士】
【氏名又は名称】地代 信幸
(74)【代理人】
【識別番号】100166796
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 雅至
(72)【発明者】
【氏名】熊木 周平
【審査官】
村山 美保
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭53−072632(JP,U)
【文献】
実開昭51−007324(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各一対の側面板(1)及び端面板(2)を稜部を介して連設し、側面板(1)及び端面板(2)の上端に側フラップ(6)及び端フラップ(7)をそれぞれ連設し、端フラップ(7)を中間部に入れた幅方向の折目線(9)に沿って屈曲させ、端フラップ(7)の先端側の差込片(10)を側フラップ(6)の差込穴(8)に差し込んで封緘する差込封緘箱において、
前記差込片(10)は、各端フラップ(7)にそれぞれ1つ設けて、対向する側フラップ(6)に跨って差込穴(8)に差し込まれるものとし、
前記側フラップ(6)には、差込穴(8)の内側に、端面から離れた内縁部が根元となるガイド片(11)を設けると共に、このガイド片(11)を切り欠いて押込口(12)を形成し、端フラップ(7)には、折目線(9)から差込片(10)を切り込んで押込突起(13)を設け、
封緘に際して、差込穴(8)へ差し込まれた差込片(10)がガイド片(11)に押されて端面側へ折り返され、端フラップ(7)の表面を押込突起(13)の根元付近で押すと、押込突起(13)が押込口(12)を介して側フラップ(6)の下方へ潜り込むようにしたことを特徴とする差込封緘箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、テープや接着剤によることなく、フラップの差し込みにより封緘する差込封緘箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の差込封緘箱として、下記特許文献1には、
図5に示すような差込封緘箱が記載されている。この差込封緘箱は、各一対の側面板51及び端面板52を稜部を介して連設し、その下端にそれぞれ連設した底面板53,54で底面を閉じ、上端にそれぞれ連設した側フラップ55及び端フラップ56で天面を閉じるものとされている。
【0003】
そして、この差込封緘箱の端フラップ56には、中間部に幅方向の折目線57が入れられ、先端部に溝を切って外沿片58及び差込片59が設けられている。また、側フラップ55には、差込穴60が形成されている。
【0004】
上記のような差込封緘箱の封緘に際しては、端フラップ56を折目線57に沿って屈曲させ、差込片59を差込穴60に差し込み、外沿片58と差込片59とで側フラップ55を挟持する。このとき、差込片59は、差込穴60の端面寄りの外縁部が根元となるガイド片61にガイドされ、浅い角度で差込穴60に挿入されるので、先端が内容物に当たりにくく、内容物の損傷が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−63521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のような差込封緘箱では、端フラップ56が折曲部分の反発により浮き上がり、差込片59が差込穴60から抜け出して、流通過程で封緘状態が不意に解除されるおそれがある。
【0007】
そこで、この発明は、内容物の保護を図りつつ、差込封緘箱の封緘の確実性を向上させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、この発明は、各一対の側面板及び端面板を稜部を介して連設し、側面板及び端面板の上端に側フラップ及び端フラップをそれぞれ連設し、端フラップを中間部に入れた幅方向の折目線に沿って屈曲させ、端フラップの先端側の差込片を側フラップの差込穴に差し込んで封緘する差込封緘箱において、
前記差込片は、各端フラップにそれぞれ1つ設けて、対向する側フラップに跨って差込穴に差し込まれるものとし、前記側フラップには、差込穴の内側に、端面から離れた内縁部が根元となるガイド片を設けると共に、
このガイド片を切り欠いて押込口を形成し、端フラップには、折目線から差込片を切り込んで押込突起を設け、封緘に際して、差込穴へ差し込まれた差込片がガイド片に押されて端面側へ折り返され、端フラップの表面を押込突起の根元付近で押すと、押込突起が押込口を介して側フラップの下方へ潜り込むようにしたのである。
【発明の効果】
【0009】
このような差込封緘箱では、封緘状態で、差込片が内容物に直角に突き当たることが防止されるので、内容物が損傷しにくく、また、端面側へ折り返された差込片と側フラップの下方へ潜り込んだ押込突起とで、端フラップの浮き上がりが抑制されるので、差込片の差込穴からの抜け出しが防止され、封緘の確実性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】この発明に係る差込封緘箱のブランクを示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0012】
図1に示す段ボールのブランクでは、各一対の側面板1及び端面板2が連設され、一方の側面板1の外側に継代片3が連設されている。側面板1及び端面板2には、下端に底面板4,5がそれぞれ連設され、上端に側フラップ6及び端フラップ7がそれぞれ連設されている。側フラップ6と端フラップ7の長さは揃っている。
【0013】
側フラップ6の両側部には、先端縁からの切込により、スロット状の差込穴8が形成され、差込穴8は、組立時に対向する側フラップ6に亘って連通するようになっている。
【0014】
端フラップ7の中間部には、幅方向の折目線9が入れられ、端フラップ7の折目線9より先端側の部分は差込片10とされている。差込片10は、封緘に際し、対向する側フラップ6に跨って差込穴8に差し込まれるようになっている。
【0015】
ここで、側フラップ6の側縁と差込穴8の外縁部との間の距離aは、端フラップ7の根元から折目線9までの距離bよりも小さくなっている。
【0016】
また、差込穴8の内側には、側端から離れた内縁部が根元となるガイド片11が設けられると共に、
このガイド片11を切り欠いて、側フラップ6の先端側に押込口12が形成されている。
【0017】
また、端フラップ7には、折目線9の中央部から差込片10をコ字状に切り込んで、押込突起13が設けられると共に、折目線9の両側部から差込片10を僅かに切り込んで、載上突起14が設けられている。
【0018】
なお、ガイド片11の端縁には、ケーサーでの製箱時における引っ掛かり等を防止するため、繋部が設けられている。この繋部は、封緘時にガイド片11を押して切断する。また、押込口12の切断縁は、封緘時に押込突起13の押し込みを容易にするため、ガイド片11の根元より側フラップ6の内側へ斜めに切れ込んでいる。
【0019】
上記ブランクを組み立てて物品を包装するには、
図2に示すように、各一対の側面板1及び端面板2を角筒状に折り曲げて、継代片3を反対側の端面板2の内面に貼り付け、底面板4,5により底面を閉じ、箱内に物品を収納した後、側フラップ6を突き合わせるように折り曲げる。これにより、対向する側フラップ6の押込口12が一体となる。
【0020】
次に、
図3に示すように、端フラップ7を折目線9に沿って屈曲させ、差込片10の先端でガイド片11を押し下げつつ、差込片10を差込穴8に差し込む。
【0021】
これに伴い、
図4に示すように、差込片10は、反発で戻ろうとするガイド片11に押されて端面側へ折り返される。
【0022】
そして、端フラップ7の表面を押込突起13の根元付近で押すと、押込突起13が押込口12を介して側フラップ6の下方へ潜り込む。
【0023】
上記のような差込封緘箱では、封緘状態で、差込片10が内容物に直角に突き当たることが防止されるので、内容物が損傷しにくく、電子部品等の衝撃に弱い物品を確実に保護することができる。
【0024】
また、端面側へ折り返された差込片10と側フラップ6の下方へ潜り込んだ押込突起13とで、端フラップ7の浮き上がりが抑制されるので、差込片10の差込穴8からの抜け出しが防止され、封緘の確実性が向上するほか、載上突起14が側フラップ6の上面に当接して、端フラップ7の陥没が防止される。
【0025】
さらに、端フラップ7を長くする必要もないので、通常の溝切型フラップを有する段ボール箱に比べて、材料の段ボールの使用量が増加することもない。
【0026】
なお、上記実施形態では、側面板1と端面板2の稜部が直角となった直方体の箱を例示したが、この稜部が面取りされたように、周壁が多角筒状となった箱においても、同様の構成を適用できる。
【符号の説明】
【0027】
1 側面板
2 端面板
3 継代片
4,5 底面板
6 側フラップ
7 端フラップ
8 差込穴
9 折目線
10 差込片
11 ガイド片
12 押込口
13 押込突起
14 載上突起