【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本願の第1の発明に係る間欠移送式縦型袋詰め包装機における被包装物充填装置は、
間欠移動する搬送装置と、
該搬送装置に所定の間隔で設けられた、包装袋を把持する複数の把持装置と、
搬送装置の移動軌跡に沿って設定された第1充填ステーションに設けられ、サーボモータにより駆動されるオーガスクリューを備えた第1オーガ式充填装置と、
第1充填ステーションの下流側の次のステーションに設定された計量ステーションに設けられ、包装袋を保持可能な第1保持部材と、該第1保持部材が連結され、第1保持部材により保持された包装袋の重量を計量する第1計量器とを備えた第1掴み替え計量装置と、
計量ステーションの下流側の次のステーションに設定された第2充填ステーションに設けられ、サーボモータにより駆動されるオーガスクリューを備えた第2オーガ式充填装置と、
第2充填ステーションに設けられ、包装袋を保持可能な第2保持部材と、該第2保持部材が連結され、第2保持部材により保持された包装袋の重量を計量する第2計量器とを備えた第2掴み替え計量装置と、
制御装置とで構成される。
そしてその制御装置は以下のように制御する。
すなわち、第1充填ステーションにおいて第1オーガ充填装置のサーボモータが基準パルスに達した時点で第1オーガ式充填装置による充填を終了し、第2充填ステーションで実施される被包装物の補充運転モードとして、第1掴み替え計量装置の計量値が予め定められた許容範囲内である場合、その許容範囲の下限値である第1閾値未満で第1閾値より小さい予め定められた第2閾値以上である場合、第2閾値未満である場合に、それぞれ通常運転モード、パルス計測式補充運転モード、掴み替え計量式補充運転モードを選択して実施する。そして、掴み替え計量式補充運転モードを実施するときの搬送装置の間欠停止時間が、通常運転モード或いはパルス計測式補充運転モードを実施するときの間欠停止時間より長くなるように制御し、通常運転モードにおいては、第2オーガ式充填装置と第2掴み替え計量装置とを共に非作動状態に維持して被包装物の補充を行わず、パルス計測式補充運転モードでは、第2掴み替え計量装置を非作動状態に維持し、第1掴み替え計量装置による計量値から充填不足量を算出し、該不足量をパルス数に変換し、第2オーガ式充填装置を作動させ、該第2オーガ式充填装置のサーボモータがその算出されたパルス数に達した時点で第2オーガ式充填装置による補充充填を終了し、掴み替え計量式補充運転モードでは、第2オーガ式充填装置と第2掴み替え計量装置を作動させ、第2保持部材で包装袋を掴み替えて保持し、第2計量器による計量値が目標充填量に達した時点で第2オーガ式充填装置による充填を終了させる。
上記課題を解決するために本願の第2の発明に係る間欠移送式縦型袋詰め包装機における被包装物充填装置は、
間欠移動する搬送装置と、
該搬送装置に所定の間隔で設けられた、包装袋を把持する複数の把持装置と、
搬送装置の移動軌跡に沿って設定された第1充填ステーションに設けられ、サーボモータにより駆動されるオーガスクリューを備えた第1オーガ式充填装置と、
第1充填ステーションの下流側の次のステーションに設定された計量ステーションに設けられ、包装袋を保持可能な第1保持部材と、該第1保持部材が連結され、第1保持部材により保持された包装袋の重量を計量する第1計量器とを備えた第1掴み替え計量装置と、
計量ステーションの下流側の次のステーションに設定された第2充填ステーションに設けられ、サーボモータにより駆動されるオーガスクリューを備えた第2オーガ式充填装置と、
第2充填ステーションに設けられ、包装袋を保持可能な第2保持部材と、該第2保持部材が連結され、第2保持部材により保持された包装袋の重量を計量する第2計量器とを備えた第2掴み替え計量装置と、
制御装置とで構成される。
そしてその制御装置は以下のように制御する。
すなわち、第1充填ステーションにおいて第1オーガ充填装置のサーボモータが基準パルスに達した時点で前記第1オーガ式充填装置による充填を終了し、第2充填ステーションで実施される補充運転モードとして、第1掴み替え計量装置の計量値が予め定めた許容範囲内である場合、その許容範囲の下限値である第1閾値未満である場合、それぞれパルス計測式補充運転モード、掴み替え計量式補充運転モードを選択して実施し、掴み替え計量式補充運転モードを実施するときの搬送装置の間欠停止時間が、パルス計測式補充運転モードを実施するときの間欠停止時間より長くなるように制御し、
パルス計測式補充運転モードでは、第2掴み替え計量装置を非作動状態に維持し、第1掴み替え計量装置による計量値から充填不足量を算出し、該不足量をパルス数に変換し、第2オーガ式充填装置を作動させ、該第2オーガ式充填装置のサーボモータがその算出されたパルス数に達した時点で第2オーガ式充填装置による充填を終了し、掴み替え計量式補充運転モードでは、第2オーガ式充填装置と第2掴み替え計量装置を作動させ、第2保持部材で包装袋を掴み替えて保持し、第2計量器による計量値が目標充填量に達した時点で第2オーガ式充填装置による充填を終了させる。
本願第3の発明は、包装用容器をその挿入口を上側にして間欠移送しながら所定のステーションに順次停止させ、被包装物の各種包装処理を行う自動包装に使用する被包装物充填方法である。そしてこの方法においては、
包装容器を第1充填ステーションに停止させ、
該第1充填ステーションに停止している間に、サーボモータでオーガ式充填装置を駆動して基準パルス数分だけ被包装物を前記包装容器に充填し、
包装容器を計量ステーションに移動して停止させ、
計量ステーションに停止中に前記包装容器の重量を計量し、
包装容器を第2充填ステーションへ移動して停止させ、
第2充填ステーションに停止中に、計量ステーションで得られた計量値に応じて複数の補充運転モードから選択された1つの補充運転モードを実施して、必要に応じて目標充填量に達するまで包装容器へ被包装物の補充を行い、
上記複数の補充運転モードのうちの特定の運転モードを実施するときには、他の運転モードを実施するときより、包装容器のステーションにおける停止時間を長くする、
工程が実施される。
本願第4の発明も、包装用容器をその挿入口を上側にして間欠移送しながら順次所定のステーションに停止させ、被包装物の各種包装処理を行う自動包装における被包装物充填方法を提供する。そしてこの方法においては、
包装容器を第1充填ステーションに停止させ、
該第1充填ステーションに停止している間に、サーボモータでオーガ式充填装置を駆動して目標充填量に相応する基準パルス数分だけ被包装物を前記包装容器に充填し、
包装容器を計量ステーションに移動して停止させ、
計量ステーションに停止中に前記包装容器の重量を計量し、
包装容器を第2充填ステーションへ移動して停止させ、
第2充填ステーションに停止中に、計量ステーションで得られた計量値が、予め定められた許容範囲内である場合、その許容範囲の下限値である小さい第1閾値未満で、該第1閾値より小さい予め定められた第2閾値以上である場合、第2閾値未満である場合に、それぞれ通常運転モード、パルス計測式補充運転モード、重量計量式運転モードを選択して実施し、
通常運転モードでは、被包装物の前記包装容器への補充は行わず、パルス計測式補充運転モードでは、サーボモータでオーガ式充填装置を駆動し、上記計量ステーションでの計量値から得られた不足量に対応する不足パルス数分だけ被包装物を補充し、重量計量式補充運転モードでは、計量器で計量しながら目標充填量に達するまで充填し、
上記重量計量式補充運転モードを実施するときは、通常運転モード、パルス計測式補充運転モードを実施するときより、包装容器のステーションにおける停止時間を長くする、
工程が実施される。
本願第5の発明も、包装用容器をその挿入口を上側にして間欠移送しながら順次
所定のステーションに停止させ、被包装物の各種包装処理を行う自動包装における被包装物充填方法を提供する。その方法においては、
包装容器を第1充填ステーションに停止させ、
該第1充填ステーションに停止している間に、サーボモータでオーガ式充填装置を駆動して目標充填量のうちの所定の分量に相応する基準パルス数分だけ被包装物を包装容器に充填し、
包装容器を計量ステーションに移動して停止させ、
計量ステーションに停止中に前記包装容器の重量を計量し、
包装容器を第2充填ステーションへ移動して停止させ、
第2充填ステーションに停止中に、計量ステーションで得られた計量値が、予め定められた許容範囲内である場合、その許容範囲の下限値である第1閾値未満である場合、それぞれパルス計測式補充運転モード、重量計量式補充運転モードを選択して実施し、
上記パルス計測式補充運転モードでは、サーボモータでオーガ式充填装置を駆動し、
計量ステーションでの計量値から得られた不足量に対応する不足パルス数分だけ被包装物を補充し、重量計量式補充運転モードでは、計量器で計量しながら目標充填量に達するまで充填し、
上記
重量計量式補充運転モードを実施するときは、パルス計測式補充運転モードを実施するときより、包装容器のステーションにおける停止時間を長くする、
工程が実施される。