(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明に係る室内空調システム100とエネルギーモニターシステム200とを備えるエネルギー・空調の総合管理システム300について説明する。エネルギー・空調の総合管理システム300は、建物で使用される前記電力使用量を監視しつつ建物内の空調を制御するシステムである。
【0020】
本実施の形態においては、IF(インターフェース)160を介して、室内空調システム100とエネルギーモニターシステム200とが接続されている例について説明する。室内空調システム100は、建物内部の温度および外部の温度を測定し、これらの測定した温度に基づいて通気とエアコンとを自動制御するシステムであり、エネルギーモニターシステム200は、建物で使用される電力使用量を検出するとともに、この検出した電力使用量を表示するシステムである。本実施の形態においては、エネルギーモニターシステム200が、室内空調システム100を制御可能に構成されている。
【0021】
(室内空調システム)
まず、室内空調システム100の一例について説明する。
本実施の形態の室内空調システム100は、
図1および
図2に示すように、住宅の各室1,2,3の室内空調をそれぞれ個別に制御するシステムである。室内空調システム100は、各室1,2,3に、それぞれ外部の空気を取り込む外部空気取込手段5と、室1,2,3のそれぞれの天井裏1a,2a,3aに室内の空気を引き込む空気引込手段6と、各室1,2,3の天井裏に引き込まれた空気を外部に排気する空気排気手段7と、室1,2,3のそれぞれに設けられたエアコン8と、温度センサ12と、湿度センサ17と、人感センサ18と、スピーカーまたは表示部などの報知手段20と、記憶手段22と、外部空気取込手段5、空気引込手段6、エアコン8を、各室1,2,3ごとに制御するともに空気排気手段7を制御する制御手段10とを備えている。温度センサ12と湿度センサ17とは、本発明の温室度情報取得手段に相当する。また、制御手段10は、前記温湿度情報取得手段によって断続的に取得した温度および湿度に基づいて建物内部の各室における快・不快を判定する快適判定手段に相当する。
【0022】
記憶手段22は、快・不快を判定するための情報(式と閾値)を予め記憶している。例えば、制御手段10は、快・不快を判定する条件として、室温(T℃)と湿度(H%)とに基づき不快指数を求めて、快・不快を判定する。不快指数(S)を求める式を次に示す。
S=0.81T+0.01H(0.99T−14.3)+46.3
【0023】
制御手段10は、例えば、不快指数が75以下のとき快適と判断し、不快指数が75を超えるとき不快と判断する。記憶手段22には、上記式と閾値(75)が予め記憶されており、制御手段10は、不快指数が75を超える室がある場合、不快と判定された室1,2,3を、居住者に報知手段20で報知し、室内空調システム100の外部による通気とエアコン8の自動制御を開始する。ここで、不快と判定された室1,2,3のうち人感センサ18により人がいると検知された室の室内空調システム100の外部による通気とエアコン8の自動制御を開始するようにするのが節電のために望ましい。制御手段10は、室内空調システム100の動作状態が変化する毎にIF160を介して、エネルギーモニターシステム200にその動作状態を示す信号を送信する。室内空調システム100が停止している場合でも、待機状態として、温度センサ12、湿度センサ17、人感センサ18等の各種センサと報知手段20は駆動している。ここで、外部空気取込手段5と空気引込手段6とエアコン8とは、室1,2,3の室内環境を調整する室内環境調整手段21に相当する。また、室内空調システム100の運転が開始されると、室内空調システム100の外部空気取込手段5と空気引込手段6と空気排気手段7とエアコン8とは、各種センサ11,12,17,18により検知された情報に従って制御手段10により制御される。
【0024】
また、各室1,2,3には、室1,2,3の温度を検出する室内温度検出手段11と、室1,2,3の天井付近の温度を検出する上方温度検出手段12と、室1,2,3の湿度を検知する湿度センサ17と、居住者の有無を検知する人感センサ18とが設けられており、これら室内温度検出手段11と上方温度検出手段12と湿度センサ17と人感センサ18とは前記制御手段10に接続されている。
【0025】
また、建物の1階の床下には、外気温を検出する外気温度検出手段13が設けられており、この外気温度検出手段13は制御手段10に接続されている。
なお、
図2において、制御手段10に、室1および室2の外部空気取込手段5、空気引込手段6、エアコン8等を接続しているが、実際には、室3の外部空気取込手段5、空気引込手段6、エアコン8等も接続されている。
【0026】
室1には、居住者が取るべき行動をアドバイスとして報知するための報知手段20が取り付けられている。通信手段19は、インターネット等のネットワーク40と有線または無線にて接続されている。室内空調システム100は、外部から気温および湿度等に係る情報を取得することができる。具体的には、制御手段10が、通信手段19を用いて、ネットワーク40を介して、外部から建物存在する地域の気温および湿度に係る情報を入手して、これらの情報を報知手段20に報知させることができる。例えば、外気温が35度以上の場合は、制御手段10は、「外気温が35度以上となりました。外出時には、運動を控えて下さい。また、屋内にいる場合でも、エアコンを使用して、水分補給をしてください。」と報知手段20に報知させる。
【0027】
前記外部空気取込手段5は、例えば、各室1,2,3の外部に面する外壁に設けられた送風換気窓枠5によって構成されている。この送風換気窓枠5は、
図3に示すように、矩形の窓枠を構成する横枠または縦枠もしくは双方に、外部の空気を取り込んで、室内に送風する送風孔5aが所定間隔で複数設けられるとともに、窓枠内部にこの送風孔5aを開閉する図示しない開閉部材が設けられてなるものであり、この開閉部材が前記制御手段10によって開閉されるようになっている。また、窓枠内部に、外部の空気を送風孔5aに吸い込んで室内に吹き出すための、ファンを設けてもよく、この場合、当該ファンの回転・停止が前記開閉部材とともに制御手段10によって制御されるようになっている。
また、外部空気取込手段5としては、前記送風換気窓枠5に代えて、自動的に開閉可能な地窓を設けてもよい。この場合、この地窓の開閉が制御手段10によって制御されるようになっている。
【0028】
前記空気引込手段6は、
図1に示すように、室1,2,3のそれぞれの天井裏1a,2a,3aに設けられたファン6aと、このファン6aに対向して天井板に形成された開口部6bとから構成されている。そして、このファン6aが前記制御手段10によって回転・停止されるようになっている。なお、前記開口部6bには図示しないルーバが設けられており、室内から天井裏のファン6aが見えないようになっている。
また、室2は1階に設けられているので、空気引込手段6によって室内2から天井裏2aに引き込まれた空気は、室1と室2とを仕切る壁に設けられた吹出口14から吹き出されて、室1内を上昇し、室1の空気引込手段6によって天井裏1aに引き込まれるようになっている。室1は2階の天井まで吹き抜ける高天井室であり、その天井裏1aは2階の室3の天井裏3aと連通している。
【0029】
前記空気排気手段7は、住宅の屋根棟部に設けられるとともに、内部が前記天井裏1a、3aと連通している越屋根部15内に設けられた大型のファン7aと、越屋根部15の壁に設けられた開口部7bとから構成されており、この開口部7bには雨の侵入を防止する図示しないガラリが設けられている。そして、大型のファン7aの回転・停止が制御手段10によって制御されるようになっている。なお、大型のファン7aは前記ファン6aより低速度で回転するが、ファン7aが大型のため排気風量は大風量となっている。
また、空気排気手段7を運転し、かつ、空気引込手段6を停止した場合、室の空気は、空気排気手段7によって天井裏の空気が排気されるので、これに伴って、天井板に設けられた前記開口部6bから天井裏に自然と流入する。
【0030】
前記室内温度検出手段11は、例えば温度センサ11によって構成されており、この温度センサ11は室内空調システム100用のリモコン16に内蔵されている。
リモコン16は制御手段10に信号線によって接続され、これに内蔵されている温度センサ11も信号線によって制御手段10に接続されている。
また、リモコン16は室内の壁面等に固定されている。例えば住宅の室1,2,3の壁に、照明スイッチ等とほぼ同じ高さ(床面から1m〜1.5m程度の高さ)に固定されている。このリモコン16に温度センサ11が内蔵されているので、この温度センサ11によって室1,2,3の下部の温度を検出できるようになっている。
【0031】
上方温度検出手段12は、例えば温度センサ12によって構成されており、この温度センサ12は、
図1に示すように、室1,2,3のそれぞれ天井板の下面に固定されている。したがって、この温度センサ12によって天井付近の温度を検出することができるようになっている。また、温度センサ12は、
図2に示すように、信号線によって制御手段10に接続されている。
外気温度検出手段13は、例えば温度センサ13によって構成されており、この温度センサ13は、
図1に示すように、1階の床下でかつ風通しのよい場所(換気台輪近く)に設置されている。したがって、この温度センサ13によって外気温度を検出することができるようになっている。なお、温度センサ13は、メンテナンス等を容易に行える床下収納庫付近に設置するのが望ましい。また、温度センサ13は信号線によって制御手段10に接続されている。
【0032】
前記リモコン16は、本実施の形態の住宅内の室内空調システム100のON・OFF、システム設定温度の設定・変更の際に使用されるもので、
図4に示すように、室内空調システム100のON・OFFを行う運転/停止ボタン16a、システム設定温度の設定・変更を行う温度ボタン16b、システム設定温度等を表示する液晶画面16c等を備えている。
本実施の形態の住宅内の室内空調システム100を運転する場合、運転/停止ボタン16aを押し、運転/停止ボタン16aのランプ16dが点灯するようにし、液晶画面16cに現在の設定温度が表示され、外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8の運転が温度状況に合わせて自動的に制御されるようになっている。
住宅内の室内空調システム100を停止させる場合、運転/停止ボタン16aを押し、運転/停止ボタン16aのランプ16dが消灯するようにし、これによって、液晶画面16cの表示が消え、外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8を停止するようになっている。
なお、リモコン16は、室1,2,3にそれぞれ設置されているので、室1,2,3のいずれからも室内空調システム100のON・OFFを行えるようになっている。
【0033】
なお、前記リモコン16の代わりに、温度センサ、画面30aおよびスピーカー30bを備えた携帯型の情報端末30を使用して、室内環境制御システムのON・OFFや、システム設定温度の設定・変更を行うようにしてもよい。画面30aおよびスピーカー30bは、本発明の通知手段に相当する。
また、前記制御手段10による制御中において、外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8は、それぞれの専用リモコンによってそれぞれ手動操作することができるが、すぐに制御状態に戻るようになっている。したがって、外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8をそれぞれ手動で操作したい場合、前記リモコン16の運転/停止ボタン16aによって本システムを停止させてから、それぞれの専用リモコンによって手動操作する。
【0034】
(エネルギーモニターシステム)
次に、
図6を参照して、エネルギーモニターシステムの概要について説明する。
図6において、符号201は、複数のエリアにおいて使用される電力の使用量をそれぞれ検出すると共に、発電システムが発電した電力を検出する使用電力・発電電力検出部である。使用電力・発電電力検出部201は、電気が使用された場合に電力の使用量を計測し、太陽光発電システム、燃料電池、または、ガスから電気を発生する発電システム等の発電システムから発電された電力(発電電力)の発電量を計測する。符号203は、複数のエリアにおいて使用されるガスの使用量を検出するガス使用量検出部であり、符号205は、複数のエリアにおいて使用される水の使用量をそれぞれ検出する水使用量検出部であり、符号207は、パルスカウンターである。ここで、ガス使用量検出部203はガスの使用があった場合に使用量に応じたパルス信号をパルスカウンター207に出力する。水使用量検出部205は水の使用があった場合に使用量に応じたパルス信号をパルスカウンター207に出力する。そして、パルスカウンター207は、ガス使用量検出部203および水使用量検出部205から出力されるパルスをカウントしてガスの積算使用量および水の積算使用量をそれぞれ算出し、信号出力する。
【0035】
次に、符号210は、表示器であり、表示部211と、操作部212と、制御部213と、記憶手段214と、通信手段215と、スピーカー216とから構成される。表示部211は、例えば、液晶画面で構成される。表示部211は、制御部213からの表示信号に応じた画像、または、室内空調システム100から送信される信号に従って室内空調システム100の動作状態を画面に表示する。表示部211は、例えば、各室1,2,3で動作している機器名とその消費電力、室温、湿度などを表示する。なお、画面の切替は操作部212を操作して行う。具体的には、表示部211は、前記複数のエリアのそれぞれに対応する複数の画像および室内空調システム100の動作状態を画面内に表示し、使用電力・発電電力検出部201、ガス使用量検出部203および水使用量検出部205のいずれか一つで検出された現在の使用量を前記複数の画像内に表示する(
図11参照)。操作部212は、画面切り替えを行い、前記複数のエリアの各々に所定の使用量や所定の時間等の設定値を入力するためのボタン等が配置された操作手段であり、ユーザの操作に応じた操作信号を制御部213に出力する。記憶手段214は、表示部211に表示する複数の画像、電力使用量、発電量、ガスの使用量、水の使用量等の各種データを記憶する。通信手段215は、制御部213からの制御信号に応じて、画像の表示状態が変更された際に、異常があったことを通信回線を介して外部に通報する。
図6では、通信手段215はネットワーク40を介して情報端末30に電子メール等で通報することを示している。インターネットとの接続は、有線または無線のいずれでもよい。
【0036】
そして、これらの各室1,2,3に設置された機器による各資源の使用量が、使用電力・発電電力検出部201、ガス使用量検出部203、水使用量検出部205により検出されるように、配線、配管等が住宅の外部から内部へ行われている。更に、
図6に示す表示器210は、室1の壁に設置されている。
【0037】
図7において、発電システム220は太陽光発電システムであり、符号150は電気温水器130へ配線された電線と接続された増設ブレーカーを示す。発電システム220から出力された発電電力は、使用電力・発電電力検出部201へ入力される。使用電力・発電電力検出部201は、具体的には分電盤であり、発電システムの発電量を計測する。更に、使用電力・発電電力検出部201は、電気温水器130および各エリアへ配線された電線と接続され、各エリアで電気が使用された場合に各エリアの電力の使用量を計測する。そして、使用電力・発電電力検出部201は、表示器210へ電力使用量および発電電力量を電気信号に変換し、電気信号を信号線を介して表示器210に送信する。
【0038】
図8において、パルス出力付ガスメータ140は、ガス会社から支給されるガスメータであり、パルスカウンターに接続されている。パルス出力付ガスメータ140は、ガス使用量検出部203を内蔵し、ガスの使用があった場合に使用量に応じたパルス信号をパルスカウンター207に出力する。そして、パルスカウンター207は、パルス出力付ガスメータ140から出力されるパルスをカウントしてガスの積算使用量を算出し、ガスの積算使用量を電気信号に変換し、電気信号を信号線を介して表示器210に送信する。ガスは、給湯用の他、ガスレンジ等の調理器用、ガスストーブ、床暖房等の空調用、燃料電池等の発電用などの複数の用途が考えられる。そして、それらのいずれかの用途としてガスを使用するエリアがガスのエリアに該当する。
【0039】
図9において、符号160は水道メータを示し、符号170は主幹計測用水量センサを示し、符号171は給湯用水量センサを示し、符号173は端末用水量センサを示す。電気温水器130は配水管と接続されている。そして、給湯用水量センサ171は、電気温水器130へ給水する箇所と、浴室90のシャワー91、キッチン80、洗面所100、トイレ110の各エリアへ温水を電気温水器130から排出する箇所とに設置されている。水使用量検出部205は、これらの複数の水量センサから構成されている。そして、水使用量検出部205は、水の使用があった場合に使用量に応じたパルス信号をパルスカウンター207に出力する。そして、パルスカウンター207は、水使用量検出部205から出力されるパルスをカウントして水の積算使用量をそれぞれ算出し、各エリアにおける水の積算使用量を電気信号に変換し、電気信号を信号線を介して表示器210に送信する。
【0040】
図10は、表示器210の正面図を示す。表示器210では、左に表示部211が配置され、右に操作部212が配置されている。操作部212は、上下左右ボタン212a、決定ボタン212b、戻るボタン212c、切り替えボタン212d、メニューボタン212e、TOPボタン212f、強制空調ボタン212gから構成される。ここで、切り替えボタン212dは、「電気」、「ガス」、「水道」のいずれかを選択するために使用される。メニューボタン212eを押すと、設定画面やその他のサブメニューが選択可能に表示部211に表示される。TOPボタン212fを押すと、予め設定した画像が表示される。なお、
図10の表示部211に示す画像は、ユーザがTOPボタン212fを押したときに表示される発電状態を示す画面であり、発電システム220が待機中であることを示している。
【0041】
図10において、画面の右には、「発電」、「目標達成」、「エリア別」、「分岐別」の項目が表示されている。これらの項目は、上下左右ボタン212aの上下方向のいずれかのボタンを押すことにより、選択可能である。
【0042】
次に、
図11を参照して、電気の電力使用量等をエリア別に示すエリアモニター画面について説明する。
上下左右ボタン212aを操作して「エリア別」を選択し、決定ボタン212bを押すと、エリアモニター画面に遷移し、エリア別の現在の電力使用量が表示される。ここで、表示部211には、正方形状の複数の画像が表示されており、これら複数の画像には、各室の具体例として、「リビング」、「ダイニング」、「キッチン」、「洗面所」、「浴室」、「寝室」、「玄関&ホール」、「外部」、「電気温水器」、「トイレ」、「エアコン」、「子供部屋」のエリア名がそれぞれ現在の電力使用量とともに表示される。画面の右下には、室内空調システム100が動作中であることが表示されている。ここで、各エリアに対して所定の使用量および所定の使用時間が予め設定され、記憶手段214に設定値が記憶されている。なお、操作部212により、各エリアに設定すべき所定の使用量および所定の使用時間をユーザが変更可能である。
【0043】
図11において、「洗面所」、「浴室」、「玄関&ホール」、「外部」、「電気温水器」、「トイレ」は、所定の使用量未満の使用電力であり、白抜きの枠で囲まれている。
【0044】
また、「リビング」、「ダイニング」、「キッチン」、「寝室」、「エアコン」、「子供部屋」の各画像は、所定の使用量以上の使用電力である場合の表示状態を示す。ここで、各画像は緑色の大きな画像であり、エリア名および現在の電力使用量が各画像内に表示されている。所定の使用量は、例えば、リビングが200W、子供部屋が150Wに設定されている。制御部213は、「リビング」、「ダイニング」、「キッチン」、「寝室」、「エアコン」、「子供部屋」の各エリアに設定された所定の使用量を超えたと判断し、前記所定の使用量を超えたエリアの画像の表示状態を「白抜きの枠で囲まれた表示状態(現在の表示状態)」から「緑色の大きな画像(第1の表示状態)」に変更する。
【0045】
このように、制御部213がエリアに設定された所定の使用量を超えたと判断したとき、前記所定の使用量を超えたエリアの画像の表示状態を現在の表示状態から第1の表示状態に制御部213が変更することにより、他のエリアの画像と異なる表示状態となるため、複数のエリアにおける資源の使用状態の良否についてユーザが容易に把握することができる。
【0046】
ここで、「エアコン」の画像は、所定の使用量以上の使用電力である場合の他の表示状態を示す。ここで、「エアコン」の画像は、画像が大きくなり、オレンジ色の画像となっている。制御部213は、「エアコン」のエリアに設定された所定の使用量(例えば、ブレーカー容量の90%)を超えたと判断し、前記所定の使用量を超えたエリアの画像の表示状態を「白抜きの枠で囲まれた表示状態(現在の表示状態)」から「オレンジ色の大きな画像(第1の表示状態)」に変更する。室内空調システム100が運転されている場合は、制御部213は、室内空調システム100に制御信号を送信し、エアコンの温度を調整して所定の使用量以下になるように、エアコン8を制御する。これにより、ブレーカーが落ちることを回避できる。
【0047】
また、快・不快判定手段10により不快と判定された室がある場合、室内空調システム100は、制御手段10が通気とエアコンの自動制御を開始したことを、FI160を介して、エネルギーモニターシステム200に通知する。この通知がされたとき、エネルギーモニターシステム200の表示部211に、室内空調システム100が自動制御を開始したことを表示する。また、この表示と同時に室内空調システム100の報知手段20またはエネルギーモニターシステムのスピーカー216により音声にて、室内空調システム100が自動制御を開始したことを報知するよう設定できる。
【0048】
また、居住者が強制空調ボタン212gを押していた場合、制御部213は、室内空調システム100に強制空調ボタン212gが押された旨の制御信号を送信し、この制御信号を受信した制御手段10は、エアコンの温度を調整して所定の使用量以下になるように、エアコン8を制御することをしない。その代わりに、アドバイス手段として、制御部213は、使用電力・発電電力検出部201により検出されるエアコン8の電力使用量を監視し、エアコン8で電力が過剰に使用されていることを検出した際に、表示部211およびスピーカー216により、居住者に対して節電アドバイスを行う。
【0049】
エネルギーモニターシステム200において、制御部(比較手段)213は、居住者の操作によって開始された強制空調手段によるエアコン空調に伴う電力使用量と、予め設定された基準値(例えば、ブレーカー容量の90%)とを比較して、過剰な電力使用量であるかを判定する。過剰な電力使用量であると判定された場合、前記アドバイス手段としての表示部211は、前記制御部213によって算出された過剰な電力使用量を低減するためのアドバイスを表示する。アドバイスとしては、例えば、「過剰な電力が使用されています。エアコンの設定温度を26度から27度に設定してください。温度設定を1度調整すると消費電力を5%程低減することができます。」と表示する。また、表示器210のスピーカー216により、音声で「過剰な電力が使用されています。エアコンの設定温度を26度から27度に設定してください。温度設定を1度調整すると消費電力を5%程低減することができます。」と報知する。
【0050】
また、表示状態が変更された際に(例えば、第1の表示状態への変更)、通信手段215は、上記アドバイスをネットワーク40を介して情報端末30に通報する。例えば、「過剰な電力が使用されています。エアコン8の設定温度を26度から27度に設定してください。温度設定を1度調整すると消費電力を5%程低減することができます。」というメッセージをネットワーク40を通じて、予め登録された情報端末30のメールアドレスにメールで送信する。前記情報端末30は、ネットワーク40を介して、前記エネルギーモニターシステム200の各種動作および前記室内空調システム100の各種動作を操作可能に設定されている。例えば、前記情報端末30は、エアコンの設定温度を確認および変更できるように設定されている。
【0051】
次に、夏季において、本実施の形態の住宅内の室内空調システム100によって室1の空調を個別に制御する方法の一例について
図5に示す表を参照しながら説明する。
初期状態では、外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8は停止した状態となっている。
まず、制御手段10は、前記快・不快判定手段10により不快と判定された場合、前記室内空調システム100による通気とエアコンの自動制御を開始し、室内空調システム100の運転が開始したことをエネルギーモニターシステム200に通知する。これによって、本空調システム100が運転開始されるとともに、エアコン8がONとなる。これは、制御手段10から制御ユニット8aに信号が送信され、この制御ユニット8aからエアコン8にON信号が送信されることによって行われる。
また、システムの設定温度Tsetをリモコン16の温度ボタン16bによって28℃に予め設定するとともに、エアコン8の設定温度を、設定温度より低い27℃に予め設定する。
【0052】
次に、居住者が強制空調ボタン212gを押さない場合の室内空調システム100の動作について説明する。
【0053】
夏季における室1の下部の温度と天井付近の温度をそれぞれ温度センサ11,12が検出し、これら検出値の差によって温度差(上下温度差)を求める。これは前記制御手段10に、温度センサ11,12による検出値が入力されるので、この制御手段10によってこれら検出値の差を求めることによって行われる。
まず、本実施の形態では、
(1)温度センサ12によって検出された天井付近の温度が、温度センサ11によって検出された室内温度より所定温度dt(例えば3℃)以上高い場合、つまり、天井付近に高温の空気が溜まっている場合に以下のような制御を行う。
【0054】
(1a)室内温度≧Tset(28℃)のとき、制御手段10が外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7を運転し、前記エアコン8を停止する。
外部空気取込手段5が送風換気窓枠5である場合、送風孔5aを開けるとともに、ファンが内蔵されている場合、ファンも作動させる。
また、外部空気取込手段5が自動的に開閉可能な地窓である場合、当該地窓を開ける。
このような制御は、外気温<Tset、外気温≧Tsetの双方の場合で行われる。
外気温<Tsetの場合、
図5中、状態番号が「7」で「強制空冷」となる。つまり、外気温が設定温度より低いので、天井付近の高温の空気を空気引込手段6によって天井裏1aに引き込み、さらに、空気排気手段7によって外部に排気するとともに、外部空気取込手段5によって涼しい外気を室1に取り入れる。
外気温≧Tsetの場合、
図5中、状態番号が「11」で「強制排熱」となる。つまり、外気温が設定温度以上であるが、天井付近の高温の空気を空気引込手段6によって天井裏1aに引き込み、さらに、空気排気手段7によって外部に強制的に排気する。一方、外部空気取込手段5によって設定温度以上の外気が室1に取り入れられるが、この外気によって、室内が撹拌されるので、高温の空気の淀みを防止できる。
【0055】
(1b)室内温度<Tset かつ 外気温<Tsetのとき、制御手段10が空気排気手段7と外部空気取込手段5を運転し、空気引込手段6とエアコン8を停止する。
このような制御は、
図5中、状態番号が「5」で「自然空冷」となる。つまり、外気温が設定温度より低く、かつ、室内温度が設定温度より低いので、空気排気手段7と外部空気取込手段5を運転することによって、涼しい外気を外部空気取込手段5によって取り入れる。また、天井付近の高温の空気は開口部6bから天井裏3aに流入したうえで、空気排気手段7によって外部に排気される。
(1c)室内温度<Tset かつ 外気温≧Tsetのとき、制御手段10が外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8を停止する。
このような制御は、
図5中、状態番号が「9」で「保冷」となる。つまり、室内温度が設定温度より低い一方、外気温が設定温度以上であるので、空気排気手段7と外部空気取込手段5を停止し、外気の侵入を防止して、保冷を行う。
(1d)室内温度≧Tsetかつ外気温<Tminのとき、制御手段10が空気排気手段7と外部空気取込手段5を運転し、空気引込手段6とエアコン8を停止する。
このような制御は、
図5中、状態番号が「3」で「自然空冷」となる。つまり、室内温度が設定温度以上である一方、外気温が下限温度(例えば20℃)より低いので、空気排気手段7と外部空気取込手段5を運転することによって、涼しい外気を外部空気取込手段5によって穏やかに取り入れる。
ここで、Tminは、寒さ防止のための下限温度であり、デフォルト値は20℃に設定される。また、後述するTmaxは、高温防止のための上限温度であり、デフォルト値は30℃に設定される。また、Tmin<Tset<Tmaxとする。
【0056】
また、本実施の形態では、
(2)温度センサ12によって検出された天井付近の温度が、温度センサ11によって検出された室内温度より所定温度dt(例えば3℃)高い温度未満の場合において、つまり、トップライト付近に高温の空気があまり溜まっていない場合に以下のような制御を行う。
【0057】
(2a)室内温度≧Tsetのとき、制御手段10が空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6を運転し、エアコン8を停止する。
このような制御は、外気温<Tset、外気温≧Tsetの双方の場合で行われる。
外気温<Tsetの場合、
図5中、状態番号が「6」で「強制空冷」となる。つまり、外気温が設定温度より低いので、天井付近の高温の空気を空気引込手段6によって天井裏1aに引き込み、さらに、空気排気手段7によって外部に排気するとともに、外部空気取込手段5によって涼しい外気を室1に取り入れる。
外気温≧Tsetの場合、
図5中、状態番号が「10」で「強制排熱」となる。つまり、
外気温が設定温度以上であるが、天井付近の高温の空気を空気引込手段6によって天井裏1aに引き込み、さらに、空気排気手段7によって外部に排気する。一方、外部空気取込手段5によって設定温度以上の外気が取り入れられるが、この外気によって、室内が撹拌されるので、高温の空気の淀みを防止できる。
(2b)室内温度<Tsetのとき、制御手段10が空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6、エアコン8を停止する。
このような制御は、外気温<Tset、外気温≧Tsetの双方の場合で行われる。
外気温<Tsetの場合、
図5中、状態番号が「4」で「保冷」となる。つまり、室内温度および外気温の双方が設定温度より低いので、空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6を停止して、外気の侵入を防止して、保冷を行う。
外気温≧Tsetの場合、
図5中、状態番号が「8」で「保冷」となる。つまり、室内温度が設定温度より低い一方、外気温が設定温度以上であるので、空気排気手段7、外部空気取込手段5を閉鎖し、外気の侵入を防止して、保冷を行う。
(2c)室内温度≧Tsetかつ外気温<Tminのとき、制御手段10が空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6を運転し、エアコン8を停止する。
このような制御は、
図5中、状態番号が「2」で「強制空冷」となる。つまり、外気温が下限温度より低いので、天井付近の高温の空気を空気引込手段6によって天井裏1aに引き込み、さらに、空気排気手段7によって外部に排気するとともに、外部空気取込手段5によって涼しい外気を取り入れる。
【0058】
さらに、本実施の形態では、
(3)室内温度<Tsetかつ外気温<Tminのとき、制御手段10が空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6、前記エアコン8を停止する。
このような制御は、
図6中、状態番号が「1」で「過冷却防止」となる。つまり、室内温度が設定温度より低く、外気温が下限温度より低いので、空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6を停止し、外気の侵入を防止して、これ室の過冷却を防止する。
【0059】
加えて、本実施の形態では、
(4)室内温度≧Tmaxかつ外気温≧Tsetのとき、制御手段10が空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6を停止し、前記エアコン8を運転する。
このような制御は、
図5中、状態番号が「12」で「撹拌冷房」となる。つまり、室内温度が上限温度以上でかつ外気が設定温度以上であるので、制御手段10が空気排気手段7、外部空気取込手段5を停止、高温の外気の侵入を防止しつつ、エアコン8を下向き送風運転して、室1の空気を撹拌しながら冷房する。
【0060】
このような空調制御は、室2,3にも同様にして行われる。室2の空調制御の場合、空気引込手段6によって天井裏2aに引き込んだ空気は、吹出口14から吹き出されて、室1内を上昇し、室1の空気引込手段6によって天井裏1aに引き込まれる。したがって、制御手段10によって、室2の空気引込手段6を運転する場合、これに同期して室1の空気引込手段6を運転する。
【0061】
上記のように、室内空調システム100が動作しているときに、居住者が強制空調ボタン212gを押すと、制御部213は、前記室内空調システム100による通気とエアコンの自動制御を強制終了し、温度設定画面を表示部211に表示し、上下左右ボタン212aの操作に従って、任意の設定温度または運転モードでエアコン空調を開始する。温度設定画面には、上下左右ボタン212aの操作に応じて、設定温度が表示され、または、居住者が予め設定した室内環境条件に対応した運転モードが選択可能に表示されている。なお、強制空調ボタン212gと制御部213とは、本発明の強制空調手段に相当する。情報端末30のタッチパネル画面に、強制空調ボタンを表示し、この強制空調ボタンを押すと、制御部が、前記室内空調システム100による通気とエアコンの自動制御を強制終了し、温度設定画面を表示部に表示し、上下左右ボタンの操作に従って、任意の設定温度または運転モードでエアコン空調を開始するように構成しもよい。
【0062】
本実施の形態によれば、前記快・不快判定手段10により不快と判定された場合前記前記空調システムによる通気とエアコンの自動制御を開始するので、快適な室内環境に近づけることができ、居住者の操作によって、前記室内空調システム100による通気とエアコンの自動制御を強制終了し、任意の設定温度または運転モードでエアコン空調を開始するので、居住者の要望に応じた室内環境に近づけることができる。
さらに、居住者の操作によって前記強制空調手段212,213によるエアコン空調が開始され、これに伴って電力が過剰に使用されていることを検出した際に、居住者に対して節電アドバイスを行うので、居住者が取るべき行動をアドバイスすることができる。
さらに、室内環境調整手段21によって不快と判定された室1,2,3の環境を各室1,2,3毎に調整できるので、居住者にとって、より快適な環境を形成することができる。
【0063】
また、前記アドバイス手段211は、前記比較手段213によって算出された過剰な電力使用量を低減するためのアドバイスを提示するので、予め設定された基準値を基準にしてアドバイスを居住者に提供できる。
【0064】
また、前記複数の比較結果に基づいて、前記外部空気取込手段5と前記空気引込手段6とを、各室1,2,3ごとに制御するともに前記空気排気手段7を制御し、さらに、前記エアコン8を各室1,2,3毎に制御するので、設定温度、室内温度、外気温に基づいて、制御手段10が外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8の運転・停止を室1,2,3ごとに制御できる。
【0065】
また、前記情報端末30は、前記通知があった場合、前記強制空調手段212,213によるエアコン空調に伴って電力が過剰に使用されていることを報知する報知手段を備えるので、居住者は前記情報端末30を所有することにより、電力が過剰に使用されていることを確実に知ることができる。
【0066】
また、温度および湿度を断続的に取得するので、刻々と変化する建物内部の各室1,2,3の環境を確実に把握でき、居住者にとって、より快適な環境を形成することができる。
【0067】
また、設定温度、室内温度、外気温に基づいて、制御手段10が外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8の運転・停止を室1,2,3ごとに細かく14段階で制御できる。
また、外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8の運転・停止を細かく制御するので、省エネとなる。
さらに、室内温度が設定温度以上で、かつ外気温が下限値未満で涼しい場合に、空気排気手段7と外部空気取込手段5を運転し、空気引込手段6とエアコン8を停止するので、室内が自然空冷となり、空気引込手段6とエアコン8が消費する電力を削減でき、省エネとなる。
加えて、室内温度が設定温度以上で、かつ、外気温が下限値未満で涼しい場合に、空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6を運転し、エアコン8を停止するので、室内が強制空冷となり、エアコンなしでも、室内温度を速やかに設定温度またはそれ以下に近付けることができる。
【0068】
また、室内温度が設定温度未満で、かつ外気温が下限値未満で涼しい場合に、外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8を停止するので、室が過冷却されるのを防止できるともに、外部空気取込手段5、空気引込手段6、空気排気手段7、エアコン8が消費する電力を削減でき、省エネとなる。
また、室内温度が上限温度以上で、かつ外気温が設定温度以上のときに、空気排気手段7、外部空気取込手段5、空気引込手段6を停止して室内を密閉し、エアコン8を運転するので、室内を効果的に冷房できる。
さらに、温度センサ(室内温度検出手段)11がリモコン16に内蔵されているので、温度センサ専用の設置スペースが必要なく、しかも、温度センサ11をリモコン16の筺体によって保護できる。
また、外気温度検出手段13が1階の床下でかつ風通しのよい場所に設置されているので、正確な外気温度を検出できる。
【0069】
(変形例)
上記実施の形態においては、室内空調システム100の制御手段10とエネルギーモニターシステム200の制御部213をIF160で接続して、必要なデータや信号を送受信するように構成したが、これに限られない。室内空調システム100の制御手段10とエネルギーモニターシステム200の制御部213を一つの制御手段で構成し、この一つの制御手段で各種センサや各種手段等を制御するようにエネルギー・空調の総合管理システム300を構築してもよい。この際に、記憶手段22,214と通信手段19,215もそれぞれ一つの記憶手段、通信手段で構成するのが望ましい。
また、上記実施の形態においては、前記エネルギーモニターシステムが、居住者の操作によって、前記室内空調システム100による通気とエアコンの自動制御を強制終了し、任意の設定温度または運転モードでエアコン空調を開始する強制空調手段212,213と、居住者の操作によって前記強制空調手段212,213によるエアコン空調が開始され、これに伴って電力が過剰に使用されていることを検出した際に、居住者に対して節電アドバイスを行うアドバイス手段211と、を有することについて説明したが、これに限られない。居住者に対して節電アドバイスを行う一方で、居住者の節電アドバイスに対する操作を学習することで、前記室内空調システム100による通気とエアコンの自動制御を行うようにしてもよい。
なお、変形例においては、上記実施の形態と同じ部材についての説明を省略する。