(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の信号送信手段および前記第2の信号送信手段のうち少なくとも一方が光照射手段であり、前記第1の信号検出手段および前記第2の信号検出手段のうち少なくとも一方が光検出手段であることを特徴とする請求項1または2記載の磁気治療器。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明にかかる磁気治療器10の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における磁気治療器の平面図(A)および正面図(B)である。
本実施形態における磁気治療器10は、左パネル体22からなる左パネル部20、中央パネル体32からなる中央パネル部30、右パネル体42からなる右パネル部40を有している。磁気治療器10は、
図1に示すように中央パネル部30に対して左パネル部20と右パネル部40が連結部である連結軸50を介してそれぞれ回動可能に連結されている。このように3枚のパネル体により構成された磁気治療器10には、電源を供給するための電源コード60および図示しない操作器に電気的に接続する接続コード70が図示しないコネクタにより右パネル体42に着脱自在に接続されている。電源コード60および接続コード70は中央パネル部30または左パネル部20に接続させることもできる。
【0011】
本実施形態においては、左パネル部20、中央パネル部30、右パネル部40はそれぞれ1枚のパネル体により構成されているが、第1パネル体、第2パネル体、第3パネル体、第4パネル体,第5パネル体・・・とした4つ以上のパネル体により構成されていてもよい。この場合、各パネル部を構成するパネル体どうしも連結軸50を介して互いに回動可能に連結すればよい。
【0012】
左パネル部20と右パネル部40について説明する。本実施形態においては、左パネル部20と右パネル部40は基本的には同じ構造を有しているので、ここでは左パネル部20の説明のみを行うことにする。左パネル部20の各構成において第1の〜2X(Xは自然数または自然数と文字の組みあわせ)と説明している構成は、右パネル部40の構成における第2の〜4X(Xは自然数または自然数と文字の組みあわせ)と置き換えることができる。
【0013】
左パネル部20は、
図1(A)に示すように、平面視がほぼコの字型に形成された左パネル体22を有し、左パネル体22の上面側には球面状をなす突状部23が配設されている。突状部23は使用者の身体の一部を磁気治療器10に押圧した際に、指圧効果を得ることができる。このような突状部23は、左パネル体22の左右両端部の近傍位置に所要間隔をあけて複数列に配設されている。本実施形態においては、中央パネル部30側の突状部23の下方位置にヒータ24を埋設している。このヒータ24は磁気治療器10の表面を温めるためのものであり、特に冬季において良好な使い心地を提供するためのものである。突状部23はヒータ24埋設部との長時間の接触による低温火傷を防止するという点においても好都合である。
【0014】
また、左パネル体22の平面中央部分には電磁石25とバイブレータ26が埋設されている。電磁石25は、
図1(A)における上下方向からバイブレータ26を挟み込む配置となる2箇所(同心円状の模様が施された平面位置)に埋設されている。また、バイブレータ26の振動子には筒状体26Aの一端部が当接した状態で配設されている。この筒状体26Aの他端部は左パネル体22の上面から突出しているので、使用者の身体の一部を筒状体26Aに接触させれば、バイブレータ26からの振動が筒状体26Aを介して使用者の身体の一部に好適に付与され、マッサージ効果を得ることができる。また、バイブレータ26による振動を、磁気治療器10による磁気供給が開始された後における所定時間や、磁気治療器10による磁気供給時における所要の時間間隔や、タイマー設定機能による使用時における設定時間到達前の所定時間のいずれかまたはすべてにおいて発生させることもできる。これによりバイブレータ26は、使用者に磁気治療器10の作動状況を伝達する手段として使用することもできる。
左パネル部20における右側の2箇所の突出部分20Aの側面には、連結軸50を装着するための連結穴28が設けられている。本実施形態における連結部は連結軸50と連結穴28(連結孔38)とにより構成されている。
【0015】
次に中央パネル部30について説明する。
図1(A)に示すように、中央パネル部30は平面視形状が略十字型に形成された中央パネル体32を有し、中央パネル体32の上面側には球面状の突状部33が配設されている。突状部33は、中央パネル体32の左右両端部の近傍位置に所要間隔をあけて複数列に配設されている。中央パネル体32の平面中央位置には電磁石35とバイブレータ36が埋設されている。電磁石35は、
図1(A)において上下方向からバイブレータ36を挟み込む配置で2箇所(同心円の模様部分)に埋設されている。また、バイブレータ36の振動子には筒状体36Aの一端部が当接した状態で配設されている。中央パネル体32の上面には筒状体36Aの他端部が突出している。中央パネル部30の左右側面2箇所の突出部分30Aの側面には、連結部である連結軸50を挿通させるための連結孔38が設けられている。
【0016】
電源供給制御部について説明する。ここでは、左パネル部20に配設された第1の検出手段のみについて詳細な説明を行うが、右パネル部40に配設された第2の検出手段も第1の検出手段と同じ構成を採用することができる。
図2〜
図4は、本実施形態における磁気治療器の第1の検出手段の概略構造を示す斜視図(A)と斜視図に対応させた動作説明図(B)である。
左パネル部20の突出部分20Aのうち少なくとも一方の内部には、第1の検出手段であり、第1の信号送信手段である光照射手段としてのLED29Aおよび第1の信号検出手段である光検出手段としてのフォトトランジスタ29Bとが所要間隔をあけた状態で基板29Cに装着された状態で固定されている。
【0017】
フォトトランジスタ29Bはマイクロコンピュータおよび動作制御プログラムを有する制御部(図示せず)に電気的に接続されていて、制御部には受光量情報が常時または所要の時間間隔で送信されている。また、連結軸50の先端部分には、第1の遮蔽部材である突出片29Dが形成されている。突出片29D部分は光不透過性材料により形成または被覆されている。本実施形態においては連結軸50と突出片29Dを一体に形成しているが、連結軸50と突出片29Dはそれぞれ別体に形成し、両者を一体に組み立てすることもできる。このように形成された突出片29Dは、中央パネル部30に対する左パネル部20および右パネル部40の回動動作に伴って連結軸50と共に回動することで、LED29Aとフォトトランジスタ29Bとの間に進退自在に設けられている。
左パネル部20が中央パネル部30と同一平面をなす状態から所要角度に回動するまでの範囲においては、
図2に示すように、突出片29DはLED29Aとフォトトランジスタ29Bとの間からは外れた場所に位置している。この状態においては、フォトトランジスタ29Bは最大受光量に対して100%の受光量を検出することになる。
【0018】
左パネル部20を中央パネル部30に対して回動させると、LED29Aとフォトトランジスタ29Bが左パネル部20と共に回動し、
図3に示すように、LED29Aとフォトトランジスタ29Bとの間に突出片29Dの一部が進入することになる。突出片29Dは光不透過性材料により形成されているので、突出片29Dによりフォトトランジスタ29Bの受光面積(LED29Aの光照射部分)の一部が覆われた状態になるため、左パネル部20を中央パネル部30に対して回動させる前の状態(最大受光量)に比較して受光量が減少することになる。フォトトランジスタ29Bは、実際の受光量を最大受光量に対する百分率等で数値化することが可能であり、受光量の数値データが制御部に送信されている。
【0019】
制御部の動作制御プログラムには予めフォトトランジスタ29Bから送信された受光量の数値データに対する閾値が設定されている。この動作制御プログラムに設定されている閾値は、外部入力手段等により変更可能に設定しておけば尚好都合である。
制御部は、フォトトランジスタ29Bから制御部に送信された受光量の数値データが閾値を下回ったことを確認すると、左パネル部20が中央パネル部30に対して所定角度以上に回動されたものと判断している。そして左パネル部20が中央パネル部30に対してさらに回動して、中央パネル部30に対する左パネル部20の回動角度が90度をなすと、
図4に示すように、突出片29Dがフォトトランジスタ29Bの受光面のすべてを覆う(LED29Aの光照射面をすべて覆う)ことになる。すなわちこの状態においては、フォトトランジスタ29Bから制御部に送信される受光量の数値データは0%となる。
【0020】
制御部は、左パネル部20内に固定された第1の信号検出手段の一部であるフォトトランジスタ29Bから送信された受光量信号である受光量の数値データと、右パネル部40内に固定された図示しないフォトトランジスタから送信された受光量の数値データとの組み合わせにより、左パネル部20、中央パネル部30、右パネル部40のそれぞれに内蔵されている電磁石25,35、45への電源供給状態を適宜切り替えるスイッチ手段としても機能する。
具体的には、左パネル部20および右パネル部40のフォトトランジスタ29B(右パネル部は図示せず)から送信された受光量の数値データがいずれも100%〜50%の範囲にある場合(LED29Aとフォトトランジスタ29Bと突出片29Dとの位置関係が、
図2〜
図3に示す範囲にある場合)には、制御部は
図5、
図6に示すように、各電磁石25,35,45の上面側がすべてN極になるように電磁石25,35,45に電流を供給する第1の状態を提供する。
【0021】
また、左パネル部20または右パネル部40のいずれか一方のフォトトランジスタ(ここでは左パネル部20のフォトトランジスタ29Bとする)からの受光量の数値データのみが50%未満になった場合(LED29Aとフォトトランジスタ29Bと突出片29Dとの位置関係が、
図3に示す状態から
図4に示す状態にわずかに近づいた状態になった場合)には、制御部は
図7に示すように、左パネル部20の電磁石25への供給電流の向きを当初状態(左パネル部20を回動させる前の状態)と逆向きにして、中央パネル部30および右パネル部40側の面がS極となる第2の状態を提供する。
【0022】
さらに、左パネル部20および右パネル部40のフォトトランジスタ29B(右パネル部は図示せず)から送信された受光量の数値データがいずれも50%未満になった場合には、制御部は
図8に示すように、左パネル部20の電磁石25への供給電流の向きを当初状態(左パネル部20を回動させる前の状態)と逆向きにして、中央パネル部30の電磁石35への供給電流をストップし、右パネル部40の電磁石45への供給電流の向きを当初状態のまま(左パネル部20に対向する面がN極となる)を維持させた第3の状態を提供する。
【0023】
第1の状態では、
図5、
図6に示すように磁気治療器10は略平坦面をなしていて、それぞれの面における磁極を同一にすることができるため、使用者は広範囲にわたって所定の磁力を作用させることができる。
第2の状態では、
図7に示すように磁気治療器10を略L字型にして用いる際に、左パネル部20に対して中央パネル部30および右パネル部40からの磁力線を集中させることができるため、第1の状態に比較して強い磁力を作用させることができる。従来の磁気治療器を
図7に示す状態にした場合には、左パネル部20の磁極と中央パネル部30および右パネル部40の磁極とが互いに反発しあう状態になり、使用者は磁気を当てたい部位に効率的に磁力を作用させることができなかった。このため、本実施形態における磁気治療器10は極めて使い勝手がよいことが諒解される。
【0024】
第3の状態では、
図8に示すように、磁気治療器10をコの字型にして用いる際に、右パネル部40から放出された磁力が左パネル部20に向かって流れる磁場を形成することになる。また、中央パネル部30の電磁石35からは磁力が放出されていないため、右パネル部40のN極から放出された磁力は直接左パネル部20のS極に流入することになるため、使用者は磁気を当てたい部位を中央パネル部30の位置に配置すれば磁気を集中的に作用させることができる。従来の磁気治療器を
図8に示す状態にした場合には、左パネル部20の磁極と右パネル部40の磁極が中央パネル部30の磁極と互いに反発しあう状態になり、使用者か効率的に磁力を作用させることができなかった。この点においても本実施形態における磁気治療器10は極めて使い勝手がよいことが諒解される。
【0025】
また、制御部は、電磁石25,35,45への電流供給の制御を行う他にも、ヒータ24,44やバイブレータ26,36,46への電流供給の制御も可能である。ヒータ24,44やバイブレータ26,36,46への電流供給の制御は、切り替えスイッチ等を配設する等して動作条件を切り替え可能にすることも可能である。
【0026】
本実施形態においては、中央パネル部30に対する左パネル部20および右パネル部40の回動角度を検出する第1の手段(および第2の検出手段)としてLED29AとLED29Aが照射した光を検出するフォトトランジスタ29Bを用いた構成例について説明しているが、第1の検出手段(および第2の検出手段)の構成はこの実施形態に限定されるものではない。本実施形態のように光信号により中央パネル部30に対する左右パネル部20,40の回動状態を検出する場合であっても他の公知の構成を採用することができるのはもちろんである。
【0027】
また、中央パネル部30に対する左右パネル部20,40の回動状態を検出するための信号も光信号に限定されるものではない。光信号以外の検出信号としては、例えば磁気信号等を用いることも可能である。さらには、光信号や磁気信号を検出する検出手段のような非接触式の検出手段に限らず、電極と電極に接触させて用いるロータリースイッチからなる接触型の検出手段を用いることももちろん可能である。
【0028】
さらに、上記実施形態における左パネル部20、中央パネル部30、右パネル部40の電磁石25,35,45の磁極状態は複数の組み合わせのうちの一例を示したに過ぎない。他の実施形態としては、磁気治療器10を4つ以上のパネル体により構成し、左パネル部20、中央パネル部30、右パネル部40の少なくとも1つを複数のパネル体により構成させることもできる。中央パネル部30に対する左パネル部20および右パネル部40の回動角度に応じた電磁石25,35,45の磁極の向きの制御を容易にするためには、夫々の左パネル部20、中央パネル部30、右パネル部40を構成する各パネル体の数を同一にすればよい。
また、磁気治療器10を構成するパネル部20,30,40の枚数にかかわらず、特許請求の範囲に記載されている磁極の切り替わり状態であれば、他の磁極の切り替わり状態の組み合わせであっても本発明の技術的範囲に属することはもちろんである。
【0029】
さらにまた、本実施形態においては、左パネル部20と右パネル部40にヒータ24,44を内蔵させているが、中央パネル部30にヒータを内蔵させることもできる。この場合、左パネル部20および右パネル部40のヒータ24,44は、それぞれ磁気治療器10の両端位置となる端縁部分に埋設し、中央パネル部30のヒータ(図示せず)は、左パネル部20と右パネル部40との連結部付近(突状部33が形成されている平面位置)に埋設すればよい。これにより磁気治療器10の表面を均等に加熱することができる。