特許第5719356号(P5719356)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5719356所定量の飲料を作るためのシステム、カプセル及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5719356
(24)【登録日】2015年3月27日
(45)【発行日】2015年5月20日
(54)【発明の名称】所定量の飲料を作るためのシステム、カプセル及び方法
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/34 20060101AFI20150430BHJP
   A47J 31/44 20060101ALI20150430BHJP
【FI】
   A47J31/34
   A47J31/44 Z
【請求項の数】21
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2012-516004(P2012-516004)
(86)(22)【出願日】2009年12月30日
(65)【公表番号】特表2012-530522(P2012-530522A)
(43)【公表日】2012年12月6日
(86)【国際出願番号】NL2009050815
(87)【国際公開番号】WO2010137947
(87)【国際公開日】20101202
【審査請求日】2012年5月18日
(31)【優先権主張番号】09162982.4
(32)【優先日】2009年6月17日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】09162934.5
(32)【優先日】2009年6月17日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】09162998.0
(32)【優先日】2009年6月17日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】09162995.6
(32)【優先日】2009年6月17日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】512164779
【氏名又は名称】コーニンクラケ ダウ エグバート ビー.ブイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100085545
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 光夫
(74)【代理人】
【識別番号】100118599
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 博司
(72)【発明者】
【氏名】ウォン,コン ユアン ジェラルド
(72)【発明者】
【氏名】ブラント,グイド
(72)【発明者】
【氏名】コエリング,ヘンドリク コルネリス
(72)【発明者】
【氏名】カメルビーク,ラルフ
(72)【発明者】
【氏名】ビースヘウヴェル,アレンド コルネリス ヤコブス
【審査官】 大山 広人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−061663(JP,A)
【文献】 特表2004−534697(JP,A)
【文献】 特開2002−284238(JP,A)
【文献】 実開平01−066370(JP,U)
【文献】 特開2005−211659(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/00−31/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
抽出可能な製品を使用して、摂取に適する所定量の飲料を作るためのシステムにおいて、該システムは、
交換可能なカプセル
ある量の流体を該交換可能なカプセルに供給するための流体分配デバイスと、該交換可能なカプセルを保持するための収容器と、飲料を容器に供給するための出口装置とを備える器具
を備え、
該カプセルは、外周壁、底、蓋、並びに、それぞれ流体をカプセルに導入するため及びカプセルから流体を分配するための入口開口部分及び出口開口部分を備え、該カプセルは使用前は封止されており、
外周壁、底及び蓋は抽出可能な製品を含む内部空間を取り囲んでおり、
該システムは、流体を該抽出可能な製品に供給して飲料を作るように、流体分配デバイスをカプセルの入口開口部分と流体連絡させるように配置されており、
該システムは、作られた飲料をカプセルから排出するように、使用中に該出口装置が出口開口部分と流体連絡するようにさらに配置されており、
カプセルは、それぞれの開口部分に相対的に動かされることによりそれぞれの閉められた開口部分を開けるために配置されている少なくとも1の可動部分を備えており、および
飲料が代替のカプセルから出口開口部を通って排出することができるところの、少なくとも1の出口開口部を作るために、該代替のカプセル中の流体及び/又は飲料の圧力の影響下で、蓋貫通手段に対して出口開口部分が十分に押し付けられているときに、該代替のカプセルの出口開口部分を貫通することを意図された蓋貫通手段を該収容器が備え、かつ
蓋貫通手段及び該システムのカプセルは、使用中に蓋が蓋貫通手段により貫通されずに無傷のままでいるように互いに適合されている、
前記システム。
【請求項2】
可動部分が、それぞれの閉められた開口部分からある距離において延在している、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
可動部分を動かすことにより作られる開口部が、ほぼ所定の大きさであり、かつ所定の場所に与えられるように開口部分が配置されている、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
それぞれの開口部分が、流体が通過する開口部のサイズ及び位置を決めるように、切れ目を備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
可動部分が、破って可動部分を動かすための切れ目を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
開口部を作るためのそれぞれの開口部分が、出口開口部分を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
出口開口部分がカプセルの蓋に備えられており、入口開口部分がカプセルの底に備えられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項8】
カプセルが、抽出可能な製品をカプセルの中に保持しながら流体を通過させるための入口及び/又は出口フィルターを備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項9】
可動部分が、開口部分を貫通するように配置されている可動の貫通部品を備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
可動部分がカプセルの内部空間に延在する内部可動部分を備える、請求項1〜9のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項11】
可動部分が外周壁により備えられ、外周壁の変形により応力が開口部分に作られ、該応力が開口部分をして破り開かせしめるように、該外周壁を変形させることにより開口部分が開けられる、請求項1〜10のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項12】
応力が出口開口部分に作られ、該応力が出口開口部分をして破り開かせしめるように少なくとも部分的に蓋を変形させることにより出口開口部分が開けられる、請求項1〜11のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項13】
代替のカプセルの底に開口部を与え、流体を抽出可能な製品に供給して、飲料を作るために、該代替カプセルの底を貫通するための底貫通手段を該器具が備えている、該請求項1〜12のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項14】
可動部分が底貫通手段の助けで動かされるように、カプセルが配置されている、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
可動部分が、入口開口部分及び出口開口部分の両方を開けるように配置されている、請求項1〜14のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項16】
使用中に、該収容器に相対的な外周壁の変形が妨げられるように、外周壁の端からカプセルの外側へ突出している相対的に堅い縁をカプセルが備えており、かつ外周壁が実質的に堅い、請求項1〜15のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項17】
カプセルは、可動部分を手で作動することにより開けられることが意図されている、請求項1〜16のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1項に記載のシステムの器具において、請求項1〜17のいずれか1項に記載のシステムのカプセルを使用する方法。
【請求項19】
抽出可能な製品を使用して、摂取に適する所定量の飲料を作るための方法において、
外周壁、
底、
蓋、
入口開口部分並びに出口開口部分、但し該開口部分の少なくとも1は流体の通過を防ぐために閉められている、及び、
それぞれの閉められた開口部分からある距離に少なくとも最初は設置されている可動部分
を備えるカプセルを収容器内に保持すること、但し、該外周壁、該底及び該蓋は、抽出可能な製品を備えられている内部空間を囲い込んでおり、
飲料が代替のカプセルから出口開口部を通って排出することができるところの、少なくとも1の出口開口部を作るために、該代替のカプセル中の流体及び/又は飲料の圧力の影響下で、蓋貫通手段に対して出口開口部分が十分に押し付けられているときに、該代替のカプセルの出口開口部分を貫通することを意図された蓋貫通手段を該収容器が備え、かつ
蓋貫通手段及び該システムのカプセルは、使用中に蓋が蓋貫通手段により貫通されずに無傷のままでいるように互いに適合されている、
可動部分の動きによりそれぞれの開口部分において開口部が作られるように、カプセルの可動部分を少なくとも1の閉められた開口部分に相対的に動かすこと、
ある量の流体を入口開口部分を通して抽出可能な製品に供給し、作られた飲料を該カプセルから出口開口部分を通して排出し、そして飲料を容器に供給すること、ここで流体は可動部分により作られた開口部を通って通過する、
を含む前記方法。
【請求項20】
飲料を排出した後、カプセルが第二の類似のカプセルに交換され、請求項19に記載の方法が繰り返される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
カプセルが手で可動部分を作動することにより開けられる、請求項19又は20に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0001】
本発明は、抽出可能な製品を使用して、摂取に適する所定量の飲料を作るためのシステムに関する。該システムは、交換可能なカプセルと器具とを含む。該器具は、ある量の流体、例えば水、を該交換可能なカプセルに供給するための流体分配デバイスと、該交換可能なカプセルを保持するための収容器と、該飲料を容器、例えばカップ、に供給するための出口装置を備える。該カプセルは、外周壁、底、蓋並びにそれぞれ流体をカプセルに導入するため及びカプセルから流体を分配するための入口開口部分及び出口開口部分を備え、それらのうちの少なくとも1は流体がそれぞれの開口部分を通過することを妨げるように閉められている。外周壁、底及び蓋は抽出可能な製品を含む内部空間を取り囲んでいる。該システムは、流体分配デバイスをカプセルの入口開口部分と流体連絡させ、流体を抽出可能な製品に供給して、飲料を作るように配置されている。該システムは、使用中に、出口装置が出口開口部分と流体連絡するようにさらに配置されており、作られた飲料をカプセルから排出する。
【0002】
本発明は、飲料を分配するための抽出可能な製品を保持するためのカプセルにおいて、外周壁、底、蓋及びそれぞれ流体をカプセルに導入するため及び作られた飲料をカプセルから排出するための入口開口部分及び出口開口部分を備え、それらのうちの少なくとも1の開口部分は流体が通過することを妨げるように閉められており、該外周壁、該底及び該蓋が、抽出可能な製品を含む内部空間を取り囲んでいる、該カプセルにさらに関する。
【0003】
本発明は、抽出可能な製品を使用して、消費に適する所定量の飲料を作るための方法をもまた含む。該方法は、外周壁、底、蓋、入口開口部分、出口開口部分、該複数の開口部分の少なくとも1は、流体の通過を防ぐように閉められている、を備えるカプセルを保持することを含む。
【0004】
先行技術において、コーヒー分配器具における配置のための挽かれたコーヒーを含む、密封的に封止されたカプセルは、公知である。コーヒーを作る間に、そのような封止されたカプセルの入口開口部分は、該器具に備えられたナイフにより穴が開けられ、カプセルの内部空間の挽かれたコーヒーに、加圧下で、流体を供給するための入口開口部が与えられる。これは、今度は、カプセルの内部空間内の圧力を上昇させ、その結果、カプセルの出口開口部分は該器具に存在する蓋貫通手段に対して押しつけられる。十分な圧力が印加されたとき、出口開口部分は、該蓋貫通手段に対して引き裂け、出口開口部を作り出し、該開口部を通って、コーヒー飲料が該器具に存在する出口を通ってカプセルから流れ出すことができる。使用中に、該出口は、コーヒー飲料が出口を通って流動し得るように、収容器の出口開口部分と流体連絡している。
【0005】
上で説明されたシステムにおいて、流体の優先的な通路は、例えば少なくとも1の入口開口部から少なくとも1の出口開口部へと、カプセル内の抽出可能な製品を通って流動し得、このことは、作られた飲料の所望されない濃さ及び/又は該作られた飲料の濃さにおけるカプセルごとの変化をもたらし得ることが見出されてきた。さらに、出口開口部は、流体の圧力により形成されるので、出口開口部の数、位置及び/又はサイズは偶然、形成される。
【0006】
従って、代替のシステム、カプセル及び方法を提供することは本発明の目的の一つである。
【0007】
これに対して、第一の特徴に従うと、請求項1に記載のシステムが提供される。
【0008】
本システムは、器具とカプセルとを含み得、該器具は、カプセルに流体を与え、カプセルから飲料を排出するように配置されていてもよい。本カプセルは、飲料を作るための抽出可能な製品を含み得る。本発明に従うカプセルは、カプセルを通って流体を通過させるための開口部分、特にカプセルの中へと流体を入れるための入口開口部分と、該飲料をカプセルから出すための出口開口部分とを含み得る。使用前は、開口部分の1又は両方が閉められていて、該抽出可能な製品が空気と接触するのを防がれていてもよい。それぞれの開口部分はカプセルの底及び/又は蓋に少なくとも部分的に延在していてもよい。
【0009】
本発明に従うカプセルは、もし開口されなければ閉められている開口部分を通る少なくとも1の開口部を、それぞれの開口部分に対して動かされることにより与えるために配置されている可動部分を有していてもよい。可動な部分は、開けられなければならない開口部分から分離して、即ち一定の距離をおいて、配置されていてもよい。開口部分は、カプセルの一部をナイフで又は該器具に備えられた蓋貫通手段で貫通することなく、開けられてもよい。むしろ、該開口部分は、カプセル自身の一部、即ち可動部分、を動かすことにより開けられ得る。
【0010】
開口部分は、カプセルに追加の特徴又は調整、例えば切れ目を含んでいてもよい。本明細書において、切れ目は、それぞれの壁部分を破り開くことができるようにするためのカプセルの壁部分の薄い一区分を含むと理解され得る。開口部分は、可動部分により作られる開口部がほぼ所定の大きさであり、所定の場所に与えられ得るように配置され得る。この方法で、入口開口部分から出口開口部分へと抽出可能な製品を通って流れる流体の通路は、よりよく制御され得る。カプセルに開口するための可動部分を与えることは、カプセルが開けられるまで閉められたまま、使用前にカプセルに穴を開ける容易な方法を提供し得る。
【0011】
カプセルに少なくとも1の可動部分と対応する開口部分とを備えることは、例えばカプセルの内部流体圧力に主に依存する代わりに、所定の数の入口及び/又は出口開口部、その所定の位置及び/又は所定のサイズを与え得る。器具にかかわらず、開口部の配置が予め決められ得る。
【0012】
出口開口部の数、位置及び/又はサイズは、例えば抽出可能な製品のタイプ、抽出可能な製品の粒子サイズ、飲料の所望される濃さ等に基づいて決定され得る。そのような抽出可能な製品を坦持するカプセルは、開口部の、その所定の数、位置及び/又はサイズを与え得る1以上の開口部分を含み得る。さらに、該開口部分は、カプセルの内部で上げられた圧力とは独立して又は部分的に独立して、入口又は出口の開口部を形成し得る。複数の開口部が備えられ得る。
【0013】
有利には、カプセルは開けられる前は、好ましくは少なくとも流体及び/又は空気に対してぴったりと封をされていてもよく、その結果、抽出可能な製品は、使用前の相対的に長い期間、好ましくはほとんど又は全く、香り又は抽出性を失うことなく、実質的にそのままであり得る。従って、開口部分は、使用前は閉められていてもよい。ちょうど使用の直前にだけ、又は使用の間、飲料がカプセルを通って流動し得るように、該開口部分が可動部分により開けられてもよい。
【0014】
一つの実施態様においては、可動部分は、開口部分に接続されている。可動部分を特定の方向に動かすことにより、開口部分は引っ張られ、局所的に破れ、開口部が与えられる。さらなる実施態様においては、外周壁が可動部分を備え、開口部分は外周壁の一部を外周壁の反対の部分の方向に動かすことにより開口部分が開けられ、該動きにより開口部分に応力が作られ、それぞれの開口部分が破れて開くように、カプセルが配置されている。例えば、蓋又は底が破れて開いてもよい。別のさらなる実施態様では、少なくとも部分的に蓋を曲げ、応力が出口開口部分に作られ、今度は該出口開口部分が破れて開くようにすることにより、開口部分が開けられてもよい。
【0015】
一つの実施態様において、可動部分は、例えばカプセルを器具に入れる前に、手で作動されるように配置されている。別の実施態様では、可動部分は例えば操作の間に、器具により活性されるように配置されていてもよい。
【0016】
一つの実施態様において、出口開口部分は、カプセルの蓋に及び/又は外周壁の一部に与えられ得る。出口開口部分は、抽出可能な製品を維持し、飲料を排出するために、さらに出口フィルターを備えていてもよい。入口開口部分は、カプセルの蓋及び/又は外周壁の一部に与えられ得る。入口は加圧された流体が通過することを許し、かつ抽出可能な製品を維持するために入口フィルターを備えていてもよい。
【0017】
一つの実施態様において、可動部分を動かすことにより、開口部分は裂けるか、パキッと折れるか、破れるか又はさもなければ開く。該器具は、先行技術の器具、例えば上記のようなものであってもよい。器具は動く要素、例えば底貫通手段及び/又は収容器を有し得る。可動部分は底貫通手段及び/又は収容器の動きにより動かされ得る。器具自身が、可動部分を押して、それぞれの開口部分を開けてもよい。
【0018】
一つの実施態様においては、可動部分は、流体をカプセルに、特に抽出可能な製品、に供給するための入口開口部分を通る開口部であって、例えばほぼ同時に出口開口部分を通る開口部を与えるように配置され得る。一つの可動部分は入口及び出口開口部分を開けるように与えられ得るか又は少なくとも1の可動部分が入口開口部分を開けるように与えられ、かつ少なくとも1の別の可動部が出口開口部分を開けるように与えられ得る。
【0019】
カプセルは、堅い縁及び/又は堅い外周壁を備えていてもよく、その結果、カプセルが収容器により支えられる。使用中に、該縁は収容器と出口装置の間に押しつけらてもよく、カプセルから飲料を排出する間、カプセルを適所に保持する。
【0020】
一つの実施態様において、収容器は、代替のカプセルの底を貫通することを意図された底貫通手段を備え、該カプセルの入口開口部分に少なくとも1の入口の開口部を作り、該少なくとも1の入口の開口部を通して抽出可能な製品に流体を供給する。該システムのカプセルは、使用中に該システムのカプセルの底が底貫通手段により貫通されないように、それは、底貫通手段から離れて位置づけられるように配置されている。底は、無傷のままであり、及び/又は可動部分により開けられる。
【0021】
さらなる実施態様において、収容器は、カプセル中の流体及び/又は飲料の圧力の影響下、蓋貫通手段に対して出口開口部分が十分に押し付けられているときに、カプセルの出口開口部分を貫通することを意図された蓋貫通手段を備え、少なくとも1の出口の開口部であって、それを通って飲料がカプセルから排出することができる該開口部が出口開口部分に作られる。好ましくは、蓋貫通手段及びシステムのカプセルは、使用中の蓋が蓋貫通手段により貫通されないように適合されている。蓋は、無傷のままであり、及び/又は可動部分を動かすことにより開けられ得る。
【0022】
該システムの流体分配デバイスは、約4〜20バール、好ましくは5〜18バール、より好ましくは6〜15バールの圧力下、交換可能なカプセルに流体を供給するように配置されていてもよい。一つの実施態様において、6バールの圧力がカプセルに供給される。例えば、抽出可能な製品はコーヒーの粒子を含み得、該システムはエスプレッソ及び/又はコーヒータイプの飲料を製造するように配置されていてもよい。
【0023】
第二の特徴に従うと、カプセルは請求項18に与えられている。
【0024】
カプセルの配置は、流体が上記のような制御された態様でカプセルを通って通過し得るようにそれを開く所定の方法を許す。カプセルの一部をカプセルの残りに相対的に動かすことにより、所定の開口部分が開き得る。
【0025】
第三の特徴に従うと、所定の品質の飲料を作る方法が請求項20に与えられている。
【0026】
この方法において、開口部分を通る開口部を与える可動部分を備え、その後、作られた飲料はカプセルから排出されることができるカプセルが使用される。使用の前に、それぞれの開口部分は閉められてもよい。使用の間、又は使用の直前に、開口部分は該可動部分を動かすことにより開けられてもよい。次に、流体及び/又は飲料はカプセルを通って、特に可動部分を動かすことにより作られた開口部を通って通過し得る。飲料は、出口装置から好ましくは容器例えばカップへと流れ出し得る。可動部分を動かすことにより、例えばそれを押す及び/又は曲げることにより、最初は閉められていた開口部分が開かれ得る。
【0027】
本発明の更なる実施態様及びその利点が、特許請求の範囲及び明細書に図面を参照して述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1a】飲料を作るための先行技術のシステムを断面の正面図で模式的に示す。
図1b】飲料を作るための先行技術のシステムを断面の正面図で模式的に示す。
図1c】飲料を作るための先行技術のシステムを断面の正面図で模式的に示す。
図2】飲料を作るためのシステムを断面の正面図で模式的に示す。
図3A】閉められた状態における断面の側面図でカプセルを模式的に示す。
図3B】開けられた状態における断面の側面図でカプセルを模式的に示す。
図3C】閉められた状態における俯瞰図で図3Aのカプセルを模式的に示す。
図3D】開けられた状態における俯瞰図で図3Bのカプセルを模式的に示す。
図4A】カプセルが閉められた状態のシステムの一部を断面の側面図で模式的に示す。
図4B】カプセルが開けられた状態のシステムの一部を断面の側面図で模式的に示す。
図4C図4A及び図4Bのカプセルを分解図(explosive view)で模式的に示す。
図5A】閉められた状態における側面図でカプセルを模式的に示す。
図5B】開けられた状態における側面図でカプセルを模式的に示す。
図5C】閉められた状態における俯瞰図で図5Aのカプセルを模式的に示す。
図5D】開けられた状態における俯瞰図で図5Bのカプセルを模式的に示す。
図6A】閉められた状態における側面図でシステムを模式的に示す。
図6B】開けられた状態における側面図でシステムを模式的に示す。
図6C】閉められた状態における俯瞰図で図6Aのカプセルを模式的に示す。
図6D】開けられた状態における俯瞰図で図6Bのカプセルを模式的に示す。
図7A】閉められた状態における断面の側面図でシステムを模式的に示す。
図7B】開けられた状態における断面の側面図でシステムを模式的に示す。
図7C】閉められた状態における俯瞰図で図7Aのカプセルを模式的に示す。
図7D】開けられた状態における俯瞰図で図7Bのカプセルを模式的に示す。
図8A】俯瞰図で別のカプセルを模式的に示す。
図8B】俯瞰図で別のカプセルを模式的に示す。
図8C】俯瞰図でさらに別のカプセルを模式的に示す。
図9】俯瞰図でさらに別のカプセルを模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本明細書において、同一及び対応する領域は同一又は対応する参照番号を有する。示された例示的な実施態様は、如何なる態様においても制限的であると解釈されるべきではなく、単に例として役立つのみである。
【0030】
図1a〜1cは、抽出可能な製品を使用して摂取に適する所定量の飲料を作るための先行技術のシステム101を示す。システム101は、交換可能なカプセル102と器具104とを備える。器具104は、交換可能なカプセル102を保持するための収容器106を備える。図1a〜1cにおいて、カプセル102と収容器106との間に明確性のために隙間が描かれている。使用中に、カプセル102は収容器106と接触していてもよいことが理解されるだろう。一般に、収容器106は、カプセル102の形状に対して相補的な形状を有する。器具104は、ある量の流体、例えば水、を例えば9バールの加圧下で、交換可能なカプセル102に供給するための流体分配デバイス108をさらに備える。さらに、出口装置109が、容器例えばカップにカプセル102から流体を与えるように備えられていてもよい。
【0031】
図1a〜1cに示されたシステム101において、交換可能なカプセル102は、外周壁110と、該外周壁110を第一の端部114で閉じている底112と、該底112の反対側の第二の端部118で該外周壁110を閉じている蓋116と、を備える。外周壁110、底112及び蓋116は、抽出可能な製品20を容れる内部空間120を取り囲む。
【0032】
図1a〜1cのシステム101は、カプセル102を貫通することを意図された底貫通手段122を備える。図1aは、収容された位置における底貫通手段122を示す。図1bは、底112に入口開口部124を作り、該開口部124を通して、抽出可能な製品20に流体を供給するための、延ばされた位置における底貫通手段122を示す。図1a〜1cにおいて、貫通手段122は穴126を備え、該開口部を通して流体が、内部空間120に収容された抽出可能な製品20に供給されることができる。図1a〜1cのシステム101は、カプセル102の蓋116を貫通することを意図された蓋貫通手段128(突起として具体化されている)をさらに含む。示された実施態様においては、該蓋貫通手段128は、出口装置109の一部を形成してもよい。
【0033】
図1a〜1cに示されたシステム101は、一杯のコーヒーを作るために以下のように操作され、ここで該抽出可能な製品20は、煎られかつ挽かれたコーヒーである。
【0034】
カプセル102は、収容器106の中に置かれる(図1aを参照のこと)。入口開口部124を作り出すように、底貫通手段が作動されて、カプセル102の底112を貫通する(図1bを参照のこと)。流体、ここでは加圧下の熱湯、が入口開口部124を通って内部空間120における抽出可能な製品20に供給される。水はコーヒーの挽かれたものを濡らし、所望される物質を抽出して、コーヒー飲料を形成する。
【0035】
加圧下の水を内部空間120に供給する間に、カプセル102内部の圧力は上昇するだろう。圧力の上昇は、蓋116を変形させ、蓋貫通手段128に押しつけられるようにする。ひとたび圧力があるレベルに到達すると、蓋116の引裂強度が越えられ、蓋は蓋貫通手段128に対して破裂して、出口開口部130を作り出す(図1cを参照のこと)。作られたコーヒーは、該出口開口部130及び出口装置109の出口132を通ってカプセル102から排出し、容器、例えばカップ(図示されていない)に供給され得る。
【0036】
図1a〜1cに示されたシステム101において飲料を作る間、優先的な流れの通路はカプセル102の内部空間120の内部の抽出可能な製品20の中に存在し得る。これらの優先的な通路は、入口開口部124から出口開口部130に延在し得る。一つのそのような可能性のある優先的な通路が図1cにおいて線PPで示される。
【0037】
図2は、抽出可能な製品20を使用して摂取に適する所定量の飲料を作るためのシステム1の第一の実施態様の例を示す。システム1は、交換可能なカプセル2と、器具104とを含む。カプセル2は開かれた状態にある。カプセル2は、開口部分9,11を底12に、そして蓋16をそれぞれ備える。開口部分9、11は入口開口部分9及び出口開口部分11をそれぞれ与え、カプセル2を通過して流体を通過させる。示された実施態様において、可動部分を動かしそれぞれの開口部分9、11において入口の開口部24及び出口の開口部30を与えることにより、カプセル2の開口部分はすでに開けられている。可動部分及び開口部分は図2において示されていない。しかし、可動部分及び開口部分は図3〜10において示されている。
【0038】
器具104は、交換可能なカプセル2を保持するための収容器106を備える。この実施例において、収容器106は、カプセル2の形状に対して相補的な形状を有する。図2において、カプセル2と収容器106との間に明確性のために隙間が描かれている。使用中に、カプセル2は収容器106と接触していてもよいことが理解されるだろう。器具104は、ある量の流体、例えば水、を加圧下で、交換可能なカプセル2に供給するための流体分配デバイス108をさらに備える。
【0039】
図2に示されたシステム1において、交換可能なカプセル2は、外周壁10と、該外周壁10を第一の端部14で閉じている底12と、底12と反対の第二の端部18で該外周壁10を閉じている蓋16と、を備える。外周壁10、底12及び蓋16は、抽出可能な製品20を容れる内部空間20を取り囲む。この実施例において、交換可能なカプセル2は、一回分の飲料、好ましくはカップ一杯の飲料、例えば30〜200mlの作られた飲料を作るのに適切である、ある量の抽出可能な製品20を含む。即ち、交換可能なカプセルは、1回用の小分けにされたパックである。
【0040】
一つの実施態様に従うと、図2のシステム1は、図1a〜1cに示された先行技術のカプセル102を貫通することを意図された底貫通手段122を備える。図2は、先行技術のカプセル102の底112に入口の開口部124を作ることを意図された、延ばされた位置における底貫通手段を示す。さらなる実施態様に従うと、開口部分9は、底貫通手段が延ばされた位置に至らせられたときカプセル2が底貫通手段122により貫通されずに底12が無傷のままであるように、底貫通手段12から離れて配置されている入口フィルター34を備える。入口フィルター34は、以下に説明されるような可動部分を動かすことにより形成され得る入口の開口部24を備えられている。圧力が流体分配デバイスにおいて約6バール以上の値まで上昇され得ることが理解されるだろう。
【0041】
図2において、貫通手段122は、穴126を備え、該穴を通って流体が収容器106の内部空間に供給される。流体は、本明細書においては例えば6バール超の圧力下の湯であり、入口フィルター34を通ってカプセル2の内部空間20の中へと流れ、所望される物質を抽出可能な製品20、この実施例では約7グラムの、煎られかつ挽かれたコーヒー、から抽出し、この実施例では、一杯のカップの飲料、ここではコーヒー、を作る。
【0042】
図2の実施例では、入口開口部分は、底12に備えられており、システム1は、流体分配デバイス108を入口開口部分9と流体接続させ、流体を抽出可能な製品20に供給して、飲料を作るように配置されている。入口開口部分9は、入口開口部分は使用の前は閉められているという事実により、実際の入口フィルター34又は入口の開口部24から区別され得る。
【0043】
図2の実施例において、外周壁10は、実質的に堅い。外周壁は、例えばプラスチック物質を含み得、そして例えば射出成型、真空成型、熱成形等により成形され得る。図2の実施例において、底12は外周壁10と一体である。この実施例において、入口フィルター34は、底12の複数の入口の開口部24により形成される。この実施例において複数の入口の開口部24は底12の実質的に全体にわたって分布されている。示された実施態様において、流体は、複数の入口の開口部24を介して抽出可能な製品20に供給され、そのことは、抽出可能な製品20がカプセル2の実質的に断面全体にわたって濡らされるようにする。従って、抽出可能な製品20への非常に均一な流体の供給が得られる。即ち、抽出可能な製品20を通って流体が流れる優先的な通路の発生のリスクが大きく低下される。別の実施態様においては、追加の開口部24が外周壁10に、好ましくは底12の近くに備えられていてもよく、その結果、入口開口部分が底12に沿ってかつ外周壁10に沿って備えられていてもよい。
【0044】
上記の実施態様に追加して又はそれとは別に使用され得るさらなる実施態様において、少なくとも1の出口の開口部130を作り、該開口部を通って先行技術のカプセル102から飲料が排出することができるように、図2のシステム1は、カプセル102中の流体及び/又は飲料の圧力の影響下で、蓋116が蓋貫通手段128に対して十分に押しつけられたとき、先行技術のカプセル102の蓋116を貫通することを意図された蓋貫通手段128を含む。出口フィルター36が、カプセル2内の圧力の影響下で、蓋貫通手段128により貫通されない十分に高い引裂強さを有するように配置されていてもよい。あるいは又は追加的に、出口フィルター36はカプセル2を出る飲料に対して十分に低い流動抵抗を形成し、出口フィルター36は、蓋貫通手段128により貫通されるのに十分な力で蓋貫通手段128に対して押しつけられない。好ましくは、蓋12は無傷のままであるか、又は可動部分を動かすことにより開けられてもよい。出口フィルター36及び蓋貫通手段128は、使用中のカプセル2が蓋貫通手段128により貫通されず、むしろ開口部は、カプセル2の可動部分を動かすことにより形成されるように互いに適合されていてもよい。
【0045】
本発明の一つの実施態様に従うと、カプセル2は、飲料がカプセル2から排出することができる出口の開口部30を備える出口フィルター36を備える。下記に説明されるように、カプセルはこれらの出口の開口部30を使用の前又は使用の間に開けるための出口開口部分を備えられていてもよい。
【0046】
図2の実施例において、カプセル2の出口開口部分を形成する出口フィルター36(該開口部分から飲料、ここではコーヒー、がカプセルから排出することができる)は、多孔質のシート、例えばフィルターペーパーにより形成されている。この実施例において、蓋16の全体が出口フィルター36として形成されている、図2の実施例において、カプセル2は第二の端部18において外向きに延在している縁38を有し、該第二の端部において蓋16は外向きに延在する縁38に例えば糊付け、溶接などにより接続されている。従って、この実施例において、出口フィルター36、即ち多孔質のシートは外向きに延在している縁38に接続されている。
【0047】
この実施例において、出口フィルター36は、カプセル2の第二の開放末端18の実質的に全体に広がる実質的に連続している流体−透過性のシートを形成する。即ち、流体は広い領域にわたって、カプセル2から排出することができる。従って、抽出可能な製品20から非常に均一な飲料の流出物が得られる。即ち、抽出可能な製品20を通って流体が流れる優先的な通路の発生のリスクが大きく低下される。
【0048】
一つの実施態様において、システム1のカプセル2の出口フィルター36のパラメーターは、出口フィルターが裂けたり又は破れたりせず、例えば貫通されたり引裂かれたりしないよう十分に高い引裂強度を有し及び/又は十分に低い流動抵抗を形成するように選択されることができる。蓋及び/又は出口フィルター36は破れたり、裂けたりしないが、蓋貫通手段に相対的に変形し得ることが理解されるであろう。出口フィルター36が例えば濾すための紙で作られているとき、該濾すための紙のパラメーター、例えば密度、厚さ及び/又はPE-含有量、は、十分に高い引裂強度を有する及び/又は十分に低い流動抵抗を形成する出口フィルター36を与えるように容易に選択されることができる。あるいは、出口フィルター36が、複数の出口の開口部を備えられたポリマー状のフィルムにより例えば形成されているとき、ポリマー状の箔のパラメーター、例えば密度、厚さ、出口の開口部の数、出口の開口部のサイズ及び/又は形状は、十分に高い引裂強度を有する及び/又は十分に低い流動抵抗を形成する第三の壁を与えるように容易に選択されることができる。
【0049】
図2の実施例において、蓋貫通手段128は、蓋を貫通することを意図された鋭い歯をつけられた点を有することが示されている。あるいは、蓋貫通手段128は、例えば図2において破線で示されているように鈍い貫通するための表面を有していてもよい。それにもかかわらず、そのような実施態様では、先行技術のカプセル102は、例えば蓋116がアルミニウム箔のシートからなるときは、鈍い貫通手段128により貫通される。本発明の実施態様に従うシステム1のカプセル2に出口フィルター36のパラメーターは、貫通されたり又は引裂かれたりしないように、十分に高い引裂強度を有する及び/又は、十分に低い流動抵抗を形成するように選択されることができる。蓋貫通手段が鈍いときは、出口フィルターのパラメーターはこれらの鈍い貫通手段に合わせるように選択され得ることが理解される。貫通手段が鈍いとき、出口フィルターは、例えば蓋貫通手段が鋭いときより、例えばより薄くてもよいが、出口フィルターが貫通されない又は引裂かれないように、十分に高い引裂強度を有する及び/又は十分に低い流動抵抗を形成することを保証する。
【0050】
蓋貫通手段は、使用中に蓋が当接するリッジを備えることが可能である。そのようなリッジは、図2において破線で示されたように、鈍い貫通手段128により形成され得る。リッジは、第二の開放端部18の上に重なっている蓋16の表面の部分と使用中は一致している収容器106の表面の部分の例えば少なくとも10%、おそらく少なくとも25%を形成していてもよい。従って、使用中、蓋16は、第二の開放端部18の上に重なっている蓋16の表面積の部分の少なくとも10%、好ましくは少なくとも25%にわたって、リッジにより支えられていてもよい。既に示されたように、先行技術のカプセル102の蓋116は、そのようなリッジによって貫通されていてもよいが、本発明に従うシステム1のカプセル2の出口フィルター36のパラメーターは、出口フィルター36が、貫通されない又は引裂かれないように、十分に高い引裂強度を有する及び/又は、十分に低い流動抵抗を形成するように容易に選択され得る。蓋貫通手段がリッジを備えるとき、出口フィルターのパラメーターは、そのような蓋貫通手段に適合するように選択され得ることが理解される。
【0051】
図2の実施例において、リッジは、鋭くはない端部を備える。この実施例において、端部の曲率半径は、約50μmであるが、他の半径、例えば100、200、又は500μmが意図され得る。それにもかかわらず、先行技術のカプセル102は、蓋116がアルミニウムの箔からなるときは、鈍い貫通手段128により貫通されていてもよい。蓋貫通手段が鋭利ではない端部を備えるときは、出口フィルター36のパラメーターはそのような貫通手段に適合するように選択されることが理解されるであろう。本発明の一つの実施態様に従うシステム1のカプセル2の出口フィルター36のパラメーターは、貫通されない又は引裂かれないように、十分に高い引裂強度を有する及び/又は、十分に低い流動抵抗を形成するように選択されることが理解される。
【0052】
蓋貫通手段128のリッジは、蓋16が当接する凸型の頂部を有することもまた可能である。従って、使用中に蓋16がリッジに押しつけられているとき、リッジにより支えられている蓋の上の表面積が増加し、即ち、リッジにより蓋の上にかけられる局所圧力を減少させる。即ち、使用中に、蓋12が裂けない及び/又は破れないで、無傷のままでいることを容易な態様で与えることが可能である。カプセル2が収容器106に配置される前、カプセル2は封印されていてもよく、抽出可能な製品20は飲料を作るまで元のままであり得る。
【0053】
カプセル2の物質は、セルロース、紙、コットン及び/又は澱粉をベースとする製品を含み得る。例えばカプセル4の物質は、生分解性の物質を含み得る。別の実施態様においては、カプセル4の物質はプラスチックを含み得る。底12及び蓋14は入口フィルター及び出口フィルター34、36をそれぞれ備え得る。カプセル4は、例えば射出成型、真空成型、熱成形、圧縮成形等により成形され得る。上記の記載において、一体的に形成された、とはカプセル2のそれぞれの部品がほぼ同じ時、一回の成形プロセスにおいて形成されることを含むと理解され得る。例えば、それぞれの部品は同じ型において成形され得る。別の実施態様において、異なる部品が熱シール、糊付け又は溶接されて、カプセル2を成形し得る。
【0054】
フィルター34、36の少なくとも1は、多孔質の流体透過性シートを含み得る。フィルター34、36の少なくとも1は濾紙及び/又はポリエチレン(PE)繊維を含み得る。実質的に底12及び/又は蓋14の表面全体は、外周壁10内に延在している部分について少なくとも、流体透過性であり得る。特定の圧力、例えば少なくとも6バールの圧力下、水が供給されるとき、フィルター34、36もまた透過性にされ得る。例えば、より低い圧力では流体はフィルター34、36を通って流動しない。フィルター34、36の少なくとも1は可撓性であり得る。フィルター34、36はポリマー状の箔を備えていてもよい。
【0055】
図3A〜Dは、入口開口部分9を開けるための第一の可動部分200及び出口開口部分11を開けるための第二の可動部分202を有するカプセルを示す。該実施例において、開口部分9,11は箔204、206をそれぞれ備えていてもよい。示された例において、可動部分200、202は、貫通作用により、開口部分9,11それぞれを開けるように配置されている。各可動部分200、202は、貫通要素210、212を有する可動貫通構造を備え得る。
【0056】
第二の可動部分202は、出口開口部分11を貫通するように配置された外部貫通構造を備えていてもよい。第二の可動部分202は、カプセル2から飲料を流し出すための出口の開口部216を備えていてもよい。第一の可動部分200は、入口開口部分9を貫通するように配置されたカプセル2の内部空間に延在する内部貫通構造を備えていてもよい。見られるように、可動部分200、202及び開口部分204、206は、分離した部分を備えていてもよく、最初は互いにある距離において延在していてもよい。
【0057】
第二の可動部分202は、少なくとも貫通要素212が出口開口部分11を貫通するまで
出口開口部分11の方向に動かされるように配置される。出口開口部分11はカプセル2の頂部の縁38から距離d1において延在し、出口開口部分11の方向に押されたとき第二の可動部分202が出口開口部分11を貫通することを許す。
【0058】
第二の可動部分202は、始めは出口開口部分11からある距離d1において可動部分202を支えている、曲げられる支持要素214を備えていてもよい。図3A及び3Cに示されるように、始めは、該曲げられる支持要素214は、延ばされた状態にあってもよく、該状態において、該曲げられる支持要素214は第二の可動部分202を支持し、出口開口部分206は閉められたままである。出口開口部分206の方向に第二の可動部分202を押すことにより、図3B及び3Dにおいて示されるように、第二の可動部分202が出口開口部分11を貫通するまで、曲げられる支持要素214は、曲がってもよい。次に、曲げられる支持要素214は他の方向(図3B)において延ばされる及び/又は第二の可動部分202のさらなる動きを妨げてもよい。出口開口部分11が貫通されたとき、矢印Fにより示されるように、流体は第二の可動部分202の出口の開口部216を通って通過し得る。
【0059】
第一の可動部分200は、カプセル2の中に延在していてもよい。カプセル202において、第一の可動部分200は、第二の可動部分202により押されるように配置されていてもよい。第一の可動部分200は、出口可動部分11の近くの押す表面218を備えていてもよく、その結果、第二の可動部分202は、それが出口開口部分11を貫通するとき、第一の可動部分200を押すことができる。第一の可動部分200は入口開口部分9の近くに延在する端部を有する貫通要素210を備えていてもよい。図3Bに示されているように、可動部分200、202は、第二の可動部分202が第一の可動部分200を押すとき、第一の可動部分200の貫通要素210が入口開口部分9を通って貫通してもよいように配置されていてもよい。このようにして、1以上の入口の開口部220は作られ、流体がカプセル2の中へと通過し得る。入口開口部分9は底の端部208からある距離において延在し得、底貫通手段122が入口開口部分9を貫通することを妨げる。
【0060】
図3Dに示されるように、可動部分202、204は、手で作動されてもよい。可動部分202、204は、器具104、例えば出口装置109に関しての収容器の動きによってもまた作動され得る。別の実施態様において、第一の可動部分200は外部貫通構造を備え得及び/又は第二の可動部分202は内部貫通構造を備え得る。
【0061】
図4A〜Cにおいて、カプセル2及び受け入れ器具104の一部、特に収容器106及び底貫通手段122。カプセル2は、内部の可動部分222を備えられている。内部可動部分222は、ほぼカプセル2の底112から蓋116へ延在していてもよい。カプセル2は出口開口部分11を備えられていてもよく、該開口部分は箔、紙、シート又はシールなどを含み得る。カプセル2は、入口開口部分9をさらに含み得る。内部可動部分222は、第一の端部224及び第二の端部226を有していてもよい。入口開口部分9は、内部可動部分22の第一の端224及びカプセル2の底の端部208から形成されていてもよい。内部可動部分22の第二の端部226は、1以上の貫通要素、例えば釘、針、刃、鋭いエッジなどを有する貫通手段228を備えていてもよい。
【0062】
第一の端部224は、図4Bから見られるように、器具106の底貫通手段122によりもたれられるように配置されていてもよい。カプセル2の底112は開口部230が備えられており、該開口部に第一の端部224が嵌合し得る。第一の端部224は、開口部230を封止するように配置されていてもよい。第一の端部224は、開口部230を好ましくは流体及び/又は気体が漏れないように閉じるための封止環236を備えられていてもよい。開口部230は内部壁232と端部とを有し得る。開口部230の内部壁232及び第一の端部224は、内部壁232が動きの間に内部の可動部分222を案内するように配置されていてもよい。内部壁232は、入口スロット234をもまた備えられていてもよい。使用中、収容器106が出口装置109の方へ動くとき、底貫通手段122は内部可動部分222を出口開口部分11の方へ押してもよく、その結果入口の開口部24が内部可動部分222と内部壁232の間に作られる。例えば、第一の端部224は出口開口部分11の方向に動く間に、入口スロット234の少なくとも一部を解放し、その結果、矢印Iにより示されるように、流体が入口スロット234を通ってカプセル2に入り得る。
【0063】
内部可動部分222は、内部可動部分222が出口開口部分11の方向に動くとき、第二の端部226が出口開口部分11を貫通するように配置されている。従って、少なくとも1の出口の開口部30が貫通作用により作られ得、その結果、飲料は、図4Bにおいて矢印Eにより示されているように、該出口の開口部30を通って流れ得る。図4Cから見られ得るように、カプセル2を製造するためには、内部可動部分222が、任意的には、開口部230にもたれかけてもよい封止環236の助けにより、カプセル2に配置されてもよい。カプセル2の内部空間は、抽出可能な製品、例えばコーヒーにより満たされてもよく、その後、箔206の形を有してもよい出口開口部分11は、封止の目的のため及び/又は蓋として機能するために、カプセル2の上に載せられてもよい。出口開口部分11は、蓋貫通手段128により貫通されることを防ぐように縁38から距離D1において延在していてもよい。
【0064】
図5A〜Dは、カプセル2を示し、該カプセルにおいて外周壁は、例えば相手方の可動部分が互いに隔てられている位置(図5A)から外周壁がおおむね接している位置(図5B)まで、互いに動かされ得る2つの可動部分238、240を備えている。示されている実施態様において、カプセルの内部空間は、抽出可能な製品を容れる2つの空洞を含み得る。可動部分238、240は、出口開口部分11に接続されて、可動部分238、240を動かすことにより出口開口部分11は応力下に置かれるか又は伸ばされる。出口開口部分11は切れ目242を備えられていてもよく、出口開口部分11が伸ばされるとき、切れ目242のそばで破れて開き得る。そうすると、切れ目242が据えられたところに出口の開口部30が作られ得る。このカプセル2を器具104に入れる前に、カプセル2は手で開けられるのに適切であり得る。
【0065】
図6A〜Dは、カプセル2を示す。該カプセルにおいて、蓋116の縁38及び/又は外側は可動部分244を備えていてもよい。可動部分244は、可動部分244を動かすことにより、出口開口部分11に応力が作られるように配置されている。出口開口部分11は、切れ目30を備えていてもよい。切れ目30は、出口開口部分11に応力が作られたとき、例えば図5A〜Dを参照して説明されたのと同じ原理に従って、破れて開き得る。一般的に、カプセル2を有する収容器106を出口装置109の方向に動かすことにより、器具104は、カプセル2の局所的な部分を変形させ、該変形が、出口領域及び/又は入口領域を通る、カプセル2の局所的な引き裂き及び/又は破損を起こし得、好ましくは器具の部品により貫通されることなく、むしろカプセル2自身の設計により引き裂き及び/又は破損を起こし得る。
【0066】
作動される前に、可動部分244は、曲線を含み得る。可動部分244がその曲線を有するとき、原則として出口開口部分11に全く又はほとんど応力が存在し得ない。縁を出口装置109に対して押すことにより、可動部分244の最初の曲線が平らにされ、その結果応力が出口開口部分11に作られる。このカプセル2は器具104において開けられるのに適切であり得る。
【0067】
ある実施態様、例えば図5A〜D及び6A〜Dなどに示された実施態様、において、入口開口部分9は任意の適切な方法で開けられ得る。
【0068】
図7A〜Dにおいて入口開口部分9を備えられたカプセル2が示されている。図7A及び7Cは、入口開口部分9が開けられる前のカプセル2を示す。入口開口部分9はシール又は箔246を備え得る。シール又は箔246は、カプセル2の内側の外周壁10及び底12に対して配置され得る。シール又は箔246は、内部の箔のライニングを備え得る。入口開口部分9は、入口の開口部24を備えられている。入口の開口部24は、シール又は箔246において開口部を備え得る。最初は、カプセル2を開ける前に、入口の開口部24は閉められ得る。入口の開口部24は、例えばカプセル2の外周壁10及び/又は底12の一部に対して延在し得、壁10及び/又は底12が開口部24を閉め、流体は最初通過するのを妨げられる。
【0069】
カプセル2は、動かされることにより、入口開口部分9を開けるように配置されている可動部分248を備えていてもよい。可動部分248は、底12の少なくとも一部を形成し得る。本明細書において、底12は、外周壁10の低い部分250を含むと理解され得る。可動部分248は、好ましくは底貫通手段122の動きによって出口領域部分11に向かって動かされるように配置され得る。可動部分248は、切れ目252を備え得、可動部分248が外周壁10及び/又は底12に関して動くことを許す。可動部分指示部品254は、複数の切れ目252の間に備えられていてもよい。可動部分支持部品254は、脆弱なブリッジ及び/又は相対的に薄い壁部分などを備えていてもよい。図7B及び7Dに示されるように、可動部分248を押すことにより、可動分支持部品254は壊れ、可動分248が出口開口部分11の方向に動かされることができる。
【0070】
可動部分248をカプセル2の内部空間へと、内側に動かすことにより、底12又は外周壁10と可動部分248との間に隙間が作られ得る。原則として、可動部分248を動かすことにより、底12は破れて開く。示されているように、底貫通手段122は、好ましくは可動部分248又は入口開口部分9を貫通することなく、可動部分248を押し得る。入口開口部分9は、可動部分248に対して配置され得る。入口開口部分9は可動部分248と一緒に動かされてもよい。従って、入口開口部24は少なくとも部分的に外周壁10及び/又は底12から去るように動かされ、それらが入ってくる流体に暴露され、流体は、図7Bにおいて矢印Gにより示されるように、入口開口部24を通って通過し得る。見られることができるように、内部のライニングはカプセル2の壁を部分的に放し、入口開口部24は、底12又は外周壁10と可動部分248との間の上記の隙間256に置かれる。
【0071】
同じ原理に従って、箔のライニング(図示されていない)を有し得る出口開口部分でライニングされている第二の可動部分が備えられ得る。出口開口部分11は、カプセル2の内部の壁例えば外周壁10又は蓋16により封止された出口の開口部30を含み得る。蓋貫通手段128に第二の稼働部分をカプセル2に押し入らせることにより隙間が第二の可動部分と蓋16又は外周壁10との間に作られ得、出口の開口部30は、内側の壁から解放され得、流体が入口の開口部24のために上記されたのと同じ方法で出口の開口部から流れ得る。
【0072】
図8A〜Cにおいて、可動部分260が回転又は押す切断デバイスを含み得る実施態様が示されている。可動部分260は、入口開口部分9を切り開くように配置されていてもよい。可動部分260は、貫通及び/又は切断要素262、例えばナイフ、ピンなどを含み得る。可動部分262はカプセルの底12に配置され得る(図8A,8B)。貫通要素262は、入口開口部分9に対して又は入口開口部分9から少しの距離において配置され得る。可動部分260を回転させること及び/又はそれをカプセル2の中で押すことにより、貫通手段262は、入口開口部分9を切り開き得、入口の開口部24が作られる。カプセル2は、軸266を含み得、可動部分260が軸266の周りに回転されることを許す。軸266は、スクリュー状の軸を含み得、可動部分260は、回転されている間に、カプセル2の内部の方向に動かされ得る。可動部分260は、手で又は可動部分260を動かす及び/又は回転させるためのツール又は器具により係合されるように、係合要素264を備え得る。一つの実施態様において、可動部分260は、カプセル2が開かれた後かつそれが器具に入れられる前に取り外されてもよく、流体はカプセル2の抽出可能な製品に供給され得る。別の実施態様において、可動部分260は、流体を通過させるための開口部を含んでいてもよい。さらなる実施態様において、類似の可動部分が出口開口部分を開くように配置されていてもよい。
【0073】
図8Cにおいて、可動部分270及びカプセル2はキットを形成し得る。可動部分270はカプセル2を、カプセル2からの飲料を分配するための器具104に入れる前に器具104とは別のそれぞれの開口部分を開けるように配置されている。可動部分270はそれぞれの開口部分を開けるためのカプセル2に関して動かされるように配置され得る。可動部分270は、貫通及び/又は切断要素272を含み得る。可動部分270は、開口部分がそれぞれの貫通要素272により好ましくは所定の方法で貫通されるようにカプセル2を案内するための案内部分274を備えていてもよい。
【0074】
カプセル2は、可動部分270の上で動かされてもよく(その結果、可動部分270は、カプセル2に関して動く)、その結果それぞれの開口部分が貫通される。示された実施例において、使用中に、カプセル2の内側の壁は可動部分270の案内部分274に沿って案内され得、そうすると出口開口部分11は貫通要素272により貫通され得、出口の開口部30が作られる。次に、カプセル2は、可動部分270からもち上げられ、器具104に入れられ、飲料を分配する。流体はそれぞれの開口部を通って通過し得る。
【0075】
図9aにおいて、可動部分268が、開口部分、示された実施例においては出口開口部分11、に接続されているカプセル2が示されている。出口開口部分11は、箔又はシールを含み得、該箔又はシールに可動部分268が接続されていてもよい。可動部分268は、それが引っ張られたとき、それぞれの開口部分を引き裂き又は破って開けるように配置されていてもよい。可動部分268は、出口開口部分11から少なくとも部分的に突出している係合要素、例えば紐又はコードであって、出口開口部分11を開けるために該紐又はコードを引っ張るために手で係合されることのできる自由端を有するもの、を備えていてもよい。原則として、可動部268は、指で、手により係合されることのできる任意の適切な、突出している要素を含み得る。一の又は複数の開口部分を開けた後、カプセル2は、飲料を分配するための器具104に入れられ得る。
【0076】
上記及び他の実施態様に加えて、入口及び/又は出口フィルターがそれぞれの開口部分の隣及び/又は該開口部分に沿って備えられていてもよい。例えば、そのようなフィルターは、図2を参照して上で記載されている。出口フィルター及び/又は入口フィルターは、裂かれ及び/又はそれぞれの開口部分と一緒に押し貫かれないように相対的に強く及び/又は厚い物質から作られる。例えば、出口フィルター及び/又は入口フィルターは、金属及び/又は強化された紙及び/又はプラスチックを含み得る。フィルターは例えば、開口部分より相対的に厚くてもよい。
【0077】
上記の実施態様において、開口部分は貫通され得る。しかし、当業者は同じまたは似た可動部分で、それぞれの開口部分がカプセル2の内部壁から外れても又はその取り付けから押し出されてもよいことを認識し得る。
【0078】
上記において、抽出可能な製品20は、抽出可能なコーヒー又は茶製品、例えば煎られかつ挽かれ及び/又は切断されたコーヒー豆、乾燥かつ切断された茶葉を含み得る。抽出可能な製品20は、チョコレート抽出物、ミルク粉末、又は他の適切な抽出可能な若しくは可溶な製品20をもまた含み得る。抽出可能な製品20は、上記の任意の混合物及び/又は互いの頂部に及び/又は間に層にして入れられた上記の製品の任意をさらに含むことができる。また、流体に香りを添加するための化学製品が、抽出可能な製品に含まれ得る。抽出可能な製品20は、カプセル2に嵌め込むために圧縮され得る。飲料を得るために抽出可能な製品20に添加される流体は、例えば熱湯又は冷水又はミルクを含み得る。得られた飲料は、中でも、コーヒー飲料、茶飲料、チョコレート飲料、又は別の飲料を含み得る。
【0079】
本システムの流体分配デバイスは、約4〜20バール、好ましくは5〜18バール、より好ましくは6〜15バールの圧力下、交換可能なカプセルに流体を提供するように配置されていてもよい。
【0080】
本発明は、いかなる方法においても、詳細な説明及び図面において示される実施態様に制限されないことは明確である。多くの変形及び組み合わせが特許請求の範囲により概略を述べられた本発明の枠組みの中において可能である。複数の実施態様の1以上の特徴の組み合わせ又は種々の実施態様の組み合わせが本発明の枠組み内において可能である。すべての似ている変形は、特許請求の範囲により概略を述べられた本発明の枠組み内に該当すると理解されるべきである。
【符号の説明】
【0081】
1:システム
2:カプセル
9:開口部分
10:外周壁
11:出口開口部分
16:蓋
18:第二の開放端部
20:抽出可能な製品
24:入口の開口部
30:出口の開口部
34:入口フィルター
36:出口フィルター
38:縁
108:流体分配デバイス
109:出口装置
122:底貫通手段
126:穴
128:蓋貫通手段
132:出口
図1a
図1b
図1c
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図9