【文献】
ST-Ericsson, Research In Motion,Reference update and restoration of the Terminal Profile's bytes with letter class,3GPP CT6 #57, C6-100638,2010年11月18日
【文献】
C6, Research In Motion,Introduction of the IARI based routing for UICC access to IMS,3GPP TSG CT WG6 Ad-hoc #127, C6a100304,2010年11月 8日
【文献】
Research In Motion UK Limited,Introduction of the IARI based IMS Registration event,3GPP TSG CT6 Meeting #59, C6-110124,2011年 2月 9日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
(詳細な説明)
方法、システムおよびコンピュータ使用可能なメディアが、MEがIMSから受信した特定のステータスコードについての知識を有するUICCによって、IMSコマンドのためのオープンチャンネルを正しく管理するために提供される。この知識は、UICCがIMSにアクセスを試みる場合において、UICCがより洗練された決定をすることを可能にする。したがって、UICCが情報に基づいた決定をすることを可能にするために、UICCは、IMSサービスからステータスコードについての詳細な情報を提供される。UICCがそのような知識を有しない場合、UICCは、IMSへのアクセスを設立するために、潜在的に求められていないコマンドをMEに送信する可能性がある。
【0010】
より具体的には、特定の実施形態において、ネットワーク拒否イベントUSIMアプリケーションツールキット(USAT)コマンドは、IMS拒否原因コードまたはIMSステータスコードを含むコマンドパラメータを提供することによって、IMS登録エラーに対応するように拡張される。
【0011】
さらに、特定の実施形態において、システムは、原因コードを1バイトより大きくさせることによって、原因コードパラメータを高める。この実施形態において、ネットワーク拒否イベントの仕組みは、種々の長さの原因コードをサポートするために、原因コードを含むように拡張される。
【0012】
さらに、特定の実施形態において、システムは、IMS登録エラーイベントを提供することにより、IMS登録エラーをサポートする。より具体的には、ネットワーク拒否イベントと同様のUSATコマンドが、提供されることにより、IMS登録エラーをサポートする。別の実施形態において、IMS登録エラーイベントは、IMS接続イベントと結合されることにより、MEを、成功した登録および失敗した登録についての1つのイベントに登録させる。それから、MEは、EVENT LISTにおいて、および端末プロファイルにおいて、1ビットだけを使用する、各タイプのイベントについての異なるエンベロープコマンドをUICCに送信するものとする。
【0013】
そこで、
図6を参照すると、ネットワーク拒否イベントによってIMS登録エラーを通信するシステムの動作のフローチャートが示される。より具体的には、特定の実施形態において、ネットワーク拒否イベントは、IMS登録エラーコマンドパラメータを含む。
【0014】
特定の実施形態において、UICCは、ダウンロードプロファイルのバイトの特定のビット(第5および第7ビット)を読み込むことによって、ネットワーク拒否イベント特徴のサポートを発見する。特定の実施形態において、プロファイルダウンロードの第25バイトのダウンロードプロファイルのバイトが、MEにより送信される。
【0015】
図7は、イベント駆動情報範囲のマッピングを示す。このマッピングにおいて、1ビットは、GERAN/UTRANネットワークについてのネットワーク拒否イベントのために使用され、1ビットは、E−UTRANネットワークについてのネットワーク拒否イベントを示すために使用される。
【0016】
イベント駆動情報範囲が、任意の無線技術においてサポートされる場合、UICCは、拒否メッセージの受信を可能にするために、ネットワーク拒否イベントをSETUP EVENT LIST (U)SATコマンドに登録し続ける。より具体的には、UICCは、イベントのセットを供給するために、SETUP EVENT LIST (U)SATコマンドを使用する。このイベントのセットは、端末がモニターするイベントの現用リストになる。任意の後のSET UP EVENT LISTコマンドは、前のSET UP EVENT LISTコマンドにおいて供給されたイベントの現用リストに取って代わる。SET UP EVENT LISTコマンドは、端末において現用であるイベントの全リストを除去するためにも使用されうる(たとえば、ETSI TS 102 223 v9.1.0の条項6.6.16を参照されたい)。端末が電力を供給されないか、またはUICCが除去されるか、またはリセットが実施される場合、最新のSET UP EVENT LISTコマンドにおいてUICCにより提供されたイベントのリストは、除去される。端末がイベントのリストを首尾よく受け取ったか、または除去した場合、端末は、TERMINAL RESPONSE(OK)メッセージをUICCに送信する。端末がイベントのリストを首尾よく受け取ることも、除去することもできない場合、端末は、TERMINAL RESPONSE(端末の性能を超えたコマンド)メッセージをUICCに送信する。現用リストにおけるイベントの1つが発生する場合、端末は、イベントダウンロードの仕組みを使用することにより、イベントの詳細をUICCに転送する(たとえば、ETSI TS 102 223 v9.1.0の条項7.5および3GPP 31.111 v.9.1.0を参照されたい)。
【0017】
イベントリストバイトコード化について、複数の値が、ETSI TS 102 223 v.9.1.0における値に加えて、定義される。それらの値は、
11=I−WLANアクセスステータス
12=ネットワーク拒否
15=CSGセル選択
を含む。
【0018】
MEが、IMS REGISTERメッセージに応答して、IMS登録エラーメッセージをネットワークから受信し、かつネットワーク拒否イベントが、拒否イベントリストに登録されている場合、MEは、UICCに、このイベントが発生したことを知らせる。
【0019】
より具体的に、ネットワーク拒否イベントが、(最新のSET UP EVENT LISTコマンドにより供給されるような(たとえば、ETSI TS 102 233 v.9.1.0を参照されたい))現用イベントリストの一部である場合、それから、GERAN/UTRANに関しては、端末が、(TS 24.008において定義されるような)LOCATION UPDATING REJECTメッセージ、またはGPRS ATTACH REJECTメッセージまたはROUTING AREA UPDATE REJECTメッセージを受信するか、またはIMSに登録することに失敗した場合、またはE−UTRANに関しては、端末が、ATTACH REJECTメッセージ、TRACKING AREA UPDATE REJECTメッセージを受信するか、またはIMSに登録することに失敗した場合、端末は、ENVELOPE(EVENT DOWNLOAD−ネットワーク拒否イベント)コマンドを使用することによって、UICCに、このイベントが発生したことを知らせる。コマンドの方向は、MEからUICCであり、コマンドヘッダーは、3GPP TS 31.101において詳細に述べられる。ENVELOPE(EVENT DOWNLOAD−ネットワーク拒否イベント)コマンドの構造は、表1に明記される。
【0021】
【表1】
イベントリスト:イベントリストデータオブジェクトは、ただ1つのイベント(長さ1バイトの値部)を含むものとし、端末は、イベントを設定するものとする。
・ネットワーク拒否イベント
―デバイス識別:端末は、デバイス識別を設定するものとする。
・ソース:ネットワーク;
・行先:UICC
‐位置情報:このデータオブジェクトは、MEが、LOCATION UPDATING REJECTメッセージを受信する場合にのみ存在するものとし、かつ拒否ネットワークの識別(MCC、MNC、およびLAC)を含むものとする。
‐ルーティングエリア識別:このデータオブジェクトは、MEが、GPRS ATTACH REJECTメッセージ、またはROUTING AREAD UPDATE REJECTメッセージを受信する場合にのみ存在するものとし、かつ拒否ネットワークの識別(MCC、MNC、LAC、およびRAC)を含むものとする。
‐トラッキングエリア識別:このデータオブジェクトは、MEが、EMM ATTACH REJECT、またはTRACKING AREA UPDATE REJECTメッセージを受信する場合にのみ存在するものとし、かつ拒否ネットワークの識別(MCC、MNC、およびTAC)を含むものとする。
‐アクセス技術:このデータオブジェクトは、拒否ネットワークのアクセス技術を含むものとする。
‐アップデート/アタッチタイプ:このデータオブジェクトは、登録要請メッセージにおいて使用された、アップデートまたはアタッチタイプを含む。
‐拒否原因コード:このデータオブジェクトは、登録または拒否メッセージにおいて受信された原因コードの値を含む。
‐IMS拒否ステータスコード:このデータオブジェクトは、IMS登録応答メッセージにおいて受信されたステータスコードの値を含む。このデータオブジェクトは、失敗したIMS登録中にのみ存在する。
【0022】
メッセージのためのアップデートおよびアタッチパラメータは、表2に明記される。
【0023】
【表2】
・内容
‐GERAN/UTRANに関して、端末は、TS 24.008[9]において詳細に述べられるように、LOCATION UPDATING REQUEST MESSAGEにおいて送信された位置アップデートタイプ、またはGPRS ATTACH REQUESTまたはROUTING AREA UPDATING REQUESTメッセージにおいて送信されたアップデートタイプをUICCに示す仕組みとして、この情報を使用するものとする。
【0024】
‐E−UTRANに関して、端末は、TS 24.301[46]において詳細に述べられるように、ATTACH REQUESTまたはTRACKING AREA UPDATE REQUESTメッセージにおいて送信されたEPSアタッチタイプをUICCに示す仕組みとして、この情報を使用するものとする。
【0025】
‐失敗したIMSへの登録に関して、端末は、TS 24.229において詳細に述べられるように、IMS REGISTERメッセージが伝送されたことをUICCに示す仕組みとして、この情報を使用するものとする。
・コード化
‐‘00’=LOCATION UPDATING REQUESTメッセージに関して、“正常位置アップデート”
‐‘01’=LOCATION UPDATING REQUESTメッセージに関して、“周期的アップデート”
‐‘02’=LOCATION UPDATING REQUESTメッセージに関して、“IMSIアタッチ”
‐‘03’=GPRS ATTACH REQUESTメッセージに関して、“GPRSアタッチ”
‐‘04’=GPRS ATTACH REQUESTメッセージに関して、“結合したGPRS/IMSIアタッチ”
‐‘05’=ROUTING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“RAアップデート”
‐‘06’=ROUTING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“結合したRA/LAアップデート”
‐‘07’=ROUTING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“IMSIアタッチと共に、結合したRA/LAアップデート”
‐‘08’=ROUTING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“周期的アップデート”
‐‘09’=EMM ATTACH REQUESTメッセージに関して、“EPSアタッチ”
‐‘0A’=EMM ATTACH REQUESTメッセージに関して、“結合したEPS/IMSIアタッチ”
‐‘0B’=EMM TRACKING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“TAアップデート”
‐‘0C’=EMM TRACKING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“結合したTA/LAアップデート”
‐‘0D’=EMM TRACKING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“IMSIアタッチと共に、結合したTA/LAアップデート”
‐‘0E’=EMM TRACKING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“周期的アップデート”
‐‘0F’=IMS REGISTERメッセージ
‐他のすべての値は、将来の使用のために確保される。
【0026】
メッセージのための拒否原因コードオブジェクトパラメータは、表3に明記される。
【0027】
【表3】
GERAN/UTRANについて、LOCATION UPDATING REJECTメッセージに関して、このオブジェクトは、LOCATION UPDATING REJECTメッセージにおいて受信される場合、拒否原因を含むものとする。拒否原因は、TS 24.008において詳細に述べられるような拒否原因情報要素の値部と同じ態様においてコード化される。
【0028】
GERAN/UTRANについて、GPRS ATTACH REJECTメッセージまたはROUTING AREA UPDATE REJECTメッセージに関して、このオブジェクトは、GPRS ATTACH REJECTメッセージまたはROUTING AREA UPDATE REJECTメッセージにおいて受信される場合、GMM原因を含むものとする。GMM原因は、TS 24.008において詳細に述べられるようなGMM原因情報要素の値部と同じ態様においてコード化される。
【0029】
E−UTRANについて、EMM ATTACH REJECTメッセージまたはEMM TRACKING AREA UPDATE REJECTメッセージに関して、このオブジェクトは、EMM ATTACH REJECTメッセージまたはEMM TRACKING AREA UPDATE REJECTメッセージにおいて受信されるEMM原因を含むものとする。EMM原因は、TS 24.301において詳細に述べられるようなEMM原因情報要素の値部と同じ態様においてコード化される。
【0030】
MEが、IMS REGISTERメッセージに応答して、エラーを受信する場合において、表3において説明された拒否原因コードは、0xFFとしてコード化される。IMSステータスコードオブジェクトパラメータは、表4に明記される。
【0031】
【表4】
IMS登録エラーについて、IMSステータスコードは、たとえばTS 24.229およびRFC 3261において詳細に述べられる、IMS REGISTERメッセージへの応答メッセージに含まれるステータスコード(単数または複数)を含む。
【0032】
ステータスコードは、TS 24.229に従ってコード化される。
【0033】
再び
図6を参照すると、特定の実施形態において、ネットワーク拒否イベントによってIMS登録エラーを通信するシステムは、原因コードを1バイトより大きくさせることによって、原因コードパラメータを高める。この実施形態において、ネットワーク拒否イベントの仕組みは、種々の長さの原因コードをサポートするために、原因コードを含むように拡張される。この実施形態において、ネットワーク拒否イベントの書式設定は、上記に明記されたものとは異なる。
【0034】
再び
図7を参照すると、イベント駆動情報範囲のマッピングを示す。このマッピングにおいて、1ビットは、GERAN/UTRANネットワークについてのネットワーク拒否イベントのために使用され、1ビットは、E−UTRANネットワークについてのネットワーク拒否イベントを示すために使用される。より具体的には、この実施形態において、UICCは、MEにより送信されるプロファイルダウンロードの第25バイトの第5および第7ビットを読み込むことによって、ネットワーク拒否イベント特徴のサポートを発見する。
【0035】
イベント駆動情報範囲が、任意の無線技術においてサポートされる場合、UICCは、拒否メッセージの受信を可能にするために、ネットワーク拒否イベントをSETUP EVENT LIST (U)SATコマンドに登録し続ける。より具体的には、UICCは、イベントのセットを供給するために、SETUP EVENT LIST (U)SATコマンドを使用する。このイベントのセットは、端末がモニターするイベントの現用リストになる。任意の後のSET UP EVENT LISTコマンドは、前のSET UP EVENT LISTコマンドにおいて供給されたイベントの現用リストに取って代わる。SET UP EVENT LISTコマンドは、端末において現用であるイベントの全リストを除去するためにも使用されうる(たとえば、ETSI TS 102 223 v9.1.0の条項6.6.16を参照されたい)。端末が電力を供給されないか、UICCが除去されるか、またはリセットが実施される場合、最新のSET UP EVENT LISTコマンドにおいてUICCにより提供されたイベントのリストは、除去される。
【0036】
端末がイベントのリストを首尾よく受け取ったか、または除去した場合、端末は、TERMINAL RESPONSE(OK)メッセージをUICCに送信する。端末がイベントのリストを首尾よく受け取ることも、除去することもできない場合、端末は、TERMINAL RESPONSE(端末の性能を超えたコマンド)メッセージをUICCに送信する。現用リストにおけるイベントの1つが発生する場合、端末は、イベントダウンロードの仕組みを使用することにより、イベントの詳細をUICCに転送する(たとえば、ETSI TS 102 223 v9.1.0の条項7.5および3GPP 31.111 v.9.1.0を参照されたい)。
【0037】
イベントリストバイトコード化について、複数の値が、ETSI TS 102 223における値に加えて、定義される。それらの値は、
11=I−WLANアクセスステータス
12=ネットワーク拒否
15=CSGセル選択
を含む。
【0038】
MEが、IMS REGISTERメッセージに応答して、IMS登録エラーメッセージをネットワークから受信し、かつネットワーク拒否イベントが、拒否イベントリストに登録されている場合、MEは、UICCに、このイベントが発生したことを知らせる。
【0039】
より具体的には、ネットワーク拒否イベントが、(最新のSET UP EVENT LISTコマンドにより供給されるような(たとえば、ETSI TS 102 233を参照されたい))現用イベントリストの一部である場合、それから、GERAN/UTRANに関しては、端末が、(TS 24.008において定義されるような)LOCATION UPDATING REJECTメッセージ、またはGPRS ATTACH REJECTメッセージまたはROUTING AREA UPDATE REJECTメッセージを受信するか、またはIMSに登録することに失敗した場合、またはE−UTRANに関しては、端末が、ATTACH REJECTメッセージ、TRACKING AREA UPDATE REJECTメッセージを受信するか、またはIMSに登録することに失敗した場合、端末は、ENVELOPE(EVENT DOWNLOAD−ネットワーク拒否イベント)コマンドを使用することによって、UICCに、このイベントが発生したことを知らせる。コマンドの方向は、MEからUICCであり、コマンドヘッダーは、3GPP TS 31.101において詳細に述べられる。ENVELOPE(EVENT DOWNLOAD−ネットワーク拒否イベント)コマンドの構造は、表5に明記される。
【0041】
【表5】
イベントリスト:イベントリストデータオブジェクトは、ただ1つのイベント(長さ1バイトの値部)を含むものとし、端末は、イベントを設定するものとする。
・ネットワーク拒否イベント
デバイス識別:端末は、デバイス識別を設定するものとする。
・ソース:ネットワーク;
・行先:UICC
‐位置情報:このデータオブジェクトは、MEが、LOCATION UPDATING REJECTメッセージを受信する場合にのみ存在するものとし、かつ拒否ネットワークの識別(MCC、MNC、およびLAC)を含むものとする。
‐ルーティングエリア識別:このデータオブジェクトは、MEが、GPRS ATTACH REJECTメッセージ、またはROUTING AREAD UPDATE REJECTメッセージを受信する場合にのみ存在するものとし、かつ拒否ネットワークの識別(MCC、MNC、LAC、およびRAC)を含むものとする。
‐トラッキングエリア識別:このデータオブジェクトは、MEが、EMM ATTACH REJECT、またはTRACKING AREA UPDATE REJECTメッセージを受信する場合にのみ存在するものとし、かつ拒否ネットワークの識別(MCC、MNC、およびTAC)を含むものとする。
‐アクセス技術:このデータオブジェクトは、拒否ネットワークのアクセス技術を含むものとする。
‐アップデート/アタッチタイプ:このデータオブジェクトは、登録要請メッセージにおいて使用された、アップデートまたはアタッチタイプを含む。
‐拒否原因コード:このデータオブジェクトは、登録において受信された原因コードの値、またはIMS REGISTERメッセージに応答して、受信されるステータスコードを含む。
【0042】
メッセージのためのアップデートおよびアタッチパラメータは、表6に明記される。
【0043】
【表6】
・内容
‐GERAN/UTRANに関して、端末は、TS 24.008[9]において詳細に述べられるように、LOCATION UPDATING REQUEST MESSAGEにおいて送信された位置アップデートタイプ、またはGPRS ATTACH REQUESTまたはROUTING AREA UPDATING REQUESTメッセージにおいて送信されたアップデートタイプをUICCに示す仕組みとして、この情報を使用するものとする。
【0044】
‐E−UTRANに関して、端末は、TS 24.301[46]において詳細に述べられるように、ATTACH REQUESTまたはTRACKING AREA UPDATE REQUESTメッセージにおいて送信されたEPSアタッチタイプをUICCに示す仕組みとして、この情報を使用するものとする。
【0045】
‐失敗したIMSへの登録に関して、端末は、TS 24.229において詳細に述べられるように、IMS REGISTERメッセージが伝送されたことをUICCに示す仕組みとして、この情報を使用するものとする。
・コード化
‐‘00’=LOCATION UPDATING REQUESTメッセージに関して、“正常位置アップデート”
‐‘01’=LOCATION UPDATING REQUESTメッセージに関して、“周期的アップデート”
‐‘02’=LOCATION UPDATING REQUESTメッセージに関して、“IMSIアタッチ”
‐‘03’=GPRS ATTACH REQUESTメッセージに関して、“GPRSアタッチ”
‐‘04’=GPRS ATTACH REQUESTメッセージに関して、“結合したGPRS/IMSIアタッチ”
‐‘05’=ROUTING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“RAアップデート”
‐‘06’=ROUTING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“結合したRA/LAアップデート”
‐‘07’=ROUTING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“IMSIアタッチと共に、結合したRA/LAアップデート”
‐‘08’=ROUTING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“周期的アップデート”
‐‘09’=EMM ATTACH REQUESTメッセージに関して、“EPSアタッチ”
‐‘0A’=EMM ATTACH REQUESTメッセージに関して、“結合したEPS/IMSIアタッチ”
‐‘0B’=EMM TRACKING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“TAアップデート”
‐‘0C’=EMM TRACKING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“結合したTA/LAアップデート”
‐‘0D’=EMM TRACKING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“IMSIアタッチと共に、結合したTA/LAアップデート”
‐‘0E’=EMM TRACKING AREA UPDATE REQUESTメッセージに関して、“周期的アップデート”
‐‘0F’=IMS REGISTERメッセージ
‐他のすべての値は、将来の使用のために確保される。
【0046】
メッセージのための拒否原因コードオブジェクトパラメータは、表7に明記される。
【0047】
【表7】
GERAN/UTRANについて、LOCATION UPDATING REJECTメッセージに関して、このオブジェクトは、LOCATION UPDATING REJECTメッセージにおいて受信される場合、拒否原因を含むものとする。拒否原因は、TS 24.008において詳細に述べられるような拒否原因情報要素の値部と同じ態様においてコード化される。
【0048】
GERAN/UTRANについて、GPRS ATTACH REJECTメッセージまたはROUTING AREA UPDATE REJECTメッセージに関して、このオブジェクトは、GPRS ATTACH REJECTメッセージまたはROUTING AREA UPDATE REJECTメッセージにおいて受信される場合、GMM原因を含むものとする。GMM原因は、TS 24.008において詳細に述べられるようなGMM原因情報要素の値部と同じ態様においてコード化される。
【0049】
E−UTRANについて、EMM ATTACH REJECTメッセージまたはEMM TRACKING AREA UPDATE REJECTメッセージに関して、このオブジェクトは、EMM ATTACH REJECTメッセージまたはEMM TRACKING AREA UPDATE REJECTメッセージにおいて受信されるEMM原因を含むものとする。EMM原因は、TS 24.301において詳細に述べられるようなEMM原因情報要素の値部と同じ態様においてコード化される。
【0050】
IMS登録エラーについて、IMSステータスコードは、TS 24.229において詳細に述べられるIMS REGISTERメッセージに応答して、受信されるステータスコードを含む。ステータスコードは、TS 24.229およびRFC 3621に従うようにコード化される。IMS登録エラーについて、拒否原因コードは、‘0xFF’としてコード化される。
【0051】
別の実施形態において、拒否原因コードデータオブジェクト長さ自身は、1バイトより大きい原因コードに備えるように拡張される。MEが、IMS REGISTERメッセージに応答して、エラーを受信する場合において、ネットワークから受信されるステータスコードは、拒否原因コードデータオブジェクトの拒否原因コードフィールドにおいてコード化される。ステータスコードは、TS 24.229およびRFC 3621に従うようにコード化される。拒否原因コードデータオブジェクトパラメータは、表8に明記される。
【0052】
【表8】
図8を参照すると、特定の実施形態において、登録エラーイベントによってIMS登録エラーを通信するシステムの動作のフローチャートが示される。より具体的には、特定の実施形態において、IMS登録エラーをサポートするIMS登録イベントが、提供される。
【0053】
この実施形態において、UICCは、MEにより送信されるプロファイルダウンロードに導入されるバイト(たとえば、第31バイト)における適切なビットによって、IMS登録エラーイベント特徴のサポートを発見する。
【0054】
図9は、ダウンロードプロファイルバイトの例のマッピングを示す。
【0055】
イベント駆動情報範囲が、任意の無線技術においてサポートされる場合、UICCは、IMS登録エラーメッセージの受信を可能にするために、IMS登録エラーイベントをSETUP EVENT LIST (U)SATコマンドに登録し続ける。より具体的には、UICCは、イベントのセットを供給するために、SETUP EVENT LIST (U)SATコマンドを使用する。このイベントのセットは、端末がモニターするイベントの現用リストになる。任意の後のSET UP EVENT LISTコマンドは、前のSET UP EVENT LISTコマンドにおいて供給されたイベントの現用リストに取って代わる。SET UPEVENT LISTコマンドは、端末において現用であるイベントの全リストを除去するためにも使用されうる(たとえば、ETSI TS 102 223 v9.1.0の条項6.6.16を参照されたい)。端末が電力を供給されないか、またはUICCが除去されるか、またはリセットが実施される場合、最新のSET UP EVENT LISTコマンドにおいてUICCにより提供されたイベントのリストは、除去される。
【0056】
端末がイベントのリストを首尾よく受け取ったか、または除去した場合、端末は、TERMINAL RESPONSE(OK)メッセージをUICCに送信する。端末がイベントのリストを首尾よく受け取ることも、除去することもできない場合、端末は、TERMINAL RESPONSE(端末の性能を超えたコマンド)メッセージをUICCに送信する。現用リストにおけるイベントの1つが発生する場合、端末は、イベントダウンロードの仕組みを使用することにより、イベントの詳細をUICCに転送する(たとえば、ETSI TS 102 223 v9.1.0の条項7.5および3GPP 31.111 v.9.1.0を参照されたい)。
【0057】
一実施形態において、イベントダウンロードの仕組みは、(以下で説明されるような)成功したイベントか、失敗したイベントかのどちらかを示すために、非常に異なった情報を含みうる。
【0058】
イベントリストバイトコード化について、複数の値が、ETSI TS 102 223における値に加えて、定義される。それらの値は、
11=I−WLANアクセスステータス
12=ネットワーク拒否
15=CSGセル選択
1x=IMS登録エラー
を含む。
【0059】
MEが、ネットワークからのIMS REGISTERメッセージに応答して、ステータスコード(エラーを示すステータスコードに制限されない)を受信し、かつIMS登録エラーイベントが、イベントリストに登録されている場合、MEは、UICCに、このイベントが発生したことを知らせる。
【0060】
より具体的には、IMS登録エラーイベントが、(最新のSET UP EVENT LISTコマンドにより供給されるような(ETSI TS 102.233を参照されたい))現用イベントリストの一部である場合、それから、エラーを示す(が、これに制限されない)、IMS REGISTERメッセージへの応答に関しては、端末は、ENVELOPE(EVENT DOWNLOAD−IMS登録エラー)コマンドを使用することによって、UICCに、IMS登録エラーイベントが発生したことを知らせる。コマンドの方向は、MEからUICCであり、コマンドヘッダーは、3GPP TS 31.101において詳細に述べられる。ENVELOPE(EVENT DOWNLOAD−IMS登録エラー)コマンドの構造は、表9に明記される。
【0062】
【表9】
イベントリスト:イベントリストデータオブジェクトは、ただ1つのイベント(長さ1バイトの値部)を含むものとし、端末は、イベントを設定するものとする。
・IMS登録エラー
デバイス識別:端末は、デバイス識別を設定するものとする。
・ソース:ネットワーク;
・行先:UICC
‐IMSメッセージタイプ:このデータオブジェクトは、IMSネットワークに送信されるメッセージタイプを含む。
‐IMSステータスコード:このデータオブジェクトは、IMS REGISTERメッセージへの応答において受信されたステータスコードの値を含む。このデータオブジェクトは、失敗したIMS REGISTRATION中にのみ存在する。
【0063】
応答パラメータ/データ:このタイプのENVELOPEコマンドのためのものではない。
【0064】
メッセージのためのアップデートおよびアタッチパラメータは、表10に明記される。
【0065】
【表10】
・内容
‐失敗したIMSへの登録に関して、端末は、TS 24.229において詳細に述べられるように、IMS REGISTERメッセージが伝送されたことをUICCに示す仕組みとして、この情報を使用するものとする。
・コード化
‐‘01’=IMS REGISTERメッセージ
‐他のすべての値は、将来の使用のために確保される。
【0066】
メッセージのためのステータスコードオブジェクトパラメータは、表11に明記される。
【0067】
【表11】
IMS登録エラーについて、IMSステータスコードは、TS 24.229において詳細に述べられるIMS REGISTERメッセージへの応答に含まれるステータスコードを含む。ステータスコードは、TS 24.229に従うようにコード化される。
【0068】
次に、本発明の種々の例示的な実施形態は、添付の図面に関して詳細に説明される。種々の詳細が下記の説明に明記されるが、本発明は、これらの特定の詳細なしに実施されうること、および数多くの実装特有の決定は、本明細書中に説明される発明になされることにより、1つの実装から別の実装まで様々である、発明者の特定の目標(たとえば、工程技術または設計関連の制限との適合性)を達成しうるということが理解される。そのような開発努力は、複雑で時間のかかるものでありうるが、それでも、そのような開発努力は、本開示の利益を受ける当業者にとってごく普通の仕事である。たとえば、選択された局面が、本発明を制限することおよび不明瞭にすることを避けるために、詳細にではなく、ブロック線図およびフローチャート形式に示される。そのうえ、本明細書中に提供される詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータメモリー内のデータにおけるアルゴリズムまたは動作に特有の表現で与えられる。そのような説明および表現は、当業者によって、彼らの成果の本質を他の当業者に説明しかつ伝えるために、使用される。
【0069】
図10は、本明細書中に開示される1つ以上の実施形態を実装することに適したシステム1000の例を図示する。種々の実施形態において、システム1000は、中央処理ユニット(CPU)またはデジタル信号プロセッサー(DSP)と呼ばれうるプロセッサー1010、ネットワーク接続デバイス1020、ランダムアクセスメモリー(RAM)1030、読み取り専用メモリー(ROM)1040、二次ストレージ1050、および入力/出力(I/O)デバイス1060を含む。いくつかの実施形態において、これらの構成要素の一部は、存在しないことも、または互いとのまたは示されていない他の構成要素との種々の組み合わせに結合されることもある。これらの構成要素は、1つの物理的実体内に、または2つ以上の物理的実体内に位置しうる。プロセッサー1010により実施されると本明細書中に説明される任意の動作は、プロセッサー1010だけにより実施されうるか、または
図10に示されるかまたは示されない1つ以上の構成要素と共にプロセッサー1010によって実施されうる。
【0070】
ネットワーク接続デバイス1020、RAM1030、またはROM1040からアクセスしうるプロセッサー1010は、命令、コード、コンピュータプログラム、またはスクリプトを実行する。ただ1つのプロセッサー1010が示されるが、複数のプロセッサーが、存在しうる。したがって、命令は、プロセッサー1010により実行されると論じられうるが、命令は、同時に、連続的に、または別の方法で、1つ以上のCPUチップとして実装された1つ以上のプロセッサー1010によって実行されうる。
【0071】
種々の実施形態において、ネットワーク接続デバイス1020は、モデム、モデムバンク、イーサネット(登録商標)デバイス、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースデバイス、シリアルインターフェース、トークンリングデバイス、光ファイバー分散データインターフェース(FDDI)デバイス、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)デバイス、符号分割多重アクセス(CDMA)デバイスのような無線トランシーバーデバイス、GSM(登録商標)(global system for mobile communications)無線トランシーバーデバイス(たとえば、WCDMA(登録商標)、HSPA、およびLTEタイプデバイス)、WiMAX(worldwide interoperability for microwave access)デバイス、および/またはネットワークに接続する他の周知のデバイスの形態をなしうる。これらのネットワーク接続デバイス1020は、プロセッサー1010に、インターネットと、またはプロセッサー1010が情報を受信しうるかまたはプロセッサー1010が情報を出力しうる1つ以上の遠距離通信ネットワークと通信することを可能にさせうる。
【0072】
ネットワーク接続デバイス1020は、無線周波数信号またはマイクロ波周波数信号のような電磁波の形態におけるデータをワイヤレスに伝送、または受信することもできうる。ネットワーク接続デバイス1020によって伝送されるか、または受信される情報は、プロセッサー1010によって処理されたデータ、またはプロセッサー1010によって実行される命令を含みうる。データは、データを処理または生成することか、データを伝送または受信することかのどちらかに対して望ましくありうるような異なったシーケンスに従って配列されうる。
【0073】
種々の実施形態において、RAM1030は、揮発性データ、およびプロセッサー1010によって実行される命令を記憶するために使用されうる。
図10に示されるROM1040は、命令および、ことによると、命令の実行中に読み込まれるデータを記憶するために使用されうる。RAM1030とROM1040との両方へのアクセスは、概して、二次ストレージ1050へよりも速い。二次ストレージ1050は、概して、1つ以上のディスクドライブまたはテープドライブに含まれ、RAM1030がすべての作業データを保持するのに十分に大きくない場合、データの不揮発性ストレージのために、またはオーバーフローデータストレージデバイスとして使用されうる。二次ストレージ1050は、プログラムを記憶するために使用され、そのプログラムは、そのようなプログラムが実行のために選択される場合に、RAM1030内へロードされうる。I/Oデバイス1060は、液晶ディスプレイ(LCD)、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、スイッチ、ダイヤル、マウス、トラックボール、音声認識装置、カード読み取り装置、紙テープ読み取り装置、プリンター、ビデオモニター、または他の周知の入力/出力デバイスを含みうる。
【0074】
図11は、ユーザー機器(UE)1102の実施形態を含むワイヤレス通信システムを示す。携帯電話として図示されているが、UE1102は、ワイヤレスハンドセット、ページャー、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレットコンピュータ、またはラップトップコンピュータを含む種々の形態をなしうる。多くの適したデバイスは、これらの機能の一部またはすべてを結合させる。いくつかの実施形態において、UE1102は、ポータブル、ラップトップ、またはタブレットコンピュータのような汎用計算デバイスではなく、むしろ携帯電話、ワイヤレスハンドセット、ページャー、PDA、または乗物に取り付けられた遠距離通信デバイスのような特殊目的通信デバイスである。UE1102は、さらに、同様の性能を有するが可搬型ではないデバイス(たとえば、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、またはネットワークノード)であるか、そのデバイスを含むか、またはそのデバイスに含まれうる。これらの、および他の実施形態において、UE1102は、賭博、在庫管理、ジョブ制御、および/またはタスク管理機能などのような特殊化した活動をサポートしうる。
【0075】
種々の実施形態において、UE1102は、ディスプレイ1104を含む。UE1102は、さらに、タッチセンシティブ表面、キーボード、または他の入力キー1106を含み、これらは、概して入力のためにユーザーにより使用される。これらの、および他の実施形態において、キーボードは、完全な、または変形した英数字キーボード(たとえば、QWERTY、Dvorak、AZERTY、およびシーケンシャルキーボードタイプ)、または電話機キーパッドと関連づけられるアルファベット文字を有する従来の数値キーパッドでありうる。入力キーは、さらに、トラックホイール、終了またはエスケープキー、トラックボール、および他のナビゲーションする、または機能的なキーを含み、それらは、さらなる入力機能を提供するために内部に押し下げられうる。UE1102は、さらに、ユーザーが選択するオプション、ユーザーが作動させる制御、およびユーザーが指示するカーソルまたは他の標識を与えうる。
【0076】
UE1102は、さらに、ダイヤルする数字またはUE1102の動作を構成する種々のパラメータの値を含む、ユーザーからのデータ入力を受け取りうる。UE1102は、さらに、ユーザーコマンドに応答して、1つ以上のソフトウェアまたはファームウェアアプリケーションを実行しうる。これらのアプリケーションは、UE1102を、ユーザー相互作用に応答して、種々のカスタマイズされた機能を実施するように構成しうる。そのうえ、UE1102は、無線通信を経由して(OTA)、たとえばワイヤレス基地局1110、サーバー1116、ワイヤレスネットワークアクセスノード1108、またはピアUE1102から、プログラムされるか、または構成されうる。
【0077】
UE1000によって実行可能な種々のアプリケーションの中の1つは、ディスプレイ1104にウェブページを表示することを可能にさせるウェブブラウザである。ウェブページは、ワイヤレスネットワークアクセスノード1108(たとえば、セルタワー、ピアUE1102、または任意の他のワイヤレス通信ネットワーク1112またはシステム)を用いたワイヤレス通信によって得られうる。種々の実施形態において、ワイヤレスネットワーク1112は、接続したネットワーク1114(たとえば、インターネット)に連結される。ワイヤレスネットワーク1112および接続したネットワーク1114経由で、UE1102は、サーバー1116のような種々のサーバーにおける情報へのアクセスを有する。サーバー1116は、ディスプレイ1104に示されうる内容を提供しうる。あるいは、UE1102は、リレータイプまたはホップタイプの接続において、媒介物の働きをするピアUE1102を通してワイヤレスネットワーク1112にアクセスしうる。当業者は、多くのそのような実施形態は、可能であり、前記のことは、本開示の精神、範囲または意図を制限することは意図されないということを認識する。
【0078】
図12は、本発明が実装されうる例示的なユーザー機器(UE)1102のブロック線図を描写する。UE1102の種々の構成要素が描写されるが、UE1102の種々の実施形態は、列挙された構成要素の下位セット、または列挙されていない追加の構成要素を含みうる。
図12に示されるように、UE1102は、デジタル信号プロセッサー(DSP)1202およびメモリー1204を含む。示されるように、UE1102は、アンテナおよびフロントエンドユニット1206、無線周波数(RF)トランシーバー1208、アナログベースバンド処理ユニット1210、マイクロフォン1212、イヤホーンスピーカー1214、ヘッドセットポート1216、入力/出力(I/O)インターフェース1218、取り外し可能なメモリーカード1220、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート1222、短距離ワイヤレス通信サブシステム1224、アラート1226、キーパッド1228、タッチセンシティブ表面を含みうる液晶ディスプレイ(LCD)1230、LCDコントローラー1232、電荷結合素子(CCD)カメラ1234、カメラコントローラー1236、および全地球位置把握システム(GPS)センサー1238をさらに含みうる。種々の実施形態において、UE1102は、タッチセンシティブスクリーンを提供しない別種のディスプレイを含みうる。一実施形態において、DSP1202は、入力/出力インターフェース1218通過することなしに、メモリー1204と直接通信しうる。
【0079】
種々の実施形態において、DSP1202、またはコントローラーまたは中央処理ユニット(CPU)の他のいくつかの形態は、メモリー1204に記憶された、またはDSP1202自身内に含まれているメモリーに記憶された、埋め込まれたソフトウェアまたはファームウェアに従って、UE1102の種々の構成要素を制御するように動作する。埋め込まれたソフトウェアまたはファームウェアに加えて、DSP1202は、メモリー1204に記憶された、または情報キャリアメディア(たとえば、取り外し可能なメモリーカード1220のようなポータブルデータストレージメディア)によって、または接続されたまたはワイヤレスネットワーク通信によって、利用可能になった他のアプリケーションを実行しうる。アプリケーションソフトウェアは、所望の機能性を提供するようにDSP1202を構成する、機械読み取り可能な命令のコンパイルされたセットを含みうるか、またはアプリケーションソフトウェアは、DSP1202を間接的に構成するインタープリターまたはコンパイラーによって処理される高水準ソフトウェア命令でありうる。
【0080】
アンテナおよびフロントエンドユニット1206は、ワイヤレス信号と電気信号との間を変換するために提供され、UE1102に、セルラーネットワークまたは他のいくつかの利用可能なワイヤレス通信ネットワークからの、またはピアUE1102からの情報を送受信することを可能にさせうる。一実施形態において、アンテナおよびフロントエンドユニット1106は、信号電波形成および/または多重入力多重出力(MIMO)動作をサポートする複数のアンテナを含みうる。当業者に知られるように、MIMO動作は、困難なチャンネル状況を克服するために、またはチャンネル処理量を増加させるために使用されうる空間ダイバーシチを提供しうる。さらに、アンテナおよびフロントエンドユニット1206は、アンテナ同調またはインピーダンス整合構成要素、RF電力増幅器、または低ノイズ増幅器を含みうる。
【0081】
種々の実施形態において、RFトランシーバー1208は、周波数偏移、受信したRF信号をベースバンドに変換すること、およびベースバンド伝送信号をRFに変換することを提供する。いくつかの説明において、無線トランシーバーまたはRFトランシーバーは、他の信号処理機能性(たとえば、変調/復調、コード化/デコード化、インターリーブ/デインターリーブ、スプレッド/デスプレッド、逆高速フーリエ変換(IFFT)/高速フーリエ変換(FFT)、サイクリックプレフィックス付加/除去、および他の信号処理機能)を含むと理解されうる。明快の目的のために、本明細書での説明は、この信号処理の説明を、RFおよび/または無線ステージから分離し、この信号処理をアナログベースバンド処理ユニット1210、またはDSP1202または他の中央処理ユニットに概念的に割り当てる。いくつかの実施形態において、RFトランシーバー1008、アンテナおよびフロントエンドユニット1206の一部、およびアナログベースバンド処理ユニット1210は、1つ以上の処理ユニットおよび/または特定用途向け集積回路(ASIC)に結合されうる。
【0082】
アナログベースバンド処理ユニット1210は、入力および出力の種々のアナログ処理(たとえば、マイクロフォン1212およびヘッドセット1216からの入力、ならびにイヤホーン1214およびヘッドセット1216への出力のアナログ処理)を提供しうる。その目的のために、アナログベースバンド処理ユニット1210は、UE1102に携帯電話として使用されることを可能にさせる、内蔵マイクロフォン1212およびイヤホーンスピーカー1214に接続するためのポートを有しうる。アナログベースバンド処理ユニット1210は、ヘッドセット、または他のハンズフリーマイクロフォンおよびスピーカー構成に接続するためのポートをさらに含みうる。アナログベースバンド処理ユニット1210は、1つの信号方向においてデジタル―アナログ変換、および反対の信号方向においてアナログ―デジタル変換を提供しうる。種々の実施形態において、アナログベースバンド処理ユニット1210の機能性の少なくとも一部は、デジタル処理構成要素によって(たとえば、DSP1202によって、または他の中央処理ユニットによって)提供されうる。
【0083】
DSP1202は、ワイヤレス通信と関連づけられる、変調/復調、コード化/デコード化、インターリーブ/デインターリーブ、スプレッド/デスプレッド、逆高速フーリエ変換(IFFT)/高速フーリエ変換(FFT)、サイクリックプレフィックス付加/除去、および他の信号処理機能を実施しうる。一実施形態において、たとえば符号分割多重アクセス(CDMA)技術アプリケーションにおいて、送信機機能のためにDSP1202は、変調、コード化、インターリーブ、およびスプレッドを実施し、受信機機能のためにDSP1202は、デスプレッド、デインターリーブ、デコード化、および復調を実施しうる。別の実施形態において、たとえば直行周波数分割多重アクセス(OFDMA)技術アプリケーションにおいて、送信機機能のためにDSP1202は、変調、コード化、インターリーブ、逆高速フーリエ変換、およびサイクリックプレフィックス付加を実施し、受信機機能のためにDSP1202は、サイクリックプレフィックス除去、高速フーリエ変換、デインターリーブ、デコード化、および復調を実施しうる。他のワイヤレス技術アプリケーションにおいて、まだ他の信号処理機能および信号処理機能の組み合わせが、DSP1202によって実施されうる。
【0084】
DSP1202は、アナログベースバンド処理ユニット1210経由でワイヤレスネットワークと通信しうる。いくつかの実施形態において、通信は、インターネット接続を提供し、ユーザーに、インターネット上の内容へのアクセスを得ること、およびEメールまたはテキストメッセージを送受信することを可能にさせうる。入力/出力インターフェース1218は、DSP1202と種々のメモリーおよびインターフェースとを相互に連結させる。メモリー1204および取り外し可能なメモリーカード1220は、DSP1202の動作を構成するソフトウェアおよびデータを提供しうる。インターフェースの中の1つは、USBインターフェース1222および短距離ワイヤレス通信サブシステム1224でありうる。USBインターフェース1222は、UE1102を充電するために使用され、さらにUE1102に、パーソナルコンピュータまたは他のコンピュータシステムと情報をやりとりする周辺デバイスとして機能することを可能にさせうる。短距離ワイヤレス通信サブシステム1224は、赤外線ポート、Bluetooth(登録商標)インターフェース、IEEE802.11規格ワイヤレスインターフェース、または他の短距離ワイヤレス通信サブシステムを含み、それらは、UE1102に、他の近くのモバイルデバイスおよび/またはワイヤレス基地局とワイヤレスに通信することを可能にさせうる。
【0085】
入力/出力インターフェース、1218は、さらに、DSP1202をアラート1226に接続し、そのアラート1226は、駆動した場合、UE1102に、(たとえば、鳴り響く音、メロディー再生、または振動によって)ユーザーへの通知を提供させうる。アラート1226は、ユーザーに、静かに振動することによって、または特定の発信者のために特定の事前設定されたメロディーを再生することによって、種々のイベント(たとえば、着信、新しいテキストメッセージ、および約束のリマインダー)のいずれに対しても注意喚起をする仕組みとして役立ちうる。
【0086】
キーパッド1228は、DSP1202に、I/Oインターフェース1218経由で連結されることにより、ユーザーに、選択し、情報を入力し、かつ別の方法でUE1102に入力を提供する1つの仕組みを提供する。キーボード1228は、完全な、または変形した英数字キーボード(たとえば、QWERTY、Dvorak、AZERTY、およびシーケンシャルタイプ)、または電話機キーパッドと関連づけられるアルファベット文字を有する従来の数値キーパッドでありうる。入力キーは、さらに、トラックホイール、終了またはエスケープキー、トラックボール、および他のナビゲーションする、または機能的なキーを含み、それらは、さらなる入力機能を提供するために内部に押し下げられうる。他の入力の仕組みは、LCD1230であり、そのLCD1230は、タッチスクリーン性能を含み、さらにテキストおよび/または画像をユーザーに表示しうる。LCDコントローラー1232は、DSP1202をLCD1230に連結させる。
【0087】
CCDカメラ1234は、備えつけられた場合、UE1102に、デジタル写真を撮ることを可能にさせる。DSP1202は、カメラコントローラー1236経由でCCDカメラ1234と通信する。別の実施形態において、電荷結合素子カメラとは別の技術に従うカメラ動作が、用いられうる。GPSセンサー1238は、DSP1202に連結されることにより、全地球位置把握システム信号をデコード化し、それによって、UE1102に、その位置を決定することを可能にさせる。他の種々の周辺装置はまた、追加の機能(たとえば、無線およびテレビジョン受信能力)を提供するために含まれうる。
【0088】
図13は、DSP1202によって実装されうるソフトウェア環境1302を図示する。DSP1202は、プラットフォームを提供するオペレーティングシステムドライバ1304を実行し、そのプラットフォームで残りのソフトウェアは動作する。オペレーティングシステムドライバ1304は、UE1102ハードウェアのドライバに、アプリケーションソフトウェアにアクセス可能な標準化されたインターフェースを提供する。オペレーティングシステムドライバ1304は、UE1102において作動中のアプリケーション間の制御を転送するアプリケーション管理サービス(AMS)1306を含む。さらに、
図13に示されるものは、ウェブブラウザアプリケーション1308、メディアプレーヤーアプリケーション1310、およびJava(登録商標)アプレット1312である。ウェブブラウザアプリケーション1308は、UE1102を、ウェブブラウザとして動作するように構成し、ユーザーが、ウェブページを検索しかつ見るために、フォーム内に情報を入力して、リンクを選択することを可能にする。メディアプレーヤーアプリケーション1310は、UE1102を、音声または視聴覚メディアを検索し、かつ再生するように構成する。Java(登録商標)アプレット1312は、UE1102を、ゲーム、実用品、および他の機能性を提供するように構成する。構成要素1314は、本明細書中に説明された機能性を提供しうる。UE1102、基地局1110、および本明細書中に説明された他の構成要素は、上記で説明された動作に関連する命令を実行することができる処理構成要素を含みうる。
【0089】
本開示においていくつかの実施形態が提供されてきたが、開示されたシステムおよび方法は、本開示の精神または範囲から逸脱することなしに、数多くの他の特定の形態において具体化されうるということが理解されるはずである。本例は、例証として、および制限しないものとしてみなされ、意図は、本明細書中に与えられた詳細に制限されない。たとえば、種々の要素または構成要素は、別のシステムにおいて結合されるか、または統合され、または特定の特徴は、省略されるか、または実装されないことがある。
【0090】
本明細書中に使用される場合、「構成要素」、「システム」、および同様の用語は、コンピュータ関連の実体、ハードウェアか、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせか、ソフトウェアか、実行中のソフトウェアかのどれかを表すことが意図される。たとえば、構成要素は、プロセッサーにおいて作動中の工程、プロセッサー、オブジェクト、実行可能ファイル、実行のスレッド、プログラム、および/またはコンピュータでありうるが、これらであることに制限されない。例証の目的で、コンピュータにおいて作動中のアプリケーションと、コンピュータとの両方は、構成要素でありうる。1つ以上の構成要素は、工程および/または実行のスレッド内に存在し、構成要素は、1つのコンピュータに局在化され、かつ/または2つ以上のコンピュータ間に分散されうる。
【0091】
本明細書中に使用される場合、「ユーザー機器」および「UE」の用語は、遠距離通信性能を有するワイヤレスデバイス(たとえば、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、手で持てるサイズのまたはラップトップコンピュータ、および同様のデバイスまたは他のユーザーエージェント(「UA」))を表しうる。いくつかの実施形態において、UEは、モバイルワイヤレスデバイスを表しうる。「UE」の用語は、同様の性能を有するが、概して可搬型ではないデバイス(たとえば、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、またはネットワークノード)も表しうる。さらに、メモリーカードを含まないデバイスは、概してMEと呼ばれるのに対して、本明細書中に使用される場合、UEの用語は、メモリーカードを含むデバイスを表す。言い換えれば、UEは、MEとメモリーカードとの組み合わせである。
【0092】
そのうえ、開示された内容は、標準のプログラミングおよび/または工学技術を使用して、システム、方法、装置、または製造品として実装されることにより、本明細書中に詳細に述べられた局面を実装するコンピュータまたはプロセッサーに基づいたデバイスを、制御するソフトウェア、ファームウェア、ハードウェアまたはそれの任意の組み合わせを製造しうる。本明細書中に使用されるような「製造品」(あるいは、「コンピュータプログラム製品」)の用語は、任意のコンピュータ読み取り可能なデバイス、キャリア、またはメディアからアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することが意図される。たとえば、コンピュータ読み取り可能なメディアは、磁気ストレージデバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストライプ等)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)等)、スマートカード、およびフラッシュメモリーデバイス(たとえば、カード、スティック)を含みうるが、これらに制限されない。もちろん、当業者は、多くの改変が、請求された内容の範囲または精神から逸脱することなしに、この構成に対してなされうるということを認識する。
【0093】
「例示的な」という言葉は、例、実例、または例証として役立つことを意味するために本明細書中に使用される。「例示的な」と本明細書中に説明された任意の局面または構想は、必ずしも他の局面または構想よりも好ましくまたは有利なように組み立てられるというわけではない。当業者は、多くの改変が、請求された内容の範囲、精神または意図から逸脱することなしに、この構成に対してなされうるということを認識する。さらに、開示された内容は、標準のプログラミングおよび/または工学技術を使用して、システム、方法、装置、または製造品として実装されることにより、本明細書中に詳細に述べられた局面を実装するコンピュータまたはプロセッサーに基づいたデバイスを、制御するソフトウェア、ファームウェア、ハードウェアまたはそれの任意の組み合わせを製造しうる。
【0094】
さらに、種々の実施形態において、個別、または別個であると説明されかつ例証された技術、システム、サブシステムおよび方法は、本開示の範囲から逸脱することなしに、他のシステム、モジュール、技術、または方法と結合されるか、または統合されうる。連結されたように示されまたは論じられた、または互いと直接連結されまたは通信する他の品目は、電気的であれ、機械的であれ、または別の方法であれ、いくつかのインターフェース、デバイス、または中間の構成要素を通して、間接的に連結されるか、または通信する。変更、置換、および修正の他の例は、当業者により確認可能であり、本明細書中に開示された精神および範囲から逸脱することなしに、なされうる。本発明は、詳細に開示されてきたが、種々の変更、置換、および修正は、添付の特許請求の範囲によって定義されるような本発明の精神および範囲から逸脱することなしに、本明細書に対してなされうるということが、理解されるはずである。