特許第5719475号(P5719475)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5719475
(24)【登録日】2015年3月27日
(45)【発行日】2015年5月20日
(54)【発明の名称】取鍋炉用屋根
(51)【国際特許分類】
   F27D 1/12 20060101AFI20150430BHJP
   F27B 3/16 20060101ALI20150430BHJP
【FI】
   F27D1/12 L
   F27B3/16
【請求項の数】12
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-502439(P2014-502439)
(86)(22)【出願日】2011年12月27日
(65)【公表番号】特表2014-509727(P2014-509727A)
(43)【公表日】2014年4月21日
(86)【国際出願番号】KR2011010140
(87)【国際公開番号】WO2012134037
(87)【国際公開日】20121004
【審査請求日】2013年10月7日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0028502
(32)【優先日】2011年3月30日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2011-0040072
(32)【優先日】2011年4月28日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2011-0123651
(32)【優先日】2011年11月24日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】510307299
【氏名又は名称】ヒュンダイ スチール カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100176603
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 允史
(72)【発明者】
【氏名】リー、サン−フン
【審査官】 藤代 佳
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭62−023849(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0193844(US,A1)
【文献】 米国特許第04445220(US,A)
【文献】 特開2000−319716(JP,A)
【文献】 実開昭61−069256(JP,U)
【文献】 特表2008−519233(JP,A)
【文献】 米国特許第06084902(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F27D 1/00 − 1/18
F27B 1/00 − 3/28
F27D 17/00
C21C 7/00 − 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直な円筒形の側部;及び
中央に形成された第1装着口と、前記第1装着口に隣り合って形成された第2装着口とを持ち、前記側部の上部を覆うカバー部;を含み、
前記第1装着口には小天井、または集塵フードが取替え可能に装着され、
前記第2装着口には集塵エルボー、または水冷パネルが取替え可能に装着されることを特徴とする、取鍋炉用屋根。
【請求項2】
前記第1装着口の周辺に垂直に突設され、前記小天井、または前記集塵フードが選択的に固定される複数の第1コッターボディー;及び
前記第2装着口の周辺に垂直に突設され、前記集塵エルボー、または前記水冷パネルが選択的に固定される複数の第2コッターボディー;をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の取鍋炉用屋根。
【請求項3】
前記集塵フードは、
上部に前記小天井が装着される第3装着口;及び
前記第3装着口に装着された前記小天井が固定される複数の第3コッターボディー;を含み、
前記第3コッターボディーは前記第3装着口の周辺に垂直に突設されることを特徴とする、請求項1に記載の取鍋炉用屋根。
【請求項4】
前記小天井は前記第1コッターボディーに嵌合される嵌合孔が形成された小天井連結フランジを含み、
前記集塵フードは前記第1コッターボディーに嵌合される嵌合孔が形成されたフード連結フランジを含み、
前記集塵エルボー、及び前記水冷パネルは前記第2コッターボディーに嵌合される嵌合孔が形成されたエルボー連結フランジを含むことを特徴とする、請求項2に記載の取鍋炉用屋根。
【請求項5】
前記小天井は前記第3コッターボディーに嵌合される嵌合孔が形成された小天井連結フランジを含むことを特徴とする、請求項3に記載の取鍋炉用屋根。
【請求項6】
前記第1コッターボディー、及び前記第2コッターボディーに嵌合された前記小天井連結フランジ、前記フード連結フランジ、及び前記エルボー連結フランジは、それぞれの前記第1コッターボディー、及び前記第2コッターボディーに形成されたコッターホールに締結されるコッターピンによって固定されることを特徴とする、請求項4に記載の取鍋炉用屋根。
【請求項7】
前記第3コッターボディーに嵌合された前記小天井連結フランジは前記第3コッターボディーに形成されたコッターホールに締結されるコッターピンによって固定されることを特徴とする、請求項5に記載の取鍋炉用屋根。
【請求項8】
前記集塵フードの排気ダクトと前記カバー部との間には前記排気ダクトを支持する一つ以上の支持ブロックが配置されることを特徴とする、請求項1に記載の取鍋炉用屋根。
【請求項9】
前記水冷パネルの上部には前記取鍋炉から伝達される熱を冷却させるための冷却管が配置されたことを特徴とする、請求項1に記載の取鍋炉用屋根。
【請求項10】
前記カバー部は前記第1装着口の周辺に形成される炭素投入口をさらに含み、
前記側部はサンプリング投入口を含み、
それぞれの前記炭素投入口及び前記サンプリング投入口は、
投入口カバー;及び
前記投入口カバーを上下に開閉する投入口開閉手段;を持つことを特徴とする、請求項1に記載の取鍋炉用屋根。
【請求項11】
前記投入口開閉手段は、
開閉シリンダー;
前記炭素投入口及び前記サンプリング投入口の外側面上から前記投入口カバー側に延びる固定ブラケット;及び
それぞれの前記投入口カバーから延び、ヒンジによって前記固定ブラケットに旋回可能に結合される旋回ブラケット;を備え、
前記旋回ブラケットの延長端部は前記開閉シリンダーのシリンダーロッドの延長端と連結されることを特徴とする、請求項10に記載の取鍋炉用屋根。
【請求項12】
前記炭素投入口の前記投入口カバーは、前記取鍋炉から伝達される熱を冷却させるために、冷却路が形成され、
前記サンプリング投入口の前記投入口カバーには、前記取鍋炉から伝達される熱を冷却させるために、空冷路が形成されることを特徴とする、請求項10に記載の取鍋炉用屋根。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は取鍋炉用屋根に係り、より詳しくは操業条件によって集塵エルボー、または集塵フードを互換して使うことができる取鍋炉用屋根に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鉄鉱石を原材として最終製品の鋼を製造する製鋼工程は、鉄鉱石を高炉で溶解する製銑過程から始まる。鉄鉱石を溶解した形態である溶銑に対して脱リン、脱炭、脱酸などの工程を順次行うことで溶銑内の不純物を除去する1次精錬過程によって溶鋼を製造することになる。
【0003】
不純物が除去された溶鋼は、2次精錬過程によって溶鋼内の微細成分まで調節されれば、連続鋳造工程に進むことになる。
【0004】
その後、連続鋳造工程によって半製品を成形し、圧延などの最終成形過程によって半製品が最終に得ようとする形態の製品に製造される。
【0005】
電気炉でスクラップの溶融及び1次精錬作業が行われた後、出鋼された溶鋼成分の微細調整及び脱黄作業を行う機構をLF(Ladle Furfane;取鍋炉)と言う。
【0006】
取鍋炉(LF)では、副原料を添加し、Arバブリング(bubbling)を行った後、アーク加熱することで、脱酸、脱黄に適するように溶鋼成分を調整する2次精錬が行われる。
【0007】
かかる先行技術としては、大韓民国特許登録第1026515号(登録日付:2011年03月25日、名称:取鍋炉のルーフ装置)がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、取鍋炉の上部を覆うように設置され、操業条件によって集塵エルボー、または集塵フードを互換して使うことができる取鍋炉用屋根を提供するためのものである。
【0009】
本発明が達成しようとする技術的課題は以上に言及した技術的課題に制限されない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を達成するための本発明の取鍋炉用屋根は、垂直な円筒形の側部;及び中央に形成された第1装着口と、前記第1装着口に隣り合って形成された第2装着口とを持ち、前記側部の上部を覆うカバー部;を含み、前記第1装着口には小天井、または集塵フードが選択的に装着され、前記第2装着口には集塵エルボー、または水冷パネルが選択的に装着されることができる。
【0011】
具体的に、前記第1装着口の周辺に垂直に突設され、前記小天井、または前記集塵フードが選択的に固定される複数の第1コッターボディー;及び前記第2装着口の周辺に垂直に突設され、前記集塵エルボー、または前記水冷パネルが選択的に固定される複数の第2コッターボディー;をさらに含むことができる。
【0012】
より具体的に、前記集塵フードは、上部に前記小天井が装着される第3装着口;及び前記第3装着口に装着された前記小天井が固定される複数の第3コッターボディー;を含み、前記第3コッターボディーは前記第3装着口の周辺に垂直に突設されることができる。
【0013】
前記カバー部は前記第1装着口の周辺に形成される炭素投入口をさらに含み、前記側部はサンプリング投入口を含み、それぞれの前記炭素投入口及び前記サンプリング投入口は、投入口カバー;及び前記投入口カバーを上下に開閉する投入口開閉手段;を持つことができる。
【0014】
具体的に、前記投入口開閉手段は、開閉シリンダー;前記炭素投入口及び前記サンプリング投入口の外側面上から前記投入口カバー側に延びる固定ブラケット;及びそれぞれの前記投入口カバーから延び、ヒンジによって前記固定ブラケットに旋回可能に結合される旋回ブラケット;を備え、前記旋回ブラケットの延長端部は前記開閉シリンダーのシリンダーロッドの延長端と連結されることができる。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように、本発明は、操業条件によって一つの屋根に集塵エルボー、または集塵フードを互換して使うことができるので、操業条件による屋根の入替え作業の煩わしさを無くすことができるだけではなく、操業条件によるそれぞれの屋根を製作しなくても良いので、屋根の製造による費用を節減することができる。
【0016】
また、本発明は、炭素投入口、及びサンプリング投入口の入口に配置される投入口カバーを、開閉シリンダーによって炭素投入口、及びサンプリング投入口の入口と対向する方向に旋回させことで、投入口カバーが取鍋炉から伝達される熱によって変形されても正確に開閉動作をなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明による取鍋炉用屋根を示した斜視図である。
図2図1に示した取鍋炉用屋根を示した平面図である。
図3図1に示した取鍋炉用屋根に集塵エルボー及び小天井が装着された状態を示した図である。
図4図1に示した取鍋炉用屋根に集塵フードが装着された状態を示した図である。
図5a図1に示した炭素投入口を拡大して示した斜視図である。
図5b図1に示したサンプリング投入口を拡大して示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面に基づいて本発明の好適な実施例を詳細に説明する。図面において同一の構成要素はいずれの図でも同一符号で表示する。また、本発明の要旨を不必要にあいまいにすることができる公知の機能及び構成についての詳細な説明は省略する。
【0019】
図1は本発明による取鍋炉用屋根を示した斜視図である。本発明による取鍋炉用屋根100は、垂直な円筒形を持つ側部102と、側部102の開放上部を覆うカバー部104とを含む。取鍋炉用屋根100は、取鍋炉(Ladle Furnace;図示せず)の上部を覆うように設置される。
【0020】
取鍋炉用屋根100は、取鍋炉(LF;Ladle Furnace)の精錬作業中に取鍋炉内で発生する不純元素(硫黄、ガスなど)を除去し、作業中に発生し得る溶融物やスラグの飛散から周辺環境を保護するために取鍋炉の上部に設置される。
【0021】
取鍋炉用屋根100には、電極が設けられた小天井が装着される。そして、小天井の周辺には炭素投入口、副原料投入口、サンプリング投入口などが設置される。また、取鍋炉用屋根は、取鍋炉の内部で発生する不純元素を吸入して排出するために集塵エルボーが設置された屋根、または集塵フードが設置された屋根に区分される。
【0022】
本発明は、操業条件、つまり小天井に設けられた電極の損傷及び摩耗を防止するための操業、または優れた集塵効果を得るための操業によって一つの屋根に集塵エルボー、または集塵フードを互換して使うことができるようにする取鍋炉用屋根を提供しようとするものである。
【0023】
図1に示したように、側部102とカバー部104は取鍋炉から伝達される熱を冷却させるために冷却パイプ106が連結及び積層されてなる。このような側部102及びカバー部104の外側は鉄被108で取り囲まれる。誰でも分かるように、冷却パイプ106には冷却水供給管(図示せず)、及び冷却水排出管(図示せず)が連結される。
【0024】
一方、側部102の所定位置にはサンプリング投入口116が形成される。そして、カバー部104には第1装着口110、第2装着口112、炭素投入口114、及び副原料投入口115が形成される。第1装着口110はカバー部104の中央に形成され、第2装着口112、炭素投入口114、及び副原料投入口115は第1装着口110に隣り合う位置に形成される。
【0025】
また、カバー部104には、図3及び図4に示したように、操業条件によって電極Eが装着された小天井160及び集塵エルボー180、または小天井160が装着された集塵フード170及び水冷パネル190が選択的に固定される。すなわち、小天井160に装着された電極Eの損傷及び摩耗を防止するための操業においては、小天井160及び集塵エルボー180がカバー部104の第1装着部110及び第2装着部112に装着されて固定される。そして、優れた集塵効果を得るための操業においては、集塵フード170及び水冷パネル190が第1装着部110及び第2装着部112に装着されて固定される。この際、第1装着口110の周辺には小天井160、または集塵フード170を固定するための複数の第1コッターボディー(cotter body)130が垂直に突設され、第2装着口112の周辺には集塵エルボー180、または水冷パネル190を固定するための複数の第2コッターボディー140が垂直に突設され、小天井160及び集塵フード170には第1コッターボディー130に嵌合できるように嵌合孔164、174が形成された小天井連結フランジ162及びフード連結フランジ172が形成され、同様に集塵エルボー180及び水冷パネル190には第2コッターボディー140に嵌合できるように嵌合孔184、194が形成されたエルボー連結フランジ182及び水冷パネル連結フランジ192が形成される。ここで、第1コッターボディー130に嵌合された小天井連結フランジ162、またはフード連結フランジ172は第1コッターボディー130に形成されたコッターホール132に締結されるコッターピン134によって固定される。そして、第2コッターボディー140に嵌合されたエルボー連結フランジ182、または水冷パネル連結フランジ192は第2コッターボディー140に形成されたコッターホール(cotter hole)142に締結されるコッターピン(cotter pin)144によって固定される。
【0026】
一方、第1コッターボディー130に固定された集塵フード170の上部には電極Eが装着された小天井160が装着される第3装着口176が形成される。第3装着口176の周辺には小天井160を固定するための複数の第3コッターボディー150が垂直に突設され、同様に第3コッターボディー150には小天井連結フランジ162に形成された嵌合孔164が嵌合され、第3コッターボディー150に嵌合された小天井連結フランジ162は第3コッターボディー150に形成されたコッターホール152に締結されるコッターピン154によって固定される。
【0027】
そして、第1装着口110に集塵フード170が固定されるとき、集塵フード170の外周面上に形成された排気ダクト178とカバー部104の間には排気ダクト178を支持する一つ以上の支持ブロック179が配置される。また、第1装着口110に集塵フード170が固定されるとき、第2装着口112を覆う水冷パネル190の上部には、取鍋炉から伝達される熱を冷却させるために、パネル冷却管196が配置される。誰でも分かるように、パネル冷却管196には冷却水供給管(図示せず)、及び冷却水排出管(図示せず)が連結される。
【0028】
一方、側部102に形成されたサンプリング投入口116、及びカバー部104に形成された炭素投入口114には、図5a及び図5bに示したように、それぞれ投入口カバー118a、118b、及び投入口開閉手段120a、120bが備えられる。
【0029】
それぞれの投入口カバー118a、118bは炭素投入口114、及びサンプリング投入口116の入口を開放または閉鎖するもので、投入口カバー118a、118bは炭素投入口114の入口、及びサンプリング投入口116の入口に対して対向する方向に旋回可能に配置される。このようなそれぞれの投入口カバー118a、118bは投入口開閉手段120a、120bによって開閉作動する。
【0030】
それぞれの投入口開閉手段120a、120bは、炭素投入口114及びサンプリング投入口116に隣り合って配置される開閉シリンダー122a、122bを備える。そして、それぞれの投入口開閉手段120a、120bは炭素投入口114及びサンプリング投入口116の外側面上からそれぞれの投入口カバー118a、118b側に延びる固定ブラケット124a、124b、及びそれぞれの投入口カバー118a、118bから延び、ヒンジによって固定ブラケット124a、124bに旋回可能に結合される旋回ブラケット126a、126bを備える。この際、それぞれの旋回ブラケット126a、126bの延長端部はそれぞれの開閉シリンダー122a、122bにおいて伸張または収縮するシリンダーロッド128a、128bと連結される。すなわち、開閉シリンダー122a、122bの作動によって、旋回ブラケット126a、126bと連結されたシリンダーロッド128a、128bが収縮すれば、投入口カバー118a、118bは炭素投入口114及びサンプリング投入口116を開放し、開閉シリンダー122a、122bの作動によってシリンダーロッド128a、128bが伸張すれば、投入口カバー118a、118bは炭素投入口114及びサンプリング投入口116を閉鎖する。
【0031】
一方、炭素投入口114の投入口カバー118aには取鍋炉から伝達される熱を冷却させるために冷却路(図示せず)が形成され、サンプリング投入口116の投入口カバー118bは取鍋炉から伝達される熱を空冷方式で冷却させる。このために、サンプリング投入口116の投入口カバー118bには内部に空気が流動するようにする空冷路129a、及び空冷路129aに連結される多数の空気ホール129bが形成される。
【0032】
このように形成された本発明による取鍋炉用屋根100は、操業条件によって一つの屋根100に集塵エルボー180、または集塵フード170を互換して使うことができるので、操業条件による屋根100の入替え作業の煩わしさを無くすことができるだけではなく、操業条件によるそれぞれの屋根100を製作しなくても良いので、屋根100の製造による費用を節減することができる。
【0033】
また、本発明は、炭素投入口114、及びサンプリング投入口116の入口に配置される投入口カバー118a、118bを開閉シリンダー122a、122bによって炭素投入口114、及びサンプリング投入口116の入口と対向する方向に旋回させることで、投入口カバー118a、118bが取鍋炉から伝達される熱によって変形しても正確に開閉動作を行うことができる。
【0034】
以上、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範疇内で本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解することができる。
【符号の説明】
【0035】
100 取鍋炉用屋根
102 側部
104 カバー部
110 第1装着口
112 第2装着口
114 炭素投入口
116 サンプリング投入口
118a、118b 投入口カバー
122a、122b 開閉シリンダー
130 第1コッターボディー
140 第2コッターボディー
150 第3コッターボディー
160 小天井
170 集塵フード
180 集塵エルボー
190 水冷パネル
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b