(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
二次元角度調整機構は、大部分の光学デバイスの調整目的を実現できるが、例えば、ポラロイド(登録商標)などのような光学デバイスに対して、偏光方向を調整する必要があるため、三次元角度調整機構が必要となっている。伝統的な方法としては、上記の3点支持・2プレート型調整機構に1つの回転装置を取り付けることによって、ポラロイド(登録商標)の偏光角度の調整を実現することである。このような三次元調整機構は、実際には2つの調整機構を重ねてなるものであるため、機構全体の安定性が低くなり、構造も複雑になる。また、2つの機構を重ねることによって、装置全体の構造が大型化して、美観性に劣るようになっている。
【0004】
本発明は、主に従来の三次元角度調整機構における不足を解決して、小口径の光学デバイスの空間姿勢を調整するための三次元角度調整機構を提供することを目的とする。当該三次元角度調整機構は、その構造がコンパクトとなり、安定性が高く、実装・調整が容易であり、製造コストが低いと共に外観が綺麗であるなどの特徴を有し、各種類の小型の光学レンズの実装と調整に適用できる。
【0005】
本発明では、伝統的な3点支持・2プレート型調整機構に基づいて、回転機構を2つのプレートの間の空間に直接配置させる。本発明の三次元角度調整機構は、二次元角度調整機構と回転調整機構とによって構成されるため、調整機構全体がコンパクトとなり、安定性が高くなると共に外観が綺麗であるものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、上記の問題を解決するために、以下のような技術方案を採用する。
1つの方形の後プレートと1つの方形の前プレートとを備える光学デバイスに用いられる三次元角度調整機構であって、前記方形の後プレートは、その中心に直径が光学デバイスの透光孔の直径よりも大きい透光孔が設けられ、その端面における透光孔に接近する位置に1つの空間が設けられ、当該方形の後プレートの端面における2つの対角位置には、第1の取り付けスルーホールと第2の取り付けスルーホールがそれぞれ設けられ、第1の取り付けスルーホールと第2の取り付けスルーホールとの間の角部の一方には、第1の円錐孔が設けられ、その端面における空間に接近する位置には、第3のピン穴が設けられ、
前記方形の後プレート(1)の第1の側面に第3のばね用スルーホールが設けられ、第1の円錐孔が位置する角部の対角部の上側面には、第3の取り付けスルーホールが設けられ、第1の取り付けスルーホールと第1の円錐孔との間の辺には、第1のばね用スルーホールが設けられ、前記第2の取り付けスルーホールと第1の円錐孔との間の辺には、第2のばね用スルーホールが設けられ、当該方形の後プレートの
第1の側面には、水平な第2のピン穴(11)と固定用ネジ穴(15)が設けられ、前記第1の側面に隣接する第2の側面には、鉛直な第1のピン穴が設けられ
、第2の取り付けスルーホールの近傍に第3のピン穴と第3のばね用スルーホールが設けられ、前記方形の前プレートは、その中心に1つの2段の段状穴が設けられ、前記方形の後プレートにおける第2の取り付けスルーホール、第2のばね用スルーホール、第1の円錐孔、第1のばね用スルーホール及び第1の取り付けスルーホールに対応して、第2の盲穴、第2のばね用盲穴、第2の円錐孔、第1のばね用盲穴及び第1の盲穴が設けられ、第1の盲穴の両側にそれぞれ第1の方形溝と第2の方形溝が設けられ、当該方形の前プレートの側面には、前記第1のばね用盲穴に対応して第4のピン穴が設けられ、前記第2のばね用盲穴に対応して第5のピン穴が設けられ、その内周面と外周面にも直径が次第に小さくなる3段の段部が設けられる円筒体であって、第1段の内側段状穴が雌ネジ穴であり、第3段の内側段状穴の直径が光学デバイスの透光孔の直径よりも大きいと共に、その第3段の外側段部にネジが形成され、かつ当該段部に外周面に沿って径方向を向く第1のネジ穴が均一に分布されている内側ドラムと、その内周面に2段の段部が設けられると共に外周面に4段の段部が設けられ、第3段の外側段部には、ネジが設けられると共に径方向に1つの第2のネジ穴が設けられ、第4段の外側段部の外周面に径方向を向く第3のネジ穴が均一に分布されている中間ドラムと、その円周に沿って4つの第1の固定用スルーホールが均一に分布され、2つの第1の固定用スルーホールの間に径方向に外部に向かって突出するバネ突部が設けられ、このバネ突部に径方向に沿って第4のネジ用スルーホールが設けられ、隣接する他の2つの第1の固定用スルーホールの間に径方向に外部に向かって突出する親ねじ突部が設けられているフランジと、その内周面に方形の溝が形成される締め付けリングと、その内周面にV字型の溝が形成される止め輪と、パッチと、いずれも基準的なボルトとナットによる微調整構造となっている第1のミニスクリュー、第2のミニスクリュー及び第3のミニスクリューと、いずれも円柱体となっているピンである第1の円柱ピン、第2の円柱ピン、第3の円柱ピン、第4の円柱ピン、第5の円柱ピン、第6の円柱ピンおよび第7の円柱ピンと、その外周面にネジが形成されるリング状輪であって、内径が光学デバイスの透光孔の直径よりも大きい固定用ヘリコイドと、その内径が光学デバイスの透光孔の直径よりも大きいスリーブであるスペーサーリングと、をさらに備え、前記部品間の接続関係は、以下のようになっており、前記方形の後プレート1における空間は、回転調整フレームのフランジ、締め付けリングおよび第3のバネを実装するためのものであり、前記中間ドラムの内周面における第1の段部と第2の段部は、前記内側ドラムの外周面における第1の段部と第2の段部とマッチしており、前記フランジの内径と前記中間ドラムの外周面における第4の段部の直径と同じであり、前記締め付けリングの雌ネジと前記中間ドラムの第3段の外側段部におけるネジと一致しており、前記止め輪の雌ネジと前記内側ドラムの第3段の外側段部におけるネジと一致しており、前記中間ドラムは、前記方形の前プレート2の段状穴を貫通し、締め付けリングを当該中間ドラムの第3段の外側段部におけるネジに螺合させ、前記第2の位置決めネジは、前記中間ドラムにおける第2のネジ穴を挿通して、前記締め付けリング内の方形溝と接触することによって、前記中間ドラムと前記方形の前プレート2の軸方向における変位をさらに抑制し、前記フランジは、第3の位置決めネジを側面における第1の固定用スルーホールを通過して中間ドラムの第4段の外側段部における径方向を向く第3のネジ穴に螺入させることによって、中間ドラムに固定され、前記内側ドラムは、前記中間ドラムに挿通され、前記内側ドラムの第3段の外側段部と前記止め輪とが係合し、前記第1の位置決めネジを前記内側ドラムにおける径方向を向く第1のネジ穴を通過して前記止め輪の内側のV型溝と係合することによって、前記内側ドラムと前記中間ドラムの軸方向における変位を更に抑制し、前記第3のミニスクリューは、第3の取り付け穴に取り付けられると共に、前記フランジの親ねじ突部と接触して係合し、前記第4の円柱ピンと第5の円柱ピンは、それぞれが第1の方形溝と第2の方形溝に接着され、パッチは、第2の盲穴に接着され、前記第1のばねと第2のばねは、それらの一端がそれぞれ第1の盲穴と第2の盲穴を通じて第4のピン穴と第5のピン穴をそれぞれ通過する第6の円柱ピンと第7の円柱ピンに接続固定されると共に、それらの他端がそれぞれ第1のばね用スルーホールと第2のばね用スルーホールを通じて第1のピン穴と第2のピン穴をそれぞれ通過する第1の円柱ピンと第2の円柱ピンに接続固定され、第3のばねは、その一端が第3のばね用スルーホールを通じて第3のピン穴を通過する第3の円柱ピンに接続固定されると共に、その他端が第4のネジ穴に螺合する第4の位置決めネジに固定され、第1のミニスクリューと第2のミニスクリューは、それぞれ方形の後プレートにおける第1の取り付け穴と第2の取り付け穴に嵌合して取り付けられ、前記第1のミニスクリューの一端が前記前プレートにおける前記第4の円柱ピンと第5の円柱ピンとで形成されたV型溝に接触し、前記第2のミニスクリューの一端が前記パッチに接触し、前記光学デバイスは、内側ドラムの第2の内側段部に配置され、スペーサーリングと固定用ヘリコイドとによって内側ドラム内に固定されることを特徴とする。
【0007】
好ましくは、前記パッチは、磁性材料によって形成された円柱体である。
【0008】
本発明の三次元角度調整機構における二次元角度調整機構は、3点支持・2プレート型調整機構であり、
図1、
図2に記載の2プレート型調整機構との区別は、以下のとおりである。
【0009】
方形の後プレートの端面における方形の前プレートと対向する部分は、前記回転調整機構における部品を取り付けるために切り欠かれる。前記後プレートの側面には、回転調整機構の第3のミニスクリューを取り付けるために、内径が第3のミニスクリューの外径と同じである第3の取り付けスルーホールが設けられる。また、前記後プレートの端面には、回転調整機構を固定するために、第3のばねを接続する第4の円柱ピンを固定するための第3のピン穴が設けられている。
【0010】
前記方形の前プレートの後面が方形の後プレートの端面と対向しており、透光孔は、調整機構全体の寸法を縮小させるために2段の段部が設けられているが、2段の段部を設けないようにしても良い。
【0011】
二次元角度調整機構における中間の調整器は、方形の前プレートと方形の後プレートとの対応位置における2つの円錐孔に1つの鋼球を配置することによって代替することができ、他の第1のミニスクリュー及び第2のミニスクリューを調整することによって二次元角度調整を実現させることができる。
【0012】
本発明の三次元角度調整機構における回転調整機構において、以下のように構成されている。即ち、前記止め輪は、内縁にネジが設けられると共に、その内縁に円周方向に沿ってV形溝が形成されているスリーブである。
【0013】
前記ネジ締め付けリングは、内周面にネジが設けられると共に、その内縁に円周方向に沿って方形溝が形成されているスリーブである。
【0014】
前記内側ドラムは、その内周面及び外周面にも3段の段部が設けられるドラムである。また、内側ドラムは、その第1段の内側段部に前記部品のリングと螺合スルためのネジが形成され、第3段の内側段部の直径が前記光学デバイスの透光孔の直径以上となっている。また、内側ドラムの第3段の外側段部に前記止め輪を実装するためのネジが形成され、当該ネジの円周には、第1の位置決めネジを実装して前記止め輪を更に固定するように径方向を向く複数の第1のネジ穴が均一に分布されている。
【0015】
前記中間ドラムは、その外周面に4段の段部が設けられると共に内周面に2段の段部が設けられるドラムである。また、前記中間ドラムにおける第1段の内側段状穴の直径は、内側ドラムにおける第1段の外側段部の直径と同じであり、中間ドラムにおける第2段の内側段状穴の直径は、内側ドラムにおける第2段の外側段部の直径と同じである。また、中間ドラムにおける第2段の外側段部の直径は、前記前プレートにおける第1段の段状スルーホールの直径と同じであり、中間ドラムにおける第3段の外側段部は、ネジ面であり、前記締め付けリングと螺合して中間ドラムと前プレートとを固定させ、当該ネジ面には、第2の位置決めネジを実装して前記締め付けリングをさらに固定させるように第2のネジ穴が形成されている。また、第4段の外側段部には、第3の位置決めネジを実装して前記フランジを固定するように径方向を向く複数の第3のネジ穴が均一に分布されている。
【0016】
前記フランジの内径は、中間ドラムにおける第3段の外側段部の直径と同じであり、フランジの円周には、第3のネジ穴と数量が等しいと共に径方向を向く第1の固定スルーホールが均一に分布されている。また、フランジには、その径方向に突出したバネ突部が形成され、当該バネ突部の径方向に第3のばねを固定する第4の位置決めネジを実装するための第4のネジ穴が形成されている。フランジには、その径方向に突出すると共に第3のミニスクリューと嵌め合う親ねじ突部が形成され、第3のミニスクリューは、フランジを介して中間ドラムの角度を調整することによって、光学デバイスの第3次元角度を微調整するようになっている。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、以下のようなメリットを有している。
【0018】
本発明は、伝統的な2プレート型機構と異なっており、本機構は、2プレート型機構における内部空間を利用して、2プレート型機構における2次元調整と外部に接続される回転調整機構とを集中させることによって、簡単な調整によって実際な機械光軸と理想的光軸とを統一させることができる。同時に、当該機構は、簡単に加工でき、実装と調整が容易となり、精度が高く、安定性に優れると共に実用性が高くなる。
【0019】
本発明は、前プレートにパッチを設置することによってその平面調整の安定性を大幅に向上させると共に、その内部空間を利用して回転調整を実現することによって、本機構の構造がコンパクトとなり、調整が容易になり、製造コストが低くなると共に、応用範囲が広くなる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面及び実施例を結合して本発明を詳細的に説明する。
【0022】
図5は、本発明の分解図である。
図5に示すように、本発明の三次元角度調整機構は、方形の後プレート1と方形の前プレート2とを備える。また、
図6と
図4に示すように、前記方形の後プレート1は、その中心に直径が光学デバイスの透光孔の直径よりも大きい透光孔47が設けられ、透光孔47に接近する端面には、フランジ18、締め付けリング24及び第3のばね19を取り付けるための空間57が形成されている。また、当該方形の後プレート1の端面における2つの対角位置には、第1の取り付けスルーホール6と第2の取り付けスルーホール7がそれぞれ設けられ、第1の取り付けスルーホール6と第2の取り付けスルーホール7との間の角部の一方には、第1の円錐孔16が設けられ、その端面における空間57に接近する位置には、第3のピン穴13が設けられ、
前記方形の後プレート(1)の第1の側面に第3のばね用スルーホール56が設けられ、第1の円錐孔16が位置する角部の対角部の上側面には、第3の取り付けスルーホール8が設けられ、第1の取り付けスルーホール6と第1の円錐孔16との間の辺には、第1のばね用スルーホール52が設けられ、前記第2の取り付けスルーホール7と第1の円錐孔16との間の辺には、第2のばね用スルーホール53が設けられる。
【0023】
当該方形の後プレート1の
第1の側面には、水平な第2のピン穴(11)と固定用ネジ穴(15)が設けられ、前記第1の側面に隣接する第2の側面には、鉛直な第1のピン穴9が設けられ
、第2の取り付けスルーホール7の近傍に第3のピン穴13と第3のばね用スルーホール56が設けられる。
【0024】
図7に示すように、前記方形の前プレート2は、その中心に1つの2段の段状穴48が設けられ、前記方形の後プレート1における第2の取り付けスルーホール7、第2のばね用スルーホール53、第1の円錐孔16、第1のばね用スルーホール52及び第1の取り付けスルーホール6に対応して、第2の盲穴45、第2のばね用盲穴54、第2の円錐孔46、第1のばね用盲穴55及び第1の盲穴44が設けられ、第1の盲穴44の両側にそれぞれ第1の方形溝49と第2の方形溝50が設けられている。当該方形の前プレート2の側面には、前記第1のばね用盲穴55に対応して第4のピン穴25が設けられ、前記第2のばね用盲穴54に対応して第5のピン穴27が設けられる。
【0025】
また、本発明の三次元角度調整機構は、内側ドラム39と、中間ドラム36と、フランジ18と、締め付けリング24と、止め輪17と、パッチ29と、第1のミニスクリュー3、第2のミニスクリュー4及び第3のミニスクリュー5と、第1の円柱ピン10、第2の円柱ピン12、第3の円柱ピン14、第4の円柱ピン31、第5の円柱ピン32、第6の円柱ピン26および第7の円柱ピン28と、固定用ヘリコイド42と、スペーサーリング41とをさらに備える。
【0026】
図8に示すように、内側ドラム39は、その内周面と外周面にも直径が次第に小さくなる3段の段部が設けられる円筒体であって、第1段の内側段状穴が雌ネジ穴であり、第3段の内側段状穴の直径が光学デバイスの透光孔の直径よりも大きいと共に、その第3段の外側段部にネジが形成され、かつ当該段部に外周面に沿って径方向を向く第1のネジ穴38が均一に分布されている。
【0027】
図9に示すように、中間ドラム36は、その内周面に2段の段部が設けられると共に外周面に4段の段部が設けられ、第3段の外側段部には、ネジが設けられると共に径方向に1つの第2のネジ穴35が設けられ、第4段の外側段部の外周面に径方向を向く第3のネジ穴34が均一に分布されている。
【0028】
図10に示すように、フランジ18は、その円周に沿って4つの第1の固定用スルーホール43が均一に分布され、2つの第1の固定用スルーホール43の間に径方向に外部に向かって突出するバネ突部59が設けられ、このバネ突部59に径方向に沿って第4のネジ用スルーホール51が設けられ、隣接する他の2つの第1の固定用スルーホール43の間に径方向に外部に向かって突出する親ねじ突部60が設けられている。
【0029】
図11に示すように、締め付けリング24は、その内周面に方形の溝が形成される。
【0030】
図12に示すように、止め輪17は、その内周面にV字型の溝が形成される。
【0031】
パッチ29は、磁性材料によって形成された円柱体である。
【0032】
第1のミニスクリュー3、第2のミニスクリュー4及び第3のミニスクリュー5は、いずれも基準的なボルトとナットによる微調整構造となっている。
【0033】
第1の円柱ピン10、第2の円柱ピン12、第3の円柱ピン14、第4の円柱ピン31、第5の円柱ピン32、第6の円柱ピン26および第7の円柱ピン28は、いずれも円柱体となっているピンである。
【0034】
固定用ヘリコイド42は、その外周面にネジが形成されるリング状輪であって、その内径が光学デバイスの透光孔の直径よりも大きくなっている。
【0035】
スペーサーリング41は、その内径が光学デバイスの透光孔の直径よりも大きいスリーブである。
【0036】
前記部品間の接続関係は、以下のようになっている。
【0037】
前記方形の後プレート1における空間57は、回転調整フレームのフランジ18、締め付けリング24および第3のバネ19を実装するためのものであり、
前記中間ドラム36の内周面における第1の段部と第2の段部は、前記内側ドラム39の外周面における第1の段部と第2の段部とマッチしており、
前記フランジ18の内径と前記中間ドラム36の外周面における第4の段部の直径と同じであり、
前記締め付けリング24の雌ネジと前記中間ドラム36の第3段の外側段部におけるネジと一致しており、
前記止め輪17の雌ネジと前記内側ドラム39の第3段の外側段部におけるネジと一致しており、
前記中間ドラム36は、前記方形の前プレート2の段状穴48を貫通し、締め付けリング24を当該中間ドラム36の第3段の外側段部におけるネジに螺合させ、前記第2の位置決めネジ33は、前記中間ドラム36における第2のネジ穴35を挿通して、前記締め付けリング24内の方形溝と接触することによって、前記中間ドラム36と前記方形の前プレート2の軸方向における変位をさらに抑制し、
前記フランジ18は、第3の位置決めネジ21を側面における第1の固定用スルーホール43を通過して中間ドラム36の第4段の外側段部における径方向を向く第3のネジ穴34に螺入させることによって、中間ドラム36に固定され、
前記内側ドラム39は、前記中間ドラム36に挿通され、前記内側ドラム39の第3段の外側段部と前記止め輪17とが係合し、前記第1の位置決めネジ37を前記内側ドラム39における径方向を向く第1のネジ穴38を通過して前記止め輪17の内側のV型溝と係合することによって、前記内側ドラム39と前記中間ドラム36の軸方向における変位を更に抑制し、
前記第3のミニスクリュー5は、第3の取り付け穴8に取り付けられると共に、前記フランジ18の親ねじ突部60と接触して係合し、
前記第4の円柱ピン31と第5の円柱ピン32は、それぞれが第1の方形溝49と第2の方形溝50に接着され、パッチ29は、第2の盲穴45に接着され、
前記第1のばね23と第2のばね22は、それらの一端がそれぞれ第1の盲穴54と第2の盲穴55を通じて第4のピン穴25と第5のピン穴27をそれぞれ通過する第6の円柱ピン26と第7の円柱ピン28に接続固定されると共に、それらの他端がそれぞれ第1のばね用スルーホール52と第2のばね用スルーホール53を通じて第1のピン穴9と第2のピン穴11をそれぞれ通過する第1の円柱ピン10と第2の円柱ピン12に接続固定され、第3のばね19は、その一端が第3のばね用スルーホール56を通じて第3のピン穴13を通過する第3の円柱ピン14に接続固定されると共に、その他端が第4のネジ穴51に螺合する第4の位置決めネジ20に固定され、
第1のミニスクリュー3と第2のミニスクリュー4は、それぞれ方形の後プレート1における第1の取り付け穴6と第2の取り付け穴7に嵌合して取り付けられ、
前記第1のミニスクリュー3の一端が前記前プレート2における前記第4の円柱ピン31と第5の円柱ピン32とで形成されたV型溝に接触し、前記第2のミニスクリュー4の一端が前記パッチ29に接触し、
前記光学デバイス40は、内側ドラム39の第2の内側段部62に配置され、スペーサーリング41と固定用ヘリコイド42とによって内側ドラム39内に固定される。
【0038】
本発明の三次元角度調整機構における後プレートは、普通の3点支持・2プレート型機構における後プレートと比べて、その端面における空間47に接近する位置に1つの空間57が設けられ、方形の後プレート1の1つの角部に第1の円錐孔16が設けられ、第1の円錐孔16が位置する角部の対角部の上側面には、第3のミニスクリュー5を実装するための第3の取り付けスルーホール8が設けられ、後プレート1の空間57に接近する端面に、第3のピン穴13が設けられ、側面に軸方向の角度を制限する第3のばね19を実装するための第3のばね用スルーホール56が形成されているといった点で異なっている。また、後プレート1の側面に、調整機構全体を固定・実装するための固定ネジ穴15が形成されている。
【0039】
図5、
図7に示すように、前記前プレート2は、普通の3点支持・2プレート型機構における前プレートと比べて、前記後プレート1における透光孔47と対応する位置に2段の段状穴48が設けられる点で異なっている。また、普通の3点支持・2プレート型機構における前プレートと比べて、以下の点で類似している。即ち、前プレート2の他方の端面には、後プレート1における第1の取り付けスルーホール6及び第2の取り付けスルーホール7と軸方向に対応する位置に第1の盲穴44と第2の盲穴45が設けられ、後プレート1における第1の円錐孔16と軸方向に対応する位置に第1の円錐孔と全く同じである第2の円錐孔46が設けられ、第1の盲穴44の両側にそれぞれ第1の方形溝49と第2の方形溝50が設けられ、後プレート1における第1のばね用スルーホール52及び第2のばね用スルーホール53と軸方向に対応する位置に、第1のばね用盲穴54及び第2のばね用盲穴55がそれぞれ設けられ、前プレート2の側面に、後プレート1における第1のピン穴9及び第2のピン穴11と平行的に対応する第4のピン穴25及び第5のピン穴27が設けられている。
【0040】
図5、
図8に示すように、前記内側ドラム39は、その内周面と外周面にも直径が次第に小さくなる3段の段部が設けられる円筒体であって、第1段の内側段状穴が雌ネジ穴であり、第3段の内側段状穴の直径が光学デバイスの透光孔の直径よりも大きいと共に、その第3段の外側段部にネジが形成され、かつ当該段部に外周面に沿って径方向を向く第1のネジ穴38が均一に分布されている。
【0041】
図5、
図9に示すように、前記中間ドラム36は、その内周面に2段の段部が設けられると共に外周面に4段の段部が設けられる。また、前記中間ドラム36の内周面における第2段の段状穴の直径は、前記内側ドラム39の外周面における第1段の段部及び第2段の段部の直径と対応している。前記中間ドラム36の外周面における第3段の段部には、ネジが設けられると共に径方向に1つの第2のネジ穴35が設けられ、第4段の段部の外周面に径方向を向く第3のネジ穴34が均一に分布されている。
【0042】
図5、
図10に示すように、前記フランジ18は、その内径が前記中間ドラム36の外周面における第4段の段部の直径と等しくなる。また、前記フランジ18は、その円周に径方向を向く4つの第1の固定用スルーホール43が均一に分布され、フランジに径方向外方に向かって突出するバネ突部59が設けられ、バネ突部59に径方向に沿って第4のネジ用スルーホール51が設けられる。また、フランジに径方向外方に向かって突出する親ねじ突部60が設けられている。
【0043】
図5、
図11に示すように、前記締め付けリング24における雌ねじは、前記中間ドラム36の外周面における第3段の段部に形成されるネジと対応しており、前記締め付けリング¥24の内周面に方形の溝が形成されている。
【0044】
図5、
図12に示すように、前記止め輪17における雌ねじは、前記内側ドラム39の外周面における第3段の段部に形成されたネジと対応しており、前記止め輪17の内周面にV字型の溝が形成される。
【0045】
前記パッチ29は、磁性材料によって形成された円柱体である。
【0046】
前記鋼球30は、鋼によって形成された円形状の球である。
【0047】
第1の円柱ピン10、第2の円柱ピン12、第3の円柱ピン14、第4の円柱ピン31、第5の円柱ピン32、第6の円柱ピン26および第7の円柱ピン28は、いずれも円柱体となっているピンである。
【0048】
前記固定用ヘリコイド42は、その外周面にネジが形成されるリング状輪であって、その内径が光学デバイスの透光孔の直径よりも大きくなっている。
【0049】
前記スペーサーリング41は、その内径が光学デバイスの透光孔の直径よりも大きいスリーブである。
【0050】
本実施例では、前記光学デバイスは、ポラロイド(登録商標)40である。
【0051】
本発明の三次元角度調整機構は、以下のように取り付けられる。
【0052】
図3〜
図5に示すように、中間ドラム36は、方形の前プレート2の段状穴48に挿通され、締め付けリング24の内周面におけるネジは、中間ドラム36の外周面における第3段の段部に形成されるネジに螺合され、かつ第2の位置決めネジ33が中間ドラム36における第2のネジ穴35に挿通されることによって、中間ドラム36と方形の前プレート2とが固定される。また、第3の位置決めネジ21をフランジ18の側面における第1の固定スルーホール43を貫通して中間ドラム36の第4段の外側段部における径方向を向く第3のネジ穴34に螺入させることによって、フランジ18が中間ドラム36に固定される。内側ドラム39は、中間ドラム36に挿通され、内側ドラム39の第3段の外側段部と止め輪17におけるネジと螺合され、第1の位置決めネジ37を内側ドラム39における径方向を向く第1のネジ穴38を通過して止め輪17の内側のV型溝と係合することによって、内側ドラム39と中間ドラム36の位置関係を制限させる。第4の円柱ピン31と第5の円柱ピン32は、それぞれが第1の方形溝49と第2の方形溝50に接着され、第1のミニスクリュー3と係合するV字型溝が形成される。パッチ29は、第2の盲穴45に接着されると共に第2のミニスクリュー4と係合される。前記第1のばね23と第2のばね22は、それらの一端がそれぞれ第1の盲穴54と第2の盲穴55を通じて、第4のピン穴25と第5のピン穴27をそれぞれ通過する第6の円柱ピン26と第7の円柱ピン28に接続固定される。第1のミニスクリュー3、第2のミニスクリュー4及び第3のミニスクリュー5は、それぞれ後プレート1における第1の取り付け穴6、第2の取り付け穴7及び第3の取り付け穴8に嵌合される。第3のばね19は、その一端が第3のばね用スルーホール56を貫通して、第3のピン穴13を通過する第3の円柱ピン14に接続固定されると共に、他端が第4のネジ穴51に螺合される第4の位置決めネジ20に固定される。第1のばね23と第2のばね22の他端は、それぞれ第1のばね用スルーホール52と第2のばね用スルーホール53を通じて、第1のピン穴9と第2のピン穴11をそれぞれ通過する第1の円柱ピン10と第2の円柱ピン12に接続固定され、前プレート2と後プレート1とが固定される。そして、鋼球30を対応する第1の円錐面16と第2の円錐面46との間に配置させ、最後に、ポラロイド(登録商標)40を内側ドラム39の第2の内側段部62に配置させ、スペーサーリング41と固定用ヘリコイド42とによって内側ドラム39内に固定させることによって、構造がコンパクトとなる三次元角度調整機構全体の組み立てが完成した。
【0053】
本発明の三次元角度調整機構は、以下のように調整が行われる。
【0054】
図13に示すように、光軸方向は、図示におけるz軸方向である。第1のミニスクリュー3と第2のミニスクリュー4を回転させることによって、方形の前プレート2と方形の後プレート1との対向位置を変更させ、光学デバイスであるポラロイド(登録商標)40と後プレート1とのxy平面における角度調整を実現させて、二次元角度調整を実現させることができる。また、内側ドラム39を回転させれば、内側ドラム39に固定されるポラロイド(登録商標)40の偏心角度を直接的に変化させ、第3次元角度の粗調整を実現させることができ、第3のミニスクリュー5を回転させることによって、第3のミニスクリュー5と係合するフランジ18を回転させる。フランジ18は第3の位置決めネジ21によって中間ドラム36に固定され、中間ドラム36は内側ドラム39に固定されるため、第3のミニスクリュー5の回転によって内側ドラム39を回転させ、内側ドラム39に固定されるポラロイド(登録商標)40を回転させることによって、ポラロイド(登録商標)40のz軸方向における精調整を実現させることができる。
【0055】
本発明の三次元角度調整機構は、試用した後、構造がコンパクトとなり、その部品の製造が簡単であり、調整が容易になり、精度が高く、安定性が優れると共に実用性が高くなるという特徴を有し、小口径の光学デバイスの空間姿勢の三次元角度調整に適用し、機械部品の光軸と理想的光軸とをほとんど重なり合うようにさせ、光学システムにおける光学デバイスの全体光路の快速な調整を実現させることを証明した。