(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5719686
(24)【登録日】2015年3月27日
(45)【発行日】2015年5月20日
(54)【発明の名称】表紙貼り機用の、背紙を短くして供給する装置
(51)【国際特許分類】
B42C 11/02 20060101AFI20150430BHJP
B42C 9/02 20060101ALI20150430BHJP
【FI】
B42C11/02
B42C9/02
【請求項の数】11
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2011-111165(P2011-111165)
(22)【出願日】2011年5月18日
(65)【公開番号】特開2011-240703(P2011-240703A)
(43)【公開日】2011年12月1日
【審査請求日】2014年2月19日
(31)【優先権主張番号】10 2010 020 878.7
(32)【優先日】2010年5月18日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】590004257
【氏名又は名称】コルブス ゲーエムベーハー ウント ツェーオー カーゲー
【氏名又は名称原語表記】Kolbus GmbH & Co.KG
(74)【代理人】
【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100127454
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】ギュンター ゲルトマイアー
(72)【発明者】
【氏名】フランク タウツ
【審査官】
荒井 隆一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−192854(JP,A)
【文献】
特開昭63−302094(JP,A)
【文献】
特開2002−192855(JP,A)
【文献】
特開2006−256329(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42B 2/00− 9/06
B42C 1/00−99/00
B42D 1/00− 3/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表紙貼り機(1)用の、背紙(3)を短くして供給する装置であって、板紙または厚紙からなる背紙材料(5,6)を、同期したサイクルで引き出す背紙搬送装置(30)と、前記背紙材料の一部分を前記背紙(3)として切り離す裁断装置(32)と、前記背紙(3)と別の表紙板紙(2)を押し出す板紙供給部(20)の案内通路(26)内に前記背紙(3)を入れる手段であって、前記板紙供給部(20)は、ローラプレス装置(12,15)で、糊塗布ローラ(14)で糊づけされてブランク胴(12)を介して供給されるカバーブランク(4)に前記背紙(3)および前記表紙板紙(2)を同期して供給する、前記案内通路(26)内に前記背紙(3)を入れる手段と、を有する、前記背紙(3)を短くして供給する装置において、
前記背紙材料(5,6)を板紙供給方向(23)に対して横向きに、サイクルに合わせて背幅(BS)だけ送り出す背紙搬送装置(30)を有していることを特徴とする、背紙を短くして供給する装置。
【請求項2】
前記背紙搬送装置(30)は、前記表紙板紙(2)用の板紙マガジン(24)の後方に配置されており、切り離された前記背紙(3)を収容するための、前記板紙マガジン(24)を通って延びる前記案内通路(26)を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記背紙(3)は前記背紙搬送装置(30)から前記案内通路(26)内へ挿入され、該背紙(3)は切り離されて前記案内通路(26)内に完全に移されることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
背幅(BS)に合わせて短くされた前記背紙(3)を、背の高さ(LS)に合わせて少なくとも片側で裁断するための別の裁断装置(39)を有していることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記背紙材料の枚葉紙(5)用の給紙装置(35,36)が、前記背紙搬送装置(30)に付属していることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記枚葉紙(5)は背の高さ(LS)に相当する幅を有していることを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
その都度1番下にある枚葉紙(5.1)を前記背紙搬送装置(30)へ引き渡すための紙さばき装置(36)を備えている、前記枚葉紙(5)のパイル用のマガジン(35)を有していることを特徴とする、請求項5または6に記載の装置。
【請求項8】
貯蔵ロール(7)から繰り出される前記背紙材料のウェブ(6)のための、前記背紙搬送装置(30)に付属する繰り出し装置(37)を有していることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
背の高さ(LS)と等しい幅に合わせて前記背紙材料(5,6)を裁断するための、前記背紙搬送装置(30)の上流に配置された裁断装置(38)を有していることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記背紙材料(5,6)をその都度選択的に引き出すための、少なくとも2つの前記背紙搬送装置(30.1,30.2)が配置されていることを特徴とする、請求項1から9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
短くされた前記背紙(3)および/または前記背紙材料(5)の残留片(8)の抜取り装置(29)を有していることを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提項に記載されている装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水平方向の処理原理を有する表紙貼り機(非特許文献1)では、表紙板紙と、厚紙または板紙からなる背紙とが正しい見当で、ローラプレス装置(Anrolleinrichtung)で、接着剤が付与されたカバーブランク(Bezugsnutzen)と貼り合わされる。この種の表紙貼り機が、特許文献1に図示されるとともに記載されている。表紙板紙が板紙マガジンから押し出され、背紙と一緒にガイドレールに沿って側方で揃えられて、ローラプレス装置へ供給される。背紙としては、この機械内で長さと幅が裁断された柔軟なロール状の背紙(Rollenschrenz)または予め裁断された帯状の板紙を用いることができ、ローラプレスの直前に表紙板紙の供給面に導入される。板紙の供給と同期して、カバーブランクがブランク胴を介してローラプレス面に運ばれる。次いで、相前後して位置している作業ステーションで、表紙の突出している縁部が、流れ作業で、またはそのつど停止させて折り込まれ、通常は、天と地で突出している縁部が最初に折り返され、角部が折り込まれてから、側部が折り返される。最後に、板紙の各部分をカバーブランクに密着させるために、押圧装置のプレスローラの間に表紙が案内される。排出部では、作製された表紙が、手作業による搬出のための回転テーブルの上にパイルとして載る。
【0003】
公知のこの種の表紙貼り機では、柔軟なロール状の背紙は、板紙供給部の隣で貯蔵ロールから繰り出され、回転カッターによって幅に合わせて裁断される。ダンサーローラを備えている複数の方向転換部を介して、背紙は、板紙マガジンとローラプレス装置との間に配置された背紙搬送装置に到達し、この背紙搬送装置は、材料ウェブを背の高さと等しい長さだけサイクルに合わせて引き出すための引出しローラシステム(Abzugswalzensystem)を備えている。裁断装置によって一部分が短くされて、さらに別の手段により背紙として板紙供給面に導入される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】ドイツ特許出願公開第10057599A1号明細書
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Liebau, Heinze 「Industrielle Buchbinderei(工業製本)」、Verlag Beruf und Schule、1997年発行、第399頁以下
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
判型が変更されるとき、背紙ウェブの幅の裁断は、異なる背幅に合わせて手作業で調整され、このとき屑を減らすために、場合によっては、さらに、別の背紙ロールと交換される。幅に合わせてすでに裁断されているロール状の背紙はもはや使用することができず、新しい幅のものが背紙搬送装置に接するまで、材料ウェブを何メートルもの長さ引き出すことによって処分せざるを得ない。背紙搬送装置の近くに幅裁断部を移動させることは、判型変更時の屑の量を減らすことにはなるが、アクセス性を低下させ、幅裁断部から屑を取り除くためのいっそう高いコストのかかる解決法を必要とする。幅の裁断時だけですでに少なからぬ量の背紙材料を裁ち落とさなくてはならず、そのために、異なる幅の背紙が比較的長い距離にわたって背紙ロールから送られる、背紙幅の自動調節が経済的でないことも欠点である。
【0007】
本発明の目的は、この種の装置であって、特に、屑が少ない、背紙の幅の判型変更の自動化を可能にする装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、この種の装置に関する請求項1の特徴によって達成される。好ましい発展例は、従属請求項2から11に記載されている。
【0009】
背紙材料を板紙供給方向に対して横向きに、サイクルに合わせて(各サイクルごとに)背幅だけ送り出す背紙搬送装置によって、連続して短くされる2つの背紙の間で背幅を変更することができ、その際に追加の屑が生じることがない。背紙材料は、もはや従来のように縦方向に表紙の背へ供給されるのではなく、横方向に供給される。一部分を切り落とすことによって、所望の背幅が得られる。従来必要であった材料ウェブの幅の裁断は不要になる。たとえば1対の引出しローラによる背紙材料の送り出しは、準備時間や調節時間なしに、作業サイクルごとに電子式に調節することができるので、異なる幅の背を有する表紙を中断なく作製することができる。
【0010】
板紙マガジンを通る背紙用の案内通路が板紙マガジンの後方まで延びていると、案内通路の、突出する上流側の自由端部に、背紙搬送装置を配置することができ、全方向からの良好なアクセス性という利点が得られ、かつ、場合によっては発生した屑を案内通路の近くで簡単に除去できるという利点が得られる。切り離された背紙は、板紙供給の1回または複数回の追加の搬送ストロークによってこの背紙が板紙マガジンの表紙板紙の間の位置に移送されるように、突出している案内通路の個所に入れることが可能であり、この位置から、次回の搬送ストロークによって、マガジンから1枚ずつ取り出された表紙板紙と一緒に背紙がさらに搬送される。
【0011】
背紙は、背紙搬送装置によって案内通路内に直接押し込まれ、切断によって全体的に案内通路内に移されるのが好ましく、それにより、切り離された背紙を案内通路内に移すための追加の搬送手段および案内手段をなくすことができる。
【0012】
各部分を切り離すための裁断装置の後方に配置された別の裁断装置によって、背幅に合わせて短くされた背紙を、少なくとも片側の裁断によって、背の高さに合わせて裁断することができる。背の高さは、裁断装置の、板紙供給方向に向ける、短くされた背紙に対して相対的な位置変更によって得ることができる。
【0013】
好ましい発展例では、背紙搬送装置には、枚葉紙として準備された背紙材料のための給紙装置が付属している。枚葉紙は、(ロール状の背紙と同様な)柔軟な厚紙として、または硬い板紙とすることができる。特別な材料、たとえば薄い金属板、プラスチック、あるいは特殊な複合材料なども可能である。枚葉紙から数多くの背紙を切り離すことができるので、多数の作業サイクルの後に初めて、新しい枚葉紙を給紙すればよい。判型変更のとき、枚葉紙は非常に簡単に取り替えることができ、取り出された使いかけの枚葉紙は後続のジョブで使い切ることができる。給紙された枚葉紙が所望の背の高さに応じた幅をすでに有していれば、表紙貼り機では、枚葉紙から切り離された背紙の、背の高さに合わせた裁断は不要である。準備される背紙の量は、パイルマガジンによって明らかに増やすことができる。そのつど1番下にある枚葉紙を1枚ずつ分離させることで、機械を停止することなく、次の枚葉紙をさらに置くことができる。
【0014】
別の好ましい発展例では、ロール状の柔軟な背紙を処理するために、貯蔵ロールから繰り出される背紙材料のウェブのための繰り出し装置が、背紙搬送装置に付属している。本発明は、枚葉紙の処理と並んで、ウェブの処理にも適しており、材料ウェブは背に対して横向きに供給され、ただ1つのロールで非常に多くの背紙材料を貯蔵できるので、ロール交換装置をなくすことができる。
【0015】
背紙搬送装置の上流に、背の高さと等しい幅に合わせて背紙材料を裁断する裁断装置が配置されているのが好ましく、それにより、繰り出されたウェブまたは給紙された枚葉紙から、異なる背の高さを得ることができる。
【0016】
少なくとも2つの背紙搬送装置を配置することで、選択的な処理のために、あるいは余剰的な処理のために、複数の背紙材料を表紙貼り機に準備しておくことができ、それにより、ジョブの変更やロールの変更のときに準備時間や交換時間が省略される。
【0017】
案内通路の領域内の抜取り装置によって、必要でない背紙または誤った幅を有する背紙を、サイクルに合わせて抜き取ることができ、そのために表紙貼り機を停止させなくてよい。たとえば、それによって、枚葉紙の処理の際に生じる背紙材料の残留片を自動的に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図3】枚葉紙マガジンが付属している背紙搬送装置を示す側面図である。
【
図4】ロール状の背紙を処理する背紙搬送装置を示す断面図である。
【
図5】抜取り部が付属している背紙搬送装置を示す図である。
【
図6】背紙材料を選択的に供給する2つの背紙搬送装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
図1は、表紙板紙(Deckelpappen)2と背紙(Rueckeneinlagen)3がカバーブランク(Bezugsnutzen)4に貼り合わされることによって表紙10が作製される、表紙貼り機1の一部分を示している。各カバーブランク4は、ここには詳しくは示さない公知のブランク供給部11から、くわえづめ12aによってカバーブランク4を引き取るブランク胴(Nutzenzylinder)12へ供給され、糊づけ装置13の塗布ローラ14を通過し、同期して供給される2つの表紙板紙2および1つの背紙3に対する接合点に運ばれる。押圧ローラ15が接合点で板紙2,3をカバーブランク4へ押圧し、一方、往復運動する吸引バー16が、ブランク胴12および押圧ローラ15により形成されているローラプレス装置(Anrolleinrichtung)から表紙10を引き取り、ここには示さない折曲げおよび押圧ステーションにそれを供給する。
【0021】
表紙板紙2は板紙マガジン24の中にある。その都度1番下にある表紙板紙2.1が、板紙供給部20の第1の板紙スライダ21.1によって押し出され、中間位置27へ案内され、この中間位置から第2の板紙スライダ21.2によって、外側の板紙案内部25に揃えられつつ、接合点へ供給される。板紙スライダ21.1,21.2は一定の間隔で互いに連結されており、この間隔に等しい一定の搬送ストローク23でサイクルに合わせて往復運動する。本実施形態では、板紙2,3の前端部が一定の基準縁部として規定されている。したがって、表紙10の背の高さに基づく判型調節V
RHは後端部のところで有効であり、それにより、それに関連する搬送ストローク23のストローク位置も調節される。
【0022】
背紙3は、背紙幅B
Sに合わせて調整可能な案内通路26の中で、板紙スライダ21.1,21.2に連結された背紙スライダ(Schrenzschiebern)22.1〜22.4によって前に送られ、背紙3は板紙マガジン24の後方で、板紙マガジン24を通って延びる案内通路26の中に入れられる。
【0023】
本発明によると、背紙搬送装置(Schrenzfoerdereinrichtung)30の1対の引出しローラ31によって、背紙材料5,6は板紙供給方向23に対して横向きに案内通路26の中へ押し込まれ、上部カッターおよび下部カッター33,34で構成される裁断装置32によって背紙幅B
Sで背紙材料5,6から切り離され、それにより案内通路26の中へ完全に移される。第1の背紙スライダ22.1によって、切り離された背紙3は中間位置28へ移送され、そこから第2の背紙スライダ22.2によって板紙マガジン24の内側の位置へと運ばれ、次いで、そこから表紙板紙2と一緒に、第3および第4の背紙スライダ22.3,22.4によってローラプレス装置までさらに搬送される。
【0024】
図3は、背紙供給部の第1の実施形態を示している。背紙搬送装置30には、背紙枚葉紙5のための枚葉紙マガジン35が付属しており、そこから、そのつど1番下にある背紙枚葉紙5.1が吸引器36によって1枚ずつ分離されて、サイクルに合わせて背紙幅B
Sだけ引き出されるように、1対の引出しローラ31へ供給される。
【0025】
背紙枚葉紙5は、板紙円形カッターまたは平面切断機によって、必要な背紙長さL
Sに応じた幅になるようにすでに予め裁断されていてよい。そうすれば、背紙枚葉紙5から切り離された背紙3を必要な背紙長さL
Sに裁断することを、表紙貼り機1で行う必要がもはやなくなる。
図1と
図2には、背紙材料5,6から切り離された背紙3が、必要な背紙長さL
Sよりも若干長くなっているケースが図示されている。必要な背紙長さは、案内通路26の中間位置28に配置された裁断装置39による片側の裁断によって得られる。その際に切り離される裁ち屑3aを、下方に向けて、用意された廃棄物容器40内へ簡単に落とし入れることができる。
【0026】
背紙枚葉紙5は、(ロール状の背紙と同様な)柔軟な厚紙または硬い板紙であってよい。これら以外の材料、たとえば薄い金属板、プラスチック、あるいは特別な複合材料なども、
図3に示す背紙供給部によって供給することができる。
【0027】
図4は、背紙供給部の第2の実施形態を示している。本実施形態では、ロール状の柔軟な背紙を処理するために、貯蔵ロール7から背紙ウェブ6を繰り出すための繰り出し装置37が背紙搬送装置30に付属している。必要な背紙長さL
Sに応じた幅になるように背紙ウェブ6を裁断する側部裁断装置38がさらに設けられている。側部裁断装置38は、
図3に示す枚葉紙処理の場合にも使用することができる。このように、繰り出された背紙ウェブ6から、もしくは供給された背紙枚葉紙5から、さまざまな背紙長さL
Sを得ることができる。
【0028】
本発明に基づき、背紙ウェブ6が背に対して横向きに供給され、背紙3が細い背紙幅B
Sに切り離されることにより、ただ1つのロールで非常に多くの背紙材料を貯蔵でき、それにより、ロール交換装置をなくすことができる。
【0029】
図5は、たとえば枚葉紙処理時に生じる、供給された背紙枚葉紙5の残留片8のような、不要な背紙または誤った幅になっている背紙の抜取り装置を示している。自動的な抜取りのために、案内通路26を区切っている案内レール29が単に開閉される。
【0030】
図6は、背紙材料5,6を選択的に供給する2つの背紙搬送装置30.1,30.2の配置構成を示している。これらの2つの背紙搬送装置30.1,30.2によって、性質と寸法が同じ背紙枚葉紙5もしくは背紙ウェブ6を重複して配置するように供給することができ、それにより、1つの背紙搬送装置30.1が故障した場合や背紙材料5,6を使い果たした場合に、そのつどもう1つの背紙搬送装置30.2が引き続き供給を担うことができる。あるいはもう1つの背紙搬送装置30.2には、後続のジョブのために指定されている別の背紙材料5,6を準備しておくこともでき、それにより、ジョブ変更のときに背紙供給部での準備時間や交換時間を省くことができる。
【符号の説明】
【0031】
1 表紙貼り機
2,2.1 表紙板紙
3 背紙
4 カバーブランク
5 背紙枚葉紙(背紙材料)
6 背紙ウェブ(背紙材料)
12 ブランク胴
14 塗布ローラ
15 押圧ローラ
20 板紙供給部
23 板紙供給方向
24 板紙マガジン
26 案内通路
29 案内レール
30,30.1,30.2 背紙搬送装置
32,38,39 裁断装置
35 枚葉紙マガジン
36 吸引器
37 繰り出し装置
B
S 背紙幅
L
S 背紙長さ(背の高さ)