(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5719883
(24)【登録日】2015年3月27日
(45)【発行日】2015年5月20日
(54)【発明の名称】LTEDRX動作のための無線送信/受信ユニットおよびMAC制御要素の動き
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20150430BHJP
【FI】
H04W52/02 111
【請求項の数】22
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-119901(P2013-119901)
(22)【出願日】2013年6月6日
(62)【分割の表示】特願2010-550902(P2010-550902)の分割
【原出願日】2009年3月13日
(65)【公開番号】特開2013-192266(P2013-192266A)
(43)【公開日】2013年9月26日
【審査請求日】2013年7月8日
(31)【優先権主張番号】61/036,833
(32)【優先日】2008年3月14日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン ジン
(72)【発明者】
【氏名】チャン グオドン
(72)【発明者】
【氏名】ステファン イー.テリー
【審査官】
遠山 敬彦
(56)【参考文献】
【文献】
MAC Rapporteurs (Qualcomm Europe, Ericsson),E-UTRA MAC protocol specification update,[online],3GPP TSG-RAN2 Meeting #61,2008年 2月11日,R2-081389,Retrieved from the Internet: <URL: http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_61/Docs/R2-081389.zip>
【文献】
Research In Motion Limited,Uplink Activities in DRX,[online],3GPP TSG-RAN-WG2 Meeting #61,2008年 2月11日,R2-080809,Retrieved from the Internet: <URL: http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_61/Docs/R2-080809.zip>
【文献】
MAC Rapporteurs (QUALCOMM Europe, Ericsson),Text Proposal for MAC agreements,[online],3GPP TSG-RAN WG2 #59bis,2007年 8月12日,R2-074531,Retrieved from the Internet: <URL: http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_59bis/Docs/R2-074531.zip>
【文献】
NTT DoCoMo, Inc. and NEC,MAC PDU structure for LTE,[online],3GPP TSG RAN WG2 #59,2007年 8月20日,R2-073560,Retrieved from the Internet: <URL: http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_59/Docs/R2-073560.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイマー動作を制御するための無線送信/受信ユニット(WTRU:wireless transmit/receive unit)により実行される方法であって、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視すること、
第1の型の媒体アクセス制御(MAC)の制御要素(CE)を受信することであって、前記第1の型のMAC CEは、アップリンク送信に適用できること、
前記第1の型のMAC CEの受信に基づいて第1のタイマーを停止することであって、前記第1のタイマーは、アップリンク送信に関連付けられること、
第2の型のMAC CEを受信することであって、前記第2の型のMAC CEは、ダウンリンク送信に適用できること、および
前記第2の型のMAC CEの受信に基づいて第2のタイマーを停止することであって、前記第2のタイマーは、ダウンリンク送信に関連付けられること
を備えた特徴とする方法。
【請求項2】
非活動タイマーが動作中、前記PDCCHを監視して、前記WTRUのユーザデータ送信を検出することであって、前記第2のタイマーは、前記非活動タイマーであることをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
オン期間タイマーが動作中、間欠受信(DRX:discontinuous reception)サイクルの開始時において割当可能な前記PDCCHを監視することであって、前記第2のタイマーは、前記オン期間タイマーであることをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のタイマーは、ダウンリンク再送信を前記WTRUが要求する場合に前記WTRUがPDCCHを監視する連続する送信時間間隔の最大数を指定する再送信タイマーであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のタイマーは、ダウンリンク再送信を前記WTRUが要求する場合に前記WTRUがPDCCHを監視する連続する送信時間間隔の最小数を指定するハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信タイマーであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の型のMAC CEの受信に基づいて、ダウンリンク受信を停止することをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の型のMAC CEの受信に基づいて、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)バッファをフラッシュすることをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の型のMAC CEは、アップリンクに関連する間欠受信(DRX:discontinuous reception)コマンドMAC CEであり、前記第2の型のMAC CEは、ダウンリンクに関連するDRXコマンドMAC CEであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
第3の型のMAC CEを受信することであって、前記第3の型のMAC CEは、アップリンク送信およびダウンリンク送信に適用できること、および
前記第3の型のMAC CEの受信に基づいて、前記第1のタイマーおよび前記第2のタイマーを停止すること
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
間欠受信(DRX:discontinuous reception)の間に生じるダウンリンク送信に対するダウンリンク関連処理は、前記第2のタイマーが動作中の間に実行され、前記ダウンリンク関連処理は、前記第2のタイマーの満了または前記第2の型のMAC CEの受信により停止されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
間欠受信(DRX:discontinuous reception)の間に生じるアップリンク送信に対するアップリンク関連処理は、前記第1のタイマーが動作中の間に実行され、前記アップリンク関連処理は、前記第1のタイマーの満了または前記第1の型のMAC CEの受信により停止されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
無線送信/受信ユニット(WTRU:wireless transmit/receive unit)であって、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するように構成されたプロセッサを備え、
前記プロセッサは、第1の型の媒体アクセス制御(MAC)の制御要素(CE)を受信するようにさらに構成され、前記第1の型のMAC CEは、アップリンク送信に適用できること、
前記プロセッサは、前記第1の型のMAC CEの受信に基づいて第1のタイマーを停止するようにさらに構成され、前記第1のタイマーは、アップリンク送信に関連付けられること、
前記プロセッサは、第2の型のMAC CEを受信するようにさらに構成され、前記第2の型のMAC CEは、ダウンリンク送信に適用できること、および
前記プロセッサは、前記第2の型のMAC CEの受信に基づいて第2のタイマーを停止するようにさらに構成され、前記第2のタイマーは、ダウンリンク送信に関連付けられることを特徴とするWTRU。
【請求項13】
前記第2のタイマーは、非活動タイマーであり、前記プロセッサは、前記非活動タイマーが動作中、前記PDCCHを監視して、前記WTRUのユーザデータ送信を検出するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【請求項14】
前記第2のタイマーは、オン期間タイマーであり、前記プロセッサは、前記オン期間タイマーが動作中、間欠受信(DRX:discontinuous reception)サイクルの開始時において割当可能な前記PDCCHを監視するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【請求項15】
前記第2のタイマーは、ダウンリンク再送信を前記WTRUが要求する場合に前記WTRUがPDCCHを監視する連続する送信時間間隔の最大数を指定する再送信タイマーであることを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【請求項16】
前記第2のタイマーは、ダウンリンク再送信を前記WTRUが要求する場合に前記WTRUがPDCCHを監視する連続する送信時間間隔の最小数を指定するハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信タイマーであることを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【請求項17】
前記プロセッサは、前記第1の型のMAC CEの受信に基づいて、アップリンク受信を停止するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【請求項18】
前記プロセッサは、前記第1の型のMAC CEの受信に基づいて、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)バッファをフラッシュするようにさらに構成されたことを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【請求項19】
前記第1の型のMAC CEは、アップリンクに関連する間欠受信(DRX:discontinuous reception)コマンドMAC CEであり、前記第2の型のMAC CEは、ダウンリンクに関連するDRXコマンドMAC CEであることを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【請求項20】
前記プロセッサは、
第3の型のMAC CEを受信することであって、前記第3の型のMAC CEは、アップリンク送信およびダウンリンク送信に適用できること、および
前記第3の型のMAC CEの受信に基づいて、前記第1のタイマーおよび前記第2のタイマーを停止するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【請求項21】
前記プロセッサは、間欠受信(DRX:discontinuous reception)の間に生じるダウンリンク送信に対するダウンリンク関連処理を、前記第2のタイマーが動作中の間に実行し、前記ダウンリンク関連処理を、前記第2のタイマーの満了または前記第2の型のMAC CEの受信により停止するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【請求項22】
前記プロセッサは、間欠受信(DRX:discontinuous reception)の間に生じるアップリンク送信に対するアップリンク関連処理を、前記第1のタイマーが動作中の間に実行し、前記アップリンク関連処理を、前記第1のタイマーの満了または前記第1の型のMAC CEの受信により停止するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(Third Generation Partnership Project)において、ネットワークとユーザ機器(UE:User Equipment)との間で間欠受信(DRX:discontinuous reception)が用いられ、UEの電力を節約している。無線リソース制御/媒体アクセス制御(RRC/MAC:radio resource control/media access control)によって、UEがパケットデータ制御チャネル(PDCCH:packet data control channel)の監視を一定期間(即ち、スリープ(sleep)期間)停止できるようにするDRX機能性をUEに構成することができる。DRXの機能性は、DRX長期サイクル、DRX非活動タイマー、およびDRX再送信タイマーから成る。DRX機能性は、DRX短期サイクルおよびDRX短期サイクルタイマーを任意に含み、それらのすべては3GPP仕様において定義される。DRX長期サイクルは、DRX短期サイクルよりも長いスリープ期間をUEに提供する。
【0003】
活動時間は、UEが起動している時間として定義される。DRXが上位層によって構成される時、これは、DRX非活動タイマーが満了していない間にUEが継続してPDCCHを監視している時間と、任意のDRX再送信タイマーが実行している間にUEが継続してPDCCHを監視している時間とであるオン期間を含む。
【0004】
図1に示すように、DRXサイクルは、オン期間の後に起こり得る非活動期間が続く、周期的反復を指定する。DRX非活動タイマーは、UEが最初の上り方向または下り方向のUEのユーザデータ送信を示すPDCCH送信の復号に成功した後で、そのPDCCH送信を監視する間に連続する送信時間間隔(TTI:transmission time interval)の数を指定する。このDRX非活動タイマーは、タイマーがなおも実行中に新しいPDCCH送信が検出された場合にリスタートされる。DRX非活動タイマーの満了は、任意のPDCCH送信の受信に対して特定の非活動期間が経過したことを示す。DRX再送信タイマーは、下り方向の再送信をUEが求める時に、UEがPDCCHを監視する最大数の連続するTTIを指定する。DRX短期サイクルタイマーは、DRX非活動タイマーが満了した後で、UEがDRX短期サイクルに従わなければならない連続するTTIの数を指定する。HARQ(hybrid automatic repeat-request)のRTT(round-trip time)タイマーは、下り方向のHARQ再送信をUEが求める前に、最小量のTTIを指定する。DRXオン期間タイマーは、DRXサイクルの開始時に連続するPDCCHサブフレームの数を指定し、UEが割り当てるPDCCHを監視する間に連続するTTIの数を指定する。DRXオン期間は、DRXサイクルの一部である。
【0005】
上述のように、RRC/MACによって、UEが一定期間PDCCHの監視を停止できるようにするDRX機能性をUEに構成することができる。UEがPDCCHを監視するか否かにかかわらず、UEは、HARQフィードバックの送受信を求められる時にそれを行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
DRX短期サイクルまたはDRX長期サイクルを選択する間に、さまざまなDRXタイマーの相互作用によって生じ得る問題の実証として、
図2にDRXサイクルの例示的なタイミング
図200を図示する。
図2に示すように、最初のDRX非活動タイマーの開始201は、DRXオン期間内の任意のサブフレームまたはTTI期間に起こり得る。DRX非活動タイマーの期間202が確定される。しかしながら、要求され得るDRX非活動タイマーのリスタート203の未確定数に加え、最初のDRX非活動タイマー201の1番目の開始での不確実性に起因して、DRX非活動タイマーの満了は、eノードBとUEとの両方にとって不確実である。DRX非活動タイマーが満了する時にDRX短期サイクルタイマーを開始するように構成した場合、新しいDRX短期サイクルタイマーは、不確実なサブフレームまたはTTIにおいて開始される。その結果、eノードBは、DRX短期サイクルタイマーがいつ開始されるかを確実に認識していないので、DRX短期サイクルは、DRX長期サイクルともはや同調できない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
DRX短期サイクルもしくはDRX長期サイクルの選択、DRX短期サイクルタイマーを開始すること、DRXタイマーの終結および満了を制御すること、およびこれらのDRXパラメータを制御するために定義されたMAC制御要素を処理することに対する方法および装置が開示される。その方法および装置は、下り方向の送信と上り方向の送信との両方でRRC_Connectedモードに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
添付図面と共に例示として与えられた以下の説明から、より詳細な理解を得ることができる。
【
図2】DRX非活動タイマーの動作に関連する例示的な不確実性を例示する図である。
【
図3】複数の無線送信/受信ユニット(WTRU)および基地局を含む例示的な無線通信システムを示す図である。
【
図4】
図3のWTRUおよび基地局の機能ブロック図である。
【
図5】第1の実施形態に従って、DRX非活動タイマーが満了する時に、DRX短期サイクルおよびDRX長期サイクルを選択するための方法フローチャートである。
【
図6】第2の実施形態に従って、DRX非活動タイマーが満了する時に、DRX短期サイクルおよびDRX長期サイクルを選択するための方法フローチャートである。
【
図7】DRXオン期間タイマーが満了する時に、DRX短期サイクルおよびDRX長期サイクルを選択するための方法フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下を参照する場合、用語「無線送信/受信ユニット(WTRU)」は、ユーザ機器(UE)、移動局、固定式または移動式加入者ユニット、ポケットベル、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、コンピュータ、または無線環境において動作できるその他の種類のユーザデバイスを含むが、これに限らない。以下を参照する場合、用語「基地局」は、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、または無線環境において動作できるその他の種類のインタフェースデバイスを含むが、これに限らない。
【0010】
図3は、複数のWTRU310と基地局320とを含む無線通信システム300を示す。
図3のように、WTRU310は、基地局320との通信を行い、基地局320は、ネットワーク330との通信を行う。3つのWTRU310と基地局320とを
図3に示しているが、このような無線デバイスの任意の組み合わせも無線通信システム300に含むことができることに留意されたい。
【0011】
図4は、
図3に示した無線通信システム300のWTRU310および基地局320の機能ブロック
図400である。
図4に示すように、WTRU310は、基地局320との通信を行う。典型的なWTRUに見られるコンポーネントに加えて、WTRU310は、プロセッサ415、受信器416、送信器417、およびアンテナ418を含む。プロセッサ415は、DRXタイマー即ち、DRX非活動タイマー410、DRX再送信タイマー411、DRX短期サイクルタイマー412、DRX長期サイクルタイマー413、DRXオン期間タイマー414、およびHARQ RTTタイマー419と共に、RRC_Connectedモード中にDRXタイマーを設定してDRXサイクル長を選択するための本明細書で開示される方法を行うように構成される。受信器416および送信器417は、プロセッサ415との通信を行う。アンテナ418は、受信器416と送信器417との両方と通信を行って、無線データの送受信を容易にする。
【0012】
典型的な基地局に見られるコンポーネントに加えて、基地局320は、プロセッサ425、受信器426、送信器427、およびアンテナ428を含む。プロセッサ425は、RRC_Connectedモード中にWTRU DRXサイクルを制御するためのMAC制御要素を定義して送信するように構成される。受信器426および送信器427は、プロセッサ425との通信を行う。アンテナ428は、受信器426と送信器427との両方と通信を行って、無線データの送受信を容易にする。
【0013】
第1の実施形態において、DRX非活動タイマー410の満了に対して、DRX短期サイクルタイマー412、DRX長期サイクルタイマー413、DRX短期サイクル、およびDRX長期サイクルの動作に対するWTRU310の動きが定義される。ここで、DRX短期サイクルタイマー412は、DRX短期サイクルを開始すべき時にあらかじめ定義された時間などの周知の時間境界から開始する。DRX短期サイクルタイマー412は、DRX非活動タイマー410が満了してもすぐには開始しない。代わりに、DRX短期サイクルタイマー412は、トリガされるDRX短期サイクルタイマー412の周知の時間境界であるサブフレームまたはTTIにおいて、DRX非活動タイマー410の満了後にトリガされる。このようにして、DRX短期サイクルは、より簡単にDRX長期サイクルと同期することができる。
【0014】
DRXサイクルタイマーの異なるシナリオに対処するために、WTRU310に対していくつかの選択を以下に提示する。
【0015】
第1のシナリオにおいて、DRX短期サイクルタイマーに加えて、DRX長期サイクルタイマーが使用される。DRX長期サイクルタイマーは、DRX非活動タイマーが満了した後に、WTRU310がDRX長期サイクルに従わなければならない連続するサブフレームの数を指定するパラメータである。この実施形態において、DRX長期サイクルタイマー413とDRX短期サイクルタイマー412との両方は、構成されたDRXサイクルの開始時に各タイマーが開始されて、同時に実行される。そのため、DRX短期サイクルタイマー412は、他の要因によってトリガされず、自動で開始して満了する(例えば、DRX非活動タイマー410が満了するか否かにとらわれない)。DRX短期サイクルタイマー412は、構成されたDRXサイクルが終了するまでDRX長期サイクルの開始と同調する(DRX長期サイクルの一部分になる)。
【0016】
図5は、DRX非活動タイマー410が満了する時に、第1のシナリオに従ったDRXサイクルタイマーの動作に対する方法フローチャート500を示す。501において、DRX非活動タイマー410は、下り方向のサブフレームにおいて満了する。次に、DRX短期サイクルが構成されているか否かに関する判定が502において行われる。プロセッサ415は、DRX短期サイクルが構成されない場合、505においてDRX長期サイクルに入る。DRX短期サイクルが構成された場合、WTRUプロセッサ415は、DRX短期サイクルタイマー412が満了したかどうかを503において判定する。DRX短期サイクルタイマー412が満了していない場合、プロセッサ415は、504においてDRX短期サイクルに入る。プロセッサ415は、DRX短期サイクルタイマー412が503において満了した場合、506において、DRX長期サイクルに入るまたはDRX短期サイクルタイマー412を開始する。506において、DRX長期サイクルを用いるか、またはDRX短期サイクルタイマー412を開始するか否かを、どちらの選択に対してもRRC設定処理中にeノードB320によってあらかじめプログラムすることができ、または構成することができる。DRX短期サイクルタイマーの選択が実装されて、それが下り方向のサブフレームにおいて満了した場合、プロセッサ415は、DRX長期サイクルを用いる。
【0017】
第2のシナリオにおいて、DRX長期サイクルタイマー413とDRX短期サイクルタイマー412との両方は、構成されたDRXサイクルの開始時に開始されて、DRX短期サイクルタイマー412を、eノードB320によって終結できる。例えば、eノードB320は、WTRU310に対する命令をMAC制御要素(CE)に送って、DRX短期サイクルタイマーを終結できる。いったんDRX短期サイクルタイマー412が終結すると、プロセッサ415は、DRX短期サイクルタイマー412をリスタートして、DRX短期サイクルを用いる。
【0018】
第3のシナリオにおいて、任意のDRX短期サイクルがトリガされる前に、DRX長期サイクルが用いられる。言い換えれば、DRX長期サイクルは、デフォルトDRXサイクルである。
【0019】
以下の手法を使用して、第2および第3のシナリオにおいて同期を達成する。WTRU310に対するDRX長期サイクルタイマー413の経過時間を用いて、DRX短期サイクルもしくはDRX長期サイクルに入るか、またはDRX短期サイクルタイマー412を開始するか否かを判定する。1DRX長期サイクルが1DRX短期サイクル長のN倍であると仮定すると(例えば、N(DRX短期サイクル長))、その関係は、
DRX長期サイクル長=N(DRX短期サイクル長)
となり、ここでNは整数である。
【0020】
図6は、第2または第3のシナリオの場合に、WTRU310がDRX長期サイクルまたはDRX短期サイクルに入るための方法フローチャートを示す。現在の下り方向のフレームに対して、DRX非活動タイマー410が601において満了すると、602においてDRX短期サイクルが構成されているか否かに関する判定が行われる。DRX短期サイクルが構成された場合、プロセッサ415は、603において、DRX長期サイクルタイマー413の開始からの経過時間とDRX短期サイクル長とを比較する。Mは整数でM≦Nとする条件で、DRX長期サイクルタイマー413の経過時間がM(DRX短期サイクル長)に等しい場合、プロセッサ415は、606においてDRX短期サイクルタイマー412を開始する。あるいは、606においてプロセッサ415は、DRX長期サイクルに入ることができる。DRX長期サイクルを用いるか、またはDRX短期サイクルタイマーを開始するか否かを、どちらの選択に対してもRRC設定処理中にeノードB320によってあらかじめプログラムすることができ、または構成することができる。603において、プロセッサ415が、DRX長期サイクルタイマー413の経過時間がM(DRX短期サイクル長)よりも短いと判定した場合、プロセッサ415は、606においてDRX短期サイクルタイマー412を開始するまたはDRX長期サイクルに入る前に、604においてその経過時間がM(DRX短期サイクル長)に等しくなるまで待つ。あるいは、603において、DRX長期サイクルタイマー413の経過時間がM(DRX短期サイクル長)よりも長い場合、プロセッサ415は、DRX長期サイクルタイマー413の経過時間であるサブフレームまたはTTIが(M+1)(DRX短期サイクル長)に等しくなるまで待ち、次に、606においてDRX短期サイクルタイマー412を開始するまたはDRX長期サイクルに入る。プロセッサ415は、606においてDRX短期サイクルタイマー412を開始せずにDRX長期サイクルに入ることができる。
【0021】
DRX短期サイクルが構成されているか否かに関する602における最初の判断に戻り、WTRUは、DRX短期サイクルが構成されない場合、607においてDRX長期サイクルに入る。
【0022】
第2の実施形態において、DRXオン期間タイマー414の満了に対して、DRX短期サイクルタイマー412、DRX長期サイクルタイマー413、DRX短期サイクル、およびDRX長期サイクルの動作に対するWTRUの動きが定義される。DRXオン期間タイマー414が満了する時に、WTRUプロセッサ415がDRX短期サイクルまたはDRX長期サイクルを選択するための方法フローチャート700を
図7に示す。701においてDRXオン期間タイマー414が下り方向のサブフレームにおいて満了した後、702においてプロセッサ415は、DRX短期サイクルが構成されているか否かを判定する。DRX短期サイクルが構成された場合、プロセッサ415は、703においてDRX短期サイクルタイマー412を開始して、WTRUプロセッサ415は、704においてDRX短期サイクルに入る。702においてDRX短期サイクルが構成されない場合、WTRUプロセッサ415は、706においてDRX長期サイクルに入る。
【0023】
あるいは、プロセッサ415は、現在のDRX長期サイクルの開始からの経過時間がDRX短期サイクル長の整数N倍(即ち、N(DRX短期サイクル長))に等しい時に、(703における)サブフレームにおいてDRX短期サイクルタイマー412を開始することができる。
【0024】
この実施形態の変形において、WTRUプロセッサ415は、DRX短期サイクルが702において構成されているか否かにかかわらず、下り方向のサブフレームにおいてDRXオン期間タイマー414が満了すると、直接DRX長期サイクルに入ることができる。
【0025】
第3の実施形態において、DRX MAC CEは、WTRU310に信号を送って実行中の任意のDRXタイマーを終結するように定義され、WTRUの動きは、DRX MAC CEの受信に応答するように定義される。この実施形態の第1のシナリオにおいて、DRX MACがWTRU310に信号を送って、DRXオン期間タイマー414およびDRX非活動タイマー410を停止するように、DRXコマンドを定義する。これは、WTRUプロセッサ415が、現在のDRXサイクルの合図(reminder)を最初に送信するPDCCHの監視および復号を停止することができることを、WTRUプロセッサ415に表示する。それに応じて、WTRU310の動きは、以下のように定義される。
【0026】
DRXサイクルが構成されていて、WTRU310がDRX CEを含む下り共有チャネル(DL−SCH:downlink-shared channel)上でMAC PDUを受信する時、DRXオン期間タイマー414およびDRX非活動タイマー410は、サブフレームまたはTTI期間に停止される。DRXオン期間タイマー414およびDRX非活動タイマー410がこのサブフレームまたはTTIにおいて停止される時に実行中のタイマー(例えば、DRX再送信タイマー)が他にない場合、およびDRX短期サイクルが構成された場合、プロセッサ415は、DRX短期サイクルタイマー412を開始して、DRX短期サイクルを用いる。DRX短期サイクルが構成されない場合、プロセッサ415は、DRX長期サイクルに入る。
【0027】
この実施形態の変形として、DRXオン期間タイマー414があらかじめ決められた数の連続回数で終結されて、どのDRX非活動タイマー410も実行していない場合、WTRUは、DRX長期サイクルタイマー413を開始する。
【0028】
MAC制御要素(CE)を定義して、下り方向および上り方向の送信に関連する一部またはすべての実行中のタイマーをDRXサイクル期間に停止できる。DRX動作中に、上り方向の送信および下り方向の送信に関連する一部またはすべての実行中のタイマーの停止を識別するように定義されたMAC CEには、さまざまな種類があり得る。例えば、WTRU310が下り方向に関連するDRX MAC CEを受信した場合、WTRUプロセッサ415は、関連するすべてのタイマー(例えば、DRXオン期間タイマー414、DRX非活動タイマー410、DRX再送信タイマー411、およびHARQ RTTタイマー419)を停止する。WTRU310も、下り方向に関連するすべての受信を一時停止して、HARQバッファ内に保存されたデータをフラッシュする。逆に、WTRU310が上り方向に関連するDRX MAC CEを受信した場合、WTRUプロセッサ415は、上り方向の送信に関連するすべてのタイマーをDRX期間中に停止する。WTRU310も、上り方向に関連するすべての受信を一時停止して、バッファ内に保存されたデータをフラッシュする。
【0029】
DRX MAC CEにはいくつかの種類があり、DRX MAC CEを用いて、ある目的でDRXタイマーを停止することができる。例を挙げると、DRX MAC CEは、唯一強制して下り方向に関連するDRXタイマーを停止させ、唯一強制して上り方向に関連するDRXタイマーを停止させ、または強制してDRXに関連する(下り方向/上り方向の)すべてのタイマーを停止させることができる。
【0030】
DRX MAC CEを用いて、強制してWTRU310を、上述したDRXスリープ期間に再度入らせる時に、どの種類のDRX MAC CEが用いられたとしても、DRX短期サイクルまたはDRX長期サイクルに入るか否かを予測するために、以下の選択がWTRUプロセッサ415に使用できる。第1の選択において、eノードB320は、DRX MAC CE信号をWTRU310に送信する。その信号は、WTRU310がDRX短期サイクルまたはDRX長期サイクルに入るべきか否かに関して、WTRU310に明示的に通知する。DRX MAC CEの1ビット表示を、この明示的な信号に用いることができる。第2の選択として、DRX MAC CEは唯一、DRXに関連するタイマーを停止して、次に、WTRU310は、DRX短期サイクルに入る。第3の選択として、DRX MAC CEは唯一、DRXに関連するタイマーを停止して、次に、WTRUプロセッサ415は、DRX長期サイクルに入る。
【0031】
さらに、上り方向に関連する活動タイマーが満了または停止される時に、DRX短期サイクルが構成された場合、WTRUプロセッサ415は、DRX短期サイクルタイマーを開始して、DRX短期サイクルを用いる。DRX短期サイクルが構成されない場合、WTRUプロセッサ415は、DRX長期サイクルを用いる。
【0032】
(実施形態)
1、間欠受信(DRX:discontinuous reception)サイクルの種類を、DRX短期サイクルまたはDRX長期サイクルとして選択する方法であって、前記DRX長期サイクルは、前記DRX短期サイクルよりも長いスリープ期間を有し、周知の時間境界の間にDRX短期サイクルを開始することを備えることを特徴とする方法。
2、前記周知の時間境界は、DRX短期サイクル(SDC:short DRX cycle)の開始であることを特徴とする実施形態1における方法。
3、DRX短期サイクルタイマーは、DRX非活動タイマーが満了する時にトリガされることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
4、DRX長期サイクルタイマーと前記DRX短期サイクルタイマーとは、構成されたDRXサイクルの開始時に開始することを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
5、前記DRX短期サイクルタイマーは、自動で開始し、および満了することを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
6、前記DRX非活動タイマーが満了する時に前記DRXサイクルタイマーをリスタートするための方法であって、
前記SDCが構成されているか否かを判定すること、および
前記SDCが満了したという条件で前記SDCを用いること
を備えることを特徴とする方法。
7、前記SDCが構成されていないか、または前記SDCが満了したことのいずれかの条件で前記DRX長期サイクル(LDC:long DRX cycle)を用いることをさらに備えることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
8、前記DRX短期サイクルタイマーを開始することをさらに備えることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
9、前記LDCを用いるか、前記DRX短期サイクルタイマーを開始するか否かは、eノードBによってあらかじめプログラムされ、または構成されることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
10、前記LDCを用いるか、前記DRX短期サイクルタイマーを開始するか否かは、前記eノードBによって構成されることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
11、前記DRX短期サイクルタイマーの選択が実施され、およびそれが下り方向(DL:downlink)のサブフレームにおいて満了した場合、前記LDCが用いられることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
12、DRX短期サイクルタイマーは、前記eノードBによって終結されることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
13、WTRUに前記DRX長期サイクルタイマーの経過時間を用いて、前記SDCもしくは前記LDCに入るか、前記DRX短期サイクルタイマーを開始するか否かを判定することを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
14、DRX非活動タイマーが満了する時にDRXサイクルタイマーをリスタートするための方法であって、
前記SDCが構成されているか否かを判定すること、
現在のDRX長期サイクルタイマーの開始からの経過時間をチェックすること、
前記経過時間が前記SDCのM倍数に等しいか否かを判定すること、および
前記経過時間が前記SDCのM倍数に等しいという条件で前記DRX短期サイクルタイマーを開始すること
を備えることを特徴とする方法。
15、前記WTRUは、Mを整数とする条件で、前記経過時間がM SDCに等しくなるまで待ち、および前記経過時間がM SDCよりも短いという条件で前記DRX短期サイクルタイマーをそのサブフレームにおいて開始することを特徴とする実施形態14の方法。
16、前記WTRUは、前記経過時間が(M+1)SDCに等しくなるまで待ち、および前記経過時間がM SDCよりも長いという条件で前記DRX短期サイクルタイマーをそのサブフレームにおいて開始することを特徴とする実施形態15の方法。
17、LDCを用いることをさらに備えることを特徴とする実施形態15の方法。
18、無線リソース制御(RRC:radio resource control)設定処理中にeノードBから構成データを受信することをさらに備えることを特徴とする実施形態15の方法。
19、DRX短期サイクルタイマーを開始せずにLDCを用いることをさらに備えることを特徴とする実施形態15の方法。
20、無線送信/受信ユニット(WTRU:wireless transmit/receive unit)の間欠受信(DRX:discontinuous reception)のための方法であって、
前記SDCが構成されているか否かを判定すること、
前記DRX短期サイクルタイマーを開始すること、および
前記SDCを用いること
を備えることを特徴とする方法。
21、前記現在のDRX長期サイクルの開始からの経過時間が、前記DRX短期サイクル長のn倍である時に、前記サブフレームにおいて前記DRX短期サイクルタイマーを開始することをさらに備えることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
22、前記DRX長期サイクルを用いることをさらに備えることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
23、前記WTRUは、前記DRXオン期間(OD:on duration)タイマーがあらかじめ決められた数の連続回数を満了するという条件で前記DRX長期サイクルタイマーを開始することを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
24、送信時間間隔(TTI:transmission time interval)期間に前記DRX ODタイマーと前記DRX非活動タイマーとを終結することをさらに備えることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
25、前記無線送信/受信ユニット(WTRU:wireless transmit/receive unit)が前記DRX短期サイクルタイマーを開始する、および前記DRX ODタイマーと前記DRX非活動タイマーとが終結される時に実行中のタイマーが他にないという条件で前記SDCを用いることを特徴とする実施形態24における方法。
26、前記WTRUは、前記DRX ODタイマーがN連続回数で終結される、およびどのDRX非活動タイマーも実行していないという条件で前記DRX長期サイクルタイマーを開始することを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
27、2つの異なる媒体アクセス制御(MAC:media access control)の制御要素(CE:control element)は、DRX動作中に上り方向の(UL:uplink)送信に関連する実行中の任意のタイマーを終結するために用いられる第1のMAC CEと、下り方向の送信に関連する第2のMAC CEとを含む前記実行中のタイマーを終結するために用いられることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
28、DLに関連するMAC CEを受信すること、および
関連するすべてのタイマーを終結すること
をさらに備えることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
29、DLに関連するすべての受信を一時停止すること、および
バッファ内に保存されたデータをフラッシュすること
をさらに備えることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
30、上り方向に関連するMAC CEを受信すること、および
DRX期間中に前記上り方向の送信に関連するすべてのタイマーを終結すること
をさらに備えることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
31、強制してWTRUをDRXスリープ期間に再度入らせることをさらに備えることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
32、DRX MAC CE信号を受信することであって、前記信号は、前記WTRUに、それがSDCまたはLDCに入るべきか否かに関して明示的に通知することをさらに備えることを特徴とする前記実施形態のいずれかにおける方法。
33、前記DRX MAC CEの1ビット表示は、前記明示的な信号送信に用いられることを特徴とする実施形態32における方法。
34、前記DRX MAC CEは唯一、強制して前記DRXに関連するタイマーを満了させることを特徴とする実施形態32における方法。
35、前記WTRUは、前記DRX短期サイクルタイマーを開始する、および前記ULに関連する非活動タイマーが満了するという条件で前記SDCを用いることを特徴とする実施形態32における方法。
36、実施形態1−35のいずれかにおける方法を行うように構成されることを特徴とする無線送信/受信ユニット(WTRU:wireless transmit/receive unit)。
【0033】
特徴および要素を特定の組み合わせにおいて上述しているが、各特徴または要素を、他の特徴および要素を用いずに単独で、または他の特徴および要素の有無にかかわらずさまざまな組み合わせにおいて用いることができる。本明細書で与えられた方法またはフローチャートを、汎用コンピュータまたはプロセッサによって実行するためにコンピュータ可読ストレージ媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアに実装できる。コンピュータ読取り可能記憶媒体の例は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、CD−ROMディスクなどの光磁気媒体、ならびにデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。
【0034】
適切なプロセッサは、例を挙げると、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、標準プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、アプリケーション専用集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、その他の種類の集積回路(IC)、および/またはステートマシンを含む。
【0035】
ソフトウェアと関連するプロセッサを用いて、無線送受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(UE)、端末機、基地局、無線ネットワークコントローラ(RNC)、または任意のホストコンピュータに用いるために無線周波数トランシーバを実装できる。WTRUを、カメラ、ビデオカメラモジュール、ビデオフォン、スピーカフォン、振動デバイス、スピーカ、マイクロフォン、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、ブルートゥース(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、液晶画面(LCD)表示装置、有機発光ダイオード(OLED)表示装置、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)またはウルトラワイドバンド(UWB)モジュールなどのハードウェアおよび/またはソフトウェアに実装されるモジュールとともに用いることができる。