【文献】
ウェブ・クリエイターズ 特別付録小冊子 WEBデザイナーのための JavaScript入門&徹底活用バイブル,株式会社エムディエヌコーポレーション,2009年 1月 1日,第85巻,p.84−85
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態を
図1乃至
図8を用いて詳細に説明する。
【0017】
なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。またさらに、必要に応じて示す上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図示の表示に基づくものとする。さらにまた、図面における各種の寸法比率は、その図示の比率に限定されるものではない。また、以下においては、理解を容易にするべく、ゲーム用の情報処理装置を利用して本発明が実現される実施の形態を例にとって説明するが、上述の如く、本発明はそれに限定されない。
【0018】
図1は、本実施形態に係るソーシャルゲームシステム10のシステム構成図を示している。
図1に示すように、ソーシャルゲームシステム10は、サーバ装置100及び携帯端末200を含む。サーバ装置100は、インターネットや専用線等のネットワーク300に接続されたサーバ用コンピュータである。また、このサーバ装置100と同じく、ネットワーク300に有線または無線で接続された端末装置である携帯端末200が、互いに通信可能に設定されることによりソーシャルゲームシステム10が構成される。なお、本実施形態において、ソーシャルゲームシステム10は、サーバ装置100と携帯端末200を含むものとして説明するが、これに限定されるものではない。例えば、ソーシャルゲームシステム10は、クラウドコンピューティング形式のシステムとして構成されてもよい。この場合、ユーザは、ソーシャルゲームシステム10のコンピュータ処理をネットワーク経由でサービスとして利用する。また、ソーシャルゲームシステム10は、ASPのサーバを含むシステムとして構成されてもよい。
【0019】
携帯端末200は、ネットワーク300を介してサーバ装置100と通信する機能を備えた情報処理装置である。具体的には、携帯電話やスマートフォン、ノートPC、PDA等が挙げられる。
図1には図示しないが、携帯端末200は、CPU及びメモリを含む制御部、ネットワーク300と接続するための通信部、ユーザからの操作を受け付けるタッチパネル等の入力部、カードやデッキを表示する表示部、ブックマークをブラウザ上または、アプリケーション上で記録する記録部などを備えていることが好ましい。なお、本実施形態ではユーザがサーバ装置100にアクセスするために用いる端末を携帯端末200としているが、これに限定されるものでなく、例えば、可搬性を有さないデスクトップPCなどの端末装置であってもよい。
【0020】
まず、ソーシャルゲームシステム10の概要について、説明する。サーバ装置100は、ユーザに各種のゲームを提供する。
図2は、本実施形態におけるサーバ装置100が提供するゲームの画面をユーザがブックマーク登録する際の動作を模式的に示す図である。ユーザが携帯端末200を操作して、サーバ装置100にアクセスすると、ゲームの一覧を表示するプラットフォーム画面が携帯端末200のブラウザに表示される。このプラットフォーム画面から、ユーザは気に入ったゲームを選択することができる。ゲームを選択すると、ブラウザに表示される画面が、プラットフォーム画面から当該ゲームのトップ画面(
図2(A))へと遷移する。ユーザは、気に入ったゲームのトップ画面のURLをブックマークに追加することができる。このとき、ブックマーク登録するURLを、通常のアクセス時のURLと異なるURLであるが、通常のアクセス時に表示されるトップ画面と同じ画面または同じ内容を含む画面(
図2(B))へ遷移するURLとすることで、トップ画面にアクセスしたユーザが、登録されたブックマークからアクセスしたユーザか否かを判定することができる。
【0021】
具体的には、トップ画面にユーザがアクセスした際に、ユーザがブックマーク登録することで得られる特典等のインセンティブを既に取得しているか否かをサーバ装置100が判断し、インセンティブを既に取得している場合(
図2の矢印1)には、アクセスされたURLに基づいて、サーバ装置100はトップ画面をそのまま表示する。一方で、インセンティブを未取得である場合には、サーバ装置100は、URLを、アクセスされたURLとは異なるURLに書き換える(
図2の矢印2)。例えば、
図2の場合、通常のアクセス時は、「http://www.aaa.bbb.net/12345」であるトップ画面のURLに「#bookmarked」という文字列を付加して、「http://www.aaa.bbb.net/12345#bookmarked」とすることが好ましい。このとき、トップ画面を記述したドキュメントの冒頭に、「bookmarked」という文字列のアンカーを設定しておけば、「#bookmarked」という文字列を付加したURLであっても、当該トップ画面が表示されることになる。
【0022】
これによって、サーバ装置100は、アクセスされたURLに「#bookmarked」という文字列が付加されているか否かを参照することにより、ユーザが所定のブックマークからアクセスしたか否かを判別できるようになる。したがって、サーバ装置100は、ユーザが所定のブックマークからアクセスしてきた場合に特典を付与することが可能となり、ユーザに対して、ブックマーク追加を行う動機付けを与えることができる。
【0023】
また、アプリケーション上でゲームアイコンを付したブックマーク500(以下、『アプリケーション側のブックマーク』と称す)が登録されたと判断した場合、ホーム画面上にアプリケーション側のブックマーク500を作成する。ユーザはアプリケーション側のブックマークを押すことで、アプリケーション側のブックマークに紐付けてあるURLを参照することによりソーシャルゲームが起動する。同時に、アプリケーション側のブックマーク500がホーム画面上に登録されたと判断された場合、ユーザに対して特典を付与する。ここで、特典とは、プラットフォーム上で使用することができるコイン、希少価値の高いレアカード・レアアイテム等を示す。
【0024】
ただし、ブラウザ上でブックマークが登録されたと判断されたとしても、ホーム画面上にアプリケーション側のブックマーク500を作成するわけではないため、ユーザに対して特典を付与することはない。
【0025】
このようにして、本発明によれば、アプリケーション側のブックマークをホーム画面上で作成するので、ユーザはアプリケーション側のブックマークを押すだけで簡単に所望のゲームを起動することができ、ソーシャルゲームの導線を確保することができる。
【0026】
なお、アプリケーション上でアプリケーション側のブックマーク500が登録されたと判断した場合、ユーザに対して特典を付与するようにしていたが、これに限らない。例えば、アプリケーション上でアプリケーション側のブックマーク500を登録すること、かつ、ブラウザ上でブックマークを登録することで、ユーザに対して特典を付与するようにしてもよい。すなわち、アプリケーション上、ブラウザ上の両方にブックマークを登録するので、アプリケーション側からユーザを誘導すること、かつ、ブラウザ側からユーザを誘導することができ、ゲーム開始までの導線を作りやすくなる。結果、ゲーム開始までの導線ができればできるほど、ソーシャルゲームの活性化につながる。
【0027】
さらに、本発明では、アプリケーション上でアプリケーション側のブックマーク500が登録した場合、ユーザに対して特典を1回だけ付与するようにしていたが、これに限らない。例えば、DAU(Daily Active Users)、MAU(Monthly Active Users)を検知することで、ユーザ数の多いブックマークにおいてユーザに特典を付与することなく、ユーザ数の少ないブックマークにおいてユーザに特典を付与してもよい。
【0028】
さらに付け加えると、本発明では、アプリケーション上でアプリケーション側のブックマーク500が登録した場合、ユーザに対して特典を付与するようにしていたが、これに限らない。例えば、アプリケーション上でアプリケーション側のブックマーク500を1週間以内に登録したユーザのみに対して特典を付与してもよい。勿論、1週間以内でもよいし、1ヶ月でもよい。
【0029】
また、第1の記録手段は、ブラウザ上のブックマークを記録し、アプリケーション側のブックマークを記録する。
【0030】
次に、
図3を用いて、このようなソーシャルゲームシステム10を実現するための、サーバ装置100の各構成について説明する。
図3は、サーバ装置100のブロック図である。
図3に示すように、サーバ装置100は、制御部120と、表示部140と入力部150と、記憶部130と、通信部110とを備えている。
【0031】
制御部120は、CPUやMPUなどの演算処理部121、及びRAMなどのメモリ122を備えている。演算処理部121は、各種入力に基づき、記憶部130に記録されたプログラムを実行することで、各種機能部を動作させるものである。このプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記憶され、もしくはネットワーク300を介して配布され、コンピュータにインストールされるものであってもよい。メモリ122は、サーバ用プログラム及びゲームプログラム、ならびに、これらのプログラムにおいて処理の実行中に、演算等に必要な各種データを、一時的に記憶するためのものである。
【0032】
入力部150は、サーバ装置100の管理者からの操作を受け付けるように構成され、キーボードやマウス、タッチパネル等によって実現することができる。
【0033】
記憶部130は、ハードディスク等の記憶装置によって構成され、制御部120における処理の実行に必要な各種プログラムや、各種プログラムの実行に必要なデータ等を記録しておくものである。具体的には、記憶部130は、ユーザ情報テーブル131及びゲーム履歴情報テーブル132を有していることが望ましい。
【0034】
図4はユーザ情報テーブル131、
図5はゲーム履歴情報テーブル132を示す図である。ユーザ情報テーブル131には、
図4に示すように、ユーザID、パスワード、ユーザ登録を行ったゲームのゲームID、サーバ装置100へのアクセス回数が対応づけられて格納されている。また、
図5に示すようにゲーム履歴情報テーブル132には、ゲームごとに、当該ゲームをユーザ登録したユーザのユーザID、ユーザ登録日時、特典付与回数、アクセス回数、ブックマーク経由でのアクセス回数が対応付けられて格納されている。
【0035】
図3に戻り、サーバ装置100の構成の続きを説明する。
【0036】
通信部110は、サーバ装置100をネットワーク300に接続するように構成される。例えば、通信部110は、LANカード、アナログモデム、ISDNモデム等、及び、これらをシステムバス等の伝送路を介して処理部と接続するためのインタフェースから実現することができる。
【0037】
さらに、
図3に示すように、演算処理部121は、機能部として、登録条件判定部1211、URL書換部1212と、付与判定部1213と、特典付与部1214と、を備えている。
【0038】
登録条件判定部1211は、第1のページ(本実施形態ではトップ画面のことをいうがこれに限定されるものではない。以下、第1のページを第1のトップ画面という。)にアクセスしたユーザが、特典を取得していない特典未取得ユーザであるか否かを判定する。
【0039】
具体的には、登録条件判定部1211は、アクセスしてきたユーザのユーザIDを取得し、ゲーム履歴情報テーブル132において、当該ユーザIDに対応するレコードを参照することによって判定を行う。より具体的には、例えば、ゲーム履歴情報テーブル132の特典付与回数が0のユーザは、特典付与済みユーザでないと判定し、特典付与回数が1以上のユーザは特典付与済みユーザであると判定する。
【0040】
また、登録条件判定部1211は、さらに、第1のトップ画面にアクセスしたユーザが、ユーザ登録を行ってからの期間に基づいて、第1のページのURLを第2のページのURLに書き換えるか否かを判定することが望ましい。このとき、登録条件判定部1211は、ゲーム履歴情報テーブル132のユーザ登録日時を参照して判定を行うことが好ましいが、ユーザ登録日時を参照しなくてもよい。
【0041】
URL書換部1212は、第1のページのURLを、ユーザにブックマークとして登録させるために、第2のページ(以下、第2のトップ画面という。)のURLに書き換える。
【0042】
第1のページと第2のページとは、同一のコンテンツを表示するものであることが望ましい。URL書換部1212は、第1のトップ画面にアクセスしたユーザが登録条件判定部1211によって、特典未取得ユーザであると判定された場合に、第1のトップ画面のURLを、第2のトップ画面のURLに書き換えて表示させる。この書き換えは、例えばURLの末尾に「#bookmarked」等の識別子を追記するものであってもよいし、ユーザIDをハッシュ化した値のようなユーザごとに異なる文字列を追記するものであってもよい。なお、ユーザごとに異なる文字列を追記する場合には、URL書換部1212は、追記した文字列を対応するユーザのゲーム履歴情報テーブル132に格納する。このURL書換部1212のURL書換処理によって、ユーザがトップ画面をブックマークとして登録する際に、当該ユーザが特典未取得ユーザであるか否かによって、異なるURLを登録させることができる。
【0043】
付与判定部1213は、第2のトップ画面にアクセスしたユーザが、第1のトップ画面にアクセスしたことがあるユーザであるか否かを判定する。具体的には、付与判定部1213は、サーバ装置100のアクセスログを参照し、第2のトップ画面にアクセスしたユーザが、以前に第1のトップ画面にアクセスしたことがあるか否かを判定する。アクセスログにこのユーザのアクセス履歴がなかった場合、当該ユーザは第2のトップ画面のURLを、例えば他のサイトの掲示板等から入手した蓋然性が高いと考えられる。そのため、アクセスログにアクセス履歴がないユーザについては、後述する特典付与処理において、特典を付与しない。一方で、第2のトップ画面にアクセスしてきたユーザであって、アクセスログにアクセス履歴があるユーザは、第1のトップ画面においてブックマーク登録したユーザである蓋然性が高いため、後述する特典付与処理において、特典を付与する。
【0044】
付与判定部1213は、さらに、第2のトップ画面にアクセスしたユーザが、この第2のページへアクセスした回数又は頻度を特定するものであることが望ましい。
【0045】
具体的にいうと、そのユーザが、第2のトップ画面にアクセスしてきた回数がN回までか否かを判定するものとしてもよい。また、当該ユーザがN日間連続してアクセスしたか否かを判定するものとしてもよい。これらの判定を、付与判定部1213はゲーム履歴情報テーブル132のブックマーク経由でのアクセス回数又は、第2のトップ画面へのアクセス日時を参照することでできる。
【0046】
また、ユーザが第2のトップ画面へアクセスした際に、所定のチュートリアル画面へと遷移するようにし、付与判定部1213は、当該チュートリアル画面において適切なステップを踏んだか否かを判定するものとしてもよい。
【0047】
特典付与部1214は、第2のトップ画面にアクセスしたユーザが、第1のトップ画面にアクセスしたことがあるユーザであると付与判定部1213が判定した場合に、当該ユーザに対して特典を付与する。特典は、例えば、ゲームで用いるアイテムや、アイテムを抽選する権利などであってもよい。特典付与部1214は、特典を付与すると、ゲーム履歴情報テーブル132の特典付与回数を更新する。
【0048】
次に、
図6を用いて、ブックマーク追加処理のフローを説明する。なお、以下に説明する処理のフローに含まれる各処理ステップは、処理内容に矛盾を生じない範囲で、任意に順番を変更して又は並列に実行することができるとともに、各処理ステップ間に他のステップを追加してもよい。また、便宜上1ステップとして記載されているステップは、複数ステップに分けて実行することができる一方、便宜上複数ステップに分けて記載されているものは、1ステップとして把握することができる。
【0049】
まず、ユーザが携帯端末200を操作して、当該携帯端末200をサーバ装置100へアクセスさせる。アクセス時に携帯端末200から、プラットフォーム画面の閲覧要求が送信されると、制御部120は、プラットフォーム画面を携帯端末200に表示させる(S101)。プラットフォーム画面は、サーバ装置100が提供するゲームが一覧で表示されている画面であることが望ましい。
【0050】
ユーザはさらに携帯端末200を操作して、プラットフォーム画面に表示されるゲームから、任意のゲームを選択することで、第1のトップ画面表示要求がサーバ装置100へと送信される。第1のトップ画面は選択したゲームのホーム画面のことをいう。第1のトップ画面において、ユーザが選択したゲームについてユーザ登録を行うことで、ゲーム履歴情報テーブル132に、当該ユーザのレコードが作成され、ユーザ登録日時が格納される。
【0051】
第1のトップ画面表示要求を受信する(S102)と、登録条件判定部1212が、ゲーム履歴情報テーブル132を参照し、第1のトップ画面表示要求を送信したユーザが、特典未取得ユーザであるか否かを判定する(S103)。
【0052】
特典未取得ユーザでない場合(S103:NO)には、制御部120は、第1のトップ画面のURLの書き換えを行わずそのまま表示させる(S115)。
【0053】
一方で、特典未取得ユーザである場合(S103:YES)には、制御部120は、第1のトップ画面のURLの末尾に、「#bookmarked」という識別子を追加し(S104)、当該識別子を追加した第2のトップ画面を携帯端末200に送信し、表示させる(S105)。
【0054】
これによって、特典付与済みユーザでないユーザが第2のトップ画面をブックマークした際に、第1のトップ画面のURLとは異なるURLを登録させることができる。
【0055】
次に、
図7及び
図8を用いて特典付与処理のフローについて説明する。
【0056】
図7は、ブックマーク登録されたWEBページのアイコンがホーム画面に追加されている様子を示す図である。ユーザが携帯端末200を操作して、このアイコン500をクリックすると、
図6のフローにおいてブックマークを追加した、第2のトップ画面の表示要求がサーバ装置100に送信される。なお、このアイコン500は、アプリケーションによって作成されたブックマークのことをいう。表示要求を受信する(S201)と、付与判定部1213は、表示要求を送信したユーザのユーザIDを取得し、当該ユーザIDが、第1のトップ画面のアクセスログに記載されているか否かを判定する(S202)。記載されていない場合には、特典の付与は行われず、第2のトップ画面を携帯端末200に送信し、表示させる(S204)。
【0057】
記載されている場合には、このユーザは、第1のトップ画面においてブックマーク登録を行ったユーザであると判定する。次に、付与判定部1213は、ユーザIDに基づいて、ゲーム履歴情報テーブル132のブックマーク経由でのアクセス日時を参照し、表示要求を行ったユーザが、ブックマーク経由で3日連続第2のトップ画面にアクセスを行ったか否かを判定する。
【0058】
表示要求を行ったユーザが第2のトップ画面に3日連続アクセスしていない場合には、制御部120は、特典付与は行わず、第2のトップ画面を携帯端末200に送信し、表示させる(S204)。
【0059】
一方で、表示要求を行ったユーザがブックマーク経由で3日連続アクセスしている場合(S202:YES)には、特典の付与を行うために(S203)、第2のトップ画面を表示させる(S204)。
【0060】
このように、ブックマーク登録するURLを、通常のアクセス時のURLと異なるURLとすることで、トップ画面にアクセスしたユーザがブックマーク経由したユーザか否かを判定することができ、これによって、ブックマークからアクセスしたユーザに対して特典を付与することが可能となり、ユーザに対して、ブックマーク追加を行う動機付けを与えることができる。
【0061】
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態を、
図9及び
図10を用いて説明する。
図9は、第2の実施形態における、サーバ装置100のブロック図である。
図9に示すように本実施形態では、演算処理部121は、URL書換部1212の代わりにリダイレクト部1216を有している。
【0062】
リダイレクト部1216は、携帯端末200から例えばトップ画面等の所定のページ(以下、第1のトップ画面
という)にアクセス要求があった際に、当該ユーザが特典未取得ユーザである場合に、第1のトップ画面のコンテンツを表示するページであって、第1のトップ画面とURLの異なる第2のトップ画面へとリダイレクトを行うことができる。このとき、第1のトップ画面はプラットフォーム画面からアクセス可能であるが、第2のトップ画面には、アクセスできないことが望ましい。この結果、ユーザは
ホーム画面上にブックマークを追加しようとした場合、第1のトップ画面ではなく第2のトップ画面のURLを登録することになる。
【0063】
次に、
図10を用いて、本実施形態におけるブックマーク登録処理のフローを説明する。まず、ユーザが携帯端末200を操作して、当該携帯端末200をサーバ装置100へアクセスさせる携帯端末200から、プラットフォーム画面の閲覧要求が送信されると、制御部120は、プラットフォーム画面を携帯端末200に表示させる(S301)とともに、アクセスログに関するクッキー情報を送信する。
【0064】
ユーザはさらに携帯端末200を操作して、プラットフォーム画面に表示されるゲームから、任意のゲームを選択すると、登録条件判定部1211が、当該ユーザが特典付与済みユーザであるか否かの判定を行う(S302)。特典未取得ユーザでないと判定した場合(S302:NO)には、第1のトップ画面をそのまま表示させる(S314)。
【0065】
一方で、特典未取得ユーザであると判定した場合(S302:YES)には、リダイレクト部1216が、通常のトップ画面(第1のトップ画面)とはURLの異なるトップ画面(第2のトップ画面)へとリダイレクトを行い(S303)、リダイレクト後のトップ画面を携帯端末200に表示させる(S304)。
【0066】
その他の構成、機能については第1の実施形態と同様である。
【0067】
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
【0068】
例えば、既述の実施形態において、携帯端末200は、ネットワーク300を介して、サーバ装置100と直接アクセスする構成になっている。しかし、例えば、通信システムがWebサーバを有する場合には、携帯端末200とのやりとりをWebサーバが中継する構成としてもよい。これによって、セキュリティ上のリスクを低減することが可能となる。
【0069】
また、既述の実施形態において、ソーシャルゲームシステム10は、ゲームを提供するものとして説明したが、これに限定されず、例えば電子書籍、各種アプリケーション等を提供するものであってもよい。
【0070】
また、URL書換部1212は、アクセス日時に応じてURLに追加する文字列を変更させるものであってもよい。これによって、ユーザからのアクセスが多かった時期等のトラッキングが容易になる。また、上述の実施形態では、「#bookmarked」という文字列を付加する実施例について述べたが、これに限られず、他の文字列を付加するものとしてもよい。また、URLを書き換える際、URLに所定の文字列を付加するものに限られず、異なるURLに書き換えるものとしてもよい。
【0071】
なお、上述の実施形態において、URL書換部1212は、URLを書き換える際に「#bookmarked」という文字列をURLに付加し、トップ画面を記述したドキュメントの冒頭に「bookmarked」等の文字列のアンカーを設定しておくことによって、「#bookmarked」等の文字列を付加したURLであっても、当該トップ画面が表示されるものとしたが、これに限らない。たとえば、トップ画面を記述したドキュメント内にアンカーを特に設定しなくても、「#bookmarked」等の文字列を付加したURLによって、通常は、当該トップ画面が表示されるものであることは言うまでもない。また、このように、書き換え後のURLであっても、書き換え前のURLと同じページにアクセスされ得るのであるから、上述の実施形態において、第1のトップ画面と第2のトップ画面が同一ページであることを妨げないことは言うまでもない。
【0072】
また、上述の実施形態において、URL書換部1212は、第1のトップ画面にアクセスしたユーザが特典未取得ユーザであると判定された場合やユーザ登録を行ってからの期間に基づいて、URLを書き換えるものとしたが、これに限られず、URLを書き換える条件は任意の条件を設定し得るものである。また、特典未取得であるか否かに関わらず、所定のURLにアクセスされた場合にURLを書き換えて、書き換えられたURLをユーザの端末装置に送信するものとしてもよいことは言うまでもない。加えて、上述の実施形態において、付与判定部1213は、サーバ装置100のアクセスログを参照して、第2のトップ画面にアクセスしたユーザが、第1のトップ場面にアクセスしたことがあるか否かを判定するものとしたが、これに限られず、書き換え後のURLに対してユーザがアクセスしたことをもって、当該ユーザが第1のトップ画面にアクセスしたことがあると判定するものとしてよいことも言うまでもない。