【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る駆動装置は、ワークを保持する第1ワーク保持部材と第2ワーク保持部材とを、直線状に往復動させるための駆動装置であって、前記第1ワーク保持部材が前記往復動する方向に延び、当該第1ワーク保持部材を往復動させるための第1ラックと、前記第2ワーク保持部材が前記往復動する方向に延び、当該第2ワーク保持部材を往復動させるための第2ラックと、前記第1ラック及び前記第2ラックの両方に噛合した回転自在なピニオンと、前記第1ラック及び前記第2ラックの一方を、当該ラックの延びる方向に往復動させる駆動手段と、を備えている。
【0007】
上記駆動装置において、前記駆動手段は、固定部と、当該固定部に対して伸縮する可動部と、を有する油圧シリンダであり、前記可動部が前記固定部に対して伸縮することで、前記一方および他方のラックが互いに反対方向に往復動するように構成することができる。
【0008】
本発明に係るワーク供給装置は、前記第1ワーク保持部材が、ワークを交換可能な状態とする交換位置とワークを加工可能な状態とする加工位置との間を移動可能であり、第2ワーク保持部材が、前記交換位置と加工位置との間を移動可能であり、前記第1ワーク保持部材と前記第2ワーク保持部材とを、同一平面に沿って、交換位置と加工位置との間を直線状に往復動するようにガイドし、前記交換位置及び加工位置のうちの少なくとも加工位置においては、前記各ワーク保持部材がワークを同じ位置に配置するようにガイドするガイドユニットと、上述したいずれかの駆動装置と、を備えている。
【0009】
上記ワーク供給装置において、前記ガイドユニットは、前記第1及び第2ワーク保持部材が直線状に往復動する方向に延びる第1カムレール及び第2カムレールを有し、前記第1カムレール及び第2カムレールは、各々の両端部が互いに近接し、当該両端部の間の1箇所において互いに離間する箇所を有するように構成されており、前記第1及び第2ワーク保持部材は、前記第1及び第2カムレールによって、前記両ワーク保持部材が往復動しながら前記1箇所においてすれ違う際には、前記各ワーク保持部材は互いに離間する方向に移動し、前記交換位置及び加工位置においては、前記各ワーク保持部材が前記離間とは反対の方向に移動するように構成することができる。
【0010】
上記ワーク供給装置において、前記第1ラック及び第2ラックの一端部が、前記ガイドユニットに連結されることで、前記第1ワーク保持部材及び第2ワーク保持部材が往復動するように構成され、前記第1ワーク保持部材及び第2ワーク保持部材の下方に前記ガイドユニットが配置されているものとすることができる。
【0011】
本発明に係る歯車加工装置は、上述したいずれかのワーク供給装置と、前記加工位置において、前記ワークを回転自在に支持する芯押し軸と、前記ワークが歯車形状をなし、当該ワークを加工するシェービングカッターと、を備えている。
【0012】
上記歯車加工装置において、前記シェービングカッターは、前記第1ワーク保持部材または第2ワーク保持部材に支持されたワークに対して上側から噛合って加工を行うことができる。
【0013】
本発明に係るワーク供給装置は、ワークを交換可能な状態とする交換位置とワークを加工可能な状態とする加工位置との間を移動可能な第1ワーク保持部材と、前記交換位置と加工位置との間を移動可能な第2ワーク保持部材と、前記第1ワーク保持部材と前記第2ワーク保持部材とを、同一平面に沿って、前記交換位置と前記加工位置との間を往復動するようにガイドし、前記交換位置及び加工位置のうちの少なくとも加工位置においては、前記各ワーク保持部材がワークを同じ位置に配置するようにガイドするガイドユニットと、を備え、前記ガイドユニットは、前記第1及び第2ワーク保持部材が往復動する方向に延びる第1カムレール及び第2カムレールを有し、前記第1カムレール及び第2カムレールは、各々の両端部が互いに近接し、当該両端部の間において互いに離間する箇所を有するように構成されており、前記第1及び第2ワーク保持部材は、前記第1及び第2カムレールによって、前記両ワーク保持部材が往復動しながらすれ違う際には、前記各ワーク保持部材は互いに離間する方向に移動し、前記交換位置及び加工位置においては、前記各ワーク保持部材が前記離間とは反対の方向に移動するように構成されている。
【0014】
上記ワーク供給装置においては、前記両ワーク保持部材は、前記加工位置と交換位置との間を、一の駆動手段によって、互いに反対方向へ移動するように構成することができる。
【0015】
上記ワーク供給装置においては、前記第1カムレールの延びる方向に延び、前記第1ワーク保持部材を前記加工位置と交換位置との間で移動させるための第1ラックと、前記第2カムレールの延びる方向に延び、前記第2ワーク保持部材を前記加工位置と交換位置との間で移動させるための第2ラックと、前記第1ラック及び前記第2ラックの両方に噛合するピニオンと、をさらに備え、前記駆動手段は、前記第1ラック及び第2ラックの一方を、当該ラックの延びる方向に往復動させることができる。
【0016】
上記ワーク供給装置において、前記ワークは、その回転軸線が前記両カムレールの延びる方向に対して直角方向を向くように、前記第1ワーク保持部材及び第2ワーク保持部材に載置されることができる。
【0017】
本発明に係る歯車加工装置は、上述したいずれかのワーク供給装置と、前記加工位置において、前記ワークを回転自在に支持する芯押し軸と、前記ワークが歯車形状をなし、当該ワークを加工するシェービングカッターと、を備えている。
【0018】
上記歯車加工装置において、前記シェービングカッターは、前記第1ワーク保持部材または第2ワーク保持部材に支持されたワークに対して上側から噛合って加工を行うように構成することができる。
【0019】
本発明に係るワーク供給装置は、ワークを交換する交換位置と、ワークを加工可能な状態とする加工位置との間を移動可能な第1のワーク保持部材と、前記交換位置と加工位置との間を移動可能な第2のワーク保持部材と、前記第1のワーク保持部材の移動をガイドし直線状に延びる第1のガイドレール、前記第1のガイドレールと平行に配置され、前記第2のワーク保持部材の移動をガイドし直線状に延びる第2のガイドレールを有し、前記各ガイドレールを通過する両ワーク保持部材が互いに反対方向に往復動可能となっており、前記交換位置及び加工位置のうちの少なくとも加工位置においては、前記各ワーク保持部材がワークを同じ位置に保持するようにガイドするガイドユニットと、を備えている。
【0020】
この構成によれば、ワークを搬送するワーク支持体が直線状のガイドレールに沿って移動するため、交換位置及び加工位置の間の搬送距離を短くすることができる。また、装置全体の占めるスペースも小さくすることができる。さらに、ワーク支持体を2個設け、これらが互いに異なる方向に往復動するため、一方のワーク支持体を交換位置に配置するとともに、他方のワーク支持体を加工位置に配置することができる。そのため、各ワーク支持体が一方向に移動するたびにワークの加工と交換を同時に行うことができる。したがって、ワークの交換、供給、加工作業を効率的に行うことができる。なお、ワーク支持体が交換位置にあるときには、新たなワークが配置されたり、或いは加工後のワークと未加工のワークとが交換される。また、本発明における加工位置とは、ワークが加工される位置を示すのみならず、ワークの加工前の待機位置ともなり得る。
【0021】
上記装置においては、次のように構成することができる。第1ワーク支持体に、ワークを保持する第1ワーク保持部材を設け、第2ワーク支持体に、ワークを保持する第2ワーク保持部材を設ける。そして、上記ガイドユニットにおいては、ワーク支持体が互いに往復動しながらすれ違うときには、各ワーク保持部材を互いに離間させるように第1の方向に移動させ、交換位置及び加工位置においては、各ワーク保持部材を第1の方向とは反対の第2の方向に移動させる移動機構を備えることができる。
【0022】
この構成によれば、両ワーク支持体がすれ違う際には、各ワーク保持部材は、互いに離間する第1の方向に移動され、交換位置及び加工位置ではそれとは反対の第2の方向に移動される。そのため、両ワーク保持部材は、ガイドレールに沿って移動しているときは互いに離間しているが、加工位置及び交換位置では近接する方向に移動するため、ワークを同じ位置に配置することができる。その結果、両ワーク保持部材に対して加工装置を同じ位置にアクセスさせることができ、同じ位置で加工を行うことができる。
【0023】
上記ワーク供給装置においては、第1ワーク支持体に取り付けられる第1ラックと、第2ワーク支持体に取り付けられ、第1ラックと平行に配置された第2ラックと、第1及び第2ラックの両方に噛合するピニオンと、第1及び第2ラックの一方を長手方向に往復動させる駆動手段と、をさらに設けることができる。この構成によれば、一つのピニオンが2つのラックに噛合しているため、例えば第1ラックを駆動手段で移動させれば、第2ラックを第1のラックとは反対方向に移動させることができる。そのため、一つの駆動手段で2つのワーク支持体を互いに反対の方向へ同時に往復動させることができる。その結果、省スペース化及び低コスト化を図ることができる。
【0024】
上記ワーク供給装置においては、各ワーク支持体が交換位置から加工位置に移動するときにワークに当接するとともに、交換位置及び加工位置においてはワークから離間する位置ずれ防止機構をさらに設けることができる。この構成によれば、ワーク支持体が交換位置から加工位置に移動するときに位置ずれ防止機構がワークに当接するため、移動中のワークの位置ズレを防止することができる。一方、交換位置及び加工位置においては位置ずれ防止機構がワークから離間するため、ワークの交換またはワークの加工が可能となる。
【0025】
ワークが回転可能な部材、例えば歯車等である場合には、上記ワーク供給装置を、次のように構成することができる。すなわち、各ワーク支持体が交換位置にあるときに、各ワーク支持体上で、ワークを所定の回転位置に位置決めする位置決め機構をさらに設けることができる。この構成によれば、交換位置にあるワークの回転位置を位置決めすることができるため、このワークが加工位置に配置されたときには、所定の回転位置で、加工装置による加工を開始することができる。例えば、歯車加工装置においては、加工対象となる歯車と、これを加工する歯車型のカッターとを噛み合わせる必要があるため、加工される歯車を所定の回転位置に配置することができれば、カッターを歯車に対して即座に噛み合わせることができる。