特許第5720984号(P5720984)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5720984防火・防水構造用外装材及び防火・防水外装構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5720984
(24)【登録日】2015年4月3日
(45)【発行日】2015年5月20日
(54)【発明の名称】防火・防水構造用外装材及び防火・防水外装構造
(51)【国際特許分類】
   E04D 5/10 20060101AFI20150430BHJP
   E04D 5/14 20060101ALI20150430BHJP
【FI】
   E04D5/10 Z
   E04D5/14 R
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2010-254726(P2010-254726)
(22)【出願日】2010年11月15日
(62)【分割の表示】特願2006-181003(P2006-181003)の分割
【原出願日】2006年6月30日
(65)【公開番号】特開2011-32864(P2011-32864A)
(43)【公開日】2011年2月17日
【審査請求日】2010年11月15日
【審判番号】不服2014-7871(P2014-7871/J1)
【審判請求日】2014年4月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000165505
【氏名又は名称】元旦ビューティ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082669
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 賢三
(74)【代理人】
【識別番号】100095337
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100095061
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 恭介
(72)【発明者】
【氏名】舩木 元旦
【合議体】
【審判長】 小野 忠悦
【審判官】 住田 秀弘
【審判官】 本郷 徹
(56)【参考文献】
【文献】 特開平9−296573(JP,A)
【文献】 特開平7−139104(JP,A)
【文献】 特開昭62−107148(JP,A)
【文献】 実開昭56−16719(JP,U)
【文献】 実開昭49−36715(JP,U)
【文献】 特開2002−276095(JP,A)
【文献】 特開2001−132177(JP,A)
【文献】 実開昭55−74314(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D3/35
E04D5/04
E04D5/14
E04D11/00
E04F13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属板の表面側に非透水性シート材を一体化してなる外装材であって、一方側の縁部に非透水性シート材と金属板とが非一体化の状態にある非接着部分が形成され、該非接着部分における非透水性シート材を浮き部、金属板を非接着部とし、該非接着部より前記浮き部を長く延在させ、他方側の縁部には金属板が他方側へ延出する延出部が設けられ、
隣接する外装材の金属板の非接着部と延出部とを重合させて固定具を用いて下地に固定可能であり、該固定部分を覆うように非透水性シート材の浮き部を重合させて接着可能であることを特徴とする防火・防水構造用外装材。
【請求項2】
請求項1に記載の外装材を用いた外装構造であって、非透水性シート材と非一体化の状態にある金属板の非接着部と延出部とを重合させて固定具を用いて下地に固定し、隣接する外装材の非透水性シート材同士を重合して接着したことを特徴とする防火・防水外装構造
【請求項3】
金属板の表面側に非透水性シート材を一体化してなる外装材を用いた外装構造であって、対向する両縁部に非透水性シート材と金属板とが非一体化の状態にある非接着部分が形成され、該非接着部分における非透水性シート材を浮き部、金属板を非接着部とし、該非接着部より前記浮き部を長く延在させ、
隣接する外装材の金属板の非接着部に跨るように支持部材を配設し、該支持部材上にて非透水性シート材の浮き部同士を重合させて接着したことを特徴とする防火・防水外装構造
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下地の構成にとらわれることのない防水シート(非透水性シート材)を用いた防水工法を確立できるものであって、各種の防水屋根として利用できる防火・防水構造用外装材及び防火・防水外装構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、防水シートを用いる防水工法は、ほぼ平滑な屋根下地面に防水シートを接着・溶着するものであるが、その多くは、防水性能以外の性能(防火、耐火)を下地や躯体に依存しているため、防水工法を採用できる建築物は主にRC躯体に限定され、どのような建築物にも採用できるものではなかった。
また、防水シートは、下地面に接着や溶着によって施工されるが、接着等は下地の精度や状態に大きく影響されるため、下地に不陸等の凹凸があった場合には、下地とシートの間に空気が残る恐れがあり、破損や接着力の低下を招く恐れがある。また、下地上にチリ等の不純物が存在した場合も同様であり、防水シートを施工するには、施工前の前処理に手間のかかるものである。
【0003】
そこで、特許文献1に示されるような特殊な接着層(接着剤)を用いることで、シート施工前の工程を減らす工法も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−187101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、形成した接着層の乾燥状態等が、施工時の天候等に影響されるため、シートの接着を安定した接着力(同じ条件での接着)で行うには工程管理が難しくなるものである。
そこで、本発明は、下地の構成にとらわれることのない防水シートを用いた防水工法を確立し、さらに、機械固定を行うことで下地の精度に影響されることなく施工でき、また、シートと金属板を工場等であらかじめ一体化させることで接着力を安定させ、施工時の接着工程を最低限の工程で行える外装材及び外装構造を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、金属板の表面側に非透水性シート材を一体化してなる外装材であって、一方側の縁部に非透水性シート材と金属板とが非一体化の状態にある非接着部分が形成され、該非接着部分における非透水性シート材を浮き部、金属板を非接着部とし、他方側の縁部には金属板が他方側へ延出する延出部が設けられ、隣接する外装材の金属板の非接着部と延出部とを重合させて固定具を用いて下地に固定可能であり、該固定部分を覆うように非透水性シート材の浮き部を重合させて接着可能であることを特徴とする防火・防水構造用外装材に関するものである。
【0007】
また、本発明は、前記外装材を用いた外装構造であって、非透水性シート材と非一体化の状態にある金属板の非接着部と延出部とを重合させて固定具を用いて下地に固定し、隣接する外装材の非透水性シート材同士を重合して接着したことを特徴とする防火・防水外装構造をも提案するものである。
【0008】
さらに、本発明は、金属板の表面側に非透水性シート材を一体化してなる外装材を用いた外装構造であって、対向する両縁部に非透水性シート材と金属板とが非一体化の状態にある非接着部分が形成され、該非接着部分における非透水性シート材を浮き部、金属板を非接着部とし、隣接する外装材の金属板の非接着部に跨るように支持部材を配設し、該支持部材上にて非透水性シート材の浮き部同士を重合させて接着したことを特徴とする防火・防水外装構造をも提案するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の外装材は、非透水性シート材の少なくとも一辺を金属板とは非接着の状態としたので、非接着状態の金属板を下地に固定する部分とすればよく、また隣接する外装材同士で重ね継ぎする部分とすればよく、非接着状態の非透水性シート材を、上記金属板の固定部分を覆うようにすればよい。そして、金属板と非透水性シート材が積層した外装構造を構築でき、下地の構成にとらわれることのない防水シートを用いた防水工法を確立できる。また、取付強度及び雨仕舞い性に優れ、しかも外装材の成形が極めて容易であり、各種の防水屋根として好適に利用できるものである。例えばマンションやビル等の陸屋根或いは緩勾配の屋根に施工される防水(床)屋上としても、或いは防水性能に優れた緑化構造の下地としても、或いはその他の各種建築物等の通常屋根としても利用できる。さらに、使用する材料によっては防火・耐火規準の認定をも受けることができる。
【0011】
特に平葺きや陸屋根の施工には好適である。即ち施工が容易であるばかりでなく、従来の吊子等の保持部材を用いて外装構造を施工する場合に比べ、係合部等の形状構成を基本的に必要としないので、外装材の成形が極めて簡易であり、製造コストも低く抑えることができ、部材管理も容易である。
【0012】
さらに、隣接する外装材の非透水性シート材同士を支持部材上で重合して接着した場合、重ね継ぎ部分が支持部材の高さだけ高い位置に設置されることになり、雨水が流れる面より高い位置に重ね継ぎ部分が存在するため、仮に経年の使用の後に重ね継ぎ部分に溶着不良が生じた場合であっても浸水の恐れを回避することができる。また、断面が略ハット状の支持部材を用いることによって瓦棒状の外観形状となるため、浸水の可能性を回避すると共に意匠性の向上も図れる。さらに、この支持部材の上面部は、例えば太陽電池の架台等の外設部材の取付箇所とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】(a)本発明の外装材の一実施例を示す断面図、(b)隣接する外装材との接続方法の一部を示し、非接着部と延出部とを重合する状況を示す断面図、(c)隣接する外装材との接続方法の一部を示し、非接着部と延出部とを重合して固定した状態を示す断面図、(d)隣接する外装材との接続構造を示す断面図である。
図2】(a)本発明の外装材の他の一実施例を示す断面図、(b)隣接する外装材との接続方法の一部を示し、非接着部と非接着部とを併設した状態を示す断面図、(c)隣接する外装材との接続方法の一部を示し、非接着部と共に支持部材を跨るように固定した状態を示す断面図、(d)支持部材を介して隣接する外装材との接続構造を示す断面図である。
図3】(a)本発明の外装材の他の一実施例を示す断面図、(b)略中央部における非接着部分を下地への固定した状態を示す断面図、(c)隣接する外装材との接続構造を示す断面図である。
図4】(a)本発明の外装材の他の一実施例を示す断面図、(b)隣接する外装材との接続方法の一部を示し、非接着部と他方側の縁部とを重合する状況を示す断面図、(c)隣接する外装材との接続方法の一部を示し、非接着部と他方側の縁部とを重合して固定した状態を示す断面図、(d)隣接する外装材との接続構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の外装材に用いる非透水性シート材は、溶着、融着等を含む各種の接着手段にて金属板と一体化できるものであれば特に限定するものではなく、例えば塩ビ系、オレフィン系のプラスチックシート材、防水シート材でもよい。また、塩ビ等の樹脂層に、ポリクロス、フェルト層、ガラス繊維基布等の芯体又は補強体が積層された構成の複合防水シートでもよく、特に耐火(防火)性能に優れた複合防水シートが望ましい。
【0015】
また、本発明の外装材に用いる金属板は、略矩形状であって、表面化粧鋼板、ラミネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チタン合金板、銅板、真鍮板、鉛板等の公知の金属素材等が適宜に用いられ、必要に応じてロール成形、或いはプレス成型、或いは両者の組合せにより成形(成型)したものでもよく、その素材厚は特に限定するものではない。
【0016】
本発明の外装材は、略矩形状の金属板の表面側に非透水性シート材を一体化してなり、非透水性シート材は、少なくとも四辺のうち一辺が金属板とは非接着の状態にある。
例えば非透水性シート材の一辺が金属板の端縁より長く延出するように形成してもよいし、非透水性シート材の一辺が金属板とは接着しない部分、即ち浮いている部分が生ずるように形成してもよく、そのため、金属板と非透水性シート材とは、長さや幅が同じであってもよいし、異なるものであってもよく、特に限定するものではない。
【0017】
また、一体化の状態は、溶着や融着等を含む各種の接着手段が全面的に展開されている状態、即ち全面的に接着している状態でもよいし、例えばドット状、縞状などのように部分的に接着していてもよい。尤も、一体化の状態を維持するためには、特に接着面積の少ない部分的な接着では、剥がれずに強力に接着している必要があるが、特に接着手段について限定するものではない。また、熱接着、熱融着等により接着されていてもよいが、自然界にて発生するような熱量以上で接着又は融着されていることが望ましい。
【0018】
さらに、本発明の外装材は、一枚の金属板に対し、一枚の非透水性シート材を一体化させた構成でもよいし、複数枚の非透水性シート材を一体化させた構成でもよい。一枚の金属板に対して一枚の非透水性シート材を一体化させる場合は、後述する実施例に示すように非接着部分は、少なくとも一辺に、即ち縁部に設けられる。一枚の金属板に対して複数枚の非透水性シート材を一体化させる場合は、後述する実施例に示すように端縁以外にも非接着部分が設けられるケースである(図参照)。
【実施例1】
【0019】
図1図4に示す各実施例では、外装材1A〜1Dは、略矩形状の金属板2の表面側に非透水性シート材3を一体化してなり、非透水性シート材3は、少なくとも四辺のうち一辺が金属板2とは非接着の状態にある。尚、各例における金属板や非透水性シート材は、それぞれ長さ等が異なっていても同じ符号(金属板は2,非透水性シート材は3)を付した。
【0020】
図1(a)の外装材1Aでは、剥がれない一体化された接着部分11に対し、非接着の状態にある(非接着部分12)一辺が図中右側の縁部に形成されており、この非接着部分12における非透水性シート材3を浮き部3X、金属板2を非接着部2Xとして以後説明する。尚、この図示実施例では、その他方側(図中左側)の縁部では金属板2の縁部が他方側へ長く延出する形状(延出部2Y)として以後説明する。
【0021】
この外装材1Aを用いて外装構造を施工するには、まず図1(b)に示すように隣接する外装材1A,1Aの金属板2,2の非接着部2Xと延出部2Yとを重合させる。
続いて、図1(c)に示すようにビス等の固定具4を用いて非接着部2Xと延出部2Yを下地に固定する。
その後、図1(d)に示すように固定具4等の固定部分を覆うように非透水性シート材3の浮き部3Xを重合させて止水剤兼接着剤5にて接着した。
尚、上記下地は図示しないが、木造、鉄骨造、コンクリート造等、釘、ビス、アンカー等の固定具が取付可能な全ての建築躯体を用いることができ、この躯体上に断熱その他の必要に応じて敷設する木毛セメント板等のボード類を含み、その下地上にはアスファルト系等の公知の防水シートが敷設してもよい。
【0022】
このように本発明の外装材1Aは、金属板2と非透水性シート材3が積層した外装構造を構築でき、図中の左方側を水上側、図中の右方側を水下側とすることにより、取付強度及び雨仕舞い性に優れている。しかも外装材1Aの製造は、金属板2と非透水性シート材3とを積層、一体化させた以外は実質的に何等加工を必要としなかったので、極めて製造が容易である。
【0023】
そして、本発明の外装構造は、各種の構造に適用でき、例えばマンションやビル等の陸屋根或いは緩勾配の屋根に施工される防火(床)屋上として、或いは防水性能に優れた緑化構造の下地として、或いはその他の各種建築物等の通常屋根としても利用でき、耐火認定をも受けることができる。
【0024】
図2(a)の外装材1Bでは、剥がれない一体化された接着部分11に対し、非接着部分12,12が図中左右の両縁部に形成されており、この非接着部分12,12における非透水性シート材3を浮き部3X,3X'、金属板2を非接着部2X,2X'とし、隣接する外装材1B,1Bを断面ハット状の支持部材6上に接続する例である。
【0025】
この外装材1Bを用いて外装構造を施工するには、まず図2(b)に示すように隣接する外装材1B、1Bの金属板2,2の非接着部2X,2X'を並設させる。
続いて、この状態で図2(c)に示すように断面ハット状の支持部材6を跨るように配設し、ビス等の固定具61,61にて非接着部2X,2X'を下地に固定する。上記支持部材6は、通称垂木と称される通し材であるが、一定長さのピース材でもよい。この支持部材6は、図示実施例では断面ハット状であるが、重合部分の重ね継ぎ部分が高い位置となる形状であれば、特に限定されるものではなく、例えば三角形状であってもよい。
その後、図2(d)に示すように非透水性シート材3の浮き部3X,3X'にて固定具61,61等の固定部分を覆うと共に支持部材6の上面部62上で重合させ、止水剤兼接着剤5にて接着(重ね継ぎ)した。
【0026】
このように施工された外装構造は、隣接する外装材1B,1Bを支持部材6上で重合して接着したので、重ね継ぎ部分が支持部材6の高さ分だけ高い位置に設置されることになり、雨水が流れる面より高い位置に重ね継ぎ部分が存在するため、仮に経年の使用の後に重ね継ぎ部分に接着不良が生じた場合であっても漏水を生ずることがない。また、断面が略ハット状の支持部材6を用いたので、瓦棒状の外観形状が得られ、浸水の可能性を回避すると共に意匠性の向上も図れる。さらに、この支持部材6の上面部62は、例えば太陽電池の架台等の外設部材の取付箇所とすることも可能である。
【0027】
図3(a)の外装材1Cでは、一枚の金属板2に2枚の非透水性シート材3,3'を一体化してなる構成である。そして、図面では金属板2の右側に一体化する1枚の非透水性シート材3は、前記図1における外装材1Aと略同様であり、剥がれない一体化された接着部分11に対し、非接着部分12が図中右縁部に形成され、この非接着部分12における非透水性シート材3を浮き部3X、金属板2を非接着部2Xとする。また、図面では金属板2の左側に一体化する1枚の非透水性シート材3'は、剥がされない一体化された接着部分11に対し、非接着部分12'が図中略中央部に形成され、この非接着部分12'における非透水シート材3'を浮き部3Z、金属板2を非接着部2Zとする。また、前記図1における外装材1Aと略同様に、その他方側(図中左側)の縁部では金属板2の縁部が他方側へ長く延出する形状(延出部2Y)とした。
【0028】
前述のようにこの外装材1Cは、一枚の金属板2に2枚の非透水性シート材3,3'を一体化してなる構成ではあるけれども、前述のように図中右縁部の構成(非接着部分12)及び図中左縁部の構成(延出部Y)については前記図1における外装材1Aと全く同様であるから、隣接する外装材1C,1Cを接続するには、前記図1と全く同様に施工することができ、前記図1と同様の符号を付して説明を省略する。
また、この外装材1Cでは、略中央部に非接着部分12'を設けているので、図3(b)に示すようにビス等の固定具4'を用いて非接着部2Zを下地に固定した後、固定具4'等の固定部分を覆うように浮き部3Zを重合させて止水剤兼接着剤5にて接着した。
【0029】
このように施工された外装構造は、隣接する外装材1C,1Cの接続部分だけでなく、略中央に形成された非接着部分12'でも下地に固定するので、下地への取付強度が高くなり、板幅が広い場合に有用であり、外装材の波打ちやバタツキを生ずることがない。
【0030】
図4(a)の外装材1Dでは、剥がれない一体化された接着部分11に対し、非接着部分12が図中右縁部に形成され、この非接着部分12における非透水性シート材3を浮き部3X金属板2を非接着部2Xとする構成については前記図1の外装材1Aと全く同様であるが、図中左縁部は金属板2と非透水性シート材3とが揃って裁断されたような構成であって、延出部2Yは形成されていない。
【0031】
この外装材1Dを用いて外装構造を施工するには、まず図4(b)に示すように隣接する外装材1D,1Dの接続に際し、非接着部2Xを下にし、他方の縁部をその上に重合させる。
続いて、図4(c)に示すようにビス等の固定具4を用いて非接着部2Xと他方の縁部を下地に固定する。
その後、図4(d)に示すように固定具4等の固定部分を覆うように非透水性シート材3の浮き部3Xを重合させて止水剤兼接着剤5にて接着した。
【0032】
このように本発明の外装材1Dは、非透水性シート材3の少なくとも一辺が金属板2とは非接着の状態にあれば、その他の構成は特に限定するものではなく、例えば前記図1の外装材1Aのように必ずしも他端側に延出部2Yを用いなくても金属板2と非透水性シート材3が積層した外装構造を構築でき、図中の左方側を水上側、図中の右方側を水下側とすることにより、取付強度及び雨仕舞い性に優れている。
そして、この外装材1Dは、前記外装材1Aの製造よりもより簡易である。
【符号の説明】
【0033】
1A〜1D 外装材
11 接着部分
12,12' 非接着部分
2 金属板
2X,2X 非接着部
2Y 延出部
2Z 非接着部
3,3' 非透水性シート材
3X,3X'3Z 浮き部
4,4' 固着具
5 止水剤兼接着剤
6 支持部材
図1
図2
図3
図4