【実施例1】
【0019】
図1〜
図4に示す各実施例では、外装材1A〜1Dは、略矩形状の金属板2の表面側に非透水性シート材3を一体化してなり、非透水性シート材3は、少なくとも四辺のうち一辺が金属板2とは非接着の状態にある。尚、各例における金属板や非透水性シート材は、それぞれ長さ等が異なっていても同じ符号(金属板は2,非透水性シート材は3)を付した。
【0020】
図1(a)の外装材1Aでは、剥がれない一体化された接着部分11に対し、非接着の状態にある(非接着部分12)一辺が図中右側の縁部に形成されており、この非接着部分12における非透水性シート材3を浮き部3X、金属板2を非接着部2Xとして以後説明する。尚、この図示実施例では、その他方側(図中左側)の縁部では金属板2の縁部が他方側へ長く延出する形状(延出部2Y)として以後説明する。
【0021】
この外装材1Aを用いて外装構造を施工するには、まず
図1(b)に示すように隣接する外装材1A,1Aの金属板2,2の非接着部2Xと延出部2Yとを重合させる。
続いて、
図1(c)に示すようにビス等の固定具4を用いて非接着部2Xと延出部2Yを下地に固定する。
その後、
図1(d)に示すように固定具4等の固定部分を覆うように非透水性シート材3の浮き部3Xを重合させて止水剤兼接着剤5にて接着した。
尚、上記下地は図示しないが、木造、鉄骨造、コンクリート造等、釘、ビス、アンカー等の固定具が取付可能な全ての建築躯体を用いることができ、この躯体上に断熱その他の必要に応じて敷設する木毛セメント板等のボード類を含み、その下地上にはアスファルト系等の公知の防水シートが敷設してもよい。
【0022】
このように本発明の外装材1Aは、金属板2と非透水性シート材3が積層した外装構造を構築でき、図中の左方側を水上側、図中の右方側を水下側とすることにより、取付強度及び雨仕舞い性に優れている。しかも外装材1Aの製造は、金属板2と非透水性シート材3とを積層、一体化させた以外は実質的に何等加工を必要としなかったので、極めて製造が容易である。
【0023】
そして、本発明の外装構造は、各種の構造に適用でき、例えばマンションやビル等の陸屋根或いは緩勾配の屋根に施工される防火(床)屋上として、或いは防水性能に優れた緑化構造の下地として、或いはその他の各種建築物等の通常屋根としても利用でき、耐火認定をも受けることができる。
【0024】
図2(a)の外装材1Bでは、剥がれない一体化された接着部分11に対し、非接着部分12,12が図中左右の両縁部に形成されており、この非接着部分12,12における非透水性シート材3を浮き部3X,3X'、金属板2を非接着部2X,2X'とし、隣接する外装材1B,1Bを断面ハット状の支持部材6上に接続する例である。
【0025】
この外装材1Bを用いて外装構造を施工するには、まず
図2(b)に示すように隣接する外装材1B、1Bの金属板2,2の非接着部2X,2X'を並設させる。
続いて、この状態で
図2(c)に示すように断面ハット状の支持部材6を跨るように配設し、ビス等の固定具61,61にて非接着部2X,2X'を下地に固定する。上記支持部材6は、通称垂木と称される通し材であるが、一定長さのピース材でもよい。この支持部材6は、図示実施例では断面ハット状であるが、重合部分の重ね継ぎ部分が高い位置となる形状であれば、特に限定されるものではなく、例えば三角形状であってもよい。
その後、
図2(d)に示すように非透水性シート材3の浮き部3X,3X'にて固定具61,61等の固定部分を覆うと共に支持部材6の上面部62上で重合させ、止水剤兼接着剤5にて接着(重ね継ぎ)した。
【0026】
このように施工された外装構造は、隣接する外装材1B,1Bを支持部材6上で重合して接着したので、重ね継ぎ部分が支持部材6の高さ分だけ高い位置に設置されることになり、雨水が流れる面より高い位置に重ね継ぎ部分が存在するため、仮に経年の使用の後に重ね継ぎ部分に接着不良が生じた場合であっても漏水を生ずることがない。また、断面が略ハット状の支持部材6を用いたので、瓦棒状の外観形状が得られ、浸水の可能性を回避すると共に意匠性の向上も図れる。さらに、この支持部材6の上面部62は、例えば太陽電池の架台等の外設部材の取付箇所とすることも可能である。
【0027】
図3(a)の外装材1Cでは、一枚の金属板2に2枚の非透水性シート材3,3'を一体化してなる構成である。そして、図面では金属板2の右側に一体化する1枚の非透水性シート材3は、前記
図1における外装材1Aと略同様であり、剥がれない一体化された接着部分11に対し、非接着部分12が図中右縁部に形成され、この非接着部分12における非透水性シート材3を浮き部3X、金属板2を非接着部2Xとする。また、図面では金属板2の左側に一体化する1枚の非透水性シート材3'は、剥がされない一体化された接着部分11に対し、非接着部分12'が図中略中央部に形成され、この非接着部分12'における非透水シート材3'を浮き部3Z、金属板2を非接着部2Zとする。また、前記
図1における外装材1Aと略同様に、その他方側(図中左側)の縁部では金属板2の縁部が他方側へ長く延出する形状(延出部2Y)とした。
【0028】
前述のようにこの外装材1Cは、一枚の金属板2に2枚の非透水性シート材3,3'を一体化してなる構成ではあるけれども、前述のように図中右縁部の構成(非接着部分12)及び図中左縁部の構成(延出部Y)については前記
図1における外装材1Aと全く同様であるから、隣接する外装材1C,1Cを接続するには、前記
図1と全く同様に施工することができ、前記
図1と同様の符号を付して説明を省略する。
また、この外装材1Cでは、略中央部に非接着部分12'を設けているので、
図3(b)に示すようにビス等の固定具4'を用いて非接着部2Zを下地に固定した後、固定具4'等の固定部分を覆うように浮き部3Zを重合させて止水剤兼接着剤5にて接着した。
【0029】
このように施工された外装構造は、隣接する外装材1C,1Cの接続部分だけでなく、略中央に形成された非接着部分12'でも下地に固定するので、下地への取付強度が高くなり、板幅が広い場合に有用であり、外装材の波打ちやバタツキを生ずることがない。
【0030】
図4(a)の外装材1Dでは、剥がれない一体化された接着部分11に対し、非接着部分12が図中右縁部に形成され、この非接着部分12における非透水性シート材3を浮き部3X金属板2を非接着部2Xとする構成については前記
図1の外装材1Aと全く同様であるが、図中左縁部は金属板2と非透水性シート材3とが揃って裁断されたような構成であって、延出部2Yは形成されていない。
【0031】
この外装材1Dを用いて外装構造を施工するには、まず
図4(b)に示すように隣接する外装材1D,1Dの接続に際し、非接着部2Xを下にし、他方の縁部をその上に重合させる。
続いて、
図4(c)に示すようにビス等の固定具4を用いて非接着部2Xと他方の縁部を下地に固定する。
その後、
図4(d)に示すように固定具4等の固定部分を覆うように非透水性シート材3の浮き部3Xを重合させて止水剤兼接着剤5にて接着した。
【0032】
このように本発明の外装材1Dは、非透水性シート材3の少なくとも一辺が金属板2とは非接着の状態にあれば、その他の構成は特に限定するものではなく、例えば前記
図1の外装材1Aのように必ずしも他端側に延出部2Yを用いなくても金属板2と非透水性シート材3が積層した外装構造を構築でき、図中の左方側を水上側、図中の右方側を水下側とすることにより、取付強度及び雨仕舞い性に優れている。
そして、この外装材1Dは、前記外装材1Aの製造よりもより簡易である。