(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5721023
(24)【登録日】2015年4月3日
(45)【発行日】2015年5月20日
(54)【発明の名称】タブレットホルダー
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20150430BHJP
【FI】
G06F1/00 313B
【請求項の数】1
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2014-150215(P2014-150215)
(22)【出願日】2014年7月6日
【審査請求日】2014年12月24日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000235244
【氏名又は名称】飯塚 孝司
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 孝司
【審査官】
野村 和史
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2005/055780(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0235001(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0277520(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0048809(US,A1)
【文献】
米国特許第7611112(US,B2)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0256478(US,A1)
【文献】
特開2014−91341(JP,A)
【文献】
特開平11−32108(JP,A)
【文献】
実開昭55−86385(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
H05K 5/02
H04M 1/04
B60R 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タブレットホルダーの載置台に十字形のガイド溝が形成され、ガイド溝をスライドする開閉式フックの開き角度が鋭角に設定、保持される構造を有し、フックが閉じた厚さがガイド溝の溝の深さと同じである事を特徴とするタブレットホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タブレット端末を搭載するタブレットホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
タブレット端末は、画面がタッチパネルで構成され、タッチパネルを指で接触して操作することを特徴としており、タブレット端末を手で支える代用としてのホルダーが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許公開 2013−042254 携帯端末機器用スタンド
【特許文献2】特許第5408561号 タブレットホルダー
【0004】
【非特許文献1】リザウンド: 読書スタンド カタログ
【非特許文献2】サンワサプライ: タブレットPCアームスタンド カタログ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在使用されているタブレット端末を搭載するホルダーは、タブレットの上下またはタブレットの対角をフック挟んで固定する方法などが採用されている。たとえば上下だけを押えるシンプルな方法に於いても、下のフックにタブレットの下端を乗せてから上部のフックで挟むまでの間は、手でタブレットを押えながらもう一方の手で上のフックを降ろし、手を裏面に回してフックをロックするのが一般的である。
本発明は、仰向けに寝た状態でも、タブレットを手で押えることなく、かつ安全にタブレットの着脱が出来るタブレットホルダーを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のタブレットホルダーは、タブレットの上下左右の四方をフックで押える方式によるものであり、三方、たとえば下部のフックとタブレットの横幅に合わせた左右のフックをあらかじめ固定しておき、上方からタブレットを差し込めるようにしたものである。
【0007】
上方からタブレットを着脱する方法として、タブレットホルダーの載置台に十字形のガイド溝を形成し、ガイド溝をスライドする開閉式フックのフックが閉じた状態の厚さを、ガイド溝の溝の深さと同一にする手段を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
上記の手段により、フックが閉じた状態では、タブレットホルダーの載置台と開閉式フックの上面は同一の高さの平面を成し、タブレットは障害なく上方から着脱することが可能である。
あらかじめ三方のフックを固定した中にタブレットを差し込む操作は片手でも出来、差込んだ後に手を離してもタブレットが落下する恐れはなく、上方のフックも片手で固定出来るので、片手が不自由な人でも、寝ながらタブレットを使用することを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】タブレットを搭載したタブレットホルダーの平面図
【
図3】タブレットを外したタブレットホルダーの平面図
【実施例】
【0010】
以下、本発明によるタブレットホルダーを実施例により説明する。
【産業上の利用可能性】
【0011】
本発明は、ベッドや布団で寝ながらタブレット端末を使用できるタブレットホルダーに関するものである。タブレット端末は片手で押え、もう片方の手でタッチ画面を操作して使用するもので、寝ながら使用する時には、手で支えなくてもタブレットの装着、取外しが出来るスタンド式のタブレットホルダーが望まれている。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[
図1]は、タブレット1を搭載したタブレットホルダー2の平面図、[
図2]は、そのA−A断面図である。
[
図2]のA−A断面図は、タブレット1の左右を、開閉式フック3のフック4により押えている状態を示している。
載置台の裏面には、スタンド等に接続するためのジョイント20が設置されている。
[
図3]は、タブレットを外したタブレットホルダーの平面図で、タブレットホルダー2が、十字形のガイド溝5を有する載置台6とガイド溝をスライドする開閉式フック3により構成されている図を示している。
【0013】
[
図3]の載置台の上部のガイド溝には、フックが閉じた開閉式フックが配置されており、その構成を[
図4]のB−B分解断面図により示している。
[
図4]には、載置台6にガイド溝5が形成され、ガイド溝の中央には、長溝7が形成されている状態を示している。
開閉式フック3の裏面には取付ネジ8がインサート成型され、長溝7を貫通して、ナット9によりガイド溝5に締め付けて固定またはスライド出来る構成に成っている。
【0014】
[
図4]の開閉式フック3は、フックが閉じている状態を図示しており、フックを閉じた開閉式フックの厚さは、ガイド溝5の溝の深さと同一に設定されており、それゆえ、フックが閉じた状態では、開閉式フックの上面と、載置台6の上面は同じ高さの平面を形成する。
【0015】
[
図3]に図示された上下左右に設置された開閉式フックの内、上部の開閉式フック3のフック4は閉じており、開閉式フックの上面は、載置台の上面と同じ高さの平面を構成している。
従って、上部の開閉式フックは障害にならずに、タブレットを上方より差し込む事が可能である。
タブレットを挿入した後に、上部の開閉式フックのフックを上方に開き、フックをタブレットの上部に突き当て固定することにより、タブレットの四方が載置台に固定される。
【0016】
本発明の説明を容易にするために、タブレットの四方を、全て開閉式フックで押える例を図示しているが、タブレットを着脱する上部以外の三方のフックは、[
図12]で示すようなフックが開閉しないフック10を使用しても良い。
【0017】
以下は開閉式フックの構造の説明である。
[
図5]は、フックを閉じた開閉式フックの平面図、[
図6]は、そのC−C断面図である。
開閉式フックは、フックベース11と、フック4により構成されており、双方はピン16によって軸支され、フックが閉じた状態では、フックベースとフックの上面が同じ高さの平面を形成している様子を表している。
【0018】
[
図7]は、フックベースの平面図、[
図8]は、そのD−D断面図である。
フックベース11には、フックに接触してフックの回転に摩擦与えるための摩擦板12とフックの開き角度を制限するストッパー13が形成されている。
フックベース11の左右には、軸穴A14を有する軸受部15が形成されている。
【0019】
[
図9]は、フックの平面図、[
図10]はフックの正面図である。
フックには、フックベースの軸穴A14にピン16で軸支するための軸穴B17が形成されている。
フックの端部には、当り面18および接触面19が形成されている。
【0020】
[
図11]は、フックが開いた開閉式フックの断面図である。
フック4は、ピン16によってフックベースに軸支され、ピンを軸として開閉する様子を表している。
フックの開く角度は、フックの当り面18がフックベース11のストッパー13に突き当る事によって制限され、その角度は鋭角に設定されている。
フックの角度を鋭角にする事によって、フックをタブレット側面に突き当てた時に、タブレットを下方に押し付ける力が働き、かつ、タブレットがフックから外れない効果を有するものである。
摩擦板12は、フック4の接触部19に接触して適度の摩擦を与え、開いたフックが閉じてしまわないように作用する効果を有するものである。
【符号の説明】
【0021】
1 タブレット
2 タブレットホルダー
3 開閉式フック
4 フック
5 ガイド溝
6 載置台
7 長溝
8 取付ネジ
9 ナット
10 フックが開閉しないフック
11 フックベース
12 摩擦板
13 ストッパー
14 軸穴A
15 軸受部
16 ピン
17 軸穴B
18 当り面
19 接触部
20 ジョイント
【要約】 (修正有)
【課題】ベッドや布団で寝ながら使用する時に、手で支えなくてもタブレットの装着、取外しが出来るタブレットホルダーを提供する。
【解決手段】タブレットホルダー2において、タブレット1を押さえるフック4を開閉式にし、フックが閉じたときに、タブレットの載置台6と平面をなす。
【選択図】
図1