【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ・双葉企画株式会社は、平成26年2月21日販売代理店八木兵株式会社、平成26年2月21日に販売代理店マルホン株式会社、平成26年2月26日に販売代理店北沢株式会社、平成26年2月28日に販売代理店株式会社アタスに対してそれぞれ本発明のクッション材の試供品を配布した。 ・双葉企画株式会社は、平成26年3月31日に販売代理店株式会社プロルート丸光に対し、本発明のクッション材の試供品及びパンフレットを配布した。
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、前記三次元立体編物は前記のように表裏編地の地編糸とこれらを連結する連結糸とで連結層を形成しているため、前記三次元立体編物を適宜大きさに裁断する場合は、前記三次元立体編物の周縁は前記表裏編地および連結糸が外方に向かつて飛び出し毛羽立った状態になる。したがつて、前記三次元立体編物を寝具及び座布団に内装する場合は、前記三次元立体編物の表裏編地および連結糸が外方に向かって飛び出さないように前記三次元立体編物の周縁を処理する必要が生じる。他方、前記三次元立体編物は単層である場合には、所望厚みで所望の柔軟性を持つように調整して形成するのが困難である。
【0012】
本発明者は、前記の課題を解決するため、特許文献4に示したクッション材を開発したが、開放辺端縁を接合し閉じる製造工程において、開放辺端縁をクッション材内部に折り返し、表2層裏2層の合計4層のシート材を接合する煩わしさがあった。
また、クッション材の開放辺を接合し閉じた後には厚さ調整材を挿脱することができなかった。
【0013】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所望の厚みで所望の柔軟性を持つように加工し易い三次元立体編物のクッション材であって、クッション材の周縁における前記表裏編地および連結糸の毛羽立ちを防止できると共に、前記厚み調整を容易かつ事後的に行うことができ、さらにその製造を容易かつ安価に行うことができるクッション材を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、前記クッション材にカバーを装着したままであっても、厚さ調整材を挿入することができるクッション材を提供することにある。
【0015】
さらなる目的は、用途、個人の体格差または好みによって、前記クッション材の形状の調整が容易に行える厚み材を備えたクッション材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
請求項1に係るクッション材は、網目構造に編成された表裏編地の合成樹脂製の地編糸と、これらを連結する合成樹脂製の連結糸と、から構成される三次元立体編物からなる袋状のクッション材であって、1枚または2枚以上の前記三次元立体編物からなるシート材の周縁を重合し、接合し、一部を開放辺とした袋状に形成し、前記開放辺から全体を引き出し裏返し、前記開放辺をクッション材内部に折り返し、折り返した前記シート材の同一面上のクッション材外部と内部の境界部分を開口部として形成してなることを特徴とする。
開放辺は、開口部と略同方向を向く縫合されない周縁の一部をいう。
また、開放辺は、クッション材完成時には、クッション材内部で閉じられることなく維持される。
【0017】
請求項2に係るクッション材は、請求項1に記載のクッション材において、網目構造に編成された表裏編地の合成樹脂製の地編糸と、これらを連結する合成樹脂製の連結糸と、から構成される三次元立体編物から形成される袋状のクッション材であって、前記三次元立体編物から形成される長方形状のシート材を二つ折りにし、二辺を接合し、一辺を開放辺とし、前記開放辺から全体を引き出し裏返し、前記開放辺をクッション材内部に折り返し、折り返した前記シート材の同一面上のクッション材外部と内部の境界部分を開口部として形成してなることを特徴とする。
【0018】
請求項3に係るクッション材は、請求項1または請求項2に記載のクッション材において、前記シート材は、接合した状態で、クッション材外形の一方向の略倍の寸法からなることを特徴とする。
【0019】
請求項4に係るクッション材は、請求項1から請求項
3のいずれか一項に記載するクッション材において、
接合された前記シート材周縁上の前記開口部となる箇所において、
前記開口部と直交するクッション材中心線方向へ向かって所定の長さ接合することを特徴とする。
【0020】
請求項
5に係るクッション材は、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載するクッション材において、前記開口部となる箇所から開放辺までの間、前記シート材を裁断し開放辺方向の長さが開口部方向におけるクッション材の長さよりも短く設定されることを特徴とする。
【0021】
請求項
6に係るクッション材は、請求項1乃至
5の何れか一に記載のクッション材において、前記袋状のクッション材内部には、別体の少なくとも一以上の立体状シート材を厚み材として内部に挿入されてなることを特徴とする。
【0022】
請求項
7に係るクッション材は、請求項
6に記載するクッション材において、前記厚み材が、クッション材の部位によって異なる形状であることを特徴とする。
【0023】
請求項
8に係るクッション材は、請求項
6または請求項7に記載するクッション材において、前記厚み材が、前記立体状シート材を巻いて円柱形状に形成したものであることを特徴とする。
【0024】
請求項
9に係るクッション材は、請求項
8に記載するクッション材において、前記厚み材が、前記立体状シート材の対面する辺を中心線方向に両側から巻かれ2個の円柱形状に形成されることを特徴とする。
【0025】
請求項
10に係るクッション材は、請求項
6から請求項
9までのいずれか一項に記載するクッション材において、クッション材内部に前記開口部と開口部分が符合する区画を設けることにより前記クッション材内部を分割することを特徴とする。
【0026】
請求項
11に係るクッション材は、請求項
6から請求項
10までのいずれか一項に記載するクッション材において、クッション材の略中央部分に窪みを設けることを特徴とする。
【0027】
請求項
12に係るクッション材の製造方法は、網目構造に編成された表裏編地の合成樹脂製の地編糸と、これらを連結する合成樹脂製の連結糸と、から構成される三次元立体編物からなる袋状のクッション材の製造方法であって、1枚または2枚以上の前記三次元立体編物からなるシート材の周縁を重合し、接合し袋状に形成する工程と、一部を開放辺とし前記開放辺から全体を引き出し裏返す工程と、前記開放辺をクッション材内部に折り返し、折り返した前記シート材の同一面上のクッション材外部と内部の境界部分を開口部として形成する工程と、を備えることを特徴とする。
【0028】
請求項
13に係るクッション材の製造方法は、請求項
12に記載のクッション材の製造方法において、網目構造に編成された表裏編地の合成樹脂製の地編糸と、これらを連結する合成樹脂製の連結糸と、から構成される三次元立体編物から形成される袋状のクッション材の製造方法であって、前記三次元立体編物からなる長方形状のシート材を二つ折りにし、二辺を接合する工程と、一辺を開放辺とし前記開放辺から全体を引き出し裏返す工程と、前記開放辺をクッション材内部に折り返し、折り返した前記シート材の同一面上のクッション材外部と内部の境界部分を開口部として形成する工程と、を備えることを特徴とする。
【0029】
請求項
14に係るクッション材の製造方法は、請求項
12または請求項
13に記載のクッション材の製造方法において、前記シート材は、接合した状態で、クッション材外形の一方向の略倍の寸法からなることを特徴とする。
【0030】
請求項
15に係るクッション材の製造方法は、請求項
12乃至
14の何れか一に記載のクッション材の製造方法において、前記シート材の前記開放辺をクッション材内部に折り返す工程の後に、形成された開口部から前記立体状シート材にて形成される厚み材を挿入する工程を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
請求項1に記載のクッション材によれば、接合辺がクッション材内部に臨むように形成され、開放辺はクッション材内部に折り返しているので、前記シート材の周縁が全て前記クッション材の外部に臨むことはなく、前記周縁における前記表裏編地および連結糸の外部への毛羽立ちを防止できる効果を奏する。
したがって、外部への毛羽立ちを防止するための当て布等を必要としない効果を奏する。
また、前記シート材の周縁の表裏編地および前記連結糸は人肌に当接すると軽い痛みを感じる程度の強度があるが、本発明によるクッション材によれば、前記シート材の周縁の表裏編地および前記連結糸はクッション材内部に臨むように形成されているため、人肌に触れず、痛みを感じることがなく心地よい感触を確保することができる効果を奏する。
【0032】
請求項1に記載のクッション材によれば、1枚または2枚以上の前記三次元立体編物からなるシート材の周縁を重合し、接合し、一部を開放辺とした袋状に形成し、前記開放辺をクッション材内部に折り返し、前記シート材の同一面上の外部と内部の境界部分を開口部の縁として形成してなることより、容易に開放辺の外部への毛羽立ち防止処理ができる。
また、クッション材内部への折り返し部分を接合しない構造とすることにより、前記開口部から厚み調整材を挿入する、または、クッション材の形状、寸法、弾力性もしくは硬さを変更するために他の挿入材を挿入することが可能となる効果を奏する。
クッション材にクッションカバーを被せて使用する場合には、クッションカバーの挿入口と前記開口部とを符合することにより、前記開口部から厚み調整材を挿入する、または、クッション材の形状を変更するために他の挿入材を挿入することが可能となる効果を奏する。
【0033】
請求項2に記載のクッション材によれば、二辺の接合辺がクッション材内部に臨むように形成され、開放辺はクッション材内部に折り返しているので、前記シート材の周縁が全て前記クッション材の外部に臨むことはなく、前記周縁における前記表裏編地および連結糸の外部への毛羽立ちを防止できる効果を奏する。
したがって、外部への毛羽立ちを防止するための当て布等を必要としない効果を奏する。
また、前記シート材の周縁の表裏編地および前記連結糸は人肌に当接すると軽い痛みを感じる程度の強度があるが、本発明によるクッション材によれば、前記シート材の周縁の表裏編地および前記連結糸はクッション材内部に臨むように形成されているため、人肌に触れず、痛みを感じることがなく心地よい感触を確保することができる効果を奏する。
【0034】
請求項2に記載のクッション材によれば、前記開放辺をクッション材内部に折り返し、前記シート材の同一面上の外部と内部の境界部分を開口部の縁として形成してなることより、容易に開放辺の外部への毛羽立ち防止処理ができる。
加えて、クッションカバーの挿入口と前記開口部とを符合することにより、開口部から厚み調整材を挿入する、または、クッション材の形状、寸法、弾力性もしくは硬さを変更するために他の挿入材を挿入することが可能となる効果を奏する。
【0035】
請求項3に記載のクッション材によれば、請求項1または請求項2に記載のクッション材において、前記シート材は、接合した状態で、クッション材外形の一方向の略倍の寸法からなるので、クッション材内部に折り返す折り返し部分の長さがクッション材の長さと略同等となるので、前記シート材の周縁が前記折り返し部分によって覆われて、前記シート材の周縁が全て前記クッション材の外部に臨むことはなく、前記周縁における前記表裏編地および連結糸の外部への毛羽立ちを防止できることとなる。
【0036】
さらに、請求項3に記載のクッション材によれば、表裏の網目状の編地とこれらを連結する連結糸とで構成されているので、構造上表面に多少の凹凸がある。したがって、袋状のクッション材内部に折り返し部分と折り返していない部分の2層のシート材間には一定の抵抗が生じ、布地のように開口部方向に容易に戻りにくい。かかる構造を利用することにより、折り返し部分を折り返していない部分に接合しなくてもクッション材の形状を保持することができる。
【0037】
また、クッション材全体が前記三次元立体編物のシート材4層の均一な構造を得ることができる効果を奏する。
【0038】
請求項
4に記載のクッション材によれば、請求項1から請求項
3までのいずれか一項に記載するクッション材において、
接合された前記シート材周縁上の前記開口部となる箇所において、
前記開口部と直交するクッション材中心線方向へ向かって所定の長さ接合するので、前記開放辺をクッション材内部に折り返し、折り返した前記シート材の同一面上のクッション材外部と内部の境界部分を開口部として形成する際に、所定の長さ接合した位置まで折り返すことで、折り返し作業を容易に行うことができる効果を奏する。
また、クッション材の製造において、クッション材の形状が決まり易く、長期使用後であってもクッション材の形状の維持が可能である効果を奏する。
【0039】
請求項
5に記載のクッション材によれば、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載するクッション材において、前記開口部となる箇所から開放辺までの間、前記シート材を裁断し開放辺方向の長さが開口部方向におけるクッション材の長さよりも短く設定されるので、前記開放辺をクッション材内部に折り返し、折り返した前記シート材の同一面上のクッション材外部と内部の境界部分を開口部として形成する際に、折り返し部分がクッション材外側の層と同じ寸法を有することで生じるクッション材内部でのたわみを防止し、クッション材の形状を安定させることができる効果を奏する。
【0040】
請求項
6に記載のクッション材によれば、請求項1乃至
5の何れか一に記載のクッション材において、前記袋状のクッション材内部には、別体の立体状シート材を厚み材として内部に挿入されているので、前記クッション材の高さ(幅)調整が容易に行うことができ、また、高さの相違する商品構成を容易に提供することができる。
クッション材と同じ三次元立体編物を採用することにより、クッション材全体で同等の弾力性を保持しつつ高さ(幅)調整をすることもできる。
【0041】
また、用途、個人差または個人の好みによって、自在に前記開口部から厚み材を挿脱させることができる効果を奏する。
【0042】
請求項
7に記載のクッション材によれば、請求項
6に記載するクッション材において、前記厚み材が、クッション材の部位によって異なる形状であるので、当接させる身体の部位の形状または使用者の好みに応じて、形状、大きさまたは厚みの異なる厚み材を選択し挿入することで、使用者が所望する形状のクッション材を得ることができる効果を奏する。
【0043】
請求項
8に記載のクッション材によれば、請求項
6または請求項7に記載するクッション材において、前記厚み材が、前記立体状シート材を巻いて円柱形状に形成したものであるので、巻きの強さによってクッション材の厚みまたは硬さの調整を容易に行うことができる。
したがって、当接させる身体の部位の形状または使用者の好みに応じて、使用者が所望するクッション材を得ることができる効果を奏する。
【0044】
請求項
9に記載のクッション材によれば、請求項
8に記載するクッション材において、前記厚み材が、前記立体状シート材の対面する辺を中心線方向に両側から巻かれ2個の円柱形状に形成されるので、巻き数の増減の調整が可能であり、クッション材の部位によって、厚みまたは形状の調整を自在に行うことができる。
したがって、平らな厚み材と比較すると、当接する身体部位に均等な圧力を加えることができる。また、当接させる身体の部位の形状または使用者の好みに応じて、使用者が所望する厚みまたは形状のクッション材を得ることができる効果を奏する。
さらに、クッション材は開口部を有しているため、購入後であっても厚みの調整を自在に行うことができる。
【0045】
請求項
10に記載のクッション材によれば、請求項
6から請求項
9までのいずれか一項に記載するクッション材において、接合された前記シート材を前記開口部に直交する線に沿って架け渡し、クッション材内部に前記開口部と開口部分が符合する区画を設けることにより前記クッション材内部を分割することができるので、厚み材を区画ごとに挿入しクッション材内部で安定して配置できる。
したがって、長期の使用によりクッション材の型崩れが発生しない効果を奏する。
【0046】
請求項
11に記載のクッション材によれば、請求項
6から請求項
10までのいずれか一項に記載するクッション材において、クッション材の略中央部分に窪みを設けるので、枕として使用した場合に頭部の形状によりフィットできる。
すなわち、上向きに寝ている際には、頭部の膨らんだ丸みに該窪みがフィットし、寝返りにより横向きになった際には、肩により持ち上がった頭部の高さに該窪み周囲の高い部分がフィットすることができるのである。
したがって、上向きと横向きによる頭部の高さの変化に適応できる効果を奏する。
【0047】
請求項
12に記載のクッション材の製造方法によれば、網目構造に編成された表裏編地の合成樹脂製の地編糸と、これらを連結する合成樹脂製の連結糸と、から構成される三次元立体編物からなる袋状のクッション材の製造方法であって、1枚または2枚以上の前記三次元立体編物からなるシート材の周縁を重合し、接合し袋状に形成する工程と、一部を開放辺とし前記開放辺から全体を引き出し裏返す工程と、前記開放辺をクッション材内部に折り返し、折り返した前記シート材の同一面上のクッション材外部と内部の境界部分を開口部として形成する工程と、を備えるので、前記クッション材の製造を容易かつ安価に行うことができる。
【0048】
すなわち、全周縁を接合するクッション材の製造方法と異なり、開放辺をクッション材内部に折り返し、表2層裏2層の合計4層のシート材を接合するための工程を有しないため、特許文献4に記載の先行技術と比較して、一部接合作業を省略できる。
また、各々の接合辺が前記クッション材内部に臨むように形成され、開放辺はクッション材内部に折り返しているので、前記三次元立体編物の表裏編地および連結糸が外部に向かって飛び出さないようにするためのシート材の周縁処理を行うことなく、前記周縁における前記表裏編地および連結糸の外部への毛羽立ちを防止できる。
【0049】
請求項
13に記載のクッション材の製造方法によれば、請求項
12に記載のクッション材において、網目構造に編成された表裏編地の合成樹脂製の地編糸と、これらを連結する合成樹脂製の連結糸と、から構成される三次元立体編物から形成される袋状のクッション材の製造方法であって、前記三次元立体編物からなる長方形状のシート材を二つ折りにし、二辺を接合する工程と、一辺を開放辺とし前記開放辺から全体を引き出し裏返す工程と、前記開放辺をクッション材内部に折り返し、折り返した前記シート材の同一面上のクッション材外部と内部の境界部分を開口部として形成する工程と、を備えるので、前記クッション材の製造を容易かつ安価に行うことができる。
【0050】
すなわち、全周縁を接合するクッション材の製造方法と異なり、開放辺をクッション材内部に折り返し、表2層裏2層の合計4層のシート材を接合するための工程を有しないため、特許文献4に記載の先行技術と比較して、一部接合作業を省略できる。
また、各々の接合辺がクッション材内部に臨むように形成され、開放辺はクッション材内部に折り返しているので、前記三次元立体編物の表裏編地および連結糸が外部に向かって飛び出さないようにするためのシート材の周縁処理を行うことなく、前記周縁における前記表裏編地および連結糸の外部への毛羽立ちを防止できる。
【0051】
請求項
14に記載のクッション材の製造方法によれば、請求項
12または請求項
13に記載のクッション材の製造方法において、前記シート材は、接合した状態で、クッション材外形の一方向の略倍の寸法からなり、クッション材内部に折り返す折り返し部分の長さがクッション材の長さと略同等となるので、前記シート材の周縁が前記折り返し部分によって覆われて、前記シート材の周縁が全て人の手が当接する部分に臨むことはない。前記厚み材の挿脱時においても前記周縁における前記表裏編地および連結糸の毛羽立ちに接触することがない効果を奏する。
【0052】
さらに、請求項
14に記載のクッション材の製造方法によれば、表裏の網目状の編地とこれらを連結する連結糸とで構成されているので、構造上表面に多少の凹凸がある。したがって、袋状のクッション材内部に折り返し部分と折り返していない部分の2層のシート材間には一定の抵抗が生じ、布地のように開口部方向に容易に戻りにくい。かかる構造を利用することにより、折り返し部分を折り返していない部分に接合しなくてもクッション材の形状を保持することができる。
【0053】
また、クッション材全体が前記三次元立体編物のシート材4層の均一な構造を得ることができる効果を奏する。
【0054】
請求項
15に記載のクッション材の製造方法によれば、請求項
12乃至
14の何れか一に記載のクッション材の製造方法において、前記シート材の前記開放辺をクッション材内部に折り返す工程の後に、形成された開口部から前記立体状シート材にて形成される厚み材を挿入する工程を備えるので、前記クッション材の高さ(幅)調整が容易に行うことができ、また、高さの相違する商品構成を容易に提供することができる。
【0055】
また、用途、個人差または個人の好みによって、自在に前記開口部から厚み材を挿脱できるクッション材を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0057】
以下、本発明に係るクッション材を実施するための最良の形態について、図面に従って説明する。
【0058】
図1は本発明に係るクッション材10の斜視図であり、
図2は本発明に係るクッション材10を枕カバー20に内装して枕に適用した斜視図であり、
図3は本発明にかかるクッション材を構成する三次元立体編物30の斜視図である
【0059】
図中、10は本発明に係るクッション材であり、前記クッション材10は、
図3に示す長方形状に裁断された三次元立体編物30のシート材45を、開口部16を有する袋状に形成したものである。
【0060】
前記クッション材10は、前記長方形状に裁断された三次元立体編物30のシート材45をクッション材10外形の一方向(図では、長手方向)における中心にて二つ折りにして前記二つ折り部を二つ折り辺12とし、二辺を縫合して縫合辺14として、残余一辺を開放辺OP(
図8参照)として、前記開放辺OPから全体を引き出し裏返したうえで、前記開放辺OPをクッション材10内部に折り返して、前記シート材45の同一面上の外部と内部の境界部分を開口部16の縁として前記開口部16を有する袋状に形成されており、前記開口部16から、前記クッション材10の内部に厚みを調整するための厚み材50を挿入して形成されている。なお、厚み調整が不要であれば前記厚み材50を挿入しなくとも良い
厚み材50は、適度な反発性を有する別体の少なくとも一以上の立体状シート材57が使用される。
例えば、前記三次元立体編物30、低反発素材または他の合成素材等から形成される立体状シート材57が挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0061】
前記二辺の縫合辺14, 14は縫合辺14, 14の周縁をクッション材10の内部に臨ませるように形成されており、残余一辺は、クッション材10内部に折り返して、前記シート材45の同一面上の外部と内部の境界部分を開口部16の縁として、形成している。また、前記二つ折り辺12は周縁がない。従って、前記三次元立体編物30のシート材45の周縁は、いずれの辺においても、前記クッション材10の内部に臨むように形成されており、前記周縁が外部に臨むことはないように形成されているのである。
【0062】
そして、前記クッション材10の大きさ及び形状は、枕に適用されるように決定したものであり、
図2に示すように挿入口CHを有する枕カバー20に内装して使用されるのである。このとき、前記挿入口CHと前記開口部16とを符合するようにすると、前記枕カバー20から前記クッション材10を取り出さなくとも、前記枕カバー20を取り付けたままで、前記挿入口CHから前記厚み材50を挿入することができる。
【0063】
図4は、本発明にかかるクッション材を構成する三次元立体編物30の部分拡大斜視図であり、
図5(a)は本発明にかかるクッション材を構成する三次元立体編物30の拡大側面図であり、(b)は指で押圧し状態を示す三次元立体編物30の拡大側面図である。
【0064】
図4及び
図5に示すように、前記三次元立体編物30は、ダブルラッセル編機により、縦長の六角形の網目構造に編成された合成樹脂製の表編地32及び裏編地34と、これら連結する合成樹脂製の連結糸36とから構成されており、立体的に編んだ構造により、
図5に示すように、クッション性及び通気性に優れたものとなる。
【0065】
図6は他の三次元立体編物40の部分拡大斜視図である。前記三次元立体編物30は、表編地32及び裏編地34の網目構造を縦長六角形状として形成したが、これに限るものではなく、八角形や十二角形等の多角形状にて形成しても良く、また、四角形状に形成しても良い。
【0066】
図7はクッション材10の製造工程(第1工程)を示す斜視図であり、
図8はクッション材10の製造工程(第2工程)を示す斜視図であり、
図9はクッション材10の製造工程(第3工程)を示す斜視図であり、
図10はクッション材10の製造工程(第4工程)を示す斜視図であり、
図11はクッション材10の製造工程(第5工程)を示す斜視図であり、
図12はクッション材10の製造工程(第6工程)を示す斜視図である。
【0067】
以上のように形成されたクッション材10を製造する方法としては、例えば、次の方法により行えば、容易に製造することができる。
【0068】
先ず、
図7に示すように、第1工程として、予め、適用する商品に対応して適宜大きさ及び縦横比率にて裁断された長方形状の三次元立体編物30のシート材45を、クッション材10外形の一方向(図では、長手方向)における中央部にて二つ折りにする。本実施例における枕用クッション材10においては、前記クッション材10の長手方向の約4倍の長辺長さと、前記クッション材10の短手方向と略同寸の短辺長さの長方形状の三次元立体編物30のシート材45を、長手方向における中央部にて二つ折りにする。
【0069】
次に、
図8に示すように、第2工程として、前記二つ折りにした、二つ折り辺12を除く三辺のうち、上下に重合させた対向する二辺を、各々ミシン等で縫合糸18により、縫合して縫合辺14とする。そして、残余に一辺は、縫合せずに開放した状態にし、前記開放辺OPとする。
縫合辺14は上下に重合された際の隣り合う二辺であってもよい。
【0070】
次に、
図9に示すように、第3工程として、前記縫合辺14の周縁がクッション材10の内部になるように、前記開放辺OPからクッション材10の内側全体を引き出し裏返す。
【0071】
次に、
図10に示すように、第4工程として、前記開放辺OPをクッション材10の内部に向けて折り返してゆく。このとき、
図11に示すように、第5工程として、前記開放辺OPをクッション材10の内部に向けて開口部16から最深部近傍に突き当たるまで折り返し、前記シート材45の同一面上の外部と内部の境界部分を開口部16の縁として前記開口部16を有する袋状に形成された状態にする。
【0072】
そして、
図12に示すように、第6工程として、前記開口部16から、適用する商品に対応して、必要であれば、厚み材50を挿入するのである。
【0073】
前記クッション材10は、次のような方法によっても、容易に製造することができる。
【0074】
先ず、第1工程として、予め、適用する商品に対応して適宜大きさ及び縦横比率にて裁断された2枚以上の長方形状の三次元立体編物30,30のシート材45の周縁を、重合させる。
【0075】
次に、第2工程として、前記重合させた三次元立体編物30,30のシート材45を各々ミシン等で縫合糸18により、縫合して縫合辺14とする。そして、重合させたシート材45の一部を、縫合せずに開放した状態にし、前記開放辺OPとする。
【0076】
以降の第3工程乃至第6工程は前記の製造工程と同様である。
【0077】
図13はクッション材10の縦断面図であり、
図14は前記クッション材10を枕カバー20に内装して使用する状態を示す要部断面図である。
【0078】
以上のように製造されたクッション材10は、各々の縫合辺14がクッション材10の内部に臨むように形成され、開放辺OPはクッション材10の内部に折り返しているので、前記三次元立体編物30の表編地32、裏編地34および連結糸36が外部に向かって飛び出さないようにするためのシート材45の周縁処理を行うことなく、前記周縁における前記表編地32、裏編地34および連結糸36の外部への毛羽立ちを防止できる。
【0079】
また、前記クッション材10の内部に前記厚み材50を挿入する場合には、前記クッション材10の高さ(幅)調整が容易に行うことができ、また、高さの相違する商品構成を容易に構築することができる。
【0080】
また、
図2に示すように、前記開口部16と前記挿入口CHを符合するようにしておくと、前記挿入口CHを開けるだけで、前記厚み材50を挿入することができ、厚み調整を容易に行うことができる。
【0081】
図15は、他の実施の形態であるクッション材60を示す斜視図であり、
図16は他の実施の形態であるクッション材60の縦断面図であり、
図17は他の実施の形態であるクッション材60を枕カバー20に内装して使用する状態を示す要部断面図である。
【0082】
図15乃至
図17に示すように、60は他の実施の形態であるクッション材であり、前記シート材45の重合する部分を前記開口部16に直交する線に沿って糸19で縫製することによって架け渡し、クッション材60内部に前記開口部16と開口部分が符合する区画を設けることにより前記クッション材60内部を分割している。前記糸19は前記クッション材60を厚み方向に絞り込むように縫製している。
【0083】
したがって、厚み調整は、各区画毎に、厚み部材50を挿入することができ、より頭部にフィットする厚みに調整することができる。
【0084】
図18は、クッション材10を構成するシート材45の開口部16となる箇所を所定の長さ接合する状態を示す斜視図である。
接合は、縫合によって行われる。
【0085】
前記各第2工程において、縫合したシート材45の開口部16となる箇所に、予め
前記開口部と直交するクッション材中心線CL方向へ向かって、適宜縫っておいても良い。具体的には、前記開口部16となる箇所において、周縁から前記シート材45を
クッション材中心線CL方向へ向かって所定の長さ縫合して、折り返しの位置決め接合部15を形成する。
【0086】
前記開放辺OPをクッション材10内部に折り返し、折り返した前記シート材45の同一面上のクッション材10外部と内部の境界部分を開口部16として形成する際に、折り返しの前記位置決め接合部15まで折り返すことで、折り返し作業を容易に行うことができる。また、前記位置決め接合部15を基準にして、枕の形状を維持し易くなる。
【0087】
図19は、クッション材10を構成するシート材45の一部を変形させる状態を示す斜視図である。
【0088】
例えば、前記三次元立体編物30からなる長方形状のシート材45を二つ折りにした際に、前記開口部16となる箇所から開放辺OPまでの間、前記シート材45を開放辺OP方向の長さが開口部16方向におけるクッション材10の長さよりも短くなるように裁断する。
予め、適用する商品に対応して適宜大きさ及び縦横比率にて裁断された1枚または2枚以上の三次元立体編物30,30のシート材45を、縫合させた場合であっても、同様に裁断することが可能である。
図19は、シート材45の長方形状の一部を裁断により変形させた例である。変形させた後の一部は、
図19では、変形辺13として示し、開放辺OPの縁から開放辺対辺OS端部までを結ぶ縫合辺14を指す。
【0089】
折り返し部分の開放辺OP方向の寸法が折り返さない部分と同等の寸法である場合には、前記第4工程で、前記開放辺OPをクッション材10の内部に向けて折り返してゆく際に、第3工程で、前記開放辺OPからクッション材10の内側全体を引き出し裏返して袋状になったシート材45の開口部16方向におけるクッション材10の寸法xより開放辺OPの寸法yが大きくなるため、クッション材10内部で折り返し部分がたわむことになる。
【0090】
図19のように、シート材45の開口部16方向におけるクッション材10の寸法xより開放辺OPの寸法yを小さく設定すれば、前記第4工程で、前記開放辺OPをクッション材10の内部に向けて折り返してゆく際に、クッション材10内部で折り返し部分がたわむことはない。
したがって、クッション材10の製造において、クッション材10の形状が決まり易く、長期使用後であってもクッション材10の形状の維持が可能である(
図23を参照)。
また、変形させた場所が、折り返しの位置決め接合部15を形成し、前記第4工程で、前記位置決め接合部15まで折り返すことで、折り返し作業を容易に行うことができる。
【実施例1】
【0091】
図20は、クッション材10であって、異なる形状の厚み材a51、厚み材b52または厚み材c53を挿入する状態を示す斜視図である。
【0092】
図12におけるクッション材10の変形例である。
図12の厚み材50と異なる形状の厚み材a51、厚み材b52または厚み材c53を用意し、個人差や好みにより挿入する厚み材を変更する。
【0093】
図20で、厚み材a51は、開口部16から挿入できる最大の幅を有し、クッション材10内部に2枚から3枚程度挿入できる厚みとした。厚み材b52は、横に並べて開口部16から挿入できる程度の幅とし、5から6枚程度挿入できる厚みとした。厚み材c53は、厚み材b52と同等の幅とし、厚み材a51と同等の厚みとした。
図20では、図左側が低くなるように薄い厚み材b52を左側に配置した。右を低くするには、厚み材b52と厚み材c53の位置を入れ替えればよい。
また、同じ位置で厚み材b52と厚み材c53を組み合わせて積層させることにより微妙な高さの調整が可能となる。
厚み材a51、厚み材b52または厚み材c53を適宜組合せ、使用する者が所望の厚みまたは形状のクッション材10を提供できる。
【0094】
なお、厚み材は、前記の厚みや寸法に限定されるものではない。さらに細かく寸法を設定すれば、より微妙に寸法や形状を調整することができる。
【0095】
クッション材10が開口部16を有するため、事後的に自在に厚み材を交換することもでき、前記挿入口CHと前記開口部16とを符合するようにすると、厚み材の交換作業が容易となり、より多くの使用者に対し所望するクッション材10を提供できる。
【実施例2】
【0096】
図21は、他の実施例である厚み材d54を示す斜視図である。
厚み材d54は、
図3に示す長方形状に裁断された三次元立体編物30の立体状シート材57を一方の辺から対面する辺に向かって巻いて行き円柱形状を形成したものである。
巻の強さ、直径または高さが異なる円柱形状の厚み材d54を用意すれば、クッション材10の部位によって異なる厚み材d54を挿入し、身体に当接する場所によって、当接の圧力を変化させることもできる。
当然厚み材d54は、交換可能であるので、厚み、形状、圧力などの調整ができる
立体状シート材57を巻いているだけでは巻きが緩み、時間の経過とともに当接の圧力または形状が変化する可能性があるため、紐状体等を円柱形状に巻き付けるまたは円柱形状にした立体状シート材57を縫合によって接合して緩みを防止することが好ましい。
なお、三次元立体編物30の立体状シート材57に限定されるものではない。
【実施例3】
【0097】
図22は、他の実施例であるクッション材a61であって、他の実施例である厚み材e55を挿入する状態を示す斜視図である。
厚み材e55は、
図3に示す長方形状に裁断された三次元立体編物30の立体状シート材57の対面する辺を中心線方向に両側から巻いて行き2個の並行する円柱形状を形成したものである。
なお、三次元立体編物30の立体状シート材57に限定されるものではない。
【0098】
図23は、他の実施例であるクッション材a61を枕カバー20に内装して使用する状態を示す要部断面図である。
頭部HDは、概ね上が大きく下が細い逆鶏卵形状をしている。細くなった後頭部側の頸部NKから肩甲骨にかけては出張った曲線を描く。
2個の並列した円柱形状の厚み材e55の中間部分の凹部には、後頭部の膨らんだ丸みに当接し、図左の円柱部分は、頸部NKの細くなった部分に沿って変形し当接する。また、図右の円柱部分は、頭頂部に向かう曲線に沿って変形し当接する。
平らな厚み材と比較すると、三次元立体編物30の弾力により頭部HDの当接部位に均等な圧力を加えることができる。特に頸部NKの部分にもクッション材a61が均等な圧力で当接し、頸部NKの疲労を軽減できる。
【0099】
図24は、他の実施例であるクッション材a61であって、他の実施例である厚み材e55を挿入する状態を示す斜視図である。
図24は、他の実施例であるクッション材a61の変形例である。
厚み材e55の前記2個の円柱形状において、前記立体状シート材57の巻き数を変えて、異なる直径の2個の円柱形状を形成する。
図右の円柱形状の直径を左の円柱形状より大きくするには、
図3に示す長方形状に裁断された三次元立体編物30の前記立体状シート材57の対面する辺を中心線方向に両側から巻いて行く際に形成される右円柱形状を、前記中心線を超えて巻き込んで巻き数を多くすれば、左円柱形状は必然的に巻き数が少なくなり右円柱形状より直径が小さくなる。逆も可能である。
【0100】
前記立体状シート材57を巻いているだけであれば、一方の巻き数が少なくした場合、前記立体状シート材57の弾性により、巻きが解放されるおそれがあるため、予め設定された最小の巻き数で、紐状体等を円柱形状に巻き付ける、または、円柱形状にした前記立体状シート材57を縫合によって接合して巻きの開放を防止することが好ましい。
【0101】
2個の円柱形状の直径を自在に調整できることにより、後頭部の形状の個人差に適応することができる。
クッション材a61が開口部16を有するため、事後的に自在に厚み材e55を取り出し巻き数を調整することもでき、前記挿入口CHと前記開口部16とを符合するようにすると、厚み材e55の調整作業が容易となり、より多くの使用者に対し所望するクッション材a61を提供できる。
【実施例4】
【0102】
図25は、他の実施例であるクッション材b62を示す斜視図である。
図15の他の実施の形態であるクッション材60の変形例であり、略中央部分に窪みを設けたものである。
【0103】
製造方法は、他の実施の形態であるクッション材60と同様に、縫合によって接合された前記シート材45の中央近傍を糸19で縫製によって架け渡し、クッション材b62内部に区画を設けている。前記糸19は前記クッション材b62を厚み方向に絞り込むように縫製している。
したがって、開口部16の隣り合う辺の周辺のみならず、クッション材b62の周囲すべてが中央部と比較して高くなる。
寝返りにより横向きになった際には、肩により持ち上がった頭部の高さに、窪み周囲の高くなった部分が、フィットする。
上向きに寝ている際には、中央近傍の窪みが、頭部の膨らんだ丸みにフィットする。
【実施例5】
【0104】
図26は、クッション材10を構成する接合前のシート材45の開放辺OP端部処理を行った状態を示す図である。
接合は、縫合によって行われる。
裁断され、縫合された際の長方形状の三次元立体編物30のシート材45の長さがクッション材10外形の一方向の略倍の寸法より短く、前記開放辺OPをクッション材10の内部に向けて折り返した際にクッション材10中央より開口部16に近い位置に開放辺OPが配置されるような場合には、三次元立体編物30の弾性により、折り返し部分が解放され、開放辺OPが外部に向かう可能性がある。
折り返し部分が解放されることを防止するために、例えば、クッション材10の第一製造工程の前記シート材45を縫合によって接合させる前に、開放辺OPを前記シート材45中央方向に折り返して、開口部16となる箇所の縁を形成し、重合部分を縫合する開放辺OP処理を行う。
すなわち、第4工程は第1工程の前に行われ、第5工程は省略されることとなる。
【実施例6】
【0105】
図27は、他の実施例であるクッション材c63を示す斜視図である。
【0106】
他の実施例であるクッション材c63は、3枚の三次元立体編物30のシート材45で構成され、開口部16を胴部に備えた円柱形状に形成された実施例である。
【0107】
例えば、円柱の胴部を構成する長方形状のシート材45の周縁と、上下底部を構成する円形状のシート材45の周縁とを、重合し、縫合によって接合することにより、円柱形状を形成する。
その際、円形状のシート材45と縫合する辺の長さが、円形状のシート材45の円周寸法より長くなるように長方形状のシート材45を裁断しておく。
【0108】
開放辺OPから開口部16となる箇所の長さが略均等となるように長方形状のシート材45の縫合する辺の中央近傍において円形状のシート材45と縫合する。
すなわち、円形状のシート材45の円周寸法より長く余った長方形状のシート材45の周縁は縫合せずにおくこととなる。当該部分は、開放辺OPと呼ばない。開放辺OPは、開口部16と略同方向を向く縫合されない周縁の一部をいうからである。
円柱胴部上で長方形状のシート材45が当接する部分を開口部16として、開放辺OPは円柱内部に折り返す。
【0109】
開口部16となる箇所において、長方形状のシート材45を
周縁から前記開口部16と直交するクッション材c63短手中心線方向へ向かって所定の長さ縫合して、折り返しの位置決め接合部15を形成しておくと折り返し作業を容易に行うことができ、クッション材c63の形状も決まり易く、形状の維持が容易である。
【0110】
また、開放辺OPから開口部16となる箇所まで間、開放辺OP方向の長さを円柱胴部の長さより短くなるよう長方形状のシート材45を裁断しておくことにより、折り返した際のクッション材c63内部での折り返し部分のたわみが防止できる。
【0111】
長方形状のシート材45の縫合する辺の長さを、円形状のシート材45の円周の略倍の寸法とした場合は、円柱の外郭部は2層構造となる。
長方形状のシート材45の縫合する辺の長さを、円形状のシート材45の円周の半分以下の寸法としたような場合は、開放辺OPが解放される可能性があるため、円形状のシート材45の縫合前に実施例5で示した開放辺OP処理をしておく。
【0112】
必要に応じて、
図21に示した厚み材d54を挿入すれば、高さ、弾力性または硬さを調整することができる。
厚み材d54の形状に限定されることなく、他の形状の厚み材を選定することも可能である。
また、カバーの挿入口と開口部16を符合させておけば、厚み材d54を事後的に調整することが可能となる。
【0113】
なお、これまでの実施例に示したクッション材の他に、クッション材の形状等の具体的な構成も、本発明が意図する範囲内において任意に設計変更自在である。
また、これまでの実施例では、シート材45の周縁およびその他の接合は縫合を適用したが、これに限らず、接着剤による接着、溶着または融着等の合成樹脂の接合に用いられる他の方法でもよい。