【0019】
即ち、再利用防水シートは、繊維製シートの少なくとも一部を再利用シートとし、この再利用シートの少なくともいずれか一方の表面にデザインが施されており、この表面に対し、熱溶融性
で透明の樹脂製フィルムを介し熱溶融性
で透明の樹脂製シートを面接触させて熱溶着したものである。また、上記樹脂製フィルムと樹脂製シートとをそれぞれ
透光率が90%以上の透明とし、この樹脂製シートの外表面の断面形状を凹部と凸部とが交互に連続する波形状にすると共に、上記各凸部による上記樹脂製シートの外表面での突条が互いに平行に延びるようにしたものである。
【実施例】
【0020】
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
【0021】
図において、符号1は再利用防水シートであり、この再利用防水シート1は、再利用シート2の一方の表面に対し、熱溶融性の樹脂製フィルム3を介し熱溶融性の樹脂製シート4を面接触させて全面的に熱溶着器5により熱溶着させたものである。なお、上記再利用シート2の他方の表面にも、上記のように樹脂製フィルム3と樹脂製シート4とを熱溶着させてもよい。
【0022】
上記再利用防水シート1は、これを切断したり、加工したりすることにより、鞄、傘、テーブルクロス、および壁飾りなど種々のものに利用可能とされる。上記再利用防水シート1は防水性の他、防汚性も備えている。
【0023】
上記再利用シート2は、ある製品の一部もしくは全部を構成していたもの、もしくは、ある製品を形成する前段階の繊維製シートの少なくとも一部を再利用したものである。上記製品とは、ロゴや模様が施されていて広告に用いられた大面積の垂れ幕、テント、および衣服などであり、一旦、製品に加工された後の未使用のものや、使用後のものが含まれる。
【0024】
また、上記した製品を形成する前段階の繊維製シートとは、製品にしようとして所定形状に裁断されたものや、この裁断時に生じる端切れが含まれる。また、ある製品を形成する目的で準備された後、本来の目的が失われた製品素材である繊維製シートも、上記した製品を形成する前段階の繊維製シートに含まれる。
【0025】
また、上記繊維製シートとは、繊維製織物や編物であり、かつ、合成繊維、無機繊維、もしくは天然繊維である。また、上記繊維製シートは樹脂層で被覆されたものでもよい。
【0026】
上記樹脂製フィルム3は、ホットメルト接着剤といわれるもので、その材質は、EVA系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系のものが使用可能であり、上記樹脂製シート4と同じ系統の素材をベースにしたものを用いることが好ましい。また、上記樹脂製フィルム3の厚さは、0.03〜0.2mm程度である。
【0027】
上記樹脂製シート4の材質は、熱可塑性樹脂であればよく、特にEVA系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系のものが使用可能であるが、融点が60℃〜100℃の樹脂製シートを用いる事が好ましい。また、上記樹脂製シート4の厚さは、0.1〜1.0mm程度であり、上記樹脂製フィルムよりも厚さのある樹脂製シートを使用するのが好ましい。
【0028】
前記再利用シート2の表面には模様等のデザイン8が施されている。このようなデザイン8を上記再利用防水シート1に生かそうとするのであれば、上記樹脂製フィルム3と樹脂製シート4とは共に透明(半透明含む)であることが好ましく、透光率としては、再利用シートとして形成した後の状態で、それぞれ90%以上のものを用いることが好ましい。
【0029】
上記熱溶着器5は、公知の高周波熱溶着式のもので、上部電極10に対し下部電極11が上下方向で接離可能に設けられ、これら上部電極10と下部電極11とは不図示の高周波発振器で接続されている。この熱溶着器5によれば、上部電極10と下部電極11との間に挟まれて互いに加圧された再利用シート2、樹脂製フィルム3、および樹脂製シート4は全体的に均一に、かつ、所望温度で精度よく加熱されることから、所望の再利用防水シート1を得ることがより確実かつ円滑にできて好ましい。
【0030】
上記熱溶着器5による再利用防水シート1の形成に際し、上記再利用シート2、樹脂製フィルム3、および樹脂製シート4がこの順序で下から上に向かって積層されている。上記上部電極10の下面の断面形状は、凹部10aと凸部10bとが等ピッチで規則正しく交互に連続する波形状とされ、これにより、上部電極10の下面には、上記各凸部10bによる突条が互いに平行に直線的に延びている。
【0031】
そして、上記熱溶着器5により再利用防水シート1を形成した場合には、上記樹脂製シート4の外表面(上面)に上記上部電極10の下面の形状が転写される。これにより、上記樹脂製シート4の外表面の断面形状は凹部4aと凸部4bとが等ピッチで規則正しく交互に連続する波形状とされ、これにより、上記樹脂製シート4の外表面には、上記各凸部4bによる突条が互いに平行に直線的に延びている。
【0032】
また、上記熱溶着器5は、熱板(熱盤)や熱風を用いたものや、超音波を用いたものであってもよい。
【0033】
上記構成の再利用防水シート1は、繊維製シートの少なくとも一部を再利用シート2として、この再利用シート2の少なくともいずれか一方の表面に対し、熱溶融性の樹脂製フィルム3を介し熱溶融性の樹脂製シート4を面接触させて熱溶着したものである。
【0034】
このため、繊維製シートの少なくとも一部を再利用しようとして、これを再利用シート2とし、この再利用シート2に樹脂製シート4を熱溶着して再利用防水シート1を形成する場合には、上記再利用シート2の材質や伸縮性などの初期条件に大きく留意しなくても、上記再利用シート2と樹脂製シート4とは、これら2,4の間で熱溶融する樹脂製フィルム3によって互いに強固に熱溶着される。よって、上記再利用シート2に樹脂製シート4を熱溶着して所望の再利用防水シート1を形成する場合、この形成作業は容易にできる。
【0035】
また、前記したように、樹脂製フィルム3と樹脂製シート4とをそれぞれ透明とし、この樹脂製シート4の外表面の断面形状を凹部4aと凸部4bとが交互に連続する形状にしている。
【0036】
このため、上記樹脂製シート4の外表面における凹、凸部4a,4bと上記樹脂製フィルム3とを通して再利用シート2の表面を見た場合には、上記凹、凸部4a,4bを通る光の屈折によって上記再利用シート2の表面に施されたデザイン8が立体的に見えることとなる。よって、上記構成によれば、デザイン性に非常に優れた再利用防水シート1が得られる。