【実施例】
【0375】
例示
化合物の調製
構造式I〜VI(例えば、構造式I、IA、II、III、IV、V、およびVI)およびXI(A)〜XIV(例えば、構造式XIA、XIB、XIIA、XIIB、XIII、およびXIV)を含む、本明細書に開示される化合物は、例えば、WO第2005/095400号およびWO第2007/084557号等の、当該分野において公知のあらゆる適切な方法によって調製することができる。例えば、
図3〜8に示される化合物は、例えば、WO第2005/095400号およびWO第2007/084557号等の、当該分野において公知のあらゆる適切な方法、ならびに以下に記載される例示的な合成によって調製することができる。特に、
図8に示される化合物は、WO第2005/095400号およびWO第2007/084557号に記載されるように調製することができる。構造式I〜VIおよびXI(A)〜XIVのいくつかの例示的化合物の合成が、以下に記載される。一般に、構造式I〜VIおよびXI(A)〜XIVの化合物は、任意にあらゆる所望する適切な改変を伴って、それらの合成に示されるように調製することができる。
一般分析方法.
本明細書に使用される、RT(分)という用語は、化合物に関連する、分でのLCMS滞留時間を指す。特に示されない限り、報告される滞留時間を得るために利用される方法は、以下の通りである。
カラム:YMC−Pack Pro Cig、50mm×4.6mm id
勾配:10〜95%メタノール/H
2O。流速:1.5mL/分。UV−vis検出。
化合物の合成のための方法論および特徴付け
【0376】
構造式I〜VI(例えば、構造式I、IA、II、III、IV、V、およびVI)ならびにXI(A)〜XIV(例えば、構造式XIA、XIB、XIIA、XIIB、XIII、およびXIV)のいくつかの例示的な化合物の合成を以下に記載する。いくつかの特定の化合物のNMRおよび質量分析データを、表1〜5に要約する。
一般的スキーム1
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
(a)(S)−1−Boc−3−アミノピペリジン、
iPr
2NEt、DMF、90℃、(b)TFA、CH
2Cl
2(c)2−(メトキシメチル)オキシラン、EtOH、マイクロ波、140℃(d)1N LiOH、THF、マイクロ波、120℃
【0377】
(S)−tert−ブチル3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(1b)の形成。
DMF(32mL)中の5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルホニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジンである1a(3.5g、7.5mmol)およびtert−ブチル(3S)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(1.8g、9.0mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(2.6mL、15.1mmol)を添加した。反応混合物を90℃で75分間加熱した。混合物を室温まで冷却し、NH
4Cl飽和水溶液に希釈し、EtOAcで抽出した。有機相をブライン(3回)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜10% MeOH/CH
2Cl
2)によって精製して、白色固体として、所望の生成物1bを得た。
LCMS滞留時間=4.6(M+1)601.5、(M−1)599.6。
【0378】
(S)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(1c)の形成。
CH
2Cl
2(30mL)中のtert−ブチル(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレートである1b(2.1g、3.5mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(20mL)を添加した。反応混合物を室温で75分間撹拌した後、混合物を真空下で濃縮した。粗残渣をEtOAcで希釈し、1N 水酸化ナトリウム溶液で中和した。水相を分離し、EtOAcで再抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮し、薄黄色固体として、所望の生成物(1c)を得た。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ8.76(d,J=2.5,Hz,1H)、8.50(d,J=2.5Hz,1H)、8.44(s,1H)、8.27(d,J=4.0Hz,1H)、8.06(d,J=8.5Hz,2H)、7.66(d,J=6.9Hz,1H)、7.45(d,J=8.2Hz,2H)、4.17(m,1H)、3.17(dd,J=3.1,11.8Hz,1H)、2.99−2.94(m,1H)、2.67−2.60(m,1H)、2.38−2.34(m,1H)、2.06−2.02(m,1H)、1.77−1.73(m,1H)、および1.63−1.50(m,2H)ppm。LCMS滞留時間=2.1(M+1)501.5、(M−1)499.5。
【0379】
1−((S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−3−メトキシプロパン−2−オール(1d)の形成。
エタノール中の2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−N−[(3S)−3−ピペリジル]ピリミジン−4−アミンである1c(0.20g、0.40mmol)の溶液に、2−(メトキシメチル)オキシラン(0.04mL、0.40mmol)を添加した。反応混合物を、マイクロ波反応器内で、140℃で5分間加熱した。反応物を蒸発乾固させ、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜10% MeOH:CH
2Cl
2)によって精製して、所望の生成物(1d)を得た。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ8.78(d,J=2.5Hz,1H)、8.49(d,J=2.4Hz,1H)、8.43(d,J=1.2Hz,1H)、8.26(d,J=3.9Hz,1H)、8.07(d,J=8.4Hz,2H)、7.60(d,J=7.5Hz,1H)、7.45(d,J=8.2Hz,2H)、4.54−4.50(m,1H)、4.20(m,1H)、3.35−3.17(m,1H)、3.33(s,3H)、3.25(m,1H)、3.19(d,2H)、3.00(m,1H)、2.75(d,J=11.8Hz,1H)、2.44−2.26(m,4H)、1.93(m,1H)、1.73(m,2H)、1.63(m,1H)、および1.23(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=2.4(M+1)589.6。
【0380】
1−((S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−3−メトキシプロパン−2−オール(537)の形成。
THF中の1−[(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−ピペリジル]−3−メトキシ−プロパン−2−オールである1d(0.15g、0.24mmol)の溶液に、1N LiOH溶液を添加した。反応混合物を、マイクロ波反応器内で、120℃で5分間加熱した。反応混合物を水で希釈し、水相をEtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機相を、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮した。得られた固体を、シリカゲルクロマトグラフィー(5〜20% MeOH:CH
2Cl
2)によって精製して、白色固体として、所望の生成物(537)を得た。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO DMSO)δ12.35(s,1H)、8.73(d,J=2.4Hz,1H)、8.29(d,J=2.4Hz,1H)、8.19−8.09(m,2H)、7.36(d,J=7.5Hz,1H)、4.53(dd,J=4.5,8.0Hz,1H)、4.27(s,1H)、3.77−3.72(m,1H)、3.36−3.20(m,3H)、3.22(s,3H)、3.03−2.97(m,1H)、2.76(d,J=10.6Hz,1H)、2.44−2.14(m,2H)、2.08(m,2H)、1.99−1.94(m,1H)、1.71−1.63(m,2H)、1.44(m,1H)、および1.23−1.15(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=1.6(M+1)435.5。
【0381】
537と同じ様式で調製することができる他の類似体を以下に記載する。
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0382】
3−((S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパン−1,2−ジオール(525)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.31(s,1H)、8.72(d,J=2.4Hz,1H)、8.28(d,J=2.4Hz,1H)、8.20(s,1H)、8.17(d,J=4.0Hz,1H)、7.33(d,J=7.6Hz,1H)、4.51(m,1H)、4.37(s,1H)、4.25(m,1H)、3.64(m,1H)、3.35(s,2H)、3.08−2.95(m,1H)、2.80−2.70(m,1H)、2.47−2.25(m,2H)、2.22−2.12(m,2H)、1.99−1.90(m,1H)、1.70−1.60(m,2H)、および1.45(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=1.5(M+1)421.5。
【0383】
1−((S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−3−イソプロポキシプロパン−2−オール(551)。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.32(s,1H)、8.72(d,J=2.4Hz,1H)、8.28(d,J=2.4Hz,1H)、8.19−8.16(m,2H)、7.32(d,J=8.0Hz,1H)、4.42−4.37(m,2H)、3.70(s,1H)、3.52−3.42(m,1H)、3.35−3.25(m,1H)、2.99(m,1H)、2.73(m,1H)、2.43−2.11(m,4H)、1.94(m,1H)、1.75−1.60(m,2H)、1.52−1.40(M,1H)、および1.10−0.99(m,6H)。
LCMS滞留時間=1.7(M+1)463.4、(M−1)461.5。
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
(S)−1−((S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)ブタン−2−オール(538)。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.53(s,1H)、10.32(s,1H)、8.69(dd,J=2.5,5.2Hz,1H)、8.56(d,J=2.4Hz,1H)、8.31(m,2H)、7.97(s,1H)、4.76(m,1H)、3.92(m,2H)、3.84−3.55(m,2H)、3.40−2.80(m,3H)、2.14−1.90(m,3H)、1.80−1.74(m,2H)、1.65(m,1H)、1.43−1.23(m,2H)、および0.96−0.85(m,3H)ppm。
LCMS滞留時間=1.6(M+1)419.6。
【0385】
(S)−1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール(546)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ9.60(s,1H)、8.87(d,J=2.3Hz,1H)、8.33(d,J=2.3Hz,1H)、8.17(d,J=2.7Hz,1H)、8.09(d,J=3.3Hz,1H)、5.34(d,J=11.5Hz,1H)、4.45−4.42(m,1H)、3.09(d,J=11.3Hz,1H)、2.75−2.59(m,4H)、2.40(s,2H)、1.94−1.70(m,4H)、および1.27(s,6H)ppm。
LCMS滞留時間=1.6(M+1)419.5。
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0386】
(R)−3−((S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパン−1,2−ジオール(588)。
1H NMR(300MHz,DMSO)δ12.31(s,1H)、8.72(d,J=2.4Hz,1H)、8.27(d,J=2.4Hz,1H)、8.19(s,1H)、8.16(d,J=4.0Hz,1H)、7.33(d,J=7.8Hz,1H)、4.47−4.44(m,1H)、4.35(d,J=4.0Hz,1H)、4.28−4.17(m,1H)、3.64−3.62(m,1H)、3.17(d,J=5.2Hz,1H)、3.02−2.98(m,1H)、2.78−2.73(m,1H)、2.37(ddd,J=12.8,5.2,5.2Hz,2H)、2.22−2.10(m,2H)、1.99−1.89(m,1H)、1.73−1.63(m,2H)、および1.46−1.43(m,1H)ppm。LCMS滞留時間=1.5(M+1)421.4。LCMS滞留時間=1.6(M+1)419.3。
【0387】
(S)−3−((S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパン−1,2−ジオール(587)。
1H NMR(300MHz,DMSO)δ12.31(s,1H)、8.72(d,J=2.4Hz,1H)、8.28(d,J=2.4Hz,1H)、8.20(s,1H)、8.16(d,J=4.0Hz,1H)、7.33(d,J=7.5Hz,1H)、4.34(s,1H)、4.27−4.23(m,1H)、3.62(s,1H)、3.35(d,J=5.5Hz,1H)、3.06−3.03(m,1H)、2.78−2.74(m,1H)、2.44(d,J=5.0Hz,1H)、2.27(dd,J=12.9,6.9Hz,1H)、2.20−2.07(m,2H)、2.05−1.90(m,1H)、1.75−1.59(m,2H)、および1.49−1.39(m,1H)ppm。
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0388】
1−((3S,4S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチルピペリジン−1−イル)−3−メトキシプロパン−2−オール(550)。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.33(s,1H)、8.72(d,J=2.5Hz,1H)、8.28(d,J=2.4Hz,1H)、8.22−8.20(m,2H)、6.72−6.62(m,1H)、4.61(dd,J=4.2,10.0Hz,1H)、4.54(m,1H)、3.75−3.71(m,1H)、3.34−3.22(m,1H)、3.22(d,3H)、2.88−2.42(m,4H)、2.41−2.25(m,4H)、1.93(m,1H)、1.56(m,2H)、および0.90(d,J=6.7Hz,3H)。LCMS滞留時間=1.6(M+1)449.5。
【0389】
3−((S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−2−ヒドロキシプロパンアミド(603)。
1H NMR(300MHz,DMSO)δ12.31(s,1H)、8.71(d,J=2.4Hz,1H)、8.28−8.25(m,1H)、8.19−8.16(m,2H)、7.34−7.30(m,1H)、7.19(s,1H)、7.11(s,1H)、4.24(s,1H)、3.99(dd,J=3.5,7.6Hz,1H)、3.01(d,J=10.3Hz,1H)、2.81−2.63(m,2H)、2.36−2.29(m,2H)、1.71(s,3H)、および1.51−1.44(m,2H)ppm。
一般的スキーム2
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
(a)tert−ブチルブロモアセテート、Na
2CO
3、DMF(b)1N LiOH、THF、マイクロ波、120℃、10分間(c)TFA、CH
2Cl
2
【0390】
(S)−tert−ブチル3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(2a)の形成。
DMF中の2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−N−[(3S)−3−ピペリジル]ピリミジン−4−アミンである1c(0.25g、0.50mmol)の溶液に、tert−ブチルブロモアセテート(0.08mL、0.55mmol)およびNa
2CO
3(0.11g、0.99mmol)を添加した。反応混合物を室温で6時間撹拌した。得られた濃厚な白色沈殿物をNaCl飽和水溶液で希釈し、水で洗浄した。白色固体をCH
2Cl
2中に溶解し、溶液を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜5% MeOH/CH
2Cl
2)によって精製して、白色固体として、所望の生成物である2aを得た。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ8.76(d,J=2.4Hz,1H)、8.48(d,J=3.6Hz,1H)、8.44(s,1H)、8.26(d,J=3.9Hz,2H)、8.07(d,J=8.4Hz,2H)、7.59(d,J=8.2Hz,1H)、7.44(d,J=8.1Hz,2H)、4.18(m,1H)、3.19(s,2H)、3.03−2.99(m,1H)、2.78−2.73(m,1H)、2.45−2.30(m,2H)、2.37(s,3H)、1.99−1.93(m,1H)、1.80−1.60(m,2H)、1.46−1.40(m,1H)、および1.36(s,9H)ppm。
LCMS滞留時間=2.8(M+1)615.6、(M−1)613.6。
【0391】
(S)−tert−ブチル2−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)エタノエート(2b)の形成。
THF中のtert−ブチル2−[(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−ピペリジル]アセテートである2a(0.27g、0.44mmol)の溶液に、1N LiOH溶液を添加した。反応混合物を、マイクロ波中で、120℃で10分間加熱した。反応混合物をブラインで希釈し、EtOAc、次いで、20%イソプロパノール/CH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機相を、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた生成物である2bは、さらに精製せずに使用した。
LCMS滞留時間=2.0(M+1)461.5。
【0392】
(S)−2−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)エタン酸(577)の形成。
CH
2Cl
2(4mL)中のtert−ブチル2−[(3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−ピペリジル]アセテートである2b(0.12g、0.26mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(4mL)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗残渣を5%MeOH/CH
2Cl
2で希釈し、得られた白色沈殿物を濾過し、CH
2Cl
2で洗浄して、トリフルオロ酢酸塩として、所望の生成物である577を得た。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.46(s,1H)、8.70(d,J=2.4Hz,1H)、8.36(d,J=2.3Hz,1H)、8.31(d,J=2.4Hz,1H)、8.29(d,J=3.9Hz,1H)、7.79(d,J=7.0Hz,1H)、4.70−4.50(m,1H)、4.21(s,2H)、3.80−3.70(m,1H)、3.55−3.47(m,1H)、3.20−2.90(m,2H)、2.10−1.95(m,3H)、および1.69−1.60(m,1H)ppm。LCMS滞留時間=1.9(M+1)405.4。
【0393】
577と同じ様式で調製することができる他の類似体:
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0394】
(S)−2−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)エタンアミド(567)。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.29(s,1H)、8.72(d,J=2.4Hz,1H)、8.28(d,J=2.4Hz,1H)、8.21(s,1H)、8.17(d,J=4.0Hz,1H)、7.41(d,J=7.7Hz,1H)、7.29(s,1H)、7.10(s,1H)、4.35−4.29(m,1H)、2.98−2.75(m,1H)、2.92(d,J=6.8Hz,2H)、2.68(d,J=10.8Hz,1H)、2.29−2.19(m,2H)、1.96−1.92(m,1H)、1.80−1.65(m,2H)、および1.53−1.42(m,1H)ppm。 LCMS滞留時間=2.1(M+1)404.4、(M−1)402.5。
【0395】
2−((S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパンアミド(583)。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ8.70(d,J=2.3Hz,1H)、8.52(d,J=8.7Hz,1H)、8.35(dd,J=5.0,6.5Hz,2H)、4.10(dd,J=2.7,7.0Hz,1H)、3.80−3.90(m,1H)、3.60−3.80(m,1H)、2.35−2.45(m,1H)、2.15−2.35(m,1H)、1.80−1.95(m,1H)、および1.60−1.65(m,3H)ppm。
LCMS(M+1)418.4。
【化78】
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【0396】
(S)−2−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−シアノピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)エタンアミド(654)。
LCMS滞留時間=2.9(M+1)411.4、(M−1)409.4。
【0397】
(S)−2−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−メチルピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)エタンアミド(620)。
LCMS滞留時間=1.9(M+1)400.4、(M−1)398.3。
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0398】
2−((S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパン酸(573)。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.51(s,1H)、10.28−10.00(m,1H)、8.70(s,1H)、8.38(s,1H)、8.31(d,J=2.4Hz,1H)、8.30(d,J=4.2Hz,1H)、7.89−7.75(m,1H)、4.70−4.50(m,1H)、4.33−4.29(m,1H)、3.79−3.45(m,2H)、3.20−2.80(m,2H)、2.12−1.95(m,3H)、1.72−1.60(m,1H)、および1.52(d,J=5.5Hz,3H)ppm。
【0399】
2−((S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−N−メチルプロパンアミド(606)。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ8.69(d,J=12.7Hz,1H)、8.54−8.49(m,1H)、8.32(dd,J=4.8,7.2Hz,2H)、4.83−4.76(m,1H)、4.02(m,1H)、3.95−3.71(m,2H)、3.31−3.10(m,1H)、2.86(s,3H)、2.33(d,J=9.9Hz,1H)、2.40−2.14(m,3H)、1.94(s,1H)、1.66−1.58(m,3H)、および1.10(d,J=6.5Hz,3H)ppm。
LCMS(M+1)432.2。
【化80】
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【0400】
(S)−2−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン酸(590)。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.81(d,J=2.3Hz,1H)、8.19(t,J=2.5Hz,2H)、7.98(d,J=4.2Hz,1H)、4.48(s,1H)、2.90(d,J=10.1Hz,1H)、2.74−2.66(m,2H)、2.60(d,J=5.7Hz,1H)、1.89−1.83(m,2H)、1.67(s,1H)、1.25(d,J=4.9Hz,6H)ppm. LCMS(M+1)433.4。
【0401】
(S)−2−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパンアミド(598)。
LCMS滞留時間=1.8(M+1)432.4。
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0402】
(S)−2−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−N,2−ジメチルプロパンアミド(599)。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.86(d,J=2.4Hz,1H)、8.23(d,J=2.3Hz,1H)、8.17(s,1H)、8.03(d,J=4.1Hz,1H)、4.46(dd,J=4.7,8.8Hz,1H)、4.10(q,J=7.2Hz,1H)、3.05(d,J=12.8Hz,1H)、2.66(s,3H)、2.34(dd,J=11.3,20.6Hz,2H)、2.08(d,J=12.3Hz,1H)、1.89−1.71(m,2H)、1.66−1.54(m,1H)、および1.19(s,6H)ppm。
LCMS(M+1)433.4。
【0403】
(S)−2−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−N,N,2−トリメチルプロパンアミド(600)。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.81(d,J=2.4Hz,1H)、8.22(d,J=2.4Hz,1H)、8.14(s,1H)、8.02(d,J=4.0Hz,1H)、4.45−4.37(m,1H)、3.61(s,3H)、2.97(d,J=8.8Hz,1H)、2.80(s,3H)、2.72(s,1H)、2.39(t,J=10.0Hz,2H)、2.15(dd,J=3.6,12.7Hz,1H)、1.91−1.79(m,2H)、1.53−1.47(m,1H)、および1.28(s,6H)ppm。
LCMS(M+1)460.5。
【化82】
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【0404】
(S)−2−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−N−(2−メトキシエチル)−2−メチルプロパンアミド(601)。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.88(d,J=2.3Hz,1H)、8.23(d,J=2.3Hz,1H)、8.17(s,1H)、8.02(d,J=4.1Hz,1H)、4.47−4.41(m,1H)、3.38(dd,J=1.6,4.8Hz,4H)、3.12−3.07(m,1H)、2.73(d,J=10.8Hz,1H)、2.35−2.29(m,2H)、2.19−2.15(m,1H)、1.91−1.80(m,2H)、1.55(s,1H)、1.37(s,1H)、および1.20(s,6H)ppm。
【0405】
(S)−2−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−N−シクロプロピル−2−メチルプロパンアミド(602)。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.82(d,J=2.3Hz,1H)、8.23(d,J=2.3Hz,1H)、8.15(s,1H)、8.01(d,J=4.0Hz,1H)、4.41(m,1H)、3.02(d,J=10.0Hz,1H)、2.59−2.47(m,1H)、2.40−2.30(m,2H)、2.09−2.01(m,1H)、1.89−1.85(m,1H)、1.78−1.66(m,1H)、1.61−1.55(m,1H)、1.26−1.16(m,1H)、1.10(d,J=6.6Hz,6H)、0.68−0.63(m,2H)、および0.44−0.40(m,2H)ppm。
LCMS(M+1)472.4。
一般的スキーム3
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
(a)CF
3CH
2SO
2CCl
3、
iPr
2NEt、DMF(b)1N LiOH、THF、マイクロ波、120℃、10分間
【0406】
(S)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(3a)の形成。
DMF(1.5mL)中の2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−N−[(3S)−3−ピペリジル]ピリミジン−4−アミンである1c(0.17g、0.34mmol)の溶液に、2,2,2−トリフルオロエチルトリクロロメタンスルホネート(0.19g、0.68mmol)、続いて、
iPr
2NEt(0.24mL、1.36mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。混合物をブラインに注ぎ入れ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機相をブラインで2回洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜10% MeOH/CH
2Cl
2)によって精製して、白色固体として、所望の生成物である3aを得た。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ8.77(d,J=2.4Hz,1H)、8.48(d,J=2.4Hz,1H)、8.42(s,1H)、8.27(d,J=3.9Hz,1H)、8.05(d,J=8.4Hz,2H)、7.62(d,J=7.5Hz,1H)、7.44(d,J=8.2Hz,2H)、4.17(m,1H)、3.30−3.18(m,3H)、2.90(m,1H)、2.44−2.32(m,2H)、2.35(s,3H)、1.95(m,1H)、1.72−1.57(m,2H)、および1.51−1.40(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=4.6(M+1)583.4、(M−1)581.4。
【0407】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(668)の形成。
THF中の2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−N−[(3S)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3−ピペリジル]ピリミジン−4−アミンである3a(0.10g、0.18mmol)の溶液に、1MのLiOH(0.90mL、0.90mmol)溶液を添加した。反応混合物を、マイクロ波中で、120℃で10分間加熱した。反応混合物をブラインで希釈し、EtOAc、次いで、20%イソプロパノール/CH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機相を、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜10% MeOH:CH
2Cl
2)によって精製して、白色固体として、所望の生成物である1339を得た。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.32(s,1H)、8.71(d,J=2.4Hz,1H)、8.28(d,J=2.4Hz,1H)、8.18−8.16(m,2H)、7.38(d,J=7.7Hz,1H)、4.22−4.17(m,1H)、3.31−3.16(m,3H)、2.90(m,1H)、2.40(t,J=10.2Hz,2H)、2.00−1.95(m,1H)、1.77−1.60(m,2H)、および1.50−1.38(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=3.5(M+1)429.4、(M−1)427.4。
【0408】
668と同じ様式で調製することができる他の類似体:
【化84】
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【0409】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−(1−(2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(1)の合成。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.31(s,1H)、8.72(d,J=2.4Hz,1H)、8.28(d,J=2.4Hz,1H)、8.20(s,1H)、8.17(d,J=4.0Hz,1H)、7.33(d,J=7.6Hz,1H)、4.51(m,1H)、4.37(s,1H)、4.25(m,1H)、3.64(m,1H)、3.35(s,2H)、3.08−2.95(m,1H)、2.80−2.70(m,1H)、2.47−2.25(m,2H)、2.22−2.12(m,2H)、1.99−1.90(m,1H)、1.70−1.60(m,2H)、および1.45(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=2.7(M+1)411.4、(M−1)409.4。
【0410】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−(1−(2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(595)。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.32(s,1H)、8.71(d,J=2.4Hz,1H)、8.28(d,J=2.4Hz,1H)、8.18−8.15(m,2H)、7.32(d,J=7.1Hz,1H)、4.20(d,J=7.1Hz,1H)、3.46(t,J=5.8Hz,2H)、3.19(s,3H)、3.10−3.06(m,1H)、2.82−2.78(m,1H)、2.57−2.50(m,2H)、2.11−1.95(m,3H)、1.71−1.63(m,2H)、および1.48−1.35(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=1.7(M+1)405.4、(M−1)403.4。
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0411】
(S)−2−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)エタンニトリル(669)。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.31(s,1H)、8.69(d,J=2.4Hz,1H)、8.28(d,J=2.4Hz,1H)、8.19−8.17(m,2H)、7.47(d,J=7.7Hz,1H)、4.30−4.20(m,1H)、3.80(s,2H)、3.07−3.03(m,1H)、2.82−2.73(m,1H)、2.29−2.10(m,2H)、2.05−1.96(m,1H)、1.87−1.65(m,2H)、および1.49−1.40(m,1H)ppm;LCMS滞留時間=2.3(M+1)386.1、(M−1)384.2。
一般的スキーム4
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
(a)1H−イミダゾール−2−カルバルデヒド、Na(OAc)
3BH、HOAc、1,2−ジクロロエタン、60℃(b)1N LiOH、THF、マイクロ波、120℃、10分間
【0412】
(S)−N−(1−((1H−イミダゾール−2−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(4a)の形成。
1,2−ジクロロエタン(2mL)中の2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−N−[(3S)−3−ピペリジル]ピリミジン−4−アミンである1c(0.16g、0.32mmol)の溶液に、1H−イミダゾール−2−カルバルデヒド(0.03g、0.36mmol)を添加し、続いて、2滴の酢酸およびNa(OAc)
3BH(0.10g、0.49mmol)を添加した。反応混合物を60℃で18時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、NaHCO
3飽和水溶液で希釈した。水相をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機相を、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜20% MeOH/CH
2Cl
2)によって精製して、生成物である4aを得た。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ11.83(s,1H)、8.75(d,J=2.4Hz,1H)、8.48(d,J=2.4Hz,1H)、8.41(s,1H)、8.25(d,J=3.8Hz,1H)、8.07(d,J=8.3Hz,2H)、7.56(d,J=8.2Hz,1H)、7.44(d,J=8.2Hz,2H)、7.00−6.80(m,2H)、4.22(m,1H)、3.58(dd,J=18.9,13.8Hz,2H)、2.95(m,1H)、2.75−2.72(m,1H)、2.36(s,3H)、2.16−2.04(m,2H)、1.99−1.93(m,1H)、1.78−1.55(m,2H)、および1.45−1.30(m,1H)ppm。
【0413】
(S)−N−(1−((1H−イミダゾール−2−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(589)の形成。
THF(2.5mL)中の2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−N−[(3S)−1−(1H−イミダゾール−2−イルメチル)−3−ピペリジル]ピリミジン−4−アミンである4a(0.08g、0.13mmol)の溶液に、1MのLiOH(0.67mL、0.65mmol)溶液を添加した。反応混合物を、マイクロ波中で、120℃で10分間加熱した。混合物を、室温まで冷却し、ブラインで希釈した。水相を、CH
2Cl
2で抽出し、次いで、20%イソプロパノール/CH
2Cl
2で2回抽出した。合わせた有機相を、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮して、白色固体として、所望の生成物である589を得た。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ8.77(d,J=2.4Hz,1H)、8.48(d,J=2.4Hz,1H)、8.42(s,1H)、8.27(d,J=3.9Hz,1H)、8.05(d,J=8.4Hz,2H)、7.62(d,J=7.5Hz,1H)、7.44(d,J=8.2Hz,2H)、4.17(m,1H)、3.30−3.18(m,3H)、2.90(m,1H)、2.44−2.32(m,2H)、2.35(s,3H)、1.95(m,1H)、1.72−1.57(m,2H)および1.51−1.40(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=1.6(M+1)427.4。
【0414】
589と同じ様式で調製することができる他の類似体:
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0415】
N−(1−((1H−イミダゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(594)。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.31(s,1H)、11.86−11.77(m,1H)、8.70(d,J=2.2Hz,1H)、8.28(d,J=2.4Hz,1H)、8.15(d,J=3.9Hz,1H)、8.10(d,J=2.5Hz,1H)、7.54(s,1H)、7.31(d,J=7.6Hz,1H)、6.87(s,1H)、4.19(m,1H)、3.57(d,J=13.8Hz,1H)、3.48(d,J=13.8Hz,1H)、3.04(d,J=8.3Hz,1H)、2.80(d,J=10.4Hz,1H)、2.10−1.90(m,3H)、1.72−1.62(m,2H)、および1.51−1.35(m,1H)ppm;LCMS滞留時間=1.6(M+1)427.4、(M−1)425.4。
一般的スキーム5A
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
(a)tert−ブチル(3S)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート、
iPr
2NEt塩基、2−プロパノール、80℃(b)5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン、DME/H
2O、K
2CO
3、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)、90℃(c)NaOMe/MeOH(d)イソプロパノール/HCl(e)塩化メタンスルホニル、
iPr
2NEt、CH
2Cl
2/DMF
【0416】
tert−ブチル(3S)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(5a)の形成。
イソプロパノール(80mL)中のtert−ブチル(3S)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(8.1g、40.4mmol)および2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(6.6g、39.8mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン(9.0mL、51.7mmol)を添加した。反応混合物を80℃まで加温し、17時間撹拌した。全ての揮発物を減圧下で除去し、残渣をEtOAc中に溶解した。有機層を水で分配し、この層を分離した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をCH
2Cl
2中に溶解し、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜50% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物である5aを得た。
LCMS滞留時間=3.3(M+1)331.1。
【0417】
tert−ブチル(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(1b)の形成。
DME(15mL)およびH
2O(5mL)中の5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.8g、4.2mmol)およびtert−ブチル(3S)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレートである5a(1.2g、3.7mmol)の溶液に、K
2CO
3(1.7g、12.1mmol)を添加した。混合物を窒素で15分間パージした。混合物に、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.2g、0.2mmol)を添加し、反応混合物を90℃で3日間加熱した。反応物を室温まで冷却し、次いで、EtOAc/H
2Oで希釈した。層を分離し、有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発乾固させた。得られた残渣をCH
2Cl
2中に溶解し、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物である1bを得た。
LCMS滞留時間=4.6(M+1)601.2。
【0418】
tert−ブチル(3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(2b)の形成。
メタノール(10mL)中のtert−ブチル(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレートである1b(0.93g、1.55mmol)の溶液に、ナトリウムメトキシド(10mLの1M溶液)を添加した。反応混合物を45℃まで加温した。30分間撹拌した後、反応物を室温まで冷却し、水に添加することによって反応停止させた。混合物をEtOAcで希釈し、この層を分離した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物である2bを得た。
LCMS滞留時間=2.8(M+1)447.2。
【0419】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(5b)の形成。
イソプロパノール(3mL)中のtert−ブチル(3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレートである2b(0.45g、1.01mmol)の懸濁液に、プロパン−2−オール塩酸塩(1.5mLの5M溶液、7.500mmol)を添加した。反応混合物を80℃まで加温し、3時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、全ての揮発物を減圧下で除去した。得られた粗生成物である5bを、さらに精製せずに使用した。
LCMS滞留時間=1.5(M+1)347.1。
【0420】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(389)の形成。
CH
2Cl
2(1.4mL)およびDMF(0.30mL)中の(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン塩酸塩である5b(0.04g、0.11mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン(0.30mL、1.70mmol)、続いて、塩化メタンスルホニル(0.02g、0.20mmol)を添加した。反応混合物を室温で17時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、1mLのDMSO中に溶解し、分取HPLC(0.1%ギ酸アンモニウム−H
2O/アセトニトリル)によって精製して、所望の生成物である389を得た。
LCMS滞留時間=1.8(M+1)425.3。
【0421】
389と同じ様式で調製することができる他の類似体:
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0422】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−(1−(エチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(393)。
LCMS滞留時間=1.8(M+1)439.3。
【0423】
(S)−N−(1−(ブチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(390)。
LCMS滞留時間=2.1(M+1)467.3。
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0424】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−(1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(391)。
LCMS滞留時間=1.9(M+1)451.3。
【0425】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(1−(イソプロピルスルホニル)−ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(394)。
LCMS滞留時間=1.9(M+1)453.3。
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0426】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−(1−(シクロペンチルメチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(392)。
LCMS滞留時間=2.3(M+1)493.5。
一般的スキーム5B
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0427】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(1−(プロピルスルホニル)ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(316)の形成。
10:1のCH
2Cl
2/DMFの混合物(8mL)中の2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミンである5c(0.40g、1.15mmol)の溶液に、
iPr
2NEt(0.60mL、3.46mmol)、続いて、1−プロパンスルホニルクロリド(0.13mL、1.15mmol)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。得られた残渣を、分取HPLC(0.1%TFA−H
2O/アセトニトリル)によって精製して、所望の生成物である316を得た。
LCMS滞留時間=2.5(M+1)453.3。
【0428】
316と同じ様式で調製することができる他の類似体:
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0429】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−(1−(エチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(321)。
LCMS滞留時間=2.7(M+1)439.1。
【0430】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(1−(イソプロピルスルホニル)−ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(322)。
LCMS滞留時間=2.9(M+1)453.1。
【0431】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(1−(プロピルスルホニル)−ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(306)。
LCMS滞留時間=2.9(M+1)453.2。
一般的スキーム5C
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
(a)シクロブタンカルボニルクロリド、
iPr
2NEt、CH
2Cl
2/DMF
【0432】
(S)−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)(シクロブチル)メタノン(395)の形成。
CH
2Cl
2(1.40mL)およびDMF(300μ中の(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン塩酸塩である5b(0.04g、0.11mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン(0.30mL、1.70mmol)、続いて、シクロブタンカルボニルクロリド(0.01g、0.12mmol)を添加した。反応混合物を室温で17時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、1mLのDMSO中に溶解し、分取HPLC(0.1%ギ酸アンモニウム−H
2O/アセトニトリル)によって精製して、所望の生成物である395を得た。
LCMS滞留時間=1.9(M+1)429.3。
【0433】
395と同じ様式で調製することができる他の類似体:
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0434】
(S)−1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパン−1−オン(435)。
LCMS滞留時間=1.8(M+1)403.4。
【0435】
(S)−1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オン(436)
LCMS滞留時間=1.9(M+1)417.4。
【化96】
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【0436】
(S)−1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オン(437)
LCMS滞留時間=2.0(M+1)431.4。
【0437】
(S)−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)(シクロプロピル)メタノン(451)
LCMS滞留時間=1.8(M+1)415.4。
【化97】
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【0438】
(S)−1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−3−メトキシプロパン−1−オン(396)
LCMS滞留時間=1.7(M+1)433.3。
【0439】
(S)−1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)エタノン(434)
LCMS滞留時間=1.6(M+1)389.4。
【化98】
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【0440】
(R)−1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−3−メチルブタン−1−オン(318)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)431.1。
【0441】
(R)−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)(シクロプロピル)メタノン(317)
LCMS滞留時間=2.7(M+1)415.1。
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0442】
(R)−1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−3−メトキシプロパン−1−オン(320)
LCMS滞留時間=2.5(M+1)433.1。
【0443】
(R)−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)(シクロブチル)メタノン(319)
LCMS滞留時間=2.8(M+1)429.1。
【化100】
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【0444】
(S)−1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−3−メチルブタン−1−オン(332)
LCMS滞留時間=2.0(M+1)431.2。
【0445】
(S)−1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)エタノン(485)
LCMS滞留時間=1.9(M+1)371.5。
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0446】
(S)−1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−2−メトキシエタノン(486)
LCMS滞留時間=1.9(M+1)401.5。
【0447】
(S)−メチル4−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタン酸(487)
LCMS滞留時間=2.0(M+1)443.9。
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0448】
(S)−1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−3−メトキシプロパン−1−オン(488)
LCMS滞留時間=1.9(M+1)415.5。
【0449】
(S)−1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)−3−メチルブタン−1−オン(489)
LCMS滞留時間=2.1(M+1)413.5。
一般的スキーム5D
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
(a)1−メチルシクロプロパン−1−カルボン酸、EDAC−HCl、HOBt、
iPr
2NEt、CH
2Cl
2/DMF
【0450】
(S)−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)(1−メチルシクロプロピル)メタノン(445)の形成
CH
2Cl
2(1.4mL)およびDMF(0.3mL)中の(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン塩酸塩である5b(0.04g、0.10mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン(0.3mL、1.72mmol)、続いて、3−(エチルイミノメチレンアミノ)−N,N−ジメチル−プロパン−1−アミン塩酸塩(0.02g、0.12mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.02g、0.12mmol)、および1−メチルシクロプロパン−1−カルボン酸(0.01g、0.12mmol)を添加した。混合物を真空中で濃縮し、1mLのDMSO中に溶解し、分取HPLC(0.1%ギ酸アンモニウム−H
2O/アセトニトリル)によって精製して、所望の生成物である445を得た。
LCMS滞留時間=2.1(M+1)429.5。
【0451】
445と同じ様式で調製することができる類似体:
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0452】
(S)−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)(3−メチルオキセタン−3−イル)メタノン(444)
LCMS滞留時間=1.7(M+1)445.4。
一般的スキーム5E
【化105】
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(a)イソシアナトプロパン、
iPr
2NEt、CH
2Cl
2/DMF
【0453】
(S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−N−イソプロピルピペリジン−1−カルボキサミド(439)の形成。
CH
2Cl
2(1.4mL)およびDMF(0.3mL)中の(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン塩酸塩である5b(0.042g、0.100mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン(0.300mL、1.720mmol)、続いて、イソシアナトプロパン(0.120mmol)を添加した。反応混合物を室温で17時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、1mLのDMSO中に溶解し、分取HPLC(0.1%ギ酸アンモニウム−H
2O/アセトニトリル)によって精製して、所望の生成物である439を得た。
LCMS滞留時間=1.8(M+1)432.4。
【0454】
439と同じ様式で調製することができる他の類似体:
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0455】
(S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−N−エチルピペリジン−1−カルボキサミド(438)。
LCMS滞留時間=1.7(M+1)418.4。
【0456】
3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−N−プロピルピペリジン−1−カルボキサミド(196)の形成。
1:1のCH
2Cl
2/ピリジンの混合物(2mL)中の2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミンである5b(0.020g、0.058mmol)の溶液に、プロピルイソシアン酸塩(0.005mL、0.058mmol)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。得られた残渣を、分取HPLC(0.1%TFA−H
2O/アセトニトリル)によって精製して、所望の生成物である196を得た。
LCMS滞留時間=2.6(M+1)432.1,(M−1)430.1。
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0457】
(S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−N−プロピルピペリジン−1−カルボキサミド(324)。
LCMS滞留時間=2.6(M+1)432.2。
【0458】
(S)−N−ブチル−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボキサミド(323)。
LCMS滞留時間=2.7(M+1)446.2。
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
(S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボキサミド(507)。
LCMS(TFA緩衝液):滞留時間1.69分間、ES
+390。
一般的スキーム5F
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
(a)クロロギ酸メチル、
iPr
2NEt、CH
2Cl
2/DMF
【0460】
(S)−メチル3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(440)の形成。
CH
2Cl
2(1.4mL)およびDMF(0.3mL)中の(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン塩酸塩である5b(0.042g、0.100mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン(0.300mL、1.720mmol)、続いて、クロロギ酸メチル(0.009g、0.120mmol)を添加した。反応混合物を室温で17時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、1mLのDMSO中に溶解し、分取HPLC(0.1%ギ酸アンモニウム−H
2O/アセトニトリル)によって精製して、所望の生成物である440を得た。
LCMS滞留時間=1.8(M+1)405.4。
【0461】
440と同じ様式で調製することができる類似体:
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0462】
(S)−エチル3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(441)。
LCMS滞留時間=1.9(M+1)419.4。
【0463】
(S)−イソプロピル3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(442)。
LCMS滞留時間=2.1(M+1)433.4。
一般的スキーム5G
【化111】
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(a)(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]カーボネート、
iPr
2NEt、CH
2Cl
2/DMF
【0464】
(S)−((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(443)の形成。
CH
2Cl
2(1.4mL)およびDMF(0.3mL)中の(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピペリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン塩酸塩である5b(0.042g、0.100mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン(0.300mL、1.720mmol)、続いて、(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]カーボネート(0.028g、0.120mmol)を添加した。反応混合物を室温で17時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、1mLのDMSO中に溶解し、分取HPLC(0.1%ギ酸アンモニウム−H
2O/アセトニトリル)によって精製して、所望の生成物443を得た。
LCMS滞留時間=1.8(M+1)463.3。
一般的スキーム6A
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
(a)
iPr
2NEt、THF(b)Pd(PPh
3)
4、2M Na
2CO
3 80℃(c)4NのHCl/ジオキサン、MeOH、80℃(d)(S)−2,5−ジオキソピロリジン−1−イルテトラヒドロフラン−3−イルカーボネート、
iPr
2NEt、THF(e)25% NaOMe/MeOHまたは1MのLiOH、150℃、マイクロ波、10分間。
【0465】
tert−ブチル3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−シクロブチルカルバメート(6a)の形成。
THF(50mL)中の2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(0.97g、5.81mmol)および
iPr
2NEt(2.53mL、14.50mmol)の混合物を、tert−ブチル3−アミノアゼチジン−1−カルボキシレート(1.00g、5.81mmol)で処理し、LCMSによって完了するまで室温で撹拌した。混合物を濃縮乾固し、次いで、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮して、油を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%石油エーテル/EtOAcの勾配)によって精製した。減圧下での溶媒の除去により、真空乾燥後、白色固体の3.36g(収率89%)を得た。
LCMS:滞留時間=3.2分間、ES
+303。
【0466】
tert−ブチル3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)アゼチジン−1−カルボキシレート(6b)の形成。
DME(10mL)および2M Na
2CO
3(5mL)中のtert−ブチル3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−シクロブチルカルバメート、6a、(0.39g、1.28mmol)および5−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.60g、1.39mmol)の溶液を、アルゴン(3×真空および逆充填)で脱気し、次いで、触媒Pd(PPh
3)
4で処理し、混合物を、アルゴン下で、80℃で加熱した。3時間後、溶媒を低減量に濃縮し、EtOAcで希釈し、フロリジル(40mL パッド)を通して濾過し、EtOAcで洗浄した。溶媒を真空中で濃縮し、得られた暗色残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%石油エーテル/EtOAcの勾配)で精製して、白がかったピンク色固体として、230mg(収率32%)の6bを得た。
LCMS:滞留時間=4.7分間、ES
+573。
【0467】
N−(アゼチジン−3−イル)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン塩酸塩(6c)の形成。
メタノール(10mL)中のtert−ブチル3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)アゼチジン−1−カルボキシレートである6b(0.23g、0.40mmol)の懸濁液を、4NのHCl/ジオキサン(5mL、20mmol)で処理し、次いで、80℃で30分間加熱した。溶媒を除去し、残渣を真空下で乾燥させて、240mgの固体を得、これを精製せずに使用した。
LCMS滞留時間=2.4分間、ES
+473。
【0468】
(S)−テトラヒドロフラン−3−イル3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)アゼチジン−1−カルボキシレート(422)の形成。
THF(1mL)中のN−(アゼチジン−3−イル)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン塩酸塩である6c(0.06g、0.11mmol)の懸濁液を
iPr
2NEt(0.30mL、1.70mmol)で処理し、次いで、固体(S)−2,5−ジオキソピロリジン−1−イルテトラヒドロフラン−3−イルカーボネート(0.03g、0.11mmol)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、200μLのモルホリンで反応停止させ、蒸発乾固させて、(S)−テトラヒドロフラン−3−イル3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)アゼチジン−1−カルボキシレートである6dを得、これを精製せずに使用した。
LCMS滞留時間=3.8分間、ES
+588。
(S)−テトラヒドロフラン−3−イル3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)アゼチジン−1−カルボキシレートである6dをメタノール(2mL)中に溶解し、次いで、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.5mL)で処理し、密閉管中で、60℃で加熱した。LCMSは、10分間後、反応の完了を示した。得られた溶液をNH
4Cl飽和水溶液(0.5mL)で反応停止させ、次いで、蒸発乾固させ、残渣をDMSO中に溶解し、逆相HPLC(ギ酸アンモニウム緩衝液)によって精製して、固体として、25.9mg(収率55%)の所望の生成物である422を得た。
LCMS滞留時間=1.8分間、ES
+433。
一般的スキーム6B
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0469】
2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(1−(プロピルスルホニル)アゼチジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(423)の形成。
THF(1mL)中のN−(アゼチジン−3−イル)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン塩酸塩である6c(0.055g、0.110mmol)の撹拌した懸濁液に、
iPr
2NEt(0.300mL、1.720mmol)、続いて、プロパン−1−スルホニルクロリド(0.012mL、0.108mmol)を添加した。得られた均質な淡黄色の混合溶液を、50℃で1時間加熱し、この時点で、LCMSは、反応の完了を示した。モルホリン(0.20mL)を添加し、溶液を蒸発乾固させた。得られた残渣をメタノール(2mL)中に溶解し、次いで、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.5mL)で処理し、密閉管中で、60℃で10分間加熱した。得られた溶液を、NH
4Cl飽和水溶液(0.5mL)で反応停止させ、次いで、蒸発乾固させた。得られた残渣をDMSO中に溶解し、逆相HPLC(ギ酸アンモニウム緩衝液)によって精製して、固体として、19.8mg(収率43%)の所望の生成物である423を得た。
LCMS滞留時間=2.6分間、ES
+425。
【0470】
423と同様の様式で調製することができる他の類似体:
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0471】
2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−(1−(シクロペンチル−メチルスルホニル)アゼチジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(469)の形成。
ジクロロメタン(1mL)中のN−(アゼチジン−3−イル)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン塩酸塩である6c(0.03g、0.06mmol)の撹拌した溶液に、
iPr
2NEt(0.33μL、1.90mmol)、続いて、シクロペンチル塩化メタンスルホニル(0.01g、0.06mmol)を添加した。得られた混合物を室温で30分間撹拌し、この時点で、LCMSは、反応の完了を示した。モルホリン(0.20mL)を添加し、溶液を蒸発乾固させた。得られた残渣をメタノール(2mL)中に溶解し、次いで、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.5mL)で処理し、密閉管中で、60℃で10分間加熱した。溶液を、NH
4Cl飽和水溶液(0.5mL)で反応停止させ、次いで、蒸発乾固させた。得られた残渣をDMSO中に溶解し、逆相HPLC(ギ酸アンモニウム緩衝液)によって精製して、固体として、27.4mg(収率88%)の所望の生成物である469を得た。LCMS滞留時間=3.1分間、ES
+465。
【化115】
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【0472】
1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)アゼチジン−1−イル)−2−メトキシエタノン(468)の形成。
化合物469の手順に従って、メトキシアセチルクロリドを用いて、白色固体として、11.7mg(収率51%)の468を得た。
LCMS滞留時間=1.6分間、ES
+390。
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0473】
3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)アゼチジン−1−カルボキサミド(512)の形成。
化合物469の手順に従って、61mg(0.11mmol)の6cおよびイソシアナトトリメチルシラン(15.14μL、0.11mmol)を用いて、白色固体として、87mg(収率79%)の512を得た。
LCMS滞留時間=2.4分間、ES
+362。
一般的スキーム7
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
(a)2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン、
iPr
2NEt、THF(b)5−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、Pd(PPh
3)
4、2M Na
2CO
3 90℃(c)4NのHCl/ジオキサン、MeOH、80℃、(d)塩化メタンスルホニル、
iPr
2NEt、THF、RT(e)25% NaOMe/MeOHまたは1MのLiOH、150℃、マイクロ波、10分間。
【0474】
(S)−tert−ブチル3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(7a)の形成。
THF(50mL)中の2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(1.75g、10.48mmol)および
iPr
2NEt(3.27mL、18.78mmol)の混合物に、THF(2mL)中のtert−ブチル(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート(1.83mL、10.48mmol)を添加した。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮乾固し、ジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮して、白色泡沫状固体として、3.41gの7aを得た。
LCMS滞留時間=3.0分間、ES
+317。
【0475】
(S)−tert−ブチル3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(7b)の形成。
DME(34mL)および2M Na
2CO
3(8.5mL)中の5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.41g、5.60mmol)およびtert−ブチル(3S)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]ピロリジン−1−カルボキシレートである7a(1.69g、5.30mmol)の溶液を窒素で脱気し(5分間)、次いで、Pd(PPh
3)
4(0.31g、0.27mmol)で処理し、次いで、90℃で一晩加熱した。得られた暗色溶液をフロリジルを通して濾過し、EtOAcで洗浄し、次いで、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%)石油エーテル:EtOAcの勾配によって精製した。減圧下での溶媒の除去により、真空乾燥後、1.33g(収率42%)の白色固体を得た。
LCMS滞留時間=4.4分間、ES
+588。
【0476】
2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]ピリミジン−4−アミン(7c)の形成。
THF(25mL)中のtert−ブチル(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]ピロリジン−1−カルボキシレートである7b(1.33g、2.27mmol)の溶液を、室温で塩化水素(12mLのジオキサン中4M溶液、48.00mmol)で処理した。次いで、LCMSが反応の完了を示すまで、反応物を、90℃で加熱した。混合物を濃縮乾固し、次いで、真空下で乾燥させて、黄褐色固体として、1.04g(収率88%)の7cを得た。
LCMS滞留時間=2.3分間、ES
+487。
【0477】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(1−(メチルスルホニル)ピロリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(398)の形成。
THF(1mL)中の2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]ピリミジン−4−アミン塩酸塩である7c(0.05g、0.10mmol)の撹拌した懸濁液に、
iPr
2NEt(0.10mL、0.57mmol)、続いて、塩化メタンスルホニル(0.04mL、0.57mmol)を添加した。得られた均質な淡黄色の混合物を、50℃で1時間加熱し、この時点で、LCMSは、反応の完了を示した。モルホリン(0.20mL)を添加し、溶液を蒸発乾固させた。得られた残渣をメタノール(2mL)中に溶解し、次いで、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.5mL)で処理し、LCMSが反応の完了を示すまで、密閉管中で、60℃で加熱した。得られた溶液を、NH
4Cl飽和水溶液(0.5mL)で反応停止させ、次いで、蒸発乾固させた。残渣をDMSO中に溶解し、逆相HPLC(ギ酸アンモニウム緩衝液)によって精製して、固体として、15.8mg(収率37%)の398を得た。
LCMS滞留時間=1.7分間、ES
+411。
【0478】
398と同様の様式で調製することができる他の類似体:
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0479】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−(1−(エチルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(399)の形成。
化合物398の手順に従って、50mg(0.10mmol)の7cおよびエタンスルホニルクロリド(54μL、0.57mmol)を用いて、固体として、21.7mg(収率49%)の399を得た。
LCMS滞留時間=1.8分間、ES
+425。
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0480】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(1−(イソプロピルスルホニル)ピロリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(400)の形成。
化合物398の手順に従って、2−プロパンスルホニルクロリド(82mg、0.57mmol)を用いて、固体として、17.9mg(収率39%)の400を得た。
LCMS滞留時間=1.9分間、ES
+439。
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0481】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−(1−(シクロプロピルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(401)の形成。
化合物398の手順に従って、シクロプロパンスルホニルクロリド(81mg、0.57mmol)を用いて、固体として、17.1mg(収率37%)の401を得た。
LCMS滞留時間=1.9分間、ES
+437。
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0482】
(S)−N−(1−(ブチルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(402)の形成。
化合物398の手順に従って、1−ブタンスルホニルクロリド(90mg、0.57mmol)を用いて、固体として、21mg(収率45%)の402を得た。
LCMS滞留時間=2.1分間、ES
+453。
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0483】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−(1−(シクロペンチルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(403)の形成。
化合物398の手順に従って、シクロペンタンスルホニルクロリド(97mg、0.57mmol)を用いて、固体として、9.7mg(収率20%)の403を得た。
LCMS滞留時間=2.1分間、ES
+465。
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0484】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(1−(プロピルスルホニル)ピロリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(410)の形成。
化合物398の手順に従って、プロピルスルホニルクロリド(20mg、0.14mmol)を用いて、固体として、15.5mg(収率36%)の410を得た。
LCMS滞留時間=2.0分間、ES
+439。
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0485】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−(1−(シクロペンチルメチルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(479)の形成。
化合物398の手順に従って、シクロペンチルメチルスルホニルクロリド(30mg、0.16mmol)を用いて、固体として、26.7mg(収率58%)の479を得た。
LCMS滞留時間=2.3分間、ES
+479。
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0486】
(S)−メチル3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(476)の形成。
化合物398の手順に従って、クロロギ酸メチル(20mg、0.21mmol)を用いて、分取HPLC精製後、トリフルオロ酢酸塩として、13.6mg(収率52%)の476を得た。
LCMS(ギ酸アンモニウム緩衝液)滞留時間=2.6分間、ES
+391。
【化126】
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【0487】
(S)−イソプロピル3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(477)の形成。
化合物476の手順に従って、クロロギ酸イソプロピル(20mg、0.21mmol)を用いて、分取HPLC精製後、トリフルオロ酢酸塩として、11.3mg(収率42%)の477を得た。
LCMS(ギ酸アンモニウム緩衝液)滞留時間=2.0分間、ES
+419。
【化127】
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【0488】
(3S)−(テトラヒドロフラン−3−イル)メチル3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(484)の形成。
化合物398の手順に従って、2,5−ジオキソピロリジン−1−イル(テトラヒドロフラン−3−イル)炭酸メチル(0.023g、0.096mmol)を用いて、分取HPLC精製後、トリフルオロ酢酸塩として、5.7mg(収率10%)の484を得た。
LCMS(ギ酸アンモニウム緩衝液)滞留時間=2.6分間、ES
+461。
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0489】
((S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−イル)(テトラヒドロフラン−3−イル)メタノン(478)の形成。
化合物398の手順に従って、テトラヒドロフラン−3−カルボン酸(35mg、0.30mmol)を用いて、固体として、22.2mg(収率52%)の478を得た。
LCMS(TFA緩衝液)滞留時間=1.6分間、ES
+431。
【化129】
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【0490】
(S)−1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−イル)エタノン(480)の形成。
化合物398の手順に従って、塩化アセチル(45μL、0.64mmol)を用いて、固体として、4.2mg(収率18%)の480を得た。
LCMS(TFA緩衝液)滞留時間=1.6分間、ES
+375。
【化130】
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【0491】
(S)−1−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−イル)−2−メトキシエタノン(481)の形成。
化合物398の手順に従って、メトキシアセチルクロリド(50mg、0.46mmol)を用いて、固体として、8.6mg(収率33%)の481を得た。
LCMS(TFA緩衝液)滞留時間=1.6分間、ES
+405。
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0492】
(S)−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−イル)(3−メチルオキセタン−3−イル)メタノン(482)の形成。
化合物398の手順に従って、3−メチルオキセタン−3−カルボン酸(15mg、0.13mmol)を用いて、固体として、17.7mg(収率42%)の482を得た。
LCMS(TFA緩衝液)滞留時間=1.6分間、ES
+431。
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0493】
((S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−イル)(モルホリン−2−イル)メタノン(483)の形成。
化合物398の手順に従って、モルホリン2−カルボン酸(25mg、0.11mmol)を用いて、固体として、3.6mg(収率8%)の483を得た。
LCMS(TFA緩衝液):滞留時間1.4分間、ES
+446。
【0494】
7cの調製の手順と同等の手順を用いて、他のエナンチオマー(8a)を得ることができる。
【0495】
化合物8aから調製することができる類似体。
一般的スキーム8
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
(a)(S)−2,5−ジオキソピロリジン−1−イルテトラヒドロフラン−3−イルカーボネート、
iPr
2NEt、THF、RT(b)25% NaOMe/MeOHまたは1MのLiOH、150℃、マイクロ波、10分間。
【0496】
(R)−((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート(424)の形成。
化合物398の手順に従って、(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートおよび(S)−2,5−ジオキソピロリジン−1−イルテトラヒドロフラン−3−イルカーボネートを用いて、固体として、19.8mg(収率47%)の424を得た。
LCMS(TFA緩衝液)滞留時間=1.8分間、ES
+447。
【化134】
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【0497】
(R)−(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−イル)(3−メチルオキセタン−3−イル)メタノン(473)の形成。
化合物482の手順に従って、(R)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピロリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン塩酸塩である8aおよび3−メチルオキセタン−3−カルボン酸(50mg、0.46mmol)を用いて、固体として、18.6mg(収率44%)の473を得た。
LCMS(TFA緩衝液)滞留時間=1.6分間、ES
+431。
【化135】
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【0498】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−(1−(シクロプロピルメチル)ピロリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(415)の形成。
メタノール(3mL)中の(S)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピロリジン−3−イル)ピリミジン−4−アミン塩酸塩である7c(0.05g、0.10mmol)の溶液を、シクロプロパンカルボキサルデヒド(0.30mmol)、シアノ水素化ほう素ナトリウム(0.30mmol)、および酢酸カリウム(0.04g、0.30mmol)で処理し、次いで、反応が完了するまで、60℃で撹拌した。水性の後処理により、油を得、これをメタノール(2mL)中に溶解し、次いで、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.5mL)で処理し、密閉管中で、60℃で加熱した。LCMSは、反応の完了を示した。得られた溶液を、NH
4Cl飽和水溶液(0.5mL)で反応停止させ、次いで、蒸発乾固させ、残渣をDMSO中に溶解し、逆相HPLC(ギ酸アンモニウム緩衝液)によって精製して、固体として、6.2mg(収率17%)の415を得た。
LCMS滞留時間=1.5分間、ES
+387。
【化136】
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【0499】
N−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−1−(メチルスルホニル)アゼパン−4−アミン(496)の形成。
化合物398の手順に従って、塩化メタンスルホニルを用いて、固体として、所望の生成物である496を得た。
LCMS滞留時間=1.8分間、ES
+439。
【化137】
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【0500】
1−(4−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)アゼパン−1−イル)エタノン(497)の形成。
化合物398の手順に従って、塩化アセチルを用いて、固体として、所望の生成物である497を得た。
LCMS滞留時間=1.7分間、ES
+403。
【化138】
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【0501】
メチル4−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)アゼパン−1−カルボキシレート(498)の形成。
化合物398の手順に従って、クロロギ酸メチルを用いて、固体として、所望の生成物である498を得た。
LCMS滞留時間=1.9分間、ES
+419。
【化139】
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【0502】
4−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−N,N−ジメチルアゼパン−1−カルボキサミド(499)の形成。
化合物398の手順に従って、ジメチルカルバモイルクロリドを用いて、固体として、所望の生成物である499を得た。
LCMS滞留時間=1.8分間、ES
+432。
【化140】
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【0503】
4−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)アゼパン−1−カルボキサミド(509)の形成。
化合物398の手順に従って、トリメチルシリルイソシアネートを用いて、固体として、所望の生成物である509を得た。
LCMS滞留時間=1.6分間、ES
+404。
【化141】
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【0504】
4−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−N−メチルアゼパン−1−カルボキサミド(506)の形成。
化合物398の手順に従って、メチルイソシアネートを用いて、HCl/ジオキサンで処理した後、塩酸塩として、所望の生成物である506を得た。
LCMS滞留時間=2.1分間、ES
+418。
一般的スキーム11
【化142】
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(a)
iPr
2NEt、THF(b)5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン、Pd(Ph
3P)
4、Na
2CO
3、DME、130℃(c)HCl/ジオキサン、CH
2Cl
2(d)3−メトキシプロパノイルクロリド、
iPr
2NEt、CH
2Cl
2/DMF
【0505】
(R)−tert−ブチル3−((2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−ピペリジン−1−カルボキシレート(11a)の形成。
THF(50mL)中の2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(0.43g、2.59mmol)および(R)−tert−ブチル3−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.56g、2.59mmol)の溶液に、
iPr
2NEt(0.45mL、2.59mmol)を添加した。反応混合物を80℃で8時間加熱した。溶媒を減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5〜30% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物である11aを得た。
LCMS(M+1)345.1。
【0506】
(R)−tert−ブチル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(11b)の形成
THF(30mL)中の5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.71g、1.65mmol)、(R)−tert−ブチル3−((2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−ピペリジン−1−カルボキシレートである11a(1.19g、3.60mmol)、およびK
2CO
3水溶液(2.48mLの2M溶液、4.97mmol)の脱気した溶液に、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.17g、0.33mmol)を添加した。反応混合物をさらに15分間脱気した。混合物を室温で4時間撹拌し、真空中で濃縮し、得られた粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(10%〜80% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物である11bを得た。
LCMS(M+1)461.4、(M−1)460.7。
【0507】
2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピペリジン−3−イルメチル)ピリミジン−4−アミン(11c)の形成。
5% MeOH/CH
2Cl
2中の(R)−tert−ブチル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートである11b(0.13g、2.8mmol)の溶液に、0.7mLの4N溶液のHCl/ジオキサンを添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過し、さらに精製せずに使用した。
LCMS(M+1)361.1。
【0508】
(R)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−3−メトキシプロパン−1−オン(327)の形成。
10:1のCH
2Cl
2/DMFの混合物(1mL)中の2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピペリジン−3−イルメチル)ピリミジン−4−アミンである11c(0.04g、0.11mmol)の溶液に、
iPr
2NEt(0.058mL、0.33mmol)および3−メトキシプロパノイルクロリド(0.02g、0.17mmol)を添加した。12時間後、溶媒を真空中で濃縮し、得られた粗製物を、および粗製物を、分取HPLC(0.1%TFA−H
2O/アセトニトリル)によって精製して、所望の生成物である327を得た。
LCMS(M+1)447.3。
【0509】
327と同じ様式で調製することができる他の類似体:
【化143】
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【0510】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2−メトキシフェニル)メタノン(113)。
LCMS滞留時間=2.9(M+1)479.4、(M−1)477.6。
【0511】
(R)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−(チオフェン−2−イル)エタノン(104)。
LCMS滞留時間=2.8(M+1)485.3、(M−1)483.4。
【化144】
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【0512】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(3,5−ジフルオロフェニル)メタノン(108)。
LCMS滞留時間=2.1(M+1)501.3。
【0513】
(R)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)エタノン(111)。
LCMS滞留時間=2.5(M+1)403.4。
【化145】
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【0514】
(R)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)メタノン(107)。
LCMS滞留時間=3.2(M+1)521.3。
【0515】
(S)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)エタノン(37)。
LCMS滞留時間=2.5(M+1)403.3。
【化146】
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【0516】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(フラン−2−イル)メタノン(102)。
LCMS滞留時間=2.7(M+1)455.3、(M−1)453.3。
【0517】
(R)−2−(ベンジルオキシ)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)エタノン(106)。
LCMS滞留時間=3.0(M+1)509.3、(M−1)507.5。
【化147】
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【0518】
(R)−2−フルオロエチル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(126)。
LCMS滞留時間=2.1(M+1)451.4。
【0519】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(チオフェン−2−イル)メタノン(97)。
LCMS滞留時間=2.9(M+1)471.2、(M−1)469.6。
【化148】
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【0520】
(R)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オン(105)。
LCMS滞留時間=3.0(M+1)445.3、(M−1)443.4。
【0521】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2,3−ジメチルフェニル)メタノン(157)。
LCMS滞留時間=2.0(M+1)493.1。
【化149】
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【0522】
(R)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−フェノキシエタノン(94)。
LCMS滞留時間=2.9(M+1)495.3、(M−1)493.5。
【0523】
(R)−2−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチルエタノエート(110)。
LCMS滞留時間=2.5(M+1)461.3、(M−1)459.4。
【化150】
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【0524】
(S)−エチル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(33)。
LCMS滞留時間=3.0(M+1)433.3、(M−1)431.4。
【0525】
(R)−プロパ−1−エン−2−イル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(74)。
LCMS滞留時間=3.1(M+1)445.2、(M−1)443.4。
【化151】
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【0526】
(R)−3−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボニル)ピラジン−2−カルボン酸(82)。
LCMS滞留時間=1.6(M+1)511.3。
【0527】
(1S,2R)−2−((R)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボニル)シクロプロパンカルボン酸(83)。
LCMS滞留時間=1.6(M+1)473.4。
【化152】
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【0528】
(S)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−メトキシエタノン(45)。
LCMS滞留時間=2.4(M+1)433.3、(M−1)431.4。
【0529】
(S)−アリル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(17)。
LCMS滞留時間=3.1(M+1)445.3、(M−1)443.4。
【化153】
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【0530】
(R)−プロパ−2−イニル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(122)。
LCMS滞留時間=2.9(M+1)443.3、(M−1)441.5。
【0531】
(S)−エチル5−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−5−オキソペンタノエート(19)。
LCMS滞留時間=2.8(M+1)503.4、(M−1)501.5。
【化154】
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【0532】
(R)−ブタ−2−イニル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(127)。
LCMS滞留時間=3.1(M+1)457.3、(M−1)455.6。
【0533】
(S)−メチル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(23)。
LCMS滞留時間=2.8(M+1)419.3、(M−1)417.3。
【化155】
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【0534】
(R)−アリル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(119)。
LCMS滞留時間=3.1(M+1)445.4、(M−1)443.5。
【0535】
(S)−ブタ−2−イニル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(30)。
LCMS滞留時間=3.1(M+1)457.3、(M−1)455.6。
【化156】
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【0536】
(R)−tert−ブチル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(15)。
LCMS滞留時間=2.7(M+1)461.3。
【0537】
(S)−イソブチル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(28)。
LCMS滞留時間=3.3(M+1)461.4。
【化157】
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【0538】
(S)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)プロパン−1−オン(32)。
LCMS滞留時間=1.9(M+1)417.2。
【0539】
(S)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オン(34)。
LCMS滞留時間=3.2(M+1)447.4、(M−1)445.5。
【化158】
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【0540】
(S)−イソプロピル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(35)。
LCMS滞留時間=3.0(M+1)447.3、(M−1)445.4。
【0541】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(シクロペンチル)メタノン(99)。
LCMS滞留時間=3.1(M+1)457.3、(M−1)455.4。
【化159】
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【0542】
(S)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ブタ−2−エン−1−オン(41)
LCMS滞留時間=2.7(M+1)429.3、(M−1)427.4。
【0543】
(S)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−3,3−ジメチルブタン−1−オン(42)
LCMS滞留時間=3.1(M+1)459.3、(M−1)457.4。
【化160】
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【0544】
(S)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オン(44)
LCMS滞留時間=2.8(M+1)471.3、(M−1)469.4。
【0545】
(S)−2−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−N,N,N−トリメチル−2−オキソエタナミニウム(43)
LCMS滞留時間=2.4(M+1)460.3、(M−1)458.5。
【化161】
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【0546】
(S)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−(ジメチルアミノ)エタノン(46)
LCMS滞留時間=2.2(M+1)446.4、(M−1)444.5。
【0547】
(S)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン(47)
LCMS滞留時間=2.4(M+1)480.3、(M−1)478.6。
【化162】
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【0548】
(S)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ブタ−3−エン−1−オン(49)
LCMS滞留時間=2.7(M+1)429.3、(M−1)427.4。
【0549】
(S)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−(1H−テトラゾール−1−イル)エタノン(48)
LCMS滞留時間=2.4(M+1)471.3、(M−1)469.4。
【化163】
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【0550】
(R)−5−((S)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボニル)ジヒドロフラン−2(3H)−オン(51)
LCMS滞留時間=1.7(M+1)472.9。
【0551】
(S)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4
イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−(1H−イミダゾール−1−イル)エタノン(50)
LCMS滞留時間=2.3(M+1)469.3、(M−1)467.4。
【化164】
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【0552】
(S)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ペンタ−4−イン−1−オン(52)
LCMS滞留時間=1.9(M+1)441.3。
【0553】
(R)−5−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−5−オキソペンタン酸(53)
LCMS滞留時間=1.8(M+1)475.3、(M−1)473.4。
【化165】
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【0554】
(R)−2−(2−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエトキシ)エタン酸(54)
LCMS滞留時間=1.7(M+1)477.3、(M−1)475.4。
【0555】
(1S,3R)−3−((R)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボニル)シクロペンタンカルボン酸(55)
LCMS滞留時間=2.5(M+1)501.3、(M−1)499.6。
【化166】
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【0556】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2−フルオロフェニル)メタノン(58)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)483.3、(M−1)481.5。
【0557】
(R)−5−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−5−オキソペンタン酸(80)
LCMS滞留時間=1.9(M+1)503.3。
【化167】
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【0558】
2−クロロ−1−((R)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)プロパン−1−オン(93)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)451.2、(M−1)449.4。
【0559】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(シクロヘキシル)メタノン(95)
LCMS滞留時間=3.2(M+1)471.3、(M−1)449.4。
【化168】
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【0560】
(R)−tert−ブチル3−((2−(5−アミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(114)
LCMS滞留時間=2.7(M+1)461.3。
【化169】
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【0561】
(R)−エチル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(495)
LCMS滞留時間=1.7(M+1)385.4。
【0562】
(R)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−メトキシエタノン(491)
LCMS滞留時間=1.7(M+1)415.4。
【化170】
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【0563】
(R)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−3−メトキシプロパン−1−オン(493)
LCMS滞留時間=1.7(M+1)429.5。
【0564】
(R)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−3−メチルブタン−1−オン(494)
LCMS滞留時間=1.9(M+1)427.5。
【化171】
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【0565】
(S)−2−メトキシエチル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(24)
LCMS滞留時間=2.8(M+1)463.2、(M−1)461.3。
【0566】
(R)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−フェニルエタノン(56)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)479.3、(M−1)477.4。
【化172】
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【0567】
(R)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−3−メチルブタ−2−エン−1−オン(57)
LCMS滞留時間=2.8(M+1)443.3、(M−1)441.4。
【0568】
(R)−4−(メトキシカルボニル)フェニル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(63)
LCMS滞留時間=3.2(M+1)539.3、(M−1)537.4。
【化173】
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【0569】
(R)−フェニル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(68)
LCMS滞留時間=3.2(M+1)481.4、(M−1)479.4。
【0570】
(R)−2−クロロフェニル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(70)
LCMS滞留時間=3.3(M+1)515.3、(M−1)513.3。
【化174】
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【0571】
(R)−2−メトキシフェニル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(69)
LCMS滞留時間=3.2(M+1)511.3。
【化175】
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【0572】
(R)−p−トリル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(71)
LCMS滞留時間=3.4(M+1)495.3、(M−1)493.4。
【0573】
(R)−3−(トリフルオロメチル)フェニル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(72)
LCMS滞留時間=3.5(M+1)549.3、(M−1)547.4。
【化176】
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【0574】
(R)−4−フルオロフェニル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(73)
LCMS滞留時間=3.3(M+1)499.3、(M−1)497.4。
【0575】
(R)−2−(1−(2−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)シクロペンチル)エタン酸(81)
LCMS滞留時間=2.0(M+1)529.3。
【化177】
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【0576】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2−クロロフェニル)メタノン(84)
LCMS滞留時間=2.0(M+1)499.4。
【0577】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(3,4−ジフルオロフェニル)メタノン(85)
LCMS滞留時間=2.1(M+1)501.3。
【化178】
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【0578】
(R)−2−クロロ−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)エタノン(92)
LCMS滞留時間=2.7(M+1)437.2、(M−1)435.3。
【0579】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2,6−ジクロロフェニル)メタノン(96)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)535.2、(M−1)533.2。
【化179】
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【0580】
(R)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−(4−フルオロフェニル)エタノン(98)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)497.3、(M−1)495.4。
【0581】
(R)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−シクロペンチルエタノン(100)
LCMS滞留時間=3.1(M+1)471.3、(M−1)469.5。
【化180】
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【0582】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(ピラジン−2−イル)メタノン(111)
LCMS滞留時間=2.5(M+1)467.2、(M−1)465.4。
【0583】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(フラン−2−イル)メタノン(186)
LCMS滞留時間=2.7(M+1)455.3、(M−1)453.3。
【化181】
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【0584】
(R)−ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)メタノン(103)
LCMS滞留時間=2.8(M+1)509.3、(M−1)507.5。
【0585】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2,4−ジフルオロフェニル)メタノン(152)
LCMS滞留時間=2.8(M+1)501.3、(M−1)499.4。
【化182】
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【0586】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2−(メチルアミノ)フェニル)メタノン(112)
LCMS滞留時間=3.0(M+1)494.3、(M−1)492.5。
【0587】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(3,4−ジメトキシフェニル)メタノン(109)
LCMS滞留時間=2.7(M+1)525.3、(M−1)523.4。
【化183】
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【0588】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(3,5−ジフルオロフェニル)メタノン(86)
LCMS滞留時間=2.8(M+1)501、(M−1)499。
【0589】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(6−フルオロ−4H−ベンゾ[d][1,3]ダイオキシン−8−イル)メタノン(142)
LCMS滞留時間=2.8(M+1)541.5。
【化184】
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【0590】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(o−トリル)メタノン(143)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)479.4、(M−1)477.6。
【0591】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン(146)
LCMS滞留時間=3.0(M+1)533.3、(M−1)531.5。
【化185】
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【0592】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)メタノン(145)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)507.3、(M−1)505.5。
【0593】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2,4−ジクロロフェニル)メタノン(147)
LCMS滞留時間=3.2(M+1)533.3、(M−1)531.4。
【化186】
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【0594】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2−エトキシフェニル)メタノン(158)
LCMS滞留時間=3.0(M+1)509.4、(M−1)507.5。
【0595】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2−メトキシ−3−メチルフェニル)メタノン(148)
LCMS滞留時間=3.0(M+1)509.3、(M−1)507.5。
【化187】
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【0596】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2,5−ジフルオロフェニル)メタノン(151)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)501.2、(M−1)499.5。
【0597】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2−フェノキシフェニル)メタノン(150)
LCMS滞留時間=3.2(M+1)557.3、(M−1)555.6。
【化188】
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【0598】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2,4−ジメトキシフェニル)メタノン(154)
LCMS滞留時間=2.3(M+1)525.3、(M−1)523.2。
【0599】
(R)−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(シクロプロピル)メタノン(325)
LCMS滞留時間=2.7(M+1)429.2。
【化189】
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【0600】
(R)−(3−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2−メトキシフェニル)メタノン(272)
LCMS滞留時間=2.5(M+1)461.3。
【0601】
(R)−1−(3−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)エタノン(268)
LCMS滞留時間=2.1(M+1)369.3。
【化190】
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【0602】
(R)−(3−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(フェニル)メタノン(271)
LCMS滞留時間=2.5(M+1)431.4。
【0603】
(R)−1−(3−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ブタン−1−オン(270)
LCMS滞留時間=2.4(M+1)397.3。
【化191】
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【0604】
(R)−(3−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(フェニル)プロパン−1−オン(269)
LCMS滞留時間=2.3(M+1)383.3。
【0605】
(S)−1−(3−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ブタン−1−オン(225)
LCMS滞留時間=2.4(M+1)397.4。
【0606】
化合物327の調製の様式と類似している様式において、逆の絶対立体化学を有する化合物を以下の通りに調製した。
一般的スキーム12A。
【化192】
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(a)tert−ブチルイソシアネート、ピリジン、CH
2Cl
2
【0607】
(S)−N−tert−ブチル−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキサミド(20)の形成。
ピリジン/CH
2Cl
2の混合物(1mLの1:1の混合物中の(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピペリジン−3−イルメチル)ピリミジン−4−アミンである12a(0.013g、0.036mmol)の溶液に、tert−ブチルイソシアネート(0.005mL、0.046mmol)を添加した。反応混合物を40℃で12時間撹拌した。溶媒を減圧下で濃縮し、得られた残渣を分取HPLC(0.1%TFA−H
2O/アセトニトリル)によって精製して、所望の生成物である20を得た。
LCMS滞留時間=3.0(M+1)460.4、(M−1)458.4。
【0608】
20と同じ様式で調製することができる他の類似体:
【化193】
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【0609】
(R)−N−tert−ブチル−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキサミド(128)
LCMS滞留時間=3.0(M+1)460.4、(M−1)458.4。
【0610】
(S)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−(チオフェン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド(22)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)486.3、(M−1)484.6。
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【0611】
(S)−エチル2−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシアミド)エタノエート(25)
LCMS滞留時間=2.6(M+1)490.3、(M−1)488.4。
【0612】
(S)−エチル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボニルカルバメート(26)
LCMS滞留時間=2.5(M+1)476.3、(M−1)474.5。
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
【0613】
(S)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−イソプロピルピペリジン−1−カルボキサミド(27)
LCMS滞留時間=2.7(M+1)446.4、(M−1)444.5。
【0614】
(S)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−メチルピペリジン−1−カルボキサミド(29)
LCMS滞留時間=2.4(M+1)418.3、(M−1)416.1。
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
【0615】
(S)−N−アリル−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキサミド(39)
LCMS滞留時間=2.6(M+1)444.4、(M−1)442.4。
【0616】
(S)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド(40)
LCMS滞留時間=2.5(M+1)481.3、(M−1)479.4。
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
【0617】
(R)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−1−カルボキサミド(75)
LCMS滞留時間=3.0(M+1)498.3、(M−1)496.5。
【0618】
(R)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−(3−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキサミド(76)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)510.3、(M−1)508.5。
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
【0619】
(R)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−(3−エタノイルフェニル)ピペリジン−1−カルボキサミド(77)
LCMS滞留時間=2.8(M+1)522.3、(M−1)520.4。
【0620】
(R)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−m−トリルピペリジン−1−カルボキサミド(78)
LCMS滞留時間=3.0(M+1)494.3、(M−1)492.4。
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
【0621】
(R)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピペリジン−1−カルボキサミド(79)
LCMS滞留時間=3.3(M+1)548.3、(M−1)546.4。
【0622】
(R)−エチル3−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシアミド)プロパノエート(118)
LCMS滞留時間=2.6(M+1)504.2、(M−1)502.5。
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
【0623】
(R)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−(5−メチル−2−(トリフルオロメチル)フラン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド(120)
LCMS滞留時間=3.2(M+1)552.4、(M−1)550.5。
【0624】
(R)−メチル2−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシアミド)エタノエート(125)
LCMS滞留時間=2.6(M+1)490.4、(M−1)488.6。
【化201】
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【0625】
(R)−N−tert−ブチル−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキサミド(117)
LCMS滞留時間=2.8(M+1)486.3、(M−1)484.5。
【0626】
(R)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−(チオフェン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド(129)
LCMS滞留時間=2.8(M+1)486.3、(M−1)484.5。
【化202】
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【0627】
(R)−メチル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボニルカルバメート(131)
LCMS滞留時間=1.6(M+1)462.7。
【0628】
(R)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−(4−メチルチオフェン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド(130)
LCMS滞留時間=2.0(M+1)500.6。
【化203】
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【0629】
(S)−3−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N,N−ジメチルピペリジン−1−カルボキサミド(228)
LCMS滞留時間=2.3(M+1)398.3。
【0630】
(R)−3−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−メチルピペリジン−1−カルボキサミド(274)
LCMS滞留時間=2.1(M+1)384.3。
【化204】
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【0631】
(R)−N−エチル−3−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキサミド(275)
LCMS滞留時間=2.2(M+1)398.4。
【0632】
(R)−3−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−プロピルピペリジン−1−カルボキサミド(276)
LCMS滞留時間=2.3(M+1)412.4。
一般的スキーム12B
【化205】
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(b)プロピルイソシアネート、
iPr
2NEt、ピリジン、CH
2Cl
2
【0633】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(メチルスルホニル)−ピペリジン−3−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(36)。
CH
2Cl
2(0.7mL)中の(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピペリジン−3−イルメチル)ピリミジン−4−アミンである12a(0.018g、0.050mmol)およびピリジン(0.7mL)の溶液に、塩化メタンスルホニル(0.004mL、0.050mmol)を添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。溶媒を減圧下で濃縮し、得られた残渣を分取HPLC(0.1%TFA−H
2O/アセトニトリル)によって精製して、所望の生成物である36を得た。
LCMS滞留時間=2.7(M+1)439.3、(M−1)437.3。
【0634】
36と同じ様式で調製することができる他の類似体:
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
【0635】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−((1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(61)
LCMS滞留時間=2.8(M+1)465.3、(M−1)463.3。
【0636】
(R,E)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(スチリルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(60)
LCMS滞留時間=3.2(M+1)525.3。
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
【0637】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(3−メトキシフェニルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(62)
LCMS滞留時間=3.1(M+1)531.3、(M−1)529.4。
【0638】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(4−フルオロフェニルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(64)
LCMS滞留時間=3.1(M+1)519.3、(M−1)517.4。
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
【0639】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(3−フルオロフェニルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(65)
LCMS滞留時間=3.1(M+1)519.2、(M−1)517.4。
【0640】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(m−トリルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(66)
LCMS滞留時間=3.2(M+1)515.3、(M−1)513.4。
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0641】
(R)−N−((1−(3−ブロモフェニルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(67)
LCMS滞留時間=3.3(M+1)579.2、(M−1)577.2。
【0642】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(フェニルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(87)
LCMS滞留時間=2.1(M+1)501.3。
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
【0643】
(R)−N−((1−(3−ブロモフェニルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(88)
LCMS滞留時間=2.0(M+1)561.3。
【0644】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(フェニルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(89)
LCMS滞留時間=2.1(M+1)507.2。
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【0645】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(2−フルオロフェニルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(90)
LCMS滞留時間=2.1(M+1)519.2。
【0646】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(91)
LCMS滞留時間=1.8(M+1)505.3。
一般的スキーム12C
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
(a)(R)−3−ブロモ−2−メチルプロパン−1−オール、
iPr
2NEt、THF
【0647】
(S)−3−((S)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(135)の形成。
CH
3CN(2mL)中の(R)−3−ブロモ−2−メチルプロパン−1−オール(0.006mL、0.055mmol)および(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(ピペリジン−3−イルメチル)−ピリミジン−4−アミンである12a(0.020g、0.055mmol)の溶液に、K
2CO
3(0.023g、0.165mmol)を添加した。反応混合物を80℃で24時間加熱した。溶媒を減圧下で濃縮し、得られた残渣を分取HPLC(0.1%TFA−H
2O/アセトニトリル)によって精製して、所望の生成物である135を得た。
LCMS滞留時間=2.5(M+1)433.4、(M−1)431.6。
【0648】
135と同じ様式で調製することができる他の類似体:
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
【0649】
(S)−1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−3,3−ジメチルブタン−2−オン(140)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)459.3、(M−1)457.5。
【0650】
(R)−3−((S)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(141)
LCMS滞留時間=1.4(M+1)433.5。
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
【0651】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(2−メチルベンジル)ピペリジン−3−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(139)
LCMS滞留時間=3.2(M+1)465.3、(M−1)463.4。
【0652】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(3−メチルベンジル)ピペリジン−3−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(137)
LCMS滞留時間=3.1(M+1)465.4、(M−1)463.6。
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
【0653】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−((1−(シクロヘキシルメチル)ピペリジン−3−イル)メチル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(134)
LCMS滞留時間=3.1(M+1)457.3、(M−1)455.5。
【0654】
(S)−2−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)エタノール(133)
LCMS滞留時間=2.3(M+1)405.3、(M−1)403.6。
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
【0655】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−((1−(2,2−ジメトキシエチル)ピペリジン−3−イル)メチル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(132)
LCMS滞留時間=2.2(M+1)449.7。
【0656】
(S,E)−メチル4−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ブタ−2−エノエート(138)
LCMS滞留時間=2.8(M+1)459.3、(M−1)457.7。
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【0657】
(S)−4−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ブタンニトリル(666)
LCMS滞留時間=2.6(M+1)428.3、(M−1)426.5。
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
【0658】
(S)−3−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)プロパンニトリル(667)
LCMS滞留時間=1.4(M+1)414.5。
【0659】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−3−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(124)
LCMS滞留時間=3.1(M+1)439.3(M−H)437.4。
一般的スキーム13
【化219】
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(a)クロロギ酸ベンジル、トリエチルアミン、CH
2Cl
2、(b)ジメチルスルホキシド、塩化オキサリル、トリエチルアミン、CH
2Cl
2、(c)DAST、THF、(d)10% Pd/C、MeOH、H
2、二炭酸ジ−tert−ブチル(e)LiOH、THF/MeOH/水、(f)ピリジン、二炭酸ジ−tert−ブチル、NH
4HCO
3、1,4−ジオキサン、(g)トリエチルアミン、TFAA、CH
2Cl
2、(h)ラネーニッケル、MeOH、H
2、(i)5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)ピリミジン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
iPr
2NEt、THF、マイクロ波、130℃ 15分間、(j)NaOMe、MeOH(k)イソプロパノール/HCl、45℃、(l)3−メトキシプロパノイルクロリド、
iPr
2NEt、CH
2Cl
2、DMF。
【0660】
1−ベンジル2−メチル4−ヒドロキシピペリジン−1,2−ジカルボキシレート(13b)の形成。
CH
2Cl
2(135mL)中のメチル4−ヒドロキシピペリジン−2−カルボキシレートである13a(5.17g、32.48mmol)およびトリエチルアミン(6.00mL、43.05mmol)の冷却(5℃)溶液に、10分間にわたって、クロロギ酸ベンジル(6.20mL、43.43mmol)を滴加した。得られた溶液を5℃で1時間撹拌し、次いで、室温まで加温した。反応混合物を水で希釈し、この層を分離した。水性物をCH
2Cl
2で再抽出し、合わせた有機物をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗製物をシリカゲルのプラグを通過させ、30〜80% EtOAc/ヘキサンで溶出して、所望の生成物である13bを得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.36−7.33(m,5H)、5.17(s,2H)、4.89−4.78(m,1H)、4.18−4.09(m,1H)、3.96(s,1H)、3.76−3.70(m,3H)、3.53−3.41(m,2H)、2.44(s,1H)、1.96 −1.91(m,1H)、および1.71(s,2H)ppm。
【0661】
1−ベンジル2−メチル4−オキソピペリジン−1,2−ジカルボキシレート(13c)の形成。
N
2下で、火炎乾燥した500mLのフラスコに、CH
2Cl
2(65mL)、続いて、塩化オキサリル(5.2mL、59.6mmol)を添加した。反応混合物を−78℃まで冷却した後、ジメチルスルホキシド(8.4mL、118.4mmol)を添加し、続いて、CH
2Cl
2(65mL)中の1−ベンジル2−メチル4−ヒドロキシピペリジン−1,2−ジカルボキシレートである13b(8.6g、29.2mmol)を添加した。反応物を−78℃で45分間撹拌した。混合物に、トリエチルアミン(24.4mL、175.1mmol)を添加し、混合物を室温まで加温した。反応混合物をCH
2Cl
2および1NのHClで希釈した。この層を分離し、水相をCH
2Cl
2で再抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(30〜50% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物である13cを得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.37(s,5H)、5.24−5.18(m,3H)、5.02(s,1H)、4.12(q,J=7.1Hz,1H)、3.74−3.65(m,3H)、2.79(d,J=7.0Hz,2H)、および2.53(s,2H)ppm。
【0662】
1−ベンジル2−メチル4,4−ジフルオロピペリジン−1,2−ジカルボキシレート(13d)の形成。
THF(75mL)中の1−ベンジル2−メチル4−オキソピペリジン−1,2−ジカルボキシレートである13c(7.4g、25.4mmol)の冷却(0℃)溶液に、(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(25.0mL、189.2mmol)を添加した。0℃で2時間後、反応物を、水を慎重に添加することによって反応停止させた。混合物をEtOAcおよび水で希釈した。固体NaHCO
3を添加して、pHを中性になるまで調整した。この層を分離し、有機物を水、ブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗製物をシリカゲルのプラグを通過させ、15〜20% EtOAc/ヘキサンで溶出して、所望の生成物である13dを得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.37−7.31(m,5H)、5.30−5.06(m,3H)、4.45−4.22(m,1H)、3.76−3.52(m,3H)、3.45(d,J=9.0Hz,1H)、2.76(s,1H)、および2.23−1.93(m,3H)ppm。
【0663】
1−tert−ブチル2−メチル4,4−ジフルオロピペリジン−1,2−ジカルボキシレート(13e)の形成。
パールフラスコ(1L)に、10%パラジウム炭素(0.57g)および二炭酸ジ−tert−ブチル(4.47g、20.49mmol)を充填した。メタノール(150mL)中の1−ベンジル2−メチル−4,4−ジフルオロピペリジン−1,2−ジカルボキシレートである13d(4.28g、13.66mmol)の溶液を添加し、水素をパールシェーカー(46PSI)を介して導入した。反応混合物を、室温で週末にわたって振とうした。混合物をセライトを通して濾過し、CH
2Cl
2で十分に洗浄した。濾液を濃縮乾固し、10% EtOAc/ヘキサン中に再溶解した。粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(10〜20% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、5.1gの所望の生成物である13eに加えて約840mgの汚染された生成物の混合物を得た。得られた粗混合物を、さらに精製せずに次のステップに直接使用した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ5.08(s,1H)、4.89(s,1H)、4.12(q,J=7.2Hz,1H)、3.76(s,H)、3.74(s,3H)、3.34(s,1H)、3.29(t,J=7.2Hz,1H)、2.77(s,1H)、2.04(m,1H)、および1.53(s,9H)ppm。
【0664】
1−(tert−ブトキシカルボニル)−4,4−ジフルオロピペリジン−2−カルボン酸(13f)の形成
THF(18mL)、メタノール(18mL)、およびH
2O(9mL)中の1−tert−ブチル2−メチル4,4−ジフルオロピペリジン−1,2−ジカルボキシレートである13e(4.6g、16.5mmol)の溶液に、水酸化リチウム(3.45g、82.22mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。全ての揮発物を減圧下で除去した。残渣を、微量の水およびエーテルで希釈した。この層を分離し、有機相を廃棄した。KHSO
4飽和水溶液を添加することにより、水相をpH3まで酸性化した。生成物をEtOAcで抽出した。有機相を水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。得られた生成物を、さらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ5.14(s,1H)、4.93(s,1H)、4.12(q,J=7.1Hz,1H)、3.28(d,J=6.3Hz,1H)、2.75(d,J=8.7Hz,1H)、2.06(d,J=8.5Hz,1H)、1.99−1.81(m,1H)、および1.47(s,9H)ppm。
【0665】
tert−ブチル2−カルバモイル−4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(13g)の形成
1,4−ジオキサン(12mL)中の1−tert−ブトキシカルボニル−4,4−ジフルオロ−ピペリジン−2−カルボン酸である13f(1.67g、6.30mmol)の溶液に、ピリジン(0.35mL、4.33mmol)、続いて、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.78g、8.17mmol)、および重炭酸アンモニウム(0.63g、7.86mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAc中に取り込んだ。有機相を水、KHSO
4飽和水溶液、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗残渣を、さらに精製せずに使用した。
【0666】
tert−ブチル2−シアノ−4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(13h)の形成
CH
2Cl
2(50mL)中のtert−ブチル2−カルバモイル−4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートである13g(1.72g、6.51mmol)の溶液に、N,N−トリエチルアミン(2.03mL、14.61mmol)を添加し、続いて、(2,2,2−トリフルオロアセチル)−2,2,2−トリフルオロアセテート(1.02mL、7.32mmol)を滴加した。15分間後、混合物をNaHCO
3飽和水溶液で希釈し、この層を分離した。有機相を水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗残渣をシリカゲルのプラグを通過させ、10〜30%のEtOAc/ヘキサンで溶出して、所望の生成物である13hを得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ5.43(s,1H)、4.19(s,1H)、3.25(s,1H)、2.36(m,1H)、2.23−2.12(m,1H)、1.83(s,1H)、1.70(s,1H)、および1.53−1.46(m,9H)ppm。
【0667】
tert−ブチル2−(アミノメチル)−4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(13i)の形成
ラネーニッケル(0.36mL、5.40mmol)をMeOH(2×)で洗浄し、パールシェーカーに充填した。メタノール(50mL)中のtert−ブチル2−シアノ−4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートである13h(1.33g、5.40mmol)の溶液。反応混合物を、パールシェーカー(46PSI)上で一晩、水素化条件に供した。混合物を、セライトを通して濾過し、CH
2Cl
2で十分に洗浄した。全ての揮発物を減圧下で除去し、粗物質をさらに精製せずに使用した。
【0668】
tert−ブチル2−((2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(13j)の形成
THF(2mL)中のtert−ブチル2−(アミノメチル)−4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートである13i(0.10g、0.41mmol)および5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.18g、0.38mmol)の溶液に、
iPr
2NEt(0.20mL、1.15mmol)を添加した。反応混合物を、マイクロ波中で、130℃で15分間加熱した。反応物を室温まで冷却し、揮発物を減圧下で除去した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物である13jを得た。
LCMS(M−1)649.52。
【0669】
tert−ブチル2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(13k)の形成。
メタノール(4mL)中のtert−ブチル2−[[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]メチル]−4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートである13j(0.23g、0.35mmol)の溶液に、ナトリウムメタノラート(4mLの25%w/v、18.51mmol)を添加した。反応混合物を室温で15分間撹拌した。全ての揮発物を減圧下で除去し、残渣を水で反応停止させた。EtOAcを添加し、この層を分離した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)し、濾過し、蒸発乾固させた。粗残渣は、さらに精製せずに使用するには十分純粋であった。
LCMS(M+1)497.44、(M−1)495.52。
【0670】
2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−((4,4−ジフルオロピペリジン−2−イル)メチル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(13m)の形成
2−プロパノール(2mL)中のtert−ブチル2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレートである13k(0.09g、0.18mmol)の溶液に、プロパン−2−オール塩酸塩(2mLの6M、12.00mmol)を添加した。反応混合物を室温で17時間撹拌した後、さらに1mLのIPA/HClを添加し、反応混合物を45℃で1時間加熱した。全ての揮発物を減圧下で除去し、残渣をさらに精製せずに次のステップに直接使用した。
LCMS(M+1)397.40、(M−1)395.44。
【0671】
1−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−3−メトキシプロパン−1−オン(584)の形成
CH
2Cl
2(1mL)、DMF(0.5mL)、および
iPr
2NEt(0.10mL、0.57mmol)中の2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−[(4,4−ジフルオロ−2−ピペリジル)メチル]−5−フルオロピリミジン−4−アミンである13k(0.086g、0.198mmol)の溶液に、3−メトキシプロパノイルクロリド(2.43g、0.20mmol)を添加した。反応混合物を室温で17時間撹拌した。全ての揮発物減圧下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物である13に富化した混合物を得、これを分取HPLCによって精製した。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.45(m,1H)、8.71(d,J=8.5Hz,1H)、8.31(m,2H)、8.01(m,1H)、5.33(s,1H)、4.62−4.43(m,2H)、4.39−3.72(m,5H)、3.68(s,2H)、3.43−3.40(m,1H)、3.15(s,1H)、3.07(s,1H)、2.33(s,2H)、および2.08(s,2H)ppm:LCMS(M+1)483.44、(M−1)481.52。
【0672】
584と同じ様式で調製することができる他の類似体を以下に記載する。
【化220】
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【0673】
N−((4−ベンジルモルホリン−2−イル)メチル)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(388)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ9.14−9.09(m,1H)、8.81−8.71(m,1H)、8.29(d,J=2.3Hz,1H)、8.07(d,J=2.5Hz,1H)、7.34(s,5H)、5.58−5.41(m,1H)、3.92−3.43(m,4H)、2.83−2.72(m,2H)、2.38−2.28(m,2H)、および1.62(m,2H)ppm。
LCMS滞留時間=1.8(M+1)453.4。
【化221】
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【0674】
2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−イソプロピルモルホリン−4−カルボキサミド(446)。
LCMS滞留時間=1.7(M+1)448.4
【化222】
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【0675】
イソプロピル2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(447)。
LCMS滞留時間=2.0(M+1)449.3
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【0676】
2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((4−(イソプロピルスルホニル)モルホリン−2−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(448)。
LCMS滞留時間=1.9(M+1)469.3
【化224】
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【0677】
1−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)モルホリノ)プロパン−1−オン(449)。
LCMS滞留時間=1.7(M+1)419.4
【化225】
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【0678】
(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)モルホリノ)(シクロプロピル)メタノン(450)。
LCMS滞留時間=1.7(M+1)431.4
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
【0679】
tert−ブチル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(515)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ10.38(s,1H)、8.81(d,J=2.0Hz,1H)、8.49(d,J=2.3Hz,1H)、8.38(s,1H)、8.08(d,J=3.4Hz,1H)、6.11(d,J=5.0Hz,1H)、4.44(d,J=9.4Hz,1H)、4.02−3.62(m,6H)、3.55(dd,J=2.4,12.1Hz,1H)、3.35−3.27(m,1H)、および1.40−1.22(m,9H)ppm。
LCMS滞留時間=2.5(M+1)463.5。
【化227】
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【0680】
1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)モルホリノ)プロパン−1−オン(516)。
LCMS滞留時間=1.9(M+1)419.4
【化228】
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【0681】
3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−プロピルモルホリン−4−カルボキサミド(517)。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.54(s,1H)、8.76(d,J=2.0Hz,1H)、8.46(s,1H)、8.32(d,J=2.1Hz,1H)、8.26(d,J=3.9Hz,1H)、8.08(d,J=7.5Hz,1H)、6.30(s,1H)、4.28(s,1H)、3.93−3.74(m,3H)、3.51−3.47(m,2H)、3.39−3.20(m,2H)、2.95(dd,J=6.2,13.1Hz,3H)、1.35−1.25(m,2H)、および0.76(t,J=7.3Hz,3H)ppm。
LCMS滞留時間=2.3(M+1)448.54。
【化229】
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【0682】
メチル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(526)。
LCMS滞留時間=2.4(M+1)421.0。
【化230】
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【0683】
エチル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(527)。
LCMS滞留時間=2.5(M+1)435.1。
【化231】
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【0684】
アリル3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(528)。
LCMS滞留時間=2.6(M+1)447.1。
【化232】
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【0685】
1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)モルホリノ)−2−メチルプロパン−1−オン(529)。
LCMS滞留時間=2.5(M+1)433.1。
【化233】
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【0686】
1−(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)モルホリノ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オン(530)。
LCMS滞留時間=1.9(M+1)447.1。
【化234】
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【0687】
(3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)モルホリノ)(シクロブチル)メタノン(531)。
LCMS滞留時間=2.6(M+1)445.1。
【化235】
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【0688】
2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((4−(メチルスルホニル)モルホリン−3−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(532)。
LCMS滞留時間=2.4(M+1)441.0。
【化236】
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【0689】
2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−((4−(シクロプロピルスルホニル)モルホリン−3−イル)メチル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(533)。
LCMS滞留時間=2.4(M+1)467.0。
【化237】
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【0690】
3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)モルホリン−4−カルボキサミド(534)。
LCMS滞留時間=2.0(M+1)406.0。
【化238】
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【0691】
3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−エチルモルホリン−4−カルボキサミド(535)。
LCMS滞留時間=2.2(M+1)434.1。
【化239】
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【0692】
3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−イソプロピルモルホリン−4−カルボキサミド(536)。
LCMS滞留時間=2.3(M+1)448.1。
【化240】
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【0693】
(R)−2−フルオロエチル2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(180)。
LCMS滞留時間=2.1(M+1)451.4。
【0694】
(S)−2−メトキシエチル 2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(161)。
LCMS滞留時間=2.8(M+1)463.4。
【化241】
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【0695】
(S)−2−クロロエチル2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(163)。
LCMS滞留時間=3.1(M+1)467.4。
【0696】
(S)−プロパ−2−イニル2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(164)。
LCMS滞留時間=3.0(M+1)443.5。
【化242】
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【0697】
(S)−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(チアゾール−2−イル)メタノン(165)。
LCMS滞留時間=2.8(M+1)472.5。
【0698】
(S)−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(3−メトキシフェニル)メタノン(174)。
LCMS滞留時間=2.8(M+1)495.6。
【化243】
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【0699】
(S)−メチル2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(166)。
LCMS滞留時間=2.9(M+1)419.5。
【0700】
(R)−1−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)エタノン(179)。
LCMS滞留時間=2.5(M+1)403.4。
【化244】
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【0701】
(S)−エチル2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(171)。
LCMS滞留時間=3.0(M+1)433.3。
【0702】
(R)−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(3−メトキシフェニル)メタノン(184)。
LCMS滞留時間=2.7(M+1)495.5。
【化245】
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【0703】
(R)−1−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)プロパン−1−オン(208)。
LCMS滞留時間=1.9(M+1)417.2。
【0704】
(R)−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2−メトキシフェニル)メタノン(190)。
LCMS滞留時間=2.9(M+1)495.4。
【化246】
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【0705】
(R)−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(4−フルオロフェニル)メタノン(209)。
LCMS滞留時間=2.0(M+1)483.1。
【0706】
(R)−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノン(210)。
LCMS滞留時間=2.2(M+1)533.1。
【化247】
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【0707】
(R)−4−クロロ−1−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ブタン−1−オン(278)。
LCMS滞留時間=2.4(M+1)465.1。
【0708】
(R)−1−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ペンタ−4−エン−1−オン(279)。
LCMS滞留時間=2.1(M+1)443.2。
【化248】
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【0709】
(R)−1−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オン(280)。
LCMS滞留時間=2.1(M+1)471.2。
【0710】
(R)−1−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ヘキサ−5−イン−1−オン(281)。
LCMS(M+1)454.2。
【化249】
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【0711】
(R)−1−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−3−フェニルプロパン−1−オン(293)。
LCMS滞留時間=3.1(M+1)493.2。
【0712】
(R)−1−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−シクロヘキシルエタノン(294)。
LCMS滞留時間=3.3(M+1)485.2。
【化250】
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【0713】
(R)−1−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ブタン−1−オン(295)。
LCMS滞留時間=2.9(M+1)431.2。
【0714】
(R)−1−(2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ペンタン−1−オン(326)。
LCMS滞留時間=3.0(M+1)445.2。
【化251】
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【0715】
(S)−1−(2−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)エタノン(256)。
LCMS滞留時間=2.2(M+1)369.3。
【0716】
(S)−1−(2−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)プロパン−1−オン(257)。
LCMS滞留時間=2.3(M+1)383.3。
【化252】
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【0717】
(S)−1−(2−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ブタン−1−オン(258)。
LCMS滞留時間=2.5(M+1)397.3。
【0718】
(S)−(2−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(フェニル)メタノン(259)。
LCMS滞留時間=2.4(M+1)431.3。
【化253】
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【0719】
(S)−(2−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)(2−メトキシフェニル)メタノン(260)。
LCMS滞留時間=2.4(M+1)461.3。
【化254】
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【0720】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(メチルスルホニル)−ピペリジン−2−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(381)。
LCMS滞留時間=2.7分間、(M+H)439.3
【0721】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(エチルスルホニル)−ピペリジン−2−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(382)。
LCMS滞留時間=2.9分間、(M+H)453.3。
【化255】
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【0722】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(プロピルスルホニル)ピペリジン−2−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(328)。
LCMS滞留時間=2.2分間、(M+H)467.1。
【0723】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル)−ピペリジン−2−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(383)。
LCMS滞留時間=3.0分間、(M+H)507.3。
【化256】
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【0724】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(メチルスルホニル)−ピペリジン−2−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(384)。
LCMS滞留時間=2.7分間、(M+H)439.3。
【0725】
(R)−N−((1−(ブチルスルホニル)ピペリジン−2−イル)メチル)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(329)。
LCMS滞留時間=2.3分間、(M+H)481.2。
【化257】
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【0726】
(S)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1−(シクロプロピルスルホニル)−ピペリジン−2−イル)メチル)ピリミジン−4−アミン(386)。
LCMS滞留時間=2.9分間、(M+H)465.3。
【0727】
(R)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N−((1−(3−クロロプロピルスルホニル)ピペリジン−2−イル)メチル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(330)。
LCMS滞留時間=2.2分間、(M+H)501.1。
【化258】
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【0728】
(R)−2−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−イソプロピルピペリジン−1−カルボキサミド(371)。
LCMS滞留時間=1.8分間、(M+H)412.2。
【0729】
(R)−N−シクロプロピル−2−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキサミド(372)。
LCMS滞留時間=1.9分間、(M+H)424.2。
【化259】
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【0730】
(R)−N−ethyl−2−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキサミド(373)。
LCMS滞留時間=1.7分間、(M+H)398.2。
【0731】
(R)−2−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−メチルピペリジン−1−カルボキサミド(374)。
LCMS滞留時間=1.6分間、(M+H)384.2。
【化260】
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【0732】
(R)−2−((5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−N−プロピルピペリジン−1−カルボキサミド(375)。
LCMS滞留時間=1.8分間、(M+H)412.2。
一般的スキーム14
【化261】
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(a)
iPr
2NEt、イソプロパノール、80℃(b)5−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、Pd(Ph
3P)
4、Na
2CO
3、DME、130℃(c)HCl/ジオキサン、CH
2Cl
2(d)プロピルイソシアネート、ピリジン、CH
2Cl
2
【0733】
1−((2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)シクロヘキサノール(14a)の形成。
イソプロパノール(2mL)中の2−(アミノメチル)シクロヘキサノール塩酸塩(0.09g、0.54mmol)および2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(0.10g、0.60mmol)の溶液に、
iPr
2NEt(0.21mL、1.20mmol)を添加した。反応混合物を80℃で12時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(25%〜75% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物である14aを得た。
LCMS(M+1)260.1、(M−1)258.3。
【0734】
2−((2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)シクロヘキサノール(14b)の形成
ジメチルアセトアミド中の5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.15g、0.35mmol)、1−((2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)シクロヘキサノールである14a(0.09g、0.35mmol)、およびKOAc水溶液(1.04mLの1M溶液、1.04mmol)の脱気した溶液に、トリフェニルホスフィンパラジウム(0.04g、0.03mmol)を添加した。反応混合物を、マイクロ波中で、140℃で15分間加熱し、次いで、室温まで冷却した。反応混合物を、セライトを通して濾過し、真空中で濃縮し、得られた粗残渣を分取HPLC(0.1%TFA−H
2O/アセトニトリル)によって精製して、所望の生成物である14bを得た。LCMS滞留時間=2.6(M+1)530.3。
【化262】
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【0735】
(2R)−2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)シクロヘキサノール(12)の形成
THF(3mL)中の2−((2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)シクロヘキサノールである14b(0.10g、0.19mmol)の溶液に、水酸化リチウム水溶液(1mLの1N溶液)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。得られた残渣を、分取HPLC(0.1%TFA−H
2O/アセトニトリル)によって精製して、所望の生成物12を得た。
LCMS FIA滞留時間=1.9(M+1)376.2。
【化263】
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【0736】
2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(13)
LCMS FIA滞留時間=1.8(M+1)362.2。
【0737】
2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロペンタノール(14)
LCMS FIA滞留時間=1.0(M+1)348.3。
【化264】
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【0738】
(1R,2S,3R,5R)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−5−(ヒドロキシメチル)シクロペンタン−1,2−ジオール(657)
1H NMR(300MHz,DMSO)δ12.41(s,1H)、8.80(d,J=2.3Hz,1H)、8.28(d,J=2.4Hz,1H)、8.25(s,1H)、8.17(d,J=4.0Hz,1H)、7.64(s,1H)、4.80−4.50(m,3H)、4.47(dd,J=7.5,14.8Hz,1H)、3.89(dd,J=5.3,6.3Hz,1H)、3.77(dd,J=5.1,5.0Hz,1H)、3.50−3.37(m,2H)、2.36−2.24(m,1H)、2.04(dd,J=8.3,13.5Hz,1H)、1.99(s,1H)、1.27(td,J=8.4,4.4Hz,1H)、および1.21(s,1H)ppm。
LCMS滞留時間=3.0(M+1)399.4。
一般的スキーム14B
【化265】
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(a)ラネーニッケル、H
2(50PSI)、EtOH(b)15a、THF、70℃(c)TFA、CH
2Cl
2(d)1N LiOH、THF、120℃
【0739】
tert−ブチルトランス−2−(アミノメチル)シクロヘキシルカルバメート(14d)の形成
無水EtOH中のtert−ブチルトランス−2−シアノシクロヘキシルカルバメートおよびラネーニッケルの溶液を、H
2雰囲気下(50PSI)で24時間撹拌した。濾過および溶媒の蒸発、続いて、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜20% MeOH−CH
2Cl
2、勾配溶出)により、トランス異性体のラセミ混合物として、標的化合物である14d(286mg、収率66%)を得た。FIA(M+H)229.33。
【0740】
tert−ブチルトランス−2−((2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)シクロヘキシルカルバメート(14e)の形成
5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)ピリミジン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンである15a(0.42g、0.90mmol)およびtert−ブチルトランス−2−(アミノメチル)シクロヘキシルカルバメート(0.24g、1.06mmol)の混合物を、THF(10mL)中で70℃まで加熱した。1.3時間後、混合物を真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜60% EA/Hex、勾配溶出)により、トランス異性体として、所望の中間体であるtert−ブチル トランス−2−((2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)シクロヘキシルカルバメートである14eを得て、これをさらに精製せずに次の反応に取り込んだ(0.52g、収率92%)。
【0741】
N−((トランス−2−アミノシクロヘキシル)メチル)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(14f)の形成
CH
2Cl
2(5mL)中のtert−ブチルトランス−2−((2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)シクロヘキシルカルバメートである14e(0.52g)の溶液を、TFA(2.5mL)で30分間処理し、溶液を真空中で濃縮し、得られた粗物質をCH
3CN中に取り込み、数回真空中で濃縮し、過剰TFAを除去して、トランス異性体のラセミ混合物として、TFA塩として、所望のアミンである14fを得、これは次の反応で用いるのに十分純粋であった。
LCMS滞留時間=1.93分間、(M+H)529.0
【化266】
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【0742】
N−((トランス−2−アミノシクロヘキシル)メチル)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(555)の形成
THF中のN−((トランス−2−アミノシクロヘキシル)メチル)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミンである14f(0.050g、0.077mmol)の溶液を、LiOH(0.5mL、1.0M)で、60℃で処理した。120℃で5分間後、溶液をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、濾過し、真空中で濃縮した。分取HPLCにより、トランス異性体のラセミ混合物として、所望の化合物である555(12mg、収率33%)を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.75(d,J=2.4Hz,1H)、8.31(d,J=2.4Hz,1H)、8.29(s,1H)、8.24(d,J=4.4Hz,1H)、3.96(dd,J=5.8,14.4Hz,1H)、3.73(dd,J=4.3,14.3Hz,1H)、3.08−3.00(m,1H)、2.05−1.87(m,3H)、1.80(m,3H)、および1.48−1.39(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=1.9分間、(M+H)375.0。
一般的スキーム14C
【化267】
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(a)i:RCOCl、DIEA、CH
2Cl
2 ii:1N LiOH、THF、120℃。
【0743】
N−(トランス−2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)シクロヘキシル)−2−メトキシエタンアミド(556)の形成
CH
2Cl
2(2mL)中のN−((トランス−2−アミノシクロヘキシル)メチル)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(0.060g、0.093mmol)および
iPr
2NEt(0.057mL、0.330mmol)の0℃で冷却した混合物に、2−メトキシアセチルクロリド(0.010g、0.098mmol)を添加した。5分間後、溶液を室温まで加温した。3時間後、混合物を真空中で濃縮し、THF(1mL)中に取り込み、LiOH(0.326mL、1.0M溶液)で、120℃で10分間処理した。得られた混合物を室温まで冷却し、分配し、水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機物を真空中で濃縮した。分取HPLCにより、TFA塩のラセミ混合物として、所望の生成物である556(8.6mg、収率17%)を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.74(d,J=2.3Hz,1H)、8.42(s,1H)、8.38(d,J=2.3Hz,1H)、8.27(d,J=5.4Hz,1H)、3.85−3.81(m,2H)、3.75(d,J=8.5Hz,2H)、3.26(s,3H)、1.97−1.77(m,5H)、および1.43−1.35(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=2.8分間、(M+H)446.8。
【0744】
以下の類似体は、556と同じ様式で調製することができる。
【化268】
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【0745】
N−(トランス−2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)シクロヘキシル)メタンスルホンアミド(557)の形成
スルホンアミド557を、化合物36の手順(スキーム12B)に従って、N−((トランス−2−アミノシクロヘキシル)メチル)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミンである14f、およびメタンスルホニルクロリドを用いて調製して、トランス異性体のラセミ混合物として、所望の生成物である557を得た。
1H NMR(300.0MHz,MeOD)δ8.78(d,J=2.4Hz,1H)、8.45(d,J=4.2Hz,1H)、8.37(d,J=2.3Hz,1H)、8.26(d,J=5.4Hz,1H)、4.12(dd,J=4.5,13.7Hz,1H)、3.89(dd,J=7.1,13.8Hz,1H)、3.26−3.16(m,1H)、3.00(s,3H)、2.18−1.90(m,2H)、1.79−1.74(m,2H)、および1.50−1.25(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=2.8分間、(M+H)452.6。
【0746】
3−(トランス−2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)シクロヘキシル)−1,1−ジメチル尿素(564)の形成
尿素564を、化合物20の手順(スキーム12A)に従って、N−((トランス−2−アミノシクロヘキシル)メチル)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミンである14fおよびジメチルカルバモイルクロリドを用いて調製し、トランス異性体のラセミ混合物として、所望の生成物である564を得た。
1H NMR(300.0MHz,MeOD)δ8.78(d,J=2.4Hz,1H)、8.45(d,J=4.2Hz,1H)、8.37(d,J=2.3Hz,1H)、8.26(d,J=5.4Hz,1H)、4.12(dd,J=4.5,13.7Hz,1H)、3.89(dd,J=7.1,13.8Hz,1H)、3.26−3.16(m,1H)、3.00(s,3H)、2.18−1.90(m,2H)、1.79−1.74(m,2H)、および1.50−1.25(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=1.9分間、(M+H)445.7。
一般的スキーム15
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
(a)(1S,2S)−シクロヘキサン−1,2−ジアミン、THF、140℃(b)AcCl、
iPr
2NEt、CH
2Cl
2(c)1MのLiOH、DCE、150℃、マイクロ波 20分間。
【0747】
(1S,2S)−N1−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)シクロヘキサン−1,2−ジアミン(15b)の形成
5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジンである15a(0.25g、0.53mmol)および(1S,2S)−シクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.12g、1.08mmol)を、THF(3.0mL)中に溶解し、密閉バイアル中で、140℃で20分間加熱した。溶媒を真空中で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜15% MeOH/CH
2Cl
2)によって精製して、白色泡沫状固体として、生成物である15b(220mg、収率79%)を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.85(d,J=2.4Hz,1H)、8.52(s,1H)、8.40(d,J=2.4Hz,1H)、8.13−8.09(m,3H)、7.31−7.28(m,2H)、5.14(d,J=6.6Hz,1H)、3.96−3.85(m,1H)、2.69(td,J=10.2,4.7Hz,1H)、2.40(s,3H)、2.33(d,J=5.6Hz,1H)、2.12−2.06(m,1H)、1.88−1.84(m,2H)、および1.60−1.21(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=2.33(M+1)515.2。
【0748】
N−[(1S,2S)−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]アセトアミド(433)の形成。
(1S,2S)−N−[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−1,2−ジアミンである15b(0.100g、0.194mmol)を、ジクロロメタン(2mL)中に溶解し、
iPr
2NEt(0.075g、0.101mL、0.583mmol)で処理した。塩化アセチル(0.021mL、0.291mmol)を添加し、反応物を室温で30分間撹拌した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をジクロロエタン(2mL)中に溶解し、LiOH(0.097mLの1M溶液、0.971mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波中で、150℃で10分間加熱した。反応物をEtOAc(5mL)および水(5mL)で希釈し、この層を分離した。水層をEtOAc(2×5mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜15% MeOH/CH
2Cl
2)によって精製して、N−[(1S,2S)−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]アセトアミドである433(34mg、収率44%)を得た。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ13.03(s,1H)、9.10(s,1H)、9.05(s,1H)、8.67(d,J=2.1Hz,1H)、8.48(d,J=5.4Hz,1H)、8.43(d,J=2.3Hz,1H)、7.97(d,J=7.7Hz,1H)、4.15−4.07(m,1H)、3.93−3.87(m,1H)、2.20−2.15(m,1H)、1.99−1.92(m,1H)、1.85−1.79(m,2H)、1.74(s,3H)、および1.52−1.36(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=2.41(M+1)403.4。
一般的スキーム16
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
(a)シクロヘキサン−シス−1,2−ジアミン、イソプロパノール、
iPr
2NEt(b)3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、Pd(PPh
3)
4、Na
2CO
3、DME:DCE、150℃、マイクロ波、(c)1MのLiOH 150℃、マイクロ波、(d)MeSO
2Cl、
iPr
2NEt、DMF:DCM。
【0749】
N1−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)シクロヘキサン−シス−1,2−ジアミン(16a)の形成
2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(0.50g、2.99mmol)を、イソプロパノール(7mL)中に溶解し、
iPr
2NEt(1.50mL、8.98mmol)で処理した。シクロヘキサン−シス−1,2−ジアミン(0.46g、4.03mmol)を添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、反応混合物をEtOAc(15mL)中で希釈し、NaHCO
3飽和水溶液で洗浄した。水層をEtOAc(15mL)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。得られた粗製物を、白色固体として、シリカゲルクロマトグラフィー(5%〜30% MeOH/CH
2Cl
2)によって精製して、16a(370mg、収率50%)を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.83(d,J=2.8Hz,1H)、6.16(s,1H)、4.08(s,1H)、3.13(d,J=3.9Hz,1H)、および1.84−1.44(m,8H)ppm;LCMS滞留時間=0.8(M+1)245.1。
【0750】
N1−(5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)シクロヘキサン−1,2−ジアミン(16b)の形成
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.26g、0.65mmol)を、DME(8mL)中に溶解し、N1−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)シクロヘキサン−シス−1,2−ジアミンである16a(0.16g、0.65mmol)で処理した。Pd(PPh
3)
4(0.10mg、0.08mmol)および2M Na
2CO
3水溶液(3.25mL)を添加し、懸濁液を、マイクロ波中で、150℃まで20分間加熱した。1MのLiOH水溶液(5mL)を添加し、反応物を、マイクロ波中で、150℃までさらに15分間加熱した。有機溶媒を減圧下で蒸発させ、水相をCH
2Cl
2(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(0%〜100% CH
2Cl
2/EtOAc)によって精製して、茶色発泡体として、生成物である16b(140mg、収率66%)を得た。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.14(s,1H)、8.66(d,J=8.0Hz,1H)、8.29−8.22(m,3H)、7.81(s,2H)、7.28−7.19(m,2H)、4.55(s,1H)、3.74(s,1H)、および1.92−1.49(m,8H)ppm;LCMS滞留時間=1.8(M+1)327.2。
【0751】
N−[シス−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]メタンスルホンアミド(337)の形成
N1−(5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)シクロヘキサン−1,2−ジアミンである16b(0.009g、0.027mmol)を、8:2のCH
2Cl
2/DMFの混合物(1mL)中に溶解し、
iPr
2NEt(0.019mL、0.110mmol)および塩化メタンスルホニル(0.006mL、0.083mmol)で処理した。反応物を室温で一晩撹拌し、真空中で濃縮し、残渣を、10%〜90%アセトニトリル/0.03% TFAを有する水によってHPLCによって精製し、化合物である337を得た。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.47(s,1H)、8.64(d,J=7.8Hz,1H)、8.45−8.34(m,3H)、7.29(dd,J=4.8,7.8Hz,1H)、7.06(d,J=7.5Hz,1H)、4.47−4.25(m,1H)、4.05−3.89(m,1H)、2.80(s,3H)、1.95−1.62(m,6H)、および1.49−1.24(m,2H)ppm.;LCMS滞留時間=2.3(M+1)405.3。
【0752】
以下の化合物は、スキーム15またはスキーム16のいずれかに記載されるものと同様の様式で調製することができる。
【化271】
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【0753】
N−[シス−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−シクロヘキシル]プロパンアミド(341)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.47(s,1H)、8.65(d,J=8.1Hz,1H)、8.49−8.23(m,3H)、7.61(d,J=7.8Hz,1H)、7.29(dd,J=4.7,8.0Hz,1H)、4.39(d,J=19.5Hz,2H)、2.10(q,J=7.6Hz,2H)、1.79−1.64(m,6H)、1.48(d,J=6.4Hz,2H)、および0.91(t,J=7.6Hz,3H)ppm;LCMS滞留時間=2.3(M+1)383.4。
【化272】
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【0754】
N−[シス−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]ブタンアミド(342)
LCMS滞留時間=2.5(M+1)397.4。
【0755】
N−[シス−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]シクロペンタンカルボキサミド(343)
LCMS滞留時間=2.7(M+1)423.4。
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
【0756】
N−[シス−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]ベンズアミド(344)
LCMS滞留時間=2.7(M+1)431.4。
【0757】
N−[シス−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]プロパン−1−スルホンアミド(346)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.41(s,1H)、8.65(d,J=7.8Hz,1H)、8.38−8.33(m,3H)、7.28(dd,J=4.7,7.9Hz,1H)、7.06(d,J=8.1Hz,1H)、4.36(s,1H)、3.88(s,1H)、2.83(t,J=7.7Hz,2H)、1.85−1.70(m,6H)、1.59(q,J=7.8Hz,2H)、1.47−1.24(m,2H)、および0.82(t,J=7.4Hz,3H)ppm;LCMS滞留時間=2.6(M+1)433.3。
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【0758】
1−[シス−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−3−プロピル−尿素(347)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.47(s,1H)、8.64(d,J=7.8Hz,1H)、8.45−8.34(m,3H)、7.29(dd,J=4.8,7.8Hz,1H)、7.06(d,J=7.5Hz,1H)、4.47−4.25(m,1H)、4.05−3.89(m,1H)、2.80(s,3H)、1.95−1.62(m,6H)、および1.49−1.24(m,2H)ppm;LCMS滞留時間=2.4(M+1)412.4。
【0759】
N−[(1R,2R)−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]アセトアミド(348)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.53(s,1H)、8.66(d,J=7.6Hz,1H)、8.43(s,1H)、8.39−8.36(m,2H)、7.91(d,J=7.9Hz,1H)、7.32(dd,J=4.7,7.9Hz,1H)、4.08−3.94(m,1H)、3.86(d,J=8.4Hz,1H)、2.13(d,J=24.3Hz,1H)、1.95(d,J=10.2Hz,1H)、1.81−1.73(m,2H)、1.73(s,3H)、および1.43−1.14(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=2.2(M+1)369.4。
【化275】
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【0760】
N−[トランス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]プロパンアミド(349)
LCMS滞留時間=2.7(M+1)417.3。
【0761】
N−[(1R,2R)−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]シクロペンタンカルボキサミド(351)
LCMS滞留時間=3.1(M+1)457.3。
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
【0762】
N−[(1R,2R)−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]ベンズアミド(352)
LCMS滞留時間=3.0(M+1)465.3。
【0763】
N−[(1R,2R)−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]メタンスルホンアミド(353)
LCMS滞留時間=2.7(M+1)439.4。
【化277】
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【0764】
N−[(1R,2R)−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]プロパン−1−スルホンアミド(354)
LCMS滞留時間=3.0(M+1)467.3。
【0765】
1−[(1R,2R)−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−3−プロピル−尿素(355)
LCMS滞留時間=2.8(M+1)446.3。
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【0766】
N−[(1R,2R)−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]ブタンアミド(358)
LCMS滞留時間=2.5(M+1)397.4。
【0767】
N−[(1R,2R)−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]シクロペンタンカルボキサミド(359)
LCMS滞留時間=2.7(M+1)423.4。
【化279】
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【0768】
N−[(1R,2R)−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]ベンズアミド(360)
LCMS滞留時間=2.63(M+1)431.4。
【0769】
N−[(1R,2R)−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]メタンスルホンアミド(361)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.54(s,1H)、8.66(d,J=8.0Hz,1H)、8.43−8.36(m,3H)、7.32(dd,J=4.7,7.9Hz,1H)、7.21(d,J=8.3Hz,1H)、4.16(d,J=9.3Hz,1H)、3.35(d,J=9.8Hz,1H)、2.91(d,J=8.9Hz,3H)、2.12−2.02(m,2H)、1.79−1.73(m,2H)、および1.64−1.15(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=2.4(M+1)405.3。
【化280】
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【0770】
N−[(1R,2R)−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]プロパン−1−スルホンアミド(362)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.43(s,1H)、8.68(d,J=7.9Hz,1H)、8.38−8.33(m,3H)、7.29(dd,J=4.7,7.8Hz,1H)、7.17(d,J=8.6Hz,1H)、4.14(d,J=6.9Hz,1H)、3.33−3.26(m,1H)、3.07−2.89(m,2H)、2.07(d,J=12.6Hz,2H)、1.76(d,J=7.9Hz,2H)、1.61−1.33(m,6H)、および0.90(t,J=7.4Hz,3H)ppm;LCMS滞留時間=2.6(M+1)433.3。
【0771】
N−[トランス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]ブタンアミド(363)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)431.3。
【化281】
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【0772】
N−[(トランス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]シクロペンタンカルボキサミド(364)
LCMS滞留時間=3.1(M+1)457.3。
【0773】
N−[トランス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]ベンズアミド(365)
LCMS滞留時間=3.0(M+1)465.3。
【化282】
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【0774】
N−[トランス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]プロパン−1−スルホンアミド(367)
LCMS滞留時間=3.0(M+1)467.3。
【0775】
1−[トランス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−3−プロピル−および(368)
LCMS滞留時間=2.8(M+1)446.3。
【化283】
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【0776】
メチル N−[(1S,2S)−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(425)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ13.02(s,1H)、9.10(s,2H)、8.67(s,1H)、8.44−8.40(m,2H)、7.26(d,J=6.5Hz,1H)、4.19(s,1H)、3.66(d,J=9.8Hz,1H)、3.48(s,3H)、2.13(s,1H)、2.02(d,J=9.2Hz,1H)、1.78(d,J=9.6Hz,2H)、および1.47−1.34(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=2.1(M+1)419.2。
【0777】
1−[(1S,2S)−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−3−メチル−尿素(426)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.56(s,1H)、8.70(d,J=2.2Hz,1H)、8.35(dd,J=2.4,6.8Hz,2H)、8.28(d,J=4.2Hz,1H)、5.99(d,J=7.0Hz,1H)、5.80−5.63(m,1H)、3.91−3.87(m,1H)、3.66−3.45(m,1H)、2.54(s,3H)、2.30(d,J=13.0Hz,1H)、2.04(d,J=46.9Hz,1H)、1.78(d,J=8.5Hz,2H)、および1.56−1.23(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=2.5(M+1)419.5。
【化284】
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【0778】
3−[(1S,2S)−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−1,1−ジメチル−尿素(427)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.59(s,1H)、8.72(d,J=2.3Hz,1H)、8.41(d,J=2.7Hz,1H)、8.35(d,J=2.3Hz,1H)、8.29(d,J=4.4Hz,1H)、8.23(s,1H)、6.19(d,J=7.8Hz,1H)、4.04−3.97(m,1H)、3.78−3.69(m,1H)、2.68(s,6H)、2.31(d,J=11.6Hz,1H)、1.95(d,J=9.8Hz,1H)、1.79(d,J=10.4Hz,2H)、および1.60−1.32(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=2.7(M+1)432.4。
【0779】
N−[(1S,2S)−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]メタンスルホンアミド(428)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.54(s,1H)、8.72(d,J=2.3Hz,1H)、8.38−8.29(m,3H)、7.82(s,1H)、7.21(d,J=8.3Hz,1H)、4.52(brs,1H)、4.12−4.05(m,1H)、2.92(s,3H)、2.09(d,J=12.8Hz,2H)、1.78(brs,2H)、および1.49−1.39(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=2.7(M+1)439.4。
【化285】
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【0780】
1−[シス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−3−メチル−尿素(430)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.61(s,1H)、8.68(d,J=2.2Hz,1H)、8.39−8.31(m,4H)、6.12(d,J=6.7Hz,1H)、5.91−5.83(m,1H)、4.29−4.13(m,1H)、4.02−3.91(m,1H)、2.55(s,3H)、1.93(d,J=12.8Hz,1H)、および1.74−1.53(m,7H)ppm;LCMS滞留時間=2.6(M+1)418.5。
【0781】
3−[シス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−1,1−ジメチル−尿素(431)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.54(s,1H)、8.68(d,J=2.3Hz,1H)、8.33−8.29(m,3H)、7.96(s,1H)、5.72(d,J=6.9Hz,1H)、4.36(s,1H)、4.10(s,1H)、2.76(s,6H)、1.96−1.87(m,2H)、1.74−1.63(m,4H)、および1.55−1.45(m,2H)ppm;LCMS滞留時間=2.8(M+1)432.4。
【化286】
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【0782】
メチル N−[シス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(432)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.54(s,1H)、8.67(d,J=2.2Hz,1H)、8.35−8.29(m,3H)、7.62(s,1H)、7.05(d,J=7.2Hz,1H)、4.50−4.40(m,1H)、4.20−4.10(m,1H)、3.46(s,3H)、1.87(d,J=10.9Hz,2H)、1.71−1.65(m,4H)、および1.43(d,J=7.4Hz,2H)ppm;LCMS滞留時間=2.9(M+1)419.4。
【0783】
N−[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−シス−1,2−ジアミン(206)
LCMS滞留時間=1.9(M+1)327.2。
【化287】
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【0784】
トランス−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサノール(207)
LCMS滞留時間=2.2(M+1)328.2。
【0785】
シス−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサノール(277)
LCMS滞留時間=1.6(M+1)328.2。
【化288】
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【0786】
N−[シス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]プロパンアミド(333)
LCMS滞留時間=2.7(M+1)417.4。
【0787】
N−[シス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]ブタンアミド(334)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)431.4。
【化289】
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【0788】
N−[シス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]シクロペンタンカルボキサミド(335)
LCMS滞留時間=3.1(M+1)457.3。
【0789】
N−[シス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]ベンズアミド(336)
LCMS滞留時間=3.0(M+1)465.4。
【化290】
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【0790】
N−[シス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]プロパン−1−スルホンアミド(338)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)467.3。
【0791】
1−[シス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−3−プロピル−尿素(339)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)446.3。
【化291】
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【0792】
1−[トランス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−3−プロピル−尿素(350)
LCMS滞留時間=2.6(M+1)403.3。
【0793】
N−[(1R,2R)−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]プロパンアミド(356)
LCMS滞留時間=2.3(M+1)383.4。
【化292】
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【0794】
(1R,2R)−N1−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル)シクロヘキサン−1,2−ジアミン(31)
LCMS滞留時間=2.2(M+1)411.2。
【0795】
N1−(5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)シクロヘキサン−1,2−ジアミン(4)
LCMS滞留時間=2.2(M+1)327.2。
【化293】
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【0796】
(1R,2R)−N1−(5−クロロ−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)シクロヘキサン−1,2−ジアミン(115)
LCMS滞留時間=1.3(M+1)377.2。
【0797】
N1−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−メチルピリミジン−4−イル)シクロヘキサン−1,2−ジアミン(116)
LCMS滞留時間=3.3(M+1)357.2。
【化294】
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【0798】
N−[(1R,2R)−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]ブタンアミド(369)
LCMS滞留時間=2.9(M+1)431.3。
【0799】
1−[(1R,2R)−2−[[5−フルオロ−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−3−プロピル−尿素(370)
LCMS滞留時間=2.4(M+1)412.4。
【化295】
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【0800】
2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−(2−メトキシシクロヘキシル)−ピリミジン−4−アミン(412)
LCMS滞留時間=3.5(M+1)376.4。
【0801】
一般的スキーム18
【化296】
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i. DPPA、Et
3N、トルエン、110℃;ii BnOH、85℃(b)LiOH、THF:H
2O(c)Boc
2O、ピリジン、NH
4HCO
3、ジオキサン(d)BTIB、CH
3CN:H
2O。
【0802】
(1S,3R)−3−(エトキシカルボニル)シクロヘキサンカルボン酸(18a)の形成
【化297】
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(1S,3R)−3−(エトキシカルボニル)シクロヘキサンカルボン酸は、Barnett,C.J.,Gu,R.L.,Kobierski,M.E.,WO第2002024705号のStereoselective process for preparing cyclohexyl amine derivativesに記載される文献の手順に従って調製することができる。
【0803】
エチル(1R,3S)−3−ベンジルオキシカルボニルアミノシクロヘキサンカルボキシレート(18b)の形成
(1S,3R)−3−(エトキシカルボニル)シクロヘキサンカルボン酸である18a(10.0g、49.9mmol)を、トルエン(100mL)中に溶解し、トリエチル(7.6mL、54.9mmol)およびDPPA(12.2mL、54.9mmol)で処理した。得られた溶液を、110℃まで加熱し、1時間撹拌した。70℃まで冷却した後、ベンジルアルコール(7.7mL、74.9mmol)を添加し、混合物を85℃まで一晩加熱した。得られた溶液を室温まで冷却し、EtOAc(150mL)および水(150mL)に注ぎ入れ、この層を分離した。水層を、EtOAc(2×75mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を、水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(0%〜50% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、18b(15.3g、約25%ベンジルアルコール含有)を得、これをさらに精製せずに、次のステップで使用した。
【0804】
(1R,3S)−3−ベンジルオキシカルボニルアミノシクロヘキサンカルボン酸(18c)の形成
エチル(1R,3S)−3−ベンジルオキシカルボニルアミノシクロヘキサンカルボキシレートである18b(36g、117.9mmol)を、THF(144.0mL)中に溶解し、水(216.0mL)中のLiOH(5.647g、235.8mmol)の溶液で処理した。一晩撹拌した後、反応混合物を水(100mL)で希釈し、メチルtert−ブチルエーテル(150mL)で洗浄し、3N HClを添加することによって、pHを3にした。酸性溶液をEtOAc(3×100mL)で抽出し、合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。
粗生成物を、メチルtert−ブチルエーテル(30mL)で粉砕し、濾過して、第1の産出物の結晶を得た。濾液をヘプタン(20mL)で処理し、30mLまで濃縮し、室温で3時間放置して、第2の産出物の結晶を得て、濾過することによって回収して、合計14.4g(収率44%)の18cを得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.38−7.33(m,5H)、5.11(s,2H)、4.68(s,1H)、3.55(s,1H)、2.44(d,J=11.0Hz,1H)、2.32(d,J=11.7Hz,1H)、2.03−1.86(m,3H)、および1.48−0.88(m,4H)ppm。
【0805】
ベンジルN−[(1S,3R)−3−カルバモイルシクロヘキシル]カルバメート(18d)の形成
1,4−ジオキサン(300mL)中の(1R,3S)−3−ベンジルオキシカルボニルアミノシクロヘキサンカルボン酸である18c(10.0g、36.1mmol)の溶液に、ピリジン(2.9mL、36.1mmol)、続いて、二炭酸ジ−tert−ブチル(10.7mL、46.9mmol)および重炭酸アンモニウム(10.1g、126.2mmol)を添加した。3時間後、別分量の二炭酸ジ−tert−ブチル(1.5g、6.8mmol)および重炭酸アンモニウム(1.5g、6.8mmol)を添加し、撹拌を一晩継続した。反応物は、2NのHCl(400mL)を添加することによって反応停止させ、1時間撹拌した。得られた懸濁液を減圧下で濾過し、2NのHCl(50mL)、水(8×50mL)、およびヘキサン(3×50mL)で洗浄し、真空乾燥させて、白色固体として、ベンジルN−[(1S,3R)−3−カルバモイルシクロヘキシル]カルバメートである18d(9.1g、91%)を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.40−7.24(m,5H)、5.08(s,2H)、3.58−3.44(m,1H)、2.38−2.21(m,1H)、2.17(d,J=12.7,1H)、2.05−1.78(m,8H)、1.54−0.97(m,5H)。
【0806】
ベンジルN−[(1S,3R)−3−アミノシクロヘキシル]カルバメート(18e)の形成
ベンジルN−[(1S,3R)−3−カルバモイルシクロヘキシル]カルバメートである18d(9.1g、32.9mmol)を、(100mL)および水(100mL)の混合物中に懸濁し、ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨードベンゼン(15.5g、36.1mmol)で処理した。懸濁液を室温で一晩撹拌し、次いで、1NのHCl(100mL)で反応停止させた。アセトニトリルの蒸発後、酸性水溶液をEtOAc(2×150mL)で洗浄した。固体KOHを添加することによって、pHを塩基性に調整し、得られた乳液をEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮して、生成物である18e(6.2g、収率75%)を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.31−7.45(m,5H)、5.11(s,2H)、4.90(br. s.,1H)、3.58(br. s.,1H)、2.72−2.97(m,1H)、2.14(d,J=11.90Hz,1H)、1.87−2.02(m,1H)、1.73−1.87(m,2H)、1.21−1.46(m,1H)、0.89−1.18(m,3H)。
【0807】
一般的スキーム19
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
(a)MeOCOCl、Et
3N、THF(b)H
2、Pd/C、EtOH(c)5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン、THF、130℃、マイクロ波(d)LiOH、130℃、マイクロ波。
【0808】
メチルN−[(1R,3S)−3−ベンジルオキシカルボニル−アミノシクロヘキシル]カルバメート(19a)の形成
ベンジルN−[(1S,3R)−3−アミノシクロヘキシル]カルバメートである18e(0.99g、3.99mmol)を、THF(20mL)中に溶解し、クロロギ酸メチル(0.62mL、7.97mmol)、続いて、トリエチルアミン(1.67mL、11.96mmol)で処理した。室温で1時間撹拌した後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を1:3のCH
2Cl
2:EtOAcの混合物(130mL)に希釈し、1NのHCl(50mL)および2NのNa
2CO
3(50mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、白色固体として、所望の生成物である19a(1.09g、収率89%)を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.21−7.37(m,5H)、5.02(s,2H)、4.26−4.62(m,1H)、3.58(s,3H)、3.34−3.54(m,2H)、2.24(d,J=11.71Hz,1H)、1.82−2.03(m,2H)、1.72(dt,J=3.14,13.93Hz,1H)、1.23−1.44(m,1H)、0.79−1.02(m,3H)。
【0809】
メチルN−[(1R,3S)−3−アミノシクロヘキシル]カルバメート(19b)の形成
メチルN−[(1R,3S)−3−ベンジルオキシカルボニルアミノシクロヘキシル]カルバメートである19a(1.09g、3.56mmol)を、エタノール(100mL)中に溶解し、10% Pd/C(0.38g、0.36mmol)で処理した。フラスコを覆い、脱気し、水素バルーンを装着し、一晩撹拌した。反応混合物を窒素下で濾過し、真空中で濃縮して、白色固体として、生成物である19bを得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ3.31−3.56(m,1H)、3.03(s,4H)、2.81(t,J=10.67Hz,1H)、2.03−2.20(m,1H)、1.71−2.01(m,3H)、1.27−1.49(m,1H)、0.92−1.14(m,3H)。
【0810】
メチルN−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(570)の形成
5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)−ピロロ[2,3−b]ピリジンである19b(2.04g、4.39mmol)およびメチルN−[(1R,3S)−3−アミノ−シクロヘキシル]カルバメート(0.60g、3.14mmol)を、THF(16mL)中に懸濁し、マイクロ波中で、130℃まで20分間加熱した。水酸化リチウム(15.67mLの1M溶液、15.67mmol)を添加し、得られた混合物を、マイクロ波中で、130℃で20分間加熱した。得られた溶液を水(150mL)および酢酸エチル(200mL)で希釈し、この層を分離した。水層をEtOAc(100mL)で抽出し、有機層を混合し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(40〜100% EtOAc/ヘキサン)によって精製し、続いて、ジオキサン中の4NのHClで純粋な画分を処理して、オフホワイト色固体として、塩酸塩の化合物である570を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.81(d,J=2.1Hz,1H)、8.20(d,J=2.3Hz,1H)、8.15(s,1H)、7.97(d,J=4.1Hz,1H)、4.26−4.18(m,1H)、3.71−3.52(m,1H)、3.59(s,3H)、2.36(d,J=10.5Hz,1H)、2.18(d,J=10.7Hz,1H)、2.04−1.86(m,2H)、1.57(s,1H)、および1.43−1.15(m,3H)ppm;LCMS滞留時間=2.0(M+1)419.4(M−1)417.3。
【0811】
一般的スキーム20
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
(a)5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン、THF(b)CH
2Cl
2、トリフルオロ酢酸(c)塩化アセチル、Et
3N、THF(d)LiOH、130℃、マイクロ波。
【0812】
tert−ブチルN−[(1R,3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(20b)の形成
tert−ブチルN−[(1R,3S)−3−アミノシクロヘキシル]カルバメートである20a(0.15g、0.70mmol)および5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジンである1a(0.49g、1.05mmol)を、THF(30mL)中に溶解し、室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を、2ラウンドのシリカゲルクロマトグラフィーによって、すなわち、第1ラウンドを(0%〜10% MeOH/CH
2Cl
2)で、第2ラウンドを(10%〜50% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、tert−ブチルN−[(1R,3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(20b)(330mg、38%)を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.74(d,J=2.4Hz,1H)、8.58(s,1H)、8.38(d,J=2.4Hz,1H)、8.13(s,1H)、8.09(t,J=3.3Hz,2H)、7.29(d,J=8.1Hz,2H)、5.02(d,J=7.1Hz,1H)、4.47(d,J=7.7Hz,1H)、4.25−4.16(m,1H)、3.68(d,J=2.0Hz,1H)、2.48(d,J=11.7Hz,1H)、2.38(s,3H)、2.26(d,J=12.8Hz,1H)、2.11(d,J=11.9Hz,1H)、1.95−1.89(m,1H)、1.69−1.56(m,1H)、1.44(s,9H)、および1.28−1.11(m,3H)ppm。
【0813】
(1R,3S)−N1−[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−1,3−ジアミン(20c)の形成
tert−ブチルN−[(1S,3R)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメートである20b(0.33g、0.53mmol)を、CH
2Cl
2(10mL)中に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理した。2時間撹拌した後、溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた残渣を、高分子担持炭酸塩のカラムを通過させて、遊離塩基の(1R,3S)−N1−[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−1,3−ジアミンである20c(0.25g、0.43mmol、81%)を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.76(dd,J=2.4,6.3Hz,1H)、8.52−8.49(m,1H)、8.39(d,J=2.4Hz,1H)、8.14−8.04(m,3H)、7.29(d,J=7.5Hz,2H)、5.61(s,1H)、4.28−4.16(m,1H)、3.19−3.10(m,1H)、2.39(s,3H)、2.39−2.31(m,1H)、2.08−1.90(m,3H)、1.63−1.50(m,1H)、および1.40−1.17(m,3H)ppm。
【0814】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]アセトアミド(547)の形成
(1R,3S)−N1−[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−1,3−ジアミンである20c(0.050g、0.097mmol)を、THF(1.0mL)中に溶解し、トリエチルアミン(0.041mL、0.290mmol)および塩化アセチル(0.013mL、0.190mmol)で処理した。一晩撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残渣をTHF(1.0mL)中に取り込み、1MのLiOH(1.0mL、1.0mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波中で、130℃まで10分間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、5%〜70% H
2O/0.1%TFA入りアセトニトリルを用いて、残渣を、HPLCによって精製した。精製した画分を濃縮乾固し、TFA塩の生成物を得、これをMeOH中に溶解し、高分子結合した炭酸塩のカートリッジを通過させて、遊離塩基の生成物である547を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.81(s,1H)、8.20(s,1H)、8.15(s,1H)、7.99(d,J=4.1,1H)、4.23(t,J=11.4,1H)、3.90(t,J=11.4,1H)、2.35(d,J=11.6,1H)、2.20(d,J=12.5,1H)、2.00(d,J=15.9,2H)、1.92(s,3H)、1.67(dd,J=26.3,13.2,1H)、1.53 −1.06(m,3H)ppm LCMS滞留時間=2.1(M+1)403.2。
【0815】
以下の化合物は、スキーム19およびスキーム20に記載されるものと同様の方法によって調製することができる。
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
【0816】
(1R,3S)−N1−[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−1,3−ジアミン(542)
LCMS滞留時間=1.4(M+1)361.4。
【0817】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]アセトアミド(576)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.81(s,1H)、8.20(s,1H)、8.15(s,1H)、7.99(d,J=4.1,1H)、4.23(t,J=11.4,1H)、3.90(t,J=11.4,1H)、2.35(d,J=11.6,1H)、2.20(d,J=12.5,1H)、2.00(d,J=15.9,2H)、1.92(s,3H)、1.67(dd,J=26.3,13.2,1H)、1.53 −1.06(m,3H)ppm;LCMS滞留時間=1.8(M+1)403(M−1)401.4。
【化301】
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【0818】
メチルN−[(1S,3R)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(548)。
LCMS滞留時間=2.8(M+1)419.5。
【0819】
3−[(1S,3R)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−1,1−ジメチル−尿素(549)。
LCMS滞留時間=2.6(M+1)432.5。
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
【0820】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−2−メトキシ−アセトアミド(591)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.82(d,J=2.4Hz,1H)、8.21(d,J=2.3Hz,1H)、8.16(s,1H)、7.99(d,J=4.1Hz,1H)、4.29−4.21(m,1H)、4.04−3.96(m,1H)、3.87(s,2H)、3.40(s,3H)、2.34(d,J=11.6Hz,1H)、2.21(d,J=12.5Hz,1H)、2.02−1.93(m,2H)、1.74−1.62(m,1H)、および1.54−1.28(m,3H)ppm。
LCMS滞留時間=2.6(M+1)433.4。
【0821】
2−メトキシエチルN−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(592)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.84(s,1H)、8.21(s,1H)、8.16(s,1H)、7.99(d,J=3.97Hz,1H)、4.18−4.34(m,1H)、4.14(br. s.,2H)、3.49−3.74(m,3H)、3.3(s,3H)2.38(d,J=9.06Hz,1H)、2.19(d,J=13.41Hz,1H)、1.84−2.11(m,2H)、1.51−1.78(m,1H)、1.12−1.47(m,3H)ppm。
LCMS滞留時間=2.5(M+1)463.4。
一般的スキーム21:
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
(a)テトラヒドロフラン−2−カルボン酸、EDC、HOBt、DIPEA、CH
2Cl
2、室温(b)LiOH、130℃、マイクロ波
【0822】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]テトラヒドロフラン−2−カルボキサミド塩酸塩(638)の形成。
CH
2Cl
2(3mL)中の(1S,3R)−N1−[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−1,3−ジアミンである20c(60mg、0.12mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン−2−カルボン酸(20.3mg、0.17mmol)、EDC(26.8mg、0.14mmol)、HOBt(17.8mg、0.12mmol)、およびDIPEA(60.2mg、0.47mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をTHF(4mL)中に溶解し、1M 水酸化リチウム水溶液(3.0mL、3.0mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波中で、130℃まで20分間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、5〜70% MeOH/6mM HCl入りのH
2Oを用いて、残渣を、15分間にわたって、HPLCによって精製した。精製した画分を濃縮して、塩酸塩のN−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]テトラヒドロフラン−2−カルボキサミドである638を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.55(d,J=1.0Hz,1H)、8.46−8.45(m,1H)、8.29−8.27(m,2H)、4.28(d,J=6.1Hz,2H)、4.00−3.87(m,3H)、2.36−2.16(m,3H)、2.00−1.91(m,5H)、および1.75−1.41(m,4H)ppm。
LCMS滞留時間=3.77(M+1)459.37、(M−1)457.35。
【0823】
以下の化合物は、スキーム19、スキーム20、およびスキーム21に記載されるものと同様の方法によって調製することができる。
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
【0824】
(1R,3S)−N1−[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−1,3−ジアミン(542)
LCMS滞留時間=1.4(M+1)361.4。
【0825】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]アセトアミド(576)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.81(s,1H)、8.20(s,1H)、8.15(s,1H)、7.99(d,J=4.1,1H)、4.23(t,J=11.4,1H)、3.90(t,J=11.4,1H)、2.35(d,J=11.6,1H)、2.20(d,J=12.5,1H)、2.00(d,J=15.9,2H)、1.92(s,3H)、1.67(dd,J=26.3,13.2,1H)、1.53 −1.06(m,3H)ppm;LCMS滞留時間=1.8(M+1)403(M−1)401.4。
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
【0826】
メチルN−[(1S,3R)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(548)。
LCMS滞留時間=2.8(M+1)419.5。
【0827】
3−[(1S,3R)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−1,1−ジメチル−尿素(549)。
LCMS滞留時間=2.6(M+1)432.5。
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
【0828】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−2−メトキシ−アセトアミド(591)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.82(d,J=2.4Hz,1H)、8.21(d,J=2.3Hz,1H)、8.16(s,1H)、7.99(d,J=4.1Hz,1H)、4.29−4.21(m,1H)、4.04−3.96(m,1H)、3.87(s,2H)、3.40(s,3H)、2.34(d,J=11.6Hz,1H)、2.21(d,J=12.5Hz,1H)、2.02−1.93(m,2H)、1.74−1.62(m,1H)、および1.54−1.28(m,3H)ppm。
LCMS滞留時間=2.6(M+1)433.4。
【0829】
2−メトキシエチルN−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(592)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.84(s,1H)、8.21(s,1H)、8.16(s,1H)、7.99(d,J=3.97Hz,1H)、4.18−4.34(m,1H)、4.14(br. s.,2H)、3.49−3.74(m,3H)、3.3(s,3H)2.38(d,J=9.06Hz,1H)、2.19(d,J=13.41Hz,1H)、1.84−2.11(m,2H)、1.51−1.78(m,1H)、1.12−1.47(m,3H)ppm。
LCMS滞留時間=2.5(M+1)463.4。
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
【0830】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロパンアミド塩酸塩(650)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.56−8.54(m,2H)、8.34(s,1H)、8.30(t,J=5.4Hz,1H)、4.29(t,J=11.4Hz,1H)、3.93(t,J=11.6Hz,1H)、3.54(s,2H)、2.34(d,J=10.8Hz,1H)、2.18(d,J=11.4Hz,1H)、2.01(d,J=11.3Hz,2H)、1.73−1.37(m,4H)、および1.15(s,6H)ppm。
LCMS滞留時間=3.79(M+1)461.38、(M−1)459.4。
【0831】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]テトラヒドロピラン−3−カルボキサミド塩酸塩(633)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.64(d,J=2.2Hz,1H)、8.51(s,1H)、8.36(d,J=2.2Hz,1H)、8.29(d,J=5.5Hz,1H)、4.39(t,J=11.9Hz,1H)、3.93−3.82(m,3H)、3.54−3.30(m,2H)、2.52−2.43(m,1H)、2.37−2.33(m,1H)、2.20(d,J=11.6Hz,1H)、2.01(d,J=11.3Hz,2H)、1.90−1.88(m,1H)、1.83−1.63(m,4H)、および1.59−1.26(m,3H)ppm。
LCMS滞留時間=3.25(M+1)473.42、(M−1)471.1。
【化308】
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【0832】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−3−ヒドロキシ−プロパンアミド塩酸塩(634)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.61(d,J=2.1Hz,1H)、8.53(s,1H)、8.35(d,J=2.0Hz,1H)、8.29(d,J=5.5Hz,1H)、4.37(t,J=11.2Hz,1H)、3.95(s,1H)、3.80(s,2H)、2.42(t,J=5.5Hz,3H)、2.20(d,J=11.5Hz,1H)、2.03(d,J=11.0Hz,2H)、および1.76−1.29(m,4H)ppm。
LCMS滞留時間=3.47(M+1)433.21,(M−1)431.3。
【0833】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−3−メチル−オキセタン−3−カルボキサミド塩酸塩(635)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.48−8.45(m,2H)、8.29−8.23(m,2H)、4.84(d,J=6.0Hz,1H)、4.38(d,J=6.0Hz,1H)、4.26−4.23(m,1H)、3.96(s,1H)、3.77−3.62(m,2H)、2.36(s,1H)、2.18(d,J=11.5Hz,1H)、2.02(d,J=12.3Hz,2H)、1.70−1.25(m,4H)、および1.59(s,3H)ppm。
LCMS滞留時間=3.12(M+1)459.38、(M−1)457.4。
【化309】
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【0834】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]テトラヒドロピラン−4−カルボキサミド塩酸塩(636)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.64(d,J=2.3Hz,1H)、8.51(s,1H)、8.36(d,J=2.3Hz,1H)、8.29(d,J=5.6Hz,1H)、4.44−4.36(m,1H)、3.96−3.87(m,3H)、3.47−3.37(m,2H)、2.49−2.35(m,2H)、2.21(d,J=12.4Hz,1H)、2.02(d,J=11.9Hz,2H)、および1.83−1.23(m,8H)ppm。LCMS滞留時間=3.12(M+1)473.4、(M−1)471.4。
【0835】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−3−ヒドロキシ−ブタンアミド塩酸塩(640)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.69(d,J=2.3Hz,1H)、8.51(s,1H)、8.37(d,J=2.2Hz,1H)、8.29(d,J=5.6Hz,1H)、4.43(t,J=11.9Hz,1H)、4.14(q,J=6.1Hz,1H)、3.94(t,J=11.9Hz,1H)、2.40−2.19(m,4H)、2.03(d,J=8.2Hz,2H)、1.78−1.69(m,1H)、1.59−1.44(m,3H)、および1.18(d,J=6.1Hz,3H)ppm。
LCMS滞留時間=3.37(M+1)447.41、(M−1)445.1。
【化310】
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【0836】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−2−ヒドロキシ−プロパンアミド塩酸塩(642)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.68(s,1H)、8.56(s,1H)、8.39(d,J=1.5Hz,1H)、8.31(d,J=5.3Hz,1H)、4.47−4.40(m,1H)、4.15(s,1H)、3.98(m,1H)、2.41(s,1H)、2.23(d,J=10.6Hz,1H)、2.04(d,J=11.0Hz,2H)、および1.77−1.36(m,7H)ppm。
LCMS滞留時間=3.52(M+1)433.58,(M−1)431.3。
【0837】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]テトラヒドロピラン−2−カルボキサミド塩酸塩(651)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.56−8.51(m,2H)、8.33−8.29(m,2H)、4.30(d,J=3.0Hz,1H)、3.98(dd,J=11.5,23.4Hz,2H)、3.83−3.79(m,1H)、3.55(t,J=8.9Hz,1H)、2.35(d,J=11.1Hz,1H)、2.19(d,J=11.2Hz,1H)、2.03−1.90(m,4H)、および1.73−1.37(m,8H)ppm。 LCMS滞留時間=4.1(M+1)473.41、(M−1)471.4。
【化311】
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【0838】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]テトラヒドロフラン−3−カルボキサミド塩酸塩(652)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.72(d,J=2.3Hz,1H)、8.56(s,1H)、8.42(d,J=2.2Hz,1H)、8.34(d,J=5.6Hz,1H)、4.51−4.43(m,1H)、4.02−3.88(m,3H)、3.86−3.78(m,2H)、3.07−3.02(m,1H)、2.42(d,J=7.5Hz,1H)、2.25(d,J=12.0Hz,1H)、2.19−2.06(m,4H)、および1.79−1.35(m,4H)ppm。
LCMS滞留時間=3.9(M+1)459.41、(M−1)457.4。
【0839】
(S)−テトラヒドロフラン−3−イル(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシルカルバメート(649)
LCMS滞留時間=3.3(M+1)475.37、(M−1)473.35。
【化312】
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【0840】
N−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシル)−3−メトキシプロパンアミド(611)
LCMS滞留時間=2.0(M+1)447.4、(M−1)445.4。
【化313】
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【0841】
N−[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−シス−1,3−ジアミン(540)
LCMS滞留時間=1.4(M+1)361.5。
【化314】
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【0842】
N−[シス−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]アセトアミド(452)
(シス/トランス1,3ジアミノシクロヘキサンから調製、トランスジアステレオマーからHPLCによって分離)
LCMS滞留時間=1.3(M+1)403.1(M−1)401.1。
【0843】
N−[トランス−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]アセトアミドアセトアミド(457)(シスジアステレオマーからHPLCによって分離)
LCMS滞留時間=1.6(M+1)403.2(M−1)401.1。
【化315】
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【0844】
1−[シス−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−3−メチル−尿素(455)
(シス/トランス1,3ジアミノシクロヘキサンから調製、トランスジアステレオマーからHPLCによって分離)
LCMS滞留時間=1.7(M+1)416.2。
【0845】
1−[トランス−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−3−メチル−尿素(458)
(シス/トランス1,3−ジアミノシクロヘキサンから調製、シスジアステレオマーからHPLCによって分離)
LCMS滞留時間=0.8(M+1)418.2(M−1)416.1。
【化316】
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【0846】
3−[シス−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−1,1−ジメチル−尿素(456)
(シス/トランス1,3ジアミノシクロヘキサンから調製、トランスジアステレオマーからHPLCによって分離)
LCMS滞留時間=1.5(M+1)432.2(M−1)430.2。
【0847】
3−[トランス−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−1,1−ジメチル−尿素(459)
(シス/トランス1,3ジアミノシクロヘキサンから調製、シスジアステレオマーからHPLCによって分離)
LCMS滞留時間=1.5(M+1)432.2(M−1)430.2。
【化317】
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【0848】
メチル−シス−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシルカルバメート(514)−(ラセミシス混合物−シス−1,3−ジアミノシクロヘキサンから調製)
LCMS滞留時間=1.3(M+1)418.8。
【0849】
N−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシル)モルホリン−4−カルボキサミド(647)
LCMS滞留時間=3.6(M+1)474.4(M−1)472.5。
【化318】
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【0850】
N−[3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]メタンスルホンアミド(454)
LCMS滞留時間=1.6(M+1)439.1(M−1)437.1。
【0851】
(テトラヒドロフラン−3−イル)メチル(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシルカルバメート(648)
LCMS滞留時間=3.7(M+1)489.38,(M−1)487.49。
一般的スキーム22:
【化319】
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(a)4−tert−ブトキシカルボニルモルホリン−2−カルボン酸、EDC、HOBt、
iPr
2NEt、CH
2Cl
2、室温(b)CH
2Cl
2、TFA(c)LiOH、130℃、マイクロ波
【0852】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]モルホリン−2−カルボキサミドビス塩酸塩(637)の形成
CH
2Cl
2(3mL)中の(1S,3R)−N1−[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−1,3−ジアミン(0.06g、0.12mmol)の溶液に、4−tert−ブトキシカルボニルモルホリン−2−カルボン酸(40.4mg、0.17mmol)、EDC(0.03g、0.14mmol)、HOBt(0.02g、0.12mmol)、および
iPr
2NEt(0.06g、0.47mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を、CH
2Cl
2(2mL)およびTFA(2mL)中に溶解し、室温で2時間撹拌した。得られた溶液を真空中で濃縮し、THF(4mL)中に溶解し、1N 水酸化リチウム水溶液(3.0mL、3.0mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波中で、130℃まで20分間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、5〜70% MeOH/6mM HCl入りのH
2Oを用いて、残渣を、15分間にわたって、HPLCによって精製した。精製した画分を濃縮して、ビス塩酸塩のN−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]モルホリン−2−カルボキサミドを得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.68(s,1H)、8.62(s,1H)、8.40(s,1H)、8.33(d,J=4.7Hz,1H)、4.44−4.35(m,2H)、4.21(d,J=12.2Hz,1H)、4.04−3.92(m,2H)、3.58(d,J=12.3Hz,1H)、3.23−3.08(m,2H)、2.37(d,J=8.1Hz,1H)、2.23(d,J=11.1Hz,1H)、2.05(d,J=9.7Hz,2H)、1.72(m,2H)、および1.59−1.44(m,2H)ppm;LCMS滞留時間=2.4(M+1)474.43,(M−1)472.4。
【0853】
637と同じ様式で調製することができる他の類似体を以下に記載する。
【化320】
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【0854】
N−[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]ピペリジン−4−カルボキサミドビス塩酸塩(639)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.66(s,1H)、8.60(s,1H)、8.38(s,1H)、8.31(d,J=4.7Hz,1H)、4.43−4.36(m,1H)、3.98−3.91(m,1H)、3.43(d,J=10.3Hz,2H)、3.03(t,J=10.6Hz,2H)、2.60(s,1H)、2.38(d,J=10.2Hz,1H)、2.21(d,J=10.6Hz,1H)、2.07−1.92(m,6H)、および1.74−1.30(m,4H)ppm。
LCMS滞留時間=2.4(M+1)472.46、(M−1)470.4。
一般的スキーム23
【化321】
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(a)(1S,2S)−シクロヘキサン−1,2−ジアミン、THF、120℃ マイクロ波(b)クロロギ酸メチル、
iPr
2NEt、CH
2Cl
2(c)LiAlH
4、THF。
【0855】
(1S,2S)−N1−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)シクロヘキサン−1,2−ジアミン(23b)の形成
THF(4mL)中の5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジンである23a(0.50g、1.08mmol)の溶液を、120℃で10分間、(1S,2S)−シクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.27g、2.37mmol)および
iPr
2NEt(2.15mmol)で処理した。混合物を真空中で濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜20% MeOH−CH
2Cl
2)によって精製して、白色固体として、所望の中間体(410mg)を得た。
LCMS滞留時間=2.2(M+1)515.5。
【0856】
メチル(1S,2S)−2−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシルカルバメート(23c)の形成
ジクロロメタン(4mL)中の(1S,2S)−N1−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)シクロヘキサン−1,2−ジアミンである23b(0.18g、0.35mmol)の混合物に、室温で、
iPr
2NEt(0.12mL、0.70mmol)、続いて、クロロギ酸メチル(0.03mL、0.37mmol)を添加した。35分間後、混合物をEtOAcで希釈し、NH
4Cl飽和水溶液、NaHCO
3飽和水溶液、およびブラインで連続して洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、次の反応で用いるのに十分純粋な粗生成物を得た。
LCMS滞留時間=4.1(M+1)573.4。
【0857】
(1S,2S)−N1−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−N2−メチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(522)の形成
THF(3mL)中のメチル(1S,2S)−2−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシルカルバメートである23c(0.09g、0.16mmol)の撹拌した溶液に、室温で、LiAlH
4(0.06g、1.66mmol)を添加し、混合物を室温でさらに2時間撹拌した。反応物を0.06mLのKOH(5%水性)、続いて、水(3×0.06mL)で反応停止させた。次いで、さらにEt
2O(6mL)を添加し、撹拌を20分間継続した。乳白色の懸濁液を濾過し、EtOAcですすぎ、このケーキをさらにEtOAcですすいだ。合わせた有機相を真空中で濃縮し、分取HPLC、続いて、分取TLCによって精製して、遊離塩基として、所望の生成物を得、次いで、これをHCl(ジオキサン中4N)で処理することによって、HCl塩に変換した。
LCMS滞留時間=1.7(M+1)375.5。
一般的スキーム24:
【化322】
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(a)NaCNBH
3、(CH
2O)
n、HOAc、CH
3CN
【0858】
(1S,2S)−N1−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−N2,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(523)の形成
アセトニトリル(1.6mL)中の(1S,2S)−N1−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)シクロヘキサン−1,2−ジアミンである23b(0.08g、0.22mmol)の混合物に、室温で、ホルムアルデヒド(0.09mLに37%w/v、1.11mmol)、続いて、NaCNBH
3(0.04g、0.56mmol)を添加した。ゼラチン状の混合物を形成し、4分間後、混合物は、再び液体になった。4時間後、反応物を、5mLの2NのNaOHで反応停止させ、混合物を一晩撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、全ての固体が溶解するまで撹拌した。この層をEtOAcで数回抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0〜15% MeOH−CH
2Cl
2)、続いて、分取HPLCにより、所望の生成物を得、これをHCl(ジオキサン中4N)により、対応するHCl塩に変換した。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.65(d,J=2.3Hz,1H)、8.54(s,1H)、8.43(d,J=5.1Hz,1H)、8.40(d,J=2.3Hz,1H)、4.82−4.72(m,1H)、3.66−3.53(m,1H)、2.96(s,3H)、2.77(s,3H)、2.33(d,J=12.3Hz,2H)、2.10−1.97(m,2H)、および1.75−1.48(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=1.7(M+1)389.5。
一般的スキーム25:
【化323】
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(a)2−(メトキシメチル)オキシラン、メタノール、130℃、マイクロ波(b)LiOH、130℃、マイクロ波
【0859】
1−[[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]アミノ]−3−メトキシ−プロパン−2−オール(610)の形成
メタノール(2mL)中の(1S,3R)−N1−[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−1,3−ジアミンである20c(50mg、0.09mmol)の溶液に、2−(メトキシメチル)オキシラン(9.4mg、0.11mmol)を添加し、反応混合物を、マイクロ波中で、140℃まで10分間加熱した。1MのLiOH水溶液(1.0mL、1.0mmol)を添加し、反応混合物を、マイクロ波中で、130℃まで10分間加熱した。
溶媒を減圧下で蒸発させ、5〜70% CH
3CN//0.1% TFA入りのH
2Oを用いて、残渣を、15分間にわたり、HPLCによって精製した。精製した画分を濃縮し、MeOH中で再分解し、炭酸塩−PSカラムを通過させて、遊離塩基の所望の生成物の1−[[(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]アミノ]−3−メトキシ−プロパン−2−オールである610を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.85(d,J=2.3Hz,1H)、8.22(d,J=2.2Hz,1H)、8.15(s,1H)、7.98(d,J=4.1Hz,1H)、4.20(m,1H)、3.82(dd,J=3.9,8.2Hz,1H)、3.55−3.45(m,1H)、3.30(s,3H)、3.23−3.07(m,1H)、2.86−2.77(m,2H)、2.68−2.59(m,1H)、2.44(d,J=10.9Hz,1H)、2.15(d,J=9.8Hz,1H)、2.07−1.94(m,2H)、1.65−1.56(m,1H)、および1.42−1.17(m,3H)ppm;LCMS滞留時間=1.52(M+1)449.42。
一般的スキーム26:
【化324】
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(a)2−ブロモアセトアミド、Na
2CO
3、DMF、室温(b)LiOH、130℃、マイクロ波。
【0860】
2−[[1R,3S)−3−[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシルアミノ]−アセトアミド(593)の形成
DMF(2mL)中の(1S,3R)−N1−[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−1,3−ジアミンである20c(0.050g、0.100mmol)の溶液に、2−ブロモアセトアミド(0.015g、0.100mmol)およびNa
2CO
3(0.021g、0.190mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。
1M 水酸化リチウム水溶液(2.0mL、2.0mmol)を添加し、反応混合物を、マイクロ波中で、130℃まで10分間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、5〜70% CH
3CN//0.1% TFA入りのH
2Oを用いて、残渣を、15分間にわたって、HPLCによって精製した。精製した画分を濃縮し、MeOH中で再溶解し、炭酸塩−PSカラムを通過させ、遊離塩基の所望の生成物の2−[[1R,3S)−3−[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシルアミノ]−アセトアミドである593を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.85(d,J=2.3Hz,1H)、8.22(d,J=2.2Hz,1H)、8.15(s,1H)、7.99(d,J=4.1Hz,1H)、4.28−4.20(m,1H)、2.82−2.73(m,1H)、2.65(s,2H)、2.40(d,J=10.2Hz,1H)、2.15(d,J=8.5Hz,1H)、2.05−1.92(m,2H)、1.64−1.55(m,1H)、および1.44−1.12(m,3H)ppm;LCMS滞留時間=1.47(M+1)418.21。
一般的スキーム27:
【化325】
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a)3−アミノシクロヘキサノール、
iPr
2NEt、THF、MW 130℃、b)Ag
2O、CaSO
4、CH
3I、室温、
c)ナトリウムメトキシド、THF。
【0861】
(S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(27a)の形成。
THF中の5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−(メチルスルホニル)ピリミジン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンである1a(1.09g、2.34mmol)および3−アミノシクロヘキサノール(0.32g、2.82mmol)の溶液に、DIEA(0.60g、4.69mmol)を添加した。反応混合物を、マイクロ波中で、130℃で10分間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、550mgの所望の生成物である27aを得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.88(s,1H)、8.56(s,1H)、8.40(d,J=2.4Hz,1H)、8.12−8.07(m,3H)、7.32−7.28(m,2H)、5.70(m,1H)、4.35(m,1H)、4.10(m,1H)、2.40(s,3H)、2.32(d,J=12.3Hz,1H)、2.0−1.95(m,2H)、1.70−1.45(m 4H)。
【0862】
2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1S)−3−メトキシシクロヘキシル)ピリミジン−4−アミン(27b)の形成。
ヨウ化メチル(0.20g、0.41mmol)および3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−シクロヘキサノールである27a(0.47g、2.04mmol)の懸濁液に、酸化銀(0.578g、4.07mmolおよび硫酸カルシウム(0.28g、2.04(mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。混合物をセライトを通して濾過し、得られた濾液を真空中で濃縮した。得られた粗混合物を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、120mgの所望の生成物である27bを得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.88(s,1H)、8.56(s,1H)、8.4(d,J=2.4Hz,1H)、8.13−8.06(m,3H)、7.30(d,J=8.7Hz,2H)、6.00(s,1H)、4.42−4.32(m,1H)、3.60−3.50(m,1H)、3.4(s,3H)、2.4(s,3H)、2.25(dd,J=3.4,9.7Hz,1H)、2.00−1.84(m 3H)、1.75−1.60(m,3H)、1.60−1.50(m,1H)。
【0863】
2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1S)−3−メトキシシクロヘキシル)ピリミジン−4−アミン(552)の形成。
THF中の2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−N−(3−メトキシシクロヘキシル)ピリミジン−4−アミンである27b(0.08g、0.15mmol)の溶液に、数滴のNaOMeを添加した。反応混合物を室温で20分間撹拌した。反応混合物に、酢酸エチルおよびブラインを添加した。有機相を分離し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、CH
3CN/H
2O中に溶解し、混合物を分取HPLCによって精製して、23mgの所望の生成物である552を得た。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.70(d,J=2.3Hz,1H)、8.45(s,1H)、8.35(d,J=2.3Hz,1H)、8.25(d,J=5.4Hz,1H)、4.35(m,1H)、3.52(m,1H)、3.4(s,3H)、2.53(d,J=12.1Hz,1H)、2.18(d,J=11.4Hz,2H)、2.05−1.95(m,1H)、1.65−1.4(m,3H)、1.38−1.25(m,1H);LCMS滞留時間=2.22分間(M+1)376.23
【化326】
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【0864】
(3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(524)。
LCMS滞留時間=2.0(M+1)362.48。
【0865】
3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシルエチルカルバメート(608)。
LCMS滞留時間=2.9(M+1)433.4。
一般的スキーム28:
【化327】
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a)デス−マーチン−ペルヨージナン、CH
2Cl
2、b)CH
3MgBr、THF、c)ナトリウムメトキシド、THF。
【0866】
3−(2−(5−クロロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノン(28a)の形成。
20mLのCH
2Cl
2中の3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサノールである27a(0.54g、1.05mmol)の溶液に、デス−マーチン−ペルヨージナン(0.62g、1.47mmol)を添加した。懸濁液を室温で6時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(45% 酢酸エチル/ヘキサンの勾配)によって精製して、430mgの所望の生成物を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.66(d,J=2.4Hz,1H)、8.42(s1H)、8.31(d,J=2.3Hz,1H)、8.05−8.02(m,3H)、7.24−7.19(m,2H)、2.99(d,J=5.2Hz,1H)、4.56(s,1H)、2.85(dd,J=4.7,13.9Hz,1H)、2.50−2.40(m,3H)、2.40(s,3H)、1.95−1.80(m,2H)、1.70−1.50(m,2H)。
【0867】
3−(2−(5−クロロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサノール(28b)の形成。
THF(5mL)中の3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサノンである28a(0.47g、0.92mmol)の冷却(0℃)溶液に、臭化メチルマグネシウム(3.30mLの1.4M溶液、4.58mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよびNH
4Cl飽和水溶液で希釈した。有機相を分離し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。生成物を、DCMおよびメタノールを用いてシリカクロマトグラフィーによって精製し、2つの生成物を、分離しない95% DCMおよび5% メタノールで溶出した。2つのジアステレオマーを、さらに精製せずに混合物として取り込んだ。
LCMS(10〜90% 3/5分(grad/run)w/FA)は、所望の生成物に対して2つのピークを示した。ピーク1:滞留時間=4.04分間(M+1:530.42)、ピーク2:滞留時間=4.18分間(M+1:530.45)。
【0868】
(3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサノール(571および572)の形成。
THF中の3−(2−(5−クロロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサノールである28bの溶液に、室温で、数滴の25% ナトリウムメトキシドを添加した。反応混合物を室温で5分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよびブラインで希釈した。有機相を分離し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。生成物を、分取HPLCによって精製して、2つのジアステレオマーを得た。
ジアステレオマー1−571。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.78(d,J=2.2Hz,1H)、8.60(s,1H)、8.36(s,1H)、8.30(dd,J=5.6,9.9Hz,1H)、4.85(m,1H)2.25−1.95(m,3H)、1.86−1.6(m 4H)、1.40−1.3(m 2H)、1.3(s,3H);LCMS滞留時間2.39(M+1)376.42。
ジアステレオマー2−572。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)8.66(d,J=2.1Hz,1H)、8.55(d,J=2.7Hz,1H)、8.38(s,1H)、8.258(dd,J=5.6,9.5Hz,1H)、4.6(s,1H)、2.00−1.50(m,9H)、1.30(s,3H);
LCMS滞留時間1.97(M+1)376.41。
【化328】
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【0869】
3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−エチニルシクロヘキサノール(617および618)。
ジアステレオマー1−617:LCMS滞留時間=3.6(M+1)386.4。
ジアステレオマー2−618:LCMS滞留時間=3.2(M+1)386.3。
【0870】
3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ビニルシクロヘキサノール(627および628)。
ジアステレオマー1−627:LCMS滞留時間=4.0(M+1)388.4。
ジアステレオマー2−628:LCMS滞留時間=3.7(M+1)388.4。
【化329】
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【0871】
3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサノール(646)。
LCMS滞留時間=3.4(M+1)392.4。
【0872】
3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−エチルシクロヘキサノール(626)。
LCMS滞留時間=4.1(M+1)390.4。
一般的スキーム29
【化330】
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【0873】
(3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(29a)の形成。
出発ラセミアルコールの(3S)−3−アミノシクロヘキサノールは、Bernardelli,P.,Bladon,M.,Lorthiois,E.,Manage,A.,Vergne,F.and Wrigglesworth,R.,Tetrahedron Asymmetry 2004,15,1451−1455によって記載される手順に従って、調製した。
(3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノールは、(3S)−3−アミノシクロヘキサノールを用いて、化合物16aの手順に従って調製し、固体として、所望の生成物である29aを得た。
【0874】
(S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノン(29b)の形成。
CH
2Cl
2(700mL)中の7.9g(32.16mmol)の(3S)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]シクロヘキサノールである29a(7.90g、32.16mmol)の700mLのDCM溶液に、デス−マーチン試薬(17.73g、41.81mmol)を添加した。TLCクロマトグラフィーが、反応が完了したことを示すまで、反応混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドを通して濾過し、得られた濾液を200mLのNaHCO
3飽和水溶液および200mLのブラインで洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(50% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、7.3gの所望の生成物である29b(収率93%)を得た。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δH NMR(300MHz,CDCl3)δ7.96−7.93(m,1H)、7.28(s,1H)、5.12(s,1H)、4.57−4.48(m,1H)、2.87(dd,J=4.8,14.0Hz,1H)、2.51−2.23(m,4H)、2.12−2.02(m,1H);LCMS滞留時間=2.97(M+1)244.26。
【0875】
(3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサノール(29c、29d)の形成。
THF(100mL)中の(3S)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]シクロヘキサノン(1.83g、7.49mmol)の溶液に、室温で臭化メチルマグネシウム(21.4mLの1.4M溶液、29.96mmol)を添加した。反応混合物を室温で5分間撹拌した。反応混合物に、NH
4Cl飽和水溶液およびEtOAcを添加した。有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。2つのスポットを、シリカゲルクロマトグラフィー(120g シリカゲルカラム)によって分離した。
画分−1(29c):
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δδ7.81(d,J=2.8Hz,1H)、7.28(d,J=0.5Hz,H)、4.47(q,J=3.8Hz,1H)、1.92−1.87(m,2H)、1.82−1.77(m,1H)、1.69(dd,J=4.2,14.0Hz,2H)、および1.56−1.48(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=3.43(M+1)260.3。
画分−2(29d):
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ7.87(d,J=2.8Hz,H)、7.28(s,H)、4.95(d,J=5.0Hz,1H)、4.45−4.33(m,1H)、2.17(s,H)、2.12−2.06(m,1H)、1.93−1.78(m,1H)、1.71(dd,J=3.1,5.6Hz,2H)、1.39−1.25(m,4H)、および1.19−1.05(m,1H)ppm;LCMS滞留時間=3.10(M+1)260.29。
【0876】
(3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサノール(29e、29f)の形成。
ジメトキシエタン(15mL)中の5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.46g、3.37mmol)、(3S)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]−1−メチル−シクロヘキサノールである29c(0.72g、2.81mmol)、およびNa
2CO
3(4.21mLの2M溶液、8.433mmol)の溶液を、窒素で30分間脱気した。反応混合物に、パラジウムテトラキス−トリフェニルホスフィン(0.16g、0.14mmol)を添加した。反応混合物を、Q管装置中で、130℃で45分間加熱した。反応混合物を、1cmのシリカゲルおよび2cmのセライトのパッドを通して濾過した。生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)によって精製して、所望の生成物である29e(収率63%)を得た。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.81(d,J=2.4Hz,1H)、8.50(s,1H)、8.38(d,J=2.4Hz,1H)、8.10(d,J=8.3Hz,2H)、8.04(d,J=3.3Hz,1H)、7.29(d,J=8.1Hz,2H)、6.85(d,J=5.7Hz,H)、4.58(t,J=3.7Hz,1H)、2.39(s,H)、1.98−1.93(m,2H)、1.86(d,J=4.0Hz,2H)、1.72−1.56(m,5H)、1.36(d,J=3.8Hz,3H)、および1.30−1.26(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=4.62(M+1)530.4。
ジステレオマーである29fは、鈴木カップリング手順の出発物質として、29dで置き換えて、29eと同じ手順に従って作製された。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.89(d,J=2.4Hz,1H)、8.55(s,1H)、8.39(d,J=2.4Hz,1H)、8.09(t,J=8.4Hz,2H)、8.08(s,1H)、7.29(d,J=8.2Hz,2H)、4.89(d,J=6.6Hz,1H)、4.55(m,1H)、2.39(s,3H)、2.24(t,J=1.8Hz,2H)、2.02−1.93(m,1H)、1.77(t,J=3.3Hz,2H)、1.46−1.33(m,5H)、および1.29−1.15(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=4.36(M+1)530.3。
【0877】
(3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサノール(655、656)の形成。
THF(200mL)中の(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−メチル−シクロヘキサノールである29f(2.85g、5.38mmol)の溶液に、室温で、1.5mLの25%W/W ナトリウムメトキシド溶液を添加した。反応混合物を、LC/MSに直ちに注入した。LC/MSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を200mLのEtOAcで希釈し、有機相を、NaHCO
3飽和水溶液で2回、次いで、ブラインで2回洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(80g シリカ、5% MeOH/CH
2Cl
2)によって精製して、1.7gの所望の生成物を得た。得られた生成物を、70mLのTHF中に溶解し、それに、1.8mLの5M HCl/IPAを添加した。得られた懸濁液を、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去して、HCl塩として、1.7gの所望の生成物である655を得た。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ9.54(s,1H)、8.86(d,J=2.3Hz,1H)、8.31(d,J=2.4Hz,1H)、8.15(d,J=2.7Hz,1H)、8.04(d,J=3.5Hz,1H)、7.28(s,H)、6.66(s,1H)、4.62−4.59(m,1H)、1.96−1.88(m,4H)、1.81(dd,J=4.5,14.9Hz,1H)、および1.68−1.57(m,6H)ppm; LCMS滞留時間=4.01(M+1)376.4。
【0878】
対応するジステレオマーである656は、同じ様式で調製することができる。
一般的スキーム30
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
(a)mCPBA、CH
2Cl
2(b)NH4OH、水、50℃、72時間(c)5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)ピリミジン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
iPr
2NEt、DMF、90℃、17時間(d)1N LiOH、THF、マイクロ波、120℃、10分間。
【0879】
1−メチル−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン(30a)の形成
CH
2Cl
2(150mL)中の1−メチルシクロヘキセン(3.0g、31.2mmol)の冷却(0℃)溶液に、mCPBA(8.4g、48.7mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を、NaHCO
3飽和水溶液に希釈し、エーテルで抽出した。有機相を、NaHCO
3飽和水溶液で再度洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮して、油として、所望の生成物を得、これをさらに精製せずに使用した。
【0880】
2−アミノ−1−メチルシクロヘキサノール(30b)の形成
水中の1−メチル−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタンである30a(1.0g、7.1mmol)の溶液に、水酸化アンモニウム(6.0mL、154.1mmol)を添加した。混合物を、50℃まで48時間加熱した。混合物を水で希釈し、EtOAc、次いで、20%MeOH/CHCl
3で2回抽出した。有機相を、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮して、非晶質白色固体として、所望の生成物である30bを得た。
1H NMR(300.0MHz,DMSO)δ2.44(dd,J=3.4,10.8Hz,1H)、1.64−1.45(m,4H)、1.28−1.01(m,4H)、および0.97(s,3H)ppm。
【0881】
2−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサノール(30c)の形成
DMF(10mL)中の5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジンである1a(0.97g、2.09mmol)および2−アミノ−1−メチルシクロヘキサノールである30b(0.40g、3.13mmol)の溶液に、
iPr
2NEt(0.73mL、4.17mmol)を添加した。反応混合物を、90℃で17時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、NaCl飽和水溶液に希釈した。 水相をEtOAcで2回抽出した。有機相をNaCl飽和水溶液で2回洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜50% EtOAc/ヘキサン−CH
2Cl
2で充填)によって精製して、白色固体として、所望の生成物である30cを得た。
1H NMR(300.0MHz,DMSO)δ9.00(d,J=2.4Hz,1H)、8.49(dd,J=2.4,10.3Hz,1H)、8.42(s,1H)、8.23(d,J=4.1Hz,1H)、8.10−8.01(m,2H)、7.52−7.43(m,2H)、7.21(d,J=9.1Hz,1H)、4.52(s,1H)、4.28(s,1H)、2.35(s,3H)、1.78−1.50(m,6H)、1.34(m,2H)、および1.15(s,3H)。
LCMS滞留時間=4.1(M+1)530.6。
【0882】
2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサノール(562および563)の形成
THF中の2−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−メチル−シクロヘキサノールである30c(0.41g、0.77mmol)の溶液に、1MのLiOH溶液を添加した。反応混合物を、マイクロ波中で、120℃で5分間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで2回、次いで、10% MeOH/CH
2Cl
2で2回抽出した。合わせた有機相を、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(5〜20% MeOH:CH
2Cl
2)によって精製して、トランスエナンチオマーの混合物として、白色固体を得た。2つのトランスエナンチオマーを、キラル分取HPLCによって分離して、562および563を得た。
エナンチオマー1−563:
1H NMR(300.0MHz,DMSO)δ12.32(s,1H)、8.86(d,J=2.4Hz,1H)、8.28(d,J=2.4Hz,1H)、8.20(d,1H)、8.15(d,1H)、6.92(d,J=8.2Hz,1H)、4.56(s,1H)、4.31(dd,J=5.9,8.6Hz,1H)、1.89−1.35(m,8H)、および1.17(s,3H);LCMS滞留時間=2.5(M+1)376.4。
一般的スキーム31:
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
(a)2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン、アセトニトリル/イソプロパノール、還流、1.5時間。(b)5−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、Pd(PPh
3)
4、2M Na
2CO
3、アセトニトリル、120℃ マイクロ波 15分間、(c)TBAF、THF。
【0883】
(1R,2S,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサン−1,2−ジオール(31b)の形成。
出発ラセミジオールである31a(1R,2S,3S)−3−アミノシクロヘキサン−1,2−ジオールは、Org.Bio.Chem.(2008)6,3751 and 3762,Davies,et.al.に記載される手順に従って調製した。 アセトニトリル(5mL)およびイソプロパノール(5mL)中のラセミジオールである31a(0.66g、5.00mmol)の溶液に、2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(0.84g、5.03mmol)および
iPr
2NEt(3.25g、4.38mL、25.20mmol)を添加した。反応混合物を密閉し、100℃まで90分間加熱し、次いで、濃縮乾固した。粗製物を、シリカゲルクロマトグラフィー(40%〜100% EtOAc/Hex)によって精製して、ラセミ化合物を得、これをキラルHPLC分離によってさらに精製して、白色固体として、化合物31b(0.26g)を得た。
1H NMR(300MHz,MeOH−d4)δ7.80(s,1H)、4.60(s,6H)、4.10(m,1H)、3.80(s,1H)、3.60(m,1H)、3.20(s,1H)、3.15(s,2H)、1.50−1.70(m,5H)、1.20(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=2.8(M+1)262.0、(M−1)260.1。
【0884】
(1R,2S,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサン−1,2−ジオール(31c)の形成。
アセトニトリル(6mL)中の5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.22g、0.51mmol)および(1R,2S,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサン−1,2−ジオールである31b(0.08g、0.24mmol)の脱酸素化した溶液に、2M 炭酸ナトリウム(0.45mLの2M溶液、0.894mmol)およびPd(PPh3)4(34.5mg、0.030mmol)を添加した。反応物を密閉し、マイクロ波中で、120℃まで15分間加熱した。反応物をEtOAcで希釈し、フロリジルを通して濾過した。溶液を粗製物になるまで濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM〜20% MeOH/DCM)によって精製して、ピンク色固体として、化合物31c(0.11g)を得た。
LCMS滞留時間=3.8(M+1)532.2、(M−1)530.2。
【0885】
(1R,2S,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサン−1,2−ジオール(632)の形成。
THF中の(1R,2S,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサン−1,2−ジオールである31c(0.11g、0.21mmol)の溶液に、TBAF(0.23g、0.84mmol)を添加した。反応物を室温で1時間熟成させ、1NのHCl(1mL)で反応停止させ、逆相クロマトグラフィー(5〜70% MeCN/0.1% TFA入りのH
2O)によって精製した。生成物を、SPE重炭酸塩のカートリッジ上で脱塩し、濃縮乾固し、次いで、MeOHで粉砕して、18mgの化合物632を得た。
1H NMR(300MHz,MeOH−d4)δ8.42(s,1H)、7.90(s,1H)、7.82(s,1H)、7.70(s,1H)、4.15(m,1H)、3.95(m,1H)、3.70(m,1H)、1.75(m,5H)、1.50(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=3.0(M+1)378.2、(M−1)376.0。
一般的スキーム32:
【化333】
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(a)2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン、アセトニトリル、イソプロパノール、還流 1.5時間。(b)5−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、Pd(PPh
3)
4、2M Na
2CO
3、アセトニトリル、120℃ マイクロ波、15分間、(c)TBAF、THF
【0886】
(1S,2S,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサン−1,2−ジオール(32b)の形成。
出発ラセミジオールである32a(1S,2S,3S)−3−アミノシクロヘキサン−1,2−ジオールは、Org.Bio.Chem.(2008)6,3751 and 3762,Davies,et.al.に記載される手順に従って調製した。
ジオールのラセミ化合物である32a(0.07g、0.53mmol)を使用することを除いては、化合物632の方法に従って、白色固体として、化合物32b(0.03g、0.11mmol)を得た。
1H NMR(300MHz,MeOH−d4)δ7.90(s,1H)、4.45(m,1H)、3.80(s,1H)、3.62(s,1H)、1.40−1.80(m,6H)、0.85(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=2.7(M+1)262.0。
【0887】
(1S,2S,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサン−1,2−ジオール(32c)の形成。
化合物32b(0.03g、0.11mmol)を使用することを除いては、化合物31cの方法に従って、化合物32c(0.06g、0.11mmol)を得た。
LCMS滞留時間=3.9(M+1)532.2、(M−1)530.3。
【0888】
(1S,2S,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサン−1,2−ジオール(615)の形成。
化合物32c(0.06g、0.11mmol)を使用することを除いては、化合物624の方法に従って、白色固体として、化合物615(0.015g、0.035mmol)を得た。
1H NMR(300MHz,MeOH−d4)δ8.83(s,1H)、8.51(s,1H)、8.40(s,1H)、8.30(s,1H)、4.00(bs,2H)、0.60−0.90(m,4H)、0.50(m,2H)ppm.
LCMS滞留時間=3.7(M+1)378.3、(M−1)376.3。
一般的スキーム33
【化334】
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(a)2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン、アセトニトリル、イソプロパノール、還流 1.5時間。(b)5−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、Pd(PPh
3)
4、2M Na
2CO
3、アセトニトリル、120℃ マイクロ波、15分間、(c)TBAF、THF。
【0889】
(1R,2R,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサン−1,2−ジオール(33b)の形成。
出発ラセミジオールである33a(1R,2S,3S)−3−アミノシクロヘキサン−1,2−ジオールは、Org.Lett.(2009)6,1333,Davies,et.alに記載される手順に従って調製した。
ジオールのラセミ化合物である33a(0.13g、1.01mmol)を使用することを除いては、化合物632の方法に従って、白色固体として、化合物33b(0.14g、0.53mmol)を得た。
1H NMR(300MHz,MeOH−d4)δ7.90(s,1H)、4.05(m,2H)、3.70−3.80(m,0.6H)、1.95(bs,2.5H)、1.70(m,1.6H)、1.30−1.60(m,5.4H)ppm;
13C−APT NMR(300MHz,MeOH−d4)δ148.6,145.2,140.0,139.8,78.9,75.2,55.4,49.15(m,MeOH−d4)、33.9,31.9,22.4 ppm。
LCMS滞留時間=2.4(M+1)262.0、(M−1)260.1。
【0890】
(1R,2R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサン−1,2−ジオール(33c)の形成。
化合物33b(0.07g、0.26mmol)を使用することを除いては、化合物31cの方法に従って、化合物33c(0.008g、0.015mmol)を得た。溶媒として、アセトニトリルではなく、DMEを使用した。 LCMS滞留時間=4.2(M+1)532.3,(M−1)530.3。
【0891】
(1R,2R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサン−1,2−ジオール(625)の形成。
化合物33c(0.008g、0.015mmolを使用することを除いては、化合物624の方法に従って、化合物625(0.005g、0.012mmol)を得た。
1H NMR(300MHz,MeOH−d4)δ8.80(s,1H)、8.48(s,1H)、8.40(s,1H)、8.20(s,1H)、4.5(m,1H)、3.55(m,2H)、2.12(m,2H)、1.95(m,1H)、1.61(m,2H)、1.58(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=2.4(M+1)378.2、(M−1)376.2。
【0892】
以下の化合物631、616、および624は、632、615、および625のエナンチオマーであり、それらのそれぞれのエナンチオマー混合物からキラル分取HPLCクロマトグラフィーの単離によって調製することができる。
【化335】
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一般的スキーム35
【化336】
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(a)(1S,2S)−2−アミノシクロヘキサンカルボン酸、
iPr
2NEt、Na
2CO
3、THF−CH
3CN(3:1)、135℃ マイクロ波、(b)1N LiOH、THF、マイクロ波、120℃(c)4N HCl−ジオキサン、EtOH、70℃。
【0893】
(1S,2S)−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸(553)の形成。
THF(10mL)およびCH
3CN(2mL)中の、5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルホニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジンである1a(0.49g、1.05mmol)、(1S,2S)−2−アミノ−シクロヘキサンカルボン酸(0.30g、2.10mmol)、挽きたてのNa
2CO
3(0.22g、2.10mmol)、および
iPr
2NEt(0.37mL、2.10mmol)の混合物を、マイクロ波照射下で、密閉容器中で、130℃まで30分間加熱した。混合物を室温まで冷却した。1N LiOH(3.1mL、3.1mmol)の溶液を添加し、混合物を、マイクロ波照射下で、120℃で10分間撹拌した。混合物を、激しく撹拌して、pH2になるまで、1NのHClで酸性化した。新たに形成した固体を、真空濾過によって収集した。固体を少量の水およびEtOAcで洗浄した。固体を、真空中で乾燥させて、所望の生成物を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.89(d,J=2.4Hz,1H)、8.44(s,1H)、8.38(d,J=2.3Hz,1H)、8.29(d,J=5.6Hz,1H)、4.75(m,1H)、2.75−2.66(m,1H)、2.25−2.16(m,2H)、1.99−1.89(m,2H)、1.71−1.29(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=2.0分間、(M+H)390.4。
【0894】
553と同じ様式で調製することができる他の類似体を以下に記載する。
【化337】
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【0895】
トランス−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸(541)
LCMS滞留時間=2.4分間、(M+H)390.5。
【化338】
[この文献は図面を表示できません]
【0896】
(1R,2R)−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸(554)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.89(d,J=2.4Hz,1H)、8.44(s,1H)、8.38(d,J=2.4Hz,1H)、8.29(d,J=5.6Hz,1H)、4.77(m,1H)、2.75−2.66(m,1H)、2.24−2.17(m,2H)、1.94−1.89(m,2H)、および1.74−1.36(m,4H)ppm。
LCMS滞留時間=2.3分間、(M+H)390.4。
【0897】
シス−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸(559)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.75(d,J=2.4Hz,1H)、8.38−8.35(m,2H)、8.24(d,J=5.1Hz,1H)、4.70−4.62(m,1H)、3.25−3.17(m,1H)、2.32(m,1H)、2.14−1.80(m,4H)、および1.68−1.54(m,3H)ppm。
LCMS滞留時間=2.3分間、(M+H)389.8。
【化339】
[この文献は図面を表示できません]
【0898】
(1S,2R)−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸(579)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.52(s,1H)、8.68(d,J=2.3Hz,1H)、8.33(d,J=2.5Hz,2H)、8.30(d,J=4.4Hz,1H)、7.57(s,1H)、4.53(m,1H)、3.05(m,1H)、2.15−2.07(m,1H)、1.96(m,1H)、1.81−1.76(m,3H)、および1.51(m,3H)ppm。
LCMS滞留時間=2.9分間、(M+H)390.4。
【0899】
(1R,2S)−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸(578)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.51(s,1H)、8.68(d,J=2.3Hz,1H)、8.33(d,J=2.3Hz,2H)、8.29(d,J=4.3Hz,1H)、7.55(s,1H)、4.53(s,1H)、3.05(m,1H)、2.13(m,1H)、1.96(m,1H)、1.79(m,3H)、および1.51(m,3H)ppm。
LCMS滞留時間=2.8分間、(M+H)390.4。
【化340】
[この文献は図面を表示できません]
【0900】
シス−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロペンタンカルボン酸(558)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.78(d,J=2.4Hz,1H)、8.38(s,1H)、8.33(d,J=2.2Hz,1H)、8.25(d,J=5.2Hz,1H)、4.98(dd,J=7.2Hz,1H)、2.27−2.03(m,5H)、および1.86−1.76(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=2.5分間、(M+H)376.2。
【0901】
(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロペンタンカルボン酸(566)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.42(s,1H)、8.72(d,J=2.2Hz,1H)、8.29(m,2H)、8.22(d,J=4.1Hz,1H)、7.87(s,1H)、4.56−4.49(m,1H)、2.87(dd,J=8.4,25.0Hz,1H)、2.87(s,1H)、2.42−2.33(m,1H)、2.15−2.04(m,1H)、2.00−1.85(m,3H)、および1.81−1.70(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=2.3分間、(M+H)376.4。
【化341】
[この文献は図面を表示できません]
【0902】
(1S,3R)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロペンタンカルボン酸(565)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.48(s,1H)、8.71(d,J=2.3Hz,1H)、8.35−8.31(m,2H)、8.26(d,J=4.3Hz,2H)、8.02(s,1H)、4.57−4.44(m,1H)、2.87(qn,J=8.3Hz,1H)、2.39−2.32(m,1H)、2.15−2.05(m,1H)、2.00−1.86(m,3H)、および1.82−1.70(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=2.4分間、(M+H)376.4。
【0903】
(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸(630)
化合物630は、Cbz保護基を除去し、中間体1aと反応させ、続いて、トシル保護基を除去することによって、中間体18cから同じ様式で調製した。
LCMS滞留時間=3.2分間、(M+H)390.4、(M−H)388.1。
【化342】
[この文献は図面を表示できません]
【0904】
トランス−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサンカルボン酸(582)
1H NMR(300.0MHz,d6−DMSO)δ12.46(s,1H)、8.72(d,J=2.4Hz,1H)、8.32−8.28(m,3H)、7.10(d,J=7.1Hz,1H)、4.27−4.20(m,1H)、2.26(d,J=10.1Hz,1H)、1.93(m,1H)、1.83(m,1H)、1.68−1.59(m,3H)、1.36(m,2H)、および1.24(s,3H)ppm。
LCMS滞留時間=3.2分間、(M+H)404.4。
【0905】
ラセミトランス−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−エチルシクロヘキサンカルボン酸(586)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.93(s,1H)、8.85(m,2H)、8.93−8.87(m,1H)、8.31(dd,J=4.5,1.2Hz,2H)、8.31(dd,J=4.5,1.2Hz,2H)、8.30(d,J=2.3Hz,1H)、8.19(d,J=5.0Hz,1H)、5.26 −− 5.20(m,1H)、3.37(dd,J=3.3Hz,1.6,2H)、3.33(ddt,J=6.6,3.3,1.6Hz,118H)、2.11(dd,J=8.0,5.8Hz,2H)、1.80(tdd,J=21.2,18.9,11.6Hz,8H)、1.63−1.54(m,3H)、0.86(q,J=7.4Hz,4H)ppm。
LCMS滞留時間=2.9分間、(M+H)418.4。
【0906】
ラセミシス−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−エチルシクロヘキサンカルボン酸(585)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.80−8.76(m,1H)、8.37(s,1H)、8.35(d,J=2.3Hz,1H)、8.27−8.23(m,1H)、4.49−4.42(m,1H)、2.43−2.34(m,1H)、2.09(d,J=6.2Hz,1H)、1.98−1.36(m,12H)、0.94(dd,J=11.3,3.8Hz,3H)ppm。
LCMS滞留時間=3.2分間、(M+H)418.4。
【化343】
[この文献は図面を表示できません]
【0907】
(3S,4R,5R)−エチル3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−4−エタンアミド−5−(ペンタン−3−イルオキシ)シクロケキサ−1−エンカルボキシレート(670)
H NMR(300.0MHz,MeOD)d 8.64(d,J=2.3Hz,1H)、8.40(s,1H)、8.32(d,J=2.3Hz,1H)、8.29(d,J=5.0Hz,1H)、6.96(m,1H)、4.84−4.80(m,1H)、4.34(m,1H)、4.29−4.19(m,3H)、3.54−3.47(m,1H)、3.15−3.07(m,1H)、2.68−2.58(m,1H)、1.92(s,3H)、1.59−1.51(m,4H)、1.26(t,J=7.1Hz,3H)、0.95(t,J=7.4Hz,3H)、および0.89(t,J=7.4Hz,3H)ppm
LCMS滞留時間=3.6(M+1)559.4。
【0908】
(3S,4R,5R)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−4−エタンアミド−5−(ペンタン−3−イルオキシ)シクロケキサ−1−エンカルボン酸(671)
H NMR(300.0MHz,MeOD)d 8.66(d,J=2.3Hz,1H)、8.39(s,1H)、8.32(d,J=2.3Hz,1H)、8.29(d,J=5.0Hz,1H)、6.97(m,1H)、4.82−4.79(m,1H)、4.34(m,1H)、4.25(dd,J=7.6,10.1Hz,1H)、3.54−3.47(m,2H)、3.11−3.04(m,1H)、2.65−2.57(m,1H)、1.91(s,3H)、1.59(m,4H)、0.95(t,J=7.4Hz,3H)、および0.89(t,J=7.4Hz,3H)ppm
LCMS滞留時間=3.1(M+1)531.4。
一般的スキーム36
【化344】
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【0909】
(1S,2S)−エチル2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボキシレート(561)
エタノール(1.5mL)中の(1S,2S)−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサン−1−カルボン酸である553(0.090g、0.231mmol)の混合したスラリーに、室温で、HCl(0.577mLの4M溶液、2.309mmol)を添加した。溶液を50℃まで加温した。6時間後、混合物を、1NのNaOHで塩基化し、ブラインを添加し、水層を、EtOAcで繰り返し抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、シリカゲルの短プラグを通して濾過し、真空中で濃縮して、所望の生成物を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.95(s,1H)、8.19(m,2H)、7.99(s,1H)、4.61(m,1H)、3.93(m,2H)、2.61(m,1H)、2.17−2.05(m,2H)、1.89−1.32(m,7H)、および1.00(m,3H)ppm。
LCMS滞留時間=2.7分間、(M+H)418.4。
【0910】
以下の化合物はまた、スキーム36に記載されるものと同様の様式で調製することもできる。
【化345】
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【0911】
(1R,2R)−エチル2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボキシレート(560)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.95(s,1H)、8.23−8.14(m,2H)、8.00(m,1H)、4.61(m,1H)、3.96−3.92(m,2H)、2.61(m,1H)、2.14−2.04(m,2H)、1.89−1.35(m,7H)、および1.04−0.99(m,3H)ppm。
LCMS滞留時間=3.2分間、(M+H)418.5。
【0912】
(1S,2S)−メチル2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボキシレート(575)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ8.76(d,J=2.5Hz,1H)、8.26(d,J=2.4Hz,1H)、8.19(s,1H)、8.13(d,J=4.0Hz,1H)、7.53(d,J=8.5Hz,1H)、4.47−4.37(m,1H)、3.40(s,3H)、2.68−2.59(m,1H)、2.05−1.97(m,2H)、1.84−1.75(m,2H)、1.63−1.40(m,3H)、および1.31−1.23(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=3.1分間、(M+H)404.4。
【化346】
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【0913】
(1S,2S)−2−メトキシエチル2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボキシレート(574)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)d 8.74(d,J=2.4Hz,1H)、8.24(d,J=2.4Hz,1H)、8.19(s,1H)、8.12(d,J=4.0Hz,1H)、7.55(d,J=8.6Hz,1H)、4.42(m,1H)、4.02−3.86(m,2H)、3.35−3.23(m,2H)、3.08(s,3H)、2.69−2.60(m,1H)、1.99(m,2H)、1.77(m,2H)、1.62−1.40(m,3H)、および1.27(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=3.0分間、(M+H)448.4。
【0914】
(1R,2R)−イソプロピル2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボキシレート(568)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ8.80(d,J=2.5Hz,1H)、8.27(d,J=2.4Hz,1H)、8.19(s,1H)、8.13(d,J=4.0Hz,1H)、7.60(d,J=8.6Hz,1H)、4.72(qn,J=6.2Hz,1H)、4.55−4.48(m,1H)、2.61−2.54(m,1H)、1.96(m,2H)、1.77(m,2H)、1.63−1.41(m,3H)、1.30−1.23(m,1H)、および0.93(d,J=6.2Hz,6H)ppm。
LCMS滞留時間=3.08分間、(M+H)432.46。
【化347】
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【0915】
(1S,2S)−イソプロピル2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボキシレート(569)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.57(s,1H)、8.80(d,J=2.4Hz,1H)、8.36−8.28(m,4H)、4.75(td,J=12.5,6.2Hz,1H)、4.52(m,1H)、2.65−2.56(m,1H)、2.00(m,2H)、1.83−1.76(m,2H)、1.57−1.42(m,3H)、1.32−1.24(m,1H)、および0.94(d,J=6.2Hz,6H)ppm。
LCMS滞留時間=2.7分間、(M+H)432.5。
一般的スキーム37:
シス−2−アミノ−1−メチルシクロヘキサンカルボン酸(37c)の調製
【化348】
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(a)NaH、ヨードメタン、DMF(b)NH
2OH−HCl、ピリジン、EtOH(c)Al(Hg)、THF−H
2O(4:1)。
【0916】
エチル1−メチル−2−オキソシクロヘキサンカルボキシレート(37a)の形成
表題化合物は、 Tetrahedron Letters(2005)46,681−685およびJCS,Perkin Trans 1(2000)3277−3289に記載される手順に従って調製した。
水酸化ナトリウム(1.48g、37.14mmol、油中60%)を、ヘキサンで2回すすぎ、油を除去し、0℃で、DMF(57mL)中で懸濁した。次いで、エチル2−オキソシクロヘキサンカルボキシレート(5.40mL、33.76mmol)を、5分間にわたって添加した。混合物を20分間撹拌し、MeI(2.21mL、35.45mmol)を、10分間にわたり添加した。混合物を室温まで加温し、30分間後、EtOAc(150mL)で希釈し、飽和NH
4Clで反応停止させた。この層を分離し、水層をEtOAc(2×100mL)でさらに2回抽出した。有機層を、ブライン(2×)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、シリカゲルを通して濾過し、濃縮して、所望の生成物(37a)を得た。
【0917】
3a−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[c]イソオキサゾール−3(3aH)−オン(37b)の形成
EtOH(20mL)中のエチル1−メチル−2−オキソ−シクロヘキサンカルボキシレートである37a(2.05g、11.10mmol)の混合物に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.97g、13.96mmol)およびピリジン(0.99mL、12.20mmol)を添加した。混合物を、65℃まで一晩加熱した。溶液を真空中で濃縮し、粗物質を水とEtOAcに分配した。水層をEtOAcでさらに2回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜35% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物である37bを得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ2.72−2.65(m,1H)、2.29(td,J=13.3,6.3Hz,1H)、2.18−2.09(m,1H)、2.07−2.03(m,1H)、1.84−1.79(m,1H)、1.76−1.56(m,2H)、1.54−1.42(m,1H)、および1.40(s,3H)ppm。
【0918】
トランス−2−アミノ−1−メチルシクロヘキサンカルボン酸(37c)の形成
THF−H
2O(2.5mLの4:1 混合物)中の3a−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2,1−ベンゾオキサゾール−3−オンである37b(0.075g、0.490mmol)の溶液に、室温で、未使用のAl(Hg)アマルガムを添加した。アルミニウムを、2% HgCl
2溶液中に小さな細切れのアルミホイルを浸し、水およびEtOHですすぐことによって、アマルガム化した。1時間後、さらに65mgのAl(Hg)を添加し、混合物を一晩撹拌した。形成した濃い灰色乳液をセライトを通して濾過し、水およびTHFですすいだ。透明な溶液を真空中で濃縮し、メタノールおよびTHFで揮散し、残渣水を除去し、真空中で濃縮して、主要な異性体として、トランス異性体を有する、トランスおよびシス異性体の混合物(約9:1)としてガラス状の固体として、所望の生成物を得た。生成物は、次の反応で用いるのに十分純粋であった。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ2.91(dd,J=3.9,11.9Hz,1H)、2.25(dd,J=1.9,13.4Hz,1H)、1.89−1.85(m,1H)、1.78−1.53(m,3H)、1.47−1.32(m,2H)、1.21(s,3H)、および1.09−0.99(m,1H)ppm。
FIA(M+H)158.1、(M−H)156.2。
【0919】
2−アミノ−1−エチルシクロヘキサンカルボン酸の形成
この化合物は、シスおよびトランス異性体の分離できない混合物(70:30)として、上記の方法によって調製し、さらに精製せずに使用した。
一般的スキーム38
シス−2−アミノ−1−アルキル−シクロヘキサンカルボン酸の調製
【化349】
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(a)LDA、ヨードエタン、THF(b)H
2、Pd−C、MeOH
シス−2−アミノ−1−アルキル−シクロヘキサンカルボン酸の調製のための代替のスキームを上に例示する。該方法は、(a)Nemoto,T.、Fukuyama,T.、Yamamoto,E.、Tamura,S.、Fukuda,T.、Matsumoto,T.、Akimoto,Y.、Hamada,Y.Org.Lett.2007,9(5),927−930、(b)Seebach,D,、Estermann,H.Tetrahedron Lett 1987,28(27),3103−3106に記載されている。
【0920】
(1R,2S)−メチル2−(ベンジルオキシカルボニリアミノ)−1−エチルシクロヘキサンカルボキシレート(38b)
THF(7mL)中のN−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.77mL、5.49mmol)の冷却(−78℃)溶液に、n−ブチルリチウム(3.43mLの1.6M溶液、5.49mmol)を滴加した。混合物を−78℃で10分間撹拌した。次いで、THF(2.5mL)中のメチル(1S,2S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノシクロヘキサンカルボキシレートである38a(0.40g、1.37mmol)の溶液を3分間にわたって添加した。15分間後、混合物を15分間わずかに加温し(−40℃)、さらに10分間−78℃まで再冷却した。次いで、ヨードエタン(0.86g、0.44mL、5.49mmol)を3〜5分間にわたって添加した。反応混合物を−78℃で2時間維持し、室温まで一晩加温した。反応物を、5mLのNH
4Cl飽和水溶液で反応停止させ、EtOAc(3×)で抽出し、1NのHClおよびブラインで順次洗浄した。合わせた有機層を、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、0〜20% EA/Hex 遅延勾配溶出)により、275mg(収率63%)の所望の生成物(38b)を得た。NMRは、10対1(シス対トランス)を超えるジアステレオマー比を示した。
1H NMR(300.0MHz,MeOD)δ7.35−7.28(m,5H)、6.62(d,J=9.2Hz,1H)、5.07(dd,J=12.5,16.6Hz,2H)、3.67(s,3H)、3.59(td,J=10.0,4.6Hz,1H)、2.14(m,1H)、1.76−1.29(m,9H)、および0.83(t,J=7.6Hz,3H)ppm。
【0921】
(1R,2S)−メチル2−アミノ−1−エチルシクロヘキサンカルボキシレート(38c)
MeOH(7.5mL)中のメチル(1R,2S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1−エチル−シクロヘキサンカルボキシレートである38b(0.27g、0.85mmol)の溶液を窒素でパージし、触媒量のPd(5% Pd炭素)を添加した。溶液をH
2雰囲気下で置き、室温で撹拌した。1時間後、MeOH懸濁液を、セライトを通して濾過し、真空中で濃縮して、所望の生成物(138mg、収率88%)を得た。この物質をアセトニトリル中で希釈し、濃縮して、残渣メタノールを除去した。
1H NMR(300.0MHz,MeOD)δ3.69(s,3H)、2.71(m,1H)、2.07−2.01(m,1H)、1.82(m,2H)、1.71−1.27(m,H)、1.64(m,2H)、1.56−1.27(m,5H)、および0.85(t,J=7.5Hz,3H)ppm。
一般的スキーム39
トランス−2−アミノ−1−アルキル−シクロヘキサンカルボン酸の調製
【化350】
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(a)ベンジルアルコール、トルエン、4オングストロームの篩、還流(b)NaH、MeI、DMF(c)ベンジルアミン、TiCl
4、CH
2Cl
2、次いで、NaCNBH
3、MeOH、0℃(d)H
2、Pd−C、MeOH(e)5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン、Na
2CO
3、THF/CH
3CN、マイクロ波照射 135℃(f)HCl、CH
3CN、ジオキサン、80℃。
【0922】
トランス2−アミノ−1−アルキル−シクロヘキサンカルボン酸の合成の一般的方法を上のスキームに示す。
【0923】
ベンジル2−オキソシクロヘキサンカルボキシレート(39b)
本化合物は、Matsuo,J.etal.Tetrahedon:Asymmetry 2007,18,1906−1910に記載される文献手順に従って調製した。
【0924】
ベンジル1−メチル−2−オキソシクロヘキサンカルボキシレート(39c)
本化合物は、(a)Hayashi,Y.;Shoji,M.;Kishida,S.Tetrahedron Lett.2005,46,681−685.(Winfield,C.J.;Al−Mahrizy,Z.;Gravestock,M.;Bugg,T.D.H.J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1,2000,3277に記載される文献手順に従って調製した。
【0925】
トランス−ベンジル2−(ベンジルアミノ)−1−メチルシクロヘキサンカルボキシレート(39d)−(ラセミトランス)
ジクロロメタン(10.0mL)中のベンジル1−メチル−2−オキソ−シクロヘキサンカルボキシレートである39c(0.50g、2.03mmol)およびベンジルアミン(0.61g、0.63mL、5.75mmol)の溶液に、室温で、TiCl
4(1.93mLの1M溶液、1.93mmol)を滴加した。混合物を2時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、MeOH中のNaBH
3CN(0.21g、3.34mmol)の溶液を、3分間にわたって滴加しした。15分間後、溶液を室温まで加温し、さらに45分間撹拌した。次いで、混合物をEtOAcで希釈し、10mL 1MのNaOHで反応停止させた。混合物をEt
2Oで分配し、水層をEt
2O(2×)およびEtOAc(1×)で数回抽出した。合わせた有機相を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜50% EtOAc−ヘキサン勾配溶出)および主成分の単離により、単一のラセミトランス異性体として、所望の生成物(320mg)を得た。
1H NMR(300.0MHz,MeOD)δ7.34−7.16(m,10H)、5.07(dd,J=12.4,31.2Hz,2H)、3.78(d,J=13.0Hz,1H)、3.57(d,J=13.0Hz,1H)、2.96(m,1H)、1.86(m,1H)、1.74−1.57(m,3H)、1.52−1.25(m,4H)、および1.20(s,3H)ppm。
【0926】
トランス−2−アミノ−1−メチルシクロヘキサンカルボン酸(39e)
MeOH(12.8mL)中のラセミトランス−ベンジル(1S,2S)−2−(ベンジルアミノ)−1−エチル−シクロヘキサンカルボキシレートである39d(0.32g、0.91mmol)の溶液に、Pd(5% Pd炭素、0.07g)を添加した。溶液を脱気し、50PSI H
2(パールシェーカー)下で一晩置いた。混合物をセライトを通して濾過し、濾液をMeOHですすいだ。母液の濃縮、続いて、アセトニトリル共沸混合物(2×)により、残渣MeOHを除去して、所望の生成物(162mg)を得た。
1H NMR(300.0MHz,MeOD)δ3.22(m,1H)、1.93(m,1H)、1.77(m,2H)、1.57−1.23(m,5H)、および1.17(s,3H)ppm。
【化351】
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【0927】
トランス−2−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−メチル−シクロヘキサンカルボン酸(39f)
5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジンである15a(0.27g、0.58mmol)およびトランス−2−アミノ−1−メチル−シクロヘキサンカルボン酸である39e(0.08g、0.47mmol)および挽きたてのNa
2CO
3(0.19g、1.75mmol)で充填した容器に、無水THF(4.5mL)およびCH
3CN(0.9mL)を添加した。容器を密閉し、135℃まで35分間加熱した(マイクロ波照射)。LC−MSは、出発物質の完全消費を示した。次に、反応混合物を、1NのHCl(13.5mL)の激しく撹拌した溶液に徐々に注ぎ入れた。最終溶液のpHは1〜2であった。混合物をEtOAc(3×)で抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させ、セライトを通して濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜10% MeOH−ジクロロメタン、勾配溶出)により、粘着性黄色発泡体を得、これをアセトニトリル中に懸濁した。超音波処理、続いて、溶媒の蒸発により、トランス立体異性体のラセミ混合物として、白色非晶質固体(240mg、収率74%)を得た。
1H NMR(300.0MHz,MeOD)δ9.02(d,J=2.4Hz,1H)、8.52(s,1H)、8.33(d,J=2.4Hz,1H)、8.09−8.05(m,3H)、7.38(d,J=8.1Hz,2H)、5.04(dd,J=3.6,9.5Hz,1H)、2.38(s,3H)、2.09(m,1H)、1.83−1.59(m,7H)、1.29(s,3H)、および1.23(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=4.00分間、(M+H)558.34。
【化352】
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【0928】
トランス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−メチル−シクロヘキサンカルボン酸(643)
CH
3CN(2.35mL)中のラセミトランス−2−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−メチル−シクロヘキサンカルボン酸である39f(0.047g、0.084mmol)のスラリーに、ジオキサン中のHCl(1.26mLの4M溶液、5.05mmol)を添加した。懸濁液は、透明な溶液になった。バイアルを密閉し、80℃まで2時間加熱し、この期間中に、濃厚なスラリーを形成した。スラリーを、室温まで一晩冷却した。さらにCH
3CNを添加し、混合物を遠心分離した。有機層を廃棄し、固体をCH
3CNでさらに3回粉砕して、トランス立体異性体のラセミ混合物として、非晶質白色固体を得た。
1H NMR(300.0MHz,MeOD)δ8.98(d,J=2.3Hz,1H)、8.45(s,1H)、8.38(d,J=2.3Hz,1H)、8.30(d,J=5.7Hz,1H)、5.26−5.22(m,1H)、2.17−2.10(m,1H)、1.87−1.82(m,4H)、1.68−1.59(m,3H)、および1.36(s,3H)ppm。
LCMS滞留時間=3.30分間、(M+H)404.36。
一般的スキーム40
【化353】
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a)tert−ブチルマグネシウムクロリド、I
2、Et
3N、THF、DME(b)5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン、DME/H
2O、Na
2CO
3、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)、130℃、マイクロ波(c)mCPBA、CH
2Cl
2(d)(1S,2S)−2−アミノシクロヘキサンカルボン酸、Na
2CO
3、THF−CH
3CN(3:1)、150℃ マイクロ波。
【0929】
4−tert−ブチル−2−クロロ−5−フルオロ−6−(メチルチオ)ピリミジン(40a)の形成
THF(15mL)中のtert−ブチルマグネシウムクロリド(7.5mL、THF中1M溶液、7.5mmol)の冷却(0℃)溶液に、1,2−ジメトキシエタン(5mL)中の2−クロロ−5−フルオロ−4−(メチルチオ)ピリミジン(0.9g、5.0mmol)の溶液を徐々に添加した。反応混合物を15℃で1時間撹拌し、次いで、0℃まで冷却し、トリエチルアミン(0.7mL、5.0mmol)を添加し、続いて、テトラヒドロフラン(3mL)中のヨウ素(1.3g、5.0mmol)の溶液を添加した。水(10mL)を添加し、この反応を停止させ、6N 塩酸を用いて、pHを1に調整した。水相を酢酸エチル(2×15mL)で2回抽出した。合わせた有機相を、チオ硫酸ナトリウム水溶液、次いで、ブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、茶色固体を得、これをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300.0MHz,CDCl
3)δ2.52(s,3H)、1.30(s,9H)ppm。
LCMS(M+1)233.0。
【0930】
3−(tert−ブチル−5−フルオロ−6−(メチルチオ)ピリミジン−2−イル)−5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(40b)の形成
1,2−ジメトキシエタン(3mL)およびNa
2CO
3水溶液(0.75mLの2M溶液、1.5mmol)中の5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.22g、0.50mmol)、4−tert−ブチル−2−クロロ−5−フルオロ−6−チオメトキシピリミジンである40a(0.12g、0.50mmol)の脱気した溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.03g、0.03mmol)を添加した。反応混合物を、さらに15分間脱気した。混合物を、マイクロ波中で、150℃で20分間加熱した。酢酸エチル(15mL)を添加した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(0%〜100% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物である40b(47mg)を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ10.82(br,1H)、8.81(d,J=2.2Hz,1H)、8.27(d,J=2.3Hz,1H)、8.20(dd,J=7.2,2.2Hz,1H)、7.18(s,1H)、2.63(s,3H)、1.41(s,9H)ppm。
LCMS(M+1)352.3。
【0931】
3−(tert−ブチル−5−フルオロ−6−(メチルスルフィニル)ピリミジン−2−イル)−5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(40c)の形成
CH
2Cl
2(3.4mL)中の3−(tert−ブチル−5−フルオロ−6−(メチルチオ)ピリミジン−2−イル)−5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンである40b(0.05g、0.11mmol)の溶液に、mCPBA(0.02g、0.11mmol)を添加した。反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物をCH
2Cl
2(10mL)およびNaHCO
3飽和溶液(5mL)で希釈した。水層をCH
2Cl
2(10mL)で抽出した。合わせた有機相を、NaHCO
3飽和水溶液で再度洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、所望の生成物を得、これをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ10.93(br,1H)、8.79(d,J=2.2Hz,1H)、8.34(s,1H)、8.25(d,J=2.2Hz,1H)、7.19(s,1H)、2.98(s,3H)、1.47(s,9H)ppm。
LCMS(M+1)368.3。
【0932】
(1S,2S)−2−(6− tert−ブチル−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸(629)の形成。
THF(1mL)およびCH
3CN(0.5mL)中の3−(tert−ブチル−5−フルオロ−6−(メチルスルフィニル)ピリミジン−2−イル)−5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンである40c(0.05g、0.14mmol)、(1S,2S)−2−アミノ−シクロヘキサンカルボン酸(0.04g、0.27mmol)、挽きたてのNa
2CO
3(0.04g、0.41mmol)、および
iPr
2NEt(0.37mL、0.27mmol)の混合物を、マイクロ波照射下で、密閉容器中で、140℃まで30分間加熱した。混合物を室温まで冷却した。1NのHCl(0.5mL、0.5mmol)の溶液を添加し、混合物を濃縮して、黄色固体を得て、これを逆相HPLC(0%〜50% 水中メタノール)によって精製して、オフホワイト色固体として、所望の生成物である629を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO)δ12.26(s,1H)、8.79(d,J=2.4Hz,1H)、8.28(d,J=2.4Hz,1H)、8.13(d,J=2.7Hz,1H)、7.25(d,J=8.3Hz,1H)、4.34(m,1H)、2.62(m,1H)、2.05(m,2H)、1.75(m,2H)、1.57(m,2H)、1.39(s,9H)、および1.26−1.17(m,2H)ppm。
LCMS(M+1)446.23。
一般的スキーム41
【化354】
[この文献は図面を表示できません]
(b)3−アミノ−1−メチルピロリジン−2−オン、DMA、140℃ マイクロ波、(b)i:LiOH、THF、マイクロ波、120℃、またはii:NaOMe、MeOH。
【0933】
3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルピロリジン−2−オン(379)の形成
DMA(0.5mL)中の5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジンである15a(0.060g、0.129mmol)の溶液を、3−アミノ−1−メチルピロリジン−2−オン(0.030g、0.258mmol)で処理し、反応物を、140℃で20分間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、次いで、MeOH中の0.5mLの25% NaOMeで処理し、50℃で15分間加熱した。次いで、混合物をNa
2CO
3飽和水溶液とEtOAcに分配した。水層をEtOAcでさらに2回抽出し、合わせた有機相を真空中で濃縮した。粗物質を分取HPLCによって精製した。単離した生成物を塩基性樹脂を通して濾過し、残渣TFAを除去し、所望の生成物を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.72(d,J=2.3Hz,1H)、8.21(d,J=2.4Hz,1H)、8.11−8.07(m,2H)、4.94(t,J=9.3Hz,1H)、3.64−3.51(m,2H)、2.97(s,3H)、2.68−2.54(m,1H)、および2.37−2.23(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=2.3分間、(M+H)361.3。
【0934】
以下の化合物はまた、スキーム41に記載されるものと同様の様式で調製することもできる。
【化355】
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【0935】
3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピロリジン−2−オン(380)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.79(d,J=2.4Hz,1H)、8.20(d,J=2.4Hz,1H)、8.13(s,1H)、8.07(d,J=3.9Hz,1H)、4.91(dd,J=8.7,10.6Hz,1H)、3.61−3.46(m,2H)、2.68−2.58(m,2H)、および2.48−2.31(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=2.3分間、(M+H)347.3。
【0936】
(S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルピペリジン−2−オン(397)
1H NMR(300.0MHz,DMSO)δ8.65(d,J=2.5Hz,1H)、8.27(d,J=2.4Hz,1H)、8.20−8.19(m,2H)、7.63(d,J=7.8Hz,1H)、4.78−4.74(m,1H)、3.41(t,J=5.4Hz,2H)、3.17(MeOH)、2.89(s,3H)、2.50(DMSO)、2.18−2.15(m,1H)、および1.99(d,J=7.4Hz,2H)ppm。
LCMS滞留時間=2.2分間、(M+H)375.4。
【化356】
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【0937】
(S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−2−オン(416)
LCMS滞留時間=1.6分間、(M+H)361.3。
【0938】
(S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)アゼパン−2−オン(417)
1H NMR(300MHz,DMSO)δ12.33(s,1H)、8.74(d,J=2.3Hz,1H)、8.28(d,J=2.4Hz,1H)、8.21(t,J=3.7Hz,2H)、8.02−7.98(m,1H)、7.21(d,J=5.8Hz,1H)、4.86(dd,J=6.3,10.5Hz,1H)、3.51−3.41(m,1H)、3.25−3.16(m,1H)、2.13−1.85(m,4H)、1.66−1.52(m,1H)、および1.40−1.20(m,1H)ppm。
LCMS滞留時間=1.7分間、(M+H)375.4。
【化357】
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【0939】
(S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−エチルピペリジン−2−オン(460)
LCMS滞留時間=2.0分間、(M+H)389.1。
【0940】
(S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルアゼパン−2−オン(461)
LCMS滞留時間=2.0分間、(M+H)389.1。
【化358】
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【0941】
(S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−エチルアゼパン−2−オン(462)
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.35(s,1H)、8.68(d,J=1.7Hz,1H)、8.27(d,J=2.0Hz,1H)、8.21(m,2H)、7.28(d,J=6.0Hz,1H)、4.98(dd,J=6.9,10.7Hz,1H)、3.88−3.79(m,1H)、3.84(dd,J=11.4,15.5Hz,1H)、3.49−3.17(m,5H)、2.08(d,J=13.1Hz,1H)、1.95−1.88(m,3H)、1.65−1.58(m,1H)、1.42(m,1H)、および1.04(t,J=7.0Hz,3H)ppm。
LCMS滞留時間=3.3分間、(M+H)403.4。
【0942】
(R)−5−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピロリジン−2−オン(503)
LCMS滞留時間=2.2分間、(M+H)361.2。
【化359】
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【0943】
(S)−3−(5−フルオロ−2−(5−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)アゼパン−2−オン(502)。
LCMS滞留時間=2.3分間、(M+H)409。
【0944】
(S)−6−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−4−(4−メトキシベンジル)−1,4−オキサゼパン−5−オン(505)
LCMS滞留時間=3.1分間、(M+H)497.7。
本化合物の出発アミンは、Blizzard,Timothy A.;Chen,Helen Y.;Wu,Jane Yang;Kim,Seongkon;Ha,Sookhee;Mortko,Christopher J.;Variankaval,Narayan;Chiu,Anna.7−Oxo−2,6−Diazabicyclo[3.2.0]heptane−6−sulfonic acid derivatives as b−lactamase inhibitors and their preparation,pharmaceutical compositions and use in the treatment of bacterial infections.PCT Int.Appl.(2008),101pp.WO第2008039420号に記載されるような確立した手順に従って調製した。
【化360】
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【0945】
(S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)アゼパン−2−オン(500)。
LCMS滞留時間=1.6分間、(M+H)357.6。
【0946】
(S)−3−(2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)アゼパン−2−オン(501)
LCMS滞留時間=1.6分間、(M+H)341.4。
【化361】
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【0947】
3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−7,7−ジメチルアゼパン−2−オン(504)
LCMS滞留時間=3.2分間、(M+H)403.6。
本化合物のアミンは、J.A.Robl,E.Sieber−McMaster,R.Sulsky Synthetic routes for the generation of 7,7−dialkyl−2−azepinones.Tetrahedron Letters(1996),37(50),8985−8988に記載されるような手順に従って調製した。
一般的スキーム42
【化362】
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(a)3−アミノ−1−メチルピロリジン−2−オン、DMA、140℃ マイクロ波、(b)LiOH、THF、マイクロ波、120℃(c)EDCI、HOAt、
iPr
2NEt、DCM−DMF(2:1)。
【化363】
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【0948】
6−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1,4−オキサゼパン−5−オン(513)
DMF(2mL)中の5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジンである15a(0.17g、0.36mmol)および(6S)−6−アミノ−1,4−オキサゼパン−5−オン(0.06g、0.43mmol)と
iPr
2NEt(0.10mL、0.57mmol)との混合物を、90℃まで加熱した。1時間後、温度を100℃まで上昇させた。24時間後、混合物を140℃まで15分間加熱した(マイクロ波)。混合物を水とEtOAcに分配し、水層をEtOAcでさらに2回抽出した。合わせた有機相を、Na
2SO
4上で有機乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。
得られた粗物質(0.16g)を、THF(3mL)中のLiOH(1N溶液、1mL)で一晩処理した。LC−MSは、脱トシル化に加えて、アミドの加水分解を示す。混合物を真空中で濃縮し、分取HPLCによって精製して、半純粋な生成物(23mg)を得た。この物質をさらに精製せずに、環化条件に供した。
粗物質(0.020g、0.051mmol)、EDCI(0.010g、0.056mmol)、HOAt(0.002g、0.015mmol)、およびDCM(1mL)を充填したフラスコに、
iPr
2NEt(0.018mL、0.100mmol)およびDMF(0.5mL)を添加した。1時間後、さらにEDCIを添加した(0.7当量)。3.5時間後、反応を完了し、混合物を真空中で濃縮した。分取HPLCによる精製、続いて、塩基性樹脂を通した濾過によるTFA塩の除去により、所望の生成物を得た。LCMS滞留時間=1.9分間、(M+H)377.5。
本化合物の出発アミンは、J.A.Robl,E.Sieber−McMaster,R.Sulsky Synthetic routes for the generation of 7,7−dialkyl−2−azepinones.Tetrahedron Letters(1996),37(50),8985−8988に記載されるような確立した手順に従って調製した。
一般的スキーム43
【0949】
以下は、シクロヘキサンカルボン酸553または35aの、43a型のカルボキサミドへの変換の一般的手順である。
【化364】
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(a)アミン、HATU、DMF(b)BOC
2O、NH
4CO
3H、ピリジン、DMF、(c)i:アミン、HATU、DMF、次いで、ii:1N LiOH。
【化365】
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【0950】
(1S,2S)−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−N−エチルシクロヘキサンカルボキサミド(521)の形成
DMF(1.0mL)中の(1S,2S)−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサン−1−カルボン酸である553(0.049g、0.126mmol)およびHATU(0.056g、0.147mmol)の混合物に、室温で、エチルアミン(0.189mLの2M溶液、0.377mmol)を添加した。全ての出発物質が、HPLCで判断して変換されるまで、混合物を室温で撹拌した。45分間後、混合物をK
2CO
3水溶液とEtOAcに分配し、有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。分取HPLCにより、TFA塩として、所望の生成物を得、これを、MeOHを用いて塩基性PSAカートリッジを通して溶出し、続いて、真空中で濃縮することによって、親化合物に変換した。(14mg、収率30%)。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.93(d,J=2.4Hz,1H)、8.22(d,J=2.3Hz,1H)、8.18(s,1H)、7.99(d,J=4.0Hz,1H)、4.53(ddd,J=7.1,11.1Hz,1H)、3.15−3.02(m,2H)、2.43−2.34(m,1H)、2.30−2.26(m,1H)、1.97−1.82(m,3H)、1.77−1.65(m,2H)、1.47−1.35(m,2H)、および0.97(t,J=7.3Hz,3H)ppm。
LCMS滞留時間=2.0分間、(M+H)417.5。
【化366】
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【0951】
(1S,2S)−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−N,N−ジエチルシクロヘキサンカルボキサミド
LCMS滞留時間=2.26分間、(M+H)445.58。
【化367】
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【0952】
シス−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(544)およびシス−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−N,N−ジメチルシクロヘキサンカルボキサミド(543)の形成
DMF(5mL)中のシス−2−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサンカルボン酸である554(0.30g、0.77mmol)の混合物に、室温で、ピリジン(0.61g、0.62mL、7.70mmol)、続いて、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.50g、2.31mmol)、およびNH
4CO
3H(0.33g、4.22mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。LC−MSは、所望の第1級アミドおよびN,N−ジメチルアミドの生成物の存在を示した。1mLの反応溶液のアリコートを、HOAcで酸性化し、DMSOで希釈した。分取HPLCクロマトグラフィーにより、両方の生成物を少量得た。
第1級アミド544、ラセミ混合物−(8.6mg):LCMS滞留時間=1.94分間、(M+H)389.42。
ジメチルアミド543、ラセミ混合物−(3.7mg):LCMS滞留時間=2.52分間、(M+H)417.44。
【化368】
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【0953】
(1R,2S)−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−N,N−ジエチルシクロヘキサンカルボキサミド(518)の形成
DMF(1mL)中の、(1R,2S)−2−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサン−1−カルボン酸(0.050g、0.092mmol)およびHATU(0.045g、0.120mmol)の混合物に、室温で、N,N−ジエチルアミン(0.138mLの2M溶液、0.280mmol)を添加した。反応が、HPLCで判断して完全と思われた際、水中のLiOH(0.4mLの1M溶液、0.4mmol)を添加した。6時間後、LiOH(0.4mLの1M、0.4mmol)を再度添加し、混合物を一晩撹拌した。混合物を、NH
4Cl飽和水溶液で反応停止させた。K
2CO
3水溶液を添加し、混合物をEtOAc(3×)で抽出し、合わせた有機相をNH
4Cl飽和水溶液で洗浄し、濾過し、真空中で濃縮した。分取HPLCにより、TFA塩として、所望の生成物を得、これをMeOH中のHClによる処理、続いて、溶媒の蒸発によって、HCl塩に変換した(12.9mg、収率28%)。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.67(d,J=2.3Hz,1H)、8.53(s,1H)、8.41(d,J=2.3Hz,1H)、8.35(d,J=5.5Hz,1H)、4.75−4.73(m,1H)、3.74−3.58(m,1H)、3.42(m,2H)、3.29−3.22(m,2H)、2.57(m,1H)、2.09−2.03(m,1H)、1.96−1.76(m,4H)、1.06(t,J=7.1Hz,3H)、および0.94(t,J=7.1Hz,3H)ppm。
LCMS滞留時間=3.3分間、(M+H)445.6。
【化369】
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【0954】
(1R,2S)−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−N−エチルシクロヘキサンカルボキサミド(519)
LCMS滞留時間=2.95分間、(M+H)417.5。
【0955】
シス−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−N−メチルシクロヘキサンカルボキサミド(539)−ラセミ混合物
LCMS滞留時間=2.13分間、(M+H)403.44。
一般的スキーム44
【化370】
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(a)Pd(PPh
3)
4、炭酸ナトリウム、DME/水、還流(b)メタ−クロロ過安息香酸、ジクロロメタン、室温。(c)20a、テトラヒドロフラン、50℃(d)トリフルオロ酢酸、ジクロロメタン、室温。(e)モルホリン−4−カルボニルクロリド、ジメチルホルムアミド、室温(f)ナトリウムメトキシド、メタノール、室温。
【0956】
5−フルオロ−3−[5−フルオロ−4−(メチルチオ)ピリミジン−2−イル]−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(44b)の形成
2−クロロ−5−フルオロ−4−メチルスルファニル−ピリミジン(34.1g、191.0mmol)、5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジンである44a(53.0g、127.3mmol)、およびNa
2CO
3(40.5g、381.9mmol)を、DME(795mL)および水(159mL)の混合物中に溶解した。混合物を、窒素で20分間パージし、Pd(PPh
3)
4(7.4g、6.6mmol)で処理した。窒素でさらに20分間パージした後、反応物を一晩加熱還流し、室温まで冷却し、水(600mL)で希釈した。得られた懸濁液を、室温で30分間撹拌し、次いで、沈殿物を濾過によって収集し、水およびアセトニトリルで洗浄し、50℃で乾燥させて、白色固体として、48.2gの5−フルオロ−3−[5−フルオロ−4−(メチルチオ)ピリミジン−2−イル]−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.70−8.58(m,2H)、8.54−8.41(m,2H)、8.09(d,J=8.4Hz,2H)、7.45(d,J=8.2Hz,2H)、2.76(s,3H)、2.36(s,3H)。
【0957】
5−フルオロ−3−[5−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)ピリミジン−2−イル]−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(44c)の形成
5−フルオロ−3−[5−フルオロ−4−(メチルチオ)ピリミジン−2−イル]−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンである44b(48.2g、111.5mmol)を、ジクロロメタン(2.3L)中に溶解し、20℃未満に温度を維持しながら、m−CPBA(27.5g、122.6mmol)で少量ずつ処理した。添加が完了した後、反応物を室温で2時間撹拌し、次いで、別分量のm−CPBA(1.9g)で処理し、さらに数時間撹拌した。反応混合物を12% K
2CO
3水溶液(2×1.0L)で洗浄し、有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮して、黄色固体として、50gの5−フルオロ−3−[5−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)ピリミジン−2−イル]−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ9.11(d,J=1.5Hz,1H)、8.69(s,1H)、8.65(dd,J=9.0,2.9Hz,1H)、8.52(dd,J=2.8,1.2Hz,1H)、8.11(d,J=8.4Hz,2H)、7.46(d,J=8.3Hz,2H)、3.05(s,3H)、2.36(s,3H)。
【0958】
tert−ブチルN−[(1R,3S)−3−[[5−フルオロ−2−[5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメート(44d)の形成
5−フルオロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジンである44c(5.9g、10.5mmol)およびtert−ブチルN−[(1R,3S)−3−アミノシクロヘキシル]カルバメート(3g、12.60mmol)をTHF(100mL)中に溶解した。反応混合物を50℃まで6時間加熱し、次いで、室温まで冷却した。セライトを添加し、溶媒を減圧下で除去した。セライト担持残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(20〜80% EtOAc/ヘキサンの勾配によって精製して、3.7gのtert−ブチルN−[(1R,3S)−3−[[5−フルオロ−2−[5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメートを得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.51(s,1H)、8.46−8.41(m,1H)、8.29(d,J=1.6Hz,1H)、8.11(s,1H)、8.08(s,1H)、8.06(d,J=3.2Hz,1H)、7.27(d,J=8.4Hz,2H)、4.91(d,J=8.0Hz,1H)、4.41(s,1H)、4.29−4.01(m,1H)、3.64(s,1H)、2.47(d,J=11.5Hz,1H)、2.36(s,3H)、2.24(d,J=13.1Hz,1H)、2.08(d,J=10.9Hz,1H)、1.91(d,J=13.8Hz,1H)、1.43(s,9H)、1.30−1.03(m,4H)。
【0959】
(1S,3R)−N1−[5−フルオロ−2−[5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−1,3−ジアミン(44e)の形成
tert−ブチルN−[(1R,3S)−3−[[5−フルオロ−2−[5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバメートである44d(3.7g、6.2mmol)を、ジクロロメタン(105mL)中に溶解し、トリフルオロ酢酸(31mL)で処理した。5分間後、揮発物を減圧下で蒸発させ、得られた残渣を1NのNaOH(75mL)で処理した。得られた沈殿物を濾過によって収集し、水(3×30mL)で洗浄し、真空乾燥させて、白色固体として、2.7gの(1S,3R)−N1−[5−フルオロ−2−[5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−1,3−ジアミンを得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)d 8.56(dd,J=8.0,3.9Hz,2H)、8.35−8.26(m,1H)、8.12(dd,J=10.3,6.1Hz,3H)、7.43(d,J=8.4Hz,2H)、4.36−4.21(m,1H)、3.28−3.13(m,1H)、2.48(d,J=12.3Hz,1H)、2.46(s,3H)、2.25−1.97(m,J=17.3,10.6,4.1Hz,4H)、1.76−1.28(m,3H)。
【0960】
N−[(1R,3S)−3−[[5−フルオロ−2−[5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]モルホリン−4−カルボキサミド(44f)の形成
(1S,3R)−N1−[5−フルオロ−2−[5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−1,3−ジアミンである44e(2.3g、4.6mmol)を、DMF(50mL)中に溶解し、モルホリン−4−カルボニルクロリド(2.1g、13.8mmol)およびDIPEA(4.2g、5.6mL、32.3mmol)で処理した。1時間後、得られた溶液を水(400mL)で希釈し、さらに2時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過によって収集し、水(3×50mL)で洗浄し、乾燥させて、粗生成物を得た。この物質を、20〜100%のEtOAc/DCMを用いて、40gのカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として、2.0gのN−[(1R,3S)−3−[[5−フルオロ−2−[5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]モルホリン−4−カルボキサミドを得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.53−8.43(m,J=11.9,2.7Hz,3H)、8.22(d,J=3.9Hz,1H)、8.07(d,J=8.4Hz,2H)、7.44(d,J=8.3Hz,2H)、6.32(d,J=7.5Hz,1H)、4.05(s,J=19.4Hz,1H)、3.62(s,1H)、3.58−3.45(m,4H)、3.27−3.18(m,4H)、2.36(s,3H)、2.12(d,J=11.7Hz,1H)、1.99(d,J=9.5Hz,1H)、1.83(d,J=10.3Hz,2H)、1.53−1.11(m,J=32.3,22.8,10.9Hz,4H)。
【0961】
N−[(1R,3S)−3−[[5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]モルホリン−4−カルボキサミド(706)の形成
N−[(1R,3S)−3−[[5−フルオロ−2−[5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]モルホリン−4−カルボキサミドである44f(2.0g、3.2mmol)を、メタノール(50mL)中で懸濁し、メタノール中の25% ナトリウムメトキシド(19.9mL、92.3mmol)で処理した。1時間撹拌した後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を水(100mL)と酢酸エチル(100mL)に分配した。有機層を収集し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮して、黄色固体として、粗生成物を得た。この物質を、1〜6%のDCM/MeOHを用いて、40gのカラム上でのシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。精製した画分を、エーテル中2N HClで処理して、白色固体として、1.5gのN−[(1R,3S)−3−[[5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]−モルホリン−4−カルボキサミドを得た。
【化371-1】
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【0962】
(1S,3R)−N1−(2−フルオロ−5−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)フェニル)シクロヘキサン−1,3−ジアミン(44e)の形成
塩化メチレン(22mL)中のtert−ブチル(1R,3S)−3−(2−フルオロ−5−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−3−イル)フェニルアミノ)シクロヘキシルカルバメートである44d(0.65g、1.09mmol)の溶液に、塩化水素(2.71mLの1,4−ジオキサン中4M溶液、10.86mmol)を添加した。反応物を、50℃まで加熱し、6時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、真空中で濃縮して、黄色固体を得た。粗残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(25〜50% 酢酸エチル/ヘキサンの勾配)によって精製した。所望の画分を合わせ、真空中で濃縮して、黄色粉末として、350mgの44eを得た。
【化371-2】
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【0963】
1−シアノ−N−((1R,3S)−3−(2−フルオロ−5−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)フェニルアミノ)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド(871)の合成
THF中の1−シアノ−1−シクロプロパン−カルボン酸(0.058g、0.527mmol)の溶液に、室温で、HATU(0.200g、0.527mmol)、続いて、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.334mL、1.91mmol)を添加した。溶液を10分間撹拌した。次いで、(1S,3R)−N1−(2−フルオロ−5−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)フェニル)シクロヘキサン−1,3−ジアミンである44e(0.200g、0.584mmol)を添加し、溶液を室温で4時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(30〜60% 酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、オフホワイト色固体として、80mgの871を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO)δ12.80(s,1H)、8.95(s,1H)、8.78(s,1H)、8.43(d,J=5.2Hz,1H)、8.37(d,J=1.6Hz,1H)、8.07(d,J=7.9Hz,1H)、4.22(s,2H)、3.80(s,1H)、2.17−1.94(m,2H)、1.90−1.71(m,2H)、1.71−1.06(m,8H)。
一般的スキーム45
【化372】
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(a)4−クロロブタノイルクロリド、Et
3N、CH
2Cl
2、(b)KOtBu、THF、(c)H
2、Pd−C、MeOH、(d)45c、Na
2CO
3、THF−CH
3CN、135℃、(e)4M HCl、ジオキサン−CH
3CN。
【0964】
ベンジル(1S,3R)−3−(4−クロロブタンアミド)シクロヘキシルカルバメート(45a)の形成
CH
2Cl
2(34mL)中のベンジルN−[(1S,3R)−3−アミノシクロヘキシル]カルバメートである18e(0.97g、3.41mmol)の撹拌したスラリーに、Et
3N(1.00mL、7.15mmol)、続いて、4−クロロブタノイルクロリド(0.40mL、3.58mmol)を添加した。室温で撹拌した後、混合物をCH
2Cl
2で希釈し、1NのHCl(2×)、1NのNaOH(2×)、およびブラインで洗浄した。有機層を、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、1.07gの所望の生成物を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ7.33−7.26(m,5H)、5.04(s,2H)、3.73−3.65(m,1H)、3.56(t,J=6.5Hz,2H)、3.44(dq,J=3.9,15.6Hz,1H)、2.33−2.28(m,2H)、2.11−1.97(m,3H)、1.90−1.75(m,3H)、1.45−1.28(m,1H)、および1.18−1.02(m,3H)ppm。
【0965】
ベンジル(1S,3R)−3−(2−オキソピロリジン−1−イル)シクロヘキシルカルバメート(45b)の形成
THF(8.2mL)中のベンジル(1S,3R)−3−(4−クロロブタンアミド)シクロヘキシルカルバメートである45a(0.21g、0.58mmol)のスラリーに、室温で、カリウムtert−ブトキシド(0.08g、0.69mmol)を添加した。室温で25時間撹拌した後、混合物をNH
4Cl飽和水溶液で反応停止させ、Et
2O(3×)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜100% EtOAc−ヘキサン、勾配)により、所望の生成物および少量の出発物質(168mg)からなる単一の画分を得た。この物質を、脱保護条件に直ちに供した。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ7.33−7.27(m,5H)、5.04(s,2H)、3.95−3.88(m,1H)、3.58−3.38(m,3H)、2.38−2.28(m,2H)、2.11−1.76(m,6H)、1.63(d,J=2.7Hz,1H)、1.46−1.34(m,3H)、および1.21−1.06(m,2H)ppm。
【0966】
1−((1R,3S)−3−アミノシクロヘキシル)ピロリジン−2−オン(45c)の形成
MeOH(15mL)中のベンジル(1S,3R)−3−(2−オキソピロリジン−1−イル)シクロヘキシルカルバメートである45b(0.165g、0.522mmol)およびPd炭素(10% 湿潤、Degussa、0.050g、0.024mmol)の脱気した溶液を、H
2雰囲気(バルーン)下に置いた。105分間後、TLC(10% MeOH−DCM)は、出発物質の完全消費を示した。H
2を除去し、溶液を濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を、CH
3CN(2×)で共沸させて、任意の残渣MeOHを除去し、所望の生成物(96mg)を得た。FIA(M+H
+)183.27
【0967】
1−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシル)ピロリジン−2−オン(45d)の形成
THF(2.25mL)およびCH
3CN(0.45mL)中の5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)−ピロロ[2,3−b]ピリジンである1a(0.14g、0.29mmol)および1−((1R,3S)−3−アミノシクロヘキシル)ピロリジン−2−オンである45c(0.10g、0.53mmol)、および挽きたてのNa
2CO
3(0.09g、0.88mmol)の混合物を、135℃まで30分間加熱した。混合物を、15mLの1M HClに徐々に注ぎ入れ、EtOAc(5×)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜20% MeOH−CH
2Cl
2の勾配)により、粘着性残渣として、最終生成物を得た。CH
3CNによる粉砕により、オフホワイト色粉末(105mg)を得、これは不純であるが、最終脱保護ステップに直接取り入れた。
LC/MS滞留時間=3.90分間、(M+H)589.49。
【0968】
1−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシル)ピロリジン−2−オン(956)の形成
CH
3CN(5mL)中の部分的に精製した1−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシル)ピロリジン−2−オンである45d(0.105g、0.180mmol)の混合物を、ジオキサン中のHCl(2mLの4M、8.00mmol)を70℃で処理した。2時間後、混合物を室温まで冷却した。次いで、CH
3CNを添加し、沈殿物をさらにCH
3CN(3×)で粉砕した。分取HPLCにより、HCl塩として、所望の生成物(35mg)を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.72(d,J=2.2Hz,1H)、8.49(s,1H)、8.39(d,J=2.1Hz,1H)、8.29(d,J=5.5Hz,1H)、4.54−4.47(m,1H)、4.13(t,J=11.8Hz,1H)、3.57−3.45(m,2H)、2.42−2.36(m,2H)、2.25(m,1H)、2.15−2.00(m,4H)、1.90−1.59(m,4H)、および1.53−1.43(m,1H)ppm;LC/MS滞留時間=3.15分間、(M+H)429.53。
一般的スキーム46
【化373】
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(a)30% 水酸化アンモニウム、水、50℃(b)塩化アセチル、ジイソプロピルエチルアミン、ジクロロメタン、室温。(c)5−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、Pd(PPh
3)
4、2M 炭酸ナトリウム、アセトニトリル、130℃、マイクロ波
【0969】
(1S,3S)−1−(アミノメチル)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(46b)の形成
2−クロロ−5−フルオロ−N−[(3S,5S)−1−オキサスピロ[2.5]octan−5−イル]ピリミジン−4−アミンである46a(0.19g、0.73mmol)を水(75mL)中に溶解し、30% 水酸化アンモニウム(10mL、86.0mmol)で処理した。懸濁液を、50℃まで5時間加熱し、次いで、室温で一晩撹拌した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣の(1S,3S)−1−(アミノメチル)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノールを、さらに精製せずに次のステップに取り入れた。
【0970】
N−{[(1S,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル]メチル}アセトアミド(46c)の形成
(1S,3S)−1−(アミノメチル)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノールである46b(0.19g、0.69mmol)を、ジクロロメタン(15mL)中に溶解し、DIPEA(1.20mL、6.91mmol)および塩化アセチル(0.10mL、1.38mmol)で処理した。5分間後、反応混合物を1NのHCl(30mL)に希釈し、水層を、1NのNaOHを添加することにより、塩基性pHにした。得られた懸濁液をジクロロメタン(50mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(20〜100% EtOAc/ヘキサンの勾配)によって精製して、白色泡沫状固体として、195mgのN−{[(1S,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロ−ヘキシル]メチル}アセトアミドを得た。LCMS滞留時間=2.82(M+1)317.33。
【0971】
N−{[(1S,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル]メチル}アセトアミド(857)の形成
N−{[(1S,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル]−メチル}−アセトアミドである46c(0.2g、0.6mmol)を、アセトニトリル(6mL)中に溶解し、5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.5g、1.2mmol)、続いて、Pd(PPh
3)
4(0.07g、0.06mmol)で処理した。2M 炭酸ナトリウム水溶液(3.0mL、6.1mmol)を添加し、バイアルを密閉し、マイクロ波中で、130℃まで30分間加熱した。有機層を収集し、真空中で濃縮して、粗生成物を得、これをDMSO中に溶解し、5〜70% MeOH/6mM HCl入りH
2Oを用いて、15分間にわたってHPLCによって精製して、濃縮後、オフホワイト色の結晶固体として、75mgのN−{[(1S,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル]メチル}アセトアミド塩酸塩を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ13.02(s,1H)、9.22(s,1H)、9.03(d,J=2.4Hz,1H)、8.71(d,J=2.1Hz,1H)、8.46(d,J=5.5Hz,1H)、8.41(d,J=2.1Hz,1H)、7.81(t,J=5.8Hz,1H)、4.64(d,J=8.0Hz,1H)、3.16−2.99(m,2H)、2.09−1.73(m,3H)、1.85(s,3H)、1.73−1.42(m,3H)、1.28(dd,J=27.5,10.6Hz,2H);LCMS滞留時間=3.47(M+1)433.37
一般的スキーム47
【化374】
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(a)tert−ブチルN−メチル−N−(2−オキソエチル)カルバメート、ジイソプロピルエチルアミン、THF/EtOH、70℃(b)HCl/ジオキサン、THF/MeOH(c)ビス(4−ニトロフェニル)カーボネート、ジイソプロピルエチルアミン、DMF。
【0972】
tert−ブチル2−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサ−イルアミノ)エチル(メチル)カルバメート(47b)の形成
THF/EtOH中の(1S,3R)−N1−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)シクロヘキサン−1,3−ジアミンである47a(0.14g、0.39mmol)を含有するフラスコに、tert−ブチルN−メチル−N−(2−オキソエチル)カルバメート(0.10g、0.58mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.13mL、0.77mmol)を添加した。溶液を70℃で30分間加熱した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.08g、0.39mmol)を添加した。溶液を室温で12時間撹拌した。溶液を濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。得られた残渣を、5〜70% MeOH/6mM HCl入りのH
2Oを用いて、HPLCによって精製して、所望の生成物を得た。
【0973】
(1S,3R)−N1−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−N3−(2−(メチルアミノ)エチル)シクロヘキサン−1,3−ジアミン(47c)の形成
ジクロロメタン/MeOHの混合物中のtert−ブチル2−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシルアミノ)エチル(メチル)カルバメートである47b(0.02g、0.04mmol)を含有するフラスコに、ジオキサン中のHCl(3.86mLの4M溶液、15.44mmol)を添加した。溶液を室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、さらに精製せずに使用した。
【0974】
1−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシル)−3−メチルイミダゾリジン−2−オン(958)の形成
DMF中の(1S,3R)−N1−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−N3−(2−(メチルアミノ)エチル)シクロヘキサン−1,3−ジアミンである47c(0.020g、0.048mmol)を含有するフラスコに、ジイソプロピルエチルアミン(0.025mL、0.144mmol)およびビス(4−ニトロフェニル)カーボネート(0.016g、0.053mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。得られた残渣を、5〜70% MeOH/6mM HCl入りのH
2Oを用いて、HPLCによって精製して、所望の生成物を得た。
一般的スキーム48
【化375】
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(a)2−メトキシエタンアミン、HATU、DIEA、CH
3CN、DMF
【0975】
(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−N−(2−メトキシエチル)シクロヘキサンカルボキサミド(789)の形成
(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサンカルボン酸(HCl塩)(0.05g、0.12mmol)、HATU(0.09g、0.24mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.06g、0.47mmol)、および2−メトキシエタンアミン(0.04g、0.47mmol)を、それぞれ1mLのDMFおよびCH
3CN中で一緒に、室温で一晩撹拌した。全ての揮発物を、窒素の流れおよび加熱により除去した。残渣をメタノール中に溶解し、10〜90% MeOH/水(HCl調整剤)を用いて、相分取HPLCにより精製して、HCl塩として、所望の生成物を得た。
一般的スキーム49
【化376】
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(a)メチル(トリフェニル)臭化ホスホニウム、(ビス(トリメチルシリル)アミノ)リチウム、THF(b)3−クロロペルオキシ安息香酸、MeOH、H
2O。(c)メチルスルファニルナトリウム、THF(d)5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン、Na
2CO
3、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)、CH
3CN(e)3−クロロペルオキシ安息香酸、CH
2Cl
2(f)NaOMe、MeOH。
【0976】
(S)−2−クロロ−5−フルオロ−N−(3−メチレンシクロヘキシル)ピリミジン−4−アミン(49a)の形成
火炎乾燥したフラスコ中で、THF(100mL)中のメチル(トリフェニル)臭化ホスホニウム(0.86g、2.40mmol)の懸濁液に、(ビス(トリメチルシリル)アミノ)リチウム(2.40mLの1M溶液、2.40mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。20mLのTHF中の(S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノンである29b(0.48g、2.00mmol)の溶液を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。混合物を、ブラインに注ぎ入れることによって反応停止させ、水相をEtOAcで抽出した。この層を分離し、有機物をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘキサンの勾配)によって精製して、270mgの所望の生成物を得た。LCMS滞留時間:3.83分間、(M+1):242.2。
【0977】
2−クロロ−5−フルオロ−N−((3R,5S)−1−オキサスピロ[2.5]オクタン−5−イル)ピリミジン−4−アミン(49b、49c)の形成
3−クロロペルオキシ安息香酸(0.40g、1.79mmol)を、水(0.6mL)およびMeOH(1.5mL)中の(S)−2−クロロ−5−フルオロ−N−(3−メチレンシクロヘキシル)ピリミジン−4−アミンである49a(0.27g、1.12mmol)の溶液に室温で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、NaHCO
3飽和水溶液で洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発乾固させた。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc/ヘキサンの勾配)によって精製し、これにより、ジアステレオマーである49bおよび49cの両方を産出した。単離した上部(極性の弱い)スポットである49bを繰り越した。LCMS滞留時間=3.21(M+1)258.2。
【0978】
(1R,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−(メチルチオメチル)シクロヘキサノール(49d)の形成
2−クロロ−5−フルオロ−N−((3R,5S)−1−オキサスピロ[2.5]オクタン−5−イル)ピリミジン−4−アミンである49b(0.10g、0.38mmol)をTHF(2mL)中に溶解した。メチルスルファニルナトリウム(0.08g、1.15mmol)を反応物に添加し、混合物を室温で3時間添加した。THF(2mL)中の追加分量の36mgのメチルスルファニルナトリウムを添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。LCMSが、出発物質がなお存在していることを示した後、反応物を50℃まで加温し、1時間撹拌した。反応物を水で反応停止させ、EtOAcで希釈した。この層を分離し、有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発乾固させた。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%Etoac/ヘキサンの勾配)によって精製した。生成物(少量の出発物質で汚染された)を、さらに精製せずに次のステップに持ち越した。LCMS滞留時間=3.56(M+1)306.2。
【0979】
(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−(メチルチオメチル)シクロヘキサノール(49e)の形成
CH
3CN(4mL)中の(1R,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−(メチルチオメチル)シクロヘキサノールである49d(0.09g、0.28mmol)の溶液に、5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.14g、0.33mmol)、続いて、Na
2CO
3水溶液(0.42mLの2M溶液、0.83mmol)を添加した。反応物を窒素で15分間脱気し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.02g、0.01mmol)を添加した。反応物を、マイクロ波照射によって、140℃まで20分間加熱した。混合物を室温まで冷却し、水/EtOAcで希釈した。この層を分離し、有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc/ヘキサンの勾配)によって精製した。
1H NMR(300MHz,DMSO)δ8.76(d,J=1.8Hz,1H)、8.47(d,J=8.1Hz,1H)、8.30(t,J=26.7Hz,1H)、8.05(d,J=8.1Hz,2H)、7.95−7.45(m,2H)、7.43(s,1H)、4.81(s,1H)、4.32−3.84(m,1H)、2.70(d,J=19.5Hz,2H)、2.36(s,2H)、2.14(s,1H)、2.13(s,1H)、2.14−1.94(m,2H)、2.14−1.59(m,6H)、1.48−0.83(m,3H)。
【0980】
(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−(メチルスルホニルメチル)シクロヘキサノール(49f)の形成
CH
2Cl
2(2mL)中の(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−(メチルチオメチル)シクロヘキサノールである49e(0.044g、0.077mmol)の冷却(0℃)溶液に、3−クロロペルオキシ安息香酸(0.034g、0.155mmol)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、混合物を水およびCH
2Cl
2で希釈した。この層を分離し、有機物をNaHCO
3飽和水溶液で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc/ヘキサンの勾配)によって精製した。LCMS滞留時間=4.20(M+1)608.3。
【0981】
(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−(メチルスルホニルメチル)シクロヘキサノール(886)の形成
MeOH(2mL)中の(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−(メチルスルホニルメチル)シクロヘキサノールである49f(0.045g、0.074mmol)の溶液に、NaOMe(2mLの25 %w/v、9.255mmol)を添加した。反応混合物を室温で5分間撹拌し、この後、混合物をNH
4Cl飽和水溶液を添加して反応停止させ、次いで、EtOAcで希釈した。この層を分離し、有機物をブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜10% MeOH/CH
2Cl
2の勾配)によって精製した。
一般的スキーム50
【化377】
[この文献は図面を表示できません]
(a)AlMe
3、[Rh
2(cod)
2Cl
2]、(S)−BINAP、THF、0℃(b)TBSCl、イミダゾール、DMAP、DMF(c)3−クロロペルオキシ安息香酸、CH
2Cl
2(d)アジ化ナトリウム、NH
4Cl、MeOH、H
2O(e)H
2、Pd−C(10%)、EtOAc(f)5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)ピリミジン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
iPr
2NEt、マイクロ波、70℃(g)TBAF、THF
【0982】
(R)−1−メチルシクロヘキサ−2−エノール(50a)の形成
1000mLの火炎乾燥した丸底フラスコに、無水THF(350mL)中の、(S)−BINAP(6.2g、10.0mmol)およびRh
2(cod)
2Cl
2(2.1g、4.2mmol)の混合物を、窒素下で、室温で30分間撹拌した。次いで、均質な赤色反応混合物を、0℃まで冷却し、シクロヘキサ−2−エン−1−オン(16.0g、166.4mmol)を添加し、続いて、無希釈トリメチルアルミニウム(12.4g、16.5mL、166.4mmol)を滴加した。混合物を室温まで30分間加温し、次いで、1時間撹拌した。反応物をNMRによってモニターし、後処理のアリコートが、第3級アルコールに完全に変換されたことを示した。
反応が完了してから、その温度を0℃まで低下させ、NH
4Cl飽和水溶液(500mL)で慎重に反応停止させた。この層を分離し、水相をエーテル(5×100mL)でさらに洗浄し、合わせた有機物を乾燥させ(MgSO
4)、セライトパッド上で濾過し、黄色っぽい茶色の粗油になるまで真空中で濃縮した。真空蒸留(0.5〜1mmのHgで38℃)により、13.9g(72%)の薄い琥珀色油を得た。
【0983】
(R)−tert−ブチルジメチル(1−メチルシクロヘキサ−2−エニルオキシ)シラン(50b)の形成
20 乾燥DMF中の(R)−1−メチルシクロヘキサ−2−エノールである50a(1.00g、8.91mmol)の溶液に、室温で4H−イミダゾール(1.82g、26.74mmol)、tert−ブチルジメチルクロロシラン(2.02g、13.33mmol)、および触媒量の4−ジメチルアミノピリジン(0.11g、0.89mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、それをエーテルで希釈し、水、クエン酸、および水で順次洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。1.98gの無色粗油をさらに精製せずに次のステップに直接使用した。
【0984】
tert−ブチルジメチル((1R,2R,6R)−2−メチル−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−2−イルオキシ)シラン(50c)の形成
3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸(2.47g、11.00mmol)を、30mLの無水ジクロロメタン中の(R)−tert−ブチルジメチル(1−メチルシクロヘキサ−2−エニルオキシ)シランである50b(1.98g、8.87mmol)および炭酸水素ナトリウムの撹拌した溶液に、窒素下で、室温で一度に添加した。得られた混合物を20時間撹拌した。次いで、25% 亜硫酸ナトリウム溶液(30mL)を添加し、得られた二相性混合物を15分間撹拌した。この2つの層を分離し、水層をジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相をNaHCO
3飽和水溶液で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜10% EtOAc−ヘキサンの勾配)によって精製して、647mgの化合物50cを得た。
【0985】
(1R,2R,3S)−3−アジド−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−メチルシクロ−ヘキサン−2−オール(50d)の形成
メタノール(5mL)およびH
2O(0.6mL)中のtert−ブチル−ジメチル−[[(1R,5R,6R)−5−メチル−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−5−イル]オキシ]シランである50c(0.05g、2.15mmol)の撹拌した溶液に、NH
4Cl(0.23g、0.15mL、4.30mmol)を添加し、続いて、アジ化ナトリウム(0.42g、1.26mL、6.45mmol)を少量ずつ添加した。得られた反応混合物を60℃まで加温し、12時間撹拌し、この時に、TLC分析は、出発物質の痕跡を示した。反応混合物を周囲温度まで冷却し、H
2O(2mL)で反応停止させ、減圧下で濃縮し、メタノールを除去し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出し、ブライン(10mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(2.5〜10% ヘキサン中エチルエーテル、勾配)によって精製して、透明油として、254mgの(1R,2S,6R)−2−アジド−6−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−シクロヘキサノールである50dを得た。
【0986】
(1R,2R,3S)−3−アミノ−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−メチルシクロヘキサン−2−オール(50e)の形成
20mLの酢酸エチル中のアジドである50d(0.25g、0.89mmol)の溶液を、1気圧の水素下で、Degussaパラジウム(20モル%)で一晩水素化した。反応混合物をセライト上で濾過し、セライトを2×10mLのEtOAcで溶出した。濾液を真空中で濃縮して、230mgの油を得、これをさらに精製せずに次のステップにおいて直接使用した。
【0987】
(1R,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−2−メチルシクロヘキサノール(50f)の形成
THF(8mL)中の(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−2−メチル−シクロヘキサノールである50e(0.16g、0.62mmol)の撹拌した懸濁液に、マイクロ波の密閉管容器中で、5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)ピリミジン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンである1a(0.29g、0.63mmol)、続いて、N−エチル−N−イソプロピル−プロパン−2−アミン(0.13mL、0.74mmol)を添加した。得られた反応混合物を覆い、70℃まで加温し、14時間撹拌した。反応混合物を周囲温度まで冷却し、水(2mL)を添加し、減圧下で濃縮して、THFを除去した。粗生成物を、酢酸エチル(25mL)で希釈し、不溶性物質(スルホン1a)を濾過により除去した。有機層を分離し、ブライン(2×5mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、溶離剤として、10〜30% ヘキサン中酢酸エチルを用いて、シリカゲルによって精製して、350mgの(1R,2R,6S)−2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−6−[[2−メチル[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−ピリジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサノール(50f)を得た。
【0988】
(1R,2R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサン−1,2−ジオール(860)の形成
THF(2mL)中の(1R,2R,6S)−2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−6−[[2−メチル[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−ピリジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサノールである50f(0.11g、0.16mmol)の撹拌した溶液に、室温で、テトラブチルアンモニウムフルオリド(1.5当量)を添加し、反応混合物を1.5時間撹拌し、この時に、HPLC分析は、出発物質を示さなかったが、脱トシル化した生成物を微量の脱シリル化を伴い観察した。追加当量のTBAFを添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(10mL)中で懸濁し、H
2O(2×4mL)、NH
4Cl飽和水溶液(2mL)、およびブライン(2mL)で洗浄した。有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮して、139mgの粗製物を得た。粗残渣を逆相HPLC(5〜95% MeOH/HCl緩衝液入りの水、15分間にわたる)によって精製して、15mgの所望の生成物である860を得た。LCMS M+1=392.34
一般的スキーム51
【化378】
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(a)NaH、BnBr、THF、60℃(b)3−クロロペルオキシ安息香酸、CH
2Cl
2、0℃(c)H
2SO
4、MeOH(d)TBSCl、イミダゾール、DMAP、DMF(e)H
2、Pd−C(10%)、EtOAc(f)トリフェニルホスフィン、ジイソプロピルアザジカルボキシレート、ジフェニルホスホリルアジド、THF(g)H
2、Pd−C(10%)、EtOAc(h)2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン、K
2CO
3、CH
3CN/IPA(i)TsOH、MeOH(j)5−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、Na
2CO
3水溶液、CH
3CN、マイクロ波、120℃(k)LiOH、H
2O/THF、マイクロ波、120℃。
【0989】
((シクロヘキサ−2−エニルオキシ)メチル)ベンゼン(51a)の形成
無水THF(100mL)中のシクロヘキサ−2−エン−1−オール(10.0g、101.9mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(8.0g、199.7mmol)(60% 油中分散)を含有する撹拌した懸濁液に添加し、無水THF(250mL)中の臭化ベンジルを50℃で維持した。得られた溶液を55〜60℃で18時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、水を添加して、反応を停止させ、混合物をエーテル(500mL)で希釈した。有機相を分離し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、油になるまで真空中で濃縮し、これを短シリカプラグ濾過に供し、16.1gの所望の生成物である51aを得て、これをさらに精製せずに次のステップに直接使用した。
【0990】
ラセミシスおよびトランス−1−ベンジルオキシ)−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン(51bおよび51c)の形成
500mLのCH
2Cl
2中のベンジルエーテルである51a(16.10g、0.89mol)の溶液を、0℃で、77% m−CPBA(21.08g、0.09mol)で少量ずつ処理した。反応混合物を0℃で2時間、次いで、室温で12時間撹拌した。反応が完了してから、それをチオ硫酸ナトリウム(100mL)で反応停止させ、有機相を、さらに100mLのチオ硫酸ナトリウム、続いて、NaHCO
3水溶液、5% NaOH(200mL)、および最後に水でさらに洗浄した。有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮して、油を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(5%〜20% Et
2O/ヘキサン)によって精製して、11.44gのトランス−エポキシドである51bと、3.95gのシス−エポキシドである51cを単離した(66:34 比)。
【0991】
ラセミ1−ベンジルオキシ−3−メトキシシクロヘキサン−2−オール(51d)の形成
30mLの無水メタノール中の0.2N 硫酸(9.8mmol)のシス−1−ベンジルオキシ)−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタンである51c(2.0g、9.8mmol)の溶液を、室温で30分間撹拌した。反応物を水で希釈し、エーテルで抽出した。有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮して、2.31gの油を得、これをさらに精製せずに次のステップに直接使用した。
【0992】
ラセミ[1−ベンジルオキシ−3−メトキシ−2−シクロヘキサンオキシ]tert−ブチル−ジメチルシラン(51e)の形成
20 乾燥DMF中の1−ベンジルオキシ−3−メトキシ−シクロヘキサン−2−オールである51d(2.31g、9.78mmol)、tert−ブチル−クロロジメチル−シラン(2.21g、2.73mL、14.66mmol)の溶液に、室温で、4H−イミダゾール(1.997g、29.33mmol)および触媒量の4−ジメチルアミノピリジン(0.12g、0.98mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、それをエーテルで希釈し、水、クエン酸飽和水溶液、および再度水で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。無色粗油をさらに精製せずに次のステップに直接使用した。
【0993】
ラセミ[1−ヒドロキシ−3−メトキシ−2−シクロヘキサンオキシ]tert−ブチル−ジメチルシラン(51f)の形成
ラセミ[1−ベンジルオキシ−3−メトキシ−2−シクロヘキサンオキシ]tert−ブチル−ジメチルシランである51e(3.4g、9.7mmol)の溶液を、酢酸エチル(50mL)中に溶解し、Pd−C 10%を用いて、45PSI下で1時間水素化した。反応混合物を、ナイロン/繊維ガラスフィルター上で濾過して、真空中で濃縮した後、2.72gの所望の生成物51fを得た。この物質を、さらに精製せずに次のステップに直接使用した。
【0994】
ラセミ[1−アジド−3−メトキシ−2−シクロヘキサンオキシ]tert−ブチル−ジメチルシラン(51g)の形成
60mLの乾燥THF中のラセミ[1−ヒドロキシ−3−メトキシ−2−シクロヘキサンオキシ]tert−ブチル−ジメチルシランである51f(2.5g、9.6mmol)の溶液に、室温で、トリフェニルホスフィン(5.0g、19.2mmol)、DIAD(3.9g、19.2mmol)、およびジフェニルホスホリルアジド(5.3g、19.2mmol)を添加し、反応混合物を室温で60時間撹拌した。溶媒を真空中で濃縮し、得られた油をシリカゲルクロマトグラフィー(10% Et
2O−ヘキサンからエーテル勾配)によって精製して、2.57gの所望の生成物である51gを得た。
【0995】
ラセミ[1−アミノ−3−メトキシ−2−シクロヘキサンオキシ]tert−ブチル−ジメチルシラン(51h)の形成
20mLの酢酸エチル中のラセミ[1−アジド−3−メトキシ−2−シクロヘキサンオキシ]tert−ブチル−ジメチルシランである51g(2.57g、6.3mmol)の溶液を、パール水素化装置中で、45PSIで、Pd−C 10%(5モル%、Degussa)で1時間水素化した。反応混合物を、ナイロンおよび繊維ガラス上で濾過し、真空中で濃縮して、白色固体として、2.32gの所望の生成物である51hを得た。
【0996】
ラセミN−((1−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3−メトキシシクロヘキシル)−2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−アミン(51i)の形成
フラスコに、ラセミ[1−アミノ−3−メトキシ−2−シクロヘキサンオキシ]tert−ブチル−ジメチルシランである51h(2.32g、6.26mmol)を入れた。これに、125mLの全容積までMeCNおよびIPA(1.5:1 v/v)を添加した。この溶液に、二炭酸カリウム(4.32g、31.30mmol)および混合物を、室温で30分間撹拌した(存在し得るあらゆる水を除去するため)。この混合物に、2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(3.14g、18.78mmol)を添加し、混合物を室温で60時間撹拌した。反応物を、セライトを通して濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(20〜100% エーテル/ヘキサンの勾配)によって精製して、2.27gの純粋なラセミ化合物である51iを得た。
【0997】
(1R,2S,6R)−2−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−6−メトキシ−シクロヘキサノール(51j)の形成
30mLのMeOH中のラセミ化合物のN−((1−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3−メトキシシクロヘキシル)−2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−アミンである51i(1.96g、5.03mmol)の溶液に、p−TsOH(1.73g、10.06mmol)を添加した。反応混合物を、室温で3時間撹拌し、次いで、濃縮乾固した。残渣をEtOAc(125mL)中に溶解し、炭酸カリウム水溶液1M(2×50mL)、次いで、ブラインで洗浄した。有機相を、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、真空中で濃縮して、SFCエナンチオマー分離後(50% EtOH−50% CO
2、10mL/分、100バール)、白色固体として、635mgのキラルアルコールである51jを得た。
【0998】
(1R,2S,6R)−2−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−6−メトキシシクロヘキサノール(51k)の形成
マイクロ波管中に、5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.10g、0.23mmol)を入れた。これに、アセトニトリル(0.61mL)を添加し、溶液を窒素で脱酸素化した。この反応物に、(1R,2S,6R)−2−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−6−メトキシ−シクロヘキサノールである51j(0.04g、0.14mmol)およびパラジウム触媒(24mg)、次いで、炭酸ナトリウム水溶液(0.21mLの2M溶液、0.41mmol)を添加した。反応物を密閉し、マイクロ波反応器中で、120℃まで15分間加熱した。反応物を酢酸エチル(40mL)で希釈し、フロリジルを通して濾過し、真空中で濃縮して、緑色固体として、粗製物を得た。これをシリカゲルクロマトグラフィー(20〜75% EtOAc/ヘキサンの勾配)によって精製した。得られた生成物を次のステップにおいて直接使用した。
LCMS(M+1)=546.35。
【0999】
(1R,2S,6R)−2−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−6−メトキシシクロヘキサノール(831)の形成
マイクロ波バイアル中に、アザインドールである51k(0.050g、0.092mmol)を入れた。これに、3mLのTHFおよび0.9mLの0.8M LiOHを添加した。バイアルを密閉し、マイクロ波中で、120℃まで15分間加熱した。反応が完了してから、それを9当量の1NのHCl(0.704mL)で中和させ、次いで、NaHCO
3飽和水溶液を添加し、有機相を分離し、精製のためにシリカゲルに装填し、10分間にわたって2% MeOHから12%の勾配(4gのカラム)で溶出して、34.5mg(91%)の所望の生成物である831を得た。
一般的スキーム52
【化379】
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(a)LDA、ヨードメタン、THF、−78℃(b)SOCl
2、DMF、CH
2Cl
2、還流、次いで、NH
4OH(c)TMSOTf、ヨウ素、Et
3N、ペンタン、CH
2Cl
2(d)Boc
2O、DMAP、CH
2Cl
2(e)1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、トルエン、還流(f)Cs
2CO
3、MeOH(g)H
2、Pd−C(5%)、MeOH、2日間(h)HCl、MeOH、2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン、
iPr
2NEt、DMF、SFCキラル分離(i)5−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、Pd(Ph
3P)
4、Na
2CO
3、THF/H
2O、還流(j)NaH、MeOH(k)LiOH、H
2O/MeOH(l)ベンゾトリアゾール−1−イル−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]オキソニウムフルオロリン酸塩、
iPr
2NEt、THF、NH
4Cl。
【1000】
1−メチルシクロヘキサ−3−エン−1−カルボン酸(52a)の形成
N−イソプロピルプロパン−2−アミン(50.1g、69.5mL、495.5mmol)を、50mLのTHF中に溶解した。この溶液に、n−ブチルリチウム(174.4mLのヘキサン中2.5M溶液、436.0mmol)を−78℃で添加した。得られた溶液を−78℃で30分間撹拌した。次いで、この反応物に、シクロヘキサ−3−エン−1−カルボン酸(25.0g、198.2mmol)を添加し、反応物を60℃まで2時間加温した。反応物を室温まで冷却し、ヨードメタン(29.5g、13.0mL、208.1mmol)を添加し、反応物を一晩撹拌し、次いで、pHが4を下回るまで、1NのHClで反応停止させた。粗生成物をCH
2Cl
2および水に抽出した。有機相を、黄色油(27g)まで真空中で濃縮し、さらに精製せずに使用した。
MS/RT:141.09(M+H)/1.65
【1001】
1−メチルシクロヘキサ−3−エン−1−カルボキサミド(52b)の形成
CH
2Cl
2(200mL)中に溶解した1−メチルシクロヘキサ−3−エン−1−カルボン酸である52a(54.0g、385.2mmol)の溶液に、塩化チオニル(56.2mL、770.4mmol)および1mLのDMFを添加した。反応物を3時間加温還流し、次いで、冷却し、真空中で濃縮した。残渣を200mLのCH
2Cl
2中に再溶解した。この反応物に、水酸化アンモニウム(148.2mLの13M溶液、1.9mol)を徐々に添加した。反応物を一晩撹拌した。反応物をCH
2Cl
2および水に抽出した。有機相を真空中で濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc)によって精製して、25gの1−メチルシクロヘキサ−3−エン−1−カルボキサミドを産出した。
MS/RT:139.96(M+H)/2.66
【1002】
4−ヨード−1−メチル−6−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−7−オン(52c)の形成
100mLのペンタンおよびCH
2Cl
2中に溶解した1−メチルシクロヘキサ−3−エン−1−カルボキサミドである52b(5.0g、35.9mmol)の溶液を、0℃まで冷却し、トリエチルアミン(11.0mL、79.0mmol)およびトリメチルシリル−トリフラート(14.3mL、79.0mmol)で順次処理した。得られた混合物を、室温で1時間撹拌した。下層をピペットによって取り除いた。上層のペンタンを真空中で濃縮し、得られた残渣をTHF(100mL)中に溶解した。撹拌した反応物に、ヨウ素(20.1g、79.02mmol)を添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。Na
2SO
3およびNaHCO
3で反応停止させた後、反応物をCH
2Cl
2と水に分配した。有機層を合わせ、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃黄色油(9.5g)まで真空中で濃縮して、これをさらに精製せずに使用した。
MS/RT:266.06(M+H)/2.39
【1003】
tert ブチル4−ヨード−1−メチル−7−オキソ−6−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−カルボキシレート(52d)の形成
CH
2Cl
2(100mL)中の4−ヨード−1−メチル−6−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−7−オンである52c(9.5g、35.8mmol)の溶液に、DMAP(0.2g、1.8mmol)、トリエチルアミン(15.0mL、107.5mmol)、およびtert−ブトキシカルボニルtert−ブチルカーボネート(7.8g、35.8mmol)を添加した。反応物を室温で一晩撹拌した。生成物をCH
2Cl
2および水に抽出した。有機層を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(4:1 ヘキサン:EtOAc)によって精製して、7.6gを産出した。
MS/RT:366.06(M+H)/3.95
【1004】
tertブチル4−ヨード−1−メチル−7−オキソ−6−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−エン−6−カルボキシレート(52e)の形成。
100mLのトルエン中のtert−ブチル4−ヨード−1−メチル−7−オキソ−6−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−カルボキシレートである52d(7.6g、20.8mmol)の溶液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(6.2mL、41.6mmol)を添加した。反応物を加温還流し、一晩撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(4:1 ヘキサン:EtOAc)によって精製して、4.9gの所望の生成物である52eを産出した。
MS/RT:238.14(M+H)/3.33
【1005】
メチル5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(52f)の形成
MeOH(100mL)中のtert−ブチル1−メチル−7−オキソ−6−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−エン−6−カルボキシレートである52e(4.93g、20.78mmol)の溶液に、炭酸セシウム(13.54g、41.56mmol)を添加した。反応物を一晩撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。セシウム塩をEt
2Oで沈殿させ、濾過した。エーテル濾液を蒸発させて、5.5gの黄色油を得、これをさらに精製せずに使用した。
MS/RT:270.17(M+H)/3.64
【1006】
メチル5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−メチルシクロヘキサンカルボキシレート(52g)の形成
メチル5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボキシレートである52f(5.59g、20.75mmol)を、100mLのMeOH中に溶解した。撹拌した溶液に、5% パラジウム炭素(1.11g、10.38mmol)を添加し、反応物を水素バルーン下で、2日間撹拌した。反応物をセライトを通して濾過し、濾液を真空中で濃縮して、さらに精製せずに使用した。
MS/RT:272.24(M+H)/3.62
【1007】
(1R,3S)−メチル3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチル−シクロヘキサンカルボキシレート(52h)の単離。
MeOH(20mL)中のメチル5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−メチルシクロヘキサンカルボキシレートである52g(5.63g、20.75mmol)の撹拌した溶液を、HClガスで10分間処理した。得られた溶液を室温で1時間撹拌し、次いで、濃縮乾固し、THF(50mL)中に再溶解した。反応混合物に、
iPr
2NEt(10.84mL、62.25mmol)および2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(5.20g、31.12mmol)を順次添加した。反応物を、還流で一晩撹拌し、真空中で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン:EtOAc)によって精製して、黄色油として、2.2gのラセミ生成物を産出した。300mgのラセミメチル3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサンカルボキシレートを、SFCキラル分離のために提示して、黄色油として、100mgの所望の生成物である52hを産出した。
MS/RT:302.16(M+H)/3.68
【1008】
(1R,3S)−メチル3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサンカルボキシレート(52i)の形成。
25mLの丸底フラスコに、5mLのTHFおよび1mLの水中の(1R,3S)−メチル3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサンカルボキシレートである52h(0.061g、0.202mmol)、5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.096g、0.222mmol)、炭酸二ナトリウム(0.064g、0.607mmol)を合わせた。反応混合物を、窒素の流れによって脱気した。反応物に、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.021g、0.202mmol)を添加し、反応物を、還流で一晩撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(4:1 ヘキサン:EtOAc)によって精製して、85mgの所望の生成物である52iを産出した。
MS/RT:572.33(M+H)/6.27
【1009】
(1R,3S)−メチル3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサンカルボキシレート(52j)の形成
10mLのMeOH中の(1R,3S)−メチル3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサンカルボキシレートである52i(0.085g、0.149mmol)の撹拌した溶液に、NaH(0.004g、0.178mmol)を室温で添加した。得られた懸濁液を2時間撹拌し、固体NH
4Clで反応停止させた。混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(3:1 ヘキサン:EtOAc)によって精製して、55mgの所望の生成物である52jを産出した。
MS/RT:418.32(M+H)/3.30
【1010】
(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサンカルボン酸(826)
MeOH(5mL)および水(1mL)中に溶解した(1R,3S)−メチル3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキサンカルボキシレートである52j(0.035g、0.083mmol)の溶液に、LiOH(0.004g、0.168mmol)を添加した。反応物を、室温で2日間撹拌し、次いで、濃縮乾固した。残渣をエタノールで洗浄した。合わせたエタノール洗浄物を真空中で濃縮して、オフホワイト色固体として、30mgの所望の生成物を産出した。
1H NMR:(300MHz,DMSO)δ12.34(s,H)、8.74(d,J=2.3Hz,H)、8.33(d,J=2.3Hz,H)、8.28(d,J=1.6Hz,H)、8.17−8.12(m,H)、4.34(s,H)、4.29(s,H)、3.89(s,H)、3.55(d,J=6.3Hz,H)、3.32(s,H)、2.50(s,H)、2.29(s,H)、1.95−1.90(m,H)、1.82(d,J=6.6Hz,H)、1.76(s,3 H)、1.67(s,H)、1.55(s,H)、1.44−1.42(m,H)、1.31(s,H)、1.23(s,H)、1.17(s,H)、1.07(s,H)、0.84(d,J=6.9Hz,H)、および−0.00(d,J=1.0Hz,H)ppm;MS/RT:404.24(M+H)/3.39。
【1011】
(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−メチル−シクロヘキサンカルボキサミド(924)の形成
(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−メチル−シクロヘキサンカルボン酸である826(0.050g、0.108mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イル−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]オキソニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.081g、0.216mmol)、およびN−エチル−N−イソプロピル−プロパン−2−アミン(0.075mL、0.432mmol)を、5mLのTHF中で合わせた。次いで、反応物に、アンモニア塩酸塩(0.002g、0.032mmol)を添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。減圧下で濃縮した後、混合物を逆相HPLCクロマトグラフィーによって精製して、3.3mgの所望の生成物を産出した。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.85(d,J=2.4Hz,H)、8.22(d,J=2.3Hz,H)、8.16(s,H)、7.99(d,J=4.1Hz,H)、7.86(s,H)、3.48(d,J=7.0Hz,H)、2.80(s,H)、2.15(s,H)、2.0(s,H)、1.86(qn,J=3.3Hz,H)、1.80(s,3 H)、1.74(m,2 H)、1.44(s,6H);LC/MS:403.34(M+H)、滞留時間=1.77。
【化380】
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【1012】
2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1S,3R)−3−イソシアナト−3−メチルシクロヘキシル)ピリミジン−4−アミン(52m)の形成。
10mLのトルエン中の(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−メチル−シクロヘキサンカルボン酸である826(0.100g、0.216mmol)および(アジド(フェノキシ)ホスホリル)オキシベンゼン(0.093mL、0.432mmol)の溶液に、1mLのN−エチル−N−イソプロピル−プロパン−2−アミンを添加した。反応物を一晩加温還流した。混合物を濃縮乾固し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc)によって精製して、白色発泡体として、40mgの所望の生成物を産出した。
MS/RT:401.23(M+H)/3.89
【化381】
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【1013】
N−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルシクロヘキシル)ピロリジン−1−カルボキサミド(926)の形成。
0.5mLのピロリジンを有する3mLのNMP中の2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1S,3R)−3−イソシアナト−3−メチルシクロヘキシル)ピリミジン−4−アミンである52m(0.035g、0.087mmol)の溶液を、マイクロ波中で、200℃まで30分間加温した。次いで、反応物を真空中で濃縮し、逆相HPLCクロマトグラフィーによって精製して、黄褐色固体として、8.7mgの所望の生成物を産出した。
1H NMR:(300.0MHz,MeOD)δ8.76(d,J=2.4Hz,H)、8.44−8.38(m,2 H)、8.27(d,J=5.6Hz,H)、4.87(d,J=5.1Hz,H)、4.64−4.56(m,4 H)、3.38−3.19(m,2 H)、2.65(s,2 H)、2.46(m,H)、2.42(s,3 H)、2.16(s,H)、2.07(t,J=12.0Hz,H)、2.00(s,H)、1.88(q,J=6.6Hz,H)、1.88(s,H)、1.70(s,H)、および1.61(d,J=12.8Hz,H)ppm;MS/RT:472.38。
一般的スキーム53
【化382】
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(a)H
2、Pd−C、MeOH、(b)Na
2CO
3、THF−CH
3CN、135℃、(c)NaOMe、MeOH、DCM、(d)NaOH、MeOH、THF。
【1014】
(+/−)−2,3−トランス−メチル3−ニトロビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボキシレート(53a)の形成
この化合物は、Chang,Linda L.;Truong,Quang;Doss,George A.;MacCoss,Malcolm;Lyons,Kathryn;McCauley,Ermengilda;Mumford,Richard;Forrest,Gail;Vincent,Stella;Schmidt,John A.;Hagmann,William K.Bioorg.Med.Chem.Lett.2007,17(3),597−601に記載される文献の手順に従って、トランス異性体の混合物(エンド:エキソ=84:16)として調製した。
【1015】
(+/−)−2,3−トランス−メチル3−アミノビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(53b)の形成
MeOH中の(+/−)−2,3−トランス−メチル3−ニトロビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボキシレートである53a(0.32g、1.62mmol)およびPd−C(10%)の混合物を、パージし、H
2雰囲気(50PSI)下で入れ、一晩振とうした。混合物をセライトを通して濾過し、真空中で濃縮し、CH
3CNで2回共沸させて、MeOHの痕跡を除去した。
粗混合物の
1H NMRは、エンドおよびエキソの生成物(84:16=エンド:エキソ)の両方の存在を示し、これらをさらに精製せずに次の反応に直接取り入れた。
【1016】
(+/−)−2,3−トランス−メチル3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(53c)の形成
THF(3.7mL)およびCH
3CN(1.2mL)中の、5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)ピリミジン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンである1a(0.46g、1.00mmol)および(+/−)−トランス−メチル3−アミノビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレートである53b(0.27g、1.60mmol)(84:16=エンド:エキソ)、ならびに挽きたてのNa
2CO
3(0.32g、2.99mmolの混合物を、マイクロ波中で、120℃まで20分間加熱した。反応混合物を濾過し、固体をEt
2OおよびTHFですすいだ。有機層を真空中で濃縮して、粗生成物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(0〜40% EtOAc/ヘキサン、勾配)によって精製して、NMRによって示されるように、トランス内部およびトランス外部の異性体(エンド:エキソ=85:15)の分離できない混合物として、所望の生成物(352mg)を得た。
LC/MS滞留時間=6.13分間、(M+H)570.34。
【1017】
(+/−)−2,3−トランス−エンド−メチル3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(53d)および
(+/−)−2,3−トランス−エキソ−メチル3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(53d)
MeOH(3mL)およびCH
2Cl
2(1mL)中のトランス−エンド−およびトランス−エキソ−メチル3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレートである53c(0.18g、0.31mmol)の溶液に、NaOMe(3mLの25%w/v、13.88mmol)を添加した。90秒間後、NH
4Cl溶液(5mL)を添加して、反応を停止させた。混合物をNH
4Cl水溶液(半飽和)とEtOAcに分配した。水層を再抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜15% MeOH−DCM、勾配)により、混合物として、所望の生成物を得た。(白色固体):112mgの
1H NMRは、所望の生成物が、エンドおよびエキソ異性体の混合物(エンド:エキソ=84 :16)として存在することを示し、これを加水分解ステップに進めた。
(+/−)−2,3−トランス−エキソ−メチル3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(53d):副異性体(エキソ):LC/MS(方法:m117)滞留時間=3.17分間、(M+H)416.27。
(+/−)−2,3−トランス−エンド−メチル3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(53d):主異性体(エンド):LC/MS(方法:m117)滞留時間=3.49分間、(M+H)416.27。
【化383】
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【1018】
(946)(+/−)−2,3−トランス−エンド−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸および
(947)(+/−)−2,3−トランス−エキソ−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸
THF(0.60mL)およびMeOH(0.10mL)中の、出発メチルエステルである53d(0.076g、0.183mmol)(84:16=エンド:エキソ)の撹拌した溶液に、NaOH(0.10mLの2M、0.201mmol)を添加した。反応の進行をTLCによってモニターした。30分間後、さらにNaOH(0.18mLの2M溶液、0.37 mmol)およびMeOH(0.18mL)を添加した。混合物を、室温でさらに16時間撹拌した。混合物をHCl(1M)で中和させ、真空中で濃縮した。分取HPLCによる精製により、塩酸塩として、52mgの主異性体(946)および11mgの副異性体(947)を得た。
(946)主(エンド)異性体:
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.82(d,J=2.2Hz,1H)、8.48(s,1H)、8.39(d,J=2.2Hz,1H)、8.31(d,J=5.6Hz,1H)、5.11(m,1H)、2.85(br s,1H)、2.68(br s,1H)、2.62(d,J=4.8Hz,1H)、1.92(d,J=10.1Hz,1H)、および1.77−1.51(m,5H)ppm;LC/MS滞留時間=3.51、(M+H)402.32。
(947)副(エキソ)異性体:
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.87(d,J=2.1Hz,1H)、8.48(s,1H)、8.39(d,J=1.9Hz,1H)、8.30(d,J=5.7Hz,1H)、4.73(d,J=3.3Hz,1H)、3.12(m,1H)、2.76(br s,1H)、2.56(d,J=4.2Hz,1H)、1.86(d,J=9.5Hz,2H)、1.79−1.49(複合体 m,2H)、および1.51(組み込み d,J=10.4Hz,2H)ppm;LC/MS滞留時間=3.42、(M+H)402.32。
【1019】
(1184)(2S,3S)−3−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ)ビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸
【化384】
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化合物1184は、化合物946および947の上記と同様の様式で作製した。
【1020】
(1070)(2S,3S)−3−((2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ)ビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボン酸
【化385】
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化合物1070は、化合物946および947の上記と同様の様式で作製した。
一般的スキーム54
【化386】
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(a)塩化シアン、DMF、0℃、(b)Pd(OH)
2/炭素、H
2、5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)ピリミジン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
iPr
2NEt/THF 45℃、(c)Na/MeOH、(d)(n−Bu)
2SnO、TMSN
3、トルエン、110℃。
【1021】
ベンジル(1S,3R)−3−シアノシクロヘキシルカルバメート(54a)の形成
DMF(10mL)中のベンジルN−[(1S,3R)−3−カルバモイルシクロヘキシル]カルバメートである18d(0.69g、2.50mmol)の懸濁液を、0℃で、2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン(0.61g、3.29mmol)で処理し、室温まで徐々に加温しながら撹拌した。20分間後、溶液は、黄金色になった。1時間後、沈殿物を形成した。さらに3時間撹拌し、次いで、氷水(100mL)で反応停止させ、CH
2Cl
2(2×125mL)で抽出し、次いで、1NのHCl(100mL)で洗浄した。有機層を真空中で濃縮して、730mgの残渣を得て、これを、溶離剤として、30% EtOAc/ヘキサンを用いたシリカゲルのパッド(45mL)を用いて、真空乾燥後、621mgの白色固体を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.45−7.30(m,5H)、5.09(s,2H)、4.67(s,1H)、3.49(s,1H)、2.66−2.32(m,2H)、2.16−1.79(m,3H)、1.52−1.03(m,4H)。
【1022】
(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボニトリル(54b)の調製
ベンジルN−[(1S,3R)−3−シアノシクロヘキシル]カルバメート(0.26g、1.02mmol)を、THF(15mL)中に溶解し、0.13gの20% パールマン触媒(50% 湿潤重量)で処理した。懸濁液を、水素で2分間脱気し、次いで、静的水素雰囲気下で入れた。135分間後、TLCは、出発物質が残留しないことを示した。懸濁液をセライトを通して濾過し、THFで洗浄し、窒素で脱気し、続いて、
iPr
2NEt(0.21mL、1.23mmol)および5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)ピリミジン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンである1a(0.48g、1.02mmol)を添加した。混合物を45℃で一晩撹拌し、次いで、濃縮乾固し、シリカゲル上に吸収させ、0〜60% EtOAc/ヘキサン勾配を用いて、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、293mgの白色固体を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.74(d,J=2.4Hz,1H)、8.49(s,1H)、8.39(d,J=2.4Hz,1H)、8.15−8.05(m,3H)、7.37−7.23(m,2H)、5.01(d,J=6.2Hz,1H)、4.13(s,1H)、2.75(d,J=23.0Hz,1H)、2.58(s,1H)、2.38(s,3H)、2.20(d,J=9.1Hz,2H)、2.03(d,J=7.8Hz,1H)、1.78−1.43(m,4H)、1.26(s,1H)。
【1023】
(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボニトリル(54c)の調製
(1R,3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサンカルボニトリルである54b(0.29g、0.55mmol)を、MeOH(15mL)中に懸濁し、ナトリウム金属を添加し、混合物を45℃で加熱した。ナトリウムは、化合物より前に溶解した。TLCおよびLCMSによって完了するまで、混合物を撹拌した。低減量に濃縮し、次いで、1:1のNH
4Cl飽和水溶液:水の混合物(1mL)で反応停止させ、次いで、濃縮乾固した。残渣をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を真空中で濃縮して、0.3gの黄色固体を得て、これをシリカゲル上に吸収させ、溶離剤として、20% MeOH:DCMを用いた以下の勾配( 0〜25%/6分で4分間保持、25〜50%/4分で9分間保持)を有する40g iscoカラムを用いて精製して、146mgの白色固体を得た。LCMS(10〜90% MeOH:ギ酸入りの水)。LCMS滞留時間4.01 ES+ 371,ES− 369。
【1024】
(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボキサミド(847)の調製
(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボニトリルの試料を、4NのHCl/ジオキサンで処理し、78℃で一晩加熱した。濃縮乾固し、次いで、重炭素ナトリウム飽和水溶液で反応停止させ、CH
2Cl
2を添加して、スラリーを得た。濾過し、CH
2Cl
2で抽出した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮して、189mgのオレンジ色残渣を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(0〜10% MeOH:CH
2Cl
2勾配)によって精製して、9.9mgの固体を得た。LCMS(10−90% MeOH:ギ酸入り水):滞留時間 3.79分間 ES+ 389。
【1025】
N−((1S,3R)−3−(1H−テトラゾール−5−イル)シクロヘキシル)−2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(855)の調製
トルエン(3mL)中のジブチル(オキソ)チン(0.016g、0.064mmol)および(1R,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサン−カルボニトリル(54c)(0.043g、0.107mmol)の懸濁液を、アジド(トリメチル)シラン(0.200mL、1.507mmol)で処理した。混合物を、密閉管中で、120℃で一晩加熱した。混合物をシリカゲル上に吸収させ、シリカゲルクロマトグラフィー(0.5% AcOH調整剤を含有する20%MeOH:DCMの25〜50%勾配)によって精製した。合わせた画分を濃縮乾固して、残渣を得て、これをエーテルで粉砕し、次いで、45℃で真空下で乾燥させて、44mgの黄色固体を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO)δ12.33(s,1H)、8.74(d,J=2.4Hz,1H)、8.41−8.04(m,3H)、7.62(d,J=7.4Hz,1H)、4.30(s,1H)、3.54−3.06(m,3H)、2.67−2.31(m,1H)、2.23−1.33(m,6H)。
一般的スキーム55
【化387】
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(a)ヒドロキシルアミン−HCl、EtOH、(b)5−エチル−2−メチル−臭化ピリジニウム、HCl、MeOH、(c)N−(オキソメチレン)カルバモイルクロリド、THF、(d)NaOMe、MeOH。
【1026】
(S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノンオキシム(55a)の形成
EtOH(8.2mL)中の(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサノン(0.41g、0.81mmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.11g、1.61mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、混合物を70℃まで15分間加温した。反応混合物を真空中で濃縮し、EtOAc−DCM中に懸濁し、半飽和ブライン(2×)で洗浄し、SiO
2プラグを通して濾過した。得られた残渣をCH
3CN(2×)で共沸させて、オフホワイト色粉末を得て、これをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.78(d,J=2.4Hz,1H)、8.51(d,J=10.8Hz,1H)、8.32(d,J=2.3Hz,1H)、8.10−8.04(m,3H)、7.38(d,J=8.2Hz,2H)、4.29−4.15(m,1H)、3.79−3.74(m,0.6H)、2.41(m,1H)、2.38(s,3H)、2.30−2.16(m,2H)、2.06−1.84(m,4H)、および1.66−1.59(m,2H)ppm;LC/MS(方法:m120)滞留時間=3.90分間、(M+H)529.44。
【化388】
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【1027】
2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1S,3R)−3−(ヒドロキシアミノ)シクロヘキシル)ピリミジン−4−アミン(55c)および
2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1S,3S)−3−(ヒドロキシアミノ)シクロヘキシル)ピリミジン−4−アミン(55b)
MeOH(10mL)中の(S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノンオキシム(0.20g、0.38mmol)およびHCl(0.19mLの6M、1.134mmol)の撹拌した溶液に、(5−エチル−2−メチル−臭化ピリジニウム(0.12mL、0.76mmol)を室温で添加した。30分間後、反応をNaHCO
3で停止した。混合物を、Et
2O、EtOAc、CH
2Cl
2、およびEtOAcで連続して抽出した。それぞれの有機部分をブラインで洗浄し、合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、20〜100% EtOAc−ヘキサン)により、シス−4(74mg)およびトランス−3(64mg)異性体を得た。
【1028】
2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1S,3S)−3−(ヒドロキシアミノ)シクロヘキシル)ピリミジン−4−アミン(立体異性体−3)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.83(d,J=2.4Hz,1H)、8.50(s,1H)、8.33(d,J=2.4Hz,1H)、8.07−8.04(m,1H)、7.37(d,J=8.4Hz,1H)、4.24−4.17(m,1H)、3.07−3.00(m,1H)、2.34(m,1H)、2.14−2.08(m,1H)、1.93(t,J=3.5Hz,2H)、1.66−1.53(m,1H)、および1.44−1.12(m,3H)ppm;LC/MS滞留時間=3.64分間、(M+H)531.47。
【1029】
2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1S,3R)−3−(ヒドロキシアミノ)シクロヘキシル)ピリミジン−4−アミン(立体異性体−4)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.84(d,J=2.4Hz,1H)、8.53(s,1H)、8.32(d,J=2.4Hz,1H)、8.07−8.04(m,1H)、7.37(d,J=8.2Hz,1H)、4.58−4.54(m,1H)、3.26−3.23(m,1H)、2.38(s,3H)、1.98−1.83(m,4H)、および1.69−1.60(m,4H)ppm;LC/MS滞留時間=3.67分間、(M+H)531.47。
【1030】
2−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル−アミノ)シクロヘキシル)−1,2,4−オキサジアゾリジン−3,5−ジオン(796)
THF(2mL)中の2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロ−N−((1S,3R)−3−(ヒドロキシアミノ)シクロヘキシル)ピリミジン−4−アミンである55b(0.072g、0.136mmol)の溶液に、0℃で、N−(オキソメチレン)カルバモイルクロリド(0.014mL、0.176mmol)を添加した。白色固体を直ちに形成した。スラリーを振とうし、超音波処理して、均一の懸濁物/スラリーを作製した。次いで、CH
2Cl2(1mL))を添加して、スラリーの溶媒和を促進した。135分間後、混合物をNaOMe(2mL、25% w/v)で処理した。2分間後、混合物を、飽和NH
4Clで反応停止させ、1M HClで酸性化した。混合物をEtOAc(3×)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。分取HPLCにより、所望の生成物(25mg)を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.73(s,1H)、8.52(s,1H)、8.38(s,1H)、8.31(br s,1H)、4.34(m,1H)、2.60−2.56(m,1H)、2.27(m,1H)、2.08(m,3H)、および1.89−1.78(m,3H)ppm;LC/MS滞留時間=3.12分間、(M+H)446.45。
【1031】
2−((1S,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシル)−1,2,4−オキサジアゾリジン−3,5−ジオン(798)
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.67(s,1H)、8.56(s,1H)、8.38(s,1H)、8.31(br s,1H)、4.47(m,1H)、4.21(m,1H)、2.41(m,1H)、2.22(m,1H)、2.10−1.90(m,3H)、1.72(m,2H)、および1.50(m,1H)ppm;LC/MS滞留時間=3.37分間、(M+H)446.34。
一般的スキーム56
【化389】
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(a)パラホルムアルデヒド、メトキシホスホノイルオキシメタン、4A篩、トルエン、90℃、(b)NaOMe、MeOH。
【1032】
(S)−ジメチル(3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)メチルホスホン酸塩(56a)の形成
無水トルエン中の2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[5,4−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−N−[(3S)−3−ピペリジル]ピリミジン−4−アミンである1c(2.00g、3.99mmol)の溶液に、4オングストローム分子篩およびメトキシホスホノイルオキシメタン(0.97g、0.81mL、8.78mmol)を添加した。窒素下で撹拌しながら、パラホルムアルデヒド(0.90g、9.98mmol)を少量ずつ添加した。混合物を、90℃で90分間加熱した。反応物を室温まで冷却し、NaHCO
3飽和水溶液で希釈し、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機相を、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を、0〜10% MeOH/CH2Cl2の勾配を用いて、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、2.0gの所望の生成物を得た。LCMS滞留時間=4.47(M+H)623.3。
【1033】
(S)−ジメチル(3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)メチルホスホン酸塩(690)の形成
MeOH(40mL)中の2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−N−[(3S)−1−(ジメトキシホスホリルメチル)−3−ピペリジル]−5−フルオロピリミジン−4−アミンである56a(1.00g、1.61mmol)の溶液に、ナトリウムメトキシド(20mLの25 %w/v、92.55mmol)を添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。全ての揮発物を減圧下で除去し、得られた残渣をNH
4Cl飽和水溶液で希釈し、CH
2Cl
2で2回抽出した。合わせた有機相を、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を、0〜10% MeOH:CH
2Cl
2の勾配を用いて、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、270mgの白色固体を得た。
1H NMR(300.0MHz,DMSO)δ12.33(s,1H)、8.70(d,J=2.4Hz,1H)、8.28(d,J=2.4Hz,1H)、8.20(d,J=2.6Hz,1H)、8.17(d,J=4.0Hz,1H)、7.35(d,J=7.8Hz,1H)、4.27−4.17(m,1H)、3.67(s,3H)、3.64(s,3H)、3.21−3.16(m,1H)、2.96−2.90(m,3H)、2.33−2.20(m,2H)、1.99−1.94(m,1H)、1.80−1.60(m,2H)、および1.47−1.35(m,1H)ppm;LCMS滞留時間=3.84(M+1)469.47。
一般的スキーム57
【化390】
[この文献は図面を表示できません]
(a)ピラゾール−1−カルボキサミジン塩酸塩、
iPr
2NEt、4A篩、トルエン、90℃(b)NaOMe、MeOH。
【1034】
((S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシイミダミド(57a)の形成
DMF(0.9mL)中の、ピラゾール−1−カルボキサミジン塩酸塩(0.12g、0.80mmol)および2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−N−[(3S)−3−ピペリジル]ピリミジン−4−アミンである1c(0.40g、0.80mmol)の溶液に、
iPr
2NEt(0.14mL、0.80mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を水に希釈し、濾過し、さらに水およびエーテルで洗浄した。濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣を、5〜20% MeOH/CH
2Cl
2の勾配(20% MeOHで溶出する生成物)を用いて、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、190mgの所望の生成物を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO)δ8.73(d,J=2.2Hz,1H)、8.50−8.45(m,2H)、8.33(d,J=3.7Hz,1H)、8.07(d,J=8.2Hz,2H)、7.90(d,J=7.0Hz,1H)、7.53−7.42(m,J=9.0Hz,6H)、3.87(d,J=13.6Hz,1H)、3.17(d,J=5.2Hz,1H)、3.03(q,J=10.9Hz,2H)、2.36(s,3H)、2.11(d,J=9.9Hz,1H)、1.90(d,J=12.6Hz,1H)、1.68(dd,J=24.5,13.9Hz,2H);LCMS滞留時間=3.07(M+1)543.34。
【1035】
(S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシイミダミド(881)の形成
MeOH(5mL)中の(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]ピペリジン−1−カルボキサミジンである57b(0.18g、0.32mmol)の溶液に、ナトリウムメトキシド(3mLの25%w/v、13.88mmol)を添加し、反応物を室温で撹拌した。5分間後、混合物を、薄黄色固体まで真空中で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(MeOH/1% HCl水溶液)によって精製して、所望の生成物を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO)δ12.79(s,1H)、8.77(s,1H)、8.60(d,J=2.3Hz,1H)、8.43(d,J=4.8Hz,1H)、8.37(d,J=2.3Hz,1H)、7.52(s,3H)、4.29(s,1H)、4.08(d,J=12.6Hz,1H)、3.90(d,J=13.7Hz,1H)、3.16−2.95(m,2H)、2.17(d,J=9.7Hz,1H)、1.92(d,J=8.5Hz,1H)、1.81−1.57(m,2H);LCMS滞留時間=2.03(M+1)389.27。
一般的スキーム58
【化391】
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(a)3−ブロモプロパ−1−エン、亜鉛末、DMF(b)5−クロロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、Pd(Ph
3P)
4、Na
2CO
3、アセトニトリル、水、120℃、マイクロ波、(c)OsO
4、ピリジン、4−メチルモルホリン−N−オキシド、tert−ブタノール、水、THF、120℃(d)NaOMe、MeOH。
【1036】
(3S)−1−アリル−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(58a)の形成
DMF中の、(3S)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]シクロヘキサノンである29b(0.60g、2.46mmol)および3−ブロモプロパ−1−エン(0.43mL、4.92mmol)の溶液に、亜鉛末(0.32g、4.92mmol)を添加した。反応物を室温で3日間撹拌した。混合物をNH
4Cl飽和水溶液に希釈し、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機相をブラインで2回洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣を、0〜50% EtOAc/ヘキサン勾配を用いて、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、油として、553mgの所望の生成物である58aを得た。LC/MS−2つのジアステレオマー生成物に対応する2つのピーク:286.4(M+H)、滞留時間=3.41および3.78。
【1037】
(1R,3S)−1−アリル−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノールおよび(1R,3S)−1−アリル−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(58bおよび58c)の形成
マイクロ波管中に、アセトニトリル(12mL)中の5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.57g、1.32mmol)および(3S)−1−アリル−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]シクロヘキサノールである58a(0.32g、1.10mmol)およびNa
2CO
3(1.65mLの2M水溶液、3.31mmol)を入れた。混合物を、窒素で15分間脱酸素化した。混合物に、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.03g、0.02mmol)を添加した。反応物を密閉し、120℃まで20分間加熱した。混合物をブラインで希釈し、CH
2Cl
2で2回抽出した。合わせた有機相を、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を、10〜60% EtOAc/ヘキサンの勾配を用いて、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、2種類のジアステレオマーを得た。
ジアステレオマー1(高極性スポット−58c):LCMS滞留時間=4.45分間、(M+H)=556.48
ジアステレオマー2(低極性スポット−58b):LCMS滞留時間=4.48分間(M+H)=556.48
【1038】
3−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン−1,2−ジオール(58d)の形成
2−メチル−2−プロパノール(9.23mL)、THF(3.69mL)、および水(1.85mL)中の、(3S)−1−アリル−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサノールである58c(0.30g、0.54mmol)の溶液に、ピリジン(0.09mL、1.08mmol)および四酸化オスミウム(0.27mLの2.5%w/v、0.03mmol)および4−メチルモルホリンN−オキシド(0.07mL、0.65mmol)を添加した。反応混合物を80℃まで20時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物を重亜硫酸ナトリウム飽和水溶液に希釈し、20% イソプロパノール/CH
2Cl
2で2回抽出した。合わせた有機相を、さらに重亜硫酸ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣を、5〜10% MeOH/CH
2Cl
2勾配を用いて、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、ラセミ混合物として、175mgの所望の生成物である58dを得た。
1H NMR(d6−DMSO)δ8.77(t,J=2.6Hz,1H)、8.48(d,J=2.4Hz,1H)、8.42(d,J=6.0Hz,1H)、8.25−8.23(m,1H)、8.07(d,J=7.4Hz,2H)、7.74(dd,J=7.6,13.5Hz,1H)、7.44(d,J=8.3Hz,2H)、4.97(d,J=12.8Hz,1H)、4.76−4.72(m,1H)、4.54−4.51(m,1H)、4.31(m,1H)、3.83(m,1H)、2.36(s,3H)、1.99−1.91(m,2H)、1.77−1.63(m,4H)、および1.57−1.46(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=4.31(M+H)590.5。
【1039】
3−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン−1,2−ジオール(718)の形成
MeOH(5mL)中の3−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン−1,2−ジオールである58d(0.11g、0.18mmol)の溶液に、ナトリウムメトキシド(2mLの25%w/v溶液、9.26mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。20分間後、反応混合物をNH
4Cl飽和水溶液で希釈し、20% IPA/CH
2Cl
2で2回抽出した。合わせた有機相を、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。5〜20% MeOH:CH
2Cl
2の勾配を用いて、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、56mgの白色固体を得た。
1H NMR(300MHz,d6−DMSO)δ12.29(s,1H)、8.71(t,J=2.3Hz,1H)、8.27(d,J=2.4Hz,1H)、8.19(dd,J=2.8,4.5Hz,1H)、8.15(t,J=3.7Hz,1H)、7.52(t,J=7.7Hz,1H)、4.97(d,J=16.0Hz,1H)、4.77(dd,J=3.8,10.5Hz,1H)、4.54(t,J=5.6Hz,1H)、4.32(m,1H)、3.86(m,1H)、2.00−1.97(m,2H)、1.82−1.63(m,4H)、および1.59−1.45(m,4H)ppm;LCMS滞留時間=3.71(M+1)436.48。
一般的スキーム59
【化392】
[この文献は図面を表示できません]
(a)ベンジルオキシホスホノイルオキシメチルベンゼン、トリエチルアミン、95℃、マイクロ波、(b)NaOMe、MeOH。
【1040】
ジベンジル(1S,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシルホスホン酸塩およびジベンジル(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシルホスホン酸塩(59aおよび59b)の形成
ベンジルオキシホスホノイルオキシメチルベンゼン(2.58mL、11.67mmol)中の(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサノンである28a(0.40g、0.78mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.22mL、1.56mmol)を添加した。反応混合物を95℃まで15時間加熱した。混合物をNaHCO
3飽和水溶液で希釈し、EtOAcで抽出し、NaHCO
3飽和水溶液で再洗浄した。有機相を、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、白色固体まで真空中で濃縮した。粗生成物を、0〜10% MeOH/CH
2Cl
2勾配を用いて、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、518mgのジアステレオマーの混合物を得て、これには、いくつかのベンジルオキシホスホノイルメチルベンゼンを含有する。この混合物は、次のステップにおいて、さらに精製せずに使用した。LCMS滞留時間=4.6(M+H)776.32。
【1041】
ジメチル(1S,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシルホスホン酸塩およびジメチル(1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシルホスホン酸塩(741、742)の形成
MeOH中の(1R,3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−ジベンジルオキシホスホリル−シクロヘキサノールおよび(1S,3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−ジベンジルオキシの溶液に、ナトリウムメトキシドを添加し、反応物を室温で撹拌した。15分間後、反応混合物をNH
4Cl飽和水溶液で希釈し、20% IPA/CH
2Cl
2で2回抽出した。合わせた有機相を、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を、不純物を溶出するために0〜5% MeOH:CH
2Cl
2、下の2つのスポットを溶出するために5%〜10%を用いて、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。
ジアステレオマー1[741]:
1H NMR(300MHz,DMSO)δ12.32(s,1H)、8.70(d,J=2.4Hz,1H)、8.27(d,J=2.4Hz,1H)、8.26(d,J=2.8Hz,1H)、8.18(d,J=3.9Hz,1H)、7.34(d,J=7.1Hz,1H)、5.77(d,J=2.9Hz,1H)、4.60(s,1H)、3.73(dd,J=10.1,6.3Hz,6H)、2.30−2.15(m,1H)、2.04−1.86(m,1H)、1.85−1.50(m,6H);LCMS滞留時間=3.82(M+1)470.5。
ジアステレオマー2[742]:
1H NMR(300MHz,DMSO)δ12.30(s,1H)、8.75(d,J=2.4Hz,1H)、8.27(d,J=2.4Hz,1H)、8.18(d,J=2.8Hz,1H)、8.14(d,J=4.0Hz,1H)、7.44(d,J=7.7Hz,1H)、5.38(s,1H)、4.55−4.36(m,1H)、3.71(d,J=3.1Hz,3H)、3.68(d,J=3.2Hz,3H)、2.16−2.01(m,2H)、2.00−1.72(m,3H)、1.71−1.41(m,2H)、1.39−1.18(m,1H);LCMS滞留時間=3.70(M+1)470.5。
一般的スキーム60
【化393】
[この文献は図面を表示できません]
【1042】
エチル2−((1R,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)エタノエート(60a)の形成
亜鉛末(1.61g、24.62mmol)を、N
2下で、ヒートガンを用いて加熱した。THF(8.0mL)を添加し、次いで、THF(8.0mL)中のクロロ(トリメチル)シラン(0.63mL、4.93mmol)の溶液を添加し、室温で15分間撹拌し、次いで、加熱還流した。室温まで冷却した後、THF(6.0mL)中のエチル2−ブロモ酢酸(2.73mL、24.62mmol)の溶液を亜鉛混合物に徐々に添加した。次いで、THF(6.0mL)中の(3S)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]シクロヘキサノンである29b(2.00g、8.21mmol)の溶液を添加した。混合物を2時間還流し、次いで、真空中で濃縮した。EtOAcおよびNaHCO
3飽和水溶液を添加し、生成物をさらにEtOAc(3×)で抽出し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc)による精製により、2つの生成物を分離した。第1のピークは、60a(2.05g、6.18mmol、75%)であった。LCMS+:3.57分間で、332.20(10〜90% MeOH、3/5 grad/run、ギ酸)。
【1043】
エチル2−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)エタノエート(60c)の形成
アセトニトリル(6.0mL)中の5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.31g、0.72mmol)の溶液に、エチル2−((1R,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)エタノエートである60a(0.20g、0.60mmol)を添加し、N
2下で脱気した。Na
2CO
3(0.90mLの2M、1.81mmol)を添加し、続いて、Pd(PPh
3)
4(0.10g、0.09mmol)を添加した。反応物を密閉し、120℃で30分間マイクロ波処理した。この物質を減圧下で濃縮し、次いで、EtOAcおよびNaHCO
3飽和水溶液中で希釈し、さらにEtOAc(3×)で抽出し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮した。この物質をDCM中で希釈し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc)により、217mgの生成物60cを得た。LC MS+:4.62分間で、602.49(10〜90% MeOH、3/5 grad/run、ギ酸)。
【1044】
2−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)エタン酸(60d)の形成
THF(5.0mL)中のエチル2−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)エタノエートである60c(0.14g、0.22mmol)の溶液に、LiOH(1.12mLの1M 水溶液、1.12mmol)を添加した。反応物を130℃で30分間マイクロ波処理し、HCl(0.56mLの2M、1.12mmol)で中和し、減圧下で濃縮し、トルエン中で希釈し、濃縮(2×)して、60dを得て、これをさらに精製せずに使用した。LC MS+:3.05分間で、420.30(10〜90% MeOH、3/5 grad/run、ギ酸)。
【1045】
2−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)−N−メチルエタンアミド(751)の形成
MeCN(1.6mL)およびDMF(1.6mL)中の2−((1R,3S)−3−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)エタン酸である60d(0.032g、0.076mmol)の溶液に、HATU(0.058g、0.152mmol)、メタンアミン(0.154mLの2M溶液、0.305mmol)、および
iPr
2NEt(0.053mL、0.305mmol)を添加した。反応物を60℃まで一晩加熱し、次いで、真空中で濃縮した。得られた残渣を逆相HPLC(水/HCl:MeOH)によって精製した。純粋な画分を合わせ、真空中で濃縮して、HCl塩として、29mgの751を得た。
一般的スキーム61
【化394】
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【1046】
エチル2−((1S,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパノエート(61b)の形成。(ステップA):
亜鉛末(1.21g、18.47mmol、3当量)を、N
2下で、ヒートガンを用いて加熱した。THF(6.0mL)を添加し、次いで、THF(6.0mL)中のクロロ(トリメチル)シラン(0.47mL、3.69mmol)の溶液を添加し、室温で15分間撹拌し、次いで、加熱還流し、冷却した。THF(6.0mL)中のエチル2−ブロモプロパノエート(3.34g、18.47mmol)および(3S)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]シクロヘキサノン(61a)(1.50g、6.16mmol)の溶液を、亜鉛混合物に徐々に添加した。この混合物を2時間還流し、次いで、真空中で濃縮した。EtOAcおよびNaHCO
3飽和水溶液を添加し、生成物をEtOAc(3×)で抽出し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc)による精製により、2つの生成物を分離した。第1の生成物は、20〜35% 酢酸エチルで溶出し、第2の生成物は、35〜40%で溶出した。第2の生成物の画分を真空中で濃縮して、760mgの61bを得た。LCMS+:3.35分間で、346.23(10〜90% MeOH、3/5 grad/run、ギ酸)。
【1047】
エチル2−((1S,3S)−3−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパノエート(61c)の形成。
アセトニトリル(3.6mL)中の5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.21g、0.38mmol)の溶液に、エチル2−((1S,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)プロパノエート(61b)(0.12g、0.35mmol)を添加し、N
2下で脱気した。Na
2CO
3(0.52mLの2M 水溶液、1.041mmol)を添加し、続いて、Pd(PPh
3)
4(0.06g、0.052mmol)を添加した。反応物を密閉し、マイクロ波中で、120℃で30分間加熱した。この物質を減圧下で濃縮し、次いで、EtOAcおよびNaHCO
3飽和水溶液中で希釈し、さらにEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮した。この物質をCH
2Cl
2中で希釈し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc)により、200mgの生成物61cを得た。LCMS+:4.22分間で、600.35(10〜90% MeOH、3/5 grad/run、ギ酸)。
【1048】
2−((1S,3S)−3−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン酸(61d)の形成。
THF(3mL)中のエチル2−((1S,3S)−3−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパノエート(61c)(0.20g、0.33mmol)の溶液に、LiOH(3mLの1M水溶液、3.0mmol)を添加した。反応物を、室温で2日間にわたって撹拌し、次いで、HCl(1.5mLの2M、3.0mmol)で中和し、濃縮乾固し、トルエン中で希釈し、再濃縮(2×)して、61dを得て、これをさらに精製せずに使用した。LCMS+:2.62分間で、418.32(10〜90% MeOH、3/5 grad/run、ギ酸)。
【1049】
(4R,5S,7S)−7−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン(967)の形成。
トルエン(5mL)およびトリエチルアミン(0.048mL、0.341mmol)中の2−[(1S,3S)−3−[[5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−1−ヒドロキシ−シクロヘキシル]プロパン酸(61d)(0.095g、0.228mmol)の溶液に、(アジド(フェノキシ)ホスホリル)オキシベンゼン(0.059mL、0.273mmol)を添加した。反応物を、密閉管中で、120℃まで一晩加熱した。反応物を真空中で濃縮し、逆相HPLC(水/HCl:MeOH)によって精製して、ジアステレオマーを分離した。微量の残留した出発物質を取り除くために、第1のピークをMeOH(1mL)中で希釈し、PL−HCO3 MP SPEカートリッジを通過させ、遊離塩基を得た。次いで、この物質を塩漬けし(水中HCl)、真空中で濃縮して、HCl塩として、16mgの967を得た。
一般的スキーム62
【化395】
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【1050】
(S)−エチル2−(3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシリデン)エタノエート(62a)の形成。
トルエン(40mL)中の(3S)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]シクロヘキサノン(29b)(2.00g、8.21mmol)の溶液に、エチル2−トリフェニルホスホラニリデン酢酸(4.29g、12.31mmol)を添加した。反応物を一晩還流し、次いで、真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc)によって精製した。所望の生成物を15% 酢酸エチルで溶出した。混じりけのない画分を合わせ、濃縮して、2.57gの62aを得た。LCMS+:3.75分間で、314.18(10〜90% MeOH、3/5 grad/run、ギ酸)。
【1051】
エチル2−((3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−(ニトロメチル)シクロヘキシル)エタノエート(62b)の形成
ニトロメタン(44.53mL、822.3mmol)中の(S)−エチル2−(3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシリデン)エタノエートである62a(2.58g、8.22mmol)の溶液に、1,1,3,3−テトラメチルグアニジン(1.55mL、12.33mmol)を添加した。反応物を一晩還流し、真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc)、次いで、第2のクロマトグラフィー(CH
2Cl
2:20% CH
2Cl
2中MeOH)によって精製した。純粋な生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1.8gの62bを得た。LCMS+:3.64分間で、375.32(10〜90% MeOH、3/5 grad/run、ギ酸)。
【1052】
(7S)−7−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−2−アザスピロ[4.5]デカン−3−オン(62c)の形成
MeOH(20mL)中のエチル2−((3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−(ニトロメチル)シクロヘキシル)エタノエートである62b(1.60g、4.27mmol)の溶液に、ラネーニッケル(0.03g、0.43mmol)を添加した。反応物を、パール装置上で、H
2の40psiで、一晩振とうした。反応物を濾過し、真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2:20% CH
2Cl
2中MeOH)によって精製して、155mgの62cを得た。LCMS+:2.87分間で、299.13(10〜90% MeOH、3/5 grad/run、ギ酸)。
【1053】
(7S)−7−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−2−アザスピロ[4.5]デカン−3−オン(62d)の形成。
アセトニトリル(1.6mL)中の5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.083g、0.195mmol)の溶液に、(7S)−7−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−2−アザスピロ[4.5]デカン−3−オン(62c)(0.053g、0.177mmol)を添加し、N
2下で脱気した。Na
2CO
3水溶液(0.266mLの2M溶液、0.5320mmol)を添加し、続いて、Pd(PPh
3)
4(0.031g、0.027mmol)を添加した。反応物を密閉し、マイクロ波中で、120℃で30分間加熱し、次いで、真空中で濃縮した。この物質を、CH
2Cl
2中で希釈し、ヘキサン:EtOAc、次いで、20% CH
2Cl
2中MeOHの勾配を用いて、シリカゲルクロマトグラフィー。純粋な画分を合わせ、濃縮して、91mgの62dを得た。LCMS+:4.20分間で、569.26(10〜90% MeOH、3/5 grad/run、ギ酸)。
【1054】
(7S)−7−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−2−アザスピロ[4.5]デカン−3−オン(969)の形成。
MeOH(2mL)中の(7S)−7−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−2−アザスピロ[4.5]デカン−3−オンである62d(0.091g、0.159mmol)の溶液に、NaOMe(2mLの25%w/v、9.255mmol)を添加した。反応物を0.5時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。この物質を逆相HPLC(水/HCl:MeOH)によって精製して、ジアステレオマーの混合物を得た。純粋な生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、50mgのHCl塩である969を得た。
一般的スキーム63
【化396】
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【1055】
エチル2−((1S,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)エタノエート(63a)の形成
亜鉛末(1.61g、24.62mmol)を、N
2下で、ヒートガンを用いて加熱した。THF(8.0mL)を添加し、次いで、THF(8.0mL)中のクロロ(トリメチル)シラン(0.63mL、4.93mmol)の溶液を添加し、室温で15分間撹拌し、次いで、加熱還流し、冷却した。THF(6.0mL)中のエチル2−ブロモ酢酸(2.73mL、24.62mmol)の溶液を、亜鉛混合物に徐々に添加し、次いで、THF(6.0mL)中の(3S)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]シクロヘキサノンである29b(2.00g、8.21mmol)の溶液を添加した。混合物を2時間還流し、次いで、真空中で濃縮した。EtOAcおよびNaHCO
3飽和水溶液を添加し、生成物をさらにEtOAc(3×)で抽出し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc)による精製により、2つの生成物を分離した。第2の(副)ピークを含有する画分を合わせ、濃縮して、470mgの63aを得た。LCMS+:3.2分間で、332.13(10〜90% MeOH、3/5 grad/run、ギ酸)。
【1056】
(5S,7S)−7−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン(63b)の形成。
無水MeOH(6mL)中のエチル2−((1S,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)エタノエートである63a(0.40g、1.20mmol)の溶液に、ヒドラジン(0.75mL、23.4mmol)を添加した。反応物を、室温で一晩撹拌し、次いで、N
2の流れ下で濃縮した。反応物を、酸性になるまで、HCl(20mLの1M溶液、20mmol)で希釈し、0℃〜5℃まで冷却した。次いで、NaNO
2(1.44mLの1M溶液、1.44mmol)を徐々に添加した。1:1のベンゼン:CHCl
3(20mL)を添加し、混合物を撹拌した。有機層を分離し、徐々に添加して、ベンゼンを還流した。これを、0.5時間還流し、次いで、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2:20% CH
2Cl
2中MeOH)により、92mgの純粋な生成物である63bを得た。LCMS+:2.76分間で、301.15(10〜90% MeOH、3/5 grad/run、ギ酸)。
【1057】
(5S,7S)−7−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−3−メチル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン(63c)の形成
DMF(8.2mL)中の(5S,9S)−9−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オンである63b(0.049g、0.163mmol)の溶液を、0℃まで冷却した。NaH(0.010mg、0.244mmol)を添加し、続いて、MeI(0.011mL、0.179mmol)を添加した。反応物を室温まで一晩加温した。反応物を水で反応停止させ、真空中で濃縮した。NaHCO
3飽和水溶液を添加し、生成物をEtOAc(3×)で抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮した。この物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2:20% CH
2Cl
2中MeOH)を用いて精製て、63bを得た。LCMS+:2.83分間で、315.19(10〜90% MeOH、3/5 grad/run、ギ酸)。
【1058】
(5S,7S)−7−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−3−メチル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン(63d)の形成
アセトニトリル(0.570mL)中の5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.031g、0.0724mmol)の溶液に、(5S,7S)−7−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−3−メチル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オンである63c(0.019g、0.060mmol)を添加し、N
2下で脱気した。Na
2CO
3(0.091mLの2M、0.1810mmol)を添加し、続いて、Pd(PPh
3)
4(0.010g、0.009mmol)を添加した。反応物を密閉し、マイクロ波中で、120℃で30分間加熱した。次いで、混合物を真空中で濃縮した。この物質を、CH
2Cl
2中で希釈し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、次いで、20% CH
2Cl
2中MeOH)により、生成物である63dを得た。LCMS+:4.17分間で、585.25(10〜90% MeOH、3/5 grad/run、ギ酸)。
【1059】
(5S,7S)−7−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−3−メチル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン(971)
MeOH(2mL)中の(5S,7S)−7−(2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−3−メチル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オンである63d(0.035g、0.060mmol)の溶液に、NaOMe(2mLの25%w/v、9.255mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮し、逆相HPLC(水/HCl:MeOH)によって精製した。純粋な画分を合わせ、真空中で濃縮して、HCl塩として、生成物である971を得た。
一般的スキーム64
【化397】
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【1060】
(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサノン(64a)の形成
マイクロ波管に、DME(22.2mL)およびNa
2CO
3水溶液(5.13mLの2M溶液、10.26mmol)中の、5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(2.13g、4.93mmol)および(3S)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]シクロヘキサノンを入れた。混合物を窒素で20分間脱酸素化した。反応混合物に、テトラキストリフェニルホスファンパラジウム(0.47g、0.41mmol)を添加した。反応物を密閉し、120℃まで30分間加熱した。反応物を酢酸エチル(40mL)で希釈し、セライトを通して濾過した。濾液をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。10〜80% EtOAc/ヘキサン勾配を用いた、シリカゲルクロマトグラフィーによる精製により、(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサノンである64aを得た。
【1061】
(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−トリメチルシリルオキシ−シクロヘキサンカルボニトリル(64b)の形成
CH
2Cl
2(20mL)中の(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキサノンである64a(0.58g、1.13mmol)の溶液に、ジヨード亜鉛(0.36g、1.13mmol)およびトリメチルシリルギ酸ニトリル(0.30mL、2.26mmol)を室温で添加した。反応物を一晩還流した。混合物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、600mgの(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−トリメチル−シリルオキシ−シクロヘキサンカルボニトリルである64bを得た。
【1062】
(1S,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボン酸(64c)の形成
(3S)−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−トリメチルシリルオキシ−シクロヘキサンカルボニトリルである64b(0.57g、0.93mmol)を、密閉管中で、HCl(20mLの12M溶液、240.0mmol)中で80℃で一晩加熱した。この溶媒を蒸発させ、粗生成物を分取HPLCによって精製して、200mgの(1S,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボン酸である64cを得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.70(d,J=2.2Hz,1H)、8.47(s,1H)、8.37(d,J=2.2Hz,1H)、8.28(d,J=5.5Hz,1H)、5.37−4.57(m,49H)、3.38−3.26(m,26H)、2.42(dd,J=13.3,4.2Hz,2H)、2.15(d,J=10.4Hz,1H)、2.07−1.87(m,3H)、1.77(dd,J=18.1,8.6Hz,3H);LCMS:406.35(M+1)。
【1063】
(1S,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−N−エチル−1−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボキサミド(779)の形成
(1S,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−1−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボン酸である64c(0.040g、0.090mmol)を、DMF(3mL)、次いで、
iPr
2NEt(0.047mL、0.271mmol)中に溶解し、エタンアミン(0.135mLの2M溶液、0.271mmol)を添加し、続いて、HATU(0.080g、0.210mmol)を添加した。反応物を室温でさらに2時間撹拌した。この溶液を蒸発させ、生成物を分取HPLCによって精製して、10mgの(1S,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−N−エチル−1−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボキサミドである779を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)d 8.72(d,J=2.2Hz,2H)、8.48(s,2H)、8.34(dd,J=23.7,3.9Hz,3H)、4.99(d,J=5.4Hz,3H)、4.88(s,1H)、4.85−4.67(m,32H)、3.44−2.95(m,4H)、2.29(dd,J=13.5,4.1Hz,3H)、2.11(d,J=9.5Hz,2H)、2.04−1.80(m,7H)、1.76(s,3H)、1.13(t,J=7.2Hz,4H);LCMS:433.42(M+1)。
一般的スキーム65
【化398】
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【1064】
3−アミノ−2−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボン酸(65a)の形成
2−ヒドロキシ−3−ニトロ安息香酸(5.0g、27.3mmol)を、水素化瓶中で、HCl(125mLの0.5M、62.5mmol)およびジオキソ白金(1.0g、4.4mmol)と混合した。混合物を、パーシェーカー(50psi H
2)上に24時間置いた。この触媒を濾過し、高温のH
2Oで洗浄した。濾液を蒸発させて、立体異性体の混合物として、3−アミノ−2−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボン酸を得て、これをさらに精製せずに次のステップに使用した。
【1065】
3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボン酸(65b)の形成
DMF(23.2mL)溶液中の、5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)−ピロロ[2,3−b]ピリジンである65a(0.30g、0.64mmol)、3−アミノ−2−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボン酸(0.19g、0.97mmol)、
iPr
2NEt(0.45mL、2.58mmol)を、マイクロ波中で、130℃で10分間加熱した。反応混合物の溶媒を減圧下で除去し、残渣を分取HPLCによって精製して、立体異性体の混合物として、240mgの3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボン酸である65bを得た。
【1066】
3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−N−エチル−2−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボキサミド(65c)の形成
3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボン酸である65b(0.100g、0.179mmol)を、DMF(2mL)および
iPr
2NEt(0.124mL、0.714mmol)中に溶解し、エタンアミン塩酸塩(0.029g、0.357mmol)を室温で添加した。次いで、HATU(0.081g、0.214mmol)を、この溶液に室温で添加した。30分間後、EtOAcを添加し、混合物を1NのHCl、NH
4Cl飽和水溶液、およびブラインで洗浄した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を、さらに精製せずに、次のステップに使用した。
【1067】
3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−N−エチル−2−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボキサミド(815)の形成
3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−N−エチル−2−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボキサミドである65cを、MeOH中のNaOMeで処理した。生成物を、分取HPLCによって精製して、立体異性体の混合物として、3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−N−エチル−2−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボキサミドを得た。LCMS:433.35(M+1)。
一般的スキーム66
【化399】
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【1068】
メチル−1−メチルシクロヘキサ−2−エン−1−カルボキシレート(66a)の形成
アルゴン下で、THF(150mL)中の新たに蒸留されたN−イソプロピルプロパン−2−アミン(4.20mL、29.96mmol)の冷却(0℃)溶液に、nBuLi(12.65mLの2.2M溶液、27.82mmol)を滴加した。15分間後、溶液を−78℃まで冷却し、乾燥HMPA(4.84mL、27.82mmol)を添加した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、メチルシクロヘキセン−1−カルボキシレート(3.00g、21.40mmol)を添加した。さらに10分間撹拌した後、ヨウ化メチル(2.00mL、32.10mmol)を添加した。次いで、溶液を、2時間にわたって、−5℃まで加温した。NH
4Cl飽和水溶液をオレンジ色の混合物に注ぎ入れた。ヘキサンで希釈し、ブラインで洗浄した後、有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、慎重に蒸発させて、3.3gのメチル1−メチルシクロヘキサ−2−エン−1−カルボキシレートである66aを生成し、これをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ5.77(dt,J=10.1,3.5Hz,1H)、5.66(s,1H)、3.71−3.58(m,3H)、2.16(ddd,J=12.9,7.0,3.4Hz,1H)、2.03−1.88(m,2H)、1.72−1.53(m,2H)、1.49−1.37(m,1H)、1.32−1.14(m,3H)。
【1069】
ラセミシス−メチル5−メチル−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−5−カルボキシレート(66b)の形成
メチル1−メチルシクロヘキサ−2−エン−1−カルボキシレートである66a(3.30g、21.40mmol)を、CH
2Cl
2(75mL)中の3−クロロペルオキシ安息香酸(7.39g、42.80mmol)で、室温で2時間処理した。溶液は透明であったが、白色沈殿物が1時間後に観察された。得られた白色固体を濾過し、ヘキサンで洗浄し、濾液をEtOAcで希釈し、NaHCO
3飽和水溶液、続いて、ブラインで洗浄した。次いで、有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空中で濃縮し、粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル 100/0〜10/1の勾配)によって精製して、2つの生成物を得た。低極性スポットは、無色油であり、これを1H NMRでシス−メチル5−メチル−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−5−カルボキシレート(1.2g)に指定し、第2の画分は、トランス−メチル−5−メチル−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−5−カルボキシレート(2.2g)である白色固体である。
ラセミシス異性体(66b):
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ3.67(d,J=4.3Hz,3H)、3.23−3.12(m,1H)、3.08(d,J=3.8Hz,1H)、2.02−1.78(m,2H)、1.68(dtd,J=9.7,6.8,3.2Hz,1H)、1.49−1.27(m,2H)、1.25−1.15(m,3H)、1.06(ddd,J=9.1,7.4,3.2Hz,1H)。
【1070】
ラセミメチル−3−アジド−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボキシレート(66c)の形成
ラセミシス−メチル−5−メチル−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−5−カルボキシレートである66b(2.2g、12.93mmol)を、窒素雰囲気下で、MeOH(90mL)およびH
2O(10mL)を含有するフラスコに添加した。次いで、NH
4Cl(1.38g、0.90mL、25.86mmol)およびNaN
3(2.52g、38.79mmol)を、反応混合物に添加した。混合物を16時間加熱還流した。溶媒を減圧下で蒸発させ、油をH
2O中に取り込み、EtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、900mgのラセミメチル−3−アジド−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボキシレートを得た。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ3.74(d,J=3.1Hz,3H)、3.64−3.43(m,2H)、3.25−3.05(m,1H)、2.25−2.09(m,1H)、2.00(ddd,J=9.7,4.8,2.9Hz,1H)、1.73−1.50(m,1H)、1.40(d,J=6.3Hz,3H)、1.32−1.03(m,3H)。
【1071】
ラセミメチル−3−アミノ−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボキシレート(66d)の形成
MeOH(50mL)およびAcOH(10mL)の混合物中のラセミメチル−3−アジド−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサン−カルボキシレートである66c(0.90g、4.22mmol)の溶液を、パラジウム(0.50g、0.47mmol)の存在下で、水素雰囲気(バルーン)下で、室温で一晩撹拌した。混合物をセライトベッドを通して濾過し、MeOHで洗浄した。合わせた濾液を蒸発させて、油として、メチル−3−アミノ−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボキシレートを得た。Et
2Oを添加し、得られた酢酸塩を0.5時間撹拌し、次いで、濾過して、白色固体として、1.0gのラセミメチル−3−アミノ−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボキシレート酢酸塩を得た。
【1072】
ラセミメチル−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボキシレート(66e)の形成
THF(10mL)およびMeOH(8mL)中の2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(0.43g、2.58mmol)およびラセミメチル−3−アミノ−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボキシレート酢酸塩である66d(0.58g、2.35mmol)の溶液に、室温で
iPr
2NEt(1.23mL、7.04mmol)を添加した。反応物を室温で一晩撹拌した後、溶媒を減圧下で蒸発させ、粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc 100/0〜0/100、ヘキサン/EtOAc 2/1中Rf=0.7)によって精製して、白色固体として、650mgのラセミメチル−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボキシレートである66eを得た。LCMS:318.16(M+1)。
【1073】
ラセミメチル−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボキシレート(66f)の形成
THF(20mL)中の、ラセミメチル−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボキシレートである66e(0.65g、2.05mmol)および5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.32g、3.05mmol)の溶液に、Na
2CO
3水溶液(3.52mLの2M溶液、7.04mmol)を添加した。この溶液をN
2で20分間脱気した。テトラキストリフェニルホスファンパラジウム(0)(0.14g、0.12mmol)を添加し、混合物を一晩還流した。LCMSは、良好な変換であったが、一部の出発物質が残留したことを示した。さらに脱気した2NのNa
2CO
3を添加し、続いて、別分量のテトラキストリフェニルホスファンパラジウム(0.14g、0.12mmol)を添加した。反応物をさらに4時間還流した。混合物を、室温まで冷却し、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc 100/0〜0/100)によって精製して、1.0gのラセミメチル−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボキシレートである66fを得た。LCMS:588.26(M+1)。
【1074】
(1S,2S,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボン酸(928)の形成
ラセミメチル−3−[[2−[5−クロロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボキシレートである66f(0.100g、0.170mmol)を、MeOH(1mL)およびTHF(1mL)中に溶解し、LiOH水溶液(0.24mLの1M溶液、0.24mmol)で処理し、反応物を一晩加熱還流した。反応物を室温まで冷却し、得られた物質を分取HPLCによって直接精製して、20mgのラセミ3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボン酸を得た。ラセミ物質のエナンチオマーを、キラルSFC精製によって分離して、6mgの(1R,2R,3R)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボン酸および6mgの(1S,2S,3S)−3−[[2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−1−メチル−シクロヘキサンカルボン酸を得た。LCMS:420.36(M+1)。
一般的スキーム67
【化400】
[この文献は図面を表示できません]
(a)Pd/C(湿潤、Degussa)、水素、EtOH(b)2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン、
iPr
2NEt、THF、還流(c)LiOH、THF/水、50℃(d)DPPA、Et
3N、THF、85℃(e)5−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、XPhos、Pd
2(dba)
3、K
3PO
4、2−メチル THF、水、125℃(f)
【1075】
(1R,3S)−エチル3−アミノシクロヘキサンカルボキシレート(67b)の形成
エタノール(3mL)中の(1R,3S)−エチル3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)シクロヘキサン−カルボキシレートである18b(14.0g、45.9mmol)の溶液に、Pd/C(湿潤、Degussa(2.4g、2.3mmol)を添加した。混合物を脱気し、次いで、窒素雰囲気下で、室温で一晩撹拌した。反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、得られた濾液を真空中で濃縮して、油を得て、これをさらに精製せずに使用した。
【1076】
(1R,3S)−エチル3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサン−カルボキシレート(67c)の形成
THF(60mL)中の、(1R,3S)−エチル3−アミノシクロヘキサンカルボキシレートである67b(5.1g、24.1mmol)および2,4−ジクロロ−5,−フルオロピリミジン(6.0g、36.0mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(9.6mL、55.4mmol)を添加した。混合物を一晩加熱還流した。反応物を室温まで冷却し、真空中で濃縮した。残渣を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜40% EtOAc/ヘキサンの勾配)によって精製して、白色固体として、6.7gの(1R,3S)−エチル3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサン−カルボキシレートを得た。LCMS滞留時間=3.1(M+H)302.2。
【1077】
(1R,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸(67d)の形成
THF(150mL)中の(1R,3S)−エチル3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサン−カルボキシレートである67c(20.0g、66.3mmol)の溶液に、100mLの水中のLiOH水和物(8.3g、198.8mmol)の溶液を添加添加した。反応混合物を50℃で一晩撹拌し、反応混合物に、HCl(16.6mLの12M溶液、198.8mmol)およびEtOAcを添加した。有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去して、17.5gの生成物を得て、これをさらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.91(d,J=2.7Hz,2H)、5.24(d,J=7.3Hz,2H)、4.19−4.03(m,3H)、3.84−3.68(m,3H)、2.59(ddd,J=11.5,8.2,3.6Hz,2H)、2.38(d,J=12.4Hz,2H)、2.08(d,J=9.6Hz,6H)、1.99−1.76(m,5H)、1.63−1.34(m,6H)、1.32−1.15(m,4H)。
【1078】
N−((1R,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシル)−ピロリジン−1−カルボキサミド(67e)の形成
THF(200mL)中の、(1R,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサン−カルボン酸である67d(8.2g、30.0mmol)、(アジド(フェノキシ)ホスホリル)オキシベンゼン(9.7mL、45.0mmol)、およびトリエチルアミン(5.8mL、42.0mmol)の溶液を、窒素下で15分間脱気した。LC/MSが、カルボン酸である67dの完全消費を示すまで、反応混合物を、85℃で30分間加熱した。反応混合物に、ピロリジン(7.5mL、90.0mmol)を添加し、反応物を、85℃でさらに15分間加熱した。混合物をブラインに希釈し、EtOAcで抽出した。有機相を分離し、MgSO
4上で乾燥させた。真空中で溶媒を部分的に除去した後、生成物を、濾過によって単離した(6.25g)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.87(d,J=2.8Hz,2H)、5.04(d,J=8.1Hz,2H)、4.09(ddd,J=26.9,13.4,5.6Hz,4H)、3.91−3.71(m,2H)、3.32(t,J=6.5Hz,7H)、2.45(d,J=11.5Hz,2H)、2.08(dd,J=22.1,12.0Hz,4H)、1.96− 1.82(m,9H)、1.54(dd,J=18.6,8.5Hz,2H)、1.22−1.01(m,6H)。
【1079】
N−((1R,3S)−3−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシル)ピロリジン−1−カルボキサミド(67f)の形成
2−メチルTHF(180mL)および水(20mL)中の、N−((1R,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシル)−ピロリジン−1−カルボキサミドである67e(6.8g、20.0mmol)、5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジンである44a(12.5g、30.0mmol)、およびK
3PO
4(17.0g、80.0mmol)の溶液を、窒素下で30分間脱気した。混合物に、ジシクロヘキシル−[2−(2,4,6−トリイソプロピルフェニル)フェニル]ホスファン(XPhos)(1.1g、2.4mmol)およびPd
2(dba)
3(0.5g、0.5mmol)を添加した。反応混合物を、耐圧瓶中で、125℃で2.5時間加熱した。反応混合物をセライトを通して濾過し、溶媒を減圧下で除去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(8%MeOH/CH
2Cl
2)によって精製して、11.5gの所望の生成物を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.54(s,1H)、8.49(dd,J=9.0,2.8Hz,1H)、8.32(d,J=2.1Hz,1H)、8.13(d,J=8.3Hz,2H)、8.07(d,J=3.2Hz,1H)、7.30(d,J=8.5Hz,2H)、4.98(d,J=6.3Hz,1H)、4.37−4.16(m,1H)、4.08(d,J=7.3Hz,1H)、3.99−3.80(m,1H)、3.33(t,J=6.5Hz,4H)、2.52(d,J=11.6Hz,1H)、2.39(s,3H)、2.29(d,J=11.3Hz,1H)、2.12(d,J=11.1Hz,1H)、1.99−1.81(m,5H)、1.70−1.55(m,1H)、1.22−1.08(m,2H)。
【1080】
N−((1R,3S)−3−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−ピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシル)ピロリジン−1−カルボキサミド(895)の形成
THF(150mL)中のN−((1R,3S)−3−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシル)ピロリジン−1−カルボキサミドである67f(11.5g、19.3mmol)の溶液を、ナトリウムメトキシド(4.173g、19.31mmol)に添加した。反応混合物を2分間撹拌した後、混合物をNaHCO
3飽和水溶液に注ぎ入れた。有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(10%MeOH/CH
2Cl
2)によって精製して、6.5gの所望の生成物を得た。生成物を、MeOH(100mL)中に溶解し、2.4mLの12M HCl溶液を室温で添加することによって、HCl塩に変換した。溶液を1時間撹拌し、HCl塩を沈殿させ、濾過して、7.05gのHCl塩を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO)δ9.36(s,2H)、9.05(d,J=3.0Hz,2H)、8.49(d,J=5.6Hz,2H)、8.41(dd,J=2.6,1.4Hz,2H)、8.31(d,J=9.5Hz,2H)、5.92(s,3H)、4.24(s,3H)、3.64(s,2H)、3.18(t,J=6.6Hz,7H)、2.07(dt,J=22.7,11.5Hz,4H)、1.87(t,J=12.6Hz,4H)、1.77(dd,J=8.0,5.3Hz,7H)、1.65−1.13(m,8H)。
一般的スキーム68
【化401】
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(a)TsCl、NaH、DMF、45℃(b)ヨウ化メチル、K
2CO
3、DMF(c)臭素、CHCl
3、0℃〜室温(d)ビス(ピナコール)ジボラン、パラジウム(II)ジクロロビス(トリシクロヘキシルホスファン)、KOAc、2−メチルTHF、125℃(e)(R)−N−((1R,3S)−3−((2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ)シクロヘキシル)−3−フルオロピロリジン−1−カルボキサミド、XPhos、Pd
2(dba)
3、K
3PO
4、2−メチルTHF、水、125℃
【1081】
5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−オール(68a)の形成
80mLのDMF中の5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−オール(1.2g、7.9mmol)の溶液に、0℃で、トルエンスルホニルクロリド(1.8g、9.5mmol)を添加し、続いて、NaH(0.8g、19.7mmol、60% w/w)を添加した。反応物を、3時間後、45℃まで徐々に加温し、さらに3時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮した。粗油を100mLのEtOAc中に溶解し、水(2×50mL)およびブラインで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(10% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、1.5gの所望の生成物を得た。
【1082】
5−フルオロ−4−メトキシ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(68b)の形成
DMF(25mL)中の5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−オールである68a(0.70g、2.29mmol)の溶液に、ヨウ化メチル(0.14mL、2.29mmol)およびK
2CO
3(0.32g、2.29mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で3時間撹拌した。反応物で脱イオン水およびEtOAcで希釈した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮して、720mgの所望の生成物を得て、これをさらに精製せずに次のステップで使用した。
【1083】
5−フルオロ−4−メトキシ−3−ブロモ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(68c)の形成
クロロホルム(50mL)中の5−フルオロ−4−メトキシ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンである68b(0.79g、2.45mmol)の冷却(0℃)溶液に、臭素(0.13mL、2.45mmol)を添加した。反応混合物を0℃で3時間撹拌し、次いで、周囲温度まで徐々に加温した。混合物を脱イオン水で希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液で反応停止させた。水相を塩化メチレンで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。得られた固体をシリカゲルクロマトグラフィー(15〜30% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、170mgの所望の生成物を得た。
【1084】
5−フルオロ−4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(68d)の形成
2−Me−THF(9mL)中の5−フルオロ−4−メトキシ−3−ブロモ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンである68c(0.17g、0.43mmol)の溶液に、マイクロ波バイアル中で、ビス(ピナコール)ジボラン(0.16g、0.64mmol)、続いて、酢酸カリウム(0.23g、1.06mmol)、およびパラジウム(II)ジクロロビス(トリシクロヘキシルホスファン)(0.02g、0.02mmol)を添加した。反応バイアルを密閉し、125℃で90分間マイクロ波で照射した。混合物を濾過し、シリカゲルクロマトグラフィー(10〜30% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、100mgの所望の生成物を得た。
【1085】
(R)−3−フルオロ−N−((1R,3S)−3−((5−フルオロ−2−(5−フルオロ−4−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロヘキシル)ピロリジン−1−カルボキサミド(1104)の形成
2−Me−THF(2mL)中の5−フルオロ−4−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンである68d(0.100g、0.220mmol)の溶液に、(R)−N−((1R,3S)−3−((2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ)シクロヘキシル)−3−フルオロピロリジン−1−カルボキサミド(0.060g、0.170mmol)を添加した。次いで、リン酸カリウム(0.130g、0.600mmol)および脱イオン水(0.5mL)を添加し、溶液を窒素流下で10分間脱気した。次いで、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(XPhos)(0.006g、0.012mmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(0.023mg、0.026mmol)を添加し、溶液を窒素フロー下で5分間再び脱気した。バイアルを密閉し、80℃まで3時間加熱した。溶液を周囲温度まで冷却し、濾過し、真空中で濃縮した。粗油を無水THF(5mL)中に溶解し、2N LiOH(2mL)の溶液を添加した。反応混合物を80℃まで2時間加熱した。溶液を周囲温度まで冷却し、真空中で濃縮した。分取HPLCによる精製により、6mgの所望の生成物を得た。
一般的スキーム69
【化402】
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(a)NaCN、LiClO
4、CH
3CN(b)5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン、Na
2CO
3、Pd(PPh
3)
4、ジメトキシエタン、120℃(c)ナトリウムメトキシド、MeOH
【1086】
2−((1S,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−エタンニトリル(69a)の形成
CH
3CN中の、2−クロロ−5−フルオロ−N−[(3S)−1−オキサスピロ[2.5]オクタン−7−イル]ピリミジン−4−アミンである49c(0.50g、1.94mmol)、NaCN(0.11g、2.33mmol)、および過塩素酸リチウム(0.25g、2.33mmol)の懸濁液を、耐圧管中で、100℃で3時間加熱した。混合物をEtOAcに希釈し、有機相をNaHCO
3飽和水溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物を得た。
1H NMR(300.0MHz,CDCl3)δ7.78(d,J=2.7Hz,1H)、4.85(d,J=6.6Hz,1H)、4.28(qn,J=4.0Hz,1H)、2.45(s,2H)、2.16(d,J=13.0Hz,1H)、2.05(d,J=11.7Hz,1H)、1.80−1.71(m,3H)、1.46−1.28(m,2H)、および1.17−1.06(m,1H)ppm;LCMS滞留時間=2.15(M+H)285.34。
【1087】
2−((1S,3S)−3−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)エタンニトリル(69b)の形成
ジメトキシエタン(15mL)中の、5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジンである44a(0.23g、0.55mmol)、2−((1S,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)−エタンニトリルである69a(0.14g、0.50mmol)、およびNa
2CO
3(0.75mLの2M溶液、1.50mmol)の溶液を、窒素下で30分間脱気した。反応混合物に、パラジウム、トリフェニルホスファン(0.03g、0.03mmol)を添加し、溶液の脱気を15分間継続した。反応混合物を、耐圧管中で、120℃で45分間加熱した。反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を減圧下で除去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(40%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、150mgの所望の生成物を得た。LCMS滞留時間=3.55(M+H)539.42。
【1088】
2−((1S,3S)−3−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)エタンニトリル(979)
メタノール(10mL)中の2−((1S,3S)−3−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)−1−ヒドロキシシクロヘキシル)エタンニトリルである69b(0.14g、0.26mmol)の溶液に、ナトリウムメトキシド(0.06g、0.26mmol)を添加した。室温で2分間撹拌した後、反応混合物をEtOAcおよびブラインに希釈した。分離した有機相をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(10%MeOH/CH
2Cl
2)によって精製して、46mgの所望の生成物を得た。
1H NMR(300.0MHz,MeOD)δ8.65(dd,J=2.8,9.6Hz,1H)、8.19(s,1H)、8.14(dd,J=2.0,2.5Hz,1H)、7.98(d,J=4.1Hz,1H)、4.66(dd,J=8.0,15.8Hz,1H)、2.64(s,2H)、2.20(d,J=12.6Hz,2H)、2.01(dd,J=3.4,9.8Hz,2H)、1.84−1.75(m,1H)、1.63−1.47(m,2H)、1.33(dd,J=3.6,12.4Hz,1H)ppm;LCMS滞留時間=2.31(M+H)385.45。
一般的スキーム70
【化403】
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(a)tert−ブチルN−(N−tert−ブトキシカルボニル−C−ピラゾール−1−イル−カルボニミドイル)カルバメート、CH
2Cl
2(b)5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジン、Na
2CO
3、Pd(PPh
3)
4、ジメトキシエタン、120℃(c)ナトリウムメトキシド、THF、MeOH
【1089】
tert−ブチル(tert−ブトキシカルボニルアミノ)((1R,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシルアミノ)メチレンカルバメート(70b)の形成
CH
2Cl
2(10mL)中の(1S,3R)−N1−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)シクロヘキサン−1,3−ジアミンである70a(0.122g、0.500mmol)の溶液に、tert−ブチルN−(N−tert−ブトキシカルボニル−C−ピラゾール−1−イル−カルボニミドイル)カルバメート(0.155g、0.500mmol)を添加した。反応混合物を室温で2日間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、さらに精製せずに使用した。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ11.51(s,3H)、8.29(d,J=8.3Hz,3H)、7.88(d,J=2.8Hz,3H)、5.01(d,J=7.4Hz,3H)、4.28−4.18(m,4H)、2.48(d,J=11.7Hz,3H)、2.12(d,J=9.4Hz,3H)、1.87(dd,J=10.3,3.5Hz,3H)、1.52(s,24H)、1.50(s,25H)、1.24−1.10(m,8H);
LCMS滞留時間=3.97(M+H)487.12。
【1090】
tert−ブチルN−[N−[(1R,3S)−3−[[5−フルオロ−2−[5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミミドイル]−カルバメート(70c)の形成
ジメトキシエタン(15mL)中の、(Z)−tert−ブチル(tert−ブトキシカルボニルアミノ)((1R,3S)−3−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシルアミノ)メチレンカルバメートである70b(0.200g、0.411mmol)、5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,3−b]ピリジンである44a(0.205g、0.493mmol)、およびNa
2CO
3(0.616mLの2M溶液、1.232mmol)の溶液を30分間脱気した。混合物に、パラジウムトリフェニルホスファン(0.023g、0.021mmol)を添加し、反応混合物を、耐圧管中で、120℃で45分間加熱した。反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(10% MeOH/CH
2Cl
2)による得られた残渣の精製の試みにより、大部分の所望の生成物を含有する混合物を産出して、これをさらに精製せずに使用した。LCMS滞留時間=2.30(M+H)641.02。
【1091】
1−((1R,3S)−3−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシル)グアニジン(1143)の形成
THF(20mL)中のtert−ブチルN−[N−[(1R,3S)−3−[[5−フルオロ−2−[5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミミドリル]カルバメートである70c(0.100g、0.156mmol)の溶液に、ナトリウムメトキシド(0.033g、0.156mmol)を室温で添加した。1分間後、反応混合物をEtOAcおよびNaHCO
3飽和水溶液に希釈した。有機相をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、95mgの所望の生成物を得た。10mLの生成物のMeOH溶液に、塩酸塩/IPA(0.031mLの5M溶液、0.156mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、この後、溶媒を減圧下で除去して、塩酸塩として、生成物を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.63(s,1H)、8.40(dd,J=9.1,2.7Hz,1H)、8.36(s,1H)、8.32(d,J=5.5Hz,1H)、4.46(d,J=11.7Hz,1H)、3.78−3.53(m,1H)、2.41(d,J=11.7Hz,1H)、2.28(d,J=12.0Hz,1H)、2.18−1.98(m,2H)、1.69(dd,J=23.6,11.8Hz,2H)、1.56−1.28(m,2H);LCMS滞留時間=1.45(M+H)387.06。
一般的スキーム71
【化404】
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(a)DBU、メチル2−クロロオキサゾール−4−カルボキシレート、DMF、75℃(b)LiOH、THF
【1092】
メチル2−((1R,3S)−3−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシルアミノ)オキサゾール−4−カルボキシレート(71a)の形成
DMF(1.5mL)中の(1S,3R)−N1−[5−フルオロ−2−[5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル]シクロヘキサン−1,3−ジアミンである44e(0.089g、0.178mmol)の溶液に、メチル2−クロロオキサゾール−4−カルボキシレート(0.031g、0.195mmol)、続いて、DBU(0.029mL、0.195mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を75℃まで加温し、3時間撹拌した。さらに16mgのクロロオキサゾールエステルを添加し、反応物を75℃で一晩加熱した。混合物を水およびEtOAcに希釈した。この層を分離し、有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜20%MeOH/CH
2Cl
2)によって精製して、28mgの所望の生成物を得た。LCMS滞留時間=3.73(M+1)624.12。
【1093】
2−((1R,3S)−3−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシルアミノ)オキサゾール−4−カルボン酸(1144)の形成
THF(1mL)中のメチル2−[[(1R,3S)−3−[[5−フルオロ−2−[5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]アミノ]オキサゾール−4−カルボキシレートである71a(0.028g、0.045mmol)の溶液に、LiOH(1mLの1M溶液、1.000mmol)を添加し、反応混合物を、マイクロ波照射によって130℃まで加温した。加熱し、20分間撹拌した後、混合物を室温まで冷却した。全ての揮発物を、窒素流下で除去し、加熱した。粗残渣をMeOH中で懸濁し、数滴のトリフルオロ酢酸を添加して分子をプロトン化した(溶液が生じる)。混合物を濾過し、逆相HPLC(5〜95% CH3CN/H
2O)によって精製して、TFA塩として、5mgの所望の生成物を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.83(s,1H)、8.67−8.09(m,4H)、2.67(s,3H)、2.18(m,5H)、1.34(d,J=29.6Hz,3H);LCMS滞留時間=1.78(M+1)456.07。
一般的スキーム72
【化405】
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(a)NaHCO
3、Br
2、H
2O(b)NaOH(c)TMSCl、MeOH(d)ナトリウムメトキシド、MeOH、150℃(e)水素化ホウ素ナトリウム、MeOH(f)エチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−オキソ−アセテート、DEAD、PPh
3、85℃(g)NaOH、MeOH(h)トリフルオロ酢酸、CH
2Cl
2、1N HCl/エーテル(i)5−フルオロ−3−(5−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)ピリミジン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
iPr
2NEt、THF(j)水酸化リチウム、THF(k)DPPA、Et
3N、ピロリジン
【1094】
6−ブロモヘキサヒドロ−2H−3,5−メタノシクロペンタ[b]フラン−2−オン(72a)の形成
水中のNaHCO
3(51.5g、612.9mmol)中のビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−3−カルボン酸(25.0mL、204.3mmol)の溶液に、臭素(32.7g、204.3mmol)を0℃で滴加した。溶液を1時間撹拌し、エーテルで抽出し、有機相を、1N Na
2S
2SO
3溶液およびブラインで順次洗浄し、次いで、有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、真空中で濃縮して、30gの粗生成物を得て、これをさらに精製せずに使用した。
【1095】
6−オキソノルボルネン−2−カルボン酸(72b)の形成
6−ブロモヘキサヒドロ−2H−3,5−メタノシクロペンタ[b]フラン−2−オンである72a(28.0g、129.0mmol)を、H
2O(350mL)中のNaOH(258.0mLの2M溶液、516.0mmol)で、2時間室温で処理した。反応混合物を濃HClで酸性化し、Et
2Oで抽出した。有機相を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0−20% MeOH/CH
2Cl
2の勾配)によって精製して、16gの6−オキソノルボルネン−2−カルボン酸を得た。
【1096】
エンドメチル6−オキソノルボルネン−2−カルボキシレート(72c)の形成
メタノール(350.0mL)中の6−オキソノルボルネン−2−カルボン酸である72b(16.0g、103.8mmol)の溶液をTMSCl(42.04g、49.11mL、387.0mmol)で処理した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(10% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、12gのエンドメチル6−オキソノルボルネン−2−カルボキシレートを得た。
【1097】
エキソメチル6−オキソノルボルネン−2−カルボキシレート(72d)の形成
エンドメチル6−オキソノルボルネン−2−カルボキシレートである72c(3.5g、20.8mmol)を、密閉管中で、ナトリウムメトキシド(2.1mLのメタノール中2M溶液、4.2mmol)中で、150℃で17時間加熱した。溶媒を蒸発させ、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜16% EtOAc/ヘキサンの勾配)によって精製して、第1の画分(PMA染料)として、3.3gの出発エンドメチル6−オキソノルボルネン−2−カルボキシレート、および第2のスポットとして、4.0gの所望のエキソ生成物を得た。回収した出発物質を、再度、同じ条件で処理し、さらに1.0gの所望のエキソ生成物を生成した。
【1098】
メチル6−ヒドロキシノルボルナン−2−カルボキシレート(72e)の形成
MeOH(50mL)中のエキソメチル6−オキソノルボルネン−2−カルボキシレートである72d(4.7g、27.9mmol)の溶液に、5分量の水素化ホウ素ナトリウム(1.6g、41.9mmol)を0℃で添加した。TLCは、2時間後、変換が完了したことを示した。NH
4Cl飽和水溶液を添加して、反応を停止させた。MeOHを減圧下で蒸発させ、次いで、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc/ヘキサン、50% EtOAc/ヘキサン中Rf=0.5)によって精製して、3.96gの所望の生成物を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ4.23−4.06(m,1H)、3.56(s,3H)、3.37(s,1H)、3.03(dd,J=8.9,5.5Hz,1H)、2.41(d,J=3.9Hz,1H)、2.13(s,1H)、1.93−1.69(m,2H)、1.63−1.42(m,1H)、1.34(ddt,J=10.3,3.2,1.6Hz,1H)、1.20(dd,J=10.4,0.7Hz,1H)、0.77(dt,J=12.6,3.4Hz,1H)。
【1099】
メチル6−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−2−エトキシ−2−オキソアセトアミド)ビシクル[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレート(72f)の形成
THF(150mL)中のメチル6−ヒドロキシノルボルナン−2−カルボキシレートである72e(3.2g、18.8mmol)の冷却(0℃)溶液に、エチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−オキソ−アセテート(4.9g、22.6mmol)およびトリフェニルホスフィン(5.9g、22.6mmol)を添加し、続いて、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(4.5g、22.6mmol)を滴加した。次いで、反応物を85℃まで加熱し、その温度で2日間維持した。溶媒を減圧下で蒸発させ、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc/ヘキサンの勾配)によって精製して、6gのメチル6−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−2−エトキシ−2−オキソアセトアミド)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレートを得た。LCMS 392.34(M+Na
+);1H NMR(300MHz,CDCl3)δ4.26(q,J=7.2Hz,2H)、4.08(dt,J=14.3,7.2Hz,1H)、3.62(d,J=2.1Hz,3H)、2.72(s,1H)、2.42−2.26(m,2H)、2.08−1.80(m,2H)、1.80−1.51(m,3H)、1.45(s,9H)、1.38−1.25(m,3H)。
【1100】
6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ノルボルナン−2−カルボン酸(72g)の形成
メタノール(20mL)中のメチル6−[tert−ブトキシカルボニル−(2−エトキシ−2−オキソ−アセチル)アミノ]ノルボルナン−2−カルボキシレートである72f(0.80g、2.17mmol)の溶液に、NaOH(4.33mLの2N溶液、8.66mmol)を室温で添加した。反応混合物を一晩撹拌した。混合物を氷中の0.5N HClに希釈し、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機相を、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、真空中で濃縮して、600mgの所望の生成物を得て、これをさらに精製せずに使用した。
【1101】
6−アミノビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸(72h)の形成
ジクロロメタン(5mL)中の6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ノルボルナン−2−カルボン酸である72gの溶液を、トリフルオロ酢酸(5mL)で、室温で1時間処理した。溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた生成物を、2mLのTFA中に溶解し、Et
2O溶液中の撹拌した1NのHClに添加した。混合物を0.5時間撹拌した後、得られた沈殿物を濾過し、乾燥Et
2Oで洗浄して、6−アミノビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸を得た。
【1102】
6−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸(72j)の形成
THF(3mL)中の、5−フルオロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.187g、0.417mmol)および6−アミノビシクロ−[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸である72h(0.080g、0.417mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.291mL、1.670mmol)を添加した。反応混合物を80℃で一晩加熱した。LiOH水溶液(3mLの2M溶液、6.000mmol)を添加し、混合物をさらに7時間加熱した。混合物をMeOHで希釈し、トリフルオロ酢酸で中和し、濾過し、得られた濾液を分取HPLCクロマトグラフィーによって精製して、50mgの所望の生成物を得た。
【1103】
N−[6−[[5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]ノルボルナン−2−イル]ピロリジン−1−カルボキサミド(1045)の形成
THF(0.375mL)中の6−[[5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ]ノルボルナン−2−カルボン酸である72j(0.030g、0.078mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.032mL、0.234mmol)および(アジド(フェノキシ)ホスホリル)オキシベンゼン(0.018mL、0.085mmol)を添加した。反応混合物を、95℃まで2.5時間加熱し、5℃まで冷却し、ピロリジン(0.010mL、0.117mmol)で処理した。反応物を室温で3日間撹拌した。反応混合物を、精製のために分取HPLC系に直接注入して、ラセミ混合物として、生成物を得た。単一のエナンチオマーを、SFC キラル精製を用いた分離によって取得し、5.7mgの所望の生成物、および1.4mgのエナンチオマーを得た。
一般的スキーム73
【化406】
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(a)
iPr
2NEt、THF、還流、(b)1N LiOH、THF/H
2O、130℃、マイクロ波
【1104】
(1R,2R,3S)−3−((5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロヘプタン−1,2−ジオール(73b)の形成
アミノジオールである73aを、文献の手順(JOC 2009,74,6735)に従って合成した。THF中の、アミノジオール(0.040mg)、ジイソプロピルエチルアミン(0.054mL、0.310mmol)、および5−フルオロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.139g、0.310mmol)を、一晩還流した。溶液を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0−100% EtOAc/CH
2Cl
2)によって精製して、白色固体として、43mgの所望の生成物を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.40(q,J=2.8Hz,2H)、8.22(d,J=1.8Hz,1H)、8.08−7.94(m,3H)、7.20(d,J=10.1Hz,3H)、5.26(d,J=4.9Hz,1H)、4.21−3.99(m,1H)、3.84(s,1H)、3.75−3.57(m,1H)、3.43(t,J=8.7Hz,1H)、2.73(s,1H)、2.30(s,3H)、2.11−1.85(m,2H)、1.84−1.36(m,8H)、1.18(s,2H)、0.79(dd,J=15.0,6.8Hz,2H)。LCMS(+ H):M/Z=530.29
【1105】
(1R,2R,3S)−3−((5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロヘプタン−1,2−ジオール(984)の形成
LiOH(0.5mLの1N溶液、0.5mmoL)を、THF(3mL)中の(1R,2R,3S)−3−((5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロヘプタン−1,2−ジオールである73aに添加した。反応混合物を、マイクロ波中で、130℃で40分間加熱した。HCl(0.5mLのMeOH中1.25N溶液)およびMeOHを混合物に添加した。溶液を分取HPLC(MeCN/H
2O 10〜70%)によって精製して、TFA塩として、所望の生成物を得た。中和および塩化水素(MeOH中1N)による再酸性化により、白色固体として、所望の生成物(28mg)(HCl塩)を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.52(s,1H)、8.48(d,J=2.8Hz,1H)、8.34(s,1H)、8.28(d,J=5.6Hz,1H)、4.62−4.35(m,1H)、3.65(m,2H)、2.11−1.43(m,8H);
19F NMR(282MHz,MeOD)δ−137.38−−137.51(m,1H)、−156.06(d,J=5.6Hz,1H);LCMS(+ H):M/Z=376.28。
一般的スキーム74
【化407】
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(a)CuI、2−(2−メチルプロパノイル)シクロヘキサノン、DMF(b)H
2、Pd/C、MeOH(c)5−フルオロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン(d)1N LiOH、THF/H
2O、130℃ マイクロ波
【1106】
ベンジル((1S,3R)−3−(ピラジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)カルバメート(74a)の形成
DMF中の、CuI(0.006g、0.030mmol)、ベンジルN−[(1S,3R)−3−アミノシクロ−ヘキシル]カルバメートである18e(0.075g、0.302mmol)および炭酸セシウム(0.197g、0.604mmol)の懸濁液を脱気し、窒素で複数回補充した。次いで、2−ヨードピラジン(0.036mL、0.362mmol)および2−(2−メチルプロパノイル)シクロヘキサノン(0.020mLg、0.121mmol)を添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を酢酸エチルおよび重炭酸ナトリウム飽和水溶液に希釈した。有機相を分離し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜10% MeOH/CH
2Cl
2)によって精製して、黄色固体として、40mgの所望の生成物を得た。
【1107】
(1R,3S)−N1−(ピラジン−2−イル)シクロヘキサン−1,3−ジアミン(74b)の形成
メタノール(10mL)中のベンジルN−[(1S,3R)−3−(ピラジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル]カルバメートである74a(0.040g、0.123mmol)の溶液に、10% Pd/C(0.043g、0.040mmol)を添加し、LCMSが、反応の完了を示すまで、得られた懸濁液を、水素雰囲気下で3時間撹拌した。溶液をセライトのベッドを通して濾過し、真空中で濃縮して、黄色油を得て、これをさらに精製せずに使用した。
【1108】
(1S,3R)−N1−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)−N3−(ピラジン−2−イル)シクロヘキサン−1,3−ジアミン(74c)の形成
THF(3mL)中の、(1R,3S)−N1−ピラジン−2−イルシクロヘキサン−1,3−ジアミンである74b、ジイソプロピルエチルアミン(0.30mmol)、および5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−メチルスルフィニル−ピリミジン−2−イル)−1−(p−トリルスルホニル)−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.06g、0.13mmol)の溶液を、一晩還流した。次いで、混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜20% MeOH/CH
2Cl
2の勾配)によって精製して、39mgの所望の生成物を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.91−8.72(m,1H)、8.50(d,J=11.8Hz,1H)、8.38(t,J=7.5Hz,1H)、8.06(dd,J=14.8,5.9Hz,3H)、7.88(d,J=1.4Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.62(t,J=6.8Hz,1H)、7.33(dd,J=16.6,7.1Hz,3H)、5.91(s,1H)、4.27(s,1H)、3.98(t,J=11.3Hz,1H)、2.59(d,J=12.0Hz,1H)、2.39(s,3H)、2.34−2.09(m,2H)、1.99(d,J=14.0Hz,1H)、1.72(dd,J=26.6,13.1Hz,1H)、1.48−1.08(m,4H)。
LCMS(+ H):M/Z=593.25
【1109】
(1S,3R)−N1−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)−N3−(ピラジン−2−イル)シクロヘキサン−1,3−ジアミン(985)の形成
LiOH(0.3mLの1N溶液、0.3mmoL)を、THF(3mL)中の(1S,3R)−N1−(5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)−N3−(ピラジン−2−イル)シクロヘキサン−1,3−ジアミンである74c(35mg)の溶液に添加し、反応物を、マイクロ波中で、130℃で40分間加熱した。HCl(0.5mLのMeOH中1.25N)の溶液を添加し、得られた溶液をGilson HPLC(MeCN/H
2O 10〜70% 8分間)によって精製して、純粋なTFA塩の生成物を得た。中和および塩化水素(MeOH中1.25N)による再酸性化により、淡黄色固体として、23mgのHCl塩の所望の生成物を得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ8.76(d,J=2.4Hz,1H)、8.63(s,1H)、8.41(d,J=2.3Hz,1H)、8.36(d,J=5.7Hz,1H)、8.16(s,1H)、7.96(s,1H)、7.76(s,1H)、4.51(m,J=11.8Hz,1H)、4.16−3.92(m,1H)、2.35−2.14(m,2H)、2.09(m,J=13.8Hz,1H)、1.63(d,J=11.8Hz,4H);
19F NMR(282MHz,MeOD)δ−155.25(s,1H);LCMS(+ H):M/Z=439.24。
一般的スキーム75
【化408】
[この文献は図面を表示できません]
(a)NaBH
4、MeOH(b)5−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、2−Me−THF、水、K
3PO
4、Pd(PPh
3)
4、XPhos、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、還流(c)ビス(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)カーボネート、
iPr
2NEt、CH
3CN(d)(3R)−3−フルオロピロリジン、
iPr
2NEt、CH
3CN(e)2N LiOH、THF
【1110】
(1R,3S)−3−((2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ)シクロヘキサノール(75a)の形成
MeOH(20mL)およびジクロロメタン(10mL)中の(3S)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]シクロヘキサノンである18e(1.05g、4.31mmol)を混合して、外部からドライアイス/アセトン浴槽を用いて、−78℃まで冷却し、内部温度計を用いてモニターした。30分間後、NaBH
4(0.16g、4.31mmol)を一度に添加し、撹拌を継続し(わずかに発熱)、次いで、−78℃まで再び冷却した。出発物質を室温まで一晩加温した場合の出発物質の消費について、反応物を、HPLCによってモニターした。反応物をブラインおよびEtOAcで希釈した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1.0gの無色泡沫状固体を得た。LCMS方法 m201:10−90 CH
3CN/H2O、ギ酸調整剤、5分間、(C18);滞留時間=2.08分間、MH+=246.21。
【1111】
(1R,3S)−3−((5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロヘキサノール(75b)の形成
水(6mL)および2−Me−THF(20mL)中のK
3PO
4(2.59g、12.21mmol)を、窒素流で30分間パージした。(1R,3S)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]シクロヘキサノールである75a(1.00g、4.07mmol)および5−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンである44a(2.03g、4.88mmol)を添加し、次いで、窒素でさらに15分間パージした。次いで、反応物を70℃まで加熱し、次いで、窒素下で、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.07g、0.08mmol)およびX−Phos(0.14g、0.28mmol)で充填した。(注記 紫色から黄色を帯びた濃緑色に変色した)。反応物を1時間20分間加熱還流した。反応物を室温まで一晩徐々に冷却した。混合物を、100mLのブラインおよび100mLの酢酸エチルで処理し、2層に分離した。水相をEtOAc(50mL)で再抽出した。有機層を合わせ、フルオラシルのプラグを通過させ、Na
2SO
4上で乾燥させ、デカントし、回転蒸発(rotoevaporation)により溶媒を除去して、粗生成物を得て、次いで、これをシリカゲルクロマトグラフィー(25〜50% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物を得た。
【1112】
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル((1S,3R)−3−((5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロヘキシル)カーボネート(75c)
(1R,3S)−3−((5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロヘキサノールである75b(0.50g、1.00mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.40mL、10.01mmol)の溶液に、CH
3CN(4mL)中のビス(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)カーボネート(1.28g、5.01mmol)を添加し、室温で一晩撹拌した。反応混合物をそのままで次の反応に使用した。LCMS方法 m201:10〜90 CH3CN/H2O、ギ酸調整剤、5分間使用、(C18);滞留時間=3.73分間、MH+=641.43(強)。
【1113】
(R)−(1S,3R)−3−((5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロヘキシル3−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(75d)の形成
アセトニトリル中の既存の(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)[(1R,3S)−3−[[5−フルオロ−2−[5−フルオロ−1−(p−トリルスルホニル)ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロヘキシル]カーボネートである75c(0.125g、0.195mmol)に、(3R)−3−フルオロピロリジン(0.445g、4.991mmol)を添加し、反応混合物を室温で20時間撹拌し、出発物質が残留しなくなるまで、反応物をHPLCでモニターした。反応混合物を真空中で濃縮し、さらに精製せずに次の反応に進めた。
【1114】
(S)−(1S,3R)−3−((5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロヘキシル 3−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(1151)の形成
THF(2mL)中の粗製物(R)−(1S,3R)−3−((5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロヘキシル 3−フルオロピロリジン−1−カルボキシレートである75d(0.119g、0.019mmol)の溶液に、5mLの2N LiOH(10mmol)を添加した。反応混合物を50℃で2時間加熱した。混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液(2mL)に希釈し、EtOAc(2×10mL)で抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を半分取HPLC、10〜70% CH
3CN/H
2O、3回実行で精製し、均質な画分を合わせ、溶媒を窒素流下で除去し、次いで、回転蒸発器上で残渣溶媒を除去して、74mgの所望の生成物を得た。LCMS滞留時間=2.15分間(M+H)461.51。
一般的スキーム76
【化409】
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(a)Rh/Al
2O
3、H
2O、100℃、105 atm H
2、19時間(b)2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン、IPA、MeCN、室温(c)CDI、
iPr
2NEt、(S)−3−フルオロピロリジン、THF、室温、2日間(d)5−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、MeTHF、K
3PO
4、X−Phos、Pd
2dba
3,、H
2O、マイクロ波、120℃、20分間(e)25% MeOH中NaOMe 室温、30分間。(f)SFC分離
【1115】
5−メチルシクロヘキサン−1,3−ジアミン(76a)の形成
3−メチル−5−ニトロアニリン(10.0g、65.7mmol)を水(146mL)に添加し、6N HCl(22.5mL、135.0mmol)および5% ロジウムアルミナ(1.9g、0.9mmol)で処理した。混合物を、105atmの水素に充填し、100℃まで19時間加熱した。反応物を冷却し、セライトを通して濾過し、濃縮乾固して、ラセミ混合物として、5−メチルシクロヘキサン−1,3−ジアミン二塩酸塩(12.9g、64.5mmol)を得た。塩(6.5g、32.5mmol)を、イソプロピルアルコール(100mL)およびアセトニトリル(100mL)中に溶解し、炭酸カリウム(25.2g、182.0mmol)で処理した。混合物を室温で一晩撹拌し、セライトを通して濾過し、真空中で濃縮して、ラセミ化合物の茶色油として、2.2gの5−メチルシクロヘキサン−1,3−ジアミンを得た。LCMS滞留時間=0.41(M+1)128.9。
【1116】
N
1−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−5−メチルシクロヘキサン−1,3−ジアミン(76b)の形成
イソプロピルアルコール(40mL)およびアセトニトリル(40mL)中の5−メチルシクロヘキサン−1,3−ジアミンである76a(2.2g、17.2mmol)の溶液に、2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(1.4g、8.6mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、濃縮乾固し、1〜20% メタノール/ジクロロメタンを用いて、シリカゲル上で精製して、0.6gのラセミ化合物のN
1−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−5−メチルシクロヘキサン−1,3−ジアミンを得た。
1H NMR(300MHz,MeOD)δ7.85(d,J=3.5Hz,1H)、4.07(ddd,J=11.9,7.9,4.1Hz,1H)、3.54(qd,J=11.3,4.2Hz,1H)、2.82(tt,J=11.4,3.7Hz,1H)、2.16(dd,J=15.0,13.0Hz,1H)、1.89(t,J=13.4Hz,2H)、1.50(dd,J=76.0,21.9Hz,2H)、1.10(dt,J=17.9,9.0Hz,1H)、0.99(dd,J=8.5,5.0Hz,3H)、0.81(ddd,J=23.8,12.0,8.2Hz,1H);LCMS滞留時間=1.24(M+1)259.1。
【1117】
(3S)−N−(3−((2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルシクロヘキシル)−3−フルオロピロリジン−1−カルボキサミド(76c)の形成
THF(2.5mL)中のN
1−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−5−メチルシクロヘキサン−1,3−ジアミンである76b(0.14g、0.54mmol)の溶液に、カルボニルジイミダゾール(0.10g、0.60mmol)および
iPr
2NEt(0.28mL、1.62mmol)を添加した。反応物を室温で2時間熟成させ、(S)−3−フルオロピロリジン塩酸塩(0.07g、0.54mmol)で処理した。反応物を室温で2日間撹拌し、次いで、濃縮乾固して、202mgの(3S)−N−(3−((2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルシクロヘキシル)−3−フルオロピロリジン−1−カルボキサミドを得て、これを精製せずに使用した。LCMS滞留時間=2.46(M+1)374.2、(M−1)372。
【1118】
(3S)−3−フルオロ−N−(3−((5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルシクロヘキシル)ピロリジン−1−カルボキサミド(76d)の形成
2−メチルテトラヒドロフラン(4mL)中の(3S)−N−(3−((2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチル−シクロヘキシル)−3−フルオロピロリジン−1−カルボキサミドであるXXc(0.101g、0.270mmol)の溶液に、水(1.2mL)中のリン酸カリウム(0.090g、0.950mmol)、x−phos(0.027g、0.057mmol)、およびPd
2dba
3(0.015g、0.016mmol)を添加した。反応物を、マイクロ波中で、120℃で20分間加熱し、有機相をフロリジルのパッドを通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗製物を、EtOAcで溶出したシリカゲル上で精製して、127mgのラセミ化合物の(3S)−3−フルオロ−N−(3−((5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルシクロヘキシル)ピロリジン−1−カルボキサミドを得た。LCMS滞留時間=3.58(M+1)628.3、(M−1)626。
【1119】
(S)−3−フルオロ−N−((1R,3S,5R)−3−((5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルシクロヘキシル)ピロリジン−1−カルボキサミド(76e)の形成
MeOH(2.5mL)中の(3S)−3−フルオロ−N−(3−((5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルシクロヘキシル)ピロリジン−1−カルボキサミドである76d(0.090g、0.143mmol)の溶液に、メタノール(2mL)中の25% ナトリウムメトキシドを添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、NH
4Cl飽和水溶液で反応停止させた。メタノールを真空中で除去し、残渣をEtOAcおよび水で抽出した。有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮乾固した。得られた粗製物のラセミ化合物をキラルカラム上でのSFC分離によって精製した。第2のピークは、真空中で濃縮して、白色固体として、32mgの鏡像異性的に純粋な(S)−3−フルオロ−N−((1R,3S,5R)−3−((5−フルオロ−2−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルシクロヘキシル)ピロリジン−1−カルボキサミドを得た。LCMS滞留時間=1.89(M+1)474.2、(M−1)472.4、SFC滞留時間=3.2分間、ODH(4.6*100)上で5mL/分で15% MeOH、100バール、35℃、220nm;
1H NMR(300MHz,DMSO)δ12.26(s,1H)、8.41(dd,J=9.9,2.8Hz,1H)、8.32−8.18(m,2H)、8.14(d,J=4.0Hz,1H)、7.53(d,J=7.6Hz,1H)、6.02(d,J=7.9Hz,1H)、5.28(d,J=53.6Hz,1H)、4.35−4.00(m,1H)、3.81−3.09(m,12H)、2.24−1.77(m,J=41.2,26.1,10.6Hz,4H)、1.74−1.51(m,1H)、1.51−1.22(m,1H)、1.14−0.70(m,4H)。
一般的スキーム77
【化410】
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(a)(R)−ノピノン、O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩、ピリジン、EtOH(b)nBuLi、THF、−78℃、エチルホルマート(c)NaBH
4、MeOH(d)TBDPSCl、イミダゾール、DMF(e)BH
3−THF、THF、75℃(f)5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)ピリミジン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
iPr
2NEt、75℃(g)HCl、ジオキサン
【1120】
(1R,5S)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−オン O−メチルオキシム(77a)の形成
エタノール(70mL)中の(1S,5R)−6,6−ジメチルノルピナン−2−オン(3.09g、22.35mmol)の溶液に、O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.05g、24.59mmol)およびピリジン(1.29mL、15.92mmol)を添加した。反応混合物を80℃まで4時間加熱した。減圧下で溶媒を除去した。1NのHClで残渣を希釈し、エーテルで2回抽出した。合わせた有機相をNaHCO
3飽和水溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮して、3.36gの無色油(オキシム異性体の混合物)を得て、これをさらに精製せずに使用した。
【1121】
(1R,3S,5R)−2−(メトキシイミノ)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−カルバルデヒド(77b)の形成
THF(33mL)中の(1R,5S)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−オンO−メチルオキシムである77a(1.27g、7.59mmol)の冷却(−78℃)溶液に、n−ブチルリチウム(3.34mLのヘキサン中2.5M溶液、8.35mmol)の溶液を滴加した。混合物を−78℃で20分間撹拌した後、ギ酸エチル(0.61mL、7.59mmol)を滴加した。反応混合物を−78℃で3時間撹拌し、次いで、NaHCO
3飽和水溶液に注ぎ入れることによって、反応停止させた。混合物をEtOAcで抽出した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜20% EtOAc/ヘキサンの勾配)によって精製して、810mgの黄色油を得た。LCMS滞留時間=3.54(M+H)196.28。
【1122】
(1R,3S,5R)−3−(ヒドロキシメチル)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−オンO−メチルオキシム(77c)の形成
メタノール(15mL)中の(1R,3S,5R)−2−(メトキシイミノ)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−カルバルデヒドである77b(0.70g、3.58mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.16g、4.30mmol)を添加した。室温で30分間撹拌した後、反応物をNaHCO
3飽和水溶液中で希釈し、EtOAcで抽出した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜50% EtOAc/ヘキサン 勾配)によって精製して、オキシム異性体の混合物として、330mgの所望のアルコールを得た。
【1123】
(1R,3S,5R)−3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−6,6−ジメチル−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−オンO−メチルオキシム(77d)の形成
DMF(6mL)中の(1R,3S,5R)−3−(ヒドロキシメチル)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]−ヘプタン−2−オンO−メチルオキシムである77c(0.32g、1.60mmol)の溶液に、tert−ブチルクロロジフェニルシラン(0.55g、2.00mmol)およびイミダゾール(0.22g、3.20mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応物をNH
4Cl飽和水溶液に希釈し、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機相をブラインで2回洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜15% EtOAc/ヘキサンの勾配)によって精製して、200mgの1つ目のオキシム異性体および197mgの2つ目のオキシム異性体を得た。
【1124】
(1R,3S,5R)−3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−6,6−ジメチル−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−アミン(77e)の形成
THF(3mL)中の(1R,3S,5R)−3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−6,6−ジメチル−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−オンO−メチルオキシムである77d(0.20g、0.46mmol)の溶液に、ボラン−THF(1.38mLの1M溶液、1.38mmol)を添加した。反応物を75℃まで18時間加熱した。混合物を1NのNaOH(50mL)に希釈し、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮して、178mgの無色油を得て、これをさらに精製せずに使用した。LCMS滞留時間=2.53(M+H)408.54。
【1125】
N−((1R,2S,3S,5R)−3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−イル)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミン(77f)の形成
DMF(1.5mL)中の、(1R,3S,5R)−3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−6,6−ジメチル−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−アミンである77e(0.20g、0.46mmol)および5−クロロ−3−(5−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)ピリミジン−2−イル)−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.14g、0.30mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.61mmol)を添加した。反応物を75℃まで18時間加熱した。混合物をNH
4Cl飽和水溶液に希釈し、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機相をブラインで2回洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜5% MeOH/CH
2Cl
2の勾配)によって精製して、78mgの所望の生成物を得た。
【1126】
((1R,2S,3S,5R)−2−((2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)メタノール(1229)の形成
アセトニトリル(1.1mL)中のN−((1R,2S,3S,5R)−3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−イル)−2−(5−クロロ−1−トシル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−5−フルオロピリミジン−4−アミンである77f(0.037g、0.046mmol)の溶液に、HCl(0.221mLのジオキサン中4M溶液、0.883mmol)を添加した。混合物を70℃まで18時間加熱し、この間に、沈殿物が形成した。反応物を真空中で濃縮し、CH
3CNで3回粉砕して、白色固体として、4mgの所望の生成物を得た。
1H NMR(300.0MHz,MeOD)δ8.72−8.64(m,1H)、8.39(s,1H)、8.32(d,J=2.3Hz,1H)、8.21(d,J=5.2Hz,1H)、4.71(d,J=6.3Hz,1H)、3.67−3.57(m,2H)、2.33−2.26(m,1H)、2.10(m,1H)、1.78−1.70(m,1H)、1.28−1.25(m,7H)、および1.19(s,3H)ppm;LCMS滞留時間=3.13(M+H)416.42。
インフルエンザ抗ウイルスアッセイ
【1127】
抗ウイルスアッセイを2つの細胞ベースの方法を用いて実施した。
Noah,et al.(Antiviral Res.73:50−60,2006)のものと同様の、標準的な細胞変性効果(CPE)アッセイ法の384ウェルマイクロタイタープレート改変型を開発した。簡潔に述べると、MDCK細胞を、低多重度の感染(約MOI=0.005)で、37℃で72時間、試験化合物およびインフルエンザAウイルス(A/PR/8/34)でインキュベートし、細胞の生存をATP検出法(CellTiter Glo,Promega Inc.)を用いて測定した。細胞およびウイルスを含む対照ウェルは、細胞死を示す一方で、細胞、ウイルス、および活性抗ウイルス化合物を含むウェルは、細胞生存(細胞保護)を示す。異なる濃度の試験化合物を、例えば、約20μM〜1nMの範囲にわたって、4重で評価した。用量反応曲線が、標準的な4パラメータ曲線適合法を用いて作製され、50%の細胞保護、または感染していないウェルの50%に相当する細胞生存をもたらす試験化合物の濃度が、IC
50として報告された。
【1128】
感染細胞中のウイルス特異的RNA分子の増大に依存する、第2の細胞ベースの抗ウイルスアッセイが開発され、RNAレベルが、分枝鎖DNA(bDNA)ハイブリダイゼーション法(Wagaman et al,J.Virol Meth,105:105−114,2002)を用いて直接測定された。このアッセイでは、細胞は、初め、96ウェルマイクロタイタープレートのウェルで感染させられ、ウイルスの感染細胞中での複製が可能となり、細胞の追加のラウンドに拡大し、次いで、細胞が溶解され、ウイルスRNA含有量が測定される。このアッセイは、全ての標的細胞は、なお生存能力があるうちに、CPEアッセイよりの早期の通常18〜36時間後に中断されるが。ウイルスRNAは、キット製造業者(Quantigene 1.0,Panomics,Inc.)の指示に従って、アッセイプレートのウェルに固定された特異的オリゴヌクレオチドプローブへのウェル溶解物のハイブリダイゼーション、次いで、レポーター酵素に連結されるさらなるプローブでのハイブリダイゼーションによるシグナルの増幅によって、定量化される。マイナス鎖ウイルスRNAは、コンセンサスA型血球凝集遺伝子について設計されたプローブを用いて測定される。細胞およびウイルスを含む対照ウェルを用いて、100%ウイルス複製レベルを規定し、抗ウイルス試験化合物に対する用量反応曲線を、4パラメータ曲線適合法を用いて分析した。対照ウェルの50%のレベルに相当するウイルスRNAレベルをもたらす試験化合物の濃度が、EC
50として報告された。
【1129】
ウイルスおよび細胞の培養方法:Madin−Darby Canine Kidney細胞(CCL−34 American Type Culture Collection)を、2mM L−グルタミン、1,000U/mL ペニシリン、1,000ug/mL ストレプトマイシン、10mM HEPES、および10%ウシ胎仔血清を補充したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)中に維持した。CPEアッセイに関しては、アッセイの前日に、細胞をトリプシン処理することによって懸濁させ、1ウェル当たり10,000個の細胞を50μL中の384ウェルプレートのウェルに分散した。アッセイの当日に、付着した細胞を、ウシ胎仔血清を含まない、1μg/mLのTPCK処理したトリプシンを含むDMEMで3回洗浄した。アッセイを、50μLの最終容量で、1μg/mLのTPCK処理したトリプシンを含む培地中に、30 TCID
50のウイルスおよび試験化合物を添加することによって開始した。プレートを、加湿の5% CO
2雰囲気下で、37℃で72時間インキュベートした。代替として、上記のように、細胞をDMEM+ウシ胎仔血清中で増殖させたが、アッセイの当日に、それらをトリプシン処理し、2回洗浄し、無血清EX−Cell MDCK細胞培地(SAFC Biosciences,Lenexa,KS)中で懸濁させ、1ウェル当たり20,000個の細胞で、ウェルに播種した。次いで、これらのウェルを、インキュベートしてから5時間後、洗浄の必要なく、アッセイのために使用した。
【1130】
インフルエンザウイルス株A/PR/8/34(適合した組織培養)を、ATCC(VR−1469)から入手した。低継代ウイルスストックを、標準的な方法(WHO Manual on Animal Influenza Diagnosis and Surveillance,2002)を用いて、MDCK細胞中で調製し、上記の384ウェルCPEアッセイ形式で、MDCK細胞における連続希釈を試験し、Karber方法を用いて結果を算出することによって、TCID
50測定を実施した。
いくつかの特定の化合物の平均IC
50値(全平均)を表1〜5に要約する。
A: IC
50(全平均)<5μM、
B 5μM≦IC
50(全平均)≦20μM、
C IC
50(全平均)>10μM、
D IC
50(全平均)>20μM、
E IC
50(全平均)>3.3μM。
ある特定の化合物の平均EC
50値(全平均)も、表1〜5に要約する。
A: EC
50(全平均)<5μM、
B 5μM≦EC
50(全平均)≦10μM、
C EC
50(全平均)>3.3μM、
D EC
50(全平均)>10μM。
【1131】
表1〜5に見られるように、本発明の多くの化合物は、A/PR/8/34の感染細胞の生存に陽性結果、およびA/PR/8/34インフルエンザウイルスの複製に対して阻害作用を示す。例示的なIC
50およびEC
50値は、以下の通りである。化合物428は、0.03μMのIC
50を有し、化合物895は、0.0008μMのIC
50および0.001μMのEC
50を有し、化合物833は、5.6μMのIC
50および3.5μMのEC
50を有した。
【表1-01】
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【表1-02】
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【表1-03】
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【表1-04】
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【表1-05】
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【表1-06】
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【表1-07】
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【表1-08】
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【表1-09】
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【表1-10】
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【表1-11】
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【表1-12】
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【表1-13】
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【表1-14】
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【表1-15】
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【表1-16】
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【表1-17】
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【表1-18】
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【表1-19】
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【表1-20】
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【表1-21】
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【表1-22】
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【表1-23】
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【表1-24】
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【表1-25】
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【表1-26】
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【表1-27】
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【表1-28】
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【表2-01】
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【表2-02】
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【表2-03】
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【表2-04】
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【表2-05】
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【表2-06】
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【表2-07】
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【表2-08】
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【表2-09】
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【表2-10】
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【表2-11】
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【表2-12】
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【表2-13】
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【表2-14】
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【表2-15】
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【表2-16】
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【表2-17】
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【表2-18】
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【表2-19】
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【表3-01】
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【表3-02】
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【表3-03】
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【表3-04】
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【表3-05】
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【表3-06】
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【表3-07】
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【表3-08】
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【表3-09】
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【表3-10】
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【表3-11】
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【表3-12】
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【表3-13】
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【表3-14】
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【表3-15】
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【表3-16】
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【表3-17】
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【表3-18】
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【表3-19】
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【表3-20】
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【表4-01】
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【表4-02】
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【表4-03】
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【表4-04】
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【表4-05】
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【表4-06】
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【表4-07】
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【表4-08】
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【表5-01】
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【表5-02】
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【表5-03】
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インビボアッセイ
【1132】
有効性研究のために、Balb/cマウス(4〜5週齢)を、全身麻酔下で(ケタミン/キシラジン)、鼻腔内鼻腔内滴下(25μL/鼻孔)による50μLの全容量で、5×10
3 TCID
50で試験した。感染していない対照を組織培養培地(DMEM、50μL 全容量)で試験した。予防研究のために(
図1)、化合物514(100mg/kg)またはビヒクルのみ(0.5%メチルセルロース/0.5% Tween80)の初期用量を、感染の2時間前に強制経口投与し(10mL/kg)、1日2回を5日間継続した。治療研究のために(
図2)、化合物588(200mg/kg)またはビヒクルのみ(0.5%メチルセルロース/0.5% Tween80)を、感染の24時間後、強制経口投与し、1日2回を10日間継続した。動物を、21日間の生存率およびKaplan Meierプロットのためにモニターした。
図1および2に示されるように、化合物514および化合物588は、ビヒクル処理した対照から統計的に有意である完全生存率を得た(P<0.0001)。
【表6】
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【1133】
本明細書に提供される全ての参照文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本明細書に使用される、全ての略語、記号、および慣用的表現は、現代の科学文献で用いられているものと一致する。例えば、Janet S.Dodd,ed.,The ACS Style Guide:A Manual for Authors and Editors,2nd Ed.,Washington,D.C.:American Chemical Society,1997を参照されたい。
【1134】
本発明は、その詳細な説明とともに説明されたが、前述の説明は、例示することを意図したものであり、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲を制限するものでないことが理解されよう。他の態様、利点、および修正は、以下の特許請求の範囲内である。