【実施例1】
【0041】
請求項
2記載の発明は、
図1のような、椅子状の牽引装置において、患者の上腿部の長さ(L)に着座部の奥行き(D)を合わせて、牽引に最適な姿勢にして治療をおこうことのできる牽引装置に関する、
装置は、患者の腰部と下肢を支持する座席部(16)と、座席部(16)を載置する座席用フレーム15と、患者の背部と頭部を支持する背凭部(8)と、背凭部(8)を載置するフレーム4を有する椅子状の臥台(2)と、
臥台(2)を載置する基台(1)と、
基台(1)と臥台(2)の間に設けて、臥台(2)を座位と所定角度背面側へ傾倒した牽引位の間で
傾動させる
傾動機構部(3)と、
座席部(16)と背凭部(8)の間に設けて、座席部(16)と背凭部(8)の距離を所定方向に離開して牽引力を発生させる牽引機構部(10)と、
座席部(16)に設けて、骨盤を座席部(16)に固定する腰部固定部(B)と、
脇を支持して牽引時に患者の体がずれないように固定する脇固定部(13)と、
牽引力を含む治療条件を入力する入力部と、設定値や現在の状態を表示する表示部とを有する操作部と、
操作部からの情報やメモリに記憶させた情報を基に、
傾動機構部(3)や牽引機構部(10)などの装置全体を制御する制御部と
を設けた腰椎牽引装置において、
座席部(16)を腰当部(7)と着座部(6)と下腿載置部(5)とで構成し、
下腿載置部(5)又は着座部(6)を、着座部(6)の奥行き方向に移動可能に構成し、下腿載置部(5)又は着座部(6)を、着座部(6)の奥行き方向に移動させる着座部奥行き調節手段(20)を設け、
患者の上腿部の長さ(L)に着座部の奥行き(D)を合わせることができるようにした。
図1には、腰当部(7)と着座部(6)を一体にして、下腿載置部(5)を分離し、着座部奥行き調節手段(20)を設けている。着座部奥行き調節手段(20)は、図には示していないが、着座部(6)と下腿載置部(5)を、着座部の奥行き方向にスライドするレールで結合し、このレールに沿って下腿載置部(5)を着座部の奥行き方向に移動可能に構成している。
【0042】
この着座部奥行き調節手段(20)を作動させると、着座部(6)の奥行きを調節することができる。
図1では、着座部奥行き調節手段(20)に、着座部駆動部(18)を設けて、着座部(6)の奥行きを調節するようにしている。この例では、着座部駆動部(18)にリニアアクチュエータを用いている。
従来の高さが固定の脚台Kを用いると、身長が高い患者では、
図8(C)のように、下肢が安定せず、このため腰部や腹部に筋肉が緊張して、牽引力が腰椎に伝わりにくく、効果的な腰椎牽引治療ができなかった。また、前湾が残っているため、牽引により、患部が刺激され、疾患が増悪することがあった。
【0043】
しかし、本請求項記載の腰椎牽引装置を用いると、着座部奥行き調節手段(20)を操作して着座部(6)の奥行きを調節することができるので、
図8(B)に示すように上腿部の長さLと着座部の奥行き(D)の高さを合わせることができ、
図8(A)に示されるような、牽引治療に最適とされる姿勢にすることができる。このため、腰椎をほぼ直線状にして、安全な治療をおこなうことができる。また、下肢を下腿載置部(5)に安定して載置するので、腰部や腹部に余分な力が入らず筋肉をリラックスさせることができ、牽引力を腰椎に効率的に伝えることができるので、効果的な治療をおこなうことができる。さらに、下肢の一部が下腿載置部(5)のエッジに当たらないため、局所を圧迫した痛みは生じない。身長が低い患者では、従来は
図8(D)に示すように、高さが固定の脚台Kを用いると、不自然な姿勢になり、前述のように、腰部や腹部の筋肉が緊張して牽引効果が低下することがあった。また、下肢の一部が下腿載置部(5)のエッジにあたり、痛みを生じることがあった。しかし、本請求項記載の腰椎牽引装置を用いると、身長が低い患者であっても、
図8(B)のように脚長と脚台Kの高さを合わせることができ、
図8(A)に示されるような、牽引治療に最適とされる姿勢にすることができる。また、
図8(D)に示すような腰椎を直線状にして後湾を矯正することができる。このため、安全で効果的な牽引治療をおこなうことができ、治療中に局所圧迫による痛みもない。
【0044】
請求項
2記載の発明は、下腿載置部(5)を、又は着座部(6)と下腿載置部(5)を、又は着座部(6)と下腿載置部(5)と腰当部7を、着座部(6)の奥行き方向に移動可能に構成し、これにより、着座部(6)の奥行きのサイズを調節できるようにしたものである。
つまり、本請求項記載の発明は、着座部(6)の奥行きのサイズを調節するものであり、その構成や駆動源は問わない。
以上の説明で、構成は着座部奥行き調節手段(20)として、着座部(6)と下腿載置部(5)を、着座部の奥行き方向にスライドするレールで結合し、このレールに沿って下腿載置部(5)を着座部の奥行き方向に移動可能にした例を示したが、ガイドとスライドバーを組み合わせたものやパンタグラフを用いる方法など、どのような方法でもよい。
【0045】
また、
図1には、着座部(6)と下腿載置部(5)を分離し、下腿載置部(5)を移動させる例を示したが、腰当部(7)と着座部(6)を分離し、着座部(6)と下腿載置部(5)を一体にして移動させるようにしても良い。下腿載置部(5)を分離して移動させるようにしても良い。
【0046】
本請求項記載の発明で、着座部奥行き調節手段(20)を操作するには、仰臥位で操作すると、下肢の荷重がかかるため、余分なエネルギーを要するので、座位でおこなう方が効率的である。座位で着座部の奥行き(D)を調節する例を
図2(A)で説明する。身長が高い場合は、
図2(C)に示すように、大腿部の長さLが着座部(6)の奥域Dよりも長いため、着座部(6)から大腿部がはみ出し、このまま牽引位になると、
図8(C)のように、牽引に適しない姿勢になる。
そこで、本請求項起債の発明では、牽引治療を開始する前に、座位で、着座部奥行き調節手段(20)を操作して、
図2(D)のように、大腿部(上腿)の長さLが着座部(6)の奥域Dと一致するようにする。
【0047】
請求項
2記載の発明は着座部奥行き調節手段(20)を設けて、着座部の奥行きを調節できるようにしたものである。
請求項2記載の発明は、脇固定手段(13)を、初期設定位置(P0)から患者の脇固定位置(
P1)まで距離Sだけ移動させたとき、これ連動して着座部奥行き調節手段(20)を作動させ、下腿載置部(5)を移動距離Sに対応させた距離sだけが移動させるようにした、請求項
2記載の腰椎牽引装置である。
図1の実施例でも、特許文献1と同様に、脇固定部(13)に、脇用アームを用いている。特許文献1の脇用アームは、
図7(A)に示すように、牽引治療時には脇を支持し、患者が装置に乗り降りするときには邪魔にならないように退避位置に退避させることができる。また、
図7(B)に示すように、脇用アームを背凭れ8側の初期設定位置P0にセットして牽引を開始するとき、脇を支持するために、脇用アームを初期設定位置P0から、患者の脇固定位置
P1まで、脇装具駆動部Qを作動させて、距離Sを自動的に移動させる。この技術の詳細は特許文献1に記載しているとおりである。
【0048】
請求項
3記載の発明は、図には記載していないが、特許文献1と同じ技術を用いて、脇固定手段(13)(脇用アーム)を、
図7(A)のように背凭れ部と退避意位置の間で移動可能にしている。また、
図7(B)のように、脇固定手段(13)を身長方向に移動させて、どのような身長の患者であっても確実に、自動的に、脇を支持し固定できるようにしている。その上で、請求項
3記載の牽引装置は、
図7(B)のように、脇固定手段(13)を距離Sだけ移動させたとき、これと対応させた距離sだけ下腿載置部(5)が移動するように、着座部奥行き調節手段(20)を作動させる。
距離Sと対応させた距離sとは、標準的な人の身長と上腿の長さの比から求めた数値にすればよい。身長と上腿の長さの比を補正した値でもよい。
つまり、請求項
3記載の発明は、脇固定手段(13)を距離Sだけ移動させて脇を支持・固定すると同時に、下腿載置部(5)の奥行きDも自動調節し、
図8(A)に示す牽引に最適な姿勢に自動的に行うものである。
つまり、請求項
2で下腿載置部(5)の奥行きDを調節できる構造にした上で、駆動源を設け、これで着座部奥行き調節手段(20)を作動させ、下腿載置部(5)の奥行きDを自動的に調節するものである。
【0049】
請求項
4記載の発明は、
図1に示すように、着座部奥行き調節手段(20)を、着座部駆動部(18)と、着座部駆動部(18)の駆動力を検出する圧力検出手段(19)とで構成し、制御部の制御信号で着座部駆動部(18)を駆動しながら、圧力検出手段(19)で圧力を検出し、検出した圧力が所定値になったとき、着座部駆動部(18)を停止させるようにし、着座部の奥行き(D)を、自動的に、患者の上腿部の長さ(L)に合わせるものである。
図2は着座部奥行き調節手段(20)の部分の例である。
請求項
3記載の装置により、着座部の奥行き(D)を、自動的に、患者の上腿部の長さ(L)に合わせることができるが、身長と上腿の長さの比が標準と異なる人も多い。このため、請求項
3記載の発明により、着座部の奥行き(D)を調節しても、上腿の長さと下腿載置部(5)の奥行きが一致せず、
図8(C)や(D)のように、牽引に適しない姿勢になることがある。
【0050】
このような場合、請求項
4記載の発明を用いると、上腿の長さと下腿載置部(5)の奥行きを正確に一致させることができる。
身長が高い人で、上腿の長さLが下腿載置部(5)の奥行きDよりも大きい場合は圧力検出手段(19)で検出する圧力が小さい。逆に、身長が低い人では、上腿の長さLが下腿載置部(5)の奥行きDよりも小さいので、圧力検出手段(19)で検出する圧力は小さい。圧力が大きい場合も小さい場合も、圧力が一定値になるように着座部奥行き調節手段(20)を作動させるので、身長が高い人でも低い人でも、自動的に、患者の上腿部の長さ(L)に合わせることができる。
本請求項記載の発明により、請求項
2記載の発明と組み合わせると、患者を牽引に適した姿勢に自動的にすることができる。
求項2記載の発明で、おおよそ、着座部の奥行き(D)を患者の上腿部の長さ(L)にあわせ、求項3記載の発明により、微調整を行うようにすると、短時間で、正確な着座部の奥行き(D)の調節が可能になる。
【0051】
請求項
2から
4までの発明により、通常は、どのような身長の人でも、牽引に最適な姿勢にすることができる。
しかし、腰椎の変形が大きい場合、下肢のサイズに合わせて、腰椎と大腿部の角度を90度にしただけでは、腰椎を直線状にすることはできない。
そこで、請求項
2から
4までの発明により、一般に牽引に最適な姿勢とされる姿勢にした上で、請求項
1記載の発明では、着座部6と背凭れ部8のなす角度と、着座部6と下腿載置部5のなす角度のうち、一方又は両方を可変にして、患者の体型(脊柱の湾曲やサイズなど)に応じて着座部6と腰当部7のなす角度を調節して、脊椎を腰椎を直線状にし、安全で効果的な治療ができるようにした。
具体的には、
図3に示すように、着座部6と下腿載置部5のなす角度を自在に変更できる構成にして、着座部6と下腿載置部5のなす角度を調節する下腿載置部角度調節手段を設け、着座部6と下腿載置部5のなす角度を調節できるようにした。下腿載置部角度調節手段は手動でもよいし、電動で自動的におこなっても良い。
着座部6と腰当部7のなす角度の調整も同様に、着座部6と腰当部7の角度を調節できる構成にし、着座部6と腰当部7の間に着座部角度調節手段を設け、これを作動させて着座部6と腰当部7の角度を調節できるようにした。着座部角度調節手段は手動でも自動でもよい。
本請求項記載の発明により、請求項
2から
4に記載した発明でも腰椎の形状を牽引治療に適した形状にすることができない場合でも、腰椎の湾曲を少なくして、安全で効果的な牽引治療を行うことができるようになった。
【0052】
図6に示すような従来の牽引装置では、請求項1から4記載の発明による牽引装置も含めて、脚台K又は下腿載置部(5)に脚を載せて牽引治療をおこなうと、脚は大腿部が太いため、牽引をおこなって脚がすこし動くと、少しずつ脚が開く。このため、力を入れて脚が開かないようにするため、腰部や腹部の筋肉も緊張する。このため、牽引力が腰椎に伝わりにくく、効果的な牽引ができないことがある。
この問題を解決して、常にリラックスして効果的な牽引治療をおこなうことができるようにするのが、請求項5記載の発明である。
請求項5記載の発明では、座席部(16)に下肢保持部(101)を設けて下肢を安定した状態に保持するようにし、リラックスして牽引治療を受けることができるようにしている。この実施例を
図4に示す。
座席部(16)に、この実施例では下腿載置部(5)に、下肢保持部(101)を設けて脚を支持して開脚しないようにしている。
このため、患者は開脚に気を使う必要は無く、腰部や腹部の筋肉は余分な緊張を生じないため、リラックスして、効果的な牽引治療を受けることができる。
【0053】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明の具遺体的な実施例である。請求項1から4のいずれかに記載した腰椎牽引装置に、請求項5に記載した下肢保持部(101)を座席部(16)に設けて、下肢を安定した状態に保持するようにし、リラックスして牽引治療を受けることができるようにするものである。
図4(A)は、本請求項記載の発明により牽引治療を子なっているときの正面図で、(B)はその平面図である。(C)は下肢保持部(101)の例である。
請求項1から4記載の発明により、患者は牽引治療に最適の姿勢になることができる。これに下肢保持部(101)を追加することで、下肢の開脚を防止する。このため、本請求項記載の発明により、最も安全で効果的な牽引治療が可能になる。
【0054】
この実施例では、下肢保持部(101)を下腿載置部(5)に設けている例を示している。しかし、下肢の開脚を防止するには、下肢保持部(101)を着座部(6)に設けても良い。
図4(C)には、下肢保持部(101)の実施例を示す。枠体102にクッション部103を設け、この中に下肢Nを置くようにすることで、下肢を一定の状態に保持している。
下肢保持部(101)は、下腿載置部(5)又は着座部(6)に2つの凹部を設けてその中に脚を置いて保持するようにしても良い。下肢保持部(101)の構造は問わない。
クッション部103に流体を通して加圧すると、脚のサイズによらず、より安定に保持することができ、さらに、クッション部103の加圧を変動させると、牽引治療時に脚のマッサージをおこなうこともできる。
【0055】
請求項7記載の発明は、着座部(6)を昇降させる昇降部(P)を設け、治療前後に椅子状にした臥台(2)の着座部(6)を昇降させて、患者が座りやすい高さになるように調節するようにした、請求項1から6のいずれかに記載した腰椎牽引装置に関する。
この実施例を
図5に示す。この例では、基台1と臥台2の間に昇降機
構部Pを設け、患者の下肢長に合わせて着座部(6)を昇降させるようにしている。このようにすることで、どのような体格の患者でも、楽に着座部(6)に着座することができ、患者の肉体的な苦痛を大幅に軽減できる。
図5は臥台全体を昇降させるようにしているが、着座部(6)だけを昇降させるようにしても良い。昇降部(P)の昇降手段や構造、取り付け位置などは問わない。
請求項1から6までに記載した発明で、最適な牽引姿勢にして、また、最も安全な姿勢にして、リラックスして、効果的な治療をおこなうことができるが、本請求項記載の発明により、治療前後も患者の苦痛を少なくすることができる。
【0056】
以下に、本願発明のよる腰椎牽引装置の動作について説明する。
治療前に、装置は椅子状にしておく。脇固定手段である脇用アーム13は、患者の装置への乗り降りの邪魔にならないように、
図7(A)のように矢印T方向に回動させて、退避位置にしておく。
患者の疾患に適した治療条件を、操作部から入力する。
患者が臥台2に載る前に、請求項7記載の発明を利用して、昇降機
構部Pを作動させて患者の体格に合わせて、着座部(6)の高さを楽に座れる位置に調節する。
この状態で患者を着座部(6)に座らせ、ベルトBを締めて患者の腰部を座席部(16)に固定する。続いて、請求項
2から
4のいずれかにより、又はこれらを組み合わせて、着座部(6)の奥行きDを調節して、患者の脚長に合わせ、また、請求項
1記載の発明により腰椎の変形を勘案して、腰椎が直線状になるように調節する。
これで牽引姿勢は最適の状態になり、治療の準備は完了である。
【0057】
操作部の治療開始スイッチを押すと治療タイマがスタートし、
傾動機構部(3)を作動させ、臥台2が後方に
傾動する。この
傾動と同期して、脇用アームが患者の邪魔にならない退避位置から矢印Tのように回動して脇用アームの初期位置P0にセットされる。初期位置P0は想定する最も背の低い患者の脇位置程度である。
傾動が終了して牽引する角度(牽引位)になると、休止モードになり、休止タイマがスタートする。これと同時に、脇用装具駆動部14を駆動して、脇のほうに脇用アーム13を移動させる。脇用アーム13の移動中、図には示していないが、脇当12と脇の間の圧力を測定する圧力計で圧力をモニタし、12が脇に当たって所定値以上の圧力になると、脇用装具駆動部14をその位置に固定する、これで脇は脇用アーム13で支持され、その位置に固定される。このようにして脇用アーム13をセットするので、どのような身長の患者であっても、簡単に自動的に脇の位置を検出して、脇を支持・固定することができる。
これで腰部と脇が固定され、牽引をおこなうのを待つ状態になった。
休止時間が終了すると、牽引モードに移る、牽引モードでは、牽引機構部(10)を作動させて、座席部(16)を移動して牽引をおこなう。この間、圧力計9で牽引力をモニタし、牽引力が設定値になると、牽引機構部(10)を停止し、牽引力を持続し、持続モードに移る。
【0058】
持続モードでは持続タイマが作動し、設定時間が経過すると、緩和モードになり、牽引機構部(10)を牽引と逆方向に作動させ、牽引を緩和する。
牽引力がゼロ又は所定値以下になると、牽引機構部(10)を停止し、休止モードになる。
治療時間が経過するまで、これを繰り返し、間歇牽引をおこなう。
牽引条件の設定時に、持続時間を治療時間以上にすると、治療時間中、持続して一定牽引力で牽引をおこなう連続牽引をおこなうことができる。
【0059】
治療時間が終了すると、牽引機構部(10)を停止し、
傾動機構部(3)を作動させて、臥台2を元の座位に戻す。」この
傾動と同期して、脇用アーム13を初期位置P0に移動させ、さらに、退避位置に退避させる。これで脇の固定が解除される。
座位で、着座部(6)の高さを調節して、患者が乗り降りするのに楽な高さにする。この常置にした後、腰用ベルトBを取り外すと、全ての治療が終了になり、患者は装置から降りることができる。以上が、本発明の腰椎牽引装置による治療である。