特許第5721886号(P5721886)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5721886
(24)【登録日】2015年4月3日
(45)【発行日】2015年5月20日
(54)【発明の名称】積層造形装置
(51)【国際特許分類】
   B22F 3/16 20060101AFI20150430BHJP
   B29C 67/00 20060101ALI20150430BHJP
   B22F 3/105 20060101ALI20150430BHJP
【FI】
   B22F3/16
   B29C67/00
   B22F3/105
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-127331(P2014-127331)
(22)【出願日】2014年6月20日
【審査請求日】2014年8月28日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000132725
【氏名又は名称】株式会社ソディック
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 秀二
(72)【発明者】
【氏名】川田 秀一
(72)【発明者】
【氏名】村中 勝隆
【審査官】 米田 健志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−078558(JP,A)
【文献】 特開2008−240075(JP,A)
【文献】 特開2008−184623(JP,A)
【文献】 特開2006−124732(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B22F 1/00〜8/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所要の造形領域を覆い且つ所定濃度の不活性ガスで充満されるチャンバと、
前記チャンバ内の前記造形領域に材料粉体を供給すると共に供給した材料粉体を平坦化する水平1軸方向に移動可能なリコータヘッドと、
前記水平1軸方向に直交する他の水平1軸方向に沿ってリコータヘッドの両側面に設けられ前記水平1軸方向から前記造形領域で発生したヒュームを吸引するヒューム吸引口を有する、積層造形装置。
【請求項2】
前記水平1軸方向に沿って前記造形領域の両側に設けられる不活性ガス供給口及び排出口をさらに備える、請求項1に記載の積層造形装置。
【請求項3】
前記リコータヘッドは、前記材料粉体を平坦化しながら前記ヒュームを吸引可能に構成されている、請求項1又は請求項2に記載の積層造形装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、積層造形装置に関する。
【背景技術】
【0002】
レーザ光による金属の粉末焼結積層法(光造形)においては、金属材料粉体にレーザ光を照射して焼結させるときに、ヒュームと称される特有の煙が発生する。
現在の金属製物品を造形する光造型機(焼結積層造形装置)は、不活性ガス(通常は窒素ガス)で満たされるチャンバ内に材料粉体を撒布してレーザ光を照射するように操作する構成が一般的である。
ヒュームがチャンバ内に充満すると、レーザ光を遮蔽して、所要のエネルギのレーザ光が焼結部位に届かなくなるおそれがある。そのため、ヒュームがレーザ光を遮蔽しないように、チャンバ内の汚れた不活性ガスを常時排出しながら、清浄な不活性ガスを供給するようにされる(特許文献1)。
ヒュームは焼結部位から発生して焼結部位の近くを覆うように上昇するが、レーザ光は、基本的に焼結部位に対してほぼ垂直方向上側から照射されるため、ヒュームとレーザ光の照射径路が重なり合ってしまう。そのため、単にチャンバ内の不活性ガスを循環させるだけでは十分にヒュームを除去できないことがある。そこで、不活性ガスの供給口と排出口を利用して照射径路から離れる方向にヒュームを導くようにチャンバ内の不活性ガスを排出する方法が考えられている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5243935号公報
【特許文献2】国際公開2011/49143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1〜2で開示されている方法によってもヒュームが十分に除去されない場合があり、ヒュームをより速やかに効果的にレーザ光の照射径路から除去することが必要である。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ヒュームを速やか且つ効果的にレーザ光の照射径路から除くことができる、改良された積層造形装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、所要の造形領域を覆い且つ所定濃度の不活性ガスで充満されるチャンバと、前記チャンバ内の前記造形領域に材料粉体を供給すると共に供給した材料粉体を平坦化する水平1軸方向に移動可能なリコータヘッドと、前記水平1軸方向に直交する他の水平1軸方向に沿ってリコータヘッドの両側面に設けられるヒューム吸引口を有する、積層造形装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、材料粉体の供給及び平坦化を行うリコータヘッドの移動方向に直交する方向に沿ってリコータヘッドの両側面にヒューム吸引口を設け、リコータヘッドが移動する際にこのヒューム吸引口からヒュームを吸引することを可能にした。このような構成によれば、リコータヘッドが造形領域を通過する際に、造形領域で発生したヒュームを吸引することができるので、ヒュームを速やかにかつ効果的に吸引することが可能になる。
【0008】
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記水平1軸方向に沿って前記造形領域の両側に設けられる不活性ガス供給口及び排出口をさらに備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態の積層造形装置の構成図である。
図2】粉体層形成装置3の斜視図である。
図3】リコータヘッド11及び細長部材9r,9lの斜視図である。
図4】リコータヘッド11及び細長部材9r,9lの別の角度から見た斜視図である。
図5】ヒューム拡散部17の詳細を示す構成図である。
図6】ヒューム拡散部17の斜視図である。
図7】本発明の一実施形態の積層造形装置を用いた積層造形方法の説明図である。
図8】本発明の一実施形態の積層造形装置を用いた積層造形方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0011】
図1図2に示すように、本発明の一実施形態の積層造形装置は、チャンバ1内に粉体層形成装置3が設けられる。粉体層形成装置3は、造形領域Rを有するベース4と、ベース4上に配置され且つ水平1軸方向(矢印B方向)に移動可能に構成されたリコータヘッド11と、リコータヘッド11の移動方向に沿って造形領域Rの両側に設けられた細長部材9r,9lとを備える。造形領域Rには、上下方向(図1の矢印A方向)に移動可能な造形テーブル5が設けられる。積層造形装置の使用時には、造形テーブル5上に造形プレート7が配置され、その上に材料粉体層8が形成される。
【0012】
リコータヘッド11は、図3図4に示すように、材料収容部11aと、材料収容部11aの上面に設けられた材料供給部11bと、材料収容部11aの底面に設けられ且つ材料収容部11a内の材料粉体を排出する材料排出部11cとを備える。材料排出部11cは、リコータヘッド11の移動方向(矢印B方向)に直交する水平1軸方向(矢印C方向)に延びるスリット形状である。リコータヘッド11の両側面には材料排出部11cから排出された材料粉体を平坦化して材料粉体層8を形成するスキージングブレード11fb,11rbが設けられる。また、リコータヘッド11の両側面には、材料粉体の焼結時に発生するヒュームを吸引するヒューム吸引部11fs,11rsが設けられる。ヒューム吸引部11fs,11rsは、リコータヘッド11の移動方向(矢印B方向)に直交する水平1軸方向(矢印C方向)に沿って設けられる。材料粉体は、例えば、金属粉(例:鉄粉)であり、例えば平均粒径20μmの球形である。
【0013】
細長部材9r,9lにはそれぞれリコータヘッド11の移動方向(矢印B方向)に沿って開口部9ra,9laが設けられる。本実施形態では、開口部9raが不活性ガス供給口として利用され、開口部9laが不活性ガス排出口として利用される。開口部9raから不活性ガスが供給され、開口部9laから不活性ガスが排出されることによって、造形領域R上に矢印C方向の不活性ガスの流れができるので、造形領域Rで発生したヒュームがこの不活性ガスの流れに沿って容易に排出される。なお、本明細書において、「不活性ガス」とは、材料粉体と実質的に反応しないガスであり、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスなどが例示される。なお、開口部9laを不活性ガス供給口として利用し、開口部9raを不活性ガス排出口として利用してもよい。
【0014】
チャンバ1の上方にはレーザ光照射部13が設けられ、レーザ光照射部13から出力されたレーザ光Lは、チャンバ1に設けられたウィンドウ1aを透過して造形領域Rに形成された材料粉体層8に照射される。レーザ光照射部13は、造形領域Rにおいてレーザ光Lを二次元走査可能に構成されていればよく、例えば、レーザ光Lを生成するレーザ光源と、レーザ光Lを造形領域Rにおいて二次元走査可能とする一対のガルバノスキャナとで構成される。レーザ光Lは、材料粉体を焼結可能なものであればその種類は限定されず、例えば、COレーザ、ファイバーレーザ、YAGレーザなどである。ウィンドウ1aは、レーザ光Lを透過可能な材料で形成される。例えば、レーザ光Lがファイバーレーザ又はYAGレーザの場合、ウィンドウ1aは石英ガラスで構成可能である。
【0015】
チャンバ1の上面には、ウィンドウ1aを覆うようにヒューム拡散部17が設けられる。ヒューム拡散部17は、図5図6に示すように、円筒状の筐体17aと、筐体17a内に配置された円筒状の拡散部材17cを備える。筐体17aと拡散部材17cの間に不活性ガス供給空間17dが設けられる。また、筐体17aの底面には、拡散部材17cの内側に開口部17bが設けられる。拡散部材17cには多数の細孔17eが設けられており、不活性ガス供給空間17dに供給された清浄な不活性ガスは細孔17eを通じて清浄空間17fに充満される。そして、清浄空間17fに充満された清浄な不活性ガス27は、開口部17bを通じてヒューム拡散部17の下方に向かって噴出される。この噴出された清浄な不活性ガス27は、レーザ光Lの照射経路に沿って(レーザ光Lの照射経路に略同軸に)層流を形成してレーザ光Lの照射経路からヒューム25を排除する。このような構成によれば、レーザ光Lを材料粉体層8に照射することによってヒューム25が発生してもヒューム25がウィンドウ1aに近づくことが抑制されるので、ウィンドウ1aの汚染の程度を低減することができる。なお、ヒューム25が清浄空間17f内に侵入することをできるだけ抑制すべく、開口部17bは、できるだけ小さいサイズで形成されることが好ましく、具体的には、造形領域Rの全体に渡ってレーザ光Lが二次元走査される際にレーザ光Lが筐体17aによって遮断されない最小のサイズに形成することが好ましい。
【0016】
次に、チャンバ1への不活性ガス供給系統と、チャンバ1からのヒューム排出系統について説明する。
【0017】
チャンバ1への不活性ガス供給系統には、不活性ガス供給装置15と、ヒュームコレクタ19が接続されている。不活性ガス供給装置15は、不活性ガスを供給する機能を有し、例えば、不活性ガスのガスボンベである。ヒュームコレクタ19は、その上流側及び下流側にダクトボックス21,23を有する。チャンバ1から排出されたガス(ヒュームを含む不活性ガス)は、ダクトボックス21を通じてヒュームコレクタ19に送られ、ヒュームコレクタ19においてヒュームが除去された不活性ガスがダクトボックス23を通じてチャンバ1へ送られる。このような構成により、不活性ガスの再利用が可能になっている。
【0018】
不活性ガス供給系統は、図1及び図3に示すように、チャンバ1の上部供給口1bと、ヒューム拡散部17の不活性ガス供給空間17dと、細長部材9rの接続部9rbにそれぞれ接続される。上部供給口1bを通じてチャンバ1の造形空間1d内に不活性ガスが充填される。造形空間1dには温度センサ及び不活性ガスの濃度センサ(何れも図示せず)が設けられており、不活性ガス濃度及び温度が規定値に維持されるように制御される。また、上述したように、不活性ガス供給空間17dに不活性ガスを供給することによって、清浄空間17fから造形空間1dに向かって不活性ガスの層流が形成される。不活性ガス供給空間17dへの不活性ガスの供給圧力は、清浄空間17fから造形空間1dへ向かう層流が形成されやすいように、造形空間1d内の圧力よりも若干高い(例えば5〜10%程度高い)圧力に設定することが好ましい。また、接続部9rbを通じて管状の細長部材9r内に不活性ガスが供給され、この不活性ガスが開口部9raを通じて造形領域R上に排出される。
【0019】
本実施形態では、ヒュームコレクタ19からの不活性ガスが上部供給口1bに送られ、不活性ガス供給装置15からの不活性ガスが不活性ガス供給空間17d及び接続部9rbに送られるように構成されている。ヒュームコレクタ19からの不活性ガス中には除去しきれなかったヒュームが残留するおそれがあるが、本実施形態の構成では、ヒュームコレクタ19からの不活性ガスが特に高い清純度が要求される空間(清浄空間17f及び造形領域R近傍の空間)に供給されないので、残留ヒュームの影響を最小限にすることができる。また、不活性ガス供給装置15からの不活性ガスの供給圧力を、ヒュームコレクタ19からの不活性ガスの供給圧力よりも高くすることによって、ヒュームコレクタ19からの不活性ガスが清浄空間17f及び造形領域R近傍の空間に近づくことが抑制され、残留ヒュームの影響がさらに効果的に抑制される。
【0020】
ところで、不活性ガス供給空間17dに供給される不活性ガスと、上部供給口1bに供給される不活性ガスの種類が異なったり、温度が異なったりしていると、造形空間1d内での不活性ガスの濃度や温度の制御が容易ではない。本実施形態では、同一の不活性ガス供給系統からの不活性ガスを分岐して、不活性ガス供給空間17dと上部供給口1bに不活性ガスを供給しているので、清浄空間17fから造形空間1dへ向かう不活性ガスの種類及び温度が造形空間1d内での不活性ガスの種類及び温度と同一である。このため、造形空間1d内の不活性ガスの濃度及び温度管理が容易であることに加えて、不活性ガス供給系統の構成がシンプルになっている。
【0021】
チャンバ1からのヒューム排出系統は、図1図3、及び図4に示すように、チャンバ1の上部排出口1cと、リコータヘッド11のヒューム吸引部11fs,11rs、及び細長部材9lの接続部9lbにそれぞれ接続される。上部排出口1cを通じてチャンバ1の造形空間1d内の、ヒュームを含む不活性ガスが排出されることによって、造形空間1d内に上部供給口1bから上部排出口1cに向かう不活性ガスの流れが形成される。リコータヘッド11のヒューム吸引部11fs,11rsは、リコータヘッド11が造形領域R上を通過する際に造形領域Rで発生したヒュームを吸引することができる。ヒュームの発生位置に非常に近い位置でヒュームを吸引するので、ヒュームの吸引を速やかに且つ効果的に行うことができる。さらに、レーザ光Lの照射経路に対して直交する方向からヒュームを吸引するので、ヒュームがレーザ照射の障害になりにくい。また、開口部9laを通じてヒュームを含む不活性ガスが管状の細長部材9l内に導かれ、接続部9lbを通じてヒュームを含む不活性ガスがチャンバ1外に排出される。ヒューム排出系統は、ダクトボックス21を通じてヒュームコレクタ19に接続されており、ヒュームコレクタ19においてヒュームが取り除かれた後の不活性ガスが再利用される。
【0022】
次に、図1及び図7図8を用いて、上記の積層造形装置を用いた積層造形方法について説明する。なお、図7図8では、不活性ガス供給系統及びヒューム排出系統は図示を省略している。
【0023】
まず、造形テーブル5上に造形プレート7を載置した状態で造形テーブル5の高さを適切な位置に調整する。この状態で材料収容部11a内に材料粉体が充填されているリコータヘッド11を図1の矢印B方向に造形領域Rの左側から右側に移動させることによって、造形プレート7上に1層目の材料粉体層8を形成する。
次に、材料粉体層8中の所定部位にレーザ光Lを照射することによって材料粉体層8のレーザ光照射部位を焼結させることによって、図7に示すように、1層目の焼結層81fを得る。この焼結の際に発生するヒュームは、主に、リコータヘッド11の背面側(図7の左側)のヒューム吸引部11rsから吸引される。
次に、造形テーブル5の高さを材料粉体層8の1層分下げ、リコータヘッド11を造形領域Rの右側から左側に移動させることによって、焼結層81f上に2層目の材料粉体層8を形成する。リコータヘッド11の移動中もヒューム吸引部11rsでヒュームが吸引される。この際のヒューム吸引は、ヒューム発生部位に非常に近い位置で行われるので特に効果的である。なお、両側のヒューム吸引部11fs,11rsでヒュームの吸引を行ってもよい。また、開口部9laからもヒュームが吸引される。
次に、材料粉体層8中の所定部位にレーザ光Lを照射することによって材料粉体層8のレーザ光照射部位を焼結させることによって、図8に示すように、2層目の焼結層82fを得る。この焼結の際に発生するヒュームは、主に、リコータヘッド11の前面側(図8の右側)のヒューム吸引部11fsから吸引される。
以上の工程を繰り返すことによって、3層目の焼結層83f、4層目の焼結層84f、5層目以降の焼結層が形成される。隣接する焼結層は、互いに強く固着される。
必要数の焼結層を形成した後、未焼結の材料粉体を除去することによって、造形した焼結体を得ることができる。この焼結体は、例えば樹脂成形用の金型として利用可能である。
【符号の説明】
【0024】
1:チャンバ、3:粉体層形成装置、5:造形テーブル、8:材料粉体層、11:リコータヘッド、17:ヒューム拡散部、L:レーザ光
【要約】      (修正有)
【課題】ヒュームをより速やかに効果的にレーザ光の照射径路から除く改良された積層造形装置の提供。
【解決手段】所要の造形領域Rを覆い且つ所定濃度の不活性ガスで充満されるチャンバ1と、チャンバ1内の造形領域Rに材料粉体を供給すると共に供給した材料粉体を平坦化する水平1軸方向に移動可能なリコータヘッド11と、前記水平1軸方向に直交する他の水平1軸方向に沿ってリコータヘッド11の両側面に設けられるヒューム吸引口11fsを有する、積層造形装置。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8