技術分野
筒状の本体部に、周辺よりも緊締力が強いサポートラインを備えるレッグウエアに関するものである。
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
特許文献1に記載のレッグウエアでは、脛骨の下端から脛骨全長の1/4〜1/2の位置で向う脛(脛の前面)を斜めに横切るように配置されている。向う脛のこの位置には、大伏在静脈131、伏在神経132が表在している。向う脛でこれらを横切るようにサポートラインが形成されていると、静脈血の戻りを阻害し血液循環が妨げられ、むくみを解消できないという問題が生じることになる。
そして、外旋回のスパイラルを成すようにサポートラインを形成すると、大伏在静脈131、伏在神経132を横切る部位を避けて効果的にサポートラインを配置することが難しく、むくみを効果的に解消することができなくなる。
また、着用者が“きつい”と感じるような過度の周力によって下腿部が圧迫される場合には、血液循環を抑制し、足先の冷えを生じさせるおそれがある。さらに周力が大きい場合には、着用時の痛みを引き起こしたり、着用後の当該部位の皮下組織が変形するおそれがある。
例えば、特許文献1に記載の従来技術では、脚サポートライン部の最も高い圧力を付加部分(P点)における圧力値は、1.1kPa〜5.0kPaとすることが好ましいと記述されている。しかし、このような高い圧力値では、体部位への圧迫が強くなり過ぎると考えることができる。
さらに、特許文献2,3に記載の従来技術では、つま先から踝にかけての部位(足部)、足裏などが考慮されていないため、むくみやすい足底静脈を圧迫できないという問題があった。また、足部からふくらはぎにかけての圧バランスが不適切となり、着圧ソックス(レッグウエア)として好適な締め付けを作用させることができず、着用者の身体への負荷を軽減して健康的にむくみを改善することができないという問題があった。
特許文献4に記載の従来技術では、下腿部を全方向から締め付けるコース単位のフープテンションにより、下腿部を締め付けているため、着用者に余分な締め付け感を与えてしまい、不快感を生じさせるおそれがあった。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、着用者が“きつ過ぎる”と感じる不快感を無くし、圧感覚(きつさ感覚)の適正化を図りつつ血液循環を促進してむくみを解消すると共に、血液循環の阻害要因を抑えて保温効果を保つことが可能なレッグウエアを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明者らは、目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、大伏在静脈、伏在神経、外側腓腹皮神経が表在している部分を避けるように、サポートラインを配置することで、血液循環を妨げることなく、効果的にむくみを解消すること、下腿部の中で最も形状変化が大きく容積変化速度が大きい足首腹側にサポートラインを斜め方向に這わせて当該部位を圧迫することで、大きな補正効果を生むことが可能であることを見出した。なお、・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明のレッグウエアによれば、内巻きのらせん状のサポートラインが形成され、足首腹側を面状に圧迫すると共に、足の甲から内側を経由して足裏にかけて配置されているため、圧感覚の適正化を図りつつ血液循環を促進してむくみを解消すると共に、血液循環の阻害要因を抑えて保温効果を保つことが可能となる。その結果、着用者が“きつ過ぎる”と感じる不快感を防止すると共に、足部の皮膚温の低下を防止することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明の着圧ソックス(右足用)を示す図である。
【図2】 本発明の着圧ソックス(右足用)を示す他の図である。
【図3】 下腿部(右足)を腹側(正面側)から見た図であり、大伏在静脈の位置を示す図である。
【図4】 下腿部(右足)を腹側(正面側)から見た図であり、伏在神経の位置を示す図である。
【図5】 下腿部(右足)を背側から見た図であり、外側腓腹皮神経の位置を示す図である。
【図6】 下腿部(左足)を背側から見た図であり、小伏在静脈の位置を示す図である。
【図7】 右足を足底から見た図であり、中足骨を示す図である。
【図8】 下腿部(左足)を背側から見た図であり、アキレス腱と下腿三頭筋とを結ぶ筋腱移行部の位置を示す図である。
【図9】 タック編み組織を示す図である。
【図10】 引張試験における測定部位を示す図である。
【図11】 超音波エコー試験による試験結果であるエコー写真を示す図である。
【図12】 相対容積増加率(%)を示すグラフである。
【図13】 被服圧測定の結果を示すグラフである。
【図14】 圧感覚の測定結果を示すグラフである。
【図15】 相対温度増加率(%)を示すグラフである。
1…着圧ソックス(レッグウエア)、2…本体部、3…サポートライン、31…第1の緊締部、32…第2の緊締部、33…第3の緊締部、34…第4の緊締部、101…甲、102…足裏(土踏まず)、103…足首腹側、104…筋腱移行部、105…下腿部外側、106…下腿部腹側、107…下腿部内側、110…つま先、111…膝部の下端(膝蓋骨下端腹側)、113…脛骨、114…第3中足骨の体、115…第4中足骨の体、116…第5足趾の基節骨、117…第5の中足骨の頭、118…第5の中足骨の体、119…第1中足骨の体、120…第5中足骨の粗面、121…足部、122…足首、123…下腿部(ふくらはぎ)、124…アキレス腱、125…腓腹筋(下腿三頭筋)、126…足囲部、127…下腿最小囲部、128…下腿最大囲部、131…大伏在静脈、132…伏在神経、133…外側腓腹皮神経、134…小伏在静脈。
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