(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記光透過性弾性部材内には、前記光透過性弾性部材の部分の周囲の一部に、前記光軸に平行して、光透過性弾性部材よりも硬質の材料から形成された変形阻害体が埋設されている、請求項2に記載の柔軟触覚センサ。
前記4組の発光素子・受光素子・変形阻害体組のうち、2組の発光素子・受光素子間の光軸は第1の方向に延びており、残りの2組の発光素子・受光素子間の光軸は第1の方向とは異なる第2の方向に延びている、請求項8に記載の柔軟触覚センサ。
前記基板上には、中央の1組の発光素子・受光素子組と、その周辺に周方向に間隔を存して配置した複数の発光素子・受光素子・変形阻害体組と、を備えており、前記複数の発光素子・受光素子・変形阻害体組における各変形阻害体は、時計回りあるいは反時計回りに各発光素子・受光素子間の光軸に対して同じ側に配置されている、請求項6に記載の柔軟触覚センサ。
前記基板上には、少なくとも2つの発光素子・受光素子組が配置されており、2つの発光素子・受光素子組が1つの変形阻害体を共有しており、各組の光軸間に前記変形阻害体が位置している、請求項3、4いずれかに記載の柔軟触覚センサ。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[A]柔軟触覚センサの概要
図2Aに示すように、単一の基板1上に発光素子2と受光素子3を配置し、これを光透過性弾性部材として例示する発泡ウレタンによって覆うことで触覚部4を形成してなる柔軟触覚センサを提案する。発光素子2と受光素子3は離間対向している。発光素子2から出射される光の光軸と、受光素子3の受光面の法線は略一致している。離間する発光素子2と受光素子3との間には、触覚部4を構成するウレタンの部分が介在している。柔軟触覚センサの触覚部4に外力が加えられた際、触覚部4を形成する発泡ウレタンに変形が生じるため、発光素子2と受光素子3との間のウレタンの部分も圧縮される。発光素子2と受光素子3間の距離は一定であるが、発光素子2と受光素子3との間の発泡ウレタンの部分に密度変化が生じることから受光素子3が受ける光量が変化する。受光素子3の出力変化を計測することで、触覚部4に加えられた力を検出することができる。また、
図3C、
図4等に示すように、基板1上に複数の発光素子と受光素子を対にして配置し、さらに意図的に外力によるウレタンの変形を阻害する変形阻害体5を配置することで、上面からの圧縮荷重のみでなく、横方向からの力を含めた複数軸の力の検出が可能となる。なお、図面において、太い実線の矢印は触覚部4に作用する力を示し、点線の矢印は発光素子から出射される光の光軸を示している。
【0021】
[B]基礎実験
発泡ウレタンを用いた密度変化実験を行った。実験の概略図を
図1Aに示す。
(1)同密度の発泡ウレタンを複数個用意する。
(2)一定の距離に保たれた発光素子−受光素子間に1個の発泡ウレタンを挿入する。
(3)ウレタンが挿入された状態の受光素子からの出力を計測する。
(4)発光素子−受光素子間の距離を保った状態で挿入するウレタンの個数を増やし、出力を計測する。
結果を
図1Bに示す。出力(電圧)の変化と密度(個数)の変化との間に相関があり、予測理論値と一致することが確認された。
【0022】
[C]基本構成1
図2Aに示すように、柔軟触覚センサは、基板1と、基板1上に離間対向させて固定した発光素子2及び受光素子3と、基板1上に、発光素子2及び受光素子3を覆うように設けられた光透過性弾性部材としての発泡ウレタンからなる触覚部4と、を備えている。発光素子2と受光素子3との間にも発泡ウレタンが設けてあり、発光素子2と受光素子3は、発泡ウレタンの部分を介して離間対向している。発光素子2から出射された光は、発光素子2と受光素子3との間の発泡ウレタンの部分を透過して受光素子3で受光される。発光素子2と受光素子3との間の発泡ウレタンの部分は、発光素子2から出射された光の導光路を形成しており、発光素子2から出射された光の光軸は発光素子2と受光素子3との間の発泡ウレタンの部分を通って延びている。図示の態様では、光軸は基板1の上面に平行に延びているが、光軸の方向は必ずしも基板1に平行なものに限定されるものではない。
【0023】
発泡ウレタンからなる触覚部4に外力が加えられると、触覚部4を形成するウレタンが変形し、発光素子2と受光素子3との間のウレタンの部分の密度が変化する。
図2A右図では、触覚部4の上面に下方に向かう外力が加えられた場合を例示している。このような外力が加えられると、発光素子2と受光素子3との間のウレタンの部分の密度が上昇する。触覚部4に力が加わって、発光素子2と受光素子3との間のウレタンの部分の密度が変化すると、当該部分を通る光の透過率が変化する。発光素子2と受光素子3との間のウレタンの部分における光の透過率の変化に伴い受光素子3で受光される光量が変化することを利用して、力の検出を行う。
【0024】
触覚部4に外力が加えられた時と、触覚部4に外力が加えられていない時と、では、発光素子2と受光素子3との間のウレタンの部分の密度が異なり、したがって、発光素子2と受光素子3との間のウレタンの部分の密度変化に伴う受光素子3で受光される光量の変化を取得することで、センサ本体4に外力が加えられたという情報を得ることができる。
【0025】
[D]発光素子・受光素子組の複数配置
本明細書において、発光素子2と、当該発光素子2から出射された光を受光する受光素子3と、の組を、発光素子・受光素子組という。
図2Bでは、1つの基板1上に複数の発光素子・受光素子組を配置した態様を示している。触覚部4は、4つの側面40、41、42、43、上面44、下面45を備えた直方体であり、下面45は基板1上に密接している。触覚部4は平面視方形(正方形)であり、下面45は、第1辺(側面40の下端)、第2辺(側面41の下端)、第3辺(側面42の下端)、第4辺(側面43の下端)を備えた方形(正方形)である。
図2Bでは、基板1は、下面45と同寸の平面視方形(正方形)であり、この場合、触覚部4の下面の第1辺、第2辺、第3辺、第4辺は、それぞれ、基板1の第1辺、第2辺、第3辺、第4辺に対応するが、実際の態様では、例えば、
図5Aに示すように、基板1の上面の面積は、触覚部4の下面の面積よりも大きく設定され得る。
【0026】
図2B右図に示すように、基板1上には、触覚部4内に位置して、4組の発光素子・受光素子組が配置されている。具体的には、第1組は、発光素子20・受光素子30の組であり、第2組は、発光素子21・受光素子31の組であり、第3組は、発光素子22・受光素子32の組であり、第4組は、発光素子23・受光素子33の組である。
【0027】
発光素子20と受光素子33は、触覚部4の方形状の下面の第1角部に近い位置に配置されており、発光素子21と受光素子30は、触覚部4の方形状の下面の第2角部に近い位置に配置されており、発光素子22と受光素子31は、触覚部4の方形状の下面の第3角部に近い位置に配置されており、発光素子23と受光素子32は、触覚部4の方形状の下面の第4角部に近い位置に配置されている。結果として、第1組は、触覚部4の下面の第1辺に沿って配置されており、第2組は、触覚部4の下面の第2辺に沿って配置されており、第3組は、触覚部4の下面の第3辺に沿って配置されており、第4組は、触覚部4の下面の第4辺に沿って配置されている。
【0028】
発光素子20から出射される光は、第1角部と第2角部を結ぶ第1辺に平行に進み、受光素子30で受光される。発光素子20から出射される光の光軸は、第1辺、側面40に平行している。
【0029】
発光素子21から出射される光は、第2角部と第3角部を結ぶ第2辺に平行に進み、受光素子31で受光される。発光素子21から出射される光の光軸は、第2辺、側面41に平行している。
【0030】
発光素子22から出射される光は、第3角部と第4角部を結ぶ第3辺に平行に進み、受光素子32で受光される。発光素子22から出射される光の光軸は、第3辺、側面42に平行している。
【0031】
発光素子23から出射される光は、第4角部と第1角部を結ぶ第4辺に平行に進み、受光素子33で受光される。発光素子23から出射される光の光軸は、第4辺、側面43に平行している。
【0032】
図2Bに示す柔軟触覚センサにおいて、上面44の押し込み及び傾き検出が可能である。例えば、上面44に下方に向かう力が加わった場合には、各組における発光素子・受光素子間のウレタン部分が圧縮されるため、各組の受光素子で取得される光量が変化する。しかしながら、上方から押し込みによる圧縮か、あるいは、横方向からの押し込み(例えば、触覚部4の第1側面40に対して垂直な外力が加わった場合)による圧縮であるかの判別が出来ない。
【0033】
[E]基本構成2
図3Aは、触覚部4を形成する発泡ウレタン4内に変形阻害体5を設ける態様を示す。変形阻害体5を発光素子2から出射される光の光軸に並行して配置することで、特定の方向からの作用する力による変形を意図的に阻害し、力のかかる方向による受光素子3の出力(光量を変換した電圧)に偏りを持たせる。変形阻害体5は、触覚部4を形成する光透過性弾性部材(発泡ウレタン)よりも硬質の材料から形成され、例えば、光透過性弾性部材を形成する発泡ウレタンよりも硬質のウレタン、樹脂、セラミックス等から形成され得る。発光素子2と受光素子3との間のウレタンの部分は、長尺状の部分であり、例えば、当該長尺状の部分の左右のいずれか一方に隣接させて変形阻害体5を配置する。
【0034】
図3Aに示すように、触覚部4は、長尺の第1側面40、第3側面42、短尺の第2側面41、第4側面43を備え、平面視方形状となっている。発光素子2から出射されて受光素子3で受光される光軸は、第1側面40、第3側面42に平行状に延びている。発光素子2から出射されて受光素子3で受光される光軸に平行して第1側面40側(図における左側)に位置して、変形阻害体5を配置する。変形阻害体5は基板1上に固定されるが、変形阻害体5を基板1に固定することは望ましい態様であるが必須ではなく、基板1に固定しないで設けてもよい。
【0035】
図3B左図に示すように、図中左から触覚部4の第1側面40に横方向の力が作用した場合には、変形阻害体5の左側の部位のウレタンの部分の密度は上昇するが、発光素子2と受光素子3との間のウレタンの部分の密度は力が作用する前後で殆ど変わらない。
【0036】
図3B右図に示すように、図中右から触覚部4の第3側面42に横方向の力が作用した場合には、発光素子2と受光素子3との間のウレタンの部分の密度が上昇し、変形阻害体5の右側の部位のウレタンの密度は力が作用する前後で殆ど変わらない。
【0037】
変形阻害体5を設けることで、同じ横方向から外力が加わった場合であっても、第1側面40から力が作用した場合と、第3側面42から力が作用した場合と、では発光素子2と受光素子3間のウレタン部分の密度変化が異なり、したがって、受光素子3で受光される光量の変化が異なる。このように、所定部位に変形阻害体5を設けて力のかかる方向による出力(受光素子3で受光される光量の変化)に偏りを持たせることによって、力が作用した方向を識別することができる。
【0038】
[F]発光素子・受光素子・変形阻害体組の複数配置
本明細書において、発光素子2と、当該発光素子2から出射された光を受光する受光素子3と、の組に、さらに変形阻害体5を加えた組を、発光素子・受光素子・変形阻害体組という。
図3Cは、
図2Cに示す発光素子・受光素子組の各組に変形阻害体が加えられた複数の発光素子・受光素子・変形阻害体組を示す。
【0039】
図3C右図に示すように、基板1上には、触覚体4内に位置して、4組の発光素子・受光素子・変形阻害体組が配置されている。具体的には、第1組は、発光素子20・受光素子30・変形阻害体50の組であり、第2組は、発光素子21・受光素子31・変形阻害体51の組であり、第3組は、発光素子22・受光素子32・変形阻害体52の組であり、第4組は、発光素子23・受光素子33・変形阻害体53の組である。
【0040】
発光素子20と受光素子33は、触覚部4の方形状の下面の第1角部に近接した位置に配置されており、発光素子21と受光素子30は、触覚部4の方形状の下面の第2角部に近接した位置に配置されており、発光素子22と受光素子31は、触覚部4の方形状の下面の第3角部に近接した位置に配置されており、発光素子23と受光素子32は、触覚部4の方形状の下面の第4角部に近接した位置に配置されている。第1組は、触覚部4の下面の第1辺に沿って(第1方向)配置されており、第2組は、触覚部4の下面の第2辺に沿って(第2方向)配置されており、第3組は、触覚部4の下面の第3辺に沿って(第1方向)配置されており、第4組は、触覚部4の下面の第4辺に沿って(第2方向)配置されている。
【0041】
発光素子20から出射される光は、第1角部と第2角部を結ぶ第1辺に平行に進み、受光素子30で受光される。発光素子20から出射される光の光軸は、第1辺、側面40に平行しており(第1方向)、当該光軸に平行するように第1辺側、側面40側に位置して変形阻害体50が配置されている。
【0042】
発光素子21から出射される光は、第2角部と第3角部を結ぶ第2辺に平行に進み、受光素子31で受光される。発光素子21から出射される光の光軸は、第2辺、側面41に平行しており(第2方向)、当該光軸に平行するように第2辺側、側面41側に位置して変形阻害体51が配置されている。
【0043】
発光素子22から出射される光は、第3角部と第4角部を結ぶ第3辺に平行に進み、受光素子32で受光される。発光素子22から出射される光の光軸は、第3辺、側面42に平行しており(第1方向)、当該光軸に平行するように第3辺側、側面42側に位置して変形阻害体52が配置されている。
【0044】
発光素子23から出射される光は、第4角部と第1角部を結ぶ第4辺に平行に進み、受光素子33で受光される。発光素子23から出射される光の光軸は、第4辺、側面43に平行しており(第2方向)、当該光軸に平行するように第4辺側、側面43側に位置して変形阻害体53が配置されている。
【0045】
図3Cは、側面40に対して横方向から力が加えられた場合を示し、外力が作用する前のウレタンの密度を「低」とすると、側面40に対して横方向から力が加えられた時の第1組の発光素子20・受光素子30間のウレタンの密度は「低」、第2組の発光素子21・受光素子31間のウレタンの密度は「中」、第3組の発光素子22・受光素子32間のウレタンの密度は「高」、第4組の発光素子23・受光素子33間のウレタンの密度は「中」となる。
【0046】
同様に、側面41に対して横方向から力が加えられた時の第1組の発光素子20・受光素子30間のウレタンの密度は「中」、第2組の発光素子21・受光素子31間のウレタンの密度は「低」、第3組の発光素子22・受光素子32間のウレタンの密度は「中」、第4組の発光素子23・受光素子33間のウレタンの密度は「高」となる。
【0047】
同様に、側面42に対して横方向から力が加えられた時の第1組の発光素子20・受光素子30間のウレタンの密度は「高」、第2組の発光素子21・受光素子31間のウレタンの密度は「中」、第3組の発光素子22・受光素子32間のウレタンの密度は「低」、第4組の発光素子23・受光素子33間のウレタンの密度は「中」となる。
【0048】
同様に、側面43に対して横方向から力が加えられた時の第1組の発光素子20・受光素子30間のウレタンの密度は「中」、第2組の発光素子21・受光素子31間のウレタンの密度は「高」、第3組の発光素子22・受光素子32間のウレタンの密度は「中」、第4組の発光素子23・受光素子33間のウレタンの密度は「低」となる。
【0049】
上述のように、
図3Cに示す態様において、触覚部4の側面40、41、42、43のいずれかに横からの力が作用した場合には、作用した力に対する各組の光軸の方向及び当該光軸に対する変形阻害体の位置により、各組の発光素子と受光素子間のウレタンの部分の圧縮に差が生じ、各組の受光素子で受光される光量の変化に差がでる。したがって、各組の発光素子で受光される光量の変化を比較することで触覚部4に作用した力の方向を識別することができる。また、触覚部4の上面44から押し込むような力が作用した場合には、各組の発光素子と受光素子間のウレタンの部分はほぼ同程度に圧縮されるため、横方向から触覚部4に作用する力と識別できる。
図3Cの態様において、触覚部4の上面44に傾きを与えるように力を作用させた場合、例えば、触覚部4の側面40の上方部位を押し込むことで、上面44が、上面44の側面40側が下がるように傾斜した場合には、ウレタンの圧縮の程度は、発光素子20・受光素子30間のウレタン部分>発光素子21・受光素子31間のウレタン部分=発光素子23・受光素子33間のウレタン部分>発光素子22・受光素子32間のウレタン部分、となる。
【0050】
図4Aは、発光素子・受光素子・変形阻害体組の複数配置の他の態様を示す。
図4Aに示すように、基板1上には、触覚部4内に位置するように、5組の発光素子・受光素子組が配置されている。具体的には、第1組は、発光素子20・受光素子30の組であり、第2組は、発光素子21・受光素子31の組であり、第3組は、発光素子22・受光素子32の組であり、第4組は、発光素子23・受光素子33の組であり、第5組は、発光素子24・受光素子34の組である。
【0051】
第1組〜第4組は、発光素子・受光素子・変形阻害体組であり、したがって、第1組は、発光素子20・受光素子30・変形阻害体50の組であり、第2組は、発光素子21・受光素子31・変形阻害体51の組であり、第3組は、発光素子22・受光素子32・変形阻害体52の組であり、第4組は、発光素子23・受光素子33・変形阻害体53の組である。
【0052】
第1組は、触覚部4の下面の第1辺(第1側面40の下端)の中間部位に位置して配置されており、第2組は、触覚部4の下面の第2辺(第2側面41の下端)の中間部位に位置して配置されており、第3組は、触覚部4の下面の第3辺(第3側面42の下端)の中間部位に位置して配置されており、第4組は、触覚部4の下面の第4辺(第4側面43の下端)の中間部位に位置して配置されている。
【0053】
第1組の発光素子20、受光素子30は、第1辺、第1側面40に対して垂直方向(第2方向)に離間しており、発光素子20から出射される光の光軸は第2方向に延びている。変形阻害体50は、第1方向に延びている。第2組の発光素子21、受光素子31は、第2辺、第2側面41に対して垂直方向(第1方向)に離間しており、発光素子21から出射される光の光軸は第1方向に延びている。変形阻害体51は、第2方向に延びている。第3組の発光素子22、受光素子32は、第3辺、第3側面42に対して垂直方向(第2方向)に離間しており、発光素子22から出射される光の光軸は第2方向に延びている。変形阻害体52は、第1方向に延びている。第4組の発光素子23、受光素子33は、第4辺、第4側面43に対して垂直方向(第1方向)に離間しており、発光素子23から出射される光の光軸は第1方向に延びている。変形阻害体53は、第2方向に延びている。
【0054】
第5組は、触覚部4の下面の中央に位置して配置されている。第5組の発光素子24、受光素子34は、第2方向に離間対向しており、発光素子24から出射される光軸は第2方向に延びている。第5組の発光素子24、受光素子34は、第1方向、あるいは他の任意の方向に離間するように配置してもよい。
【0055】
図4Bは、側面40に対して横方向から力が加えられた場合を示し、外力が作用する前のウレタンの密度を「低」とすると、側面40に対して横方向から力が加えられた時の第1組の発光素子20・受光素子30間のウレタンの密度は「中」、第2組の発光素子21・受光素子31間のウレタンの密度は「低」、第3組の発光素子22・受光素子32間のウレタンの密度は「中」、第4組の発光素子23・受光素子33間のウレタンの密度は「高」、第5組の発光素子24・受光素子34間のウレタンの密度は「中」となる。
【0056】
同様に、側面41に対して横方向から力が加えられた時の第1組の発光素子20・受光素子30間のウレタンの密度は「高」、第2組の発光素子21・受光素子31間のウレタンの密度は「中」、第3組の発光素子22・受光素子32間のウレタンの密度は「低」、第4組の発光素子23・受光素子33間のウレタンの密度は「中」、第5組の発光素子24・受光素子34間のウレタンの密度は「高」となる。
【0057】
同様に、側面42に対して横方向から力が加えられた時の第1組の発光素子20・受光素子30間のウレタンの密度は「中」、第2組の発光素子21・受光素子31間のウレタンの密度は「高」、第3組の発光素子22・受光素子32間のウレタンの密度は「中」、第4組の発光素子23・受光素子33間のウレタンの密度は「低」、第5組の発光素子24・受光素子34間のウレタンの密度は「中」となる。
【0058】
同様に、側面43に対して横方向から力が加えられた時の第1組の発光素子20・受光素子30間のウレタンの密度は「低」、第2組の発光素子21・受光素子31間のウレタンの密度は「中」、第3組の発光素子22・受光素子32間のウレタンの密度は「高」、第4組の発光素子23・受光素子33間のウレタンの密度は「中」、第5組の発光素子24・受光素子34間のウレタンの密度は「高」となる。
【0059】
上述のように、
図4Aに示す態様において、触覚部4の側面40、41、42、43のいずれかに横からの力が作用した場合には、作用した力に対する各組の光軸の方向及び当該光軸に対する変形阻害体の位置により、各組の発光素子と受光素子間のウレタンの部分の圧縮に差が生じ、各組の受光素子で受光される光量の変化に差がでる。したがって、各組の発光素子で受光される光量の変化を比較することで触覚部4に作用した力の方向を識別することができる。また、触覚部4の上面から押し込むような力が作用した場合には、各組の発光素子と受光素子間のウレタンの部分はほぼ同程度に圧縮されるため、横方向から触覚部4に作用する力と識別できる。
図4Aの態様において、触覚部4の上面に傾きを与えるように力を作用させた場合、例えば、触覚部4の側面40の上方部位を押し込むことで、上面が、上面の側面40側が下がるように傾斜した場合には、ウレタンの圧縮の程度は、発光素子20・受光素子30間のウレタン部分>発光素子23・受光素子33>発光素子21・受光素子31間のウレタン部分>発光素子22・受光素子32間のウレタン部分、となると考えられる。発光素子23・受光素子33間のウレタン部分の圧縮程度と、発光素子21・受光素子31間のウレタン部分の圧縮程度は、変形阻害体53、51の位置の違いの影響を受け得ると考えられる。
【0060】
図4Cは、触覚部4を左にねじった場合、すなわち、触覚部4に対して反時計回りにねじり力が加えられた場合を示し、基板1の周辺の周囲の発光・受光素子間のウレタンは全て変形阻害体に押し付けられ、密度は上がる。より具体的には、第1組の発光素子20・受光素子30間のウレタンは変形阻害体50に押し付けられて密度が上昇し、第2組の発光素子21・受光素子31間のウレタンは変形阻害体51に押し付けられて密度が上昇し、第3組の発光素子22・受光素子32間のウレタンは変形阻害体52に押し付けられて密度が上昇し、第4組の発光素子23・受光素子33間のウレタンは変形阻害体53に押し付けられて密度が上昇する。基板1の中央に位置する第5組の発光素子24・受光素子34間のウレタンの密度は、ねじれにより若干の上昇が見られる。したがって、触覚部4を左にねじった場合には、「中心の密度<周囲の密度」に基づく光量の変化が観測される。
【0061】
図4Dは、触覚部4を右にねじった場合、すなわち、触覚部4に対して時計回りにねじり力が加えられた場合を示し、基板1の周辺の周囲の発光・受光素子間のウレタンの変形は全て変形阻害体により阻害され、密度は殆ど変わらない。より具体的には、第1組の発光素子20・受光素子30間のウレタンの変形は変形阻害体50により阻害され、第2組の発光素子21・受光素子31間のウレタンの変形は変形阻害体51により阻害され、第3組の発光素子22・受光素子32間のウレタンの変形は変形阻害体52により阻害され、第4組の発光素子23・受光素子33間のウレタンの変形は変形阻害体53により阻害される。基板1の中央に位置する第5組の発光素子24・受光素子34間のウレタンの密度は、ねじれにより若干の上昇が見られる。したがって、触覚部4を左にねじった場合には、「中心の密度>周囲の密度」に基づく光量の変化が観測される。
【0062】
このように、
図4Aに示す態様においては、各組の受光素子によって受光される光量の変化に基づいて、触覚部4に対する上面からの押し込み、触覚部4に対する横方向からの押し込み、触覚部4に対するねじれ、の判別が可能である。
【0063】
[G]柔軟触覚センサの全体構成
図5Aに、柔軟触覚センサの一実施形態の全体概略斜視図を示す。柔軟触覚センサは、長方形状の基板1と、基板1上に固定した複数の発光素子・受光素子組と、基板1上に、複数の発光素子・受光素子を覆うように設けられた発泡ウレタンからなる直方体状の触覚部4と、を備えている。触覚部4は平面視方形(正方形)状であり、基板1の上面の露出部位(触覚部4が設けていない部位)には、2つのコネクタ(端子)10が形成されている。
【0064】
図5Bに示すように、基板1上には、触覚部4内に位置するように、4組の発光素子・受光素子組が配置されている。具体的には、第1組は、発光素子20・受光素子30の組であり、第2組は、発光素子21・受光素子31の組であり、第3組は、発光素子22・受光素子32の組であり、第4組は、発光素子23・受光素子33の組である。
【0065】
第1組〜第4組は、発光素子・受光素子・変形阻害体組であり、したがって、第1組は、発光素子20・受光素子30・変形阻害体50の組であり、第2組は、発光素子21・受光素子31・変形阻害体51の組であり、第3組は、発光素子22・受光素子32・変形阻害体52の組であり、第4組は、発光素子23・受光素子33・変形阻害体53の組である。変形阻害体50〜53は、各組において受光素子から出射される光軸に対して外側(周辺側)に配置されている。
【0066】
第1組は、触覚部4の下面の第1辺に沿って(第1方向)配置されており、第2組は、触覚部4の下面の第2辺に沿って(第2方向)配置されており、第3組は、触覚部4の下面の第3辺に沿って(第1方向)配置されており、第4組は、触覚部4の下面の第4辺に沿って(第2方向)配置されている。第1組の変形阻害体50は、第1辺に沿って第1方向に延びており、第2組の変形阻害体51は、第2辺に沿って第2方向に延びており、第3組の変形阻害体52は、第3辺に沿って第1方向に延びており、第4組の変形阻害体53は、第4辺に沿って第2方向に延びている。
【0067】
触覚部4は発泡ウレタン(UR910:日清レジン株式会社)から形成されている。発泡ウレタンは弾性変形可能であると共に、光透過性・光散乱性の性質を備えている。ウレタンの発泡密度によって、発光素子から発光される光の拡散度が変化する。触覚部4を形成する光透過性弾性部材は、発泡ウレタンに限定されるものではなく、密度が光の透過性に影響を与えることが出来る素材であれば、シリコーンゴムスポンジ、フォームラテックス、その他の光透過性柔軟材料が用いられ得る。
【0068】
図示の態様では、触覚部4は、4つの側面40、41、42、43と、上面44と、下面と、を備えた直方体である。典型的な1つの態様では、触覚部4は、上面と、下面と、4つの側面を備えた略立方体状の形状を備えている。1つの実施形態では、触覚部4は、一辺が20mm程度の立方体に設計されるが、柔軟触覚センサの外形寸法は限定されず、目的、用途、コスト等に応じて適切な寸法に設定することができる。柔軟触覚センサの外形を直方体とすることで、柔軟外装に柔軟触覚センサを埋め込む際、センサが回転方向にずれることがない。直方体(特に、立方体形状)は、好ましい形態の1つに過ぎないものであり、円柱状、半球状(ドーム型)、三角柱状等の平面視多角形状の柱体等の他の形状から触覚部4を形成してもよい。
【0069】
1つの態様では、発光素子はLED(典型的には赤外線LED)であり、受光素子は、フォトダイオードないしフォトトランジスタである。基板1は、例えば、ガラスエポキシ基板からなるが、その他電子回路基板として用いられる基板から適宜選択してもよい。
【0070】
図5Cは、柔軟触覚センサの構成要素を示すブロック図であり、基板1には、発光素子(LED)、受光素子(フォトトランジスタ)、触覚部(発泡ウレタン)の他に柔軟触覚センサを構成する電子部品及び周辺回路が搭載されている。より具体的には、そのような電子部品には、A/D変換部を内蔵したマイクロコンピュータ、マイクロコンピュータの動作電圧の調整等を行うLDO(Low Drop Out)、その他電子回路要素(配線、抵抗、コンデンサ等)、コネクタ(端子)10が含まれる。各フォトトランジスタで取得された電気信号はマイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)に送信される。マイクロコンピュータは、センサアナログ信号をA/D変換し、デジタル通信を行う。実施形態では、基板1にA/D変換部を内蔵したマイクロコンピュータを搭載しているが、A/D変換部やマイクロコンピュータを基板1に搭載しないでセンサ外部に設けてもよい。また、マイクロコンピュータは柔軟触覚センサの制御部として機能することができ、例えば、マイクロコンピュータの記憶部に記憶された点灯パターンにしたがって、各発光素子の発光の切り替え(発光タイミング及び順番)を制御する点灯制御部を構成することができる。
【0071】
触覚部4に外力が作用することで、発泡ウレタンからなる触覚部4が弾性変形し、発泡ウレタンの密度が変化し、発光素子2と受光素子3の間のウレタン部分も圧縮し、触覚部4に外力が加えられた時の前記ウレタンの部分の密度変化に伴う受光素子3で受光される光量の変化を取得する。受光素子3で受光された光量は電圧値として取得され、押し込み方向の変位や各側面側への変位を電圧値で判別する。
【0072】
触覚部4の弾性変形に伴う各発光素子・受光素子組の各受光素子の出力電圧の変化を読み取り、比較することで触覚部4の変形を検出する。触覚部4の変形の方向、すなわち、触覚部4に作用した力の方向、が各発光素子・受光素子組の各受光素子で取得される光量(電圧)の変化と相関があるように、複数の発光素子・受光素子組を配置することで、各受光素子から出力される出力電圧の変化を観測することで、柔軟触覚センサの触覚部4にどのような力が作用したかを検出することができる。例えば、柔軟触覚センサの触覚部に様々な方向の力を作用させた時の各組の各受光素子の電圧の変化を実測して、柔軟触覚センサの変形検出特性をデータベースとして用意しておくことで、得られた各受光素子の電圧から触覚部の変形及び作用した力の方向を推定することができる。
【0073】
[H]他の実施形態1
図6Aに示すように、基板1上には触覚部4内に位置して、2組の発光素子・受光素子組が配置されている。第1組の発光素子20と受光素子30は、触覚部4の側面40、42に沿った第1方向に離間対向しており、発光素子20から出射される光は第1方向に延びる。第2組の発光素子21と受光素子31は、触覚部4の側面40、42に沿った第1方向に離間対向しており、発光素子21から出射される光は第1方向に延びる。
【0074】
第1組の光軸と第2組の光軸の間に位置して、第1方向に延びる変形阻害体5が基板1上に固定されている。すなわち、2組の発光素子・受光素子組と1つの変形阻害体5から1セットが構成されている。
【0075】
図6B左図に示すように、触覚部4の側面40に対して横方向の力が作用した場合には、発光素子21と受光素子31間のウレタン部分の密度が「高」となる一方、発光素子20と受光素子30間のウレタン部分の変形は変形阻害体5によって規制されるため当該ウレタン部分の密度は「並(通常時とほぼ同じ)」である。
【0076】
図6B右図に示すように、触覚部4の側面42に対して横方向の力が作用した場合には、発光素子20と受光素子30間のウレタン部分の密度が「高」となる一方、発光素子21と受光素子31間のウレタン部分の変形は変形阻害体5によって規制されるため当該ウレタン部分の密度は「並(通常時とほぼ同じ)」である。
【0077】
上記2つの方向以外の方向からの力が触覚部4に作用した場合には、発光素子20と受光素子30間のウレタン部分、発光素子21と受光素子31間のウレタン部分は、それぞれ同程度に圧縮されて共に密度が「高」となる(
図6C参照)。
【0078】
したがって、第1組の受光素子30で取得される光量の変化、第2組の受光素子31で取得される光量の変化を取得して比較することで、力の作用した方向を識別することができる。1つの基板上に、2組の発光素子・受光素子組と1つの変形阻害体5から構成されたセットを複数配置してもよい。
【0079】
[I]他の実施形態2
触覚部4を形成する光透過性弾性部材の素材によっては、光透過性弾性部材の変形が面によって行われず、局所的に行われる場合があり得る(
図7A左図参照)。そこで、光透過性弾性部材内に変形のサポートをするための物体を埋設することで変形に均一性を持たせることを考える。
【0080】
図7A右図に示すように、触覚部4の上面44側に近い部位に基板1に平行状にプレート6が埋設されている。図示の態様では、
図7Bに示すように、プレート6は方形である。プレート6は触覚部4を形成する光透過性弾性部材(例えば発泡ウレタン)よりは硬質で、かつ、触覚部4に作用する力によってプレート6自体が塑性変形を起こさない程度の強度を備えた材料から形成される。プレート6は、例えば、樹脂、セラミックス、金属等から形成され得る。プレート6は、柔軟であることを特徴とする柔軟触覚センサの利点を損ねることがないように埋設される。
【0081】
[J]柔軟触覚センサシート
本実施形態に係る柔軟触覚センサを複数個、ウレタンシートに埋め込むことで、触覚パッドや柔軟肉質外装を構成することができる。
図8に示すように、ウレタンシート7に所定間隔で埋め込み穴を形成し、各穴に柔軟触覚センサを埋め込み、配線を行うことで触覚パッドや柔軟肉質外装を形成する。シート状の柔軟外装に埋め込む形をとることで硬い外装を持ったロボットにも簡単に取り付けることができる。なで・つねりといった摩擦の多い動作を行っても、センサ自体が柔軟であるため、外装表面からセンサの存在による違和感を覚えることはなく、自然な触り心地である。センサ自体が柔軟で変形するので外装の表面の変形に追従可能である。
【0082】
柔軟触覚センサを一定間隔で並べ、肉質外装と一体とすることでセンサ間の変形認識を補間する機能を得ることができる。例えば、センサ用ウレタンを柔らかく、外装用ウレタンを硬く成型することで、補間性を得やすい柔軟触覚外装をつくることが可能である。通信システムとしては、各センサ上のマイクロコンピュータでA/D変換を行い、デイジーチェーン接続可能なSMBus搭載基板を中継基板とし、シリアル接続を用いた通信システムを採用することができる。
【0083】
埋め込まれた各柔軟触覚センサは、柔軟触覚センサの寸法や埋設されたセンサ同士の間隔等によって異なる変形をし得ると考えられるが、柔軟肉質外装の表面に作用する力に相関して内部の各柔軟触覚センサは特異的に変形する。したがって、柔軟触覚センサが埋設された柔軟肉質外装において、柔軟肉質外装の表面に加えられた力とその時の各柔軟触覚センサの変形とをパターン化してデータベースとして格納しておくことで、各柔軟触覚センサの変形の組み合わせから柔軟肉質外装の表面に作用した外力の意味(なでる、つねる等)を推定することができる。各柔軟触覚センサの変形の方向については、各柔軟触覚センサの受光素子で検出された電圧の変化から取得することができる。
【0084】
[K]実験例
発光素子、受光素子が
図9Aのように配置されたセンサを用いて実験を行った。センサは4組の発光素子・受光素子組を備え、第1組の出力をCh1、第2組の出力をCh2、第3組の出力をCh3、第4組の出力をCh4とする。基板上に形成されるウレタンの寸法は縦×横×高さ(厚さ):65×65×42mmである。
【0085】
ウレタンの上面を押し込んだ時の各Chの出力値の変化量を
図9Bに示す。押し込み量に応じて、全てのCh出力が変化していることがわかる。このことから押し込み量の検出が可能であると考えられる。
【0086】
図9Aのセンサについて、第1組(Ch1)の上面が最も低くなるように傾けた際の出力を
図9Bのグラフ上にプロットしたものを
図9Cに示す。プロットの数字は、Chに対応している。上面をch1が一番低くなるようにを押し込むと、ch1は20mmの押し込みと認識され、ch2、ch4は10mm程度の押し込みと認識され、ch3は6mm程度の押し込み量と認識された。Ch1が最も低くなるように押し込まれた際に考えられる出力値の変化の関係はch1>ch2=ch4>ch3であり、得られた結果はこれに沿うものであった。このことより、上面の傾きを検出することが可能であると考えられる。
【0087】
センサを平行移動させた時の比較実験を行った。ウレタンの上面を15mm押し込んだ状態で、上面を1Ch方向に10mm、15mm平行移動させた時の、各Chの出力を取得した。各組の発光素子・受光素子間に変形阻害体を設けたセンサ及びその結果を
図9Dに、各組の発光素子・受光素子間に変形阻害体を持たないセンサ及びその結果を
図9Eに示す。変形阻害体が無い場合、各chの出力変化に特徴が見られないが、変形阻害体を有する場合、ch1のみが他のchと異なる特徴を示したことより、変形阻害体が平行移動の検出に有効であると考えられる。
【0088】
図9F上図に示すように1対の受光素子と発光素子を8mmの間を設けて1つの基板上に配置し、この上にウレタンを成形する。42mmの高さのウレタンを5mmずつ20mmまで押下した時の、押し込み量と出力を計測した後に、高さを10mm減少させるように切断して32mmの高さのウレタンを得た。32mmの高さのウレタンを5mmずつ20mmまで押下した時の、押し込み量と出力を計測した後に、高さを10mm減少させるように切断して22mmの高さのウレタンを得た。22mmの高さのウレタンを5mmずつ20mmまで押下した時の、押し込み量と出力を計測する。結果を下図に示す。センサの出力は押し込み量に応じて変化することが確認された。また、変化の傾向は厚さに関係なく曲線を描くことが確認された。以上の事より、厚みを調整することによってもセンサの感度を変更する事が可能であると考えられる。
【0089】
本実施形態に係る柔軟触覚センサは、自身の3次元の変形を検知可能であると共に、センサ自体も柔軟外装と一緒に柔らかく変形することが可能であるので、このような3次元変形感覚を備えた柔軟触覚センサを、柔軟シートに埋め込むことで、柔軟シートの立体的な変形を感知することができる触覚機能を備えた柔軟触覚センサシートを提供することができる。
【0090】
本実施形態に係る柔軟触覚センサは、柔軟であるので柔軟シートに埋め込んだ時に自然な手触りを提供すると共に、衝撃に強く、壊れにくい。互いに間隔を設けて柔軟シートに埋設した複数の柔軟触覚センサには補間性があるので、センサ間に不感帯を作りにくい構造の柔軟触覚センサシートを提供することができる。
【0091】
このような柔軟触覚センサシートは、好適には、ヒューマノイド用の柔軟外装として用いることができる。柔軟触覚センサを埋め込んだ柔軟肉質外装をヒューマノイドに装着することで、ヒューマノイドに人間の皮膚・肉のような3次元変形感覚を付与することができる。
【0092】
[L]他の実施形態3
対向発光素子・受光素子組に加えて、非対向発光素子・受光素子組を用いた実施形態について説明する。
図10において、基板1上には、触覚部(ウレタン)4内に位置するように、複数の発光素子(LED)L1〜L5、受光素子(フォトトランジスタ)P1〜P5が互いに離間して設けられている。
【0093】
複数の発光素子L1〜L5、受光素子P1〜P5から、5組の対向発光素子・受光素子組が形成されている。具体的には、第1組は、発光素子L1・受光素子P1の組であり、第2組は、発光素子L2・受光素子P2の組であり、第3組は、発光素子L3・受光素子P3の組であり、第4組は、発光素子L4・受光素子P4の組であり、第5組は、発光素子L5・受光素子P5の組である。
【0094】
第1組は、触覚部4の下面の第1辺(第1側面40の下端)に沿って離間対向して配置されており、発光素子L1から出射される光の光軸は第1辺に沿って延びる。第2組は、触覚部4の下面の第2辺(第2側面41の下端)に沿って離間対向して配置されており、発光素子L2から出射される光の光軸は第2辺に沿って延びる。第3組は、触覚部4の下面の第3辺(第3側面42の下端)に沿って離間対向して配置されており、発光素子L3から出射される光の光軸は第3辺に沿って延びる。第4組は、触覚部4の下面の第4辺(第4側面43の下端)に沿って離間対向して配置されており、発光素子L4から出射される光の光軸は第4辺に沿って延びる。第5組は、触覚部4の下面の中央に位置して第2辺、第4辺に沿う方向に離間対向して配置されており、発光素子L5から出射される光の光軸は第2辺、第4辺に平行して延びる。これらの5つの組は、対向する発光素子と受光素子のペアからなる対向発光素子・受光素子組である。
【0095】
さらに、複数の発光素子L1〜L4、受光素子P1〜P4から、4組の非対向発光素子・受光素子組が形成されている。具体的には、第6組は、発光素子L4・受光素子P1の組であり、第7組は、発光素子L1・受光素子P2の組であり、第8組は、発光素子L2・受光素子P3の組であり、第9組は、発光素子L3・受光素子P4の組である。
【0096】
第6組は、触覚部4の下面の第1辺と第4辺が交わる隅部に位置して互いに近接して配置されている。第7組は、触覚部4の下面の第2辺と第1辺が交わる隅部に位置して互いに近接して配置されている。第8組は、触覚部4の下面の第3辺と第2辺が交わる隅部に位置して互いに近接して配置されている。第9組は、触覚部4の下面の第4辺と第3辺が交わる隅部に位置して互いに近接して配置されている。これらの4つの組は、対向しない発光素子と受光素子とのペアからなる非対向発光素子・受光素子組である。
【0097】
図10に示す触覚センサを用いて、触覚部(ウレタン)4の上面を、
図11に示す平面視における000〜008の9点を押下した時の受光素子の光量を電圧として計測する。
●押下部位
000:ウレタン上面の第1辺と第4辺の隅部近傍(発光素子L4、受光素子P1の背面側の上方部位)
001:発光素子L1の光軸の上方部位
002:ウレタン上面の第1辺と第2辺の隅部近傍(発光素子L1、受光素子P2の背面側の上方部位)
003:発光素子L4の光軸の上方部位
004:発光素子L5の光軸の上方部位
005:発光素子L2の光軸の上方部位
006:ウレタン上面の第4辺と第3辺の隅部近傍(発光素子L3、受光素子P4の背面側の上方部位)
007:発光素子L3の光軸の上方部位
008:上面の第2辺と第3辺の隅部近傍(発光素子L2、受光素子P3の背面側の上方部位)
【0098】
以下の2種類の点灯パターンの各出力を計測する。
●対向点灯
Ch1:第1組(発光素子L1からの光を受光した受光素子P1)の出力
Ch2:第2組(発光素子L2からの光を受光した受光素子P2)の出力
Ch3:第3組(発光素子L3からの光を受光した受光素子P3)の出力
Ch4:第4組(発光素子L4からの光を受光した受光素子L4)の出力
Ch5:第5組(発光素子L5からの光を受光した受光素子P5)の出力
【0099】
対向点灯実験では、各対向発光素子・受光素子組ごとに発光素子を発光させて、対向する受光素子で受光された光量を計測する。具体的には、発光素子L1の点灯時には、発光素子L2〜L5は消灯状態にあり、受光素子P1の出力のみを読み取る。他の対向発光素子・受光素子組についても同様に、対向させて配置した発光素子の発光と受光素子からの出力の読み取りを行う。以下に手順を示す。
(1)触覚センサのマイクロコンピュータ(記憶部)に対向点灯パターンのプログラムを書き込む。
(2)触覚部の上面の点000に押し付け試験機をセットする。
(3)点000をCh1〜Ch5のCh毎の計測のため5回押下し、触覚部の変位、荷重、各Chの出力を計測する。
(4)手順(2)〜(3)を点001〜008まで繰り返す。
結果を
図12(A)〜(I)に示す。各図において、三日月状の線は、作用した力を示している。
【0100】
●非対向点灯
Ch1:第6組(発光素子L4からの散乱光を受光した受光素子P1)の出力
Ch2:第7組(発光素子L1からの散乱光を受光した受光素子P2)の出力
Ch3:第8組(発光素子L2からの散乱光を受光した受光素子P3)の出力
Ch4:第9組(発光素子L3からの散乱光を受光した受光素子P4)の出力
Ch5:第5組(発光素子5からの光を受光した受光素子P5)の出力
【0101】
非対向点灯実験では、各非対向発光素子・受光素子組ごとに発光素子を発光させて、ペアとなっている受光素子で受光された光量を計測する。具体的には、発光素子L1の点灯時には、発光素子L2〜L5は消灯状態にあり、受光素子P2の出力のみを読み取る。発光素子L5と受光素子P5を除き、他の非対向発光素子・受光素子組についても同様に、ペアとなっている発光素子の発光と受光素子からの出力の読み取りを行う。以下に手順を示す。
(1)触覚センサのマイクロコンピュータ(記憶部)に非対向点灯パターンのプログラムを書き込む。
(2)触覚部の上面の点000に押し付け試験機をセットする。
(3) 点000をCh1〜Ch5のCh毎の計測のため5回押下し、触覚部の変位、荷重、各Chの出力を計測する。
(4)手順(2)〜(3)を点001〜008まで繰り返す。
計測結果を、
図13(A)〜(I)に示す。各図において、三日月状の線は、作用した力を示している。
【0102】
図12(A)は、対向点灯実験において、点000を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch5、Ch4の出力が大きくなることが観測される。
【0103】
図12(B)は、対向点灯実験において、点001を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch1、Ch5の出力が大きくなることが観測される。
【0104】
図12(C)は、対向点灯実験において、点002を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch1、Ch5の出力が大きくなることが観測される。
【0105】
図12(D)は、対向点灯実験において、点003を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch5、Ch4の出力が大きくなることが観測される。
【0106】
図12(E)は、対向点灯実験において、点004を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch5の出力が大きくなることが観測される。
【0107】
図12(F)は、対向点灯実験において、点005を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch5、Ch2の出力が大きくなることが観測される。
【0108】
図12(G)は、対向点灯実験において、点006を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch5、Ch3の出力が大きくなることが観測される。
【0109】
図12(H)は、対向点灯実験において、点007を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch5、Ch3の出力が大きくなることが観測される。
【0110】
図12(I)は、対向点灯実験において、点008を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch5、Ch2の出力が大きくなることが観測される。
【0111】
図13(A)は、非対向点灯実験において、点000を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch1、Ch5の出力が大きくなることが観測される。
【0112】
図13(B)は、非対向点灯実験において、点001を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch1、Ch2、Ch5の出力が大きくなることが観測される。
【0113】
図13(C)は、非対向点灯実験において、点002を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch2、Ch5の出力が大きくなることが観測される。
【0114】
図13(D)は、非対向点灯実験において、点003を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch3、Ch4、Ch5の出力が大きくなることが観測される。
【0115】
図13(E)は、非対向点灯実験において、点004を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch3、Ch5の出力が大きくなることが観測される。
【0116】
図13(F)は、非対向点灯実験において、点005を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch1、Ch4、Ch5の出力が大きくなることが観測される。
【0117】
図13(G)は、非対向点灯実験において、点006を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch4、Ch5の出力が大きくなることが観測される。
【0118】
図13(H)は、非対向点灯実験において、点007を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch2、Ch3、Ch5の出力が大きくなることが観測される。
【0119】
図13(I)は、非対向点灯実験において、点008を押圧した場合の各Chの出力を示し、加えられる力が大きくなるにしたがって、特に、Ch5、Ch1、Ch4、Ch3、Ch2の出力が大きくなることが観測される。
【0120】
図12(A)〜(I)に示すように発光素子、受光素子が1つの基板上に対向配置され、ウレタンに包まれたセンサにおいて、ペアとなる発光素子と受光素子間の密度変化により受光素子から得られる出力が変化することが確認された。
【0121】
一方で、
図13(A)〜(I)に示すように、発光素子と受光素子が対向で配置されていない場合であっても、ウレタン内の光の乱反射によって、受光素子は近接した発光素子の光を受光することが明らかにされた。例えば、受光素子P1は発光素子L4から出射された光の散乱光を受光する。
【0122】
また、押下するポイントが同じであっても点灯パターンによって最も出力が大きくなる受光素子が異なることが示された。意図的に発光素子の点灯パターン及び点灯・消灯タイミングを切り換えることで、対向配置のみでは検出感度が鈍くなりがちな受光素子の背面側の部位の感度を補完することが可能となる。
【0123】
図10に示す触覚センサを用いて実際に計測を行う時には、1つの態様では、対向点灯と非対向点灯の全計測を1サイクルとして実行する。1つの態様では、1サイクルの発光・受光動作は、対向点灯(第1組による計測→第2組による計測→第3組による計測→第4組による計測→第5組による計測)→非対向点灯(第6組による計測→第7組による計測→第8組による計測→第9組による計測→第5組による計測(**非対向点灯における第5組の計測は必要でしょうか?))である。より具体的には、「発光素子L1の点灯・受光素子P1の出力→発光素子L2の点灯・受光素子P2の出力→発光素子L3の点灯・受光素子P3の出力→発光素子L4の点灯・受光素子L4の出力→発光素子L5の点灯・受光素子P5の出力→発光素子L4の点灯・受光素子P1の出力→発光素子L1の点灯・受光素子P2の出力→発光素子L2の点灯・受光素子P3の出力→発光素子L3の点灯・受光素子P4の出力→発光素子P5・受光素子P5の出力」を1サイクルとする。なお、発光させる発光素子を切り換える順番は、このものに限定されない。
【0124】
予め発光素子を発光させる順番をプログラムとして触覚センサの制御部(マイクロコンピュータから構成される)の記憶部に格納しておき、発光素子を制御部によって所定時間間隔で切り替え発光させる。発光素子の切り替え間隔は、1つの態様では、1サイクルが、数十〜数百μ秒(**可能性のある具体的な数値範囲をお教えください)で完了するような時間間隔に設定される。ウレタンの変形は粘弾性を備えているので(例えば、1辺が50mm程度の立方体のウレタンにおいて、10mm程度の押し込みから、9割の復元(9mm)が行われるまでに250ms程度を要する。)、かかる範囲における時間であれば、1サイクル内で得られる各Chの出力は、ウレタンに対する力の加わり方の変化の影響を大きく受けることはない。
【0125】
非対向点灯を利用することで、受光素子の背面側の部位の感度を補完することができる。例えば、受光素子P1について、受光素子P1と発光素子L1のペアでは、発光素子L1と受光素子P1間の上方(点001)に作用した力を良好に検出できるが(
図12(B))、受光素P1の背面側の上方(点000)に作用した力を良好に検出することができない(
図12(A))。ここで、受光素子P1と発光素子L4のペアを用いて、発光素子L4から出射された光の散乱光を受光素子P1で受光することで、受光素P1の背面側の上方(点000)に作用した力を良好に検出することができる(
図13(A))。したがって、対向点灯と非対向点灯を組み合わせることで、触覚センサの不感知部位を可及的に少なくすることができ、触覚センサの感度が全体的に向上する。すなわち、対向点灯パターンと非対向点灯パターンを併用することで、
図11における点000〜008のいずれかに作用した力を感度よく検出することができ、対向点灯パターンのみではカバーしきれない範囲を非対向点灯パターンによりカバーすることができる。
【0126】
対向発光素子・受光素子の組、非対向発光素子・受光素子の数や配値態様は、
図10に示すものに限定されない。
図10に示す態様では、全ての発光素子及び受光素子が、対向発光素子・受光素子組の発光素子、受光素子、非対向発光素子・受光素子組の発光素子、受光素子を兼用するが、対向発光素子・受光素子組に専用の発光素子あるいは/および受光素子、また、非対向発光素子・受光素子組に専用の発光素子あるいは/および受光素子を設けてもよい。例えば、
図4A、
図5A(
図5B)に示す態様において、触覚部(ウレタン)の下面の隅部に、非対向発光素子・受光素子組に専用の発光素子あるいは/および受光素子を設けてもよい。また、
図5A(
図5B)に示す態様において、発光素子22・受光素子31の組、発光素子21・受光素子30の組、発光素子20・受光素子33の組、発光素子23・受光素子32の組、から非対向発光素子・受光素子組を形成してもよい。
【0127】
図10に示す実施態様は、さらに拡張することができる。
図10の態様では、対向発光素子・受光素子組、非対向発光素子・受光素子組を用いたが、受光素子は散乱光を受光することができるので、必ずしも対向発光素子・受光素子組を備えていなくてもよい。発光素子・受光素子ペアにおいて、発光素子の光軸と受光素子の受光面が一致しなくてもよい。発光素子の光軸は基板に平行していなくてもよく、発光素子が上方に向いていてもよい。受光素子の受光面は基板に平行していなくてもよく、受光素子が上方に向いていてもよい。
【0128】
図14において、基板1上には、触覚部(ウレタン)4内に位置するように、複数の発光素子(LED)L1´〜L5´、受光素子(フォトトランジスタ)P1´〜P5´が互いに離間して設けられている。発光素子L1´〜L5´の向き、受光素子P1´〜P5´の向きは限定されない。
図10と同様であってもよい。一部あるいは全部の発光素子が上方ないし斜め上方を向いていてもよい。
【0129】
複数の発光素子L1´〜L5´、受光素子P1´〜P5´から発光素子・受光素子組を形成する。1つの態様では、第1組は、発光素子L1´・受光素子P1´の組であり、第2組は、発光素子L2´・受光素子P2´の組であり、第3組は、発光素子L3´・受光素子P3´の組であり、第4組は、発光素子L4´・受光素子P4´の組であり、第5組は、発光素子L5´・受光素子P5´の組であり、第6組は、発光素子L4´・受光素子P1´の組であり、第7組は、発光素子L1´・受光素子P2´の組であり、第8組は、発光素子L2´・受光素子P3´の組であり、第9組は、発光素子L3´・受光素子P4´の組である。
【0130】
1つの態様では、第1組〜第9組により計測を1サイクルとして実行する。1つの態様では、「発光素子L1´の点灯・受光素子P1´の出力→発光素子L2´の点灯・受光素子P2´の出力→発光素子L3´の点灯・受光素子P3´の出力→発光素子L4´の点灯・受光素子L4´の出力→発光素子L5´の点灯・受光素子P5´の出力→発光素子L4´の点灯・受光素子P1´の出力→発光素子L1´の点灯・受光素子P2´の出力→発光素子L2´の点灯・受光素子P3´の出力→発光素子L3´の点灯・受光素子P4´の出力」を1サイクルとする。なお、発光させる発光素子を切り換える順番は、このものに限定されない。予め発光素子を発光させる順番をプログラムとして触覚センサの制御部(マイクロコンピュータから構成される)の記憶部に格納しておき、発光素子を制御部によって所定時間間隔で切り替え発光させる。
【0131】
[付記]
基板と、
基板上に固定した複数の発光素子及び複数の受光素子と、
基板上に、前記発光素子及び前記受光素子を覆うように設けられた光透過性弾性部材からなる触覚部と、を備え、
前記複数の発光素子と前記複数の受光素子は、前記光透過性弾性部材の部分を介して互いに離間対向しており、前記発光素子から出射された光は、前記発光素子と前記受光素子との間の光透過性弾性部材の部分を透過して、あるいは/および、光透過性弾性部材からの散乱光として、前記受光素子で受光され、
前記触覚部に外力が加えられた時の前記光透過性弾性部材の部分の密度変化に伴う受光素子で受光される光量の変化を取得するものであり、
前記複数の発光素子及び前記複数の受光素子から選択された発光素子及び受光素子によって、N(n≧2)個の発光素子・受光素子ペアが形成されており、
N個の発光素子・受光素子ペアの各発光素子を異なるタイミングで切り替え発光させる制御部を備えている、柔軟触覚センサ。