特許第5722306号(P5722306)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5722306酸性ガス流を処理する方法およびそのための装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5722306
(24)【登録日】2015年4月3日
(45)【発行日】2015年5月20日
(54)【発明の名称】酸性ガス流を処理する方法およびそのための装置
(51)【国際特許分類】
   B01D 53/58 20060101AFI20150430BHJP
   C01C 1/242 20060101ALI20150430BHJP
   B01D 53/14 20060101ALI20150430BHJP
   B01D 53/18 20060101ALI20150430BHJP
   B01D 53/50 20060101ALI20150430BHJP
   B01D 53/77 20060101ALI20150430BHJP
   B01D 53/52 20060101ALI20150430BHJP
   C10K 1/02 20060101ALI20150430BHJP
   C10K 1/34 20060101ALI20150430BHJP
   C10K 1/06 20060101ALI20150430BHJP
   C10K 1/08 20060101ALI20150430BHJP
   F23G 7/06 20060101ALI20150430BHJP
   C01B 17/50 20060101ALI20150430BHJP
   C01B 17/74 20060101ALI20150430BHJP
【FI】
   B01D53/34 131
   C01C1/242 AZAB
   B01D53/14 C
   B01D53/14 102
   B01D53/18 A
   B01D53/34 125K
   B01D53/34 126
   C10K1/02
   C10K1/34
   C10K1/06
   C10K1/08
   F23G7/06 H
   C01B17/50 M
   C01B17/74 M
【請求項の数】10
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2012-504003(P2012-504003)
(86)(22)【出願日】2010年4月6日
(65)【公表番号】特表2012-523309(P2012-523309A)
(43)【公表日】2012年10月4日
(86)【国際出願番号】EP2010054542
(87)【国際公開番号】WO2010115898
(87)【国際公開日】20101014
【審査請求日】2013年3月29日
(31)【優先権主張番号】09157607.4
(32)【優先日】2009年4月8日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】590002105
【氏名又は名称】シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スフレウデル,サンドラ
【審査官】 長谷川 真一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第03312525(US,A)
【文献】 米国特許第03822337(US,A)
【文献】 特開平03−221592(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 53/14−53/18
B01D 53/34−53/96
C10K 1/00−3/06
F23G 5/14−5/18
F23G 7/06−7/08
C01B 17/00−17/98
C01C 1/242
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)HSをSOに酸化するためにHSおよびCOを含む酸性ガス流(820)を焼成炉(850)に通し、SOおよびCOを含む焼成炉煙道ガス流(860)を提供するステップ;
(b)煙道ガス流(860)中のSOからHSOを生成するために焼成炉煙道ガス流(860)を硫酸単位装置(900)に通し、水性硫酸流(910)およびCOを含む硫酸単位装置オフガス流(920)を提供するステップ;および
(c)NH、HSおよびCOを含む、第1のオフガス流(120)からNHを分離するために水性硫酸流(910)の少なくとも一部をアンモニアスクラバー(150)に通し、HSおよびCOを含むスクラバーオフガス流(180)、および水性硫酸アンモニウム流(190)を提供するステップ
を少なくとも含み、
(i)微粒子固体、HCN、NHおよびCOを含むスラリーブリード流(720)を提供するステップ、
(ii)スラリーブリード流(720)から微粒子固体を分離するためにスラリーブリード流(720)を酸性スラリーストリッパー(50)に通し、HCN、NH、HSおよびCOを含むスラリーストリッパーオフガス流(60)、および微粒子固体を含むストリップ済みスラリー流(70)を提供するステップ;および
(iii)HCNを加水分解するためにスラリーストリッパーオフガス流(60)を低圧加水分解ゾーン(100)に通し、NH、HSおよびCOを含む加水分解オフガス流(110)として第1のオフガス流(120)を提供するステップ
を含むさらなるステップによって第1のオフガス流(110)の少なくとも一部が提供される、HSおよびCOを含む酸性ガス流(820)を処理し、水性硫酸アンモニウム流(190)を提供する方法。
【請求項2】
スラリーブリード流(720)がさらにCOSおよびCSの一方または両方を含み、またはスラリーストリッパーオフガス流(60)がさらにCOSおよびCSの一方または両方を含み、低圧加水分解ゾーン(100)がCOSおよびCSの一方または両方を加水分解する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
(d)スクラバーオフガス流(180)を焼成炉(850)に通すステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
(iv)HO、NH、COおよびHSを含む、凝縮水流(770)を提供するステップ;および
(v)凝縮水流(770)を酸性水ストリッパー(200)に通し、NH、HSおよびCOを含む酸性水ストリッパーオフガス流(210)として第1オフガス流(120)を、および酸性水ストリッパー水流(220)を提供するステップ
を含むさらなるステップによって第1のオフガス流(110)の少なくとも一部が提供される、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
−CO、H、HCN、NH、HおよびCO含む未加工シンガス流(710)を提供するステップ;
−HCNを加水分解するために未加工シンガス流(710)を高圧加水分解ゾーン(750)に通し、CO、H、NH、HSおよびCOを含む加水分解シンガス流(760)、およびNH、COおよびHSを含む凝縮水流(770)を提供するステップ;
−加水分解シンガス流(760)からHSおよびCOを分離するために加水分解シンガス流(760)を酸性ガス除去単位装置(800)に通し、CO、COおよびHを含む処理済みシンガス流(810)、および酸性ガス流(820)を提供するステップ
を含むさらなるステップによって酸性ガス流(820)が提供される、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
未加工シンガス流(710)がさらにCOSおよびCSの一方または両方を含み、高圧加水分解ゾーン(750)がCOSおよびCSの一方または両方を加水分解する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
−CO、H、微粒子固体、HO、HCN、NHおよびSを含む含湿固形分シンガス流(660)を提供するステップ;および
−含湿固形分シンガス流(660)から微粒子固体を分離するために含湿固形分シンガス流を湿式洗浄カラム(700)に通し、未加工シンガス流(710)、ならびに微粒子固体、HCN、NH、HおよびCO含むスラリーブリード流(720)を提供するステップ
を含むさらなるステップによって未加工シンガス流(710)が提供される、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
含湿固形分シンガス流(660)またはスラリーブリード流がさらにCOSおよびCSの一方または両方を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
−ガス化ゾーン(600a)内で炭化水素原料(560)をガス化し、CO、H、微粒子固体、HCN、NH、HおよびCO含む高温シンガス流を提供するステップ;
−冷却ゾーン(600b)内で高温シンガス流を冷却し、冷却シンガス流(610)を提供するステップ;および
−乾燥固形分除去単位装置(650)内で冷却シンガス流(610)から乾燥固形分を分離し、フライアッシュ(670)および含湿固形分シンガス流(660)を提供するステップ
を含むさらなるステップによって含湿固形分シンガス流(660)が提供される、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
高温シンガス流がさらにCOSおよびCSの一方または両方を含む、請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばシンガスまたは精油所ガスの洗浄において、酸性ガス除去単位装置によって生成する酸性ガス流などのHSおよびCOを含む酸性ガス流を処理し、水性硫酸アンモニウム流を提供する方法およびそのための装置を提供する。本方法および装置は、NH、HSおよびCOを含む、第1のオフガス流をさらに利用する。
【背景技術】
【0002】
硫化水素および二酸化炭素を含む酸性ガスは、様々な源から生じ得る。例えば、原油は、精製工程中に酸性ガス流を含む、二酸化硫黄を生成し得る各種の硫黄含有汚染物質を含有し得る。さらに、例えば触媒反応分解炉からの精油所オフガス流は、原料ガス中に見られる化合物中に何らかの窒素が存在する場合、アンモニアを含み得る。代替として、触媒反応分解炉は、加水分解してアンモニアを含むオフガス流を生成し得る、HCN含有流を提供することができる。
【0003】
酸性ガスの別の例は未加工合成ガスである。合成ガスまたは「シンガス」は、本明細書において同義的に使用される一般用語であり、石炭ガス化、油残渣、廃棄物またはバイオマスに由来する一酸化炭素、水素および場合による不活性成分の混合物に適用される。
【0004】
シンガスの主成分は水素および一酸化炭素である。さらに、しばしば、二酸化炭素および微量のメタンが存在する。さらに、HCN、NH、HSならびに時にはCOSおよびCSなどの望まれない成分もまた未加工または未処理の合成ガス中に存在し得る。これらの望まれない成分は1つまたは複数の処理ステージで除去し、処理済みシンガスを提供することができる。処理済みシンガスは、液体炭化水素の製造のためのフィッシャー−トロプシュプロセスにおいて有用な価値のある供給原料である。
【0005】
硫化水素がフィッシャー−トロプシュ触媒などの触媒に不可逆的に結合し、その結果硫黄被毒を引き起こし得るので、未加工合成ガスから低レベルに硫化水素を除去することは、相当に重要である。これは触媒活性を著しく低下させて、触媒を失活し得る。さらに合成ガスが別の目的(発電のために燃焼される燃料などの)に使用されることになる場合、ガスタービンなどの発電装置は、その燃料流に耐えることができる最大限の硫化水素に制約され得る。さらに、環境的制約は、そのような発電からの排ガス中に放出される硫黄種のために決定され得る。
【0006】
合成ガスおよび精油所ガスなどの組成物から酸性ガスを除去する処理工程は、酸性ガス流を生成し、これはさらに処理されてもよい。多ステップ工程において硫化水素を反応させ元素硫黄および水を生成するクラウス法を使用して、硫化水素を含む酸性ガスを処理することは従来式である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、アンモニアを含むオフガス流を使用して、硫化水素および二酸化炭素を含む酸性ガス流を処理し、硫化水素を含む酸性ガス中の硫黄およびオフガス流中のアンモニアから、肥料として有用な商品である硫酸アンモニウムを生成する代替方法を提供する。対応する装置もまた提供される。
【0008】
第1の態様において、本発明は、
(a)HSをSOに酸化するためにHSおよびCOを含む酸性ガス流を焼成炉に通し、SOおよびCOを含む焼成炉煙道ガス流を提供するステップ;
(b)煙道ガス流中のSOからHSOを生成するために焼成炉煙道ガス流を硫酸単位装置に通し、水性硫酸流およびCOを含む硫酸単位装置オフガス流を提供するステップ;および
(c)NH、HSおよびCOを含む第1のオフガス流からNHを分離するために、水性硫酸流の少なくとも一部をアンモニアスクラバーに通し、HSおよびCOを含むスクラバーオフガス流、および水性硫酸アンモニウム流を提供するステップを少なくとも含み、(i)微粒子固体、HCN、NHおよびCOを含むスラリーブリード流(720)を提供するステップ、(ii)スラリーブリード流(720)から微粒子固体を分離するためにスラリーブリード流(720)を酸性スラリーストリッパー(50)に通し、HCN、NH、HSおよびCOを含むスラリーストリッパーオフガス流(60)、および微粒子固体を含むストリップ済みスラリー流(70)を提供するステップ;および(iii)HCNを加水分解するためにスラリーストリッパーオフガス流(60)を低圧加水分解ゾーン(100)に通し、NH、HSおよびCOを含む加水分解オフガス流(110)として第1のオフガス流(120)を提供するステップを含むさらなるステップによって第1のオフガス流(110)の少なくとも一部が提供される、HSおよびCOを含む酸性ガス流を処理し、水性硫酸アンモニウム流を提供する方法を提供する。
【0009】
酸性ガス流中の硫化水素から生成する水性硫酸流は、有利には、第1のオフガス流を洗浄してアンモニアを除去するために使用される。
【0010】
第1のオフガス流中に存在するアンモニアは、従来、焼却してNおよびHOにされていたが、アンモニウム系肥料の製造に特に有用な、価値のある商品である。
【0011】
本発明は、水性硫酸アンモニウム流を生成させるために第1のオフガス流中のアンモニアを使用することができる方法を提供し、それによりこの価値のある成分の焼却を有利に回避し、例えば肥料製品としての、それに続く使用を可能にする。
【0012】
好ましい態様において、酸性ガス流および第1のオフガス流は、統合法が提供される、同一の工程の一部として、例えばシンガス処理または油精製工程の一部として生成される。好ましくは、酸性ガス流および第1のオフガス流の一方または両方を、シンガス流の処理の一部として提供することができる。
【0013】
さらなる態様において、本発明は
−HSおよびCOを含む酸性ガス流中のHSをSOに酸化し、酸性ガス流のための第1の入口、およびSOおよびCOを含む焼成炉煙道ガス流のための第1の出口を有する焼成炉;
−焼成炉煙道ガス流中のSOからHSOを生成し、焼成炉の第1の出口に接続された焼成炉煙道ガス流のための第1の入口、水性硫酸流のための第1の出口、およびCOを含む硫酸単位装置オフガス流のための第2の出口を有する硫酸単位装置;
−NH、HSおよびCOを含む第1のオフガス流からNHを分離し、HSおよびCOを含むスクラバーオフガス流、および水性硫酸アンモニウム流を提供し、第1オフガス流のための第1の入口、硫酸単位装置の第1出口に接続された水性硫酸流のための第2の入口、スクラバーオフガス流のための第1の出口および水性硫酸アンモニウム流のための第2の出口を有するアンモニアスクラバーを少なくとも備える、HSおよびCOを含む酸性ガス流を処理し、水性硫酸アンモニウム流を提供する装置
を提供する。
【0014】
本発明の実施形態はここで、例としてのみ、および以下の限定されない添付図面を参照して記載される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の方法による酸性ガスを処理する代表的なスキームの第1の実施形態を示す図である。
図2】本発明の方法によるガス化工程において酸性ガスを処理する代表的なスキームの第2の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
この記載の目的において、1つの参照番号は、管路ならびにその管路内で運ばれる流に割り当てられる。同一の参照番号は類似した構成要素、流または管路を指す。
【0017】
図1は本明細書において開示される方法を利用する、一般化された酸性ガス処理装置1を示す。ガス化工程中のシンガス流の処理からの酸性ガス流などの酸性ガス流820が提供される。酸性ガス流820はCOおよびHSを含む。
【0018】
酸性ガス流820は、焼成炉850の第1の入口848に通すことができる。焼成炉850は、酸性ガス流820(ならびに場合によって、スクラバーオフガス流180および/または以下に論じられるストリッパーオフガス後流65)の燃焼性成分を酸化し、第1の出口851で焼成炉煙道ガス流860を提供する。酸性ガス流820中の硫化水素は、焼成炉850内で二酸化硫黄に部分的に酸化する。焼成炉煙道ガス流はCOおよびSOを含む。NHが、スクラバーオフガス流180および/またはストリッパーオフガス後流65中に存在する場合には、焼成炉煙道ガス流は、HOおよびNなどのNHの燃焼生成物をさらに含む。空気などの酸素含有流830は焼成炉850に第2の入口849aで供給して燃焼を支えることもでき、また、必要ならば、炭化水素を含む燃料流840を第3の入口849bに通すことができる。
【0019】
図1に示されない実施形態において、さらなる流もまた焼成炉に提供されてもよい。酸性ガス流中の硫化水素含量が硫酸生成を可能にするのに不十分な場合、溶融硫黄流を焼成炉に通し、硫黄の追加供給源を提供することもできる。
【0020】
焼成炉煙道ガス流860を硫酸単位装置900の第1の入口898に通し、そこで焼成炉煙道ガス流860から二酸化硫黄を除去し、それを第1の出口901で水性硫酸流910を生成するために使用することができる。CO(ならびに、アンモニアが焼成炉850に提供された場合はNおよびHO)を含む硫酸単位装置オフガス流920は、第2の出口902で提供される。
【0021】
硫酸単位装置900は、当業界で公知の方式で焼成炉煙道ガス流860中の二酸化硫黄から硫酸を生成することができる。例えば、二酸化硫黄は、まず空気などの酸素含有流からの酸素で三酸化硫黄、SOに酸化することができる。バナジウム(V)酸化物触媒のような触媒が存在し得る。
【0022】
次いで、ガス状三酸化硫黄を水で処理し、発熱反応で硫酸を生成することができる。放出した熱量を制御するために、97−98重量%硫酸を含む2−3重量%の水で三酸化硫黄を処理し、98−99重量%濃硫酸を生成することが好ましい。
【0023】
代替実施形態において、三酸化硫黄は発煙硫酸Hで処理して濃硫酸を形成することができる。二酸化硫黄から硫酸を製造する他の方法と共にそのような工程は、当業者に周知である。
【0024】
次いで、濃硫酸を水に添加し、水性硫酸を提供することができ、これは水性硫酸流910として第1の出口901で硫酸単位装置900を出る。水性硫酸流910の少なくとも一部170をアンモニアスクラバー150の第2の入口149に通すことができる。
【0025】
第1のオフガス流120は、アンモニアスクラバー150の第1の入口148に通すことができる。第1のオフガス流120はNH、HSおよびCOを含む。第1のオフガス流120は、好ましくは本処理方法の一部と同様にして生成されるオフガス流である。これは、図2に関してより詳しく論じられ、そこでは第1のオフガス流は、酸性水または酸性スラリーストリッパーからのオフガス流であってもよい。代替として、第1のオフガス流120は、酸性ガス処理装置1の外部の供給源を有していてもよい。
【0026】
アンモニアスクラバー150は、アンモニアを除去するために第1のオフガス流120を処理し、第1の出口151でHSおよびCOを含むスクラバーオフガス流180を提供する。第1のオフガス流120は、アンモニアを分離するために、第2の入口149でアンモニアスクラバー150に入る、硫酸単位装置900によって生成した水性硫酸流170で洗浄することにより処理される。水性硫酸流170は塩基性アンモニアと反応し、アンモニアスクラバーの第2の出口152で水性硫酸アンモニウム流190を提供する。そのような流は肥料製品として有用である。残存ガスはスクラバーオフガス流180として、アンモニアスクラバー150を第1の出口151から出る。この流はHSおよびCOを含み、NHが激減され、より好ましくはこれを実質的に含まない。
【0027】
本工程は、10から6000ppmvの間、好ましくは20から2000ppmvの間の量のNHを有する第1のオフガス流に対し特に適切である。アンモニアスクラバー内の温度は、低温でNHの十分な除去を達成するために、5から70℃の間、好ましくは10から50℃の間が適切である。アンモニアスクラバー内の圧力は、下流の設備内の圧力損失に打ち勝つのに十分でなければならないが、図2に関してより詳細に論じられる上流の設備によって決定される上限がある。しかしながら、上流の設備内の圧力が高いほど、水からアンモニアおよび酸性ガスを除去するのは困難である。アンモニアスクラバー150内の圧力は、低温でNHの十分な除去を達成するために、1から10バールの間、好ましくは1.3から4バールの間であるのが適切である。
【0028】
スクラバーオフガス流180は、硫化水素成分からの硫酸単位装置900用の二酸化硫黄の追加供給源を生成するために使用することができる。これはスクラバーオフガス流180を焼成炉850に通すことにより達成することができ、そこで硫化水素は燃焼され、二酸化硫黄供給原料を提供する。図1に示される実施形態において、スクラバーオフガス流180は、合流酸性ガス流820aとして焼成炉850の第1の入口848に通す前に酸性ガス流820と合わせる。しかし、スクラバーオフガス流は、焼成炉850の別々の入口に通すこともできる。
【0029】
図2は本明細書において開示される酸性ガス流を処理する方法を利用する、石炭ガス化装置などの一般化されたガス化装置5を示す。図1に関して記載された流、単位装置およびゾーンは、図2のスキームにおいて同一の参照番号、名称および機能を有する。
【0030】
石炭供給原料などの未加工炭化水素510を石炭粉砕乾燥単位装置500(ここで、場合によって融剤と共に、加工され、粉砕石炭原料520を提供する)に通すことにより、準備の整った石炭原料などの炭化水素原料560が提供される。次いで、粉砕石炭原料520は、石炭供給単位装置550に通し、これは、粉砕乾燥石炭などの炭化水素原料560をガス化炉600に提供する。
【0031】
ガス化炉600はガス化ゾーン600aおよび冷却ゾーン600bを含む。ガス化ゾーン600a内では、粉砕乾燥石炭などの炭化水素原料は、窒素、酸素および水蒸気と共にバーナーへ供給される。スラグの形態の灰分は、ガス化ゾーン600aに重力によって下降しスラグクエンチタンクに入り、そこから処分用の集積容器に移動させることができる。生成合成ガスはガス化ゾーン内で生じて上側クエンチ部へ移り、そこで適切な再圧縮後、(以下に論じられる)例えば未加工シンガス流710からのブリード流から再循環シンガスによってクエンチすることができ、高温シンガス流を提供する。高温シンガス流は、CO、H、微粒子固体、HCN、NH、HS、COならびに場合によってCOSおよびCSの一方または両方を含む。多くの場合において、COSがHSとCOの間の平衡反応から形成されるので、COSは存在する。次いで、高温シンガス流は、シンガス冷却器または廃熱ボイラーなどの冷却ゾーン600bに通すことができ、そこで、沸騰水流などの水流に対して向流でさら冷却され、飽和水蒸気流(図示せず)、およびCO、H、微粒子固体、HCN、NH、HS、CO、ならびに場合によってCOSおよびCSの一方または両方を含む冷却シンガス流610を提供する。
【0032】
次いで、冷却シンガス流610は、サイクロン分離器などの乾燥固形分除去単位装置650に通すことができ、そこで微粒子固体の大きい部分はガス成分から分離され、フライアッシュ670およびCO、H、微粒子固体、HO、HCN、NH、HS、COならびに場合によって、COSおよびCSの一方または両方を含む含湿固形分シンガス流660を提供する。
【0033】
含湿固形分シンガス流660は、湿式洗浄カラム700に通すことができ、そこで追加の微粒子固体を除去するために洗浄され、微粒子固体、HCN、NH、HS、CO、ならびに場合によってCOSおよびCSの一方または両方を含むスラリーブリード流720、ならびに、望まれない成分HS、HCNおよびNH、ならびに場合によって、COSおよびCSの一方または両方と共に、CO、HおよびCOを含む未加工シンガス流710を提供することができる。
【0034】
未加工シンガス流710は、高圧加水分解ゾーン750の第1の入口748に通すことができ、そこでHCNならびに、存在する場合、COSおよびCSは加水分解され、第1の出口751で加水分解シンガス流760および第2の出口752で凝縮水流770を提供する。未加工シンガス流710中に存在するアンモニアは凝縮水流770に分離される。加水分解シンガス流760はCO、H、HSおよびCOを含み、水で飽和することができる。凝縮水流770はHO、NH、COおよびHSを含む。凝縮水流770は、以下に論じられるさらなる加工のための酸性水ストリッパー200に通すことができる。
【0035】
高圧加水分解ゾーン750の圧力は、1から100バールの範囲、より好ましくは2から80バールの範囲であってよい。
【0036】
高圧加水分解ゾーン750内で、HCN、ならびに、該当する場合、COSおよびCSの一方または両方は以下の反応に従って変換される:
(A)HCNの加水分解:HCN+HO→NH+CO
(B)COSの加水分解:COS+HO→HS+CO
(C)CSの加水分解:CS+2HO→2HS+CO
【0037】
高圧加水分解ゾーン750において水/水蒸気の量は、水蒸気に基づいて、好ましくは10体積/体積%から80体積/体積%の間、より好ましくは20体積/体積%から70体積/体積%の間、さらに好ましくは30体積/体積%から50体積/体積%の間である。好ましい水/水蒸気量においては、HCN、ならびに場合によって、COSおよびCSの一方または両方の変換が改善される。通常、未加工シンガス流710中のHOの量は、HCN、ならびに場合によって、存在する場合、COSおよびCSの一方または両方の変換を達成するのに十分である。
【0038】
場合によって、所望の水/水蒸気量を達成するために、それを高圧加水分解ゾーン750へ通す前に、水もしくは水蒸気、または、これらの混合物を未加工シンガス流710に添加することができる。場合によって、反応条件は反応混合物がHOの露点未満に留まるように選択される。次いで、ガス流中のHOは、有利には、HCN、ならびに場合によってCOSおよび/またはCSの所望のレベルへの変換に使用することができる。
【0039】
COSおよびCSの一方または両方が存在する場合、加水分解シンガス流760のCOSおよびCSの合計濃度は、ガス流の合計に基づいて、適切には10ppmvから2体積%の間、好ましくは20ppmvから1体積%の間である。
【0040】
高圧加水分解ゾーン750は気体/固体接触装置、好ましくは固定床リアクターであってもよい。HCN、COSおよびCSの加水分解用の触媒は当業者には公知であり、例えばTiO系触媒またはアルミナおよび/もしくは酸化クロム系触媒を包含する。好ましい触媒はTiO系触媒である。
【0041】
加水分解は、NH、HSおよびCOを含む、加水分解シンガス流760をもたらし、これは、ガス流の合計に基づいて、HCNが希薄、ならびに該当する場合、COSおよびCSが希薄であり、例えば0.01体積%未満、適切には0.1ppmvから0.01体積%の間、好ましくは1ppmvから50ppmvの間のHCN濃度を有する。
【0042】
COSが存在する場合、加水分解シンガス流760中の濃度は、ガス流の合計に基づいて、0.01体積%未満、適切には10ppmvから0.01体積%の間、好ましくは15ppmvから100ppmvの間である。
【0043】
CSが存在する場合、加水分解シンガス流760中の濃度は、ガス流の合計に基づいて、0.01体積%未満、適切には1ppmvから0.01体積%の間、好ましくは2ppmvから50ppmvの間である。
【0044】
加水分解シンガス流760は、当業界で公知のものなどの酸性ガス除去単位装置800の第1の入口798に通すことができる。酸性ガス除去単位装置800は、シンガスからのHSおよび一部のCOなどの酸性ガスを除去し、第1の出口801で処理済みシンガス流810を提供する。処理済みシンガス流810はCO、COおよびHを含み、より好ましくはCO、COおよびHから本質的になる。次いで、処理済みシンガスは、さらなる加工のために、例えばガスタービンを使用する発電に対し燃料源として使用されるより長鎖の液体炭化水素への変換、または水を用いて行われる水素および二酸化炭素を生成するCOシフト反応のためのフィッシャー−トロプシュ単位装置などに通すことができる。
【0045】
このように、未加工シンガス流710は処理され、HCN、NH、HS、COの一部ならびに、存在する場合、COSおよびCSが除去された処理済みシンガス流810を提供する。
【0046】
酸性ガス除去単位装置800はまた、第2の出口802で酸性ガス流820を提供する。酸性ガス流820は、加水分解シンガス流760から分離された酸性ガスHSおよびCOを含む。
【0047】
酸性ガス除去は、加水分解シンガス流からのHSおよび一部のCOを吸収性液体に移すために吸収性液体に加水分解シンガス流760を接触させることにより行うことができる。これは、好ましくは比較的高圧および常温で行われる。
【0048】
次いで、HSおよびCOを含む吸収性液体は、処理済みシンガス流810として単位装置を出る残りのガス成分から分離することができる。次いで、HSおよびCOを含む分離された吸収性液体は、通常比較的低圧および高温でガスをストリップすることによって再生し、COおよびHSを含む酸性ガス流820を提供することができる。
【0049】
吸収性液体は、加水分解シンガス流からHSおよび一部のCOを除去することができるいかなる液体であってもよい。吸収性液体は化学および/または物理溶媒を含んでもよい。好ましい物理溶媒はSelexolである。化学および物理溶媒の組み合わせは特に好ましい。適切な化学溶媒は第一級、第二級および/または第三級アミンである。好ましい化学溶媒は、第二級または第三級アミン、より好ましくはエタノールアミンに由来するアミン化合物、一層好ましくはDIPA、DEA、MEA、DEDA、MMEA(モノメチルエタノールアミン)、MDEAまたはDEMEA(ジエチルモノエタノールアミン)である。DIPAおよび/またはMDEAが特に好ましい。これらの化合物はHSおよび/またはCOなどの酸性化合物と反応し、それによって加水分解シンガス流760からHSおよび/またはCOを除去すると考えられる。
【0050】
適切な物理溶媒は、スルフォラン(シクロテトラメチレンスルホン)およびその誘導体、脂肪酸アミン、N−メチルピロリドン、N−アルキル化ピロリドンおよび対応するピペリドン、メタノール、エタノールおよびポリエチレングリコールのジアルキルエーテルまたはこれらの混合物である。好ましい物理溶媒はスルフォランである。HSおよび/またはCOは物理溶媒に取り込まれ、それによって、加水分解シンガス流760から除去されると考えられる。さらに、メルカプタンが存在すれば、同様に物理溶媒に取り込まれる。
【0051】
好ましくは、吸収性液体はスルフォラン、MDEAまたはDIPA、および水を含む。
【0052】
処理済みシンガス流810のHSの濃度は、加水分解シンガス流760のHSの濃度より低い。通常、処理済みシンガス流810中のHSの濃度は0.0001%から20%、より好ましくは、加水分解シンガス流760中のHS濃度は0.0001%から10%の範囲にある。適切には、処理済みシンガス流810のHSの濃度は、10ppmv未満、より好ましくは5ppmv未満である。
【0053】
酸性ガス流820は、焼成炉850の第1の入口848に通し、図1に関して論じられるようにさらに処理することができる。
【0054】
さらなる実施形態において、図2は、アンモニアスクラバー150に通す第1のオフガス流120がどのようにガス化工程の一部として生成されたオフガス流から提供され、それによって統合処理方法および装置を提供することができるかを、開示している。
【0055】
一実施形態において、第1のオフガス流120はスラリーブリード流720に由来してもよい。スラリーブリード流720は湿式洗浄カラム700によって生成され、微粒子固体、HCN、NH、HS、CO、ならびに場合によってCOSおよびCSの一方または両方を含む。これは、さらなる分離のために酸性スラリーストリッパー50の第1の入口48に通すことができる。酸性スラリーストリッパー50にはまた、第2の入口49で水蒸気流10を供給することができる。さらなる実施形態において、酸性スラリーストリッパー50に、ストリッパー内のpHを維持する緩衝液などの追加成分が供給されてもよい。水蒸気はスラリーブリード流からガス成分をストリップし、HCN、NH、HS、CO、ならびに場合によって、COSおよびCSの一方または両方を含むスラリーストリッパーオフガス流60を酸性スラリーストリッパー50の第1の出口51で、および微粒子固体を含むストリップ済みスラリー流70を酸性スラリーストリッパー50の第2の出口52で提供することができる。スラリーストリッパーオフガス流60は、実質的に微粒子固体をなくすることができる。ストリップ済みスラリー流70は微粒子固体のスラリーを処分するために清澄器250に通すことができる。
【0056】
次いで、スラリーストリッパーオフガス流60は低圧加水分解ゾーン100に通し、NH、HSおよびCOを含む加水分解オフガス流110を得ることができ、これは第1のオフガス流120としてアンモニアスクラバー150の第1の入口148に通すことができる。
【0057】
スラリーストリッパーオフガス流60は、硫酸単位装置900用の二酸化硫黄の追加供給源を硫化水素成分から生成するために使用することができる。これは、スラリーストリッパーオフガス流60の少なくとも一部をストリッパーオフガス後流65として直接焼成炉850に通すことにより達成することができ、そこで硫化水素は燃焼され、硫酸単位装置900用の二酸化硫黄供給原料を提供する。図2に示される実施形態において、ストリッパーオフガス後流65は、合流酸性ガス流820aとして焼成炉850の第1の入口848に通す前に、スクラバーオフガス流180と合わせる。しかし、ストリッパーオフガス後流65もまた、焼成炉850の別々の入口に通すことができる。
【0058】
この実施形態は、スラリーストリッパーオフガス流60がHCN、COSおよびCSをほとんどまたはまったく含まない場合に好ましい。しかし、低濃度のHCN、ならびに流中に存在するCOSおよびCSは、焼成炉850内で燃焼させ、HO、CO、SOおよびNを生成することができる。流中に存在するアンモニアは、NおよびHOなどの燃焼生成物に燃焼される。
【0059】
ストリッパーオフガス後流65が存在しない場合でさえ、スラリーストリッパーオフガス流60中の硫化水素は、低圧加水分解ゾーン100およびアンモニアスクラバー150内で処理した後、最終的にスクラバーオフガス流180にのせて焼成炉850に通す。
【0060】
低圧加水分解ゾーン100は、未加工シンガス流710の処理において使用される高圧加水分解ゾーン750に性質が類似している。低圧加水分解ゾーンは一般に加水分解触媒を含む。スラリーストリッパーオフガス流60は、高圧加水分解ゾーン750に通す、未加工シンガス流710と比較して、>1から10bar、より好ましくは約1.3から4.0barの範囲の圧力でのように、より低圧である。したがって、低圧加水分解ゾーン100の圧力は、類似した範囲にある。
【0061】
低圧加水分解ゾーン100内では、HCN、ならびに、該当する場合、COSおよびCSの一方または両方は、高圧加水分解ゾーン750で論じられた、反応(A)から(C)に従って変換される。スラリーストリッパーオフガス流60のアンモニアレベルは、高圧加水分解ゾーン750に送られる未加工シンガス流710のそれより著しく高くてもよい。例えば、スラリーストリッパーオフガス流60のアンモニア含量は、未加工シンガス流710中の200ppmと比較して、約4モル%であってよい。
【0062】
低圧加水分解ゾーン100内の水/水蒸気の量は、好ましくは高圧加水分解ゾーン750のそれと同一またはより高い。より高い水含量は加水分解反応を促進する。一般に、水/水蒸気含量は30−50%の範囲であってもよいが、35%がより好ましい。通常、酸性スラリーストリッパー50からのスラリーストリッパーオフガス流60のHOの量は、HCNならびに場合によって、COSおよびCSの一方または両方の変換を達成するのに十分である。これは、約100℃の酸性スラリーストリッパー50の頂部条件が、スラリーストリッパーオフガス流60を水で飽和させるのに十分であるからである。低圧加水分解反応は、高圧加水分解と比較して、例えばおよそ200℃のより高温で行うことができる。それは、より高い圧力および温度で未加工シンガス流710の加水分解中に発生する望まれない副反応は、スラリーストリッパーオフガス流60にとって重要ではないからである。
【0063】
COSおよびCSの一方または両方が存在する場合、酸性スラリーストリッパーオフガス流60のCOSおよびCSの合計濃度は、適切には、ガス流の合計に基づいて、10ppmvから2体積%の間、好ましくは20ppmvから1体積%の間である。
【0064】
低圧加水分解ゾーン100は気体/固体接触装置、好ましくは固定床リアクターであってもよい。HCN、ならびに場合によって、COSおよびCSの一方または両方の加水分解触媒は当業者に公知であり、例えばTiO系触媒またはアルミナおよび/もしくは酸化クロム系触媒を包含する。好ましい触媒はTiO系触媒である。
【0065】
加水分解は、NH、HSおよびCOを含む加水分解オフガス流110をもたらし、これは、ガス流の合計に基づいて、HCNが希薄、ならびに該当する場合、COSおよびCSが希薄であり、例えば0.01体積%未満、適切には0.1ppmvから0.01体積%の間、好ましくは1ppmvから50ppmvの間のHCN濃度を有する。
【0066】
加水分解オフガス流110中にCOSが存在する場合、その濃度は、ガス流の合計に基づいて、0.01体積%未満、適切には10ppmvから0.01体積%の間、好ましくは15ppmvから100ppmvの間である。
【0067】
加水分解オフガス流110中にCSが存在する場合、その濃度は、ガス流の合計に基づいて、0.01体積%未満、適切には1ppmvから0.01体積%の間、好ましくは2ppmvから50ppmvの間である。
【0068】
加水分解オフガス流110は、第1のオフガス流120としてアンモニアスクラバー150の第1の入口148に通すことができる。好ましい実施形態において、加水分解オフガス流110は、以下に論じられるが、酸性水ストリッパーオフガス流210と合わせ、アンモニアスクラバー150に通す第1のオフガス流120として、合流ストリッパーオフガス流を提供する。
【0069】
既に論じられたように、湿式洗浄カラム700によって生成した未加工シンガス流710は、高圧加水分解ゾーンに通し、CO、H、HSおよびCOを含む加水分解シンガス流760およびHO、NH、COおよびHSを含む凝縮水流770を提供することができる。凝縮水流770は、酸性水ストリッパー200の第1の入口198に通すことができる。
【0070】
水蒸気などのストリップ剤は、酸性水ストリッパー200中のNH、HSおよびCOなどの凝縮水流770のガス成分を分離するために使用し、NH、HSおよびCOを含む酸性水ストリッパーオフガス流210、および酸性水ストリッパー水流220を提供することができる。
【0071】
酸性水ストリッパーオフガス流210は、第1のオフガス流120としてまたはスラリーストリッパーオフガス流110と合わせて、アンモニアスクラバー150の第1の入口148に通し、上に論じられた処理のためにアンモニアストリッパー150に通す前に、合流ストリッパーオフガス流を提供することができる。
【0072】
当業者は、添付の請求項の範囲から逸脱することなく、多くの様々な方法で本発明を実施することができることを理解する。例えば、本明細書において開示された方法が、酸性ガス流が、天然ガス流から酸性ガスを除去する酸性ガス処理単位装置によって提供されるHSを含む天然ガス流の処理に適用可能であることは明らかである。第1のオフガス流を、天然ガス処理プラントの外部のアンモニア含有流によって提供することができよう。代替として、例えば、原料ガスにおいて見られる化合物中に何らかの窒素が存在する場合、アンモニアを含み得る触媒反応分解炉からの精油所オフガス流の処理において、本明細書に開示された方法を使用することができよう。
図1
図2