【課題を解決するための手段】
【0004】
このニーズは、独立請求項の特徴によって満たされる。従属請求項において、本発明の好ましい実施形態が説明される。
【0005】
本発明の第1の局面に従って、車両のヘッドレストの中に組み込まれる2つのスピーカを備えている車両オーディオシステムが提供される。さらに、各スピーカの上のヘッドレストにおける2つのスピーカの各々に保護キャップが備え付けられ、保護キャップは、各スピーカの音が放出される方向に延びる。このオーディオシステムのオーディオ信号プロセッサは、オーディオ入力信号を受信し、オーディオ出力信号が2つのスピーカによって出力される場合、2つのスピーカを有するヘッドレストが仮想音場として備え付けられるシートに座っているユーザによってオーディオ出力信号が知覚されるように、上記2つのスピーカに対してオーディオ出力信号を生成するように構成される。仮想音場において、音楽の空間知覚が得られ、この場合、ユーザは、スピーカの位置の方向からではなく、空間の任意の点からオーディオ信号を聞く印象を有する。オーディオシステムは、キャップ補償情報を含むデータベースをさらに含み、2つのスピーカによって放出され、ユーザによって仮想音場として知覚されるオーディオ出力信号に対する保護キャップの影響を補償することを可能にする。本発明に従って、オーディオ信号プロセッサは、キャップ補償情報を考慮に入れる上記ユーザに対して仮想音場を生成するように構成される。スピーカの上に備え付けられるキャップは二重の機能を有する。まず第1に、キャップは、ヘッドレストの中に組み込まれたスピーカを雨または任意の他の環境関連の影響などの環境に対して保護する。例として、キャップは、スピーカが太陽に直接曝されることを回避し、スピーカの構成要素の急速な老朽化を回避することをさらに助ける。さらに、保護キャップは、運転中に車両内の気流と共に飛ぶ粒子(例えば、蝿、蚊または任意の他のごみ)に対してスピーカを保護することを助ける。スピーカは、耳の近くに位置を定められるので、信号量は、スピーカが頭部からより距離のあるどこかに備え付けられる場合と比較して下げられ得る。さらに、各スピーカの上に保護キャップを備え付けることによって、放出される音は下方向に向けられる。このことは、車両外の人がオーディオシステムから放出された音によって邪魔されることがより少なくなるように車両内に音を保つことを助ける。当該分野においてスピーカの上部表面と平行に備え付けられる保護グリッドは公知であるが、これらのグリッドは、スピーカから放出される音と主に平行に延びるのではなく、垂直に延びる。保護キャップの主構成要素は、スピーカからの音場が放出される方向に延び、放出された音場のための反射器または誘導として働くので、本発明の保護キャップは、スピーカによって放出される音場に強い影響を及ぼす。例として、仮想サラウンド音はユーザ/ドライバにシミュレートされ得るので、仮想音場は、ユーザに対する聴取印象を改善する。仮想サラウンド音において知覚が引き起こされ、その結果、ユーザは、音場を生成するために実際に用いられている音源よりも多くの音源が存在するという印象を有する。仮想サラウンド場において、ユーザは、音が実際にはそこから来ていないところから来ているという印象をユーザが有するように音を知覚する。保護キャップは、ユーザの耳に音場を導くかまたは集束させるのを助け、周囲への音場の放出を最小限することを助ける。従って、先行技術のオーディオシステムと比較して、はるかに低い信号レベルが本発明のシステムに対して用いられ得る。
【0006】
本発明は、コンバーチブル車両に関連して用いられ得る。しかしながら、本発明は、この用途に限定されない。例として、本発明はまた、トラックなどの閉鎖車両、またはモータボートもしくは飛行機において用いられ得る。保護キャップは、スピーカの上に備え付けられ、音が少なくとも部分的に放出される方向に主として延びるので、放出された音場、従ってユーザによって知覚される仮想音場に影響を及ぼす。仮想音場を提供するために、ヘッドレスト内の2つのスピーカによって生成される音場に対する保護キャップの影響は、決定され、補償されなければならない。この目的のために、キャップ補償情報が用いられる。
【0007】
ユーザによって知覚されるような仮想音場は、ユーザの頭部の位置、すなわち耳の位置に依存する。ヒトの聴覚系は、音源を局在化し、局在化は、音響信号がスピーカからヒトの耳に進む方法に依存する。本発明の一実施形態において、頭部の所定の共通の位置が用いられる。ヘッドレストに対する頭部の位置は、車両のドライバにとって比較的固定されており、わずかな変動を有するのみである。ヘッドレストの正しい設定が考えられる場合、ヘッドレストと頭部との相対的な位置は異なる高さの人々にとって同じであるので、通常、ヘッドレストを有するシートに座っているユーザおよび2つのスピーカの高さは、役を果たさない。別の実施形態において、ユーザの頭部を追跡する画像センサが提供され、データベースは頭部の位置関係のデータをさらに含む。オーディオ信号プロセッサは、次いでキャップ補償情報および追跡された頭部の位置を考慮に入れるユーザに対して仮想音場を生成する。
【0008】
頭部関連データは、種々のあり得る頭部の位置に関して上記ユーザに対して決定される一組の両耳用の室内インパルス応答(BRIR)を含み得る。両耳用の音響信号は、通常ヘッドホンを用いて再生するように意図され、両耳用の記録済音響信号がヘッドホンで再生される場合、音が生成されるところの音の実際の位置をシミュレートする聴取経験が得られる。通常のステレオ信号がヘッドホンを用いて再生される場合、聴取者は頭部の中央で信号を知覚する。両耳用に記録された音響信号がヘッドホンによって再生される場合、信号が最初に記録された場所からの位置がシミュレートされる。この場合、音響信号はヘッドホンによって出力されないで、ヘッドレストに備え付けられた一対のスピーカによって出力される。知覚された音響信号は聴取ユーザの頭部の位置に依存するので、ユーザの頭部の位置は画像センサを用いて追跡される。
【0009】
ユーザに対する仮想音場生成に関して、さらにクロストークキャンセレイションが実行され得、クロストークキャンセレイションにおいて、1つのスピーカによって放出された音響信号は意図された耳に到達し、一方、このスピーカの音響信号は、もう一方の耳に対して抑制され、また逆も同様である。しかしながら、本発明において、1つのスピーカはヘッドレストの側面において1つの耳の隣に位置を定められ得、もう一方のスピーカはもう一方の耳の隣に位置を定められるもう一方の側面に備え付けられ得るので、例えば、左耳に対する右のスピーカのクロストークキャンセレイションにおいて抑制される音響信号の成分は非常に小さい。種々の頭部の位置に対して決定される両耳用の室内インパルス応答(BRIR)は、ダミーの頭部を用いて上記車両において事前に決定され得る。種々のBRIRは、種々の頭部の位置でダミーの頭部の各耳にマイクロホンが備え付けられ、ダミーの頭部を車両に配置することによって、得られ得る。この実施形態によって、頭部に関連する伝達関数およびスピーカから耳への信号経路に対する車内からの影響が決定され得る。反射が無視される場合、BRIRの代わりに頭部に関連する伝達関数を用いることも可能である。例として、頭部の位置は、3つの異なる方向への平行移動を決定することによって画像センサによって追跡され得、さらに、頭部のあり得る回転が追跡され得る。一組の所定の両耳用のインパルス応答は、次いで種々のあり得る平行移動および回転に対してBRIRを含み得る。車両環境において、平行移動(左または右および後、前)および1つの回転すなわち左および右への頭部の回転のみに対し、より少ない自由度を考慮することで十分であり得る。頭部追跡のない所定の共通の頭部の位置におけるユーザ固有の両耳用の音響信号は、次いで上記頭部の位置に対する両耳用の室内インパルス応答による音源信号の畳み込みを決定することによって決定され得る。CD、DVDまたはラジオなどの音源からの音響信号は、1.0、2.0、5.1または7.1信号であり得、ユーザからの両耳用の音響信号は、2チャネル信号(各スピーカに対して1チャネル信号)である。
【0010】
好ましくは、各スピーカの上に備え付けられる保護キャップは、2つのスピーカによって放出されるオーディオ出力信号がヘッドレストの下に提供される車室の領域に導かれるように設計される。このことは、車両内に音を保ち、車両外に放出される音を最小限にすることを助ける。保護キャップの正確な形態はまた、運転している車両における空気の動きなどの他のパラメータにも依存し得る。さらに、ヘッドレストおよび車室の設計は、保護キャップの正確な形態に影響を及ぼし得る。ヘッドレストの側面にスピーカを備え付けることによって、ヘッドレストの安全機能は劣化されない。側面にスピーカを備え付けることによって、事故の場合に頭部がスピーカにぶつかることが回避され得る。
【0011】
好ましくは、車両オーディオシステムは、フロントシートの各ヘッドレストに一対のスピーカ(すなわち、運転者に一対、運転者の隣に座っている人に一対)を備えている。二人の各々に対して、仮想音場が対応する一対のスピーカによって生成され得る。スピーカは耳の非常に近くに備え付けられるので、高信号レベルの放出される音は必要ではない場合がある。その結果、第1のユーザ(例えば、運転者)に対して放出される音場は、もう一方のフロントシートに着席するもう一方のユーザの邪魔をしない。しかしながら、別の実施形態において、オーディオシステムは、オーディオ信号プロセッサがクロス音場抑制を行い、もう一方のユーザに対してもう一方の対のスピーカによって放出される音場が第1のユーザに対して抑制され、そして逆もまた同様であるクロス音場抑制が実行されるように設計され得る。
【0012】
ヘッドレストにスピーカを収容するためのスペースは限られているので、2つのスピーカは、好ましくは、100MHz超〜15,000Hzまたは18,000Hzの範囲の周波数範囲においてオーディオ信号を放出するサテライトスピーカである。より低い周波数のための追加のスピーカであるウーハは、車室内の他の場所に備え付けられ得る。
【0013】
本発明は、車両シートに座っているユーザに対して仮想音場を生成する方法に関し、この方法は、キャップ補償情報を提供するステップであって、オーディオ出力信号に対する保護キャップの影響を補償することを可能にする、ステップと、オーディオ信号プロセッサに入力されるオーディオ入力信号を処理するステップであって、ユーザによって仮想音場として知覚されるオーディオ出力信号がキャップ補償情報を考慮に入れ生成されるように処理する、ステップとを包含する。上記に考察されるように、低信号レベルでユーザ固有の音場を生成することが可能である。
【0014】
好ましくは、オーディオ出力信号を処理することは、上記ユーザに対してユーザ固有の両耳用の音響信号を生成するステップと、クロストークキャンセレイションされたユーザ固有の音響信号が生成されるように上記ユーザに対してクロストークキャンセレイション(crosstalk constellation)を行うステップであって、この場合、ユーザ固有の両耳用の音響信号は、クロストークキャンセレイションされたユーザ固有の音響信号が上記ユーザの第1の耳に対して2つのスピーカのうちの1つによって出力された場合、クロストークキャンセレイションされたユーザ固有の音響信号が上記ユーザの第2の耳に対して抑制されるように処理され、逆もまた同様である、ステップとを包含する。さらに、クロストークキャンセレイションされたユーザ固有の音響信号は、オーディオ出力信号を生成するためにキャップ補償情報を用いて処理される。仮想音場の生成のために、固定された頭部の位置が用いられ得るかまたは画像センサを用いて頭部の位置が追跡され得るかのいずれかである。車両の2つのヘッドレスト内にスピーカが用いられる場合、クロス音場抑制をさらに行うことが可能であり、このクロス音場抑制において、1つのヘッドレストの一対のスピーカによって出力されるオーディオ出力信号は、もう一方のヘッドレストが備え付けられている車両のシートに座っているユーザに対して抑制される。
【0015】
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
車両のヘッドレスト(20)の中に組み込まれる2つのスピーカ(1R、1L)と、
該2つのスピーカの各々のための保護キャップ(40)であって、該保護キャップは、該ヘッドレスト(20)に、各スピーカ(1R、1L)の上に、各スピーカの音が放出される方向に延びるように備え付けられる、保護キャップ(40)と、
オーディオ入力信号を受信するオーディオ信号プロセッサ(60)であって、該オーディオ信号プロセッサ(60)は、オーディオ出力信号が該2つのスピーカによって出力された場合、該スピーカを有する該ヘッドレストが仮想音場として備え付けられるシートに座っているユーザによって該オーディオ出力信号が知覚されるように、該2つのスピーカ(1R、1L)に対して該オーディオ出力信号を生成するように構成される、オーディオ信号プロセッサ(60)と、
キャップ補償情報を含むデータベース(80)であって、該キャップ補償情報は、該仮想音場として該ユーザに知覚される、該2つのスピーカ(1R、1L)によって放出される該オーディオ出力信号に対する該保護キャップ(40)の影響を補償することが可能である、データベース(80)と
を備え、
該オーディオ信号プロセッサ(60)は、該キャップ補償情報を考慮に入れる該ユーザに対する該仮想音場を生成するように構成される、車両オーディオシステム。
(項目2)
上記ユーザの頭部を追跡する画像センサ(70a、70b)をさらに備え、上記データベース(80)は頭部の位置に関連するデータをさらに備え、上記オーディオ信号プロセッサは、該ユーザが該追跡された頭部の位置をさらに考慮に入れるように該ユーザに対する仮想音場を生成するように構成される、上記項目のいずれかに記載の車両オーディオシステム。
(項目3)
頭部関連データは、様々な起こり得る頭部の位置に関して上記ユーザに対して決定される一組の両耳用の室内インパルス応答を含む、上記項目のいずれかに記載の車両オーディオシステム。
(項目4)
各スピーカの上に備え付けられる上記保護キャップ(40)は、上記2つのスピーカによって放出される上記オーディオ出力信号が上記ヘッドレストの下に提供される車室の領域に導かれるように設計される、上記項目のいずれかに記載の車両オーディオシステム。
(項目5)
スピーカ(1R、1L)は、上記ヘッドレストの各側面(21、22)に備え付けられる、上記項目のいずれかに記載の車両オーディオシステム。
(項目6)
上記オーディオ信号プロセッサ(60)は、該オーディオ信号プロセッサが上記オーディオ入力信号から上記ユーザに対するユーザ固有の両耳用の音響信号を生成するように該オーディオ入力信号を処理することによって、該ユーザに対する上記仮想音場を生成するように構成され、該オーディオ信号プロセッサは、上記ヘッドレストの上記2つのスピーカによって放出される音響信号に対してクロストークキャンセレイションを行う、上記項目のいずれかに記載の車両オーディオシステム。
(項目7)
上記オーディオ信号プロセッサ(60)は、別のユーザに対する他のスピーカによって放出される音場が、上記ユーザの各耳に対して抑制されるクロス音場抑制を行うように構成される、項上記項目のいずれかに記載の車両オーディオシステム。
(項目8)
上記2つのスピーカ(1R、1L)は、100Hzより高い周波数範囲でオーディオ信号を出力するように最適化されるように設計される、上記項目のいずれかに記載の車両オーディオシステム。
(項目9)
車両シートに座っているユーザに対する仮想音場を生成する方法であって、該仮想音場は、該車両シートのヘッドレスト(20)の中に組み込まれた2つのスピーカ(1R、1L)によって生成され、各スピーカ(1R、1L)は、各スピーカの上のヘッドレストに備え付けられ、各スピーカの音が放出される方向に延びる保護キャップ(40)によって保護され、該方法は、
キャップ補償情報を提供するステップであって、該キャップ補償情報は、該仮想音場として該ユーザによって知覚される該2つのスピーカによって出力されるオーディオ出力信号に対する該保護キャップの影響を補償することを可能にする、ステップと、
該ユーザによって該仮想音場として知覚される該オーディオ出力信号が該キャップ補償情報を考慮に入れて生成されるように該オーディオ入力信号を処理するステップと
を包含する、方法。
(項目10)
上記オーディオ入力信号を処理することは、
上記ユーザに対するユーザ固有の両耳用の音響信号を生成するステップと、
クロストークキャンセレイションされたユーザ固有の音響信号を生成するために該ユーザに対してクロストークキャンセレイションを行うステップであって、該ユーザ固有の両耳用の音響信号は、該クロストークキャンセレイションされたユーザ固有の音響信号が該ユーザの第1の耳に対して該2つのスピーカのうちの1つによって出力された場合、該クロストークキャンセレイションされたユーザ固有の音響信号が該ユーザの第2の耳に対して抑制され、該クロストークキャンセレイションされたユーザ固有の音響信号が該ユーザの第2の耳に対して該2つのスピーカのうちのもう一方によって出力された場合、該クロストークキャンセレイションされたユーザ固有の音響信号が該ユーザの該第1の耳に対して抑制されるように処理される、ステップと、
該オーディオ出力信号を生成するために該キャップ補償情報を用いて該クロストークキャンセレイションされたユーザ固有の音響信号を処理するステップと
を包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目11)
上記オーディオ出力信号は、上記ヘッドレストにおける上記ユーザの頭部の固定された位置を用いて生成される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目12)
上記ユーザの頭部の位置を追跡するステップをさらに包含し、上記オーディオ出力信号は、上記キャップ補償情報および該追跡された頭部の位置を考慮に入れて生成される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目13)
2つの車両シートが提供され、各車両シートの上記ヘッドレストは2つのスピーカを組み込み、上記オーディオ入力信号の上記処理は、1つの車両シートの該ヘッドレスト内のスピーカによって出力されるオーディオ出力信号が、もう一方の車両シートに座っているユーザの各耳に対して抑制されるクロス音場抑制を行うステップをさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
【0016】
(摘要)
本発明は、
−車両のヘッドレストの中に組み込まれる2つのスピーカと、
−上記2つのスピーカの各々のための保護キャップであって、ヘッドレストに、各スピーカの上にかつ各スピーカの音が放出される方向に延びるように備え付けられる、保護キャップと、
−オーディオ入力信号を受信するオーディオ信号プロセッサであって、このオーディオ信号プロセッサは、オーディオ出力信号が2つのスピーカによって出力された場合、スピーカを有するヘッドレストが仮想音場として備え付けられるシートに座っているユーザによってオーディオ出力信号が知覚されるように、上記2つのスピーカに対してオーディオ出力信号を生成するように構成される、オーディオ信号プロセッサと、
キャップ補償情報を含むデータベースであって、このデータベースは、仮想音場としてユーザに知覚される、2つのスピーカによって放出されるオーディオ出力信号に対する保護キャップの影響を補償することが可能である、データベースと
を備え、
オーディオ信号プロセッサは、キャップ補償情報を考慮に入れる上記ユーザに対して仮想音場を生成するように構成される、車両オーディオシステムに関する。
【0017】
本発明は、添付の図面を参照してさらに詳細に考察される。