【実施例】
【0049】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。また本発明の電磁波シールドシートの各種物性及び特性は、下記方法に従って測定した。
【0050】
(1)目付け(g/m
2):サンプル24cm×33cmの重量を1m
2に換算した。
【0051】
(2)厚み(μm):JIS L−1906に規定の方法に従い、幅1m当たり10箇所の厚みを測定し、その平均値を求めた。荷重は9.8kPaで行った。
(3)平均繊維径(μm):電子顕微鏡で500倍の拡大写真をとり、10本の平均値で求めた。
【0052】
(4)不織布の引張強力(N/3cm):幅方向1mにつき5ヶ所から幅30mm、長さ約250mmの試験片を採り、把握間隔100mm、引張速度300mm/minで引張強力及び破断伸度を測定し、その平均値を求めた。
【0053】
(5)開孔径分布
PMI社のパームポロメーター(型式:CFP−1200AEX)を用いた。測定には浸液にPMI社製のシルウィックを用い、試料を浸液に浸して充分に脱気し、測定した。本測定装置は、フィルターを、あらかじめ表面張力が既知の液体に浸し、フィルターの全ての細孔を液体の膜で覆った状態からフィルターに圧力をかけ、液膜の破壊される圧力と液体の表面張力から計算された細孔の孔径を測定する。計算には下記の数式(3)を用いる。
d=C・γ/P 数式(3)
式中、d(単位:μm)はフィルターの孔径、γ(単位:mN/m)は液体の表面張力、P(単位:Pa)はその孔径の液膜が破壊される圧力、Cは定数である。
数式(3)より、液体に浸したフィルターにかける圧力Pを低圧から高圧に連続的に変化させた場合の流量(濡れ流量)を測定すると、初期の圧力は最も大きな細孔の液膜でも破壊されないので、流量は0である。圧力を上げていくと、最も大きな細孔の液膜が破壊され、流量が発生する(バブルポイント)。さらに圧力を上げていくと、各圧力に応じて流量は増加し、最も小さな細孔の液膜が破壊され、乾いた状態の流量(乾き流量)と一致する。本測定装置では、ある圧力における濡れ流量を、同圧力での乾き流量で割った値を累積フィルター流量(単位:%)と呼ぶ。累積フィルター流量が50%となる圧力で破壊される液膜の孔径を、平均流量孔径と呼ぶ。本発明での最大孔径は、累積フィルター流量が50%の−2σの範囲、すなわち、累積フィルター流量が2.3%となる圧力で破壊される液膜の孔径とした。
【0054】
(6)露出面積率(%):不織布の表面のSEM写真を撮り、方眼紙に拡大印刷し、極細繊維が不織布表面に出ている割合を方眼紙の重量から求めた。
【0055】
(7)嵩密度(g/cm
3):不織布目付け(g/m
2)を不織布厚み(μm)で割り返した値を嵩密度(g/cm
3)とした。
【0056】
(8)通気抵抗(kPa・s/m):カトーテック株式会社製KES−F8−AP1通気抵抗試験機を用いて、通気度4cm3/cm2・sにおける差圧より、通気抵抗(kPa・s/m)を測定した。
【0057】
(9)金属付着量(g/m
2):金属付着加工の加工後の目付から、加工前の原反目付を引いた値とした。
【0058】
(10)金属加工厚み(μm):金属被覆された不織布の断面の電子顕微鏡(SEM)写真を撮り、金属加工された層の厚みを測定した(n=20点とり、その平均値とした)。
【0059】
(11)金属付着の(濃淡の)外観:金属被膜形成状態を目で観察し以下のように評価した:
A:均一に金属被膜が形成されている
B:一部金属被膜が不均一で、場所により斑がある
C:金属被膜が不均一である
【0060】
(12)加工性(の評価)
連続的に工程を通したときに、その加工性を以下の評価基準で判定した:
A:非常に良好
B:ほぼ良好
C:不良
とし、不良の場合は、その原因を実施例中に記した。
【0061】
(13)金属の固着しやすさのモデル試験(金属の密着性)
得られた試料に粘着テープを貼付し、その後、テープを剥がし、その固着状態を見て、以下の評価基準で判定した:
A:剥がしても、金属がテープ面に映らなかった
B:金属がテープ面に映った
C:金属 及び、繊維くずが、テープ面に映った
【0062】
(14)電磁波シールド特性(dB):KEC法により、100Mz及び1GHzにおける電界シールド特性dB(近傍界シールド特性)を評価した。
【0063】
(15)表面抵抗率(Ω/□):ASPプローブを用いたJIS−K7194に順ずる方法で測定をした。表面抵抗率は、金属加工された面を(蒸着等による場合は蒸着面を)測定し、n=9の平均値として、常用対数値で示した。
【0064】
[積層不織布、金属めっき製造例]
汎用的なポリエチレンテレフタレートをスパンボンド法により、紡糸温度300℃でフィラメントの長繊維群を移動捕集面に向けて押し出し、紡糸速度3500m/分で紡糸し、コロナ帯電で3μC/g程度帯電させて充分に開繊させて、平均繊径16μmフィラメントからなる5cm変動率15%以下の均一性を有する未結合長繊維ウェブを、目付12.5g/m
2で、捕集ネット面上に、調製した(不織布層A)。
一方、ポリエチレンテレフタレート(溶融粘度ηsp/c 0.50)を、紡糸温度300℃、加熱エア温度320℃、吐出エア1000Nm
3/hr/mの条件下で、メルトブロウン法にて紡糸して、平均繊維径1.6μmの極細繊維を、目付5g/m
2のランダムウェブとして上記形成の長繊維ウェブに向けて直に噴出させた(極細繊維層B)。この際のメルトブロウンノズルから長繊維ウェブ上面までの距離は、100mmとし、メルトブロウンノズル直下の捕集面における吸引を0.2kPa、風速約7m/secに設定した。次いで、該積層ウェブをフラットとフラットロールの間に通して熱圧着させ、積層不織布を得た。
【0065】
更に熱圧着前にポリエチレンテレフタレートの長繊維ウェブを、最初に調製した不織布層(不織布層A)と同様にして開繊し、直にA/B/Aからなる三層積層ウェブを調製した。
次いで該積層ウェブをフラットとフラットロールの間に通して熱圧着させ、積層不織布を得た。
【0066】
上記の積層不織布を、塩化パラジウム0.3g/L、塩化第一銅30g/L、36%塩酸300ml/L、を含む水溶液に2分間できるように浸漬し、積層不織布の繊維表面を洗浄した。続いて、酸濃度0.1Nのホウ弗化水素酸に40℃で5分間の間保持できるよう浸漬し、その後水洗した。次に硫酸銅7.5g/L、37%ホルマリン30ml/L、ロッシェル塩85g/Lから成る無電解銅メッキ液に40℃で5分間浸漬後、水洗いした。続いて、スルファミン酸ニッケル300g/L、ホウ酸30g/L、塩化ニッケル15g/L、PH3.7の電気ニッケルメッキ液に35℃、10分間、電流密度5A/dm
2で浸漬し、ニッケルを積層させた後水洗いして、電磁波シールドシートを得た。得られたシートはいずれも1mWの布帛であり、連続的に各工程の液に浸漬、水洗、乾燥を、実施して、連続巻物のシートを得た。
【0067】
[実施例1]
上記の方法で得られたポリエステル繊維の積層不織布の第1層、第2層、第3層の繊維径、目付けの基材構成を、以下の表1に示す。上記製造例において得られた電磁波シールドシートは、金属密着性がよく、金属加工後の厚み増加も3μmと少なく、かつ、高いシールド特性を示した。評価結果を同じく以下の表1に示す。得られた電磁波シールドシートは、金属加工後の厚みが30μmと非常に薄く高いシールド特性(65dB)を示した。
【0068】
[実施例2]
実施例1と同様に得たポリエステル繊維の積層不織布を、スパッタリング法により加工し、電磁波シールドシートを得た。スパッタリングは、真空蒸着装置と、熱源としてのニラコ製スタンダートボード(型式:SF−106 タングステン)とを用いて実施した。真空度5×10
-5torrで、印加電圧5V、蒸着時間180秒を基本条件とした。
得られた電磁波シールドシートは、積層不織布に使われている極細繊維により金属の裏抜けがなく、繊維表面に均一な金属被膜を形成することができた。評価結果を以下の表1に示す。
【0069】
[実施例3]
実施例1と同様の方法で、紡口径、及び、紡糸温度、紡糸速度、吸引力、風速を変化させ、ポリエステル繊維の1m幅の積層不織布を得た。得られた不織布の性状を、以下の表1に示す。また、実施例1と同様に、無電解メッキ方法で、金属加工し電磁波シールドシートとし、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果は同じく以下の表1に示す。
【0070】
[実施例4]
実施例3と同じ不織布を用い、無電解メッキの処理時間を短くし、金属加工し電磁波シールドシートとし、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を以下の表1に示す。
【0071】
[実施例5]
実施例3と同じ不織布を用い、無電解メッキの処理時間を長くし、金属加工し電磁波シールドシートとし、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を以下の表1に示す。
【0072】
[実施例6〜
実施例9、参考例10]
実施例3と同様の条件で、不織布の目付けと厚みを変化させた積層不織布を得た。得られた不織布の性状を以下の表1に示す。また、実施例1と同様に、無電解メッキ方法で、金属加工し電磁波シールドシートとし、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を同じく以下の表1に示す。
【0073】
[実施例11、12]
実施例3と同様の条件で、スパンボンド不織布を得、その後、メルトブロウン不織布の紡口径、及び、紡糸温度、紡糸速度、吸引力、風速を変化させ、メルトブロウン不織布の繊維径を変化させ、その他は実施例3と同様にし、積層不織布を得た。得られた不織布の性状を以下の表1と表2に示す。また、実施例1と同様に、無電解メッキ方法で、金属加工し電磁波シールドシートとし、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を同じく以下の表1と表2に示す。
【0074】
[実施例13、14]
メルトブロウン不織布は実施例3と同様にし、スパンボンド不織布の紡口径、及び、紡糸温度、紡糸速度を変化させ、スパンボンド不織布の繊維径を変化させ、その他は実施例3と同様にし、積層不織布を得た。得られた不織布の性状を以下の表2に示す。また、実施例1と同様に、無電解メッキ方法で、金属加工し電磁波シールドシートとし、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を同じく以下の表2に示す。
【0075】
[実施例15、16]
熱可塑性樹脂をPPS(ポリプラスチック社製フォートロン)とした。不織布を作る条件は、以下とした。第1層:樹脂の溶融粘度(70g/10分、測定条件:荷重5kg、315.6℃)、紡糸温度:320℃、紡糸速度:(実施例15:8000m/分、実施例16:7500m/分)、第2層:樹脂の溶融粘度(670g/10分、測定条件:荷重5kg、315.6℃)、紡糸温度:340℃、加熱空気温度:390℃、加熱空気量:(実施例15;1000Nm
3/hr/m、実施例16:1200Nm
3/hr/m)、又フラットロールによる熱接着条件は、線圧260N/cm、ロール温度は上/下=170℃/170℃、カレンダー条件は、線圧350N/cm、ロール温度は上/下=235℃/235℃。積層不織布を作る条件及びその性能を、それぞれ、以下の表2に示す。その他の条件は、実施例1と同様にし、積層不織布を得た。得られた不織布の性状を同じく以下の表2に示す。また、実施例1と同様に、無電解メッキ方法で、金属加工し電磁波シールドシートとし、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を同じく以下の表2に示す。
【0076】
[実施例17、18]
実施例3と同様の不織布の作成方法で、第3層を重ねず、他の方法は、実施例3と同様にし、2層タイプの積層不織布を得た(実施例17)。得られた不織布の性状を以下の表2に示す。また、実施例1と同様に、無電解メッキ方法で、金属加工し電磁波シールドシートとし、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を同じく以下の表2に示す。
同様に、実施例11と同様の不織布の作製方法で、第3層を重ねず、他の方法は、実施例11と同様にし、2層タイプの積層不織布を得た(実施例18)。得られた不織布の性状を以下の表2に示す。また、実施例1を同様に、無電解メッキ方法で、金属加工し電磁波シールドシートとし、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を同じく以下の表2に示す。
【0077】
[実施例19〜21]
実施例3と同じポリエステル繊維の1m幅の積層不織布に、実施例2と同様のスパッタリング方法で、銀を金属加工し電磁波シールドシートとした。その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を以下の表2に示す。また、スパッタリング時間を調整し、表2に示した金属加工量とし、電磁波シールドシートと、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を同じく以下の表2に示す。
【0078】
[実施例22]
実施例3と同じポリエステル繊維の1m幅の積層不織布に、実施例2と同様のスパッタリング方法で、アルミニウムを金属加工し電磁波シールドシートとした。以下の表2に示す金属加工量とし、電磁波シールドシートとし、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を同じく以下の表2に示す。
【0079】
[実施例23]
実施例17と同じ2層タイプの積層不織布に、実施例2と同様のスパッタリング方法で、銀を金属加工し電磁波シールドシートとし、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を以下の表2に示す。
【0080】
【表1】
【0081】
【表2】
【0082】
[比較例1]
ポリエステル繊維のサーマルボンド単層不織布(厚み85μm、嵩密度0.23g/cm
3)を実施例1と同様に処理し電磁波シールドシート(金属付着量8g/m
2、表面抵抗率-0.66Ω/□)を得た。加工性は、加工品の厚みが厚く、シートが硬い為、途中で皺が多発した。又、金属加工後の厚みが90μmになり、小型化された電子機器に使用するには不適切であった。評価結果を以下の表3に示す。
【0083】
[比較例2]
ポリエステル繊維のサーマルボンド単層不織布(厚み85μm、嵩密度0.23g/cm
3)を上記と同様に、スパッタリング法により加工し電磁波シールドシート(金属付着量4g/m
2、表面抵抗率-0.32Ω/□)を得た。得られた電磁波シールドシートには、極細繊維の層がないため、金属が裏抜けしてしまい金属被膜の均一形成が困難であった。評価結果を以下の表3に示す。
【0084】
[比較例3]
不織布として、旭化成せんい製のスパンボンド不織布(E05025、目付け25g/m
2)を用いた。不織布の構成及び性能結果を以下の表3に示す。次に、実施例1と同様の方法で、無電解メッキを行ない金属加工し、電磁波シールドシートとし、その性状・電磁波シールド特性を観た。加工性は、加工品の厚みが厚く、シートが硬い為、途中で皺が多発した。又、金属加工後の厚みが約120μmになり、小型化された電子機器に使用するには不適切であった。評価結果を同じく以下の表3に示す。
【0085】
[比較例4〜6]
不織布として、実施例3、13と14に用いた積層不織布の内、第1層のみの不織布の目付けで、単層の不織布を、それぞれ、比較例4、5と6で、得た。次に、実施例1と同様の方法で、無電解メッキを行ない金属加工し、電磁波シールドシートとし、その性状・電磁波シールド特性を観た。加工性は、加工品の厚みが厚く、シートが硬い為、途中で皺が多発した。又、金属加工後の厚みが厚く、小型化された電子機器に使用するには不適切であった。評価結果を以下の表3に示す。
【0086】
[比較例7〜9]
不織布として、実施例3と11に用いた積層不織布の内、第2層の極細不織布のみの目付け違いの単層の不織布を、それぞれ、比較例7と8で、得た。次に、実施例1と同様の方法で、無電解メッキにて金属加工を行なおうとしたが、金属加工時に、不織布が切れたり、収縮してしまい、良好な連続した電磁波シールドシートは得られなかった。しかしながら、ラボ(実験室)で、不織布に張力をかけずに、メッキ時間のみ時間設定を同じにし、20cm×20cmの試作品を得た。これらのシールド性能を以下の表3に示す。
また、実施例7と同じ不織布を、一定長・幅で固定し、熱セットした不織布を得た(比較例9)。次に、実施例1と同様の方法で、無電解メッキにて金属加工を行なおうとしたが、金属加工時に、不織布の収縮はなかったが、不織布が切れ、良好な連続した電磁波シールドシートは得られなかった。しかしながら、ラボで、不織布に張力をかけずに、メッキ時間のみ時間設定を同じにし、20cm×20cmの試作品を得た。これらのシールド性能を以下の表3に示す。
【0087】
[比較例10、11]
不織布として、実施例3と同じ積層不織布を用い、メッキ時間を短くし、所望の金属加工量の金属加工シートを得、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を以下の表3に示す。
【0088】
[比較例12]
不織布として、旭化成せんい製のスパンボンド不織布(E05025、目付け25g/m
2)を用いた。不織布の構成及び性能結果を以下の表3に示す。次に、実施例2と同様の方法で、銀のスパッタリング加工を行ない金属加工し、電磁波シールドシートとし、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を以下の表3に示す。
【0089】
[比較例13]
不織布として、比較例4と同じ単層の不織布を用い、実施例2と同様の方法で、銀のスパッタリング加工を行ない金属加工し、電磁波シールドシートとし、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を以下の表3に示す。
【0090】
[比較例14〜16]
不織布として、実施例3と11に用いた積層不織布の内、第2層の極細不織布のみの目付け違いの単層の不織布を、それぞれ比較例14と15で、得た。次に、実施例2と同様の方法で、銀のスパッタリング加工にて金属加工を行なおうとしたが、金属加工時に、不織布が切れたり、収縮してしまい、良好な連続した電磁波シールドシートは得られなかった。しかしながら、ラボで、不織布に張力をかけずに、金属蒸着時間のみ同じにし、20cm×20cmの試作品を得た。これらのシールド性能を以下の表3に示す。
また、実施例7と同じ不織布を、一定長・幅で固定し、熱セットした不織布を得た(比較例16)。次に、実施例2と同様の方法で、銀のスパッタリング加工にて金属加工を行なおうとしたが、不織布の熱収縮はなかったが、加工時に不織布が切れ、良好な連続した電磁波シールドシートは得られなかった。しかしながら、ラボで、不織布に張力をかけずに、メッキ時間のみ時間設定を同じにし、20cm×20cmの試作品を得た。これらのシールド性能を以下の表3に示す。
【0091】
[比較例17、18]
不織布として、実施例3と同じ積層不織布を用い、実施例2と同様の銀によるスパッタリング法により、その時間を調整し、金属加工量の少ない加工シートを得、その性状・電磁波シールド特性を観た。評価結果を以下の表3に示す。
【0092】
【表3】