(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
上記電源部は、商用電源喪失の条件下で、該電源部が該商用電源の電力供給を受けるまでの間、上記ソーラーパネルを介した太陽光発電の電気を蓄電池に充電するものである請求項1または2に記載の街路灯用照明器具。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようにソーラーパネルを有して太陽光発電を行なうとともに商用電源からも電力供給を受けるようにした照明装置では、日射を受けて太陽光発電を行ない、発電された電力を蓄電池に充電し、薄暮時や夜間時に前記蓄電池からの放電による電力を受けて照明を行なうようにし、昼間の日射量が少ない場合には、電気料金が安くなる夜間に商用電源にて蓄電池を充電することが通常の運用となる。そして、地震時には、商用電源の喪失にも対応すべく、数日間、太陽光発電のみを利用して充電し、蓄電池に蓄えられた電力のみにて薄暮時や夜間時の照明を行なう運用に移行するように設けられている。
【0006】
ところで、一般的に地震に際してその地震の直後に停電となる地域は比較的に狭いものである。電気、ガス、上下水道の基盤が耐震の面で整備され、ビルや住宅などの住環境設備に対する耐震強度も向上している今日では、強く揺れた地震地であっても、通常通りの生活を継続して行なえる地域が広範囲に及ぶことがほとんどである。
【0007】
そのため、太陽光発電の電力利用と商用電源の電力利用とを行なうことができるようになっている上記照明装置が、揺れがあったものの何ら被害が生じていない地域に設置されていた場合、つぎのような不具合が生じる。前述した照明装置は、地震発生後、直ぐに太陽光発電のみを利用して蓄電池の充電をし、蓄電池の放電によって照明を行なう地震時対応の動作モードに数日の間、移行してしまう。そうすると、商用電源が利用できるにも拘わらず、天候不順などによって十分な日射量が得られないと、蓄電池の充電量が大きく低下してしまう可能性があり、前述した照明装置ではこの不具合を無くすことができないという問題がある。
【0008】
すなわち、この種の照明装置は、通常時、太陽光発電した電力を蓄電池に充電して、薄暮時や夜間時に蓄電池からの電力を受けて照明を行ない、昼間時の充電量が少ない場合には、夜間電力を利用して蓄電池に充電することがコスト的に安価であり、コスト面を重要視した運用が図られるべきである。
【0009】
一方、地震後では、薄暮時や夜間時の照明を行なうことに確実性を高めるべきであって、商用電源に停電というリスクはあるものの、商用電源の電力を受けさえすれば蓄電池を充電できることから、蓄電池を充電する上で、確実性が伴ない難い太陽光発電の利用は避けるようにすることが望ましい。
【0010】
そこで本発明は上記事情に鑑み、太陽光発電を行なって蓄電池を充電するとともに商用電源からも蓄電池を充電するようにした照明装置において、地震時や地震後に際して商用電源が利用できる状態であれば、その商用電源からの電力による蓄電池の充電をして照明が行なえるようにすることを課題とし、地震が頻発し易い可能性がある状況下であっても充電の確実性を高めることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(請求項1の発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、透明なドーム状カバーを被せたソーラーパネルからなる天蓋で灯具本体ケースを覆っていて、
前記灯具本体ケースの内部には、LEDからなる光源部と、前記ソーラーパネルが発電した電気の充電と商用電源からの充電とが可能な蓄電池からなり前記光源部に給電する電源部と、前記光源部と前記電源部を制御する制御部とが配置されている街路灯用照明器具であって、
震度センサーを備えており、
前記制御部は、
前記商用電源から前記電源部への電力供給と喪失とを常時監視していて、
商用電源からの前記電力供給の条件下で、
前記震度センサーが地震非検知或いは検知した震度が所定震度未満の時に、前記ソーラーパネルを介した太陽光発電の電気を蓄電池に充電し、
前記震度センサーが検知した震度が所定震度以上の時に、この所定震度以上の震度が検知された時点から所定期間の間、商用電源から蓄電池に充電するように電源部を制御し、
前記
震度センサーが検知した震度が所定震度以上の時に、この所定震度以上の震度が検知された時点からの前記所定期間での夜間時には、商用電源から蓄電池への前記充電と商用電源から前記光源部への電力供給との両方を行なうように電源部を制御するものである
ことを特徴とする街路灯用照明器具を提供して、上記課題を解消するものである。
【0012】
(請求項2の発明)
そして、本発明において、
上記制御部は、
上記商用電源の喪失後の電力供給が検知されてその電力供給が検知された時点が、上記震度センサーが所定震度以上の震度を検知してから上記所定期間内であるときに、
前記商用電源から蓄電池に充電するように電源部を制御し、前記所定期間での夜間時には、商用電源から蓄電池への前記充電と商用電源から前記光源部への電力供給との両方を行なうように電源部を制御するものであるものであるとすることができる。
【0013】
(請求項3の発明)
また、本発明において、上記電源部は、商用電源喪失の条件下で、該電源部が該商用電源の電力供給を受けるまでの間、上記ソーラーパネルを介した太陽光発電の電気を蓄電池に充電するものであるとすることができる。
【0014】
(請求項4の発明)
また、本発明において、上記電源部は、
上記震度センサーが地震非検知或いは検知した震度が所定震度未満であって該電源部が商用電源の電力供給を受ける条件の下で、
上記蓄電池の充電残量が所定量未満の場合には商用電源の電力を直接光源部へ供給し、
前記蓄電池の充電残量が所定量以上の場合には蓄電池の放電により光源部へ電力の供給するものであるとすることができる。
【発明の効果】
【0015】
(請求項1の発明の効果)
本発明によれば、商用電源から電力が供給されているという条件の下で、震度センサーの検知震度が所定の震度以上の時に、太陽光発電によらずに商用電源からの電力を充電するように設けられているので、太陽光発電から得られる電力を充電する場合に比べて薄暮時や夜間時に照明ができる確実性が向上するという優れた効果を奏するものである。
【0016】
上記所定震度は、以下に示す実施の形態では、後述するように気象庁(Japan Meteorological Agency)などの公的機関が管理する計測地震計での計測震度5に相当する揺れを指している。この震度5は、屋外状況において電柱の揺れが確認できるものとされているものの、一般的な居住市街地での電気、ガス、上下水道の基盤設備が耐震面で向上している今日にあっては、商用電源の喪失が生じる可能性は低くなっている。一方でこの震度5の揺れがあった地震はより大きな揺れを伴う地震の前兆である場合も否定できず、より大きな揺れによって街路灯などへの電力を供給している商用電源が喪失することもある。そこで商用電源で蓄電池に充電する切っ掛けとして、震度センサーが震度5相当となる所定震度を含む大きな震度を検知した場合とすることは有用である。
【0017】
(請求項2の発明の効果)
請求項2の発明によれば、商用電源の電力供給
により照明器具を点灯させることが可能となってこの照明器具の信頼性が向上する。
【0018】
(請求項3の発明の効果)
上記電源部は具体的には制御部の制御下で動作するものであり、前記制御部は、商用電源喪失の条件下で、電源部が該商用電源の電力供給を受けるまでの間、上記ソーラーパネルを介した太陽光発電の電気を蓄電池に充電するようにこの電源部を制御する。よって、商用電源からの電力が喪失、即ち、停電の場合でも蓄電池の放電の下で照明ができるものとなり、この照明器具の信頼性が向上する。
【0019】
これは地震によって停電が発生した場合に対応するものであり、昼間時において一般市民が通常、またはほぼ通常の生活が行なえる状況であれば、大体その停電から一日か二日ぐらいで商用電源が復帰するようになるのが現在では一般的であり、二日程度での必要時の照明を得るための充電量を蓄電池が備え得るのも現在では一般的である。勿論、地震の程度によっては停電状態が長期間に亘ることも考えられるが、その場合、街路灯自体の夜間照明が有用である程度に街路環境や屋外環境が損壊せずに保たれているとは考え難く、このような場合は想定外である。
【0020】
(請求項4の発明の効果)
上記電源部は具体的には制御部の制御下で動作するものであり、前記制御部は、震度センサーが地震非検知或いは検知した震度が所定震度未満であって電源部が商用電源の電力供給を受ける条件の下で、上記蓄電池の充電残量が所定量未満の場合には商用電源の電力を蓄電池に充電させずに直接に光源部へ供給するように、また反対に前記蓄電池の充電残量が所定量以上の場合には蓄電池の放電により電力を光源部に供給するように電源部を制御し、光源部を点灯させる。よって、蓄電池の充電残量によることなく必要時に照明ができるものとなり、この照明器具の信頼性が向上する。
【発明を実施するための形態】
【0022】
つぎに本発明を
図1から
図8に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中1は本発明に係る街路灯用照明器具であり、該照明器具1は略トレイ状の灯具本体ケース2の上面開放の収納空間2aに後述する電源部3と光源部4と制御部14とを配置した灯具本体5と、この灯具本体5の上面側に位置し、前記灯具本体ケース2の後方辺にヒンジを介して回動可能に取り付けられて灯具本体5の上面を開閉可能に覆う天蓋6とからなるもので、前記天蓋6の両側辺に、天蓋6による収納空間2aの閉鎖状態を維持するために灯具本体5に係止することのできる係止具7が設けられている。
【0023】
上記灯具本体5における灯具本体ケース2の底面には開口8が設けられており、この開口8に対応位置するように光源部4が配置されている。光源部4は基板に複数個のLED光源(LEDチップ)を配列してなり、それらのLED光源からの発光が開口8を通して灯具本体5の下方に向けて照射されるようにしている。例えば、基板に搭載のLED光源の構成を3直列8並列接続に接続していることができる。このようにした場合、通常は一つのLED光源が故障すると少なくとも三つのLED光源が消灯していたが、LED光源毎にダイオードを搭載すれば、LED光源が一つ故障しても他のLED光源が消灯しないようにすることができる。
【0024】
光源部4の下面側、即ち、LEDチップが搭載されている基板の下面側には、拡散する光を集光させ光が後方に広がらないようにして光を前方方向に集光させる反射部材(図示せず)が設けられている。
【0025】
また、電源部3は放電して前記光源部4に電力を送る蓄電池9からなるもので、光源部4と同様に灯具本体ケース2の底面側に取り付けられており、図示しない配線によってこの電源部3と光源部4とが電気的に連結されている。さらに、灯具本体5の一端部側の下面には、灯具本体ケース2に対して下方から固定された支柱取り付け具10が設けられており、この支柱取り付け具10を図示しない支柱に対して取付固定することで本照明器具1がその支柱に固定される。
【0026】
天蓋6は、断面で示すように上方片面を受光面として太陽光発電するソーラーパネル11とこのソーラーパネル11の上方を覆うようにして組み合わされてソーラーパネル11と一体となっているドーム状カバー12とからなるものである。そして、天蓋6を閉じた状態で、ソーラーパネル11は、受光面を上方に向けて灯具本体5の上面に対応位置し、太陽光発電すれば、その発電した電気を前記電源部3に送るように設けられていて、上記電源部3の蓄電池9が充電される。また、ドーム状カバー12は、光透過性のある透明板から形成されていて上方に凸の曲面を呈しており、外表面には光触媒作用によって高い汚れ落ち性を発揮する物質を含んだ防汚剤が塗布されている。
【0027】
このように本照明器具1では、天蓋6の一部品としてソーラーパネル11が利用されているため、上記電源部3や光源部4のメンテナンスに際して、ソーラーパネル11を別個に取り外すことなく天蓋6を開くという簡易な操作で灯具本体5の上面が大きく開放され、電源部3や光源部4に対する目視確認が容易であるとともに、電源部3や光源部4に対する取り付け、取り外しなどの作業も簡単なものとなる。そして、天蓋6が、電源部3と光源部4とが配置されている灯具本体ケース2の収納空間2aを開閉可能に覆う構成となっているので、ソーラーパネル11下に電源部3と光源部4とが配され、勿論、図示しない他の電気部品も設置個所としてその収納空間2aに配されているものとなる。
【0028】
本照明器具1では上述したように主要構成部品であるところの上記ソーラーパネル11と上記電源部3と上記光源部4、さらに後述の制御部14とで、太陽光発電より得られた電力により照明光を照射可能とした太陽光発電照明器を構成している。そして、このソーラーパネル11と電源部3と光源部4と制御部14とからなる一システムの太陽光発電照明器が、前記灯具本体ケースの上部に前記ドーム状カバーを配することで形成される照明器具筺体の内部に、一体にして配置されている構造となる。
【0029】
上記電源部3にあっては商用電源からの電力供給も受けることができるように設けられていて、商用電源からの電力供給にて蓄電池9を充電できる。このように本照明器具1では、太陽光発電で得られる電力は前記電源部3に送られて充電できるとともに、商用電源からの供給電力も電源部3にて充電できるものである。また、この電源部3は後述するように、必要に応じて商用電源からの供給電力を直接に上記光源部4に送り出すように制御されるものでもある。
【0030】
灯具本体ケース2の内部に設けられている上記制御部14は、上記電源部3に接続されていて、電源部3から電源部動作状況の情報を常時取得するものである。電源部動作状況の情報とは蓄電池に付されたセンサーから生成される情報であって、発電量、放電量、電池残量データ、環境データ、サイクル数、エラーコードからなり、制御部14は、これらを電源部動作状況の情報として常時取得するとともに、制御部14自身が持つタイマー(GPS時刻データに基づくもの)から日時情報と対応付けして電源部情報として記憶管理する機能を有している。
【0031】
上記制御部14の動作は上述のものに限定されない。例えば、電源部3での充電残量によって放電電流量を調整して光源部から照射される光の照度を落とすようにすることができる。
【0032】
本実施の形態において、上記電源部3の蓄電池はリチウムイオン電池を用いており、複数の電池パックを組み合わせて電源部を構成している。そして、この複数の蓄電池パックからなる電源部に対する充放電制御についても制御部の動作の一つである。
【0033】
上記制御部14は、例えば図示されているように上記ソーラーパネル11の上面での太陽電池モジュール領域以外の部位に配置した照度センサー15が感知する照度を信号として受けるように設けられていて、その照度センサー15が感知した照度に基づき光源部4の点灯と消灯とを制御する。
【0034】
○通常の動作
本照明器具1での充電と放電とに係る制御部14による通常の動作についての一例を
図4に基づいて説明する。なお、この通常の動作は、後述する震度センサーでの地震非検知(所定震度までの地震を検知しない)状態時での動作や、この状態で所定時間経過後(本実施の形態では後述の72時間後)を経た後に行なわれる動作である。
(ステップ1)
まず、ステップ1として光源部4を点灯しない昼間時が示されており、この時点で太陽光発電された電力を蓄電池9に充填するように制御する。
(ステップ2)
そして、上記照度センサーや時刻情報などの条件から薄暮時や夜間時であるか否かの判定を行なうステップ2に移行する。なお、ここで言う「薄暮時や夜間時」とは人の見た目で感じられる暗さを推測させる曖昧な時間帯の表現として示したものではなく、夜に移行するに際し、外界の明るさが落ちて街路灯を点灯するに適する予め設定された照度となる状況を「薄暮時や夜間時」と表現したものである。以降、説明を容易にするために「夜間時」と記載し、それ以外を「昼間時」と記載する。
【0035】
(ステップ3)
上記ステップ2で制御部14が外界状況を夜間時であると判定すると、ステップ3として、制御部14はさらに電源部3の蓄電池9の容量に対して充電残量が20%以上であるか否かを判定する。また、ステップ2において制御部14が昼間時であると判定すると、ステップ1に制御の流れが戻される。
【0036】
なお、後述するステップからも明らかなようにこのステップ3での蓄電池9の充電残量が20%以上であるか否かの判定は、ステップ1での太陽光発電の電力を蓄電池に充電する制御からステップ2の夜間時であるか否かの判定を行なう段階に達し、そのステップ2において夜間時であると判定された場合のみに行なわれるものである。すなわち、蓄電池の充電残量を確認する制御部の動作は「昼間時→夜間時」の変化が確認された場合のみである。「夜間時」かつ「蓄電池の充電残量が20%未満」であるときは、次の「昼間時」までは商用電源からの電力を照明に用いることとなり、その制御の流れをステップ4−1から後述する。
【0037】
(ステップ4)
ステップ3での判定(蓄電池9の充電残量が20%以上)に基づいてステップ4に移行する。ステップ4として、制御部14は蓄電池9の放電を開始させる。
【0038】
(ステップ5)
電源部3からの電力(蓄電池9の放電)を受け、ステップ5として光源部4が点灯する。
【0039】
(ステップ6)
上記光源部4が点灯している段階で、制御部14は外界が夜間時であるか或いは昼間時であるかの判定を照度センサーなどの条件に基づいて行なうステップ6に移行する。ステップ6において制御部14が夜間時と判定した場合には、ステップ4に制御の流れが戻り、一方、昼間時と判定した場合には、蓄電池9の放電を停止して光源部4を消灯し、ステップ1に戻るように制御する。
【0040】
(ステップ4−1)
上記ステップ3において、蓄電池9の充電残量が20%未満と判定した場合について説明する。このように、ステップ3で蓄電池9の充電残量が20%未満と判定されると、制御の流れはステップ4−1に移行する。ステップ4−1では
図4に示されているように商用電源の電力供給を電源部3が受け、蓄電池9に電力を通すことなしに(即ち、蓄電池に電力を充電せずに)電源部3がそのまま光源部4へ電力供給するように制御する。
【0041】
(ステップ5−1)
そして、電源部3からの電力(前記商用電源からの電力供給の下)で、ステップ5−1として光源部4が点灯する。
【0042】
(ステップ6−1)
つぎのステップ6−1において制御部14は、夜間時であるか否かの判定を行ない、夜間時と判定した場合には、ステップ4−1に制御の流れが戻り、昼間時と判定した場合には、電源部3から光源部4への商用電源の電力供給を停止させ、それによって、光源部4が消灯し、この後にステップ1に戻るように制御する。
【0043】
このように通常の動作において、商用電源の利用では蓄電池9を充電しないものとしている。即ち、通常時、蓄電池9の充電残量が20%以上であれば蓄電池9を放電し、また蓄電池9の充電残量が20%未満であれば、蓄電池9を放電させないとともに、商用電源からの電力を蓄電池9に通さずに光源部4に直接送るように電源部3が制御される。
【0044】
○地震時の動作
本照明器具1では震度センサーが搭載されていて、地震時にこの震度センサーが検知した震度に基づいて制御部14がつぎの制御が、上述した通常の動作に割り込む形で行なうように設けられている。そして、この地震時での制御部14による制御の主要なポイントは商用電源から電力が得られる場合には昼夜を問わずにその商用電源から充電を行なうようにすることであり、制御部14は商用電源の電力供給とその喪失とを常時監視、即ち、商用電源から電力供給があって電源部3への充電が可能な状態であるか、或いは停電して商用電力からの電力による電源部3への充電が不可能な状態であるかを常時監視している。
【0045】
(昼間時)
(ステップA01:昼間時震度検知の地震モード作動)
まず、本照明器具の地震時の動作を、通常の動作での昼間時に割り込む形とした例を示す
図5に基づいて説明する。昼間時であることから太陽光発電により電力を蓄電池に充電している段階に割り込むものであって、震度センサーが震度5以上の震度を検知すると地震時の動作におけるつぎのステップA01となるように制御部14が動作する。このステップA01では震度センサーが震度5以上を検知したときにその所定震度(震度5)を検知した時点からタイマーなどの経時計測手段にて72時間の経時を計測し始める。なお、前記ステップA01に移行する条件である震度センサーの検知震度の前記震度5は、気象庁などの公的機関が管理する計測地震計での計測震度5に相当する揺れを指しており、地震時の前記計測地震計での計測震度の値をこの震度センサーが導き出すものではない。
【0046】
(ステップA02)
つぎのステップA02の段階で、制御部14は商用電源の電力が供給されているか否かを判定する。なお、制御部14が停電と判定した場合は、後述する商用電源供給無しのステップへ制御の流れが移行する。
【0047】
(商用電源供給有り)
(ステップA03)
上記ステップA02で制御部14が商用電源からの電力供給がなされていると判定した場合に、ステップA03として制御部14は太陽光発電から蓄電池9への充電を停止する。
【0048】
(ステップA04)
つぎにステップA04として商用電源から蓄電池9に充電するように制御する。この商用電源からの電力を蓄電池9に充電する動作は昼夜を問わないこととなる。
【0049】
(ステップA05)
上記ステップA04にて商用電源から電力が蓄電池9に充電されるようになれば、つぎにステップA05にて制御部14は夜間時であるか否かの判定を行なう。ここで昼間時と判定された場合には制御の流れがステップA04に戻る。
【0050】
(ステップA06)
ステップA05で夜間時と判定した場合、制御部14は、前ステップでの商用電源の電力供給による蓄電池9への充電を行ないながら、ステップA06として商用電源の光源部4への直接の電力供給をも行なって光源部4が点灯するように制御する。この場合、蓄電池9自体は充電するものの放電は行なわれない。即ち、電源部3では蓄電池9の充電を行なっているとともに蓄電池を介さない回路が閉じられて光源部4にも商用電源の電力を供給する。
【0051】
(ステップA07)
光源部4が点灯した後にステップA07において、制御部14は震度センサーによる所定震度を検知してから72時間経ているか否かの判定を行なう。なお、このステップA07において72時間経過していると判定した場合には、制御部14は本照明器具1を通常の動作に復帰させるように制御する。
【0052】
(ステップA08)
ステップA07での72時間経過しているか否かの判定において、制御部14が72時間経過していないと判定した場合には、つぎのステップA08の段階で、制御部14は商用電源の電力が供給されているか否かを判定する。すなわち、上記ステップA02と同様に停電しているか否かの判定を行なうステップであり、制御部14が停電と判定した場合は、後述する商用電源供給無しのステップへ制御の流れが移行する。
【0053】
(ステップA09)
ステップA08での商用電源の電力が供給されているか否かの判定において、制御部14が商用電源の電力供給が可能と判定した場合には、つぎのステップA09での判定動作として夜間時であるか否かの判定を行なう。ここで夜間時と判定された場合にはステップA06に制御の流れが戻る。
【0054】
(ステップA10)
ステップA09にて夜間時ではなく昼間時と判定された場合、ステップA10にて示すように制御部14は、商用電源の光源部4への電力供給を停止して光源部4を消灯するように制御する。なお、蓄電池9に対する商用電源からの電力供給による充電は継続している。
【0055】
(ステップA11)
ステップA10の段階で光源部4が消灯した後には、ステップA11にて、制御部14は、所定震度を検知してから72時間経ているか否かの判定を行なう。このステップA11において72時間経過していると判定した場合には、制御部14は本照明器具1を通常の動作に復帰させるように制御する。一方、72時間経過していないと判定した場合には、つぎのステップA12に移行する。
【0056】
(ステップA12)
このステップA12の段階で、制御部14は商用電源の電力が供給されているか否かを判定する。すなわち、上記ステップA02、A08と同様に停電しているか否かの判定を行なうステップである。ここで、制御部14が商用電源の電力供給が可能と判定した場合には、ステップA10で光源部4を消灯している関係から、夜間時であるか否かを判定するステップA05に制御の流れが戻るように設けられている。制御部14が商用電源の電力供給が不可能(停電)と判定した場合は、後述する商用電源供給無しのステップへ制御の流れが移行する。
【0057】
(商用電源供給無し)
制御部14が上述のステップA02、A08、A12で商用電源が喪失されていると判定した場合の制御の流れを
図6に示す。先に説明したステップA01〜A12は、昼間時に地震(震度5以上)を検知してスタートする制御の流れを示していて、供給される商用電源の電力を利用して充電することを基本としており、ステップを順次経る途中で、太陽光発電での蓄電池への充電を停止するステップA03がある。よって、前記ステップA02、A08、A12で商用電源が喪失されていると判定した場合のいずれでも、その次の段階として、「太陽光発電の電力を蓄電池に充電」する段階を必ず経るようにしている。そのため、夜間時に行なわれるステップA08での判定での商用電源喪失に応じれば、夜間時に「太陽光発電の電力を蓄電池に充電」する制御フローとなるが、その後のステップA061(後述)にて、太陽光発電による蓄電池への充電停止となるため、問題はない。
【0058】
(ステップA051)
図6に示すように太陽光発電の電力を蓄電池に充電する制御処理が行なわれた後に、つぎのステップとしてステップA051に示す夜間時であるか否かの判定を行なう。夜間時ではないと判定された場合には、前述の太陽光発電の電力を蓄電池に充電する制御処理に戻り、また、夜間時と判定された場合には、つぎのステップA061に移行する。
【0059】
(ステップA061)
前ステップA051で夜間時と判定した場合、制御部14は太陽光発電による蓄電池9への充電を停止し、蓄電池9の放電を行なって光源部4が点灯するように制御する。
【0060】
(ステップA071)
ステップA071において、上記ステップA061で光源部4が点灯した後に、制御部14は所定震度を検知してから72時間経ているか否かの判定を行なう。なお、このステップA071において72時間経過していると判定した場合には、制御部14は本照明器具1を通常の動作に復帰させるように制御する。
【0061】
(ステップA081)
ステップA071での72時間経過しているか否かの判定において、制御部14が72時間経過していないと判定した場合には、つぎのステップA08において、制御部14は、商用電源の電力が供給されているか否かを判定する。すなわち、本ステップA081では、停電状態であった商用電源が回復しているかどうかの判定を行なうステップであり、制御部14が停電と判定した場合は、つぎのステップA091へ制御の流れが移行する。一方、商用電源が回復していると判定した場合には、上記ステップA03へ制御の流れが移行するように設けられている。
【0062】
(ステップA091)
ステップA081で制御部14が商用電源の電力が供給されていないと判定すると、つぎのステップA091にて夜間時であるか否かの判定を行なう。ここで夜間時と判定された場合にはステップA061に制御の流れが戻って蓄電池9の放電が継続されることとなる。
【0063】
(ステップA101)
ステップA091にて夜間時ではなく昼間時と判定された場合、ステップA101にて示すように制御部14は、蓄電池9での放電を停止して光源部4を消灯するように制御する。
【0064】
(ステップA111)
ステップA101の段階で光源部4が消灯した後には、ステップA111にて、制御部14は、所定震度を検知してから72時間経ているか否かの判定を行なう。このステップA111において72時間経過していると判定した場合には、制御部14は本照明器具1を通常の動作に復帰させるように制御する。一方、72時間経過していないと判定した場合には、つぎのステップA121へ制御の流れが移行する。
【0065】
(ステップA121)
このステップA121は、上記ステップA081と同じ制御であって、制御部14は、商用電源の電力が供給されているか否かを判定する。このステップA121の段階で、制御部14が停電と判定した場合は、再び太陽光発電の電力を蓄電池に充電する点に制御の流れが戻るように設けられている。商用電源が回復していると判定した場合には、上記ステップA03へ制御の流れが移行するように設けられている。
【0066】
(夜間時)
(ステップB01:夜間時震度検知の地震モード作動)
つぎに、地震時の動作が通常の動作での夜間時に割り込む形とした例を示す
図7に基づいて説明する。通常の動作が行なわれている夜間時であることから蓄電池9を放電して光源部4が点灯している段階に割り込むものであって、震度センサーが震度5以上の震度を検知すると、地震時でかつ夜間時用として、つぎのように制御部14が動作する。
図7において、最初の動作をステップB01として表わしていて、本ステップB01でも昼間時に地震を検知した場合と同様に、震度センサーが震度5以上を検知したときにその所定震度(震度5)を検知した時点からタイマーなどの経時計測手段にて72時間の経時を計測し始める。
【0067】
(ステップB02)
つぎのステップB02の段階で、制御部14は商用電源の電力が供給されているか否かを判定する。ここで電力が供給されていないと判定された場合には、後述するステップB031へと制御の流れが移行するように設けられている。
【0068】
(商用電源供給有り)
(ステップB03)
前ステップB02で制御部14が商用電源からの電力供給がなされていると判定した場合に、ステップB03において、制御部14は、商用電源の電力供給を電源部3の蓄電池9に対して開始してこの蓄電池9に充電するように制御する。この商用電源からの電力を蓄電池9に充電する動作は昼夜を問わないこととなる。
【0069】
(ステップB04)
つぎに制御部14は、ステップB04として光源部4へも直接に商用電源の電力供給を行なって光源部4が点灯するように制御する。この場合、電源部3では蓄電池9の充電を行なっているとともに、蓄電池を介さない回路が閉じられて光源部4にも商用電源の電力を供給する。(ステップA06参照)
【0070】
(ステップB05)
商用電源の電力を直接的に利用して光源部4を点灯させた後に制御部14は、ステップB05として、所定震度を検知してから72時間経ているか否かの判定を行なう。なお、このステップB05において72時間経過していると判定した場合には本照明器具1を通常の動作に復帰させるように制御する。
【0071】
(ステップB06)
ステップB05での72時間経過しているか否かの判定において、制御部14が72時間経過していないと判定した場合には、つぎのステップB06において、制御部14は、商用電源の電力が供給されているか否かを判定する。制御部14が停電と判定した場合は、後述する商用電源供給無しのステップへ制御の流れが移行する。
【0072】
(ステップB07)
上記ステップB06での商用電源の電力が供給されているか否かの判定において、制御部14が商用電源の電力供給が可能と判定した場合には、ステップB07での判定動作として夜間時であるか否かの判定を行なう。ここで夜間時と判定された場合にはステップB04に制御の流れが戻る。
【0073】
(ステップB08)
ステップB07にて夜間時ではなく昼間時と判定された場合、ステップB08にて示すように制御部14は、商用電源の光源部4への電力供給を停止して光源部4を消灯するように制御する。なお、蓄電池9に対する商用電源からの電力供給による充電は行なう。
【0074】
(ステップB09)
ステップB08の段階で光源部4が消灯した後には、ステップB09にて、制御部14は、所定震度を検知してから72時間経ているか否かの判定を行なう。本ステップB09において72時間経過していると判定した場合には、制御部14は本照明器具1を通常の動作に復帰させるように制御する。一方、72時間経過していないと判定した場合には、つぎのステップに移行する。
【0075】
(ステップB10)
ステップB09での72時間経過しているか否かの判定において、制御部14が72時間経過していないと判定した場合には、ステップB10において、制御部14は、商用電源の電力が供給されているか否かを判定する。制御部14が停電と判定した場合は、後述する商用電源供給無しのステップへ制御の流れが移行する。
【0076】
(ステップB11)
上記ステップB10での商用電源の電力が供給されているか否かの判定において、制御部14が商用電源の電力供給が可能と判定した場合には、ステップB11での判定動作として夜間時であるか否かの判定を行なう。ここで夜間時と判定された場合にはステップB04に制御の流れが戻る。また、昼間時と判定された場合にはステップB08に制御の流れが戻るように設けられている。その結果として商用電源の電力供給の停止の下で光源部4が消灯したままとなる。
【0077】
(商用電源供給無し)
(ステップB031)
上述したように上記ステップB02,B06,B10において、制御部14は商用電源が喪失されていると判定した場合の制御の流れを
図8に示す。先に説明したステップB01〜B11は、夜間時に地震(震度5以上)を検知してスタートする制御の流れを示していて、供給される商用電源の電力を利用して蓄電池に充電することを基本としているが、このステップB031以降ではその商用電源そのものが喪失している点、またステップB02の前段階で、通常の夜間時として蓄電池9の放電を行なって光源部4が点灯している点とから、夜間時に地震を検知して商用電源の電力供給が不能と判定された場合の制御フローの始まりでは、光源部4を点灯させるための「蓄電池9の放電」と、夜間時であることによる「光源部4の太陽光発電による蓄電池への充電停止」とを、本ステップB031にて行なうように設けられている。
【0078】
そして、上記ステップB10では、夜間時に地震検知して昼間時に商用電源が喪失した状態として商用電源の電力供給が不能と判定されるものであり、この場合、「昼間時に光源部消灯」の状態からステップB031での「光源部点灯」の段階を経る制御フローになるが、「夜間時であるか昼間時であるか」の判定を行なう後述のステップB061があるため、昼間時に光源部が点灯持続する状態は避けられるものとなっている。
【0079】
(ステップB041)
つぎにステップB041において、制御部14は所定震度を検知してから72時間経ているか否かの判定を行なう。このステップB041において72時間経過していると判定した場合には、制御部14は本照明器具1を通常の動作に復帰させるように制御する。
【0080】
(ステップB051)
ステップB041での72時間経過しているか否かの判定において、制御部14が72時間経過していないと判定した場合には、ステップB051において、制御部14は、商用電源の電力が供給されているか否かを判定する。商用電源の電力供給可能と判定した場合は、
図7に示す商用電源供給有りの以降のステップB03へ制御の流れが移行する。また、商用電源の電力が供給されていないと判定した場合にはつぎのステップに移行する。
【0081】
(ステップB061)
上記ステップB051での商用電源の電力が供給されていないと判定した場合には、ステップB061で夜間時であるか否かの判定を行なう。ここで夜間時と判定された場合にはステップB031に制御の流れが戻る。また、昼間時と判定された場合にはステップB061に移行する。
【0082】
(ステップB071)
ステップB061にて夜間時ではなく昼間時と判定された場合、本ステップB071にて示すように制御部14は、蓄電池9での放電を停止して光源部4を消灯するように制御する。
【0083】
(ステップB081)
上記ステップB071の段階で光源部4が消灯した後には、本ステップB081にて、制御部14は、所定震度を検知してから72時間経ているか否かの判定を行なう。このステップB081において72時間経過していると判定した場合には、制御部14は本照明器具1を通常の動作に復帰させるように制御する。一方、72時間経過していないと判定した場合には、つぎのステップに移行する。
【0084】
(ステップB091)
上述したように、ステップB081にて72時間経過していないと判定された場合には、本ステップB091において、制御部14は、商用電源の電力が供給されているか否かを判定する。商用電源の電力供給可能と判定した場合は、商用電源供給有りの場合のステップB03へ制御の流れが移行する。また、商用電源の電力が供給されていないと判定した場合にはつぎのステップに移行する。
【0085】
(ステップB101)
ステップB071で光源部4を消灯している関係から、本ステップB101にて、制御部14が夜間時であるか否かを判定し、夜間時であると判定された場合にはステップB031に制御の流れが戻されるように設けられている。また、制御部14が夜間時ではないと判定した場合には、次のステップに移行する。
【0086】
(ステップB111)
前ステップB101にて昼間時であると判定されていることから、本ステップB111として制御部14は太陽光発電による電力を蓄電池9に充電する制御を行ない、制御の流れが上記ステップB081に戻るように設けられている。
【0087】
以上のように、地震に際し、震度センサーが検知した震度が震度5未満の場合には、商用電源の電力供給とその喪失との監視の結果から商用電源からの電力供給が行なわれていれば、昼間時に太陽光発電からの電力を蓄電池9に充電し、夜間時に蓄電池9を放電させて光源部4に電力を送ることで点灯させて照明を行ない、必要に応じて商用電源から電力を受けて蓄電池9を充電させるように電源部3を制御する。即ち、地震を検知したものの、本照明器具1が通常の動作を維持するように設けられている。
【0088】
また、地震に際し、震度センサーが検知した震度が震度5以上の場合に、この震度5が検知された時点から所定期間の間、商用電源の電力供給とその喪失との監視の結果から商用電源からの電力供給が行なわれている条件が満たされれば、昼夜を問わずに商用電源からの電力を蓄電池9に充電し、夜間時には商用電源の電力を直接的に光源部4に送って点灯させて照明を行なうように電源部3を制御する。
【0089】
なお、蓄電池9の充電量の低下分を補うべく、昼夜を問わずに商用電源からの電力を蓄電池9に充電する動作を継続する期間は72時間としているが、限定されるものではない。また、地震時対応の動作の継続中に再び震度5以上の震度を検知した場合には、その新たに検知した時点から所定期間継続するように制御される。そして、所定期間が経過した後には通常の動作に移行するように制御部14が電源部3を制御する。
【0090】
一方、制御部14は、地震に際し、商用電源の電力供給とその喪失との監視の結果から停電状態を検知すれば、震度センサーが検知した震度に関係なく商用電源の電力供給が復帰するまでの間、上記太陽光発電にて発電された電力を蓄電池9に充電するように電源部3を制御する。これによって停電状態での夜間時にあっても、太陽光発電により充電された電源部3からの放電を受けて光源部4が点灯して照明を行なうものとなる。
【0091】
そして、商用電源の喪失状態が解消されて電力供給が検知された場合、その電力供給が検知された時点が、前記震度センサーが震度5以上を検知してから所定期間内であれば、上述したように昼夜を問わずに商用電源からの電力供給により蓄電池9を充電させ、夜間時に商用電源の電力により照明を行なうように電源部9を制御する。電力供給が検知された時点が、震度センサーが震度5以上を検知してから所定期間を過ぎている時は通常の動作となるように制御される。
【0092】
また、上記地震対応の動作に係る制御において、昼間時に商用電源の電力が可能である段階にあっても、制御部14は常時商用電源の電圧を監視しており、ステップを経る途中で商用電源が喪失する停電となった場合には、即座に商用電源の電力供給が不能の場合のステップへと移行するように制御する。