【文献】
PhoneArena Team,Samsung miCoach Review,[online],米国,PhoneArena,2008年 4月,[検索日2014.7.9],インターネット,URL,http://www.phonearena.com/reviews/Samsung-miCoach-Review_id1940/page/4
【文献】
GSMArena team,Samsung F110 Adidas review: Your coach, miCoach,[online],日本,GSMArena,2008年 4月,[検索日2014.7.9],インターネット,Page5,URL,http://www.gsmarena.com/samsung_f110_adidas-review-235p5.php
【文献】
GSMArena team,Samsung F110 Adidas review: Your coach, miCoach,[online],米国,GSMArena,2008年 4月,[検索日2014.7.9],インターネット,Page6,URL,http://www.gsmarena.com/samsung_f110_adidas-review-235p6.php
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ユーザ情報が、前記ユーザが前記トレーニングを行っている間に測定された、前記ユーザのパフォーマンスパラメータを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
前記ユーザ情報が、前記ユーザが前記トレーニングを完了した後に前記携帯型フィットネスモニタリングサービスによって課せられた質問への、前記ユーザからの応答を含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面に示されるような本発明の実施形態を参照して、本発明をここで詳細に説明する。「一実施形態」、「ある実施形態」、「例示的実施形態」、等への言及は、説明される実施形態は特定の特徴、構造または特性を有し得るが、全ての実施形態がその特定の特徴、構造またはその特性を有する必要はないであろうことを示す。さらに、そのような語句が同じ実施形態を指す必要はない。さらに、特定の特徴、構造または特性がある実施形態に関連して説明される場合、明示的に説明されるか否かにかかわらず、他の実施形態との関連においてそのような特徴、構造または特性が認められるか否かは当業者の知識の範囲にゆだねられる。
【0014】
本発明のプログラム製品、方法及びシステムはアスリート100にフィットネスモニタリングサービスを提供するために用いることができる。本発明の実施形態を利用するアスリート100は、ランニング、ウォーキング、自転車走、スケート、水泳、スキー、エアロビクス、ウエイトリフティングを含むがこれらには限定されない、様々な身体アクティビティに積極的に参加することができ、あるいは様々な個人スポーツまたはチームスポーツに参加することができる。したがって、例えば、「アスリート」、「ランナー」、「身体鍛錬運動者」及び「ユーザ」のような語句は、本明細書において互換で用いられ得る。
【0015】
さらに、本明細書において、語句「ユーザ」は、注目する身体アクティビティを行っているアスリート100以外のユーザも指して用いられ得る。言い換えれば、以下でさらに詳細に説明されるように、アスリートユーザだけでなく、コーチまたは友人のような他のユーザも本発明のシステムと対話することができるであろう。
【0016】
図1に示されるような、身体アクティビティを遂行しているアスリート100は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を装着することができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、身体アクティビティ中のアスリート100によって、着用されるか、携行されるか、または別の形で支持され得る。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、アスリート100の身体アクティビティに関連付けられる様々なパフォーマンスパラメータを測定及び/または処理するように適合させることができる。語句「パフォーマンスパラメータ」には、アスリート100の身体アクティビティに関連付けられる物理的パラメータ及び生理学的パラメータのいずれをも含めることができる。測定される物理的パラメータには、例えば、時間、距離、速度、ペース、歩数、歩幅、歩度を含めることができる。測定される生理学的パラメータには、例えば、心拍数、呼吸数、血中酸素レベル、血流量、水分補給状態、消費カロリー、筋肉疲労及び体温を含めることができる。
【0017】
一実施形態において、パフォーマンスパラメータには、例えばストレスレベルまたはモティベーションレベルのような、心的パラメータ及び情的パラメータも含めることができる。心的パラメータ及び情的パラメータは、アスリート100に質問することにより、または、例えばランニング中の胴の傾角特性または足の対地衝撃特性のような事柄を測定することにより、直接または間接に測定することができる。
【0018】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、例えば、名称を「携帯型フィットネスモニタリングシステム及びその応用(Portable Fitness Monitoring Systems, and Applications Thereof)」とする、共通に所有される米国特許出願(出願番号未詳(代理人案件番号第2483.0840000号))の明細書に開示されるデバイスのような、例えば、携帯電話、電子手帳、音楽ファイルプレイヤー(例:MP3プレイヤー)、インテリジェント着用品(例:フィットネスモニタリング下着、リストバンドまたは腕時計)のようなデバイス、フィットネスモニタリングモードを有するドングル(例:ソフトウエアを保護する小型ハードウエアデバイス)、専用携帯型フィットネスモニタリングデバイス102または非専用携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とすることができる。
【0019】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、パフォーマンスパラメータを検出するための1つないしさらに多くのセンサ104と通信することができる。センサ104は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と有線または無線で通信することができる。
図1に示されるような、本発明の一実施形態においては、心拍数を検出するためのセンサ104がアスリート100の胸に結合され、速度を検出するためのセンサ104がアスリート100の靴に結合されている。加速度計、歩数計、脈拍計、温度計またはユーザ100のパフォーマンスパラメータを検出するためのその他のセンサ104を含むがこれらには限定されない、その他のセンサ104を用いることができる。携帯型モニタリングデバイス102と1つないしさらに多くのセンサ104は、Dynastream InnovationsによるANT及びANT+,ブルートゥースLE,ブルートゥースLET,またはBlueRobinを含むがこれらには限定されない、既知のプロトコルを用いて通信することができる。他の既知の通信プロトコルを用いることができる。
【0020】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は1つないしさらに多くの携帯型ディスプレイ106と通信することもできる。携帯型ディスプレイ106は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と有線または無線で通信することができる。携帯型ディスプレイ106は、例えば、視覚的、聴覚的または(例:振動素子による)触覚的な手段のような、様々な手段を、単独でまたは組み合わせて、アスリート100に情報を送るように適合させることができる。本発明の一実施形態においては、
図1に示されるように、独立の聴覚ディスプレイ106(例:ヘッドフォン)及び独立の視覚ディスプレイ106(例:リストバンド)が備えられている。別の実施形態において、視覚的、聴覚的及び/または触覚的なディスプレイ106を、物理的に独立な素子として含めることができ、あるいはそのような素子の1つないしさらに多くを統合して単一の物理的ディスプレイデバイスにすることができる。触覚ディスプレイ106はアスリート100に触感出力を与えるための、例えば圧電アクチュエータのような、ディスプレイ106を振動させるための手段を有することができる。いくつかの実施形態において、携帯型ディスプレイ106は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と一体化することができる。
【0021】
本発明の一実施形態にしたがえば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を装着しているアスリート100と1つないしさらに多くの外部要素の間で情報を通信することができる。そのような外部要素には、例えば、パーソナルコンピュータ114,ネットワーク110及び/またはサーバ112がある。一実施形態において、パーソナルコンピュータ114及びサーバ112は単一のコンポーネントとすることができる。
【0022】
一実施形態において、
図2に示されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を装着しているアスリート100は有線または無線の通信を用いてパーソナルコンピュータ114と通信することができる。当業者には当然であろうように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とパーソナルコンピュータ114の間の有線通信は、例えば、パーソナルコンピュータ114の通信ポートに差し込まれた通信線を用いてパーソナルコンピュータ114に接続されたドッキングユニットに携帯型フィットネスモニタリングデバイス102をおくことによって、達成され得る。
【0023】
別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とパーソナルコンピュータ114の間の有線通信は、例えば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とコンピュータ114の間でケーブルを接続することによって達成され得る。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のコンピュータ入力/出力ポート及びコンピュータ114の通信ポートにはUSBポートを含めることができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とコンピュータ114を接続するケーブルは、USB-AまたはUSB-Bのレギュラープラグ、ミニプラグまたはマイクロプラグを含むがこれらには限定されない、適するUSBプラグをもつUSBケーブルとすることができる。
【0024】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とパーソナルコンピュータ114の間の無線通信は、例えば、(例えばインターネットのような)無線広域ネットワーク(WWAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)または無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)(総称して、無線エリアネットワークまたはWAN)を用いて、達成され得る。当業者には周知であろうように、WANの実施に適する多くの既知の標準プロトコルまたは独自プロトコルがある(例:TCP/IP,IEEE802.16及びブルートゥース)。したがって、本発明は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と本発明のフィットネスモニタリングサービスの様々な外部要素の間の通信のためのいずれか特定のプロトコルの使用に限定されない。
【0025】
一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は携帯電話に用いられるようなWWAN通信システムと通信することができる。例えば、WWAN通信システムは複数の地理的に分散配置された通信塔及び基地局システムを備えることができる。通信塔は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のような、長距離双方向電波通信無線デバイスをサポートする1基ないしさらに多くのアンテナを備えることができる。アンテナと携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の間の電波通信は、既知のまたは将来開発されるいずれかの無線プロトコル、例えば、CDMA,GSM(登録商標),EDGE,3G,IEEE802.x(例:IEEE802.16(WiMAX)),等に準拠する電波信号を利用することができる。基地局システム及びセル式通信塔によって携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に空中送信される情報はさらに、例えばインターネットを含む、1つないしさらに多くの別の回線交換通信ネットワークまたはパケット交換通信ネットワークに送信されるかまたはそのような通信ネットワークから受信することができる。
【0026】
図2に示されるように、パーソナルコンピュータ14とサーバ112の間でネットワーク110を介して通信を行うこともできる。一実施形態において、ネットワーク110はインターネットである。インターネットは、データを通信するためにインターネットプロトコル(TCP/IP)を用いる、サーバ、ルータ、交換機及び通信回線の全世界的集合体である。上に示したように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とパーソナルコンピュータ114の間の通信にもインターネットを用いることができる。本発明の一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とサーバ112の間でネットワーク110を介して直接に、すなわちパーソナルコンピュータ114を通さずに、情報を通信することができる。
【0027】
本発明のフィットネスモニタリングサービスの実施形態にしたがえば、アスリート100,パーソナルフィットネスモニタリングデバイス102,ネットワーク110及びサーバ112のいずれかの間で広範な情報を通信することができる。そのような情報には、例えば、パフォーマンスパラメータ、トレーニングアドバイス、トレーニングプラン、暦日、ルート情報、音楽、ビデオ、テキスト、画像、音声通信、設定、ソフトウエア及びファームウエアを含めることができる。
【0028】
本発明の様々な要素間の通信は、身体アクティビティの開始前に、身体アクティビティの完了後に、及び/または身体アクティビティ中にリアルタイムで、行うことができる。さらに、例えばパーソナルフィットネスモニタリングデバイス102とパーソナルコンピュータ114の間の対話とパーソナルコンピュータ114とサーバ112の間の対話は異なる時点で行うことができる。
【0029】
サーバ112に送信され、サーバ112によって格納される情報は、後の時点にアスリート100がネットワーク110を介してアクセスすることができる。例えば、アスリートは、アスリートのパーソナルフィットネスモニタリングデバイス102からサーバ112に送信されたアクティビティ後パフォーマンス情報に、後の時点にアスリートのパーソナルコンピュータからアクセスできるであろう。本発明の別の実施形態において、パーソナルコンピュータ114の側の第三者(例:トレーナー、コーチ、友人または家族)が、アスリートのパフォーマンスに関するリアルタイムパフォーマンス情報またはパフォーマンス履歴情報に、ネットワーク110を通じ、サーバ112を介して、アクセスすることができるであろう。
【0030】
図3はサーバ112の例示的ソフトウエア構成のブロック図である。サーバ112のアプリケーションソフトウエアにはアスリート100にフィットネスモニタリングサービスを提供することができる多くの様々なモジュールがある。本発明の一実施形態において、そのようなモジュールには、スタートモジュール200,プランモジュール300,スケジュールモジュール400,トラックモジュール500,サポートモジュール600,ライブラリモジュール700及びフォーラムモジュール800がある。それぞれのモジュールは、1つないしさらに多くのパーソナルコンピュータ114においてユーザに提示することができる、1つないしさらに多くのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)をサポートする。
【0031】
当業者には既知であるように、GUIはユーザ100がコンピュータ114を介して対話できるプラットフォームを提供するために技術とデバイスの組合せを用いることができる。GUIは、例えば、ユーザ100が利用できる情報及び作業を表すための、グラフィック要素、ビジュアルインジケータ及びテキストを提供することができる。グラフィック要素には、例えば、ウインドウ、メニュー、ラジオボタン、チェックボックス及びアイコンを含めることができる。ユーザ100は、ユーザのコンピュータ114の画面上のカーソル206の位置を制御するために、マウスのような、物理的入力デバイスを用いることができる。
【0032】
上述した機能を拡張するかまたは追加の機能を提供するため、サーバ112のシステム内に別のまたは追加のモジュールまたはサブモジュールを実装できることが当業者には当然であろう。例えば、サーバ112のソフトウエア構成には、例えば、ウインドウズ(Windows)(登録商標)、ユニックス(UNIX)(登録商標)、リナックス(LINUX)(登録商標)、マック(Mac)(登録商標)OSXまたはAIXのような市販のオペレーティングシステムの1つとすることができる、オペレーティングシステムを含めることができる。オペレーティングシステムは、ミドルウエア及びアプリケーションプログラムがそれを介してオペレーティングシステムのサービスにアクセスできる、付帯アプリケーションプログラミングインターフェースを有することもできる。さらに、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)サーバがオペレーティングシステムの上で稼働することができる。技術上周知のように、HTTPサーバはHTTPを用い、インターネットを通じて、データを通信することができる。
【0033】
本発明の一実施形態にしたがえば、
図4は、リモートパーソナルコンピュータ114のユーザにスタートモジュール200によって提示される、GUIウインドウを示す。
【0034】
図4〜7,9〜13及び39〜47に示されるように、本発明のフィットネスモニタリングサービスの様々なモジュールは、ユーザ100がそれを介してフィットネスモニタリングサービスと対話できる、GUIをサポートすることができる。当業者には当然であろうように、一実施形態において、GUIは、ユーザのコンピュータ114上のウエブブラウザを用い、インターネット110を通じてユーザがアクセスできるウエブサイトを介してサーバ112により提供されるウエブページとして、現れることができる。別の実施形態において、GUIは、パーソナルコンピュータ114,CD-ROM,携帯電話またはユーザ100がローカルにアクセスできるその他のコンピュータ読出可能媒体上に格納された情報だけに基づいて、プロセッサによって生成することができる。本発明の実施形態において、ユーザ100は、とりわけ、ユーザの向上を測るために過去のパフォーマンスから生成されたデータの使用、将来の目標の設定、ユーザのパフォーマンスデータの他者との共有、及び/またはユーザのその時点のフィットネスレベル及び目標に適切な強度で身体鍛錬運動を行う上での自身の援助を行うことができる。
【0035】
図4を参照すれば、メニューバー204を本発明のGUIウインドウの一端の近くに表示することができる。メニューバー204は、スタートモジュール200,プランモジュール300,スケジュールモジュール400,トラックモジュール500,サポートモジュール600,ライブラリモジュール700及びフォーラムモジュール800に対応する、いくつかのアイコンまたはインディシアを有することができる。一実施形態において、メニューバー204はサーバによってユーザに提示される全てのGUIページに表示することができる。サーバ112にログイン後、ユーザ100はカーソル206を用いて対応するアイコンを選択することにより、異なるモジュールでサポートされるウエブサイトのエリアにナビゲートできるであろう。ユーザ100がモジュールアイコンを選択するか、モジュールアイコン上にカーソル206を留めれば、特定のモジュールに関連付けられたサブモジュールまたはプログラムウイザードに対応する別のアイコンをポップアップさせるかまたは別の態様でユーザ100に提示することができる。
【0036】
本発明の実施形態の特徴にアクセスするため、リモートパーソナルコンピュータ114側のユーザ100はインターネット110を介してサーバ112にログインすることができる。当業者には周知であるように、スタートモジュール200により実行されるログインウイザード202内によって制御することができるログインプロセスは一般にサーバ112にログインID及びパスワードまたはその他の認証情報のリモートユーザ100による入力及び、これに続く、ユーザデータベース等の参照によるユーザ100の身元のサーバ112による認証を含む。本発明のフィットネスモニタリングシステムの実施形態は、複数のアスリート100またはユーザコミュニティを形成する他のユーザ100に提供することができ、サーバ112へのアクセスのために発行されたログインID及びパスワードを有するユーザ100に限定することができ、及び/または、さらに、加入費と交換で提供することができる。
【0037】
ログインウイザード202を介する前段認証プロセスに続いて、
図5に示されるように、スタートモジュール200によって実行されるソーシャルネットワーキングウイザード208が、例えば、Facebook,MySpace,Twitter(ツイッター),Friendster,LinkedIn,等のような、ソーシャルネットワーキングサイトにユーザ100のフィットネスモニタリングアカウントをリンクするようにユーザを招くことができる。以下でさらに詳細に説明されるように、ソーシャルネットワーキングサイトへのリンクにより、ユーザ100にさらなる恩典及び特徴を提供することができる。ソーシャルネットワーキングサイトへの初めの機会に応じなくとも、ユーザは後の時点でそのようなリンクをつくることができるであろう。ソーシャルネットワーキングウイザード208が完了すると、スタートモジュール200は、
図6に示されるように、ホームページを提示することができる。
【0038】
一実施形態において、リモートパーソナルコンピュータ104側のユーザ100は別途にソフトウエアウイジェットを介するサーバ112との対話を選択することができる。当業者には知られているように、ソフトウエアウイジェットは1つないしさらに多くの様々なソフトウエアプラットフォーム向けの移植可能コードを含むソフトウエアアプリケーションである。語句「ソフトウエアウイジェット」は、アプリケーションまたはユーザインターフェースが、あるいはいずれもが、デスクアクセサリまたはアプレットで例示されるように、比較的簡単であり、容易に使用できることを意味する。
【0039】
一実施形態において、ソフトウエアウイジェットは、コンピュータデスクトップ上での実行が目的とされる専用GUIウイジェットである、デスクトップウイジェットとすることができる。別の実施形態において、ソフトウエアウイジェットは、モバイルデバイス(例:スマートフォン)上で動作できる、モバイルウイジェットとすることができる。ウイジェットは本明細書でさらに詳細に説明されるユーザインターフェースの簡易版を提示することができ、サーバ112にユーザがログインするための別の手段を提供することができる。ウイジェットは、以下でさらに詳細に説明するように、ユーザによるユーザの過去のパフォーマンスに関する要約情報の閲覧を可能にすることができ、例えばこれからのトレーニングの予定表を、ユーザが見ることを可能にすることができる。
【0040】
ホームページから、ユーザ100は、カーソル206を用いてメニューバー204から対応するアイコンを選択することによって、別のモジュール、サブモジュールまたはウイザードにナビゲートすることができるであろう。一実施形態において、スタートモジュール200のアイコン上にカーソル206を留めることにより、ユーザ100は、イントロダクションサブモジュール210,装備品サブモジュール212またはデバイスダウンロードサブモジュール214を選択することができるであろう。
【0041】
図7はイントロダクションサブモジュール210によって表示され得る例示的GUIウインドウである。イントロダクションページは、本発明のフィットネスモニタリングシステムに関する、システム、対象ユーザ及びそのようなユーザが入手できる潜在的利益の簡潔な説明を含む、全般的な情報を含むことができる。
【0042】
例えば、イントロダクションページはフィットネスモニタリングシステムの、プラン作成、スケジュール作成及びトラッキングの能力に関する情報を含むことができる。本発明の一実施形態において、プラン作成、スケジュール作成及びトラッキングの機能のいくつかの態様は、カラーコード化心拍数ゾーン系に結び付けることができる。別の実施形態において、プラン作成、スケジュール作成及びトラッキングの機能のいくつかの態様は、速度、ペース、歩度、カロリー、呼吸数、血中酸素レベル、血流量、水分補給状態または体温を含むがこれらには限定されない、他のパラメータのゾーンに基づくカラーコード化ゾーン系に結び付けることができる。そのようなカラーコード化系のグラフィック表示及び簡潔な説明は、
図7に示されるように、イントロダクションページ及び個人設定上で提供することができる。
【0043】
本発明の一実施形態において、提示される様々なGUIを介してサーバ112により提供されるいくつかのグラフィック情報の色は、検出されるかまたは目標とされる心拍数の情報によって規定することができる。本発明のフィットネスモニタリングサービスの様々なモジュールは、1つないしさらに多くの心拍数範囲すなわち「ゾーン」を確立するためのアルゴリズムを用いてプログラムすることができる。それぞれのゾーンには特定の色を割り当てることができる。ゾーンは、例えば、アスリート100の最高心拍数のパーセンテージの範囲として定義することができる。したがって、それぞれのゾーンは運動の特定のレベルに関連付けることができる。
【0044】
図8は本発明の一実施形態にしたがうゾーン定義の例示的な表である。アスリート100の最高心拍数の65%から75%の範囲の賦活ゾーンには青色が割り当てられる。アスリート100の最高心拍数の75%から85%の範囲の耐久ゾーンには緑色が割り当てられる。アスリート100の最高心拍数の85%から90%の範囲の強度ゾーンには黄色が割り当てられる。最後に、アスリート100の最高心拍数の90%から95%の範囲のパワーゾーンには赤色が割り当てられる。これらの範囲と色の組合せは例示に過ぎず、数多くの他の範囲及び/または色を用いることができるであろう。
【0045】
一実施形態において、青色、緑色及び黄色のゾーンの範囲に重なる、追加のゾーン(例えば桃色ゾーン)を設けることもできる。桃色ゾーンは主として初心者に対する強度目標設定のために用いることができる。別の実施形態において、ゾーンの色に関係付けられた値がゾーンの下限から上限に向けて大きくなるに合わせて、色を比較的明るいかまたは朧な色から比較的暗いかまたは強烈な色に変えることができる。
【0046】
ゾーンはあらかじめ定められたフィットネス目標に基づいて割り当てることができる。例えば、
図8の実施形態において、賦活ゾーン(青)はアスリート100のエアロビクスベースの構築を可能にする心拍数範囲に割り当てることができる。耐久ゾーン(緑)はアスリート100の心血管強度及び消費カロリーの構築を可能にする心拍数範囲に割り当てることができる。強度ゾーン(黄)はアスリート100のエアロビクス閾、耐久性及び代謝の向上を可能にする心拍数範囲に和英当てることができる。パワーゾーン(赤)はアスリート100のエアロビクス閾、耐久性及び代謝の向上を可能にする心拍数範囲に関係付けることができる。
【0047】
プラン作成の目的のため、特定のトレーニングの難度の表示として、ゾーンをユーザ100に提示することができる。モニタリング及びトラッキングの目的のため、特定のユーザ100に対してゾーンを最高心拍数に基づいて確立することができる。アスリート100の最高心拍数はアスリート100のフィットネスレベルの指標になり得ず、通常はトレーニングで大きく変わることはなく、アスリート100の遺伝に定まり得る。アスリート100の最高心拍数は多くの方式で本発明のフィットネスモニタリングサービスに与えることができる。
【0048】
スタートモジュール200の機能に戻り、
図9は装備品サブモジュール212によって表示することができる例示的GUIウインドウである。装備品ページは本発明のフィットネスモニタリングシステムと互換の装備の様々な品目の概要を含むことができる。そのような装備品には、例えば、モバイルフィットネス電話、専用携帯型フィットネスモニタリングデバイス、非専用携帯型フィットネスモニタリングデバイス、スポーツモード組込MP3プレイヤー、スポーツモード組込ドングル、スポーツ腕時計、ディスプレイデバイス、フィットネスクラブの身体鍛錬運動機器、及びセンサ(例:歩数計または心拍数センサ)を含めることができる。それぞれの装備品の大体の概要及びさらに詳細な仕様を提供することができる。アスリート100によるアスリート100の必要及びフィットネス目標に最善に適する装備の選択を補助するため、表またはインタラクティブ装備品ウイザード216をさらに提供することができる。
【0049】
装備品ウイザード216はアスリート100またはアスリート100のコーチに、例えば、「あなたの個人的なフィットネス目標は?」、「あなたは既に専用携帯型フィットネスモニタリングデバイスをもっていますか?」、「あなたはアクティビティ中にパフォーマンスフィードバック及び/またはコーチの指導/助言を受け取りたいですか?」、「あなたはアクティビティ中にパフォーマンスデータをログしたいですか?」、「あなたはアクティビティ中に音楽を聴くことができたらと思いますか?」、「あなたは心拍数をモニタしたいですか?」、「あなたは速度をモニタしたいですか?」、「あなたはGPS利用機能を使用したいですか?」、及び「あなたはあなたのデバイスとリアルタイムでデータ送受ができたらと思いますか?」のような、一連の質問をすることができる。ユーザ100の必要を決定する及び/または満たすためのその他のインタラクティブな質問を含めることができる。
【0050】
装備品サブモジュール212によって提供される装備品ページはさらに、ユーザ100による装備品ページを介する装備品の購入を促すかまたは可能にすることができ、ユーザ100が装備品を購入できるであろう別のウエブページへのリンクを提供することができ、及び/またはユーザ100が装備品を購入できるであろう実在の小売りアウトレット店に関する情報を提供することができる。
【0051】
図10はデバイスダウンロードサブモジュール214によって表示され得る例示的GUIウインドウである。デバイスダウンロードページはユーザ100へのソフトウエア及びファームウエアのダウンロード及び/または更新を含むことができる。例えば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とユーザ100のパーソナルコンピュータ114の間の通信を管理できるシンクロナイザープログラムをパーソナルコンピュータ114にダウンロードできるであろう。ユーザ100はユーザのパーソナルコンピュータ114を使用している間にシンクロナイザープログラムを起動して、ソフトウエア及びファームウエアの更新を携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に転送するため、または携帯型フィットネスモニタリングデバイス102上の設定またはオプションを更新するために、シンクロナイザープログラムを利用できるであろう。サーバ112のアプリケーションプログラムと同様に、ユーザ100のパーソナルコンピュータ114上で稼働しているシンクロナイザープログラムも、コンピュータ114側のユーザ100に提示することができる1つないしさらに多くのGUIをサポートできるであろう。したがって、ユーザ100は、とりわけ、ネットワーク110を介してサーバ112に接続されていなくとも携帯型フィットネスモニタリングデバイス102上の設定またはオプションを更新できるであろう。本発明の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102上の設定またはオプションは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の特定の構成に依存して、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102自体による直接調節を可能とすることもできる。
【0052】
上に示したように、本発明の実施形態において、メニューバー204はサーバ112によってユーザに提示される全てのGUIページ上に表示することができる。したがって、いつでも、ユーザ100は、様々なモジュール、サブモジュールまたはウイザードでサポートされるウエブサイトの領域に、カーソル206を用いてメニューバー204から対応するアイコンを選択することによってナビゲートすることができるであろう。一実施形態において、ユーザ100はメニューバー204からプランモジュール300に対応するアイコンを選択することができるであろう。
【0053】
図11はプランモジュール300によって表示することができる例示的GUIウインドウである。プランモジュールのメインページから、ユーザ100はトレーニングプランに対応する複数のアイコンの内の1つを選択することができるであろう。ユーザ100が選択するかまたはトレーニングプランアイコン上にカーソル206を留めれば、トレーニングサブプランに対応する追加のアイコンが、ポップアップするかまたは別の形でユーザ100に提示され得る。
【0054】
本発明の一実施形態において、プランメインページから、プランモジュール300は、例えば、「走り方を学ぼう」サブモジュール302,「体形を改善して維持しよう」サブモジュール304,「レースで走ろう」サブモジュール306,「ストレスをほぐそう」サブモジュール308,「体重を減らそう」サブモジュール310及び「もっと速くゴールしよう」サブモジュール312のような、様々なトレーニングプランサブモジュールに関連付けられたトレーニングプランアイコンをユーザ100がカーソル206を用いて選択することを可能にし得る。
【0055】
図12〜17はプランモジュール300の様々なサブモジュール302〜312によって表示され得る例示的GUIウインドウである。プランモジュール300のそれぞれのサブモジュールは、様々なレベルのアスリートユーザ100を対象とし、様々な目標を有する、様々なトレーニングプランに関連付けることができる。例えば、「走り方を学ぼう」サブモジュール302は、初心者アスリート100が自分のフィットネスベースを築くために比較的容易なペースで歩き、走る、プランを提供できる。「走り方を学ぼう」プログラムを利用するアスリート100は、心拍数トレーニングの基礎をマスターし、ランニングフォームを改善し、及び/またはランニングの楽しみを学ぶことに専心することができる。
【0056】
「体形を改善して維持しよう」サブモジュール304はアスリート100が自分の総体的な身体フィットネスを改善するために若干速いペースで走るプランを提供する。「体形を改善して維持しよう」プログラムを利用するアスリート100は、例えば、アスリート100の心血管容量を増強し、インターバルトレーニング(すなわち、異なる時間に対して、または異なる距離に対して、順次に強度が異なるランニング)を行うことが奨励され得る。
【0057】
プランモジュール300のサブモジュールの内の1つないしさらに多くは、ランニングの他の−またはランニングに加えて−身体アクティビティに関心をもつアスリート100に対しても構成することができる。例えば、「体形を改善して維持しよう」サブモジュール304は、アスリート100が自分の総体的な身体フィットネスを改善するためにジムで固定身体鍛錬運動装置の様々な機械及び用具を用いてトレーニングするプランを提供することもできる。「体形を改善して維持しよう」プログラムを利用するアスリート100は、例えば、心血管容量を増強し、固定身体鍛錬運動装置の様々な機械及び用具でインターバルトレーニングを行うことが奨励され得る。
【0058】
「レースで走ろう」サブモジュール306はレースの準備に関心があるアスリート100のためのプランを提供できる。本発明の一実施形態において、「レースで走ろう」サブモジュール306は、アスリート100が参加を計画しているレースの距離に応じて、複数の異なるプランを提供できる。プランは、例えば、5キロレース、10キロレース、ハーフマラソン及びフルマラソンに対して提供され得る。「レースで走ろう」プログラムの内の1つを利用するアスリート100は、例えば、インターバルトレーニングまたはその他のスピード養成トレーニングを行い、長距離走及び回復走を行い、アスリートがレースを完走できるようにアスリートの耐久力及び有酸素運動能力を全体的に高めることが奨励され得る。
【0059】
「ストレスをほぐそう」サブモジュール308は、ユーザ100の主な目標が、ユーザの全体的なストレスの緩和、リラクゼーション達成、及び賦活であるような場合のプランを提供できる。「ストレスをほぐそう」プログラムに参加しているユーザ100は、例えば、ユーザ100が定期ベースでストレスをほぐすことができ、それでもトレーニングを完了するための時間をスケジュールに入れることができるであろうように、定期的なスケジュールが組まれ、ただし比較的短時間の、強度が変わる一連のトレーニングを通して導かれ得る。
【0060】
「体重を減らそう」サブモジュール310は、有酸素運動トレーニングにより、カロリーを消費し、体脂肪を減らし、賦活し、健康を全体的に改善することに関心があるユーザ100のためのプランを提供できる。この場合も、ユーザが実施する身体アクティビティは特定のアクティビティに限定されない。「体重を減らそう」プログラムに参加しているユーザ100は、例えば、ユーザ100の身体運動ベースを築き、定期的ルーチンを確立するための比較的な容易なレベルに始まり、徐々に一層困難なトレーニングに進むことができる、一貫したトレーニングスケジュールを通して導かれ得る。
【0061】
「レースで走ろう」サブモジュール306と同様に、「もっと速くゴールしよう」サブモジュール312はレースへの参加に関心があるアスリート100のためのプランを提供できる。しかし、「もっと速くゴールしよう」サブモジュール312は、かなりのレース経験を有し、過去のレースタイムからの向上を期待しているアスリート100に一層適し得る。「もっと速くゴールしよう」プログラムに参加しているアスリート100は、インターバルトレーニング及びスピード養成トレーニングを行い、より長く、よりハードなトレーニングを行うことによって自らを限界まで追い込むことが奨励され得る。
【0062】
本発明の別の実施形態において、回復サブモジュールは、ハードなレース(例:マラソン)から、負傷から、あるいはその他の身体的、精神的または情緒的に重荷になる出来事からの、回復を必要とするユーザのためのプランを提供できる。回復プログラムに参加しているアスリート100には特定の状況に応じて様々な目標が与えることができる。ハードなレースからの回復を目指すアスリート100には、再開されるトレーニングのために脚を回復させるための比較的容易な一連の短い回復走しか必要ではないであろう。負傷からの回復を目指すアスリートには、負傷のひどさに応じて、かなり長い回復期間が必要になり得る。精神的または情緒的に重荷になる出来事からの回復を目指すアスリートには様々な目標を与えることができ、その内のいくつかは「ストレスをほぐそう」プランで提供される目標と同様とすることができる。
【0063】
図12〜17はプランモジュール300の様々なサブモジュール302〜312によって表示され得る例示的GUIウインドウである。それぞれのプランサブモジュールページには、対象とするアスリートユーザ100及びユーザの目標を含む、プランの説明を含めることができる。それぞれのプランサブモジュールページにはさらに、レベルセレクタ314及びプランプレビュー316を含めることができる。プランプレビュー316によって表示される特定の情報はレベルセレクタ314によって選択されるレベルに依存することができる。
【0064】
特定のトレーニングプランの選択を考慮する際に、関連付けられたプランサブモジュールにより、予定プログラムに対するレベルセレクタ314を用いる複数の難度レベルからのユーザ100による選択が可能になり得る。レベルセレクタ314は、アイコン、ドロップダウンメニュー、スライダー、またはその他いずれかの技術上既知のGUI入力デバイスとすることができる。一実施形態において、ユーザ100は、レベル1が最も難度が低く、レベル7が最も難度が高いレベルである、7つの難度レベルから1つを選択することが可能であろう。
【0065】
別の実施形態において、ユーザ100の難度レベル選択肢は、選択される特定のトレーニングプランサブモジュールに基づいて制限され得る。例えば
図12に示されるように、「走り方を学ぼう」サブモジュール302はレベル1からレベル3までしか提示できないであろう。走り方を学んでいるかまたは身体鍛錬運動を始めたばかりのユーザ100は高難度のプログラムを望んでいないであろうから、そのような制限は適切であり得る、他方で、
図17に示されるように、「もっと速くゴールしよう」サブモジュール312では、レベル6及び7しか提示できないであろう。以前にいくつかの競技レースに参加したことのあるユーザ100は高レベルの身体フィットネスを達成したかったであろうから、そのような制限も適切であり得る。
【0066】
一実施形態において、ユーザ100の難度レベル選択肢は、適所に入れられたいくつかのフィルタにより、選択された特定のトレーニングプランサブモジュールに基づいて制限され得る。一実施形態において、与えられたプランに対する広範なレベルからのユーザ100の選択を可能にするように、フィルタを停止させるかまたは改変することができるであろう。あるいは、そのようなフィルタは存在せず、ユーザ100はいずれのプランに対していずれのレベルも自由に選択できる。
【0067】
将来プランについての難度レベルがレベルセレクタ314によって選択されると、特定のトレーニングプランサブモジュールがそのプランについてのプランプレビュー316を提供する。プランプレビュー316には、そのプランから何が期待されるかの説明、そのプランの利点の説明及び/またはサンプルスケジュールを含めることができる。プラン説明は、プランの一環としてのユーザ100に運動するように促すことができる特定のカラーコード化心拍数ゾーンに言及することができる。
図12〜17に示されるように、サンプルスケジュールには、プランにおける総トレーニング回数、週あたりトレーニング回数及び総週数の表示を含めることができる。
【0068】
トレーニングプランサブモジュールは与えられたプランについてのサンプルトレーニングリスト318を提供することもできる。ユーザ100はカーソル206を用いて適切なアイコンを選択することによってサンプルトレーニングリスト318にアクセスすることができる。一実施形態において、アイコンはプランの個々のトレーニングの相対持続時間及び相対強度を表す棒グラフとすることができる。個々のトレーニングの持続時間は表示されるバーの長さに比例させることができ、個々のトレーニングの強度はユーザ100が運動するように指図されるであろう心拍数ゾーンに対応する色で示すことができる。
図18は、レベル4の10キロレースプログラムを選択したユーザ100に「レースで走ろう」サブモジュール306によって提供されるサンプルトレーニングリスト318を表示する、例示的GUIポップアップウインドウを示す。
【0069】
一実施形態において、それぞれのトレーニングについて、リスト318は、トレーニングの順次番号(例:51回の内の41番目)、ゾーンバーインジケータ320、目標とされるトレーニング持続時間、カロリーまたは距離(例:28分、400カロリーまたは5キロメートル)、及びコーチの助言を提供する。ゾーンバーインジケータ320はいくつかの情報を伝えることができる。ゾーンバーインジケータ320は実施されるべきインターバルの回数を示すことができる。ゾーンバーインジケータ320は、色で示されるような目標心拍数ゾーンに基づいて、実施されるべきインターバルのそれぞれの相対強度を示すこともできる。例えば、
図18に示されるように、トレーニング番号41は、(例えばアスリート100の最高心拍数の65%から75%の範囲の賦活ゾーンに対応する)青トレーニングの1回インターバルからなる。トレーニング42番は、3回のトレーニングインターバル−先行する(例えばアスリート100の最高心拍数の75%から85%の範囲の耐久ゾーンに対応する)緑トレーニングの長時間インターバル及びこれに続く青トレーニングの短時間インターバル−からなる。トレーニング43番は、2回の青インターバル、1回の青インターベル、及び1回の(例えばアスリート100の最高心拍数の85%から90%の範囲の強度ゾーンに対応する)黄インターバルを含む、4回のトレーニングインターバルからなる。このようにすれば、アスリート100は、将来プランを構成する個々のトレーニングに関連付けられたゾーンバーインジケータ320を調べることによって、将来トレーニングプランの難度及び適切度の相対レベルを測ることができる。
【0070】
トレーニングリストに含まれるコーチの指導言は、モティベーションを与え、集中すべき特定の領域を指摘し、あるいは別の形でのアスリート100の特定のプランの最終目標に関するアスリートへのガイダンスを与えることができる。
【0071】
どのプランがアスリート100の必要に最善に適するかの決定後、アスリート100はプランモジュール300をプラン個人化ウイザード322に落とすことができるアイコンを選択することができる。プラン個人化ウイザード322によって提示される質問は選択されたプランのタイプに応じて変わり得る。
図19はレベル4の10キロレースプログラムを選択したユーザ100に対して「レースで走ろう」サブモジュール304によって与えられる、例示的個人化ウイザード322のGUIウインドウを示す。
【0072】
プラン個人化ウイザード322は、プランをその日付から進めて構築できるように、ユーザ100のトレーニングプラン開始日付を選択するようにユーザ100を促すことができる。(「レースで走ろう」サブモジュール306または「もっと速くゴールしよう」サブモジュール312で与えられるプランのような)レース指向プランを選択するユーザ100に対し、個人化ウイザード322は、レース日付から逆算してプランを構築できるように、レース日付を選択するようにユーザ100を促すことができる。
【0073】
プラン個人化ウイザード322はユーザ100がトレーニングを行いたい曜日を選択するようにユーザを促すこともできる。例えば、
図19に示されるように、ユーザ100は週に4日、日曜日、火曜日、木曜日及び土曜日のトレーニングを選択することができる。別の実施形態において、ユーザ100は異なる週には異なる曜日にトレーニングするようにプランを立てることができるであろう。
【0074】
ユーザ100がプランを個人化している間、ユーザ100はユーザ100の選択にトレーニング日の追加及び/または削除を行うことによって週あたりのトレーニング回数を変えることができるであろう。一実施形態において、システムは次いで、トレーニングプランの総トレーニング回数及び総週数を動的に変え、その情報をプラン個人化ウイザード322によって表示することができる。ユーザ100によって選択されたプランの全体目標に応じて、システムは、ユーザ100によるユーザ100のスケジュールへのトレーニング日の追加または削除に応答してプランの総トレーニング回数及び総週数を増減させることもあり、させないこともある。例えば、ユーザ100がトレーニングを週に2日しか行わないようにプランを個人化すれば、システムは、トレーニング時間を長くする及び/またはトレーニングを追加して総回数を多くするようにプランを拡張することができる。対照的に、ユーザ100が週に6日のトレーニングを含むようにプランを個人化すれば、システムは、プランの総週数を縮める及び/または総トレーニング回数を減らすことができる。
【0075】
プラン個人化ウイザード322はさらに、ユーザ100のプランに名前を付けるようにユーザを促すことができる。一実施形態において、ウイザード322はデフォールト名を提供することができる。このようにすれば、複数のトレーニングプランのスケジュールを立てたいユーザ100が1つのプランをそのプラン名によって他のプランから弁別することができるであろう。
【0076】
一実施形態において、ユーザ100が個人化ウイザード322によるプラン作成を完了した後、スケジュールモジュール400がGUIカレンダー402にユーザ100のプランを書き入れることができる。さらに、ユーザ100がサーバ112に別途にログインしたときにいつでも、ユーザ100はメニューバー204からスケジュールモジュール400に対応するアイコンを選択することによりGUIカレンダー402にナビゲートすることができるであろう。
【0077】
図20は、「もっと速くゴールしよう」レベル7のマラソンレースプログラムを選択したユーザ100に対してスケジュールモジュール400により表示され得るカレンダー402を含む、本発明の一実施形態にしたがう例示的GUIウインドウである。カレンダー402のページから、ユーザ100は、カレンダー402全体にわたって書き入れられたユーザのトレーニングプランの個々のトレーニングを見ることができるであろう。カレンダー402に書き入れられた個々のトレーニングは、サンプルトレーニングリスト318を介してプランモジュール300によって与えられるゾーンバーインジケータと同様のインジケータ320によって表示することができる。カレンダー402はそれぞれの日付に対してスケジュールされたそれぞれのトレーニングの持続時間を示すこともできる。カレンダー402を含むGUIページはその時点でのプランに対して残っているトレーニング回数及び/または週数の表示を提供することもできる。
【0078】
一実施形態において、ユーザはカーソル206を用いて適切なアイコンを選択することによってその時点で選択されているプランの全トレーニングのリストを収めているトレーニングリスト318にアクセスすることができるであろう。このトレーニングリストはプランモジュール300によって提供されるサンプルトレーニングリスト318の1つと同等とすることができる。トレーニングリストはカレンダー402上に書き入れられたトレーニング情報を提示する別の仕方である。
【0079】
カレンダー402のページから、スケジュールモジュール400は、例えばプランエディタウイザード404及びカスタムトレーニングウイザード406のような、様々なスケジュールウイザードに関連付けられたアイコンのユーザ100によるカーソル206を用いた選択を可能にし得る。
【0080】
図21は、「もっと速くゴールしよう」レベル7のマラソンレースプログラムを選択したユーザ100に対して提供され得る、本発明の一実施形態にしたがう、プランエディタウイザード404の例示的GUIポップアップウインドウを示す。プランエディタウイザード404により、ユーザ100による、例えば、ユーザのトレーニングスケジュールの開始(または終了)の新しい日付への再設定、長距離走のための新しい曜日の選択、ユーザのプラン全体の終止、またはプランにおける与えられたトレーニング回数をスキップするためのユーザのスケジュール及びカレンダー402の調節が可能になり得る。
【0081】
図22は本発明の一実施形態にしたがうカスタムトレーニングウイザード406の例示的GUIポップアップウインドウを示す。カスタムトレーニングウイザード406により、スケジュールされたプランプログラムにその時点で参加しているか否かにかかわらず、ユーザのカレンダー402へのユーザによるトレーニングの追加が可能になり得る。スケジュールされたプランプログラムにユーザ100が参加していれば、トレーニングを追加する、トレーニングを削除する、またはユーザ100が望むようにトレーニングを編集することでプランを補うためにカスタムトレーニング機能を用いることができる。
図22は、「もっと速くゴールしよう」レベル7のマラソンレースプログラムに既に参加しているユーザ100に対して提供され得るカスタムトレーニングウイザード406の例示的GUIポップアップウインドウを示す。新しいトレーニングが追加されると、ウイザード406は、ユーザ100が単日に対するトレーニングスケジュールを立てるかまたはユーザのカレンダー402上のトレーニングの再実行スケジュールを立てることを可能にし得る。例えば、ユーザ100は、いずれの曜日についても、カスタムトレーニングを毎週、または隔週に一度、反復することを選択できるであろう。ユーザ100はトレーニング再実行のいずれについても開始日及び終了日を選択することもできるであろう。カスタムトレーニングは名前を付けてセーブすることもできる。一実施形態において、カレンダー402のページを見ている間に、セーブされたカスタムトレーニングをサイドバーに表示することができ、ユーザ100はカーソル206を用いてカスタムトレーニングをカレンダー402上のいずれの日付にもドラッグアンドドロップすることができる。
【0082】
一実施形態において、ユーザによって作成されたカスタムトレーニングには、上述したカラーコード化ゾーンベースシステムにしたがう様々な強度の、1つないしさらに多くのインターバルを含めることができる。カスタムトレーニングウイザード406は、例えば一連のゾーンインターバルを組み上げることにより、ユーザ100による個々のトレーニングの構築を可能にし得る。ユーザは、色で表示されるような目標心拍数ゾーン(またはその他のパラメータをベースとするゾーン)に基づいて、実施されるべきインターバルの回数及び実施されるべきインターバルのそれぞれの相対強度を示すことができる。一実施形態において、ユーザ100は、
図7に示されるようなカラーコード化ゾーン系のグラフィック表示に似せることができるGUI要素を用いてカスタムトレーニングを組み上げることができる。一実施形態において、ユーザ100は、箱の色によって表示されるような特定の強度で実施されるべきインターバルを表す1つないしさらに多くの色付きの箱をユーザがその上でドラッグするか、ドロップするか、引き伸ばすか、または別の仕方で操作することができる、空白画面をユーザに最初に表示することができる。箱を引き伸ばすかまたは押し縮めることで、箱に関連付けられたインターバルの持続時間を長くするかまたは短くすることができる。別の実施形態において、ユーザは、ユーザの所望のインターバル回数、それぞれに関連する持続時間、及び/またはそれぞれに関連する強度を数値で指定することができるであろうし、いくつかの色付き箱からなるGUI表示が自動的に作成され得る。一実施形態において、ユーザ100は主鍛錬運動インターバルを指定することができ、所望であれば、主鍛錬運動インターバルの前後にウオームアップ及び/またはクールダウンのインターバルも挿入されるべきであることを示すチェックボックスをクリックすることもできるであろう。トレーニング構築が完了してセーブされた後、ユーザ100によって構築されたトレーニングは、上述したように、ゾーンバーインジケータ320によって表示することができる。
【0083】
カスタム化された個々のトレーニングの作成に加え、一実施形態において、ユーザ100は完全にカスタム化されたトレーニングプランを初めから作成することができるであろう。プランモジュール400により、ユーザ100は、カスタムトレーニングウイザードに関して上述したように、例えば、週数、週あたりのトレーニング回数及び個々のトレーニングの特性を指定することによって、オリジナルのプランを作成することができるであろう。
【0084】
カレンダー402に書き入れられたトレーニングプランをアスリート100が選択してしまうと、アスリート100はトレーニングプランにしたがって身体アクティビティを遂行し始めることができる。
図1に示されるように、アスリート100は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を装着することができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、身体アクティビティ中のアスリート100によって、着用されるか、携行されるか、または別の形で支持され得る。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、自転車道路を走行中のロードバイクまたはジムの固定自転車のような、身体鍛錬運動具の1つに取り付けることもできる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、アスリート100の身体アクティビティに関連付けられる様々なパフォーマンスパラメータを測定及び/または処理することができるであろう。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、パフォーマンスパラメータを検出するための、心拍数センサのような、1つないしさらに多くのセンサ104と通信することができる。
図2を参照して上で論じたように、(心拍数または速度のような)パフォーマンスパラメータの通信は、(インターネットのような)ネットワーク110を介して、2つないしさらに多くの携帯型フィットネスモニタリングデバイス102,パーソナルコンピュータ114及びサーバ112の間で行うことができる。
【0085】
本発明の一実施形態において、複数のアスリート100についてのパフォーマンスパラメータをサーバ112に格納し、ユーザデータベース等を参照して特定のユーザアカウントに関連付けることができる。トラックモジュール500により、ユーザ100による、ユーザの過去のパフォーマンスデータの閲覧及び分析が可能になる。
【0086】
トレーニングが完了し、パフォーマンスデータをサーバに112にアップロードした後、ユーザ100はサーバ112にログインしてユーザの過去のパフォーマンスデータを閲覧し、分析することができる。一実施形態において、トラックモジュール500のアイコン上にカーソル206を留めることで、ユーザはトレーニング日誌サブモジュール502または履歴サブモジュール504を選択することができるであろう。ユーザには、以下でさらに詳細に説明されるように、ユーザの最新のトレーニングからのデータを見るための、履歴サブモジュール504を介するリンクの提供され得る。
【0087】
図23はトレーニング日誌サブモジュール502によって表示され得る例示的GUIウインドウである。一実施形態において、トレーニング日誌ページは、完了したトレーニングのそれぞれについて、トレーニングが完了した日付、トレーニングの名前及びトレーニングに関する1つないしさらに多くのパフォーマンス詳細を列挙することができる。例えば、トレーニング日誌ページは、トレーニングの経過時間、トレーニングで消費されたカロリー、トレーニングでカバーした距離、トレーニング中のユーザ100の平均心拍数、トレーニング中のユーザ100の平均ペース、トレーニング中のユーザ100の平均歩度、トレーニング及び/またはルートのユーザの主観的評価506及びユーザ100が記録しておきたいその他の短評/注釈508を列挙することができる。トレーニング日誌ページ上に表示される特定の情報は、システムが設定するかまたはユーザ100がカスタム化することができる。様々な情報欄をユーザが所望に応じて追加または削除することができる。
【0088】
一実施形態において、トレーニング日誌サブモジュール502は携帯型フィットネスモニタリングシステムを用いて、ユーザ100が完了した全てのトレーニングのリストを提供することができる。デフォールトにより、トレーニングは日付順で列挙することができる。ユーザ100は表示されるトレーニングデータをカテゴリーでソーティングすることもできるであろう。例えば、ユーザ100がユーザのトレーニングの全てを平均心拍数でソーティングしたければ、ユーザは「心拍数」列のヘッダーをカーソル206を用いてクリックし、これに応じて、トレーニング日誌サブモジュール502にトレーニングデータをソーティングさせることができるであろう。ユーザ100は特定の暦日範囲からのトレーニングの閲覧だけを望むことができる。したがって、一実施形態において、ユーザ100は、トレーニングデータを見る、特定の週、月または年を選択できるであろう。
図27に関して以下でさらに詳細で説明されるように、カーソル206を用いて特定の列挙されたトレーニングを選択することにより、ユーザ100は履歴サブモジュール504を介してそのトレーニングからのさらに詳細なデータを見ることができるであろう。
【0089】
主観的ユーザ評価506はトレーニング完了直後または後刻にユーザ100が指定することができる。一実施形態において、ユーザ100は、星1つのトレーニングは劣悪なトレーニングであり、星5つのトレーニングは極めて優れたトレーニングであるとして、星1つから5つの尺度でトレーニングを評価することができる。一実施形態において、ユーザ評価506は完全に主観的とすることができる。あるいは、ユーザ評価506は、トレーニングからの様々な記録されたパフォーマンスパラメータ、ユーザ100のパフォーマンス履歴、及び/またはユーザの設定及びオプションに基づいて、トラックモジュール500(またはそのサブモジュールの1つ)によって指定することができる。
【0090】
ユーザ短評/注釈508もトレーニング完了直後または後刻にユーザ100が指定することができる。ユーザ短評/注釈には、例えば、そのトレーニングに指定されたユーザ評価506の説明、あるいはトレーニング、ユーザ100の心身状態、トレーニングが行われた環境または走破したルートに関するその他の主観的または客観的所見を含めることができる。
【0091】
トレーニング日誌サブモジュール502を介する過去のパフォーマンスデータの閲覧及び分析ができることに加えて(またはその代わりに)、ユーザ100は履歴サブモジュール504を開始できるアイコンを選択することができるであろう。履歴サブモジュール504は、例えば
図24〜35に示されるような、様々なGUIウインドウをユーザに提示できるであろう。
【0092】
本発明の一実施形態において、トレーニング日誌サブモジュール502及び履歴サブモジュール504によって表示される情報は重ね合わせることができる。ユーザ100は、ある目的のためには一方のモジュールにより、また別の目的には他方のモジュールにより、情報を表示させることができる。
【0093】
図24は、履歴サブモジュール504によって表示され得る、本発明の一実施形態にしたがう例示的GUIウインドウである。履歴ページには、ダッシュボード510,主画面512及びサイドバー514を含めることができる。ダッシュボード510は特定のパフォーマンスパラメータに関連付けられたアイコンを提供できる。それぞれのアイコン自体はパフォーマンスパラメータに関する情報を提供でき、カーソル206を用いて特定のアイコンを選択することで主画面512によって表示される情報を変えることができる。サイドバー514は、さらなる情報、アイコン及び/または選択肢を提供できる。
【0094】
履歴ページ上に表示される情報は、特定の暦日範囲内に入る、単一のトレーニングまたは複数のトレーニングについての情報とすることができる。情報は、年間、月間、週間または日々ベースで表示され得る。ユーザ100によって選択されるデータ範囲は、ダッシュボード510のアイコンによって表示される情報及び主画面512上に表示される情報に、またサイドバー514の内容にも、反映され得る。
【0095】
図24を参照すれば、例えば、2008年6月29日から2008年9月20日にかけて、週間ベースで過去のパフォーマンス情報の表示をユーザ100が選択することができ、履歴サブモジュール504がその情報を表示する履歴ページを提供できる。ユーザ100は、トレーニング日誌サブモジュール502を介してトレーニング日誌画面にトレーニングを書き入れ、そのトレーニングを選択し、次いで履歴サブモジュールを介して週間表示を選択することによって、この暦日範囲を選択したであろう。あるいは、ユーザ100は履歴サブモジュール504を介して履歴ページに直接ナビゲートしたであろう。週間履歴ページを見ているユーザ100は、カーソル206を用いてスクロールバー516を選択し、ドラッグすることで時間を進めるかまたは戻して、表示を変えることができるであろう。スクロールバー516は、例えば主画面512内に含めることができる。
【0096】
図26に示されるダッシュボード510には、時間、カロリー、距離、心拍数、ペース及び歩度に対する表示アイコンがある。ダッシュボード510のアイコンで提供される数値情報は選択された暦日範囲からのトレーニングに関係付けられたデータに対応する。例えば、
図24に示されるように、選択された2008年6月29日から2008年9月20日にかけての期間について、ユーザの合計トレーニング時間は52時間52分16秒であった。この値は選択された期間にわたる累積形式及び/または平均形式でも提供され得る。
【0097】
ダッシュボード510のアイコンによって提供される情報は与えられた暦日範囲に対して同じままとすることができるが、主画面512によって表示される情報はユーザ100が選択したダッシュボード510のアイコンに応じて変わり得る。例えば、
図24においては、ユーザ100がダッシュボード510の時間アイコンを選択したため、履歴サブモジュール504は主画面512に時間情報を表示している。
図25においては、ユーザ100がダッシュボード510の心拍数アイコンを選択したため、履歴サブモジュール504は主画面512に心拍数情報を表示している。
図24及び25のいずれにおいても、ダッシュボード510のアイコンによって表示される数値情報は、暦日範囲が同じままであるから、変わっていないことに注意されたい。
【0098】
図面は棒グラフ形式で主画面512に表示された情報を示しているが、例えば、折れ線グラフ、パイチャート、レースコース表示、アニメーションまたはビデオのような、その他の適するグラフィック表示を、棒グラフに加えて、または棒グラフの代わりに提供することができる。さらに、図では時間と心拍数のグラフしか示されていないが、ダッシュボード510に挙げられているいずれのパフォーマンスパラメータも主画面512にグラフィック表示され得る。
【0099】
図24に示されるように、週間表示が選択されると、複数の週についての累積データまたは平均データが主画面512に表示される。例えば、選択された2008年6月29日から2008年9月20日にかけての期間に対し、個々のバーは、6月29日〜7月5日、7月6日〜7月12日、7月13日〜7月19日、等の週について表示され得る。
【0100】
図25に示されるように、週間心拍数情報が棒グラフ形式で主画面512に表示される場合、心拍数情報は
図7及び8に関して上述したカラーコード化心拍数ゾーン系に基づいて表され得る。同様に、ペース、歩度またはその他のパラメータの週間情報が棒グラフ形式で主画面512に表示される場合、ペース、歩度またはその他のパラメータの情報はそれぞれのパラメータに対応するカラーコード化ゾーン系に基づいて表わされ得る。
【0101】
一実施形態において、
図25で示されるように、カラーコード付バーはそれぞれの週について提供され得る。カラーコード付バーは、例えば、上述したように、様々な心拍数ゾーン範囲に割り当てられた、青色領域、緑色領域、黄色領域及び赤色領域を有することができる。主画面512に表示されるグラフのy軸は時間ベースとすることができ、それぞれの週間カラーコード付バーの総高は、それぞれの週内の累積トレーニング時間に対応させることができる。与えられたバー内の個々のカラーコード付領域の相対高は、それぞれの週内でアスリート100がそれぞれの色に対応する心拍数ゾーン内で過ごした時間長に比例させることができる。
【0102】
例えば、
図25の実施形態において、8月3日〜8月9日の週の間アスリート100は、ほぼ8時間トレーニングし、4つの心拍数ゾーンのそれぞれでトレーニングに時間を使ったが、主なトレーニングは緑色心拍数ゾーンにあった。
【0103】
主画面512内に表示される期間に関するさらに詳しい情報を得たいアスリート100は、適切なグラフィック上にカーソル206を留めてそのような情報を含むGUIポップアップウインドウを表示させることができる。例えば、
図24に示される週間時間画面に対し、アスリート100は7月13日〜7月19日の週を表すバー上にカーソル206を留めた。表示されるポップアップウインドウは、アスリート100によって選択された特定の週だけについての、時間、カロリー、心拍数、ペース及び/または歩度の情報を示すことができる。ポップアップウインドウに表示される特定の情報は、システムが設定するか、またはユーザ100がカスタム化することができる。ユーザは所望に応じて様々な情報を追加または削除することができる。この情報はダッシュボード510に同時に表示される情報より短い期間からとられることに注意されたい。
【0104】
一実施形態において、主画面512内に表示される期間に関するさらに詳しい情報を得たいアスリート100は、代わりに、適切な期間を表すバーまたはその他のインディシアをカーソル206を用いて(例えば、バーまたはその他のインディシアをクリックすることにより)選択することができる。例えば、
図25の週間GUIウインドウを見ているユーザ100が8月3日〜8月9日の週に関するさらに詳しい情報を得たければ、ユーザ100はその週を表すバーを選択することができ、その結果、履歴サブモジュール504が
図26に示される日々GUIウインドウを表示することになろう。得られるウインドウは先に選択された範囲(すなわち、8月3日〜8月9日の週)だけについてデータを示すことができ、あるいは、
図26に示されるように、7月27日〜8月16日の日々情報を与える、若干広い暦日範囲を示すことができる。
【0105】
主画面512内に表示される期間に関するさらに一層詳しい情報を得たいアスリート100は、適切な期間を表すバーまたはその他のインディシアをカーソル206を用いて(例えば、バーまたはその他のインディシアをクリックすることにより)選択することができる。例えば、
図26の日々GUIウインドウを見ているユーザ100が2008年8月9日に行われたトレーニングに関するさらに詳しい情報を得たければ、ユーザ100はその日を表すバーを選択することができ、その結果、履歴サブモジュール504が
図27に示される日々GUIウインドウを表示することになろう。
【0106】
図27に示される履歴画面は、ダッシュボード510,主画面512及びサイドバー514がやはり存在する点では、
図26に示される画面と同様である。しかし、ダッシュボード510及び主画面512のいずれにも提供される情報が単トレーニング日にしか関連付けられていない点で、
図27は
図26と異なる。追加情報は再度バー514によっても提供され得る。
【0107】
本発明の一実施形態においては、
図27に示されるように、履歴座部モジュール504がサイドバー514内にフィードバック518の区画を提供することができる。フィードバック区画は、コーチ、友人、またはアスリート100へのフィードバックの提供が認可されているその他の個人からのフィードバックを提供することができる。同様のアカウントを、サーバ112を通して有している本発明のシステムの全てのユーザはアスリート100へのフィードバック提供のための認可を受けることができる。あるいは、アスリート100によって特に認可されているシステムユーザしかアスリート100にフィードバックを提供することはできない。一実施形態において、ソーシャルネットワーキングサイトを介してアスリート100にリンクされているユーザもアスリート100にフィードバックを提供することができる。フィードバックは、eメール、テキストメッセージ、または音声メールによるか、あるいは技術上既知のその他いずれかの適する手段により、サーバ112によって提供されるGUIを介して提供され得る。フィードバックは、当業者には知られているように、ブログまたはその他のウエブ記事に関連付けられるコメントとほとんど同様に、フィードバックが寄せられた順序にしたがってリストに載せられる。
【0108】
履歴サブモジュール504はサイドバー514内に短評/注釈区画を提供することもできる。短評/注釈区画はユーザ評価506及びユーザ短評/注釈508のための区画を提供できる。これらの評価506及び短評/注釈508は
図23に関して上述した評価及び短評/注釈と同様とすることができる。
【0109】
履歴サブモジュール504は、ルートツールサブモジュール520で管理され得るルートツール区画をサイドバー514に提供することができる。一実施形態において、ルートツールサブモジュール520によって、トレーニングが特定の地理的経路の走破を含む場合のユーザ100による特定のルートのトレーニングとの関連付けが可能になり得る。一実施形態において、ルートツールサブモジュールは、例えば米国カリフォルニア州マウンテンビュー(Mountain View)のグーグル社(Google, Inc.)によって提供されるグーグルマップアプリケーションのような、ウエブベース地図表示サービスアプリケーションを用いることができる。地図表示サービスアプリケーションは、グーグルマップのような地図表示サービスアプリケーションによる本発明のGUIウインドウへの埋込を可能にする、アプリケーションプログラミングインターフェースを利用することができる。
【0110】
図28に示されるように、ルートツールサブモジュール520は、ユーザ100が、カーソル206を用いてランドマーク及び経路を街路地図上でクリック及び/またはドラッグアンドドロップすることで、トレーニング中にユーザが走破する経路を再構成することを可能にし得る。例えば、街路番地、周知のランドマークまたはZIPコード(郵便番号)を地図表示サービスアプリケーションインターフェースに入力することにより、ルートの概略の領域を見いだすことができる。あるいは、一実施形態において、アスリート100は、走破するルートに沿う中継地点を記録できるGPS利用携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を用いてトレーニングを行うことができるであろう。ルート走破中またはルート走破後に、GPSデータをサーバ112にアップロードし、ルート走破中に集められた他のパフォーマンスモニタリング情報と関連付けることができるであろう。したがって、ルートツールサブモジュール520はアスリート100が走破した経路を自動的に再構成できるであろう。
【0111】
別の実施形態において、ルートツールサブモジュールにより、注目するルートプランの、アスリート100による、作成、格納、共有及び探索が可能になり得る。特定のトレーニングに関連付けられることもあり、関連付けられないこともある、アスリート100が走破するための特定のルートを指定するルートプランを作成または選択することができる。一実施形態において、ルートプランは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102にダウンロードすることができる。アスリート100は、アスリート100が自分で作成してサーバ112に格納したルートプランを用いることができる。一実施形態において、他のユーザ100がルートプランを投稿し、別のユーザと共有することができる。一実施形態において、この機能はフォーラムモジュール800によって可能になり得る。したがって、複数のユーザ100が、関心のあるルートプランを、作成、格納、共有、探索、編集及び評価し、ルートプランにコメントすることができるであろう。
【0112】
一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、ルートプラン及び、例えば、GPSの読みに基づくアスリート100の現在地に基づいて、アスリート100をルートに沿って誘導できるであろう。
【0113】
一実施形態において、ユーザはルートツールサブモジュール520を用いてルートまたはルートプランをセーブし、名前を付けることができる。
図29の実施形態において、サイドバー514に示されるように、ユーザ100は複数のルートまたはルートプランに名前を付けて、サーバ112にセーブしている。特定のルートまたはルートプランが与えられたトレーニング記録に自動的に割り当てられていない場合、ユーザ100は、ユーザのトレーニングを関連付けるためのカーソル206を用いるルートまたはルートプランの選択を望むことができる。
【0114】
セーブされたルートまたはルートプランは、ユーザ100が適切なアイコンを選択すれば、主画面512に表示され得る。ルートの名前、距離及び場所のようなルートの詳細はGUIポップアップウインドウに提供され得る。ユーザ100は主観的評価を指定することもでき、ルートに関する短評/注釈を含めることもできるであろう。これらの特徴は
図23に関して上述したユーザ評価506及びユーザ短評/注釈508の特徴に類似である。
【0115】
本発明の別の実施形態において、本明細書に説明される様々なルート機能が、スタートモジュール200,プランモジュール300,スケジュールモジュール400,トラックモジュール500,サポートモジュール600,ライブラリモジュール700及びフォーラムモジュール800のような、
図3に示される他の主モジュールと同じ機能レベルにある、サーバ112のアプリケーションソフトウエアの別個のルートモジュールによって提供され得る。したがって、メニューバー204上にルートモジュールアイコンを設けることができる。
【0116】
本発明の別の実施形態において、
図30に示されるように、履歴サブモジュール504はさらにプレイリスト522の区画をサイドバー514内に提供することができる。音楽再生可能携帯型フィットネスモニタリングデバイス102(または音楽再生デバイスに接続された携帯型フィットネスモニタリングデバイス)で音楽を聴きながらユーザ100がトレーニングを行っている場合、プレイリスト522の区画はトレーニング中にユーザ100が聴くことができる音楽オーディオトラックのリストを提供することができる。
【0117】
一実施形態において、特定のプレイリストを特定のルートプランまたはトレーニングに、そのプレイリストをそのルートプラン及び/またはトレーニングと同時に携帯型フィットネスモニタリングデバイス102にダウンロードできるように、関連付けることができる。したがって、ユーザ100は容易に、同じプレイリストを聴きながら、同じトレーニングを行い、及び/または同じルートを走破することができるであろう。アスリート100は、身体アクティビティ中に適切なエンタテイメント、モティベーションまたはその他の恩恵をプレイリストが与えるとアスリートが感じるまでプレイリストを微調することもできるであろう。
【0118】
例えば、
図27および30に示されるように、履歴サブモジュール504はGUIウインドウのダッシュボード510及び主画面512の領域に特定のトレーニングに関する様々なパフォーマンスパラメータ情報を表示することができるであろう。
図24〜26に示された、パフォーマンス情報の週間及び日々の要約の表示がある場合のように、ダッシュボード510のアイコンで与えられる情報は与えられたトレーニングについては同じままであるが、ユーザ100がダッシュボード510のどのアイコンを選択したかに応じて、主画面512で表示される情報は変わることができる。例えば、
図30においては、ユーザ100がダッシュボード510の心拍数アイコンを選択しているから、履歴サブモジュール504は心拍数情報を主画面512に表示している。
【0119】
一実施形態において、ダッシュボード510の心拍数アイコンによって与えられる心拍数情報は、トレーニング全体にかけての、拍動/分を単位とする、平均心拍数である。別の実施形態において、ダッシュボード510の心拍数アイコンによって与えられる心拍数情報は、アスリート100が、与えられたトレーニングに対するトレーニングプランによって示されるような、適切な心拍数における身体鍛錬運動をどれだけの頻度で行ったかを示す、パーセンテージ(すなわち、アスリート100の「ゾーン内パーセンテージ」)である。ゾーン内パーセンテージは時間または距離に基づくことができる。例えば、アスリート100のプランは、青ゾーン内の30分間ジョギング、続いて緑ゾーン内の30分間ランニングを要求することができる。アスリートは青ゾーンジョギング中に4マイルをカバーすることができたが適切なゾーンにとどまったのは指定時間の80%であり、緑ゾーンランニング中に8マイルをカバーできたが適切なゾーンにとどまったのは指定時間の40%であった。したがって、アスリート100の時間に基づく全走行に対するゾーン内パーセンテージは60%になり、アスリート100の距離に基づく全走行に対するゾーン内パーセンテージはほぼ53%になるであろう。時間及び距離の一方に、またはいずれにも、基づくゾーン内パーセンテージは、与えられた時刻に表示することができる。
【0120】
一実施形態において、「成功率」を計算してユーザ100に提供することができる。この態様において、ユーザは特定のトレーニングまたはトレーニングシリーズに関するパフォーマンスフィードバックを受け取ることができる。成功率はダッシュボード510に表示することができ、累積形式及び/または平均形式で提供することができる。一実施形態において、成功率はゾーン内パーセンテージに等しくすることができる。別の実施形態において、成功率はゾーン内パーセンテージに比例させることができる。特定のパラメータ(例:時間、ペース、距離、等)についてトレーニング中の個人最高記録が達成されたか否か、アスリートがゾーンを出るのが早すぎたか否か、ハードなゾーンインターバルを完了した後にアスリート100の心拍数が迅速な回復を見せたか否か、アスリート100のパフォーマンスがトレーニングを通して一貫していたか否か、及び/または特定の肝要なインターバルトレーニングセッション中のアスリートのパフォーマンスがどのようであったかを含むがこれらには限定されない、その他の要因を成功率の計算に用いることができる。
【0121】
初めにゾーンが定義された後、携帯型フィットネスモニタリングシステムは、
図38に示されるように、アスリート100のパフォーマンス及び/またはアスリート100から受け取られるフィードバックに応答してゾーンの限界を選択的に調節するように、そのような調節が保証されていれば、適合させることができる。この態様において、携帯型フィットネスモニタリングシステムはトレーニングフィードバックループを提供することができる。上述したように、ゾーンはユーザ入力に基づいて定義され得る。上述したように、ユーザ100のパフォーマンスパラメータデータはセンサ104によって身体アクティビティ中に検出される。パフォーマンスパラメータデータは処理のためにパーソナルコンピュータ114及び/またはサーバ112に送信される。ゾーンを調節する必要があるか否かに関する判定がなされる。調節が保証されていれば、このデータを携帯型フィットネスモニタリングデバイスに通信して戻すことができる。
【0122】
ゾーンを調節する必要があるか否かに関する判定は、例えば、成功率計算に関して上述した要因に基づくことができる。一実施形態において、アスリート100のパフォーマンスが、インターバルの全てまたは一部について、指定された心拍数ゾーンを外れて行われていれば、心拍数ゾーンは調節されることになろう。例えば、アスリート100が一貫して指定ゾーンの上にいれば、ゾーン範囲は高められるであろう。アスリート100が一貫して指定ゾーンの下にいれば、ゾーン範囲は低められるであろう。
【0123】
判定はさらにアスリート100によって与えられるフィードバックに影響され得る。例えば、アスリート100は携帯型フィットネスモニタリングシステムによって課せられる質問に応答することができる。例えば、最近記録されたパフォーマンスパラメータデータをアップロードする際に、またはパーソナルコンピュータ114及び/またはサーバ112にログインする際に、ユーザ100に、例えば、トレーニングルーチンがハードすぎたかまたは易しすぎたとユーザが考えたかどうかを尋ねるGUIポップアップウインドウが現れるであろう。トレーニングルーチンがハードすぎたとユーザ100が答えれば、ゾーン範囲は漸次低められるであろう。トレーニングルーチンが易しすぎたとユーザ100が答えれば、ゾーン範囲は漸次高められるであろう。これらの質問に対するアスリート100の回答は上述した成功率計算にも反映されるであろう。
【0124】
図30に戻れば、一実施形態において、ダッシュボード510の選択されるアイコンに基づいて主画面512に表示されるべきパフォーマンス情報は、x軸が時間ベースまたは距離ベースであり、y軸がパフォーマンスパラメータの測定値に関連付けられる、折れ線グラフで表示することができる。例えば、
図30に示されるように、トレーニング中の時間の関数として心拍数情報が折れ線グラフで示される。
【0125】
グラフにかけてx軸と平行に平均線をプロットすることもできる。例えば、
図30において、トレーニング中のアスリート100の155拍動/分の平均心拍数を表す平均心拍数線がグラフにかけてプロットされている。
【0126】
一実施形態において、いくつかのパフォーマンスパラメータを同時にプロットすることができ、あるいは別のパフォーマンスパラメータの上に載せることができる。例えば、
図31において、アスリート100のペースが時間の関数としてアスリート100の心拍数の上にプロットされている。
【0127】
トレーニング全体にわたる瞬時パフォーマンス統計の閲覧に関心があるユーザ100は、カーソル206を用いてスクロールバー516を選択し、x軸に沿ってドラッグすることができる。この実施形態のスクロールバー516は
図24に関して説明したスクロールバー516と同様に機能することができる。ユーザ100がx軸にかけてスクロールバー516をドラッグするにつれて、注目するパフォーマンスパラメータについてプロットされた折れ線グラフに沿ってアイコンが移動することができる。さらに、さらなる瞬時パフォーマンスデータを表示するポップアップウインドウが現れて、移動するアイコンとともに画面にかけて移動することができる。
図32は、スクロールバー516によりGUI画面にかけて移動させられている、アイコン及び瞬時パフォーマンスパラメータ情報を含むポップアップウインドウの図である。
【0128】
別の実施形態において、ユーザ100はダッシュボード510内のトレーニングのサブセットに対する要約パフォーマンス情報を表示させることができるであろう。一実施形態において、ユーザ100は第1の分析境界524及び第2の分析境界526を操作することができる。ユーザ100はカーソル206を用いてアイコンを選択することによって分析境界の使用を可能にすることができる。分析境界の使用が可能になると、第1の分析境界マーカー524が主画面区画512内のパフォーマンスパラメータグラフの左側に現れ、第2の分析境界マーカー526が主画面区画512内のパフォーマンスパラメータグラフの右側に現れるであろう。
図33に示されるように、ユーザは、パフォーマンスパラメータグラフのサブセット(2つの分析境界マーカーの間に残る領域)だけが強調されるように、カーソル206を用いて第1の分析境界マーカー524及び第2の分析境界マーカー526をドラッグアンドドロップすることができる。分析境界の使用が可能になった場合、ダッシュボード510に表示される数値パフォーマンスパラメータ情報は、分析境界マーカー内の強調されたトレーニングのサブセットについての総和及び/または平均だけがとられる。
【0129】
心拍数情報が選択され、主画面512に表示される場合、赤ゾーン、黄ゾーン、緑ゾーン及び青ゾーンを表すアイコンを主画面区画512内の心拍数グラフの右側に置くことができる。ユーザ100はこれらのアイコンの1つを選択するかまたはこれらのアイコンの1つの上にカーソル206を留めて、ユーザ100が選択されたアイコンに関連付けられたゾーンにおいてパフォーマンスを行ったトレーニング部分だけについての要約情報を表示させることができる。例えば、
図34において、ユーザ100は心拍数グラフの右側の緑アイコンを選択している。履歴サブモジュール504が次いで、例えば、特定のトレーニング中の特定のユーザ100についての選択されたゾーンに相当する数値心拍数範囲を、また、トレーニング中の選択されたゾーンにおけるユーザ100のアクティビティに関連付けられた、時間、距離、心拍数及びペースの情報も、詳細に示すことができるポップアップウインドウを表示する。
【0130】
一実施形態において、ユーザ100は、不正確であることがユーザにはわかっている、記録されたパラメータのいずれをも手で訂正することができるであろう。不正確さは、例えば、アスリート100によって用いられた携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に用いられていたセンサ104のエラーによって生じ得る。
図35に示されるように、ユーザ100は、例えばトレーニング中にユーザが走行した距離を、訂正することができる。ユーザ100には日常的に走行しているルートの正確な距離がわかっているであろうし、距離センサ104によって不正確に記録された距離を更新したいであろう。
【0131】
別の実施形態において、距離のような、パラメータが訂正されると、システムは記録されて格納されたデータを較正し直すことができる。例えば、特定のランニングについて走破された距離が訂正されると、そのランニングについての距離データ及び対応する距離グラフが訂正される。さらに、ペースデータ及びグラフィック画面のような、距離データに依存するデータ及びグラフィック画面も訂正される。
【0132】
別の実施形態において、距離のような、パラメータが訂正されると、必要であれば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の距離モニタ能力を較正し直すことができるように、次に携帯型フィットネスモニタリングデバイス102がサーバ112と通信するときに、この訂正されたデータを携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に送信することができる。
【0133】
トラックモジュール500もフロントページサブモジュール530を提供することができる。
図36はフロントページサブモジュール530によって表示され得る例示的GUIウインドウである。フロントページGUIは、プラントラッカー532,達成度534,前回トレーニング536,次回トレーニング538及びコーチ談話540の区画を含むことができる。一実施形態において、フロントページの内容は、例えばiグーグルウェブポータルのような、カスタム化可能なウエブポータルと同様にカスタム化して記録することができる。
【0134】
達成度区画534には特定のパフォーマンスパラメータに関連付けられたアイコンを設けることができる。このようにすれば、フロントページ上の達成度区画534によって表示される情報は別の履歴ページのダッシュボード510で表示される情報と同様とすることができる。達成度区画534内のパフォーマンスパラメータアイコンをユーザ100が選択すると、様々な期間についてのパラメータに関する累積情報及び/または平均情報が達成度区画534内に表示され得る。例えば、
図36に示されるように、特定の暦日以降に、前週にまたは今週に、ユーザ100が携帯型フィットネスモニタリングシステムを使用した全時間について、ゾーン内心拍数パーセンテージが表示され得る。達成度区画内に表示される特定の情報は、システムが設定されるか、またはユーザ100がカスタム化することができる。ユーザ100は所望に応じて様々な情報を追加または削除することができる。
【0135】
一実施形態において、前回トレーニング区画536はユーザ100が完了した前回トレーニングについての統計を表示し、次回トレーニング区画538は次に計画されているトレーニングに関する情報を表示する。達成度区画534,前回トレーニング区画536及び次回トレーニング区画538によって提供される情報は他のモジュール及びサブモジュールによってユーザ100に提供される情報と同様であり得るが、簡便に単一ページ上に提供され得る。コーチ談話区画540は、
図18に関して上述したような、トレーニングリスト318に含まれるコーチ助言によって提供される情報と同様の情報を提供できる。コーチ談話区画540は、したがって、モティベーションを与え、集中すべき特定の領域を指摘し、あるいは別の形でのアスリート100の特定のプランまたはトレーニングの最終目標に関するアスリートへのガイダンスを与えることができる。
【0136】
一実施形態において、フロントページはプラントラッカー区画532を含む。プラントラッカー532は、個人100の計画されたトレーニング、計画されたトレーニング回数の内の完了数及び計画されたトレーニング回数の内の完了すべき残回数をグラフィック表示することができる。プラントラッカー532は完了したトレーニングについて指定された目標に個人100が達しているか否かに関する1つないし複数の指標を提供することができる。
【0137】
プラントラッカー区画532に表示される特定の情報はシステムが設定するか、またはユーザ100がカスタム化することができる。ユーザ100は所望に応じて様々な情報を追加または削除することができる。複数のプラン(例:ランニングベースプラン及び非ランニングベースプラン)を同時に遂行しているユーザ100は複数のプラントラッカー532を一度に表示することを選ぶことができる。一実施形態において、プラントラッカー532と同様の情報を表示する別のトラッカーが提供され得る。例えば、体重減が目標のアスリートは、目標の減体重への進行を追う体重トラッカーの表示を選ぶことができる。
【0138】
トラックモジュール500はメッセージサブモジュール528もサポートできる。
図37は、メッセージサブモジュール528によって表示され得る、例示的GUIウインドウである。メッセージサブモジュールGUIは、ウインドウズメールまたはGメールのようなeメールアプリケーションの全体的な意匠及び機能を有することができる。一実施形態において、メッセージサブモジュールは1つないしさらに多くのeメールアドレスにリンクさせることができる。eメールアドレスには、ユーザ100のフィットネスモニタリングシステムまたは他のプロバイダによって与えられる汎用eメールアカウントに特に関連付けられたeメールアドレスを含めることができる。
【0139】
メッセージサブモジュール528を介してユーザ100が受け取るメッセージの内の少なくともいくつかは、サーバ112によって自動的に作成されたメッセージであり得る。メッセージは、例えば、いくつかのトレーニングマイルストーンまたは個人最高の達成に対してアスリート100を祝福することができ、アスリート100にモティベーションまたはその他のトレーニングアドバイスを与えることができ、新しい製品またはサービスの更新及び/またはダウンロードを提供することができ、誕生日または休日を祝うメッセージのようなその他の事柄を含むことができる。
【0140】
上に示したように、メニューバー204は、サポートモジュール600,ライブラリモジュール700及びフォーラムモジュール800に対応するいくつかのアイコンまたはインディシアを含むことができる。
【0141】
サポートモジュール600はヘルプサブモジュール602及び設定サブモジュール604をサポートすることができる。
図39はヘルプサブモジュール602によって表示され得る例示的GUIウインドウである。ヘルプサブモジュール602は、システムの簡潔な説明、対象ユーザ及び対象ユーザが手に入れられるはずの恩恵を含む、本発明のフィットネスモニタリングシステムに関する全般的情報を含むことができる。ヘルプサブモジュール602はソフトウエア並びに基礎をなす、モジュール、サブモジュール及びウイザードによってサポートされる対話型ウエブサイトの様々な機能の説明を提供することができる。
【0142】
設定サブモジュール604は、個人設定情報606,トレーニング設定情報608,デバイス設定情報610及びプライバシー設定情報612の収集、格納及び閲覧のための、GUIウインドウを表示できるであろう。
【0143】
図40は個人設定情報606を収集するための設定サブモジュール604によって表示され得る例示的GUIウインドウである。個人設定情報606には、例えば、氏名、住所、eメールアドレス、パスワード、性別、誕生日及びアドレス情報を含めることができる。この情報は特定のユーザ100を特定のユーザアカウントに割り当てるために用いることができる。一実施形態において、この情報の内のいくつかは、携帯型フィットネスモニタリングシステムの態様をユーザ100向けに調整するため、あるいはメッセージ、製品オファーまたはユーザ100が関心をもつその他のアイテムを提供するために用いることができる。
【0144】
図41はトレーニング設定情報608の収集のために設定サブモジュール604によって表示され得る例示的GUIウインドウである。トレーニング設定情報608には、好ましい、距離単位(マイル対キロメートル)、高さ単位(フィート及びインチ対メートル及びセンチメートル)、重量単位(ポンド対キログラム)、時間フォーマット(12時表示形式対24時表示形式)、及び好ましい週開始曜日(例:日曜日または月曜日)のような、嗜好を含めることができる。トレーニング設定情報608には、ユーザの体重、身長及び(わかっていれば)最高心拍数のようなフィットネスプロファイル情報も含めることができる。一実施形態において、システムはユーザのフィットネスプロファイル情報を更新するようにユーザを定期的に促すことができる。
【0145】
トレーニング設定ページは上述したカラーコード化心拍数ゾーン系にしたがうユーザ100の現時点でのゾーン範囲をグラフィック及び/または数値で表示することができる。一実施形態において、ユーザ100はトレーニング設定ページを介して心拍数、ペースまたはその他のカスタムトレーニングインターバル設定を構成及びカスタム化することができるであろう。
【0146】
図42はデバイス設定情報310を収集するために設定サブモジュール604によって表示され得る例示的GUIウインドウである。デバイス設定情報には、ユーザ100が有し、本発明のシステムとともに用いている周辺デバイスのいずれについての設定も含めることができる。そのようなデバイスには、例えば、モバイルフィットネス電話、専用携帯型フィットネスモニタリングデバイス、非専用携帯型フィットネスモニタリングデバイス、スポーツモード組込MP3プレイヤー、スポーツモード組込ドングル、スポーツ腕時計、ディスプレイデバイス及びセンサ(例:歩数計または心拍数センサ)を含む、
図11に関して上述したデバイスを含めることができる。ユーザは、もしあれば、トレーニング中にユーザが使用するであろうセンサを示すことができる。
【0147】
例えば、設定ページを介して、ユーザ100はトレーニング中にユーザの1つないし複数のデバイスによって提供されるオーディオフィードバックオプションを調節することができるであろう。一実施形態において、ユーザは、例えば、性別が異なる話者の声、アクセントが異なる声、言語が異なる声、有名人または虚構のキャラクラーによる声、及びトーンの異なる(例えば、応援する、落ち着かせる、激励する、または厳めしい)声のような、様々なタイプまたはスタイルの声によるオーディオフィードバックを選択することができる。別の実施形態において、ユーザはトレーニング中にオーディオフィードバックによって読み上げられるべき特定のパフォーマンスパラメータ測定値を選択することができる。例えば、ユーザは、トレーニングを通して、定期的間隔で、要求時に、またはあらかじめ定められた時に、これまでの経過時間、消費カロリー及び走破距離が告知されることを選択することができる。
【0148】
図43はプライバシー設定情報612を収集するために設定サブモジュール604によって表示され得る例示的GUIウインドウである。プライバシー設定情報612には、例えば、ユーザ100のプロファイル及び/または履歴にアクセスできるのは全てのユーザ100であるかまたは選ばれたユーザ100だけであるかを含めることができる。アクセスできるユーザ100に対し、プライバシー設定情報612は、特にどのトレーニング履歴情報がアクセス可能であるか(例えば、前回トレーニングからのトレーニングデータのみ対全トレーニングデータ)を制御できる。
【0149】
プライバシー設定ページにより、ユーザ100による、例えば、Facebook,MySpace,Twitter,Friendster,LinkedIn,等のようなソーシャルネットワーキングサイトへのユーザのフィットネスモニタリングアカウントのリンクも可能になり得る。プロファイルをソーシャルネットワーキングサイトにリンクするユーザ100は、ソーシャルネットワーキングサイトへのユーザのフィットネス情報がどれだけ頻繁に更新されるか及び、特に、どのタイプの情報が提供されるかを指定できるであろう。
【0150】
ライブラリモジュール700はビデオ702及び記事704のためのGUIウインドウを表示することができるであろう。ビデオ702及び記事704は、ユーザ100のトレーニングのプラン作成のため、準備のため及び実行のための、さらなるリソースをユーザ100に提供できる。
【0151】
図44はビデオ702を提供するためにライブラリモジュール700によって表示され得る例示的GUIウインドウである。ライブラリモジュール700は、ユーザに適切なストレッチ、ウオームアップ、クールダウン及びその他の身体鍛錬運動技法を教示する、短いアニメーション及び/またはビデオを提供する、ビデオ702の区画を有することができる。ユーザ100はビデオ702を表示させるためにカーソル206を用いてビデオ702のアイコンを選択することができる。
【0152】
図45は特定のビデオを選択するユーザに応答して現れる得る例示的GUIポップアップウインドウである。ポップアップウインドウは、アニメーション及び/またはビデオ、アクティビティのための勧奨される回数または時間、及びアクティビティに関するその他の注意点及びコメントを含むことができる。
【0153】
一実施形態において、ユーザ100はサーバ112からビデオスクリーンを有する携帯型フィットネスモニタリングデバイス102にビデオ702を、ユーザが遠隔地で見ることができるように、ダウンロードすることができるであろう。これにより、身体鍛錬運動ルーチンの前またはその最中に、ユーザのトレーニング場所におけるトレーニングの準備または実行に関する指示をユーザが見ることが可能になり得る。
【0154】
図46は記事704を提供するためにライブラリモジュール700によって表示され得る例示的GUIウインドウである。ライブラリモジュール700は様々な健康及びフィットネスのトピックスに関する記事情報をユーザ100に提供する記事704の区画を含むことができる。記事は、強度トレーニング、心血管エクササイズ、自転車走またはランニングのようなトピックス、あるいは様々なその他のトピックスに焦点を絞ることができる。記事704は、フィットネスアクティビティに直接関係する記事ばかりではないであろう。例えば、いくつかの記事は食事及び栄養に関するであろう。
【0155】
フォーラムモジュール800はユーザフォーラムのためのGUIウインドウを表示することができるであろう。一実施形態において、
図47に示されるように、フォーラムモジュール800は、例えばFacebookのような、ソーシャルネットワーキングアプリケーションを用いることができる。ソーシャルネットワーキングアプリケーションは、本発明のGUIウインドウへの、Facebookのような、ソーシャルネットワーキングアプリケーションの埋込を可能にする、アプリケーションプログラミングインターフェースを利用することができる。別の実施形態において、ソーシャルネットワーキングサイトは本発明のGUIウインドウを介して転送され、表示され得る、フィードを提供する。
【0156】
フォーラムページは、ユーザ100がユーザのフィットネスプラン作成及び進行に関する更新を本発明のシステムを用いて交換できる場所とすることができる。ユーザ100は、ユーザが用いているウエブサイト、特定のトレーニング装置及びトレーニング用具、及びユーザが参加しているアスレチックイベントまたはレースに関する情報、並びにコーチによる指導またはその他のアドバイスを提供及び/または要請する情報も交換することができる。
【0157】
本発明の様々な態様は、あるいは本発明のいずれのパーツ及び機能も、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア、命令が格納されている有形のコンピュータ読出可能またはコンピュータ利用可能な記憶媒体、またはこれらの組合せを用いて実施することができ、1基ないしさらに多くのコンピュータシステムまたはその他の処理システムによって実施することができる。
【0158】
本発明のフィットネスモニタリングサービスを提供するためのプログラム製品、方法及びシステムは、1基ないしさらに多くのコンピュータ装置によって実行されるいずれのソフトウエアアプリケーションも含むことができる。コンピュータ装置は、1つないしさらに多くのプロセッサを有するいずれかのタイプのコンピュータ装置とすることができる。例えば、コンピュータ装置は、ワークステーション、モバイルデバイス(例:携帯電話、電子手帳、またはラップトップコンピュータ)、サーバ、コンピュータクラスター、サーバファーム、ゲームコンソール、セットトップボックス、電話ボックス、埋込システム、ジムマシン、小売りシステムまたは少なくとも1つのプロセッサ及びメモリを有するその他の装置とすることができる。本発明の実施形態は、コンピュータ装置内の、プロセッサ、ファームウエア、ハードウエアまたはこれ他のいずれかの組合せによって実行されるソフトウエアとすることができる。
【0159】
本発明のソフトウエアはコンピュータ利用可能媒体上に格納することができる。そのようなソフトウエアは、1つないしさらに多くのデータ処理装置で実行されると、データ処理装置を本明細書に説明されるように動作させる。本発明の実施形態は、現在または将来において知られる、コンピュータ利用可能またはコンピュータ読出可能ないずれかの媒体を用いる。コンピュータ利用可能媒体の例には、主記憶装置(例:いずれかのタイプのランダムアクセスメモリ)、副記憶装置(例:ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスク、CD ROM、ZIPディスク、テープ、磁気記憶装置、光記憶装置、MEMS、ナノテクノロジー記憶装置、等)及び通信媒体(例:有線通信ネットワーク、無線通信ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、イントラネット、等)があるがこれらには限定されない。
【0160】
上で論じた例示的実施形態の多くはカラーコード化心拍数ゾーンベースシステムに関しているが、速度、ペース、歩度、カロリー、呼吸数、血中酸素レベル、血流量、水分補給状態または体温を含むがこれらには限定されないその他のパラメータのゾーンに基づくカラーコード化ゾーン系も用いることができる。したがって、本発明は心拍数ベースゾーン系だけに限定されるべきではない。
【0161】
さらに、上で論じた例示的実施形態の多くは、アスリート100の最高心拍数のパーセンテージの範囲としてゾーンが定義され得る、カラーコード化心拍数ゾーンベースシステムに関しているが、心拍数ゾーンは他のパラメータに基づいても同様に定義され得る。
【0162】
一実施形態において、心拍数ゾーンはアスリート100の最高心拍数のパーセンテージの範囲として定義され得る。別の実施形態において、心拍数ゾーンはアスリート100の換気閾心拍数のようなパラメータから導かれる範囲として定義され得る。別の実施形態において、心拍数ゾーンはアスリート100のピーク心拍数及びアスリート100の換気閾心拍数の両者から導かれる範囲として定義され得る。
【0163】
アスリート100のピーク心拍数はアスリート100の最高心拍数と同じこともあり、同じではないこともある。本明細書に用いられるように、語句「ピーク心拍数」は、特定のアスリート100がトレーニングセッション中に達成し得る最高心拍数を指す。アスリートの生理学的に可能な最高心拍数はピーク心拍数より高くなり得る。何人かのアスリート100については、一般に最高の身体状態にあるときに、ピーク心拍数は最高心拍数に極めて近くなり得る。他のアスリート100については、一般にそれほど良好な状態にないときに、ピーク心拍数は真の生理学的に可能な最高心拍数より遙かに少なくなり得る。したがって、一実施形態において、アスリート100はピーク心拍数を携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に入れるか、またはこの情報をサーバ112にセーブすることができる。アスリート100は、以下でさらに詳細に説明されるように、評価ランニング中にピーク心拍数を取り込むこともできるであろう。
【0164】
身体鍛錬運動の強度が漸進的に高められるにつれて、(換気と呼ばれる)気道を出入りする空気は線形で、すなわち相似的に増加する。身体鍛錬運動の強度が高まり続けると、非線形態様で換気が増加し始める点に至る。この、換気が漸進的線形増加から外れる点は、「換気閾」と呼ばれる。換気閾は乳酸閾、すなわち強度の身体鍛錬運動中に血中乳酸レベルが急激に増加する点と密接に関係する。研究によれば、換気閾及び乳酸閾は耐久イベントにおけるパフォーマンスの最善で最も安定した予測子の内のいくつかであり得ることが示唆される。換気閾点におけるアスリート100の心拍数はアスリートの換気閾心拍数と称することができる。したがって、一実施形態において、アスリート100は換気閾心拍数を携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に入力するか、またはこの情報をサーバ112にセーブすることができる。アスリート100は、上でさらに詳細に説明したように、換気閾及び/または乳酸閾の決定に必要な装置を用いて、評価ランニング中に換気閾心拍数情報を取り込むこともできるであろう。
【0165】
一実施形態において、心拍数ゾーンはアスリート100のピーク心拍数及びアスリート100の換気閾心拍数の両者から導かれる範囲として定義され得る。例えば、表1は、アスリート100に対するカラーコード化心拍数ゾーンが200拍動/分のピーク心拍数(PHR)及び170拍動/分の換気閾心拍数(VTHR)によって定義され得る例示的実施形態を示す。
【表1】
【0166】
表1に示されるように、それぞれのカラーコード化ゾーンは上限及び下限を有するとして定義され得る。それぞれのゾーン限界はPHR,VTHR及び/または他のゾーン限界の内の1つに基づいて計算され得る。それぞれのゾーン限界に関係付けられる心拍数値は、最高心拍数が既知であるかまたは推定され得るならば、最高心拍数のパーセンテージに関連付けられ得る。一実施形態において、PHRはアスリート100の最高心拍数値の93.5%であると想定される。したがって、身体アクティビティは本発明のカラーコード化心拍数ベースシステムにしたがって実施することができ、アクティビティの内容は本発明のカラーコード化心拍数ベースシステムにしたがうGUIによって提示することができる。
【0167】
上述したように、カラーコード化されたペースまたは速度をベースとするシステムも用いられ得る。一実施形態において、ペースまたは速度のゾーンの上限及び下限はある程度はPHR値及びVTHR値から導かれ得る。例えば、アスリートは、心拍数モニタ、換気閾(または乳酸閾)モニタ及び/またはペースモニタまたは速度モニタを用いて、1つないしさらに多くの身体アクティビティを行うことができる。測定は、携帯型モニタまたは固定モニタで行うことができ、あるいは身体アクティビティが行われた後に実験室で行うことができる。アスリートのペースまたは速度と最高心拍数,PTR及び/またはVTHRの間の関係を確立することができる。したがって、この情報に基づいてカラーコード化されたペースまたは速度のゾーン限界を決定することができる。
【0168】
本発明の別の実施形態において、ゾーンはパワーの測定値に基づいて決定され得る。パワー測定値は、例えば、アスリート100の体重及び走行面の傾斜(例えば、歩道面、自転車道面またはトレッドミル面の傾斜)のような、他のパラメータがわかっていれば、ペース計算から導くことができる。
【0169】
一実施形態において、アスリート100は、本明細書に示されるGUIと同様のGUIを提示することができるモバイルアプリケーションをサーバ112から、携帯電話のような、モバイルデバイスにダウンロードすることができるであろう。したがって、アスリート100はモバイルデバイスから、サーバ112と対話し、アスリートのアカウントにアクセスし、本明細書で説明した、プラン作成、トラッキング及びその他の機能の多くを実施することができるであろう。
【0170】
本発明を例示的実施形態を、例に用いて、上で説明した。したがって本発明は上述した例示的実施形態のいずれにも限定されるべきではなく、添付される特許請求項及びそれらの等価物によってのみ、定められるべきである。