特許第5722862号(P5722862)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5722862
(24)【登録日】2015年4月3日
(45)【発行日】2015年5月27日
(54)【発明の名称】パソコンモニター用付箋掲示ボード
(51)【国際特許分類】
   G09F 15/00 20060101AFI20150507BHJP
   G09F 7/02 20060101ALI20150507BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20150507BHJP
【FI】
   G09F15/00 H
   G09F7/02 Z
   G06F1/00 313Z
【請求項の数】3
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2012-231211(P2012-231211)
(22)【出願日】2012年10月1日
(65)【公開番号】特開2014-71447(P2014-71447A)
(43)【公開日】2014年4月21日
【審査請求日】2013年2月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】592169024
【氏名又は名称】山本 修一
(72)【発明者】
【氏名】山本 修一
【審査官】 砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3170359(JP,U)
【文献】 特開平5−265377(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3055134(JP,U)
【文献】 実公昭52−45199(JP,Y2)
【文献】 実開昭51−87535(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42D 1/00−19/00
B43M 1/00−99/00
G06F 1/16
G09F 1/00− 3/20
G09F 7/02
G09F 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二つ折り可能なる適度の剛性を有する板体による本体を設け、該本体を中央折曲した場合において、本体の一方の上下巾に対し他方の上下巾を小となるよう形成し、該本体の裏面の両端近傍に、パソコンに対する所定巾の係着手段を設けたことを特徴とするパソコンモニター用付箋掲示ボード。
【請求項2】
係着手段を粘着層としてなる請求項1記載のパソコンモニター用付箋掲示ボード。
【請求項3】
係着手段として、パソコン端部に設けた面ファスナーと、本体の端部に設けた面ファスナーを用い、相互の面ファスナー係止による係着とした、請求項1記載のパソコンモニター用付箋掲示ボード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、パソコンモニター端部に付箋紙(弱粘着メモ紙)を貼付するときに使用して便利なる掲示ボードに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、多様な付箋紙が利用されているが、この付箋紙を貼付するためのパソコン専用ボードは見あたらない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
付箋紙はその手軽さから多く利用されている。これは弱粘着層を裏面に設けた小紙片で、物品や壁面への貼付と剥離が容易なものである。事務作業の現場では、主に仕切り壁などによく貼って利用されるが、この仕切り壁がないときはデスク面に貼ると作業面が狭くなるために、人によってはパソコンモニター端部に貼付している。しかし、短冊状の付箋紙が多数突出してしまい見苦しい。この利用の仕方は占有面積的に支障がないのであるが、視覚的理由からこの方法に難色を示す人も多数存在する。
本発明は、以上のような従来からの付箋紙利用に関わる課題を解決するために発明されたもので、パソコンモニターサイドに粘着保持させることによって、視覚的に問題のない付箋紙利用の新たなる方式を提示するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
課題を解決する手段として本発明は以下の構成とした。
二つ折り可能なる適度の剛性を有する板体による本体を設け、該本体の裏面の両端の近傍に所定巾の係着手段を設ける。
本発明は、以上の構成よりなるパソコンモニター用付箋掲示ボードである。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、パソコンモニター側部に張り出してボードを粘着させる方式のため、このボードに付箋紙を粘着させても付箋紙はこのボード面積内に位置するため、見苦しくなく快適に複数の付箋紙を利用することができる。また、本発明は二つ折りにした本体の両側端をモニターに粘着させるので、平面視略三角形状となって本体の押圧変形を防ぎ、本体裏方にはペン等の挟持も可能であるなど、種々の利点を有する物品を得ることができ、粘着方式のためにその着脱も容易である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】 本発明の正面図
図2】 本発明の背面図
図3】 本発明の他例の正面図
図4】 本発明の機能説明図(平面視)
図5】 本発明の機能説明図(平面視)
図6】 本発明の機能説明図(平面視)
図7】 本発明の機能説明図(平面視)
図8】 本発明の機能説明図(平面視)
図9】 本発明の機能説明図(平面視)
図10】 本発明の使用説明図
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図において、1は厚紙製の本体で、表側本体部2と裏側本体部3が一体に形成される。
双方の本体部ともに略長方形状であるが、表側本体部の上下長辺寸法に比べ、裏側本体部のそれは短く形成され、表側本体部に連続する部分の上下端を所定寸法切除して形成される。この双方の本体部の境にはエンボス加工による中央折曲表示部4(線状凹凸部)が裏側本体部の上縁から下縁に至るまで設けられる。また、表側本体部の左右幅寸法は、裏側本体部の左右幅寸法に比べて小さく設けられる。
5は係着手段としての所定巾の表側本体粘着層で、表側本体裏面端近傍の上縁近傍から下縁近傍に至って設けられる。6は係着手段としての裏側本体粘着層で、裏側本体裏面端近傍の上縁近傍から下縁近傍まで所定巾にて設けられる。なお、使用前状態においては、各粘着層上には剥離紙が仮粘着状態にて位置する。(図示略)また、本発明の他例として、図3にて示すように表側本体部と裏側本体部の上下サイズを同一として設けてもよい。
本発明の使用に際しては、図4および図7にて示すように、本体1を中央折曲表示部より鋭角に折曲し、双方の粘着層上の剥離紙を取り去り、表側本体粘着層をパソコンモニター端表側に粘着させ、裏側本体粘着層を該モニター端近傍裏面に粘着させる。すると、図7および図10にて示すように、パソコンモニター右方端より本体が突出して位置するので、この突出部分に、必要事項を記入した付箋紙を複数枚粘着掲示することができる。
【0008】
表側本体巾は付箋紙長さより大であるため、従来法のように付箋紙端が突出して位置することなく、スッキリとした視認が可能となる。裏側本体部の左右巾は表側本体部の左右巾より大きく、従って、モニターに本体を粘着保持させた場合において、表側本体部はモニター平面の略延長上位置になり、裏側本体部は表側本体部と角度を有して、平面視略三角形状にモニターに粘着保持されるので、強度の向上が見込める。また、裏側本体部上縁は表側本体部上縁より一段下がって位置し、ここにボールペンのクリップ部分や二股とした付箋紙束を掛けておくことができるとともに、その上部の大半は表側本体部の陰になって露出しないので、見苦しさが緩和される。
裏側本体部左右巾は表側本体部左右巾より大きく、各本体部裏面端もしくはその近傍には、所定巾の粘着層が位置するが、双方の本体部を略180度折曲したとき、図5および図6にて示すように、各粘着層が重なる位置を避けて設けられているので、モニターへの粘着準備時において双方の粘着層が不用意に相互粘着して引き離せなくなる事態を避けることができる。なお、図6の想像線にて示すように、粘着層の隣に所定巾の平滑表面処理部7(剥離紙に用いられる非粘着平滑面)を設けると、表側本体粘着層と裏側本体面との粘着力が低下できてより安心である。
【0009】
また、図2にて示すように、裏側本体粘着層の近傍に複数の線状凹部8による裏端折曲表示部を設けると、図8のごとくモニターの厚さが異なってもこの線状凹部を適宜に折曲して本体の鋭角度合いを所定範囲内にて同一に保ち、本体強度の低下を防ぐことができる。
さらに、図1および図9にて示すように、裏側本体粘着層の中央上縁から下縁に至る粘着層折曲表示部としての線状凹部9を設けることにより、この粘着層を折曲して、モニター本体裏面の曲面個所に二点粘着させることができて、より安定した粘着とすることができる。
既例においては、表側本体部左右幅に比べ、裏側本体部の左右幅を大としたが、逆に、表側本体部左右幅を裏側本体部左右幅より大とすることもでき、この場合は裏側本体部はモニター裏面平面の略延長上となり、表側本体部はモニター平面の延長上に対して角度を有して位置することとなる。この場合、表側本体の角度調整のために、粘着層近傍に線状凹部を設けることが望ましい。なお、既述の粘着層に代えて、面ファスナーを用いてもよく、この場合はパソコン側にも面ファスナーが設けられることとなる。また、面ファスナーは本体の上縁から下縁に至るまで設けてもよいが、より小面積として複数個所に分けて設けてもよい。
既例では本体に直接粘着層を設けたが、所定巾所定厚の発泡合成樹脂をまず本体に固着し、その上に粘着層を設けてもよく、この場合はパソコンモニター面に多少の凹凸等があっても発泡合成樹脂の弾力にてこれを緩和して粘着させることができる。
以上、本発明について説明したが、本案はパソコンモニター端に粘着して使用し、本品上に粘着させる粘着紙片を見苦しくなく掲示利用できるところにその特徴を有するものである。従来はこのような物品がなく、モニター端に直に貼り付けるために、紙片が多数突出して位置して見苦しいものであったが、本案にてこれが解消されるものとなったのである。なお、既述の例は実施の一例であって近似の他の構成としてもよい。
以上のごとく、本発明にて視覚的に違和感のない粘着紙片掲示用の物品を得ることができる。
【符号の説明】
【0009】
1 本体
2 表側本体部
3 裏側本体部
4 中央折曲表示部
5 表側本体粘着層
6 裏側本体粘着層
7 平滑表面処理部
8 線状凹部
9 線状凹部
10 パソコンモニター
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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