【実施例】
【0248】
実施例A:
X-N+(R1)(R2)(R3)--(C6H4(−G;−Q))--L--Y--U(Ia)の合成
H−Y−Uの合成:固相ペプチド合成(SPPS)は、ポリスチレンのような不溶性支持体又はマトリックスに結合した成長するペプチド鎖へのアミノ酸残基の段階的付加を含む。ペプチドのC末端残基はまず、そのアミノ基がN−保護物質であるフルオレニルメトキシカルボニル(FMOC)基で保護されて、市販の支持体(例えばリンク(Rink)アミド樹脂)に固定される。アミノ保護基は適当な脱保護剤(例えばFMOCについてピペリジン)を用いて除去され、次にアミノ酸残基(N保護型で)は、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルシクロヘキシルカルボジイミド(DCCl)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)のような結合剤を用いて付加される。ペプチド結合が形成されると、試薬は支持体から洗浄される。(Y)の最後の残基を付加後、ペプチドは固体支持体に結合され、X
-N
+(R
1)(R
2)(R
3)--(C
6H
4(−G;−Q))--L--OHの結合の準備ができる。
【0249】
X-N+(R1)(R2)(R3)--(C6H4(−G;−Q))--L--Y--U(Ia)の合成Ia:L=CO、X-=CF3SO3−
【0250】
【化28】
【0251】
DMF中の樹脂--Y--U--RESINの懸濁物(0.1〜0.25ミリモル)に、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムテトラフルオロボレートを用いて、X
-N
+(R
1)(R
2)(R
3)--(C
6H
4(−G;−Q))--L--OH(5、8又は11、2〜4当量)を加えた。
【0252】
実施例Bは5、8、及び11の調製を記載する。
3〜8時間後、樹脂をDMFとジクロロメタンで洗浄した。TFA:ジイソプロピルシラン:フェノール:水カクテルを使用してペプチドIa)を樹脂から分離し、同時にアミノ酸の保護基を除去した。適切なTFA:H
2O:0.1 TFA勾配を使用してC
18逆相カラムを使用してHPLCにより生成物を精製した。生成物を質量スペクトルにより同定した。
【0253】
Ia−1:4−(トリメチルアンモニウム)−3−シアノ−ベンゾイル−Arg−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−NMeGly−His−Sta−Leu−NH
2:分子量:理論値:1422.73、実測値:711.86((M
++1)/2)
表1は、F−18標識に使用されるすべてのトリメチルアンモニウム化合物前駆体Ia−1〜Ia−25を列記する。
【0254】
実施例B:
X-N+(R1)(R2)(R3)--(C6H4(−G))--L−OH 5(−G=−CN)の合成
【0255】
【化29】
【0256】
a)3−シアノ−4−フルオロ−安息香酸の合成:
15.0g(97.6ミリモル)の2−フルオロ−5−ホルミル−ベンゾニトリル(Aldrich)、150mlの蒸留水、及び630mlのt−ブタノールの攪拌溶液に、40.8g(361ミリモル)の塩化ナトリウムと35.9g(230ミリモル)のリン酸水素ナトリウム2水和物を加えた。反応混合物を一晩攪拌し、希塩酸溶液(pH=3.5)に注いだ。塩酸によりpH値をpH=3.5に調整した。水溶液をジクロロメタン/イソプロパノール(10:1)で3回抽出した。一緒にした有機相を乾燥(硫酸ナトリウム)し、濃縮した。残渣を炭酸水素ナトリウム溶液とジクロロメタンで抽出し、水溶液で酸性化し、次にろ過して精製した。固体の粗生成物1を90%収率(14.5g,87.8ミリモル)で得て、精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:166(M
++1,77)
元素分析:
理論値: C 58.19% H 2.44% F 11.51% N 8.48%
実測値: C 58.81% H 2.42% F 11.41% N 8.47%
【0257】
b)3−シアノ−4−フルオロ−安息香酸メチルエステル2の合成
16.0g(96.9ミリモル)の1と161mlのメタノールの攪拌溶液に、30.4g(387.6ミリモル)の塩化アセチルを0℃で滴下して加えた。反応混合物を一晩攪拌し、ろ過し、濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)により精製した。所望の生成物2を78.1%の収率(13.5g,75.7ミリモル)で得た。
MS−ESI:180(M
++1,57)
元素分析:
理論値: C 60.34% H 3.38% F 10.60% N 7.82%
実測値: C 60.51% H 3.39% F 10.57% N 7.80%
【0258】
c)3−シアノ−4−ジメチルアミノ−安息香酸メチルエステル3の合成:
24.0g(134ミリモル)の2と240mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、13.2g(161ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと38.9g(281ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物を一晩攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物3を94%の収率(25.7g,126ミリモル)で得て、精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:166(M
++1,59)
元素分析:
理論値: C 64.69% H 5.92% N 13.72%
実測値: C 64.79% H 5.95% N 13.69%
【0259】
d)(2−シアノ−4−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチル−アンモニウムトリフルオロ−メタンスルホネート4の合成:
6.16g(30.2ミリモル)の3と110mlのジクロロメタンの攪拌溶液に50.0g(302ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を一晩攪拌し、ジエチルエーテルを加えた。溶媒の容量の3分の1を留去した後、所望の化合物が沈殿し、溶媒の残りをデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物4を69%の収率(20.8ミリモル,7.68g)で得た。
MS−ESI:219(M
+,100)
元素分析:
理論値: C 42.39% H 4.10% F 15.47% N 7.61%
実測値: C 42.42% H 4.12% F 15.41% N 7.59%
【0260】
e)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−カルボキシ−2−シアノ−フェニル)−トリメチル−アンモニウム5の合成:
4.01g(10.9ミリモル)の4、95mlの蒸留水、及び95mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物5を93%の収率(3.59g,10.1ミリモル)で得て、粗化合物5を精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:205(M
+,100)
元素分析:
理論値: C 40.68% H 3.70% F 16.09% N 7.91%
実測値: C 40.72% H 3.71% F 16.06% N 7.91%
【0261】
RG−L1−B1−OH8(G=CF3)の調製
【0262】
【化30】
【0263】
a)4−ジメチルアミノ−2−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル6:
4.48g(22.5ミリモル)の4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(Rarechem)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で60℃で8時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、所望の生成物6を72%の収率(4.00g,16.2ミリモル)で得た。
MS−ESI:248(M
++1,78)
元素分析:
理論値: C 53.44% H 4.89% F 23.05% N 5.67%
実測値: C 53.46% H 4.91% F 23.04% N 5.64%
【0264】
b)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−メトキシカルボニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−トリメチル−アンモニウム7:
3.09g(12.5ミリモル)の6と50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物7を69%の収率(3.55g,8.63ミリモル)で得た。
MS−ESI:262(M
+,87)
元素分析:
理論値: C 37.96% H 3.68% F 27.71% N 3.41%
実測値: C 38.01% H 3.63% F 27.69% N 3.41%
【0265】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−カルボキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−トリメチルアンモニウム8:
2.84g(6.92ミリモル)の7、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空を使用して乾燥した。固形の粗生成物を89%の収率(2.45g,6.16ミリモル)で得て、粗化合物8を精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:248(M
+,59)
元素分析:
理論値: C 36.28% H 3.30% F 28.69% N 3.53%
実測値: C 36.30% H 3.32% F 28.67% N 3.52%
【0266】
X-N+(R1)(R2)(R3)--(C6H4(−G))--L−OH10(−G=−F)の調製
【0267】
【化31】
【0268】
a)3−フルオロ−4−ジメチルアミノ−安息香酸メチルエステル9:
38.7g(225ミリモル)の3,4−ジフルオロ−安息香酸メチルエステル(Apollo)と600mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、22.3g(270ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと65.4g(473ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で55℃で5時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物9を71%の収率(31.5g,160.0ミリモル)で得て、精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:198(M
++1,72)
元素分析:
理論値: C 60.91% H 6.13% F 9.63% N 7.10%
実測値: C 60.99% H 6.15% F 9.60% N 7.07%
【0269】
b)(2−フルオロ−4−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチル−アンモニウムトリフルオロ−メタンスルホネート10の合成:
3.90g(19.8ミリモル)の9と70mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、32.5g(198ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を室温で2.5日間攪拌し、ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物10を80%の収率(5.72g,15.84ミリモル)で得た。
MS−ESI:212(M
+,76)
元素分析:
理論値: C 39.89% H 4.18% F 21.03% N 3.88%
実測値: C 39.93% H 4.20% F 21.01% N 3.84%
【0270】
c)(4−カルボキシ−2−フルオロ−フェニル)−トリメチル−アンモニウムトリフルオロ−メタンスルホネート11の合成:
4.00g(11.1ミリモル)の10、96mlの蒸留水、及び96mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物11を92%の収率(3.54g,10.2ミリモル)で得て、粗化合物11を精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:198(M
+,76)
元素分析:
理論値: C 38.04% H 3.77% F 21.88% N 4.03%
実測値: C 38.10% H 3.79% F 21.81% N 4.00%
【0271】
実施例C:
F−(C6H4(−G))--L--Y--U(IIB−a)の合成
18F−(C
6H
4(−G))--L--Y--Uの同定のために、標準物質
19F−(C
6H
4(−G))--L--Y--Uを以下のスキームに従って調製した。
【0272】
【化32】
【0273】
化合物1、12、及び13は市販品を購入した。
H−Y--U--RESINの合成と
19F−(C
6H
4(−G))--L−OHの結合は、実施例aに記載した方法に従って行った。
【0274】
IIB−a−1:4−[19]−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル−Arg−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−NMeGly−His−Sta−Leu−NH
2、分子量:理論値:1382.62、実測値:691.9((M
++1)/2)
表2は、F−18標識ならびに結合親和性のために使用したIa−1〜Ia−25から生じる生成物についてのクロマトグラフィー同定のために調製されたすべてのF−19化合物(IIB−a−1〜IIB−a−25)を列記する。表は、高親和性類似体の選択のためのSA分析で使用したすべての他のF−19化合物を列記する。結合定数の測定は実施例Dに記載される。
【0275】
実施例D:
ヒトボンベシン2受容体(GRPR)についてのボンベシン類似体のインビトロ結合親和性と特異性を、GRPR特異的放射性リガンドとして
125I−[Tyr
4]−ボンベシン(Perkin Elmer;比活性81.4TBq/ミリモル)を使用して競合受容体結合アッセイにより評価した。アッセイはGRPR含有細胞膜(Perkin Elmer)とコムギ胚芽アグルチニン(WGA)被覆PVTビーズ(Amersham Biosciences)を使用して、シンチレーション近接アッセイ(scintillation proximity assay;SPA)技術(J.W. Carpenter et al., Meth. Mol. Biol., 2002;190:31-49)に基づいて行った。
【0276】
簡単に説明するとGRPR含有膜とWGA−PVTビーズをアッセイ緩衝液(50mMトリス塩酸(pH7.2)、5mM MgCl
2、1mM EGTA、完全プロテアーゼインヒビター(Roche Diagnostics GmbH)、及び0.3% PEI)で混合して、最終濃度約100μg/mlのタンパク質と40mg/mlのPVT−SPAビーズを得た。リガンド
125I−[Tyr
4]−ボンベシンをアッセイ緩衝液で0.5nMに希釈した。後に試験化合物をDMSOに溶解して1mMストック溶液を得て、これをアッセイ緩衝液で8pM〜1.5μMに希釈した。
【0277】
次にアッセイを以下のように行った:まず、結合による試験すべき化合物溶液10μlを384ウェルプレート(Optiplate-384、Perkin Elmer)に入れた。次に20μlのGRPR/WGA−PVTビーズ混合物と20μlのリガンド溶液を加えた。室温で90分インキュベーション後、さらに50μlのアッセイ緩衝液を加え、プレートを密封し、520×g,室温で10分間遠心分離した。シグナルはTopCount(Perkin Elmer)でウェル当たり1分間の積分時間で測定した。GraFitデータ解析ソフトウェア(Erithacus Software Ltd.)を使用して非線形回帰により、IC
50を計算した。さらに試験化合物のIC
50とリガンド
125I−[Tyr
4]−ボンベシンのKDと濃度に基づいて、K
1を測定した。実験は4重試料を用いて行った。
【0278】
すべてのコールドF−19化合物について測定した結合親和性を表2に列記する。
【0279】
実施例E:
一般的放射能標識法
5mlのWheatonバイアルで
18F−フッ化物(最大40GBq)をKryptofix 222(1.5ml CH
3CN中5mg)と炭酸カリウム(0.5mlの水に1mg)又は炭酸セシウム(0.5mlの水に2.3mg)の存在下で、110〜120℃で窒素流下で20〜30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間3×1ml CH
3CNを加え、溶媒を留去した。乾燥後、150mlのDMSO中のIa−1(2mg)の溶液を加えた。反応容器を密封し、50〜70℃で5〜15分加熱して標識した。反応混合物を室温まで冷却し、水(2.7ml)で希釈した。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物IIA−a−1を、Econsphere分析HPLCでコールドF−19フルオロ標準物質(IIB−a−1)と同時注入して確認した。
【0280】
生成物IIA−a−1を分取放射能HPLCにより得て、所望のF−18標識ペプチドを得た。
【0281】
【化33】
【0282】
Ia−1、IIA−a−1、及びIIB−a−1のHPLCを
図1と
図2に示す。
【0283】
図1のHPLCの条件:
カラム:C−18、勾配:A:10% CH
3CN:90% H
2O、B:90% CH
3CN:0.1% TFA(UPLC)を含有する10% H
2O;流速:2ml、1% A〜99% Bを2分間で。
図2のHPLCの条件:
カラム:C−18、勾配:A:10mM K
2HPO
4 pH:9.04;B:10mM K
2HPO
4 pH:9.04/ACN 3/7;流速:2ml、5% A〜95% Bまで7分間で。保持時間IIA−a−1 5.01分、IIB−a−1 4.89分。
【0284】
同様に表1に示す化合物(Ia−2〜Ia−22)をF−18で標識して、F−18標識ペプチド、それぞれIIA−a−2〜IIA−a−22(表3)を得た。IIA−a−2〜IIA−a−22のクロマトグラフィー挙動を、げっ歯動物試験とイメージングでの完全な性状解析のために、それぞれIIB−a−2〜IIB−a−22と比較した。
【0285】
IIA−a−1のヒト血清安定性:
前臨床用途及び臨床用途に使用できるためには、ヒト血清中での化合物の安定性を確立することが必要である。化合物aであるF−18標識ペプチド(5、89MBq/ml)を含有するヒト血清の70μlを37℃で90分インキュベートした。種々の間隔でアリコートを取り出し、HPLCにより純度を評価した。純度は、2つの異なる条件下で・・・(?)評価した。リン酸水素カリウム緩衝液系を移動相として使用して、結合したF18標識物の安定性を測定した。
【0286】
HPLCクロマトグラムを
図3に示す。HPLCの条件:カラム:C−18、勾配:A:10mM K
2HPO
4 pH:9.04;B:10mM K
2HPO
4 pH:9.04/ACN 3/7;流速:2ml、5% A〜95% Bまで7分間で。
【0287】
トリフルオロ酢酸系を本明細書で提供される方法として使用して、全分子の安定性を測定した。
カラム:C−18、勾配:A:10% CH
3CN:90% H
2O、B:90% CH
3CN:0.1% TFAを含有する10% H
2O(クロマトグラムは
図4)。
【0288】
上記実験は、本発明の化合物においてF−18アイソトープと[
18F]−C
6H
4(−G,−Q)--L--Y--(IIA)、本発明のターゲティング分子がヒト血清中で安定であることを明瞭に示す。
同様に表1に示す化合物(Ia−1〜Ia−22)をF−18で標識して、F−18標識ペプチドである、それぞれIIA−a−1〜IIA−a−22(表3)を得た。IIA−a−1〜IIA−a−22のクロマトグラフィー挙動を、げっ歯動物試験とイメージングでの完全な性状解析のために、それぞれIIB−a−1〜IIB−a−22と比較した。
【0289】
実施例1
a)2−クロロ−4−ジメチルアミノ−安息香酸メチルエステル(1a)
4.00g(20.6ミリモル)の2−クロロ−4−フルオロ−安息香酸メチルエステル(Appolo)と60mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.03g(24.7ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと5.97g(43.2ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物を一晩攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物1aを99%の収率(4.36g,20.4ミリモル)で得て、精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:213/215(M
++1,64/48)
元素分析:
理論値: C 56.21% H 5.66% N 6.56%
実測値: C 56.39% H 5.67% N 6.54%
【0290】
b)(3−クロロ−4−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチル−アンモニウムトリフルオロ−メタンスルホネート(1b)の合成
4.49g(21.0ミリモル)の1aと75mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、34.5g(210ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を室温で2日間攪拌した。17g(10ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を加え、反応混合物を40℃で20時間攪拌した。反応混合物を20℃に冷却し、ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントし、固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物1bを86%の収率(6.86g,18.1ミリモル)で得た。
MS−ESI:228/230(M
+,81)
元素分析:
理論値: C 38.15% H 4.00% F 15.09% N 3.71%
実測値: C 38.18% H 4.02% F 15.04% N 3.70%
【0291】
c)(4−カルボキシ−3−クロロ−フェニル)−トリメチル−アンモニウムトリフルオロ−メタンスルホネート(1c)の合成
0.5g(1.32ミリモル)の1b、12mlの蒸留水、及び12mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物1cを98%の収率(471mg,1.3ミリモル)で得て、粗化合物1cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:214/216(M
+,89/56)
元素分析:
理論値: C 36.32% H 3.60% F 15.67% N 3.85%
実測値: C 36.37% H 3.63% F 15.61% N 3.83%
【0292】
d)(4−トリメチルアンモニウム−2−クロロ−ベンゾイル)−Trp−Ala−Val−Leu−NH
2−トリフラート塩(1d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の72.8mg(0.2ミリモル)の1cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を、標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Trp(Boc)−Ala−Val−Leu−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の69.4mg(0.2ミリモル)の1cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(1d)を30.0%の収率(16.2mg,0.0195ミリモル)で得た。
MS−ESI:683/685(M
+,39/26)
【0293】
e)[
18F]−(4−フルオロ−2−クロロ−ベンゾイル)−Trp−Ala−Val−Leu−NH
2(1e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(316MBq,33μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の1d(2mg)の溶液を加えた。80℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物1eを、Econsphere分析HPLCでコールドF−19フルオロ標準物質と同時注入して確認した。
【0294】
実施例2
a)3−シアノ−4−フルオロ−安息香酸(2a)の合成
15.0g(97.6ミリモル)の2−フルオロ−5−ホルミル−ベンゾニトリル(Aldrich)、150mlの蒸留水、及び630mlのt−ブタノールの攪拌溶液に、40.8g(361ミリモル)の塩化ナトリウムと35.9g(230ミリモル)のリン酸水素ナトリウム2水和物を加えた。反応混合物を一晩攪拌し、希塩酸溶液(pH=3.5)に注いだ。塩酸によりpH値をpH=3.5に調整した。水溶液をジクロロメタン/イソプロパノール(10:1)で3回抽出した。一緒にした有機相を乾燥(硫酸ナトリウム)し、濃縮した。残渣を炭酸水素ナトリウム溶液とジクロロメタンで抽出し、水溶液で酸性化し、次にろ過して精製した。固体の粗生成物2aを90%の収率(14.5g,87.8ミリモル)で得て、精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:166(M
++1,77)
元素分析:
理論値: C 58.19% H 2.44% F 11.51% N 8.48%
実測値: C 58.81% H 2.42% F 11.41% N 8.47%
【0295】
b)3−シアノ−4−フルオロ−安息香酸メチルエステル(2b)の合成
16.0g(96.9ミリモル)の2aと161mlのメタノールの攪拌溶液に、30.4g(387.6ミリモル)の塩化アセチルを0℃で滴下して加えた。反応混合物を一晩攪拌し、ろ過し、濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)により精製した。所望の生成物2bを78.1%の収率(13.5g,75.7ミリモル)で得た。
MS−ESI:180(M
++1,57)
元素分析:
理論値: C 60.34% H 3.38% F 10.60% N 7.82%
実測値: C 60.51% H 3.39% F 10.57% N 7.80%
【0296】
c)3−シアノ−4−ジメチルアミノ−安息香酸メチルエステル(2c)の合成
24.0g(134ミリモル)の2bと240mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、13.2g(161ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと38.9g(281ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物を一晩攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物2cを94%の収率(25.7g,126ミリモル)で得て、精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:166(M
++1,59)
元素分析:
理論値: C 64.69% H 5.92% N 13.72%
実測値: C 64.79% H 5.95% N 13.69%
【0297】
d)(2−シアノ−4−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチル−アンモニウムトリフルオロ−メタンスルホネート(2d)の合成
6.16g(30.2ミリモル)の2cと110mlのジクロロメタンの攪拌溶液に50.0g(302ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を一晩攪拌し、ジエチルエーテルを加えた。溶媒の容量の3分の1を留去した後、所望の化合物が沈殿し、溶媒の残りをデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物2dを69%の収率(20.8ミリモル,7.68g)で得た。
MS−ESI:219(M
+,100)
元素分析:
理論値: C 42.39% H 4.10% F 15.47% N 7.61%
実測値: C 42.42% H 4.12% F 15.41% N 7.59%
【0298】
e)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−カルボキシ−2−シアノ−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(2e)の合成
4.01g(10.9ミリモル)の2d、95mlの蒸留水、及び95mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物2eを93%の収率(3.59g,10.1ミリモル)で得て、粗化合物2eを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:205(M
+,100)
元素分析:
理論値: C 40.68% H 3.70% F 16.09% N 7.91%
実測値: C 40.72% H 3.71% F 16.06% N 7.91%
【0299】
f)ペプチド(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−Arg−Ala−His(π−Me)−Leu−NH
2−トリフラート塩(2f)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Arg(Pbf)−Ala−His(π−Me)−Leu−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(2f)を27.0%の収率(14.9mg,0.0176ミリモル)で得た。
MS−ESI:698(M
+,100)。
【0300】
g)[
18F]−(4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−Arg−Ala−His(π−Me)−Leu−NH
2(2g)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(356MBq,38μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の2f(2mg)の溶液を加えた。50℃で10分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物(2g)を、Econsphere分析HPLCでコールドF−19フルオロ標準物質と同時注入して確認した。
【0301】
実施例3
a)3−フルオロ−4−ジメチルアミノ−安息香酸メチルエステル(3a)
38.7g(225ミリモル)の3,4−ジフルオロ−安息香酸メチルエステル(Apollo)と600mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、22.3g(270ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと65.4g(473ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で55℃で5時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物3aを71%の収率(31.5g,160.0ミリモル)で得て、精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:198(M
++1,72)
元素分析:
理論値: C 60.91% H 6.13% F 9.63% N 7.10%
実測値: C 60.99% H 6.15% F 9.60% N 7.07%
【0302】
b)(2−フルオロ−4−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチル−アンモニウムトリフルオロ−メタンスルホネート(3b)の合成
3.90g(19.8ミリモル)の3aと70mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、32.5g(198ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を室温で2.5日間攪拌し、ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物3bを80%の収率(5.72g,15.84ミリモル)で得た。
MS−ESI:262(M
+,76)
元素分析:
理論値: C 39.89% H 4.18% F 21.03% N 3.88%
実測値: C 39.93% H 4.20% F 21.01% N 3.84%
【0303】
c)(4−カルボキシ−2−フルオロ−フェニル)−トリメチル−アンモニウムトリフルオロ−メタンスルホネート(3c)の合成
4.00g(11.1ミリモル)の3b、96mlの蒸留水、及び96mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物3cを92%の収率(3.54g,10.2ミリモル)で得て、粗化合物3cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:198(M
+,76)
元素分析:
理論値: C 38.04% H 3.77% F 21.88% N 4.03%
実測値: C 38.10% H 3.79% F 21.81% N 4.00%
【0304】
d)(4−トリメチルアンモニウム−3−フルオロ−ベンゾイル)−Gly−Thr−Tyr−Ala−NH
2−トリフラート塩(3d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の69.4mg(0.2ミリモル)の3cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Gly−Thr(OtBu)−Tyr(O−tBu)−Ala−−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の69.4mg(0.2ミリモル)の3cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(3d)を41.6%の収率(20.0mg,0.027ミリモル)で得た。
MS−ESI:590(M
+,100)。
【0305】
e)(3−フルオロ−4−[
18F]−フルオロ−ベンゾイル)−Gly−Thr−Tyr−Ala−NH
2(3e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(405MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の3d(2mg)の溶液を加えた。80℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物3eを、Econsphere分析HPLCでコールドF−19フルオロ標準物質と同時注入して確認した。
【0306】
実施例4
a)2−フルオロ−4−ジメチルアミノ−安息香酸メチルエステル(4a)
3.87g(22.5ミリモル)の2,4−ジフルオロ−安息香酸メチルエステル(Apollo)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で55℃で5時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物4aを55%の収率(2.44g,12.4ミリモル)で得た。
MS−ESI:198(M
++1,86)
元素分析:
理論値: C 60.91% H 6.13% F 9.63% N 7.10%
実測値: C 60.95% H 6.15% F 9.59% N 7.08%
【0307】
b)(3−フルオロ−4−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチル−アンモニウムトリフルオロ−メタンスルホネート(4b)の合成
2.46g(12.5ミリモル)の4aと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流した。溶媒を注意深くジクロロエタンで置換した。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物4bを80%の収率(3.61g,10.0ミリモル)で得た。
MS−ESI:212(M
+,77)
元素分析:
理論値: C 39.89% H 4.18% F 21.03% N 3.88%
実測値: C 39.94% H 4.21% F 21.00% N 3.85%
【0308】
c)(4−カルボキシ−3−フルオロ−フェニル)−トリメチル−アンモニウムトリフルオロ−メタンスルホネート(4c)の合成
2.50g(6.92ミリモル)の4b、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物4cを100%の収率(2.40g,6.92ミリモル)で得て、粗化合物4cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:198(M
+,76)
元素分析:
理論値: C 38.04% H 3.77% F 21.88% N 4.03%
実測値: C 38.09% H 3.80% F 21.82% N 4.01%
【0309】
d)(4−トリメチルアンモニウム−2−フルオロ−ベンゾイル)−Lys(N−ジメチル)−Ala−Gly−Leu−NH
2−トリフラート塩(4d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の69.4mg(0.2ミリモル)の4cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Lys(N−ジメチル)−Ala−Gly−Leu−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の69.4mg(0.2ミリモル)の4cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(4d)を45.0%の収率(24.7mg,0.0293ミリモル)で得た。
MS−ESI:596(M
+,100)。
【0310】
e)(2−フルオロ−4−[
18F]−フルオロ−ベンゾイル)−Lys(N−ジメチル)−Ala−Gly−Leu−NH
2(4e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(385MBq,39μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の4d(2mg)の溶液を加えた。90℃で10分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物4eを、Econsphere分析HPLCでコールドF−19フルオロ標準物質と同時注入して確認した。
【0311】
実施例5
a)4−ジメチルアミノ−2,3−ジフルオロ−安息香酸メチルエステル(5a)
4.28g(22.5ミリモル)の2,3,4−トリフルオロ−安息香酸メチルエステル(Apollo)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で55℃で5時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物5aを69%の収率(3.34g,15.5ミリモル)で得た。
MS−ESI:216(M
++1,81)
元素分析: C 55.81% H 5.15% F 17.66% N 6.51%
実測値: C 55.90% H 5.19% F 17.63% N 6.48%
【0312】
b)トリフルオロ−メタンスルホネート(2,3−ジフルオロ−4−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(5b)
2.69g(12.5ミリモル)の5aと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物5bを82%の収率(3.88g,10.3ミリモル)で得た。
MS−ESI:230(M
+,34)
元素分析:
理論値: C 38.00% H 3.72% F 25.04% N 3.69%
実測値: C 38.04% H 3.74% F 25.00% N 3.67%
【0313】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート−(4−カルボキシ−2,3−ジフルオロ−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(5c)
2.63g(6.92ミリモル)の5b、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物5cを89%の収率(2.24g,6.16ミリモル)で得て、粗化合物5cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:216(M
+,77)
元素分析:
理論値: C 36.17% H 3.31% F 26.01% N 3.83%
実測値: C 36.21% H 3.32% F 26.00% N 3.81%
【0314】
d)(4−トリメチルアンモニウム−2,3−ジフルオロ−ベンゾイル)−Val−Arg−Ser−Gly−NH
2−トリフラート塩(5d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の73mg(0.2ミリモル)の5cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−Arg(Pbf)−Ser(OtBu)−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の73mg(0.2ミリモル)の5cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(5d)を39.5%の収率(19.6mg,0.0256ミリモル)で得た。
MS−ESI:616(M
+,100)。
【0315】
e)(2,3−ジフルオロ−4−[
18F]−フルオロ−ベンゾイル)−Val−Arg−Ser−Gly−NH
2(5e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(319MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の5d(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物5eを、Econsphere分析HPLCでコールドF−19フルオロ標準物質と同時注入して確認した。
【0316】
実施例6
a)4−ジメチルアミノ−2,6−ジフルオロ−安息香酸メチルエステル(6a)
4.28g(22.5ミリモル)の2,4,6−トリフルオロ−安息香酸メチルエステル(Apollo)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で55℃で5時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物6aを74%の収率(3.59g,16.7ミリモル)で得た。
MS−ESI:216(M
++1,69)
元素分析: C 55.81% H 5.15% F 17.66% N 6.51%
実測値: C 55.89% H 5.18% F 17.64% N 6.49%
【0317】
b)トリフルオロ−メタンスルホネート(2,6−ジフルオロ−4−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(6b)
2.69g(12.5ミリモル)の6aと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物6bを78%の収率(3.70g,9.75ミリモル)で得た。
MS−ESI:230(M
+,55)
元素分析:
理論値: C 38.00% H 3.72% F 25.04% N 3.69%
実測値: C 38.05% H 3.73% F 25.01% N 3.68%
【0318】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート−(4−カルボキシ−2,6−ジフルオロ−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(6c)
2.63g(6.92ミリモル)の6b、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物6cを92%の収率(2.38g,6.37ミリモル)で得て、粗化合物6cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:216(M
+,70)
元素分析:
理論値: C 36.17% H 3.31% F 26.01% N 3.83%
実測値: C 36.20% H 3.33% F 25.99% N 3.82%
【0319】
d)(4−トリメチルアンモニウム−2,6−ジフルオロ−ベンゾイル)−Gly−Pro−Phe−Val−NH
2−トリフラート塩(5d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の73mg(0.2ミリモル)の6cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Gly−Pro−Phe−Val−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の73mg(0.2ミリモル)の6cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(6d)を19.6%の収率(9.75mg,0.0127ミリモル)で得た。
MS−ESI:616(M
+,100)。
【0320】
e)(2,6−ジフルオロ−4−[
18F]−フルオロ−ベンゾイル)−Gly−Pro−Phe−Val−NH
2(6e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(320MBq,37μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の6d(2mg)の溶液を加えた。90℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物6eを、Econsphere分析HPLCでコールドF−19フルオロ標準物質と同時注入して確認した。
【0321】
実施例7
a)2−ブロモ−4−ジメチルアミノ−安息香酸メチルエステル(7a)
5.24g(22.5ミリモル)の2−ブロモ−4−フルオロ−安息香酸メチルエステル(Rarechemicals)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で70℃で11時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物7aを70%の収率(4.08g,15.8ミリモル)で得た。
MS−ESI:258/560(M
++1,88/83)
元素分析: C 46.53% H 4.69% N 5.43%
実測値: C 46.60% H 4.71% N 5.42%
【0322】
b)トリフルオロ−メタンスルホネート(3−ブロモ−4−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(7b)
2.69g(12.5ミリモル)の7aと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物7bを69%の収率(3.66g,8.63ミリモル)で得た。
MS−ESI:273/275(M
++1,78/72)
元素分析:
理論値: C 34.14% H 3.58% F 13.50% N 3.32%
実測値: C 34.17% H 3.59% F 13.47% N 3.31%
【0323】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(3−ブロモ−4−カルボキシ−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(7c)
2.92g(6.92ミリモル)の7b、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物7cを87%の収率(2.46g,6.02ミリモル)で得て、粗化合物7cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:258/260(M
+,64/59)
元素分析:
理論値: C 32.37% H 3.21% F 13.96% N 3.43%
実測値: C 32.41% H 3.22% F 13.94% N 3.42%
【0324】
d)(4−トリメチルアンモニウム−2−ブロモ−ベンゾイル)−Gly−Phe−Ile−Gly−NH
2−トリフラート塩(7d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の81.6mg(0.2ミリモル)の7cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Gly−Phe−Ile−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の81.6mg(0.2ミリモル)の7cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(7d)を24.6%の収率(12.5mg,0.016ミリモル)で得た。
MS−ESI:633/635(M
+,100/88)。
【0325】
e)[
18F]−(2−ブロモ−4−フルオロ−ベンゾイル)−Gly−Phe−Ile−Gly−NH
2(7e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(336MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の7d(2mg)の溶液を加えた。90℃で12分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物7eを、Econsphere分析HPLCでコールドF−19フルオロ標準物質と同時注入して確認した。
【0326】
実施例8
a)4−ジメチルアミノ−2−ニトロ−安息香酸メチルエステル(8a)
4.48g(22.5ミリモル)の4−フルオロ−2−ニトロ−安息香酸メチルエステル(J. Fluorine Chem.;63:1-2(1993);25-30)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で60℃で7時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物8aを61%の収率(3.08g,13.7ミリモル)で得た。
MS−ESI:225(M
++1,71)
元素分析: C 53.57% H 5.39% N 12.49%
実測値: C 53.60% H 5.40% N 12.47%
【0327】
b)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−メトキシカルボニル−3−ニトロ−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(8b)
2.80g(12.5ミリモル)の8aと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物8bを45%の収率(2.18g,5.63ミリモル)で得た。
MS−ESI:239(M
+,89)
元素分析:
理論値: C 37.12% H 3.89% F 14.68% N 7.21%
実測値: C 37.15% H 3.90% F 14.67% N 7.19%
【0328】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−カルボキシ−3−ニトロ−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(8c)
2.68g(6.92ミリモル)の8b、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物を96%の収率(2.48g,6.64ミリモル)で得て、粗化合物8cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:225(M
+,66)
元素分析:
理論値: C 35.30% H 3.50% F 15.23% N 7.48%
実測値: C 35.31% H 3.50% F 15.23% N 7.47%
【0329】
d)(4−トリメチルアンモニウム−2−ニトロ−ベンゾイル)−Ser−Thr−Val−Gly−NH
2−トリフラート塩(8d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の75.0mg(0.2ミリモル)の8cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Ser(Ot−Bu)−Thr(OtBu)−Val−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の81.6mg(0.2ミリモル)の8cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(8d)を35%の収率(16.3mg,0.0228ミリモル)で得た。
MS−ESI:569(M
+,100)。
【0330】
e)[
18F]−(2−ニトロ−4−フルオロ−ベンゾイル)−Ser−Thr−Val−Gly−NH
2(8e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(376MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の8d(2mg)の溶液を加えた。80℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物8eを、Econsphere分析HPLCでコールドF−19フルオロ標準物質と同時注入して確認した。
【0331】
実施例9
a)2−シアノ−4−ジメチルアミノ−安息香酸メチルエステル(9a)
4.03g(22.5ミリモル)の2−シアノ−4−フルオロ−安息香酸メチルエステル(J. Med. Chem., 35;24;(1992);4613-4627)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で60℃で9時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物9aを85%の収率(3.90g,19.1ミリモル)で得た。
MS−ESI:205(M
++1,81)
元素分析: C 64.69% H 5.92% N 13.72%
実測値: C 64.72% H 5.95% N 13.70%
【0332】
b)トリフルオロ−メタンスルホネート(3−シアノ−4−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチルアンモニウム(9b)
2.55g(12.5ミリモル)の9aと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物9bを78%の収率(3.59g,9.75ミリモル)で得た。
MS−ESI:219(M
++1,79)
元素分析:
理論値: C 42.39% H 4.10% F 15.47% N 7.61%
実測値: C 42.41% H 4.11% F 15.42% N 7.60%
【0333】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−カルボキシ−3−シアノ−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(9c)
2.55g(6.92ミリモル)の9b、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物9cを86%の収率(2.10g,5.95ミリモル)で得て、粗化合物9cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:205(M
+,76)
元素分析:
理論値: C 40.68% H 3.70% F 16.09% N 7.91%
実測値: C 40.69% H 3.71% F 16.07% N 7.90%
【0334】
d)(4−トリメチルアンモニウム−2−シアノ−ベンゾイル)−Arg−Val−Gly−Phe−NH
2−トリフラート塩(9d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の71.0mg(0.2ミリモル)の9cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Arg(Pbf)−Val−Gly−Phe−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の71.0mg(0.2ミリモル)の9cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(9d)を38%の収率(20.0mg,0.0247ミリモル)で得た。
MS−ESI:665(M
+,100)。
【0335】
e)[
18F]−(2−シアノ−4−フルオロ−ベンゾイル)−Arg−Val−Gly−Phe−NH
2(9e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(309MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の9d(2mg)の溶液を加えた。80℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物9eを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0336】
実施例10
a)4−ジメチルアミノ−3−メタンスルホニル−安息香酸メチルエステル(10a)
5.23g(22.5ミリモル)の4−フルオロ−3−メタンスルホニル−安息香酸メチルエステル(J. Med. Chem.;40:13;1997;2017-2034)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で60℃で7時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物10aを56%の収率(3.24g,12.6ミリモル)で得た。
MS−ESI:258(M
++1,81)
元素分析: C 51.35% H 5.88% N 5.44%
実測値: C 51.37% H 5.90% N 5.42%
【0337】
b)トリフルオロ−メタンスルホネート(2−メタンスルホニル−4−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(10b)
3.22g(12.5ミリモル)の10aと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物10bを58%の収率(3.05g,7.25ミリモル)で得た。
MS−ESI:272(M
+,88)
元素分析:
理論値: C 37.05% H 4.31% F 13.52% N 3.32%
実測値: C 37.09% H 4.33% F 13.50% N 3.31%
【0338】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−カルボキシ−2−メタンスルホニル−フェニル)−トリメチルアンモニウム(10c):
2.91g(6.92ミリモル)の10b、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物を96%の収率(2.70g,6.64ミリモル)で得て、粗化合物10cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:258(M
+,93)
元素分析:
理論値: C 35.38% H 3.96% F 13.99% N 3.44%
実測値: C 35.39% H 3.96% F 13.97% N 3.44%
【0339】
d)(4−トリメチルアンモニウム−3−メタンスルホニル−ベンゾイル)−Gly−Phe−Val−Leu−NH
2−トリフラート塩(10d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の81.0mg(0.2ミリモル)の10cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Gly−Phe−Val−Leu−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の81.0mg(0.2ミリモル)の10cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(10d)を33%の収率(17.7mg,0.021ミリモル)で得た。
MS−ESI:675(M
+,100)。
【0340】
e)[
18F]−(3−メタンスルホニル−4−フルオロ−ベンゾイル)−Gly−Phe−Val−Leu−NH
2(10e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(399MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の10d(2mg)の溶液を加えた。80℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物10eを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0341】
実施例11
a)4−ジメチルアミノ−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル(11a):
4.48g(22.5ミリモル)の4−フルオロ−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル(Bioorg. Med. Chem.;6:8;1998;1185-1208)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で60℃で8時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物11aを69%の収率(3.48g,15.5ミリモル)で得た。
MS−ESI:225(M
++1,74)
元素分析: C 53.57% H 5.39% N 12.49%
実測値: C 53.62% H 5.42% N 12.46%
【0342】
b)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−メトキシカルボニル−2−ニトロ−フェニル)−トリメチルアンモニウム(11b):
2.80g(12.5ミリモル)の11aと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物11bを71%の収率(3.44g,8.88ミリモル)で得た。
MS−ESI:239(M
+,82)
元素分析:
理論値: C 37.12% H 3.89% F 14.68% N 7.21%
実測値: C 37.14% H 3.91% F 14.67% N 7.20%
【0343】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−カルボキシ−2−ニトロ−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(11c):
2.68g(6.92ミリモル)の11b、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物を93%の収率(2.41g,6.64ミリモル)で得て、粗化合物11cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:225(M
+,66)
元素分析:
理論値: C 35.30% H 3.50% F 15.23% N 7.48%
実測値: C 35.32% H 3.51% F 15.21% N 7.46%
【0344】
d)(4−トリメチルアンモニウム−3−ニトロ−ベンゾイル)−Thr−Val−Phe−Leu−NH
2−トリフラート塩(11d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の75.0mg(0.2ミリモル)の11cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Thr(OtBu)−Val−Phe−Leu−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の75.0mg(0.2ミリモル)の11cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(11d)を56%の収率(30.1mg,0.0364ミリモル)で得た。
MS−ESI:686(M
+,100)。
【0345】
e)[
18F]−(3−ニトロ−4−フルオロ−ベンゾイル)−Thr−Val−Phe−Leu−NH
2(11e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(344MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の11d(2mg)の溶液を加えた。65℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物11eを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0346】
実施例12
a)4−ジメチルアミノ−3−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(12a)
4.48g(22.5ミリモル)の4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(Rarechem)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で60℃で8時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物12aを72%の収率(4.00g,16.2ミリモル)で得た。
MS−ESI:248(M
++1,100)
元素分析: C 53.44% H 4.89% F 23.05% N 5.67%
実測値: C 53.48% H 4.90% F 23.03% N 5.65%
【0347】
b)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−メトキシカルボニル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−トリメチルアンモニウム(12b)
3.09g(12.5ミリモル)の12aと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物12bを69%の収率(3.55g,8.63ミリモル)で得た。
MS−ESI:262(M
+,67)
元素分析:
理論値: C 37.96% H 3.68% F 27.71% N 3.41%
実測値: C 38.00% H 3.62% F 27.68% N 3.40%
【0348】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−カルボキシ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(12c)
2.84g(6.92ミリモル)の12b、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物を89%の収率(2.45g,6.16ミリモル)で得て、粗化合物12cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:248(M
+,100)
元素分析:
理論値: C 36.28% H 3.30% F 28.69% N 3.53%
実測値: C 36.29% H 3.31% F 28.67% N 3.51%
【0349】
d)(4−トリメチルアンモニウム−3−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2−トリフラート塩(12d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の79.4mg(0.2ミリモル)の12cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の79.4mg(0.2ミリモル)の12cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(12d)を21.5%の収率(10.9mg,0.014ミリモル)で得た。
MS−ESI:636(M
+,100)。
【0350】
e)[
18F]−(3−トリフルオロメチル−4−フルオロ−ベンゾイル)−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2(12e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(356MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の12d(2mg)の溶液を加えた。50℃で18分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物12eを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0351】
実施例13
a)4−ジメチルアミノ−2−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(13a)
4.48g(22.5ミリモル)の4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(Rarechem)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で60℃で8時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物13aを72%の収率(4.00g,16.2ミリモル)で得た。
MS−ESI:248(M
++1,100)
元素分析: C 53.44% H 4.89% F 23.05% N 5.67%
実測値: C 53.46% H 4.91% F 23.04% N 5.64%
【0352】
b)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−メトキシカルボニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(13b)
3.09g(12.5ミリモル)の13aと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物13bを69%の収率(3.55g,8.63ミリモル)で得た。
MS−ESI:262(M
+,87)
元素分析:
理論値: C 37.96% H 3.68% F 27.71% N 3.41%
実測値: C 38.01% H 3.63% F 27.69% N 3.41%
【0353】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−カルボキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−トリメチルアンモニウム(13c)
2.84g(6.92ミリモル)の13b、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物を89%の収率(2.45g,6.16ミリモル)で得て、粗化合物13cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:248(M
+,59)
元素分析:
理論値: C 36.28% H 3.30% F 28.69% N 3.53%
実測値: C 36.30% H 3.32% F 28.67% N 3.52%
【0354】
d)(4−トリメチルアンモニウム−2−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−Val−βAla−His(π−Me)−Gly−NH
2−トリフラート塩(13d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の79.4mg(0.2ミリモル)の13cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−His(π−Me)−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の79.4mg(0.2ミリモル)の13cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(13d)を得た。
MS−ESI:640(M
+,100)。
【0355】
e)([
18F]−4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−Val−βAla−His(π−Me)−Gly−NH
2(13e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(321MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の13d(2mg)の溶液を加えた。75℃で20分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物13eを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0356】
実施例14
a)4−フルオロ−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸メチルエステル(14a)
21.2g(96.9ミリモル)の4−フルオロ−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸(JRD-Fluoro)と161mlのメタノールの攪拌溶液に、30.4g(387.6ミリモル)の塩化アセチルを0℃で滴下して加えた。反応混合物を一晩攪拌し、ろ過し、濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)により精製した。所望の生成物14aを75%の収率(17.3g,72.7ミリモル)で得た。
MS−ESI:239(M
++1,66)
元素分析:
理論値: C 45.39% H 2.54% F 31.91%
実測値: C 45.41% H 2.52% F 31.89%
【0357】
b)4−ジメチルアミノ−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸メチルエステル(14b)
5.36g(22.5ミリモル)の14aと60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で60℃で8時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物14bを69%の収率(4.09g,15.5ミリモル)で得た。
MS−ESI:264(M
++1,100)
元素分析: C 50.20% H 4.60% F 21.65% N 5.32%
実測値: C 50.22% H 4.61% F 21.64% N 5.31%
【0358】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−メトキシカルボニル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(14c)
3.29g(12.5ミリモル)の14bと50mlのジクロロエタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物14cを57%の収率(3.06g,7.13ミリモル)で得た。
MS−ESI:278(M
+,82)
元素分析:
理論値: C 36.54% H 3.54% F 26.68% N 3.28%
実測値: C 36.56% H 3.56% F 27.67% N 3.26%
【0359】
d)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−カルボキシ−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−トリメチルアンモニウム(14d)
2.95g(6.92ミリモル)の14c、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物を94%の収率(2.68g,6.50ミリモル)で得て、粗化合物14dを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:264(M
+,100)
元素分析:
理論値: C 34.87% H 3.17% F 27.58% N 3.39%
実測値: C 34.89% H 3.19% F 27.56% N 3.38%
【0360】
e)(4−トリメチルアンモニウム−3−トリフルオロメトキシ−ベンゾイル)−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2−トリフラート塩(14e)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の82.6mg(0.2ミリモル)の14dの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の82.6mg(0.2ミリモル)の14dの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(14e)28%の収率(14.6mg,0.0182ミリモル)で得た。
MS−ESI:653(M
+,100)。
【0361】
f)([
18F]−4−フルオロ−2−トリフルオロメトキシ−ベンゾイル)−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2(14f)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(321MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の14e(2mg)の溶液を加えた。65℃で10分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物14fを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0362】
実施例15
a)5−ジメチルアミノ−2−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(15a)
4.48g(22.5ミリモル)の5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(Rarechem)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で60℃で8時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物15aを72%の収率(4.00g,16.2ミリモル)で得た。
MS−ESI:248(M
++1,100)
元素分析: C 53.44% H 4.89% F 23.05% N 5.67%
実測値: C 53.45% H 4.90% F 23.05% N 5.65%
【0363】
b)トリフルオロ−メタンスルホネート(3−メトキシカルボニル−4−トリフルオロメチル−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(15b)
3.09g(12.5ミリモル)の15aと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物15bを69%の収率(3.55g,8.63ミリモル)で得た。
MS−ESI:262(M
+,100)
元素分析:
理論値: C 37.96% H 3.68% F 27.71% N 3.41%
実測値: C 38.00% H 3.69% F 27.68% N 3.40%
【0364】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(3−カルボキシ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−トリメチルアンモニウム(15c)
2.84g(6.92ミリモル)の15b、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物を89%の収率(2.45g,6.16ミリモル)で得て、粗化合物15cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:248(M
+,45)
元素分析:
理論値: C 36.28% H 3.30% F 28.69% N 3.53%
実測値: C 36.31% H 3.31% F 28.68% N 3.51%
【0365】
d)(5−トリメチルアンモニウム−2−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−Val−βAla−Trp−Gly−NH
2−トリフラート塩(15d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の79.4mg(0.2ミリモル)の15cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Trp(N−Boc)−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の79.4mg(0.2ミリモル)の15cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(15d)を26%の収率(13.9mg,0.017ミリモル)で得た。
MS−ESI:675(M
+,100)。
【0366】
e)([
18F]−5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−Val−βAla−Trp−Gly−NH
2(15e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(316MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の15d(2mg)の溶液を加えた。75℃で18分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物15eを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0367】
実施例16
a)2−ブロモ−5−ジメチルアミノ−安息香酸メチルエステル(16a)
5.24g(22.5ミリモル)の2−ブロモ−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル(Rarechemicals)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で70℃で11時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物16aを70%の収率(4.08g,15.8ミリモル)で得た。
MS−ESI:258/560(M
++1,90/81)
元素分析: C 46.53% H 4.69% N 5.43%
実測値: C 46.59% H 4.72% N 5.41%
【0368】
b)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−ブロモ−3−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチルアンモニウム(16b):
2.69g(12.5ミリモル)の16aと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物16bを79%の収率(4.17g,9.88ミリモル)で得た。
MS−ESI:272/274(M
++1,89/80)
元素分析:
理論値: C 34.14% H 3.58% F 13.50% N 3.32%
実測値: C 34.16% H 3.60% F 13.48% N 3.30%
【0369】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−ブロモ−4−カルボキシ−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(16c)
2.92g(6.92ミリモル)の16b、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物16cを87%の収率(2.46g,6.02ミリモル)で得て、粗化合物16cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:258/260(M
+,78/69)
元素分析:
理論値: C 32.37% H 3.21% F 13.96% N 3.43%
実測値: C 32.40% H 3.22% F 13.95% N 3.41%
【0370】
d)(5−トリメチルアンモニウム−2−ブロモ−ベンゾイル)−Val−βAla−Arg−Gly−NH
2−トリフラート塩(16d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の81.4mg(0.2ミリモル)の16cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Arg(Pbf)−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の81.4mg(0.2ミリモル)の16cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(16d)を52%の収率(27.2mg,0.0338ミリモル)で得た。
MS−ESI:655/657(M
+,100/82)。
【0371】
e)[
18F]−(2−ブロモ−5−フルオロ−ベンゾイル)−Val−βAla−Arg−Gly−NH
2(16e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(334MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の16d(2mg)の溶液を加えた。90℃で20分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物16eを、Econsphere分析HPLCでコールドF−19フルオロ標準物質と同時注入して確認した。
【0372】
実施例17
a)5−ジメチルアミノ−2−メタンスルホニル−安息香酸メチルエステル(17a)
5.23g(22.5ミリモル)の5−フルオロ−2−メタンスルホニル−安息香酸メチルエステル(J. Med. Chem.;40:13;1997;2017-2034)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で60℃で7時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物17aを56%の収率(3.24g,12.6ミリモル)で得た。
MS−ESI:257(M
++1,75)
元素分析: C 51.35% H 5.88% N 5.44%
実測値: C 51.37% H 5.88% N 5.42%
【0373】
b)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−メタンスルホニル−3−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(17b)
3.22g(12.5ミリモル)の17aと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物17bを58%の収率(3.05g,7.25ミリモル)で得た。
MS−ESI:272(M
+,69)
元素分析:
理論値: C 37.05% H 4.31% F 13.52% N 3.32%
実測値: C 37.07% H 4.33% F 13.48% N 3.31%
【0374】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(3−カルボキシ−4−メタンスルホニル−フェニル)−トリメチルアンモニウム(17c):
2.91g(6.92ミリモル)の17b、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物を96%の収率(2.70g,6.64ミリモル)で得て、粗化合物17cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:258(M
+,69)
元素分析:
理論値: C 35.38% H 3.96% F 13.99% N 3.44%
実測値: C 35.40% H 3.97% F 13.96% N 3.43%
【0375】
d)(5−トリメチルアンモニウム−2−メタンスルホニル−ベンゾイル)−Val−βAla−Arg−Gly−NH
2−トリフラート塩(17d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の81.0mg(0.2ミリモル)の17cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Arg(Pbf)−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の81.0mg(0.2ミリモル)の17cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(17d)を33%の収率(17.2mg,0.0214ミリモル)で得た。
MS−ESI:656(M
+,100)。
【0376】
e)[
18F]−(2−メタンスルホニル−5−フルオロ−ベンゾイル)−Val−βAla−Arg−Gly−NH
2(17e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(366MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の17d(2mg)の溶液を加えた。70℃で18分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物17eを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0377】
実施例18
a)2−クロロ−5−ジメチルアミノ−安息香酸メチルエステル(18a)
4.00g(20.6ミリモル)の2−クロロ−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル(Rarechem)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.03g(24.7ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと5.97g(43.2ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物を一晩攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物18aを99%の収率(4.46g,20.9ミリモル)で得て、精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:213/215(M
++1,78/53)
元素分析:
理論値: C 56.21% H 5.66% N 6.56%
実測値: C 56.29% H 5.68% N 6.55%
【0378】
b)(4−クロロ−3−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチル−アンモニウムトリフルオロメタンスルホネート(18b)の合成
4.49g(21.0ミリモル)の18aと75mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、34.5g(21.0ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を室温で2日間攪拌した。17g(10ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を加え、反応混合物を40℃で20時間攪拌した。反応混合物を20℃に冷却し、ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物18bを85%の収率(6.78g,18.1ミリモル)で得た。
MS−ESI:227/229(M
++1,78/21)
元素分析:
理論値: C 38.15% H 4.00% F 15.09% N 3.71%
実測値: C 38.17% H 4.03% F 15.05% N 3.70%
【0379】
c)(3−カルボキシ−4−クロロ−フェニル)−トリメチル−アンモニウムトリフルオロ−メタンスルホネート(18c)の合成:
0.5g(1.32ミリモル)の18b、12mlの蒸留水、及び12mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物18cを98%の収率(471mg,1.3ミリモル)で得て、粗化合物18cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:214/216(M
+,89/51)
元素分析:
理論値: C 36.32% H 3.60% F 15.67% N 3.85%
実測値: C 36.37% H 3.63% F 15.61% N 3.83%
【0380】
d)(5−トリメチルアンモニウム−2−クロロ−ベンゾイル)−Val−βAla−Arg−Gly−NH
2−トリフラート塩(18d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の73.0mg(0.2ミリモル)の18cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Arg(Pbf)−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の73.0mg(0.2ミリモル)の18cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(18d)を31%の収率(15.3mg,0.020ミリモル)で得た。
MS−ESI:611/613(M
+,100/41)。
【0381】
e)[
18F]−(5−フルオロ−2−クロロ−ベンゾイル)−Val−βAla−Arg−Gly−NH
2(18e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(384MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の18d(2mg)の溶液を加えた。80℃で20分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物18eを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0382】
実施例19
a)5−ジメチルアミノ−2−ニトロ−安息香酸メチルエステル(19a)
4.48g(22.5ミリモル)の5−フルオロ−5−ニトロ−安息香酸メチルエステル(Rarechem)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で60℃で8時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物19aを69%の収率(3.49g,15.5ミリモル)で得た。
MS−ESI:225(M
++1,52)
元素分析: C 53.57% H 5.39% N 12.49%
実測値: C 53.61% H 5.40% N 12.47%
【0383】
b)トリフルオロ−メタンスルホネート(3−メトキシカルボニル−4−ニトロ−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(19b)
2.80g(12.5ミリモル)の19aと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物19bを71%の収率(3.44g,8.88ミリモル)で得た。
MS−ESI:239(M
+,69)
元素分析:
理論値: C 37.12% H 3.89% F 14.68% N 7.21%
実測値: C 37.14% H 3.91% F 14.66% N 7.20%
【0384】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(3−カルボキシ−4−ニトロ−フェニル)−トリメチルアンモニウム(19c)
2.46g(6.92ミリモル)の19b、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物を93%の収率(2.41g,6.44ミリモル)で得て、粗化合物19cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:225(M
+,96)
元素分析:
理論値: C 35.30% H 3.50% F 15.23% N 7.48%
実測値: C 35.34% H 3.52% F 15.23% N 7.47%
【0385】
d)(2−ニトロ−5−トリメチルアンモニウム−ベンゾイル)−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2−トリフラート塩(19d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の75.0mg(0.2ミリモル)の19cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の75.0mg(0.2ミリモル)の19cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、19dを42%の収率(20.8mg,0.0273ミリモル)で得た。
MS−ESI:614(M
+,100)。
【0386】
e)[
18F]−(5−フルオロ−2−ニトロ−ベンゾイル)−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2(19e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(311MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の19d(2mg)の溶液を加えた。70℃で12分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物19eを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0387】
実施例20
a)2−クロロ−4−ジメチルアミノ−5−メタンスルホニル−安息香酸メチルエステル(20a)
6.00g(22.5ミリモル)の2−クロロ−4−フルオロ−5−メタンスルホニル−安息香酸メチルエステル(J. Med. Chem.;40:13;1997;2017-2034)と60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で65℃で15時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物20aを59%の収率(3.87g,13.3ミリモル)で得た。
MS−ESI:292/294(M
++1,69/23)
元素分析: C 45.29% H 4.84% N 4.80%
実測値: C 45.31% H 4.86% N 4.78%
【0388】
b)トリフルオロ−メタンスルホネート(5−クロロ−2−メタンスルホニル−4−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(20b)
3.65g(12.5ミリモル)の20aと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物20bを58%の収率(3.31g,7.25ミリモル)で得た。
MS−ESI:307(M
+,100)
元素分析:
理論値: C 34.25% H 3.76% F 12.50% N 3.07%
実測値: C 34.24% H 3.80% F 12.47% N 3.06%
【0389】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−カルボキシ−5−クロロ−2−メタンスルホニル−フェニル)−トリメチルアンモニウム(20c)
3.16g(6.92ミリモル)の20b、60mlの蒸留水、及び60mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物を83%の収率(2.53g,5.74ミリモル)で得て、粗化合物20cを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:293(M
+,48)
元素分析:
理論値: C 32.62% H 3.42% F 12.90% N 3.17%
実測値: C 32.64% H 3.44% F 12.89% N 3.16%
【0390】
d)(2−クロロ−5−メタンスルホニル−4−トリメチルアンモニウム−ベンゾイル)−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2−トリフラート塩(20d)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の88.4mg(0.2ミリモル)の20cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の88.4mg(0.2ミリモル)の20cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合H−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製した。所望の化合物20dを43%の収率(23.2mg,280ミリモル)で得た。
MS−ESI:681/683(M
+,100)。
【0391】
e)[
18F]−(2−クロロ−4−フルオロ−5−メタンスルホニル−ベンゾイル)−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2(20e)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(322MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の20d(2mg)の溶液を加えた。90℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物20eを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0392】
実施例21
a)2−シアノ−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル(21a)の合成
16.0g(96.9ミリモル)の2−シアノ−5−フルオロ−安息香酸(Apollo)と161mlのメタノールの攪拌溶液に、30.4g(387.6ミリモル)の塩化アセチルを0℃で滴下して加えた。反応混合物を一晩攪拌し、ろ過し、濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)により精製した。所望の生成物21aを86.0%の収率(14.9g,83.3ミリモル)で得た。
MS−ESI:180(M
++1,100)
元素分析:
理論値: C 60.34% H 3.38% F 10.60% N 7.82%
実測値: C 60.41% H 3.39% F 10.58% N 7.79%
【0393】
b)2−シアノ−5−ジメチルアミノ−安息香酸メチルエステル(21b)の合成
4.03g(22.5ミリモル)の21aと60.0mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.23g(27.0ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと6.54g(47.3ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で65℃で15時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物21bを89%の収率(4.09g,20.0ミリモル)で得た。
MS−ESI:205(M
++1,100)
元素分析:
理論値: C 64.69% H 5.92% N 13.72%
実測値: C 64.75% H 5.94% N 13.68%
【0394】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−シアノ−3−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(21c)
2.55g(12.5ミリモル)の21bと50mlのジクロロエタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物21cを88%の収率(4.05g,11.0ミリモル)で得た。
MS−ESI:219(M
+,71)
元素分析:
理論値: C 42.39% H 4.10% F 15.47% N 7.61%
実測値: C 42.41% H 4.13% F 15.45% N 7.60%
【0395】
d)トリフルオロ−メタンスルホネート(3−カルボキシ−4−シアノ−フェニル)−トリメチルアンモニウム(21d)の合成
4.01g(10.9ミリモル)の21c、95mlの蒸留水、及び95mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物21dを96%の収率(3.70g,10.5ミリモル)で得て、粗化合物21dを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:205(M
+,76)
元素分析:
理論値: C 40.68% H 3.70% F 16.09% N 7.91%
実測値: C 40.70% H 3.72% F 16.07% N 7.90%
【0396】
e)ペプチド(5−トリメチルアンモニウム−2−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−Arg−Gly−NH
2−トリフラート塩(21e)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の21dの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Arg(Pbf)−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の21dの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製した。所望の生成物21eを38%の収率(18.6mg,0.0247ミリモル)で得た。
MS−ESI:603(M
+,100)。
【0397】
f)[
18F]−(5−フルオロ−2−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−Arg−Gly−NH
2(21f)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(345MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の21e(2mg)の溶液を加えた。90℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物21fを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0398】
実施例22
a)2−クロロ−5−4,5−ジフルオロ−安息香酸メチルエステル(22a)
5.0g(26ミリモル)の2−クロロ−4,5−ジフルオロ−安息香酸(Apollo)と50mlのメタノールの攪拌溶液に、7.41g(104ミリモル)の塩化アセチルを0℃で滴下して加えた。反応混合物を一晩攪拌し、ろ過し、濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)により精製した。所望の生成物22aを84%の収率(4.51g,21.8ミリモル)で得た。
MS−ESI:207/209(M
++1,64/22)
元素分析:
理論値: C 46.51% H 2.44% N 18.39%
実測値: C 46.59% H 2.46% N 18.35%
【0399】
b)2−クロロ−4−ジメチルアミノ−5−フルオロ−安息香酸メチルエステル(22b)
23.1g(112ミリモル)の22aと231mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、10.0g(123ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと32.4g(234ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物をオートクレーブ中で60℃で24時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物22bを89.5%の収率(23.1g,100ミリモル)で得た。
MS−ESI:232/234(M
++1,55/18)
元素分析:
理論値: C 51.85% H 4.79% F 8.20% N 6.05%
実測値: C 51.89% H 4.81% F 8.18% N 6.03%
【0400】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート(5−クロロ−2−フルオロ−4−メトキシカルボニル−フェニル)−トリメチル−アンモニウム(22c)
7.06g(30.5ミリモル)の22bと100mlのジクロロエタンの攪拌溶液に、50g(305ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を90℃で24時間攪拌し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物22cを91.1%の収率(11.0g,27.8ミリモル)で得た。
MS−ESI:246/248(M
+,100/32)
理論値: C 36.42% H 3.57% F 19.20% N 3.54%
実測値: C 36.46% H 3.58% F 19.18% N 3.51%
【0401】
d)トリフルオロ−メタンスルホネート(4−カルボキシ−5−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−トリメチルアンモニウム(22d)の合成
2.0g(5.05ミリモル)の22c、45mlの蒸留水、及び45mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物22dを得て、粗化合物22dを精製することなく次の工程のために使用した。所望の粗化合物22dは76%の収率(1.46g,3.84ミリモル)で得られた。
MS−ESI:232/234(M
+,68/21)
理論値: C 34.61% H 3.17% F 19.91% N 3.67%
実測値: C 34.65% H 3.19% F 19.94% N 3.66%
【0402】
e)ペプチド(4−トリメチルアンモニウム−2−クロロ−5−フルオロ−ベンゾイル)−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2−トリフラート塩(22e)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の76mg(0.2ミリモル)の22dの攪拌溶液に、0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の76mg(0.2ミリモル)の22dの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合H−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、22eを37%の収率(18.6mg,0.0241ミリモル)で得た。
MS−ESI:620/622(M
+,100/34)。
【0403】
f)[
18F]−(4−トリメチルアンモニウム−2−クロロ−5−フルオロ−ベンゾイル)−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2(22f)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(319MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の22e(2mg)の溶液を加えた。90℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物22fを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0404】
実施例23
(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−Gly−Tyr−βAla−Val−NH
2(23a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Gly−Tyr(OtBu)−βAla−Val−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物23aを40%の収率(19.8mg,0.0176ミリモル)で得た。
MS−ESI:609(M
+,67)。
【0405】
[
18F]−4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−Gly−Tyr−βAla−Val−NH
2(23b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(356MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の23a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物23bを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0406】
実施例24
(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−Ava−His(π−Me)−Sta−Leu−NH
2−トリフラート塩(24a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Ava−His(π−Me)−Sta−Leu−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物24aを38%の収率(21.6mg,0.023ミリモル)で得た。
MS−ESI:727(M
+,77)。
【0407】
[
18F]−4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−Ava−His(π−Me)−Sta−Leu−NH
2(24b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(377MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の24a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物24bを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0408】
実施例25
(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−N−MeGly−His(π−Me)−Sta−Leu−NH
2−トリフラート塩(25a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−N−MeGly−His(Tr)−Sta−Leu−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物25aを29%の収率(16.0mg,0.0189ミリモル)で得た。
MS−ESI:698(M
+,75)。
【0409】
[
18F]−4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−N−MeGly−His(π−Me)−Sta−Leu−NH
2(25b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(382MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の25a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物25bを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0410】
実施例26
(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−Arg−Gly−NH
2−トリフラート塩(26a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Arg(Pbf)−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物26aを47%の収率(20.3mg,0.0305ミリモル)で得た。
(19.5mg,(0.026ミリモル))
MS−ESI:603(M
+,100)
【0411】
[
18F]−4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−N−Val−βAla−Arg−Gly−NH
2(26b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(344MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の26a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物26bを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0412】
実施例27
(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−His(Π−Me)−Gly−NH
2トリフラート塩(27a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−His(Π−Me)−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物27aを33%の収率(16.0mg,0.0215ミリモル)で得た。
MS−ESI:597(M
+,100)
【0413】
[
18F]−4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−His(Π−Me)−Gly−NH
2(27b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(367MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の27a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物27bを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した(
図5:反応混合物とコールド標準物質の同時注入のHPLCクロマトグラム)。
【0414】
実施例28
(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−His(π−Me)−Leu−NH
2トリフラート塩(28a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−His(π−Me)−Leu−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物28aを57%の収率(29.8mg,0.037ミリモル)で得た。
MS−ESI:654(M
+,100)
【0415】
[
18F]−4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−His(π−Me)−Leu−NH
2(28b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(356MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の28a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物28bを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0416】
実施例29
(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2トリフラート塩(29a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物29aを46%の収率(22.2mg,0.0299ミリモル)で得た。
MS−ESI:593(M
+,100)
【0417】
[
18F]−4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−Phe−Gly−NH
2(29b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(333MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の29a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物29bを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0418】
実施例30
(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−Trp−Gly−NH
2トリフラート塩(30a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Trp(Boc)−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物30aを41%の収率(20.8mg,0.021ミリモル)で得た。
MS−ESI:632(M
+,100)
【0419】
[
18F]−4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−Trp−Gly−NH
2(30b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(368MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の30a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物30bを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0420】
実施例31
(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−Tyr−Gly−NH
2トリフラート塩(31a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Tyr(OtBu)−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物31aを36%の収率(17.7mg,0.0234ミリモル)で得た。
MS−ESI:609(M
+,100)
【0421】
[
18F]−4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−Tyr−Gly−NH
2(31b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(339MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の31a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物31bを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0422】
実施例32
a)(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−His(Π−Me)−Gly−NH
2トリフラート塩(32a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の79.4mg(0.2ミリモル)の12cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−His(Π−Me)−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の79.4mg(0.2ミリモル)の12cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(32a)を59%の収率(24.2mg,0.0384ミリモル)で得た。
MS−ESI:598(M
+,88)
【0423】
b)[
18F]−4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−His(Π−Me)−Gly−NH
2(32b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(318MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の32a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物32bを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0424】
実施例33
a)(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−Lys−Gly−NH
2−トリフラート塩(33a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Lys(Boc)−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物33aを52%の収率(24.5mg,0.0338ミリモル)で得た。
MS−ESI:575(M
+,100)
【0425】
b)[
18F]−4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−Lys−Gly−NH
2(33b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(301MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の33a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物33bを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0426】
実施例34
a)(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−Met−Gly−NH
2−トリフラート塩(34a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−Met−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したペプチド樹脂にこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物34aを37%の収率(17.4mg,0.024ミリモル)で得た。
MS−ESI:577(M
+,100)
【0427】
b)[
18F]−4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−Val−βAla−Met−Gly−NH
2(34b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(383MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の34a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物34bを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0428】
実施例35
a)(3−シアノ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−酢酸メチルエステル(35a)の合成
70.0mlのジクロロメタン中の6.90g(0.05モル)の塩酸サルコシンと19.5g(0.15モル)のジイソプロピルアミンの懸濁物に、50.0mlのジクロロメタン中の11.5g(0.055モル)の塩化3−シアノ−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル(Aldrich)を0℃で滴下して加えた。懸濁物を4時間攪拌した。懸濁物を150mlの攪拌氷/水混合物に注いだ。水相を分離し、ジクロロメタンで2回抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希塩酸、次に炭酸水素ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物35aをカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)により精製した。所望の生成物35aを58.2%の収率(8.32g,29.1ミリモル)で得た。
MS−ESI:287(M
++1,100)
元素分析: C 46.15% H 3.87% F 6.64% N 9.79%
実測値: C 46.16% H 3.88% F 6.55% N 9.80%
【0429】
b)(3−シアノ−4−ジメチルアミノ−ベンゼンスルホニル)−メチル−アミノ]−酢酸メチルエステル(35b)の合成
5.72g(20.0ミリモル)の35aと60mlのジメチルスルホキシドの攪拌溶液に、2.03g(24.7ミリモル)の塩酸ジメチルアミンと5.97g(43.2ミリモル)の炭酸カリウムを加えた。反応混合物を一晩攪拌し、高真空回転エバポレーターで60℃で濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物35bをを95%の収率(5.92g,19.9ミリモル)で得て、精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:312(M
++1,100)
元素分析: C 50.15% H 5.50% N 13.50%
実測値: C 50.18% H 5.52% N 13.48%
【0430】
c)トリフルオロ−メタンスルホネート[2−シアノ−4−(メトキシカルボニルメチル−メチル−スルファモイル)−フェニル]−トリメチル−アンモニウム(35c)の合成
3.89g(12.5ミリモル)の35bと50mlのジクロロメタンの攪拌溶液に、20.5g(125ミリモル)のメチルトリフラート(Aldrich)を滴下して加えた。反応混合物を2日間還流し、次に室温まで冷却した。ジエチルエーテルを加えた。所望の化合物が沈殿し、溶媒をデカントした。固形分を多量のジエチルエーテルで充分(10回)洗浄した。固形分を油ポンプ真空を使用して乾燥し、(C−18)RP−カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水−勾配1:99〜80:20)により精製した。所望の化合物35cを43%の収率(2.55g,5.375ミリモル)で得た。
MS−ESI:326(M
+,100)
元素分析: C 37.89% H 4.24% F 11.99% N 8.84%
実測値: C 37.92% H 4.26% F 11.96% N 8.86%
【0431】
d)トリフルオロ−メタンスルホネート[4−(カルボキシメチル−メチル−スルファモイル)−2−シアノ−フェニル)−トリメチルアンモニウム(35d)
2.38g(5.0ミリモル)の35c、50mlの蒸留水、及び50mlのトリフルオロ酢酸の溶液を2日間還流した。反応混合物から溶媒を留去し、油ポンプ真空を使用して一晩乾燥し、ジエチルエーテルで処理した。生じた固形分をろ過し、ジエチルエーテルで充分洗浄し、油ポンプ真空により乾燥した。固体の粗生成物を79%の収率(1.82g,3.95ミリモル)で得て、粗化合物35dを精製することなく次の工程のために使用した。
MS−ESI:312(M
+,100)
元素分析: C 36.44% H 3.93% F 12.35% N 9.11%
実測値: C 36.47% H 3.95% F 12.33% N 9.10%
【0432】
e)(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−Gly−Val−βAla−His(π−Me)−Gly−NH
2−トリフラート塩(35e)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の82.4mg(0.2ミリモル)の35dの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.065ミリモルのリンク樹脂結合H−Val−βAla−His(π−Me)−Gly−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の76mg(0.2ミリモル)の82mg(0.2ミリモル)の35dの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製して、所望の生成物(35e)を55%の収率(30.5mg,0.036ミリモル)で得た。
MS−ESI:705(M
+,100)。
【0433】
f)[
18F]−(4−フルオロ−3−シアノ−ベンゼンスルホニル)−Val−βAla−His(π−Me)−Gly−NH
2(35f)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(344MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の35e(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物35fを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0434】
実施例36
a)N−(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−6−フルオロ−ドパミン−トリフラート塩(36a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を20分攪拌し、34mg(0.2ミリモル)の交感神経模倣性6−フルオロドパミン(J. Fluorine Chem.;74;1;1995;113-122, CAS Nr. 71144-39-3)を加えた。反応混合物を激しく8時間攪拌した。反応混合物から真空下で溶媒を留去し、ジクロロメタン:イソプロパノール混合液(10:1)で希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機相を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をRP−カラムクロマトグラフィー(水:アセトニトリル勾配)により精製し、所望の生成物36aを44%の収率(45mg,0.088ミリモル)で得た。
MS−ESI:358(M
+,100)
元素分析: C 47.34% H 4.17% F 14.98% N 8.28%
実測値: C 47.36% H 4.19% F 14.97% N 8.27%
【0435】
b)[
18F]−N−(4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−6−フルオロ−ドパミン−トリフラート塩(36b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(356MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の36a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物36bを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0436】
実施例37
a)N−(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−ジデメチルタモキシフェン−トリフラート塩(37a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を20分攪拌し、0.2ミリモルのエストロゲンアンタゴニストであるジデメチルタモキシフェン(J. Pharm. Sci.;82;9;(1993);927-933, CAS Nr. 80234-20-4)を加えた。反応混合物を激しく8時間攪拌した。反応混合物から真空下で溶媒を留去し、ジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をRP−カラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物37aを56%の収率(76mg,0.112ミリモル)で得た。
MS−ESI:531(M
+,100)
元素分析: C 63.61% H 5.34% F 8.38% N 6.18%
実測値: C 63.64% H 5.35% F 8.37% N 6.17%
【0437】
b)[
18F]−N−(4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−ジデメチルタモキシフェン(37b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(337MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の37a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物37bを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0438】
実施例38
a)N−(4−トリメチルアンモニウム−3−シアノ−ベンゾイル)−アラフェン−トリフラート塩(38a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を20分攪拌し、49mg(0.2ミリモル)のアラフェン(Pharm. Chem. J. (Engl. Trans.);9;3;(1975);p. 158; CAS Nr. 1526-42-8)を加えた。反応混合物を激しく8時間攪拌した。反応混合物から真空下で溶媒を留去し、ジクロロメタン:イソプロパノール混合液(10:1)で希釈し、水で2回洗浄した。一緒にした水相をジクロロメタンで抽出した。一緒にしたジクロロメタン相を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。油性の粗生成物をRP−カラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物38aを64%の収率(77mg,0.13ミリモル)で得た。
MS−ESI:394(M
+,100)
元素分析: C 53.38% H 5.84% F 11.01% N 8.12%
実測値: C 53.41% H 5.85% F 11.00% N 8.11%
【0439】
b)[
18F]−N−(4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−アラフェン(38b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(364MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の38a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物38bを非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0440】
実施例39
a)3−シアノ−4−(トリメチルアンモニウム)−ベンゾイル−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His−(4−アミノ−5−メチル−ヘプタン酸)−Leu−NH
2トリフラート塩(39a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.025ミリモルのリンク樹脂結合H−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His−(4−アミノ−5−メチル−ヘプタン酸)−Leu−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製した。所望の生成物39を35%の収率(12.2mg,0.012ミリモル)で得た。
MS−ESI:1237(M
+,100)。
【0441】
b)3−シアノ−4−[18F]フルオロベンゾイル−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His−(4−アミノ−5−メチル−ヘプタン酸)−Leu−NH
2(39b)の合成
【0442】
【化34】
【0443】
18F−フッ化物(2475MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸セシウム(0.5mlの水に2.3mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。無水DMSO(150μl)中の3−シアノ−4−トリメチルアンモニウムベンゾイル−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His−(4−アミノ−5−メチル−ヘプタン酸)−Leu−NH
2トリフルオロ酢酸塩(2mg)(これは、例えば書物:Chan and White, "Fmoc Solid Phase Peptide Synthesis - A Practical Approach"に記載され引用されている標準的固相Fmocペプチド法により合成された)の溶液を加えた。70℃で15分加熱後。反応混合物を水(4ml)を含有するバイアルに移した。反応バイアルを150μlのDMSOで洗浄し、これをまた水を含有するバイアルに移した。溶液を半分取HPLC(カラム:ACE 5μ C18、250×10mm、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:30%Bを2ml/分で5分、次に3ml/分で10分で30〜70%B)に移し、所望のF18生成物ピークを採取した(253MBq,20.4% d.c.)。F−18標識生成物をF−19コールド標準物質と同時注入して、分析HPLC(カラムACE 3μ C18、50×4.6mm、1ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:0%で2分、次に7分間で0%B〜95%B)で確認した。
【0444】
実施例40
a)3−シアノ−4−(トリメチルアンモニウム)−ベンゾイル−Arg−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(ΠMe)−Sta−Leu−NH
2トリフルオロ酢酸塩(40a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.025ミリモルのリンク樹脂結合H−Arg−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(ΠMe)−Sta−Leu−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製した。所望の生成物40aを28%の収率(10.8mg,0.007ミリモル)で得た。
MS−ESI:1423(M
+,100)。
【0445】
b)3−シアノ−4−[18F]フルオロベンゾイル−Arg−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(ΠMe)−Sta−Leu−NH
2(40b)の合成
【0446】
【化35】
【0447】
18F−フッ化物(2475MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸セシウム(0.5mlの水に2.3mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。無水DMSO(150μl)中の3−シアノ−4−トリメチルアンモニウムベンゾイル−Arg−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2トリフルオロ酢酸塩(2mg)(これは、例えば書物:Chan and White, "Fmoc Solid Phase Peptide Synthesis - A Practical Approach"に記載され引用されている標準的固相Fmocペプチド法により合成された)の溶液を加えた。70℃で15分加熱後。反応混合物を水(4ml)を含有するバイアルに移した。反応バイアルを150μlのDMSOで洗浄し、これをまた水を含有するバイアルに移した。溶液を半分取HPLC(カラム:ACE 5μ C18、250×10mm、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:30%Bを2ml/分で5分、次に3ml/分で10分で30〜70%B)に移し、所望のF18生成物ピークを採取した(144MBq,11.5% d.c.)。F−18標識生成物をF−19コールド標準物質と同時注入して、分析HPLC(カラムACE 3μ C18、50×4.6mm、1ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:0%で2分、次に7分間で0%B〜95%B)で確認した。
【0448】
実施例41
a)3−シアノ−4−(トリメチルアンモニウム)−ベンゾイル−Arg−βAla−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2トリフルオロ酢酸塩(41a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.025ミリモルのリンク樹脂結合H−Arg−βAla−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製した。所望の生成物41aを24%の収率(9.0mg,0.006ミリモル)で得た。
MS−ESI:1394(M
+,100)。
【0449】
b)3−シアノ−4−[18F]フルオロベンゾイル−Arg−βAla−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2(41b)の合成
【0450】
【化36】
【0451】
18F−フッ化物(1419MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸カリウム(0.5mlの水に1mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。無水DMSO(150μl)中の3−シアノ−4−トリメチルアンモニウムベンゾイル−Arg−βAla−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2トリフルオロ酢酸塩(2mg)(これは、例えば書物:Chan and White, "Fmoc Solid Phase Peptide Synthesis - A Practical Approach"に記載され引用されている標準的固相Fmocペプチド法により合成された)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。反応混合物を水(4ml)で希釈し、半分取HPLC(カラム:Zorbax Bonus 5μ C18、250×9.2mm、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:3ml/分で20分で29〜34%B)に移し、所望のF18生成物ピークを採取した(150MBq,21.1% d.c.)。F−18標識生成物をF−19コールド標準物質と同時注入して、分析HPLC(カラムZorbax Bonus 5μ C18、250×4.6mm、1ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:20分で29%B〜34%B)で確認した。
【0452】
実施例42
a)3−シアノ−4−(トリメチルアンモニウム)−ベンゾイル−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2トリフルオロ酢酸塩(41a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.025ミリモルのリンク樹脂結合H−Arg−βAla−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製した。所望の生成物42aを32%の収率(11.1mg,0.008ミリモル)で得た。
MS−ESI:1267(M
+,100)。
【0453】
b)3−シアノ−4−[18F]フルオロベンゾイル−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2(42b)の合成
【0454】
【化37】
【0455】
18F−フッ化物(869MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸カリウム(0.5mlの水に1mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。無水DMSO(150μl)中の3−シアノ−4−トリメチルアンモニウムベンゾイル−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2トリフルオロ酢酸塩(2mg)(これは、例えば書物:Chan and White, "Fmoc Solid Phase Peptide Synthesis - A Practical Approach"に記載され引用されている標準的固相Fmocペプチド法により合成された)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。反応混合物を水(4ml)で希釈し、半分取HPLC(カラム:Zorbax Bonus 5μ C18、250×9.2mm、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:3ml/分で20分で34〜38%B)に移し、所望のF18生成物ピークを採取した(184MBq,37.8% d.c.)。F−18標識生成物をF−19コールド標準物質と同時注入して、分析HPLC(カラムZorbax Bonus 5μ C18、250×4.6mm、1ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:20分で34%B〜38%B)で確認した。
【0456】
実施例43
a)3−トリフルオロメチル−4−(トリメチルアンモニウム)−ベンゾイル−Arg−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−NMeGly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2(43a)の合成
1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の79.4mg(0.2ミリモル)の12cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。この溶液を標準プロトコールに従って調製した0.025ミリモルのリンク樹脂結合H−Arg−βAla−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2(負荷量0.68ミリモル/g)に加えた。混合物を4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドで洗浄した。結合工程を繰り返した。すなわち1.5mlのジクロロメタンと0.25mlのジメチルホルムアミド中の79.4mg(0.2ミリモル)の12cの攪拌溶液に、65mg(0.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと0.031ml(0.2ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドを加えた。洗浄したリンク樹脂結合ペプチドにこの溶液を加え、混合物を再度4時間激しく振盪した。混合物をろ過し、ジメチルホルムアミドとジクロロメタンで充分洗浄した。樹脂を、0.85mlのトリフルオロ酢酸、0.05mlの蒸留水、0.05mlのフェノール、0.05mlのトリイソプロピルシランの混合物で3時間処理した。混合物を約9mlの氷冷メチルtert−ブチルエーテルに加えた。固形分を遠心分離により分離した。固形分に水を加え、上清を凍結乾燥した。残渣を分取RP−18 HPLC−MSにより水:アセトニトリル勾配と共溶媒としての0.1%トリフルオロ酢酸により精製した。所望の生成物43aを29%の収率(11.5mg,0.0072ミリモル)で得た。
MS−ESI:1480(M
+,100)。
【0457】
b)3−トリフルオロメチル−4−[18F]フルオロベンゾイル−Arg−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−NMeGly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2(43b)の合成
【0458】
【化38】
【0459】
18F−フッ化物(835MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸セシウム(0.5mlの水に2.3mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。無水DMSO(150μl)中の3−トリフルオロメチル−4−トリメチルアンモニウムベンゾイル−Arg−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−NMeGly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2トリフルオロ酢酸塩(2mg)(これは、例えば書物:Chan and White, "Fmoc Solid Phase Peptide Synthesis - A Practical Approach"に記載され引用されている標準的固相Fmocペプチド法により合成された)の溶液を加えた。70℃で15分加熱後、反応混合物を水(4ml)で希釈し、半分取HPLC(カラム:ACE 5μ C18、250×10mm、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:20%で2分、次に3ml/分で20分で20〜60%B)に移し、所望のF18生成物ピークを採取した(78MBq,29.0% d.c.)。F−18標識生成物をF−19コールド標準物質と同時注入して、分析HPLC(カラムACE 5μ C18、50×4.6mm、3μ、2ml/分、溶媒A:H
2O中の10mM K
2HPO
4、溶媒B:MeCN/H
2O(7/3)中の10mM K
2HPO
4、勾配:7分間で5%B〜95%B)で確認した。
【0460】
実施例44
a)トリフルオロ−メタンスルホネート[4−(1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]キノリン−4−イルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−フェニル]−トリメチル−アンモニウム(44a)の合成
2mlの無水THF中の30mg(1.3ミリモル)の水素化ナトリウムの懸濁液に、1mlの無水THF中の275mg(1ミリモル)の1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]キノリン−4−イルアミン(J. Med. Chem. 2004, 47, 1413)を滴下して加えた。溶液を室温で30分攪拌した。8mlのDMF中で攪拌した794mg(2ミリモル)の12c、650mg(5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミン、及び0.31ml(2.0ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドの溶液を加えた。反応混合物を室温で4時間攪拌し、高真空回転エバポレーターで65℃で濃縮した。残渣をジエチルエーテルで希釈し、ろ過した。フィルターケーキ固形分をRPカラムクロマトグラフィー(MeCN:水)で精製して、凍結乾燥後44aを25%の収率(163mg,0.25ミリモル)で得た。
MS−ESI:505(M
+,100)
元素分析:
理論値: C 55.04% H 4.31% N 8.56%
実測値: C 55.02% H 4.32% N 8.55%
【0461】
b)[F−19]−N−(1−ベンジル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]キノリン−4−イル)−4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(44b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(364MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の44a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物44bを非放射性F−19フルオロ標準物質(J. Med. Chem. 2004, 47, 1413-1422)と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0462】
実施例45
a)トリメチル−(2−ニトロ−4−{2−[(2−ピリジン−2−イル−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−エチルカルバモイル}−フェニル)トリフルオロ−メタンスルホネートアンモニウム塩(45a)の合成
328mg(1ミリモル)の塩化2−[(2−ピリジン−2−イル−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−エチル−アンモニウム(Tetrahedron, (2004), 8729-8738)と325mg(2.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンの溶液に、あらかじめ8mlのDMF中で20分攪拌した748mg(2ミリモル)の12c、650mg(5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミン、及び0.31ml(2.0ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドの溶液を加えた。反応混合物を20時間攪拌し、真空下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルで処理し、上清をデカントし、固形分を水−アセトニトリルに溶解した。生成物をRPカラムクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物45aを31%の収率(201mg,0.31ミリモル)で得た。
MS−ESI:500(M
+,100)
元素分析:
理論値: C 51.85% H 4.20% N 12.96%
実測値: C 51.86% H 4.19% N 12.95%
【0463】
b)[F−18]−2−ピリジン−2−イル−キノリン−4−カルボン酸[2−(4−フルオロ−3−ニトロ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−アミド(45b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(387MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の45a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物45bを非放射性F−19フルオロ標準物質(Tetrahedron 60 (2004) 8729-8738)と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0464】
実施例46
a)トリフルオロ−メタンスルホネート{2−フルオロ−4−[4’−((S)−1−メトキシカルボニル−2−メチル−プロピルスルファモイル)−ビフェニル−4−イルカルバモイル]−フェニル}−トリメチル−アンモニウム(46a)の合成
362mg(1ミリモル)の(S)−2−(4’−アミノ−ビフェニル−4−スルホニルアミノ)−3−メチル−酪酸メチルエステル(WO2007/16538A2号)と325mg(2.5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンの溶液に、あらかじめ8mlのDMF中で20分攪拌した694mg(2ミリモル)の3c、650mg(5ミリモル)のジイソプロピルエチルアミン、及び0.31ml(2.0ミリモル)のジイソプロピルカルボジイミドの溶液を加えた。反応混合物を20時間攪拌し、真空下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルで処理し、上清をデカントし、固体の粗生成物を水−アセトニトリルに溶解した。生成物をRPカラムクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物46aを38%の収率(263mg,0.38ミリモル)で得た。
MS−ESI:543(M
+,100)
元素分析:
理論値: C 50.36% H 4.81% N 6.07%
実測値: C 50.38% H 4.80% N 6.07%
【0465】
b)[F−18]−(S)−2−[4’−(3,4−ジフルオロ−ベンゾイルアミノ)−ビフェニル−4−スルホニルアミノ]−3−メチル−酪酸メチルエステル(46b)の合成
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(321MBq,35μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の46a(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物46bを非放射性F−19フルオロ標準物質(Tetrahedron 60 (2004) 8729-8738)と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0466】
実施例47
[F−18](4−フルオロ−3−シアノ−ベンゾイル)−TTA1(47)の合成
0.25mlのアセトニトリル中の70.8mg(0.2ミリモル)の2eの攪拌溶液に、33mg(0.25ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンと66mg(0.2ミリモル)の4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルピペリジニウムテトラフルオロボレート(J. Am. Chem. Soc. 2005, 127, 48, 16912-16920)を加えた。反応物を40分攪拌した。さらに精製することなく5μlの反応溶液を、20μlの緩衝液(pH約7)に溶解した1.2mg(100ナノモル)のTTA1(Nucleic Acids Research, 2004, Vol. 32, No. 19, 5757-5765)に加えた。クエン酸の溶液を加えた(pH約6)。37℃で1時間インキュベーション後、10kDaのカットオフ膜(Microcon(登録商標)MY-10, Amicon bioseparations)を有するスピンフィルターを使用してスピンろ過により、生成物を精製した。フィルター上の残渣を酸性化水(pH約6−クエン酸)で3回洗浄した。HPLC分析により純度を測定した。
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(316MBq,33μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。
上記TTA1−トリメチルアンモニウム溶液を加えた。80℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で0.1%〜25%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 1/1+0.1% TFA、勾配:7分間で0.1〜25%B)を使用して分析した。F−18標識生成物を非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0467】
実施例A1 3−シアノ−4−[18F]フルオロ安息香酸メチルの放射能合成
【0468】
【化39】
【0469】
18F−フッ化物(63MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸カリウム(0.5mlの水に1mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。乾燥後、300μlのDMSO中の3−シアノ−4−トリメチルアンモニウム安息香酸メチルトリフラート塩の0.04M溶液を加えた。反応容器を密封し、50℃で15分加熱して標識した。粗反応混合物を分析HPLC(カラムACE C18、50×4.6mm、3μ、2ml/分、溶媒A:水中の10mM K
2HPO
4、溶媒B:MeCN/H
2O(7/3)中の10mM K
2HPO
4、勾配:7分間で5%B〜95%B)を使用して分析し、取り込み収率は93.5%であった。F−18標識生成物をF−19コールド標準物質と同時注入して、分析HPLC(カラムAlltech Econosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5%B〜95%B)で確認した。
【0470】
実施例B1 3−トリフルオロメチル−4−[18F]フルオロ安息香酸メチルの放射能合成
【0471】
【化40】
【0472】
18F−フッ化物(73MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸カリウム(0.5mlの水に1mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。乾燥後、300μlのDMSO中の3−トリフルオロメチル−4−トリメチルアンモニウム安息香酸メチルトリフラート塩の0.04M溶液を加えた。反応容器を密封し、50℃で15分加熱して標識した。粗反応混合物を分析HPLC(カラムACE C18、50×4.6mm、3μ、2ml/分、溶媒A:水中の10mM K
2HPO
4、溶媒B:MeCN/H
2O(7/3)中の10mM K
2HPO
4、勾配:7分間で5%B〜95%B)を使用して分析し、取り込み収率は86.6%であった。F−18標識生成物をF−19コールド標準物質と同時注入して、分析HPLC(カラムZorbax SB、50×4.6mm、1.8μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5%B〜95%B)で確認した。
【0473】
実施例C1 2−クロロ−4−[18F]フルオロ安息香酸メチルの放射能合成
【0474】
【化41】
【0475】
18F−フッ化物(307MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸カリウム(0.5mlの水に1mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。乾燥後、100μlのDMSO中の1mgの2−クロロ−4−トリメチルアンモニウム安息香酸メチルトリフラート塩の溶液を加えた。反応容器を密封し、50℃で15分加熱して標識した。粗反応混合物を分析HPLC(カラムACE C18、50×4.6mm、3μ、2ml/分、溶媒A:水中の10mM K
2HPO
4、溶媒B:MeCN/H
2O(7/3)中の10mM K
2HPO
4、勾配:7分間で5%〜95%B)を使用して分析し、取り込み収率は70.0%であった。F−18標識生成物をF−19コールド標準物質と同時注入して、分析HPLC(カラムZorbax SB、50×4.6mm、5μ、1ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5%B〜95%B)で確認した。
【0476】
図9:反応混合物とコールド標準物質の同時注入のHPLCクロマトグラム
【0477】
実施例D1 2−フルオロ−4−[18F]フルオロ安息香酸メチルの放射能合成
【0478】
【化42】
【0479】
18F−フッ化物(839MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸セシウム(0.5mlの水に2.3mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。乾燥後、100μlのDMSO中の1mgの2−クロロ−4−トリメチルアンモニウム安息香酸メチルトリフラート塩の溶液を加えた。反応容器を密封し、70℃で15分加熱して標識した。粗反応混合物を分析HPLC(カラムACE C18、50×4.6mm、3μ、2ml/分、溶媒A:水中の10mM K
2HPO
4、溶媒B:MeCN/H
2O(7/3)中の10mM K
2HPO
4、勾配:7分間で5%B〜95%B)を使用して分析し、取り込み収率は86.1%であった。F−18標識生成物をF−19コールド標準物質と同時注入して、分析HPLC(カラムZorbax SB、250×4.6mm、5μ、1ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5%B〜95%B)で確認した。
【0480】
実施例E 3−フルオロ−4−[18F]フルオロ安息香酸メチルの放射能合成
【0481】
【化43】
【0482】
18F−フッ化物(751MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸カリウム(0.5mlの水に1mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。乾燥後、100μlのDMSO中の1mgの3−フルオロ−4−トリメチルアンモニウム安息香酸メチルトリフラート塩の溶液を加えた。反応容器を密封し、50℃で15分加熱して標識した。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:水、勾配:7分間で5%〜95%B)を使用して分析し、取り込み収率は85.4%であった。
【0483】
実施例F1 (3−シアノ−4−[18F]フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−酢酸メチルの放射能合成
【0484】
【化44】
【0485】
18F−フッ化物(123MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸セシウム(0.5mlの水に2.3mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。乾燥後、300μlのDMSO中の1mgの(3−シアノ−4−トリメチルアンモニウムベンゼンスルホニル−アミノ)酢酸メチルトリフラート塩の溶液を加えた。反応容器を密封し、70℃で15分加熱して標識した。粗反応混合物を分析HPLC(カラムACE C18、50×4.6mm、3μ、2ml/分、溶媒A:水中の10mM K
2HPO
4、溶媒B:MeCN/H
2O(7:3)中の10mM K
2HPO
4、勾配:7分間で5%〜95%B)を使用して分析し、取り込み収率は77.6%であった。
【0486】
実施例G1 3−シアノ−4−[18F]フルオロベンゾイル−D−Ala−D−Phe−NH2の放射能合成
【0487】
【化45】
【0488】
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(1160MBq,80μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の3−シアノ−4−トリメチルアンモニウムベンゾイル−D−Ala−D−Phe−NH
2トリフルオロ酢酸塩(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。反応物を室温まで冷却し、水(2.7ml)で希釈した。粗反応混合物を分析HPLC(カラムACE C18、50×4.6mm、3μ、2ml/分、溶媒A:水中の10mM K
2HPO
4、溶媒B:MeCN/H
2O(7:3)中の10mM K
2HPO
4、勾配:7分間で5%〜95%B)を使用して分析した。分取放射能HPLCにより301MBq(51%d.c.)を得ることにより生成物を得た[カラム:Phenomenex Luna C18, 250×10mm、5μ、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:2ml/分で5%Bを5分、3ml/分で5%Bを1分、次に3ml/分で19分で5〜60%B]。
【0489】
実施例H1 3−シアノ−4−[18F]フルオロベンゾイル−Val−βAla−Phe−Gly−NH2の放射能合成
【0490】
【化46】
【0491】
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(454MBq,50μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の3−シアノ−4−トリメチルアンモニウムベンゾイル−Val−□Ala−Phe−Gly−NH
2トリフルオロ酢酸塩(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。反応物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。F−18標識生成物を非放射性F−19フルオロ標準物質と同時注入して、Econsphere分析HPLCで確認した。
【0492】
実施例I1 3−シアノ−4−[18F]フルオロベンゾイル−Val−βAla−Arg−Gly−NH2の放射能合成
【0493】
【化47】
【0494】
Kryptofix 222(5mg)、炭酸カリウム(500μlの水に1mg)、及びMeCN(1.5ml)を充填したWheatonバイアル(5ml)に、フッ素含有水(316MBq,33μl)を加えた。120℃で窒素流下で10分加熱して溶媒を除去した。無水MeCN(1ml)を加えて、前述のように溶媒を留去した。この工程を再度繰り返した。無水DMSO(300μl)中の3−シアノ−4−トリメチルアンモニウムベンゾイル−Val−□Ala−Arg−Gly−NH
2トリフルオロ酢酸塩(ZK6005341、2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムZorbax SB C18、50×4.6mm、1.8μ、2ml/分、溶媒A:H
2O、溶媒B:MeCN、勾配:7分間で5%〜95%B、又はカラムEconosphere C18、53×7mm、3μ、3ml/分(Alltech)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:7分間で5〜95%B)を使用して分析した。
【0495】
実施例J1 3−シアノ−4−[18F]フルオロベンゾイル−Val−βAla−His(Me)−Gly−NH2の放射能合成
【0496】
【化48】
【0497】
18F−フッ化物(123MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸セシウム(0.5mlの水に2.3mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。乾燥後、DMSO(300μl)中の3−シアノ−4−トリメチルアンモニウムベンゾイル−Val−□Ala−Arg−Gly−NH
2トリフルオロ酢酸塩(ZK6012623、2mg)の溶液を加えた。70℃で5分加熱後。粗反応混合物を分析HPLC(カラムACE C18、50×4.6mm、3μ、2ml/分、溶媒A:水中の10mM K
2HPO
4、溶媒B:MeCN/H
2O(7/3)中の10mM K
2HPO
4、勾配:7分間で5%〜95%B)を使用して分析した。取り込み収率は77.0%であった。F−18標識生成物を、反応混合物を分析するための同じ分析カラムで、F−19コールド標準物質と同時注入して確認した。
【0498】
図10:反応混合物とコールド標準物質の同時注入のHPLCクロマトグラム
【0499】
実施例K1 3−シアノ−4−[18F]フルオロベンゾイル−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His−FA01010−Leu−NH2の放射能合成
【0500】
【化49】
【0501】
18F−フッ化物(2475MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸セシウム(0.5mlの水に2.3mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。無水DMSO(150μl)中の3−シアノ−4−トリメチルアンモニウムベンゾイル−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His−FA01010−Leu−NH
2トリフルオロ酢酸塩(2mg)の溶液を加えた。70℃で15分加熱後。反応混合物を水(4ml)を含有するバイアルに移した。反応バイアルを150μlのDMSOで洗浄し、これをまた水を含有するバイアルに移した。この溶液を半分取HPLC(カラム:ACE 5μ C18、250×10mm、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:2ml/分で30%Bを5分、次に3ml/分で10分で30〜70%B)に移し、所望のF18生成物ピークを採取した(253MBq,20.4% d.c.)。F−18標識生成物をF−19コールド標準物質と同時注入して、分析HPLC(カラムACE 3μ C18、50×4.6mm、1ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:0%で2分、次に7分間で0%B〜95%B)で確認した。
【0502】
図11:反応混合物とコールド標準物質の同時注入のHPLCクロマトグラム
【0503】
実施例L1 3−シアノ−4−[18F]フルオロベンゾイル−Arg−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH2の放射能合成
【0504】
【化50】
【0505】
18F−フッ化物(2475MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸セシウム(0.5mlの水に2.3mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。無水DMSO(150μl)中の3−シアノ−4−トリメチルアンモニウムベンゾイル−Arg−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2トリフルオロ酢酸塩(2mg)の溶液を加えた。70℃で15分加熱後。反応混合物を水(4ml)を含有するバイアルに移した。反応バイアルを150μlのDMSOで洗浄し、これをまた水を含有するバイアルに移した。この溶液を半分取HPLC(カラム:ACE 5μ C18、250×10mm、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:2ml/分で30%Bを5分、次に3ml/分で10分で30〜70%B)に移し、所望のF18生成物ピークを採取した(144MBq,11.5% d.c.)。F−18標識生成物をF−19コールド標準物質と同時注入して、分析HPLC(カラムACE 3μ C18、50×4.6mm、1ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:0%で2分、次に7分間で0%B〜95%B)で確認した。
【0506】
図12:反応混合物とコールド標準物質の同時注入のHPLCクロマトグラム
【0507】
実施例M1 3−シアノ−4−[18F]フルオロベンゾイル−Arg−βAla−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH2の放射能合成
【0508】
【化51】
【0509】
18F−フッ化物(1419MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸カリウム(0.5mlの水に1mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。無水DMSO(150μl)中の3−シアノ−4−トリメチルアンモニウムベンゾイル−Arg−βAla−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2トリフルオロ酢酸塩(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。反応混合物を水(4ml)で希釈し、半分取HPLC(カラム:Zorbax Bonus 5μ C18、250×9.2mm、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:3ml/分で20分で29%B〜34%B)に移し、所望のF18生成物ピークを採取した(150MBq,21.1% d.c.)。F−18標識生成物をF−19コールド標準物質と同時注入して、分析HPLC(カラムZorbax Bonus 5μ C18、250×4.6mm、1ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:20分で29%B〜34%B)で確認した。
【0510】
実施例N1 3−シアノ−4−[18F]フルオロベンゾイル−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH2の放射能合成
【0511】
【化52】
【0512】
18F−フッ化物(869MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸カリウム(0.5mlの水に1mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。無水DMSO(150μl)中の3−シアノ−4−トリメチルアンモニウムベンゾイル−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2トリフルオロ酢酸塩(2mg)の溶液を加えた。50℃で15分加熱後。反応混合物を水(4ml)で希釈し、半分取HPLC(カラム:Zorbax Bonus 5μ C18、250×9.2mm、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:3ml/分で20分で34〜38%B)に移し、所望のF18生成物ピークを採取した(184MBq,37.8% d.c.)。F−18標識生成物をF−19コールド標準物質と同時注入して、分析HPLC(カラムZorbax Bonus 5μ C18、250×4.6mm、1ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:20分で34%B〜38%B)で確認した。
【0513】
実施例O1 3−トリフルオロメチル−4−[18F]フルオロベンゾイル−Arg−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−NMeGly−His(3Me)−Sta−Leu−NH2の放射能合成
【0514】
【化53】
【0515】
18F−フッ化物(835MBq)をKryptofix 222(1.5ml MeCN中5mg)と炭酸セシウム(0.5mlの水に2.3mg)の存在下で、窒素下で120℃で30分加熱することにより共沸的に乾燥させた。この間2×1ml MeCNを加え、溶媒を留去した。無水DMSO(150μl)中の3−トリフルオロメチル−4−トリメチルアンモニウムベンゾイル−Arg−Ava−Gln−Trp−Ala−Val−NMeGly−His(3Me)−Sta−Leu−NH
2トリフルオロ酢酸塩(2mg)の溶液を加えた。70℃で15分加熱後。反応混合物を水(4ml)で希釈し、半分取HPLC(カラム:ACE 5μ C18、250×10mm、溶媒A:H
2O+0.1% TFA、溶媒B:MeCN/水 9/1+0.1% TFA、勾配:20%を2分、次に3ml/分で20分で20〜60%B)に移し、所望のF18生成物ピークを採取した(78MBq,29.0% d.c.)。F−18標識生成物をF−19コールド標準物質と同時注入して、分析HPLC(カラムACE C18、50×4.6mm、3μ、2ml/分、溶媒A:H
2O中の10mM K
2HPO
4、溶媒B:MeCN/H
2O(7:3)中の10mM K
2HPO
4、勾配:7分間で5%〜95%B)で確認した。
【0516】
【表3】
【0517】
【表4】
【0518】
【表5】
【0519】
アミノ酸略語
すべての天然のアミノ酸は3文字コードで示した。特に明記しない場合は、すべてのアミノ酸はL−配向を有する。
Sta− スタチン
His(3Me)− 3−メチルヒスチジン
【0520】
【化54】
【0521】
Ava− 5−アミノ吉草酸
AOC− 8−アミノオクタン酸
tBuGly− t−ブチルグリシン
tBuAla− t−ブチルアラニン
βhLeu− β−ホモロイシン
βhIle− β−ホモイソロイシン
Lys(Me)2− N,N−ジメチルリジン
DOA− 3、6−ジオキサ−8−アミノオクタン酸
4−Am
,5−MeHpA− 4−アミノ−5−メチルヘプタン酸
4−Am
,5−MeHxA− 4−アミノ−5−メチルヘキサン酸
1,4−シス−ACHC− 1,4−シス−アミノシクロヘキサメカルボン酸
AHMHxA− (3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−5−メチルヘキサン酸
【0522】
F18ボンベシン類似体の生体分布
図13を参照(ここでボンベシン類似体はGln−Trp−Ala−Val−Gly−His−FA01010−Leu−NH
2である)。
【0523】
このボンベシン類似体のF18による放射能標識は、この方法を介して行われる。放射線化学収率は約27%(崩壊を補正済)で、50μlエタノール中76MBqを与え、HPLCにより>99%の放射線化学純度と約480GBq/ミリモルの比活性を有する。
【0524】
ヒト前立腺癌PC−3を有するヌードマウスに、動物1匹当たり135kBqを含有するPBS中に溶解した100μlの放射活性ペプチドを注入した。注入の1時間後、動物を屠殺し、臓器を解剖しガンマカウンターで計測した。値は、臓器重量1グラム当たりの注入用量のパーセントとして表される。
【0525】
【表6】
【0526】
腫瘍の場合はブロッキング値が低く、他の組織では変化しないため、
18F標識ボンベシン類似体が腫瘍中に蓄積し、ターゲティング物質
18F標識ボンベシンが特異的であることがわかる。
【0527】
18F標識ボンベシン類似体の比較
上記のプロトコールに従う。
表1
表1は、動物1匹当たり135kBqを含有するPBS中に溶解した100μlの放射活性ペプチドを注入したヒト前立腺癌PC−3を有するヌードマウスの生体分布を示す。
【0528】
PET用のボンベシン類似体:18Fコリン(FCH)と18F−FB−Lys−BNとの比較
図8は、ボンベシン類似体Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His−FA01010−Leu−NH
2の腫瘍−組織比が、
18F−コリン(FCH)と18F−FB−Lys−BNの腫瘍−組織比より2.5倍高いことを示す。
【0529】
H−Y−Eの合成:固相ペプチド合成(SPPS)は、ポリスチレンのような不溶性支持体又はマトリックスに結合した成長するペプチド鎖へのアミノ酸残基の段階的付加を含む。ペプチドのC末端残基はまず、市販の支持体(例えばリンクアミド樹脂)に固定されに固定され、そのアミノ基がN−保護物質であるフルオレニルメトキシカルボニル(FMOC)基で保護される。アミノ保護基は適当な脱保護剤(例えばFMOCについてピペリジン)を用いて除去され、次のアミノ酸残基(N保護型)は、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルシクロヘキシルカルボジイミド(DCCl)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)のような結合剤が付加される。ペプチド結合が形成されると、試薬は支持体から洗浄される。(Y)の最後の残基を付加後、固体支持体に結合されたペプチドは、RG--L
1--B
1--OHの結合の準備ができる。
【0530】
本明細書に記載の実施例と実施態様は例示目的であり、これらを考慮して種々の修飾や改変ならびに本明細書に記載の特徴及びこれらの組合せが当業者に示唆され、これらは、本発明の精神と範囲内に含まれ、添付の特許請求の範囲内であることを理解されたい。前記の記載から当業者は、本発明の基本的な特徴を容易に確認することができ、これらの精神と範囲を逸脱することなく、その使用や条件に適合するような本発明の種々の改変や修飾が可能である。本明細書で引用されたすべての出願、特許、及び刊行物の全開示内容は、参照することにより本明細書に組み込まれる。