(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
<管理システム>
図1は、遊技施設内に設けられた管理システム1の全体構成を示すブロック図である。
図1を参照して、この発明に係る管理システム1は、遊技台(ここでは、パチンコ台とする。)2と、端末3と、島コントローラ4と、遊技媒体貸出装置5(以下では、「貸出装置5」と省略していう。)と、精算機6と、景品払出機7と、管理装置(ターミナルコンピュータ、略してT/C)8とで構成されている。
【0018】
遊技施設において、遊技台2は、所定の台数毎にまとめて配置されており、まとめて配置された遊技台2が1つの島を構成している。そして、同様の島が、遊技施設内に幾つもあるものとする。
図1では、1001番台および1002番台という2台の遊技台2が図示されている
端末3は、各遊技台2に1対1で対応して設けられている。端末3は、遊技台2で遊技するために使用される遊技媒体(ここでは、パチンコ玉とする。)を貸し出す機能や、遊技によって遊技台2から獲得された遊技媒体を計数する機能を有している。端末3は、対応する遊技台2とともに、前述した島を構成している。各端末3は、対応する遊技台2の台番号で区別される。
【0019】
端末3の正面には、紙幣挿入口20と、操作・表示部21と、投出部22と、カード出入口23と、計数部24とが、上からこの順番で設けられている。
紙幣挿入口20は、ここでは千円札および1万円札といった2種類の紙幣を受け入れるためのものであり、操作・表示部21は、必要に応じて操作されるとともに必要な情報を表示する。投出部22は、遊技台2の上皿25の真上まで延びるノズル26を備えており、遊技媒体をノズル26から上皿25に投出するためのものである。カード出入口23は、遊技客が携帯(持ち出し)可能な所定のカード(後述する会員カードや一般カードやプリペイドカード)を受け入れたり排出したりするためのものである。計数部24は、遊技台2の下皿27の真下に位置する受皿28を有しており、遊技台2で獲得されて下皿27に溜まった遊技媒体を受皿28で受け入れた後に計数する。
【0020】
各島の遊技台2および端末3は、各島に1台ずつ設けられた島コントローラ4に対して接続されている。
各島コントローラ4、貸出装置5および精算機6および景品払出機7は、管理装置8に対して接続されている。ここで、管理装置8は、各遊技台2における遊技媒体の出入りや遊技施設全体における金銭の流れ等を管理する。管理装置8は、遊技施設において、従業員用の事務所等に配置されている。
【0021】
また、管理装置8は、データベース(以下では、「DB」と省略する。)として、管理DB9を有している。管理DB9は、主に、プリペイドカードDB10と、貯玉(ちょだま)DB11と、持玉(もちだま)DB12とを含んでいる。これらのDBの役割については、以降で説明する。
遊技客の遊技に関するアクションの流れの一例をおおまかに説明すると、まず、遊技客は、遊技施設に入ってから、好みの遊技台2(ここでは、1001番の遊技台2とする。)の前に着く。そして、遊技客が、この遊技台2に対応する1001番の端末3に現金や前述した所定のカードを投入すると、1001番の遊技台2において、遊技客に対して所定数の遊技媒体が貸し出される。
【0022】
ここで、現金で遊技媒体を借りる場合には、まず、たとえば1万円札を端末3の紙幣挿入口20に投入すると、この1万円は、所定の度数に変換される。1度数が100円に相当するものとすると、1万円は、100度数に変換される。変換された度数は、端末3の操作・表示部21等において遊技客に対して目視可能に表示されている。この状態で、遊技台2の上皿25に設けられた貸出ボタン29を1回押すと、たとえば5度数分(ここでは、1度数分は遊技媒体25個に相当する。)の遊技媒体が、遊技台2に設けられた投出部(図示せず)から投出され、上皿25に溜まる。これに応じて、残り度数は、5度数分差し引かれて95度数となる。
【0023】
また、プリペイドカードで遊技媒体を借りる場合には、プリペイドカードをカード出入口23に挿入すると、プリペイドカードに記録されている度数が、現金の場合と同様に操作・表示部21等に表示され、貸出ボタン29を押せば、この度数の範囲内において、遊技媒体を借りることができる。そして、遊技媒体を借りるのに応じて、プリペイドカードの残り度数が減っていく。
【0024】
遊技客は、上皿25に貸し出された遊技媒体(遊技媒体がパチンコ玉の場合には、「貸玉(かしだま)」といわれる。)を用いて、1001番の遊技台2で遊技をする。
そして、遊技客が遊技台2での遊技によって遊技媒体を獲得すると、獲得された遊技媒体(遊技媒体がパチンコ玉の場合には、「出玉(でだま)」といわれる。)は、遊技台2の下皿27に溜まる。そして、遊技台2に設けられたレバー等(図示せず)を操作することで下皿27の底を開放すると、下皿27に溜まった出玉は、1001番の端末3の受皿28に受け入れられ、この端末3の計数部24によって計数される。
【0025】
このように遊技台2で獲得された遊技媒体が、その遊技台2専用の端末3によって計数されることは、「各台計数(かくだいけいすう)」といわれ、各端末3は、各台計数装置といわれる。各台計数を行うことによって、遊技媒体は、遊技台2から排出された後、比較的すぐに端末3によって自動的に回収される。そのため、従来のような遊技媒体を収める箱が不要となることから、遊技客の足元がすっきりするとともに、遊技施設のフロアにおいて歩行の妨げとなるものがなくなり、さらに、遊技媒体を収めた箱を運搬する手間や箱のメンテナンスに係る手間を省くことができる。また、遊技客が実際の遊技媒体に直接触れる機会が従来よりも少ないので、その分、衛生的ともいえる。
【0026】
そして、端末3による出玉の計数が完了し、その後、遊技客が1001番の遊技台2での遊技を終了して退店する場合において、遊技客は、プリペイドカードで遊技媒体を借りていてプリペイドカードの残り度数を清算したいのであれば、精算機6で精算する。一方、前述した現金(1万円札)で遊技媒体を借りていて、度数を使い切っていない場合については、後述する。
【0027】
そして、最後に、遊技客に対して、獲得した出玉の数に応じた景品が、景品払出機7から払い出される。
以上が、遊技客の遊技に関するアクションの流れの一例である。貸出装置5の役割については、後述する。
ここで、遊技媒体(ここでは、パチンコ玉)の呼び方は、状況に応じて変わる。詳しくは、パチンコ玉を、前述した「貸玉」や「出玉」と呼ぶことがあり、さらに、「持玉(もちだま)」や「貯玉(ちょだま)」と呼ぶことがある。
【0028】
また、持玉および貯玉に関連して、遊技施設には、遊技客に配られるカード(記録媒体)として、会員カードと一般カードとがある。会員カードおよび一般カードは、これらのカードを配布した遊技施設だけで使用可能である。会員カードは、遊技施設において事前に会員登録した会員だけに所持が許される会員専用のカードである。これに対し、一般カードは、会員登録を必要としないカードである。会員カードおよび一般カードのそれぞれに対して、個別の識別情報(「ID」という。)が割り当てられており、それぞれのカードは、自己に割り当てられたIDを記憶している。前述した端末3および貸出装置5には、新規の(特定の遊技客のものではない)一般カードが複数枚ストックされている。
【0029】
ここで、遊技客に関し、会員カードを持っている遊技者を「会員客」といい、会員カードを持っていない遊技客を「一般客」という。
なお、前述したプリペイドカードは、ここでは、単に度数を記憶しているだけのカードであって他の遊技施設でも使用可能なものとして想定されていることから、この点で、会員カードおよび一般カードと区別される。
【0030】
次に、持玉および貯玉のそれぞれについて説明する。
持玉は、端末3において前述した各台計数を終えた出玉のことである。
遊技客は、前述した1001番の遊技台2で遊技を終えた状態で、3000個の出玉を獲得したとすると、3000個の出玉の各台計数を終えた時点で、3000個の持玉を有していることとなる。
【0031】
ここで、計数を終えて持玉となった遊技媒体(パチンコ玉)自体は、端末3に回収されてしまい、現物として遊技客の手元に残るわけではないが、持玉の個数(総数)のデータ(持玉データ)が、端末3のたとえば受皿28に設けられた持玉表示部30に表示される。また、この持玉データは、前述した管理装置8の持玉DB12において管理されている。
【0032】
そして、前述した3000個の持玉(3000個という持玉データ)を有している遊技客が、遊技台2の上皿25に貸玉がないけれども1001番の遊技台2で引き続き遊技をしたい場合には、端末3のたとえば受皿28に設けられた払出ボタン31を押すと、この一般客の持っている持玉の一部が投出部22のノズル26から上皿25に投げ出される。これにより、遊技客は、上皿25に投げ出された持玉を用いて1001番の遊技台2で引き続き遊技できる。また、上皿25に投げ出された持玉の数だけ、遊技客の持玉総数が減り、これに応じて、持玉DB12における持玉データが更新される。逆に、遊技客が今後出玉を獲得して出玉が各台計数されれば、遊技客の持玉総数が増え、これに応じて、持玉DB12における持玉データが更新される。
【0033】
なお、前述した貸玉のうち、遊技に用いられることなく遊技客の手元に残ったものは、受皿28に受け入れられて端末3によって各台計数されると、持玉となる。
次に、遊技客が前述した一般客であって、一般カードを持たずに1001番の遊技台2で遊技をしていたとする。この一般客が、持玉(持玉データ)を有している上で、現在の1001番の遊技台2とは別の1002番の遊技台2で遊技をしたいと思った場合には、1001番の遊技台2のたとえば上皿25に設けられた返却ボタン32を押す。これにより、端末3内にストックされていた1枚の新規の一般カードが選択されるとともに、この一般カードに、1001番の遊技台2で獲得した遊技媒体に関する現時点での持玉データ(持玉総数)が記憶され、さらに、持玉DB12において該当する持玉データに対して、この一般カードのIDが関連付けられる(
図2(a)参照)。その後、この一般カードは、カード出入口23から排出されて一般客に渡される。
【0034】
なお、持玉DB12において一般カードのIDが関連付けられる前の状態で管理されている持玉データには、仮のIDが関連付けられている。前述したように新規の一般カードが選択されたときに、仮のIDがこの一般カードのIDに差し替えられ、その後、持玉データは、持玉DB12において、一般カードのIDに関連付けられた状態で、たとえばテーブルの形式で管理される(
図2(a)参照)。
【0035】
カード出入口23から排出された一般カードを受け取った一般客は、1002番の遊技台2に移って(台移動して)、1002番の端末3のカード出入口23に一般カードを挿入し、前述したように払出ボタン31を押す。これによって、この一般カードに記憶された(または、この一般カードのIDに関連付けて持玉DB12に管理されていた)持玉データに基づいて、換言すれば、持玉データとして記録された個数の持玉を用いて、1002番の遊技台2で遊技することができる。そして、持玉を用いて遊技をするのに応じて、この一般客の持玉総数が増減し、増減する度に、1002番の端末3のカード出入口23に挿入された一般カードに記憶されている持玉データと、持玉DB12において該当する(この一般カードのIDに関連付けられた)持玉データ(
図2(a)参照)とが更新される。
【0036】
その後、一般客が1002番の遊技台2での遊技を終了する場合には、1002番の遊技台2の返却ボタン32を押す。これにより、1002番の端末3のカード出入口23に挿入されていた一般カードが、カード出入口23から一般客に返却される。
一方、遊技客が前述した会員客である場合、会員客は、原則として、遊技前に会員カードを端末3のカード出入口23に挿入する。ここで、会員客の情報(来店履歴や出玉の獲得数等)は、会員カードのIDに関連付けて管理装置8に記憶されており、換言すれば、会員カードには、会員客の情報が関連付けられている。そして、会員客が、前述した持玉(持玉データ)を有している場合には、一般カードを有する一般客の場合と同様に、持玉データは、会員カードに記憶されているとともに、会員カードのIDに関連付けられて管理装置8の持玉DB12で管理されている(
図2(a)参照)。会員客は、持玉を用いて、好みの遊技台2(ここでは、1001番の遊技台2とする。)で遊技をすることができる。遊技に応じてこの会員客の持玉総数が増減する度に、1001番の端末3のカード出入口23に挿入された会員カードに記憶されている持玉データと、持玉DB12において該当する(この会員カードのIDに関連付けられた)持玉データ(
図2(a)参照)とが更新される。
【0037】
そして、今まで遊技をしていた(1001番の)遊技台2とは別の(ここでは、1002番の)遊技台2で遊技をしたい場合には、元の(1001番の)遊技台2において返却ボタン32を押すと、会員カードが、カード出入口23から会員客に返却される。
会員カードが返却された会員客は、1002番の遊技台2に移って、1002番の端末3のカード出入口23に会員カードを挿入する。これによって、一般カードを有する一般客の場合と同様に、この会員カードに記憶された(または、この会員カードのIDに関連付けて持玉DB12で記憶されていた)持玉データに基づいて(持玉を用いて)、1002番の遊技台2で遊技することができる。そして、遊技に応じてこの会員客の持玉総数が増減する度に、1002番の端末3のカード出入口23に挿入された会員カードに記憶されている持玉データと、持玉DB12において該当する(この会員カードのIDに関連付けられた)持玉データ(
図2(a)参照)とが更新される。
【0038】
そして、一般カードおよび会員カードのいずれの場合において、カードを景品払出機7に持っていくと、カードに記憶された(このカードのIDに関連付けられて持玉DB12に記憶された)持玉データを精算して、持玉の個数に応じた景品を受け取ることができる。
ここで、一般カードと会員カードとでは、以下の違いがある。
【0039】
一般カードの場合には、持玉を得た当日に持玉を使い切らずに余らせ、さらに、持玉の精算を忘れると、その日の遊技施設の営業時間が終了するとともに、余った持玉(持玉データ)は消滅してしまう。つまり、持玉データは、遊技客が遊技した当日に限り有効なものである。
一方で、会員カードの場合には、余った持玉(持玉データ)は、その日の遊技施設の営業時間が終了した時点で、前述した貯玉になる。貯玉の個数のデータ(貯玉データ)は、管理装置8の貯玉DB11において、会員カードのIDに関連付けられてテーブルの形式で管理される(
図2(b)参照)。なお、貯玉DB11は、貯玉データおよび会員カードのIDの他に、会員客の前述した情報(来店履歴等の個人情報)を管理してもよい。
【0040】
そして、会員客は、別の日に遊技施設に来て、貯玉を用いて遊技台2で遊技することができる。詳しくは、別の日に遊技施設に来た会員客は、会員カードを、好みの遊技台2に対応する端末3のカード出入口23に挿入する。すると、この会員カードのIDに関連付けられて記憶された貯玉データが貯玉DB11から呼び出され、この貯玉データに基づいて、換言すれば、貯玉データとして記録された個数の貯玉を用いて、好みの遊技台2で遊技することができる。
【0041】
ただし、貯玉の場合には、貯玉を用いる毎に、所定の手数料に相当する数の貯玉が、会員客の貯玉総数から差し引かれる。一方、持玉の場合には、持玉を得た当日内の遊技であれば、持玉を何回使用しても、手数料が取られることはない。
ここで、会員カードおよび一般カードのそれぞれには、持玉データだけでなく、前述した度数(プリペイド価値)も関連付けることができる。詳しくは、管理装置8のプリペイドカードDB10は、対応する会員カードまたは一般カードを有する遊技客の所有する残り度数のデータを、そのカードのIDに関連付けて、テーブルの形式で記憶して管理することができる(
図2(c)参照)。また、会員カードおよび一般カードのそれぞれが、残り度数を記憶することもできる。
【0042】
前述したように現金(1万円札)で遊技媒体を借りていて度数を使い切っていない場合において、遊技客は、遊技を終了したい場合、または、別の遊技台2において遊技をしたい場合には、前述した返却ボタン32を押す。これにより、遊技客が、会員カードおよび一般カードのうちのどちらのカードも持っていない場合には、端末3内にストックされていた1枚の新規の一般カードが選択されるとともに、残り度数のデータが、この一般カードのIDに関連付けられてプリペイドカードDB10に記憶され(また、このカードに記憶され)、その後、この一般カードが、カード出入口23から一般客に渡される。一方、遊技客が以前から所有していたカード(会員カードまたは一般カード)が予めカード出入口23に挿入されていた場合には、残り度数のデータが、このカードのIDに関連付けられてプリペイドカードDB10に記憶され(また、このカードに記憶され)、その後、このカードが、カード出入口23から遊技客に返却される。
【0043】
このようにカードに残り度数のデータが関連付けられた(記憶された)後に、遊技客は、精算機6にて残り度数を精算することができる。または、このカードを別の遊技台2に対応する端末3のカード出入口23に挿入すると、プリペイドカードで遊技媒体を借りる場合と同様に、この端末3の操作・表示部21等に現時点の残り度数が表示され、遊技客は、この残り度数を用いて別の遊技台2で遊技をすることができる。
【0044】
なお、一般カードを用いて遊技をしていて、残り度数や持玉総数が零になった場合には、そのままの状態で遊技を終了するのであれば、この一般カードは、端末3に回収され、新規の一般カードとして端末3内にストックされる。
ここで、端末3と管理装置8とが接続されてない場合(いわゆる、オフライン運用の場合)を想定して、一般カードや会員カードは、前述したように持玉データや残り度数データを記憶しており、オフライン運用の場合において、これらのデータは、端末3によって更新される。
<貸出装置>
貸出装置5について説明する。貸出装置5は、投入された貨幣の額に応じて遊技媒体を遊技客に貸し出すものであり、遊技施設において、前述した島の端や受付カウンタ等に設置されている。
【0045】
図3は、貸出装置5の外観斜視図である。
図3の状態を基準として、貸出装置5は、全体的に丸みを帯びた略ボックス形状をなしており、高さ方向(上下方向)に所定の厚みを有して幅方向(左右方向)に長手である。貸出装置5は、略左半分の左部分40と、略右半分の右部分41とを一体的に備えている。
【0046】
左部分40において、その上面は、略水平になっており(厳密には、紙面奥側へ向かって僅かに上昇するように傾斜しており)、この上面には、左部分40の内部ヘ向けて下方へ窪む凹状の受入部42(貨幣入金部)が設けられている。受入部42の下端部は、左部分40の内部につながっている。
左部分40の上面において、受入部42より紙面手前側には、幅方向に細長い第1表示部43が設けられている。
【0047】
右部分41の上面の手前側端部には、下方へ少し窪む設置部44が設けられている。そして、右部分41の上面において、設置部44より紙面奥側の部分は、左部分40の上面よりも急勾配で、奥側へ向かって上昇するように傾斜しており、この部分には、第2表示部45が設けられている。第2表示部45は、液晶のタッチパネルであり、紙面手前側から奥側へ向かう方向へやや長手の矩形状である。第2表示部45には、貸出装置5の動作状況が表示されたり、貸出装置5を操作するためのボタンが表示されたりする。
【0048】
また、右部分41の紙面手前側の側面には、幅方向に細長いスリット状のカード出入口46が設けられている。カード出入口46は、右部分41の内部につながっている。
図4は、貸出装置5の電気的構成を示すブロック図である。
図4を参照して、貸出装置5には、マイクロコンピュータ等で構成された制御部50(算出部)が備えられている。
【0049】
制御部50は、前述した第1表示部43、設置部44および第2表示部45のそれぞれに対して電気的に接続されているとともに、計数部51(算出部)、記憶部52、I/F(インターフェース)部53、カードR/W(Read/Write)部54、釣銭払出部55、センサ56およびカード受入/排出部57のそれぞれに対して電気的に接続されている。
貸出装置5における処理のおおまかな流れを説明すると、遊技客が有している硬貨(小銭)が、種類枚数を問わず、一度に受入部42(
図3参照)に受け入れられる(入金される)。つまり、受入部42には、複数種類の硬貨が複数入金可能であることから、遊技客は、硬貨の種類枚数を気にせずに、持っている小銭を、種類が混ざった状態で受入部42に一度に入金することができて、使い勝手がよい。ここで、硬貨が受入部42に受け入れられたか否か(受入部42に硬貨があるか否か)は、前述したセンサ56によって検出される。
【0050】
受入部42に受け入れられた硬貨は、複数種類の硬貨が混ざった状態で、計数部51によってまとめて計数され、計数結果(受入部42に入金された硬貨の総額)が第1表示部43(
図3参照)に表示されるとともに、記憶部52に記憶される。そして、第2表示部45の前述したボタンが操作されることによって、制御部50が、前述した計数結果(受入部42に入金された硬貨の総額)に相当する遊技媒体数を算出する。つまり、受入部42に入金された硬貨の種類が混ざっていても、制御部50および計数部51が機能することで、受入部42に入金された全ての硬貨を合算した額に相当する遊技媒体数を速やかに算出できるので、貸出装置5では、遊技媒体の貸し出し処理の迅速化が図ることができて、使い勝手がよい。
【0051】
遊技媒体数が算出されると、貸出装置5内にストックされていた新規の一般カードが制御部50によって1枚選択されるとともに、カードR/W部54が、この新規の一般カードに、前述した制御部50の算出結果(受入部42に入金された硬貨の総額に相当する遊技媒体数のデータ)を、持玉データとして記録する。このカードは、カード受入/排出部57によってカード出入口46(
図3参照)から排出されて遊技客に渡される。また、制御部50は、算出結果を、持玉データとして、この新規の一般カードのIDに関連付けて、I/F部53から管理装置8(
図1参照)に送信する。送信された持玉データおよびIDは、管理装置8の持玉DB12(
図1参照)に管理される(
図2(a)参照)。ここでは、貸出装置5が、受入部42(
図3参照)に受け入れられた硬貨の総額に相当する数の遊技媒体を、データ化して遊技客に貸し出している。そのため、遊技媒体数のデータが関連付けられた記録媒体(ここでは、一般カードであり、後述するように会員カードも含まれる。)を持ち歩けば、実際の遊技媒体を持ち歩くよりも楽であるとともに、遊技客が実際の遊技媒体に直接触れる機会が少なくなってきた最近の状況に適合していて、使い勝手がよい。
【0052】
本発明では、遊技媒体の数をデータ化してカードに記録するまでの一連の処理が貸出装置5で一括して実施できるようになっている。
また、カード出入口46(
図3参照)に、遊技客が有する一般カードまたは会員カードが挿入されてカード受入/排出部57によって受け入れられている(貸出装置5内に引き込まれている)場合には、カードR/W部54が、このカードに、前述した制御部50の算出結果を、持玉データとして記憶し、その後、このカードは、遊技客に返却される。また、制御部50は、算出結果を、持玉データとして、このカードのIDに関連付けて、I/F部53から管理装置8(
図1参照)に送信する。送信された持玉データおよびIDは、管理装置8の持玉DB12(
図1参照)に管理される。同じIDの持玉データが既に持玉DB12にあれば、この持玉データは、貸出装置5から送信された持玉データに応じて更新される。ここで、会員カードの場合には、制御部50は、算出結果を、貯玉データとして、管理装置8(
図1参照)に送信することもできる(後述する)。
【0053】
なお、受入部42(
図3参照)に受け入れられた硬貨の総額のうち、小額過ぎて遊技媒体に替えることができなかった端数分は、釣銭として、釣銭払出部55によって、貸出装置5の釣銭払出口(図示せず)から遊技客に払い出される。
ここで、貸出装置5では、硬貨に限らず、紙幣(つまり、貨幣全般)を受入部42(
図3参照)で受け入れて計数部51で計数しても構わない。
【0054】
以上のように、この貸出装置5は、貨幣を、額の大小を問わず、小銭であっても受入部42で受け入れ、受け入れた貨幣の額に相当する遊技媒体数を制御部50で算出する。そして、貸出装置5は、制御部50において、算出された遊技媒体数のデータを、持ち出し可能な記録媒体(会員カードおよび一般カード)に関連付け(または記録して)、遊技媒体をデータ化して貸し出すことができる。そのため、遊技客は、小銭しか持っていなくても、その小銭分の遊技媒体を、貸出装置5から借りることができ、使い勝手がよい。
【0055】
設置部44の役割については、後述する。
<貸出装置における遊技媒体の貸し出し処理>
次に、貸出装置5における遊技媒体の貸し出し処理について詳しく説明する。
ここで、貸し出し処理には、状況に応じて、主に第1〜第3の処理という3パターンの処理がある。
【0056】
以下では、第1〜第3の処理を、この順番で説明する。
(1)第1の処理
図5は、貸出装置5において実施される第1の処理の手順を示すフローチャートである。
図6は、貸出装置5の運用イメージを示す説明図である。ここで、説明に際し、
図5のフローチャートだけでなく、
図6の説明図も併せて参照する。
【0057】
第1の処理は、貸出装置5のカード出入口46(
図3参照)にカードが挿入されない状態で受入部42(
図3参照)に貨幣(硬貨)が投入される場合を想定している。この場合、
図5を参照して、貸出装置5では、受入部42に硬貨の投入があると(ステップS1でYES)、制御部50(
図4参照)は、計数部51(
図4参照)に対して、受入部42に投入された硬貨を計数させる(ステップS2)。
【0058】
計数完了後、制御部50は、計数結果(投入された硬貨の総額)を、第1表示部43(
図3参照)に表示する(ステップS3)。
図6では、第1表示部43に、投入された硬貨の総額として、「824円」が表示されている(
図6(a)参照)。
また、第1表示部43に硬貨の総額が表示されると、制御部50は、第2表示部45に玉選択ボタン60とメダル選択ボタン61とを表示する(
図6(b)参照)。ここで、遊技客は、受入部42に投入した硬貨を(パチンコ)玉に替えたいのであれば、玉選択ボタン60を押し、硬貨をメダルに替えたいのであれば、メダル選択ボタン61を押す。ここでは、玉選択ボタン60を押して玉を選択することとする。
【0059】
このようにして玉かメダルかが選択されると(
図5のステップS4でYES)、制御部50は、第2表示部45に貸出レート選択ボタン62(選択手段)を表示する(
図6(c)参照)。貸出レートとは、玉(メダル)を1個(枚)借りるために必要な料金のことであり、この実施形態では、パチンコ玉に関し、1円または4円といった複数の貸出レートが設定されている。そのため、貸出レート選択ボタン62には、1円の貸出レートを選択するための貸出レート選択ボタン62Aと、4円の貸出レートを選択するための貸出レート選択ボタン62Bとが設けられている。ここでは、貸出レート選択ボタン62Bを押して4円の貸出レートを選択することとする。なお、メダルに関しては、20円や5円等の貸出レートが設定されている。
【0060】
このようにして貸出レートが選択されると(
図5のステップS5でYES)、制御部50は、選択された貸出レートに応じて、投入された硬貨の総額に相当するパチンコ玉数(遊技媒体数であり、メダルの場合は、メダル数)を算出する(
図5のステップS6)。
図6の場合には、制御部50は、投入された硬貨の総額(824円)を、貸出レート選択ボタン62で選択された貸出レート(4円)で割って、この総額に相当するパチンコ玉数(206個)を算出する。そして、制御部50は、算出結果(硬貨の総額に相当するパチンコ玉数であり、ここでは206個)を、第2表示部45に表示するとともに、持玉選択ボタン63と貯玉選択ボタン64とを第2表示部45に表示する(
図6(d)参照)。ここで、遊技客は、受入部42(
図3参照)に投入した硬貨の総額に相当する数のパチンコ玉を持玉としたいのであれば、持玉選択ボタン63を押し、この総額に相当する数のパチンコ玉を貯玉としたいのであれば、貯玉選択ボタン64を押す。ここでは、持玉選択ボタン63を押して持玉を選択することとする。
【0061】
このようにして持玉が選択されると(
図5のステップS7でYES)、制御部50は、前述した算出結果を、第2表示部45において引き続き表示するとともに、決定ボタン65を第2表示部45に表示する(
図6(e)参照)。
遊技客によって決定ボタン65が押されると(
図5のステップS8でYES)、制御部50は、算出されたパチンコ玉数(メダルの場合は、メダル数)のデータを、I/F部53(
図4参照)から管理装置8(
図1参照)へ送信するとともに、貸出装置5内の前述した新規の一般カードに関連付ける(ステップS9)。詳しくは、制御部50は、算出したパチンコ玉数のデータを、持玉データとして、この新規の一般カードのIDに関連付けて管理装置8へ送信する。ここで、制御部50は、カードR/W部54(
図4参照)に対して、この持玉データを新規の一般カードに記録させても構わない。また、制御部50は、決定ボタン65が押されたときに(
図5のステップS8でYES)、第1表示部43の表示を、今までの「824円」から「0(零)円」に変更する(
図6(f)参照)。
【0062】
最後に、制御部50は、カード受入/排出部57(
図4参照)に対して、持玉データが関連付けられた(記憶された)新規の一般カードをカード出入口46(
図3参照)から排出させる(
図5のステップS10)。
このように排出された一般カードを、好みの遊技台2に対応する端末3のカード出入口23(
図1参照)に挿入すれば、前述したように、この一般カードに関連付けられた(記憶された)持玉データに基づいて(持玉を用いて)、遊技台2で遊技することができる。
(2)第2の処理
図7は、貸出装置5において実施される第2の処理の手順を示すフローチャートである。
【0063】
第2の処理は、硬貨を受入部42(
図3参照)に投入するのに先立って、持玉データが既に記憶された(関連付けられた)一般カードまたは会員カードが貸出装置5のカード出入口46(
図3参照)に挿入される場合を想定している。
この場合、
図7を参照して、貸出装置5では、一般カードまたは会員カードがカード出入口46に挿入されてカード受入/排出部57(
図4参照)によって受け入れられている場合には(ステップS11でYES)、制御部50は、前述した第1の処理の場合と同様に、受入部42に硬貨が投入されているか否かを確認する(ステップS12)。
【0064】
受入部42に硬貨が投入されている場合には(ステップS12でYES)、制御部50は、計数部51(
図4参照)に対して、投入された硬貨を計数させる(ステップS13)。その後、制御部50は、計数結果(投入された硬貨の総額)を第1表示部43(
図6(a)参照)に表示する(ステップS14)。
そして、第1の処理の場合と同様に、玉かメダルか選択され(ステップS15でYES、
図6(b)も参照)、貸出レートが選択されると(ステップS16でYES、
図6(c)も参照)、制御部50は、投入された硬貨の額に相当するパチンコ玉数(メダルの場合は、メダル数)を算出する(ステップS17)。また、制御部50は、算出結果(投入された硬貨の額に相当するパチンコ玉数)を第2表示部45に表示する(
図6(d)参照)。
【0065】
その後、第1の処理の場合と同様に、持玉が選択され(ステップS18でYES、
図6(d)も参照)、決定ボタン65が押されると(ステップS19でYES、
図6(e)も参照)、制御部50は、算出されたパチンコ玉数(メダルの場合は、メダル数)のデータを、I/F部53(
図4参照)から管理装置8(
図1参照)へ送信するとともに、一般カードまたは会員カードに関連付ける(ステップS20)。
【0066】
詳しくは、制御部50は、算出したパチンコ玉数のデータ(算出結果)を、持玉データとして、カード出入口46(
図3参照)に挿入された一般カードまたは会員カードのIDに関連付けて管理装置8へ送信する。貸出装置5から持玉データを受信した管理装置8は、持玉DB12(
図1参照)に記憶されている同じIDの持玉データを検索し(
図2(a)参照)、検索された持玉データ(持玉総数)に、貸出装置5から受信した持玉データ(受入部42に投入された硬貨総額分の持玉数)を加算して、持玉DB12の持玉データを更新する。
【0067】
ここで、制御部50は、カードR/W部54(
図4参照)に対して、この持玉データを、カード出入口46に挿入された一般カードまたは会員カードに記録させても構わない。この際、一般カードまたは会員カードに既に記録されている持玉データ(持玉総数)に、今回算出したパチンコ玉数(受入部42に投入された硬貨総額分の持玉数)を加算して、一般カードまたは会員カードの持玉データを更新する。
【0068】
また、制御部50は、決定ボタン65が押されたときに(ステップS19でYES)、第1の処理の場合と同様に、第1表示部43の表示を、「0(零)円」に変更する(
図6(f)参照)。
最後に、制御部50は、カード受入/排出部57(
図4参照)に対して、持玉データが関連付けられた(更新された)一般カードまたは会員カードをカード出入口46(
図3参照)から排出させる(ステップS21)。
【0069】
なお、一般カードまたは会員カードのカード出入口46への挿入は、決定ボタン65(
図6(e)参照)を押すときまでに実施されるのであれば、いつ実施されても構わない(後述する第3の処理の場合においても同様)。
第2の処理の場合には、遊技客の既存の持玉総数が、遊技客が受入部42(
図3参照)に投入した硬貨の総額に相当する遊技媒体数分だけ増える。その後、第1の処理の場合と同様に、一般カードまたは会員カードに関連付けられた(更新された)持玉データに基づいて(持玉を用いて)、遊技台2(
図1参照)で遊技することができる。
【0070】
また、たとえば、持玉を所定の景品に交換するのに既存の持玉総数では僅かに足りない場合には、前述したように硬貨を受入部42(
図3参照)に投入して持玉総数を増加させ、これにより、持玉を所定の景品に交換することができる。つまり、小銭分の(僅かな数の)遊技媒体だけが必要な場合において、小銭分の遊技媒体だけを貸出装置5から借りることができるので、使い勝手がよい。
(3)第3の処理
図8は、貸出装置5において実施される第3の処理の手順を示すフローチャートである。
【0071】
第3の処理は、第2の処理と異なり、前述した算出結果(受入部42(
図3参照)に投入された硬貨の総額に相当するパチンコ玉数)を持玉データでなく、貯玉データとする場合を想定している。そのため、第3の処理は、会員カードについてのみ実施される。
この場合、
図8を参照して、貸出装置5では、会員カードがカード出入口46(
図3参照)に挿入されてカード受入/排出部57(
図4参照)によって受け入れられている場合には(ステップS31でYES)、前述した第1および第2の処理の場合と同様に、制御部50が、受入部42(
図3参照)に硬貨が投入されているか否かを確認する(ステップS32)。
【0072】
受入部42に硬貨が投入されている場合には(ステップS32でYES)、制御部50は、計数部51(
図4参照)に対して、投入された硬貨を計数させる(ステップS33)。その後、制御部50は、計数結果を第1表示部43(
図6(a)参照)に表示する(ステップS34)。
そして、第2の処理の場合と同様に、玉かメダルか選択され(ステップS35でYES、
図6(b)も参照)、貸出レートが選択されると(ステップS36でYES、
図6(c)も参照)、制御部50は、投入された硬貨の額に相当するパチンコ玉数(メダルの場合は、メダル数)を算出する(ステップS37)。また、制御部50は、算出結果を第2表示部45に表示する(
図6(d)参照)。
【0073】
その後、第3の処理では、第2の処理とは異なって、貯玉選択ボタン64(
図6(d)参照)が押されて貯玉が選択される(ステップS38でYES)。そして、決定ボタン65が押されると(ステップS39でYES、
図6(e)も参照)、制御部50は、算出されたパチンコ玉数(メダルの場合は、メダル数)のデータを、貯玉(メダルの場合には、貯メダル)データとして、I/F部53(
図4参照)から管理装置8(
図1参照)へ送信するとともに、会員カードに関連付ける(ステップS40)。
【0074】
詳しくは、制御部50は、算出したパチンコ玉数のデータを、貯玉データとして、会員カードのIDに関連付けて管理装置8へ送信する。貸出装置5から貯玉データを受信した管理装置8は、貯玉DB11(
図1参照)に記憶されている同じIDの貯玉データを検索し(
図2(b)参照)、検索された貯玉データ(貯玉総数)に、貸出装置5から受信した貯玉データ(受入部42に投入された硬貨総額分の貯玉数)を加算して、貯玉DB11の貯玉データを更新する。ここで、貯玉DB11において同じIDの貯玉データが見つからなかった場合には、管理装置8は、貸出装置5から受信した貯玉データを、この貯玉データに関連付けられた会員カードのIDとともに、貯玉DB11に記憶する。
【0075】
また、制御部50は、決定ボタン65が押されたときに(ステップS39でYES)、第2の処理の場合と同様に、第1表示部43の表示を、「0(零)円」に変更する(
図6(f)参照)。
最後に、制御部50は、カード受入/排出部57(
図4参照)に対して、貯玉データが関連付けられた会員カードをカード出入口46(
図3参照)から排出させる(ステップS41)。
【0076】
これにより、会員客は、貯玉データを更新した当日だけでなく、別の日においても、この貯玉データに基づいて(貯玉を用いて)、遊技台2(
図1参照)で遊技することができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【0077】
また、携帯電話に、会員カードの機能を持たせてもよい。その場合には、各携帯電話に割り当てられた固有の識別情報(たとえば携帯電話に内蔵されたICチップのIdm等)を会員IDとして事前に会員登録しておき、携帯電話が貸出装置5の設置部44(
図3参照)に設置されると(または設置部44にかざされると)、携帯電話のIdmが貸出装置5によって読み取られる。そして、読み取られたIdmと、受入部42(
図3参照)に投入された硬貨の額に応じた遊技媒体数とを含むデータが、貸出装置5から管理装置8(
図1参照)に送信され、管理装置8の管理DB9(
図1参照)で管理される。その後、携帯電話を好みの遊技台2の端末3(
図1参照)の読取部(図示せず)にかざせば、携帯電話のIdmが読み取られ、このIdmに関連付けて管理DB9(
図1参照)で管理されている遊技媒体数のデータ(貯玉データまたは持玉データとなる。)に基づいて(貯玉または持玉を用いて)、遊技台2で遊技することができる。
【0078】
また、前述した貯玉DB11(
図1参照)を有する専用の装置が、管理装置8とは別に設けられていてもよい。