特許第5724113号(P5724113)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5724113SC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5724113
(24)【登録日】2015年4月10日
(45)【発行日】2015年5月27日
(54)【発明の名称】SC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/01 20060101AFI20150507BHJP
   H04J 11/00 20060101ALI20150507BHJP
【FI】
   H04L27/00 K
   H04J11/00 Z
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-526983(P2013-526983)
(86)(22)【出願日】2010年12月30日
(65)【公表番号】特表2013-540384(P2013-540384A)
(43)【公表日】2013年10月31日
(86)【国際出願番号】KR2010009578
(87)【国際公開番号】WO2012030028
(87)【国際公開日】20120308
【審査請求日】2013年3月27日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0086440
(32)【優先日】2010年9月3日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】507136165
【氏名又は名称】株式会社イノワイアレス
【氏名又は名称原語表記】Innowireless Co.,Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】100069981
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 精孝
(74)【代理人】
【識別番号】100087860
【弁理士】
【氏名又は名称】長内 行雄
(74)【代理人】
【識別番号】100166224
【弁理士】
【氏名又は名称】角田 成夫
(72)【発明者】
【氏名】チョン ジンソプ
(72)【発明者】
【氏名】ハ キョンミン
(72)【発明者】
【氏名】チ スンファン
(72)【発明者】
【氏名】リン ヨンフン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ピョンカン
【審査官】 彦田 克文
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2006/090438(WO,A1)
【文献】 特開2008−028515(JP,A)
【文献】 特開2010−206445(JP,A)
【文献】 特開2005−045628(JP,A)
【文献】 特開2005−287043(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0080114(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/01
H04J 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信端で副搬送波間隔Δfの半分に当たるΔf/2分の周波数を移動させてSC−FDMA送信をするSC−FDMAシステムの受信端を構成するが、
フレーム同期獲得、周波数補正及びCP(Cyclic Prefix)除去を経て「DFTされた受信信号」(Y)に対してTraining Sequence(X)であるDMRS(Demodulation Reference Symbol)を用いてチャンネル係数(H’)を推定する線形補間チャンネル推定器と、
前記線形補間チャンネル推定器の出力であるチャンネル係数(H’)と前記Training Sequence(X)であるDMRSを用いて理想的な「DFTされた受信信号」(Y’=H’X)を作った後、前記「DFTされた受信信号」(Y)から引いてI/Qオフセット(D=Y−Y’)を求める受信信号再生成及び除去器、並びに
前記I/Qオフセット(D=Y−Y’)の位相及びパワーが補正されたI/Qオフセット(D’)を生成した後、前記「DFTされた受信信号」(Y)から引いてI/Qオフセットが除去された受信信号(YNoDC=Y−D’)を作るI/Qオフセット測定及び除去器とを含むSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去装置において、
前記線形補間チャンネル推定器は、チャンネル推定時にI/Qオフセットの影響を最小化させるために左右1/3程度の副搬送波は、前記Training Sequence(X)であるDMRS(Demodulation Reference Symbol)を用いて最小自乗法(Least Square Method)やMMSE(Minimum Mean Square Error)によりチャンネルを推定する一方、残り1/3程度の副搬送波は、前記最小自乗法やMMSEにより推定された結果を用いた線形補間を通じてチャンネルを推定し、
前記I/Qオフセット測定及び除去器は、
前記I/Qオフセット(D)を副搬送波の個数でIDFTして得られた「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)の平均を求めてI/Qオフセット(D)のパワーを測定するI/Qオフセットパワー測定部と、
送信端での周波数に対して−Δf/2分移動した周波数を持ち且つサンプリング周波数及び時間長さが該当のSC−FDMAシステムと同一の理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)による複素正弦波を作った後、その位相を前記「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)の複素正弦波に合わせる位相比較部、及び前記位相比較部を通じて位相が補正された理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)のパワーを前記「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)のパワーに補正する大きさ比較部を備えたI/Qオフセット再生部と、
前記I/Qオフセット再生部で位相及びパワーが補正された前記「IDFTされたI/Qオフセット」をDFTして周波数領域に変換して位相及びパワーが補正されたI/Qオフセット(D’)を生成した後、前記「DFTされた受信信号」(Y)から引くことにより(YNoDC=Y−D’)、I/Qオフセットをとり除くI/Qオフセット除去部とを含む
ことを特徴とするSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去装置。
【請求項2】
前記I/Qオフセット測定及び除去器の後端に、前記線形補間チャンネル推定器、前記受信信号再生成及び除去器、並びに前記I/Qオフセット測定及び除去器とそれぞれ同一機能を行う線形補間チャンネル推定器、受信信号再生成及び除去器、並びにI/Qオフセット測定及び除去器をさらに備え、
2個の前記線形補間チャンネル推定器の中で後端の前記線形補間チャンネル推定器は、線形補間区間をDC副搬送波近くの数個の副搬送波としてチャンネルを推定する
ことを特徴とする請求項に記載のSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去装置。
【請求項3】
前記SC−FDMAシステムの受信端は、3GPP LTE/LTE Advancedアップリンクシステムにおいて基地局の一部である
ことを特徴とする請求項1または2に記載のSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去装置。
【請求項4】
送信端で副搬送波間隔Δfの半分に当たるΔf/2分の周波数を移動させてSC−FDMA送信をするSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去方法であって、
フレーム同期獲得、周波数補正及びCP(Cyclic Prefix)除去を経た受信信号をDFTする(a)段階と、
前記「DFTされた受信信号」(Y)に対してTraining Sequence(X)であるDMRSを用いてチャンネル係数(H’)を推定する(b)段階と、
前記(b)段階で推定されたチャンネル係数(H’)と前記Training Sequence(X)であるDMRS(Demodulation Reference Symbol)を用いて理想的な「DFTされた受信信号」(Y’=H’X)を作った後、これを前記「DFTされた受信信号」(Y)から引いてI/Qオフセット(D=Y−Y’)を求める(c)段階と、
前記I/Qオフセット(D)の位相及びパワーを補正したI/Qオフセット(D’)を生成する(d)段階、及び
前記「DFTされた受信信号」(Y)からパワーと位相が補正された前記I/Qオフセット(D’)を引いてI/Qオフセットが除去された受信信号(YNoDC=Y−D’)を作る(e)段階とを含むSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去方法において、
前記(b)段階は、I/Qオフセットの影響を最小化させるために左右1/3程度の副搬送波は、前記Training Sequence(X)であるDMRS(Demodulation Reference Symbol)を用いて最小自乗法(Least Square Method)やMMSE(Minimum Mean Square Error)によりチャンネルを推定する一方、残り1/3程度の副搬送波は、前記最小自乗法やMMSEにより推定された結果を用いた線形補間を通じてチャンネルを推定し、
前記(d)段階は、
前記I/Qオフセット(D)を副搬送波の個数でIDFTして得られた「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)の平均を求めてI/Qオフセット(D)のパワーを測定する(d1)段階と、
送信端での周波数に対して−Δf/2分移動した周波数を持ち且つサンプリング周波数及び時間長さが該当のSC−FDMAシステムと同一の理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)による複素正弦波を作った後、その位相を前記「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)の複素正弦波に合わせる(d2)段階と、
前記(d2)段階を通じて位相が補正された理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)のパワーを前記(d1)段階で測定された「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)のパワーに補正する(d3)段階とを含む
ことを特徴とするSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去方法。
【請求項5】
前記(e)段階は、位相及びパワーが補正された前記「IDFTされたI/Qオフセット」をDFTして周波数領域に変換して位相及びパワーが補正されたI/Qオフセット(D’)を生成した後に、前記「DFTされた受信信号」(Y)から引くことにより(YNoDC=Y−D’)、I/Qオフセットをとり除く
ことを特徴とする請求項に記載のSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去方法。
【請求項6】
前記(e)段階以後に、前記(b)段階以下をもう一度行うが、
2回目行われる前記(b)段階では、線形補間区間をDC副搬送波近くの数個の副搬送波としてチャンネルを推定する
ことを特徴とする請求項に記載のSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去方法。
【請求項7】
前記SC−FDMAシステムの受信端は、3GPP LTE/LTE Advancedアップリンクシステムにおいて基地局の一部である
ことを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載のSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去装置及び方法に関し、特に3GPP LTE/LTE Advancedのアップリンクなどで使われるSC−FDMAシステムの受信端でI/Qオフセットを正確に測定してとり除くことにより、システムの性能を改善することができるようにしたSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
よく知られているように、LTE(Long Term Evolution)とは第3世代移動通信(3G)を「長期的に進化」させた技術という意味から名づけられたものであって、現在ワイブロエボリューションと共に第4世代移動通信技術の有力な候補の一つとして言われている。このようなLTEは、第3世代移動通信無線標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project;第3世代パートナーシッププロジェクト)が2008年12月に定めた標準規格「リリース(Release)8」を基盤とするが、チャンネル帯域幅は1.4〜20MHzであり、20MHz帯域幅を基準としてダウンリンク(Downlink)の最大伝送速度は100Mbps、アップリンクの最大伝送速度は50Mbpsである。無線多重接続及び多重化方式はOFDM(直交周波数分割)、高速パケットデータ伝送方式はMIMO(多重入出力)を基盤とする。LTE AdvancedはこのようなLTEの進化されたバージョンであるが、以下ではこれらを総称して「3GPP LTE」という。
【0003】
一方、ミキサーのfeed−throughまたはI/Q DCオフセット(offset)によるキャリアリーケージ(carrier leakage)、すなわちI/Qオフセットはシステムに干渉(Interference)で作用してシステム性能を劣化させることができるため、適宜除去されなければならない。
【0004】
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)は、送信端でDC(0番)副搬送波(subcarrier)にデータを送らず、これによって受信端でI/Qオフセットによる効果がDC副搬送波に現われてI/Qオフセットの測定及び除去が非常に容易である。
【0005】
一方、現在3GPP LTEのアップリンク(Uplink)では、従来OFDM技術の短所であった高いPAPR(Peak−to−Average Power Ratio)を減らすために、SC−FDMA(Single Carrier−Frequency Division Multiple Access)技術を採択している。
【0006】
図1は、従来のアップリンクにおける3GPP LTEの送/受信端の概略的な機能ブロック図であるところ、アップリンクで送信機は端末となり、受信機は基地局の一部となる。図1に示したように、従来のアップリンクで3GPP LTEの送信機は、直/並列変換器(Serial to Parallel converter)102、副搬送波マッピング(Subcarrier mapping)モジュール106、M−ポイント(point)IDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)モジュール108、サイクリックプレフィックス(Cyclic prefix;CP)付加モジュール110、並/直列変換器(Parallel to Serial converter)112及びRF(Radio Frequency)/DAC(Digital to Analog Converter)モジュール114を含む。次はOFDMA送信機での信号処理過程である。先に、ビットストリーム(bit stream)がデータシンボルシーケンス(data symbol sequence)に変調される。ビットストリームは媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)階層から伝達されたデータブロックにチャンネル符号化(channel encoding)、インターリビング(interleaving)、スクランブリング(scrambling)などのような多様な信号処理をして得ることができる。ビットストリームは符号語(codeword)として称されることもあり、MAC階層から受けるデータブロックと等価である。次に、このような直列データシンボルシーケンスは、N個ずつ並列に変換される(102)。N個のデータシンボルは、全体M個の副搬送波の中から割り当てられたN個の副搬送波にマッピング(mapping)され、残ったM−N個の搬送波は0にパディングされる(106)。周波数領域にマッピングされたデータシンボルは、M−ポイントIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)処理を通じて時間領域シーケンスに変換される(108)。その後、シンボル間干渉(Inter−Symbol Interference;ISI)と搬送波間干渉(Inter−Carrier Interference;ICI)を減らすために、上記時間領域シーケンスにサイクリックプレフィックス(Cyclic prefix;CP)を加えてOFDMAシンボルを生成する(110)。生成されたOFDMAシンボルはまた並列から直列に変換される(112)。その後、OFDMAシンボルは、デジタル−対−アナログ変換、周波数上向変換などの過程を経て受信機に伝送される(114)。他の使用者には残ったM−N個の副搬送波の中から可用の副搬送波が割り当てられる。
【0007】
次に、OFDMA受信機は、RF/ADC(Analog to Digital Converter)モジュール116、直/並列変換器118、サイクリックプレフィックス除去(Remove CP)モジュール120、M−ポイントDFT(Discrete Fourier Transform)モジュール122、副搬送波ジマッピング(demapping)/等化(equalization)モジュール124、並/直列変換器128及び検出(detection)モジュール130を含む。OFDMA受信機の信号処理過程はOFDMA送信機の逆に構成される。
【0008】
一方、SC−FDMA送信機は、OFDMA送信機と比べて副搬送波マッピングモジュール106以前にN−ポイントDFTモジュール104を更に含む。SC−FDMA送信機は、IDFT処理以前にDFTを通じて複数のデータを周波数領域に拡散させることにより、送信信号のPAPR(Peak−to−Average Power Ratio)をOFDMA方式に比べて大きく減らすことができる。SC−FDMA受信機はOFDMA受信機と比べて副搬送波ジマッピングモジュール124の以後にN−ポイントIDFTモジュール126を更に含む。SC−FDMA受信機の信号処理過程は、SC−FDMA送信機の逆に構成される。
【0009】
しかし、3GPP LTEのアップリンクの場合、OFDMとは異なり、送信端でDCサブキャリアにデータを送る。こうした場合、受信端では送信端のI/Qオフセットによる効果がDCサブキャリア近くのデータを歪曲させて性能劣化を起こす。これを防止するために3GPP LTEでは送信端で副搬送波間隔(subcarrier spacing;Δf)、例えば15kHzの半分にあたるΔf/2分の周波数を移動させてSC−FDMA送信をすることになる。
【0010】
図2は、SC−FDMA送信端でΔf/2分の周波数移動された副搬送波を示した図である。図2に示したように、送信端でΔf/2分の周波数移動後、データを送ると、すべての副搬送波がΔf/2分移動され、I/Qオフセットは各副搬送波の中央に現われることになる。
【0011】
しかし、このようにΔf/2分の周波数移動された副搬送波らは周期性(Periodicity)をなくしてしまい、FFT(Fast Fourier Transform)により各副搬送波らのエネルギーがすべての周波数帯域に漏れる(leakage)。そしてこのように漏れたエネルギーによりI/Qオフセットを含むすべての副搬送波らが互いに干渉を起こすことになり、これにより正確なI/Qオフセットを測定してとり除くことができないため、深刻な性能劣化を齎すことになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上述した問題点を解決するために案出されたものであって、3GPP LTEのアップリンクで使われるSC−FDMAシステムの受信端でI/Qオフセットを正確に測定してとり除くことにより、システムの性能を改善できるようにしたSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明のSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去装置はSC−FDMAシステムの受信端を構成するが、フレーム同期獲得、周波数補正及びCP(Cyclic prefix)除去を経て「DFTされた受信信号」(Y)に対してTraining Sequence(X)であるDMRS(Demodulation Reference Symbol)を用いてチャンネルを推定する線形補間チャンネル推定器;上記線形補間チャンネル推定器の出力であるチャンネル係数(H’)と上記Training Sequence(X)であるDMRSを用いて理想的な「DFTされた受信信号」(Y’=H’X)を作った後、上記「DFTされた受信信号」(Y)から引いてI/Qオフセット(D=Y−Y’)を求める受信信号再生成及び除去器、並びに上記I/Qオフセット(D=Y−Y’)の位相及びパワーが補正されたI/Qオフセット(D’)を生成した後、上記「DFTされた受信信号」(Y)から引いてI/Qオフセットが除去された受信信号(YNoDC=Y−D’)を作るI/Qオフセット測定及び除去器とを含む。
【0014】
上述の構成で、上記線形補間チャンネル推定器は、チャンネル推定時、I/Qオフセットの影響を最小化させるために左右1/3程度の副搬送波は、上記Training Sequence(X)であるDMRS(Demodulation Reference Symbol)を用いて最小自乗法(Least Square Method)やMMSE(Minimum Mean Square Error)によりチャンネルを推定する一方、残り1/3程度の副搬送波は、上記最小自乗法やMMSEにより推定された結果を用いた線形補間を通じてチャンネルを推定することを特徴とする。
【0015】
一方、上記I/Qオフセット測定及び除去器は、上記I/Qオフセット(D)を副搬送波の個数でIDFTして得られた「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)の平均を求めてI/Qオフセット(D)のパワーを測定するI/Qオフセットパワー測定部;理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)による複素正弦波を作った後、その位相を上記「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)の複素正弦波に合わせる位相比較部と、上記位相比較部を通じて位相が補正された理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)のパワーを上記「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)のパワーに補正する大きさ比較部を備えたI/Qオフセット再生部、及び上記I/Qオフセット再生部で位相及びパワーが補正された上記「IDFTされたI/Qオフセット」をDFTして周波数領域に変換して位相及びパワーが補正されたI/Qオフセット(D’)を生成した後、上記「DFTされた受信信号」(Y)から引くことにより(YNoDC=Y−D’)、I/Qオフセットをとり除くI/Qオフセット除去部とを含むことを特徴とする。
【0016】
また、上記I/Qオフセット測定及び除去器の後端に、上記線形補間チャンネル推定器、上記受信信号再生成及び除去器、並びに上記I/Qオフセット測定及び除去器とそれぞれ同様な機能を行う線形補間チャンネル推定器、受信信号再生成及び除去器、並びにI/Qオフセット測定及び除去器を更に備え、2個の上記線形補間チャンネル推定器の中で後端の上記線形補間チャンネル推定器は、線形補間区間をDC副搬送波近くの数個の副搬送波としてチャンネルを推定することができる。
【0017】
上記SC−FDMAシステムの受信端は、3GPP LTE/LTE Advancedアップリンクシステムにおいて基地局の一部であることができる。
【0018】
本発明の他の特徴によるSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去方法は、フレーム同期獲得、周波数補正及びCP(Cyclic prefix)除去を経た受信信号をDFTする(a)段階;上記「DFTされた受信信号」(Y)に対してTraining Sequence(X)であるDMRSを用いてチャンネル係数(H’)を推定する(b)段階;上記(b)段階で推定されたチャンネル係数(H’)と上記Training Sequence(X)であるDMRS(Demodulation Reference Symbol)を用いて理想的な「DFTされた受信信号(Y’=H’X)を作った後、これを上記「DFTされた受信信号」(Y)から引いてI/Qオフセット(D=Y−Y’)を求める(c)段階;上記I/Qオフセット(D)の位相及びパワーを補正したI/Qオフセット(D’)を生成する(d)段階、及び上記「DFTされた受信信号」(Y)でパワーと位相が補正された上記I/Qオフセット(D’)を引いてI/Qオフセットが除去された受信信号(YNoDC=Y−D’)を作る(e)段階とを含む。
【0019】
上述の構成で、上記(b)段階は、I/Qオフセットの影響を最小化させるために左右1/3程度の副搬送波は、上記Training Sequence(X)であるDMRS(Demodulation Reference Symbol)を用いて最小自乗法(Least Square Method)やMMSE(Minimum Mean Square Error)によりチャンネルを推定する一方、残りの1/3程度の副搬送波は、上記最小自乗法やMMSEにより推定された結果を用いて線形補間を通じてチャンネルを推定することを特徴とする。
【0020】
上記(d)段階は、上記I/Qオフセット(D)を副搬送波の個数でIDFTして得られた「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)の平均を求めてI/Qオフセット(D)のパワーを測定する(d1)段階;理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)による複素正弦波を作った後、その位相を上記「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)の複素正弦波に合わせる(d2)段階、及び上記(d2)を通じて位相が補正された理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)のパワーを上記(d1)段階で測定された「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)のパワーに補正する(d3)段階とを含むことを特徴とする。
【0021】
上記(e)段階は、位相及びパワーが補正された上記「IDFTされたI/Qオフセット」をDFTして周波数領域に変換して位相及びパワーが補正されたI/Qオフセット(D’)を生成した後、上記「DFTされた受信信号」(Y)から引くことにより(YNoDC=Y−D’)I/Qオフセットをとり除くことを特徴とする。
【0022】
上記(e)段階以後に、上記(b)段階以下をもう一度行うが、2回目行う上記(b)段階では線形補間区間をDC副搬送波近くの数個の副搬送波としてチャンネルを推定することができる。
【0023】
上記SC−FDMAシステムの受信端は、3GPP LTE/LTE Advancedアップリンクシステムにおいて基地局の一部であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明のSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去装置及び方法によれば、3GPP LTEのアップリンクで使われるSC−FDMAシステムの受信端でI/Qオフセットを正確に測定してとり除くことで、システムの性能を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】従来のアップリンクで3GPP LTEの送/受信端の概略的な機能ブロック図である。
図2】SC−FDMA送信端でΔf/2分の周波数移動された副搬送波を示した図である。
図3】本発明のSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット測定装置の機能ブロック図である。
図4】本発明のSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット測定方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付の図面を参照して本発明のSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去装置及び方法に対して詳細に説明する。
【0027】
図3は、本発明のSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット測定装置の機能ブロック図であり、ハードウェアやソフトウェアまたはこれらが複合された構成で具現でき、図1においてM−ポイントDFT(Discrete Fourier Transform)モジュール122と副搬送波ジマッピング(demapping)/等化(equalization)モジュール124との間に位置することができる。
【0028】
一方、図1には示さないが、SC−FDMAシステムの受信端、特に3GPP LTEアップリンクの受信端では、先にLTEアップリンクフレームの同期を獲得し、送信端でΔf/2分移動された周波数を元々の周波数に移動させるため、−Δf/2分周波数移動して送/受信端間の周波数誤差を補正する。
【0029】
次に、CP(Cyclic Prefix)をとり除いてDFTを行う。このように「DFTされた受信信号」(Y)では、周波数オフセット補正器210でΔf/2復元及び送/受信端間の周波数誤差が補正されて副搬送波間の干渉がなくなる。しかし送信端のI/Qオフセットが−1番の副搬送波とDC副搬送波との間に位置するため、I/Qオフセットを有する受信信号をDFTすれば、すべての副搬送波帯域にエネルギー漏れが発生され、副搬送波間に干渉を起こさせる。これを防止するために「DFTされた受信信号」(Y)は、本発明のI/Qオフセット補正装置を通るが、I/Qオフセット補正装置は、図3に示したように、線形補間チャンネル推定器231、受信信号再生成及び除去器(Received Signal Re−generation及びCancellation)232及びI/Qオフセット測定及び除去器233を含んでなることができる。
【0030】
上述の構成における線形補間チャンネル推定器231は、受信端で既に知っているTraining Sequence(X)であるDMRS(Demodulation Reference Symbol)を用いて最も簡単なチャンネル推定方式である最小自乗法(Least Square Method)やMMSE(Minimum Mean Square Error)によりチャンネルを推定することになる。ところが、Training Sequence(X)を用いたチャンネル推定時、すべての副搬送波ら(特に、DC副搬送波近くの副搬送波ら)がI/Qオフセットの影響を受けて正確なチャンネル推定が難しくなる。よって、チャンネル推定時にI/Qオフセットの影響を最小化させるために、M個の副搬送波の中で左右1/3程度の副搬送波は最小自乗法やMMSEによりチャンネル推定をする一方、残り1/3程度の副搬送波は最小自乗法やMMSEにより推定された結果を用いた線形補間を通じてチャンネル推定をすることになる。
【0031】
線形補間チャンネル推定器231の出力であるチャンネル係数(H’)と「DFTされた受信信号」(Y)は、受信信号再生成及び除去器232に入力される。受信信号再生成及び除去器232では、線形補間チャンネル推定器231から入力されたチャンネル係数(H’)と、既に知っているTraining Sequence(X)であるDMRSを用いて理想的な「DFTされた受信信号」(Y’=H’X)が作られる。このように理想的な「DFTされた受信信号」(Y’=H’X)を作った後、「DFTされた受信信号」(Y)から引くとI/Qオフセット(D=Y−Y’)のみが残る。
【0032】
受信信号再生成及び除去器232の出力であるI/Qオフセット(D)は、I/Qオフセット測定及び除去器233に入力され、このようなI/Qオフセット測定及び除去器233は、さらにI/Qオフセットパワー測定部233a、I/Qオフセット再生部233b及びI/Qオフセット除去部233cとに大別されることができる。
【0033】
I/Qオフセットパワー測定部233aは、入力されたI/Qオフセット(D)のパワーを測定するための構成であって、入力されたI/Qオフセット(D)を副搬送波の個数でIDFTする。ところが「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)は、線形補間チャンネル推定器231で推定されたチャンネル係数(H’)の雑音及び線形補間による誤差のため、雑音が混じった半周期(Half Periodic)の複素正弦波模様が現れ、この複素正弦波の平均パワーが受信されたI/Qオフセット(D)のパワーとなる。I/Qオフセット再生部233bは、雑音及びチャンネル推定誤差のないI/Qオフセットを作るための構成であって、また位相比較部及び大きさ比較部で構成される。
【0034】
まず、上記位相比較部は、送信端での周波数に対して−Δf/2分移動した周波数を持ち且つサンプリング周波数及び時間長さが該当のSC−FDMAシステムと同一の理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)による複素正弦波を作り、またこの理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)による複素正弦波の初期位相を「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)の複素正弦波の位相と同一に合わせるために二つの信号間の位相差を測定した後、理想的な複素正弦波の位相を「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)の複素正弦波に合わせる。また、本発明の説明で「理想的なIDFTされたI/Qオフセット」という意味は、−Δf/2分の周波数が移動されたDCオフセット成分のことをいう。
【0035】
次に、上記大きさ比較部は、上記位相比較部を通じて位相が補正された理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)のパワーとI/Qオフセットパワー測定部233aから測定した「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)のパワーとの比を計算して理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)の複素正弦波の大きさを「IDFTされたI/Qオフセット(DTime)の複素正弦波の大きさに合わせる。これにより、雑音及びチャンネル推定誤差のない時間領域での理想的なI/Qオフセットが作られる。
【0036】
一方、受信信号がM−ポイントDFT(Discrete Fourier Transform)モジュール122を通じて周波数領域に変換されたため、I/Qオフセットも周波数領域で除去されなければならず、このために、先立って生成された理想的なI/Qオフセットは、DFTされて周波数領域に変換(D’)され、以後、I/Qオフセット除去部233cで「DFTされた受信信号」(Y)から理想的な「DFTされたI/Qオフセット」(D’)を引くことにより(YNoDC=Y−D’)「DFTされた受信信号」(Y)で比較的正確にI/Qオフセットをとり除くことができる。
【0037】
しかし、線形補間チャンネル推定器231を通じるチャンネル推定に誤差があるため、I/Qオフセットがとても小さい場合は、正確なI/Qオフセットの測定及び除去が難しく、この場合にI/Qオフセットの測定性能を高めるためにI/Qオフセット測定及び除去器233の後端に、線形補間チャンネル推定器234、受信信号再生成及び除去器235、並びにI/Qオフセット測定及び除去器236とが追加されることができるが、その機能は線形補間チャンネル推定器231、受信信号再生成及び除去器232、並びにI/Qオフセット測定及び除去器233と同一である。
【0038】
このような構成において、I/Qオフセット測定及び除去器233の出力であるI/Qオフセットが除去された受信信号(YNoDC)を線形補間チャンネル推定器234に入力する。この入力信号は、以前の線形補間チャンネル推定器231の入力信号と異なり、I/Qオフセットがほぼ除去された信号であるため、チャンネル推定時にI/Qオフセットの影響が非常に小さいので、線形補間区間を既存の副搬送波の1/3程度からDC副搬送波近くのいくつか、例えば、数個の副搬送波に減らすことができる。よって、線形補間によるチャンネル推定誤差をかなり改善することができる。線形補間チャンネル推定器234を通じて出力された信号が、また受信信号再生成及び除去器235とI/Qオフセット測定及び除去器236を経ることにより、I/Qオフセットが正確に測定及び除去された信号が得られる。
【0039】
図4は、本発明のSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット測定方法を説明するためのフローチャートである。図4に示したように、まず、段階S10では、フレーム同期が獲得されたSC−FDMA信号が入力される。次に、段階S20では、このように入力されたSC−FDMA信号を、Δf/2復元及び送/受信端間の周波数誤差を補正することにより、副搬送波間の干渉をとり除く。
【0040】
段階S30では、段階S20で周波数補正されたSC−FDMA信号をDFTし、段階S40では、このように「DFTされた受信信号」(Y)をTraining Sequence(X)であるDMRSと線形補間技法を用いてチャンネル係数(H’)を推定する。
【0041】
段階S50では、段階S40で推定されたチャンネル係数(H’)とTraining Sequence(X)を用いて理想的な「DFTされた受信信号」(Y’=H’X)を作った後、これを「DFTされた受信信号」(Y)から引いてI/Qオフセット(D=Y−Y’)を求める。
【0042】
段階S60では、段階S50で求められたI/Qオフセット(D)のパワーを測定し、また段階S70では、段階S60で測定されたI/Qオフセット(D)のパワーを用いて雑音及びチャンネル推定誤差のない理想的なI/Qオフセット(D’)を生成する。
【0043】
段階S60及び段階S70をより具体的に説明すると、段階S60では、まずI/Qオフセット(D)のパワーを測定するためにI/Qオフセット(D)を副搬送波の個数でIDFTする。しかしながら、「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)は、段階S40で推定されたチャンネル係数(H’)の雑音及び線形補間による誤差のため、雑音が混じった半周期(Half Periodic)の複素正弦波模様を現わすことになり、この複素正弦波の平均パワーが受信されたI/Qオフセット(D)のパワーになる。
【0044】
次に、段階S70では、−Δf/2周波数を持ってサンプリング周波数及び時間長さが該当のSC−FDMAシステムと同一の理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)による複素正弦波を作り、またこの理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)による複素正弦波の初期位相が「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)の複素正弦波の位相と同じように合わせるために、二つの信号間の位相差を測定した後、理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)による複素正弦波の位相を「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)の複素正弦波に合わせる。
【0045】
次に、このように位相が補正された理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)のパワーと段階S60で測定された「IDFTされたI/Qオフセット」(DTime)のパワーとの比を計算して理想的な「IDFTされたI/Qオフセット」(DIdealTime)の複素正弦波の大きさを「IDFTされたI/Qオフセット(DTime)の複素正弦波の大きさに合わせる。このようにすると、雑音及びチャンネル推定誤差のない理想的なI/Qオフセットが作られる。
【0046】
次に、段階S80では、段階S70で生成された理想的なI/QオフセットをDFTして周波数領域に変換(D’)し、後に「DFTされた受信信号」(Y)で理想的な「DFTされたI/Qオフセット」(D’)を引くことにより(YNoDC=Y−D’)「DFTされた受信信号」(Y)で比較的正確にI/Qオフセットをとり除くことができる。
【0047】
一方、段階S40でのチャンネル推定に誤差があるため、I/Qオフセットがとても小さい場合は、正確なI/Qオフセットの測定及び除去が難しく、この場合にI/Qオフセットの測定性能を高めるために段階S40以下をもう一度行うことが望ましい。しかしながら、段階S80で得られたI/Qオフセットが除去された受信信号(YNoDC)は既にI/Qオフセットがほぼ除去された信号であるため、チャンネル推定時にI/Qオフセットの影響が非常に小さいので、段階S40のチャンネル係数推定時、線形補間区間を既存の副搬送波の1/3程度からDC副搬送波近くのいくつか、例えば数個の副搬送波に減らすことができる。したがって線形補間によるチャンネル推定誤差をかなり改善することができる。
【0048】
以上で説明したような本発明のSC−FDMAシステムの受信端でのI/Qオフセット除去装置及び方法は、前述した実施例に限らず、本発明の技術思想が許容する範囲内で多様に変形して実施することができる。本発明のSC−FDMAシステムは、3GPP LTEシステムのアップリンクに適用されることができ、この場合に受信端は基地局装備の一部となるはずである。
【符号の説明】
【0049】
231、234:線形補間チャンネル推定器
232、235:受信信号再生成及び除去器
233、236:I/Qオフセット測定及び除去器
233a:I/Qオフセットパワー測定部
233b:I/Qオフセット再生部
233c:I/Qオフセット除去部
図1
図2
図3
図4