(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5724684
(24)【登録日】2015年4月10日
(45)【発行日】2015年5月27日
(54)【発明の名称】発光デバイス用セル及び発光デバイス
(51)【国際特許分類】
H01L 33/50 20100101AFI20150507BHJP
【FI】
H01L33/00 410
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-147328(P2011-147328)
(22)【出願日】2011年7月1日
(65)【公開番号】特開2013-16583(P2013-16583A)
(43)【公開日】2013年1月24日
【審査請求日】2014年2月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000232243
【氏名又は名称】日本電気硝子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001232
【氏名又は名称】特許業務法人 宮▲崎▼・目次特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】浅野 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】和田 正紀
【審査官】
村井 友和
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−41626(JP,A)
【文献】
特開2008−108835(JP,A)
【文献】
特開2005−93681(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00−33/64
H05B 33/00−33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光体が封入される発光デバイス用セルであって、
間隔をおいて互いに対向して配された第1の主壁部及び第2の主壁部と、
前記第1の主壁部と前記第2の主壁部とを接続しており、前記第1及び第2の主壁部と共に前記発光体が封入される内部空間を区画形成している側壁部と、
を備え、
前記側壁部の前記内部空間の側方に位置している部分が白色である、発光デバイス用セル。
【請求項2】
前記側壁部の前記内部空間と面している部分が白色である、請求項1に記載の発光デバイス用セル。
【請求項3】
前記側壁部の全体が白色である、請求項1または2に記載の発光デバイス用セル。
【請求項4】
前記側壁部の前記内部空間の側方に位置している部分は、白色ガラス及び白色セラミックスのうちの少なくとも一方を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光デバイス用セル。
【請求項5】
前記第1の主壁部を構成している第1の主壁部材と、
前記第2の主壁部を構成している第2の主壁部材と、
前記第1の主壁部材の周縁部と前記第2の主壁部材の周縁部との間に配されており、前記第1の主壁部材と前記第2の主壁部材とを接続しており、前記側壁部の一部を構成している白色の側壁部材と、
を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光デバイス用セル。
【請求項6】
前記第1の主壁部を構成している第1の主壁部材と、
前記第2の主壁部を構成している第2の主壁部材と、
前記第1及び第2の主壁部材を包囲するように配されており、前記第1及び第2の主壁部材の端面に接続されており、前記側壁部を構成している白色の側壁部材と、
を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光デバイス用セル。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光デバイス用セルと、
前記発光デバイス用セルの前記内部空間内に封入された発光体と、
を備える、発光デバイス。
【請求項8】
前記発光体は、無機蛍光体からなる請求項7に記載の発光デバイス。
【請求項9】
前記無機蛍光体は、量子ドットからなる、請求項8に記載の発光デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光デバイス用セル及びそれを備える発光デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば液晶表示装置のバックライトなどに用いられる白色光源として、青色光を出射するLED(Light Emitting Diode)と、その青色光を吸収し黄色光を発する発光デバイスとを組み合わせた光源が知られている(例えば特許文献1を参照)。このような白色光源からは、LEDから出射され、発光デバイスを透過した青色光と、発光デバイスから出射された黄色光との合成光である白色光が出射される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−14767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
青色光を吸収し黄色光を発する発光デバイスとしては、セル内に蛍光体や量子ドットなどの発光材料が封入されたものが考えられる。
【0005】
近年、光源をさらに高輝度化するために、発光デバイスの光出射面からの光の取り出し効率をさらに高めたいという要望が高まってきている。
【0006】
本発明は、斯かる点に鑑みて成されたものであり、その目的は、発光デバイスの光出射面からの光の取り出し効率をさらに高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の発光デバイス用セルは、発光体が封入される発光デバイス用セルである。本発明の発光デバイス用セルは、第1の主壁部及び第2の主壁部と、側壁部とを備える。第1の主壁部及び第2の主壁部は、間隔をおいて互いに対向して配されている。側壁部は、第1の主壁部と第2の主壁部とを接続している。側壁部は、第1及び第2の主壁部と共に発光体が封入される内部空間を区画形成している。側壁部の内部空間の側方に位置している部分は、白色である。側壁部の内部空間と面している部分が白色であることが好ましい。さらには、側壁部の全体が白色であることが好ましい。
【0008】
側壁部の内部空間の側方に位置している部分は、白色ガラス及び白色セラミックスのうちの少なくとも一方を含むことが好ましい。なお、白色ガラスには、白色結晶化ガラスが含まれるものとする。
【0009】
本発明の発光デバイス用セルは、第1の主壁部を構成している第1の主壁部材と、第2の主壁部を構成している第2の主壁部材と、第1の主壁部材の周縁部と第2の主壁部材の周縁部との間に配されており、第1の主壁部材と第2の主壁部材とを接続しており、側壁部の一部を構成している白色の側壁部材とを備えていてもよい。
【0010】
本発明の発光デバイス用セルは、第1の主壁部を構成している第1の主壁部材と、第2の主壁部を構成している第2の主壁部材と、第1及び第2の主壁部材を包囲するように配されており、第1及び第2の主壁部材の端面に接続されており、側壁部を構成している白色の側壁部材とを備えていてもよい。
【0011】
本発明の発光デバイスは、本発明の発光デバイス用セルと、発光デバイス用セルの内部空間内に封入された発光体とを備える。発光体は、無機蛍光体からなることが好ましい。無機蛍光体は、量子ドットからなることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、発光デバイスの光出射面からの光の取り出し効率をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1の実施形態に係る発光デバイスの略図的斜視図である。
【
図2】第1の実施形態に係る発光デバイスの略図的平面図である。
【
図3】
図2の線III−IIIにおける略図的断面図である。
【
図4】
図2の線IV−IVにおける略図的断面図である。
【
図5】第2の実施形態に係る発光デバイスの略図的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、以下の実施形態は単なる一例である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【0015】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る発光デバイスの略図的斜視図である。
図2は、第1の実施形態に係る発光デバイスの略図的平面図である。
図3は、
図2の線III−IIIにおける略図的断面図である。
図4は、
図2の線IV−IVにおける略図的断面図である。まず、
図1〜
図4を参照しながら本実施形態に係る発光デバイス1の構成について説明する。
【0016】
発光デバイス1は、励起光が入射したときに励起光とは異なる波長の光を出射するデバイスである。より具体的には、発光デバイス1は、光入射面1aに励起光が入射した際に、発光デバイス1を透過した励起光と発光との混合光が光出射面1bから面状光として出射するデバイスである。
【0017】
発光デバイス1は、発光デバイス用セル10を有する。セル10は、内部空間10Aを有する。内部空間10A内には、発光体が封入されている。具体的には、内部空間10A内には、分散媒と、分散媒中に分散している複数個の発光体粒子をと備える発光部材11が封入されている。
【0018】
発光体は、励起光が入射したときに、励起光とは異なる波長の光を出射するものである。発光体の種類は特に限定されない。発光体としては、例えば無機蛍光体、有機蛍光体などの蛍光体が挙げられる。これらの中でも無機蛍光体が好ましい。
【0019】
波長300〜440nmの紫外〜近紫外の励起光を照射すると青色の可視光(波長440〜480nmの蛍光)を発する無機蛍光体の具体例としては、Sr
5(PO
4)
3Cl:Eu
2+、(Sr,Ba)MgAl
10O
17:Eu
2+などが挙げられる。波長300〜440nmの紫外〜近紫外の励起光を照射すると緑色の可視光(波長が500nm〜540nmの蛍光)を発する無機蛍光体の具体例としては、SrAl
2O
4:Eu
2+、SrGa
2S
4:Eu
2+などが挙げられる。波長440〜480nmの青色の励起光を照射すると緑色の可視光(波長が500nm〜540nmの蛍光)を発する無機蛍光体の具体例としては、SrAl
2O
4:Eu
2+、SrGa
2S
4:Eu
2+などが挙げられる。波長300〜440nmの紫外〜近紫外の励起光を照射すると黄色の可視光(波長が540nm〜595nmの蛍光)を発する無機蛍光体の具体例としては、ZnS:Eu
2+などが挙げられる。波長440〜480nmの青色の励起光を照射すると黄色の可視光(波長が540nm〜595nmの蛍光)を発する無機蛍光体の具体例としては、Y
3(Al,Gd)
5O
12:Ce
2+などが挙げられる。波長300〜440nmの紫外〜近紫外の励起光を照射すると赤色の可視光(波長が600nm〜700nmの蛍光)を発する無機蛍光体の具体例としては、Gd
3Ga
4O
12:Cr
3+、CaGa
2S
4:Mn
2+などが挙げられる。波長440〜480nmの青色の励起光を照射すると赤色の可視光(波長が600nm〜700nmの蛍光)を発する無機蛍光体の具体例としては、Mg
2TiO
4:Mn
4+、K
2SiF
6:Mn
4+などが挙げられる。なお、無機蛍光体は、粒子径が5μm〜50μm程度のものを用いることができる。
【0020】
また、無機蛍光体は、量子ドットであってもよい。量子ドットとは、励起光が入射したときに、励起光とは異なる波長の光を出射するものであり、量子ドットから出射される光の波長は、量子ドットの粒子径に依存する。すなわち、量子ドットの粒子径を変化させることにより得られる光の波長を調整することができる。このため、量子ドットの粒子径は、得ようとする光の波長に応じた粒子径とされている。量子ドットは、一般に酸素との接触により劣化が生じ易い。
【0021】
量子ドットは、例えば、粒子径が2nm〜10nm程度のものを用いることができる。また、波長300〜440nmの紫外〜近紫外の励起光を照射すると青色の可視光(波長が440〜480nmの蛍光)を発する量子ドットの具体例としては、粒子径が2.0nm〜3.0nm程度のCdSeの微結晶などが挙げられる。波長300〜440nmの紫外〜近紫外の励起光や波長440〜480nmの青色の励起光を照射すると緑色の可視光(波長が500nm〜540nmの蛍光)を発する量子ドットの具体例としては、粒子径が3.0nm〜3.3nm程度のCdSeの微結晶などが挙げられる。波長300〜440nmの紫外〜近紫外の励起光や波長440〜480nmの青色の励起光を照射すると黄色の可視光(波長が540nm〜595nmの蛍光)を発する量子ドットの具体例としては、粒子径が3.3nm〜4.5nm程度のCdSeの微結晶などが挙げられる。波長300〜440nmの紫外〜近紫外の励起光や波長440〜480nmの青色の励起光を照射すると赤色の可視光(波長が600nm〜700nmの蛍光)を発する量子ドットの具体例としては、粒子径が4.5nm〜10nm程度のCdSeの微結晶などが挙げられる。
【0022】
内部空間10A内には、1種類の発光体が封入されていてもよいし、複数種類の発光体が封入されていてもよい。例えば、紫外〜近紫外の励起光を照射して、演色性に優れた白色光を得たい場合は、紫外〜近紫外の励起光の照射により、青色、緑色及び赤色の可視光(蛍光)を発する発光体を混合して使用すればよい。また、青色の励起光を照射して、演色性に優れた白色光を得たい場合は、青色の励起光の照射により、緑色及び赤色の可視光(蛍光)を発する発光体を混合して使用すればよい。
【0023】
分散媒は、発光体を好適に分散できるものである限りにおいて特に限定されない。分散媒は、液体であってもよいし、樹脂やガラス等であってもよい。
【0024】
セル10は、発光体の励起光及び発光体からの光を透過させるものである限りにおいて特に限定されない。セル10は、例えば樹脂やガラス、セラミック等により構成することができる。なかでも、ガラスは、透光性が高く、加工性に優れ、且つ耐候性等に優れている。このため、セル10は、ガラスからなることが好ましい。
【0025】
図3及び
図4に示すように、セル10は、光出射面1bを構成している第1の主壁部10aと、光入射面1aを構成している第2の主壁部10bとを備えている。第1の主壁部10aと第2の主壁部10bとは、間隔をおいて互いに対向して配されている。第1の主壁部10aと第2の主壁部10bとは平行である。これら第1及び第2の主壁部10a、10bの外側の主面により光入出面が構成されている。
【0026】
第1の主壁部10aと第2の主壁部10bとは、セル10の外側面10Cを構成している側壁部10cによって包囲されている。側壁部10cは、第1の主壁部10aと第2の主壁部10bとを接続している。これら側壁部10cと第1及び第2の主壁部10a、10bにより、略直方体状の内部空間10Aが区画形成されている。
【0027】
内部空間10Aの厚みは、0.05mm〜1.0mm程度である。内部空間10Aの厚みは、セル10の厚みの1/50〜19/20程度である。
【0028】
本実施形態においては、具体的には、セル10は、第1の主壁部材12と、第2の主壁部材13と、額縁状の側壁部材14とにより構成されている。側壁部材14は、第1の主壁部材12の周縁部12aと第2の主壁部材13の周縁部13aとの間に配置されている。側壁部材14は、第1の主壁部材12の周縁部12aと、第2の主壁部材13の周縁部13aとを接続している。この側壁部材14と、第1の主壁部材12の周縁部12aと、第2の主壁部材13の周縁部13aとにより、側壁部10cが構成されている。第1の主壁部10aは、第1の主壁部材12の中央部12bにより構成されている。第2の主壁部10bは、第2の主壁部材13の中央部13bにより構成されている。
【0029】
本実施形態では、側壁部材14が白色のガラス及び白色のセラミックスのうちの少なくとも一方を含む。この側壁部材14は、側壁部10cの内部空間10Aの側方に位置している部分を構成している。このため、側壁部10cの内部空間10Aの側方に位置している部分が白色である。また、側壁部材14は、内部空間10Aに面している。このため、側壁部10cの内部空間10Aと面している部分が白色である。
【0030】
ところで、側壁部材14の全体が光透過性を有する場合は、発光体からの光の一部は、側壁部材14を経由してセル10の外側面10Cからセル外に出射することとなる。このため、光出射面から出射される光の量が少なくなる。特に、発光体が粒子状の蛍光体や量子ドットからなる場合は、励起光及び発光のそれぞれが蛍光体や量子ドットにより散乱し、外側面からセル外に出射する光の量が多くなる。このため、光出射面1bから出射される光の量がより少なくなる。よって、発光デバイス1の光出射面1bからの光の取り出し効率が低くなってしまう。
【0031】
それに対して本実施形態の発光デバイス1では、側壁部10cの内部空間10Aの側方に位置している部分が白色である。このため、内部空間10Aから側壁部10c側に向かって進行してきた光は、側壁部10cによってセル10側に反射される。よって、外側面10Cからの光の漏洩を抑制できる。従って、光出射面1bからの光の取り出し効率を高めることができる。
【0032】
特に、本実施形態では、側壁部10cの内部空間10Aと面している部分が白色である。すなわち、側壁部10cの内部空間10Aと面している表面が光反射面となっている。このため内部空間10Aからの光を側壁部10cによりより効率的に反射させることができる。よって、外側面10Cからの光の漏洩をより効果的に抑制できる。従って、光出射面1bからの光の取り出し効率をより高めることができる。
【0033】
側壁部材14は、白色結晶化ガラスからなることが好ましい。この場合、周縁部の機械的強度を高めることができるため、ハンドリングの際の破損を防止することができる。
【0034】
次に、本実施形態に係る発光デバイス1の製造方法の一例について説明する。但し、以下の製造方法は、単なる一例であって、本発明に係る発光デバイスの製造方法は、以下の製造方法に何ら限定されない。
【0035】
まず、主壁部材13を用意する。次に、主壁部材13の周縁部に側壁部材14を構成するためのガラスリボンを配置する。
【0036】
次に、主壁部材13の上に、白色のガラスリボンを介在させて主壁部材12を積層する。その後、ガラスリボンに、例えば、CO
2レーザーなどのレーザーを照射することによりガラスリボン及び主壁部材12,13の少なくとも一方を加熱して融解させることにより、ガラスリボンと主壁部材12,13とを融着させる。これにより、セル10を作製する。
【0037】
なお、ガラスリボンに代えて、白色顔料やTiO
2等のフィラー粉末を含有するガラスペーストを配置してもよい。その場合は、ガラスペーストを加熱し、有機成分を消失させガラス成分を融解させることにより主壁部材12,13に融着した側壁部材14を形成することができる。
【0038】
次に、貫通孔10Bから、内部空間10A内に発光体を封入する。発光体の封入方法は、特に限定されないが、例えば、内部空間10Aを減圧雰囲気にした状態で、発光体が分散した液体を内部空間10Aに供給する方法が挙げられる。
【0039】
最後に、貫通孔(封入孔)10Bを覆うように封止部材15を配し、レーザーを照射することにより、封止部材15をセル10に融着させることによって、貫通孔10Bを塞ぐ。以上の工程により、発光デバイス1を製造することができる。
【0040】
以下、本発明を実施した好ましい形態の他の例について説明する。以下の説明において、上記第1の実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
【0041】
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る発光デバイスの略図的断面図である。
【0042】
第1の実施形態では、側壁部10cが、第1及び第2の主壁部12,13の周縁部12a、13aと、側壁部材14とにより構成されている例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。
【0043】
本実施形態では、白色の側壁部材14が、第1及び第2の主壁部材12,13を包囲するように配されている。側壁部材14は、第1及び第2の主壁部材12,13の端面に接続されている。よって、側壁部材14が側壁部10cの全体を構成している。第1の主壁部10aは、第1の主壁部材12の全体により構成されている。第2の主壁部10bは、第2の主壁部材13の全体により構成されている。
【0044】
このように、本実施形態では、白色の側壁部材14が側壁部10cの全体を構成している。このため、側壁部10cの全体が白色である。よって、セル10の外側面10Cからの光の漏洩を抑制することができる。従って、光出射面1bからの光の取り出し効率をより高めることができる。
【0045】
なお、本実施形態では、第1の主壁部材12と第2の主壁部材13との間に、励起光及び発光を透過する透明なガラスリボン等により構成されたスペーサ16が配されている。このスペーサ16によって第1の主壁部12と第2の主壁部13との間隔が一定にされている。
【符号の説明】
【0046】
1…発光デバイス
1a…光入射面
1b…光出射面
10…セル
10a…第1の主壁部
10b…第2の主壁部
10c…側壁部
10A…内部空間
10B…貫通孔
10C…外側面
11…発光部材
12,13…主壁部材
14…側壁部材
15…封止部材
16…スペーサ