(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
PTPシートから錠剤を取り出す錠剤取出ユニットを具備する錠剤供給装置に通信可能に接続され、前記錠剤供給装置の動作を制御するための処方データを管理するコンピュータであって、
錠剤種別毎に、PTPシートに収容されている錠剤の収容数を記憶する収容数記憶手段と、
前記処方データから、前記錠剤供給装置が供給する錠剤数とその錠剤種別を特定する特定手段と、
前記特定された錠剤数と、前記記憶している前記特定された錠剤種別に対応するPTPシートに収容されている錠剤の収容数とに従って、前記錠剤取出ユニットに投入すべきPTPシートの枚数を計算するシート枚数計算手段と、
前記計算したPTPシートの枚数を当該錠剤取出ユニットに投入すべき枚数として表示するシート枚数表示手段と、
を備えることを特徴とするコンピュータ。
前記コンピュータは前記取り出された錠剤を包装する包装部を具備する薬剤包装装置に通信可能に接続され、前記薬剤包装装置の動作を制御するための処方データをさらに管理し、
前記薬剤包装装置は手撒きの錠剤を前記包装部に供給する錠剤マスをさらに具備し、
前記コンピュータは、
前記特定された錠剤数から、前記シート枚数計算手段により計算されたPTPシートの枚数による錠剤の合計数を超過した錠剤数を、端数として計算する端数計算手段と、
前記端数計算手段により計算された端数を前記錠剤マスに投入すべき錠剤数として表示する手撒き錠剤数表示手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
PTPシートから錠剤を取り出す錠剤取出ユニットを具備する錠剤供給装置に通信可能に接続され、前記錠剤供給装置の動作を制御するための処方データを管理する錠剤供給装置であって、
錠剤種別毎に、PTPシートに収容されている錠剤の収容数を記憶する収容数記憶手段と、
前記処方データから、前記錠剤供給装置が供給する錠剤数とその錠剤種別を特定する特定手段と、
前記特定された錠剤数と、前記記憶している前記特定された錠剤種別に対応するPTPシートに収容されている錠剤の収容数とに従って、前記錠剤取出ユニットに投入すべきPTPシートの枚数を計算するシート枚数計算手段と、
前記計算したPTPシートの枚数を当該錠剤取出ユニットに投入すべき枚数として表示するシート枚数表示手段と、
を備えることを特徴とする錠剤供給装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1を説明する。
図1は、薬剤包装装置5と錠剤供給装置10を示す図である。
錠剤供給装置10及び錠剤供給装置10から供給された錠剤を包装する薬剤包装装置5とで構成されている薬剤包装システムである。
【0017】
錠剤供給システムは、複数の錠剤をそれぞれ錠剤収容部52に封入した錠剤シート51から錠剤50を取り出して、取り出された錠剤を包装する薬剤包装装置5に供給する。
1は錠剤取出ユニットであり、錠剤シートから錠剤を取り出すユニットである。
【0018】
錠剤供給装置には複数の錠剤取出ユニット1が収納されている。錠剤取出ユニットは、幅方向(左右方向)に6つが並べられ、この6つの錠剤取出ユニットからなる組が上下に3段に配置されている。すなわち、錠剤取出ユニット1は、左右6列、上下3段に配列されている。
錠剤供給装置10は複数の錠剤取出ユニット1を備えているが、錠剤取出ユニット1の数は1でもよい。
5は包装装置であり、錠剤供給装置10の錠剤取出ユニット1から供給された錠剤を包装する装置である。
【0019】
10は錠剤供給装置であり、錠剤取出ユニット1により錠剤シートから錠剤を取り出して供給する。錠剤供給装置10は複数の錠剤取出ユニット1を備えている。
錠剤供給装置10は、複数の錠剤をそれぞれ錠剤収容部に封入した錠剤シートから錠剤を取り出して供給する。
錠剤供給装置10は、1または複数の錠剤取出しユニット1と、錠剤取出ユニット1で取り出された錠剤を供給する供給ユニットとを備えている。
【0020】
103は錠剤供給装置10を使用せずに薬剤包装装置5側で錠剤を包装したい場合に人の手によって錠剤が錠剤をセットされる部分である。錠剤供給装置10からの錠剤と手撒き錠剤部からの錠剤を混合して1包にまとめることができる。
104はLCD操作パネルである。作業者による包装数等の入力や、スタートボタンにより包装動作の開始指示を受け付ける部分である。
2は、薬剤包装装置5及び錠剤供給装置10と制御コンピュータ3とが通信する為の通信ケーブルである。
3は、薬剤包装装置5及び錠剤供給装置10と通信する制御コンピュータである。
図2を説明する。
図2は、錠剤供給装置10を示す図である。
尚、錠剤供給装置10を前面側から見た図である。
203は半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートの投入口である。
図3を説明する。
図3は、錠剤取出ユニット1の内部構造を示す図である。
尚、錠剤取出ユニット1を前面側から見た図である。
【0021】
錠剤取出しユニット1は、錠剤シートを搬送する搬送機構と、搬送機構により搬送された錠剤シートが載置される載置台と、載置台上の錠剤シートの錠剤収容部を押圧して錠剤を取り出す押出し機構とを有している。
51は半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートである。
【0022】
錠剤シートは、錠剤を収容する錠剤収容部を有するシート本体の下面に、アルミニウム等からなる金属箔などを用いた封止シートを設けることによって錠剤を錠剤収容部に密封したものである。錠剤シートは、シート部上に凸状の錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて2列に並んだ形態である。各列をなす複数の錠剤収容部は錠剤シートの長さ方向に沿って並んでいる。
【0023】
なお、錠剤シートとしては、シート部上に錠剤収容部が2列に並んだ形態のものに限らず、錠剤収容部が錠剤シートの長さ方向に1列に並んだ形態や、錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて3列以上の複数列に並んだ形態も可能である。
図4を説明する。
図4は、錠剤取出ユニット1の内部構造(断面)を示す図である。
錠剤シート投入口へシートをセットし、PTPシートを除包位置(錠剤の取出位置)まで搬送を行った際の図である。
【0024】
錠剤取出ユニット1は、錠剤シートを搬送する錠剤シート搬送機構(搬送機構)と、錠剤シートが載置される載置台18と、半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤取出機構(押出し機構)とを備えている。
39は下部ローラである。
【0025】
錠剤シート搬送機構は、錠剤シートを進行方向に向け搬送するものであって、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた下部ローラと、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた上部ローラとを備えている。
【0026】
搬送機構39は、錠剤収容部の押圧を継続するまえに載置台上の押圧される位置から所定の距離だけ錠剤シートをさらに搬送し、押出し機構が、錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。
下部ローラは駆動源により回転駆動可能であり、シート部の下面に当接して錠剤シートに進行方法への力を加えることができる。
上部ローラは、駆動源により回転駆動可能であり、シート部の上面に当接して錠剤シートに進行方向への力を加えることができる。
上部ローラの幅方向の位置は、2列の錠剤収容部の間に相当する位置であるため、上部ローラは錠剤収容部52に当接することはない。
【0027】
下部ローラと上部ローラはシート部を上下から挟み込んで錠剤シートを進行方向に搬送できる。さらに下部ローラと上部ローラはシート部を上下から挟み込んで錠剤シート51を進行方向とは逆の方向にも搬送できる。
24は導入シュートである。
導入シュート24により半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートから押出し機構により取り出された錠剤が供給される(シート錠剤供給機構)。
導出シュート24は、排出口に落とし込まれた錠剤を導くものであって、排出口を含む大きさの上部開口を有し、載置台の下面側に設けられている。
錠剤取出しユニットは、載置台上の錠剤シートの錠剤収容部を押圧する速度を変更させる変更機構をさらに有している。
押出し機構は、より高速に変更された速度で錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。
押出し機構は、錠剤収容部の中央付近を押圧する内側押圧体83と、中央付近よりも外側の部分を押圧する外側押圧体84とを含んでいる。
内側押圧体と外側押圧体とが独立して動作することで錠剤収容部を押圧して錠剤を取り出す。
押出し機構は、内側押圧体よりも先に外側押圧体により錠剤収容部を押圧させる。
【0028】
83は内側押圧体である。内側押圧体の先端は、ほとんどの錠剤シートの錠剤収容部よりも面積が狭いので、内側押圧体は錠剤を取り出す場合(下降した場合)に、錠剤シートに開いた穴から先端が突き出る。
【0029】
84は外側押圧体である。外側押圧体の先端は、ほとんどの錠剤シートの錠剤収容部よりも面積が広いので、錠剤を取り出す場合(下降した場合)に、錠剤シートに開いた穴から先端が突き出ない。つまり錠剤シートの錠剤収容部を押し潰すためのものである。
錠剤取出機構(押出し機構)は、外側押圧体を昇降させる第1昇降機構と、内側押圧体を昇降させる第2昇降機構とを有する。
【0030】
第1昇降機構は、外側押圧体が取り付けられた第1昇降体と、回転駆動して第1昇降体を昇降させるカムと、第1昇降体を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
【0031】
第1昇降体は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に外側押圧体が取り付けられている。カムは、外側押圧体の昇降動作を考慮して設計された形状の板状体であり、図示せぬ駆動機構によって回転駆動する軸部に固定されている。カムは、第1昇降体の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第1昇降体を押圧することによって高さ位置を調整し、これによって外側押圧体の高さ位置を調整することができる。第1昇降機構は、カムの回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、外側押圧体の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
【0032】
第2昇降機構は、内側押圧体が取り付けられた第2昇降体と、回転駆動して第2昇降体を昇降させるカムと、第2昇降体を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
【0033】
第2昇降体は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に内側押圧体が取り付けられている。カムは、第2昇降体の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第2昇降体を押圧して高さ位置を調整し、これによって内側押圧体の高さ位置を調整することができる。第2昇降機構は、カムの回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、内側押圧体の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
【0034】
このため、カム94とカム99は、それぞれ第1昇降体と第2昇降体に対して互いに独立に動作可能であり、内側押圧体と外側押圧体は、互いに独立に昇降動作させることができる。
【0035】
錠剤取出機構における2つのカムの回転動作のタイミング等は、錠剤位置検出機構の検出部からの信号に基づいて定めることができる。具体的には、検出された錠剤収容部の位置に合わせて内側押圧体と外側押圧体を動作させることができる。
錠剤取出ユニット1は、錠剤収容部の押圧をするまえに、押圧される錠剤収容部の長さを検出する検出機構17をさらに有している。
錠剤供給装置10は、検出した錠剤収容部の長さに基づいて所定の距離を算出する算出手段をさらに有している。
検出機構17は、押圧される錠剤収容部の長さを検出するとともに押圧される錠剤収容部の位置をさらに検知する。
錠剤供給装置10は、検知された錠剤収容部の位置に基づいて、押圧される位置までの搬送距離を算出する算出手段をさらに有する。
搬送機構39は、搬送距離により載置台上の錠剤収容部が押圧される位置まで錠剤シートを搬送する。
搬送機構39は、所定の距離だけ前方または後方に錠剤シートを搬送する。
図5を説明する。
図5は、錠剤供給装置10の内部構造を示す図である。
尚、錠剤供給装置10を背面側から見た図である。
【0036】
204は、光学センサ(ビームセンサ)であり、落下物を検知するものである。除包された錠剤が排出ホッパ(導入シュート)内を落下する際、除包された錠剤がビームセンサ上を通過し、ビームセンサを遮光する。このビームセンサが遮光された状態をON状態とし、遮光されていない状態をOFF状態とする。このON/OFF状態を用いて落下物の判定を行っている。
錠剤落下検知機構204は、光学センサと落下錠剤カウンタとを有する。
錠剤供給装置10は、押圧により錠剤収容部から錠剤が取り出されたかいなかを判定するべく、取り出された錠剤を検知する検知機構204を有している。
錠剤供給装置10は、錠剤収容部から取り出された錠剤の個数を計数(カウント)するべく、取り出された錠剤を検知する検知機構204を有している。
【0037】
錠剤供給装置10は、検知機構204が、所定の個数を超えた取り出された錠剤の個数を計数した場合には、薬剤包装装置5にエラー処理を実行させるべく要求するエラー処理要求手段を有する。
薬剤包装装置5にエラー処理を実行させるべく要求するエラー処理要求工程。
錠剤供給装置10は、押出し機構が押圧動作中であるかいなかを判断する判断手段をさらに有する。
【0038】
検知機構204は、判断手段により押圧動作中であると判断されている場合には、錠剤収容部から取り出された錠剤の個数を計数することで、押圧動作による異物の混入を検知する。
検知機構204は、判断手段により押圧動作中であると判断されている場合には、所定の個数を少なくとも1に設定する。
【0039】
検知機構204は、判断手段により押圧動作中ではないと判断されている場合には、錠剤収容部から取り出された錠剤の個数を計数することで、押圧動作によらない取出しミスを検知する。
検知機構は204は、判断手段により押圧動作中ではないと判断されている場合には、所定の個数を0に設定することを特徴とする。
【0040】
押出し機構は、取り出された錠剤が検知されない場合には錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)し、取り出された錠剤が検知された場合には錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)しない。
401は、錠剤導入路である。錠剤シートから取り出され落下した錠剤を導入シュート24から第1集積ホッパに中継する。
図6を説明する。
図6は、錠剤供給ユニット400の内部構造を示す図である。
402は第1集積ホッパである。錠剤シートから取り出され落下した錠剤を集積する。
501は第2集積ホッパである。第1集積ホッパで集積された錠剤をさらに集積する。
502は第1の送り出し機構である。第2集積ホッパで集積された錠剤を第3の集積ホッパに移動させる。
503は第3集積ホッパである。送り出された錠剤を集積する。
504は第2の送り出し機構である。第3集積ホッパで集積された錠剤をメインホッパに移動させる。
505はメインホッパである。送り出された錠剤を集積し、包装シート(分包紙)の中に集積した錠剤を投入する。
図7を説明する。
図7は、薬剤包装ユニット701の内部構造を示す図である。
702は包装シートが連なるロール紙を包装機構に送り出すロール紙送出機構である。
703は加熱溶着により、包装シートの中に投入された錠剤を包装シートの中に封入する(包装機構)。
704は加熱溶着により、包装シートの中に投入された錠剤を包装シートの中に封入する(包装機構)。
【0041】
包装機構は、シート錠剤供給機構または手撒き錠剤供給機構901の少なくとも1つから供給された1包に包装される数の錠剤を1包毎の包装シートに包装する。
705は、連なるロール紙を1包毎の包装シートに分断するための分断用ミシン目を包装シートに形成する。(分断機構)
706はプリンタであり、包装シートに、日付、患者データ、エラー情報を印字する(印字機構)。
薬剤包装装置5は、要求を受け付ける受付手段を有している。
薬剤包装装置5は、取り出された錠剤を個別の包装シート毎に分けて包装する包装機構704を有している。
薬剤包装装置5は、個別の包装シート毎の情報を印字する印字機構706を有している。
印字機構706は、受付手段が要求を受け付けた場合に、所定の個数を超えた錠剤が包装されている個別の包装シートにエラー処理にかかる情報を印字する。
エラー処理にかかる情報とは、押圧動作による異物の混入を報知する情報である。
エラー処理にかかる情報とは、押圧動作によらない取出しミスを報知する情報である。
【0042】
薬剤包装装置5または錠剤供給装置10のいずれか1方は、取り出された錠剤が、包装機構704よりに包装されるタイミングを制御する制御手段を有している。
前記印字機構が、前記包装機構により前記取り出された錠剤が包装シートに包装されるまえに印字する錠剤供給システム。
図8を説明する。
図8は、薬剤包装ユニット701の内部構造を示す図である。
801は隣り合う一包化された包装シートの境界部分に形成された分断用ミシン目である。
802は一包化された包装シートである。エラー処理が発生した包装シートにはエラー情報の内容が印字(印刷)されている。
50は一包化された錠剤である。
図9を説明する。
図9は薬剤包装装置5を上方から見た図である。
薬剤包装装置5の上部にある手撒き錠剤部103とそれを構成する錠剤マスの拡大図である。
901は手撒きによる錠剤をセットする錠剤マス(ここでは4番目のマス)である。
【0043】
錠剤マスは手撒きの錠剤をセットして、包装することが出来る。一番左上のマスが1包目に包装されるマスであり、その1つ下のマスが2包目、その下が3包目、1つ右の列に移動してその一番上のマスが4包目・・・と、左上から順に包装動作を行う。包装動作時に、同時に薬剤や錠剤供給装置10を組み合わせて包装して1包化する事が出来る。
予め半端な数の錠剤が残っている錠剤シートから取り出されている錠剤を供給する(手撒き錠剤供給機構)。
50は錠剤(3錠)である。
図10を説明する。
【0044】
図10は薬剤包装装置5を上面から見た図である。散薬を薬剤包装装置5にて包装する場合、散薬のホッパ投入口へ散薬をセットする。散薬のホッパ投入口は3つある。それぞれの投入口を便宜上A、B、Cと呼ぶ。
1001は散薬のホッパ投入口Aである。
1002は散薬のホッパ投入口Bである。
1003は散薬のホッパ投入口Cである。
【0045】
これらの投入口は、散薬をセットして、包装することが出来る。包装動作時に、同時に錠剤マスや錠剤供給装置10を組み合わせて包装して1包化する事も出来る。
図11を説明する。
図11は、プログラムの機能ブロックを示す図である。
1101は処方箋データ保存部である。制御コンピュータ3に入力された処方箋データを保存する場所である。
【0046】
1102は処方箋データ編集表示部である。制御コンピュータで処方箋データを入力する表示部である。薬剤を入力する際、設定データ保存部より散剤または錠剤の判定情報を利用する。メイン表示部より呼び出される画面である。処方データ編集画面の詳細は
図13で示す。
【0047】
1103は手撒き錠剤計算部である。処方箋データ編集表示部内で実行される処理である。計算の際、薬品(薬剤)マスタ保存部より薬品(薬剤)情報を使用する。詳細なフローは
図18である。
1104はメイン画面表示部である。制御コンピュータ3が起動すると始めに表示されるメイン画面である。メイン画面の詳細は
図12で示す。
【0048】
1105は薬剤セット画面表示部である。メイン表示部で入力された処方箋データによる包装動作開始を行うと、呼び出される画面である。各セット画面は
図14、15、16や詳細なフローは
図19である。
1106は通信処理部である。錠剤供給装置10及び薬剤包装装置5との通信をする処理である。
1107は薬品(薬剤)マスタ保存部である。薬剤の情報がデータベースのファイルとして保存されている。データの詳細は
図17である。
【0049】
1108はバーコード処理部である。薬剤セット表示部でバーコードをスキャンすると呼び出される処理である。処理の結果は薬剤表示部に戻される。詳細なフローは
図20である。
1109は設定データ保存部である。薬剤と錠剤の判定情報がファイルに保存されている。詳細なデータは
図21である。
1111は通信処理部である。制御コンピュータより送られた制御コマンドを解析して錠剤供給装置10及び薬剤包装装置5の動作部を動作させる。
1112は包装動作部である。通信処理部1111より制御されて動作する。
図12を説明する。
図12は制御コンピュータ3が表示する操作のメイン画面である。このメイン画面より各画面を呼び出して表示する。
1201は予約リストである。予約登録された処方箋データの一覧を表示する。
1202は患者情報エリアである。患者の基本情報を入力する。患者情報の基本的な患者名等の情報を入力するエリアである。
1203は処方箋データのリストである。患者1人に対して、複数の処方箋データ内容を入力することが出来る。入力した処方箋データを一覧で表示する。
1204は予約ボタンである。処方箋データのリストから選択された処方箋データを、予約リストへ予約登録する。
1205はスタートボタンである。予約リストに登録された処方箋データのセット表示画面の表示を開始することが出来る。
【0050】
1206は、処方箋データ編集ボタンである。押下されると、処方箋データのリストで選択された処方箋データの内容を編集する処方箋データ編集画面(
図13)を表示する。
図13を説明する。
【0051】
図13は制御コンピュータ3が表示する処方箋データ編集画面である。メイン画面で選択された処方箋データの内容を編集することが出来る。編集画面は基本内容の処方箋データ画面(図示しない)、錠剤供給ユニット毎の設定をするユニット画面、薬剤登録の薬剤詳細画面の3つに分かれている。
1301はユニット画面である。
【0052】
錠剤取出ユニット1の設定画面である。接続されている錠剤取出ユニット1がユニット番号ごとに並べられ、また錠剤供給装置10本体の錠剤取出ユニット1との位置関係が同一で表示されている。
【0053】
1302は1つの錠剤取出ユニット1を表しているボタンである。使用する場合には、使用したい錠剤取出ユニット1のユニット番号のボタンを押して選択状態にする。選択状態にすると、ピンク色に表示される。薬品(薬剤)の選択ボタンで選択された薬剤名を表示する。服用パターンエリアで設定された服用パターンの内容を表示する。手撒き錠剤数が設定されると、手撒き錠剤数1307を表示する。
【0054】
また、選択状態ではない場合は、ピンク色の表示は消えて、薬剤名や服用パターン、手撒き錠剤数の内容も消える。例えば、ユニット番号3の錠剤取出ユニット1のボタンである。
【0055】
ボタン内に表示されている番号は、本体の錠剤取出ユニット1のユニット番号の意味である。ボタンを1回クリックすると、使用する設定となり背景がピンク色に変化する。また、もう一回クリックすると、背景が灰色となり使用しない設定になる。薬品(薬剤)の設定ボタンからの薬剤の設定を行うと、ボタン内に薬剤名が表示される。
【0056】
1303は薬品(薬剤)の選択ボタンである。錠剤取出ユニット1の一覧より、使用する錠剤取出ユニット1を選択した状態で、薬品(薬剤)の選択ボタン1303が押下されると薬品(薬剤)の選択画面(
図22)を表示する。
1304はユニット画面への切り替えタブである。ユニットタブ1304が押下されるとユニット画面を表示する。
1305は服用パターンの入力エリアである。使用する錠剤取出ユニット1の服用パターンを入力する。
選択した用法内容に従って、各服用時点に包装する錠剤数を入力する。
ここでは朝食後1錠、昼食後1錠、夕食後1錠(1日3回)が入力されている。
【0057】
1306は接続されている錠剤取出ユニット1の一覧を表示している。実機の錠剤取出ユニット1の状態と一致させて表示している。それぞれの錠剤取出ユニット1の表示には、錠剤取出ユニット1のユニット番号を表示している。
1307は手撒き錠剤数の入力エリアである。使用する錠剤取出ユニット1の手撒き錠剤数を入力することができる。
1311は薬剤詳細画面である。
1312は薬剤の追加ボタンである。薬品(薬剤)の追加ボタン1312が押下されると薬品(薬剤)の設定画面(
図23)を表示する。
1313は薬剤詳細画面への切り替えタブである。薬剤詳細タブ1313が押下されると薬剤詳細画面を表示する。
【0058】
1314はOKボタンである。OKボタン1314が押下されると画面上で入力した内容を、薬品(薬剤)マスタのデータベース(
図17)にファイルを保存する。
1315は薬剤の一覧表示である。入力した薬剤の一覧を表示する。ユニット画面で有効にされた錠剤取出ユニット1の設定内容も自動的に登録される。
【0059】
図14は、散薬セット画面である。入力された処方箋データを元に、散薬をセットする場所を作業者に指示するための画面である。作業者はこの散薬セット画面の内容に従って、散薬のセットを行うことができる。
1401は散薬のホッパ投入口の表示である。
1402は投入する散薬の一覧表示である。1行単位で1つの散薬の内容を表示している。
1403は散薬の薬品(薬剤)名を表示する。
1404は服用パターンを表示する。
1405は散薬のホッパへ投入する合計量を表示する。散薬の合計量の合計である。
1406は1種類ごとの散薬の合計量を表示する。服用パターンと包数を元に計算される。
1407は、次へボタンである。次へボタンが押下されると手撒き錠剤セット画面に切り替える。
【0060】
図15は手撒き錠剤セット画面である。入力された処方箋データを元に、手撒き錠剤をセットする場所を作業者に指示するための画面である。作業者はこの手撒き錠剤セット画面の内容に従って、手撒き錠剤のセットを行うことができる。
【0061】
図15では特定した種別および個数と、記憶する錠剤の種別が異なるPTPシート毎に錠剤が収容されている収容数と、計算したPTPシートの枚数とに従って、計算したPTPシートの枚数による錠剤の合計数を超過する錠剤の個数を端数として計算する(第2の計算手段)。
図15では、計算した端数を、複数の錠剤マスの中から特定された錠剤をセットすべき位置に投入する個数として表示する(第4の表示手段)。
【0062】
1501は本体の錠剤マスと同様のマスを表示する。実機と同様、一番左上のマスが1包目に包装されるマスである。1マス内にはそれぞれの錠剤を意味する錠剤種類の画像を表示する。
1502は戻るボタンである。散薬のセット画面(
図14)へ切り替える。
1503は手撒きする錠剤の一覧表示である。
1504は錠剤種類の画像を表示する。錠剤マス1501の表示で表示している画像である。
1505は薬品(薬剤)名を表示する。
1506は服用パターンを表示する。
1507は1種類ごとの薬剤の合計量(端数)を表示する。服用パターンと包数を元に計算される。
1508は次へボタンである。錠剤取出ユニットセット画面へ切り替える。
【0063】
図16は、錠剤取出ユニットセット画面である。入力された処方箋データを元に、PTPシートをセットする場所を作業者に指示するための画面である。作業者はこの錠剤取出ユニットセット画面の内容に従って、PTPシートのセットを行うことができる。
図16では解析した処方箋データに含まれる錠剤の種別および個数を特定する(第1の特定手段)。
【0064】
図16では特定した種別および個数と、記憶する錠剤の種別が異なるPTPシート毎に錠剤が収容されている収容数に従って、解析した処方箋データに含まれる錠剤に対応するPTPシートの枚数を計算する(第1の計算手段)。
【0065】
図16では計算したPTPシートの枚数を、複数の錠剤取出ユニットの中から特定されたPTPシートをセットすべき位置に投入する枚数として表示する(第3の表示手段)。
【0066】
本体の錠剤取出ユニットの位置と同様の表示をする。それぞれの錠剤取出ユニットはボタンになっていて、錠剤取出ユニットのユニット番号を表示している。この画面の内容に従って、PTPシートのセットを行う。
【0067】
PTPシートを本体にセットをしたら、錠剤取出ユニットボタン1602を押すか、バーコードをスキャンさせることで錠剤取出ユニットボタンを選択状態に設定する必要がある。これは複数の薬剤をセットする際の確認作業となる。
1601は戻るボタンである。手撒き錠剤のセット画面に切り替える。
1602は錠剤取出ユニットボタンである。セット前の確認が終了し、選択状態であるボタンである。確認済みの場合、ボタンがピンク色になる。
1603は錠剤取出ユニットボタンである。セット前の確認が未確認である状態ボタンである。未確認の場合、ボタンが灰色になっている。
【0068】
1604は錠剤取出ユニットボタンである。予約登録された処方箋データで使用しない錠剤取出ユニットの状態のボタンである。処方箋データで設定されていない錠剤取出ユニットの表示状態である。
1605は分包スタートボタンである。すべての錠剤取出ユニットの確認が終了しなければ、分包スタートボタンは実行(押下)できない。
図17を説明する。
【0069】
図17は制御コンピュータ3上に保存されている薬品(薬剤)マスタのデータベースファイルの内容である。1つの薬剤に対して1行の情報を持つことが出来き、複数の薬剤を登録することが出来る。
1701は薬品(薬剤)Noである。登録されている薬剤を1つ1つ管理するための番号である。値は重複しない。値は1以上の値を設定する。
1702は販売名である。
1703は調剤包装単位コードである。PTPシート等に印字されているバーコード情報である。コード情報が存在しない薬剤の場合は空白を設定する。
【0070】
1704は販売包装単位コードである。販売される最小の包装箱等に印字されているバーコード情報である。コード情報が存在しない薬剤の場合は空白を設定する。
【0071】
1705は元梱包装単位コードである。販売包装単位を複数梱包した段ボール等に印字されているバーコード情報である。コード情報が存在しない薬剤の場合は空白を設定する。
1706は物流JANコードである。販売される包装箱等に印字されているバーコード情報である。コード情報が存在しない薬剤の場合は空白を設定する。
1707はYJコードである。12桁の薬剤管理コードである。
1708は包装単位数である。PTPシートなどで、薬剤が包装されている最小単位の中で、梱包されている薬剤数である。
つまり、錠剤の種別が異なるPTPシート毎に錠剤が収容されている収容数(包装単位数)を記憶している(第1の記憶手段)。
1709は薬剤単位である。薬剤の数量単位である。
図18を説明する。
図18は手撒き錠剤数の処理フローである。
【0072】
ステップS1801では、入力された薬包数をチェックする処理である。薬包数が0包より大きければS1802へ遷移する。薬包数が0包の場合は、処理を終了する。
【0073】
ステップS1802では、薬剤の包装単位数をチェックする処理である。包装単位数が0錠より大きければS1803へ遷移する。包装単位数が0包の場合は、処理を終了する。
【0074】
ステップS1803では、手撒き錠剤数を計算する処理である。手撒き錠剤数を求めるには、入力した薬包数を包装単位数(
図17の1708)で除算した剰余の数である。計算後、処理を終了する。
図19を説明する。
図19はセット画面の処理フローである。メイン画面(
図12)のスタートボタン1205が押下されると、予約登録した処方箋データの内容を元に表示する。
ここでは処方箋データを解析する(解析手段)
【0075】
ステップS1901では、処方箋データの中に散薬の種類の薬剤が存在するかのチェックをする処理である。散薬が存在する場合は、S1902へ遷移する。存在しない場合は、S1904へ遷移する。
ここでは解析した処方箋データに含まれる薬剤の種別および処方する数量を定量するための単位を特定する(第2の特定手段)。
【0076】
ここでは特定した薬剤の種別および処方する数量を定量するための単位と、記憶する薬剤の種別毎に薬剤の量を定量する単位に従って、解析した処方箋データに散薬が含まれているかかいなかを判断する(第2の判断手段)。 ステップS1902では、制御コンピュータ3は散薬セット画面(
図14)をモニターに表示する。
ここでは解析した処方箋データに含まれる散薬をセットすべき位置を、複数の散薬ホッパの中から特定可能に表示する(第5の表示手段)。
【0077】
ステップS1903では、薬剤セット画面内の次へボタンが押されたかのチェック処理である。次へボタンが押された場合はS1904へ遷移する。押されていない場合は、散薬のセット画面を表示し続ける。
【0078】
ステップS1904では、処方箋データの中に、錠剤の種類の薬剤が存在するかのチェックをする処理である。錠剤が存在する場合は、S1905へ遷移する。存在しない場合は、S1907へ遷移する。
【0079】
ここでは特定した薬剤の種別および処方する数量を定量するための単位と、記憶する薬剤の種別毎に薬剤の量を定量する単位に従って、解析した処方箋データに錠剤が含まれているかかいなかを判断する(第1の判断手段)。
ステップS1905では、制御コンピュータ3は手撒き錠剤セット画面(
図15)をモニターに表示する。
ここでは解析した処方箋データに含まれる錠剤をセットすべき位置を、複数の錠剤マスの中から特定可能に表示する(第2の表示手段)。
【0080】
ステップS1906では、手撒き錠剤セット画面内の次へボタンが押されたかのチェック処理である。次へボタンが押された場合はS1907へ遷移する。押されていない場合は、手撒き錠剤セット画面を表示し続ける。
【0081】
ステップS1907では、処方箋データの中に、錠剤供給装置の種類の薬剤が存在するかのチェックをする処理である。薬剤が存在する場合は、S1908へ遷移する。存在しない場合は、S1914へ遷移する。
ステップS1908では、制御コンピュータ3は錠剤取出ユニットセット画面(
図16)をモニターに表示する
【0082】
ここでは解析した処方箋データに含まれる錠剤に対応するPTPシートをセットすべき位置を、複数の錠剤取出ユニットの中から特定可能に表示する(第1の表示手段)。
【0083】
ステップS1909では、錠剤取出ユニットセット画面を表示中に、薬剤のバーコードがスキャンされたかのチェック処理である。バーコードがスキャンされたらS1910へ遷移する。されなければS1911へ遷移する。
ステップS1910では、バーコードスキャン処理である。処理が終了後、ステップS1911へ遷移する。詳細は
図20のフローである。
【0084】
ステップS1911では、処方箋データの全ての錠剤取出ユニットが確認されたかのチェック処理である。チェックされたらS1912へ遷移する。まだであれば、錠剤取出ユニットを表示した状態で、S1909へ遷移する。
ステップS1912では、制御コンピュータ3は分包スタートボタン1605を有効にする。
画面内の分包スタートボタン1605を無効から有効な状態に変更する。
【0085】
ステップS1913では、スタートボタン1605が押されたかのチェック処理である。押されたのであれば、S1914へ遷移する。まだであれば、錠剤取出ユニットセット画面を表示した状態でS1913へ遷移する。
ステップS1914では、制御コンピュータ3はスタートコマンドを送信する。
錠剤供給装置10及び薬剤包装装置5に対して、スタートコマンドを送る。錠剤供給装置10及び薬剤包装装置5は、コマンド受付後、包装動作を開始する。
図20を説明する。
【0086】
図20はバーコードスキャン処理である。錠剤取出ユニットセット画面(
図16)が表示されている時に、錠剤取出ユニットに設定されている薬剤のバーコード情報を入力すると、処理されるフローである。
【0087】
ステップS2001では、スキャンしたバーコードで、
図17の調剤包装単位コードS1703、販売包装単位コードS1704、元梱包装単位コードS1705、物流用JANコード1706を検索して、存在する場合はS2002へ遷移する。存在しない場合は、処理を終了する。
ステップS2002では、S2001で検索した薬剤の薬品(薬剤)Noを取得する。
【0088】
ステップS2003では、S2002で取得した薬品(薬剤)Noで、処方箋データの薬剤を検索する。存在する場合は、S2004に遷移する。存在しない場合は、処理を終了する。
【0089】
ステップS2004では、画面上の錠剤取出ユニットボタンを有効状態にする。有効状態とは、
図16の錠剤取出ユニットボタン1602の表示状態を指す。また、無効状態とは、錠剤取出ユニットボタン1603である。
図21を説明する。
図21は、設定データファイルの内容である。制御コンピュータ上に保存されているファイルである。
薬剤の種別毎に薬剤の数量を定量するための単位を記憶している(第2の記憶手段)。
2101は散薬の判定データである。値はカンマ区切りであり、個々の値が単位である。
2102は錠剤の判定データである。値はカンマ区切りであり、個々の値が単位である。
図22を説明する。
【0090】
図22は、薬剤の入力画面である。処方箋データ編集画面(
図13)の薬品(薬剤)の選択ボタン1303をクリックした際に表示される、薬剤設定画面である。
2201は薬品(薬剤)名またはバーコード入力欄である。薬剤の入力欄である。
2202はOKボタンである。入力欄2201の薬剤を確定させる。
2203は検索リストである。入力欄2201で入力した薬剤の候補をリスト表示する。
図23を説明する。
図23は、薬剤の入力画面である。処方箋データ編集画面(
図13)の追加ボタン1312をクリックした際に表示される、薬剤設定画面である。
2301は薬品(薬剤)名またはバーコード入力欄である。薬剤の入力欄である。
2302は用量の服用パターン入力欄である。
2303はOKボタンである。入力欄2301の薬剤を確定させる。
2304は検索リストである。入力欄2301で入力した薬剤の候補をリスト表示する。
<実施例>
作業者が行う作業とともに、本願発明の一連の流れを、実施例を元に説明する。
【0091】
始めに、制御コンピュータで処方箋データを入力する。メイン画面(
図12)の患者情報エリア1202に、患者ID12345、患者名(漢)テスト 太郎、患者名(カナ)テストタロウの患者情報が入力される。
【0092】
次に、メイン画面(
図12)の処方箋データ編集ボタン1206をクリックして、処方箋データ編集画面(
図13)が表示される。処方箋データ編集画面においては、用法を分3朝昼夕食後、日数を7日分のように入力する。包装動作で作成される薬包数は、3回(用法が1日3回)と7日分を掛けた値が、合計の薬包数21となる。
【0093】
次に、ユニット画面1301(
図13)に切り替えて、錠剤取出ユニットの設定をする。番号1の錠剤取出ユニット(=ユニット1)をクリックして、使用可能状態にする。
【0094】
次に、薬品(薬剤)の選択ボタン1303をクリックすると、薬品(薬剤)の選択画面(
図22)が表示されるので、アレロック錠5の薬剤を入力する。OKボタン2202をクリックすると、手撒き錠剤数の自動計算がされ、この場合21包を10錠で除算した剰余の数の1が、手撒き錠剤数1307に入力される。
次に、番号2の錠剤取出ユニット(=ユニット2)をクリックして、使用可能状態にする。
【0095】
次に、薬品(薬剤)の選択ボタン1303をクリックすると、薬品(薬剤)の選択画面(
図22)が表示されるので、ハルリーブカプセル0.1mgの薬剤を入力する。OKボタン2202をクリックすると、手撒き錠剤数の自動計算がされ、この場合21包を14カプセルで除算した剰余の数の7が、手撒き錠剤数1307に入力される。
図13は、その時の画面である。
【0096】
次に、薬剤詳細画面(
図13)に切り替えて、追加ボタン1312をクリックすると薬品(薬剤)の設定画面(
図23)が表示される。薬品(薬剤)名またはバーコード入力欄2301へ、FK配合散を入力して、OKボタン2303をクリックする。薬剤詳細リスト1315に登録される。
【0097】
次に、追加ボタン1312をクリックすると
図23の薬品(薬剤)の設定画面が表示される。薬品(薬剤)名またはバーコード入力欄2301へ、タケプロンOD錠15を入力して、OKボタン2303をクリックする。薬剤詳細リスト1315に登録される。OKボタン1314で、処方箋データを確定する。
次に、メイン画面(
図12)の予約ボタン1204をクリックして、予約リスト1201へ確定した処方箋データを予約登録する。
【0098】
次に、作業者によりスタートボタン1205がクリックされると、散薬セット画面(
図14)を表示する。予約登録された処方箋データの薬剤より、散薬と投入する散薬のホッパ先を
図14の様に表示する。作業者により
図9の散薬のホッパA901へ、FK配合散が投入される。散薬投入後、作業者により次へボタン1407がクリックされる。
【0099】
次に、手撒き錠剤セット画面(
図15)を表示する。予約登録された処方箋データより、錠剤供給装置に設定されている手撒き錠剤と、錠剤の薬剤を図の様に表示する。
図15の錠剤マス1501の様に、作業者によりアレロック錠5を錠剤マス左上から1錠、ハルリーブカプセル0.1mgを錠剤マス左上から順に7カプセル、タケプロンOD錠15を錠剤マス左上から順に21錠がセットされる。作業者により次へボタン1508がクリックされる。
【0100】
次に、錠剤取出ユニットセット画面(
図16)を表示する。予約登録された処方箋データより、錠剤取出ユニットに設定されている薬剤情報の内容を、図の様に表示する。1番の錠剤取出ユニット(ユニット1)の薬剤は、アレロック錠5である為、その薬剤に関するバーコードをスキャンさせて、1番の錠剤取出ユニットボタンをピンク色に変化させる(チェック確認OKの意味)。2番の錠剤取出ユニット(ユニット2)の薬剤は、ハルリーブカプセル0.1mgである為、その薬剤に関するバーコードをスキャンさせて、2番の錠剤取出ユニットボタンをピンク色に変化させる。そうすることにより、分包スタートボタン1605がクリック可能状態に変化して、分包スタートボタン1605をクリックすることが出来、包装動作が開始される。
図24を説明する。
図24は、制御用CPUの構成図である。
【0101】
2401は制御コンピュータを制御するためのCPUである。作業者が入力した包装数等の処方箋データから動作指示データを作成する機能や制御用CPU2402との通信を行う機能を備えたアプリケーションソフトウエアがインストールされている。通信を介して、制御用CPU2402,2403へ動作の開始命令や動作指示データの送信を行う。
2402は薬剤包装装置を制御するためのCPUである。制御用CPU2401との通信に加え、薬剤包装装置の動作指示を行う。
2403は錠剤供給装置を制御するためのCPUである。制御用CPU2402との通信に加え、錠剤供給装置(各錠剤取出ユニット)の動作指示を行う。
図25は制御コンピュータ3のハードウエア構成図を示す図であ
【0102】
図25において、2501はCPUで、システムバス2504に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM2502あるいは外部メモリ2511には、CPU2501の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0103】
2503はRAMで、CPU2501の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU2501は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM2502あるいは外部メモリ2511からRAM2503にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0104】
2505は入力コントローラで、キーボード(KB)2509や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。2506はビデオコントローラで、表示部2510への表示を制御する。なお、表示部2510はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。また表示部は指やペン等にてユーザが表示画面内の対象位置を指定するタッチパネル機能を含むものであってもよい。
【0105】
2507はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ2511へのアクセスを制御する。
【0106】
2508は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(通信貝回線)2を介して外部装置と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0107】
なお、CPU2501は、例えばRAM2503内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT上での表示を可能としている。また、CPU2501は、CRT上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0108】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ2511に記録されており、必要に応じてRAM2503にロードされることによりCPU2501によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、外部メモリ2511または記憶部に格納されている。
【0109】
また、本発明におけるプログラムは、フローチャートの処理を制御コンピュータ3が実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はフローチャートの処理方法を実行可能なプログラムとして記憶している。
(本発明の他の実施形態)
【0110】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0111】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0112】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0113】
また、読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0114】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0115】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0116】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。