【実施例1】
【0021】
図1は、本発明の半導体装置の実施例1にかかるダイオード(FWD)の要部斜視断面図である。一般的にFWDではn型基板を使用し、一方の主面の表面層にp型アノード拡散領域2と、必要に応じて該p型アノード拡散領域を取り巻く外周部に、前記p型アノード拡散領域2と同時のプロセスによりガードリング6−1を形成する。このp型アノード拡散領域2の表面はオーミック接触が得られる程度の高濃度にされる。p型アノード拡散領域2の表面にはAl−Si合金などを用いてアノード電極3(以下、の説明ではアノード電極の材料はAl−Si合金とする)が形成される。n型基板の裏面にはオーミック接触が可能なようにn
+拡散層4を形成した後、カソード電極5を形成する。カソード電極5としてはTi/Ni/Auの3層構造が一般的に用いられる。また、表面側のアノード電極3の周囲は、素子耐圧を確保できるように前記ガードリング構造やフィールドプレート構造が配置される。本実施例1ではp型アノード拡散領域2と同時形成のp拡散領域6−1をリング状に設けるガードリング構造を示しており、
図1ではガードリング6−1を含む外周領域をエッジ耐圧領域6と記している。従来のダイオードの構造でも、アノード電極3のオーミック接触部の外周端より外側に位置するp型アノード拡散領域2の部分として定義される外周部8(以降、p型アノード拡散領域2の外周部8と略記する)の表面では、絶縁膜9を介してアノード電極3を積層するように構成してp型アノード拡散領域2と電気的に分離することで、最も電界集中が置き易いp型アノード拡散領域2の外周部8の電流密度を減らして素子破壊を抑制することができる。
【0022】
しかしながら、前記アノード拡散領域2の外周部8において、絶縁膜9であるPSG(Phospho Silicate Glass)の欠陥が存在すると、絶縁不良により前記素子破壊の抑制効果が低下することが判明した。この素子破壊の抑制効果の低下を防ぐために、前記PSG上のアノード電極の面積を減らすことにより、PSGにたとえ欠陥があっても、素子破壊が起きる確立を小さくして素子破壊を防止しようとすることが本発明の主眼とするところである。
【0023】
これは、絶縁膜9に何らかのプロセスに起因する欠陥があった場合でも、その欠陥部分でアノード電極3とp型アノード拡散領域2が短絡することを防ぐためである。PSGなどの絶縁膜9は一般にCVD(Chemical Vapor Deposition)で成膜されるが、成膜処理を繰り返すと反応生成物が装置内に蓄積して、頻度は低いものの処理中のウエハにパーティクルとして付着してスルーホールなどの欠陥を生じることがある。特にチップサイズが大きい場合は、1チップあたりの欠陥存在確率が高くなり良品率が低下するなど問題となり易い。しかし、本発明によれば、このような場合でもアノード電極3の外周部8上の面積が小さくされた分、アノード電極3下の前記絶縁膜9に欠陥が存在する確立が小さくなるので、その分高い良品率で狙いどおりの電気的特性を得ることができる。
【0024】
具体的に説明すると、実施例1のアノード電極3は、p型アノード拡散領域2の外周端12の表面の絶縁膜9の外側にまで張り出させてメタルフィールドプレートとして機能させる場合である。この場合、通常は絶縁膜9上をシート状に覆うので、アノード電極3部分の面積は絶縁膜9の面積より大きくなる。このような場合、アノード電極3の面積を絶縁膜9の面積より小さくするには、
図1に示すように、メタルフィールドプレート3−1の機能を有する張り出し電極部分と、その内周側のアノード電極3とを部分的に橋絡部3−2で接続する構成として、たとえば、表面から見て絶縁膜9上のアノード電極を中抜きするパターンに成形することにより、実質的にアノード電極3の面積を絶縁膜9の面積より小さくすることができる。この結果、アノード拡散領域2の表面上に絶縁膜9を介して形成されるアノード電極3部分の面積が実質的に少なくなり、アノード電極3下の絶縁膜9に欠陥が存在することによる短絡発生の確立が小さくなるので、良品率を高くすることができる。
【実施例10】
【0034】
図12は、本発明の第10の実施例の半導体装置の要部構成図で、(a)は要部斜視断面図、(b)は平面図である。
図12(a)の要部斜視断面図は、前記実施例8である
図8において記載している、局所的なライフタイム制御を施した部分を省略した構造と等価である。すなわち、p型アノード拡散領域2と、絶縁膜9に形成される広い開口部17でオーミック接触する環状の第四金属膜3−5を有している。もちろん前記局所ライフタイム制御を施しても構わない。さらに(a)の斜視断面図では、(b)の平面図において、p型アノード拡散領域2の表面(平面図(b)の紙面表側)上における幾何学的な重心Oから、Aの方向およびBの方向に沿ってカットしたときの断面を示している。ここで幾何学的な重心とは、図形を一様の質量にて分布させたときの質量中心である。本発明の第10の実施例はp−i−nダイオードにて説明しているが、例えばこれをIGBTに用いることも容易であり、この場合、アノード電極3はエミッタ電極となる。このIGBTのような3端子素子の他にも、公知のデュアルゲートタイプのIGBT、温度検出用ポリシリコンダイオード、ゲート制御用駆動回路などを、IGBT等と同一のチップ上に形成する場合がある。p型アノード拡散領域2(IGBTならばpベース領域)は、できるだけ同領域の外周端24のコーナー部における曲率を大きくして、n
-ドリフト層1との接合に大きな逆バイアス電圧が印加されたときに、同コーナー部近傍への電界集中を緩和させる必要がある。そのため、可能な限り単純な形状、例えば長方形や正方形、円形、等が望ましい。従って以下では、重心といえば、p型アノード拡散領域2の重心を意味する。本発明の実施例10およびその変形例で言えば、例えば
図18に示すように、半導体チップの形状が概ね正方形の場合には、p型アノード拡散領域2の重心は、2本の対角線が交差する位置Oとなる。
【0035】
重心Oから、前記p型アノード拡散領域2の外周端24が表す多角形の各辺に垂直に線を伸ばしたときの外周端までの距離のうち最短の距離をW
ACTと呼ぶことにする。例えば、
図12の平面図(b)では、前記最短距離は重心Oから紙面に向かって左側にある点線24の辺までの距離が、最短の距離W
ACTとなる。
図18についても同様である。
【0036】
本発明の第10の実施例の製造方法について説明する。比抵抗が70〜250Ωcmの範囲で、例えば180ΩcmのFZ-n型シリコン基板の第一主面(表面)に、熱酸化膜を1100℃で形成後、活性領域部分をパターニングおよびウェットエッチングにて開口し、残りの熱酸化膜をマスクとしてp型アノード拡散領域2とp型ガードリング6−1を硼素のイオン注入および熱拡散で形成する。例えばp型アノード拡散領域の構造は、表面濃度が5×10
16/cm
3、表面からの拡散深さが4μmである。ここで、外周部8は、p型アノード拡散領域と同一のイオン注入および熱拡散で形成する。こうすることで、工程数を増やすことなくp型アノード拡散領域2の外周部8がつくれるので、コストの増加を抑えることができる。また、p型ガードリング6−1は、p型アノード拡散領域2とは別工程で、同層よりも濃度や拡散深さを大きくしてもよい。これは、逆バイアス時の電気的特性(耐圧、リーク電流等)を、より安定な値にすることができるためである。層間絶縁膜9(例えばPSG膜)を堆積し、パターニングおよびエッチングにて開口して、アルミニウム(シリコンを1%含有)をスパッタリングし、パターニングおよびエッチングを経てシンタリング(例えば400℃)させて、下地のシリコン(本実施例ではp型アノード拡散領域、p型ガードリング)とコンタクトさせる。その後、必要に応じて表面のエッジ耐圧領域6に、ポリイミド膜や絶縁性窒化シリコン膜等のパシベーション膜を形成する。続いて、表面もしくは裏面側から、電子線を100kGy、4.8MeVにて照射し、n
-層1に点欠陥を生成させる。これは少数キャリアのライフタイムを減少させて逆回復電荷を減らし、逆回復過程を高速化するための工程であり、電子線照射後に300〜400℃の温度範囲、および10分〜3時間程度の時間範囲で熱処理を行って点欠陥を所望の割合まで回復させて、ライフタイム値を制御する。続いて、n型基板を裏面側から研削し、例えば最終の基板厚さ(表面と裏面間の最短距離)を140〜230μmの範囲、例えば170μmに仕上げて、裏面にリンをイオン注入し、同面をレーザーアニール、例えばYAG2ω(イットリウム・アルミニウム・ガーネット固体レーザーの第二高調波)にて注入したリンを活性化させて、n
+拡散層4を形成する。最後に裏面にアルミニウム、チタン、ニッケル、金の順で各金属膜をスパッタリングや蒸着にて形成し、所定の大きさにてチップ状にウェハーをダイシングする。このようにして、最終的に1700V耐圧クラスのFWDを製造する。ここで、n型基板として、例えば250μm厚のウェハーの裏面側から、例えばn型不純物であるリンを、固体ソースを用いて100μm深さまで拡散させて十分濃度の高いカソード層(n
+拡散層4)を形成させた、拡散ウェハーを用いても良く、この場合n
-層1の厚さは、表面から150μmとなる。
【0037】
図13−1から
図13−3は、第10の実施例における断面を示す図であり、前記p型アノード拡散領域2の外周部8上の絶縁膜9に形成される開口部17の幅W
CNTと、環状の第四金属膜3−5の環状の幅W
FFMとの相対関係を示す。前記環状の第四金属膜3−5において、前記アノード拡散領域2とオーミック接触していない部分の総幅W
Rは、W
R=W
FFM−W
CNTとなる。
図13−1から
図13−3の各図における左端の部分は、
図12の斜視断面図(a)におけるA方向の半導体装置のチップ形状の端部であり、同右端は前述の重心Oである。
【0038】
図13−1では、開口部17の幅W
CNTは前記第四金属膜3−5の外周方向距離W
FFMとほぼ近い値であり、p型アノード拡散領域2と広く接触している。
図13−2では、前記開口部17の幅W
CNTは前記第四金属膜3−5の環状の幅W
FFMよりも小さく、かつ開口部17は前記第四金属膜3−5内部の半導体装置内周側に設けられている。
図13−3は、同じく開口部17が前記第四金属膜3−5内部の半導体装置外周側に設けられている。
図13−1、
図13−2、
図13−3のいずれの構成でも構わない。ただし、逆回復時におけるアノード電極3と前記第四金属膜3−5間の電位差は、アノード電極3と前記第四金属膜3−5間の距離の増加に対して大きくなる。よって望ましくは、この電位差が小さくなるように、前記第四金属膜3−5について、
図13−1に示す第四金属膜3−5内部のほぼ全面にてp型アノード拡散領域2とコンタクトさせるか、もしくは
図13−2のように半導体装置内周側にてコンタクトしている方がよい。
【0039】
本発明の半導体装置における順方向の電圧降下V
F(以下、単に順電圧と呼ぶ)は、p型アノード拡散領域2の重心Oから前記p型アノード拡散領域2の外周端24が表す多角形の各辺に垂直に線を伸ばしたときの外周端までの距離のうち最短の距離W
ACTと、第四金属膜3−5の幅W
FFMとの相対関係、さらにはこれらW
ACTおよびW
FFMと第四金属膜3−5下の開口部17の幅W
CNTとの相対関係に強く依存する。
図14は、本発明の半導体装置において、順方向電流密度が150A/cm
2における順電圧V
Fの、前記距離W
ACTに対するW
FFMの比α(α≡W
FFM/W
ACT)に対する依存性を示す、特性関係図(グラフ)である。ここで言う順方向電流密度とは、順方向に流れる電流を、半導体チップの表面の面積で割った、単位面積当たりの電流を示す。ここで、第四金属膜3−5の環状の幅W
FFMに対する開口部17の幅W
CNTの割合β(β≡W
CNT/W
FFM)を導入しておく。
図14では、β=0.5、すなわちW
CNTと前述のW
R(=W
FFM−W
CNT)が等しい場合の特性を示す。本実施例では、W
FFM=260μmである。従ってα=0.87とはすなわちW
ACT=300μm、α=0.3とはW
ACT=867μmであることを、それぞれ示している。
図14のグラフから、順電圧V
Fはαが増加すると増加し、α>0.3で急激に増加して極めて大きい値となることがわかる。W
ACTの大小は活性部の面積(活性面積)の大小に影響するから、順電圧は、活性面積が小さくなるほどその値は大きくなることがわかる。ここで、これらのパラメータの寸法との対応について、αを表1に、およびβを表2にまとめている。例えば1700Vクラスでは、第四金属膜の幅W
FFMの典型的な値の範囲は150〜400μm程度であり、本実施例では260μmである。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
さらに
図15に、同一のαに対して、各βにおける順電圧と、β=0.02、すなわちW
CNTが6μmのときの順電圧との差分を△V
Fと定義して、△V
Fについてのα依存性をしめす。この図によると、α=0.87のとき、具体的にはW
ACTが第四金属膜3−5の環状の幅W
FFMと同じ長さ程度に十分小さいときは、βが1に近い値、つまり第四金属膜3−5下の開口部17の幅W
CNTが同金属膜3−5の幅W
FFMに近いほど、順電圧差△V
Fが大きくなることが明らかになった。すなわち活性領域が狭いほど、第四金属膜3−5下部の静電ポテンシャル分布は活性領域の幅の影響を受けて変化し、その結果順電圧差△V
Fが変化するということである。この効果は、
図17に示すように、半導体デバイスシミュレーションにより得られた電流密度分布と等電位線分布の模式図を用いて説明できる。
図17は、半導体デバイスシミュレーションにより得られた電流密度分布と等電位線分布の模式図であり、(b)の断面図と(c)の断面図、および(b)、(c)図中の表面から深さ10μmにある×印の位置における電流密度分布図(a)からなる。(b)の断面図は、β=0.88すなわちW
CNT=230μmの場合で、(c)の断面図はβ=0.02すなわちW
CNT=6μmの場合に対応する。両断面図に、順方向導通時における1Vステップの4本の等電位線23の分布を示す。(b)の断面図のように、第四金属膜3−5下の開口部17の幅W
CNTが十分大きいときは、導通時の開口部17下(周辺部8)の電位(静電ポテンシャル)が、アノード電極よりも低い電位で広く固定される。そのためキャリア(電子、ホール)は、アノード電極3が前記アノード拡散領域2とオーミック接触をしている部分の外周端11より外周部へ侵入することができなくなる。特にW
CNTが十分広くかつW
ACTが小さい場合(つまりαが小さい場合)、電流密度分布図(a)の(1)のように、W
CNTが十分狭い場合の(2)に比べて、電流経路の断面が狭くなり、その分だけ活性部分の電流密度が高くなる。その結果、(1)の順電圧降下が(2)の場合よりも高くなり、順電圧差△V
Fが発生する。一方、W
ACT(つまりα)が十分大きい場合は、W
CNTの影響は小さくなるため、電流密度分布図(a)の(3)もしくは(4)のように、活性領域の電流密度の差は無視できる程度に小さくなる。そのため、順電圧差△V
Fも十分小さくなる。
【0043】
図16は、第10の実施例における特性関係を示すグラフであり、
図15における順電圧差△V
Fの、第四金属膜3−5の環状の幅W
FFMに対する開口部17の幅W
CNTの割合βの依存性を示すグラフである。各αの値別にプロットしている。αが0.3以上、つまり第四金属膜3−5の幅W
FFMがW
ACTの値に近くなると、順電圧差△V
Fは増加する。このとき、βが0.5以上、すなわち開口部17の幅W
CNTが、前記第四金属膜3−5において前記アノード拡散領域2とオーミック接触していない部分の総幅W
Rよりも大きければ、順電圧差△V
Fはβによらずに安定していることがわかる。この効果についても、
図17を用いて説明できる。すなわち、
図17の断面図(b)のように、第四金属膜3−5下の開口部17の幅W
CNTがオーミック接触していない部分の総幅W
Rよりも十分大きいときは、導通時の開口部17下(周辺部8)の静電ポテンシャルが、アノード電極よりも低い電位にて固定される幅を、大きくできる。そのために、開口部17の幅W
CNTの変化に対しても、等電位線の分布が安定し、順電圧差△V
Fも安定する。このような順電圧差△V
Fの安定性は、半導体装置の製造プロセスにて発生するばらつき、例えばマスクパターニングにおける層間絶縁膜9と第四金属膜3−5間のアライメント誤差、開口部17を形成するときのエッチング加工幅の精度、およびこれらのシリコンウェハ上の面内分布等の影響を受けないことを意味するため、本発明の実施例の特性安定上極めて重要な効果である。
【0044】
なお、W
FFMの最小幅については、10μmとするのがよい。これは、少数キャリアの拡散長は、前述のライフタイム制御を施す場合、およそ1μm程度となり、W
FFMがこの値より小さくなると、前述の静電ポテンシャルが固定される効果が無くなり、少数キャリアの外周端11より外周部8への侵入を抑えることができなくなるからである。第四金属膜近傍の電位を広く固定して、安定的に少数のキャリアの外周部8への侵入を抑えるには、W
FFMは前記拡散長の10倍以上あればよく、従ってW
FFMの最小幅を10μm程度とすることが望ましい。
【0045】
以上の理由から、本発明の実施例10においては、αは0.3以下であること、すなわち前記p型アノード拡散領域の重心Oから、前記p型アノード拡散領域の外周端24が表す多角形の各辺に垂直に線を伸ばしたときの外周端24までの距離のうち最短の距離W
ACTに対して、第四金属膜3−5の環状の幅W
FFMは、W
ACTの30%以下の値であり、かつ同時に、βが0.5より高いこと、すなわち開口部17の幅W
CNTが、前記第四金属膜3−5において前記アノード拡散領域2とオーミック接触していない部分の総幅W
Rよりも大きいとよい。
【0046】
また、本発明の第10の実施例では、耐圧クラスを1700Vとして説明してきた。本発明は、他の耐圧クラスでも容易に適用することができる。例えば600Vクラスの場合は、シリコン半導体基板の比抵抗は10〜50Ωcm程度、n
-ドリフト層1の厚さは40〜70μm程度である。W
ACTは製品の定格電流密度の設定により変わるが、表1に記載の範囲と同様に、およそ300〜10000μm(=10mm)である。第四金属膜3−5の環状の幅W
FFMは、比抵抗が小さいことから、最小幅10μm以上、典型的には50〜200μm程度となり、αは0.3以下が望ましいことはこれまでと同様である。従って開口部17の幅を決めるβについても、0.5以上が望ましいことはこれまでと同様である。さらに1200Vクラスについては、シリコン半導体基板の比抵抗は40〜90Ωcm程度、n
-ドリフト層1の厚さは100〜150μm程度であり、第四金属膜3−5の環状の幅W
FFMは、100〜300μm程度となる。また3300Vクラスについても、比抵抗は200〜400Ωcm程度、n
-ドリフト層1の厚さは200〜400μm程度であり、第四金属膜の環状の幅W
FFMは200〜500μm程度となる。上記のいずれの場合でも、αは0.3以下がよく、βは0.5以上であることがよい。
【0047】
以上説明した本発明の実施例1〜10にかかる半導体装置によれば、絶縁膜にチップ製造上発生するプロセス欠陥があったとしても、逆回復破壊が起こりにくくなる。