(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記出庫用移載装置が、前記移動基台が前記出庫用位置に位置している状態において、前記シート支持体に支持されている前記薬材シートを前記シート支持体ごと前記出庫箇所に移載自在に構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の収納設備。
前記出庫用移載装置が、前記移動基台が前記出庫用位置に位置している状態において、前記シート支持体とそのシート支持体に支持されている前記薬材シートとのうち前記薬材シートのみを前記出庫箇所に移載自在に構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の収納設備。
前記シート反転装置が、前記錠剤シートを載置支持する支持姿勢から横軸心周りに駆動手段にて揺動されて載置支持している前記錠剤シートを回転しながら落下させる揺動台と、前記揺動台から落下する前記錠剤シートを上下反転させた状態で受け止めるべく前記揺動台の下方に設けられた受け止め体とを備えて構成され、
前記シート移載装置が、前記錠剤シートを前記取出位置に位置する前記カセットから前記揺動台上に移載自在で且つ前記錠剤シートを前記受け止め体上から前記切断用箇所に移載自在に構成されている請求項7記載の収納設備。
前記シート反転装置が、上方から落下した前記錠剤シートに接触して回転させる被接触体と、前記被接触体に接触して回転する前記錠剤シートを上下反転させた状態で受け止めるべく前記被接触体の下方に設けられた支持体とを備えて構成されて、
前記シート移載装置が、前記錠剤シートを前記取出位置に位置する前記カセットから前記被接触体の上方に移動させた後に前記被接触体の上方で前記錠剤シートに対する保持を解除自在で且つ前記錠剤シートを前記支持体上から前記切断用箇所に移載自在に構成されている請求項7記載の収納設備。
前記シート移載装置が、前記切断用箇所に移載された前記薬材シートから前記シート切断装置にて切り取られた出庫対象の端数薬材シートを前記薬材シートとして前記切断用箇所から前記シート支持体に移載自在で、且つ、前記出庫対象の端数薬材シートが切り取られた後に残る収納対象の端数薬材シート片を前記薬材シートとして前記切断用箇所から前記取出位置の前記カセットに移載自在に構成されている請求項1〜10のいずれか1項に記載の収納設備。
前記収納部に、前記薬材シートとして、同種の薬材を区分けされた状態で設定個数封入した完全薬材シート及び前記薬材シートから前記シート切断装置にて前記出庫対象の端数薬材シート片が切り取られた前記端数薬材シート片を前記カセットに収容した状態で収納するように構成され、
前記収納部に収納されている前記薬材シートの収納状態を管理する管理手段と、
前記管理手段の管理情報と出庫指令が示す出庫数情報とに基づいて、前記端数薬材シート片を優先的に選択する形態で前記出庫箇所に出庫する出庫錠剤数又は前記出庫錠剤数以上となるように前記カセットに収容されている前記薬材シートから取出対象の前記薬剤シートを選択し、且つ、前記取出対象の薬剤シートの総錠剤数が前記出庫錠剤数より多い場合において前記取出対象の薬剤シートのうちの1枚を切断対象の薬材シートとして選択する選択手段と、
前記取出対象の薬剤シートを移載するべく前記シート移載装置の作動を制御する移載制御手段とが設けられ、
前記移載制御手段が、
移載する前記薬材シートが前記切断対象の薬材シートではない場合は前記取出対象の薬剤シートを前記取出位置のカセットから前記シート支持体に移載する直接移載処理を実行し、移載する前記薬材シートが前記切断対象の薬材シートである場合は前記切断対象の薬材シートを前記取出位置のカセットから前記切断用箇所に移載する切断移載処理を実行するように構成されている請求項1〜11のいずれか1項に記載の収納設備。
前記カセットが、底壁部と周壁部とを備えて上方に向けて開口する容器状に形成されて、その内部空間を水平方向に複数の収容区画に区分けする仕切り壁を備え、且つ、同種の薬材を区分けされた状態で設定個数封入した完全薬材シートと前記端数薬材シートとを異なる収容区画に収容自在に構成されて、前記完全薬材シートを収容する収容区画の底面の高さより、前記端数薬材シート片を収容する収容区画の底面の高さが高く形成されている請求項11又は12記載の収納設備。
前記カセットとして、同種の薬材を区分けされた状態で設定個数封入した完全薬材シートを収容する完全薬材シート用カセットと、前記端数薬材シートを収容する端数薬材シート用カセットとが1つの収納部に収納する形態で設けられ、前記完全薬材シート用カセットの周壁の高さより、前記端数薬材シート用カセットの周壁の高さが低く形成されている請求項11又は12記載の収納設備。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した従来の収納設備では、シート移載装置にて収納部からシート支持体に移載しなければならないため、出庫箇所に出庫する薬材の必要数が多く、収納部から多数の薬材シートを収納棚の収納部から移動基台のシート支持体に移載する必要がある場合は、シート移載装置による収納部からシート支持体までの薬材シートの移載を繰り返し行わなければならないので、その薬材シートの移載に長い時間を要してしまい、薬材シートを出庫箇所に効率よく出庫することができないものであった。
【0006】
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、薬材シートを出庫箇所に効率よく出庫することができる収納設備を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる収納設備は、薬材を区分けした状態で複数封入したシート状の薬材シートを複数枚収納する収納部を複数備えた収納棚と、前記複数の収納部の夫々に対応する収納部用位置及び前記薬材シートを出庫する出庫箇所に対応する出庫用位置に移動自在な移動基台を備えて、前記薬材シートを前記収納部から前記出庫箇所に搬送する搬送装置とが設けられているものであって、その第1特徴構成は、
前記収納部が、複数枚の前記薬材シートを収容自在なカセットに前記薬材シートを収容した状態で収納するように構成され、前記搬送装置の移動基台に、前記移動基台が前記収納部用位置に位置している状態において、前記カセットを前記収納部における収納位置と前記移動基台側の取出位置との間で移動自在なカセット移動装置と、前記移動基台上の切断用箇所に位置する前記薬材シートを切断するシート切断装置と、前記出庫箇所に搬送する前記薬材シートを支持するシート支持体と、前記取出位置の前記カセットと前記切断用箇所と前記シート支持体との間で前記薬材シートを移載自在なシート移載装置と、前記移動基台が前記出庫用位置に位置している状態において、前記シート支持体に支持されている前記薬材シートを前記出庫箇所に移載する出庫用移載装置とが備えられている点にある。
【0008】
すなわち、カセットに収容した状態で薬材シートが収納部に収納されており、錠剤を必要数だけ出庫箇所に出庫するときは、移動基台を収納部用位置に移動させて移動基台が収納部用位置に位置している状態で、収納部の収納位置に収納されているカセットがカセット移動装置にて移動基台側の取出位置に移動される。そして、このようにカセットが移動基台側の取出位置に位置している状態で、カセットから取り出した薬材シートの薬材が必要数となるように、シート移載装置にて1枚又は複数枚の薬材シートがカセットからシート支持体に移載される。また、必要数に対してカセットに収容されている薬材シート単位では薬材の数に端数が生じる場合は、シート移載装置にて薬材シートを切断用箇所に移載して端数分の薬材を切り取られ、その端数分の薬材シートがシート移載装置にてシート支持体に移載される。その後、移動基台を出庫用位置に移動させて、シート支持体上の薬材シートを出庫箇所に出庫させるようにして、薬材シートが出庫箇所に出庫される。
【0009】
上述の如く、収納部に収納されている薬材シートを移動基台に備えられたシート支持体に取り出すときは、カセット移動装置にて、複数枚の薬材シートが収容されているカセットを収納部の収納位置から移動基台側の取出位置に移動させておき、このように複数枚の薬材シートが収容されたカセットがシート支持体に近づけられた状態で、シート移載装置にて、カセットからシート支持体に薬材シートが移載される。
よって、カセットを移動基台側の取出位置に移動させてカセットに収容されている複数枚の薬材シートをカセットごと移動させておくことで、シート移載装置によって薬材シートをシート支持体に移載するときには、取出位置のカセットからシート支持体まで移動させればよく、収納部からシート支持体まで移動させる場合に比べ、薬材シートの移動距離が短くなる。従って、シート移載装置にて多数の薬材シートを移載する場合にそのときに要する時間を短くすることができるため、多数の薬材シートを出庫箇所に効率よく出庫することができる。
【0010】
本発明にかかる収納設備の第2特徴構成は、第1特徴構成において、前記シート支持体が、前記薬材シートを収容する収容用空間を複数の収容区画に区分けする仕切り体を備えて構成されている点にある。
【0011】
すなわち、シート支持体が、仕切り体にて複数の収容区画に区分けされており、薬材シートを複数の収容区画に振り分けて収容することができる。そのため、薬材シートを受け渡す対象が複数ある場合に、その受け渡し対象ごとに異なる収容区画に収容する、又は、薬材シートとして複数種類ある場合に、種類ごとに異なる収容区画に収容する等、複数枚の薬材シートを区分けした状態で出庫箇所に出庫することができるため、出庫した後に行う薬剤シートの仕分け作業を行う場合に、その仕分け作業がやり易くなる。
【0012】
本発明にかかる収納設備の第3特徴構成は、第2特徴構成において、前記シート支持体が、底壁部と周壁部とを備えて上方に向けて開口する容器状に形成され、前記仕切り体が、前記シート支持体の前記周壁部より低い高さに形成されている点にある。
【0013】
すなわち、仕切り体がシート支持体の周壁部より低い高さに形成されているため、複数の仕切り体にて支持することで、収容区画に入りきらない大型の薬材シート等を、複数の収容区画に跨る平置き姿勢で収容することができる。よって、シート支持体の仕切り体上に大型の薬材シートを載置することで、収容区画に入りきらない大型の薬材シートを出庫箇所に出庫することができる。
【0014】
本発明にかかる収納設備の第4特徴構成は、第1〜第3特徴構成のいずれか1つにおいて、前記出庫用移載装置が、前記移動基台が前記出庫用位置に位置している状態において、前記シート支持体に支持されている前記薬材シートを前記シート支持体ごと前記出庫箇所に移載自在に構成されている点にある。
【0015】
すなわち、出庫用移載装置にて、シート支持体に支持されている薬材シートをシート支持体ごと出庫箇所に移載することで、薬材シートが出庫箇所に出庫される。このようにシート支持体ごと薬材シートを出庫箇所に出庫することで、薬材シートを移載するときに薬材シートが落下することを抑えることができ、薬材シートを適確に出庫箇所に出庫することができる。
【0016】
本発明にかかる収納設備の第5特徴構成は、第1〜第3特徴構成のいずれか1つにおいて、前記出庫用移載装置が、前記移動基台が前記出庫用位置に位置している状態において、前記シート支持体とそのシート支持体に支持されている前記薬材シートとのうち前記薬材シートのみを前記出庫箇所に移載自在に構成されている点にある。
【0017】
すなわち、出庫用移載装置にて、シート支持体と薬材シートとのうちの薬材シートのみを出庫箇所に移載することで、薬材シートが出庫箇所に出庫される。このようにシート支持体を移動基台に残した状態で薬材シートが出庫箇所に出庫されるため、薬材シートを出庫した後に新たなシート支持体を移動基台上に移載する必要がないため、次の薬材シートの出庫作業に移り易く、薬材シートを効率よく出庫箇所に出庫することができる。
【0018】
本発明にかかる収納設備の第6特徴構成は、第1〜第5特徴構成のいずれか1つにおいて、前記搬送装置が、走行台車に前記移動基台を昇降自在に案内する昇降マストが立設されたスタッカークレーンにて構成され、前記収納棚が、前記スタッカークレーンの移動経路を形成する形態で互いに対向する姿勢で一対設けられ、前記スタッカークレーンとして、前記移動経路の横幅方向に並べて配置された一対の軌道のうちの一方側の軌道に案内されて前記移動経路を移動自在な一方側のスタッカークレーンと、前記一対の軌道のうちの他方側の軌道に案内されて前記移動経路を移動自在な他方側のスタッカークレーンとが、互いにすれ違い移動できるように設けられている点にある。
【0019】
すなわち、一方側スタッカークレーンと他方側スタッカークレーンとの2台のスタッカークレーンを設け、これら2台のスタッカークレーンにて薬材シートを出庫箇所に出庫することで、薬材シートを効率よく出庫箇所に出庫することができる。
また、2台のスタッカークレーンがすれ違い移動できるように設けられており、双方のスタッカークレーンが移動経路の全体を移動することができるため、薬材シートをより効率よく出庫箇所に出庫することができる。
【0020】
本発明にかかる収納設備の第7特徴構成は、第1〜第6特徴構成のいずれか1つにおいて、前記薬材シートが、錠剤を区分けした状態で複数個封入された錠剤シートであり、前記カセットが、底壁部と周壁部とを備えて上方に向けて開口する容器状に形成されて、複数枚の前記錠剤シートを積層状態で収容するように構成され、前記シート移載装置が、前記錠剤シートにおける平坦な裏面又は凸凹のある表面を吸着保持して前記錠剤シートを移載するように構成され、前記シート切断装置が、表面が上方側に向く姿勢の前記錠剤シートを切断するように構成され、前記錠剤シートにおける上方側を向いている面が表面か裏面かを検出する表裏検出手段と、前記表裏検出手段の検出情報に基づいて表面が下方側を向いている前記錠剤シートを表面が上方側を向くように反転させるシート反転装置とが設けられている点にある。
【0021】
すなわち、表面が上方側を向く表向き姿勢の錠剤シートについては表面を吸着保持し、裏面が上方側を向く裏向き姿勢の錠剤シートについては裏面を吸着保持するというように、シート移載装置が錠剤シートにおける上方側を向く面を吸着保持して移載することで、シート移載装置にて錠剤シートを移載することができる。そのため。カセットに複数枚の錠剤シートを積層状態で収容する場合、凹凸のある表面を互いに対向させて複数枚の錠剤カセットを効率よくカセットに収容させることができる。
【0022】
そして、シート移載装置にて表面が吸着保持された表向き姿勢の錠剤シートについては、その表向き姿勢のまま切断用箇所に移載し、シート移載装置にて裏面が吸着保持された裏向き姿勢の錠剤シートについては、シート反転装置にて表向き姿勢に反転させて、その表向き姿勢で切断用箇所に移載する。このように、切断用箇所に移載する錠剤シートは常に表向き姿勢とすることができるため、表向き姿勢の錠剤シートを切断するように構成されているシート切断装置にて錠剤シートを切断することができる。
【0023】
本発明にかかる収納設備の第8特徴構成は、第7特徴構成において、前記シート反転装置が、前記錠剤シートを載置支持する支持姿勢から横軸心周りに駆動手段にて揺動されて載置支持している前記錠剤シートを回転しながら落下させる揺動台と、前記揺動台から落下する前記錠剤シートを上下反転させた状態で受け止めるべく前記揺動台の下方に設けられた受け止め体とを備えて構成され、前記シート移載装置が、前記錠剤シートを前記取出位置に位置する前記カセットから前記揺動台上に移載自在で且つ前記錠剤シートを前記受け止め体上から前記切断用箇所に移載自在に構成されている点にある。
【0024】
すなわち、裏向き姿勢の錠剤シートがシート移載装置にて揺動台上に移載された状態で、揺動台を駆動手段にて水平軸心周りに駆動揺動させることで、錠剤シートが回転しながら落下し、その落下する錠剤シートが受け止め体にて表向き姿勢に上下反転した状態で受け止められる。
つまり、裏向き姿勢の錠剤シートを揺動台に載置し、その揺動台を駆動手段にて揺動させて錠剤シートを上下反転させるため、裏向き姿勢の錠剤シートを適確に表向き姿勢に変更させ易くなる。
【0025】
本発明にかかる収納設備の第9特徴構成は、第7特徴構成において、前記シート反転装置が、上方から落下した前記錠剤シートに接触して回転させる被接触体と、前記被接触体に接触して回転する前記錠剤シートを上下反転させた状態で受け止めるべく前記被接触体の下方に設けられた支持体とを備えて構成されて、前記シート移載装置が、前記錠剤シートを前記取出位置に位置する前記カセットから前記被接触体の上方に移動させた後に前記被接触体の上方で前記錠剤シートに対する保持を解除自在で且つ前記錠剤シートを前記支持体上から前記切断用箇所に移載自在に構成されている点にある。
【0026】
すなわち、裏向き姿勢の錠剤シートをシート移載装置にて被接触体の上方まで移動させた後にその錠剤シートに対する保持を解除することで、錠剤シートが落下し、その落下する錠剤シートが被接触体に接触することで回転して、その回転しながら落下する錠剤シートが表向き姿勢に上下反転した姿勢で支持体に受け止められる。
従って、自重によって落下する錠剤シートを被接触体に接触させて上下反転させる構成であり、シート反転装置に駆動手段を備える必要がないため、シート反転装置を簡素に構成することができる。
【0027】
本発明にかかる収納設備の第10特徴構成は、第1〜第9特徴構成のいずれか1つにおいて、前記薬材シートが、平面視でのサイズが異なる複数サイズの薬材シートがあり、前記カセットが、収容用空間を水平方向に複数の収容区画に区分けする仕切り壁を備えて前記複数の収容区画の夫々に前記薬材シートを平置き姿勢で収容自在に構成され、且つ、前記仕切り壁を着脱自在に備えて前記収容区画の平面視での大きさを変更自在に構成されている点にある。
【0028】
すなわち、仕切り壁を備える位置を変更することで、収容区画の平面視での大きさを変更することができる。そのため、収容する薬材シートのサイズに合わせて収容区画の大きさを変更することで、1つのカセットで、複数サイズの薬材シートに対応することができ、薬材シートを効率よく収容することができる。
【0029】
本発明にかかる収納設備の第11特徴構成は、第1〜第10特徴構成のいずれか1つにおいて、前記シート移載装置が、前記切断用箇所に移載された前記薬材シートから前記シート切断装置にて切り取られた出庫対象の端数薬材シート片を前記薬材シートとして前記切断用箇所から前記シート支持体に移載自在で、且つ、前記出庫対象の端数薬材シート片が切り取られた後に残る収納対象の端数薬材シート片を前記薬材シートとして前記切断用箇所から前記取出位置の前記カセットに移載自在に構成されている点にある。
【0030】
すなわち、切断用箇所に移載された薬材シートから出庫対象の端数薬材シート片が切り取られた後に残る端数薬材シート片は、シート移載装置にて薬材シートとして切断用箇所から取出位置のカセットに移載されて、カセットに収容される。
このように端数薬材シート片を薬材シートとしてカセットに収容することで、次にカセットから薬材シートを移載するときに端数薬材シート片を用いることができ、出庫対象の端数薬材シート片が切り取られた後に残る端数薬材シート片を有効利用できる。
【0031】
本発明にかかる収納設備の第12特徴構成は、第1〜第11特徴構成のいずれか1つにおいて、前記収納部に、前記薬材シートとして、同種の薬材を区分けした状態で設定個数封入した完全薬材シート及び前記薬材シートから前記シート切断装置にて前記出庫対象の端数薬材シート片が切り取られた前記端数薬材シート片を前記カセットに収容した状態で収納するように構成され、前記収納部に収納されている前記薬材シートの収納状態を管理する管理手段と、前記管理手段の管理情報と出庫指令が示す出庫数情報とに基づいて、前記端数薬材シート片を優先的に選択する形態で前記出庫箇所に出庫する出庫錠剤数又は前記出庫錠剤数以上となるように前記カセットに収容されている薬材シートから取出対象の薬材シートを選択し、且つ、前記取出対象の薬材シートの総錠剤数が前記出庫錠剤数より多い場合において前記取出対象の薬材シートのうちの1枚を切断対象の薬材シートとして選択する選択手段と、前記取出対象の薬材シートを移載するべく前記シート移載装置の作動を制御する移載制御手段とが設けられ、前記移載制御手段が、前記移載する薬材シートが前記切断対象の薬材シートではない場合は前記取出対象の薬材シートを前記取出位置のカセットから前記シート支持体に移載する直接移載処理を実行し、前記移載する薬材シートが前記切断対象の薬材シートである場合は前記切断対象の薬材シートを前記取出位置のカセットから前記切断用箇所に移載する切断移載処理を実行するように構成されている点にある。
【0032】
すなわち、出庫箇所に薬材シートを出庫する場合、管理手段の管理情報と出庫指令が示す出庫数情報とに基づいて、端数薬材シート片を優先的に選択する形態で出庫箇所に出庫する出庫薬材数又は前記出庫薬材数以上となるようにカセットに収容されている薬材シートから取出対象の薬剤シートが選択される。
つまり、カセットに端数薬材シート片が収容されている場合、その端数薬材シート片が封入している薬材数が出庫錠剤数より多いときは、端数薬材シート片1枚のみが取出対象の薬材シートに選択され、端数薬材シート片が封入している薬材数が出庫錠剤数より少ないときは、端数薬材シート片1枚と完全薬材シート1枚又は複数枚が取出対象の薬材シートに選択される。また、カセットに端数薬材シート片が収容されていない場合、完全薬材シート1枚又は複数枚が取出対象の薬材シートに選択される。
【0033】
そして、選択された取出対象の薬材シートの総薬材数が、出庫薬材数と同じ場合は、出庫薬材数に対して端数が生じないため、取出対象の薬材シートを切断する必要がなく、切断対象の薬材シートは選択されない。ちなみに、この場合、カセット内には端数薬材シート片は一枚も収容されなくなる。
また、選択された取出対象の薬材シートの総薬材数が、出庫薬材数より多い場合は、出庫薬材数に対して端数が生じるため、取出対象の薬材シートのうちの1枚を切断対象の薬材シートとして選択して、その1枚の切断対象の薬材シートを切断して端数分の出庫対象の端数薬材シート片を切り取る。そして、切断対象の薬材シートから出庫対象の端数薬材シート片が切り取られた残りである収納対象の端数薬材シート片がカセットに収容され、カセットには一枚の端数薬材シート片がカセットに収容される。
【0034】
従って、カセットに収容されている端数薬材シート片は常に1枚となり、複数枚の端数薬材シート片が存在することで端数薬材シート片が不規則に積み重なることがなくなるため、シート移載装置にて端数薬材シート片を移載するときに端数薬材シート片を保持し易くなる。
【0035】
本発明にかかる収納設備の第13特徴構成は、第11又は第12特徴構成において、前記カセットが、底壁部と周壁部とを備えて上方に向けて開口する容器状に形成されて、その内部空間を水平方向に複数の収容区画に区分けする仕切り壁を備え、且つ、同種の薬材を区分けされた状態で設定個数封入した完全薬材シートと前記端数薬材シート片とを異なる収容区画に収容自在に構成されて、前記完全薬材シートを収容する収容区画の底面の高さより、前記端数薬材シート片を収容する収容区画の底面の高さが高く形成されている点にある。
【0036】
すなわち、カセットの内部空間が仕切り壁にて複数の収容区画に区分けされており、完全薬材シートと端数薬材シート片とを異なる収容区画に収容することで、完全薬材シートと端数薬材シート片とが交じり合うことを防止した状態で1つのカセットに収容することができる。
また、端数薬材シート片を収容する収容区画の底面の高さが、完全薬材シートを収容する収容区画の底面の高さより高く形成されているため、完全薬材シートを収容区画に積層状態で多数枚収容することができながら、収容する1枚の端数薬材シート片をカセットの開口近くの高さ位置させてシート移載装置にて保持し易い状態で収容することができる。
【0037】
本発明にかかる収納設備の第14特徴構成は、第11又は第12特徴構成において、前記カセットとして、同種の薬材を区分けされた状態で設定個数封入した完全薬材シートを収容する完全薬材シート用カセットと、前記端数薬材シート片を収容する端数薬材シート片用カセットとが1つの収納部に収納する形態で設けられ、前記完全薬材シート用カセットの周壁の高さより、前記端数薬材シート片用カセットの周壁の高さが低く形成されている点にある。
【0038】
すなわち、完全薬材シートと端数薬材シート片とを別々のカセットに収容することで、完全薬材シートと端数薬材シート片とが混じり合うことを防止した状態で収納部に収納することができる。
また、完全薬材シート用カセットの周壁の高さより、端数薬材シート片用カセットの周壁が低く形成されているため、完全薬材シート用カセットに完全薬材シートを積層状態で多数枚収容することができながら、端数薬材シート片用カセットの高さを低く形成することができて1枚の端数薬材シート片をシート移載装置にて保持し易い状態で収容することができる。
【発明を実施するための形態】
【0040】
〔第1実施形態〕
以下、本発明に係る収納設備の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態の収納設備には、複数枚の薬材シートSがカセット5に収容された状態で収納棚1の収納部2に収納されている。そして、スタッカークレーン3にて、トレー出入庫箇所E1に入庫されたトレー4を移動基台としての昇降台12にて支持する状態で受け取り、収納部2に収納されているカセット5から移動基台としての昇降台12に支持されたトレー4上に薬材シートSを取り出し、トレー4ごとトレー出入庫箇所E1(出庫箇所に相当)に搬送して、薬材シートSを収納部2からトレー出入庫箇所E1に搬送するように構成されている。
また、収納部2に収納されているカセット5内の薬材シートSがなくなる又は残り少なくなると、当該カセット5をスタッカークレーン3にてカセット出入庫箇所E2に出庫し、カセット出入庫箇所E2の薬材シートSが充填されたカセット5を収納部2に収納するように構成されている。
尚、スタッカークレーン3が、走行台車11に昇降台12を昇降自在に案内する昇降マスト13が立設された搬送装置に相当し、昇降台12が、移動基台に相当する。
【0041】
本実施形態の収納設備は、
図1に示すように、収納部2を縦横に複数並べた収納棚1と、薬材シートS、トレー4及びカセット5を搬送するスタッカークレーン3と、トレー出入庫箇所E1に出庫されたトレー4を外部に向けて搬送し且つ空のトレー4をトレー出入庫箇所E1に搬送するトレー搬送装置6と、カセット出入庫箇所E2に出庫されたカセット5を外部に向けて搬送し且つ充填されたカセット5をカセット出入庫箇所E2に搬送するカセット搬送装置7とが設けられている。尚、1つの収納部2には、1種類の薬材シートSが収納されている。
【0042】
図5に示すように、薬材シートSの形態としては、複数個の錠剤を区分けした状態で封入したシート状の錠剤シートAや、粉末や顆粒を封入した小袋を複数繋げた分包シートBや、湿布を封入した湿布シートCがある。
錠剤シートA及び分包シートBが、薬材を区分けした状態で複数封入した薬材シートSに相当し、これら錠剤シートA及び分包シートBについては、同種の薬材を区分けされた状態で設定個数封入した完全薬材シートS1や完全薬材シートS1から一部の薬材が切り取られた端数薬材シート片S2がある。また、錠剤シートA及び分包シートBには、封入した薬材の種類が異なる複数種類の薬材シートSがあり、また、平面視でのシートサイズが異なる複数大きさの薬材シートSがある。尚、分包シートBについては、小袋を1つの薬材として扱っている。
【0043】
図3及び
図5に示すように、薬材シートSを収容するカセット5は、底壁部と周壁部とを備えて上方に開口する容器状に形成されており、その内部に薬材シートSを収容する収容空間が形成されている。そして、カセット5は、収容空間を水平方向に複数の収容区画に区分けする仕切り壁8が備えられており、この仕切り壁8にて区分けされた各収容区画の夫々に複数枚の薬材シートSを積層状態で収容するように構成されている。また、カセット5には、仕切り壁8が着脱自在に備えられており、仕切り壁8を装着する位置を変更することで収容区画の平面視での大きさを変更自在に構成されている。
【0044】
そして、仕切り壁8として、垂直姿勢でカセット5に装着される板状体にて形成された板状仕切り壁8aと、板状体に水平姿勢のテーブル部分8cを固着して形成されたテーブル付き仕切り壁8bとがあり、カセット5の内部空間がテーブル付き仕切り壁8bにて出し入れ方向に2分割され、さらに、テーブル部分8cが存在しない一方の内部空間が板状仕切り壁8aにて水平方向に複数の内部空間に分割されている。
【0045】
カセット5に錠剤シートAや分包シートBを収容する場合は、テーブル部分8cが存在する一方の内部空間におけるテーブル部分上の空間が、端数薬材シート片S2を収容する端数薬材シート片用の収容空間としており、この端数薬材シート片S2用の収容空間はテーブル部分8c上に1つ形成されている。また、テーブル部分8cが存在しない他方の収容空間における板状仕切り壁8aにて分割された内部空間の夫々が、完全薬材シートS1を収容する完全薬材シート用の収容空間としており、この完全薬材シートS1用の収容空間は板状仕切り壁8bにて仕切られる形態で複数形成されている。このように、カセット5は、完全薬材シートS1と端数薬材シート片S2とを異なる収容空間に収容自在に構成されている。
【0046】
そして、テーブル付き仕切り壁8bは、テーブル部分8cの大きさが異なる複数種類用意されており、テーブル付き仕切り壁8bを変更することで、カセット5の内部空間を2分割する割合を変更自在となっており、端数薬材シート片S2を収容する収容空間の大きさを変更できるように構成されている。そして、板状仕切り壁8aの装着する位置や枚数を変更することで、完全薬材シートS1を収容する収容空間の大きさを変更できるように構成されている。
板状仕切り壁8aには、その上端部から下方に向けて切り欠きが形成されており、この切り欠きから収容空間に積層状態で収容されている完全薬材シートS1の側面が見えるようになっている。
【0047】
テーブル付き仕切り壁8bは、カセット5に装着した状態において、テーブル部分8cにおける端数薬材シート片S2を載置支持する底面の高さが、仕切り壁8の高さ及びカセット5の周壁の高さより低く且つカセット5の底面より高い高さとなるように形成されており、端数薬材シート片用の収容空間に収容された端数薬材シート片S2は、完全薬材シート用の収容空間に収用された最下層の完全薬材シートS1より高い高さでカセット5に収容されるようになっている。
【0048】
図4に示すように、出庫する薬材シートSを支持するトレー4は、カセット5と同様に底壁部と周壁部とを備えて上方に開口する容器状に形成されており、その内部に薬材シートSを収容する収容空間が形成されている。そして、トレー4は、収容空間を水平方向に複数の収容区画に区分けする仕切り体9が備えられており、この仕切り体9にて区分けされた各収容区画の夫々に薬材シートSを平置き姿勢で収容自在に構成されている。ちなみに、トレー4は、仕切り体9にて4つの収容区画に区分けされている。
【0049】
トレー4の仕切り体9は、トレー4の周壁部より低い高さに形成されており、収納区画に収納できない湿布シートC等の大型の薬材シートSを複数の仕切り体9に亘って載置支持することでトレー4に収容できるように構成されている。尚、仕切り体9は、トレー4本体と一体形成されており、着脱不能となっている。
【0050】
図1に示すように、収納棚1は、スタッカークレーン3の移動経路を形成する形態で互いに対向する姿勢で一対設けられている。各収納棚1は、収納部2が上下左右に複数並べた状態で備えられており、収納部2には、移動経路側に引き出し自在に1つのカセット5が収納されている。
錠剤シートAや分包シートBの薬材を区分けした状態で複数封入した薬材シートSについては、複数枚の完全薬材シートS1及び1枚の端数薬材シート片S2を薬材シートSとしてカセット5に収容し、そのカセット5を複数の収納部2に収納されている。つまり、収納部2には、複数枚の薬材シートSがカセット5に収容した状態で収納されており、収納棚1には、複数枚の薬材シートSを収納する収納部2が複数備えられている。
【0051】
スタッカークレーン3として、移動経路の横幅方向(以下、経路横幅方向と称する)に並べて配置された一対の軌道14のうちの一方側の軌道14に案内されて移動経路をその長手方向(以下、経路長手方向と称する)に沿って移動自在な一方側スタッカークレーン3aと、一対の軌道14のうちの他方側の軌道14に案内されて経路長手方向に沿って移動自在な他方側スタッカークレーン3bとの2台のスタッカークレーン3が設けられており、これら2台のスタッカークレーン3は、互いにすれ違い移動できるように移動経路に設けられている。
【0052】
2台のスタッカークレーン3について説明を加えると、一方側スタッカークレーン3aの走行台車11は、経路横幅方向の一方側に位置する状態で一方側の軌道14に沿って走行移動するように構成されており、一方側スタッカークレーン3aの昇降マスト13は、経路横幅方向の一方側に位置する収納棚1の近傍に位置するように走行台車11に立設されている。また、他方側スタッカークレーン3bの走行台車11は、経路横幅方向の他方側に位置する状態で他方側の軌道14に沿って走行移動するように構成されており、他方側スタッカークレーン3bの昇降マスト13は、経路横幅方向の他方側に位置する収納棚1の近傍に位置するように走行台車11に立設されている。このように2台のスタッカークレーン3を構成することで、互いにすれ違うときに走行台車11同士や昇降マスト13同士が干渉しないようになっている。
【0053】
そして、一方側スタッカークレーン3aの昇降台12は、昇降マスト13から経路横幅方向の他方側に向けて片持ち状に支持されており、経路横幅方向の一方側に位置する収納棚1と他方側スタッカークレーン3bの昇降マスト13との間に位置している。また、他方側スタッカークレーン3bの昇降台12は、昇降マスト13から経路横幅方向の一方側に向けて片持ち状に支持されており、経路横幅方向の他方側に位置する収納棚1と一方側スタッカークレーン3aの昇降マスト13との間に位置している。
そして、このようにスタッカークレーン3を構成することで、2台のスタッカークレーン3がすれ違うときに昇降台12が昇降マスト13に干渉することがなく、また、2台のスタッカークレーン3がすれ違うときに昇降台12の高さを異ならせることで、昇降台12同士が干渉しないようになっている。
【0054】
スタッカークレーン3の夫々は、走行台車11の走行移動と昇降台12の昇降移動とにより、トレー出入庫箇所E1に対応するトレー出入庫用位置、カセット出入庫箇所E2に対応するカセット出入庫用位置、及び、複数の収納部2の夫々に対応する収納部用位置に昇降台12が移動するように構成されている。
【0055】
図2に示すように、スタッカークレーン3夫々の昇降台12には、昇降台12が収納部用位置に位置している状態において、カセット5を収納部2における収納位置と昇降台12上の取出位置との間で移載自在なカセット移動装置としてのカセット移載装置16と、昇降台12上の切断用箇所E3に位置する薬材シートSを切断するシート切断装置17と、上述したトレー4と、取出位置のカセット5と切断用箇所E3とトレー4との間で薬材シートSを移載自在なシート移載装置18と、昇降台12がトレー出入用位置に位置している状態において、トレー4をトレー出入庫箇所E1に移載する出庫用移載装置としてのトレー移載装置19と、薬材シートSを上下反転させるシート反転装置20と、シート切断装置17にて切断する薬材シートSを上方側から撮像する撮像カメラ39とが備えられている。
【0056】
そして、スタッカークレーン3の夫々は、昇降台12が収納用位置に位置している状態において、カセット移載装置16にて収納部2の収納位置に収納されているカセット5を昇降台12上に移載し、シート移載装置18にて昇降台12上のカセット5から薬材シートSを取り出してトレー4に移載し、薬材シートSの取り出しが完了したカセット5をカセット移載装置16にて収納部2の収納位置に収納するように構成されている。さらに、昇降台12が収納部用位置に位置している状態において、カセット5から取り出した薬材シートSを必要に応じてシート切断装置17にて切断するとともに、シート切断装置17にて切断する薬材シートSが裏返っている場合はシート反転装置20にて薬材シートSを表裏反転させるようになっている。
【0057】
また、スタッカークレーン3の夫々は、昇降台12がトレー出入庫用位置に位置している状態において、薬材シートSを収容したトレー4をトレー移載装置19にて昇降台12上からトレー出入庫箇所E1に移載するとともに、薬材シートSを収容していない空のトレー4をトレー移載装置19にてトレー出入庫箇所E1から昇降台12上に移載するように構成されている。また、昇降台12がカセット出入庫箇所E2に位置している状態において、薬材シートSが収容されていない又は薬材シートSが残り少ないカセット5をカセット移載装置16にて昇降台12上からカセット出入庫箇所E2に移載するとともに、薬材シートSが充填されたカセット5をカセット移載装置16にてカセット出入庫箇所E2から昇降台12上に移載するように構成されている。
【0058】
次に、昇降台12に備えられた各装置について説明する。
図7に示すように、カセット移載装置16は、経路横幅方向(カセット移載方向)に沿って移動自在な移載用移動体22と、その移載用移動体22の経路横幅方向の両端部夫々に装備されて経路横幅方向に沿う回転軸心周りに回転自在な回転フック23とを備えて構成されている。回転フック23は回転軸心周りに回転することにより、回転フック23の先端が昇降台12においてカセット5を載置支持する高さより上方に位置する係合姿勢と、回転フック23が昇降台12におけるカセット5を載置支持する高さより下方に位置する引退姿勢とに姿勢変更自在に構成されている。
【0059】
そして、カセット移載装置16は、カセット5を経路横幅方向の一方側に位置する収納部2から昇降台12上に移載するときは、まず、移載対象のカセット5が収納されている収納部2に対応する収納部用位置に昇降台12を位置させる。その後、移載用移動体22を経路横幅方向の一方側に移動させて移載用移動体22を昇降台12から経路横幅方向の一方側に突出させ、経路横幅方向の一方側に位置する引退姿勢の回転フック23を、収納部2の収納位置に位置するカセット5の被係合部5aの直下に位置させる。そして、経路横幅方向の一方側に位置する回転フック23を係合姿勢に姿勢変更させてカセット5の被係合部5aに係合させた後、移載用移動体22を経路横幅方向の他方側に移動させて、カセット5を収納部2の収納位置から昇降台12上の取出位置に移載するようになっている。昇降台12上の取出位置に位置するカセット5は、カセット5全体が収納部2から取り出されており、カセット5の全荷重を昇降台12にて支持するようになっている。
【0060】
また、上記したカセット5を経路横幅方向の一方側に位置する収納部2から昇降台12上に移載するときの逆の手順で移載用移動体22及び回転フック23を作動させることで、カセット5を昇降台12上の取出位置から経路横幅方向の一方側に位置する収納部2の収納位置に移載するようになっている。このように、カセット移載装置16は、昇降台12が収納部用位置に位置している状態において、カセット5を収納部2における収納位置と昇降台側の取出位置との間で移載自在に構成されている。
そして、移載用移動体22の移動方向を逆方向にするとともに経路横幅方向の他方側に位置する回転フック23を姿勢変更させることで、経路横幅方向の他方側に位置する収納部2の収納位置と昇降台12上の取出位置との間でカセット5を移載するようになっており、カセット移載装置16は一対の収納棚1の両方の収納部2との間でカセット5を移載できるように構成されている。
【0061】
図6に示すように、トレー移載装置19は、トレー4に形成された凹入部4aに下方から係合する状態でトレー4を載置支持する一対のトレー支持体25を備えて構成されている。トレー支持体25は、経路長手方向に沿って移動自在に構成されており、
図6に示すようなトレー授受用位置と、
図8(b)に示すようなトレー授受用位置から経路長手方向に移動したシート受取用位置とに移動自在となっている。
【0062】
そして、トレー出入庫箇所E1との間でトレー4を移載するときに昇降台12が停止するトレー出入庫用位置として、
図6に示すような高位置と、このよりも低い低位置とが設定されており、昇降台12からトレー出入庫箇所E1にトレー4を移載するときは、
図6に示すように、トレー4を支持したトレー支持体25をトレー授受用位置に位置させた状態で、昇降台12を高位置から低位置に下降移動させることで、トレー4をトレー出入庫箇所E1に卸して移載するようになっている。このように、トレー移載装置19は、昇降台12がトレー出入庫用位置に位置している状態において、トレー4に支持されている薬材シートSをトレー4ごとトレー出入庫箇所E1に移載自在に構成されている。
また、トレー出入庫箇所E1から昇降台12にトレー4を移載するときは、トレー出入庫箇所E1にトレー4が位置し且つトレー支持体25をトレー授受用位置に位置させた状態で、昇降台12を低位置から高位置に上昇移動させることで、トレー支持体25にてトレー4を掬い取って昇降台12上に移載するようになっている。
【0063】
図9及び
図10に示すように、シート切断装置17は、薬材シートSにおけるシート長手方向の端部を挾持するシート挾持体27と、切断する薬材シートSの平坦な裏面を載置支持するシート支持部材28と、薬材シートSを切断するシート切断用刃29とを備えて構成されている。シート挾持体27は、経路長手方向に移動自在に備えられ、シート支持部材28及びシート切断用刃29は経路横幅方向に移動自在に備えられている。
【0064】
そして、シート切断装置17は、薬材シートSをシート挾持体27にて挾持し、シート挾持体27の経路長手方向の移動とシート支持部材28及びシート切断用刃29の経路横幅方向の移動とにより、シート支持部材28とシート切断用刃29との間に薬材シートSを位置させる。その後、シート切断用刃29を下降移動させることで、薬材シートSをシート支持部材28にて載置支持した状態でシート切断用刃29にて切断して、錠剤シートAの一部の錠剤や分包シートBの一部の小袋を切り取るように構成されている。
【0065】
そして、錠剤シートAは、裏面は平坦になっているが表面に凹凸があり、シート挾持体27を経路長手方向に移動させ、シート支持部材28及びシート切断用刃29の経路横幅方向に移動させるときに、錠剤シートAの表面の凹凸にシート支持部材28の端部が引っ掛からないように、凹凸のある表面が上方側を向く上向き姿勢でシート挾持体27にて挾持させて、シート支持部材28にて平坦な裏面を載置支持し、表向き姿勢の錠剤シートAをシート切断用刃29にて切断するように構成されている。つまり、シート切断装置17は、表面が上方側に向く姿勢の錠剤シートAを切断するように構成されている。
【0066】
また、シート切断用刃29は、経路長手方向に沿う長辺部分29aと、長辺部分29aの先端部から経路横幅方向のシート挾持体27が存在する側とは反対側に伸びる短辺部分29bとを備えて平面視でL字状に構成されている。そして、長辺部分29aは錠剤シートAや分包シートBの横幅の長さよりも長く形成されており、この長辺部分29aにて錠剤シートAや分包シートBを経路横幅方向に沿って直線状に切断することができるように構成されている。また、短辺部分29bは、錠剤シートAにおけるシート長手方向に並ぶ錠剤1区画の長さより長く形成されており、長辺部分29aと短辺部分29bとにより、錠剤シートAのシート長手方向の端部に位置して横幅方向に並ぶ複数の錠剤のうちの一部を切断することができるように構成されている。
【0067】
図11及び
図12に示すように、シート反転装置20は、錠剤シートAを載置支持する支持姿勢から経路横幅方向に沿う横軸心周りに電動モータ31にて揺動されて載置支持している錠剤シートAを回転させながら落下させる揺動台32と、揺動台32から落下する錠剤シートAを上下反転させた状態で受け止めるべく揺動台32の下方に設けられた受け止め体33とを備えて構成されている。
【0068】
揺動台32は、電動モータ31にて駆動揺動することで、錠剤シートAを載置支持する載置面が水平となる支持姿勢(
図11参照)と、この支持姿勢から横軸心周りに90°揺動させて載置面が鉛直となる揺動姿勢(
図12参照)とに姿勢変更自在に構成されている。また、載置面における揺動姿勢で下端に位置する一端部には水平姿勢で載置面から上方に突出する突出部32aが備えられている。
また、受け止め体33は、揺動姿勢の揺動台32の突出部32aよりも下方で且つ揺動台32が揺動する横軸心よりも揺動姿勢の揺動台32の載置面が向く側に位置するように設けられている。
【0069】
そして、シート反転装置20は、揺動台32の載置面に裏面が上方側を向く裏向き姿勢で錠剤シートAが載置された後、揺動台32を支持姿勢から揺動姿勢に向けて揺動させることで、錠剤シートAが載置面上を一端部側に滑り落ちてその錠剤シートAが突出部32aに引っ掛かり、さらに揺動台32を揺動させることで、錠剤シートAが起立姿勢となった後に裏面側に倒れて揺動台32から回転しながら落下する。その回転しながら落下する錠剤シートAを表向き姿勢で受け止め体33にて受け止めるようになっている。
【0070】
次に、シート移載装置18について説明する。
シート移載装置18は、薬材シートSにおける上方側を向く面を上方側から吸着保持する吸着保持体35と、吸着保持体35を水平方向及び上下方向に移動操作するとともに吸着保持体35を縦軸心周りに回転操作する保持体用移動操作体36とを備えて構成されている。そして、シート移載装置18は、錠剤シートAを吸着保持する場合は、錠剤シートAにおける平坦な裏面又は凹凸のある表面のうちの上方側を向く面を吸着保持するように構成されている。
シート移載装置18は、吸着保持体35の吸着作用と吸着保持体35の移動及び回転とにより、薬材シートSの姿勢を水平姿勢に維持した状態で、薬材シートSを昇降台12上のカセット5と切断用箇所E3とトレー4とシート反転装置20との間で移載自在に構成されている。
【0071】
具体的には、移載する薬材シートSが錠剤シートAの場合では、シート移載装置18は、
図8において矢印(1)で示すように、切断する必要のない錠剤シートAを昇降台12上のカセット5からトレー4に移載し、
図9において矢印(2)で示すように、切断する必要があり且つ表向き姿勢の錠剤シートAを昇降台12上のカセット5から切断用箇所E3に移載し、且つ、
図11において矢印(5)で示すように、切断する必要があり且つ裏向き姿勢の錠剤シートAを昇降台12上のカセット5から揺動台32上に移載するように構成されている。また、シート移載装置18は、
図12において矢印(6)で示すように、シート反転装置20にて上下反転された表向き姿勢の錠剤シートAを受け止め体33上から切断用箇所E3に移載自在に構成されている。尚、矢印(1)、矢印(2)、矢印(5)及び矢印(6)で示す場合は、移載される薬材シートSとして、完全薬材シートS1の場合と端数薬材シート片S2の場合とがある。
【0072】
また、シート切断装置17にて切断された端数薬材シート片S2のうち、出庫箇所に出庫する出庫対象の端数薬材シート片S2を、
図10において矢印(3)で示すように、切断用箇所E3からトレー4に移載し、カセット5に戻す収納対象の端数薬材シート片S2を、
図10において矢印(4)で示すように、切断用箇所E3から昇降台12上のカセット5に移載するように構成されている。
【0073】
矢印(1)、矢印(2)、矢印(5)で示すような錠剤シートAをカセット5から移載する場合は、吸着保持体35にて錠剤シートAが吸着保持されるが、このとき、カセット5に表向き姿勢で収容されている錠剤シートAについては吸着保持体35にて表面が吸着保持され、カセット5に裏向き姿勢で収容されている錠剤シートAについては吸着保持体35にて裏面が吸着保持される。
【0074】
また、矢印(2)、矢印(6)で示すような、錠剤シートAを切断用箇所E3に移載する場合は、切断用箇所E3に移載されて吸着保持体35にて吸着保持されている錠剤シートAをシート切断装置17のシート挾持体27にて挾持するようになっている。そして、シート挾持体27に挾持された後も継続して錠剤シートAを吸着保持しており、シート挾持体27が経路長手方向に移動するときは吸着保持体35もシート挾持体27と一体的に経路長手方向に移動するようになっている。
そして、シート切断装置17にて切断された一対の端数薬材シート片S2のうち、シート挾持体27に挾持されていない端数薬材シート片S2は、矢印(3)で示すように、切断された後に必要に応じて吸着保持体35による吸着保持を解除することで、切断用箇所E3からシュート37内に落下し、出庫対象の端数薬材シート片S2としてトレー4に収容される。シート切断装置17にて切断された一対の端数薬材シート片S2のうち、シート挾持体27に挾持されている端数薬材シート片S2は、矢印(4)に示すように、シート移載装置18にて切断用箇所E3から昇降台12上のカセット5に移載され、収納対象の端数薬材シート片S2としてカセット5における端数薬材シート片S2を収容する収容空間に収容される。
ちなみに、矢印(3)に示すように端数薬材シート片S2を移載する場合は、シュート37の直下に端数薬材シート片S2を収容したい収容区画を位置させるように、トレー移載装置19にてトレー4を経路横幅方向に移動させることで、トレー4に備えられた複数の収容区画のいずれにも端数薬材シート片S2を収容できるようになっている。
【0075】
また、矢印(1)に示すような、錠剤シートAをカセット5からトレー4に直接に移載するときは、トレー4をシート受取用位置に位置させた状態で、吸着保持体35をカセット移載装置16の横側方で且つトレー4の真上まで移動させたのち、吸着保持体35による吸着保持を解除することで移載するようになっている。
ちなみに、矢印(1)に示すように端数薬材シート片S2を移載する場合は、吸着保持を解除する吸着保持体35の直下に端数薬材シート片S2を収容したい収容区画を位置させるように、トレー移載装置19にてトレー4を経路横幅方向に移動させることで、トレー4に備えられた複数の収容区画のいずれにも錠剤シートAを収容できるようになっている。
【0076】
撮像カメラ39は、昇降台12上のカセット5に収容されている薬材シートSや受け止め体33上の薬材シートSを上方側から撮像するように、昇降台12に備えられている。撮像カメラ39は、カセット長手方向の中央部に位置する少なくとも1つの収容箇所に収容されている薬材シートSについては、最下層に位置する薬材シートSの全体を撮像するように設けられており、その他の収容箇所については、板状仕切り壁8aの切り欠きから薬材シートSの側面を撮像することで4辺夫々の少なくとも一部を撮像できるように設けられている。
【0077】
図13に示すように、スタッカークレーン3には、走行台車11の走行移動させる走行用電動モータ11aの作動を制御する走行制御部41a、昇降台12を昇降移動させる昇降用電動モータ12aを制御する昇降制御部41b、及び、昇降台上の各種装置の作動を制御する移載制御手段としての移載制御部41cを備えた運転制御装置41が設けられている。尚、移載制御部41cが、取出対象の薬材シートSを移載するべくシート移載装置18の作動を制御する移載制御手段に相当する。
そして、運転制御装置41には、撮像カメラ39にて撮像された撮像情報に基づいて、昇降台12上のカセット5に収容されている薬材シートS、特に、取出対象の錠剤シートAにおける上方側を向いている面が表面か裏面か(表向き姿勢か裏向き姿勢か)を判別し、また、受け止め体33上の錠剤シートAにおける上方側を向いている面が表面か裏面かを判別する判別手段45がプログラム形式で備えられている、尚、撮像カメラ39と判別手段45とで、錠剤シートAにおける上方側を向いている面が表面か裏面かを検出する表裏検出手段46が構成されている。
【0078】
処方箋にバーコード等で示された処方箋情報を図外の読取手段にて読み取ることで、処方箋情報が出庫指令装置43に入力され、この処方箋情報に基づいて出庫指令装置43からコントローラ40に出庫指令が指令される。この出庫指令には、処方箋情報に示されている処方薬の種類を示す出庫種類情報や、各種類における出庫する処方薬の個数を示す出庫数情報が含まれている。
コントローラ40は、収納部2に収納されている薬材シートSの収納状態を管理情報として記憶おり、収納状態を管理する管理手段42として機能している。このコントローラ40には、管理情報と出庫指令が示す出庫数情報とに基づいて薬材シートSを取り出す取出対象の収納部2を選択し、且つ、その取出対象の収納部2から取り出す取出対象の薬材シートSを選択し、且つ、その取出対象の薬材シートSから切断対象の薬材シートSを選択する選択手段44がプログラム形式で備えられている。
そして、コントローラ40から運転制御装置41に、取出対象の収納部2、取出対象の薬材シートS及び切断対象の薬材シートSを示す搬送指令が指令される。
【0079】
選択手段44の選択ついて、錠剤シートAを例に説明を加えると、出庫指令が示す出庫種類情報に基づいて出庫する種類の錠剤を封入した錠剤シートAが収納されている収納部2を取出対象の収納部2として選択する。そして、取出対象の収納部2に収納されている複数枚の錠剤シートAから、出庫指令が示す出庫数情報が示す出庫錠剤数に基づいて、端数薬材シート片S2を優先的に選択する形態で出庫箇所に出庫する出庫錠剤数又は出庫錠剤数以上となるようにカセット5に収容されている錠剤シートAから取出対象の錠剤シートAを選択し、且つ、取出対象の錠剤シートAの総錠剤数が出庫錠剤数より多い場合において取出対象の錠剤シートAのうちの1枚を切断対象の錠剤シートAとして選択するようになっている。
【0080】
取出対象の錠剤シートAの選択及び切断対象の錠剤シートAの選択について具体例を挙げて説明すると、出庫錠剤数が20の場合において、取出対象の収納部2に、10錠の錠剤が封入された完全薬材シートS1の複数枚と、3錠封入された端数薬材シート片S2の1枚とが取出対象の収納部2に収納されている場合、まず端数薬材シート片S2の1枚が優先的に選択され、出庫錠剤数又は出庫錠剤数以上となるように完全薬材シートS1の2枚が選択される。そして、取出対象の錠剤シートAの総錠剤数が23となり、出庫錠剤数の20より多いため、完全薬材シートS1の1枚が切断対象の錠剤シートAとして選択される。
【0081】
また、出庫錠剤数が23の場合において、取出対象の収納部2に、10錠の錠剤が封入された完全薬材シートS1の複数枚と、3錠封入された端数薬材シート片S2の1枚とが収納されている場合では、上述した場合と同様に、端数薬材シート片S2の1枚と完全薬材シートS1の2枚が選択される。そして、取出対象の錠剤シートAの総錠剤数が23となり、出庫錠剤数の23と同じであるため、切断対象の錠剤シートAは選択されない。
また、出庫錠剤数が2の場合において、取出対象の収納部2に、10錠の錠剤が封入された完全薬材シートS1の複数枚と、3錠封入された端数薬材シート片S2の1枚とが収納されている場合では、端数薬材シート片S2の1枚のみが選択され、この端数薬材シート片S2が切断対象の錠剤シートAとして選択される。
【0082】
次に運転制御装置41について説明する。
運転制御装置41は、コントローラ40からの出庫指令情報に基づいて、トレー出入庫箇所E1に対応する停止位置に移動してトレー4をトレー出入庫箇所E1から昇降台12上に移載してトレー4を受け取るトレー受取処理と、取出対象の収納部2に対応する収納部用位置に昇降台12を移動させる収納部用移動処理と、収納部用位置に昇降台12を位置させた状態でカセット5から薬材シートSを取り出すシート取出処理と、トレー出入庫箇所E1に対応する停止位置に昇降台12を移動させてトレー4を昇降台12上からトレー出入庫箇所E1に移載してトレー4を受け渡すトレー受渡処理とを実行するように構成されている。
【0083】
そして、運転制御装置41は、トレー受取処理、収納部用移動処理、シート取出処理、トレー受渡処理の順に実行して、薬材シートSを載置支持したトレー4をトレー出庫箇所に出庫するようにスタッカークレーン3の作動を制御するように構成されている。尚、出庫指令情報に取出対象の薬材シートSが複数種類示されている場合は、収納部用移動処理とシート取出処理とを複数回繰り返して実行して、複数種類の薬材シートSをトレー上に取り出し、複数種類の薬材シートSを纏めてトレー4ごとトレー出入庫箇所E1に出庫するようになっている。
【0084】
運転制御装置41には、撮像カメラ39が撮像した撮像情報に基づいて薬材シートSにおける上方側を向いている面が表面か裏面かを判別する判別手段45がプログラム形式で備えられている。ちなみに、撮像カメラ39と判別手段45とで、薬材シートSにおける上方側を向いている面が表面か裏面かを検出する表裏検出手段46が構成されている。
【0085】
次に、移載制御部41cのシート取出処理について説明する。
移載制御部41cは、コントローラ40からの出庫指令情報と撮像カメラ39が撮像した撮像情報に基づいて、シート移載装置18等の昇降台12に備えられた各装置の作動を制御してシート取出処理を実行するように構成されている。
まず、カセット移載装置16を作動させて、取出対象の収納部2に収納されているカセット5を昇降台12上に移載する。
そして、撮像カメラ39を作動させて、昇降台12上のカセット5に収容されている薬材シートSを撮像し、撮像カメラ39が撮像した撮像情報に基づいて、カセット5に収納されている取出対象の薬材シートSの位置と薬材シートSの姿勢を判別し、シート移載装置18を作動させて、取出対象の薬材シートSをシート移載装置18にて吸着保持する。
【0086】
吸着保持した薬材シートSが切断対象の薬材シートSでない場合は、吸着保持した薬材シートSをトレー4における複数の収容区画のいずれかに収容するべく、シート移載装置18及びトレー移載装置19の作動を制御するように構成されている。
また、吸着保持した薬材シートSが切断対象の薬材シートSであり且つ姿勢が表向き姿勢である場合は、シート切断装置17にて薬材シートSを切断し、出庫対象の端数薬材シート片S2をトレー4における複数の収容区画のいずれかに収容し、収容対象の端数薬材シート片S2をカセット5における端数収容用の収容区画に収容するべく、シート移載装置18、トレー移載装置19及びシート切断装置17の作動を制御するように構成されている。
また、吸着保持した薬材シートSが切断対象の薬材シートSであり且つ姿勢が裏向き姿勢である場合は、シート反転装置20にて薬材シートSを裏向き姿勢から表向き姿勢に反転させた後、シート切断装置17にて薬材シートSを切断し、出庫対象の端数薬材シート片S2をトレー4における複数の収容区画のいずれかに収容し、収容対象の端数薬材シート片S2をカセット5における端数収容用の収容区画に収容するべく、シート移載装置18、トレー移載装置19、シート切断装置17及びシート反転装置20の作動を制御するように構成されている。
ちなみに、取出対象の薬材シートSに切断対象の薬材シートSと切断対象でない薬材シートSがある場合は、まず、切断対象でない薬材シートSをカセット5からトレー4に移載した後、切断対象の薬材シートSをカセット5から取り出してシート切断装置17にて切断し、出庫対象の端数薬材シート片S2をトレー4に移載し、収納対象の端数薬材シート片S2をカセット5に移載する。
【0087】
同じ処方箋に示された処方薬は、種類が異なる場合でもトレー4の同じ収容区画に収容し、異なる処方箋に示された処方薬は、種類が同じ場合でもトレー4の異なる収容区画に収容するようにして、処方箋単位で区分けした状態で収容したトレー4をトレー出入庫箇所E1に出庫するようになっている。
【0088】
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、第2実施形態を説明するにあたり、第1実施形態と異なる構成について主に説明し、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0089】
図14に示すように、スタッカークレーン3の昇降台12には、カセット移載装置16と、シート切断装置17と、出庫する薬材シートSを載置支持するシート支持部材28としての揺動自在な揺動式トレー51と、取出位置のカセット5と切断用箇所E3と揺動式トレー51との間で薬材シートSを移載自在なシート移載装置18と、昇降台12が出庫用位置に位置している状態において、揺動式トレー51に支持されている薬材シートSを出庫箇所に移載する出庫用移載装置としての揺動操作装置(図示せず)と、カセット5に収容されている薬材シートSを上方側から撮像する撮像カメラ39とが備えられている。
ちなみに、カセット5には、すべての錠剤シートAが表向き姿勢で収納されており、昇降台12には、錠剤シートAを反転させる装置は設けられていない。
【0090】
揺動式トレー51は、薬材シートSを載置支持する載置台部分51aと、その周囲に位置して載置台部分51aから離れるほど高くなる傾斜姿勢の周縁部分とを備えて構成されており、揺動操作装置にて、載置台部分51aにて薬材シートSを載置支持する載置姿勢と載置台部分51aにて載置していた薬材シートSを下方に落下させる傾斜姿勢とに姿勢変更自在に構成されている。
【0091】
つまり、揺動操作装置は、昇降台12を出庫用位置に位置している状態において、揺動式トレー51を水平姿勢から傾斜姿勢に姿勢変更させて揺動式トレー51に載置支持されていた薬材シートSを揺動式トレー51から落下させることで、揺動式トレー51とその揺動式トレー51に支持されている薬材シートSとのうち薬材シートSのみを出庫箇所に移載自在に構成されている。
【0092】
〔別実施形態〕
(1) 上記実施形態では、シート反転装置20を、駆動手段にて揺動される揺動台32と受け止め体33とを備えて、駆動式に構成したが、
図15に示すように、シート反転装置20を、上方から落下する錠剤シートAに接触して回転させる被接触体56と、被接触体56に接触して回転する錠剤シートAを上下反転させた状態で受け止めるべく被接触体56の下方に設けられた支持体57とを備えて、非駆動式に構成してもよい。
この場合、シート移載装置18は、錠剤シートAを取出位置に位置するカセット5から被接触体56の上方に移動させた後に被接触体56の上方で錠剤シートAに対する保持を解除自在で且つ錠剤シートAを支持体57上から切断用箇所E3に移載自在に構成する。
【0093】
上記した非駆動式のシート反転装置20について説明を加えるが、シート移載装置18にて保持が解除されたとき錠剤シートAの長手方向をシート長手方向、そのときの錠剤シートAの横幅方向をシート横幅方向と称して説明する。
被接触体56を、錠剤シートAの長手方向の長さより長い棒状の部材にて構成し、その被接触体56をシート長手方向に沿う水平姿勢で、且つ、落下する錠剤シートAがその重心からシート横幅方向の一方側にずれた箇所に接触する位置に設ける。
そして、支持体57を、上面が水平な水平部分57aと、回転する錠剤シートAを上下反転させた状態で受け止めて水平部分57aに案内する上面が傾斜する傾斜部分57bとを備えて構成する。傾斜部分57bは、上面が被接触体56に対してその下方側でシート横幅方向の他方側から一方側に亘って位置し、且つ、上面が下方側ほどシート横幅方向の一方側に位置するように傾斜させる。この傾斜部分57bは、被接触体56に接触して回転する錠剤シートAの裏面を受け止めるように、被接触体56に対して間隔を隔てた状態で設ける。水平部分57aは、傾斜部分57bの下端部からシート横幅方向の一方側に伸びる状態で設けて、被接触体56よりシート横幅方向の一方側に位置させる。
【0094】
このようにシート反転装置20を構成することで、シート移載装置18による保持が解除されて裏向き姿勢で落下する錠剤シートAに対して、その重心からシート横幅方向にずれた箇所に被接触体56が接触し、錠剤シートAを水平方向に沿う軸心周りに回転させることができる。そして、その回転しながら落下する錠剤シートAを支持体57の傾斜部分57bにて錠剤シートAの裏面を受け止め、その錠剤シートAを傾斜する上面に沿って水平部分57aまで案内させることで、錠剤シートAを表向き姿勢に上下反転させることができる。
【0095】
また、シート反転装置20を、シート移載装置18から受け取った錠剤シートAを把持部にて把持して、その把持部を錠剤シートAの長手方向に沿う軸心周りで回転させることにより、錠剤シートAを上下反転させるように構成してもよい。ちなみに、このように構成する場合は、シート切断装置17のシート挾持体27を錠剤シートAの長手方向に沿う軸心周りで回転自在に構成することで、シート挾持体27をシート反転装置20に兼用することができる。
【0096】
(2) 上記実施形態では、完全薬材シートS1と端数薬材シート片S2とを同じカセット5に収容したが、
図16に示すように、カセット5として、完全薬材シートS1を収容する完全薬材シート用カセット59と端数薬材シート片S2を収容する完全薬材シート用カセット59とを設けて、完全薬材シートS1と端数薬材シート片S2とを異なるカセット5に収容してもよい。
また、完全薬材シート用カセット59と端数薬材シート片用カセット60とを設ける場合、完全薬材シート用カセット59の周壁の高さより端数薬材シート片用カセット60の周壁の高さを低く形成してもよい。つまり、完全薬材シート用カセット59については、仕切り壁8を設けて収容空間を複数形成して、完全薬材シートS1を水平方向に並べて収容自在に構成するとともに、周壁を高く形成して、完全薬材シートS1を積層状態で収容自在に構成してもよい。また、端数薬材シート片用カセット60については、その周壁の高さを完全薬材シート用カセット59の周壁より低く形成して、端数薬材シート片S2を積層方向に少なくとも1枚のみ収容自在に構成し、完全薬材シート用カセット59より上下方向に小さく形成してもよい。
また、完全薬材シート用カセット59と端数薬材シート片用カセット60とを設ける場合、これら完全薬材シート用カセット59と端数薬材シート片用カセット60とを1つの収納部2に収納する形態で設けて、完全薬材シートS1と端数薬材シート片S2とを1つの収納部2に収納するようにしてもよい。
【0097】
(3) 上記実施形態では、移動基台側の取出位置を、カセット5の全体が収納部2から取り出されてカセット5を移動基台のみで支持する位置に設定したが、移動基台側の取出位置を、カセット5の荷重の一部を収納棚1にて支持し、カセット5の残る荷重を移動基台にて支持して、カセット5を収納棚1と移動基台とで支持する位置に設定してもよく、また、移動基台側の取出位置を、カセット5を収納棚1にて片持ち状に支持させてカセット5を収納棚1のみで支持する位置に設定してもよい。
また、移動基台側の取出位置として、完全薬材シートS1用の取出位置と、この位置からカセット移載方向にずらした端数薬材シート片S2用の取出位置とを設定してもよい。
【0098】
(4) 上記実施形態では、撮像カメラ39と判別手段45とで表裏検出手段46を構成したが、シート材の平坦な部分の位置を検出するためのレーザー測距計等の位置検出手段と、この位置検出手段の検出情報に基づいて錠剤シートAにおける上方側を向いている面が表面か裏面かを判別する表裏判別手段とで表裏検出手段46を構成してもよい。
【0099】
(5) 上記実施形態では、スタッカークレーン3として、一方側スタッカークレーン3aと他方側スタッカークレーン3bとの2台のスタッカークレーン3を設け、これら2台のスタッカークレーン3をすれ違い自在に設けたが、すれ違い自在な2台のスタッカークレーン3を2組設けてもよく、また、複数台のスタッカークレーン3をすれ違い不能に設けてもよい。また、スタッカークレーン3を1台だけ設けてもよい。
【0100】
(6) 上記第1実施形態において、カセット移動装置にて、両側の収納棚1の収納部2に収納されているカセット5に対して、収納部2における収納位置と移動基台側の取出位置とに移動させるように構成したが、上記第1実施形態において、カセット移動装置にて、一方の収納棚1の収納部2に収納されているカセット5に対してのみ、収納部2における収納位置と移動基台側の取出位置とに移動させるように構成してもよい。
上記第2実施形態において、カセット移動装置にて、一方の収納棚1の収納部2に収納されているカセット5に対してのみ、収納部2における収納位置と移動基台側の取出位置とに移動させるように構成したが、上記第2実施形態において、カセット移動装置にて、両方の収納棚1の収納部2に収納されているカセット5に対して、収納部2における収納位置と移動基台側の取出位置とに移動させるように構成してもよい。
尚、シート切断装置17にて切断する薬材シートSをシート移載装置18にて吸着保持したが、シート切断装置17にて切断する薬材シートSをシート移載装置18にて吸着保持しなくてもよい。この場合、シート切断装置17は、切断用箇所E3からシート支持体に薬材シートSを移載するシート移載装置18として機能する。
【0101】
(7) 上記実施形態では、カセット移載装置16を、カセット移載方向に移動自在な移載用移動体22とカセット移載方向に沿う軸心周りに回転自在な回転フック23とを備えて構成したが、カセット移載装置16を、カセット移載方向に沿って移動自在で且つ昇降移動自在な移動体と、その移動体の経路横幅方向の一端部に装備された上方に突出する係合フックとを備え、移動体53のカセット移載方向の移動及び昇降移動により、カセット5を収納部2における収納位置と移動基台側の取出位置とに移載するように構成してもよく、また、カセット移載装置16を、カセット移載方向に沿って移動自在で且つ昇降移動不能な移動体と、その移動体の経路横幅方向の一端部に装備された上方に突出する係合フックとを備え、移動体53のカセット移載方向の移動及び移動基台の昇降移動により、カセット5を収納部2における収納位置と移動基台側の取出位置とに移載するように構成してもよい。
【0102】
(8) 上記第1実施形態では、カセット5に錠剤シートAを上向き姿勢と下向き姿勢とを混在させた状態で収容したが、カセット5に錠剤シートAをすべて上向き姿勢で収容してもよい。
上記第2実施形態では、カセット5に錠剤シートAをすべて上向き姿勢で収容したが、カセット5に錠剤シートAを上向き姿勢と下向き姿勢とを混在させた状態で収容してもよい。