【実施例1】
【0020】
図1は、実施例1に係るサーバ1の構成を示した図である。
サーバ1は、通信部101、サーバ制御部102、アプリケーション記憶部103により構成される。
【0021】
通信部101は、ネットワーク2に接続可能であり、後述する車載装置3とネットワーク2を介してデータ通信を行うことができる。
【0022】
サーバ制御部102は、車載装置3から、サーバ1に記憶するアプリケーションの一覧画面の送信要求を受信すると、後述するアプリケーション記憶部103に記憶しているアプリケーションの一覧画面を生成し、それを車載装置3に送信する。また、サーバ制御部102は、車載装置3から、アプリケーションのインストール要求を受信すると、アプリケーション記憶部103から該当するアプリケーションを取得し、ネットワーク2を介して、車載装置3に送信する。
【0023】
アプリケーション記憶部103は、複数のアプリケーションを記憶する(
図2)。なお、アプリケーションは、アプリケーションの名称を示すアプリケーション名、アプリケーションのバージョン、アプリケーションの使用容量を示すアプリケーションサイズ、アプリケーションのイメージデータであるアイコンデータ、車載装置3に内蔵される各機能部の制御時に利用する可能性の度合いを示す関連度等の情報を記憶するヘッダ情報領域と、アプリケーションのソースコードを記憶するデータ領域とから構成される(
図3)。
本実施例では、この関連度の指標として、下限値「0」から上限値「10」までの増分「1」の整数(数値が高いと関連性が強い)を用いて説明するが、これに限らず、関連度の指標の下限値、上限値、増分の組み合わせは自由である。
【0024】
図4は、実施例1に係る車載装置3の構成を示した図である。
車載装置3は、その機能構成として、ナビゲーション部41、オーディオ部42、運転支援部43、放送受信部44、アプリケーション記憶部301、操作部302、表示部303、通信部304、外部接続インタフェース(以下、外部接続IF)305、制御部310と、により構成される。
【0025】
ナビゲーション部41は、地図を表示する地図表示機能、目的地や経由地等となる施設や地点を検索する地点検索機能、自車位置から設定した目的地までの推奨経路を計算する経路計算機能、計算した経路に沿って目的地まで誘導する経路誘導機能等を提供し、制御部310により制御される。例えば、地図表示機能を利用している場合、自車位置を示すアイコンや自車位置周辺の地図、POI(Point Of Interest)アイコンなどを配置した地図画面(
図5−(A))を生成し、制御部310に出力する。また、経路誘導機能を利用している場合、目的地までの推奨経路を強調表示した経路誘導画面(
図5−(B))を生成し、制御部310に出力する。
【0026】
オーディオ部42は、各種記憶媒体(CD、DVD、HDD)(図示しない)などに記憶されている楽曲データを検索して再生する楽曲再生機能を提供し、制御部310により制御される。例えば、楽曲再生機能を利用している場合、楽曲再生中の楽曲情報や巻き戻し、一時停止、早送り、楽曲検索などの操作ボタンを配置した楽曲再生画面(
図6)を生成し、制御部310に出力する。
【0027】
運転支援部43は、自動車の背面部に設置されたカメラの映像を表示するバックカメラ表示機能、車両情報(燃料消費量、燃料残量、車速、走行距離など)を基に、燃費を算出して表示する燃費表示機能、走行情報(ハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作など)を基に、ユーザ(ドライバー)の運転能力を評価する運転評価機能を提供し、制御部310により制御される。例えば、バックカメラ表示機能を利用している場合、自動車の背面部(リアナンバープレート付近)に取り付けられたカメラにより撮影された画像からバックカメラ表示画面(
図7)を生成し、制御部310に出力する。
【0028】
放送受信部44は、放送局から発せされる放送電波を受信し、音声・映像・文字などの情報を提供し、制御部310により制御される。例えば、テレビ放送局から発せられる電波を受信し、その電波に含まれる映像(
図8)を制御部310に出力し、図示しないスピーカを通して音声が出力され、テレビ放送を楽しむ事が出来る。
【0029】
アプリケーション記憶部301は、HDD、フラッシュメモリなどの補助記憶装置により構成され、後述するアプリケーションのインストール処理により、複数のアプリケーションが記憶される(
図10)。
【0030】
操作部302は、タッチパネルや操作ボタン、リモコンなどから構成され、ユーザは、表示部303に表示される画面を基に、操作部302を用いて、車載装置3の操作、設定を行う。具体的には、各機能部の操作、アプリケーションのインストール処理における各種操作、アプリケーション記憶部301に記憶しているアプリケーションの選択操作を行うことができる。
【0031】
表示部303は、液晶表示装置で構成され、後述する表示制御部311から入力される各種画面を表示する。例えば、ナビゲーション部41の地図画面や経路誘導画面、オーディオ部42の楽曲再生画面、運転支援部43のバックカメラ表示画面、放送受信部44のテレビ画面、アプリケーションの選択を受け付けるアプリケーション選択画面、アプリケーションの実行画面等を表示する。
【0032】
通信部304は、ネットワーク2と接続可能であり、ネットワーク2を介してサーバ1とデータ通信を行うことができる。なお、通信部304は、車載装置3に内蔵された通信装置でも、携帯電話等の通信機能を有する外部通信装置でもよい。
【0033】
外部接続IF305は、外部機器と接続するためのインタフェースであり、ディスクドライブやUSBメモリやSDカードなどの外部記憶装置を接続することができる。
【0034】
制御部310は、車載装置3の全体を制御し、表示制御部311、画面生成部312、記憶制御部313、アプリケーション実行部314により構成される。また、制御部310は、車載装置3に内蔵される各機能部を制御する。
【0035】
表示制御部311は、表示部303に表示する画面を制御する。表示制御部311には、各機能部から入力される各種制御画面や、後述する画面生成部312が生成するアプリケーション選択画面、後述するアプリケーション実行部314で実行中のアプリケーション実行画面、インストール処理によりサーバ1から出力されるアプリケーション一覧画面等がユーザ指示により入力され、そのうちの1画面を表示部303に出力する。
【0036】
画面生成部312は、操作部302よりアプリケーション記憶部301に記憶されたアプリケーションの選択画面表示が指示されると、表示制御部311で現在表示制御されている画面を検出し、検出した画面に応じてアプリケーション選択画面を生成する。アプリケーション選択画面表示処理についての詳細は後述する。
【0037】
記憶制御部313は、制御部310からサーバ1にアプリケーションのインストール送信要求を送信した後に、サーバ1から送信されるアプリケーションをアプリケーション記憶部301に記憶する。
【0038】
アプリケーション実行部314は、操作部302よりアプリケーション記憶部301に記憶されたアプリケーションの実行指示が入力されると、実行指示されたアプリケーションのソースコードをアプリケーション記憶部301から読み出して実行する。なお、アプリケーションの実行画面は、表示制御部311にて表示制御される。
例えば、「歌詞検索」のアプリケーションを実行すると、アプリケーション実行部314は、アプリケーション記憶部301から「歌詞検索」アプリケーションのソースコードを読み出して実行する。その結果、表示制御部311の表示制御により、歌詞検索画面(
図9)が表示部303に表示される。
【0039】
次に、車載装置3がサーバ1からアプリケーションを取得し、アプリケーション記憶部301に記憶するインストール処理について、
図11を用いて説明する。
最初に、ユーザが、車載装置3の操作部302を用いて、サーバ1に記憶されているアプリケーションのインストール開始操作を行う(S111)。これにより、車載装置3の制御部310は、アプリケーション一覧画面の送信要求を、通信部304を介し、サーバ1に送信する(S112)。
【0040】
サーバ制御部102は、サーバ1に送信されたアプリケーション一覧画面の送信要求を受け、アプリケーション記憶部103に記憶されたアプリケーションの一覧画面を生成する(S113)。具体的には、サーバ制御部102は、アプリケーション記憶部103に記憶されたアプリケーションのアイコンデータを取得して配列した一覧画面を生成する。
そして、サーバ制御部102は、生成したアプリケーション一覧画面を、通信部101を介して、車載装置3に送信する(S114)。車載装置3の表示制御部311は、サーバ1から送信されたアプリケーション一覧画面を受信し、表示部303に表示する。
【0041】
ここで、ステップS111にインストール処理開始操作時に、ユーザが所望するアプリケーションのカテゴリ(ナビゲーション・オーディオ・運転支援・放送受信)を選択させることにより、サーバ1から選択されたカテゴリに該当するアプリケーションの一覧画面を受信して表示するようにしてもよい。なお、
図12は、所望するアプリケーションのカテゴリとして「ナビゲーション」が選択された場合のアプリケーション一覧画面の例である。
【0042】
そして、ユーザは、このアプリケーション一覧画面より、インストールするアプリケーションのアイコンを選択操作する(S115)。
車載装置3の制御部310は、選択したアプリケーションの送信要求を、通信部304を介して、サーバ1に送信する(S116)。
【0043】
サーバ制御部102は、車載装置3からアプリケーションの送信要求を受信すると、ステップS115で選択されたアプリケーションをアプリケーション記憶部103から取得し、通信部101を介し、車載装置3へ送信する(S117)。車載装置3の記憶制御部313は、サーバ1から送信されたアプリケーションを受信し、アプリケーション記憶部301に記憶してインストールする(S118)。
例えば、ユーザが、アプリケーション一覧画面(
図12)から「施設口コミ」アプリケーション(ICON7)を選択すると、サーバ1から「施設口コミ」のアプリケーションデータが記憶制御部313に送信され、記憶制御部313は、アプリケーション記憶部301に記憶してインストールする。
【0044】
上記のインストール処理を複数回行うことで、
図10のように、アプリケーション記憶部301に、複数のアプリケーションを記憶してインストールすることができる。
【0045】
なお、ここでは、サーバ1からアプリケーションを取得し、アプリケーション記憶部301に記憶するインストール処理について記載したが、これに限らず、外部接続IF305に接続された外部記憶装置からアプリケーションを取得し、アプリケーション記憶部301に記憶することも可能である。
【0046】
次に、実施例1に係る車載装置3のアプリケーション選択画面の表示処理について、
図13を用いて説明する。ここで、上記インストール処理(
図11)により、アプリケーション記憶部301には、複数のアプリケーションが
図10のように記憶されているとする。
【0047】
まず、車載装置3において、ユーザが操作部302を用いて、アプリケーションの選択画面の表示操作を行う(S121)。例えば、
図5〜
図9に示す「APP Menu」キー(M2、M4、M6、M8、M10)を操作することで、アプリケーション選択画面の表示操作を行うことが出来る。
操作部302は、ユーザからアプリケーション選択画面の表示操作が入力されると、その表示指示を表示制御部311に出力する。そして、表示制御部311は、この指示に基づいて、現在、表示部303に表示している画面が、機能部(ナビゲーション部41、オーディオ部42、運転支援部43、放送受信部44)の制御画面であるか、アプリケーションの実行画面であるかを判定する(S122)。
【0048】
このとき、表示制御部311が、機能部の制御画面であると判定した場合、この制御画面がどの機能部の制御画面であるかを特定し、特定した機能部を示すデータを画面生成部312に出力する。そして、画面生成部312は、アプリケーション記憶部301から全てのアプリケーションについて、ステップS122で特定した機能部との関連度を取得する(S123)。次に、画面生成部312は、アプリケーション記憶部301からアイコンデータとアプリケーション名を取得し(S124)、ステップS123で取得した関連度が高いアプリケーション順に、アイコンとアプリケーション名を配列したアプリケーション選択画面を生成する(S125)。表示制御部311は、この画面を表示部303に表示させる(S128)。
【0049】
具体的には、ユーザが、ナビゲーション部41の地図表示画面(
図5−(A))や経路誘導画面(
図5−(B))を表示中に、「APP Menu」キー(M2)を押下すると、ステップS122により、表示制御部311は、現在表示部303に表示している画面をナビゲーション部41の制御画面であると特定する。
そして、画面生成部312は、ナビゲーション部41との関連度が高いアプリケーションの順にアイコンとアプリケーション名を配列したアプリケーション選択画面を生成する。
【0050】
その結果、第1ページに、ナビゲーション部41との関連度が「10」である「航空地図」、次に、「8」である「施設口コミ」、次に、「8」である「地域情報検索」、次に、「5」である「AR Viewer」、次に、「3」である「SNS」、次に、「2」である「エコ運転支援」の順にアイコンとアプリケーション名を配列し、第2ページには、「0」である「Music Store」、「歌詞検索」、「動画検索」、「番組検索」の順にアイコンとアプリケーション名を配列したアプリケーション選択画面(
図14−(A))が生成され、表示部303に表示される。ここで、関連度の値が同じアプリケーションに対して、アプリケーション記憶部301に記憶している順序(アプリケーション名順)で配列したが、これに限らず、例えば、他の機能部との関連度を用いて、その他の機能部を含めた関連度の合計値が高い順に配列してもよい。また、各ページに表示可能なアイコンを6個としたが、これに限らず、例えば、3個や10個でもよく、その値は自由である。
【0051】
その後、ユーザが、表示部303に表示されているアプリケーション選択画面上のアイコンを選択することで、アプリケーション実行部314は、選択されたアプリケーションのソースコードをアプリケーション記憶部301から読み出して実行する。
また、各ページの切り替えは、前のページに切り替える「Prev.」キー、次のページに切り替える「Next」キーを押下することで可能である。また、「Cancel」キーを押下することで、アプリケーション選択画面の表示を中止し、アプリケーション選択画面表示キー(M2)を押したときに表示制御していた画面(
図5−(A)もしくは
図5−(B))に戻る。
【0052】
また、ユーザが、オーディオ部42の楽曲再生画面(
図6)を表示中に、「APP Menu」キー(M4)を押下した場合には、画面生成部312は、第1ページに、オーディオ部42との関連度が「10」である「Music Store」、次に、「10」である「歌詞検索」、次に、「7」である「動画検索」、次に、「5」である「番組検索」、次に、「3」である「SNS」、次に、「0」である「AR Viewer」の順にアイコンとアプリケーション名を配列し、第2ページには、「0」である「エコ運転支援」、「航空地図」、「施設口コミ」、「地域情報検索」の順にアイコンとアプリケーション名を配列したアプリケーション選択画面(
図15−(A))を生成し、このアプリケーション選択画面は、表示部303に表示される。
【0053】
一方、ステップS122で表示制御部311がアプリケーションの実行画面であると判定した場合、表示制御部311は、現在の制御画面が、アプリケーションの実行画面であることを示すデータを画面生成部312に出力する。そして、画面生成部312は、このデータに基づき、アプリケーション記憶部301からアイコンデータとアプリケーション名を取得して(S126)、アプリケーション名の順にアイコンとアプリケーション名を配列したアプリケーション選択画面を生成する(S127)。表示制御部311は、このアプリケーション選択画面を表示部303に表示させる(S128)。
【0054】
具体的には、表示部303に「歌詞検索」アプリケーションの実行画面(
図9)を表示されている状態で、「APP Menu」キー(M10)を押下すると、表示制御部311は、現在表示中の画面が、アプリケーションの実行画面であると判定する。これにより、画面生成部312は、アプリケーション記憶部301に記憶されているアプリケーション名の順に、アイコンとアプリケーション名を順次配列したアプリケーション選択画面(
図16)を生成し、このアプリケーション選択画面は、表示部303に表示される。なお、表示部303に表示可能なアプリケーション数(例えば6個)以上のアプリケーション選択画面を表示する場合には、第2ページ以降に順次表示される。
【0055】
なお、本実施例では、関連度の高い順にアプリケーションのアイコンとアプリケーション名を順次配列したアプリケーション選択画面の例を示したが、これに限らず、その他の例では、
図14−(B)に示すように、関連度の値が所定値以上のアプリケーションのアイコンとアプリケーション名を第1ページに配列し、そして、残りのアプリケーションのアイコンとアプリケーション名を第2ページ以降に順次配列したアプリケーション選択画面としてもよい。なお、
図14−(B)では、所定値を「7」としているため、第1ページにはナビゲーション部41との関連度が「7」以上のアプリケーション(「航空地図」、「施設口コミ」、「地域情報検索」)を関連度の高い順にアイコンとアプリケーション名を順次配列し、第2ページ以降に、その他のアプリケーションを関連度の高い順に順次配列している。
【0056】
さらに、その他の例では、
図14−(C)に示すように、各ページに設けた所定の領域901に関連度の値が所定値以上のアプリケーションのアプリケーション名とアイコンを共通に配列し、それ以外の領域902に残りのアプリケーションのアプリケーション名とアイコンを順次配列したアプリケーション選択画面としてもよい。なお、
図14−(C)では、所定値を「7」としているため、各ページに設けた所定の領域901にナビゲーション部41との関連度が「7」以上のアプリケーション(「航空地図」、「施設口コミ」、「地域情報検索」)を関連度の高い順にアイコンとアプリケーション名を配列し、それ以外の領域902に、その他のアプリケーションを関連度の高い順に順次配列している。
ここで、関連度を「高」の基準として所定値を「7」としているが、これに限らず、「1」から「10」の範囲で、所定値を変更してもよい。また、この所定値を、操作部302を用いて設定出来るようにしてもよい。
【0057】
本実施例では、
図13に示すアプリケーション選択画面の表示処理では、関連度をアプリケーション記憶部301に記憶する各アプリケーションから取得し、アプリケーション選択画面を生成する場合の例を記載したが、アプリケーションのインストール処理において、アプリケーション記憶部301にアプリケーションを記憶するときに、アプリケーションからアプリケーション名と関連度を読み出して関連度管理テーブル(
図17)を作成しておき、アプリケーションの選択画面表示が指示されたとき、制御画面を表示している機能部に対する関連度を関連度管理テーブルから取得し、この機能部に対する関連度が高いアプリケーションを優先表示するアプリケーション選択画面を生成することもできる。このとき、関連度管理テーブルの各関連度は、ユーザ操作によって編集することができる。
【0058】
上記の構成と処理により、現在表示中の制御画面に応じて、アプリケーション選択画面に表示するアプリケーションの表示順序を変更することが可能となり、ユーザは所望のアプリケーションをアプリケーション選択画面から簡単に選択することができる。
【実施例2】
【0059】
図18は、実施例2に係る車載装置の構成を示した図である。また、本車載装置3は、後述する携帯装置6と接続可能であり、携帯装置6には、
図10に示す複数のアプリケーションが記憶されているものとして説明する。
なお、実施例1に示す車載装置3と同じ構成要素については、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0060】
車載装置3は、その機能構成として、ナビゲーション部41、オーディオ部42、運転支援部43、放送受信部44、操作部502、表示部303、外部接続IF505、関連度記憶部506、制御部510と、により構成される。
【0061】
操作部502は、タッチパネルや操作ボタン、リモコンなどから構成され、ユーザは、表示部303に表示される画面を基に、操作部502を用いて、車載装置3の操作、設定を行う。具体的には、各機能部の操作、携帯装置6に記憶しているアプリケーションの選択操作を行うことができる。
【0062】
外部接続IF505は、携帯装置6を接続することができ、携帯装置6とデータ通信を行うことができる。この外部接続IF505は、携帯装置6が接続されると、接続されたことを制御部510に出力する。Bluetooth(登録商標)やWiFiなどの無線通信もしくは、USBやIEEE1394などの有線通信により、データ通信を行うものである。
【0063】
関連度記憶部506は、携帯装置6に記憶されているアプリケーションのアプリケーション名と各機能部との関連度を記憶した関連度管理テーブルを記憶する。この関連度管理テーブルの生成処理については後述する。
【0064】
制御部510は、車載装置3の全体を制御し、表示制御部511、画面生成部512、アプリケーション実行部514により構成される。また、制御部510は、車載装置3に内蔵される各機能部を制御する。
【0065】
表示制御部511は、表示部303に表示する画面を制御する。表示制御部511には、各機能部から入力される各種制御画面や、後述する画面作成部512が生成するアプリケーション選択画面、後述するアプリケーション実行部514で実行中のアプリケーション実行画面等がユーザ指示により入力され、そのうちの1画面を表示部303に出力する。
【0066】
画面生成部512は、操作部502より、携帯装置6に記憶されたアプリケーションの選択画面表示が指示されると、表示制御部511で現在表示制御されている画面を検出し、検出した画面に応じてアプリケーション選択画面を生成する。アプリケーション選択画面の表示処理についての詳細は後述する。
【0067】
アプリケーション実行部514は、操作部502より携帯装置6に記憶されたアプリケーションの実行指示が入力されると、実行指示されたアプリケーションのソースコードを携帯装置6から読み出して実行する。なお、アプリケーションの実行画面は、表示制御部511にて表示制御される。
【0068】
続いて、実施例2に係る携帯装置6の構成を、
図19を用いて説明する。
【0069】
外部接続IF601は、本発明の実施例2に係る車載装置3や図示しないPCと接続することが可能であり、これらの装置と、データ通信を行うことができる。Bluetooth(登録商標)やWiFiなどの無線通信もしくは、USBやIEEE1394などの有線通信により、データ通信を行うものである。
【0070】
アプリケーション記憶部602は、フラッシュメモリなどの補助記憶装置により構成され、複数のアプリケーションを記憶する。このアプリケーションは、携帯装置6の外部接続IF601にPCを接続し、接続したPCからインストールすることで、記憶することができる。
【0071】
操作部603は、タッチパネルや操作ボタンなどから構成され、ユーザは、後述する表示部604に表示される画面を基に、操作部603を用いて、携帯装置6の操作、設定を行う。
【0072】
表示部604は、液晶表示装置で構成され、アプリケーション記憶部602に記憶されたアプリケーションの実行画面等を表示する。
【0073】
制御部605は、携帯装置6の全体を制御し、操作部603からアプリケーション記憶部602に記憶するアプリケーションの実行操作が入力されると、アプリケーション記憶部602に記憶するアプリケーションからソースコードを読み出し実行し、表示部604にアプリケーション実行画面を表示する。また、車載装置3から出力される各種要求に応じて、アプリケーション記憶部602からアプリケーションやアプリケーションが有する情報を読み出し、外部接続IF601を介して、車載装置3に出力する。
【0074】
例えば、車載装置3から、アプリケーション記憶部602に記憶する全てのアプリケーションのアプリケーション名と関連度の出力要求を受けると、アプリケーションからアプリケーション名と関連度を取得し、外部接続IF601を介し、車載装置3の制御部510に出力する。また、車載装置3から、アプリケーション記憶部602に記憶する全てのアプリケーションのアイコンデータとアプリケーション名の出力要求を受けると、アプリケーションからアイコンデータとアプリケーション名を取得し、外部接続IF601を介し、車載装置3の画面生成部512に出力する。また、車載装置3のアプリケーション選択画面から、ユーザがアプリケーションを選択すると、車載装置3の制御部510から、選択されたアプリケーションのソースコードの出力要求が出され、アプリケーションからソースコードを取得し、外部接続IF601を介し、車載装置3のアプリケーション実行部514に出力する。
【0075】
次に、実施例2に係る車載装置3の関連度テーブル生成処理について、
図20を用いて説明する。
【0076】
外部接続IF505は、携帯装置6が接続されると、制御部510に携帯装置6が接続された事を出力する(S211)。そして、制御部510は、アプリケーション名と関連度の出力要求を、外部接続IF505を介して、携帯装置6に送信する(S212)。
【0077】
携帯装置6の制御部605は、この出力要求を受け、アプリケーション記憶部602に記憶している全てのアプリケーションから、アプリケーション名と関連度を取得する(S213)。そして、制御部605は、外部接続IF601を介して、車載装置3の制御部510に出力する(S214)。
続いて、制御部510は、入力されたアプリケーション名と関連度を対応付けた関連度管理テーブル(
図17)を生成し(S215)、作成した関連度管理テーブルを関連度記憶部506に記憶する(S216)。
【0078】
携帯装置6の接続を解除すると、この関連度管理テーブルは消去され、携帯装置6が接続される度に、上記処理により関連度管理テーブルを生成し、携帯装置6の接続が解除されるまで、関連度記憶部506に記憶し続ける。
また、この関連度管理テーブルに記憶されている各関連度は、ユーザ操作によって編集することができる。
【0079】
次に、実施例2に係る車載装置3のアプリケーション選択画面の表示処理について、
図21を用いて説明する。ここで、車載装置3には携帯装置6が接続されており、携帯装置6には、
図10のように複数のアプリケーションが記憶されているものとする。
【0080】
まず、車載装置3において、ユーザが操作部502を用いて、アプリケーションの選択画面の表示操作を行う(S221)。例えば、
図5〜
図9に示す「APP Menu」キー(M2、M4、M6、M8、M10)を操作することで、アプリケーション選択画面の表示操作を行うことが出来る。
操作部502は、ユーザからアプリケーション選択画面の表示操作が入力されると、その表示指示を表示制御部511に出力する。そして、表示制御部511は、この指示に基づいて、現在、表示部303に表示している画面が、機能部(ナビゲーション部41、オーディオ部42、運転支援部43、放送受信部44)の制御画面であるか、アプリケーションの実行画面であるかを判定する(S222)。
【0081】
このとき、表示制御部511が、機能部の制御画面であると判定した場合、この制御画面がどの機能部の制御画面であるかを特定し、特定した機能部を示すデータを画面生成部512に出力する。そして、画面生成部512は、関連度記憶部506に記憶する関連度管理テーブルから全てのアプリケーションについて、ステップS222で特定した機能部との関連度を取得する(S223)。
【0082】
次に、画面生成部512は、外部接続IF505を介し、携帯装置6の制御部605にアイコンデータとアプリケーション名を出力するように要求する。制御部605は、この要求を受け、アプリケーション記憶部602からアイコンデータとアプリケーション名を取得し、外部接続IF601を介し、画面生成部512に出力する。画面生成部512は、これらアイコンデータとアプリケーション名を取得し(S224)、ステップS223で取得した関連度が高いアプリケーション順に、アイコンとアプリケーション名を配列したアプリケーション選択画面を生成する(S225)。表示制御部511は、この画面を表示部303に表示させる(S228)。
【0083】
具体的には、ユーザが、ナビゲーション部41の地図表示画面(
図5−(A))や経路誘導画面(
図5−(B))を表示中に、「APP Menu」キー(M2)を押下すると、ステップS222により、表示制御部511は、現在表示部303に表示している画面をナビゲーション部41の制御画面であると特定する。
そして、画面生成部512は、ナビゲーション部41との関連度が高いアプリケーションの順にアイコンとアプリケーション名を配列したアプリケーション選択画面を生成する。
【0084】
その結果、第1ページに、ナビゲーション部41との関連度が「10」である「航空地図」、次に、「8」である「施設口コミ」、次に、「8」である「地域情報検索」、次に、「5」である「AR Viewer」、次に、「3」である「SNS」、次に、「2」である「エコ運転支援」の順にアイコンとアプリケーション名を配列し、第2ページには、「0」である「Music Store」、「歌詞検索」、「動画検索」、「番組検索」の順にアイコンとアプリケーション名を配列したアプリケーション選択画面(
図14−(A))が生成され、表示部303に表示される。ここで、関連度の値が同じアプリケーションに対して、関連度管理テーブルに記憶している順序(アプリケーション名順)で配列したが、これに限らず、例えば、他の機能部との関連度を用いて、その他の機能部を含めた関連度の合計値が高い順に配列してもよい。また、各ページに表示可能なアイコンを6個としたが、これに限らず、例えば、3個や10個でもよく、その値は自由である。
【0085】
その後、ユーザが、表示部303に表示されているアプリケーション選択画面上のアイコンを選択することで、アプリケーション実行部514は、外部接続IF505を介し、携帯装置6の制御部605に、選択されたアプリケーションのソースコードを出力するよう要求する。そして、制御部605は、この出力要求を受け、アプリケーション記憶部602から、ソースコードを取得する。取得したソースコードは、外部接続IF601を介し、車載装置3のアプリケーション実行部514に出力され、アプリケーション実行部514が、このソースコードを読み込むことで、選択されたアプリケーションが実行される。
【0086】
また、各ページの切り替えは、前のページに切り替える「Prev.」キー、次のページに切り替える「Next」キーを押下することで可能である。また、「Cancel」キーを押下することで、アプリケーション選択画面の表示を中止し、アプリケーション選択画面表示キー(M2)を押したときに表示制御していた画面(
図5−(A)もしくは
図5−(B))に戻る。
【0087】
また、ユーザが、オーディオ部42の楽曲再生画面(
図6)を表示中に、「APP Menu」キー(M4)を押下した場合には、画面生成部512は、第1ページに、オーディオ部42との関連度が「10」である「Music Store」、次に、「10」である「歌詞検索」、次に、「7」である「動画検索」、次に、「5」である「番組検索」、次に、「3」である「SNS」、次に、「0」である「AR Viewer」の順にアイコンとアプリケーション名を配列し、第2ページには、「0」である「エコ運転支援」、「航空地図」、「施設口コミ」、「地域情報検索」の順にアイコンとアプリケーション名を配列したアプリケーション選択画面(
図15−(A))を生成し、このアプリケーション選択画面は、表示部303に表示される。
【0088】
一方、ステップS222で表示制御部511がアプリケーションの実行画面であると判定した場合、表示制御部511は、現在の制御画面が、アプリケーションの実行画面であることを示すデータを画面生成部512に出力する。そして、画面生成部512は、このデータを受け、外部接続IF505を介し、制御部605にアイコンデータとアプリケーション名を出力するように要求する。制御部605は、この出力要求を受け、アプリケーション記憶部602からアイコンデータとアプリケーション名を取得して、外部接続IF601を介し、画面生成部512に出力する。制御部512は、これらアイコンデータとアプリケーション名を取得し(S226)、アプリケーション名の順にアイコンとアプリケーション名を配列したアプリケーション選択画面を生成する(S227)。表示制御部511は、このアプリケーション選択画面を表示部303に表示させる(S228)。
【0089】
具体的には、表示部303に「歌詞検索」アプリケーションの実行画面(
図9)を表示されている状態で、「APP Menu」キー(M10)を押下すると、表示制御部511は、現在表示中の画面が、アプリケーションの実行画面であると判定する。これにより、画面生成部512は、関連度管理テーブルに記憶されているアプリケーション名の順に、アイコンとアプリケーション名を順次配列したアプリケーション選択画面(
図16)を生成し、このアプリケーション選択画面は、表示部303に表示される。なお、表示部303に表示可能なアプリケーション数(例えば6個)以上のアプリケーション選択画面を表示する場合には、第2ページ以降に順次表示される。
【0090】
なお、本実施例では、関連度の高い順にアプリケーションのアイコンとアプリケーション名を順次配列したアプリケーション選択画面の例を示したが、これに限らず、その他の例では、
図14−(B)に示すように、関連度の値が所定値以上のアプリケーションのアイコンとアプリケーション名を第1ページに配列し、そして、残りのアプリケーションのアイコンとアプリケーション名を第2ページ以降に順次配列したアプリケーション選択画面としてもよい。なお、
図14−(B)では、所定値を「7」としているため、第1ページにはナビゲーション部41との関連度が「7」以上のアプリケーション(「航空地図」、「施設口コミ」、「地域情報検索」)を関連度の高い順にアイコンとアプリケーション名を順次配列し、第2ページ以降に、その他のアプリケーションを関連度の高い順に順次配列している。
【0091】
さらに、その他の例では、
図14−(C)に示すように、各ページに設けた所定の領域901に関連度の値が所定値以上のアプリケーションのアプリケーション名とアイコンを共通に配列し、それ以外の領域902に残りのアプリケーションのアプリケーション名とアイコンを順次配列したアプリケーション選択画面としてもよい。なお、
図14−(C)では、所定値を「7」としているため、各ページに設けた所定の領域901にナビゲーション部41との関連度が「7」以上のアプリケーション(「航空地図」、「施設口コミ」、「地域情報検索」)を関連度の高い順にアイコンとアプリケーション名を配列し、それ以外の領域902に、その他のアプリケーションを関連度の高い順に順次配列している。
ここで、関連度を「高」の基準として所定値を「7」としているが、これに限らず、「1」から「10」の範囲で、所定値を変更してもよい。また、この所定値を、操作部302を用いて設定出来るようにしてもよい。
【0092】
上記の構成と処理により、携帯装置に記憶されたアプリケーションを実行する為の選択画面において、現在表示中の制御画面に応じて、アプリケーション選択画面に表示するアプリケーションの表示順序を変更することが可能となり、ユーザは所望のアプリケーションをアプリケーション選択画面から簡単に選択することができる。