【実施例】
【0066】
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
【0067】
合成例1 エチル 2−[N,N−ビス(2−{N’,N’−ビス[(エトキシカルボニル)メチル]アミノ}エチル)アミノ]ペント−4−エノエートの合成
【0068】
【化10】
【0069】
原料化合物(ジエチレントリアミン五酢酸ペンタエチルエステル,7g,13.1mmol)をDMF(175mL)に溶解した。当該溶液に、臭化アリル(10.2mL,118.1mmol)を室温で加えた。当該反応液を40℃で39時間攪拌した。次いで、反応液を減圧濃縮した。得られた残渣にDMF(175mL)と炭酸カリウム(16.3g,118.1mmol)を加え、80℃で70時間攪拌した。当該反応液を室温まで冷却した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(300mL)を加えた。得られた混合液を酢酸エチル(300mL)で3回抽出し、抽出液を飽和食塩水(200mL)で洗浄後、無水炭酸カリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1:1)で精製することにより、原料化合物を10%(0.7g,1.3mmol)回収すると共に、黄色油状の目的化合物を得た(収量:4.8g,8.3mmol,収率:63%,原料化合物の転化率ベースでの収率:70%)。
FT-IR(neat,cm
-1):3628,3448,3077,2981,2366,2055,1732,1446,1370,1343,1188,1029,917,856,808,733
1H-NMR(CDCl
3,400MHz):δ5.80(ddt,J=16.8,10.0,6.8Hz,1H),5.08(d,J=16.8Hz,1H),5.03(dt,J=10.0,0.4Hz,1H),4.20-4.13(m,10H),3.57(s,8H),3.50(t,J=7.6Hz,1H),2.88-2.77(m,6H),2.71-2.66(m,2H),2.51(ddd,J=14.0,7.6,6.8Hz,1H),2.35(ddd,J=14.0,7.6,6.8Hz,1H),1.285(t,J=6.8Hz,12H),1.276(t,J=6.8Hz,3H)
13C-NMR(CDCl
3,100MHz):δ172.2(C),170.9(C×4),134.9(CH),116.5(CH
2),63.6(CH),60.2(CH
2×4),60.0(CH
2),55.1(CH
2×4),53.3(CH
2×2),50.2(CH
2×2),34.3(CH
2×2),14.3(CH
3),14.1(CH
3×4)
EI-HRMS:m/z(M+H
+) 計算値(C
27H
48N
3O
10):574.3340,実測値:574.3331
【0070】
合成例2
(1) t−ブチル [2−(4−ヨードフェニル)エチル]カルバメートの合成
【0071】
【化11】
【0072】
2−(4−ヨードフェニル)−1−エチルアミン(6.59g,26.7mmol)をTHF(50mL)に懸濁した。当該懸濁液に、トリエチルアミン(3.7mL,26.7mmol)と二炭酸ジ(t−ブチル)(5.8g,26.7mmol)を加えた。当該反応液を室温で1時間攪拌した。当該反応液を酢酸エチルと水との間で分配した。有機層を分離し、水と食塩水で順次洗浄し、炭酸カリウムで乾燥した後に濃縮した。ヘキサンを用いて残渣を再結晶し、無色針状結晶の目的化合物(9.3g)を得た。
【0073】
(2) エチル (4E)−2−[N,N−ビス[2−[N’,N’−ビス[(エトキシカルボニル)メチル]アミノ]エチル]アミノ]−5−(4−{2−[(t−ブトキシ)カルボニルアミノ]エチル}フェニル)ペント−4−エノエート
【0074】
【化12】
【0075】
上記合成例1で得たエチル 2−[N,N−ビス(2−{N’,N’−ビス[(エトキシカルボニル)メチル]アミノ}エチル)アミノ]ペント−4−エノエート(100mg,0.522mmol)を、DMF/水=10/1の混合溶媒(1.1mL)に溶解した。当該溶液に、上記合成例2(1)で合成したヨードフェニル化合物(185.6mg,0.522mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(46.7μL,0.261mmol)を室温で加え、60℃に加熱した。次いで、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(4.52mg,0.0174mmol)を加え、60℃で11時間攪拌した。反応液をシリカゲルで濾過し、濾液を減圧乾燥した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製することにより、黄色油状の目的化合物を得た(二重結合における位置異性体と構造異性体を含む収率:84%,目的化合物:二重結合における位置異性体:エキソ体=79:19:2,目的化合物のみの収率:66%)。
FT-IR(neat,cm
-1):3627,3393,2980,2937,2362,2056,1732,1679,1520,860,774
1H-NMR(CDCl
3,400MHz):δ7.26(d,J=8.0Hz,2H),7.11(d,J=8.0Hz,2H),6.40(d,J=15.6Hz,1H),6.16(dt,J=15.6,7.2Hz,1H),4.56-5.53(m,1H),4.17-4.12(m,10H),3.60-3.48(m,1H),3.55(s,8H),3.40-3.34(m,2H),2.90-2.61(m,11H),2.48(ddd,J=14.4,7.2,7.0Hz,1H),1.44(s,9H),1.264(t,J=6.8Hz,3H),1.256(t,J=6.8Hz,12H)
13C-NMR(CDCl
3,100MHz):δ171.9(C),170.5(C×4),155.2(C),137.4(C),135.1(C),131.0(CH),128.3(CH×2),126.0(CH),125.6(CH×2),78.3(C),63.3(CH),59.8(CH
2×4),59.6(CH
2),54.8(CH
2×4),52.9(CH
2×2),49.8(CH
2×2),41.4(CH
2),35.4(CH
2),33.2(CH
2),27.9(CH
3×3),14.0(CH
3),13.8(CH
3×4)
EI-HRMS:m/z(M+Na
+) 計算値(C
40H
64N
4O
12Na):815.4418,実測値:815.4382
【0076】
(3) エチル 2−[N,N−ビス(2−{N’,N’−ビス[(エトキシカルボニル)メチル]アミノ}エチル)アミノ]−5−(4−{2−[(t−ブトキシ)カルボニルアミノ]エチル}フェニル)ペンタノエート
【0077】
【化13】
【0078】
上記合成例2(2)で得たペント−4−エノエート化合物(4.2g,5.30mmol)をエタノール(40mL)に溶解した。アルゴンガス雰囲気下、当該溶液に10%パラジウム炭素(0.28g,0.26mmol)を加えた後、アルゴンガスを水素ガスに置換した。水素ガス雰囲気下、当該反応液を室温で11時間攪拌した。反応液をセライトで濾過し、濾液を減圧乾燥した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製することにより、黄色油状の目的化合物を得た(収率:97%)。
FT-IR(neat,cm
-1):3627,3396,2980,2367,2054,1733,1699,1508,1164,868,810,775
1H-NMR(CDCl
3,400MHz):δ7.10(s,4H),4.62-4.52(m,1H),4.18-4.11(m,10H),3.54(s,8H),3.39-3.33(m,3H),2.86-2.56(m,12H),1.80-1.56(m,4H),1.44(s,9H),1.258(t,J=7.2Hz,12H),1.250(t,J=7.2Hz,3H)
13C-NMR(CDCl
3,100MHz):δ172.9(C),170.8(C×4),155.5(C),139.9(C),136.0(C),128.4(CH×2),128.2(CH×2),78.6(C),63.4(CH),60.0(CH
2×4),59.7(CH
2),54.9(CH
2×4),53.4(CH
2×2),50.0(CH
2×2),41.5(CH
2),35.5(CH
2),34.9(CH
2),29.3(CH
2),28.1(CH
3×3),27.9(CH
2),14.1(CH
3),13.9(CH
3×4)
EI-HRMS:m/z(M+H
+) 計算値(C
40H
67N
4O
12):795.4755,実測値:795.4746
【0079】
(4) 5−[4−(2−アミノエチル)フェニル]−2−(N,N−ビス{2−N’,N’−ビス[(カルボキシメチル)アミノ]エチル}アミノ)ペンタン酸
【0080】
【化14】
【0081】
上記合成例2(3)で得た化合物(500mg,0.63mmol)を、THF/水=1/2の混合溶液(1.5mL)に溶解した。当該溶液へ30%塩酸(1mL)を室温で加え、加熱還流下で14時間撹拌した。反応液を凍結乾燥した後、高速液体カラムクロマトグラフィで精製することにより、白色粉状の目的化合物を得た(収率:43%)。
FT-IR(KBr,cm
-1):3853,3420,2955,2361,1743,1647,1418,1214,899,814,667
1H-NMR(D
2O,400MHz):δ7.28(d,J=7.2Hz,2H),7.26(d,J=7.2Hz,2H),3.96(s,8H),3.56-3.53(m,1H),3.43(t,J=6.8Hz,4H),3.26(t,J=6.9Hz,2H),3.19-3.09(m,4H),2.97(t,J=6.8Hz,2H),2.67(t,J=6.8Hz,2H),1.87-1.78(m,1H),1.76-1.69(m,2H),1.64-1.58(m,1H)
13C-NMR(D
2O,100MHz):δ177.8(C),171.8(C×4),143.6(C),137.1(C),132.0(CH×2),131.9(CH×2),66.2(CH),58.0(CH
2×4),56.0(CH
2×2),49.5(CH
2×2),43.5(CH
2),37.1(CH
2),35.2(CH
2),30.5(CH
2),30.2(CH
2)
ESI-HRMS:m/z(M
-) 計算値(C
25H
37N
4O
10):553.2510,実測値:553.2520
【0082】
合成例3 エチル 2−[ビス(2−{ビス[(エトキシカルボニル)メチル]アミノ}エチル)]−5−{4−[2−(2,5−ジオキソアゾリニル)エチル]フェニル}ペンタノエート
【0083】
【化15】
【0084】
上記合成例2(3)で得た化合物(270mg,0.34mmol)を4N塩酸/酢酸エチル溶液:ジクロロメタン=3:1混合溶液(2.0mL)に加え、室温で4時間撹拌した後、反応液を減圧濃縮した。残渣をジクロロメタン(1.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(94.9μL,0.68mmol)を加え室温で5分間撹拌した後、無水マレイン酸(43.3mg,0.44mmol)を加え、さらに室温で2時間撹拌した。その後反応液を減圧濃縮し、残渣にDMF(1mL)、無水酢酸(160.5μL,1.70mmol)および酢酸ナトリウム(27.86mg,0.34mmol)を加え、100℃で18時間撹拌した。次いで、反応液に1N水酸化ナトリウム水溶液(2mL)を加えた後、酢酸エチル(20mL)で3回抽出した。得られた抽出液を飽和食塩水(20mL)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製することにより、黄色油状の目的化合物を得た(収率:23%)。
FT-IR(neat,cm
-1):3624,3465,3095,2981,2861,2365,1713,1515,1445,1407,1368,1190,1029,828,759,721,696
1H-NMR(CDCl
3,400MHz):δ7.12-7.07(dd,J=8.4,2.4Hz,4H),6.66(s,2H),4.15(q,J=7.2Hz,8H),4.14(q,J=7.2Hz,2H),3.75-3.71(m,2H),3.54(s,8H),3.38-3.35(m,1H),2.87-2.56(m,12H),1.77-1.50(m,4H),1.26(t,J=7.2Hz,12H),1.25(t,J=7.2Hz,3H)
13C-NMR(CDCl
3,100MHz):δ172.9(C),170.9(C×4),170.2(C×2),140.3(C),134.8(C),133.8(CH×2),128.5(CH×2),128.3(CH×2),63.7(CH),60.2(C×4),59.9(CH
2),55.1(CH
2×2),53.6(CH
2×2),50.2(CH
2×2),39.1(CH
2),35.2(CH
2),34.0(CH
2),29.5(CH
2),28.1(CH
2),14.3(CH
3),14.1(CH
3×4)
ESI-HRMS:m/z(M+Na
+) 計算値(C
39H
58N
4O
12Na):797.3949,実測値:797.3963
【0085】
合成例4
(1) ヨウ化物
【0086】
【化16】
【0087】
原料であるアルデヒド化合物(US6,617,332に記載,2.4g,9.63mmol)とヨードホルム(7.6g,19.3mmol)をTHF(55mL)に溶解した。当該溶液を、アルゴン雰囲気下、二塩化クロム(7.1g,57.8mmol)のTHF溶液(80mL)に、室温で1分間かけて滴下した。得られた混合物を、アルゴン雰囲気下、室温で2時間撹拌した。その後、水(270mL)を加え、酢酸エチル/ヘキサン=1/1の混合液(130mL)で3回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製し、目的化合物と副生成物である塩化物の混合物を得た(収量:2.72g)。生成物をNMRにより分析したところ、目的化合物と副生物のモル比は7:1であった。かかる分析結果より、目的化合物の正味の収量は2.46g、6.58mmolであり、収率は68%であることが分かった。
【0088】
(2) エチル 2−[N,N−ビス(2−{N’,N’−ビス[(エトキシカルボニル)メチル]アミノ}エチル)アミノ]−12−(t−ブトキシカルボニルアミノ)ドデカノエート
【0089】
【化17】
【0090】
上記合成例2(3)で得た化合物(615mg,1.07mmol)のDMF溶液(8mL)に、上記合成例4(1)で得たヨウ化物と塩化物の7:1モル比混合物(200mg,ヨウ化物は正味181mg,0.48mmol)、酢酸銀(69mg,0.69mmol)および酢酸パラジウム(24mg,0.11mmol)を加え、室温で7時間撹拌した。反応懸濁液をシリカゲルで濾過し、濾液を減圧濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で粗精製し、上記中間体(311mg,0.38mmol)を得た。当該中間体をエタノール(2mL)に溶解し、アルゴンガス雰囲気下、でBoc
2O(99mg,0.46mmol)と20%水酸化パラジウム(53mg,0.076mmol)を加え、水素雰囲気下、室温で23時間撹拌した。反応液をセライトで濾過し、濾液を減圧濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製し、黄色油状の目的化合物を得た(収量:213mg,0.27mmol,収率:56%)。FT-IR(neat,cm
-1):3398,2980,2929,2855,1732,1519,1465,1366,1343,1250,1183,1029,989,923,866,780,725,423
1H-NMR(CDCl
3,400MHz):δ4.52-4.50(m,NH,1H),4.16(q,J=7.2Hz,8H),4.13(q,J=7.2Hz,2H),3.55(s,8H),3.31(t,J=7.2Hz,1H),3.12-3.08(m,-CH
2-NHBoc,2H),2.86-2.61(m,8H),1.44(s,9H),1.20-1.28(m,33H)
13C-NMR(CDCl
3,100MHz):δ173.3(C),171.2(C×4),155.9(C),78.8(C),64.0(CH),60.3(CH
2×4),59.9(CH
2),55.2(CH
2×4),53.7(CH
2×2),50.4(CH
2×2),40.6(CH
2),30.0(CH
2×2),29.5(CH
2×2),29.4(CH
2×2),29.2(CH
2),28.4(CH
3×3),26.7(CH
2),26.4(CH
2),14.4(CH
3),14.2(CH
3×4)
ESI-HRMS:m/z(M+H
+) 計算値(C
39H
73N
4O
12):789.5225,実測値:789.5186
【0091】
合成例5 2−[N,N−ビス(2-{N’,N’-ビス[(エトキシカルボニル)メチル]アミノ}エチル)アミノ]−5−{4−[2−({4−ブチン−1−イル}カルボニルアミノ)エチル]フェニル}ペンタン酸エチル
【化18】
【0092】
Chen,G.ら,Langumuir,25,pp.2860-2864(2009)に従って、1−ペンチン酸N−オキシコハク酸イミドを合成した。合成例2(3)で得られたDTPAエステル(100mg,0.126mmol)を4N塩化水素/酢酸エチル溶液:ジクロロメタンの体積比3:1混合溶液(1.3mL)に加え、室温で17時間撹拌した後、反応液を減圧乾燥した。残渣をDMF(0.6mL)に溶解し、トリエチルアミン(35.0μL,0.251mmol)を加え、室温で5分間撹拌した。さらに、1−ペンチン酸N−オキシコハク酸イミド(28.0mg,0.143mmol)を加え、室温で14時間撹拌した。次いで、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1mL)を加えた後、酢酸エチル(10mL)で3回抽出した。抽出液を飽和食塩水(10mL)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧乾燥した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製して、64.9%の収率で黄色油状の目的化合物を得た(63.2mg,0.0816mmol)を得た。
FT-IR(neat,cm
-1):3300,2981,2119,1733,1653,1539,1447,1370,1195,1028,852,808,699
1H-NMR(CDCl
3,400MHz):δ7.11(s,4H),5.68-5.66(m,1H),4.15(q,J=7.2Hz,8H),4.13-4.09(m,2H),3.55-3.50(m,2H),3.54(s,8H),3.39-3.36(m,1H),2.83-2.74(m,8H),2.67-2.58(m,4H),2.51(dt,J=2.8,7.2Hz,2H),2.35(t,J=7.2Hz,2H),1.95(t,J=2.8Hz,1H),1.78-1.70(m,4H),1.26(t,J=7.2Hz,12H),1.25(t,J=7.2Hz,3H)
13C-NMR(CDCl
3,100MHz):δ173.1(C),171.0(C×4),170.7(C),140.3(C),136.0(C),128.52(CH×2),128.46(CH×2),82.8(C),69.1(CH),63.6(CH),60.2(CH
2×4),59.9(CH
2),55.1(CH
2×4),53.6(CH
2×2),50.2(CH
2×2),40.5(CH
2),35.13(CH
2),35.08(CH
2),35.0(CH
2),29.4(CH
2),28.1(CH
2),14.7(CH
2),14.3(CH
3),14.1(CH
3×4)
ESI-HRMS:m/z(M+Na
+) 計算値(C
40H
62N
4O
11Na):797.4313,実測値:797.4313
【0093】
合成例6
(1) 3-{4-[N,N-ビス(2-{N’,N’-ビス[(エトキシカルボニル)メチル]アミノ}エチル)アミノ]4-エトキシカルボニル1-ブテン-1-イル}フェニルプロピオン酸
【化19】
【0094】
合成例1で得られたDTPAエステル(200mg,0.349mmol)のDMF:水の体積比10:1溶液(1.1mL)に、3−(4−ヨード)フェニルプロピオン酸(125.1mg,0.453mmol)とジイソプロピルエチルアミン(93.3μL,0.523mmol)を室温で加えた。60℃に加熱後、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(9.0mg,0.0349mmol)を加え、60℃で4.5時間撹拌した。反応液をシリカゲルで濾過し、濾液を減圧乾燥後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製し、36%の収率で黄色油状の目的化合物(84mg,0.124mmol)を得た。
FT-IR(neat,cm
-1):3447,2982,2937,2873,1734,1700,1653,1635,1560,1513,1465,1448,1419,1370,1345,1195,1029,970,920,853,810,733,668
1H-NMR(CDCl
3,400MHz):δ7.25(d,J=8.0Hz,2H),7.12(d,J=8.0Hz,2H),6.40(d,J=16.0Hz,1H),6.15(dt,J=16.0,6.8Hz,1H),4.17-4.12(m,10H),3.55(s,8H),3.50-3.47(m,1H),2.95-2.60(m,13H),2.48(ddd,J=16.0,7.6,7.6Hz,1H),1.28-1.23(m,15H)
13C-NMR(CDCl
3,100MHz):δ177.4(C),172.4(C),171.1(C×4),139.1(C),135.5(C),131.6(CH),128.2(CH×2),126.2(CH),126.1(CH×2),63.9(CH),60.3(CH
2×4),60.1(CH
2),55.1(CH
2×4),53.3(CH
2×2),50.1(CH
2×2),35.4(CH
2),33.5(CH
2),30.3(CH
2),14.3(CH
3),14.1(CH
3×4)
ESI-HRMS:m/z(M+H
+) 計算値(C
36H
56N
3O
12):722.3864,実測値:722.3822
【0095】
(2) 3-{4-[N,N-ビス(2-{N’,N’-ビス[(エトキシカルボニル)メチル]アミノ}エチル)アミノ]4-エトキシカルボニルブタン-1-イル}フェニルプロピオン酸
【化20】
【0096】
上記合成例6(1)で得られたDTPAエステル(93mg,0.137mmol)のエタノール溶液(1mL)に、アルゴン雰囲気下、パラジウム炭素(0.0137mmol)を加え、水素雰囲気に置換後、13.5時間撹拌した。反応液をセライトで吸引濾過し、濾液を減圧乾燥後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製し、90%の収率で黄色油状の目的化合物(89.3mg,0.123mmol)を得た。
FT-IR(neat,cm
-1):3584,3446,2981,2936,2869,1732,1515,1446,1417,1372,1347,1298,1198,1097,1027
1H-NMR(CDCl
3,400MHz):δ7.12(d,J=8.4Hz,2H),7.09(d,J=8.4Hz,2H),4.15(q,J=7.2Hz,8H),4.12-4.09(m,2H),3.53(s,8H),3.32-3.29(m,1H),2.92(t,J=7.6Hz,2H),2.79-2.51(m,12H),1.70-1.48(m,4H),1.26(t,J=7.2Hz,12H),1.25(t,J=7.2Hz,3H,OCH
2-CH
3)
13C-NMR(CDCl
3,100MHz):δ177.4(C),173.2(C),171.2(C×4),140.1(C),137.7(C),128.5(CH×2),128.2(CH×2),63.9(CH),60.4(CH
2×4),60.0(CH
2),55.2(CH
2×4),53.6(CH
2×2),50.2(CH
2×2),35.7(CH
2),35.2(CH
2),30.4(CH
2),29.5(CH
2),28.2(CH
2),14.4(CH
3),14.2(CH
3×4)
ESI-HRMS:m/z(M+H
+) 計算値(C
36H
58N
3O
12):724.4021,実測値:724.4007
【0097】
合成例7
(1) N,N−ジ(t−ブトキシカルボニル)−O−[3−(4−ヨード)フェニル]プロピルヒドロキシルアミン
【化21】
【0098】
3−[(4−ヨード)フェニル]プロピルブロマイド(1.63g,6.990mmol)とN,N−ジ(t−ブトキシカルボニル)ヒドロキシルアミン(2.27g,6.99mmol)のDMF溶液(10mL)に、DBU(1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン)(1.15mL,7.68mmol)を加え、13時間撹拌した。その後、氷冷下、水(5mL)を添加し、酢酸エチル(30mL)で3回抽出した。飽和食塩水(20mL)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧乾燥した後、ヘキサンで再結晶することによって、72%の収率で無色針状の目的化合物(2.40g,5.03mmol)を得た。
FT-IR(KBr,cm
-1):3649,3462,2978,2889,2365,2341,1913,1742,1636,1617,1558,1541,1507,1488,1456,1391,1368,1315,1281,1251,1142,1118,1026,1009,907,879,837,797,747,620,507
1H-NMR(CDCl
3,400MHz):δ7.60(d,J=8.4Hz,2H),6.96(d,J=8.4Hz,2H),3.93(t,J=6.2Hz,2H),2.74-2.70(m,2H),1.96-1.89(m,2H),1.53(s,18H)
13C-NMR(CDCl
3,100MHz):δ150.2(C×2),141.2(C),137.4(CH×2),130.5(CH×2),90.9(C),83.7(C×2),75.2(CH
2),31.8(CH
2),29.7(CH
2),28.1(CH
3×6)
ESI-HRMS:m/z(M+Na
+) 計算値(C
19H
28O
5Na):500.0910,実測値:500.0910
【0099】
(2) 2−[N,N−ビス(2−{N’,N’ −ビス[(エトキシカルボニル)メチル]アミノ}エチル)アミノ]−5−[4−{3−(O−t−ブトキシカルボニルアミノ)オキシプロパン−1−イル}フェニル]ペンタ−4−エン酸エチル
【化22】
【0100】
合成例1で得られたDTPAエステル(688.1mg,1.20mmol)のDMF:水の体積比10:1混合溶液(3.3mL)に、上記合成例7(1)で得られたヨウ化フェニル化合物(858.8mg,1.80mmol)とジイソプロピルエチルアミン(308.7μL,1.80mmol)を室温で加えた。60℃に加熱後、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(35.4mg,0.120mmol)を加え、60℃で8.5時間撹拌した。反応液をシリカゲルで濾過し、濾液を減圧乾燥後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、83%の収率で黄色油状の目的化合物(918.9mg,0.995mmol)を得た。
FT-IR(neat,cm
-1):3735,3446,2980,2938,2368,2343,1792,1732,1541,1513,1417,1456,1393,1369,1345,1276,1250,1179,1156,1116,1092,972,917,882,851,796,754,717
1H-NMR(CDCl
3,400MHz):δ7.25(d,J=8.0Hz,2H),7.12(d,J=8.0Hz,2H),6.43(d,J=15.6Hz,1H),6.16(ddd,J=15.6,7.2,7.2Hz,1H),4.17-4.12(m,10H),3.95(t,J=6.4Hz,2H),3.56(s,8H),3.53-3.50(m,1H),2.90-2.61(m,11H),2.48(ddd,J=14.4,7.2,7.2Hz,1H),1.98-1.91(m,2H),1.54(s,18H),1.25(t,J=7.2Hz,15H)
13C-NMR(CDCl
3,100MHz):δ172.3(C),171.0(C×4),150.0(C×2),140.28(C),135.2(C),131.5(CH),128.3(CH×2),126.0(CH),125.9(CH×2),83.5(C×2),75.5(CH
2),63.9(CH),60.3(CH
2×4),60.1(CH
2),55.2(CH
2×4),53.4(CH
2×2),50.3(CH
2×2),33.6(CH
2),32.0(CH
2),29.8(CH
2),28.0(CH
3×6),14.3(CH
3),14.1(CH
3×4)
ESI-HRMS:m/z(M+H
+) 計算値(C
46H
75N
4O
15):923.5229,実測値:923.5198
【0101】
(3) 2−[N,N−ビス(2−{N’,N’ −ビス[(エトキシカルボニル)メチル]アミノ}エチル)アミノ]−5−[4−{3−(O−(N,N−t−ブトキシカルボニル)アミノ)オキシプロパン−1−イル}フェニル]ペンタン酸エチル
【化23】
【0102】
上記合成例7(2)で得られたDTPAエステル(53.1mg,0.0575mmol)のエタノール溶液(250 μL)に、アルゴン雰囲気下、パラジウム炭素(0.00288mmol)を加え、水素雰囲気に置換後、17時間撹拌した。反応液をセライトで吸引濾過し、濾液を減圧乾燥後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、80%の収率で黄色油状の目的化合物(42.7mg,0.0462mmol)を得た。
FT-IR(neat,cm
-1):3630,3552,3456,2980,2373,2346,2054,1902,1792,1731,1514,1456,1417,1393,1369,1344,1249,1029,917,851,796,754
1H-NMR(CDCl
3,400MHz):δ7.11(d,J=8.0Hz,2H),7.08(d,J=8.0Hz,2H),4.17-4.10(m,10H),3.95(t,J=6.4Hz,2H),3.54(s,8H),3.38(t,J=6.8Hz,1H),2.86-2.56(m,12H),1.98-1.91(m,2H),1.77-1.57(m,4H),1.54(s,18H),1.26(t,J=7.2Hz,12H),1.25(t,J=7.2Hz,3H)
13C-NMR(CDCl
3,100MHz):δ173.2(C),171.1(C×4),150.2(C×2),139.8(C),138.9(C),128.3(CH×2),128.2(CH×2),83.6(C×2),75.6(CH
2),63.8(CH),60.4(CH
2×4),60.0(CH
2),55.2(CH
2×4),53.7(CH
2×2),50.3(CH
2×2),35.2(CH
2),31.9(CH
2),29.9(CH
2),29.7(CH
2),28.3(CH
2),28.0(CH
3×6),14.4(CH
3),14.2(CH
3×4)
ESI-HRMS:m/z(M+Na
+) 計算値(C
46H
76N
4O
15Na):947.5205,実測値:947.5179
【0103】
(4) 2−[N,N−ビス(2−{N’,N’ −ビス[炭酸メチル]アミノ}エチル)アミノ]−5−[4−{3−アミノオキシプロパン−1−イル}フェニル]ペンタン酸エチル
【化24】
【0104】
上記合成例7(3)で得られたDTPAエステル(400.0mg,0.432mmol)のTHF溶液(8mL)に4N水酸化リチウム水溶液(594μL)を加え、50℃で19時間撹拌した後、さらに4N塩化水素/酢酸エチル溶液(10mL)を0℃で加え、室温で3.5時間撹拌した。次いで、反応液にアセトニトリル(4mL)を加え、生じた固体をイソプロパノール/アセトニトリルから再結晶することにより、79%の収率で無色粉状の目的化合物(258.7mg,0.342mmol)を得た。
FT-IR(KBr,cm
-1):3567,3367,2950,2362,2359,2348,1991,1869,1845,1740,1653,1558,1516,1457,1419,1202,1113,1034,953,898,873,807,715,660,609,542,489,454
1H-NMR(D
2O,400MHz):δ7.25(s,4H),4.07(t,J=6.4Hz,2H),4.03(s,8H),3.64-3.60(m,1H),3.44(t,J=6.0Hz,4H),3.20-3.12(m,4H),2.71(t,J=7.6Hz,2H),2.66(t,J=6.8Hz,2H),2.02-1.95(m,2H),1.87-1.82(m,1H),1.79-1.71(m,2H),1.70-1.61(m,1H)
13C-NMR(D
2O,100MHz):δ177.7(C),172.5(C×4),142.7(C),141.9(C),131.7(CH×2),131.6(CH×2),77.6(CH
2),66.3(CH),58.5(CH
2×4),55.7(CH
2×2),49.6(CH
2×2),37.1(CH
2),33.3(CH
2),31.6(CH
2),30.5(CH
2),30.3(CH
2)
ESI-HRMS:m/z(M+H
+) 計算値(C
26H
39N
4O
11):583.2615,実測値:583.2599
元素分析: 計算値(C
26H
44N
4O
11Cl
4・5H
2O)−C:41.23,H:6.25,N:7.40, 実測値−C:41.02,H:6.37,N:7.53
【0105】
上記実験例のとおり、本発明方法によれば、非常に簡便な条件で、ジエチレントリアミン五酢酸ペンタエステルへ、一つのアリール基を位置特異的で且つ効率的に導入することができる。また、本発明方法で得られたジエチレントリアミン五酢酸誘導体へは、反応性官能基または保護された反応性官能基を有するリンカー構造を、金属触媒を用いた縮合反応により容易に導入することができる。かかるリンカー構造中の反応性官能基を介して、血中滞留性や臓器特異性を示す置換基をさらに導入することができる。よって本発明は、血中滞留性や臓器特異性を示すMRI造影剤の工業的な大量生産を可能にするものとして非常に有用である。