(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記白色パターン層の上に設けられ、前記第1色パターン層、前記第2色パターン層及び前記第3色パターン層の組み合わせが構成する平面パターンの反転パターンとなるトポロジーを有する透過率調整層を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の印刷物。
前記透過性スモーク印刷層の上に設けられたシアン、マゼンタ及びイエローのプロセスカラーで画像を表示するように構成されたCMY印刷層を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の印刷物。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、図面を参照して、本発明の第1及び第2の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。特に以下の説明では、「第1色ドット」「第2色ドット」「第3色ドット」等が円形の場合について例示的に説明するが、印刷画像の要素となる「ドット」の形状は、矩形、多角形等円形以外の種々の形状でもかまわない。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0017】
又、以下に示す第1及び第2の実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0018】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る印刷物は、
図1に示すように、ベースフィルム11の上に設けられた、複数の第1色ドット23
i-2,23
i-1,23
i,23
i+1,23
i+2,23
i+3により構成された第1色パターン層と、第1色パターン層の上に設けられた、複数の第2色ドット22
i-1,22
i,22
i+1により構成された第2色パターン層と、第2色パターン層の上に設けられた、複数の第3色ドット21
i-1,21
iにより構成された第3色パターン層とを備える。ここで、第1色ドット23
i-2,23
i-1,23
i,23
i+1,23
i+2,23
i+3、第2色ドット22
i-1,22
i,22
i+1及び第3色ドット21
i-1,21
iのそれぞれは、スクリーン印刷の「網点」となるドットである。網点の大きさは、印刷用スクリーンのメッシュサイズ(スクリーン線数)に依拠した径を有しており、スクリーン印刷の精度を示す尺度のひとつとなるものである。例えば、網点の大きさは、メッシュサイズ(スクリーン線数)の3〜5倍程度に選ばれる。
【0019】
図2に示すように、第1色ドット23
i-2,23
i-1,23
i,23
i+1,23
i+2,23
i+3のそれぞれが、第1色用バインダー232と、この第1色用バインダー232の内部に分散された複数の第1色顔料チップ231a,231b,231c,231dとを含む。
図2に示した第1色顔料チップ231a,231b,231c,231dのそれぞれは、
図3に示すように、可視光領域の波長の光に対し透明な薄片231
SUBと、この薄片231
SUBを被覆する金属酸化膜231
OXを備える。薄片231
SUBの材料としては、天然マイカ、合成マイカ、シリカ、アルミナ、ガラス、ポリケイ酸塩等のチップが採用可能である。ポリケイ酸塩としては、層状ポリケイ酸塩からなる薄片状無機粉体としては、マカタイト(Na
2 Si
4 O
9 ・5H
2 O)、アイラアイト(Na
2 Si
8 O
17 ・10H
2 O)、マガディアイト(Na
2 Si
14 O
29 ・10H
2 O)、ケニヤアイト(Na
2 Si
20 O
41 ・10H
2 O)などの層状ポリケイ酸塩の薄片が使用可能である。
【0020】
金属酸化膜231
OXとしては、薄片231
SUBより屈折率nの高い(例えばマイカの屈折率n=1.58程度である。)酸化チタン(TiO
2)、酸化ジルコニウム(ZrO
2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化鉄(Fe
2O
3)、酸化スズ(SnO
2)等が採用可能で、特に、屈折率n=2.3〜2.7の酸化チタン、屈折率n=3.01の酸化鉄で薄片231
SUBを被覆することが好ましい。所定の光学的膜厚t
opt=(金属酸化物の幾何学的膜圧t
geo)×(金属酸化物の屈折率n)の金属酸化膜231
OXで薄片231
SUBを被覆することにより、所望の波長の干渉光を得ることができる。例えば光学的膜厚t
optが100nmでは銀色の干渉光、210nmでは金色の干渉光、250nmでは赤色の干渉光、310nmでは青色の干渉光、360nmでは緑の干渉光となる。酸化チタンの場合、屈折率nのバラツキ等を考慮すると、幾何学的膜厚t
geo=t
1=t
2=80〜100nm程度で赤色の干渉光、幾何学的膜厚t
geo=100〜140nm程度で青色の干渉光、幾何学的膜厚t
geo=120〜160nm程度で緑色の干渉光を呈するので、幾何学的膜厚t
geo=t
1=t
2を制御することにより、赤色干渉色、緑色干渉色及び青色干渉色を呈する顔料チップを実現することができる。微粒子の酸化チタンを金属酸化膜231
OXとして用いる場合は、酸化チタンの粒度等により、屈折率n=2.3以下となる場合もある。
【0021】
第1色用バインダー232はベースフィルム11の材質に合わせて選定すればよく、例えばビニル系のスクリーン印刷用の透明インキバインダー等が使用可能である。図示を省略しているが、同様に、第2色ドット22
i-1,22
i,22
i+1のそれぞれが第2色用バインダーと、この第2色用バインダーの内部に分散された複数の第2色顔料チップとを含み、第3色ドット21
i-1,21
iのそれぞれが第3色用バインダーと、この第3色用バインダーの内部に分散された複数の第3色顔料チップとを含む。
【0022】
第1の実施の形態に係る印刷物の第1色顔料チップ231a,231b,231c,231d、第2色顔料チップ及び第3色顔料チップのそれぞれが、赤色干渉顔料(赤色パール顔料)、緑色干渉顔料(緑色パール顔料)及び青色干渉顔料(青色パール顔料)のいずれかであり、顔料チップを構成する金属酸化膜の幾何学的膜厚t
geo=t
1=t
2が互いに異なる。第1の実施の形態に係る印刷物では、便宜上、第1色顔料チップが青色干渉顔料、第2色顔料チップが緑色干渉顔料、第3色顔料チップが赤色干渉顔料であるとして説明するが、第1色顔料チップが緑色干渉顔料、第2色顔料チップが赤色干渉顔料、第3色顔料チップが青色干渉顔料でもよく、或いは、第1色顔料チップが赤色干渉顔料、第2色顔料チップが青色干渉顔料、第3色顔料チップが緑色干渉顔料等の他の組み合わせであっても構わない。
【0023】
即ち、ベースフィルム11側から、第1色顔料チップ、第2色顔料チップ、第3色顔料チップの順に積層される順番において、それぞれが赤色干渉顔料、緑色干渉顔料及び青色干渉顔料の内のいずれか一色しか選べないときの並べ方(順列)の数は:
3P
3=3!=6とおり
あるが、どのような順列で赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の選択をしても構わない。
【0024】
色の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)は反射色である。第1色顔料チップ、第2色顔料チップ、第3色顔料チップのそれぞれが、互いに異なる光の3原色のひとつを反射光側の干渉光として発色することにより、3原色の第1色パターン層、第2色パターン層及び第3色パターン層を加法混色(組み合わせ)することが可能なので、任意の彩色のカラー画像が表示できる。
【0025】
図1(b)に示すように、第3色ドット21
i-1が第1色ドット23
i-2の一部の上にドット・オン・ドットとなって重畳しているのでドット・オン・ドットとなった箇所で加法混色される。又、第2色ドット22
i-1が第1色ドット23
i-1の一部の上にドット・オン・ドットとなっており、第3色ドット21
iが第1色ドット23
i及び第2色ドット22
iのそれぞれの一部の上にドット・オン・ドットとなっており、第2色ドット22
i+1が第1色ドット23
i+2の一部の上にドット・オン・ドットとなって重畳しているので、ドット・オン・ドットとなって重畳している領域で加法混色される。その他、図面の煩雑化をさけるため、符号を省略しているが、
図1(a)の平面図に示したようにドット・オン・ドットとなり加法混色される領域が平面パターン上多数存在する。更に、人間の眼が解像できない近接した網点からの干渉光も、ドット・オン・ドットとなっていなくても、人間の眼において加法混色される。
【0026】
赤色(R)の干渉光、緑色(G)の干渉光、青色(B)の干渉光を加法混色することにより、第1色パターン層、第2色パターン層及び第3色パターン層からなる印刷物が発光しているような輝度感を人間の眼が得ることができ、従来のCMYK4色の印刷よりも色の発色の鮮やかなフルカラーのカラー画像を人間の眼が観測できる。
図4に示すように、不透明なブラックフィルムをベースフィルム12として採用した場合は、視点を第1色パターン層、第2色パターン層及び第3色パターン層を直接見る側(
図4のベースフィルム12の上側)において、第1色顔料チップ、第2色顔料チップ、第3色顔料チップのそれぞれの内部の薄片で反射した光の干渉光が加法混色され、この加法混色された像を視点が観測することにより、フルカラーのカラー画像を観測できる。赤色、緑色、青色の加法混色では、第1色パターン層、第2色パターン層及び第3色パターン層のいずれもが存在しない箇所では光の重畳がない「黒」となるため、黒色のベースフィルム12を用いる。
【0027】
一方、
図5に示すように、赤色、緑色、青色等の可視光の波長に対して透明なフィルムをベースフィルム13として採用した場合は、ベースフィルム13を透過して第1色パターン層、第2色パターン層及び第3色パターン層を見る側(
図5のベースフィルム13の下側)に視点をおくことができる。
図5の場合は、視点側からの光がベースフィルム13を透過し、視点側の光が第1色顔料チップ、第2色顔料チップ、第3色顔料チップのそれぞれの内部の薄片で反射した光の干渉光が加法混色される。この加法混色された光が、再度、ベースフィルム13を透過して視点に到達をすることにより、フルカラーのカラー画像を観測できる。加法混色では、第1色パターン層、第2色パターン層及び第3色パターン層のいずれもが存在せず、光の重畳がなければ「黒」となるので、
図5の第3色パターン層の上には、黒色の非透過性ブラックインキ層24が更に備えられている。
【0028】
図5に示す構造は、ベースフィルム13上に第1色パターン層、第2色パターン層及び第3色パターン層が印刷されたRGB印刷体13
printを用意し、このRGB印刷体13
printの上に、
図6に示すように非透過性ブラックインキ層24を被覆すればよい。
加法混色では赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色を全てを同量ずつ混ぜると白色が生成される筈である。しかし、実際の第1色顔料チップ、第2色顔料チップ、第3色顔料チップで反射した光の干渉光による加法混色では、白色は弱いので、
図7に示すように、第3色パターン層の上には、複数のシルバードット25
i-1,25
iにより構成された白色パターン層を更に備えることが好ましい。図示を省略しているが、
図2に示したのと同様に、シルバードット25
i-1,25
iのそれぞれは、シルバー用バインダーと、このシルバー用バインダーの内部に分散された複数のシルバー顔料チップを含む。現在のところ白色顔料チップはないので、シルバー顔料チップを用いて、シルバードット25
i-1,25
iのそれぞれを白色ドットとして用いている。
【0029】
本発明の第1の実施形態に係る印刷物によれば、CMYK4色のプロセスインキによる従来の印刷における発色とは異なり、過去に類のないRGB印刷の効果であたかもプラズマディスプレイや有機ELディスプレイの画像を見ているような鮮やかな色彩表現ができ意匠性の高い印刷物及び印刷方法を提供することができる。
図8〜
図10を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る印刷物の製造方法を説明する。なお、以下に述べる印刷物の製造方法は、一例であり、特許請求の範囲に記載した趣旨の範囲内であれば、この変形例を含めて、これ以外の種々の製造方法により、実現可能であることは勿論である。
【0030】
(イ)先ず、
図8に示すように、第1色(青色)のパール顔料インキ23
INKを用いたスクリーン印刷技術により、
図9に示す透明なベースフィルム13の上に、複数の第1色(青色)ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1等を含む第1色(青色)パターン層を、インキ厚み4〜5μmで形成する。
図9は特定の断面における断面図の例示であるので、実際には、
図1に示したのと同様に、
図9に表示した第1色ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1以外の多数の第1色ドットが網点として平面パターン上に存在して、第1色パターン層の平面トポロジーを形成している。
【0031】
(ロ)次に、
図8に示すように、第2色(緑色)のパール顔料インキ22
INKを用いたスクリーン印刷技術により、
図9に示す第1色パターン層(23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1)の上に、複数の第2色(緑色)ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1等を含む第2色(緑色)パターン層を、インキ厚み4〜5μmで形成する。実際には、
図10に示すように、第1色ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1等が存在しない箇所においては、第2色ドット22
k,22
k+1等はベースフィルム13の上に直接形成される。前述したように、
図9は特定の断面における断面図であるので、実際には、
図9に表示した第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1以外の多数の第2色ドットが網点として平面パターン上に存在して、第2色パターン層の平面トポロジーを形成している。
【0032】
(ハ)次に、第3色(赤色)のパール顔料インキ21
INKを用いたスクリーン印刷技術により、第2色パターン層(22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1)の上に、複数の第3色(赤色)ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k等を含む第3色(赤色)パターン層を、インキ厚み4〜5μmで形成する。実際には、
図10に示すように、第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1等が存在しない箇所においては、第3色ドット21
k-1等は第1色ドット23
k-2等の上に形成され、第1色ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1及び第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1等がいずれも存在しない箇所においては、第3色ドット21
k-3等はベースフィルム13の上に直接形成される。なお、
図9に表示した第3色ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k以外の多数の第3色ドットが網点として平面パターン上に存在して、第3色パターン層の平面トポロジーを形成しているのは勿論である。
【0033】
(ニ)次に、シルバーインキ25
INKを用いたスクリーン印刷技術により、第3色パターン層(21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k)の上に、シルバードット25
k等を含む白色パターン層を、インキ厚み4〜5μmで形成する(白色顔料インキはないので、シルバーインキを用いて、シルバードット25
k等のそれぞれを白色ドットとして用いている。)。実際には、
図10に示すように、第1色ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1等
、第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1等、及び第3色ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k等がいずれも存在しない箇所において、シルバードット25
k等はベースフィルム13の上に直接形成される。
【0034】
(ホ)次に、非透過性ブラックインキ24
INKを用いたスクリーン印刷技術により、白色パターン層(25
k)の上に、非透過性ブラックインキ層24を全面にインキ厚み4〜5μmで塗布する。全面に塗布されるので、
図10に示すように、第1色ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1等
、第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1等、第3色ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k等、及びシルバードット25
k等がいずれも存在しない箇所においては、非透過性ブラックインキ層24はベースフィルム13の上に直接形成される。又、全面に非透過性ブラックインキ24
INKが塗布されるので、第3色ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k等が存在しない箇所においては、非透過性ブラックインキ層24は第2色ドット22
k-1,22
k+1等の上に形成され、第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1等が存在しない箇所においては、非透過性ブラックインキ層24は第1色ドット23
k+1等の上に形成されることになる。
【0035】
以上のように、本発明の第1の実施の形態に係る印刷物の製造方法によれば、ベースフィルム13が、赤色、緑色、青色等の可視光の波長に対して透明であるので、
図10に示すように、ベースフィルム13を透過して第1色パターン層、第2色パターン層及び第3色パターン層を見る側(
図10のベースフィルム13の上側)に視点をおくことができる。
図10の視点の配置関係において、視点側からの光がベースフィルム13を透過し、視点側の光が第1色顔料チップ、第2色顔料チップ、第3色顔料チップのそれぞれの内部の薄片で反射した光の干渉光が加法混色される。この加法混色された光が、再度、ベースフィルム13を透過して視点に到達をすることにより、従来のCMYK4色の印刷よりも色の発色の鮮やかなフルカラーのカラー画像を観測できる。
【0036】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る印刷物は、
図11に示すように、可視光の波長に対して透明なベースフィルム13の上に設けられた、複数の第1色ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1により構成された第1色パターン層と、第1色パターン層の上に設けられた、複数の第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1により構成された第2色パターン層と、第2色パターン層の上に設けられた、複数の第3色ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
kにより構成された第3色パターン層とを備える。
図11に示すように、第1色ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1等が存在しない箇所においては、第2色ドット22
k,22
k+1等はベースフィルム13の上に直接形成され、第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1等が存在しない箇所においては、第3色ドット21
k-1等は第1色ドット23
k-2等の上に形成され、第1色ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1及び第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1等がいずれも存在しない箇所においては、第3色ドット21
k-3等はベースフィルム13の上に直接形成される。
【0037】
第1の実施の形態に係る印刷物と同様に、第1色ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1、第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1及び第3色ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
kのそれぞれは、スクリーン印刷の「網点」となるドットである。
又、
図2に例示した構造と同様に、第1色ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1のそれぞれが、第1色用バインダーと、この第1色用バインダーの内部に分散された複数の第1色顔料チップとを含む。同様に、第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1のそれぞれが第2色用バインダーと、この第2色用バインダーの内部に分散された複数の第2色顔料チップとを含み、第3色ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
kのそれぞれが第3色用バインダーと、この第3色用バインダーの内部に分散された複数の第3色顔料チップとを含む。
【0038】
第3色パターン層の上には、シルバードット25
k等を含む白色パターン層が形成され、第1色パターン層、第2色パターン層、第3色パターン層及び白色パターン層とで、RGBW印刷層を構成している。具体的には、
図11に示すように、第1色ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1等
、第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1等、及び第3色ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k等がいずれも存在しない箇所において、シルバードット25
k等はベースフィルム13の上に直接形成されている。
【0039】
白色パターン層の上には、第1色パターン層(23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1)、第2色パターン層(22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1)及び第3色パターン層(21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k)の組み合わせが構成する平面パターンの反転パターンとなるトポロジーを有する透過率調整層(26
k-3,26
k-2,26
k-1,26
k)が更に備えられている。透過率調整層(26
k-3,26
k-2,26
k-1,26
k)は、第1色ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1、第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1及び第3色ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k)の重畳が少ない箇所のベースフィルム13の上の領域の透過率が大きくなるため、ベースフィルム13の全領域を透過する光の全体としての透過率を平均化するように調整するための拡散効果のあるインキにより構成された層である。拡散効果のあるインキとしてはシリカを添加したメジウムインキ等が好適である。「メジウムインキ」は、印刷インキの色を薄くするために使用する無色透明のインキで、「クリアー」ともいわれ通常はアルミナ等の白色顔料を展色材(ビヒクルに分散して透明性を出しているが、透過率調整層に用いる場合は、シリカを添加することにより拡散効果を増強している。
【0040】
図11に示すように、第1色ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1等
、第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1等、第3色ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k等、及びシルバードット25
k等がいずれも存在しない箇所においては、透過率調整層を構成する透過率調整ドット26
kはベースフィルム13の上に直接形成されている。又、第3色ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k等が存在しない箇所においては、透過率調整層を構成する透過率調整ドット26
k-2は第2色ドット22
k+1上に形成され、第3色ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k等及び第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1等が共に存在しない箇所においては、透過率調整層を構成する透過率調整ドット26
k-1が第1色ドット23
k+1等の上に形成されている。
【0041】
第2の実施の形態に係る印刷物は、RGBW印刷層を構成する透過率調整層(26
k-3,26
k-2,26
k-1,26
k)の上に更に、
図11に示すように透過性スモーク印刷層27を備える。透過率調整層(26
k-3,26
k-2,26
k-1,26
k)は、第1色パターン層(23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1)、第2色パターン層(22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1)及び第3色パターン層(21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k)が構成する平面パターンの反転パターンであるので、透過率調整層(26
k-3,26
k-2,26
k-1,26
k)が存在しない窓部の領域においては、透過性スモーク印刷層27は、第2色ドット22
k-1等の上、又は第3色ドット21
k-2,21
k-1,21
k等の上に形成される。
【0042】
そして、
図11に示すように、第2の実施の形態に係る印刷物は、透過性スモーク印刷層27の上にシアン(C)色、マゼンタ(M)色及びイエロー(Y)色のプロセスカラーで構成されたCMY印刷層を、RGBW印刷層の下に更に備える。
図11に示すように、透過性スモーク印刷層27の上に設けられた、複数のシアン(C)ドット31
k-3,31
k-2,31
k-1,31
k等により構成されたシアンパターン層と、シアンパターン層の上に設けられた、複数のマゼンタ(M)ドット32
k-3,32
k-2,32
k-1,32
k,32
k+1等により構成されたマゼンタパターン層と、マゼンタパターン層の上に設けられた、複数のイエロー(Y)ドット33
k-2,33
k-1,33
k等により構成されたイエローパターン層とを備える。
図11に示すように、シアンドット31
k-3,31
k-2,31
k-1,31
k等が存在しない箇所においては、マゼンタドット32
k,32
k+1等は透過性スモーク印刷層27の上に直接形成され、マゼンタドット32
k-3,32
k-2,32
k-1,32
k,32
k+1等が存在しない箇所においては、イエロードット33
k+1等はシアンドット31
k+1等の上に形成される。
【0043】
イエローパターン層の上には、更に、黒色(K)ドット34
k-2,34
k-1,34
k,34
k+1等を含む黒色パターン層が形成され、CMYK印刷層を構成している。具体的には、
図11に示すように、シアンドット31
k-3,31
k-2,31
k-1,31
k等
、マゼンタドット32
k-3,32
k-2,32
k-1,32
k,32
k+1等、及びイエロードット33
k-2,33
k-1,33
k等がいずれも存在しない箇所において、黒色ドット34
k+1等は透過性スモーク印刷層27の上に直接形成され、イエロードット33
k-2,33
k-1,33
k等が存在しない箇所においては、黒色ドット34
k等はマゼンタドット32
k+1等の上に形成されてCMYK印刷層が構成されている。
【0044】
図13には、CMYK印刷層のより具体的なパターンの例を示す。
図13(b)に示すように、マゼンタドット32
pの一部の上に黒色ドット34
p-1がドット・オン・ドットとなって重畳し、シアンドット31
p+1の一部の上に黒色ドット34
p+1がドット・オン・ドットとなって重畳している。イエロードット33
pがシアンドット31
pの一部の上にドット・オン・ドットとなって重畳しているのでドット・オン・ドットとなった箇所で減法混色される。又、マゼンタドット32
p+1がシアンドット31
p+1の一部の上にドット・オン・ドットとなっており、イエロードット33
p+1がマゼンタドット32
p+1の上にドット・オン・ドットとなって重畳しているので、ドット・オン・ドットとなって重畳している領域で減法混色される。
【0045】
図面の煩雑化をさけるため、符号を省略しているが、
図13(a)の平面図に示したように、CMYK印刷層においては、ドット・オン・ドットとなり減法混色される領域が平面パターン上多数存在する。例えば、
図13(b)に示す断面図上、イエロードット33
p-1が、透過性スモーク印刷層27の上にあたかも単独で直接形成されているかのように表現されてはいるが、
図13(a)の平面図からは、イエロードット33
p-1が、マゼンタドットの一部の上にドット・オン・ドットとなって重畳していることが分かる。同様に、
図13(b)に示す断面図では、黒色ドット34
pは、透過性スモーク印刷層27の上に単独で直接形成されているかのように表現されてはいるが、
図13(a)の平面図からは、黒色ドット34
pは、シアンドットの一部の上にドット・オン・ドットとなって重畳していることが分かる。
【0046】
第2の実施の形態に係る印刷物は、
図11に示すRGBW印刷層とCMYK印刷層の2種類の印刷層を備える配置関係において、CMYK印刷層の下に光源3を更に備えている。光源3を点灯しないときは、ベースフィルム13が可視光の波長に対して透明であるので、ベースフィルム13を透過して第1色パターン層、第2色パターン層及び第3色パターン層を見る側(
図11のベースフィルム13の上側)に視点をおき、視点側からの光がベースフィルム13を透過し、視点側の光が第1色顔料チップ、第2色顔料チップ、第3色顔料チップのそれぞれの内部の薄片で反射した光の干渉光が加法混色される。この加法混色された光が、再度、ベースフィルム13を透過して視点に到達をすることにより、RGBW印刷層が構成するフルカラーのカラー画像を観測できる。
【0047】
一方、光源3を点灯した場合は、RGBW印刷層の画像が見えず、ベースフィルム13を透過してRGBW印刷層の下に隠れたインナ図柄面となっているCMYK印刷層が構成するフルカラーの画像をベースフィルム13の上の視点から観測可能できる。すなわち、光源3を点灯しない場合は視点手前側にあるRGBW印刷層の画像が反射光によって見える。CMYK印刷層の画像は視点側から見てスモーク印刷層の向こう側にあり、視点手前側からの光はスモーク層を通過することによって減衰し、さらにCMYK印刷層の反射光もスモーク層によって減衰し微弱となりRGBW印刷層に対して相対的に視認されない。光源3を点灯した場合はCMYK印刷層の透過光に対してRGBW印刷層の反射光が相対的に微弱になりCMYK印刷層の画像が視認できる。
このため、第2の実施の形態に係る印刷物によれば、光源3の点灯/非点灯により2種類の画像を選択的に観測可能な新規な印刷物を提供することが可能である。
【0048】
以上のとおり、第2の実施の形態に係る印刷物は、RGBW印刷層(第1表示面)とCMYK印刷層(第2表示面)の2層構造となっている。そして、RGBW印刷層(第1表示面)上の網点からの干渉光、及びCMYK印刷層(第2表示面)上の網点からの透過光は、それぞれ人間の眼において加法混色される。このようにして、第2の実施の形態に係る印刷物は、RGBW印刷層(第1表示面)とCMYK印刷層(第2表示面)の2種類の画像のいずれかを随時選択して表示可能な構成となっている。
【0049】
図12〜
図15を用いて、本発明の第2の実施の形態に係る印刷物の製造方法を説明する。なお、以下に述べる印刷物の製造方法は、一例であり、特許請求の範囲に記載した趣旨の範囲内であれば、この変形例を含めて、これ以外の種々の製造方法により、実現可能であることは勿論である。
【0050】
(イ)先ず、
図14に示すように、第1色(青色)のパール顔料インキ23
INKを用いたスクリーン印刷技術により、
図12に示す透明なベースフィルム13の上に、複数の第1色(青色)ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1等を含む第1色(青色)パターン層を、インキ厚み4〜5μmで形成する。次に、
図14に示すように、第2色(緑色)のパール顔料インキ22
INKを用いたスクリーン印刷技術により、
図12に示す第1色パターン層(23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1)の上に、複数の第2色(緑色)ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1等を含む第2色(緑色)パターン層を、インキ厚み4〜5μmで形成する。更に、第3色(赤色)のパール顔料インキ21
INKを用いたスクリーン印刷技術により、第2色パターン層(22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1)の上に、複数の第3色(赤色)ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k等を含む第3色(赤色)パターン層を、インキ厚み4〜5μmで形成する。更に、シルバーインキ25
INKを用いたスクリーン印刷技術により、第3色パターン層(21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k)の上に、シルバードット25
k等を含む白色パターン層を、インキ厚み4〜5μmで形成し、
図15に示すRGBW印刷層(第1表示面)14を完成する。
【0051】
(ロ)次に、
図14に示すようにシリカを添加したメジウムインキ26
INKを用いたスクリーン印刷技術により、RGBW印刷層14を構成する白色パターン層の上に、
図15に示すRGB反転層26をインキ厚み4〜5μmで形成する。RGB反転層26は、
図12に示した第1色パターン層(23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1)、第2色パターン層(22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1)及び第3色パターン層(21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k)の組み合わせが構成する平面パターンの反転パターンとなるトポロジーを有する透過率調整層(26
k-3,26
k-2,26
k-1,26
k)である。RGB反転層26は、RGBW印刷層14の全領域を透過する光の全体としての透過率を平均化するように拡散効果のあるインキにより構成される。メジウムインキ26
INKを印刷した結果、
図11に示すように、第1色ドット23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1等
、第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1等、第3色ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k等、及びシルバードット25
k等がいずれも存在しない箇所においては、RGB反転層26を構成する透過率調整ドット26
kはベースフィルム13の上に直接塗布される。又、第3色ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k等が存在しない箇所においては、RGB反転層26の透過率調整ドット26
k-2は第2色ドット22
k+1上に塗布され、第3色ドット21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k等及び第2色ドット22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1等が共に存在しない箇所においては、RGB反転層26の透過率調整ドット26
k-1が第1色ドット23
k+1等の上に塗布される。
【0052】
(ハ)次に、
図14及び
図15に示すように、RGB反転層26の上にスクリーン印刷技術により、透過性スモーク印刷層27がインキ厚み4〜5μmで形成される。RGB反転層26は、第1色パターン層(23
k-2,23
k-1,23
k,23
k+1)、第2色パターン層(22
k-2,22
k-1,22
k,22
k+1)及び第3色パターン層(21
k-3,21
k-2,21
k-1,21
k)が構成する平面パターンの反転パターンであるので、RGB反転層26が存在しない窓部の領域においては、
図11に示したように、透過性スモーク印刷層27は、第2色ドット22
k-1等の上、又は第3色ドット21
k-2,21
k-1,21
k等の上に印刷される。
【0053】
(ニ)先ず、
図14に示すシアン(C)色のプロセスカラーインキ31
INKを用いたスクリーン印刷技術により、
図12に示す透過性スモーク印刷層27の上に、複数のシアン(C)ドット31
k-3,31
k-2,31
k-1,31
k等を含むシアン(C)パターン層を、インキ厚み2〜3μmで形成する。
図12は特定の断面における断面図の例示であるので、実際には、
図13(a)の平面図に示したのと同様に、
図12に表示したシアンドット31
k-3,31
k-2,31
k-1,31
k以外の多数のシアンドットが網点として平面パターン上に存在して、シアンパターン層の平面トポロジーを形成している。
【0054】
(ホ)次に、
図14に示すマゼンタ(M)色のプロセスカラーインキ32
INKを用いたスクリーン印刷技術により、
図12に示すシアンパターン層(31
k-3,31
k-2,31
k-1,31
k)の上に、複数のマゼンタ(M)ドット32
k-3,32
k-2,32
k-1,32
k,32
k+1等を含むマゼンタ(M)パターン層を、インキ厚み2〜3μmで形成する。実際には、
図11に示すように、シアンドット31
k-3,31
k-2,31
k-1,31
k等が存在しない箇所においては、マゼンタドット32
k,32
k+1等は透過性スモーク印刷層27の上に直接形成される。前述したように、
図12は特定の断面における断面図であるので、実際には、
図12に表示したマゼンタドット32
k-3,32
k-2,32
k-1,32
k,32
k+1以外の多数のマゼンタドットが網点として平面パターン上に存在して、マゼンタパターン層の平面トポロジーを形成している。
【0055】
(ヘ)次に、
図14に示すイエロー(Y)色のプロセスカラーインキ33
INKを用いたスクリーン印刷技術により、マゼンタパターン層(32
k-3,32
k-2,32
k-1,32
k,32
k+1)の上に、複数のイエロー(Y)ドット33
k-2,33
k-1,33
k等を含むイエロー(Y)パターン層を、インキ厚み2〜3μmで形成する。実際には、マゼンタドット32
k-3,32
k-2,32
k-1,32
k,32
k+1等が存在しない箇所があれば、イエロードット3
k+1等はシアンドット31
k+1等の上に形成され、シアンドット31
k-3,31
k-2,31
k-1,31
k及びマゼンタドット32
k-3,32
k-2,32
k-1,32
k,32
k+1等がいずれも存在しない箇所があれば、イエロードットは透過性スモーク印刷層27の上に直接形成される。なお、
図12に表示したイエロードット33
k-2,33
k-1,33
k以外の多数のイエロードットが網点として平面パターン上に存在して、イエローパターン層の平面トポロジーを形成しているのは勿論である。
【0056】
(ト)次に、
図14に示す黒(K)色のプロセスカラーインキ34
INKを用いたスクリーン印刷技術により、イエローパターン層(33
k-2,33
k-1,33
k)の上に、黒色ドット34
k-2,34
k-1,34
k,34
k+1等を含む黒色パターン層を、インキ厚み2〜3μmで形成し、
図15に示すCMYK印刷層(第2表示面)15を完成する。実際には、
図11に示すように、シアンドット31
k-3,31
k-2,31
k-1,31
k等
、マゼンタドット32
k-3,32
k-2,32
k-1,32
k,32
k+1等、及びイエロードット33
k-2,33
k-1,33
k等がいずれも存在しない箇所において、黒色ドット34
k+1等は透過性スモーク印刷層27の上に直接形成される。
【0057】
(チ)次に、
図14に示すように、スクリーン印刷技術により、黒色パターン層の上に、UVちじみインキ35
INKをインキ厚み4〜10μmで塗布した後、紫外線を塗布面に照射して、ちりめん状の皺(ちじみ模様)が発生させて、
図15に示す背面拡散層35を全面に形成すれば、第2の実施の形態に係る印刷物が完成する。UVちじみインキ35
INKを用いたちじみ印刷により、第2の実施の形態に係る印刷物の背面の表面に形成された不規則な皺からなるちじみ模様は、
図11に示すように、CMYK印刷層15の下に光源3を配置した場合に、光源3からの光に対する拡散層として機能できる。
【0058】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1及び第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0059】
既に述べたように、第1及び第2の実施の形態の説明においては、第1色顔料チップが青色干渉顔料、第2色顔料チップが緑色干渉顔料、第3色顔料チップが赤色干渉顔料であるとしてRGBW印刷層を説明したが、第1色顔料チップが緑色干渉顔料、第2色顔料チップが赤色干渉顔料、第3色顔料チップが青色干渉顔料等他の組み合わせであっても構わない。同様に、第2の実施の形態で説明したCMY印刷層についても、他の組み合わせで、シアン(C)色、マゼンタ(M)色及びイエロー(Y)色のレイヤーで構成してもよい。
【0060】
又、第1及び第2の実施の形態の説明において、「第1色ドット」「第2色ドット」「第3色ドット」等が円形の場合について例示的に説明したが、本発明に係る印刷画像の要素となる「ドット」の形状は、正方形、長方形、5角形等の多角形でもかまわないことは既に述べたとおりである。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
により構成された第3色パターン層とを備える。第1色ドットが第1色用バインダーと第1色用バインダーの内部に分散された第1色顔料チップを含み、第2色ドットが第2色用バインダーと第2色用バインダーの内部に分散された第2色顔料チップを含み、第3色ドットが第3色用バインダーと第3色用バインダーの内部に分散された第3色顔料チップを含む。