(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明に係る映像処理装置、映像処理方法及びそれを用いた仮想ゴルフシミュレーション装置に関する実施例を、図面を参照してより具体的に説明する。
【0019】
本発明に係る映像処理装置及び映像処理方法は、ユーザが直接ゴルフスイングをすることによって仮想のゴルフシミュレーションがなされるようにする仮想ゴルフシミュレーション装置、例えば、いわゆるスクリーンゴルフシステムなどにも適用できるが、家庭用ゲーム機やスマートフォンなどのような移動通信端末機を通じて提供されるゴルフゲームなどにも適用できる。
【0020】
まず、
図1を参照して、本発明の一実施例に係る映像処理装置及びそれを用いる仮想ゴルフシミュレーション装置の概略的な構成について説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る映像処理装置を用いた仮想ゴルフシミュレーション装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【0021】
本発明の一実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置は、シミュレータS、操作手段50、センシング装置40、及び映像出力装置20などを含んで構成されることができる。
【0022】
前記操作手段50は、ユーザが、仮想のゴルフシミュレーション過程で必要な操作(例えば、ユーザ情報の入力、仮想環境に関する設定の入力、ゴルフショットの目標地点の変更など)を行うことができるように提供されるものである。
【0023】
前記センシング装置40は、ユーザがゴルフボールを打撃することにより、ゴルフボール及び/またはゴルフクラブの動きをセンシングするためのもので、イメージセンシング方式、赤外線発光/受光センシング方式、レーザセンシング方式などの多様な方式により具現されたセンサーを含むことができる。
【0024】
前記映像出力装置20は、前記シミュレータSから伝達される映像信号を画面に出力する装置であって、例えば、いわゆるスクリーンゴルフシステムにおいて前方のスクリーンへ映像を投影するプロジェクタとして具現可能である。
【0025】
前記シミュレータSは、仮想のゴルフコースに関する背景映像を処理し、前記映像出力装置20に伝達して出力され得るようにし、前記センシング装置40でセンシングされた結果によって算出されるボールの軌跡を、前記仮想のゴルフコース上でシミュレーションされるように映像処理し、前記映像出力装置20に伝達して出力され得るようにする。
【0026】
具体的に、前記シミュレータSは、前記センシング装置40のセンシング結果によってボールの軌跡をシミュレーションするシミュレーション処理手段Mと、仮想のゴルフコース及びボールの軌跡のシミュレーション映像の具現のための映像処理を行う映像処理装置10と、を含んで構成されることが好ましい。
【0027】
図1では、前記映像処理装置10が仮想ゴルフシミュレーション装置のシミュレータSに適用された場合について示しているが、これに限定されず、前記映像処理装置10は、仮想ゴルフコースに関する映像、特に、グリーンに関する映像及び前記グリーンのライを表現するようにする映像の具現が要求される全ての装置に適用可能である(例えば、ユーザが実際のゴルフクラブを用いて仮想ゴルフをするのではなく、コンピュータ、ゲーム機、スマートフォンなどの端末装置を用いてゴルフゲームをする場合にも適用可能である)。
【0028】
前記映像処理装置10は、コース具現手段11、格子表示手段12、点滅制御手段13及びデータベース14を含んで構成される。
【0029】
前記コース具現手段11は、仮想のゴルフコース、特にパッティングのためのグリーン(Green)の映像を具現するための所定の映像処理を行う手段である。すなわち、データベース14に格納されたゴルフコースの映像の具現に関するデータを抽出及び処理し、映像出力装置20を通じて仮想のゴルフコースなどに関する映像が出力され得るようにする。
【0030】
前記格子表示手段12は、前記コース具現手段11により映像として具現されるグリーン上にグリーンのライ(Lie)、すなわち、地形を把握できるようにする格子が表示されるように所定の映像処理を行う手段である。すなわち、データベース14に格納された格子表示に関するデータを抽出及び処理し、映像出力装置20を通じてグリーン上に格子が表示され得るようにする。
【0031】
前記格子表示手段12は、直線ラインにより形成される格子を表示するようにしてもよく、(後述する
図2から
図4参照)、グリーンの地形情報に関するデータをデータベース14から参照して、その地形情報に対応するように屈曲したラインにより形成される格子を表示するようにしてもよい(後述する
図6から
図8参照)。これについては後述する。
【0032】
一方、前記点滅制御手段13は、前記格子表示手段12により表示されるグリーン上の格子において、グリーンの地形を容易に把握するようにするために、格子上の各ラインの点滅要素が所定の時間間隔で点滅するように制御する手段である。すなわち、データベース14からグリーンの地形情報に関するデータを参照して、グリーン上の格子の各ラインの点滅要素がグリーンの地形情報に対応して点滅するように制御する。これに対する具体的な事項については後述する。
【0033】
前記データベース14は、上述した全ての映像の処理のためのデータを格納するように備えられる。
【0034】
前記コース具現手段11、格子表示手段12及び点滅制御手段13は、ハードウェア面において、前記各手段の機能を行うように設けられる一つのコントローラとして具現されてもよく、前記各手段別にそれぞれ別途のコントローラにより該当の機能が具現されるようにしてもよく、ソフトウェア面において、前記各手段の機能を行う一つのプログラムとして具現されてもよく、前記各手段別にそれぞれ別途のプログラムにより該当の機能が具現されるようにしてもよい。
【0035】
本発明に係る映像処理装置を通じて提供されるグリーン上の地形の表現のための様々な例については後述する。
【0036】
一方、
図2から
図5を参照して、本発明に係る映像処理装置を通じたグリーン上の地形の表現の一例について説明する。
【0037】
図2から
図4は、時間の経過による映像の変化を示した図であり、
図5の(a)及び(b)は、
図2から
図4に示された格子上の一つのラインに関して時間の経過による変化を説明するための図である。
【0038】
図2から
図4に示されたように、本発明に係る映像処理装置により具現される映像は、グリーンGに関する映像と、前記グリーンG上のホールカップH及びゴルフボールBに関する映像が具現される。
【0039】
また、前記グリーンG上のホールカップHの周りの所定の領域に対する地形を表現するために、所定の大きさの格子100が表示される。
【0040】
ここで、前記格子100は、複数個のライン110が互いに交差して格子点Pを形成するように表示される。
【0041】
それぞれのライン110は、複数個に分割された点滅要素111,112を有するように具現され、前記各点滅要素111,112は、設定された時間間隔で点灯と滅灯を繰り返すように表示される。
【0042】
図2から
図4では、格子100上の各ライン110において、分割された複数個の点滅要素のうち点灯された点滅要素は図面符号111で表示し、滅灯された点滅要素は図面符号112で表示している。
【0043】
このようなライン110上の全ての点滅要素111,112は、いずれか一側から反対側に順次に点灯と滅灯を繰り返すようにすることによって(すなわち、点滅することによって)、グリーンの傾斜度がどのような状態であるかを視覚的に表現するように構成される。
【0044】
前記点滅要素111,112は、
図2から
図4に示されたように、各ライン110、すなわち、各格子点Pを連結する全てのライン110上に表示されるようにすることが好ましく、それぞれの格子点Pを連結するそれぞれのライン110は、互いに独立して点滅要素111,112を点滅させるようにすることで、グリーンG上の地形が局部的にどのような状態であるかを容易に把握できるようにすることができる。
【0045】
また、各ライン110上の一サイクルの順次点滅が完了する前に、次のサイクルの順次点滅が開始されるようにして、複数のサイクルの順次点滅が所定の時間間隔で連続的に発生するようにすることが好ましい。
【0046】
上述したような点滅要素の点灯と滅灯の反復的な動作は、
図2から
図4に示されたように、まるで点灯された点滅要素111が格子100のライン110に沿って流れているかのように見えるようにすることができ、該当のライン110の地形がどのような傾斜度を有しているのか容易に判断できる。
【0047】
したがって、上述したような各点滅要素111,112の順次点滅動作は、地形の高度が高い位置から低い位置へ順次に進行するようにすることで、視覚的に傾斜度の状態を表現できる。
【0048】
例えば、
図2で、点灯された点滅要素111が横方向の全てのラインに対して最も左側に表示され、縦方向の全てのラインに対して最も上側に表示された後、時間の経過によって、
図3及び
図4に各々示されたような状態に漸次変化するように進行する。横方向の各ライン上のそれぞれの点滅要素が右側方向に順次に点滅し、縦方向の各ライン上のそれぞれの点滅要素がゴルフボールB側の方向に順次に点滅することから、ホールカップHとゴルフボールBの位置を基準にして、左側部分の地形が右側部分の地形よりも高い位置で、ゴルフボールB側よりもホールカップH側の地形がさらに高い位置であることが分かる。
【0049】
すなわち、
図2から
図4に示されたような格子100上の各ライン110上の点滅要素111,112の点滅の進行状況に基づいて、ユーザがグリーンGの傾斜度を知ることができるようにする。また、各ライン上の順次点滅の時間間隔に基づいて傾斜度を把握できるようにすることができる。
【0050】
グリーンの傾斜度を各点滅要素の順次点滅時間に基づいて知ることができ、これについての具体的な説明は、
図5により説明され得る。
【0051】
図5の(a)及び(b)はそれぞれ、相対的に傾斜度が大きい場合及び小さい場合の傾斜度の表現のための点滅要素の順次点滅について示したものであって、すなわち、
図5の(a)は、グリーンの傾斜が急な場合、
図5の(b)は、グリーンの傾斜が緩やかな場合に対してそれぞれ順次点滅時間を異なるようにすることで、傾斜度を表現するようにしたものである。
【0052】
図5の(a)に示されたT1は、傾斜度の指標を示したものであり、該当の傾斜度の指標に対するライン110上の点滅要素は、第1点滅要素112aから第5点滅要素112eまで5個の点滅要素で構成されると仮定して説明する。
【0053】
まず、高度の高い位置である第1点滅要素112aが点灯しながら順次点滅が開始され、t
1時間が経過しながら第1点滅要素112aは滅灯され、第2点滅要素112bが点灯する。
【0054】
そして、t
2時間が経過しながら第2点滅要素112bは滅灯され、第3点滅要素112cが点灯する。t
3時間が経過すると、第3点滅要素112cは滅灯され、第4点滅要素112dが点灯し、t
4時間が経過すると、第4点滅要素112dが滅灯されながら第5点滅要素112eが点灯する。
【0055】
上述したような方式で、一つのライン110上での点滅要素が点灯と滅灯を繰り返すことによって、傾斜度の表現が可能になる。
【0056】
一方、
図5の(b)は、
図5の(a)に示された状態よりも傾斜がさらに緩やかな場合であり、第1点滅要素112aの点灯後、t
2時間経過後に第1点滅要素112aが滅灯されながら第2点滅要素112bが点灯し、再びt
4時間経過後に第2点滅要素112bが滅灯されながら第3点滅要素112cが点灯する。
【0057】
そして、t
6時間経過後に第3点滅要素112cが滅灯されながら第4点滅要素112dが点灯し、再びt
8時間経過後に第4点滅要素112dが滅灯されながら第5点滅要素112eが点灯する。
【0058】
すなわち、
図5の(b)に示されたような場合、
図5の(a)に示されたような場合に比べて、各点滅要素の点滅時間間隔がさらに長くなるように制御される。
【0059】
したがって、順次点滅が高速に行われる場合、グリーンの傾斜度が大きく、順次点滅が低速に行われる場合、グリーンの傾斜度が緩やかであることを表現できるようになる。
【0060】
上述したような方式を、
図2から
図4に示された図面を通じて確認すると、
図2から
図4に示されたように、格子の最も左側列の各ライン及び最も右側列の各ラインでの点滅要素の点滅時間間隔が長く、格子のホールカップHの周りの二列の各ラインでの点滅要素の点滅時間間隔は相対的に短いことが分かる。
【0061】
これによって、ホールカップHの周りの地形の傾斜度は、その外郭の地形の傾斜度に比べて傾斜が急であることが分かる。
【0062】
一方、
図6から
図8を参照して、本発明の他の一実施例に係る映像処理装置の映像具現の一例を説明する。
【0063】
図2から
図5にそれぞれ示された例では、格子が所定の長さの直線ラインからなる場合、すなわち、グリーン上の地形の屈曲と関係なく、一定の形態の直線ラインにより格子が表示されるようにする場合であった。
【0064】
本実施例に係る映像具現は、
図6から
図8に示されたように、グリーンG上に表示される格子100自体が、グリーンG上の地形屈曲情報によって屈曲して表現される屈曲ライン130により表現されるようにすることで、視覚的なグリーンのライの表現がより明確になるようにしたことを特徴とする。
【0065】
すなわち、格子100を構成するそれぞれのラインは、グリーンG上の地形屈曲情報によって屈曲された形態の屈曲ライン130の組み合せにより表示される。
【0066】
前記各屈曲ライン130には、複数個の点滅要素132が分割され備えられ、各屈曲ライン130の複数個の点滅要素132は、グリーンGの傾斜度によって設定された時間間隔で順次に点滅する。
【0067】
このとき、好ましくは、地形高低情報によって、高い位置の点滅要素から低い位置の点滅要素へ順次点滅が行われるようにすることが好ましく、
図6に示されたように、高い位置の点滅要素が点灯し(図面符号131参照)、
図7及び
図8にそれぞれ示されたように、時間が経過するほど、低い位置の点滅要素へ順次に点滅することによって、グリーンGの傾斜度が表現されるようにすることができる。
【0068】
図6から
図8に示された実施例の点滅要素の順次点滅に関する事項は、
図2から
図5に示された実施例の点滅要素の順次点滅に関する事項と実質的に同じメカニズムにより動作し、これについては既に説明したので、本実施例では具体的な説明を省略する。
【0069】
図6に示された状態から
図7に示された状態に、再び
図8に示された状態への変化を説明すると、ホールカップHの周りの地形は、左側地形が右側地形よりも高い地形であり、ゴルフボールBからホールカップH側に行くほど高い地形であることが分かる。
【0070】
一方、
図9を参照して、本発明に係る映像処理方法に関するフローについて説明する。
【0071】
図9に示されたように、本発明の一実施例に係る映像処理方法による映像具現は、グリーンの映像を具現するステップから始まる(S10)。そして、前記映像として具現されたグリーン上に格子が表示される(S20)。このとき、前記格子は、直線ラインにより形成される場合(
図2から
図4参照)、及び屈曲ラインにより形成される場合(
図6から
図8参照)のいずれも含むことができる。
【0072】
その後、前記格子を形成する各ラインをN個の点滅要素に分割する(S30)。ここで、Nは、1より大きい自然数であることが好ましい。すなわち、格子上の各ラインが複数個の点滅要素に分割されて形成されることが好ましい。
【0073】
グリーン上において高度が高い地形部分及び高度が低い地形部分を地形の高低に関するデータから判断し(S40)、各ライン上の複数個の点滅要素が順次に点滅する時間を計算する(S50)。
【0074】
このとき、グリーンの傾斜度を考慮して、グリーンの傾斜度が大きい場合には、順次点滅の時間が短く行われるようにし、傾斜度が緩やかな場合には、順次点滅の時間が長く行われるようにすることが好ましい。
【0075】
上述したような過程の後に、各ライン上の高い位置から低い位置へ、それぞれの点滅要素を順次に点滅させる(S60)。
【0076】
このような各点滅要素に対する順次点滅は、点滅の中断事由が発生する場合(S70)には中断され、発生された事由による作業が行われる(S71)。
【0077】
例えば、仮想ゴルフシミュレーション装置に適用される場合、ゴルファーがパッティングをする順番になったとき、前記シミュレーション装置は、上述した映像処理方法によってグリーンに格子を表示し、格子の各ラインにおいて順次点滅が行われるようにすることで、ユーザがグリーンのライを把握できるようにする。
【0078】
このとき、ユーザがパッティングを開始した場合、これは、上記した順次点滅の中断事由に該当することになり、その後には、パッティングによるゴルフシミュレーションが行われる。
【0079】
一方、
図10を参照して、本発明の他の一実施例に係る映像処理装置及びそれを用いる仮想ゴルフシミュレーション装置について説明する。
【0080】
図10に示されたように、本発明の他の一実施例に係る仮想ゴルフシミュレーション装置は、シミュレータS、操作手段50、センシング装置40及び映像出力装置20などを含んで構成される。前記操作手段50、センシング装置40及び映像出力装置20に関する事項は、
図1に示された実施例と実質的に同一なので、これに対する具体的な説明は省略する。
【0081】
また、前記シミュレータSは、シミュレーション処理手段Mと映像処理装置10を含んで構成される。前記シミュレーション処理手段Mに関する事項も、
図1に示された実施例と実質的に同一なので、これに対する具体的な説明も省略し、映像処理装置10について説明する。
【0082】
本実施例に係る映像処理装置10は、コース具現手段11、格子表示手段12、ライ表現手段15、及びデータベース14を含んで構成される。
【0083】
前記コース具現手段11は、仮想のゴルフコース、特にパッティングのためのグリーン(Green)の映像を具現するための所定の映像処理を行う手段である。すなわち、データベース14に格納されたゴルフコースの映像の具現に関するデータを抽出及び処理し、映像出力装置20を通じて仮想のゴルフコースなどに関する映像が出力され得るようにする。
【0084】
前記格子表示手段12は、前記コース具現手段11により映像具現されるグリーン上にグリーンのライ(Lie)、すなわち、地形を把握できるようにする格子が表示されるように所定の映像処理を行う手段である。すなわち、データベース14に格納された格子表示に関するデータを抽出及び処理し、映像出力装置20を通じてグリーン上に格子が表示され得るようにする。
【0085】
前記格子表示手段12は、直線ラインにより形成される格子を表示するようにしてもよく(後述する
図11から
図13及び
図19から
図21参照)、グリーンの地形情報に関するデータをデータベース14から参照して、その地形情報に対応するように屈曲されたラインにより形成される格子を表示するようにしてもよい(後述する
図16から
図18及び
図23から
図25参照)。
【0086】
また、前記格子表示手段12は、データベース14から参照したグリーンの地形情報によって抽出されるグリーンの地形高低情報による色が表現された格子を表示するようにしてもよく(後述する
図11から
図13及び
図16から
図18参照)、グリーンの地形高低情報による色が表現されない格子を表示するようにしてもよい(後述する
図19から
図21及び
図23から
図25参照)。これに対する具体的な事項は後述する。
【0087】
一方、前記ライ表現手段15は、前記格子表示手段12により表示されるグリーン上の格子において、グリーンの地形を容易に把握するようにするために、格子上の各ラインの要素が所定の時間間隔で順次に色相などが変更されるように制御したり、前記格子上の各ラインの要素に対して地形高低情報によってそれぞれ割り当てられた(色が表現されずに隠れている)色が順次に表示されるように制御する手段である。
【0088】
すなわち、データベース14からグリーンの地形情報に関するデータを参照して、グリーン上の格子の各ラインの要素がグリーンの地形情報に対応して順次に変更されたり、順次に色が表示されるように制御する。これに対する具体的な事項については後述する。
【0089】
前記コース具現手段11、格子表示手段12及びライ表現手段15は、ハードウェア面において、前記各手段の機能を行うように設けられる一つのコントローラとして具現されてもよく、前記各手段別にそれぞれ別途のコントローラにより該当の機能が具現されるようにしてもよく、ソフトウェア面において、前記各手段の機能を行う一つのプログラムとして具現されてもよく、前記各手段別にそれぞれ別途のプログラムにより該当の機能が具現されるようにしてもよい。
【0090】
本発明に係る映像処理装置を通じて提供されるグリーン上の地形の表現のための様々な例については後述する。
【0091】
一方、
図11から
図15を参照して、本発明の他の一実施例に係る映像処理装置を通じたグリーン上の地形の表現の多様な例を説明する。
【0092】
図11から
図13は、時間の経過による映像の変化を示した図であり、
図14の(a)から(c)及び
図15の(a)から(c)は、
図11から
図13に示された格子上の一つのラインに関して時間の経過による変化を説明するための互いに異なる例をそれぞれ示した図である。
【0093】
図11から
図13に示されたように、本発明の他の一実施例に係る映像処理装置により具現される映像は、グリーンGに関する映像と、前記グリーンG上のホールカップH及びゴルフボールBに関する映像とを含み、前記グリーンG上のホールカップの周りの所定領域に対する地形の表現のために所定の大きさの格子100が表示される。ここで、前記格子100は、複数個のライン150が互いに交差して格子点Pを形成するように表示される。
【0094】
前記格子100を構成するそれぞれのライン150は、複数個の要素152に分割されて形成され、
図11から
図13に示されたように、グリーンの地形高低情報による色が、前記格子100を構成するそれぞれのライン150の複数個に分割された要素152のそれぞれに表示される。
【0095】
例えば、地形が高い方は赤色で、地形が低い方は青色で表示し、その中間の地形の高さは赤色と青色の色変化により表示されるようにすることで、地形の変化を色で表現可能なようにすることができる。
図11から
図13では、格子100上の各ライン150のそれぞれの要素152の点(dot)の密度により、このような色変化を示している。
【0096】
前記格子100上の各ライン150の各要素152は、設定された時間間隔でグリーンGの傾斜度によって順次に変化し、グリーンの地形情報による色が表示されたそれぞれの要素152が、グリーンの傾斜度によって順次に明度、彩度及び色相のうち少なくとも一つが変更されて表示されることによって、グリーンのライ(Lie)を視覚的に表現する。
【0097】
すなわち、
図11に示された状態から
図12に示された状態に変化し、再び
図13に示された状態に変化する。このとき、図面符号151により表示された要素は、色情報を含む分割された要素152が、予め設定された明度、彩度及び色相を有するように変更された状態を示すもので、
図11に示された状態から
図13に示された状態に、それぞれの分割された要素152が、変更された要素151に順次に変更されることによって、グリーンの傾斜程度を表現している。
【0098】
前記要素152は、
図11から
図13に示されたように、各ライン150、すなわち、各格子点Pを連結する全てのライン150上に表示されるようにすることが好ましく、それぞれの格子点Pを連結するそれぞれのライン150は、互いに独立して該当の要素152を順次に変更させることによって、グリーンG上の傾斜度が局部的にどのような状態であるのかを容易に把握できるようにすることが可能である。
【0099】
図11に示された状態から
図12に示された状態を経て
図13に示された状態に、左側から右側方向へ各要素が順次に変更していることが分る。このように、それぞれの要素の順次変更は、高度が高い側から低い側へ進むようにすることが好ましい。
【0100】
また、
図11から
図13に示されたように、一つの要素152が変更された要素151に変更され、その次の要素が再び変更される時(または、その後に)、その前に変更された要素は再び元の状態に復元されるようにすることが好ましい。
【0101】
また、各ライン150上の一サイクルの順次変更が完了する前に、次のサイクルの順次変更が始まるようにして、複数のサイクルの順次変更が所定の時間間隔で連続的に発生するようにすることが好ましい。
【0102】
上述したように、複数の要素が順次に変更されながら、連続して元の状態に順次に復元されるように映像処理を行うことにより、何らかの客体がグリーンの傾斜に沿って流れているかのように見えるように表現することができるので、ユーザは容易にグリーンの傾斜度を判断できる。
【0103】
例えば、
図11に示されたような状態において、左側から右側へ色の変化が表現されたものによって、ホールカップHとゴルフボールBの位置を基準にして左側部分の地形が右側部分の地形よりもさらに高い位置であることが分かる。
【0104】
そして、ライン150上の複数個の要素152の順次変化が、ホールカップHからゴルフボールB側へ行われていることから、ゴルフボールB側よりもホールカップH側の地形がさらに高い位置であることが分かる。
【0105】
そして、
図11のような状態から
図12のような状態に、再び
図13のような状態に、時間の経過によって漸次変化されることを確認できる。各ライン上のそれぞれの要素が右側方向に順次に変更されることによって、グリーンGの傾斜度を知ることができ、また、各ライン上の順次変更時間間隔を通じてどの程度の傾斜度を有するのかを把握できる。
【0106】
すなわち、グリーンの傾斜度を各要素の順次変更時間に基づいて知ることができる。これに関する具体的な説明は、
図14及び
図15を通じて説明される得る。
【0107】
まず、
図14を参照して、
図11から
図13に示されたライン150上の各要素152の順次変更の一例を説明する。
【0108】
図14の(a)及び(b)はそれぞれ、相対的に傾斜度が大きい場合及び小さい場合の傾斜度の表現のためのライン150上の複数の要素152aから152eの順次変更及び復元に対して示したものであって、すなわち、
図14の(a)は、グリーンの傾斜が急な場合、
図14の(b)は、グリーンの傾斜が緩やかな場合に対してそれぞれ順次変更時間を異なるようにすることで、グリーンの傾斜を表現するようにしたものである。
【0109】
図14の(a)に示されたT1は、傾斜度の指標を示したものであり、該当の傾斜度の指標に対するライン150上の要素は、第1要素152aから第5要素152eまで5個の要素で構成されると仮定して説明する。
【0110】
ここで、
図14の(a)及び(b)は、ライン上の要素が高い明度を有するように変化される場合を、
図14の(c)は、ライン上の要素が異なる色相を有するように変化される場合を示したものである。
【0111】
まず、高度が高い位置である第1要素152aの明度が変化されながら順次変更が開始され、t
1時間が経過しながら第1要素152aは元に復元され、第2要素152bの明度が変更される。
【0112】
そして、t
2時間が経過しながら第2要素152bは復元され、第3要素152cの明度が変更される。t
3時間が経過すると、第3要素152cは復元され、第4要素152dの明度が変更され、t
4時間が経過すると、第4要素152dが復元されながら第5要素152eの明度が変更される。
【0113】
上述したような方式で、一つのライン150上での複数個の要素が明度の変化及び復元を繰り返すことによって、傾斜度の表現が可能になる。
【0114】
一方、
図14の(b)は、
図14の(a)に示された状態よりも傾斜がさらに緩やかな場合であり、第1要素152aの変化後、t
2時間の経過後に第1要素152aが復元されながら第2要素152bが変更され、再びt
4時間の経過後に第2要素152bが復元されながら第3要素152cの明度が変更される。
【0115】
そして、t
6時間の経過後に第3要素152cが復元されながら第4要素152dが変更され、再びt
8時間の経過後に第4要素152dが復元されながら第5要素152eが変更される。
【0116】
すなわち、
図14の(b)に示されたような場合、
図14の(a)に示されたような場合に比べて、各要素152aから152eの順次変更時間間隔がさらに長くなるように制御される。
【0117】
したがって、順次変更が高速に行われる場合、グリーンの傾斜が急で、順次変更が低速に行われる場合、グリーンの傾斜が緩やかであることを表現できるようになる。
【0118】
一方、
図14の(a)及び(b)に示されたように、要素の順次変更が明度の変化によりなされることができるだけでなく、
図14の(c)に示されたように、各要素の順次変更が色相の変化によってなされてもよい。
【0119】
図14の(c)に示されたように、それぞれの要素152aから152eが時間が経過するにつれ色相が変更され、変更された要素は復元が行われることによって、グリーンの傾斜を表現している。
【0120】
前記1
図14の(a)から(c)では、一つのライン上で変更される要素の個数が1個になるようにする場合に関して示しているが、
図15の(a)から(c)に示されたように、一つのライン上で順次に変更される要素の個数が2個になるようにする場合も可能である。
【0121】
すなわち、
図15の(a)から(c)はそれぞれ、
図14の(a)から(c)に示した順次変更に対応して、それぞれ変更された要素の個数が2個になるように制御される場合を示している。
【0122】
図15の(a)に示されたように、第1要素152aの変化後、t
1時間の経過後に第2要素152bが変更され、再びt
2時間の経過後に第1要素152aが復元されながら第3要素152cの明度が変更される。
【0123】
そして、t
3時間の経過後に第2要素152bが復元されながら第4要素152dが変更され、再びt
4時間の経過後に第3要素152cが復元されながら第5要素152eが変更される。
【0124】
図15の(b)及び(c)に示されたライン上の順次変更は、上述したような方式と実質的に同一になされ、但し、
図15の(b)及び(c)は、傾斜が緩やかであるので、順次変更時間がさらに長く行われる。
【0125】
上述したような方式を
図11から
図13に示された図面を通じて確認すると、
図11から
図13に示されたように、格子の最も左側列の各ラインと最も右側列の各ラインでの各要素の順次変更が低速に行われ、格子のホールカップHの周りの二列の各ラインでの各要素の順次変更は、相対的に高速に行われることが分かる。
【0126】
これによって、ホールカップHの周りの地形の傾斜度は、その外郭の地形の傾斜度に比べて傾斜が急であることが分かる。
【0127】
前記
図14及び
図15では、格子の各ラインにおいて順次に変更される要素の個数が1個及び2個になる場合に関して示しているが、本発明は、このような方式で、順次に変更される格子の要素が2個以上になるようにするなどの全ての場合を含む。
【0128】
一方、
図16から
図18を参照して、本発明の他の一実施例に係る映像処理装置のグリーンのライの表現の他の一例について説明する。
【0129】
図16から
図18において示した例では、グリーンG上に表示される格子100自体が、グリーンG上の地形屈曲情報によって屈曲して表現される屈曲ライン160により表現されるようにすることで、視覚的なグリーンのライの表現がさらに明確になるようにしたものに関して示している。
【0130】
すなわち、格子100を構成するそれぞれのラインは、グリーンG上の地形屈曲情報によって屈曲された形態の屈曲ライン160の組み合せにより表示される。
【0131】
前記各屈曲ライン160には、複数個の要素162が分割されて備えられ、各屈曲ライン160の複数個の要素162は、
図16から
図18に示されたように、グリーンGの地形高低情報によって、その地形の高度を示す色が表示される。
【0132】
そして、前記各要素162は、グリーンの傾斜度により設定された時間間隔で、それぞれの屈曲ライン160上において順次に明度、彩度及び色相のうち少なくとも一つが変更される。
図16から
図18では、時間の経過によって、それぞれの要素162が順次に明度が高まることを示している。
【0133】
すなわち、変更された要素に対しては図面番号161として示しており、
図5の(a)から(c)に示された例では、一つの要素162の明度が変更(161)されることによって、その前に変更された要素は、直ちに元の状態に復元される場合を示している。
【0134】
このとき、好ましくは、地形高低情報によって、高い位置の要素から低い位置の要素へ順次に変更が行われるようにするのがよい。
【0135】
図16から
図18に示された例の各要素の順次変更に関する事項は、
図11から
図15に示された例の順次変更に関する事項と実質的に同じメカニズムにより動作し、これについては既に説明したので、具体的な説明を省略する。
【0136】
図16から
図18への変化を説明すると、ホールカップHの周りの地形は、左側の地形が右側の地形よりもさらに高い地形であり、ゴルフボールBは、ホールカップHと同じ高さの地形上に位置していることが分かる。
【0137】
一方、
図19から
図22を参照して、本発明の他の一実施例に係る映像処理装置のグリーンのライの表現の更に他の一例について説明する。
【0138】
図19から
図21は、時間の経過による映像の変化を示した図であり、
図22の(a)及び(b)は、
図19から
図21に示された格子上の一つのラインに関して、時間の経過による変化を説明するための例を示した図である。
【0139】
図19から
図21に示されたように、格子100を構成するそれぞれのライン170は、複数個の要素172に分割されて形成される。
【0140】
格子100上の各ライン170の各要素172は、設定された時間間隔で、グリーンGの傾斜度によって順次に該当の地形を示す色が表示されるが、グリーンの地形情報による色に関する情報が、それぞれの要素172に対して予め割り当てられ、設定された時間間隔で、複数個の要素172が順次に割り当てられた色を表示するようにすることで、グリーンGの傾斜度を表現するようにしたことが特徴である。
【0141】
すなわち、格子100の各ライン170上の複数個の分割された要素172のそれぞれに対して、該当の地形高低情報による色情報が予め割り当てられるように設定されるが、その割り当てられた色情報が表示されるわけではない(格子上に色情報が全て表示される
図11から
図13及び
図16から
図18に示された例とは異なる)。
【0142】
そして、設定された時間間隔で、各要素172の割り当てられた色情報が順次に表示されることで、グリーンGの地形が一側から他側へ漸次変化する場合、順次に表示される各要素の色も、該当の地形の変化によって漸次変化されるように表示される。
【0143】
図19に示された状態から
図20に示された状態に変化し、再び
図21に示された状態に変化する。このとき、ライン170上の分割されたそれぞれの要素172は、図面符号171として表示されたように、予め割り当てられた色が順次に表示されることで、グリーンの傾斜程度を表示する。
【0144】
図19に示された状態から
図20に示された状態を経て
図21に示された状態に、左側から右側方向へ各要素が順次に割り当てられた色を表示しているのが分かる。このように、それぞれの要素の順次色表示は、高度が高い側から低い側へ進むようにすることが好ましい。
【0145】
また、
図19から
図21に示されたように、一つの要素172が、色表示された要素に変化し、その次の要素が再び変化する時(または、その後に)、その前に変化された要素は、再び元の状態に復元されるようにすることが好ましい。
【0146】
また、各ライン170上の一サイクルの順次色表示が完了する前に、次のサイクルの順次色表示が始まるようにして、複数のサイクルの順次色表示が所定の時間間隔で連続的に発生するようにすることが好ましい。
【0147】
そして、各ライン170上の順次色表示の時間間隔に基づいてグリーンの傾斜度を把握できる。
【0148】
すなわち、グリーンの傾斜度を、各要素の順次色表示時間に基づいて知ることができる。これについての具体的な説明は、
図22を通じて説明され得る。
【0149】
図22の(a)と(b)はそれぞれ、相対的に傾斜度が大きい場合及び小さい場合の傾斜度の表現のためのライン170上の複数の要素172aから172eの順次色表示及び復元に対して示したものであって、すなわち、
図22の(a)は、グリーンの傾斜が急な場合、
図22の(b)は、グリーンの傾斜が緩やかな場合に対してそれぞれ順次色表示時間を異なるようにすることで、グリーンの傾斜を表現するようにしたものである。
【0150】
図22の(a)に示されたT1は、傾斜度の指標を示したものであり、該当の傾斜度の指標に対するライン170上の要素は、第1要素172aから第5要素172eまで5個の要素で構成されると仮定して説明する。
【0151】
まず、高度が高い位置である第1要素172aの割り当てられた色が表示されながら順次色表示が開始され、t
1時間が経過しながら第1要素172aは元に復元され、第2要素172bの割り当てられた色が表示される。
【0152】
そして、t
2時間が経過しながら第2要素172bは復元され、第3要素172cの割り当てられた色が表示される。t
3時間が経過すると、第3要素172cは復元され、第4要素172dの割り当てられた色が表示され、t
4時間が経過すると、第4要素172dが復元されながら第5要素172eの割り当てられた色が表示される。
【0153】
上述したような方式で、一つのライン170上での複数個の要素が色表示及び復元を繰り返すことによって、傾斜度の表現が可能になる。
【0154】
一方、
図22の(b)は、
図22の(a)に示された状態よりも傾斜がさらに緩やかな場合であり、第1要素172aの色表示後、t
2時間の経過後に第1要素172aが復元されながら第2要素172bの色が表示され、再びt
4時間の経過後に第2要素172bが復元されながら第3要素172cの色が表示される。
【0155】
そして、t
6時間の経過後に第3要素172cが復元されながら第4要素172dの色が表示され、再びt
8時間の経過後に第4要素172dが復元されながら第5要素172eの色が表示される。
【0156】
すなわち、
図22の(b)に示されたような場合、
図22の(a)に示されたような場合に比べて、各要素172aから172eの順次色表示の時間間隔がさらに長くなるように制御される。
【0157】
したがって、順次色表示が高速に行われる場合、グリーンの傾斜が急で、順次色表示が低速に行われる場合、グリーンの傾斜が緩やかであることを表現できるようになる。
【0158】
上記した
図22の(a)及び(b)では、一つのライン上で色表示される要素の個数が1個になるようにする場合について示しているが、これに限定されるものではなく、一つのライン上で順次に色表示される要素の個数が2個以上になるようにするなどの全ての場合を含む。
【0159】
一方、
図23から
図25を参照して、本発明の他の一実施例に係る映像処理装置のグリーンのライの表現の更に他の一例について説明する。
【0160】
本例に係る映像具現は、
図23から
図25に示されたように、グリーンG上に表示される格子100自体が、グリーンG上の地形屈曲情報によって屈曲して表現される屈曲ライン180により表現されるようにすることで、視覚的なグリーンのライの表現がさらに明確になるようにしたことを特徴とする。
【0161】
すなわち、格子100を構成するそれぞれのラインは、グリーンG上の地形屈曲情報によって屈曲された形態の屈曲ライン180の組み合せにより表示される。
【0162】
前記各屈曲ライン180には、複数個の要素182が分割されて備えられ、各屈曲ライン180の複数個の要素182には、グリーンGの地形高低情報によって、その地形の高度を示す色が割り当てられるが、割り当てられた色が一度に表示されるのではなく、一つずつ順次に表示される。このとき、その順次表示は、グリーンGの傾斜度によって表示される。
【0163】
図23から
図25では、時間の経過によって、それぞれの要素182が、順次にグリーンGの地形情報によって割り当てられた色が表示されることを示している。
【0164】
ここで、色が表示された要素に対しては図面符号181として表示しており、
図23から
図25に示された例では、一つの要素182の色が表示(181)されることによって、その前に色表示された要素は、直ちに元の状態に復元される場合を示している。
【0165】
このとき、好ましくは、地形高低情報によって、高い位置の要素から低い位置の要素へ順次に変更が行われるようにするのがよい。
【0166】
図23から
図25に示された例の各要素の順次色表示及び復元に関する事項は、
図19から
図22に示された実施例の順次色表示及び復元に関する事項と実質的に同じメカニズムにより動作し、これについては既に説明したので、具体的な説明を省略する。
【0167】
一方、
図26及び
図27を参照して、本発明の他の一実施例に係る映像処理方法に関するフローについて説明する。
【0168】
まず、
図26を参照して、本発明の他の一実施例に係る映像処理方法について説明する。
図26に示されたフローチャートは、前述した
図11から
図15に示された例の場合に適用可能な映像処理方法に関する一例である。
【0169】
まず、グリーンの映像が具現される(S100)。そして、前記映像具現されたグリーン上に格子が表示される(S110)。このとき、前記格子は、直線ラインにより形成される場合(
図11から
図13参照)、及び屈曲ラインにより形成される場合(
図16から
図18参照)のいずれも含むことができる。
【0170】
その後、前記格子を形成する各ラインを、N個の要素に分割する(S120)。ここで、Nは、1より大きい自然数であることが好ましい。すなわち、格子上の各ラインが複数個の要素に分割されて形成されることが好ましい。
【0171】
グリーン上において高度が高い地形部分及び高度が低い地形部分を地形の高低に関するデータから判断し(S130)、前記判断結果によって、各ライン上の各要素に対してグリーンの地形の高低による色が表示される(S140)。
【0172】
そして、各ライン上の分割されたN個の要素に対する順次変更時間を計算する(S150)。
【0173】
このとき、グリーンの傾斜度を考慮し、グリーンの傾斜度が大きい場合には順次変更の時間が短く行われるようにし、傾斜度が緩やかな場合には順次変更の時間が長く行われるようにすることが好ましい。
【0174】
上述したような過程の後に、各ライン上の高い位置から低い位置へ、それぞれの要素に対して順次に明度、彩度及び色相のうち少なくとも一つを変更させる(S160)。
【0175】
上述したように、各要素に対する順次変更が進行しながら、ライン上の変更された要素の個数が、設定個数以上であるか否かを判断する(S170)。ここで、前記設定個数は、一つのライン上に示す変更された要素の許容個数として予め設定された個数を意味する。
【0176】
仮に、ライン上の変更された要素の個数が、設定個数以上である場合、変更された要素の順序通りに、変更された要素を順次に元の状態に復元させる(S180)。
【0177】
このような各要素に対する順次変更は、所定の中断事由が発生する場合(S190)には中断され、発生された事由による作業が行われる(S200)。
【0178】
例えば、仮想ゴルフシミュレーション装置に適用される場合、ゴルファーがパッティングをする順番になったとき、前記シミュレーション装置は、上述した映像処理方法によってグリーンに格子を表示し、グリーンのライを表現する中にユーザがパッティングを開始した場合、これは、上述した中断事由に該当し、その後には、パッティングによるゴルフシミュレーションが行われる。
【0179】
一方、
図27を参照して、本発明の更に他の一実施例に係る映像処理方法について説明する。
図27に示されたフローチャートは、前述した
図19から
図25に示された例の場合に適用可能な映像処理方法に関する一例である。
【0180】
まず、グリーンの映像が具現される(S300)。そして、前記映像具現されたグリーン上に格子が表示される(S310)。このとき、前記格子は、直線ラインにより形成される場合(
図19から
図21参照)、屈曲ラインにより形成される場合(
図23から
図25参照)のいずれも含むことができる。
【0181】
その後、前記格子を形成する各ラインを、N個の要素に分割する(S320)。ここで、Nは、1より大きい自然数であることが好ましい。すなわち、格子上の各ラインが複数個の要素に分割されて形成されることが好ましい。
【0182】
グリーン上において高度が高い地形部分及び高度が低い地形部分を地形の高低に関するデータから判断し(S330)、前記判断結果によって、各ライン上の各要素に対して、グリーンの地形の高低による色情報が割り当てられる(S340)(割り当てられた色が格子上に表示されるわけではない)。
【0183】
そして、各ライン上の分割されたN個の要素に対する順次色表示時間を計算する(S350)。
【0184】
このとき、グリーンの傾斜度を考慮して、グリーンの傾斜度が大きい場合には順次色表示の時間が短く行われるようにし、傾斜度が緩やかな場合には順次色表示の時間が長く行われるようにすることが好ましい。
【0185】
上述したような過程の後に、各ライン上の高い位置から低い位置へ、前記S340ステップにおいて各要素別に割り当てられた色が順次に表示される(S360)。
【0186】
上述したように、各要素に対する順次色表示が進行しながら、ライン上の色表示された要素の個数が設定個数以上であるか否かを判断する(S370)。
【0187】
仮に、ライン上の色表示された要素の個数が設定個数以上である場合、色表示された要素の順序通りに、色表示された要素を順次に元の状態に復元させる(S380)。
【0188】
このような各要素に対する順次色表示は、所定の中断事由が発生する場合(S390)には中断され、発生された事由による作業が行われる(S400)。
【0189】
例えば、仮想ゴルフシミュレーション装置に適用される場合、ゴルファーがパッティングをする順番になったとき、前記シミュレーション装置は、上述した映像処理方法によってグリーンに格子を表示し、グリーンのライを表現する中にユーザがパッティングを開始した場合、これは、上述した中断事由に該当し、その後には、パッティングによるゴルフシミュレーションが行われる。
【0190】
図26及び
図27にそれぞれ示されたフローチャートでは、順次変更または色表示される要素の個数を基準として、変更または色表示された要素を順次に復元させることについて示しているが、これに限定されず、順次変更または色表示の進行時間を基準として、設定時間が経過した場合、順次復元が進行するようにするプロセスも可能である。